説明

傾斜変形に対する剛性を高められたホイールディスク

【課題】ホイールハブにボルト締めされる円環状の基部と、基部の外縁より中心軸線に沿って一方の方向へ延在しつつ拡径する第一のリム部と、第一のリム部の外縁より中心軸線に沿って反対の方向へ延在しつつ拡径する第二のリム部と、第二のリム部の外縁に沿って設けられたタイヤ装着用リム部とを有するホイールディスクは、第一のリム部と第二のリム部よりなる山形横断面の環状部が比較的柔軟であるため車輪にかかる荷重の変動によって傾斜変形しやすいことに対処してそれの剛性を高める。
【解決手段】第一のリム部の環に沿って互いに隔置された少なくとも2つの部分を剛固に連結する円板状または星型のリブ部材を設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、中心部にて車輌の車輪のホイールハブにボルト締めされ、周縁部にてタイヤを保持するホイールディスクに係る。
【背景技術】
【0002】
自動車等の車輌の車輪のタイヤを除く円盤部を構成するホイールディスクは、一般にホイールハブに着座して該ホイールハブにボルト締めされる円環状の基部と、該基部の外縁より中心軸線に沿って第一の方向へ延在しつつ拡径する第一のリム部と、前記第一のリム部の外縁より中心軸線に沿って前記第一の方向とは反対の第二の方向へ延在しつつ拡径する第二のリム部と、前記第二のリム部の外縁に沿って設けられたタイヤ装着用リム部とを有する構造に作られている。
【0003】
かかる構造のホイールディスクには、その前記基部と前記第一のリム部とを覆うホイールキャップが取り付けられることがある。そのようなホイールキャップの取付け構造の一つとして、ホイールキャップの外周縁部に沿って数箇所から裏側に突き出る突起を設け、これに対応して前記第一のリム部の外周縁部に前記突起を受ける孔を設け、前記突起を前記孔に嵌め込むことによりホイールキャップをその外周縁が前記第一のリム部の外周縁に沿うように取り付けることが記載されている。かかるホイールキャップはホイールディスクのボルト締め部を覆う装飾的機能を果たすものである。
【特許文献1】特許第3621760号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
添付の図6の(A)および(B)は、上記の如くホイールハブに着座して該ホイールハブにボルト締めされる円環状の基部と、該基部の外縁より中心軸線に沿って第一の方向へ延在しつつ拡径する第一のリム部と、前記第一のリム部の外縁より中心軸線に沿って前記第一の方向とは反対の第二の方向へ延在しつつ拡径する第二のリム部と、前記第二のリム部の外縁に沿って設けられたタイヤ装着用リム部とを有するホイールディスクの一例を示す斜視図およびその中心軸線を通る縦断面図である。図に於いて、符号10により示す部分がWHとしてその輪郭の概略示すホイールハブにボルトBおよびナットNにてボルト締めされる円環状の基部であり、符号12により示す部分が基部の外縁より中心軸線C−Cに沿って第一の方向Rへ延在しつつ拡径する第一のリム部であり、符号14により示す部分が第一のリム部の外縁より中心軸線C−Cに沿って前記第一の方向とは反対の第二の方向Lへ延在しつつ拡径する第2のリム部であり、符号16により示す部分が前記第二のリム部の外縁に沿って設けられたタイヤ装着用リム部である。基部10、第一のリム部12、第二のリム部14、タイヤ装着用リム部16は鋼板のプレス成型により作られており、第一のリム部12と第二のリム部14とにより山形横断面の環状部が構成されている。ホイールディスクは基部10の中心に明けられた中心孔18によりホイールハブの軸端に係合して車軸に対し芯合わせされ、図示の例では、ホイールハブに植え付けられた4本のボルトBに、円環状基部10の4つのボルト通し孔20が通され、4個のナットにて締め付けられている。図示の例では、第二のリム部14に軽量化のための孔22が12個明けられている。
【0005】
かかる構造のホイールディスクは、第一のリム部12と第二のリム部14とにより構成される山形横断面の環状部が伸縮型ダイヤグラムに類似の構造を有していることから、この部分にて比較的柔軟であり、車輪にかかる荷重の変動に伴ってホイールディスクは図6の(B)に一点鎖線や二点鎖線にて示す如くそのタイヤ装着用リム部を車軸の中心軸線C−Cに対し傾ける変形を起こしやすく、車体振動や騒音の一因になっていると考えられる。
【0006】
本発明は,上記の如き山形横断面部を含むホイールディスクの変形性に関する問題に着目し、この点に関しホイールディスクを改良することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するものとして、本発明は、ホイールハブに着座して該ホイールハブにボルト締めされる円環状の基部と、前記基部の外縁より中心軸線に沿って第一の方向へ延在しつつ拡径する第一のリム部と、前記第一のリム部の外縁より中心軸線に沿って前記第一の方向とは反対の第二の方向へ延在しつつ拡径する第二のリム部と、前記第二のリム部の外縁に沿って設けられたタイヤ装着用リム部とを有するホイールディスクにして、前記第一のリム部の環に沿って互いに隔置された少なくとも2つの部分を剛固に連結するリブ部材を有することを特徴とするホイールディスクを提案するものである。
【0008】
前記リブ部材は前記第一のリム部の環に沿う全周を相互に剛固に連結する円板状の部材とされ、該円板状リブ部材にはホイールディスクをホイールハブにボルト締めするためのナットを通し且つ締め付ける便のための孔が設けられていてよい。この場合、前記孔を縁取りして前記基部へ向けて延在する筒体が設けられていてよい。
【0009】
或いはまた、前記リブ部材は、前記第一のリム部の環に沿って隔置された複数の箇所を互いに剛固に連結する星形部材であってもよい。この場合、星形部材は平板状の部材であってよいが、或いはまた、前記基部に着座する円板部と前記複数の箇所のうちの2つの異なる箇所を相互に連結する畝部とを有する部材であってもよい。
【0010】
前記リブ部材が前記第一のリム部の環に沿って隔置された複数の箇所を互いに剛固に連結する星形部材であるときには、前記複数の箇所は特に前記第一のリム部の環に沿って90度ずつ隔置された4箇所であってよい。
【発明の効果】
【0011】
上記の如く、ホイールハブに着座して該ホイールハブにボルト締めされる円環状の基部と、前記基部の外縁より中心軸線に沿って第一の方向へ延在しつつ拡径する第一のリム部と、前記第一のリム部の外縁より中心軸線に沿って前記第一の方向とは反対の第二の方向へ延在しつつ拡径する第二のリム部と、前記第二のリム部の外縁に沿って設けられたタイヤ装着用リム部とを有するホイールディスクが、前記第一のリム部の環に沿って互いに隔置された少なくとも2つの部分を剛固に連結するリブ部材を有するように構成されていれば、この種のホイールディスクを構成する鋼板は比較的薄く、面に垂直の方向の曲げに対する抗力は比較的低いが、面に沿う方向の曲げに対しては高い抗力を呈するので、第一のリム部の環に沿って互いに隔置された少なくとも2つの部分をリブ部材により剛固に連結しておくことにより、第一のリム部の環に沿う一部に於いて鋼板の面に垂直に作用する力を、該リム部の環に沿う他の部分に於いて鋼板の面に沿う方向に作用する力により支えることができ、リム部の剛性を高め、図6の(B)に一点鎖線や二点鎖線にて示す如き車軸の中心軸線に対するタイヤ装着用リム部の傾動を抑制することができる。
【0012】
前記リブ部材が前記第一のリム部の環に沿う全周を相互に剛固に連結する円板状の部材とされれば、これは該第一のリム部の環に沿うあらゆる部分を該環に沿って隔置された他の部分と剛固に連結することになり、リブ部材が目的とする上記の機能を最大限に得ることができる。この場合、前記第一のリム部の環に沿うあらゆる部分を該環に沿って隔置された他のすべての部分と剛固に連結する観点からは、円板部材がその全周にわたって第一のリム部と溶接等により剛固に固定されるのが好ましい。またこの場合、該円板状リブ部材にはホイールディスクをホイールハブにボルト締めするためのナットを通し且つ締め付けるための孔が設けられているので、リブ部材を構成する円板部材がその全周にわたって第一のリム部と溶接等により剛固に固定されていても、ホイールハブに対するホイールディスクの取付けおよび取外しに支障はない。また前記孔を縁取りして前記基部へ向けて延在する筒体が設けられていれば、ホイールハブに対するホイールディスクの取付け或いは取外し作業中に誤ってナットが脱落しても、ナットは該筒体内に保持されるので、作業に支障を来たすことはない。
【0013】
前記リブ部材が、前記第一のリム部の環に沿って隔置された複数の箇所を互いに剛固に連結する星形部材であっても、第一のリム部の環に沿う一部に於いて鋼板の面に垂直に作用する力を該リム部の環に沿う他の部分に於いて鋼板の面に沿う方向に作用する力により支えるという機能は、それなりに達成される。この場合、星形部材が平板状の部材であれば、第一のリム部の環に沿う一部に於いて鋼板の面に垂直に作用する力を該リム部の環に沿う他の部分に於いて鋼板の面に沿う方向に作用する力により支えるためにリブ部材内にて伝達される力は平板状のリブ部材の面に沿って作用するので、リブ部材が比較的薄い平板によって構成されても、必要な機能を発揮させることができる。リブ部材が星形部材である場合には、ホイールディスクをホイールハブにボルト締めするためのナットを通し且つ締め付けるための孔は必ずしも必要ではないが、星形リブ部材の設計に応じて、必要ならば、そのような孔が設けられればよい。
【0014】
前記リブ部材が前記基部に着座する円板部と前記複数の箇所のうちの2つの異なる箇所を相互に連結する畝部とを有する部材とされれば、前記基部に着座する円板部にて前記畝部を強固に支持することにより、該畝部によって第一のリム部の環に沿った2つの部分の間に支持力を伝達する機能を高めるとともに、デザインの上でも平板状のリブ部材とは異なるデザインによりホイールディスクを補強することができる。またこの場合には、ホイールハブへのホイールディスクのボルト締め部は完全に露呈されるので、ホイールハブに対するホイールディスクの取付け或いは取外し作業はより容易となる。
【0015】
前記リブ部材が前記第一のリム部の環に沿って隔置された複数の箇所を互いに剛固に連結する星形部材であるとき、前記複数の箇所が特に第一のリム部の環に沿って90度ずつ隔置された4箇所とされば、第一のリム部の環に沿う一部に於いて鋼板の面に垂直に作用する力を該リム部の環に沿う他の部分に於いて鋼板の面に沿う方向に作用する力により支えるという本発明の作動原理を最も効果的に実現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
図1の(A)および(B)は、本発明によるホイールディスクの一つの実施の形態を示す斜視図およびその中心軸線を通る縦断面図である。図1に於いても、図6に於けると同様に、符号10により示す部分がWHとしてその輪郭の概略示すホイールハブにボルトBおよびナットNにてボルト締めされる円環状の基部であり、符号12により示す部分が基部の外縁より中心軸線C−Cに沿って第一の方向Rへ延在しつつ拡径する第一のリム部であり、符号14により示す部分が第一のリム部の外縁より中心軸線C−Cに沿って前記第一の方向とは反対の第二の方向Lへ延在しつつ拡径する第2のリム部であり、符号16により示す部分が前記第二のリム部の外縁に沿って設けられたタイヤ装着用リム部である。その他、図6に示した部分に対応する部分には図6に於けると同じ符号が付されている。
【0017】
この実施の形態の於いては、本発明に従って設けられる第一のリム部12の環に沿って互いに隔置された少なくとも2つの部分を剛固に連結するリブ部材は、第一のリム部12の環に沿う全周を相互に剛固に連結する円板部材24として構成されている。円板状リブ部材24はその外縁の全周にわたって第一のリム部12に溶接により剛固に固定されている。円板状リブ部材24には、ホイールディスクをホイールハブにボルト締めするためのナットを通し且つ工具により締め付けるための孔26が設けられている。図示の例では、ホイールディスクをホイールハブにボルト締めするためのボルトBおよびナットNは4組設けられており、これに対応して孔26も4個を設けられている。
【0018】
また孔26のそれぞれに対応して、その開口縁を縁取りして基部10へ向けて延在する筒体28が設けられている。ボルトBはホイールハブに植え付けられており、ホイールハブへのホイールディスクの取付けは、ホイールディスクの基部10に明けられたボルト孔20をホイールハブに植え付けられたボルトに通し、その上からナットを締め付けることにより行われ、その際のナットおよびナットを回転させる工具の挿入および締め付けは、孔26と筒体28を通って行われる。かかる筒体28が設けられていることにより、ナットの挿入の途中またはナットの取り外しの途中で誤ってナットが落下しても、ナットは筒体28内に受けられるので、ナットが基部10と円板状リブ部材24の間に落下して取り出しにくくなるような問題が避けられる。
【0019】
孔26の周縁より基部10へ向けて延在する筒体28の先端は、ナットの通過を阻止する程度まで基部10に近接していれば、ナットの落下を阻止する機能としては十分であるが、筒体28の先端が基部10まで達し、そこに溶接により固定されていれば、かかる筒体によって本発明によるリブ部材の剛性をより一層高め、それだけ第一および第二のリム部12および14よりなる山形横断面の環状部の剛性をより一層高めることができる。
【0020】
図2の(A)および(B)は、図1に示した実施の形態を一部変更した他の一つの実施の形態を示す図1の(A)および(B)と同様の斜視図およびその中心軸線を通る縦断面図である。図2に於いて、図1に示す部分に対応する部分は図1に於けると同じ符号により示されている。この実施の形態の於いては、円板状のリブ部材24には上記の孔26のほかに図に於いては4つの孔30が形成されている。かかる追加の孔を円板状リブ部材24に適当に形成することにより、円板状リブ部材24の本発明が目的とする機能および作用効果を損なうことなく円板状リブ部材の重量を減らし、それだけホイールディスクを軽くすることができる。
【0021】
図3の(A)および(B)は、本発明によるホイールディスクの更に他の一つの実施の形態を示す図1および2と同様の斜視図およびその中心軸線を通る縦断面図である。図3に於いても、図1および2に示されている部分に対応する部分は、図1または2に於けると同じ符号により示されている。この実施の形態の於いては、本発明によるリブ部材は第一のリム部12の環に沿って隔置された複数の箇所を互いに剛固に連結する星形部材として構成されており、特に図示の例では星形部材は4つの腕を有する星形部材32として形成されており、各腕部の先端にて第一のリム部12に溶接等により固定されている。4つの腕は等間隔に隔置されているので、第一のリム部12の環に沿って隔置され互いに剛固に連結される複数の箇所は、第一のリム部12の環に沿って90度ずつ隔置された4箇所である。この例では、星形部材32はそれぞれの腕部がボルト通し孔20と重なり合う位置に延在しており、そのため各腕部にはナットの取付け或いは取り外しおよびナットを回転させる工具の挿入の便のために図1および2に示した実施の形態の於けると同様の孔26が形成されている。ただ、リブ部材が星形部材とされるときには、その腕と腕の間に空隙が得られるので、星形部材の設計の如何によっては、これらの空隙を経てナットの取付けや取り外しおよびナット回転用工具の挿入ができるので、孔26は必ずしも必要とされない。同様の理由から筒体28も必要ではない。
【0022】
上記の孔26を省略することは、図4に示す如く、星形のリブ部材をその腕部がボルト通し孔20の隣接するもの同士の中間部に延在するように設けることによってより一層容易となる。図4はそのような星型部材34を備えた更に他の一つの実施の形態を示す図1〜図3と同様の斜視図およびその中心軸線を通る縦断面図である。図4に於いても、図1〜図3に示されている部分に対応する部分は図1〜図3に於けると同じ符号により示されている。
【0023】
図5の(A)および(B)は、本発明によるホイールディスクの更に他の一つの実施の形態を示す図1〜4と同様の斜視図およびその中心軸線を通る縦断面図である。図5に於いても、図1〜4に示されている部分に対応する部分は、図1〜4に於けると同じ符号により示されている。この実施の形態の於いても、本発明により第一のリム部12の環に沿って互いに隔置された少なくとも2つの部分を剛固に連結するリブ部材は、第一のリム部12の環に沿って隔置された複数の箇所(図示の例では第一のリム部12の環に沿って90度ずつ隔置された4箇所)を互いに剛固に連結する星形部材であって符号36が付された部材であるが、この星形部材36は、基部10に着座する円板部38と、複数箇所のうちの2つの異なる箇所を相互に連結する畝部40とを有する部材として形成されている。畝部40の横断面は山形である。円板部38にはボルト通し孔20と重なり合う位置にボルト通し孔42が形成されている。星形部材36は円板部38の周縁部および畝部40の先端部等にてそれぞれ基部10および第一のリム部12に溶接等により固定されてよい。
【0024】
以上に於いては本発明をいくつかの実施の形態について詳細に説明したが、これらの実施の形態について本発明の範囲内にて種々の変更が可能であることは当業者にとって明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】(A)および(B)は、本発明によるホイールディスクの一つの実施の形態を示す斜視図およびその中心軸線を通る縦断面図。
【図2】(A)および(B)は、図1に示した実施の形態を一部変更した他の一つの実施の形態を示す図1の(A)および(B)と同様の斜視図およびその中心軸線を通る縦断面図。
【図3】(A)および(B)は、本発明によるホイールディスクの更に他の一つの実施の形態を示す図1および2と同様の斜視図およびその中心軸線を通る縦断面図。
【図4】(A)および(B)は、本発明によるホイールディスクの更に他の一つの実施の形態を示す図1〜3と同様の斜視図およびその中心軸線を通る縦断面図。
【図5】(A)および(B)は、本発明によるホイールディスクの更に他の一つの実施の形態を示す図1〜4と同様の斜視図およびその中心軸線を通る縦断面図。
【図6】(A)および(B)は、本発明による改良の基となる従来のホイールディスクを示す斜視図およびその中心軸線を通る縦断面図。
【符号の説明】
【0026】
WH…ホイールハブ、B…ボルト、N…ナット、10…円環状基部、12…第一のリム部、14…第2のリム部、16…タイヤ装着用リム部、18…中心孔、20…ボルト通し孔、22…軽量化孔、24…円板状リブ部材、26…ナット工具通し孔、28…筒体、30…軽量化孔、32,34,36…星形部材、38…円板部、40…畝部、42…ボルト通し孔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ホイールハブに着座して該ホイールハブにボルト締めされる円環状の基部と、前記基部の外縁より中心軸線に沿って第一の方向へ延在しつつ拡径する第一のリム部と、前記第一のリム部の外縁より中心軸線に沿って前記第一の方向とは反対の第二の方向へ延在しつつ拡径する第二のリム部と、前記第二のリム部の外縁に沿って設けられたタイヤ装着用リム部とを有するホイールディスクにして、前記第一のリム部の環に沿って互いに隔置された少なくとも2つの部分を剛固に連結するリブ部材を有することを特徴とするホイールディスク。
【請求項2】
前記リブ部材は前記第一のリム部の環に沿う全周を相互に剛固に連結する円板状の部材であり、該円板状リブ部材にはホイールディスクをホイールハブにボルト締めするためのナットを通し且つ締め付ける便のための孔が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のホイールディスク。
【請求項3】
前記孔を縁取りして前記基部へ向けて延在する筒体が設けられていることを特徴とする請求項2に記載のホイールディスク。
【請求項4】
前記リブ部材は前記第一のリム部の環に沿って隔置された複数の箇所を互いに剛固に連結する星形部材であることを特徴とする請求項1に記載のホイールディスク。
【請求項5】
前記星形部材は平板状の部材であることを特徴とする請求項4に記載のホイールディスク。
【請求項6】
前記星形部材は前記基部に着座する円板部と前記複数の箇所のうちの2つの異なる箇所を相互に連結する畝部とを有する部材であることを特徴とする請求項4に記載のホイールディスク。
【請求項7】
前記複数の箇所は前記第一のリム部の環に沿って90度ずつ隔置された4箇所であることを特徴とする請求項4、5または6に記載のホイールディスク。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−168666(P2008−168666A)
【公開日】平成20年7月24日(2008.7.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−1271(P2007−1271)
【出願日】平成19年1月9日(2007.1.9)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)