倒れず、ずれない花壇ブロック。

【課題】土圧によるずれや、子供が上がったりすることでの倒壊がなく、コンクリート工事による固定が不要な花壇用ブロックを提供する。
【解決手段】端部に突起３を有する底板２を擁壁１の裏面垂直部分に設けた、断面がＬ型擁壁である花壇用ブロック。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は屋上や空き地に簡単に花壇や菜園を作れ、倒れず、取り外しも簡単なブロックの提供に関する。
【背景技術】
【０００２】
従来花壇の作成において、周辺を直方体又は、円柱形のものを、並べ、積み重ね、連結して用いていた。
但し、ブロックを積み上げ固定する為には、ずれ防止のため左官工事をする必要があった。又工事を省略する方法として、ブロックが１対の凹凸面を有し、はめ込んで、連結して囲み固定する方法も、あるが、長い直線の部分において、土の圧力で、ズレたり傾いたりする恐れがあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
【特許文献１】特開２０００−１６６３８４号公報
【特許文献２】特開２００１−４５８６３号公報
【特許文献３】特開２００３−８８２４２号公報
【特許文献４】特開２００３−１０５９１６号公報
【特許文献４】特開２００５−１２４４５９号公報
【発明の概要】

【発明が解決をしようとする課題】
【０００４】
花壇は多様な形にすることが多い。変化を付けるため、デザインの変更も行われるが、そのたびにコンクリート工事をするのは不経済である。しかし、ブロックを並べるだけでは土圧によるずれや、子供が上がったりすることで倒壊することもある。
簡単に造れて丈夫であり、しかも撤去するときの費用が少なく、変更も簡単な、花壇用ブロックが、待ち望まれていた。
本発明は、以上の問題点を解決する為になされたものである。
【課題を解決する為の手段】
【０００５】
本発明は、立断面では、Ｌ型擁壁構造であるが、花壇用に改良したものである。
平面図において底板部分を台形又は長方形とすることで曲線での重なりをなくする。
但し底板面積低減は、ずれや倒壊を起こしやすい。台形の底板の上底又は長方形の端部に、上向きに突起を設け、突起を中心に空き袋または網等で覆い用土を投入する。
【発明の効果】
【０００６】
本発明は、擁壁の底板部分を台形状又は長方形とするため、花壇に求められる直線と曲線を含む、多様な形に対応が可能であり、底板の上底に設けた突起に、網、空き袋で覆って、用土を投入することにより、周辺の土の重量が、底板に集中するので、周辺を歩いても、耕運機を使用しても、傾斜や、ずれを、起こさず丈夫である。コンクリート工事をする必要はなく、並べるだけで簡単に花壇が作れ、形の変更や移動も、簡単である。
【図面の簡単な説明】
【０００７】
【図１】本発明の第１例の裏面斜視図。
【図２】本発明の第２例の裏面斜視図。
【図３】本発明の第３例の裏面斜視図
【発明を実施する為の形態】
【０００８】
本発明は、断面では、Ｌ型擁壁構造であり、擁壁（１）が連円柱の場合台形の底板部分を設ける。擁壁面（１）が直方体の場合は両端の裏面垂直部分（４）を、約４５度に削除し、底板（２）は、台形状とする。（１例として、擁壁巾４０ｃｍの場合台形の下底３２ｃｍ上底７ｃｍ高さ１２ｃｍとする）擁壁部分とＬ型補強部品を別に造り現場で必要に応じて合体する場合は、ブロック中央部とＬ型補強部品（５）にネジ孔を貫通し、ネジを通して締め付け擁壁部分と底板部分を連結する。
底板を長方形又は台形状に形成して面積を減少したＬ型擁壁の花壇ブロックの長所は直角や曲りに自由に対応可能である半面、倒壊や水平移動（ずれ）の恐れがある。その欠点をなくす為、本発明の花壇ブロックは底板（２）の端部に突起（３）を設ける。
花壇を造る場合、突起（３）を中心に網又は、不要になった用土の袋で覆って、用土を投入する事により、周辺の用土の重量が連携して底板に集中するので半永久的にずれは起こらず、長期間の使用に耐える。
【符号の説明】
【０００９】
（１）擁壁、（２）底板、（３）突起、（４）端部削除部分、（５）Ｌ型補強部品（６）ネジ、（７）ネジ孔

【特許請求の範囲】
【請求項１】
Ｌ字型擁壁ブロックの平面図において、底板部分の面積を小さくし、底板部分の端部に上向きに突起を設けた花壇ブロック。

【図１】