説明

充填材−繊維複合材

本発明は、充填材−繊維複合材、その製造方法、紙または板紙製品の製造におけるその使用、ならびにそれから製造された紙に関する。より特には、本発明は、無機充填材のモルホロジーおよび粒径が繊維への結合の発生前に確立される充填材−繊維複合材に関する。なおさらに特には、本発明は、それから製造される紙の所望される光学特性および物性が実現されているPCC充填材−繊維複合材に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、充填材−繊維複合材、その製造方法、紙または板紙製品の製造におけるその使用、ならびにそれから製造される紙に関する。より特には、本発明は、無機充填材のモルホロジーおよび粒径が繊維への結合の発生前に確立される充填材−繊維複合材に関する。なおさらに特には、本発明は、それから製造される紙の所望の光学特性および物性が実現されるPCC充填材−繊維複合材に関する。
【背景技術】
【0002】
引き続く紙および紙製品の製造のために粒状充填材、例えば炭酸カルシウム、タルクおよびクレーを繊維上に与えることは、挑戦であり続ける。ある程度の成功を有する多くの方法が、この問題と取り組むために使用された。充填材が繊維網(fiber web)と共にまたはその中に残ることを保証するために、保持補助物が使用され、繊維上への直接沈殿が使用され、充填材を繊維の表面に直接結合させる方法が使用され、繊維および充填材を混合することが使用され、決して乾燥しないパルプ(never dried pulp)内での沈殿が使用され、セルロース繊維を充填する方法が使用され、高剪断混合が使用され、繊維状の材料および炭酸カルシウムが閉じられた加圧容器中で二酸化炭素と反応され、充填材が機械的結合によって捕捉され、カチオンに荷電したポリマーが使用され、かつ炭酸カルシウムを充填されたパルプ繊維管腔がすべて使用されて、紙における次の使用のために繊維中に充填材が保持された。繊維保持のための方法のほとんどは、高価でかつ効率的でない。
【0003】
したがって、必要とされているのは、充填材を保持するのに有効で、かつ紙製造業者が使用するのに安価であるということの両方である、充填材繊維複合材およびその製造方法である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
したがって、本発明の目的は、充填材−繊維複合材を製造することである。本発明の別の目的は、充填材−繊維複合材を製造する方法を提供することである。一方、本発明の別の目的は、物性、例えば引張強度、破壊長および内部結合強度を維持する、充填材−繊維複合材を製造することである。本発明のなおさらなる目的は、光学特性、例えばISO不透明度および顔料散乱を維持する充填材−繊維複合材を製造することである。一方、なおさらなる本発明の目的は、紙および板紙製品において特に有用である充填材−繊維複合材を提供することである。
【0005】
関連技術
米国特許第6,156,118号明細書は、炭酸カルシウム充填材とP50以下の細い大きさの短毛繊維とを混合することを教示する。
米国特許第5,096,539号明細書は、無機充填材を、決して乾燥しないパルプと共にインシチュー(in situ)で沈殿させることを教示する。
米国特許第5,223,090号明細書は、二酸化炭素反応中にクラムパルプ(crumb pulp)の高剪断混合を用いる、セルロース繊維を充填する方法を教示する。
米国特許第5,665,205号明細書は、繊維パルプスラリーおよびアルカリ塩スラリーを反応器の接触域で合わせ、スラリーを二酸化酸素と直ちに接触させ、繊維が二次パルプ繊維上に沈殿するように混合する方法を教示する。
米国特許第5,679,220号明細書は、剪断を気相に施与して水酸化カルシウムの炭酸カルシウムへの転化を直ちに完了する、流れの中の紙製造繊維中での充填材のインシチュー堆積のための連続方法を教示する。
米国特許第5,122,230号明細書は、親水性繊維を実質的に水不溶性無機物質インシチュー沈殿を用いて変性する方法を教示する。
米国特許第5,733,461号明細書は、紙製造プロセスにおいて生成する廃水流に存在する微粉の回収および使用の方法を教示する。
米国特許第5,731,080号明細書は、結合剤または保持補助物なしに、信頼性のある、および信頼性のない機械的結合によって、炭酸カルシウムの大部分がミクロ繊維を捕捉する、インシチュー沈殿を教示する。
米国特許第5,928,470号明細書は、金属酸化物または金属水酸化物−変性されたセルロースパルプを製造する方法を教示する。
米国特許第6,235,150号明細書は、0.4〜1.5ミクロンの粒径を有する炭酸カルシウムを充填されたパルプ繊維管腔を製造する方法を教示する。
【0006】
充填材材料、例えば炭酸カルシウム、粉砕炭酸カルシウム、クレーおよびタルクが、最後に紙において使用されるべき繊維内にとどまることを保証することの問題は、多数の証明に付された。しかしながら、先行関連技術はいずれも、繊維を導入する前に充填材のモルホロジーが予め決められた充填材繊維複合材、その製造方法または紙もしくは紙製品におけるその使用を開示しない。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、種を含むスレーク(slake)を第1段階反応器に供給すること、該種を含むスレークを第1段階反応器において二酸化炭素の存在下で反応させて、第1の部分的に転化された水酸化カルシウム炭酸カルシウムスラリーを生じること、第1の部分的に転化された水酸化カルシウム炭酸カルシウムスラリーを第2段階反応器において二酸化炭素の存在下で反応させて、第2の部分的に転化された水酸化カルシウム炭酸カルシウムスラリーを生じること、ならびに第2の部分的に転化された水酸化カルシウム炭酸カルシウムスラリーを第3段階反応器において二酸化炭素および繊維の存在下で反応させて、充填材−繊維複合材を生じることを含む、充填材−繊維複合材に関する。
【0008】
別の態様においては、本発明は、種を含むスレークを第1段階反応器に供給すること、種を含むスレークを第1段階反応器において二酸化炭素の存在下で反応させて、第1の部分的に転化された水酸化カルシウム炭酸カルシウムスラリーを生じること、ならびに第1の部分的に転化された炭酸カルシウムスラリーを第2段階反応器において二酸化炭素および繊維の存在下で反応させて、充填材−繊維複合材を生じることを含む、充填材−繊維複合材に関する。
【0009】
さらなる態様においては、本発明は、クエン酸を含むスレークを第1段階反応器に供給すること、クエン酸を含むスレークを第1段階反応器において二酸化炭素の存在下で反応させて、第1の部分的に転化された水酸化カルシウム炭酸カルシウムスラリーを生じること、第1の部分的に転化された水酸化カルシウム炭酸カルシウムスラリーを第2段階反応器において二酸化炭素の存在下で反応させて、第2の部分的に転化された水酸化カルシウム炭酸カルシウムスラリーを生じること、ならびに第2の部分的に転化された水酸化カルシウム炭酸カルシウムスラリーを第3段階反応器において二酸化炭素および繊維の存在下で反応させて、充填材−繊維複合材を生じることを含む、充填材−繊維複合材に関する。
【0010】
なおさらなる態様においては、本発明は、クエン酸を含むスレークを第1段階反応器に供給すること、該クエン酸を含むスレークを第1段階反応器において二酸化炭素の存在下で反応させて、第1の部分的に転化された水酸化カルシウム炭酸カルシウムスラリーを生じること、部分的に転化された水酸化カルシウム炭酸カルシウムスラリーの第1の部分を取り、繊維を添加し、それを第2段階反応器において二酸化炭素の存在下で反応させて、ヒール(heel)として働かせるための炭酸カルシウム/繊維複合材を生成すること、部分的に転化された水酸化カルシウム炭酸カルシウムスラリーの第2の部分を取り、繊維および界面活性剤を添加し、COの存在下で反応させて、第2の部分的に転化されたCa(OH)/CaCO/繊維材料を生じること、ならびに第2の部分的に転化されたCa(OH)/CaCO/繊維材料をCOの存在下で第3段階反応器において反応させて、充填材−繊維複合材を生じることを含む、充填材−繊維複合材に関する。
【0011】
なおさらなる態様においては、本発明は、クエン酸を含むスレークを第1段階反応器に供給すること、該クエン酸を含むスレークを第1段階反応器において二酸化炭素の存在下で反応させて、第1の部分的に転化された水酸化カルシウム炭酸カルシウムスラリーを生じること、部分的に転化された水酸化カルシウム炭酸カルシウムスラリーの第1の部分を取り、繊維を添加し、それを第2段階反応器において二酸化炭素の存在下で反応させて、ヒール(heel)として働かせるための炭酸カルシウム/繊維複合材を生成すること、部分的に転化された水酸化カルシウム炭酸カルシウムスラリーの第2の部分を取り、繊維およびポリアクリルアミドを添加し、COの存在下で反応させて、第2の部分的に転化されたCa(OH)/CaCO/繊維材料を生じること、ならびに第2の部分的に転化されたCa(OH)/CaCO/繊維材料をCOの存在下で第3段階反応器において反応させて、充填材/繊維複合材を生じることを含む、充填材−繊維複合材に関する。
【0012】
最後の態様においては、本発明は、クエン酸を含むスレークを第1段階反応器に供給すること、該クエン酸を含むスレークを第1段階反応器において二酸化炭素の存在下で反応させて、CaCOヒールを生じること、炭酸ナトリウムを含むスレークをCOの存在下で第1段階反応器のヒール物質に添加して、部分的に転化された水酸化カルシウム炭酸カルシウムスラリーを生じること、ならびに部分的に転化された水酸化カルシウム炭酸カルシウムスラリーを第2段階反応器において二酸化炭素および繊維の存在下で反応させて、充填材−繊維複合材を生じることを含む、充填材−繊維複合材に関する。
【0013】
本発明において使用される繊維は、セルロースをリファイニング(パルプ加工業において公知の任意のパルプリファイナー)することにより製造される繊維、及び/又は機械パルプ繊維(mechanical pulp fiber)として定義される。繊維は典型的に厚さが0.1〜2ミクロンであり、長さが10〜400ミクロンであり、米国特許第6251222号に従って追加的に製造され、該公報はこの参照により本明細書に取り込まれる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
種々のモルホロジーを有するPCCの沈殿
連続流れ撹拌タンク反応器(CFSTR)
【0015】
偏三角面体モルホロジー
この方法における第1段階は、高反応性のCa(OH)石灰乳スレークを作ること、およびそれを−325メッシュで篩い分けることを含む。このスレークは次に、撹拌された反応器に添加され、所望の反応温度にされ、0.1%クエン酸がスレークに添加されて、アラゴナイト形成を妨げ、そしてCO気体と反応される。反応は、全工程の10%〜40%進行し、その時点で反応が停止される。これは、部分的に転化されたCa(OH)/CaCOスラリー(約20重量%固形分)を生じ、これは次に、所与の導電率(イオン飽和)を維持するCO気体供給に合った速度で反応容器に供給されて、偏三角面体結晶を生成する。この反応は、プロセスの安定化が達成されるまで進行する。安定化が達成されると製造される生成物(約95%転化)は次に、希釈された繊維(約1.5%濃度)および水と混合される。この混合物は次に、終点pH7.0までCO気体と反応される。この方法を用いて製造される生成物は、全固形分3〜5%で繊維に関して約0.2〜約99.8%偏三角面体PCCを含むことができる。
【0016】
生成物は、約5〜約11平方メートル/グラムの比表面積;約3〜約5%の生成物固形分量および、約0.2〜約99.8%のPCC含量を有し、大部分は偏三角面体モルホロジーである。
【0017】
アラゴナイトの(aragonitic)モルホロジー
この方法における第1段階は、高反応性のCa(OH)石灰乳スレークを作り、−325メッシュで篩い分けることを含む。このスレークの濃度は、約15重量%である。このスレークは次に、撹拌された反応器に添加され、所望の反応温度にされ、約0.05〜約0.04%の添加剤が添加されてモルホロジーおよび大きさを指示し、CO気体と反応される。反応は、全工程の10〜40%進行し、その時点で反応は停止される。これは、部分的に転化されたCa(OH)/CaCOスラリーを生じ、これは次に、所与の導電率(イオン飽和)を維持するCO気体供給に合った速度で反応容器に供給されて、針状のアラゴナイト結晶を生成する。この反応は、プロセスの安定化が達成されるまで続く。安定化が達成されると製造される生成物(約95%炭酸カルシウム)は、希釈された繊維(約1.5%濃度)および水と混合される。炭酸カルシウムおよび繊維は次に、終点pH7.0までCO気体と反応される。この方法を用いて製造される生成物は、全固形分約3〜約5%で繊維に関して約0.2〜約99.8%アラゴナイトPCCを含む。
【0018】
生成物は、約5〜約8平方メートル/グラムの比表面積;約3〜約5重量%の生成物固形分量および、繊維に関して約0.2〜約99.8%のPCC含量を有し、大部分アラゴナイトモルホロジーを有する。
【0019】
斜方六面体モルホロジー
この方法における第1段階は、高反応性のCa(OH)石灰乳スレークを作ることを含み、これは、−325メッシュで篩い分けられ、約20重量%の濃度を有する。0.1%クエン酸が添加されて、アラゴナイト形成を妨げる。このスレークの一部が撹拌反応器に添加され、所望の反応温度にされ、CO気体で炭酸ガス飽和される。反応は最小の導電率に進行し、「ヒール」を生じる。「ヒール」は、任意の結晶モルホロジーを有する、典型的には約1〜約2.5ミクロンの範囲の平均粒径を有する完全に転化された炭酸カルシウム結晶として定義される。「ヒール」物質の製造に使用されないスレークの残部に炭酸ナトリウムが添加される。このスレークおよびCOが、所与の導電率(イオン飽和)を維持するCO供給速度で、「ヒール」物質に添加されて、斜方六面体結晶を生成する。プロセスの安定化が達成されるまで、反応が続けられる。安定化が達成されたら、この生成物(約90〜95%転化)は、希釈された繊維「(約1.5%濃度)および水と混合される。さらなるCOが、終点のpH7.0まで添加される。この方法を用いて製造される生成物は、繊維に関して約0.2〜約99.8%の斜方六面体PCCを含み、約3〜約5%の全固形分量である。
【0020】
生成物は、約5〜約8平方メートル/グラムの比表面積;約3〜約5%の生成物固形分量および、約0.2〜約99.8%のPCC含量を有し、大部分斜方六面体モルホロジーを有する。
【実施例】
【0021】
以下の実施例は、本発明を例示することを意図し、本発明の範囲を限定することを意図しない。
【0022】
実施例1
偏三角面体PCC
15リットルの水と3キログラムのCaOを、50℃で反応させて、20重量%のCa(OH)スレークを生成した。Ca(OH)スレークは次に、−325メッシュで篩い分けられ、篩い分けされたスレークを生じ、これは、1分間当たり615回転(rpm)の撹拌を有する第1の30リットルの二重にジャケットで覆われたステンレス鋼の反応器に移された。生成されるべき全理論的CaCOの0.1重量%のクエン酸が、30リットルの反応器中の篩い分けされたスレークに添加され、内容物の温度は40℃にされた。空気中20%CO気体(14.83標準リットル分CO/59.30標準リットル分空気)の30リットルの反応器への添加を開始して、2:1のCa(OH)/CaCOスラリーを生成した。この時点で、CO気体供給を停止し、スラリーを、撹拌した20リットル貯蔵容器に移した。
【0023】
2リットルの2:1Ca(OH)/CaCOスラリーを、第1の4リットルの撹拌した(1250rpm)ステンレス鋼の二重にジャケットで覆われた反応器に移した。温度を51℃にし、空気中20%CO気体(1.41標準リットル分CO/5.64標準リットル分空気)を、pH7.0が達成されるまで第1の4リットル反応器に添加し、CaCOスラリーを生成した。pH7.0が達成されたら、空気中20%CO気体(1.41標準リットル分CO/5.64標準リットル分空気)を第1の4リットル反応器に添加し続けて約90%イオン飽和の導電率を維持しながら、20リットル貯蔵容器の2:1Ca(OH)/CaCOスラリーの、第1の4リットル反応器への添加を開始した。Ca(OH)/CaCOスラリーおよびCOの第1の4リットル反応器への添加は、生成物の物性が本質的に変化しないままであるまで、約12時間続けられ、約98%転化されたCaCOスラリーを生成した。0.18リットルの98%CaCOスラリーを、第2の4リットルの撹拌した(1250rpm)ステンレス鋼の二重にジャケットで覆われた反応器に移し、0.66リットルの3.8乾燥重量%のセルロース繊維を添加し、1.5%コンシステンシーに希釈した。CaCOスラリーと繊維とのこの混合物を、空気中20%CO(1.41標準リットル分CO/5.64標準リットル分空気)と反応させて、CaCO充填材−繊維複合材を生成した。炭酸カルシウム充填材は、大部分偏三角面体モルホロジーを有していた。
【0024】
実施例2
アラゴナイトPCC
10.5リットルの水と2.1キログラムのCaOを、50℃で反応させて、15重量%のCa(OH)スレークを生成した。Ca(OH)スレークは次に、−325メッシュで篩い分けられ、篩い分けされたスレークを生じ、これは、615rpmの撹拌を有する30リットルの二重にジャケットで覆われたステンレス鋼の反応器に移された。0.1重量%の高表面積(HSSA)アラゴナイトの種(表面積1グラム当たり〜40平方メートル、約25%固形分)を30リットルの反応器に添加し、内容物の温度を51℃にした。「種」は、終点まで反応され、高い比表面積(すなわち、1グラム当たり30平方メートルより上で、典型的には0.1〜0.4ミクロンの粒径)へと粉砕された、完全に転化されたアラゴナイト結晶として定義される。空気中10%CO気体(5.24標準リットル分CO/47.12標準リットル分空気)の30リットルのステンレス鋼の二重にジャケットで覆われた反応器への15分間の添加を開始し、その後、さらに15分間、CO濃度を増加して、空気中20%CO気体(10.47標準リットル分CO/41.89標準リットル分空気)とし、2.3:1のCa(OH)/CaCOスラリーを生成した。そのときに、CO気体供給を停止した。2.3:1のCa(OH)/CaCOスラリーを、撹拌した20リットルの貯蔵容器に移した。2リットルの2.3:1のCa(OH)/CaCOスラリーを、1250rpmに撹拌を設定した第1の4リットルの撹拌した二重にジャケットで覆われたステンレス鋼の反応器に移し、温度を52℃にした。空気中20%CO気体(1.00標準リットル分CO/3.99標準リットル分空気)の第1の4リットル反応器への添加を開始し、pH7.0が達成され100%CaCOスラリーを生じるまで反応を続けた。第1の4リットル反応器の100%CaCOスラリーの温度を63℃にした。空気中20%CO(1.00標準リットル分CO/3.99標準リットル分空気)の第1の4リットル反応器への添加を続けて、約90%イオン飽和の導電率を維持しながら、20リットルの貯蔵容器の2.3:1のCa(OH)/CaCOスラリーの第1の4リットル反応器への添加を開始した。得られた生成物の物性が本質的に変化しないままであるまで、約9時間反応を続け、約98重量%CaCOスラリーを生成した。
【0025】
0.35リットルの98%CaCOスラリーを、第2の4リットルの撹拌した(1250rpm)ステンレス鋼の二重にジャケットで覆われた反応器に移し、0.66リットルの3.8重量%のセルロース繊維および1.0リットルの水を第2の4リットルの反応器に添加し、1.5重量%CaCO/繊維混合物を生成した。反応が完了するpH7.0が達成されるまで、さらなる空気中20%CO(1.00標準リットル分CO/3.99標準リットル分空気)を第2の4リットルの反応器へ添加し、CaCO/繊維複合材を生成した。複合材は、繊維に対して約75%のアルゴナイトPCCからなっていた。
【0026】
実施例3
斜方六面体PCC
15リットルの水と3キログラムのCaOを、50℃で反応させて、20重量%のCa(OH)スレークを生成した。Ca(OH)スレークは、−325メッシュで篩い分けられ、篩い分けされたスレークを生じ、これは撹拌された20リットルの貯蔵容器に移された。20リットルの貯蔵容器から2リットルの篩い分けされたスレークを、第1の4リットルの撹拌されたステンレス鋼の二重にジャケットで覆われた反応器に移し、1250rpmで撹拌を始めた。理論的CaCOの0.03重量%のクエン酸を第1の4リットルの反応器に添加し、内容物の温度を50℃に上げた。空気中20%CO気体(1.44標準リットル分CO/5.77標準リットル分空気)を、pH7.0が達成され、100%CaCOスラリーを生じるまで、第1の4リットルの反応器に添加した。20リットルの貯蔵容器中の篩い分けされたスレークに、CaCOの理論上の収率に基づいて1.3重量%のNaCOの溶液を添加し、Ca(OH)/NaCOスレークを生成した。第1の4リットルの反応器の内容物の温度を約68℃に上げ、空気中20%CO(1.44標準リットル分CO/5.77標準リットル分空気)の第1の4リットルの反応器への添加を続け、約50%イオン飽和の導電率を維持しながら、20リットルの貯蔵容器のCa(OH)/NaCOスレークの第1の4リットルの反応器への添加を開始した。得られた生成物の物性が本質的に変化しないままであり、約98重量%のCaCOスラリーを生じるまで、Ca(OH)/NaCOスレークおよびCOの添加を約12時間続けた。
【0027】
0.22リットルの98重量%CaCOスラリーを、第2の4リットルの撹拌された(1250rpm)二重にジャケットで覆われたステンレス鋼の反応器に移し、0.66リットルの3.8重量%セルロース繊維および1.0リットルの水を第2の4リットルの反応器に添加して、1.5重量%のCaCO/繊維混合物を生成した。反応が完了して、約3.4重量%のCaCO/繊維複合材を生じるpH7.0に達するまで、さらなる空気中20%CO(1.44標準リットル分CO/5.77標準リットル分空気)を第2の4リットルの反応器に添加した。炭酸カルシウムは、大部分斜方六面体モルホロジーを有していた。
【0028】
実施例4
偏三角面体−CFSTR
15リットルの水と3キログラムのCaOを、48℃で反応させて、Ca(OH)スレークを生成し、さらに6リットルの水を添加して、20重量%のCa(OH)スレークを生成した。20重量%のCa(OH)スレークは−325メッシュで篩い分けられ、615rpmの撹拌を有する30リットルの二重にジャケットで覆われたステンレス鋼の反応器に移された。生成されるべき全理論的CaCOの0.015重量%のクエン酸を30リットルの反応器に添加し、内容物の温度を36℃にした。空気中20%CO気体(13.72標準リットル分CO/54.89標準リットル分空気)の30リットルの反応器への添加を開始して、5:1のCa(OH)/CaCOスラリーを生成した。CO気体供給を停止し、Ca(OH)/CaCOスラリーを、撹拌した20リットルの貯蔵容器に移した。
【0029】
4リットルの撹拌した貯蔵容器中で、0.25リットルのCa(OH)/CaCOスラリーと0.66リットルの3.8重量%繊維および1.09リットルの水とを合わせて、Ca(OH)/CaCO/繊維材料を製造した。2リットルのCa(OH)/CaCO/繊維材料を4リットルの撹拌した(1250回転/分)反応器に移し、温度を55℃にし、空気中20%CO(1.30標準リットル分CO/5.23標準リットル分空気)でpH7.0まで炭酸ガス飽和させて、CaCO/繊維複合材を生成した。16リットルの1.5重量%繊維および別途10リットル容器の水を調製した。4リットルの反応器に、172.05ml/分での1.5%コンシステンシーの繊維混合物と一緒に、31.21ml/分の更なる水と一緒に、約90%イオン飽和の導電率を維持する速度でのCO気体(1.30標準リットル分CO/5.23標準リットル分空気)の流れを維持しながら、約4〜5%の全固形分量の物質収支を維持しながら、20リットルの撹拌した貯蔵容器のCa(OH)/CaCOスラリーの添加を開始した。
【0030】
この反応は、生成物の物性が、本質的に変化しないままであるまで、続けられた。貯蔵容器からの物質の添加を停止し、一方、CO添加は続け、4リットルの反応器中の物質をpH7.0にし、このとき、CO添加を停止して、2.2:1のCaCO/繊維複合材を生じ、CaCOはよく定義された偏三角面体モルホロジーを有していた。
【0031】
実施例5
偏三角面体CFSTR/界面活性剤
15リットルの水と3キログラムのCaOを、48℃で反応させて、Ca(OH)スレークを生成し、さらに6リットルの水を添加して、20重量%のCa(OH)スレークを生成した。20%のCa(OH)スレークは−325メッシュで篩い分けられ、30リットルの反応器(615回転/分)に移された。生成されるべき全理論的CaCOの0.015重量%のクエン酸を30リットルの反応器に添加し、内容物の温度を35℃にした。空気中20%CO気体(14.08標準リットル分CO/56.30標準リットル分空気)の30リットルの反応器への添加を開始して、5:1のCa(OH)/CaCOスラリーを生成した。この時点で、CO気体供給を停止し、Ca(OH)/CaCOスラリーを、20リットルの撹拌した貯蔵容器に移した。
【0032】
4リットルの撹拌した貯蔵容器中で、0.25リットルのCa(OH)/CaCOスラリーと0.66リットルの3.8重量%繊維および1.09リットルの水とを合わせて、2リットルのCa(OH)/CaCO/繊維材料を製造した。
【0033】
2リットルのCa(OH)/CaCO/繊維材料を4リットルのステンレス鋼の二重にジャケットで覆われた、撹拌した(1250回転/分)反応器に移し、温度を58℃にした。Ca(OH)/CaCO/繊維材料と空気中20%CO(1.30標準リットル分CO/5.23標準リットル分空気)を、pH7.0まで反応させた。
【0034】
この時点で、16リットルの1.5重量%繊維(6.32リットルの3.8%コンシステンシーの繊維および9.68リットルの水)および別途10リットル容器の水を調製した。1.5%コンシステンシーでの繊維の体積に基づいて0.04%界面活性剤を添加した。界面活性剤は、Tergitol(商標)MIN−FOAM2Xであり、これは、コネチカット州06817、ダンベリー、オールドリッジベリーロード39にあるユニオンカーバイドから市販入手可能である。
【0035】
4リットルの反応器中でpH7.0が達成されたら、20リットルの撹拌した貯蔵容器から残りの5:1Ca(OH)/CaCOスラリーを、1.5%の繊維混合物の176.48ml/分の流れと共に、かつ10リットル容器からの32.00ml/分の水と共に、約90%イオン飽和の導電率を維持する速度でのCO気体流(1.30標準リットル分CO/5.23標準リットル分空気)を維持しながら、約4〜5%全固形分量の物質収支を維持しながら、4リットルの反応器へ添加することを開始した。生成物の物性が本質的に変化しないままであるまで、撹拌した貯蔵容器から反応器への物質の添加を続けた。その時点で、貯蔵容器からの物質の添加を停止し、一方、CO添加はpH7.0まで続け、そのときにCO添加を停止した。これは、2.33:1のCaCO/繊維複合材を生成し、炭酸カルシウムは、よく定義された偏三角面体モルホロジーを有していた。
【0036】
実施例6
偏三角面体CFSTR/ポリアクリルアミド
15リットルの水と3キログラムのCaOを、48℃で反応させて、Ca(OH)スレークを生成し、さらに6リットルの水を添加して、20重量%のCa(OH)スレークを生成した。20%Ca(OH)スレークは次に、−325メッシュで篩い分けられ、篩い分けられたスレークを生成し、これは30リットルの撹拌された(615rpm)反応器に移された。生成されるべき全理論的CaCOの0.1重量%のクエン酸を30リットルの反応器に添加し、内容物の温度を50℃にした。空気中20%CO気体(15.01標準リットル分CO/60.06標準リットル分空気)の30リットルの反応器への添加を開始して、5:1のCa(OH)/CaCOスラリーを生成した。CO気体供給を停止し、スラリーを、20リットルの撹拌した貯蔵容器に移した。4リットルの撹拌した容器に、0.31リットルのCa(OH)/CaCOスラリー、0.60リットルの3.8%コンシステンシーの繊維および1.09リットルの水を添加して、Ca(OH)/CaCO/繊維材料を生成した。2リットルのCa(OH)/CaCO/繊維材料を4リットルの撹拌した(1250回転/分)反応容器に移し、温度を51℃にした。pH7.0が達成されるまで、空気中20%CO(1.34標準リットル分CO/5.34標準リットル分空気)の添加を開始し、CaCO/繊維複合材を生じた。
【0037】
この時点で、16リットルの1.5重量%の繊維(6.32リットルの3.8%コンシステンシーの繊維および9.68リットルの水)および別途10リットル容器の水を調製した。1.5%コンシステンシーでの繊維の体積に基づいて0.05%のカチオンポリアクリルアミド(Percol 292)を添加した。パーコール292は、バージニア州 23434、サフォーク、ウィルロイロード2301にあるAllied Colloidsから市販入手可能である。
【0038】
4リットルの反応器中でpH7.0が達成されたら、20リットルの撹拌した貯蔵容器から残りの5:1Ca(OH)/CaCOスラリーを、1.5%の繊維混合物の90ml/分での流れと共に、および48.5ml/分のさらなる水と一緒に、約90%イオン飽和の導電率を維持する速度でのCO気体流(1.30標準リットル分CO/5.23標準リットル分空気)を維持しながら、約4〜5%固形分量に生成物濃度を維持する反応の質量収支を維持しながら、4リットルの撹拌した二重にジャケットで覆われた反応器へ添加することを開始した。生成物の物性が本質的に変化しないままであるまで、撹拌した貯蔵容器から反応器への物質の添加を続けた。20リットルの貯蔵容器からの物質の添加を停止し、一方、CO添加はpH7.0になるまで続け、そのときにCO添加を停止して、3.34:1のCaCO/繊維複合材を生成し、PCCは、よく定義された偏三角面体モルホロジーを有していた。
【0039】
本発明の対照繊維は、Empire State Paper Research Institute(ESPRI)においてエッシャーウィス社(コニカル)リファイナーを用いて80°SR(概ね)にリファインされた。繊維質分析器(算術的手段を用いる)により測定されて、対照ファイバーは200〜400ミクロンであった。
【0040】
対照の充填材−繊維の作り方
15%固体スレークを製造し、繊維(〜1.5%コンシステンシー)と混合する。COの存在下で7.0のpHの終点まで反応させ、6〜11m/gの比表面積を有する充填材−繊維複合材を製造する(約60〜80%PCCであるが、複合材においてはより多いかあるいは少ないPCCを有することができる)。
【0041】
【表1】

【0042】
【表2】

【0043】
【表3】

モルホロジー制御された充填材−繊維複合材は、対照の充填材−繊維に比べて同等以上の物性(すなわち引張強度、破壊長および内部結合強度)を示した。
【0044】
【表4】

【0045】
【表5】

モルホロジー制御された充填材−繊維複合材は、対照の充填材−繊維に比べて同等の光学特性(すなわちISO不透明度および顔料散乱)を示した。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a) 種を含むスレークを第1段階反応器に供給すること;
(b) 該種を含むスレークを第1段階反応器において二酸化炭素の存在下で反応させて、第1の部分的に転化された水酸化カルシウム炭酸カルシウムスラリーを生成すること;
(c) 該第1の部分的に転化された水酸化カルシウム炭酸カルシウムスラリーを、第2段階反応器において二酸化炭素及びヒールの存在下で反応させて、第2の部分的に転化された水酸化カルシウム炭酸カルシウムスラリーを生成すること;ならびに
(d) 該第2の部分的に転化された水酸化カルシウム炭酸カルシウムスラリーを、第3段階反応器において二酸化炭素および繊維の存在下で反応させて、充填材−繊維複合材を生成すること
を含む充填材−繊維複合材。
【請求項2】
繊維が、約0.1ミクロン〜約2ミクロンの太さ、および約10ミクロン〜約400ミクロンの長さである請求項1記載の充填材−繊維複合材。
【請求項3】
充填材がアラゴナイトであって、約5平方メートル/グラム〜約11平方メートル/グラムの比表面積を有する、請求項2記載の充填材−繊維複合材。
【請求項4】
水酸化カルシウム炭酸カルシウムスラリーが、約20%〜約40%転化される請求項3記載の充填材−繊維複合材。
【請求項5】
第1の部分的に転化された水酸化カルシウム炭酸カルシウムスラリーが、約41%〜約99%転化される請求項4記載の充填材−繊維複合材。
【請求項6】
第2の部分的に転化された水酸化カルシウム炭酸カルシウムスラリーが、充填材−繊維複合材に転化される請求項5記載の充填材−繊維複合材。
【請求項7】
(a) 種を含むスレークを第1段階反応器に供給すること;
(b) 該種を含むスレークを第1段階反応器において二酸化炭素の存在下で反応させて、第1の部分的に転化された水酸化カルシウム炭酸カルシウムスラリーを生成すること;
(c) 該第1の部分的に転化された水酸化カルシウム炭酸カルシウムスラリーを、第2段階反応器において二酸化炭素及びヒールの存在下で反応させて、第2の部分的に転化された水酸化カルシウム炭酸カルシウムスラリーを生成すること;ならびに
(d) 該第2の部分的に転化された水酸化カルシウム炭酸カルシウムスラリーを、第3段階反応器において二酸化炭素および繊維の存在下で反応させて、充填材−繊維複合材を生成すること
を含む、充填材−繊維複合材を製造する方法。
【請求項8】
繊維が、約0.1ミクロン〜約2ミクロンの太さおよび約10ミクロン〜約400ミクロンの長さである請求項7記載の充填材−繊維複合材を製造する方法。
【請求項9】
充填材がアラゴナイトであり、約5平方メートル/グラム〜約11平方メートル/グラムの比表面積を有する請求項8記載の充填材−繊維複合材を製造する方法。
【請求項10】
水酸化カルシウム炭酸カルシウムスラリーが、約20%〜約40%転化される請求項9記載の充填材−繊維複合材を製造する方法。
【請求項11】
第1の部分的に転化された水酸化カルシウム炭酸カルシウムスラリーが、約41%〜約99%転化される請求項10記載の充填材−繊維複合材を製造する方法。
【請求項12】
第2の部分的に転化された水酸化カルシウム炭酸カルシウムスラリーが、充填材−繊維複合材に転化される請求項11記載の充填材−繊維複合材を製造する方法。
【請求項13】
紙または板紙において使用される請求項1記載の充填材−繊維複合材。
【請求項14】
紙または板紙において使用される請求項7記載の充填材−繊維複合材。
【請求項15】
請求項1記載の充填材−繊維複合材を用いて製造された紙。
【請求項16】
請求項7記載の充填材−繊維複合材を用いて製造された紙。
【請求項17】
(a) 種を含むスレークを第1段階反応器に供給すること;
(b) 該種を含むスレークを第1段階反応器において二酸化炭素の存在下で反応させて、第1の部分的に転化された水酸化カルシウム炭酸カルシウムスラリーを生成すること;及び
(c) 該第1の部分的に転化された炭酸カルシウムスラリーを、第2段階反応器において二酸化炭素及び繊維の存在下で反応させて、充填材−繊維複合材を製造すること;
を含む充填材−繊維複合材。
【請求項18】
繊維が、約0.1ミクロン〜約2ミクロンの太さ、および約10ミクロン〜約400ミクロンの長さである請求項17記載の充填材−繊維複合材。
【請求項19】
充填材がアラゴナイトであり、約5平方メートル/グラム〜約11平方メートル/グラムの比表面積を有する、請求項18記載の充填材−繊維複合材。
【請求項20】
水酸化カルシウム炭酸カルシウムスラリーが、約20%〜約40%転化される請求項19記載の充填材−繊維複合材。
【請求項21】
第1の部分的に転化された水酸化カルシウム炭酸カルシウムスラリーが、充填材−繊維複合材に転化される、請求項20記載の充填材−繊維複合材。
【請求項22】
(a) 種を含むスレークを第1段階反応器に供給すること;
(b) 該種を含むスレークを第1段階反応器において二酸化炭素の存在下で反応させて、第1の部分的に転化された水酸化カルシウム炭酸カルシウムスラリーを生成すること;及び
(c) 該第1の部分的に転化された炭酸カルシウムスラリーを、第2段階反応器において二酸化炭素及び繊維の存在下で反応させて、充填材−繊維複合材を生成すること;
を含む充填材−繊維複合材の製造方法。
【請求項23】
繊維が、約0.1ミクロン〜約2ミクロンの太さおよび約10ミクロン〜約400ミクロンの長さである請求項22記載の充填材−繊維複合材の製造方法。
【請求項24】
充填材がアラゴナイトであり、約5平方メートル/グラム〜約11平方メートル/グラムの比表面積を有する、請求項23記載の充填材−繊維複合材の製造方法。
【請求項25】
水酸化カルシウム炭酸カルシウムスラリーが、約20%〜約40%転化される請求項24記載の充填材−繊維複合材の製造方法。
【請求項26】
第1の部分的に転化された水酸化カルシウム炭酸カルシウムスラリーが、充填材−繊維複合材に転化される請求項25記載の充填材−繊維複合材の製造方法。
【請求項27】
紙または板紙において使用される請求項17記載の充填材−繊維複合材。
【請求項28】
紙または板紙において使用される請求項22記載の充填材−繊維複合材。
【請求項29】
請求項17記載の充填材−繊維を用いて製造された紙。
【請求項30】
請求項22記載の充填材−繊維を用いて製造された紙。

【公表番号】特表2006−509119(P2006−509119A)
【公表日】平成18年3月16日(2006.3.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−559234(P2004−559234)
【出願日】平成15年12月3日(2003.12.3)
【国際出願番号】PCT/US2003/038358
【国際公開番号】WO2004/053227
【国際公開日】平成16年6月24日(2004.6.24)
【出願人】(502335051)スペシャルティ ミネラルズ (ミシガン) インク. (14)
【Fターム(参考)】