説明

係留部材付き弾性保護具。

【課題】登山やウォーキング等における昇降時の膝蓋部周辺の靭帯や筋肉の柔軟性を向上して保護し、膝間接部位の障害を予防する弾性保護具。
【解決手段】大腿下部6、膝蓋部8、脛上部10に被せた基体筒状弾性部材28の内部に取付けた中央型単数押圧部付き円形係留部材16の押圧部4を大腿下部6の窪み部に、接縁型単数押圧部付き楕円形係留部材14を膝蓋部8の側部の上方の窪み部に、接縁型単数押圧部付き円形係留部材15を膝蓋部8の下方の窪み部に、接縁型単数押圧部付き楕円形係留部材14を大腿部の側方と下方の窪み部に、それぞれ当接して基体筒状弾性部材28の弾力で、各窪み部に直下方向の圧縮力と、着用中に膝を屈折する度に生ずる横方向の圧縮力との合成圧縮力にて、着用者の靭帯と筋肉を柔軟化すると共に、各窪み部に嵌着している押圧部4の作用で、基体筒状弾性部材28のずれを防止して外力から防御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、昇降時の膝蓋部周辺の靭帯や筋肉の柔軟性を向上して障害を予防し、膝蓋部周辺を保護する弾性保護具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の膝用サポーターで、着用者の膝蓋部に対応する位置に開口を有するとともに、前面側に止着部を有する展開可能なサポーター本体と、扁平な概略V字状に延設されるとともに、その屈曲部および各端部にそれぞれ第一および第2の止着部を有し、前記第1の止着部が前記サポーター本体の前面側および後面側の下腿部対応箇所に着脱自在に設けられ、前記第2の止着部が前記サポーター本体の前面側の大腿対応箇所に着脱自在に設けられた伸縮自在なストラップ部材と、を備えた膝用サポーターがある。(例えば特許文献1参照。)。
【0003】
また、関節の周囲に装着され、関節の曲がりの外側、内側の一方又は両方に、関節の曲げを容易化する孔部を有し、関節の側面の一方又は両方に、転倒時の衝撃を緩和する保護部材を有して運動性を阻害することが少ない膝、肘用サポーターがある。(例えば特許文献2参照。)。
【0004】
また、膝の上部に巻き付け固定される上部固定部、膝の下部に巻き付け固定される下部固定部、上部固定部及び下部固定部が所定位置に固定されるとき膝蓋骨の前面側において上下方向に配置される第1補助部材、基部が第1補助部材の一方側において上部固定部及び下部固定部に取付けられ、端部が第1補助部材の他方側まで伸びて上部固定部に取付自在とされた略V字状の第2補助部材、基部が第1補助部材の前記一方側において上部固定部及び下部固定部に取付けられ、端部が第1補助部材の前記他方側まで伸びて下部固定部に取付自在とされた略V字状の第3補助部材からなり、かつ上部固定部、下部固定部及び第1〜第3補助部材はすべて伸縮性を有する膝装着用サポーターがある。(例えば特許文献3参照。)。
【0005】
【特許文献1】特開2002−88534号公報
【特許文献2】特開平11−192333号公報
【特許文献3】特開2002−191629号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来の膝用サポーターは、サポーターの弾力で膝蓋部付近の表面を包んで固定するもので、着用者の膝関節部位の周りの窪み部を押し圧して靭帯や筋肉の柔軟化を図るものはなかった。
【0007】
また、従来の膝用サポーターは、着用者の膝蓋部に対応する位置に当設する膝用サポーターの表面が平滑で、脛部分や大腿部分等の表面に対する膝用サポーターの保持力が弱いため、弾性サポーター本体や弾性拘束部材で皮膚面を強く締め付けるため、着用中の圧迫感が大きく着用者に不満足感を与えるものであった。
【0008】
また、表面が平滑な弾性サポーター本体や弾性拘束部材の弾性力が弱いと着用して行動中にずれ落ちるという問題があった。
【0009】
本発明は、このような従来の問題を解決するために、登山やウォーキング等における昇降時の膝蓋部周辺の靭帯や筋肉の柔軟性を向上して保護し、膝間接部位の障害を予防する弾性保護具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
第1の課題解決手段は、表面に押圧部を立設した係留部材として、接縁型複数押圧部付き楕円形係留部材、中央型複数押圧部付き楕円形係留部材、接縁型単数押圧部付き楕円形係留部材、接縁型単数押圧部付き円形係留部材、中央型単数押圧部付き円形係留部材、着脱可能用中央型単数押圧部付き円形係留部材、中央型単数押圧部付き楕円形係留部材、着脱可能用中央型単数押圧部付き楕円形係留部材、中央型楕円状単数押圧部付き楕円形係留部材のいずれかと、表面に押圧部を立設した係留部材として、接縁型複数押圧部付き楕円形係留部材、中央型複数押圧部付き楕円形係留部材、接縁型単数押圧部付き楕円形係留部材、接縁型単数押圧部付き円形係留部材、中央型単数押圧部付き円形係留部材、着脱可能用中央型単数押圧部付き円形係留部材、中央型単数押圧部付き楕円形係留部材、着脱可能用中央型単数押圧部付き楕円形係留部材、中央型楕円状単数押圧部付き楕円形係留部材などのいずれかと、着用者の大腿下部、膝蓋部、脛上部を内包する筒状弾性部材と、を備えた基体筒状弾性部材を使用したことを特徴とする係留部材付き弾性保護具である。
【0011】
第2の課題解決手段は、着用者の大腿下部、膝蓋部、脛上部を内包する基体筒状弾性部材の表面に開口部を形成した開口付き筒状弾性部材、前記基体筒状弾性部材の外面に補強用弾性部材を覆設した複合筒状弾性部材、前記基体筒状弾性部材の外面に覆設した補強用弾性部材に細孔を複数箇所に穿設した孔付き複合筒状弾性部材のいずれかと、前記筒状弾性部材の内面に取り付ける係留部材と、を備えたことを特徴とする係留部材付き弾性保護具である。
【0012】
第3の課題解決手段は、着用者の大腿下部と膝蓋部と脛上部とに対面するように形成された膝カバー弾性部材と、前記膝カバー弾性部材の裏面の上方に取り付けた上部係留部材と、前記膝カバー弾性部材の裏面の下方に取り付けた下部係留部材と、前記膝カバー弾性部材の上部片側面に接続した上部拘束部材と、前記膝カバー弾性部材の下部片側面に接続した下部拘束部材と、前記上部拘束部材、下部拘束部材の先端部裏面に取り付けた面フアスナー雄(鍵)片と、前記上部拘束部材、下部拘束部材の中間部表面に取り付けた面フアスナー雌(輪)片と、を備えた二本拘束膝カバー弾性部材を使用したことを特徴とする係留部材付き弾性保護具である。
【0013】
第4の課題解決手段は、着用者の大腿下部と膝蓋部と脛上部とに対面するように形成された伸縮可能な膝カバー弾性部材と、前記膝カバー弾性部材の上部片側面に接続した上部主拘束部材と、前記膝カバー弾性部材の上部他側面に接続した上部副拘束部材と、前記膝カバー弾性部材の下部片側面に接続した下部主拘束部材と、前記膝カバー弾性部材の下部他側面に接続した下部副拘束部材と、前記膝カバー弾性部材の上部裏面に取り付けた上部係留部材と、前記膝カバー弾性部材の下部裏面に取り付けた下部係留部材と、前記上部拘束部材、上部副拘束部材、下部拘束部材、下部副拘束部材の先端部裏面に取り付けた面フアスナー雄(鍵)片と、前記上部拘束部材、上部副拘束部材、下部拘束部材、下部副拘束部材の中間部表面に取り付けた面フアスナー雌(輪)片と、を備えた四本拘束膝カバー弾性部材を使用したことを特徴とする請求項1に記載された係留部材付き弾性保護具である。
【0014】
第5の課題解決手段は、片側面に係留部材を固定し、前記片側面に面フアスナー雄(鍵)を取り付けた帯状弾性部材、または、片側面に固定した係留部材に相対して着脱可能用係留部材を挿入し、前記片側面に面フアスナー雄(鍵)を取り付けた帯状弾性部材のいずれかと、
前記帯状弾性部材の裏面に取り付けた面フアスナー雌(輪)と、
を備えた帯状弾性部材を使用したことを特徴とする係留部材付き弾性保護具である。
【発明の効果】
【0015】
本発明は、伸縮可能な弾性部材の限られた引張力を押圧部に多く集中するために、表面に設ける押圧部の底面の面積よりも大きな底面積を形成した係留部材を使用したことにより、窪み部に加えられる大きな下方向圧縮力と、着用者の行動時における膝の屈伸で弾性部材の引張力で生ずる窪み部に加えられる動的な横方向圧縮力との繰返し合成圧縮力で、押圧部の当接する窪み部付近の靭帯や筋肉の柔軟性を向上して着用者の関節部位の障害の予防を図ることができる。
【0016】
また、本発明は、弾性部材に取付ける倍力係留部材を主要部材とすることから、着用者の個人差に応じて、共通部品として製作した押圧部を各種ピッチに配置した倍力係留部材3や、弾性部材を別個に各種製作して在庫し、また押圧部を設けた倍力係留部材を需要に応じて弾性部材に取付けて出荷できるので、製作費の低減と生産性向上を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
第1実施形態において、図1は、本発明の一実施形態を示す着用者の大腿下部6、膝蓋部8、脛上部10に被せた基体筒状弾性部材28を使用した係留部材付き弾性保護具の正面図、図2は、本発明を着用して膝を屈折した場合の基体筒状弾性部材28を使用した係留部材付き弾性保護具の断面図、図3は、接縁型複数押圧部付き楕円形係留部材の平面図、図4は、図3の側面図、図5は、図3の正面図、図6は、中央型複数押圧部付き楕円形係留部材の平面図、図は、図6の正面図、図8は、接縁型単数押圧部付き楕円形係留部材の平面図、図9は、図8の側面図、図10は、図8の正面図、図11は、接縁型単数押圧部付き円形係留部材の平面図、図12は、図11の側面図、図13は、図11の正面図、図14は、中央型単数押圧部付き円形係留部材の平面図、図15は、図14の側面図、図16は、図14の正面図、図17は、中央型単数押圧部付き楕円形係留部材の平面図、図18は、図17の側面図、図19は、図17の正面図、図20は、中央型楕円状単数押圧部付き楕円形係留部材の平面図、図21は、図20の側面図、図22は、図20の正面図、図23は、着脱可能用中央型単数押圧部付き楕円形係留部材の平面図、図24は、図23の側面図、図25は、図23の正面図、図26は、着脱可能用中央型単数押圧部付き円形係留部材の平面図、図27は、図26の側面図、図28は、図26の正面図である。
【0018】
第1実施形態は、主に使用される表面に押圧部4を立設した係留部材3として、接縁型複数押圧部付き楕円形係留部材12、中央型複数押圧部付き楕円形係留部材13、接縁型単数押圧部付き楕円形係留部材14、接縁型単数押圧部付き円形係留部材15、中央型単数押圧部付き円形係留部材16、着脱可能用中央型単数押圧部付き円形係留部材17、中央型単数押圧部付き楕円形係留部材18、着脱可能用中央型単数押圧部付き楕円形係留部材19、中央型楕円状単数押圧部付き楕円形係留部材20などのいずれかと、超弾性合金、形状記憶合金、形状記憶複合材料、汎用エンプラ、汎用樹脂、汎用ゴム材料などを使用した筒状弾性部材27と、を備えた基体筒状弾性部材28を使用したことを特徴とする係留部材付き弾性保護具1である。
【0019】
図1は、第1実施形態の1例を示し、着用者の大腿下部6、膝蓋部8、脛上部10に被せた基体筒状弾性部材28の内部に取付けた中央型単数押圧部付き円形係留部材16の押圧部4を、大腿下部6の窪み部に、接縁型単数押圧部付き楕円形係留部材14を、膝蓋部8の側部の上方の窪み部に、接縁型単数押圧部付き円形係留部材15を、膝蓋部8の下方の窪み部に、接縁型単数押圧部付き楕円形係留部材14を、大腿部の側方と下方の窪み部にそれぞれ当接した係留部材付き弾性保護具1の正面図である。
【0020】
第1実施形態は、日常生活において静止中は、係留部材3によって着用者の身体の窪み部の直下方向に押圧部4で圧縮力が作用しているが、着用者が行動する際には、図2の膝屈折状態を示す弾性保護具1の断面図が示すように、着用者が膝を屈折する度毎に、膝蓋部8の上下に設けられた中央型単数押圧部付き円形係留部材16と接縁型単数押圧部付き円形係留部材15との間の弾性部材27の引張力が強弱して、押圧部4の当接する窪み部に横方向から動的に圧縮力を加え、その結果、前記窪み部には、静止時に負荷されている直下型の前記圧縮力とで斜め下方向に合成圧縮力が作用することから、前記膝蓋部8の周りの靭帯や筋肉を柔軟にすることから、着用者の膝関節部位の障害を予防することができる。
【0021】
基体筒状弾性部材28の材料として、超弾性合金や、形状記憶合金、形状記憶合金を構成要素とした形状記憶複合材料、汎用エンプラや、汎用樹脂や、汎用ゴム材料、樹脂発泡体などを織物と組み合わせて使用し、弾性とフイッティングのよさを加味して優れた作用効果を奏する。
【0022】
また、本発明は、係留部材3に立設した押圧部4が、係留部材3を肌面から高く設定されているので、弾性部材27の引張力が係留部材3に斜め方向に働くと、引張力の分力として肌面に直角に圧縮力を作用することから、これを利用して押圧部4による窪み部への圧縮力を大きくするために、基体筒状弾性部材28に縫着された係留部材3の取付面積を押圧部4の底面積よりも大きくして、図3〜図28に示すように、基体筒状弾性部材28の弾力を無駄なく着用者の膝蓋部8の周囲の窪み部に集中するものであるが、図2に示すように、着用者が日常の動作で膝を屈折する際に、例えば、接縁型単数押圧部付き円形係留部材15や中央型単数押圧部付き円形係留部材16に立設した押圧部4を係留部材3の周縁部を中心に傾動して、接縁型単数押圧部付き円形係留部材15や中央型単数押圧部付き円形係留部材16の底面積に負荷する基体筒状弾性部材28の引張力が転換して、圧縮力が押圧部4に集中して窪み部に直下型の圧縮負荷を及ぼして、窪み部の靭帯や筋肉を柔らかにする。
【0023】
係留部材3は、この圧縮力が、膝を屈折する度毎に生ずる前記基体筒状弾性部材28の強弱する弾力の変化で、押圧部4の変換された圧縮力が増減して、窪み部に前記直下型の圧縮力と複合された動的合成圧縮力が、窪み部に垂直方向から斜め下方向に繰り返し作用するが、前記動的合成圧縮力が着用者の窪み部周辺の靭帯や筋肉に作用することから、本発明の係留部材3の押圧部4を着用者の膝蓋部8の周囲に圧着すると、図2に示すように、こりまでに気づかなかった筒状弾性部材と窪み部に圧着した押圧部とによる作用効果で、着用者の膝蓋部8の周りの靭帯や筋肉を柔軟にして、着用者の膝関節部位の障害の予防効果を奏することができる。
【0024】
図3は、接縁型複数押圧部付き楕円形係留部材12の平面図、図4は、側面図、図5は、正面図である。
【0025】
接縁型複数押圧部付き楕円形係留部材12は、図に示すように2個の押圧部4が側縁部に接して形成された楕円形状係留部材25の周縁部に、弾性部材27に縫着できるようにした係留部材取付孔46を設けて、周縁部には安全のために丸みを形成してある。押圧部4の形状は、図3では円錐形に作図されてあるが、これに限定されるものではなく球形や円筒形でもよい。なお、係留部材の前記基体筒状弾性部材28の裏面に取り付ける方法は、使用する弾性部材27によって接着剤による貼着でも差し支えない。
【0026】
接縁型複数押圧部付き楕円形係留部材12は、着用者の膝蓋部8付近の靭帯や筋肉を柔らかにする圧縮力を、基体筒状弾性部材28の弾力を膝蓋部8に接近した二箇所の窪み部に集中して作用させるが、2個の押圧部4の周縁部を図3〜図4に示すように、膝蓋部8や脛部7などの骨部分に接触しないように、楕円形係留部材25の周縁部に接円して、2個の押圧部4の底面積よりも大きな底面積の楕円形係留部材25に一体に形成して、基体筒状弾性部材28の弾力の効果を可能なかぎり確実化するものである。
【0027】
図6は、中央型複数押圧部付き楕円形係留部材13の平面図、図7は、正面図である。
【0028】
中央型複数押圧部付き楕円形係留部材13は、押圧部4の底部面積よりも広く形成した楕円形係留部材25の中央部に押圧部4を立設した係留部材3である。この係留部材3を基体筒状弾性部材28の内部に取り付けて使用すると、基体筒状弾性部材28の弾力が、係留部材13の取付面積に応じて収集された引張力が及ぼす窪み部への圧縮力を押圧部4にて集中し、また、足部の運動中に押圧部4の先端と係留部材3の周縁部との間で生ずる基体筒状弾性部材28の伸縮で横方向の圧縮力を窪み部に集中し、また、押圧部4が圧縮する窪み部の数を、着用者の膝蓋部24の周りで足部中心線に直角な方向の表面上に存在する二箇所の窪み部に限定して集中する係留部材3を使用したことにより、押圧部4の底面積よりも広い取付面積の中央型複数押圧部付き楕円形係留部材13にて、ビー玉のような形状の押圧部を単純に取付けたサポーターのように、圧縮力をサポーターの変形で外方向に膨れて逃がすことなく優れた作用効果を奏することができる。
【0029】
また、中央型複数押圧部付き楕円形係留部材13は、主として大腿部5の窪み部の加圧や、膝蓋部8よりも離れた脛部9の窪み部の加圧にも使用される。この中央型複数押圧部付き楕円形係留部材13は、図6〜図7に示すように着用者の骨部の周縁部に対面して2台の係留部材13で囲むように片側に凹部を形成し、また、楕円形係留部材25の周縁部に係留部材取付孔46を設けてあるが、これは伸縮可能な基体筒状弾性部材28の裏面に縫着するためのもので、また周縁部には安全のため丸みを形成してある。なお、中央型複数押圧部付き楕円形係留部材13を前記基体筒状弾性部材28の裏面に取り付ける方法としては、接着剤による貼着でも差し支えない。
【0030】
図8は、接縁型単数押圧部付き楕円形係留部材14の平面図、図9は、側面図、図10は正面図である。
【0031】
接縁型単数押圧部付き楕円形係留部材14は、円形の単数押圧部4に楕円形係留部材25の片側を接円して一体化した係留部材3で、図8〜図10に示すように、単数の円錐状の押圧部4を楕円形係留部材25の縦端部に接して立設して、狭い位置でも容易に取り付けられるようにし、通常、膝蓋部8の周縁部に接近した窪み部に個別に設置する。
【0032】
この接縁型単数押圧部付き楕円形係留部材14は、楕円形係留部材25の周縁部に係留部材取付孔46を設けてあるが、これは伸縮可能な基体筒状弾性部材28の裏面に縫着するためのもので、また周縁部には安全のため丸みを形成してある。なお、接縁型単数押圧部付き楕円形係留部材14を前記基体筒状弾性部材28の裏面への取り付ける方法としては接着剤による貼着でも差し支えない。
【0033】
図11は、接縁型単数押圧部付き円形係留部材15の平面図、図12は、側面図、図13は、正面図である。
【0034】
接縁型単数押圧部付き円形係留部材15は、円錐状の単数の押圧部4を、その底面積よりも大きな底面積の円形係留部材26の片側に接円して一体化した接縁型単数押圧部付き円形係留部材15で、主として膝蓋部8の周縁部や、脛部9の骨部の周りの狭い位置の窪み部に個別に設置するのに適した接縁型単数押圧部付き円形係留部材15である。この接縁型単数押圧部付き円形係留部材15は、図11〜図13に示すように、押圧部4の底面積よりも大きな底面積の円形係留部材26の片縁部に接触して立設した接縁型単数押圧部付き円形係留部材15で、周縁部に係留部材取付孔46を設けてあるが、これは伸縮可能な基体筒状弾性部材28の裏面に縫着するためのもので、周縁部には安全のため丸みを形成してある。なお、接縁型単数押圧部付き円形係留部材15の前記基体筒状弾性部材28の裏面への取り付けは、接着剤による貼着でもよい。
【0035】
図14は、中央型単数押圧部付き円形係留部材16の平面図、図15は、側面図、図16は、正面図である。
【0036】
中央型単数押圧部付き円形係留部材16は、中央部に円錐形の単数の押圧部4を形成し、押圧部4の底面積よりも遥かに大きな取付面積の円形係留部材26に押圧部4を立設してあるが、主として、大腿下部6や大腿部5のような肉厚が大きく広い位置に使用される中央型単数押圧部付き円形係留部材16である。この中央型単数押圧部付き円形係留部材16は、図14〜図16に示すように円形係留部材26の周縁部に係留部材取付孔46を設けてあるが、これも伸縮可能な基体筒状弾性部材28の裏面に縫着するためのもので、周縁部には安全のため丸みを形成してある。なお、中央型単数押圧部付き円形係留部材16の前記基体筒状弾性部材28の裏面への取り付けは、接着剤による貼着でもよい。
【0037】
図17は、中央型単数押圧部付き楕円形係留部材17の平面図、図18は、側面図、図19は、正面図である。
【0038】
中央型単数押圧部付き楕円形係留部材17は、図面に示すように、中央部に円錐状の単数の押圧部4を立設した楕円形係留部材25で、周縁部に係留部材取付孔46を設けてあるが、これも伸縮可能な基体筒状弾性部材28の裏面に縫着するためのものである。なお周縁部には安全のため丸みを形成してある。
【0039】
中央型単数押圧部付き楕円形係留部材17は、脛部9のように設置幅が狭い場所や、帯状弾性部材23に取り付け易いので便利である。なお、中央型単数押圧部付き楕円形係留部材17を、前記基体筒状弾性部材28の裏面への取付は接着剤による貼着でも差し支えない。
【0040】
図20は、中央型楕円状単数押圧部付き楕円形係留部材18の平面図、図21は、側面図、図22は、正面図である。
【0041】
中央型楕円状単数押圧部付き楕円形係留部材18は、断面が円錐で長い楕円形状に形成された押圧部4を中央部に立設した楕円形係留部材25で、大腿部5の裏面、大腿下部6の側面などの窪み部や、足部11の骨に沿う窪み部に押圧部4を嵌着できるように、基体筒状弾性部材28の内面に取り付けて使用すれば、係留部材付き弾性保護具1の着用中に、基体筒状弾性部材28が引張られる方向のずれ落ちや横ずれを防止して使用することができる。
【0042】
この中央型楕円状単数押圧部付き楕円形係留部材18は、通常は基体筒状弾性部材28の裏面に縫着や接着剤で貼着されるが、図1に示すように、大腿下部6の側面と、大腿部5の裏面の窪み部に嵌め着して使用すると、基体筒状弾性部材28のずれを防止して、押圧部の当接する窪み部と、他の接縁型単数押圧部付き楕円形係留部材14や、接縁型単数押圧部付き円形係留部材15や中央型単数押圧部付き円形係留部材16の押圧部の当接する窪み部との間に生ずる引張力で、それぞれの窪み部の周りの靭帯や筋肉を和らげる作用がある。
【0043】
図23は、着脱可能用中央型単数押圧部付き円形係留部材19の平面図、図24は、側面図、図25は、正面図である。
【0044】
着脱可能用中央型単数押圧部付き円形係留部材19は、円形係留部材26の中央部に立設された単数の円錐状の押圧部4に、矩形状断面に形成された筒状の弾性部材27を輪切りにした着脱弾性部材44の片側表面に、前記単数の円錐状の押圧部4を嵌着できる押圧部嵌着孔45を形成して、前記着脱弾性部材44に形成された前記押圧部嵌着孔45を、前記単数の円錐状の押圧部4に上から嵌着した後に、前記着脱部材44の裏面と前記単数の押圧部4を立設した円形係留部材26の表面とを接着剤で貼着した着脱可能用係留部材24である。
【0045】
前記着脱可能用中央型単数押圧部付き円形係留部材19は、円形係留部材付き帯状弾性部材36の中央側の中央型単数押圧部付き円形係留部材16を取り外して、挿入して使用すれば、前記円形係留部材付き帯状弾性部材36の先端部に取り付けてある中央型単数押圧部付き円形係留部材16の押圧部4と、前記着脱可能用中央型単数押圧部付き円形係留部材19の押圧部4との間隔を自由に長短調節できるので、着用者の個人差による窪み部の位置の異同に容易に対応して便利に使用できる効果がある。
【0046】
この前記着脱可能用中央型単数押圧部付き円形係留部材19の押圧部嵌着孔45にて、着脱弾性部材44に取り付ける方法の代わりに、中央型単数押圧部付き円形係留部材16の係留部材取付孔46にて着脱弾性部材44の表面に縫着し或いは貼着してもよい。
【0047】
図26は、着脱可能用中央型単数押圧部付き楕円形係留部材20の平面図、図27は、側面図、図28は、正面図である。
【0048】
着脱可能用中央型単数押圧部付き楕円形係留部材20は、図26に示すように、楕円形係留部材25の中央に立設された単数の円錐状の押圧部4に、矩形状断面に形成された弾性部材27を輪切りにした着脱弾性部材44の片側面に、前記押圧部4を嵌着できる押圧部嵌着孔45を形成して、前記着脱部材44に形成された前記押圧部嵌着孔45を、前記単数の円状の押圧部4に嵌着した後に、前記着脱部材44の裏面と前記押圧部4を立設した円形係留部材26の表面とを接着剤で貼着した着脱可能用係留部材24である。
【0049】
前記着脱可能用中央型単数押圧部付き楕円形係留部材20は、楕円形係留部材付き帯状弾性部材37の中央側の中央型単数押圧部付き楕円形係留部材17を取り外して挿着して使用すれば、前記楕円形係留部材付き帯状弾性部材37の先端部に取り付けてある中央型単数押圧部付き楕円形係留部材17の押圧部4と、着脱可能用中央型単数押圧部付き楕円形係留部材20の押圧部4との間隔を自由に長短調節できるので、着用者の個人差による窪み部の位置の異同に容易に対応して便利に使用できる効果がある。なお、着脱可能用中央型単数押圧部付き円形係留部材19と同様な方法で、中央型単数押圧部付き楕円形係留部材17の係留部材取付孔46にて着脱弾性部材44の表面に縫着し或いは貼着してもよい。
【0050】
請求項2の実施形態は、着用者の大腿下部6、膝蓋部8、脛上部10を内包する筒状弾性部材27として、着用者の肌面に直接接触する伸縮可能な基体筒状弾性部材28、前記基体筒状弾性部材28に超弾性合金、形状記憶合金、形状記憶複合材料などを繊維織物に入れて形成した形状記憶筒状弾性部材29、前記基体筒状弾性部材28の表面に膝蓋開口部47を形成した開口部付き筒状弾性部材31、前記基体筒状弾性部材28の外面に補強用弾性部材30を覆設した複合筒状弾性部材32、前記基体筒状弾性部材28の外面に覆設した補強用弾性部材に細孔を複数箇所に穿設した孔付き複合筒状弾性部材33のいずれかと、前記筒状弾性部材27の内面に取り付ける係留部材3と、を備えたことを特徴とする係留部材付き弾性保護具1である。
【0051】
請求項2の実施形態の基体筒状弾性部材28は、人体に接触して外力による衝撃を緩和できる保護部材として、通常のサポーターに使用され織物やフエルト等の伸縮性部材が利用されるが、個人差の大きい着用者を対象として、図29に示すような基体筒状弾性部材28を多目的に使用するために、超弾性合金、形状記憶合金、形状記憶合金などを構成要素とした形状記憶複合材料、汎用エンプラや、汎用樹脂や、天然ゴム、汎用ゴム材料、等の弾性部材を使用する。
【0052】
請求項2の実施形態の1として、図29は、基体筒状弾性部材の形状記憶効果と押圧部効果で窪み部に圧縮力を加える形状記憶合金筒状弾性部材を着用者に取り付けた係留部材付き弾性保護具1の正面図、図30は図29のA−A断面図、図31は、図29のB−B断面図である。
【0053】
請求項2の実施形態1は、図29に示すように、着用者の大腿下部6と、膝蓋部8と、膝上部10とを内包して着用者の膝蓋部8周りの窪み部に当接する押圧部4を設けた係留部材3を備えた基体筒状弾性部材28の内部上方に中央型複数押圧部付き楕円形係留部材13を取り付け、内部下方に中央型複数押圧部付き楕円形係留部材13を取り付けて、膝蓋部8の上方と下方の着用者の窪み部に基体筒状弾性部材28の弾力による合成圧縮力を負荷する係留部材付き弾性保護具である。
【0054】
図30のA−A断面図は、予め形状記憶合金の残留ひずみを設定した超弾性合金や形状記憶複合材料などの細線織物と、人体に接触する面には保護部材として、ウレタン発泡材、ゴム材、フエルト材、織物等を複合して製作した基体筒状弾性部材28で、着用者の大腿下部6と膝蓋部8と脛上部10を内包して、膝蓋部8の窪み部に嵌着された中央型複数押圧部付き楕円形係留部材13に立設された押圧部4が、形状記憶合金の残留ひずみ効果による圧縮力が生じて、着用者の大腿下部6の窪み部に圧入した状況を断面図にて示したものである。
【0055】
図30のB−B断面図は、同様に脛上部の窪み部に当接された中央型複数押圧部付き楕円形係留部材13に立設された押圧部4には、基体筒状弾性部材28の前記合成織物の残留ひずみ効果による圧縮力と、中央型複数押圧部付き楕円形係留部材13に立設された押圧部4により集中した圧縮力にて、着用者の脛上部10の窪み部に圧入した状況を断面図に示したものである。
【0056】
また、図2に示すように、前記膝蓋部8を挟んで上下部の窪み部に当接した両中央型複数押圧部付き楕円形係留部材13の各2個の押圧部4は、単に独立して窪み部を圧縮するのみでなく、両押圧部4は相互に影響して着用者が行動して膝を屈折する度ごとに複合作用を生ずるが、図面に示すように、着用者の皮膚の窪み部に当接して押圧部4の高さだけ皮膚の表面から沈んで恰も碇のような作用で基体筒状弾性部材28のずれ防止の役割を果たしており、また、両押圧部4は、皮膚面に密着した基体筒状弾性部材28の引張力を保持するので、前記図2が示すように、膝が屈折して基体筒状弾性部材28が伸びた反作用として、窪み部には横方向に圧縮力が負荷されるが、膝の屈折の度ごとに強弱する圧縮力は、着用者の膝関節部の靭帯や筋肉を揉み解すような作用になり、その結果着用者の膝関節部位の障害を予防することができるばかりか、係留部材13に立設した押圧部4の碇作用で膝部を外力から防御する効果がある。
【0057】
すなわち、前記作用効果は、着用者の膝蓋部の上下二箇所の窪み部を押し圧する基体筒状弾性部材28の弾力は、膝蓋部8を介して対峙する上方と下方に取付けた2台の係留部材の押圧部が当接する窪み部に圧力を加えるが、前記圧力は、基体筒状弾性部材28の表面張力に大きく影響されるものである。
【0058】
本発明は、基体筒状弾性部材28の弾性部材と係留部材の複合効果により、基体筒状弾性部材28の内面に取り付けられた2台の係留部材のそれぞれ2個の押圧部が当接する窪み部に圧力を加えると共に、着用者の膝蓋部8の側面を前記押圧部4によって側面方向から保持するので、着用者の膝蓋関節の動揺性を抑えることができるが、使用される弾性部材の強度や弾性は、前記材質によって自由に設定できるので、年齢に差別なく好適な品質が提供できる点が優れている。
【0059】
請求項2の実施形態2において、図32は、基体筒状弾性部材28の膝蓋部8側に膝蓋47開口部を形成した開口部付き筒状弾性部材31を着用者に取り付けた係留部材付き弾性保護具1の正面図である。
【0060】
請求項2の実施形態2は、図32に示すように、着用者の大腿下部6と膝蓋部8と膝上部10とを内包する基体筒状弾性部材28において、表面に膝蓋開口部47と大腿下部裏側開口部48を形成した開口部付き筒状弾性部材31と、前記開口部付き筒状弾性部材31の裏面に取付けて、着用者の膝蓋部8の上方の窪み部に当接する押圧部4を設けた中央型複数押圧部付き楕円形係留部材13と膝蓋部8の下方の窪み部に当接する押圧部4を設けた中央型複数押圧部付き楕円形係留部材13と、大腿部5に取り付けた2個の中央型単数押圧部付き円形係留部材16と、大腿下部6の側面の窪み部に当接する中央型単数押圧部付き楕円形係留部材17と、を備えたことを特徴とする開口部付き筒状弾性部材31を着用者に取り付けた係留部材付き弾性保護具1の正面図である。
【0061】
請求項2の実施形態2は、着用者の大腿下部6と、膝蓋部8と、膝上部10とを内包する弾性部材27として、主に汎用エンプラ、汎用ゴム材料、織物等を基材として、人体に接触して外力による衝撃を緩和できる保護部材を使用した基体筒状弾性部材28に、膝蓋開口部47と、大腿裏側開口部48を形成した開口部付き筒状弾性部材31は、基材に組み入れて使用する部材として、汎用エンプラ、汎用樹脂、汎用ゴム材料等の弾性部材が使用される。
【0062】
請求項2の実施形態2の使用に際しては、図32に示すように、基体筒状弾性部材28に形成された膝蓋開口部47によって、着用者の膝蓋部8の上方と下方の両側に形成される窪み部に当接する各押圧部4において、大腿下部6の窪み部に当接する中央型単数押圧部付き円形係留部材16と、着用者の膝蓋部8の側面を上下部の複数の中央型複数押圧部付き楕円形係留部材13の押圧部4と、膝蓋部8左右側部の複数の中央型単数押圧部付き楕円形係留部材17とによって、前記膝蓋部8の側方を回って確実に各窪み部に圧縮力を加え、また、着用者が日常において行動する際にも、膝部7を屈折する度ごとに基体筒状弾性部材28の表面引張力によって、各押圧部4が当接する各窪み部に合成圧縮力を加えるので、着用者の膝蓋関節部の動揺性を抑えると共に、開口部効果によって着用者の運動性を良好にする。
【0063】
請求項2の実施形態3においては、図33は、短管状弾性部材55を基体筒状弾性部材28の大腿下部6側と脛上部10側に取り付けた複合筒状弾性部材32を着用者に取り付けた係留部材付き弾性保護具1の正面図である。
【0064】
請求項2の実施形態3は、図33に示すように、着用者の大腿下部6と膝蓋部8と脛上部10を内包し、上部係留部材と下部係留部材を内面に取り付けた基体筒状弾性部材28と、前記基体筒状弾性部材28の外面の上方と下方に取り付けた短管状弾性部材55と、を備えた複合筒状弾性部材32を使用することを特徴とする係留部材付き弾性保護具1である。
【0065】
請求項2の実施形態3は、図2に示す作用効果を奏するために、図33に示すように、着用者の大腿下部6と膝上部8を足軸中心線に直角な方向の表面を締め付ける短管状弾性部材55を、上方と下方の外周に取付けた基体筒状弾性部材28を使用したことにより、大腿部下部6と膝部上部8の窪み部には、短管状弾性部材55の弾力が、基体筒状弾性部材28の弾力に加わって大きな圧縮力が作用して、着用者の大腿下部6と膝上部10を確実に緊締することができるが、このことによって、着用中における着用者が膝部7の屈折時に発生する複合筒状弾性部材32の引張力により、着用者の膝蓋部8を上方向に引き寄せ、その結果、圧縮力が膝蓋部8の側面に新たに加わることから、前記直下方向に作用する圧縮力と前記横方向の圧縮力が合成して、着用者の行動中は、斜め下方向の合成圧縮力を生ずるが、着用者の日常生活においては、この合成圧縮力と前記直下方向に作用する圧縮力とが交互に作用することから、着用者の膝部門の周りの靭帯や筋肉を柔らかにして、着用者の膝関節の障害を予防し、また、災害から防御する効果がある。
【0066】
図34は、開口部を形成した補強用筒状弾性部材を、基体筒状弾性部材の外面に嵌着した複合筒状弾性部材を着用者に取り付けた係留部材付き弾性保護具1の正面図である。
【0067】
請求項2の実施形態4は、図34に示すように、着用者の大腿下部6と膝蓋部8と膝上部10を内包する基体筒状弾性部材28の表面に膝蓋開口部47と大腿裏側開口部48を形成した開口部付き筒状弾性部材31を取り付けた複合筒状弾性部材32と、前記基体筒状弾性部材28の裏面に、前記膝蓋部8の上部に間隔を上下二段にして取り付けた4個の中央型単数押圧部付き円形係留部材16と、前記膝蓋部8の上部両側に取り付けた接縁型単数押圧部付き楕円形係留部材14と、前記膝蓋部8の下部の脛上部10に、間隔を上下二段に取り付けた4個の接縁型単数押圧部付き円形係留部材15と、を備えた複合筒状弾性部材32を使用することを特徴とする係留部材付き弾性保護具1である。
【0068】
請求項2の実施形態4は使用に際して、図34に示すように、着用者の大腿下部6と膝蓋部8と膝上部10とを内包する基体筒状弾性部材28の内側に取付けた各係留部材3の押圧部4は、基体筒状弾性部材28の外面に覆設された膝蓋開口部47と大腿裏開口部48を形成した開口部付き筒状弾性部材31との複合筒状弾性部材32の表面張力によって、着用者の大腿下部6と膝上部8の周りの窪み部に圧縮力を加えるが、着用者が日常の行動中における膝部7の屈折時に発生する複合筒状弾性部材32の上下方向の引張力によって、着用者の各窪み部には、複合筒状弾性部材32の引張方向に圧縮力が負荷され、初期応力として直下方向に作用している圧縮力に、前記横方向の圧縮力が合成して、着用者の窪み部の周辺には、合成圧縮力が繰返し方向を変化して作用することから、着用者の窪み部付近の靭帯や筋肉を柔軟にする効果が大きい。
【0069】
基体筒状弾性部材28と開口部付き筒状弾性部材31とによる複合筒状弾性部材32は、基体筒状弾性部材28を汎用エンプラや、汎用樹脂や、汎用ゴム材料等を使用して製作する。
【0070】
請求項2の実施形態5において、図35は、基体筒状弾性部材28の外面に、細孔群を分布した孔付き複合筒状弾性部材33を取り付けた係留部材付き弾性保護具1の正面図である。
【0071】
請求項2の実施形態5は、図35に示すように、着用者の大腿下部6と膝蓋部8と膝上部10とを内包する基体筒状弾性部材28と、前記基体筒状弾性部材28の外面に取り付けて、膝蓋部8に対面する位置に穿設した膝蓋側細孔群49と、大腿下部6の側面に穿設した大腿横側細孔群50と、大腿下部6の裏面に穿設した大腿裏側細孔群51を形成した補強用筒状弾性部材30を取付けた孔付き複合筒状弾性部材32と、前記基体筒状弾性部材28の前記膝蓋側細孔群49の上部に、二段間隔で上方に2個設けられた中央型単数押圧部付き円形係留部材16と、その下方に1個設けられた中央型複数押圧部付き楕円形係留部材13と、前記膝蓋側細孔群49の下部の脛上部10に相対する位置に取り付けた中央型単数押圧部付き楕円形係留部材13と、大腿下部側面の両側に取り付けた中央型楕円状単数押圧部付き楕円形係留部材18と、を備えた孔付き複合筒状弾性部材33を使用することを特徴とする係留部材付き弾性保護具1である。
【0072】
この請求項2の実施形態5は、基体筒状弾性部材28の裏側に取付けられた各係留部材3の各押圧部4が着用者の皮膚面を圧着する力が、基体筒状弾性部材28の弾力による表面張力によって調整できることを利用して、表面に孔数を増減して穿設した補強用筒状弾性部材30を、基体筒状弾性部材28の外面に被せて縫着や貼着して取付けて、各窪み部に加えられる圧縮力が適当な値になるように、その各窪み部に加えられる圧縮力を生ずる引張力が、その点の押圧部4の箇所の引張力になるように、細孔の数を増減して引張ひずみを調整した孔付き複合筒状弾性部材33であるが、その結果、前記基体筒状弾性部材28の内面に縫着や貼着されて取付けられた係留部材3の押圧部4が、着用者の皮膚表面に存在する窪み部に、適当に柔らかな圧力が加えられることが特徴であるが、前記補強用筒状弾性部材30の表面張力を、有限要素解析で設計するよりは、ひずみ計を使用して予め調整して膝蓋側細孔群49、大腿横側細孔群50、大腿裏側細孔群51などを増減して穿設することが、容易で即効性があって好ましい。
【0073】
孔付き複合筒状弾性部材33は、着用者の膝蓋部8の周りに取付けられた押圧部4に掛かる引張力の作用を少なくしたい場合に、基体筒状弾性部材28の表面に穿孔する孔数を多くして引張力を小さくて伸び易いようにして窪み部に掛かる圧縮力を小さくし、或いは、押圧部に掛かる引張力を増加して、窪み部に掛かる押圧力を大きくしたい場合には孔数を少なく穿孔するように調整する。
【0074】
請求項2の実施形態5は使用に際して、図35に示すように、孔付き複合筒状弾性部材33によって、着用者の大腿下部6と脛上部10に嵌着して使用されるが、膝蓋部8の周りの押し圧を柔らかに確実化できるので着用性に優れた基体筒状弾性部材28に取付けた係留部材3に設けた押圧部4は、調整された孔付き複合筒状弾性部材33の表面張力により、着用者の皮膚面を圧着する弾力が有効に作用して着用者の窪み部を加圧しており、例えば、着用者が日常行動する際、膝蓋部8の上部左右の両側の周縁部に近い窪み部に押圧部4が当接されている基体筒状弾性部材28に穿設して孔数の増減で調整した表面張力により、膝蓋部8の下側に係止された中央型複数押圧部付き楕円形係留部材13の押圧部4を基点として、大腿下部6の窪み部に当接されている中央型複数押圧部付き楕円形係留部材13と、その上部の2個の中央型単数押圧部付き円形係留部材16の各押圧部4にて密着保持されている孔付き複合筒状弾性部材33が、着用者の行動時における膝の屈折で伸び縮みする際に生ずる孔付き複合筒状弾性部材33の引張力の強弱によって、着用者の膝蓋部8の周縁部に繰り返し圧縮力を増減することにより、基体筒状弾性部材28の引張ひずみや引張力の流れを円滑にして着用者の膝関節部位の身体や筋肉を円滑に柔軟化する効果がある。
【0075】
以上、請求項2の実施形態の具体例について述べたが、着用者の窪み部に本発明の係留部材3の押圧部4を当接することによって発生する膝蓋部8の周りの窪み部を基点とする応力状況は、足軸中心線にほぼ直角な方向の弾性部材27の引張力が、窪み部に上方から直下型の第一圧縮力を加え、また、着用中の膝の屈折動作で膝を曲げる際に、膝部7の表面上の弾性部材27の引張力の強弱が、前記窪み部の側面に横方向に及ぼす第二圧縮力や、膝を曲げる際に膝部7の膨張による横方向の引張力が窪み部に及ぼす横方向の第三圧縮力等などが、係留部材3の押圧部4の当接した着用者の窪み部の周りの靭帯や筋肉に繰り返し作用して、着用者の膝関節部位の障害を予防する効果がある。
【0076】
第3の実施形態において、図36は、二本拘束膝カバー弾性部材の平面図、図37は、図36の側面図、図38は図36の正面図、図39は、図36の裏面図、図40は、図39の正面図、図41は、図36を着用者の膝蓋部に被せて上部拘束弾性部材と下部拘束弾性部材を捲着した使用状態を示す正面図である。
【0077】
第3の実施形態は、図36〜図41に示すように、着用者の大腿下部6と膝蓋部8と脛上部10とに対面するように形成された膝カバー弾性部材52と、前記膝カバー弾性部材52の裏面の上方に取り付けた上部係留部材21と、前記膝カバー弾性部材52の裏面の下方に取り付けた下部係留部材22と、前記膝カバー弾性部材52の上部片側面に接続した上部拘束部材38と、前記膝カバー弾性部材52の下部片側面に接続した下部拘束部材39と、前記上部拘束部材38、下部拘束部材39の先端部裏面に取り付けた面フアスナー雄(鍵)片53と、前記上部拘束部材38、下部拘束部材39の中間部表面に取り付けた面フアスナー雌(輪)片54と、を備えた二本拘束膝カバー弾性部材34を使用したことを特徴とする係留部材付き弾性保護具1である。
【0078】
第3の実施形態の特徴は、裏面に上部係留部材21と下部係留部材22を取付けた膝カバー弾性部材52を膝蓋部に捲着する作業を、膝カバー弾性部材52の上部を1本に上部係留部材21と、下部を1本の下部係留部材22にて、それぞれ一方捲で固着することができることである。それによって、上部係留部材21と下部係留部材22の各押圧部の窪み部に対する圧着と捲着作業を容易確実にできる点が優れている。
【0079】
第3の実施形態は使用に際して、図36〜図41に示すような膝カバー弾性部材52の裏面に取り付けられた上部係留部材21(例えば、図50と図53に示す接縁型複数押圧部付き楕円形係留部材12)と、下部係留部材22(例えば、図50と図53に示す接縁型複数押圧部付き楕円形係留部材12)の各押圧部4を、図41に示すように、着用者の膝蓋部8の上方と下方の二箇所の窪み部に当接した後に、下部拘束部材39で脛上部10を巻着して前記膝蓋部8の下方の窪み部を、前記下部係留部材39の捲着で前記膝カバー弾性部材52に取り付けた各押圧部4で加圧して、前記膝カバー弾性部材52の下部を脛上部10に圧着して、下部係留部材先端部57の面フアスナー雄(鍵)53を、図41に示すように、下部係留部材39の中央部表面の面フアスナー雌(輪)片54に係合し、次に、前記膝カバー弾性部材52を大腿部5の方に引き上げて前記上部拘束部材38で前記膝カバー弾性部材52の上部を大腿下部6に捲着して、前記膝蓋部8の上方の窪み部を前記膝カバー弾性部材52の上部裏面の上部係留部材38の各押圧部4で加圧して、図41に示すように前記膝カバー弾性部材52の上部で、上部係留部材先端部56の面フアスナー雄(鍵)53を、上部係留部材38の中央部表面の面フアスナー雌(輪)片54に係合して取り付ける。
【0080】
この際、着用者の膝蓋部8の周りの上方と下方に位置する窪み部には、上部係留部材21と下部係留部材22の各押圧部4にて前記膝カバー弾性部材52の上部拘束部材38と下部拘束部材39にて圧縮力が負荷されると同時に、前記膝カバー弾性部材52は、確実に大腿下部6と脛上部間10にて前記膝蓋部8の表面に接触して保持されることから、着用者が日常生活の動作中に膝部7を屈折した際に、伸縮可能な膝カバー弾性部材52の弾力の増減現象で、着用者の膝蓋部8の周囲に、皮膚面に平行して強弱する押し圧力が繰り返し生じて、着用者の膝蓋部8の周辺の靭帯や筋肉を柔軟化することにより、膝関節部位の障害の予防効果を向上することができる。
【0081】
第3の実施形態の特徴は、図41に示すように、上部拘束部材38と下部係留部材39で、膝カバー弾性部材52に取付けられた上部係留部材21(例えば、図36と図39に示す接縁型複数押圧部付き楕円形係留部材12)と、下部係留部材22(例えば、図36と図39に示す接縁型複数押圧部付き楕円形係留部材12)を上から任意自由な力で締めて各押圧部4の圧縮力を調整できる点が優れている。
【0082】
第4の実施形態において、図42は、四本拘束膝カバー弾性部材35の平面図、図43は、図42の側面図、図44は、図42の正面図、図45は、図42の裏面図、図46は、図42を着用者の膝蓋部に膝カバー弾性部材を被せて、上部を上部主拘束弾性部材、上部副拘束弾性部材で大腿下部に捲着し、下部を下部主拘束弾性部材、下部副拘束弾性部材で脛上部に捲着した使用状態を示す正面図である。
【0083】
第4の実施形態は、着用者の大腿下部6と膝蓋部8と脛上部10とに対面するように形成された膝カバー弾性部材52と、前記膝カバー弾性部材52の上部裏面に取り付けた上部係留部材21(例えば図42では接縁型複数押圧部付き楕円形係留部材13。)と、前記膝カバー弾性部材52の下部裏面に取り付けた下部係留部材22(例えば図42では接縁型複数押圧部付き楕円形係留部材13。)と、前記膝カバー弾性部材52の上部片側面に接続した上部主拘束部材40と、前記膝カバー弾性部材52の上部他側面に接続した上部副拘束部材41と、前記膝カバー弾性部材52の下部片側面に接続した下部主拘束部材42と、前記膝カバー弾性部材52の下部他側面に接続した下部副拘束部材43と、前記上部主拘束部材40、上部副拘束部材41、下部主拘束部材42、下部副拘束部材43の先端部裏面に取り付けた面フアスナー雄(鍵)片53と、前記上部主拘束部材40、上部副拘束部材41、下部主拘束部材42、下部副拘束部材43の中間部表面に取り付けた面フアスナー雌(輪)片54と、を備えた四本拘束膝カバー弾性部材35を使用したことを特徴とする係留部材付き弾性保護具1である。
【0084】
第4の実施形態の特徴は、膝カバー弾性部材52の上部に取付けられた上部主拘束弾性部材40と上部副拘束弾性部材41がそれぞれ一方捲きしても相互に干渉しないことから、確実に捲着でき、また、膝カバー弾性部材35の下部に取付けられた下部主拘束弾性部材と下部部副拘束弾性部材がそれぞれ一方捲きしても相互に干渉しないことから、膝カバー弾性部材35の上部係留部材21の押圧部4の窪み部への圧縮や、膝カバー弾性部材52の上部の取り付けを極めて容易確実にできることや、膝カバー弾性部材35の下部係留部材22の押圧部4の窪み部への圧縮や、膝カバー弾性部材52の下部の取り付けを極めて容易確実にできることである。
【0085】
下部副拘束部材43は、使用に際して図42〜図46に示すような膝カバー弾性部材52の裏面に取り付けられた上部係留部材21(例えば、図42と図45に示す中央型複数押圧部付き楕円形係留部材13。)と、下部係留部材22(例えば、図42と図45に示す接縁型複数押圧部付き楕円形係留部材12。)の各押圧部4を、図46に示すように、着用者の膝蓋部8の上方と下方の二箇所の窪み部に当接した後に、下部副拘束部材43で脛上部10を巻着して前記膝カバー弾性部材52の下端部を仮締めして後に、着用者の膝蓋部8の下側の窪み部に当接している押圧部4を設けた前記下部係留部材22の上面の前記膝カバー弾性部材52の下部を、下部主拘束弾性部材42を本締めして、前記膝蓋部8の下側の窪み部に前記押圧部4で圧縮力を加え、併せて下部副拘束部材43も本締めし、次に、前記膝カバー弾性部材52を大腿部5の方に引き上げて上部副拘束弾性部材41で、前記膝カバー弾性部材52の上部を巻着して先ず仮締めし、次に上部主拘束弾性部材40で、前記膝カバー弾性部材52の裏側の上部係留部材21の押圧部4が当接する着用者の膝蓋部8の上部の窪み部に圧縮力を加えて本締めし、併せて上部副拘束弾性部材41も本締めする。
【0086】
第4の実施形態の特徴は、図46に示すように、前記上部主拘束部材40、上部副拘束部材41、下部主拘束部材42、下部副拘束部材43で、膝カバー弾性部材52に取付けられた上部係留部材21(例えば、図42と図45に示す中央型複数押圧部付き楕円形係留部材13)と、下部係留部材22(例えば、図42と図45に示す接縁型複数押圧部付き楕円形係留部材12)を上から、左右2本の拘束部材で交互に締めて、確実に各押圧部4の圧縮力をます締めして調整できる点が優れている。
【0087】
第5の実施形態は、片側面に係留部材3を固定し、前記片側面に面フアスナー雄(鍵)片53を取り付けた帯状弾性部材23、または、片側面に固定した係留部材3に相対して着脱可能用係留部材24を挿入し、前記片側面に面フアスナー雄(鍵)片54を取り付けた帯状弾性部材23のいずれかと、前記帯状弾性部材23の裏面に取り付けた面フアスナー雌(輪)片54と、を備えた帯状弾性部材23を使用したことを特徴とする係留部材付き弾性保護具である。
【0088】
第5の実施形態の1においては、図47は、円形係留部材付き帯状弾性部材36の正面図、図48は、図47の裏面図、図49は、図48の側面図、図53は、帯状弾性部材23を着用者の膝蓋部に被せた基体筒状弾性部材28の外面に捲着した使用状態を示す正面図である。
【0089】
第5の実施形態の1は、図47〜図49に示すように、帯状弾性部材23の片側面の先端部に中央型単数押圧部付き円形係留部材16を固定して取り付け、前記先端部の中央型単数押圧部付き円形係留部材16に相対して中央側に中央型単数押圧部付き円形係留部材16を固定し、前記片側面に面フアスナー雄(鍵)片53を取り付けた帯状弾性部材23と、前記帯状弾性部材23の裏面に取り付けた面フアスナー雌(輪)片54と、を備えた円形係留部材付き帯状弾性部材36を使用したことを特徴とする係留部材付き弾性保護具1である。
【0090】
使用に際しては、図53に示すように、着用者の大腿下部6、膝蓋部8、脛上部10に被せた基体筒状弾性部材28において、内部に着用者の膝蓋部8に対面する位置の上部に中央型複数押圧部付き楕円形係留部材13と、下部に接縁型複数押圧部付き楕円形係留部材12を取付け、また、膝蓋部8の側方上部に対面する位置に、接縁型単数押圧部付き楕円形係留部材14を取付けた基体筒状弾性部材28の上端部に、前記円形係留部材付き帯状弾性部材36を捲着して、その際、大腿部5の窪み部に、前記中央型単数押圧部付き円形係留部材16の押圧部4で大腿部5の窪み部に圧縮力を加えて、基体筒状弾性部材28を着用者の大腿部5に更に締め付けて、帯状弾性部材係止端部62を大腿部5前面で、面フアスナー雄(鍵)片53と面フアスナー雌(輪)片54とを係合して固定する。
【0091】
第5の実施形態の1は、使用性が極めて優れていることである。前記のように基体筒状弾性部材28の補助材として使用するだけでなく、単独で使用しても、着用者の身体のどの部位でも着用が自由にできて、脛部9や大腿部5のどのような位置でも押圧部4を対面して取り付けられるので、着用者の靭帯や筋肉を柔軟にできる効果を広範囲に及ぼすことができる。
【0092】
第5の実施形態の2として、図50は、楕円形係留部材付き帯状弾性部材37の正面図、図51は、図50の裏面図、図52は、図51の側面図、図53は、帯状弾性部材23を基体筒状弾性部材28の外面に捲着した使用状態を示す正面図である。
【0093】
第5の実施形態の2は、図50〜図53に示すように、帯状弾性部材先端部63側に中央型単数押圧部付き楕円形係留部材17を固定して取り付け、前記帯状弾性部材先端部63側の中央型単数押圧部付き楕円形係留部材17に相対して中央側に中央型単数押圧部付き円形係留部材17を取付け、前記係留部材17を取付けた側の表面と、帯状弾性部材係止端部62側に面フアスナー雄(鍵)片53を取り付けた帯状弾性部材23と、前記帯状弾性部材23の裏面に取り付けた面フアスナー雌(輪)片54と、を備えた楕円形係留部材付き帯状弾性部材37を使用したことを特徴とする係留部材付き弾性保護具である。
【0094】
図53は、第5の実施形態の2の楕円形係留部材付き帯状弾性部材37にて着用者の膝蓋部8に被せた基体筒状弾性部材28の脛部9側を締着した実施状況の正面図である。図面においては帯状弾性部材係止端部62を脛部9の前面で面フアスナー雄(鍵)片53と面フアスナー雌(輪)片54とを係合して固定してある。
【0095】
このように基体筒状弾性部材28の両端を締め付けておけば、日常生活において静止中は、中央型単数押圧部付き楕円形係留部材17に設けられた押圧部4で、着用者の膝蓋部8の下部の窪み部に圧着した接縁型複数押圧部付き楕円形係留部材12の下方の脛部9の窪み部に直下方向に大きな直下型圧縮力が集中して作用し、また、着用者が行動する際の膝を屈折する度毎に生ずる基体筒状弾性部材28の引張力の変化によって、押圧部4の当接する脛部9の窪み部には横方向から動的に大きな圧縮力が加わることから、静止時に加えられている直下型の圧縮力と複合して、前記窪み部には斜め下方向に大きな合成圧縮力が作用することになる。この合成圧縮力は、着用者が行動する度毎に作用方向が直下から斜め下方向に強弱して繰り返し作用することにより、押圧部の当接する窪み部付近の靭帯と筋肉を柔軟にして、老年化障害を予防することができる。
【0096】
第5の実施形態の2の特徴は、使用性が汎用的で極めて優れていることで、図53に示すように、着用者の大腿下部5、膝蓋部8、脛部9を内包して着用した基体筒状弾性部材28の上端部を第4の実施形態の円形係留部材付き帯状弾性部材36で締め付け、下端部を第5の実施形態の第5の楕円形係留部材付き帯状弾性部材37の各押圧部4で対応する窪み部に上から適度の圧力を加えながら交互に締めて、確実に基体筒状弾性部材28を着用者に固着できるので、基体筒状弾性部材28の作用効果を確実に保持することができる。
【0097】
第5の実施形態の2は、このように基体筒状弾性部材28の補助材として使用するだけでなく、単独で使用しても、図に示すように形状が幅狭くできるので、着用者の身体のどの部位でも着用が自由にできて、特に脛部9のような位置でも押圧部4を対面して取り付けられるので、着用者の靭帯や筋肉を柔軟にできる効果を広範囲に及ぼすことができる。
【0098】
次に、第5の実施形態の3として、図54は、着脱可能用中央型単数押圧部付き円形係留部材19を取り付けた帯状弾性部材の正面図、図55は、図54の裏面図、図56は、図55の側面図である。
【0099】
第5の実施形態の3は、帯状弾性部材23において、円形係留部材付き帯状弾性部材36の中央側の中央型押圧部付き円形係留部材16を、着脱可能用中央型単数押圧部付き円形係留部材19と取替えた円形係留部材付き帯状弾性部材36と、前記円形係留部材付き帯状弾性部材36の帯状弾性部材23の帯状弾性部材係先端部63側に固定した中央型押圧部付き円形係留部材16の裏側に取り付けた面フアスナー雌(輪)片54と、前記円形係留部材付き帯状弾性部材36の帯状弾性部材係止端部62に取り付けた面フアスナー雄(鍵)片53と、を備えたことを特徴とする着脱可能用中央型単数押圧部付き円形係留部材19を取り付けた係留部材付き弾性保護具である。
【0100】
第5の実施形態の3は、円形係留部材付き帯状弾性部材36の先端部に固定した中央型押圧部付き円形係留部材16が対面する中央側の中央型押圧部付き円形係留部材16を取り外して、その代わりに、着脱可能用中央型単数押圧部付き円形係留部材19を前記円形係留部材付き帯状弾性部材36に挿入したことにより、着用者の個人差に関係なく、両中央型押圧部付き円形係留部材16の押圧部4の間隔を任意自由に調節して使用できるので便宜性が格段に優れている。
【0101】
第5の実施形態の4として、図57は、着脱可能用中央型単数押圧部付き楕円形係留部材20を取り付けた帯状弾性部材の正面図、図58は、図57の裏面図、図59は、図58の側面図である。
【0102】
第5の実施形態の4は、帯状弾性部材23において、楕円形係留部材付き帯状弾性部材37の中央側の中央型押圧部付き楕円形係留部材17を着脱可能用中央型単数押圧部付き楕円形係留部材20と取替えた円形係留部材付き帯状弾性部材37と、前記楕円形係留部材付き帯状弾性部材37の帯状弾性部材先端部63側に固定した中央型押圧部付き楕円形係留部材17の裏側に取り付けた面フアスナー雌(輪)片54と、前記楕円形係留部材付き帯状弾性部材37の帯状弾性部材係止端部62に取り付けた面フアスナー雄(鍵)片53と、を備えたことを特徴とする着脱可能用中央型単数押圧部付き楕円形係留部材20を取り付けた係留部材付き弾性保護具1である。
【0103】
着脱可能用中央型単数押圧部付き楕円形係留部材20の係留部材3は、硬質状の合成ゴム材、プラスチイク材、金属板等が使用され、サポーターの裏面に取付ける方法は、係留部材3の周りに縫着用の縫孔を穿設して縫着するか、または、係留部材の裏面を接着剤で貼着するかのいずれかが採用される。
【0104】
第5の実施形態の4の特徴は、一般に着用者の個人差によって帯状弾性部材23の押圧部4が当接する着用者の身体の窪み部の間隔は異なるものであり、また、帯状弾性部材23の押圧部4を皮膚に接触して使用するが、着用者の好みによって、衣服の上から窪み部に当てて使用する場合でも帯状弾性部材23の押圧部4の間隔を自由に調節できることの利便性は極めて大きい。
【0105】
第5の実施形態の5として、図60は、複数の接縁型複数押圧部付き楕円形係留部材12を取り付けた帯状弾性部材23の正面図、図61は、図60の裏面図、図62は、図61の側面図である。
【0106】
第5の実施形態の5は、図60〜図62に示すように、着用者の身体の窪み部が、接近し、かつ多い場合に、基体筒状弾性部材28を使わないで簡便に使用することができて、窪み部の周りの靭帯や筋肉を柔らかにして外力による障害を予防するもので、帯状弾性部材23の使用性を、係留部材3の選択と配置によって広範にできることを示した代表例である。なお、帯状弾性部材係止端部62を身体の前面になるように、面フアスナー雄(鍵)片53と面フアスナー雌(輪)片54とが係合するように、面フアスナー雌(輪)片54の取付位置と、帯状弾性部材23の長さを配慮すれば着用の確認に便利である。
【0107】
第5の実施形態の5は、帯状弾性部材23の裏側に複数の接縁型複数押圧部付き楕円形係留部材12を対面して取り付け、かつ面フアスナー雄(鍵)片53を取付けた円形係留部材付き帯状弾性部材36と、前記円形係留部材付き帯状弾性部材36の表側に取付けた面フアスナー雌(輪)片54と、を備えた複数の楕円形係留部材を取付けたことを特徴とする請求項1に記載された係留部材付き弾性保護具である。
【0108】
この複数の楕円形係留部材を取付けた係留部材付き弾性保護具の特徴は、帯状弾性部材23に複数の接縁型複数押圧部付き楕円形係留部材12を対面して取り付けたことであるが、第5の実施形態の5は、図1や図32に示すように基体筒状弾性部材28を使用することなく、押圧部4の当接する点を多くしたい場合に、複数の押圧部4を立設した係留部材3を帯状弾性部材23に縫着か貼着して目的を達成することができる。
【0109】
第5の実施形態の5の例示は、単数の弾性部材を帯状弾性部材23の軸線方向に配置するのでなく、帯状弾性部材23の軸線に直角に取付けた2個の押圧部を立設した楕円形係留部材12を複数対面して取り付けて使用するものであるが、この他に、帯状弾性部材23の軸線に直角に取付けた2個の押圧部を立設した楕円形係留部材12を単数取り付けた帯状弾性部材23で、縦方向に並んだ窪み部に押圧部で圧縮力を加え、或いは、この帯状弾性部材23を2本縦に並べて使用すれば、身体の縦方向の4箇所の窪み部に各押圧部で圧縮力を加えられるなど、第5の実施形態の5の機能により、着用者の上半身のような基体筒状弾性部材28の着用が困難な部位でも、本発明の弾性保護具の目的を達成することができる。
【0110】
以上、第5の実施形態の5の機能は、帯状弾性部材23を上下方向の窪み部が多い身体の部位に取り付けたい場合でも、単数の接縁型複数押圧部付き楕円形係留部材12や中央型複数押圧部付き楕円形係留部材13を取り付けた帯状弾性部材23を、上下方向に並べて容易に捲着して圧縮力を負荷できるので、身体の縦方向に並んだ窪み部付近の靭帯や筋肉の障害を予防することに好適である。また、脛部9や足部11のような狭い箇所に使用するサポーターがずれやすい位置でも、第5の実施形態の5は、窪み部に圧縮力を加えてずれ防止と靭帯や筋肉を保護するのに便利である。
【図面の簡単な説明】
【0111】
【図1】本発明の一実施形態を示す着用者の大腿下部、膝蓋部、脛上部に被せた基体筒状弾性部材28を使用した係留部材付き弾性保護具の正面図である。
【図2】本発明を着用して膝を屈折した場合の基体筒状弾性部材を使用した係留部材付き弾性保護具の断面図である。
【図3】接縁型複数押圧部付き楕円形係留部材の平面図である。
【図4】図3の側面図である。
【図5】図3の正面図である。
【図6】中央型複数押圧部付き楕円形係留部材の平面図である。
【図7】図6の正面図である。
【図8】接縁型単数押圧部付き楕円形係留部材の平面図である。
【図9】図8の側面図である。
【図10】図8の正面図である。
【図11】接縁型単数押圧部付き円形係留部材の平面図である。
【図12】図11の側面図である。
【図13】図11の正面図である。
【図14】中央型単数押圧部付き円形係留部材の平面図である。
【図15】図14の側面図である。
【図16】図14の正面図である。
【図17】中央型単数押圧部付き楕円形係留部材の平面図である。
【図18】図17の側面図である。
【図19】図17の正面図である。
【図20】中央型楕円状単数押圧部付き楕円形係留部材の平面図である。
【図21】図20の側面図である。
【図22】図20の正面図である。
【図23】着脱可能用中央型単数押圧部付き楕円形係留部材の平面図である。
【図24】図23の側面図である。
【図25】図23の正面図である。
【図26】着脱可能用中央型単数押圧部付き円形係留部材の平面図である。
【図27】図26の側面図である。
【図28】図26の正面図である。
【図29】基体筒状弾性部材の形状記憶効果と押圧部効果で窪み部に圧縮力を加える形状記憶合金筒状弾性部材の正面図である。
【図30】図29のA−A断面図である。
【図31】図29のB−B断面図である。
【図32】基体筒状弾性部材の膝蓋部側に開口部を形成した開口部付き筒状弾性部材の正面図である。
【図33】短管状弾性部材を、基体筒状弾性部材の大腿下部側と脛上部側に取り付けた複合筒状弾性部材の正面図である。
【図34】開口部を形成した補強用筒状弾性部材を、基体筒状弾性部材の外面に嵌着した複合筒状弾性部材の正面図である。
【図35】基体筒状弾性部材の表面に細孔群を分布した補強用筒状弾性部材を嵌着した孔付き複合筒状弾性部材の正面図である。
【図36】二本拘束膝カバー弾性部材の平面図である。
【図37】図36の側面図である。
【図38】図36の正面図である。
【図39】図36の裏面図である。
【図40】図39の正面図である。
【図41】図36を着用者の膝蓋部に被せて上部拘束弾性部材と下部拘束弾性部材を捲着した使用状態を示す正面図である。
【図42】四本拘束膝カバー弾性部材の平面図である。
【図43】図42の側面図である。
【図44】図42の正面図である。
【図45】図42の裏面図である。
【図46】図42を着用者の膝蓋部に膝カバー弾性部材を被せて、上部を上部主拘束弾性部材、上部副拘束弾性部材で大腿下部に捲着し、下部を下部主拘束弾性部材、下部副拘束弾性部材で脛上部に捲着した使用状態を示す正面図である。
【図47】円形係留部材付き帯状弾性部材の正面図である。
【図48】図47の裏面図である。
【図49】図48の側面図である。
【図50】楕円形係留部材付き帯状弾性部材の正面図である。
【図51】図50の裏面図である。
【図52】図51の側面図である。
【図53】帯状弾性部材を膝蓋部に被せた基体筒状弾性部材の外面に捲着した使用状態を示す正面図である。
【図54】着脱可能用中央型単数押圧部付き円形係留部材を取り付けた帯状弾性部材の正面図である。
【図55】図54の裏面図である。
【図56】図55の側面図である。
【図57】着脱可能用中央型単数押圧部付き楕円形係留部材を取り付けた帯状弾性部材の正面図である。
【図58】図57の裏面図である。
【図59】図58の側面図である。
【図60】複数の接縁型複数押圧部付き楕円形係留部材を取り付けた帯状弾性部材の正面図である。
【図61】図60の裏面図である。
【図62】図61の側面図である。
【符号の説明】
【0112】
1係留部材付き弾性保護具
2膝屈折状態の弾性保護具
3倍力係留部材
4押圧部
5大腿部
6大腿下部
7膝部
8膝蓋部
9脛部
10脛上部
11足部
12接縁型複数押圧部付き楕円形係留部材
13中央型複数押圧部付き楕円形係留部材
14接縁型単数押圧部付き楕円形係留部材
15接縁型単数押圧部付き円形係留部材
16中央型単数押圧部付き円形係留部材
17中央型単数押圧部付き楕円形係留部材
18中央型楕円状単数押圧部付き楕円形係留部材
19着脱可能用中央型単数押圧部付き円形係留部材
20着脱可能用中央型単数押圧部付き楕円形係留部材
21上部係留部材
22下部係留部材
23帯状弾性部材
24着脱可能用係留部材
25楕円形係留部材
26円形係留部材
27弾性部材
28基体筒状弾性部材
29形状記憶筒状弾性部材
30補強用筒状弾性部材
31開口部付き筒状弾性部材
32複合筒状弾性部材
33孔付き複合筒状弾性部材
34二本拘束膝カバー弾性部材
35四本拘束膝カバー弾性部材
36円形係留部材付き帯状弾性部材
37楕円形係留部材付き帯状弾性部材
38上部拘束部材
39下部拘束部材
40上部主拘束部材
41上部副拘束部材
42下部主拘束部材
43下部副拘束部材
44着脱用弾性部材
45押圧部嵌着孔
46係留部材取付孔
47膝蓋開口部
48大腿裏側開口部
49膝蓋側細孔群
50大腿横側細孔群
51大腿裏側細孔群
52膝カバー弾性部材
53面フアスナー雄(鍵)片
54面フアスナー雌(輪)片
55短管状弾性部材
56上部拘束弾性部材係止端部
57下部拘束弾性部材係止端部
58上部主拘束部材係止端部
59上部副拘束部材係止端部
60下部主拘束部材係止端部
61下部副拘束部材係止端部
62帯状弾性部材係止端部
63帯状弾性部材先端部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表面に押圧部を立設した係留部材と、
筒状弾性部材、膝カバー弾性部材、帯状弾性部材のいずれかと、
を備えたことを特徴とする係留部材付き弾性保護具。
【請求項2】
表面に押圧部を立設した係留部材として、接縁型複数押圧部付き楕円形係留部材、中央型複数押圧部付き楕円形係留部材、接縁型単数押圧部付き楕円形係留部材、接縁型単数押圧部付き円形係留部材、中央型単数押圧部付き円形係留部材、着脱可能用中央型単数押圧部付き円形係留部材、中央型単数押圧部付き楕円形係留部材、着脱可能用中央型単数押圧部付き楕円形係留部材、中央型楕円状単数押圧部付き楕円形係留部材などのいずれかと、
着用者の大腿下部、膝蓋部、脛上部を内包する筒状弾性部材と、を備えた基体筒状弾性部材を使用したことを特徴とする請求項1に記載された係留部材付き弾性保護具。
【請求項3】
着用者の大腿下部、膝蓋部、脛上部を内包する筒状弾性部材として、
着用者の肌面に直接接触する基体筒状弾性部材、前記基体筒状弾性部材に超弾性合金、形状記憶合金、形状記憶複合材料で形成した形状記憶筒状弾性部材、前記基体筒状弾性部材の表面に開口部を形成した開口付き筒状弾性部材、前記基体筒状弾性部材の外面に補強用弾性部材を覆設した複合筒状弾性部材、前記基体筒状弾性部材の外面に覆設した補強用弾性部材に細孔を複数箇所に穿設した孔付き複合筒状弾性部材のいずれかと、
前記筒状弾性部材の内面に取り付ける係留部材と、
を備えたことを特徴とする請求項1に記載された係留部材付き弾性保護具。
【請求項4】
着用者の大腿下部と膝蓋部と脛上部に対面するように形成された膝カバー弾性部材と、
前記膝カバー弾性部材の裏面の上方に取り付けた上部係留部材と、
前記膝カバー弾性部材の裏面の下方に取り付けた下部係留部材と、
前記膝カバー弾性部材の上部片側面に接続した上部拘束部材と、
前記膝カバー弾性部材の下部片側面に接続した下部拘束部材と、
前記上部拘束部材、下部拘束部材の先端部裏面に取り付けた面フアスナー雄(鍵)片と、
前記上部拘束部材、下部拘束部材の中間部表面に取り付けた面フアスナー雌(輪)片と、
を備えた二本拘束膝カバー弾性部材を使用したことを特徴とする請求項1に記載された係留部材付き弾性保護具。
【請求項5】
着用者の大腿下部と膝蓋部と脛上部とに対面するように形成された膝カバー弾性部材と、
前記膝カバー弾性部材の上部片側面に接続した上部主拘束部材と、
前記膝カバー弾性部材の上部他側面に接続した上部副拘束部材と、
前記膝カバー弾性部材の下部片側面に接続した下部主拘束部材と、
前記膝カバー弾性部材の下部他側面に接続した下部副拘束部材と、
前記膝カバー弾性部材の上部裏面に取り付けた上部係留部材と、
前記膝カバー弾性部材の下部裏面に取り付けた下部係留部材と、
前記上部拘束部材、上部副拘束部材、下部拘束部材、下部副拘束部材の先端部裏面に取り付けた面フアスナー雄(鍵)片と、
前記上部拘束部材、上部副拘束部材、下部拘束部材、下部副拘束部材の中間部表面に取り付けた面フアスナー雌(輪)片と、
を備えた四本拘束膝カバー弾性部材を使用したことを特徴とする請求項1に記載された係留部材付き弾性保護具。
【請求項6】
片側面に係留部材を固定し、前記片側面に面フアスナー雄(鍵)を取り付けた帯状弾性部材、または片側面に固定した係留部材に相対して着脱可能用係留部材を挿入し、前記片側面に面フアスナー雄(鍵)を取り付けた帯状弾性部材のいずれかと、
前記帯状弾性部材の裏面に取り付けた面フアスナー雌(輪)と、
を備えた帯状弾性部材を使用したことを特徴とする請求項1に記載された係留部材付き弾性保護具。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図49】
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【図50】
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【図51】
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【図52】
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【図53】
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【図54】
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【図55】
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【図56】
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【図57】
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【図58】
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【図59】
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【図60】
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【図61】
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【図62】
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【公開番号】特開2010−121236(P2010−121236A)
【公開日】平成22年6月3日(2010.6.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−295468(P2008−295468)
【出願日】平成20年11月19日(2008.11.19)
【出願人】(592178587)
【Fターム(参考)】