説明

例えばバルーンの膜に孔をあけることなく取付けるための取付け装置

膜に孔をあけることなく膜に取付ける取付け装置。該装置は、二つの相互係合部品(10、12)及び使用時に相互係合部品(10、12)によって保持されたOリング(50)を有する。相互係合部品(10、12)は、Oリング(50)を受けることのできる位置からOリング(50)をトラップする位置まで相互に動くことができる。その結果、装置を膜(52)に取付ける際に、相互係合部品(10、12)は、膜(52)の一側に配置され得、相互係合部品(10、12)に隣接して膜(52)の他側にOリング(50)を備え、Oリング(50)は、相互係合部品(10、12)の少なくとも一方上に摺動され得、Oリング(50)と相互係合部品(10、12)の少なくとも一方との間に膜(52)がのびる。このようにしてOリング(50)は相互係合部品(10、12)で受けられ、相互係合部品(10、12)は、Oリング(50)及びOリング(50)と共に膜(52)の部分をトラップするように相互に動くことができ、取付け装置の膜(52)への取付けを保証する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、膜に孔をあけることなく膜に取付ける取付け装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
既に提案されているこの種の装置の一つの構造体は、肩部と、肩部からのびる首部と、肩部から離間した頭部とよりなる。肩部、首部及び頭部は、単一の一体プラスチック射出成形の部品として提供される。使用時に、装置はバルーンの膜に取付けられる。この取付けを行なうために、頭部は膜の一側に対して押圧され、膜の他側にはOリングを配置して頭部を越えて押圧されて首部内に押し込まれ、Oリングと首部との間に膜を捕らえることとしている。
【0003】
このような構造体の欠点は、膜が伸張される際、又はOリングが高温に晒される際に、Oリングが頭部から外れて、取付け装置が膜から外れ得ることにある。これは、バルーンが破裂して装置が飛び出したり、バルーンが膨らんでいるまま装置が外れることになり、その場合に装置が包み込まれてしまうかもしれず、危険となるかもしれない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、改善手段を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
従って、本発明は、二つの相互係合部品と、使用時に相互係合部品によって保持されたOリングとよりなり、前記相互係合部品が、Oリングを受けることのできる位置からOリングを捕捉する位置まで相互に動くことができ、それにより、装置を膜に取付ける際に、相互係合部品を膜の一側に配置することができ、相互係合部品に隣接して膜の他側にOリングを配置することができ、Oリングが相互係合部品の少なくとも一方を越えて摺動することができ、Oリングと相互係合部品の少なくとも一方との間に膜が延び、それにより、Oリングが相互係合部品で受けられ、相互係合部品が相互に動くことができ、Oリングと膜の部分とを捕捉し、取付け装置の膜への取付けを確実にする、膜に孔をあけることなく取付ける取付け装置にある。
【0006】
好ましくは、前記相互係合部品には、それぞれ、スナップ作用緊締部が設けられており、Oリングと膜の一部とを捕捉する。
【0007】
前記相互係合部品の一方が、スピゴットよりなっていてもよく、相互係合部品の他方が、スピゴットを越えて嵌合するキャップよりなっていてもよい。
【0008】
前記スナップ作用装置は、前記相互係合部品の一方における少なくとも一つの凹部と、相互係合部品の他方における少なくとも一つの突起部とよりなっていてもよい。前記突起部及び/又は前記凹部が、弾性部に装着されていてもよく、スナップ作用を可能にする。例えば、前記突起部が、前記キャップの、内方に向いた部分に形成され、前記凹部が、前記スピゴットの外側に形成されていてもよい。
【0009】
スカート部が、相互係合部品の一方又は他方に設けられ、装置の使用時に、前記Oリング及びOリングと共に膜の一部を包囲してもよい。
【0010】
前記スカート部が、キャップの一部であってもよい。代わりに、前記スピゴットよりなる相互係合部品の一体部分であってもよく、前記スピゴットよりなる相互係合部品に取り付けられた別個の部品であってもよい。このことは、取付け装置が膜に取付けられ、そして膜が取付け装置に隣接したほぼ平坦な状態に伸張される時に、キャップにある膜の部分が、キャップから外方へ延びる膜の部分と同じ高さになるという効果がある。
【0011】
有利には、相互係合部品の一方には、少なくとも二つの凹部が設けられ、相互係合部品が受け位置から捕捉位置へ動かされる際の相互係合部品間の相対運動の方向において、これら二つの凹部は離間されており、それにより、他方の相互係合部品を、前記少なくとも二つの凹部のうちの外方の凹部によって保持することができて、受け位置となり、また他方の凹部によって捕捉位置となる。
【0012】
取付け装置には照明装置が固定されていてもよく、例えば発光ダイオードであり、発光ダイオードは、ダイオードを照射する少なくとも一つのバッテリーを備えている。
【0013】
かかる装置には、バルーン、好ましくはそして限定的ではないがパーティーバルーンの膜を取付けてもよく、それでバルーンは、ふくらまされる時に照明してもよい。
【0014】
代わりに、前記装置には、価値ある品物に用いた場合に、取付けた装置の一部を形成するバルーンの膜に取付けてもよく、該バルーンは、水に入れるとバルーンが自動的に膨らんで照明されるように構成してもよい。
【0015】
照明装置には、バルーンの外側にある手段によって作動できるスイッチが設けられていてもよく、例えば、照明装置は、バネ負荷接点を備えてもよく、このバネ負荷接点は、別の接点に対してバネ負荷により付勢され、前記弾性によって接点間に保持された絶縁材料の条片によって、使用するまでオフ状態に保持されるスイッチを形成する。
【0016】
絶縁材料の条片は、バルーンの外側の位置まで延びてもよく、それにより、単にバルーンから取り出すことにより、接点を互いに絶縁状態から外すようにされる。そしてバルーンは、ユーザーがバルーン内へ吹き込むことによってか又は空気ポンプによって膨らませることができる。
【0017】
ブイの形態の構造体の場合には、バルーンの外側の条片の部分を、例えば装置内の小さなガスシリンダによってバルーンを膨らませる時に、照明装置を作動させるように、接点から条片を自動的に引き離すように固定してもよい。
【0018】
単数又は複数のバッテリを、相互係合部品の一方のハウジング内に保持してもよく、ハウジングの一側は、単数又は複数のバッテリーの挿入を容易にさせるために開いており、そして装置の使用中には前記スカート部によって閉じられる。
【0019】
以下、本発明に従って作った取付け装置の一例について、添付図面を参照して詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明を実施している取付け装置の第1の係合部品の平面を示す。
【図2】図1の破線II−IIで画定した平面に沿った、図1の第1の相互係合部品を示す取付け装置を、一部側面図、一部展開図、一部軸方向断面図で示す。
【図3】図1に示す破線III−IIIで画定した平面に沿った部分横断面を示す、図2のものに相当する図であるが、明瞭にするため、装置の幾つかの部分は、45°の平面II−II、III−III間の角度の代わりに、90°だけ軸線の回りで回転して示す。
【図4】装置の相互係合部品を第1の関連位置で示す、図3のものに相当する図である。
【図5】パーティーバルーンを取付け、その中に装置の相互係合部品を挿入している状態を示す、図4のものに相当する図である。
【図6】装置のOリングを、装置のキャップを越えて摺動させた状態を示す、図5のものに相当する図である。
【図7】相互係合部品を第2の関連位置へ互いに動かした状態を示す、図6のものに相当する図である。
【図8】図2の図面の方向と同じ方向において装置を示す、図7に相当する図である。
【図9】装置の一部を外した状態を示す、図8に相当する図である。
【図10】バルーンを膨らました状態を示す、図9に相当する図である。
【図11(a)】図3に示す装置の部分を拡大して示す。
【図11(b)】図4に示す装置の部分を拡大して示す。
【図11(c)】図5に示す装置の部分を拡大して示す。
【図11(d)】図6に示す装置の部分を拡大して示す。
【図11(e)】図7に示す装置の部分を拡大して示す。
【図12】パーティーバルーンの一部分に取り付けた、本発明を実施している変更型の取付け装置の部分断面側面図を示す。
【図13】本発明を実施している図12に示す取付け装置を変更した例の、一端部から見た斜視図を示す。
【図14】図13に示す取付け装置の側面図を示す。
【図15】図13及び図14に示す取付け装置の端面図を示す。
【図16】図14に示す線XVI−XVIで表わす平面における、図13〜図15に示す取付け装置の軸方向断面図である。
【図17】図14に示す線XVII−XVIIで表わす平面における、図13〜図15に示す取付け装置の横断面図である。
【図18】図14に示す線XVIII−XVIIIで表わす平面における、図13〜図15に示す取付け装置の横断面図である。
【図19】図15に示す線XIX−XIXで表わす平面における、図13〜図15に示す取付け装置の別の軸方向断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
図2〜図10に示す二つの相互係合部品10、12の内、下方に使用される相互係合部品10が、図1には示されている。図1に示す下方の相互係合部品10は、肩部14と、肩部から上向きにのびているスピゴット16とを備え、肩部からスピゴットの側部に沿って上向きに四つのフィン18がのび、隣接したフィンの間は90°の角度で離間している。
【0022】
図2〜図11に示すように、下方の相互係合部品10の肩部14の下には、バッテリーハウジング20が設けられ、このバッテリーハウジング20の下方端部には、発光ダイオード22が取付けられている。部品14〜20は、単一部片プラスチック成形品として一体に構成されている。ハウジング20内の二つのボタンセル電池(図示していない)の一側において、ハウジング20の内側からハウジング20の外側に沿って延び、そして下方向にハウジングの下方端部の位置まで延びるのは、弾性金属バネ条片接点24である。バネ条片接点24の下方端部26がハウジング20の下方端部へのびる第2の金属条片28と接触するように、バネ条片接点24は付勢される。第2の金属条片28は、発光ダイオード22の一側と接触し、発光ダイオード22の他側は、ハウジング20内のバッテリー(図示せず)の一端子に電気的に接続されている。バッテリーの上方端子は、接点条片24の上方端部と電気的に接触している。電気的に絶縁性である薄いプラスチック積層型紙タグ30の上方端部は、バネ接点24と対向接点28との間に保持されて、これら接点を互いに絶縁するようにしている。タグの下方端部には、三角形のプルタブ32を備えている。プルタブ32の上方には、タグの幅狭部分34があり、そして上方へ向かって徐々に広くなった幅広部分36が設けられている。
【0023】
図3及び図11(a)に見ることができるように、スピゴット16には、隣接したフィン18間に位置しかつ肩部14に対して上方位置でスピゴット16の周りにのびている凹部38の第1のリングが形成され、また、肩部14に近い下方位置に凹部40の第2の連続体が形成されている。
【0024】
取付け装置の、上方に使用される相互係合部品12は、内側に向いたキャップ42の形態であり、該キャップ42は、蓋部44と、各々それぞれ内側に向いた突起部をもち、下方へ延びた、弾性的にバネ負荷された顎部46とを備えている。キャップ42の蓋部44の周囲から下方へスカート部48がのび、それによりスカート部48と顎部46との間に環状凹部が画定される。
【0025】
取付け装置は、更に、Oリング50を有し、Oリングの直径は蓋部44の直径より小さく、Oリング50が、スカート部48と顎部46との間の凹部にぴったり嵌合するようにされている。
【0026】
部品42〜48よりなるキャップ42は、単一の一体成形プラスチック構成要素として形成される。
【0027】
顎部46と凹部38、40とは、スナップ作用緊締装置を構成している。
【0028】
取付け装置が使用のため準備される際に、スピゴット16にキャップ42が配置され、そして下方へ付勢され、図4及び図11(b)に示すように、顎部46が凹部38の上方リング内にスナップ嵌めする。こうして組み立てられた相互係合部品10、12は、パーティーバルーン52内に挿入され、キャップ42は、図5及び図11(c)に示すように、バルーンの最も上部に位置させようとする部分の内側に位置決めされる。キャップ42を越えて伸ばされたバルーンのゴム膜によって、Oリング50は、キャップ42とOリング50との間のバルーン52の膜の部分と共に、キャップ42を越えて摺動される。図6及び図11(d)に示すように、Oリング50は、スカート部48の下方の位置に摺動され、それによりスピゴット16の下方端部のまわりに配置され、Oリング50とスピゴット16との間のバルーン52の膜の部分も、スピゴット16の下方端部のまわりに配置される。
【0029】
図7、図8及び図11(e)に示すように、キャップ42をスピゴット16に対して下方へ押圧し、顎部46が凹部40の下方リング内にスナップ嵌めされる。キャップ42とスピゴット16との相対運動中に顎部46がOリング50によってふさがれる可能性を、フィン18は低減する。これにより、スカート部48と蓋部44と顎部46と肩部14とで画定された空洞内に閉じこめられるOリング50により、キャップ42及びスピゴット16を、不変的にロックし、Oリング50及びキャップ42はバルーンの膜の部分で包囲される。
【0030】
バルーンの準備がされると、タグ32を用いて条片30をバルーンから引き出す。これにより、バネ接点24は内側接点28と接触し、それによりLED22は図9に示すように点灯される。そしてバルーンを膨らませ、図10に示すように、ダイオード22、バッテリーハウジング20及び取付け装置は全て、バルーンの上端部とされるバルーン内の部分にしっかりと取り付けられ、バルーンの内部を照射する。バルーンのゴム材料が曇った半透明性のものである場合には、バルーン内に発光したダイオードが存在することより、特に暗闇で見たときにバルーン全体が燃えているような印象を与える。
【0031】
図12に示す変更例では、スカート部48は、キャップ42の蓋部44から下向きにのびる代わりに、二つの相互係合部品の内の下方の部品と一体に形成することができ、そして図12に示すように肩部14から上向きにのび、キャップ42の蓋部44の直径は、スカート部48の内径より幾分小さいように減小され、従って、蓋部42とスカート部48との間に小さな環状の開口54が設けられ、この小さな開口54は、バルーン52の膜の部分に対しては伸張するように十分広いがOリング50に対しては外れるほどに十分広くない。このような変更例の利点は、キャップ42に延びる膜の部分が、バルーンを膨らませた時にキャップ42から外側へのびる膜の部分と同じ高さになることである。
【0032】
図14〜図19に示す本発明の変形取付け装置は、これら図面に示すような構成部品を有しており、これら構成部品の符号は、図1〜図12に示す実施形態の部品に対応して、同じ符号が付されている。図14〜図19に示す構造体と図12に示す構造体の主な相違点は、(a)スカート部48の構造において、スカート部48が係合部品10に取り付けられた別個の構成要素として作られている点と、(b)スピゴット16の凹部38及び40、即ち上方レベル及び下方レベルとそれぞれ係合する顎部46が2つのレベルでキャップに存在する点とである。
【0033】
相互係合部品10は、バッテリーハウジング60を有し、バッテリーハウジング60は、さらにスピゴット16からハウジング60の端部に肩部62を備え、スカート部48の端部における内側に湾曲したリップ64がスナップ嵌めする。これらの内側に湾曲したリップ64の面取り端面は、ハウジング60の、隣接した噛み合い部66に当接する。
【0034】
図19は、取付け装置の回路の構成の仕方を明瞭に示す。従って、発光ダイオード22には、二つの電気接点70、72が設けられ、これらの電気接点は絶縁部材74によって離間されている。電気接点70は、ハウジング60内に保持されたディスクすなわちボタンバッテリー76の正の端子に当接している。バッテリー76の負側は、ハウジング内に保持されバッテリー76に対して積み重ねられた別のディスクすなわちボタンバッテリー78の正の端子に当接している。ディスクバッテリー78の負側は、弾性金属条片接点24の内側部80に当接している。弾性金属条片接点24は、発光ダイオード22の他の接点72まで延びしかも接点72と弾性的に係合して、電気回路を形成する。
【0035】
図18には、ハウジング60に開口側82がどのように設けられるかを示し、開口側82によりバッテリー76、78はハウジング60内にスナップ嵌合でき、その後、スリーブ48は、ハウジング60を越えて摺動させることができ、内側に湾曲したリップ64が、噛み合い部66そして肩部62にスナップ嵌合する。スカート部48には、内方へ突出した一体パッド84が設けられ、このパッド84は、バッテリー76、78に当接してそれらバッテリー76、78を適切な位置に保持する。図2〜図8に示すように、組立体は、バネ条片24とダイオード接点72との間にプラスチック積層紙タグの一端部を挿入することによって完成される。
【0036】
ハウジング20又は60内にバッテリーを備えた部品14〜20又は14、16、60は、平滑であるプラスチックカバー内に収納してもよく、膜を破る突起の危険を低減し、装置の安全性を全体として高める。
【0037】
図面に示す装置の種々の変形及び変更は、本発明の範囲外となることなしに、読者には可能であろう。例えば、フィン18を4つよりも多く又は少なくしてもよく、3又は5つのフィンであっても良い。フィンの数に関わらず、それらのフィンは、必須ではないが好ましくは、等間隔に離間される。LED22は、OLEDのような異なる照明装置に変えることができる。ボタン電池76、78以外の電池を用いてもよく、ただ一つでも良く、二つ以上設けてもよい。バネ条片接点24を省いて、異なる導電性素子で電気回路を作ってもよく、また条片30の端部は、例えば使用に先立ちボタンバッテリー76、78間、或いはボタンバッテリー76とLED接点70との間に挿入してもよい。取付け装置は、バルーン52の頂部としようとする部分、すなわち最上方部分、以外の部分に取付けてもよい。
【0038】
本発明による取付け装置は、パーティーバルーンの膜以外の膜、或いは救助バルーンの膜、例えば、熱気球、商業又は科学的バルーンの膜、或いは任意の大きなバルーンの実際の膜、及びバルーンの膜以外の膜、例えば医学的目的で用いる膜に対して用いることができることは、理解されよう。
【符号の説明】
【0039】
10:相互係合部品、
12:相互係合部品、
16:スピゴット、
22:発光ダイオード、
24:弾性金属バネ条片接点、
28:第2の金属条片、
30:電気的に絶縁性の薄いプラスチック積層型紙タグ、
38:凹部、
40:凹部、
42:キャップ、
46:顎部、
48:スカート部、
50:Oリング、
52:バルーン、
60:バッテリーハウジング、
76:バッテリー、
78:バッテリー、

【特許請求の範囲】
【請求項1】
二つの相互係合部品と、使用時に相互係合部品によって保持されたOリングとよりなり、前記相互係合部品が、Oリングを受けることのできる位置からOリングを捕捉する位置まで相互に動くことができ、それにより、装置を膜に取付ける際に、相互係合部品を膜の一側に配置することができ、相互係合部品に隣接して膜の他側にOリングを配置することができ、Oリングが相互係合部品の少なくとも一方を越えて摺動することができ、Oリングと相互係合部品の少なくとも一方との間に膜が延び、それにより、Oリングが相互係合部品で受けられ、相互係合部品が相互に動くことができ、Oリングと膜の部分とを捕捉し、取付け装置の膜への取付けを確実にする、膜に孔をあけることなく取付ける取付け装置。
【請求項2】
前記相互係合部品の一方が、スピゴットよりなり、相互係合部品の他方が、スピゴットを越えて嵌合するキャップよりなる、請求項1に記載の取付け装置。
【請求項3】
前記相互係合部品には、それぞれ、スナップ作用緊締部が設けられており、Oリングと膜の一部とを捕捉する、請求項1又は請求項2のいずれか1項に記載の取付け装置。
【請求項4】
前記スナップ作用緊締部が、前記相互係合部品の一方における少なくとも一つの凹部と、相互係合部品の他方における少なくとも一つの突起部とよりなる、請求項3に記載の取付け装置。
【請求項5】
前記突起部及び/又は前記凹部が、弾性部に装着され、スナップ作用を可能にする、請求項4に記載の取付け装置。
【請求項6】
前記突起部が、前記キャップの、内方に向いた部分に形成され、前記凹部が、前記スピゴットの外側に形成される、請求項2〜5のいずれか1項に記載の取付け装置。
【請求項7】
スカート部が、相互係合部品の一方又は他方に設けられ、装置の使用時に、前記Oリング及びOリングと共に膜の一部を包囲する、請求項1〜6のいずれか1項に記載の取付け装置。
【請求項8】
前記スカート部が、前記スピゴットよりなる相互係合部品の一体部分である、請求項2に直接又は間接に従属する請求項7に記載の取付け装置。
【請求項9】
前記スカート部が、前記スピゴットよりなる相互係合部品に取り付けられた別個の部品である、請求項2に直接又は間接に従属する請求項7に記載の取付け装置。
【請求項10】
前記スカート部が、前記スピゴットよりなる相互係合部品に取り付けられた別個の部品である、請求項2に直接又は間接に従属する請求項7に記載の取付け装置。
【請求項11】
相互係合部品の一方には、少なくとも二つの凹部が設けられ、相互係合部品が受け位置から捕捉位置へ動かされる際の相互係合部品間の相対運動の方向において、これら二つの凹部は離間されており、それにより、他方の相互係合部品を、前記少なくとも二つの凹部のうちの外方の凹部によって保持することができて、受け位置となり、また他方の凹部によって捕捉位置となる、請求項1〜10のいずれか1項に記載の取付け装置。
【請求項12】
前記取付け装置には、照明装置が固定されている、請求項1〜11のいずれか1項に記載の取付け装置。
【請求項13】
前記照明装置が、発光ダイオードよりなる、請求項12に記載の取付け装置。
【請求項14】
前記照射装置を点灯する少なくとも一つのバッテリーを備えている、請求項12又は請求項13のいずれか1項に記載の取付け装置。
【請求項15】
バルーン、例えばパーティーバルーンよりなり、バルーンの膜に、請求項12〜14のいずれか1項に記載の取付け装置が取付けられ、それにより、バルーンが、ふくらまされる時に照明され得る、組立体。
【請求項16】
価値ある品物に用いた場合に、取付けた装置の一部を形成するバルーンよりなる組立体であって、水に入れるとバルーンが自動的に膨らんで照明されるように構成されており、被照明ブイとして機能する、請求項15に記載の組立体。
【請求項17】
照明装置には、バルーンの外側にある手段によって作動できるスイッチが設けられている、請求項15又は請求項16のいずれか1項に記載の組立体。
【請求項18】
照明装置が、バネ負荷接点を備え、このバネ負荷接点は、別の接点に対してバネ負荷により付勢され、前記弾性によって接点間に保持された絶縁材料の条片によって、使用するまでオフ状態に保持されるスイッチを形成する、請求項17に記載の組立体。
【請求項19】
絶縁材料の条片が、バルーンの外側の位置まで延び、それにより、単にバルーンから取り出すことにより、接点を互いに絶縁状態から外すようにされる、請求項18に記載の組立体。
【請求項20】
例えば装置内の小さなガスシリンダによってバルーンを膨らませる時に、接点から条片を自動的に引き離し、照明装置を点灯させるように、バルーンの外側の条片の部分が固定される、請求項16及び17に従属する請求項18記載の組立体。
【請求項21】
単数又は複数のバッテリーが、相互係合部品の一方のハウジング内に保持され、ハウジングの一側が、単数又は複数のバッテリーの挿入を容易にさせるために開いており、そして装置の使用中には前記スカート部によって閉じられる、請求項14に記載の、又は請求項14記載に従属する請求項15〜20のいずれか1項に記載の取付け装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11(a)】
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【図11(b)】
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【図11(c)】
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【図11(d)】
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【図11(e)】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公表番号】特表2013−518652(P2013−518652A)
【公表日】平成25年5月23日(2013.5.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−551678(P2012−551678)
【出願日】平成23年2月7日(2011.2.7)
【国際出願番号】PCT/GB2011/000161
【国際公開番号】WO2011/095788
【国際公開日】平成23年8月11日(2011.8.11)
【出願人】(508236044)シートリーヴァー・インターナショナル・ホールディングス・リミテッド (4)
【Fターム(参考)】