説明

健康肩当パッド

【課題】磁気作用による血流の促進と併せて、身体のつぼへの刺激を与える疲労回復効果の相乗効果を与えることができる健康肩当パッドの提供。
【解決手段】身体の肩部に掛け下げするベルト5に、着脱自在かつ移動可能の肩当体3を設け、この肩当体3に複数の環状磁石1を配設し、この環状磁石1の環状孔1a内に指圧突起2aを有する指圧体2を配設し、指圧による緩衝効果と、磁気効果による血流促進を可能としたことを特徴とする健康肩当パッド。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、肩掛用各種物品のベルトに簡単に利用できる健康肩当パッドに関する。
【背景技術】
【0002】
各種鞄やズボン吊りのサスペンダーなどには、身体の肩に掛け下げするベルトが用いられ、肩部への荷重を緩和するものとして肩当パッドが知られている。
【0003】
この肩当パッドにラジウム系物質及び磁石のうち1種または2種を各種基材、例えばズボン吊りに固定した健康器剤が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
さらに、シリコーン樹脂内に磁性粉を混合して着磁させたすべり止め用成形体を、サスペンダーなど衣服や帽子、ベルト、靴など身体に当る箇所に適宜取付ける構造のものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
【特許文献1】特開昭56−5670号公報
【特許文献2】実用新案登録第3059440号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、特許文献1の先行技術によれば、ラジウム系物質や磁石の健康器剤を用いているが、ベルトやベルトに代わるズボン吊りの全部または一部に設けられて人体に作用して種々の病に卓効があるとの従来の効能に基づいて健康に良いことが示されている。
【0006】
また、特許文献2には、同様に医療効果で知られる磁気作用の磁石を備えた衣服類のすべり止め用成形体が、上衣の肩パッドやサスペンダーに取付けて健康維持を図るものとして示されている。
【0007】
しかし乍ら、上記従来例は、磁石の場合は磁気作用のみの効果しか奏せず、又ラジウム系物質の場合も、温泉入浴時の弱い放射線による疲労回復を図れるのみであって、身体への顕著な効果が期待できない。
【0008】
本発明は、叙上の点に着目して成されたもので、磁気作用による血流の促進と併せて、身体のつぼへの刺激を与える疲労回復効果の相乗効果を与えることができる健康肩当パッドを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、以下の構成を備えることにより上記課題を解決できる。
【0010】
(1)身体の肩部に掛け下げするベルトに、着脱自在かつ移動可能の肩当体を設け、この肩当体に複数の環状磁石を配設し、この環状磁石の環状孔内に指圧突起を有する指圧体を配設し、指圧による緩衝効果と、磁気効果による血流促進を可能としたことを特徴とする健康肩当パッド。
【0011】
(2)前記(1)記載のベルトは、ズボン吊りのサスペンダーとして成ることを特徴とする健康肩当パッド。
【0012】
(3)前記(1)記載の指圧体は、金属ゲルマニウムで形成され、中央の突部は環状磁石体の表面より突出させて成ることを特徴とする健康肩当パッド。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、身体の肩に当接する各種物品のベルトに簡単容易に、しかも摺動自在の肩当体が設けられ、この肩当体には身体の肩に当接する側に環状磁石と、その環状孔内に突出した指圧突起を有する指圧体が配設してあるので、環状磁石からは微弱な磁力線が肩部に作用して血流を促進し、健康回復効果が得られると共に、環状孔内の環状磁石の表面より突出させた指圧体によって身体のつぼを刺激して指圧効果が図られ、両者の相乗効果が図られ、肩に荷物などを提げ乍ら、またズボン吊りのサスペンダーを用い乍ら、常に肩に掛かる荷重による肩の疲労に対して磁気作用と指圧作用の相乗効果が得られ、疲労感を常に緩和して筋肉の疲労を無くすことができる。
【0014】
さらに、指圧体に金属ゲルマニウムを用いることにより、体温による加熱作用を受け、マイナスイオンが飛び出し、こりや痛みなどの身体の電位バランスの乱れを正常に戻し、神経細胞を活性化できる効果を発揮できる。
【0015】
さらにまた、肩当体はベルトに沿って摺動可能であるので、必要に応じて当接する肩の位置を自由に変えることができるので、より医療効果を向上できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下本発明を実施するための最良の形態を、実施例により詳しく説明する。
【実施例】
【0017】
以下に、本発明の実施例を説明する。
【0018】
図1は、本発明に係る健康肩当パッドの一実施例である代表的な構成を示す分解斜面図、図2は、ベルトに取付けるための押圧取付片を設けた図1の組立状態の斜面図を示している。
【0019】
図面について、1はリング状の環状磁石でフェライトを示す、2はこの環状磁石1の中央の環状孔1aに配設される中央を山形に突出させて、さらに環状磁石1の表面より突出させた略円錐状の指圧突起2aを備えた指圧体、3は環状磁石1および指圧体2を載置した肩当体であって、例えば、弾性機能を有するスポンジ版や、不織繊維で形成される不織布などの中間材3aと、全体を支持する布などの基材3bで構成されている。
【0020】
4は、前記基板3bを各種物品やズボン吊用のベルト5に挿着するための取付片であって、例えば、図3に示す構成のものを提示できる。即ち、(a)はマジックテープ(登録商標)を有する押圧締結用の取付片41であり、(b)は割れ目4aを設けた硬質材料で形成される取付片42であり、また(c)は、ホックボタン4bの着脱開閉で挿通できる取付片43であり、さらに(d)は連続孔4cを設けた帯状の取付片44を示している。
【0021】
いずれにしろ、取付片4の構造はベルト5に挿通でき、かつベルト5に沿って摺動できれば、その構造は何等特定されない。
【0022】
また肩当体3の基材3bは、図4に示すように最も単純な長方形のもの(a)、四隅を切截した変形のもの(b)、さらに楕円形のもの(c)、そして前後が弧状の長方形のもの(d)を示しているが、何等特定する必要はない。
【0023】
つぎに、本発明に係る健康肩当パッドの使用例を説明する。
【0024】
図5(a)には、ズボン吊りとして使用されるサスペンダーAのベルト5に図3(b)に示す構成の取付片42を用いて使用した例を示している。また図5(b)はショルダーバックBに用いた場合、同図(c)はリュックサックCに用いた場合を示す。
【0025】
つぎに、本発明に係る健康肩当バッグの作用効果について図6(a),(b),(c)と共に説明する。
【0026】
両肩に掛け下げられるベルト5の肩当体3には多数の環状磁石1が配設され、かつ中央の環状孔1aには指圧体2が環状磁石1の表面より突出させた状態で配設してあるので、両肩のつぼに相当する箇所を磁気作用と指圧作用が相乗的に作用し、身体のこりを緩和し、痛みなどを血液の循環を高めて改善することができる。特に指圧体2にゲルマニウム系金属を用いれば、より有効な身体改善作用を働かせて掛け下げによる疲労を無くして常に健康を維持させることができる。
【0027】
なお、図6(b),(c)には環状磁石1に配置した、隣り合う磁石同士、磁極N,Sの配列方向を同一または異方向とすることにより、磁力線の作用力を異ならせて、磁気による医療作用を変化させることができる。
【0028】
また、取付片4によってベルト5に沿って前後に肩当体3を摺動できるもので、肩位置を自由に好みの場所に動かして磁気作用と指圧作用とを行わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明に係る健康肩当パッドの一実施例を示す基本構成の分解斜面図
【図2】図1の構成に押圧取付片を設けた全体の斜面図
【図3】(a),(b),(c),(d) ベルトに挿通する4例の異なる取付片を示す斜面図
【図4】(a),(b),(c),(d) 全体の平面形状が異なる4例の平面図
【図5】本発明に係る健康肩当パッドの3例の使用例を示す斜面図であって、(a)はサスペンダー、(b)はショルダーバッグ、(c)はリュックサックを示す
【図6】本発明に係る健康肩当パッドの作用効果を示すもので、(a)は使用状態の斜面図、(b),(c)は磁気配列の変化に伴う磁気作用の変化を表わした側面図
【符号の説明】
【0030】
1 環状磁石
1a 環状孔
2 指圧体
2a 指圧突起
3 肩当体
3a 中間材
3b 基材
4 取付片
4a 割れ目
4b ホックボタン
4c 連続孔
5 ベルト
41,42,43,44 取付片
A サスペンダー
B ショルダーバック
C リュックサック

【特許請求の範囲】
【請求項1】
身体の肩部に掛け下げするベルトに、着脱自在かつ移動可能の肩当体を設け、この肩当体に複数の環状磁石を配設し、この環状磁石の環状孔内に指圧突起を有する指圧体を配設し、指圧による緩衝効果と、磁気効果による血流促進を可能としたことを特徴とする健康肩当パッド。
【請求項2】
請求項1記載のベルトは、ズボン吊りのサスペンダーとして成ることを特徴とする健康肩当パッド。
【請求項3】
請求項1記載の指圧体は、金属ゲルマニウムで形成され、中央の突部は環状磁石体の表面より突出させて成ることを特徴とする健康肩当パッド。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−189689(P2009−189689A)
【公開日】平成21年8月27日(2009.8.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−35821(P2008−35821)
【出願日】平成20年2月18日(2008.2.18)
【出願人】(506272002)合資会社ネット信州 (1)
【Fターム(参考)】