説明

傾斜可能な棚板を備えた棚装置

【課題】 棚装置の下部を斜め前方に突き出すようにして傾斜させることなく、棚装置下部に載置された物品を前方斜め上方に傾斜して載置できる傾斜可能な棚板を備えた棚装置を提供すること。
【解決手段】 左右の側板4前部の下部同士を框3で連結するとともに、後方側の係着孔6a’群の少なくとも最下段の係着孔を框3の上端縁より低い位置に設け、最下段の棚板7下面の前方の凹溝部14aを框3の上端縁上の係着孔6aに係止した棚受け具10に、後方の凹溝部14aを框3の上端縁より低い位置に設けた係着孔6a’に係止した棚受け具10’に嵌合させることで、少なくとも最下段の棚板7を後方傾斜して左右の側板4,間に架設する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、左右の側板の前方および後方に各々上下方向に並ぶ複数の係着孔が形成され、該係着孔の適宜の位置に棚受け具が係止され、各棚受け具を、棚板下面の左右前後に設けられた凹溝に嵌合することで、左右の側板間に棚板を傾斜させて架設した棚装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、商品等の物品を陳列する棚装置においては、上下方向に複数の商品載置棚板が設けられており、購入者が棚装置に陳列された物品の全体を見渡せるように、棚装置の下部前面が斜め前方に向けて傾斜されており、購入者が屈まなくとも棚装置下部に陳列された物品を一望することが可能になっている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特開平9−75184号公報(図1参照)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1にあっては、棚装置の下部を斜め前方に突き出すようにして傾斜させた形状としたことにより、棚装置の下部が前方に迫り出すので、床面に対する棚装置の床占有面積が大きくなり省スペースの店舗等には不向きであった。また、棚装置の特殊な形状により、製造コストが多く掛かっていた。
【0005】
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、棚装置の下部を斜め前方に突き出すようにして傾斜させることなく、棚装置下部に載置された物品を前方斜め上方に傾斜して載置できる傾斜可能な棚板を備えた棚装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の傾斜可能な棚板を備えた棚装置は、左右の側板の前方および後方に各々上下方向に並ぶ複数の係着孔が形成され、該係着孔の適宜の位置に棚受け具が係止され、各棚受け具を、棚板下面の左右前後に設けられた凹溝に嵌合することで、左右の側板間に棚板が架設された棚装置において、左右の側板前部の下部同士を連結する框が設けられるとともに、前記後方側の係着孔群の少なくとも最下段の係着孔を前記框の上端縁より低い位置に設け、最下段の棚板下面の前方の凹溝を前記框の上端縁上の係着孔に係止した棚受け具に、後方の凹溝を前記框の上端縁より低い位置に設けた係着孔に係止した棚受け具に嵌合させることで、該棚板を後方傾斜して前記左右の側板間に架設したことを特徴としている。
この特徴によれば、左右の側板間に最下段の棚板が框の上端縁より低い位置に向けて後傾した状態で架設されるので、棚装置下部のスペースを有効利用して棚板の後傾角度を確保できる。したがって、書籍等の物品を最下段の棚板に載置させた場合でも、物品が前方斜め上方を向いて傾斜されるので、棚利用者にとって物品の検索が容易に行え、且つ棚装置の床占有面積を広く確保する必要がなく、棚装置の大型化を防ぎ棚装置の製造コストの低減も図れる。
【0007】
本発明の請求項2に記載の傾斜可能な棚板を備えた棚装置は、請求項1に記載の傾斜可能な棚板を備えた棚装置であって、前記最下段の棚板下面の下方位置には、前記左右の側板間の下部を連結する底板が床面と略水平状態で架設されていることを特徴としている。
この特徴によれば、複数の棚板が左右の側板間に架設され、各棚板に物品が載置され荷重が加わった場合であっても、棚装置の下部の連結強度が底板の連結によって補強されているので、強固な棚装置の枠組みが確保される。
【0008】
本発明の請求項3に記載の傾斜可能な棚板を備えた棚装置は、請求項2に記載の傾斜可能な棚板を備えた棚装置であって、前記最下段の棚板の後端部の後方近傍位置には、前記左右の側板間の下部を連結する下貫材が前記底板に垂直に立設されていることを特徴としている。
この特徴によれば、最下段の棚板に載置された物品が後方に後傾された場合でも、下貫材によって物品の背面が支持され、後方への落ち込みを防止できるとともに、下貫材による左右の側板間の連結によって棚装置の下部の連結強度が底板と共同してさらに高められる。
【0009】
本発明の請求項4に記載の傾斜可能な棚板を備えた棚装置は、請求項1乃至3のいずれかに記載の傾斜可能な棚板を備えた棚装置であって、前記最下段の棚板下面の後方の凹溝に嵌合される棚受け具を上方の係着孔に係着させ、前記最下段の棚板を略水平となるように架設可能としたことを特徴としている。
この特徴によれば、後方の棚受け具を上方の係着孔に係着させ、棚板下面後方の凹溝に嵌合させることで、略水平方向に棚板を架設できることから、棚板の傾斜角度を棚装置の利用形態に合わせて適宜選択できるので、物品を傾斜させての展示だけでなく、場合に応じて略水平状態としての展示も可能となる。
【0010】
本発明の請求項5に記載の傾斜可能な棚板を備えた棚装置は、請求項1乃至4のいずれかに記載の傾斜可能な棚板を備えた棚装置であって、前記左右の側板に対して棚板が前後一対上下方向に配設されていることを特徴としている。
この特徴によれば、下方にある物品を傾斜載置させるために側板の下方を広げる必要がないので、前後に一対の棚板を設けたとしても、床占有面積を広く確保する必要のない棚装置を提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明の実施例を以下に説明する。
【実施例1】
【0012】
図1は、本発明の実施例1における棚装置の全体像を示す斜視図であり、図2は、後面板が設けられた棚板の下面側より棚装置を見上げた一部破断斜視図であり、取付金具への棚受け具の取り付け、及び棚受け具に棚板が載置された状態を示し、図3は、棚板に受け部材を取り付ける状態を示す組立斜視図であり、図4は、図1のA−A線の側断面図であり、図5は、棚装置の最下段の棚板と、該棚板の上部に位置する棚板の架設状態を示す要部拡大側面図である。
【0013】
この棚板は書籍等の物品の載置棚として用いられている。そこで、本発明の実施例1を図面に基づいて説明すると、まず図1に示されるように、棚装置1は主に、左右に立設された側板4,4と、これら側板4,4の上端部に設けられた天板2と、側板4,4の下端部に立設された框3と、から構成される枠体である棚本体1aと、棚本体1a内の上下方向に向けて複数段(本実施例では5段)架設された棚板7とで構成されている。以下、本実施例では棚装置1の正面側を前方とし、背面側を後方とし、側板4,4側を左右方向として説明する。なお、棚装置1は前後の中央部から前後対称の同一構造となっているので、本実施例では主に前方側の棚装置構造の説明をし、後方側の説明を割愛する。
【0014】
各棚板7の後端側には、金属板の後面板8が上方に向けて延設され、棚板7に物品20を載置した際に、物品20が後方に落下しないように支え板となっている。棚板7の下面には金属棒の折り曲げ加工により成型された仕切部材16が設けられ、この仕切部材16によって下方の棚板に載置した物品20の左右方向の移動が規制されるとともに、物品20の左右方向の倒れ込みも防止されている。
【0015】
側板4,4の内側面の前方および後方位置には、図示しない条溝が上下方向に向けて形成され、これら前後の条溝に上下の長さ方向に向けて取付金具6,6’がそれぞれ設けられており、図2に示されるように、取付金具6,6’には、棚受け具10,10’を固定支持するための係着孔6a,6a’が前後方向に幅広の横長矩形で上下方向に向けて複数穿設されており、これら係着孔6a,6a’の所定の高さ位置には、棚受け具10,10’が係着されている。
【0016】
この棚受け具10,10’は、係着孔6a,6a’内に係着される鈎状のフックが形成された係着体11と、棚板7を支持する断面円形状の棚支持用ナット12とから一体成形され、係着体11が取付金具6,6’の係着孔6a,6a’に係合され、さらに棚支持用ナット12をねじ込むことで、棚受け具10,10’が係着孔6a,6a’に係着され安易に取り外れないように固定されている。
【0017】
次に、棚板7について具体的に説明すると、図2に示すように、棚板7の下面7dには左右の長さ方向に、棚板7の左側端面から右側面端まで、前後位置にそれぞれ凹溝7a,7a’が形成されている。両凹溝7a,7a’には、その左右端に受け部材14(本実施例ではプラスチック樹脂で成型)が嵌入されて設けられており、受け部材14の下面には凹溝部14aが形成されている。
【0018】
そして、前方の棚受け具10に受け部材14の凹溝部14aを嵌合させ、後方の棚受け具10’に受け部材14の凹溝部14aをそれぞれ嵌合させることで、棚本体1aの左右の側板4間に棚板7が安定して架設されている。この受け部材14の凹溝部14a内には、仕切部材16が左右方向に摺動可能に設けられている。
【0019】
また、棚板7の後端部7cには金属板の後面板8が設けられ、下端部を前方に向けて屈曲させ取付部8aが形成され、ネジ17で棚板7の後端部7cに螺合させることで後面板8が固定されている。後面板8の取付部8aから上方に向けて延設された上端縁は、後方に向けて側面視コ字状で下向きに折り曲げ加工され、上端縁に角が立たないように形成して、棚板7に載置される物品20を傷めない構成となっている。
【0020】
受け部材14について具体的に説明すると、図3に示されるように、受け部材14には、下面に向けて開口される側面視コ字状の凹溝部14aが左右の長さ方向に形成され、凹溝部14aの下向き開口の前後位置には、内側方向に向けて突出され、さらに上方に向けて突出するように摺動部14bが形成されている。受け部材14の外周面には断面複数段状の嵌入部14cが形成されている。
【0021】
そこで、受け部材14の凹溝部14aの閉塞側を上向きにして、棚板7の凹溝7aに向けて押圧していくと、前後の嵌入部14c,14cが凹溝7aの内側面にきつく嵌入され、凹溝7a内に受け部材14が確実に保持され強固に固定されるようになっている。このようにして、棚板7の前後の凹溝7a,7a’に受け部材14を介して凹溝部14aが形成され、凹溝部14a内に棚受け具10,10’を嵌合可能になっている。
【0022】
図4に示されるように、左右の側板4,4に対して後面板8が設けられた棚板7が前後一対で上下方向に複数架設され配置されており、側板4の下方の前部には、床面18から上方に立設するように框3が設けられ、この框3の上端縁よりも下方位置に左右の側板4,4の中央部同士を連結する底板5が床面18と略水平状態で架設され、ボルト等で連結固定されている。
【0023】
最下段の棚板7の後端部7cの後方近傍位置には、左右の側板4,4間の下部を連結する下貫材5aが底板5の中央位置から上方に向け垂直に立設し、ボルト等で連結固定されており、さらに側板4の中央位置および上方位置には、中貫材5bおよび上貫材5cがボルト等で連結固定されている。
【0024】
このように、これら下貫材5a,中貫材5b,上貫材5cによって側板4,4の連結強度が高められ、複数架設された棚板7に物品20等が載置されて、棚装置1全体に荷重が負荷された場合であっても、棚装置1の下部の連結強度が底板5の連結によって補強されているので、強固な棚装置1の枠組みが確保されている。
【0025】
なお、最下段の棚板7および最下段の棚板7の上方に位置する棚板7、さらに上方に位置する棚板7は、前方から後方に向けて後傾され、左右の側板4,4間に架設されていることから、これら棚板7に載置される物品20が棚装置1の外方に向けて、前方斜めに向けて傾斜されている。
【0026】
したがって、例えば購入者が屈まなくとも棚装置1の下部に陳列された物品20を一望することが可能になっており、物品20を傾斜載置させるために側板4,4の下方を広げる必要がないので、前後に一対の棚板7を設けたとしても、床占有面積を広く確保する必要がなく、省スペースに対応可能な棚装置となっている。
【0027】
次いで、仕切部材16の取り付けについて説明すると、図5に示されるように、最下段の棚板7の上方に位置する棚板7の仕切部材16の前方端部には、前方を向く下向き鈎状の係止片16aが形成され、同じく後方端部には後方を向く下向き係止片16a’が形成されており、前方の係止片16aを凹溝部14aの前方位置に形成された摺動部14bに係止させ、後方の係止片16a’を凹溝部14aの後方位置に形成された摺動部14bに係止させることで、左右の側板4,4方向に摺動可能に取り付けられている。
【0028】
次に、図5に示された側板4の下方位置に設けられた最下段の棚板7について具体的に説明すると、前方の棚受け具10の取付位置を框3の上端縁3aの高さより、高い位置に形成された前方の係着孔6aに係着させ、後方の棚受け具10’の取付位置を框3の上端縁3aの高さ位置より、低い位置に形成された後方の係着孔6a’に係着させる。
【0029】
そして、前方の棚受け具10に棚板7前方の受け部材14の凹溝部14aを嵌合させ、後方の棚受け具10’に棚板7後方の受け部材14の凹溝部14aを嵌合させることで、棚板7が前方から後方に向かって後傾させた状態で左右の側板4,4間に架設される。同様に、最下段の棚板7の上方に位置する棚板7も前方の棚受け具10の高さより、後方の棚受け具10’の係着位置を低くさせ、前方から後方に向けて後傾させて、左右の側板4,4間に架設されている。
【0030】
最下段の棚板7に物品20が載置されると、物品20も棚板7に沿って後傾されるが、後面板8によって後方側への落ち込みが防止されている。さらに、棚板7の後端部7cの後方近傍位置には、下貫材5aが立設されているので、丈が高い物品が後方に後傾された場合でも、下貫材5aによって物品20の背面が支持され、後方への落ち込みを防止できる構成になっている。
【0031】
以上の説明により実施例1では、左右の側板4,4間に最下段の棚板7が框3の上端縁より低い位置に向けて後傾した状態で架設されるので、棚装置1の下部のスペースを有効利用して棚板7の後傾角度を確保できる。したがって、書籍等の物品20を最下段の棚板7に載置させた場合でも、物品20が前方斜め上方を向いて傾斜されるので、棚利用者にとって物品20の検索が容易に行え、且つ棚装置1の床占有面積を広く確保する必要がなく、棚装置1の大型化を防ぎ棚装置1の製造コストの低減も図れる。
【実施例2】
【0032】
次に、本発明の実施例2を図6に基づいて説明する。図6は、棚装置の最下段の棚板を水平状態に架設した状態を示す要部拡大側面図である。なお、以下の実施例2において前述の実施例1と同様の構造部分に関しては、同一の符号を付すことにより詳細な説明は省略することにする。
【0033】
図6に示されるように、最下段の棚板7において、前方の棚受け具10を框3の上端縁3aの高さより高い位置に形成された前方の係着孔6aに係着させ、後方の棚受け具10’も框3の上端縁3aよりも高い位置であって前方の棚受け具10と同じ高さ位置の係着孔6a’に係着させる。そして、前方の棚受け具10に棚板7前方の受け部材14の凹溝部14aを嵌合させ、後方の棚受け具10’に棚板7後方の受け部材14の凹溝部14aを嵌合させることで、最下段の棚板を略水平となるように左右の側板4,4間に架設させている。
【0034】
以上の説明により実施例2では、後方の棚受け具10’を上方の係着孔6a’に係着させ、棚板7の後方に設けられた受け部材14の凹溝部14aに嵌合させることで、略水平方向に棚板7を架設できることから、棚板7の傾斜角度を棚装置1の利用形態に合わせて適宜選択できるので、物品20を傾斜させての展示だけでなく、場合に応じて略水平状態としての展示も可能となる。
【0035】
以上、本発明の実施例1,2を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれ、例えば上記実施例では、棚板7の前後の凹溝7a,7a’に受け部材14,14を嵌合させることで、仕切部材16を棚板7の下面に設けられることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、棚板7に受け部材14を設けずに、前方の棚受け具10に棚板7の前方の凹溝7aを嵌合させ、後方の棚受け具10’に後方の凹溝7a’を嵌合させることで、直に棚板7を左右の側板4,4に架設させても良い。
【0036】
また、上記実施例では、前後に一対の棚板7が上下方向に設けられた棚装置1となっており、棚装置1の前面および背面側から物品20を多く収納可能になっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、前面側のみ上下方向に棚板7が複数段設けられた片面構造の棚装置を用いても良いことは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明の実施例1における棚装置の全体像を示す斜視図である。
【図2】後面板が設けられた棚板の下面側より棚装置を見上げた一部破断斜視図であり、取付金具への棚受け具の取り付け、及び棚受け具に棚板が載置された状態を示す。
【図3】棚板に受け部材を取り付ける状態を示す組立斜視図である。
【図4】図1のA−A線の側断面図である。
【図5】棚装置の最下段の棚板と、該棚板の上部に位置する棚板の架設状態を示す要部拡大側面図である。
【図6】実施例2における棚装置の最下段の棚板を水平状態に架設した状態を示す要部拡大側面図である。
【符号の説明】
【0038】
1 棚装置
1a 棚本体
2 天板
3 框
3a 上端縁
4 側板
5 底板
5a 下貫材
5b 中貫材
5c 上貫材
6、6’ 取付金具
6a、6a’ 係着孔
7 棚板
7a、7a’ 凹溝
7c 後端部
7d 下面
8 後面板
8a 取付部
10 前方の棚受け具
10’ 後方の棚受け具
11 係着体
12 棚支持用ナット
14 受け部材
14a 凹溝部
14b 摺動部
14c 嵌入部
16 仕切部材
16a、16a’ 係止片
20 物品

【特許請求の範囲】
【請求項1】
左右の側板の前方および後方に各々上下方向に並ぶ複数の係着孔が形成され、該係着孔の適宜の位置に棚受け具が係止され、各棚受け具を、棚板下面の左右前後に設けられた凹溝に嵌合することで、左右の側板間に棚板が架設された棚装置において、左右の側板前部の下部同士を連結する框が設けられるとともに、前記後方側の係着孔群の少なくとも最下段の係着孔を前記框の上端縁より低い位置に設け、最下段の棚板下面の前方の凹溝を前記框の上端縁上の係着孔に係止した棚受け具に、後方の凹溝を前記框の上端縁より低い位置に設けた係着孔に係止した棚受け具に嵌合させることで、該棚板を後方傾斜して前記左右の側板間に架設したことを特徴とする傾斜可能な棚板を備えた棚装置。
【請求項2】
前記最下段の棚板下面の下方位置には、前記左右の側板間の下部を連結する底板が床面と略水平状態で架設されている請求項1に記載の傾斜可能な棚板を備えた棚装置。
【請求項3】
前記最下段の棚板の後端部の後方近傍位置には、前記左右の側板間の下部を連結する下貫材が前記底板に垂直に立設されている請求項2に記載の傾斜可能な棚板を備えた棚装置。
【請求項4】
前記最下段の棚板下面の後方の凹溝に嵌合される棚受け具を上方の係着孔に係着させ、前記最下段の棚板を略水平となるように架設可能とした請求項1乃至3のいずれかに記載の傾斜可能な棚板を備えた棚装置。
【請求項5】
前記左右の側板に対して棚板が前後一対上下方向に配設されている請求項1乃至4のいずれかに記載の傾斜可能な棚板を備えた棚装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2006−130176(P2006−130176A)
【公開日】平成18年5月25日(2006.5.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−324604(P2004−324604)
【出願日】平成16年11月9日(2004.11.9)
【出願人】(000000561)株式会社岡村製作所 (1,415)
【Fターム(参考)】