説明

光ケーブル曲げ支持部材

【課題】複数の光ケーブルをより確実に曲げ状態でワイヤーハーネスに支持すること。
【解決手段】第1曲げ部材20は、複数の光ケーブル2のうちの1本を曲げた状態で引掛可能な第1引掛面25を有する第1引掛部22と、ワイヤーハーネスWHに対して固定可能な固定部28と、第1連結部36とを有し、第2曲げ部材40は、複数の光ケーブル2のうちの他の1本を曲げた状態で引掛可能な第2引掛面45を有する第2引掛部42と、第2連結部52とを有し、第1連結部36と第2連結部52とは、第1曲げ部材20と第2曲げ部材40とを連結方向Cに位置調節可能に連結可能に形成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
光ケーブルを含むワイヤーハーネスの組立技術に関する。
【背景技術】
【0002】
光ケーブルは、信号伝送用にワイヤーハーネスと共に自動車等に敷設されることがある。自動車に敷設される光ケーブルは、ワイヤーハーネスの組立作業時に、組立図板上でワイヤーハーネスと一緒に配索経路上に布線される。そして、光ケーブルは、ワイヤーハーネス配索経路上で曲げ、折り返し(Uターン)等される。
【0003】
特許文献1には、光ケーブルを許容曲げ半径より小さい曲げ半径で曲げることを防止するための屈曲治具が開示されている。この屈曲治具は、延在方向両端部から延在方向中央部に向かって先細り形状に形成され、延在方向中央部が円筒状に形成された円筒部を有している。そして、この円筒部に光ケーブルを沿わせることにより、許容値以下で屈曲させないようにすることができる。また、特許文献1には、屈曲治具を他の屈曲治具と延在方向に連結して2つの円筒部を有する治具を構成し、複数の光ケーブルを屈曲することも記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001−215339号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、光ケーブル(光ケーブル)は、組立図板上における布線作業性の向上及び取り回しによる長さ不足を防ぐため、実寸法が予め設定された最小寸法より長くなるように、最小寸法より大きい基準寸法を基準として寸法公差が設定されて製造されることもある。そして、このような光ケーブルがワイヤーハーネスに沿って複数配索される場合に、特許文献1の複数の円筒部を有する屈曲治具をワイヤーハーネスの一部に固定して用いることができる。もっとも、特許文献1の屈曲治具では、各光ケーブルを円筒部に沿わせて曲げるため、曲げ対象となる複数の光ケーブルの相対的な寸法差が一定であることが必要である。
【0006】
しかしながら、曲げ対象となる複数の光ケーブルは、最小寸法と実寸法との差により、曲げ箇所において曲げ経路に対する余長がそれぞれ異なることがある。このため、特許文献1の屈曲治具では、1本の光ケーブルを基準として他の光ケーブルを曲げようとすると、当該他の光ケーブルが円筒部に対して弛んだ状態となって、屈曲部材から外れてしまう恐れがある。
【0007】
そこで、本発明は、複数の光ケーブルをより確実に曲げ状態でワイヤーハーネスに支持することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1の態様は、複数の光ケーブルを曲げた状態でワイヤーハーネスに支持可能な光ケーブル曲げ支持部材であって、第1曲げ部材と第2曲げ部材とを備え、前記第1曲げ部材は、前記複数の光ケーブルのうちの1本を曲げた状態で引掛可能な第1引掛面を有する第1引掛部と、前記ワイヤーハーネスに対して固定可能な固定部と、第1連結部とを有し、前記第2曲げ部材は、前記複数の光ケーブルのうちの他の1本を曲げた状態で引掛可能な第2引掛面を有する第2引掛部と、前記第1連結部と連結可能な第2連結部とを有し、前記第1連結部と前記第2連結部とは、前記第1曲げ部材と前記第2曲げ部材とを連結方向に位置調節可能に連結可能に形成されている。
【0009】
第2の態様は、第1の態様に係る光ケーブル曲げ支持部材であって、前記第1連結部及び前記第2連結部の一方は、前記連結方向に並ぶ複数の被係止部を有し、前記第1連結部及び前記第2連結部の他方は、前記複数の被係止部に対して選択的に係止可能な係止部を有している。
【0010】
第3の態様は、第1又は第2の態様に係る光ケーブル曲げ支持部材であって、前記第2連結部は、前記第2引掛部から、前記連結方向一方側に延出するように形成され、前記第1引掛部は、前記第2連結部を挿入可能な第1案内部を有し、前記第1連結部は、前記第1案内部内に挿入される前記第2連結部と連結可能に形成されている。
【0011】
第4の態様は、第1〜第3のいずれか一態様に係る光ケーブル曲げ支持部材であって、前記第1引掛部は、前記連結方向において、他方側端部が前記第2引掛部の一方側端部の形状に対応した形状に形成されている。
【0012】
第5の態様は、第1〜第4のいずれか一態様に係る光ケーブル曲げ支持部材であって、複数の前記第2曲げ部材を備え、複数の前記第2曲げ部材は、複数の前記第2曲げ部材のうちの1つと他の1つとを前記連結方向に位置調節可能に、前記第2連結部と連結可能に形成されている第3連結部を有している。
【0013】
第6の態様は、第5の態様に係る光ケーブル曲げ支持部材であって、複数の前記第2曲げ部材の第2引掛部は、前記連結方向において、他方側端部が一方側端部の形状に対応した形状に形成されている。
【0014】
第7の態様は、第1〜第6のいずれか一態様に係る光ケーブル曲げ支持部材であって、前記固定部は、前記第1引掛部から、前記連結方向一方側に向けて延出する板状に形成されている。
【発明の効果】
【0015】
第1の態様に係る光ケーブル曲げ支持部材によると、第1連結部と第2連結部とが、第1曲げ部材と第2曲げ部材とを連結方向に位置調節可能に連結可能に形成されている。このため、それぞれに引掛けられた光ケーブルの弛みを抑制するように第1引掛部と第2引掛部との間隔を調節することができる。この状態で、第1曲げ部材の固定部をワイヤーハーネスに固定することより、複数の光ケーブルをより確実に曲げ状態でワイヤーハーネスに支持することができる。
【0016】
第2の態様に係る光ケーブル曲げ規制部材によると、第1連結部及び第2連結部の一方が連結方向に並ぶ複数の被係止部を有し、他方が複数の被係止部に対して選択的に係止可能な係止部を有している。このように、係止部が複数の被係止部に対して選択的に係止可能に形成されているため、第1曲げ部材及び第2曲げ部材に引掛けられる各光ケーブルの弛みが抑制される位置で、係止部を複数の被係止部の一つに係止させることにより、複数の光ケーブルをより確実に曲げ状態に維持することができる。
【0017】
第3の態様に係る光ケーブル曲げ支持部材によると、第2引掛部から連結方向一方側に延出するように形成された第2連結部が、第1引掛部の第1案内部内に挿入された状態で、第1連結部と第2連結部とが連結可能に形成されている。これにより、第1曲げ部材及び第2曲げ部材の連結形態をよりコンパクトにすることができると共に、連結状態をより確実に維持することができる。
【0018】
第4の態様に係る光ケーブル曲げ支持部材によると、第1引掛部は、連結方向において、他方側端部が第2引掛部の一方側端部の形状に対応した形状に形成されているため、第1曲げ部材及び第2曲げ部材を連結方向により近接させて連結することができ、連結形態をコンパクトにできると共に連結方向の位置調節の幅を大きくすることができる。
【0019】
第5の態様に係る光ケーブル曲げ支持部材によると、複数の第2曲げ部材が、複数の第2曲げ部材のうちの1つと他の1つとを連結方向に位置調節可能に、第2連結部と連結可能に形成されている第3連結部を有している。このため、光ケーブルを引掛けた複数の第2曲げ部材の第2引掛部同士の間隔を調節して、3本以上の複数の光ケーブルを弛みを抑制して曲げ状態に維持することができる。
【0020】
第6の態様に係る光ケーブル曲げ支持部材によると、第2引掛部は、連結方向において、他方側端部が一方側端部の形状に対応した形状に形成されているため、複数の第2曲げ部材を連結方向により近接させて連結することができ、連結形態をコンパクトにできると共に連結方向の位置調節の幅を大きくすることができる。
【0021】
第7の態様に係る光ケーブル曲げ支持部材によると、固定部が、第1引掛部から連結方向一方側に向けて延出する板状に形成されているため、固定部をワイヤーハーネスと一緒にテープ巻き等して固定することにより、複数の光ケーブルを容易にワイヤーハーネスに支持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】光ケーブル曲げ支持部材の概略斜視図である。
【図2】光ケーブル曲げ支持部材の平面図である。
【図3】図2のIII−III線断面図である。
【図4】第1曲げ部材と第2曲げ部材とを近接させた状態の光ケーブル曲げ支持部材の平面図である。
【図5】図4のV−V線断面図である。
【図6】変形例に係る光ケーブル曲げ支持部材の平面図である。
【図7】図6のVII−VII線断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、実施形態に係る光ケーブル曲げ支持部材10について説明する(図1参照)。この光ケーブル曲げ支持部材10は、複数の光ケーブル2を曲げた状態でワイヤーハーネスWHに支持するための部材である。
【0024】
<光ケーブルについて>
説明の便宜上、光ケーブル曲げ支持部材10が支持対象とする光ケーブル2について説明する。ここでは、自動車に搭載される電気機器等の信号伝送用に用いられる光ケーブル2を対象としている。この光ケーブル2は、自動車に敷設されるワイヤーハーネスWHと一緒に組立図板上で配索経路に配索される。そして、光ケーブル2は、ワイヤーハーネスWHの配索経路上で折り返し(Uターン)等されて、曲げ状態で固定されることもある。また、1本の光ケーブル2の曲げ位置とほぼ同じ位置で、他の光ケーブル2が曲げられることもある。ここでは、2本の光ケーブル2を曲げ対象とする例で説明する。すなわち、光ケーブル曲げ支持部材10により、ワイヤーハーネスWHの配索経路上の位置で、複数の光ケーブル2を曲げ状態で支持する。
【0025】
光ケーブル2には、内部の光ファイバの伝送損失の抑制及び曲げ破断防止のため、最小許容曲げ半径が設定されている。ここで、最小許容曲げ半径は、曲げ半径が小さくなるのに伴って大きくなる光ファイバの伝送損失及び破断確率が光ケーブル2の使用に耐え得ると想定される限界の曲げ半径として設定されるものである。より具体的には、伝送損失(曲げ損失)は、例えば、ある曲げ半径でn周巻かれた光ケーブル2に対して、ある波長Lの光信号を入射させたときの損失の度合い(dB)で評価される。また、破断確率は、例えば、ある曲げ半径でm周巻かれた光ケーブル2のt年後の破断する確率で評価される(例えば、加速試験が行われるとよい)。そして、最小許容曲げ半径は、伝送損失及び破断確率の両評価値が、実際の使用状況に応じて決定される基準を満たすように設定される。例えば、伝送損失が、ある曲げ半径rで100周巻かれた光ケーブル2に対して波長1550nmの光信号を入射させたときの損失の度合い(dB)で、破断確率が、ある曲げ半径rで50周巻かれた光ケーブル2の15年後の破断する確率で評価されるとよい。この場合、たとえば、最小許容曲げ半径は、伝送損失が0.5dB/100周以下で、且つ、破断確率が1.0×10-6以下となるような曲げ半径rとすることができる。なお、曲げ半径とは、光ケーブル2の中心軸の曲率半径のことを言うものとする。ここでは、光ファイバとして、プラスチックより速い通信速度で信号伝達が可能な石英ガラスを使用したものを採用しているため、プラスチック製のものと比較して曲げ破断しやすい。
【0026】
また、複数の光ケーブル2は、曲げ位置における曲げ経路がそれぞれ予め設定されると共に、この曲げ経路に配索されるのに必要な最小寸法がそれぞれ設定されている。そして、複数の光ケーブル2は、配索時の取り回しによる長さ不足の回避、又は、光コネクタの接続作業等のやり直し保障のため、実寸法が最小寸法より小さくならないように、最小寸法より大きい基準寸法を基準として寸法公差が設定されて製造される。このため、複数の光ケーブル2は、予め設定された曲げ経路に対する余長がそれぞれ異なってしまうことがある。なお、ここで言う余長とは、各光ケーブル2にそれぞれ予め設定された曲げ経路より長い分の寸法である。そして、余長差を有する複数の光ケーブル2をワイヤーハーネスWHの配索経路上のほぼ同じ位置で曲げる場合、1本の光ケーブル2を基準として曲げると、複数の光ケーブル2全てを相対的に一定の曲げ経路で曲げることは困難である。
【0027】
そこで、本光ケーブル曲げ支持部材10では、複数の光ケーブル2を曲げる各部材を位置調節可能に連結して、複数の光ケーブル2を曲げ状態でワイヤーハーネスWHに支持する。また、ここでは、光ケーブル曲げ支持部材10により、複数の光ケーブル2を折り返し(Uターン)させた曲げ状態で、ワイヤーハーネスWHに支持する例で説明する。
【0028】
<光ケーブル曲げ支持部材について>
本光ケーブル曲げ支持部材10は、第1曲げ部材20と、第2曲げ部材40とを有している。ここでは、第1曲げ部材20と1つの第2曲げ部材40とが連結されて構成されている光ケーブル曲げ支持部材10について説明する。
【0029】
第1曲げ部材20は、第1引掛部22と、固定部28と、第1連結部36とを有している。なお、第1連結部36については、第2曲げ部材40の第2連結部52及び第3連結部56の説明と共に後述する。
【0030】
第1引掛部22は、複数の光ケーブル2のうちの1本を曲げた状態で引掛け可能な第1引掛面25を有している。この第1引掛部22は、本体部24と、一対のガイド部26、27とを有している。
【0031】
より具体的には、第1引掛部22は、平面視において、円形の一部が内周側に向けて凹となる弧状に切り欠かれた形状に形成されている(図2参照)。ここでは、第1引掛部22は、平面視において線対称に形成されており、当該線(図2の一点鎖線)の延在方向を連結方向Cという。また、第1引掛部22のうち、連結方向Cにおいて、切り欠かれた弧状の端部を他方側端部といい、その反対側の端部を一方側端部という。そして、この第1引掛部22の連結方向C他方側端部の上記形状は、後述する第2曲げ部材40の第2引掛部42の連結方向C一方側端部の形状に対応した形状である。
【0032】
本体部24は、平面視において円形の一部が弧状に切り欠かれた形状の扁平な柱状に形成され、そのうち外周側に凸となる外周面が第1引掛面25である。この第1引掛面25は、光ケーブル2が引掛けられた状態で、光ケーブル2を、予め設定された最小許容曲げ半径を確保して曲げ可能な曲率半径に設定されている。ここでは、第1引掛面25の曲率半径は、引掛けられる光ケーブル2が最小許容曲げ半径で曲げられるように、光ケーブル2の最小許容曲げ半径より光ケーブル2の半径分小さい寸法に設定されている。もっとも、第1引掛面25は、上記曲率半径のものに限られず、光ケーブル2を最小許容曲げ半径より大きい曲げ半径で引掛けることができるような曲率半径に設定されていてもよい。また、本体部24の厚さ寸法(軸方向の寸法)は、支持対象となる光ケーブル2の直径より大きく(ここでは僅かに大きく)設定されている。
【0033】
もっとも、第1引掛面25は、平面視において、一定の曲率半径の円弧状である必要はなく、各部が最小許容曲げ半径以上の曲率半径に設定されていれば、楕円に沿った弧状であってもよい。さらに、第1引掛面25は、例えば、引掛けられる光ケーブル2の外周面に沿うように内周側に凹となる断面視弧状の凹状周面であってもよい。
【0034】
一対のガイド部26、27は、第1引掛面25に引掛けられる光ケーブル2を、本体部24の軸方向に位置規制する、すなわち、第1引掛面25に引っ掛けられた状態を維持する部分である(図3参照)。この一対のガイド部26、27は、平面視円形の一部が切り欠かれた形状の板状に形成され、外周側に凸となる弧状の周縁部(以下、凸状周縁部)の曲率中心を第1引掛面25の曲率中心と一致させる形態で、本体部24を挟むように設けられている。より具体的には、一対のガイド部26、27は、平面視において、凸状周縁部が第1引掛面25より大きい曲率半径に設定されている。好ましくは、一対のガイド部26、27の凸状周縁部は、第1引掛部25の曲率半径より光ケーブル2の半径以上の寸法分大きい曲率半径に設定されているとよい。すなわち、一対のガイド部26、27は、第1引掛面25に光ケーブル2を引掛けた状態で、平面視において、凸状周縁部が光ケーブル2の中心軸を挟むように本体部24より外周側に張り出しているとよい。そして、光ケーブル2は、本体部24の軸方向一端側で一方のガイド部26により位置規制され、他端側で他方のガイド部27により位置規制される。
【0035】
なお、一対のガイド部26、27は、第1引掛面25光ケーブル2が第1引掛面25に引掛けられた状態を維持可能であればよく、凸状周縁部が円弧に沿って延在する形状に限られない。すなわち、一対のガイド部は、第1引掛面25に対してその外周側に張り出すように形成されているとよく、周方向において断続的に外周側に延出する形状に形成されていてもよい。
【0036】
上記本体部24と一対のガイド部26、27とは、第1引掛部22の他方側端部で、連結方向C他方を向く平面視弧状の一端面を成している。
【0037】
固定部28は、ワイヤーハーネスWHに固定可能に形成されている部分である(図1参照)。すなわち、固定部28は、第1引掛部22及び第1連結部36をワイヤーハーネスWHに対して支持可能である。
【0038】
この固定部28は、第1引掛部22(ここでは、一方のガイド部26の一方側端部)から連結方向C一方側に向けて延出する板状に形成されている。より具体的には、固定部28は、本体部24の軸方向に直交する方向に沿って扁平な板状である。そして、第1引掛部20の一方のガイド部26及び固定部28は、一続きの板状の部分を成している。また、固定部28は、その先端部に抜止め部29を有している。この抜止め部29は、固定部28の先端部から、固定部28の延出方向(連結方向C)に略直交する向きに突出し、先端部に沿った凸条に形成されている。
【0039】
そして、この固定部28を、延出方向がワイヤーハーネスWHの延在方向に沿う姿勢でワイヤーハーネスWHに重ねた状態で、ワイヤーハーネスWHと一緒にテープTを巻付け、タイバンドを締め付け等(ここではテープTを巻付け)して固定することにより、第1引掛部22及び第1連結部36をワイヤーハーネスWHに対して支持することができる。なお、テープTの巻付け、タイバンドの締め付け等は、固定部28のうち、抜止め部29より基端側の部分で行う。これにより、固定部28がテープT等とワイヤーハーネスWHとの間から抜出そうとしても、抜止め部29がテープT等に引掛かって抜出しが抑制される。
【0040】
第2曲げ部材40は、複数の光ケーブル2のうち第1引掛部22に引掛けられる光ケーブル2とは別の光ケーブル2を曲げ状態で支持するための部材である。この第2曲げ部材40は、第2引掛部42と、第2連結部52と、第3連結部56とを有している(図2、図3参照)。
【0041】
第2引掛部42は、複数の光ケーブル2のうちの他の1本を曲げた状態で引掛け可能な第2引掛面45を有する部分である。より具体的には、第2引掛部42は、本体部44と、一対のガイド部46、47とを有している。この第2引掛部42は、第1引掛部22と同形状に形成されている。そして、この第2引掛部42の連結方向C他方側端部は、第2引掛部42(及び別の第2曲げ部材140の第2引掛部142)の連結方向C一方側端部に対応した形状に形成されている(図2参照)。ここで、第2引掛部42の連結方向C一方側端部に対応した形状とは、当該一方側端部に沿って接触可能な形状である。より具体的には、一対のガイド部26、27の他方側端縁部全体に対して、一対のガイド部46、47の凸状周縁部の一部が当接可能である。また、上述したように、第1引掛部22の連結方向C他方側端部は、第2引掛部42の連結方向C一方側端部に対応した形状であり、当該一方側端部に沿って接触可能な形状である。つまり、第1引掛部22及び第2引掛部42の連結方向C他方側端部は、平面視において、一対のガイド部46、47の凸状周縁部の曲率半径と略同じ曲率半径の凹となる弧状に形成されている。
【0042】
もっとも、第2引掛部42は、第1引掛部22と同形状に形成されている必要はなく、光ケーブル2を最小許容曲げ半径を確保して引掛可能であればよい。例えば、第2引掛面45が、第1引掛面25と異なる曲率半径に設定されていてもよい。
【0043】
第1曲げ部材20と第2曲げ部材40とは、位置調節可能に連結可能に構成されている。より具体的には、第1曲げ部材20の第1連結部36と第2曲げ部材40の第2連結部52とが、第1曲げ部材20と第2曲げ部材40とを連結方向Cに位置調節可能に連結可能に形成されている。また、第2曲げ部材40の第3連結部56は、第2曲げ部材40と別の第2曲げ部材140とを連結方向Cに位置調節可能に、別の第2曲げ部材140の第2連結部152と連結可能に形成されている(図2、図3参照)。
【0044】
第2連結部52は、第2引掛部42から連結方向C一方側に延出する挿入部52aに、複数の被係止部52bが連結方向C(延出方向)に並ぶように設けられた形状の部分である。この挿入部52aは、一方のガイド部46の連結方向C一方側端部から延出する長尺な板状に形成されている。より具体的には、挿入部52aは、本体部44の軸方向に直交する方向に扁平な板状である。
【0045】
被係止部52bは、挿入部52aの一主面で開口する凹部であり、ここでは、連結方向Cに略直交する方向に長尺な長方形状に開口している。また、被係止部52bは、連結方向C他方側から一方側に向けて徐々に深さ寸法が大きくなるように形成されている。すなわち、被係止部52bは、連結方向Cに直交し、且つ、連結方向C他方側に向かう被係止面を有している。そして、複数の被係止部52bは、全体として、断面視鋸刃形状を成している(図3参照)。
【0046】
ここで、第1曲げ部材20と第2曲げ部材40と、又は、第2曲げ部材40と別の第2曲げ部材40との連結に係る第1引掛部22及び第2引掛部42の形状について説明しておく。
【0047】
第1引掛部22には、第2曲げ部材40の第2連結部52の挿入部52aを挿入可能な第1案内部38が形成されている。より具体的には、第1案内部38は、挿入部52aの断面形状より大きく(ここでは僅かに大きく)開口し、連結方向Cに沿って延在するように形成されている。そして、この第1案内部38は、挿入される第2連結部52に対して内側面が接触することにより、第2連結部52を連結方向Cに案内可能である。
【0048】
ここでは、第1引掛部22には、両端面(一対のガイド部26、27の各端面)で開口する第1貫通孔部39が形成されている。そして、第1案内部38は、この第1貫通孔部39の内側を連結方向Cに横切るように形成されている。より具体的には、第1案内部38は、連結方向Cに沿って開口側端部から奥側端部に亘って延在する一対の対向する案内面を有している。ここでは、第1案内部38の一対の案内面は、第2連結部52の挿入部52aを幅方向に挟むように対向して延在している。これにより、第2連結部52は、第1貫通孔部39の内側においても案内された状態で挿入可能である。
【0049】
なお、第1貫通孔部39は、平面視において、本体部24(一対のガイド部26、27)と略相似形状で本体部24より小さい外形状に開口するように形成されている。
【0050】
また、第2引掛部42には、別の第2曲げ部材140の第2連結部152を挿入可能な第2案内部58が形成されている。当該第2案内部58は、第1案内部38と同形状に形成されている。また、第2引掛部42には、第1貫通孔部39と同形状の第2貫通孔部59が形成されている。
【0051】
第1連結部36は、第2連結部52の複数の被係止部52bに対して選択的に係止可能な第1係止部36bを有している。この第1係止部36bは、第1引掛部22の第1案内部38内に突出するように設けられている。すなわち、第1係止部36bは、第1案内部38内に挿入される挿入部52aに形成された複数の被係止部52bに対して選択的に係止可能である。
【0052】
より具体的には、第1連結部36は、第1貫通孔部39の内壁部から突出する弾性変形片36aの先端部から第1係止部36bが第1案内部38内に突出する形状に形成されている。弾性変形片36aは、第1貫通孔部39の内壁部のうち、第1案内部38の側方(ここでは他方のガイド部27側)で且つ連結方向C他方側の部分から一方側に向けて突出するように形成されている。この弾性変形片36aは、先端部が自由端とされ、一対のガイド部26、27を結ぶ方向に首振りするように弾性変形可能になっている。また、第1係止部36bは、弾性変形片36aの先端部から、一方のガイド部26側に突出している。この第1係止部36bは、連結方向C他方側から一方側に向けて徐々に突出寸法が大きくなるように形成されている。すなわち、第1係止部36bは、連結方向Cに直交し、且つ、連結方向C一方側に向かう係止面を有している。この第1係止部36bは、被係止部52bの形状に対応した形状であり、被係止部52b内に配設された状態で係止面が被係止面に当接する。また、ここでは、第1連結部36は、2つの第1係止部36bが、弾性変形片36aの先端部に、複数の被係止部52bに対応した間隔で連結方向Cに並んで設けられて構成されている(図3参照)。
【0053】
そして、第1連結部36bは、外力が加えられない状態では、第1係止部36bが第1貫通孔部39内で第1案内部38内に突出している。また、第1案内部38内に第2連結部52が挿入されると、挿入部52aが第1係止部36bに押圧されて弾性変形片36aが他方のガイド部27側に押し上げられる。そして、第1係止部36bが複数の被係止部52bに対向する位置まで第2連結部52が挿入されると、第1係止部36bが対応する被係止部52b内に進入して係止する。そして、第1曲げ部材20と第2曲げ部材40とが、第1引掛部22に引掛けられた光ケーブル2及び第2引掛部42に引掛けられた光ケーブル2がなるべく弛みなく支持される位置関係となる位置の被係止部52bに対して、第1係止部36bを係止させる。
【0054】
第3連結部56は、第2連結部52の複数の被係止部52bに対して選択的に係止可能な第2係止部56bを有している。この第3連結部56は、第1連結部36と同形状に形成されている。すなわち、第3連結部56は、第2貫通孔部59の連結方向C他方側壁部から突出する弾性変形片56aの先端部から第2案内部38内に突出するように第2係止部56bが設けられている形状である。
【0055】
この光ケーブル曲げ支持部材10は、第1曲げ部材20と第2曲げ部材40とがそれぞれ合成樹脂等が射出成型等されることにより一体に形成され、連結されて構成されるとよい。
【0056】
ここで、光ケーブル曲げ支持部材10により、ワイヤーハーネスWHに複数(ここでは2本)の光ケーブル2を曲げ状態で支持する作業の工程を説明する。まず、第1曲げ部材20の第1引掛部22に1本の光ケーブル2を引掛ける。また、第1引掛部22に引っ掛けたのと別の光ケーブル2を第2曲げ部材40の第2引掛部42に引掛ける。
【0057】
そして、第1曲げ部材20と第2曲げ部材40とを連結する(図2、図3参照)。すなわち、第2連結部52を第1案内部38内に挿入して、第1係止部36bを複数の被係止部52bに選択的に係止させる。ここで、第1引掛部22に引掛けた光ケーブル2がなるべく弛みなく配索される位置で、固定部28をワイヤーハーネスWHにテープT巻きして固定する(図1参照)。
【0058】
次に、第2引掛部42を第1引掛部22に近接させるように、第2曲げ部材40を移動させる(図4、図5参照)。すなわち、第1曲げ部材20と第2曲げ部材40とが、第2引掛部42に引掛けられた光ケーブル2がなるべく弛みなく配索される位置関係となる位置で、第1係止部36bを被係止部52bに係止させる。
【0059】
これにより、2本の光ケーブル2を、弛みを抑制して曲げ状態でワイヤーハーネスWHに支持することができる。なお、2本の光ケーブル2は、光ケーブル曲げ支持部材10の連結方向C他方側で、ワイヤーハーネスWHと一緒にテープT巻きされるとよい(図1参照)。
【0060】
もっとも、第1曲げ部材20と第2曲げ部材40とは、各光ケーブル2を第1引掛部22及び第2引掛部42に引掛ける前に、又は、固定部28をワイヤーハーネスWHに固定した後に連結してもよい。また、第1引掛部22と第2引掛部42との位置調節は、各光ケーブル2を引掛けた状態で、固定部28をワイヤーハーネスWHに固定する前に行ってもよい。
【0061】
図4、図5では、第1曲げ部材20と第2曲げ部材40とを近接させて連結した状態で、第1引掛部22と第2引掛部42とが間隔をあけて位置する例を示しているが、第1引掛部22の他方側端部と第2引掛部42の一方側端部とが当接する位置まで近接可能に連結されてもよい。すなわち、第1案内部38が、第2連結部52をより奥まで挿入可能なように深く形成されると共に、第2連結部52のうち、第1引掛部22と第2引掛部42とが当接する位置で第1係止部34が対向する位置にも、被係止部52bが形成されていればよい。
【0062】
また、第1引掛部22及び第2引掛部42は、連結方向C他方側端部が第2引掛部42、142のうち連結方向C一方側端部に対応した形状に形成されている場合に限られない。すなわち、第1引掛部22及び第2引掛部42は、例えば、それぞれ平面視円形に形成されていてもよい。
【0063】
また、これまで、第1連結部36が第1係止部36bを有し、第2連結部52が複数の被係止部52bを有し、第3連結部56が第2係止部56bを有する例で説明したが、これに限られるものではない。すなわち、第1連結部36、第2連結部52及び第3連結部56の構成は、第1曲げ部材20及び第2曲げ部材40(及び別の第2曲げ部材140)を連結方向Cに位置調節可能に連結可能であればよい。
【0064】
例えば、第1連結部が第1引掛部22から連結方向C他方側に延出すると共に複数の被係止部を有し、第2引掛部に第1連結部を挿入可能な案内部が形成され、第2連結部が案内部内に挿入される第1連結部の複数の被係止部に選択的に係止可能な係止部を有していてもよい。この場合、第3連結部は、第2引掛部42から連結方向C他方側に延出すると共に複数の被係止部を有しているとよい。
【0065】
また、第1連結部が第1案内部内に開口する複数の被係止部を有し、第2連結部が、挿入部の一主面に第1連結部の複数の被係止部に選択的に係止可能な係止部が形成された形状であってもよい。この場合、第3連結部は、第2案内部内に開口する複数の被係止部を有しているとよい。
【0066】
また、第1係止部及び第2係止部が凸状に形成され、複数の被係止部が凹状に形成される場合に限られず、凹凸関係が逆であってもよい。
【0067】
光ケーブル曲げ支持部材は、第1曲げ部材20と複数の第2曲げ部材とを備える構成であってもよい。図6、図7には、第1曲げ部材20と、第2曲げ部材40と、別の第2曲げ部材140とを有する光ケーブル曲げ支持部材100を示している。別の第2曲げ部材140は、第2曲げ部材40と同様の形状の部材である。すなわち、別の第2曲げ部材140を第2曲げ部材40に連結する例で説明すると、当該別の第2曲げ部材140は、光ケーブル2を引掛可能な第2引掛部142と、第3連結部56の第2係止部56bが係止可能な複数の被係止部152bを有する第2連結部152と、さらに別の第2曲げ部材の第2連結部の複数の被係止部に選択的に係止可能な第2係止部156bを有する第3連結部156とを有している。
【0068】
この第2曲げ部材は、曲げられる光ケーブル2の本数に対応した個数設けられるとよく、3以上の複数個設けられてもよい。なお、上述したように、第2曲げ部材40を1つだけ有する光ケーブル曲げ支持部材10の場合、第2曲げ部材40の第3連結部56は省略されてもよい。
【0069】
上記構成に係る光ケーブル曲げ支持部材10によると、第1連結部36と第2連結部52とが、第1曲げ部材20と第2曲げ部材40とを連結方向Cに位置調節可能に連結可能に形成されていると共に、第3連結部56が、第2曲げ部材40と別の第2曲げ部材140とを連結方向Cに位置調節可能に別の第2曲げ部材140の第2連結部52と連結可能に形成されている。このため、それぞれに引掛けられた光ケーブル2の弛みを抑制するように第1引掛部22と第2引掛部42との連結方向の間隔を調節することができる。さらに、光ケーブル2を引掛けた第2曲げ部材40と別の第2曲げ部材140との連結方向Cの位置を調節することにより、3本以上の複数の光ケーブル2を弛みを抑制して曲げ状態に維持することができる。この状態で、第1曲げ部材20の固定部28をワイヤーハーネスに固定することより、複数の光ケーブル2をより確実に曲げ状態でワイヤーハーネスWHに支持することができる。
【0070】
また、第1曲げ部材20及び第2曲げ部材40(及び別の第2曲げ部材140)が連結されるため、第1曲げ部材20を複数用いて複数の光ケーブル2を支持する場合と比較して、部品自体の大きさを小さくして材料の軽減を図れる上に、固定部28を固定するテープT巻き箇所の低減により、テープTの材料費及びテープT巻きの工数を削減することができる。
【0071】
また、第2連結部52が連結方向Cに並ぶ複数の被係止部52bを有し、第1連結部36が複数の被係止部52bに対して選択的に係止可能な第1係止部36bを有している。また、第3連結部56は、複数の被係止部152bに対して選択的に係止可能な第2係止部56bを有している。このように、第1係止部36b及び第2係止部56bがそれぞれ複数の被係止部52b、152bに対して選択的に係止可能に形成されているため、第1曲げ部材20及び第2曲げ部材40に引掛けられる各光ケーブル2の弛みが抑制される位置で、第1係止部36b及び第2係止部56bをそれぞれ複数の被係止部52bの1つに係止させることにより、複数の光ケーブル2をより確実に曲げ状態に維持することができる。
【0072】
また、第2連結部52が第2引掛部42から連結方向C一方側に延出するように形成され、第1連結部36が第1引掛部22の第1案内部38内に挿入される第2連結部52に連結可能に形成されている。また、第3連結部56は、第2引掛部42の第2案内部58内に挿入される別の第2曲げ部材140の第2連結部52に連結可能である。このように、第2連結部52又は152が、第1案内部38又は第2案内部58内に挿入された状態で第1連結部36又は第3連結部56に連結される。これにより、第1曲げ部材20及び第2曲げ部材40の連結形態で連結方向C他方へ突出する構成を省略してよりコンパクトにすることができると共に、第1係止部36又は第2係止部56が被係止部52b又は152bに係止した連結状態をより確実に維持することができる。
【0073】
また、第1引掛部22及び第2引掛部42、142は、連結方向C他方側端部が、第2引掛部42、142のうち連結方向C一方側端部の形状に対応した形状に形成されているため、第1曲げ部材20、第2曲げ部材40及び別の第2曲げ部材140を連結方向Cにより近接させて連結することができ、連結形態をコンパクトにできると共に連結方向Cの位置調節の幅を大きくすることができる。
【0074】
また、固定部28が、第1引掛部22から連結方向C一方側に向けて延出する板状に形成されているため、固定部28をワイヤーハーネスWHと一緒にテープT巻き等して固定することにより、光ケーブル2を容易にワイヤーハーネスWHに支持することができる。
【符号の説明】
【0075】
2 光ケーブル
10、100 光ケーブル曲げ支持部材
20 第1曲げ部材
22 第1引掛部
25 第1引掛面
28 固定部
36 第1連結部
36b 第1係止部
38 第1案内部
40、140 第2曲げ部材
42、142 第2引掛部
45 第2引掛面
52、152 第2連結部
52b、152b 被係止部
56、156 第3連結部
56b、156b 第2係止部
C 連結方向
WH ワイヤーハーネス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の光ケーブルを曲げた状態でワイヤーハーネスに支持可能な光ケーブル曲げ支持部材であって、
第1曲げ部材と第2曲げ部材とを備え、
前記第1曲げ部材は、
前記複数の光ケーブルのうちの1本を曲げた状態で引掛可能な第1引掛面を有する第1引掛部と、
前記ワイヤーハーネスに対して固定可能な固定部と、
第1連結部とを有し、
前記第2曲げ部材は、
前記複数の光ケーブルのうちの他の1本を曲げた状態で引掛可能な第2引掛面を有する第2引掛部と、
前記第1連結部と連結可能な第2連結部とを有し、
前記第1連結部と前記第2連結部とは、前記第1曲げ部材と前記第2曲げ部材とを連結方向に位置調節可能に連結可能に形成されている、光ケーブル曲げ支持部材。
【請求項2】
請求項1に記載の光ケーブル曲げ支持部材であって、
前記第1連結部及び前記第2連結部の一方は、前記連結方向に並ぶ複数の被係止部を有し、
前記第1連結部及び前記第2連結部の他方は、前記複数の被係止部に対して選択的に係止可能な係止部を有している、光ケーブル曲げ支持部材。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の光ケーブル曲げ支持部材であって、
前記第2連結部は、前記第2引掛部から、前記連結方向一方側に延出するように形成され、
前記第1引掛部は、前記第2連結部を挿入可能な第1案内部を有し、
前記第1連結部は、前記第1案内部内に挿入される前記第2連結部と連結可能に形成されている、光ケーブル曲げ支持部材。
【請求項4】
請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の光ケーブル曲げ支持部材であって、
前記第1引掛部は、前記連結方向において、他方側端部が前記第2引掛部の一方側端部の形状に対応した形状に形成されている、光ケーブル曲げ支持部材。
【請求項5】
請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の光ケーブル曲げ支持部材であって、
複数の前記第2曲げ部材を備え、
複数の前記第2曲げ部材は、複数の前記第2曲げ部材のうちの1つと他の1つとを前記連結方向に位置調節可能に、前記第2連結部と連結可能に形成されている第3連結部を有している、光ケーブル曲げ支持部材。
【請求項6】
請求項5に記載の光ケーブル曲げ支持部材であって、
複数の前記第2曲げ部材の第2引掛部は、前記連結方向において、他方側端部が一方側端部の形状に対応した形状に形成されている、光ケーブル曲げ支持部材。
【請求項7】
請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の光ケーブル曲げ支持部材であって、
前記固定部は、前記第1引掛部から、前記連結方向一方側に向けて延出する板状に形成されている、光ケーブル曲げ支持部材。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−145801(P2012−145801A)
【公開日】平成24年8月2日(2012.8.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−4722(P2011−4722)
【出願日】平成23年1月13日(2011.1.13)
【出願人】(000183406)住友電装株式会社 (6,135)
【Fターム(参考)】