説明

先端工具付スライドハンマー

【課題】先端工具の所望しない固定解除を防止することができる、先端工具付スライドハンマーを提供する。
【解決手段】チャッキング3は、内筒部31と内筒部31に外嵌される外筒部32とを備えている。内筒部31には、その軸線方向と直交する方向に貫通する連通孔41が形成されている。連通孔41内には、ボール42が配置されている。外筒部32は、軸線方向において第1位置と第2位置とにスライド可能に設けられ、第2位置に位置したときに連通孔41と対向する位置に、ボール42を受け入れ可能な第1溝53が形成されている。また、ブルポイント4の挿入部101には、外筒部32が第1位置に位置したときに連通孔41と対向する位置に、ボール42を受け入れ可能な第2溝103が形成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、先端工具付スライドハンマーに関する。
【背景技術】
【0002】
重機などの大型の機材が持ち込めない場所では、たとえば、持ち運び可能なPRT(Percussive Rescue Tool)などの救助用破砕器具が用いられる場合がある(たとえば、非特許文献1参照)。
【0003】
PRTは、軸線方向に衝撃力を発生させるスライドハンマーと、スライドハンマーの先端に設けられる連結部材と、連結部材に着脱自在に装着される先端工具とを備えている。先端工具は、連結部材内に挿入される挿入部、および連結部材に対する固定のための鍔部を有している。
【0004】
挿入部は、軸線方向に延びる略円柱状に形成されている。また、鍔部は、挿入部よりも大径の円板形状に形成されている。
【0005】
連結部材は、先端工具を固定するための固定爪を有している。固定爪は、連結部材の外側面において揺動自在に設けられている。固定爪は、常には、鍔部と係止するように付勢されている。そして、先端工具を連結部材に固定または解除するには、固定爪を操作することにより、固定爪を、付勢力に抗して鍔部から離間させて先端工具の固定を解除する位置と、付勢力により鍔部に係止させて先端工具を固定する位置とに揺動させる。
【0006】
そして、先端工具は、たとえば、チゼルや開錠用の爪状工具など、その先端部の形状が異なるものが複数種類用意されている。連結部材による先端工具の固定および固定解除により、必要に応じて先端工具を取り替えることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【非特許文献1】PARATECH社製PRT−Tool製品カタログ、[online]、インターネット<URL:http://www.paratech.us/#/downloads/>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上記のような構成では、固定爪が連結部材の外側面に設けられていることから、作業中に固定爪が他の部材と干渉して、固定爪による先端工具の固定が解除されるおそれがある。このような先端工具の所望しない固定解除は、PRTの主な使用用途である災害救助など、周囲の環境が劣悪な場合ほど生じやすくなる。
【0009】
そこで、本発明の目的は、先端工具の所望しない固定解除を防止することができる、先端工具付スライドハンマーを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記の目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、先端工具付スライドハンマーにおいて、一端部が封止されたシリンダ部および前記シリンダ部内にスライド可能に挿入されるハンマー部を有するスライドハンマーと、先端工具と、前記先端工具を前記スライドハンマーに連結するための連結部材とを備え、前記連結部材は、その軸線方向と直交する方向に貫通する連通孔が形成された内筒部と、前記軸線方向において第1位置と第2位置とにスライド可能であり、前記内筒部に対して外嵌される外筒部と、前記連通孔内に配置されるボールとを備え、前記外筒部には、前記第2位置に位置したときに前記連通孔に対向し、前記ボールを受け入れ可能な第1溝が形成され、前記先端工具は、前記連結部材の前記内筒部内に挿入される挿入部を有し、前記挿入部には、前記外筒部が前記第1位置に位置したときに前記連通孔に対向し、前記ボールを受け入れ可能な第2溝が形成され、前記外筒部が前記第1位置に位置するときに、前記ボールが前記第2溝に嵌合することにより、前記先端工具が前記連結部材に固定され、前記外筒部が前記第2位置に位置するときに、前記ボールが前記第1溝に嵌合することにより、前記先端工具の前記連結部材に対する固定が解除されることを特徴としている。
【0011】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、第2溝は、軸線方向に沿って長手に形成されていることを特徴としている。
【0012】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、連結部材をスライドハンマーに固定するためのジョイント部材をさらに含み、ジョイント部材は、連結部材に固定される第1固定部と、スライドハンマーに固定される第2固定部とを一体的に備えていることを特徴としている。
【0013】
また、請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の発明において、前記シリンダ部の前記一端部には、前記ハンマー部が衝突する被打撃部が設けられ、前記被打撃部は、4.5〜9.5質量%のアンチモンと、2.5〜6.0質量%のカドミウムと、0.2〜2.5質量%の銅と、0.3〜2.5質量%のカリウムとを含むスズ合金からなることを特徴としている。
【0014】
また、請求項5に記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の発明において、前記シリンダ部の前記一端部には、前記ハンマー部が衝突する被打撃部が設けられ、前記被打撃部は、ホワイトメタルからなることを特徴としている。
【発明の効果】
【0015】
請求項1に記載の発明によれば、スライドハンマーは、シリンダ部およびハンマー部を有している。シリンダ部の一端部が封止され、その内部にハンマー部がスライド可能に挿入されることにより、ハンマー部をスライドさせて、シリンダ部の一端部側に衝撃力を発生させることができる。
【0016】
また、スライドハンマーには、連結部材を介して先端工具が取り付けられる。連結部材は、内筒部と内筒部に外嵌される外筒部とを備えている。内筒部には、その軸線方向と直交する方向に貫通する連通孔が形成されている。連通孔内には、ボールが配置されている。外筒部は、軸線方向において第1位置と第2位置とにスライド可能に設けられ、第2位置に位置したときに連通孔と対向する位置に、ボールを受け入れ可能な第1溝が形成されている。
【0017】
先端工具は、内筒部内に挿入される挿入部を有している。挿入部には、外筒部が第1位置に位置したときに連通孔と対向する位置に、ボールを受け入れ可能な第2溝が形成されている。
【0018】
外筒部が第1位置に位置するときに、ボールが第2溝に嵌合することにより、先端工具が連結部材に固定され、外筒部が第2位置に位置するときに、ボールが第1溝に嵌合することにより、先端工具の連結部材に対する固定が解除される。したがって、先端工具の固定および固定解除は、ボールが第1溝または第2溝のいずれか一方に嵌合することにより達成される。そして、ボールが連結部材の外部に露出していないので、作業中に外部の部材がボールに干渉するのを確実に防止することができる。その結果、先端工具の所望しない固定解除を防止することができる。
【0019】
請求項2に記載の発明によれば、第2溝が軸線方向に沿って長手に形成されている。外筒部が第1位置に位置するときには、ボールが第2溝に嵌合することにより、先端工具が連結部材に固定されている。第2溝が軸線方向に長手に形成されているため、先端工具が固定された状態であっても、先端工具を第2溝の長さの範囲内で移動させることができる。したがって、スライドハンマーの打撃時に、その衝撃を先端工具に対して遊びを有した状態で伝達させることができるので、先端工具に衝撃力を効率よく伝達することができるとともに、その衝撃力が先端工具以外の各部品に伝達されて、部品に与えるダメージを低減することができる。
【0020】
請求項3に記載の発明によれば、連結部材は、ジョイント部材を介してスライドハンマーに固定される。ジョイント部材は、連結部材に固定される第1固定部とスライドハンマーに固定される第2固定部とを一体的に備えている。
【0021】
第1固定部のサイズを維持した状態で第2固定部のサイズを変更することにより、連結部材を種々のサイズを有するスライドハンマーに取り付けることができる。連結部材は、複雑な構成を有しており、製造コストが高い。これに対して、ジョイント部は、簡素な構成であるため、製造コストが連結部材よりも低い。
【0022】
製造コストの低いジョイント部を交換することにより、連結部材を種々のサイズを有するスライドハンマーに取り付けることができるので、スライドハンマーのサイズに応じて連結部材を用意する必要がない。したがって、スライドハンマーのサイズを変更する場合の先端工具付スライドハンマーのコストの低減を図ることができる。
【0023】
請求項4および5に記載の発明によれば、シリンダ部の一端部には、ハンマー部が衝突する被打撃部が設けられている。被打撃部は、4.5〜9.5質量%のアンチモンと、2.5〜6.0質量%のカドミウムと、0.2〜2.5質量%の銅と、0.3〜2.5質量%のカリウムとを含むスズ合金、またはホワイトメタルからなる。
【0024】
これにより、ハンマー部の被打撃部に対する衝突時のはね返りを低減して、ハンマー部の打撃力を被打撃部に効率よく伝達することができる。その結果、衝撃力を大きくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】図1は、本発明の一実施形態に係る先端工具付スライドハンマーの構造を示す断面図である。
【図2】図2は、図1に示す先端工具付スライドハンマーのスライドハンマーを拡大して示す断面図である。
【図3】図3は、図1に示すチャッキングを拡大して示す断面図であり、外筒部が第1位置に配置された状態を示す。
【図4】図4は、図3に示すチャッキングを切断線A−Aで切断したときの断面図である。
【図5】図5は、先端工具のチャッキングに対する装着途中の状態を示す断面図である。
【図6】図6は、図5の次の状態を示す断面図である。
【図7】図7は、図6の次の状態を示す断面図である。
【図8】図8は、先端工具のチャッキングからの離脱途中の状態を示す断面図である。
【図9】図9は、図6に示すチャッキングを切断線B−Bで切断したときの断面図である。
【図10】図10は、ジョイント部材の一例を示す側面図であって、(a)は、ストローク長が600mmのスライドハンマーに対応するジョイント部材を示す。また、(b)は、ストローク長が1000mmのスライドハンマーに対応するジョイント部材を示す。また、(c)は、ストローク長が1500mmのスライドハンマーに対応するジョイント部材を示す。
【図11】図11は、図1に示す先端工具付スライドハンマーに適用可能な先端工具を例示する斜視図であって、(a)は、モルタルおよびボルト等を破壊するための3インチの刃幅を有するチゼルを示す。また、(b)は、レンガおよびブロック等を破壊するための1インチの刃幅を有するチゼルを示す。また、(c)は、扉および窓等をこじ開けるためのロックブレーカークローを示す。また、(d)は、金属シート材を切断するためのメタルカッティングクローを示す。また、(e)は、消火剤などを放出するためのノズルを示す。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下では、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0027】
図1は、本発明の一実施形態に係る先端工具付スライドハンマーの構造を示す断面図である。また、図2は、図1に示す先端工具付スライドハンマーのスライドハンマーを拡大して示す断面図である。
【0028】
図1に示すように、先端工具付スライドハンマー1は、スライドハンマー2と、スライドハンマー2の先端に設けられる連結部材の一例としてのチャッキング3と、チャッキング3に着脱自在に装着される先端工具の一例としてのブルポイント4とを備えている。
【0029】
なお、以下の説明では、チャッキング3に対してブルポイント4が取り付けられる側(図1における左側)を先側とし、その反対側(図1における右側)を後側とする。
1.スライドハンマー
図2に示すように、スライドハンマー2は、シリンダ部11およびハンマー部12を備えている。
【0030】
シリンダ部11は、金属材料からなる円筒部14を備えている。
【0031】
円筒部14の後端部には、略円板形状のシール部材15が取り付けられている。シール部材15には、後述するハンマー部12の摺動部21が挿通されるロッド挿通孔16が形成されている。
【0032】
円筒部14の先端部には、挿入部17が設けられている。挿入部17は、円筒部14内に挿入され、溶接等により円筒部14に固定されている。
【0033】
挿入部17は、先側部分において、鉄などの剛性の高い材料からなる受け台25と、後側部分において、スズ合金などの鉄よりも剛性の低い材料からなる被打撃部26とを一体的に備えている。
【0034】
より具体的には、被打撃部26は、4.5〜9.5質量%のアンチモンと、2.5〜6.0質量%のカドミウムと、0.2〜2.5質量%の銅と、0.3〜2.5質量%のカリウムとを含むスズ合金からなる。また、被打撃部26の材料としては、衝突による耐久性の低下が生じにくく、かつ、鉄よりも剛性の低い金属材料であればよく、スズ合金以外に、ホワイトメタル(JIS,H,5401)などを例示することができる。
【0035】
被打撃部26におけるシリンダ部11内に臨む被打撃面18は、シリンダ部11の軸線方向と直交する方向に延びる平坦面をなしている。
【0036】
また、受け台25の先側部分には、受け台25を軸線方向に沿って円筒形状に切り欠いたハンマー側連結溝19が形成されている。さらに、受け台25には、ハンマー側連結溝19を通過するように受け台25を軸線方向と直交する方向に貫通する貫通孔(図示せず)が形成されている。
【0037】
ハンマー側連結溝19の内径は、スライドハンマー2のサイズによって変更される。具体的には、図2に示すスライドハンマー2よりも小さいサイズのスライドハンマーでは、ハンマー側連結溝19のサイズが小さくなり、図2に示すスライドハンマー2よりも大きいサイズのスライドハンマーでは、ハンマー側連結溝19のサイズが大きくなる。
【0038】
ハンマー部12は、金属材料からなり、シリンダ部11の軸線方向に沿って、打撃部20、摺動部21および操作部22を一体的に備えている。
【0039】
打撃部20は、シリンダ部11の第1筒部13の内径よりもわずかに小さい外径を有する円柱状に形成されている。打撃部20の先側の打撃面23は、被打撃面18と平行をなす平坦面に形成されている。
【0040】
摺動部21は、シール部材15のロッド挿通孔16の内周面に摺動可能な外径を有し、打撃部20よりも小径の棒状に形成されている。
【0041】
操作部22は、摺動部21よりも小径の棒状に形成されている。また、操作部22には、その外周面および後端面を被覆するゴムグリップ24が取り付けられている。
【0042】
ハンマー部12は、被打撃面18と打撃面23とが軸線方向に沿って対向し、打撃部20がシリンダ部11内に収容され、操作部22がシリンダ部11から後方に露出され、摺動部21がシール部材15と摺動するように、シリンダ部11に対して軸線方向に沿ってスライド自在に挿入されている。
【0043】
そして、ハンマー部12は、打撃部20が被打撃部26に当接する打撃位置と、図2中に仮想線で示すように、打撃部20がシール部材15に当接する準備位置との間の範囲でスライド可能に設けられている。ハンマー部12が準備位置に配置された状態から打撃位置に向けてスライドされることにより、打撃部20の打撃面23が被打撃部26の被打撃面18に衝突し、打撃部20の有する運動エネルギーが被打撃部26に伝達される。このとき、一般に、打撃位置と準備位置との間の距離(ストローク)が長いほど、打撃部20から被打撃部26に伝達される力が大きくなる。
2.チャッキング
図3は、図1に示すチャッキングを拡大して示す断面図であり、外筒部が第1位置に配置された状態を示す。また、図4は、図3に示すチャッキングを切断線A−Aで切断したときの断面図である。また、図5は、先端工具のチャッキングに対する装着途中の状態を示す断面図である。
【0044】
図3に示すように、チャッキング3は、内筒部31および外筒部32を備えている。
(1)内筒部
内筒部31は、スライドハンマー2のシリンダ部11(図2参照)と同一軸線上に配置され、その内周面が正六角形をなす略円筒形状に形成されている。内筒部31は、後側部分において、相対的に大きな外径を有する肉厚の大径部33と、先側部分において、大径部33と同じ内径を有し、相対的に小さい外径を有する肉薄の小径部34とを一体的に備えている。
【0045】
大径部33の後端部には、大径部33を軸線方向に沿って円筒形状に切り欠いたチャッキング側連結溝35が形成されている。さらに、大径部33には、チャッキング側連結溝35を通過するように大径部33を軸線方向と直交する方向に貫通する貫通孔36が形成されている。
【0046】
また、大径部33の先端部には、その外周面から断面U字状に切り欠いた形状のOリング溝37が形成されている。Oリング溝37には、後述する外筒部32を内筒部31に対してガタのない状態でスムーズにスライドさせるためのOリング38が嵌め込まれている。Oリング38は、たとえば、ゴムまたは金属からなる。
【0047】
また、小径部34には、その軸線方向途中部に小径部34を肉厚方向に貫通する連通孔41が形成されている。連通孔41は、たとえば、図4に示すように、小径部34の周方向に沿って等間隔に3つ形成されている。具体的には、3つの連通孔41は、小径部34の内周面がなす六角形の6つの頂点のうち、互いに隣接しない3つの頂点に対応して穿孔されている。連通孔41は、その深さ(小径部34の肉厚)よりも大きな内径を有している。
【0048】
連通孔41における小径部34の内周面側の端部には、連通孔41の径方向内側に延びる受部43が形成されている。
【0049】
そして、連通孔41内には、金属製のボール42が配置されている。ボール42は、連通孔41の内径よりもわずかに小さい外径を有している。連通孔41の内径が小径部34の肉厚よりも大きいため、ボール42は、連通孔41内に配置された状態でその一部が小径部34の内側または外側に突出する。
【0050】
なお、受部43にボール42が当接した状態(図3参照)では、内筒部31の内側にボール42の一部が突出するが、受部43によって、それ以上のボール42の内側への移動が規制される。
【0051】
小径部34の先端部には、その外周面から断面U字状に切り欠いた形状のCリング溝39が形成されている。Cリング溝39には、後述する外筒部32の先端側への移動を規制するためのCリング40が、その一部を小径部34の径方向外側に突出させた状態で嵌め込まれている。Cリング40は、たとえば、金属からなる。
(2)外筒部
図3に示すように、外筒部32は、スライドハンマー2のシリンダ部11(図2参照)と同一軸線上に配置され、内筒部31に対してスライド自在に外嵌される円筒形状に形成されている。
【0052】
外筒部32は、先側部分において、相対的に小さい内径を有する肉厚の当接部51と、後側部分において、当接部51と同じ外径を有し、相対的に大きな内径を有する肉薄の延長部52とを一体的に備えている。
【0053】
当接部51は、内筒部31の小径部34の半分程度の軸線方向の長さを有している。また、当接部51は、小径部34の外径とほぼ同じ内径を有している。当接部51の内周面51Aには、軸線方向において、径方向外側に向かって断面円弧状に切り欠かれた第1溝53が周方向にわたって形成されている。
【0054】
延長部52は、当接部51よりも大きく、内筒部31の大径部33の内径とほぼ同じ内径を有している。そして、外筒部32は、当接部51の内周面51Aが小径部34の外周面34Aと摺動自在に当接し、延長部52の内周面52Aが後側において大径部33の外周面33Aと摺動自在に当接し、先側において小径部34の外周面34Aと対向するように、内筒部31に対してスライド自在に外嵌されている。これにより、延長部52の内周面52Aと小径部34との間には、次に述べる圧縮ばね61を配置するためのばね配置空間55が形成されている。
(3)スライド機構
内筒部31と外筒部32との間には、コイル状の圧縮ばね61が介在されている。具体的には、圧縮ばね61は、軸線方向に沿って圧縮可能なように、小径部34の外側面34Aと延長部52の内側面52Aとの間に形成されたばね配置空間55に配置されている。
【0055】
圧縮ばね61は、その一端部が大径部33の先端面に当接し、その他端部が当接部51の後端面に当接している。これにより、外筒部32は、常に先端側に向けて付勢されている。そして、当接部51の先端部が内筒部31に取り付けられたCリング40に当接した状態で、それ以上の当接部51の先側への移動が規制され、外筒部32が第1位置に配置される。
【0056】
そして、第1位置から、外筒部32の当接部51が内筒部31の大径部33に近接する方向に(後側)に外筒部32を移動させると、図5に示すように、圧縮ばね61が圧縮されつつ、外筒部32の延長部52が大径部33に取り付けられたOリング38上をスライド移動して、外筒部32が、当接部51の内周面に形成された第1溝53が小径部34に形成された連通孔41に対向する第2位置に配置される。
3.ジョイント部材
図10は、ジョイント部材の一例を示す側面図であって、(a)は、ストローク長が600mmのスライドハンマーに対応するジョイント部材を示す。また、(b)は、ストローク長が1000mmのスライドハンマーに対応するジョイント部材を示す。また、(c)は、ストローク長が1500mmのスライドハンマーに対応するジョイント部材を示す。
(1)ジョイント部材の構造
図1に示すように、スライドハンマー2とチャッキング3との間には、ジョイント部材71が介在されている。図10(a)に示すように、ジョイント部材71は、円柱形状の第1固定部72および第2固定部73を一体的に備えている。
【0057】
第1固定部72は、内筒部31の大径部33に形成されたチャッキング側連結溝35(図3参照)の内径とほぼ同じ外径DA1を有している。第1固定部72には、第1ピン挿通孔74が径方向に貫通して形成されている。
【0058】
また、第2固定部73は、第1固定部72よりも小径であり、被打撃部26のハンマー側連結溝19(図2参照)の内径とほぼ同じ外径DA2を有している。第2固定部73には、第2ピン挿通孔75が径方向に貫通して形成されている。
【0059】
また、ジョイント部材71は、スライドハンマー2(図2参照)のサイズに応じて取替可能である。
【0060】
図10(b)に示すジョイント部材81では、第1固定部82の外径DB1は、図10(a)に示すジョイント部材71における第1固定部72の外径DA1と同じ大きさである。また、第2固定部83の外径DB2は、図10(a)に示すジョイント部材71における第2固定部73の外径DA1よりも大きい。
【0061】
また、図10(c)に示すジョイント部材91では、第1固定部92の外径DC1は、図10(a)に示すジョイント部材71における第1固定部72の外径DA1と同じ大きさである。また、第2固定部93の外径DC2は、図10(b)に示すジョイント部材81における第2固定部83の外径DB1よりもさらに大きい。
【0062】
つまり、これらのジョイント部材71,81,91は、第1固定部72,82,92の外径DA1,DB1,DC1が同径である一方、第2固定部73,83,93の外径DA2,DB2,DC2は、スライドハンマー2のサイズ(ストローク)が大きくなるに従って、大径に形成されている。
【0063】
これにより、スライドハンマー2のサイズ(ストローク長)に応じて、スライドハンマー2の被打撃部26に形成されたハンマー側連結溝19のサイズが変更されても、各スライドハンマー2を一定サイズのチャッキング側連結溝35を有するチャッキングに連結することができる。
(2)ジョイント部材の取付
ジョイント部材71の取付時には、第1固定部72が大径部33のチャッキング側連結溝35内に挿入される。そして、第1ピン挿通孔74と大径部33の貫通孔36(図3参照)とが対向した状態で、図示しない第1ピンが第1ピン挿通孔74および貫通孔36内に挿通されることにより、第1固定部72を介して、ジョイント部材71がチャッキング3に接続される。
【0064】
また、第2固定部73がハンマー側連結溝19内に挿入される。そして、第2ピン挿通孔75と被打撃部26の貫通孔(図示せず)とが対向した状態で、図示しない第2ピンが第2ピン挿通孔75および貫通孔内に挿通されることにより、第2固定部73を介して、ジョイント部材71がスライドハンマー2に接続される。
4.先端工具
図1に示すように、ブルポイント4は、内筒部31内に挿入される挿入部101と、挿入部101の先端側に連続する機能部102とを一体的に備えている。
【0065】
図5に示すように、挿入部101は、軸線方向に沿って、第1摺動部103、第2摺動部104、受入部105および衝撃伝達部106を一体的に備えている。
【0066】
第1摺動部103および第2摺動部104は、軸線方向に延びる六角柱状に形成され、互いに軸線方向に間隔を空けて対向している。第2摺動部104は、第1摺動部103に対して後側に、およそボール42の直径の2倍以上間隔を空けた位置に配置される。
【0067】
受入部105は、第1摺動部103および第2摺動部104よりも小径な円柱形状に形成されている。受入部105の外周面と第1摺動部103および第2摺動部104の外周面との間には、ボール42の曲率とほぼ同じ曲率を有する円弧状の第1湾曲面107が形成されている。これにより、2つの第1湾曲面107の間には、第2溝108が形成されている。
【0068】
衝撃伝達部106は、第2摺動部104の後側に連設されている。衝撃伝達部106は、受入部105と同じ外径を有する円柱状に形成されている。また、衝撃伝達部106の外周面と第2摺動部104の外周面との間には、ボール42の曲率とほぼ同じ曲率を有する円弧状の第2湾曲面109が形成されている。
【0069】
さらに、衝撃伝達部106の後端面106Aは、その径方向に沿って延びる平坦面をなしている。ブルポイント4の挿入部101が内筒部31内に挿入され、衝撃伝達部106の後端面106Aがジョイント部材71に当接した状態で、スライドハンマー2が操作されることにより、被打撃部26に伝達された衝撃力が、ジョイント部材71を介して、衝撃伝達部110に入力される。
【0070】
図1に示すように、機能部102は、その先端側ほど径方向のサイズが小さくなる先細り形状に形成されている。これにより、衝撃伝達部110に入力された衝撃力が機能部102の先端に集中し、対象となるコンクリートやブロックなどを破砕することができる。
5.先端工具の着脱動作
図6は、先端工具のチャッキングに対する装着途中の状態を示す断面図である。図7は、図6の次の状態を示す断面図である。図8は、先端工具のチャッキングからの離脱途中の状態を示す断面図である。図9は、図6に示すチャッキングを切断線B−Bで切断したときの断面図である。
(1)先端工具の装着動作
先端工具(ブルポイント)4のチャッキング3に対する装着に際しては、まず、ブルポイント4を、その後端部がチャッキング3に向いた状態で、チャッキング3の先側に配置する。
【0071】
そして、図5に示すように、チャッキング3の外筒部32を圧縮ばね61の付勢力に抗して後方に移動させて、その第1溝53と内筒部31の連通孔41とが対向する第2位置に配置するように操作する。これにより、ボール42が内筒部31の肉厚方向(連通孔41の深さ方向)に移動可能となる。
【0072】
その後、ブルポイント4を後方に向けて進出させることにより、挿入部101の第2湾曲面109がボール42の表面に当接する。
【0073】
ブルポイント4をさらに後方に向けて進出させると、図6に示すように、ボール42が湾曲面109を介して第2摺動部104の外周面に乗り上げる。すると、ボール42が径方向外側へと移動し、第1溝53内に嵌合される。この状態で、ボール42は、第2摺動部104の外周面および第1溝53(外筒部32)に挟み込まれ、連通孔41の深さ方向への移動が規制される。
【0074】
その後、ブルポイント4を後方に向けて進出させ、図7に示すように、第2摺動部104を連通孔41と対向しない位置まで移動させると、ボール42の規制が解除される。そして、衝撃伝達部106の後端面106Aがジョイント部材71の先端面に当接した状態で、ブルポイント4のそれ以上の後方への移動が規制される。
【0075】
そして、外筒部32の操作を解除すると、圧縮ばね61の付勢力により、外筒部32が先側に移動し、図3に示すように、その先端部がCリング40に当接する第1位置に配置される。このとき、第1溝53が連通孔41と対向しない位置に移動するため、ボール42は、外筒部32の内側面32Aに当接し、内筒部31の内側に押し込まれる。この状態で、ボール42は、ブルポイント4の受入部105に形成された第2溝108に嵌合される。
【0076】
これにより、ブルポイント4のチャッキング3に対する装着が完了する。
(2)先端工具の離脱動作
先端工具(ブルポイント)4のチャッキング3からの離脱に際しては、まず、ブルポイント4がチャッキング3に装着された状態で、図7に示すように、チャッキング3の外筒部32を圧縮ばね61の付勢力に抗して後方に移動させて、その第1溝53と内筒部31の連通孔41とが対向する第2位置に配置するように操作する。これにより、ボール42が内筒部31の肉厚方向(連通孔41の深さ方向)に移動可能となる。
【0077】
その後、ブルポイント4を先側に向けて進出させることにより、図8に示すように、挿入部101の第1湾曲面107がボール42の表面に当接する。
【0078】
ブルポイント4をさらに先側に向けて進出させると、図6に示すように、ボール42が第1湾曲面107を介して第2摺動部104の外周面に乗り上げる。これにより、ボール42が径方向外側へと移動し、第1溝53内に嵌合される。この状態で、ボール42は、第2摺動部104の外周面および第1溝53(外筒部32)に挟み込まれ、連通孔41の深さ方向への移動が規制される。
【0079】
その後、ブルポイント4を先側に向けて進出させれば、内筒部31内からブルポイント4が離脱される。そして、外筒部32の操作を解除すると、圧縮ばね61の付勢力により、外筒部32が先側に移動し、その先端部がCリング40に当接する第1位置に配置される。これにより、ブルポイント4のチャッキング3からの離脱が完了する。
6.作用効果
以上のように、スライドハンマー2は、シリンダ部11およびハンマー部12を有している。シリンダ部11の一端部は、被打撃部26により封止されている。そして、シリンダ部11の内部にハンマー部12がスライド可能に挿入されている。これにより、ハンマー部12をスライドさせて、シリンダ部11の一端部側の被打撃部26にハンマー部12(打撃部20)を衝突させて、軸線方向に衝撃力を発生させることができる。
【0080】
また、スライドハンマー2には、チャッキング3を介してブルポイント4が取り付けられる。チャッキング3は、内筒部31と内筒部31に外嵌される外筒部32とを備えている。内筒部31には、その軸線方向と直交する方向に貫通する連通孔41が形成されている。連通孔41内には、ボール42が配置されている。外筒部32は、軸線方向において第1位置と第2位置とにスライド可能に設けられ、第2位置に位置したときに連通孔41と対向する位置に、ボール42を受け入れ可能な第1溝53が形成されている。
【0081】
ブルポイント4は、内筒部31内に挿入される挿入部101を有している。挿入部101には、外筒部32が第1位置に位置したときに連通孔41と対向する位置に、ボール42を受け入れ可能な第2溝103が形成されている。
【0082】
外筒部32が第1位置に位置するときに、ボール42が第2溝103に嵌合することにより、ブルポイント4がチャッキング3に固定され、外筒部32が第2位置に位置するときに、ボール42が第1溝53に嵌合することにより、ブルポイント4のチャッキング3に対する固定が解除される。したがって、ブルポイント4の固定および固定解除は、ボール42が第1溝53または第2溝103のいずれか一方に嵌合することにより達成される。そして、ボール42がチャッキング3の外部に露出していないので、作業中に外部の部材がボール42に干渉するのを確実に防止することができる。その結果、ブルポイント4の所望しない固定解除を防止することができる。
【0083】
また、第2溝103が軸線方向に沿って長手に形成されている。外筒部32が第1位置に位置するときには、ボール42が第2溝103に嵌合することにより、ブルポイント4がチャッキング3に固定されている。第2溝103が軸線方向に長手に形成されているため、ブルポイント4が固定された状態であっても、ブルポイント4を第2溝103の幅の範囲内で移動させることができる。したがって、スライドハンマー2の打撃時に、その衝撃をブルポイント4に対して遊びを有した状態で伝達させることができるので、ブルポイント4に衝撃力を効率よく伝達することができるとともに、その衝撃力がブルポイント4以外の各部品に伝達されて、部品に与えるダメージを低減することができる。
【0084】
また、チャッキング3は、ジョイント部材71を介してスライドハンマー2に固定される。ジョイント部材71は、チャッキング3に固定される第1固定部72とスライドハンマー2に固定される第2固定部73とを一体的に備えている。
【0085】
第1固定部72のサイズを維持した状態で第2固定部73のサイズを変更することにより、チャッキング3を種々のサイズ(ストローク長)を有するスライドハンマー2に取り付けることができる。チャッキング3は、複雑な構成を有しており、製造コストが高い。これに対して、ジョイント部材71は、簡素な構成であるため、製造コストがチャッキング3よりも低い。
【0086】
製造コストの低いジョイント部材71を交換することにより、チャッキング3を種々のサイズを有するスライドハンマー2に取り付けることができるので、スライドハンマー2のサイズに応じてチャッキング3を用意する必要がない。したがって、スライドハンマー2のサイズを変更する場合の先端工具付スライドハンマー1のコストの低減を図ることができる。
【0087】
また、被打撃部26は、4.5〜9.5質量%のアンチモンと、2.5〜6.0質量%のカドミウムと、0.2〜2.5質量%の銅と、0.3〜2.5質量%のカリウムとを含むスズ合金、またはホワイトメタルからなる。
【0088】
これにより、ハンマー部の被打撃部に対する衝突時のはね返りを低減して、ハンマー部の打撃力を被打撃部に効率よく伝達することができる。その結果、衝撃力を大きくすることができる。
7.変形例
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、他の形態で実施することもできる。
【0089】
たとえば、上記の実施形態では、先端工具の一例として、その先端側ほど先細りとなるブルポイント4を例示したが、先端工具は、用途に応じて各種機能を持つものと交換することができる。
【0090】
図11は、図1に示す先端工具付スライドハンマーに適用可能な先端工具を例示する斜視図である。
【0091】
図11(a)に示す先端工具110は、モルタルおよびボルト等を破壊するための3インチの刃幅を有するチゼルである。
【0092】
また、図11(b)に示す先端工具111は、レンガおよびブロック等を破壊するための1インチの刃幅を有するチゼルである。
【0093】
また、図11(c)に示す先端工具112は、扉および窓等をこじ開けるためのロックブレーカークローである。
【0094】
また、図11(d)に示す先端工具113は、金属シート材を切断するためのメタルカッティングクローである。
【0095】
また、図11(e)に示す先端工具114は、その途中部に設けられた注入口115から消火剤などを注入し、先端に形成された放出口116から当該消火剤などを放出するためのノズルである。
【0096】
さらに、図11には図示されていないが、その先端面に刻印が施された印章などを先端工具の機能部として採用することができる。この場合、ユーザの手の届かない範囲にも、検査済証などの刻印を施すことができる。
【符号の説明】
【0097】
1 先端工具付スライドハンマー
2 スライドハンマー
3 チャッキング(連結部材)
4 ブルポイント(先端工具)
11 シリンダ部
12 ハンマー部
31 内筒部
32 外筒部
41 連通孔
42 ボール
53 第1溝
71 ジョイント部材
72 第1固定部
73 第2固定部
81 ジョイント部材
82 第1固定部
83 第2固定部
91 ジョイント部材
92 第1固定部
93 第2固定部
101 挿入部
102 機能部
103 第2溝
110 先端工具
111 先端工具
112 先端工具
113 先端工具
114 先端工具

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一端部が封止されたシリンダ部および前記シリンダ部内にスライド可能に挿入されるハンマー部を有するスライドハンマーと、
先端工具と、
前記先端工具を前記スライドハンマーに連結するための連結部材とを備え、
前記連結部材は、
その軸線方向と直交する方向に貫通する連通孔が形成された内筒部と、
前記軸線方向において第1位置と第2位置とにスライド可能であり、前記内筒部に対して外嵌される外筒部と、
前記連通孔内に配置されるボールとを備え、
前記外筒部には、前記第2位置に位置したときに前記連通孔に対向し、前記ボールを受け入れ可能な第1溝が形成され、
前記先端工具は、前記連結部材の前記内筒部内に挿入される挿入部を有し、
前記挿入部には、前記外筒部が前記第1位置に位置したときに前記連通孔に対向し、前記ボールを受け入れ可能な第2溝が形成され、
前記外筒部が前記第1位置に位置するときに、前記ボールが前記第2溝に嵌合することにより、前記先端工具が前記連結部材に固定され、
前記外筒部が前記第2位置に位置するときに、前記ボールが前記第1溝に嵌合することにより、前記先端工具の前記連結部材に対する固定が解除されることを特徴とする、先端工具付スライドハンマー。
【請求項2】
前記第2溝は、前記軸線方向に沿って長手に形成されている、請求項1に記載の先端工具付スライドハンマー。
【請求項3】
前記連結部材を前記スライドハンマーに固定するためのジョイント部材をさらに含み、
前記ジョイント部材は、前記連結部材に固定される第1固定部と、前記スライドハンマーに固定される第2固定部とを一体的に備えている、請求項1または2に記載の先端工具付スライドハンマー。
【請求項4】
前記シリンダ部の前記一端部には、前記ハンマー部が衝突する被打撃部が設けられ、
前記被打撃部は、4.5〜9.5質量%のアンチモンと、2.5〜6.0質量%のカドミウムと、0.2〜2.5質量%の銅と、0.3〜2.5質量%のカリウムとを含むスズ合金からなることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の先端工具付スライドハンマー。
【請求項5】
前記シリンダ部の前記一端部には、前記ハンマー部が衝突する被打撃部が設けられ、
前記被打撃部は、ホワイトメタルからなることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の先端工具付スライドハンマー。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2011−224673(P2011−224673A)
【公開日】平成23年11月10日(2011.11.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−94110(P2010−94110)
【出願日】平成22年4月15日(2010.4.15)
【特許番号】特許第4597262号(P4597262)
【特許公報発行日】平成22年12月15日(2010.12.15)
【出願人】(502010147)
【Fターム(参考)】