説明

健康用具

【課題】背中や体側などを反復して曲げる運動をする場合の速さやリズムを音によってとる健康用具を提供する。
【解決手段】両端に握り部が取り付けられたロープに通された貫通穴を持つ打撃体が、ロープ傾けることによりロープ上を滑り落ち、ロープの握り部の被打撃部に衝突した時に衝突音を発生させることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は両端に握り部が取り付けられたロープに通された貫通穴を持つ打撃体が、ロープを傾けることによりロープ上を滑り落ち、ロープ端の握り部の被打撃部に衝突した時に発生する打撃音を利用した健康用具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、背中や体側を曲げたりするような運動は、何も持たずに両手を高く上げて体を左右に曲げたり或いはロープなどの両端を左右それぞれの手で握ったりして、同様の動作をしていた。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしこれには次のような問題点があった。
(イ)反復して何度も繰り返し運動をする時、体の左右の任意の位置までの曲げ具合が正確にとりりにくい。
(ロ)反復リズムの正確さやその速さがとりにくい。
(ニ)単調な反復運動なので途中で嫌になる場合がある。
本発明はこれらの問題点を解決するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
両端に握り部が取り付けられたロープに通された貫通穴を持つ打撃体が、ロープを傾けることによりロープ上を滑り落ち、ロープの握り部の被打撃部に衝突した時に衝突音を発生させる。以上を特徴とする健康用具。
【発明の効果】
【0005】
発生する打撃音の周期を聞くことで、体の左右任意の位置までの曲がり具合の正確さとさらに体を左右に曲げる反復運動のリズムを正確に取る事ができる。また打撃音の周期を早くすればそれだけ体を左右に曲げる運動のスピードが上がり運動量は増大する。体を左右に曲げる運動は体側の筋肉や腹筋の筋肉によってなされるもので、当然それらの筋肉を鍛える事が出来る。また腰や肩の関節、首の筋肉、腕も使うためそれらの運動にもなる。
【0006】
黙々と運動をする場合に比べ、打撃音に集中して運動をするため、運動が持続しやすく運動中の疲労感も少なく感じ、従って運動量も増えカロリー消費の増加と有酸素運動になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1は本発明の第1実施例であり、ロープ1に貫通した穴2Aを持つ打撃体2を通し,左右の端には被打撃部3を有する握り部4を取り付けた図である。これを使用する時は左右それぞれの手で握り部4を握り、その握った両手を上方に差し上げ、ロープ1を水平に張った状態で体を左右交互に任意の位置まで曲げると、ロープ1の打撃体2は体の傾きに合わせ高い方から低いほうへ左右交互に滑り落ちる。この時、打撃体2は握り部4のロープの付け根の被打撃部3に衝突し打撃音を発生する。この左右の被打撃部3からから発生する打撃音の周期を聞くことで、体の左右の任意の位置までの曲がり具合の正確さと、体を左右に曲げる反復運動のリズムを正確に取る事ができる。
【0008】
図2は本発明の第2実施例であり、ロープ1上に2個の打撃体2とその間に2個の移動可能なとめ具5を取り付けた図である。このとめ具5はロープ1上の任意の位置にそれぞれ移動させる事で打撃体2と被打撃部3までの距離を変える事ができる。つまりその距離で打撃音の周期の速さを調節でき、この周期のリズムに反復運動を合わす事で運動の強さのレベルが決まってくる。またこの止め具5はロープ1の中央でひとつにしてロープ2を2等分してもよ。またそれぞれの任意の位置で動かないように固定してしまってもよい。
【0009】
図3は握り部の構造を表したものである。握り部6に空洞部7を設けておくと打撃音の響きがよい。
【0010】
図4は打撃体2が衝突する被打撃部3の構造を示したものである。握り部4が打撃体2が衝突した時に損傷を受けやすい材質や、更に打撃音を高めたい時は被打撃板8を取り付けてもよい。形状は鉄板にロープが通る穴を開けたものをネジや接着剤で取り付けてもよいし、鬼つめナットの様なものや、ブッシュの様なものを取り付けてもよい。
【0011】
本発明の構成に基づく材料については次のものを用いることを考えているが、これに限定するものではないことは当然である。
ロープ1の材質は布、プラスチック、金属のいずれでもよい。
打撃体2の材質は金属、木、プラスチック、それらの複合体のいずれでもよい。
被打撃部3の材質は木、金属、プラスチックのいずれでもよい。
握り部4の材質は木、金属、プラスチック、ゴムのいずれでもよい。
打撃体とめ具5の材質は金属、プラスチック、ゴムのいずれでもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す斜視図
【図2】本発明の第2実施例を示す斜視図
【図3】本発明の握り部の構造の斜視図
【図4】本発明の被打撃部の構造の斜視図
【図5】本発明の使用例図
【図6】本発明の使用例図
【図7】従来のひも介した説明図である
【符号の説明】
【0012】
1 ロープ
2 打撃体
2A 貫通穴部
3 被打撃部
4 握り部
5 打撃体とめ具
6 握り部
7 空同部
8 被打撃板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
両端に握り部が取り付けられたロープに通された貫通穴を持つ打撃体が、ロープを傾けることにより滑り落ち、ロープ端の握り部の被打撃部に衝突した時に発生する打撃音を利用した健康用具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2008−142502(P2008−142502A)
【公開日】平成20年6月26日(2008.6.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−357175(P2006−357175)
【出願日】平成18年12月11日(2006.12.11)
【出願人】(592151775)
【Fターム(参考)】