説明

充電装置及び充電端子の基板への固定方法

【課題】簡易な構成で、精度よく充電端子を基板に固定することができる充電装置を提供する。
【解決手段】リモコンRに充電のための電力を供給する充電装置1において、基板3と、基板3に固定され、リモコンRが着脱自在でありリモコンRが装着されるとリモコンRに備えられた被充電端子R1と接触してリモコンRに充電のための電力を供給する弾性金属線からなる充電端子4と、を備え、充電端子4は、被充電端子R2と接触する電極部41と、充電端子4を基板3に固定するための固定部42と、を備え、充電端子4は、固定部42の一部が、基板3側への付勢力が付与された状態で基板3と接触して、基板3に固定されるよう構成した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、充電装置及び充電端子の基板への固定方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、リモートコントローラや携帯端末、充電可能な電池などの被充電体に、充電のための電力を供給する充電装置が知られている。
具体的には、例えば、充電装置には、充電端子が備えられており、充電装置は、その充電端子を被充電体に備えられた被充電端子に接触させることによって、被充電体に充電のための電力を供給するようになっている。
【0003】
ところで、充電端子は、例えば、基板に固定されたり、端子ホルダーに保持されて、充電装置に取り付けられている。
具体的には、例えば、弾性金属線からなる充電端子を備えた充電装置において、基板に2つの孔部を設け、そして、充電端子の一端を基板の上面から一方の孔部に貫通させ、その差し込んだ充電装置の一端を基板の下面から他方の孔部に貫通させて、その後、その受電端子の一端を基板と略平行となるように降り倒すことによって、充電端子を基板に固定している(例えば、特許文献1参照)。
また、例えば、弾性金属線からなる充電端子を備えた充電装置において、充電端子の一端を基板に差し込むことによって、充電端子を基板に固定したり、或いは、板状の金属材料をプレス加工により打抜くことによって成形した充電端子を備えた充電装置において、端子ホルダーに突起を設け、そして、その突起により充電端子に応力を作用させることによって、充電端子を端子ホルダーにより保持している(例えば、特許文献2参照)。
【特許文献1】特開2001−218374号公報
【特許文献2】特開平10−108371号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に示すように充電端子を基板に固定する場合は、充電端子の一端を、基板に設けられた孔部に貫通しているだけなので、精度よく充電端子を基板に固定できないという問題がある。
また、特許文献2に示すように充電端子を基板に固定する場合も、充電端子の一端を、基板に差し込んでいるだけなので、精度よく充電装置を基板に固定できないという問題がある。さらに、特許文献2に示すように充電端子を端子ホルダーにより保持する場合は、端子ホルダーに突起を設ける等しなければならず、端子ホルダーの構成が複雑になるという問題がある。
【0005】
本発明の課題は、簡易な構成で、精度よく充電端子を基板に固定することができる充電装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、
被充電体に充電のための電力を供給する充電装置において、
基板と、
前記基板に固定され、前記被充電体が着脱自在であり当該被充電体が装着されると当該被充電体に備えられた被充電端子と接触して当該被充電体に前記充電のための電力を供給する弾性金属線からなる充電端子と、を備え、
前記基板は、前記固定部が挿入される第1孔部及び第2孔部を備え、
前記充電端子は、
前記被充電端子と接触する電極部と、
当該充電端子を前記基板に固定するための固定部と、
前記電極部と前記固定部との間に、コイル状に巻回されたねじり部と、を備え、
前記固定部は、
端部にコ字状に折曲された折曲部を備え、
前記基板の一方の面から前記折曲部が前記第1孔部を貫通して、さらに前記基板の他方の面から前記折曲部の一部が前記第2孔部を貫通しており、
前記充電端子は、前記ねじり部と前記固定部との間に前記基板が挟まれることによって、前記固定部の一部が、前記基板側への付勢力が付与された状態で前記基板と接触して、前記基板に固定されていることを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載の発明は、
被充電体に充電のための電力を供給する充電装置において、
基板と、
前記基板に固定され、前記被充電体が着脱自在であり当該被充電体が装着されると当該被充電体に備えられた被充電端子と接触して当該被充電体に前記充電のための電力を供給する弾性金属線からなる充電端子と、を備え、
前記充電端子は、
前記被充電端子と接触する電極部と、
当該充電端子を前記基板に固定するための固定部と、を備え、
前記充電端子は、前記固定部の一部が、前記基板側への付勢力が付与された状態で前記基板と接触して、前記基板に固定されていることを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載の発明は、
請求項2に記載の充電装置において、
前記充電端子は、
前記電極部と前記固定部との間に、コイル状に巻回されたねじり部を備え、
前記ねじり部と前記固定部との間に前記基板が挟まれることによって、前記固定部の一部に前記付勢力が付与されることを特徴とする。
【0009】
請求項4に記載の発明は、
請求項2又は3に記載の充電装置において、
前記基板は、前記固定部が挿入される第1孔部及び第2孔部を備え、
前記固定部は、端部にコ字状に折曲された折曲部を備え、
前記基板の一方の面から前記折曲部が前記第1孔部を貫通して、さらに前記基板の他方の面から前記折曲部の一部が前記第2孔部を貫通していることを特徴とする。
【0010】
請求項5に記載の発明は、
請求項1に記載の充電装置における前記充電端子の前記基板への固定方法において、
前記基板の一方の面から前記折曲部を前記第1孔部に貫通させ、
次いで、前記ねじり部と前記固定部との間に前記基板を挟んだ状態で、前記基板の他方の面から前記折曲部の一部を前記第2孔部に貫通させ、
次いで、前記第2孔部に貫通された前記折曲部の一部をはんだ付けすることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
請求項1及び5に記載の発明によれば、充電端子は、コイル状に巻回されたねじり部と固定部との間に基板が挟まれることによって、固定部の一部が、基板側への付勢力が付与された状態で前記基板と接触して、基板に固定されている。
したがって、ねじり部と固定部との間に基板を挟むだけの簡易な構成で、充電端子を基板に固定することができ、さらに、ねじり部と固定部との間に基板を挟んでいるため、精度よく充電端子を基板に固定することができる。
【0012】
また、固定部は、端部にコ字状に折曲された折曲部を備え、基板の一方の面から折曲部が第1孔部を貫通して、さらに基板の他方の面から折曲部の一部が第2孔部を貫通している。
したがって、折曲部を第1孔部及び第2孔部に貫通させるだけの簡易な構成で、充電端子を基板に固定することができ、さらに、折曲部は基板の一方の面から貫通されるとともに他方の面から貫通されているため、精度よく確実に充電端子を基板に固定することができる。
【0013】
請求項2に記載の発明によれば、充電端子は、当該充電端子を基板に固定するための固定部の一部が、基板側への付勢力が付与された状態で基板と接触して、基板に固定されている。
したがって、固定部に付勢力が付与されるように充電端子を基板と接触させるだけの簡易な構成で、充電端子を基板に固定することができ、さらに、充電端子は固定部に付勢力が付与されるように基板と接触しているため、精度よく充電端子を基板に固定することができる。
【0014】
請求項3に記載の発明によれば、請求項2に記載の発明と同様の効果が得られることは無論のこと、充電端子は、コイル状に巻回されたねじり部と固定部との間に基板が挟まれることによって、固定部の一部に付勢力が付与されるようになっている。
したがって、ねじり部と固定部との間に基板を挟むだけの簡易な構成で、充電端子を基板に固定することができ、さらに、ねじり部と固定部との間に基板を挟んでいるため、精度よく充電端子を基板に固定することができる。
【0015】
請求項4に記載の発明によれば、請求項2又は3に記載の発明と同様の効果が得られることは無論のこと、固定部は、端部にコ字状に折曲された折曲部を備え、基板の一方の面から折曲部が第1孔部を貫通して、さらに基板の他方の面から折曲部の一部が第2孔部を貫通している。
したがって、折曲部を第1孔部及び第2孔部に貫通させるだけの簡易な構成で、充電端子を基板に固定することができ、さらに、折曲部は基板の一方の面から貫通されるとともに他方の面から貫通されているため、精度よく確実に充電端子を基板に固定することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、図を参照して、本発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。なお、発明の範囲は、図示例に限定されない。
本実施の形態では、被充電体としてリモートコントローラ(以下「リモコン」という。)を例示して説明することとする。
【0017】
<充電装置の構成>
図1に本発明における充電装置1の正面斜視図を示し、図2に本発明における充電装置1の側面断面図であって充電装置1に備えられた基板3及び充電端子4近傍を表した図を示し、図3に本発明における充電装置1に備えられた基板3の正面図を示し、図4(a)に本発明における充電装置1に備えられた充電端子4の側面図を示し、図4(b)に本発明における充電装置1の備えられた充電端子4の背面図を示す。
【0018】
充電装置1は、例えば、リモコンRに充電のための電力を供給するための装置であり、例えば、図1及び図2に示すように、筐体2と、筐体2の内部において筐体2に固定された基板3と、基板3に固定され、一部(電極部41)が筐体2の外面から露出する充電端子4と、などを備えて構成される。
ここで、充電装置1の高さ方向を上下方向とし、充電装置1の幅方向を左右方向とし、充電装置1の奥行き方向を前後方向とする。
【0019】
(リモコン)
リモコンRは、図2(b)に示すように、例えば、後面における上端から上下方向中央より下側に跨った位置に、後方向に突出した凸部R1が設けられており、例えば、凸部R1の上下方向と略直交する下面に被充電端子R2を備えている。
【0020】
(筐体)
筐体2は、例えば、図1に示すように、外形が略直方体状に形成されており、例えば、図1及び図2に示すように、前面における上端側中央に、後方向に陥没した凹部21が設けられている。
凹部21は、例えば、リモコンRに設けられた凸部R1と係合可能に形成されており、リモコンRを充電装置1により充電する際、例えば、図2(b)に示すように、凹部21と、リモコンRの凸部R1と、を係合させることによって、充電装置1にリモコンRが載置されるようになっている。
【0021】
凹部21の上下方向と略直交する面には、例えば、図1及び図2に示すように、左右方向に並んで2つの貫通孔22,22が設けられている。
貫通孔22からは、例えば、充電端子4の電極部41が下側から上側に向けて貫通することによって露出しており、貫通孔22は、例えば、充電装置1にリモコンRが載置された際に、すなわち、凹部21とリモコンRの凸部R1とが係合された際に、貫通孔22から露出した電極部41がリモコンRの被充電端子R2と接触可能となる位置に形成されている。
【0022】
(基板)
基板3は、例えば、プリント配線板であり、例えば、図3に示すように、基板3の上側に左右方向に並んで設けられた2つの第1孔部31,31と、基板3の下側に左右方向に並んで設けられた2つの第2孔部32,32と、基板3の下端における左右方向中央付近に設けられた切欠部33と、などを備えて構成される。
【0023】
第1孔部31は、例えば、上下方向に長尺な長孔であり、第2孔部32は、例えば、略正円な円孔である。そして、第1孔部31と第2孔部32とは、例えば、上下方向に並んで設けられている。
第1孔部31と第2孔部32は、例えば、充電端子4の固定部42を前後方向に挿入可能に形成されており、例えば、図2に示すように、第1孔部31と第2孔部32に充電端子4の固定部42を挿入させることによって、充電端子4が基板3に固定されるようになっている。
【0024】
切欠部33は、例えば、筐体2の内部に設けられた突出部23と嵌合可能に形成されており、例えば、図2に示すように、切欠部33を筐体2の突出部23に上側から嵌合させることによって、筐体2に基板3が固定されるようになっている。
【0025】
(充電端子)
充電端子4は、例えば、リモコンRが着脱自在でありリモコンRが装着されるとリモコンRに備えられた被充電端子R2と接触してリモコンRに充電のための電力を供給する。
具体的には、充電端子4は、例えば、弾性金属線からなり、例えば、図1、図2及び図4に示すように、充電端子4の一端側(前側)に設けられた電極部41と、充電端子4の他端側(後側)に設けられた固定部42と、電極部41と固定部42との間に設けられたねじり部43と、などを備えて構成される。
【0026】
電極部41は、例えば、リモコンRを充電装置1により充電する際に、リモコンRの被充電端子R2と接触して、リモコンRに充電のための電力を供給するためのものである。
具体的には、電極部41は、例えば、充電端子4を構成する弾性金属線の一端側を上方に略垂直に屈曲させて、さらに一端側をU字状に下方に屈曲させた形状を有し、このU字状に屈曲させた部分が貫通孔22から突出している。
【0027】
固定部42は、例えば、基板3に固定される部分である。
具体的には、固定部42は、例えば、充電端子4を構成する弾性金属線の他端側を、下方に向かって略垂直に屈曲させることによって形成されており、固定部42の自由端側には、例えば、前方向に突出する略コ字状に折曲された折曲部42aが設けられている。
【0028】
ねじり部43は、例えば、弾性金属線がコイル状に巻回されて形成されており、例えば、図2(b)に示すように、電極部41がリモコンRの被充電端子R2と接触して押された際、ねじり部42において充電端子4が弾性変形するようになっている。
【0029】
また、ねじり部43と固定部42との間には、例えば、図2及び図4に示すように、基板3を挟むことができる隙間aが設けられており、この隙間aに基板3が挟まれることによって、固定部42により充電端子4が基板3に固定されるようになっている。
【0030】
具体的には、充電端子4は、例えば、基板3の一方の面(後面)から折曲部42aが第1孔部31を貫通して、さらに基板3の他方の面(前面)から折曲部42aの一部(折曲部42aの自由端42a1)が第2孔部32を貫通するとともに、ねじり部43と固定部42との間の隙間aに基板3が挟まれることによって、固定部42の一部(固定部42の固定端側)が、基板3側(前側)への付勢力が付与された状態で基板3と接触して、基板3に固定されている。
したがって、固定部42の固定端側に前側への付勢力が付与されているため、例えば、図2(a)に示すように、基板3の前面から充電端子4の前面までの距離Aに対して、充電端子4の基板3への取付時の誤差の影響がなくなることになる。これにより、充電端子4の前面から筐体2の前面内側までの距離Bのバラツキが少なくなることになって、リモコンRを充電装置1に装着させる際、充電端子4の前面が筐体2の前面内側に引っかかってしまってねじり部43において弾性変形しないという不具合や、充電端子4はねじり部43において弾性変形し、さらに、リモコンRを充電装置1から離脱させる際、充電端子4の前面が筐体2の前面内側に引っかかってしまって復元しないという不具合が生じることがなくなる。
【0031】
<充電端子の基板への固定方法>
次に、充電装置1における充電端子4の基板3への固定方法について、図5を参照して説明する。
充電端子4は、例えば、図5(a)→(b)→(c)→(d)の順で、基板3へ固定されるようになっている。
【0032】
具体的には、まず、例えば、図5(a)及び図5(b)に示すように、基板3の一方の面から折曲部42aを第1孔部31に貫通させる。
次いで、例えば、図5(c)に示すように、ねじり部43と固定部42との間の隙間aに基板3を挟んだ状態で、固定部42の固定端側をたわませることによって、基板3の他方の面から折曲部42aの自由端部42a1を第2孔部32に貫通させる。
次いで、例えば、図5(d)に示すように、第2孔部32に貫通された折曲部42aの自由端部42a1をはんだSによってはんだ付けする。
これにより、充電端子4は、基板3に固定されることになる。
【0033】
以上説明した本発明の充電装置1によれば、基板3と、基板3に固定され、リモコンRが着脱自在でありリモコンRが装着されるとリモコンRに備えられた被充電端子R2と接触してリモコンRに充電のための電力を供給する弾性金属線からなる充電端子4と、を備え、充電端子4は、リモコンRと接触する電極部41と、充電端子4を基板3に固定するための固定部42と、を備え、充電端子4は、固定部42の一部(固定部42の固定端側)が、基板3側への付勢力が付与された状態で基板3と接触して、基板3に固定されている。
したがって、固定部42に付勢力が付与されるように充電端子4を基板3と接触させるだけの簡易な構成で、充電端子4を基板3に固定することができ、さらに、充電端子4は固定部42に付勢力が付与されるように基板3と接触しているため、精度よく充電端子4を基板3に固定することができる。
【0034】
また、充電端子4は、電極部41と固定部42との間に、コイル状に巻回されたねじり部43を備え、ねじり部43と固定部42との間の隙間aに基板3が挟まれることによって、固定部42の一部(固定部42の固定端側)に基板3側への付勢力が付与される。
したがって、ねじり部43と固定部42との間に基板3を挟むだけの簡易な構成で、充電端子4を基板3に固定することができ、さらに、ねじり部43と固定部42との間に基板3を挟んでいるため、精度よく充電端子4を基板3に固定することができる。
【0035】
また、基板3は、固定部42が挿入される第1孔部31及び第2孔部32を備え、固定部42は、自由端部にコ字状に折曲された折曲部42aを備え、基板3の一方の面から折曲部42aが第1孔部31を貫通して、さらに基板3の他方の面から折曲部42aの一部(折曲部42aの自由端部42a1)が第2孔部32を貫通している。
したがって、折曲部42aを第1孔部31及び第2孔部32に貫通させるだけの簡易な構成で、充電端子4を基板3に固定することができ、さらに、折曲部42aは基板3の一方の面から貫通されるとともに他方の面から貫通されているため、精度よく確実に充電端子4を基板3に固定することができる。
【0036】
なお、本発明は、上記した実施の形態のものに限るものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0037】
(変形例)
固定部42は、必ずしも自由端部に略コ字状の折曲部42aを備えて構成される必要はなく、固定部42の一部が、基板3側への付勢力が付与された状態で基板3と接触して、充電端子4を基板3に固定させることができるのであれば、その形状は任意であり、例えば、図6に示す充電端子4Aの固定部42Aのように、自由端部を前方向に屈曲させて形成させた屈曲部42aAを備えるよう構成されてもよい。
具体的には、充電端子4Aは、例えば、基板3の一方の面(後面)から屈曲部42aAが第2孔部32を貫通するとともに、ねじり部43と固定部42Aとの間の隙間aに基板3が挟まれることによって、固定部42Aの一部(固定部42Aの固定端側)が、基板3側(前側)への付勢力が付与された状態で基板3と接触して、基板3に固定されている。
この場合、基板3には、必ずしも第1孔部31を備える必要はない。
【0038】
被充電体は、リモコンRの限りでなく、充電装置1により充電することができる物であれば、携帯端末や充電可能な電池などでもよく、任意である。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明における充電装置の正面斜視図である。
【図2】本発明における充電装置の側面断面図であって、リモコンが離脱された状態の充電装置に備えられた基板及び充電端子近傍を表した図(a)と、リモコンが装着された状態の充電装置に備えられた基板及び充電端子近傍を表した図(b)と、である。
【図3】本発明における充電装置に備えられた基板の正面図である。
【図4】本発明における充電装置に備えられた充電端子の側面図(a)と、本発明における充電装置の備えられた充電端子の背面図(b)と、である。
【図5】充電装置における充電端子の基板への固定方法について説明するための図である。
【図6】本発明における充電装置に備えられた充電端子の変形例を示す図である。
【符号の説明】
【0040】
1 充電装置
3 基板
4 充電端子
31 第1孔部
32 第2孔部
41 電極部
42 固定部
42a 折曲部
42a1 自由端部(折曲部の一部)
43 ねじり部
R リモコン(被充電体)
R2 被充電端子

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被充電体に充電のための電力を供給する充電装置において、
基板と、
前記基板に固定され、前記被充電体が着脱自在であり当該被充電体が装着されると当該被充電体に備えられた被充電端子と接触して当該被充電体に前記充電のための電力を供給する弾性金属線からなる充電端子と、を備え、
前記基板は、前記固定部が挿入される第1孔部及び第2孔部を備え、
前記充電端子は、
前記被充電端子と接触する電極部と、
当該充電端子を前記基板に固定するための固定部と、
前記電極部と前記固定部との間に、コイル状に巻回されたねじり部と、を備え、
前記固定部は、
端部にコ字状に折曲された折曲部を備え、
前記基板の一方の面から前記折曲部が前記第1孔部を貫通して、さらに前記基板の他方の面から前記折曲部の一部が前記第2孔部を貫通しており、
前記充電端子は、前記ねじり部と前記固定部との間に前記基板が挟まれることによって、前記固定部の一部が、前記基板側への付勢力が付与された状態で前記基板と接触して、前記基板に固定されていることを特徴とする充電装置。
【請求項2】
被充電体に充電のための電力を供給する充電装置において、
基板と、
前記基板に固定され、前記被充電体が着脱自在であり当該被充電体が装着されると当該被充電体に備えられた被充電端子と接触して当該被充電体に前記充電のための電力を供給する弾性金属線からなる充電端子と、を備え、
前記充電端子は、
前記被充電端子と接触する電極部と、
当該充電端子を前記基板に固定するための固定部と、を備え、
前記充電端子は、前記固定部の一部が、前記基板側への付勢力が付与された状態で前記基板と接触して、前記基板に固定されていることを特徴とする充電装置。
【請求項3】
請求項2に記載の充電装置において、
前記充電端子は、
前記電極部と前記固定部との間に、コイル状に巻回されたねじり部を備え、
前記ねじり部と前記固定部との間に前記基板が挟まれることによって、前記固定部の一部に前記付勢力が付与されることを特徴とする充電装置。
【請求項4】
請求項2又は3に記載の充電装置において、
前記基板は、前記固定部が挿入される第1孔部及び第2孔部を備え、
前記固定部は、端部にコ字状に折曲された折曲部を備え、
前記基板の一方の面から前記折曲部が前記第1孔部を貫通して、さらに前記基板の他方の面から前記折曲部の一部が前記第2孔部を貫通していることを特徴とする充電装置。
【請求項5】
請求項1に記載の充電装置における前記充電端子の前記基板への固定方法において、
前記基板の一方の面から前記折曲部を前記第1孔部に貫通させ、
次いで、前記ねじり部と前記固定部との間に前記基板を挟んだ状態で、前記基板の他方の面から前記折曲部の一部を前記第2孔部に貫通させ、
次いで、前記第2孔部に貫通された前記折曲部の一部をはんだ付けすることを特徴とする前記充電端子の前記基板への固定方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−228521(P2008−228521A)
【公開日】平成20年9月25日(2008.9.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−66858(P2007−66858)
【出願日】平成19年3月15日(2007.3.15)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】