説明

傾斜した吊り天井システムに有用なブラケット

本発明は、標準の壁アングルトリムを傾斜した天井の構築に使用するために適応するための、ブラケットおよびその使用方法を提供する。開示されたブラケットの配設は、傾斜した天井の頂部端部または底部端部に、使用することができ、任意の実際の天井の傾斜の角度に適合するように調整することができる。開示された実施形態では、ブラケットは、長方形の平坦な鋼製薄板の形状を有する。薄板は、その中間部で縦方向に続く蝶番部または折り曲げ線を有する。折り曲げ線は、その長さ方向に沿って断続的に薄板を切り欠くことによって作成され、これによって薄板は2つの領域に分割される。切り欠きは、例えば、細長い長孔を、ブラケットに成型される素材の折り曲げ線に沿って打ち抜き加工することによって作成されてもよい。ブラケット素材には、素材の2つの領域の周辺部分に、縦方向に分散された、複数の孔も打ち抜き加工される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2009年10月1日に出願された、米国仮特許出願第61/247,744号明細書の優先権を主張する。
【0002】
本発明は、吊り天井構築様式に関し、具体的には傾斜した吊り天井を構築するための付属品に関する。
【背景技術】
【0003】
吊り天井は、その多用途性および経済性により、商業建造物に広く用いられている。通常、これらの天井は、平行な主T型部材、および交差する交差T型部材から作成される四角い格子と、これらのT型部材の間の空間に組み込まれたパネルまたはタイルとから成る。天井が壁と交わるところでは、T型部材の端部は、一般的に細長い壁アングルによって支持される。通常、圧延成型された金属薄板材である壁アングルは、一般的にT型部材の面と釣り合いが取れて調和した外観を伴う、水平な露出された辺すなわち面を有する。T型部材の端部を支持することに加えて、水平な辺は、仕上がった外観のために、これらの端部を隠蔽するように機能する。壁アングルは、通常、その垂直な辺を貫通して通された長手方向に離間した締結具により壁に固定される。その後天井パネルが取り付けられたときには、垂直な辺および締結具は、視界から隠蔽される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
傾斜した天井は、異なる建築的効果を得るために使用され、かつ昼光照明を改善し、LEED(登録商標)Credit EQ−8.1に貢献するために使用することができる。標準化された吊り天井構成要素は、傾斜した天井を構築するために使用することができる。しかしながら、傾斜した天井では、標準化された壁アングルの従来の装着は、傾斜した天井については、天井の底部および/または頂部において、外観的および/または機能的に容認できない可能性がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、標準の壁アングルトリムを傾斜した天井の構築様式に使用するために適応するための、ブラケットおよびその使用方法を提供する。開示されたブラケットの配設は、傾斜した天井の頂部端部または底部端部に、使用することができ、任意の実際の天井の傾斜の角度に適合するように調整することができる。開示された実施形態では、ブラケットは、長方形の平坦な鋼製薄板の形状を有する。薄板は、その中間部分で縦方向に続く蝶番部または折り曲げ線を有する。折り曲げ線は、その長さ方向に沿って断続的に薄板を切り欠くことによって作成され、これによって薄板は2つの領域に分割される。切り欠きは、例えば、細長い長孔を、ブラケットに成型される素材の折り曲げ線に沿って打ち抜き加工することによって作成されてもよい。ブラケット素材には、素材の2つの領域の周辺部分に、縦方向に分散された、複数の孔もまた打ち抜き加工される。
【0006】
弱められた蝶番部または折り曲げ線により、ブラケットは2つの平面に曲げることができ、一方は壁と整列し、一方は1つの辺が所望の天井傾斜面となるように壁アングルを支持する。傾斜の底部において、ブラケットが壁アングルを保持するところで、傾斜角度に対応する角度でブラケットは折り曲げられ、ブラケットが壁アングルを傾斜の頂部において保持するところで、ブラケットは180°より傾斜角度だけ少ない角度と等しい角度に折り曲げられる。全ての場合において、完成した天井では、壁へのブラケットの取り付けは視野から隠される。
【0007】
好適には、薄板の折り曲げ線の反対側の領域は、ブラケットが180°近く折り曲げられまたは曲げられたときに、壁に締結される領域が十分に幅広く、そのため、その締結孔がもう一方の領域または隣接する壁アングルの辺によって遮られないように比率配分されている。
【0008】
本発明の一実施形態は、折り曲げ線を形成する細長い長孔、およびブラケットを壁アングルおよび壁にしっかりと留めるためのネジ、ポップリベット、または他の締結具のための一連の小さい孔が打ち抜き加工された、単純な平坦な長方形の板の形状をとる。別の実施形態では、ブラケットは、ここでも長方形の金属薄板にスタンプ加工されるが、一体的に形成された、上向きまたは下向きの傾斜天井端部の条件のいずれにおいても壁アングルをしっかりと把持するように調和された機能部を含む。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の応用を図示する傾斜した天井のいくぶん概略図的な部分断面立面図である。
【図2】本発明にしたがって構成された壁アングルブラケットの第1の実施形態の平面図である。
【図3】天井がそこから上向きに傾斜する、天井の端部で壁アングルを支持するために使用されるブラケットの斜視図である。
【図4】天井がそこから下向きに傾斜する、天井の端部で壁アングルを支持するために使用されるブラケットの斜視図である。
【図5】本発明の壁アングルブラケットの第2の実施形態の平面図である。
【図6】ブラケットの第2の実施形態の端面図である。
【図7】天井がそこから上向きに傾斜する、天井の端部で壁アングルを支持するために使用される第2の実施形態のブラケットの斜視図である。
【図8】天井がそこから下向きに傾斜する、天井の端部で壁アングルを支持するために使用される第2の実施形態のブラケットの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
第1図では、主T型部材10の連続が示され、図面の平面の上方または下方にある他の平行な主T型部材とともに、介在する交差T型部材(図示せず)と連携して、概して従来の方法で吊り天井11の格子を形成する。T型部材は壁アングル13上で支持されるその端部12を有する。ブラケット14は、それぞれの壁16において壁アングル13を支持する。図示された天井の傾斜は15°であるが、傾斜は、例えば10°と25°との間の範囲とすることができ、またはこれらの限界よりもいくぶん小さいもしくは大きい範囲にさえもすることができることが理解されるであろう。必要に応じて、T型部材10の端部12を壁アングル13に固定するために、業界で周知の耐震クリップを使用することができる。
【0011】
標準の壁アングルを傾斜天井の取り付けに使用することができ、それによって天井の低端部および高端部のための、この天井構成要素の特注製作を避けることが望ましい。本発明のブラケットは、標準の壁アングルを傾斜に対応する任意の角度で支持することにより、この目的のために機能する。より具体的には、17で示される壁アングルの下の辺が、傾斜した天井の面と平行になるように、ブラケットは壁アングルを支持する。
【0012】
標準の壁アングルは、幅が呼び寸法で7/8インチの側面すなわち辺17、18を有し、一般的に10フィートまたは12フィートで供給される(またはメートル単位の同等物)。主T型部材10は、一般的に、呼び寸法で1〜1/2インチ高さで、T型部材のかかる寸法が天井の周辺、特にその下端に順応することが望ましい。
【0013】
具体的には、図2を参照すると、本発明の調節可能なブラケット14の第1の実施形態が示される。ブラケット14は、例えば、0.024インチの溶融亜鉛メッキHDG G60/G40の軟状態の鋼で、永久変形するように曲げることができる、金属薄板スタンプ加工品である。ブラケット14は、長方形の輪郭、およびその厚さを貫通して切り取られた一連の細長い断続的な長孔22により形成された、長手方向に延在する折り曲げ線21を有する。短いランド、すなわち切り取られていない部分23は、ブラケット14に適切な曲げ強度を残す。折り曲げ線21は、ブラケットの輪郭の長手方向の中心からずれており、大きい領域24と小さい領域26とをもたらす。好適には、大きい領域24の幅は、少なくとも1〜1/2インチである。一連の長手方向に離間した孔28は、各領域24、26内で、そのそれぞれの長手方向の自由端から離間して打ち抜き加工される。以下の説明から理解されるであろうように、両方の領域における孔28は、ブラケット14を壁16に、または壁アングル13にしっかりと留めるために用いることができる。
【0014】
ブラケット14は、その図示された平坦な状態で製造される。通常、天井が設置される現場において、領域24および26が構築される天井の角度に関する角度で相互に交差する平面に永久変形するように、ブラケット14は折り曲げ線21上において手で折り曲げられる。図3および図4を検討すると、上向きに延在する天井の端部にブラケット14が配置されるとき、折り曲げが傾斜角度と同じであることが明らかになる。あるいは、下向きに延在する天井の端部にブラケットが配置されるとき、ブラケットは180°から傾斜角度を引いたものと実質的に同じである角度に折り曲げられる(図4)。どちらの場合でも、精密な角度は天井の傾斜の角度に依存する。天井の下方の端部における大きい曲げ角度は、ブラケット14を天井の平面の上方に位置させ、したがってほとんど視界に入らないようにすることができる。視野に入ることを最小限にするために、壁アングル13は、ブラケット14の壁側の上に取り付けることができる。
【0015】
ブラケット14は、セルフドリリングネジまたはポップリベットにより壁アングルに付随させることができる。ブラケットは、2フィート以下の中心間隔で配置すべきである。通常、ブラケット14は、壁に付随させる前に壁アングルに付随させることができる。締結具は、関連する領域26または24の一連の孔の中に組み付けることができる。ブラケット14が下方端部に使用され、製作された孔が壁アングルとブラケットを互いに固定するために使用される場合、ブラケットを所望の角度に折り曲げる前にブラケットは壁アングルにしっかりと留められる。
【0016】
図1に示すように、ブラケット14の大きい領域24は、格子T型部材の端部が壁アングル13に当接するところで、標準の格子T型部材10の31で示される上端部に対する隙間を提供するほど十分に幅広い。さらに、図4に示唆されるように、大きい領域24は、十分に幅広く、孔28は折り曲げ線21から少なくとも小さい領域26の幅と同じ大きさの距離だけ離間しており、これによって、天井の下方端部の用途では、締結具を受け入れるために、小さい領域に遮られることなく孔28はアクセス可能である。
【0017】
小さい領域26は、折り曲げ線21から測定して、壁アングル13の側面すなわち辺18の幅とほぼ等しく、好適にはこの寸法以下の幅を有する。
【0018】
ここで、図5〜図8を参照すると、傾斜した吊り天井に使用される調整可能なブラケット40の第2の実施形態が示される。ブラケット40は、概して長方形の輪郭で本来形成され、好適には、ブラケット14に関して上述のように、軟鋼の薄板材からスタンプ加工される。図6に最も明確に示されるように、ブラケット40は、別個の締結具を用いずにブラケットを壁アングルにしっかりと留め、かつブラケットを硬化させることができるようにする、一体成型された機能部を除いて、概して平板状である。ブラケット40形成される素材から切り取られた離間した細長い長孔41の列は、薄板の強度を弱めて、折り曲げ線42を作成する。折り曲げ線42は、ブラケットを大きい領域43と小さい領域44とに分割する。孔46は、領域43、44のそれぞれの長手方向自由端部47、48に隣接して、ブラケットを壁16、または所望する場合は壁アングル13に付随させる目的で、領域43、44内に打ち抜き加工される。
【0019】
領域43および領域44の両方は、これらのそれぞれの領域において、ブラケット40の本体または素材の周辺部分をスタンプ加工された、または切り取られた一対の長方形のタブ51、52を含む。タブ51、52の各々は、そのそれぞれの領域43、44の平面から離間した平面に位置するように形成される。図6に示されるように、タブ51、52は、それらのそれぞれの領域43、44にウェブ53、54により接続されたままである。
【0020】
各タブ51、52には、キャッチまたはフック56が、タブ本体にスタンプ加工されて組み込まれる。キャッチ56は、周辺のタブ材料の面の上方に突出する端部57、および周辺のタブ材料の面から端部57への斜面またはカム面58を含む。
【0021】
ブラケット40の長手方向と平行な補強リブ59が、各領域43、44にスタンプ加工される。リブは、領域が相互に対して折り曲げ線42上において折り曲げられたときに、領域43、44を平坦に保持する補助となる。
【0022】
ブラケット40は、上記に説明したブラケット14と同様に、折り曲げ線42上において天井の傾斜に適するように永久的に折り曲げられる。上記に説明したブラケット14の場合のように、これは現地、すなわち建造物の建設現場において手で行うことができる。
【0023】
図7を参照すると、上方に傾斜する天井端部に対して、ブラケット40は傾斜と同じ角度で曲げられる。大きい領域43は、壁アングルの上向きの辺18を大きい領域43の主部とタブ51との間に差し込むことにより、壁アングル13にしっかりと留められる。キャッチ56は、斜面部分58の楔に似た外形により、壁アングルの辺18の長手方向の端部に沿って、へり61を滑らせて超えて捕捉し、これにより、ブラケット40を壁アングルに効率的にしっかりと留める。その位置を壁の構築に適合するように調整するために、ブラケット40を壁アングルに沿って移動することができることに留意すべきである。ブラケット40は、大きい領域43に組み込まれた孔46のうちの任意の1つの中における1本のネジにより、壁アングル上の定位置に固着することができる。
【0024】
ブラケット14と同様に、下方へ傾斜した天井端部に対しては、ブラケット40は、180°よりも傾斜角度だけ少ない角度に折り曲げられる。ブラケット40は、壁アングル上の辺18をタブ52と小さい領域44の主部との間で滑動することにより、壁アングルにしっかりと留められる。キャッチ56は、へり61の上にはめて固着することにより、ブラケット40を壁アングル13上に保持する。大きい領域43は、ネジまたは他の締結具によって孔46を通して組み付けることによって壁にしっかりと留められる。壁への組み付けの前に、ブラケット40は、壁アングル13の縦方向に移動することができるが、一方でキャッチ56により壁アングルにしっかりと留められる。
【0025】
ブラケット14または40は、必要に応じて、主ランナーの端部における図1の20における想像線で示す耐震クリップの組立を容易にできるように、天井11の主ランナーまたはT型部材10の間のどこかで、壁16に装着することができる。天井の傾斜角が比較的大きく、下方天井端部において、壁アングル12と壁16との間に間隙が存在する場合、ブラケット14または40のいずれかとともに、壁に対して通常の方法で間隙を隠蔽するために追加の壁アングルを取り付けることができる。これは、最初に行うことができ、傾斜した壁アングルをともなうブラケット14または40は、最初の壁アングルの上に取り付けることができる。
【0026】
本発明は、その特定の実施形態に関して示されかつ説明されてきたが、これは、制限ではなく、むしろ例示を目的とするものであり、本明細書に示されかつ説明された特定の実施形態他の変形および改良は、全てが本発明の意図される精神および範囲内であることが当業者には明白であろう。したがって、本特許は、本明細書に示されかつ説明された具体的な実施形態の範囲および効果にも、本発明により当該技術の進歩がそこまで向上する範囲と適合しない任意の他の手段にも制限されない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
標準の吊り天井の壁アングルを、所望の天井の傾斜に対応する角度で壁に付随させるための金属薄板のブラケットであって、前記ブラケットは、概して長方形の輪郭で、概して平坦な構成でスタンプ加工され、前記ブラケットは、前記輪郭の中間区域の前記ブラケットを大きい領域と小さい領域に分割するその長手方向に沿った折り曲げ線であって、前記ブラケットを形成する前記金属薄板における強度を弱められた部分によって形成される折り曲げ線と、各領域において、前記ブラケットを壁アングルまたは壁に付随させるためのネジを受け入れる複数の孔と、を含む、ブラケット。
【請求項2】
前記強度が弱められた部分が、前記ブラケットを形成する前記金属薄板を貫通する断続的な切り欠きにより作成される、請求項1に記載の金属薄板のブラケット。
【請求項3】
前記切り欠きが、前記ブラケットを形成する前記金属薄板を貫通する細長い長孔を形成する、請求項2に記載の金属薄板のブラケット。
【請求項4】
前記ブラケットが、タブを係合する壁アングルを含む、請求項1に記載の金属薄板のブラケット。
【請求項5】
前記ブラケットが、前記領域の各々の上に一体型の壁アングル係合タブを含む、請求項4に記載の金属薄板のブラケット。
【請求項6】
前記領域が、圧延成形された金属薄板壁アングルの辺の長手方向端部上のへりを把持するキャッチを含む、請求項5に記載の金属薄板のブラケット。
【請求項7】
前記小さい領域が折り曲げ線上で180°に近い角度に曲げられたとき、前記大きい領域上の前記孔が、前記小さい領域により遮られない、請求項1に記載の金属薄板のブラケット。
【請求項8】
傾斜した吊り天井のための、壁アングルの装着を容易にする方法であって、長方形の輪郭を有する金属薄板のブラケットをスタンプ加工するステップと、前記ブラケットの前記輪郭の中間部分を通って縦方向に延在する折り曲げ線を、前記線に沿って前記金属薄板の強度を弱くすることによって形成するステップと、前記折り曲げ線の1つの側に、少なくとも従来の格子T型部材の高さと同じ幅の1つの領域と、前記折り曲げ線の前記1つの領域と反対側に、おおよそ標準の壁アングルの辺の幅の幅を有するもう1つの領域とを前記ブラケットに提供するステップと、前記1つの領域および前記第2の領域の両方に、前記ブラケットを前記壁アングルの辺および壁に付随させるためにネジ締結具を受け入れる孔を打ち抜き加工するステップと、前記壁アングルを前記天井の傾斜角度で配置された下方の辺で支持するように前記ブラケットを一致させるために、設置作業者が現場で前記ブラケットを現地折り曲げすることができるように、前記ブラケットを平坦な状態で建設業界に流通させるステップと、を含む方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2013−506779(P2013−506779A)
【公表日】平成25年2月28日(2013.2.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−532339(P2012−532339)
【出願日】平成22年10月1日(2010.10.1)
【国際出願番号】PCT/US2010/051027
【国際公開番号】WO2011/041622
【国際公開日】平成23年4月7日(2011.4.7)
【出願人】(512127109)ユーエスジー・インテリアズ・エルエルシー (6)