説明

健康食品

【課題】 極力通常の食品形態に近いものとして、常時摂取しても、副作用等を生じる虞のない、血圧降下作用、抗糖尿病作用を有する健康食品を提供する。
【解決手段】 本発明に係る健康食品は、煮て軟らかくした後に擂り潰したカボチャ2の内部に、擂り潰したタマネギ3を挿入し、固形状としたことを特徴とする。形状は、立方体1又は直方体11であるのが好ましい。長期保存を可能にするために、固形状としたものを冷凍するようにするのが好ましい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カボチャ及びタマネギを主成分とし、血圧降下作用、抗糖尿病作用を有する健康食品に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、カボチャ、タマネギには、血圧降下作用、抗糖尿病作用を有することが知られており、カボチャエキス、タマネギエキスを添加した健康食品が提案されている(特許文献1、2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−247733号公報
【特許文献2】特開2004−143120号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記従来の健康食品は、カボチャエキス、タマネギエキスを添加したものであって、通常の食品形態とはかなり掛け離れたものであるため、常時摂取すると、副作用等によって、却って好ましくない結果を生じる虞があった。
【0005】
本発明は、かかる従来の問題点を解決するために為されたものであって、その目的とするところは、カボチャ及びタマネギを主成分とし、かつ、極力通常の食品形態に近いものとして、常時摂取しても、副作用等による好ましくない結果を生じる虞のない、血圧降下作用、抗糖尿病作用を有する健康食品を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明の健康食品は、煮て軟らかくした後に擂り潰したカボチャの内部に、擂り潰したタマネギを挿入し、固形状としたことを特徴とする。
【0007】
さらに、長期保存を可能にするために、前記固形状としたものを冷凍するようにするのが好ましい。
【0008】
前記固形状としたものは、立方体又は直方体であるのが好ましい。
【0009】
前記擂り潰したカボチャの内部に、さらに、擂り潰した生姜及びココアを挿入するのが好ましい。
【0010】
前記擂り潰したカボチャの内部に、さらに、擂り潰した苦瓜を挿入してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の健康食品の一実施例を示す斜視図である。
【図2】図1の健康食品の縦断面図である。
【図3】本発明の健康食品の他実施例を示す斜視図である。
【図4】図3の健康食品の縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の健康食品の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の健康食品の一実施例を示す斜視図、図2は、その縦断面図、図3は、本発明の健康食品の他実施例を示す斜視図、図4は、その縦断面図である。
【0013】
本発明の健康食品は、カボチャ及びタマネギを主成分とする。ここで、カボチャ及びタマネギには、血圧降下作用、抗糖尿病作用を有することが知られている。
【0014】
先ず、カボチャについては、そのままでは硬いため、沸騰水に挿入して軟らかくなるまで煮て、外皮を除去した後に、十分に擂り潰す。
そして、未だ完全に固化しないうちに、直方体、立方体等の適宜形状に形成した後、一側面部に凹部を形成する。
【0015】
次に、タマネギについては、外皮を除去した後に、十分に細かく切断するか、十分に擂り潰す。
そして、前記直方体、立方体等の一側面部に形成した凹部に、その細かく切断した、又は擂り潰したタマネギを挿入し、さらに、擂り潰したカボチャで凹部を閉鎖する。
【0016】
以上のようにして、煮て軟らかくした後に擂り潰したカボチャ2の内部に、擂り潰したタマネギ3を挿入し、固形状とした、本発明の健康食品1,11を製造する。
【0017】
本発明の健康食品1,11は、カボチャ及びタマネギをそのまま加工して健康食品としたものであり、特別な添加物等を使用しないから、常時摂取しても、副作用等による好ましくない結果を生じる虞はない。
【0018】
又、カボチャ及びタマネギを同時に摂取できるようにしたから、両方の食品による血圧降下作用、抗糖尿病作用の相乗効果によって、より効果の高い健康食品を提供することができる。
【0019】
但し、擂り潰したカボチャの内部に、擂り潰したタマネギを挿入し、固形状としただけでは、長期保存はできないから、このように固形状としたものを冷凍して、腐敗等しないようにするのがよい。
【0020】
又、適宜時刻、場所において、何等の食器等を必要とすることなく、手軽に摂取することができるように、本発明の健康食品は、そのまま口に挿入できる大きさの立方体1又は直方体11に形成するのが好ましい。
【0021】
擂り潰したカボチャ2の内部に、さらに、擂り潰した生姜及びココアを挿入するようにしてもよい。
【0022】
ここで、生姜は、漢方薬の成分として使用されており、肥満、風邪、便秘、下痢等の各種症状を緩和、改善する効果がある。特に、辛味の主成分であるジンゲロールは、血行促進効果があり、高脂血症を改善することが知られている。
【0023】
一方、ココアは、その有効成分であるカカオマスポリフェノールがコレステロールを低下する効果があり、テアブロミンが血管を拡張させる効果があり、高血圧を改善することが知られている。
【0024】
又、擂り潰したタマネギ及び生姜は、水分を多く含むため、カカオマスの粉末であるココアは、タマネギ及び生姜と混合させて餡状にするのに適している。
さらに、タマネギ及び生姜は、特に、子供等には摂取し難いので、甘味を付加して、摂取し易くする効果もある。
【0025】
擂り潰したカボチャ2の内部に、さらに、擂り潰したツルレイシ(苦瓜、ゴーヤ)を挿入するようにしてもよい。
【0026】
ここで、ツルレイシは、未熟な果実を野菜として利用するウリ科の植物であり、果肉が苦いため「苦瓜」とも呼ばれ、特に沖縄では「ゴーヤ」と呼ばれる。
ツルレイシは、苦味成分であるチャランチンとモモルデシンを多量に含んでおり、チャランチンは、血糖値、血圧を降下させる作用、モモルデシンは、コレステロール、中性脂肪を低下させる作用がある。さらに、カリウムも多量に含んでおり、高血圧を予防する効果がある。
【0027】
ツルレイシは、先ず、若い未熟な果実を縦に切った後、種と綿の部分をスプーンで穿る等して除去する。次に、そのまま又は薄切りにした後、十分に細かく切断するか、十分に擂り潰す。
そして、擂り潰したカボチャ2の内部に、擂り潰したタマネギ3と共に、擂り潰したツルレイシを挿入する。
【符号の説明】
【0028】
1 健康食品
2 擂り潰したカボチャ
3 擂り潰したタマネギ
11 健康食品

【特許請求の範囲】
【請求項1】
煮て軟らかくした後に擂り潰したカボチャの内部に、擂り潰したタマネギを挿入し、固形状としたことを特徴とする健康食品。
【請求項2】
前記固形状としたものを冷凍したことを特徴とする請求項1に記載の健康食品。
【請求項3】
前記固形状としたものは、立方体であることを特徴とする請求項1又は2に記載の健康食品。
【請求項4】
前記固形状としたものは、直方体であることを特徴とする請求項1又は2に記載の健康食品。
【請求項5】
前記擂り潰したカボチャの内部に、さらに、擂り潰した生姜及びココアを挿入したことを特徴とする請求項1乃至4に記載の健康食品。
【請求項6】
前記擂り潰したカボチャの内部に、さらに、擂り潰したツルレイシを挿入したことを特徴とする請求項1乃至4に記載の健康食品。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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