説明

充電制御システム及び充電制御方法

【課題】本発明は、電子装置に対して電力源がある場所において、いつでも充電でき、且つ充電した電量に基づいて、料金を支払うことができる充電制御システム及び充電制御方法を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明に係る充電制御システムは、電子装置とインテリジェント電力計とサーバとの間で応用される。インテリジェント電力計は、ネットワークを介して、サーバとデータ交換を行う。サーバには、ユーザーについての一連の検証情報が記憶されている。充電制御システムは、ユーザーが入力した検証情報を受信する受信モジュールと、該検証情報が、サーバに記憶されているユーザーについての一連の検証情報中の1つであるかを検証する検証モジュールと、該検証情報が、サーバに記憶されているユーザーについての一連の検証情報中の1つである場合、インテリジェント電力計を制御して電子装置に対して充電を行う充電制御モジュールと、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、充電制御システム及びその充電制御方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
外出している際、携帯電話など、電子製品のバッテリ残存量が不足した際、予備のバッテリを携帯していない場合は、使用者は、電力源を探して充電を行う必要がある。通常、このような電力源は一定の料金を支払って使用する。しかし、このような電力源には、電力計が設置されておらず、充電完了後、料金がいくらであるのか不明確である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
以上の問題点に鑑みて、本発明は、電子装置に対して電力源がある場所において、いつでも充電でき、且つ充電した電量に基づいて、料金を支払うことができる充電制御システム及びその充電制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
前記課題を解決するために、本発明に係る充電制御システムは、電子装置とインテリジェント電力計とサーバとの間で応用され、且つ前記インテリジェント電力計は、ネットワークを介して、前記サーバとデータ交換を行い、前記サーバには、ユーザーについての一連の検証情報が記憶されている。前記充電制御システムは、ユーザーが入力した検証情報を受信する受信モジュールと、前記受信した検証情報が、前記サーバに記憶されているユーザーについての一連の検証情報中の1つであるかを検証する検証モジュールと、前記受信した検証情報が、前記サーバに記憶されているユーザーについての一連の検証情報中の1つである場合、前記インテリジェント電力計を制御して、前記電子装置に対して充電を行う充電制御モジュールと、を備える。
【0005】
また、前記課題を解決するために、本発明に係る充電制御システムの充電制御方法は、電子装置とインテリジェント電力計とサーバとの間で応用され、且つ前記インテリジェント電力計は、ネットワークを介して、前記サーバとデータ交換を行い、前記サーバには、ユーザーについての一連の検証情報が記憶されている。前記充電制御システムの充電制御方法は、ユーザーが入力した検証情報を受信するステップと、前記受信した検証情報が、サーバに記憶されているユーザーについての一連の検証情報中の1つであるかを検証するステップと、前記受信した検証情報が前記サーバに記憶されているユーザーについての一連の検証情報中の1つである場合、前記インテリジェント電力計を制御して、前記電子装置に電気エネルギーを供給するステップと、を含む。
【発明の効果】
【0006】
本発明の充電制御システム及び充電制御方法は、ユーザーについての検証情報を検証した後、電子装置に対して充電を行い、且つ充電した電量に基づいて、相応する料金を支払う。従って、支払いが便利なだけでなく、且つ料金も明確であるため、安心して、電子装置に対して電力源がある場所で充電できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明に係る充電制御システムの応用を示すネットワーク図である。
【図2】本発明に係る充電制御システムのブロック図である。
【図3】本発明に係る充電制御方法の流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面に基づいて、本発明に係る充電制御システム及び充電制御方法について詳細に説明する。
【0009】
図1及び図2に示したように、本発明に係る充電制御システム10は、電子装置1と、インテリジェント電力計2と、サーバ3と、の間で応用される。前記インテリジェント電力計2は、ネットワークによって、前記サーバ3に接続され、且つ前記サーバ3とデータ交換を行う。前記電子装置1は、携帯電話、タブレットパソコンなどのような消費性電子製品である。
【0010】
前記充電制御システム10は、複数のモジュール及び記憶ユニット20を備える。前記記憶ユニット20には、ユーザー(前記電子装置1の所有者)についての一連の検証情報が記憶されている。本実施形態において、前記検証情報は、前記電子装置1の所有者の指紋、瞳孔、音声、顔の特徴の中の1つ、又は何れかの組み合わせであることができる。
【0011】
前記複数のモジュールは、受信モジュール11と、検証モジュール12と、充電制御モジュール13と、を備える。本実施形態において、前記充電制御システム10は、前記インテリジェント電力計2と前記サーバ3との間に設置されて応用される。その中で、前記受信モジュール11及び前記検証モジュール12は、前記インテリジェント電力計2内で作動し、前記充電制御モジュール13は、前記サーバ3内で作動する。また、前記ユーザーについての一連の検証情報は、前記サーバ3内に記憶されている。即ち、前記記憶ユニット20は、前記サーバ3内で作動する。
【0012】
前記受信モジュール11は、ユーザーが入力した検証情報を受信する。前記検証モジュール12は、前記受信した検証情報が、前記サーバ3内に記憶されているユーザーについての一連の検証情報中の1つであるかを検証する。前記受信した検証情報が、前記サーバ3に記憶されているユーザーについての一連の検証情報中の1つである場合、前記充電制御モジュール13は、前記インテリジェント電力計2を制御して、前記電子装置1に対して充電を行う。
【0013】
具体的には、携帯した前記電子装置1のバッテリの残存量が不足した際、ユーザーは、前記インテリジェント電力計2が設置されている公共の場所などで、前記電子装置1の充電口を前記インテリジェント電力計2に接続させる。この際、前記インテリジェント電力計2は、前記電子装置1に対して、前記検証情報を入力することをユーザーに通知する。ユーザーが相応する検証情報を入力すると、前記受信モジュール11は、ユーザーが入力した前記検証情報を受信し、前記検証モジュール12は、前記受信した検証情報が、前記サーバ3に記憶されているユーザーについての一連の検証情報中の1つであるかを検証する。前記受信した検証情報が、前記サーバ3に記憶されているユーザーについての一連の検証情報中の1つである場合、前記充電制御モジュール13は、前記インテリジェント電力計2を制御して、前記電子装置1に電気エネルギーを供給して、前記電子装置1に対して充電を行う。これにより、携帯した電子装置1の電力が不足している場合、前記電子装置1に対して素早く充電することができる。
【0014】
本実施形態において、各々のモジュールが作動する対象は、具体的な要求によって変更することができる。
【0015】
他の実施形態において、前記記憶ユニット20には、各々の検証情報にバインディング(Binding)されている予納台帳がさらに記憶されている。また、前記複数のモジュールは、情報取得モジュール14をさらに備え、前記受信した検証情報が、前記サーバ3に記憶されているユーザーについての一連の検証情報中の1つであると、該情報取得モジュール14は、該検証情報にバインディングされている予納台帳を取得し、且つ該予納台帳の残高が、充電に必要な金額を満たしているかを測定する。該金額が十分である場合、前記充電制御モジュール13は、前記インテリジェント電力計2を制御して、前記電子装置1に電気エネルギーを供給する。
【0016】
さらに、前記充電制御システム10は、統計モジュール15及び料金支払いモジュール16をさらに備える。前記統計モジュール15は、充電過程における前記インテリジェント電力計2の、前記電子装置1に供給した電量を統計する。また、前記受信モジュール11は、電気供給の停止指令も受信する。前記充電制御モジュール13は、前記受信モジュール11が受信した前記電気供給の停止指令に基づいて、前記インテリジェント電力計2を制御して、前記電子装置1に対する電気供給を停止する。前記インテリジェント電力計2の、前記電子装置1に対する電気供給が停止されると、前記料金支払いモジュール16は、前記統計モジュール15が統計した電量に基づいて、相応する充電料金を計算し、且つ前記予納台帳から前記相応する充電料金を差し引く。
【0017】
図3は、本発明に係る充電制御システムの充電制御方法の流れ図である。該充電制御方法は、以下のステップ(S601〜S606)を含む。
【0018】
ステップS601において、受信モジュール11は、ユーザーが入力した検証情報を受信する。
【0019】
ステップS602において、検証モジュール12は、前記受信した検証情報が、サーバ3に記憶されているユーザーについての一連の検証情報中の1つであるかを検証する。
【0020】
ステップS603において、前記受信した検証情報が前記サーバ3に記憶されているユーザーについての一連の検証情報中の1つである場合、情報取得モジュール14は、前記検証情報にバインディングされている予納台帳を取得する。
【0021】
ステップS604において、前記情報取得モジュール14は、前記予納台帳の残高が、充電に必要な金額を満たしているかを測定する。
【0022】
ステップS605において、前記予納台帳の残高が、充電に必要な金額を満たしている場合、充電制御モジュール13は、前記インテリジェント電力計2を制御して、前記電子装置1に電気エネルギーを供給する。
【0023】
ステップS606において、前記予納台帳の残高が、充電に必要な金額を満たしていない場合、前記充電制御モジュール13は、前記インテリジェント電力計2を制御して、前記電子装置1に電気エネルギーを供給しない。
【0024】
また、前記充電制御方法は、統計モジュール15が、充電過程における前記インテリジェント電力計2が、前記電子装置1に供給した電量を統計するステップと、前記受信モジュール11が、電気供給の停止指令を受信し、その後、前記充電制御モジュール13が、前記受信モジュール11が受信した前記電気供給の停止指令に基づいて、前記インテリジェント電力計2を制御して、前記電子装置1に対する電気供給を停止するステップと、前記インテリジェント電力計2が、前記電子装置1に対する電気供給を停止すると、料金支払いモジュール16が、前記統計モジュール15が統計した電量に基づいて、相応する充電料金を計算し、且つ前記予納台帳から前記相応する充電料金を差し引くステップと、をさらに含む。
【0025】
以上、本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々の変形又は修正が可能であり、該変形又は修正もまた本発明の特許請求の範囲内に含まれるものであることは、言うまでもない。
【符号の説明】
【0026】
1 電子装置
2 インテリジェント電力計
3 サーバ
10 充電制御システム
11 受信モジュール
12 検証モジュール
13 充電制御モジュール
14 情報取得モジュール
15 統計モジュール
16 料金支払いモジュール
20 記憶ユニット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子装置とインテリジェント電力計とサーバとの間で応用され、且つ前記インテリジェント電力計は、ネットワークを介して、前記サーバとデータ交換を行い、前記サーバには、ユーザーについての一連の検証情報が記憶されている充電制御システムにおいて、
ユーザーが、入力した検証情報を受信する受信モジュールと、前記受信した検証情報が、前記サーバに記憶されているユーザーについての一連の検証情報中の1つであるかを検証する検証モジュールと、前記受信した検証情報が、前記サーバに記憶されているユーザーについての一連の検証情報中の1つである場合、前記インテリジェント電力計を制御して、前記電子装置に対して充電を行う充電制御モジュールと、を備えることを特徴とする充電制御システム。
【請求項2】
前記サーバには、各々の検証情報にバインディングされている予納台帳がさらに記憶されており、前記充電制御システムは、情報取得モジュールをさらに備え、前記受信した検証情報が、前記サーバに記憶されているユーザーについての一連の検証情報中の1つである場合、前記情報取得モジュールは、該検証情報にバインディングされている予納台帳を取得し、且つ該予納台帳の残高が、充電に必要な金額を満たしているかを測定し、該金額が十分である場合、前記充電制御モジュールは、前記インテリジェント電力計を制御して、前記電子装置に電気エネルギーを供給することを特徴とする請求項1に記載の充電制御システム。
【請求項3】
前記充電制御システムは、充電過程における前記インテリジェント電力計の、前記電子装置に供給した電量を統計する統計モジュールをさらに備えることを特徴とする請求項2に記載の充電制御システム。
【請求項4】
前記充電制御システムは、料金支払モジュールをさらに備え、前記受信モジュールは、電気供給の停止指令を受信し、前記充電制御モジュールは、前記受信モジュールが受信した前記電気供給の停止指令に基づいて、前記インテリジェント電力計を制御して、前記電子装置に対する電気供給を停止し、前記インテリジェント電力計の、前記電子装置に対する電気供給が停止されると、前記料金支払モジュールは、前記統計モジュールが統計した電量に基づいて、相応する充電料金を計算し、且つ前記予納台帳から前記相応する充電料金を差し引くことを特徴とする請求項3に記載の充電制御システム。
【請求項5】
前記ユーザーについての一連の検証情報は、ユーザーの指紋、瞳孔、音声、顔の特徴の中の1つ、又はその中の何れかの組み合わせであることを特徴とする請求項1に記載の充電制御システム。
【請求項6】
前記電子装置と前記インテリジェント電力計と前記サーバとの間で応用され、且つ前記インテリジェント電力計は、ネットワークを介して、前記サーバとデータ交換を行い、前記サーバには、ユーザーについての一連の検証情報が記憶されている充電制御システムの充電制御方法において、
ユーザーが入力した検証情報を受信するステップと、前記受信した検証情報が、サーバに記憶されているユーザーについての一連の検証情報中の1つであるかを検証するステップと、前記受信した検証情報が、前記サーバに記憶されているユーザーについての一連の検証情報中の1つであると、前記インテリジェント電力計を制御して前記電子装置に電気エネルギーを供給するステップと、を含むことを特徴とする充電制御システムの充電制御方法。
【請求項7】
前記サーバには、各々の検証情報にバインディングされている予納台帳がさらに記憶されており、前記充電制御システムの充電制御方法は、前記受信した検証情報が前記サーバに記憶されているユーザーについての一連の検証情報中の1つである場合、前記検証情報にバインディングされている予納台帳を取得するステップと、前記予納台帳の残高が、充電に必要な金額を満たしているかを測定するステップと、前記予納台帳の残高が、充電に必要な金額を満たしている場合、前記インテリジェント電力計を制御して、前記電子装置に電気エネルギーを供給するステップと、をさらに含むことを特徴とする請求項6に記載の充電制御システムの充電制御方法。
【請求項8】
充電制御システムの充電制御方法は、充電過程における前記インテリジェント電力計が、前記電子装置に供給された電量を統計するステップをさらに含むことを特徴とする請求項7に記載の充電制御システムの充電制御方法。
【請求項9】
充電制御システムの充電制御方法は、電気供給の停止指令を受信するステップと、
該受信した前記電気供給の停止指令に基づいて、前記インテリジェント電力計を制御して前記電子装置に対する電気供給を停止するステップと、前記インテリジェント電力計が、前記電子装置に対する電気供給を停止すると、統計した前記電量に基づいて、相応する充電料金を計算し、且つ前記予納台帳から前記相応する充電料金を差し引くステップと、をさらに含むことを特徴とする請求項8に記載の充電制御システムの充電制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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