説明

光データ伝送システム

【課題】構成自由度が高い光データ伝送システムを提供する。
【解決手段】飛行体において光データを伝送する光データ伝送システムであって、ヘッドエンド部2と、光スプリッタ4と、光スプリッタ4から受けた光データを処理することにより画像等を表示するN個の端末部と、ヘッドエンド部2と光スプリッタ4との間、および光スプリッタ4と端末部との間に接続される複数本の光ケーブルと、乗客用のシートであって互いに近接して配置され、双方向の光データを伝送するN個のシートを含むシートグループと、を有する。N個の端末部は、N個のシートにそれぞれ関連付けられて配置され、光スプリッタ4は、シートグループに関連付けられて配置され、ヘッドエンド部2からの光データをN個の端末部へ送り、反対にN個の端末部からの互いに異なるN系統の光データを1系統に統合し、ヘッドエンド部2へ送る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光データ伝送システムの技術に関し、さらに詳しくは航空機内部で用いられる光データ伝送システムの技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、航空機内では、インフライトエンターテインメント(in−flight entertainment=IFE)システムが導入され、長時間旅をする人々は、映画、オーディオプログラム、ゲーム、およびインターネット閲覧サービス等により、快適な旅行を楽しめるようになってきた。これらの画像、オーディオ、およびインターネットデータ等の情報データは、通常、航空機内のサーバに蓄積され、そこから通信ケーブルまたは無線により端末に送られる。端末は、主として乗客用シートごとに設置され、受信した情報データの処理部、小型画像モニター、イヤホン、およびコントローラ等で構成される。
【0003】
この技術分野に関する従来例として、特許文献1には、サーバ/スイッチユニット、複数のビデオディスプレイユニット、および複数の光ファイバーケーブルを備えるIFEシステムが開示されている。サーバ/スイッチユニットは、複数のサーバ、複数の乗客座席トランシーバ、およびスイッチを備えている。スイッチは、乗客座席トランシーバと複数のサーバとの間のデータ通信を提供し、各サーバが、スイッチを通して各乗客座席トランシーバと通信可能であるようにしている。各ケーブルは、ヘッドエンド接続および乗客側接続を備え、ビデオディスプレイユニットトランシーバが、対応する光ファイバーケーブルを通して、対応する乗客座席トランシーバに提供されるようにしている。これにより、モジュール構成で拡張可能なIFEシステムが提供されるとしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特表2009−508735号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した従来例において開示されている技術によれば、スイッチには電源が必要であり、またスイッチ自体の構成が複雑であるため小型軽量化には限度があった。また従来は、サーバ/スイッチユニットと乗客座席トランシーバとは光ファイバーケーブルを用いて1対1で接続されているために配線量が膨大となるとともに配線に伴う作業量が多くなる。また、配線量が大きくなるので故障(断線など)の発生する確率も高くなる。したがって飛行体においてIFEシステムを自由に構成することができないという課題があった。
【0006】
本発明は、上述した従来の課題を解決するもので、構成自由度が高い光データ伝送システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した目的を達成するために、本発明の光データ伝送システムは、光データを伝送する光データ伝送システムであって、光データを送受信するヘッドエンド部と、受動素子である1個以上の第1光スプリッタと、第1光スプリッタから受けた光データを処理することにより画像音声等を出力する、N個の端末部と、ヘッドエンド部と第1光スプリッタとの間、および第1光スプリッタと端末部との間に接続され、光データを伝送する複数本の光ケーブルと、互いに近接して配置されるN個のシートを含むシートグループと、を有し、N個の端末部は、N個のシートにそれぞれ関連付けられて配置され、第1光スプリッタは、シートグループに関連付けられて配置され、ヘッドエンド部からの1系統の光データを分岐してN個の端末部へ送る。
【0008】
これにより、第1光スプリッタは、小型軽量であり電源配線が不要なため、飛行体のシート配列において乗客の障害とならない所望の位置に配置することができ、その結果、自由度が高い光データ伝送システムを構成することが可能となる。しかも、第1光スプリッタがシートグループに関連付けられて配置されることにより、N個のシートを含むシートグループ、N個の端末部、および第1光スプリッタは、1セットとしてシートベンダーにより納入され、容易に設置および交換することが可能となる。さらに光ケーブルが、ヘッドエンド部と第1光スプリッタとの間、および第1光スプリッタとN個の端末部との間に接続されることにより、ヘッドエンド部から端末部までの経路をすべて光ケーブル化し、第1光スプリッタがN本の光ケーブルを1本化するため、光ケーブルの総配線長を最小限にすることができる。これにより、光ケーブルの部品コストを圧縮するとともに、電磁妨害(electromagnetic interference=EMI)を低減し、機体を軽量化することができるので、システムコストおよび燃料コストを圧縮することが可能となる。
【0009】
また本発明の光データ伝送システムでは、さらに、受動素子であり、ヘッドエンド部と第1光スプリッタとの間に接続される第2光スプリッタを有し、第2光スプリッタは、ヘッドエンド部からの光データを1個以上の第1光スプリッタへ送り、反対に1個以上の第1光スプリッタからの互いに異なる1系統以上の光データを1系統に統合し、ヘッドエンド部へ送ってもよい。
【0010】
これにより、現存する世界最大の航空機においても、全シートに端末部を設け、インフライトエンターテインメント(in−flight entertainment=IFE)システムを享受することが可能となる。さらに、ヘッドエンド部と第1光スプリッタとの間の光ケーブルの配線を簡素化することができるので、システムコストをさらに圧縮することが可能となる。
【0011】
また本発明の光データ伝送システムでは、さらに、ヘッドエンド部と第1光スプリッタとの間に接続されるスイッチングハブを有し、スイッチングハブは、ヘッドエンド部からの光データをスイッチングすることにより1系統以上に分割し、1個以上の第1光スプリッタへそれぞれ送り、反対に1個以上の第1光スプリッタからの光データをスイッチングすることにより1系統に統合し、ヘッドエンド部へ送ってもよい。
【0012】
これにより、現存する世界最大の航空機においても、全シートに端末部を設け、IFEシステムを享受することが可能となる。さらに、ヘッドエンド部と第1光スプリッタとの間の光ケーブルの配線を簡素化するとともに、ヘッドエンド部と第1光スプリッタとの間の挿入損失を最小限にすることができ、システムコストをさらに圧縮することが可能となる。
【0013】
また本発明の光データ伝送システムでは、N個の端末部は、N個のシートにそれぞれ取り付けられ、第1光スプリッタは、シートグループに取り付けられてもよい。
【0014】
これにより、第1光スプリッタがシートグループに取り付けられる一部品となるため、シートグループ単位の設置および交換が容易になる。さらに第1光スプリッタがN個のシートに近接して取り付けられることにより、光ケーブルの総配線長を最小限にすることができる。
【0015】
また本発明の光データ伝送システムでは、第1光スプリッタは、シートグループにおけるN個のシートのうち、少なくともいずれか1つに取り付けられてもよい。
【0016】
これにより、第1光スプリッタを、乗客の障害とならない、シートの所望の位置に取り付けることができるため、自由度が高い光データ伝送システムを構成することが可能となる。
【0017】
また本発明の光データ伝送システムでは、光ケーブルは、光ファイバーケーブルであってもよい。
【0018】
また本発明の光データ伝送システムでは、光ケーブルは、双方向の光データを互いに異なる波長で伝送してもよい。
【0019】
これにより、1本の光ケーブルを用いて波長分割多重(wavelength division multiplexing=WDM)双方向通信が可能となるため、光ケーブルの配線を簡素化するとともに機体を軽量化し、システムコストおよび燃料コストを圧縮することが可能となる。
【0020】
また本発明の光データ伝送システムでは、端末部は、メディア変換部、処理部、ユーザ入力デバイス、およびモニターを含み、メディア変換部は、第1光スプリッタからの光データを電気データに変換し、ユーザ入力デバイスは、入力された情報を処理部へ送り、処理部は、電気データ内において端末部に関連付けられたデータを抽出し、処理することにより画像データを生成し、一方で入力された情報に対応する画像データを生成し、モニターは、画像データを表示してもよい。
【0021】
また本発明の光データ伝送システムでは、モニターは、タッチパネルを含み、ユーザ入力デバイスは、タッチパネルであってもよい。
【0022】
これにより、端末部の使い勝手が改善される。
【0023】
また本発明の光データ伝送システムでは、処理部およびモニターは、互いに一体化されてもよい。
【0024】
これにより、処理部およびモニターは、シート着席位置の制限された空間において、コンパクトに形成することができる。
【0025】
また本発明の光データ伝送システムでは、ヘッドエンド部は、N個の端末部にそれぞれ関連付けられたN系統の同期制御データを光データに含ませ、各端末部は、光データ内の関連付けられた同期制御データに基づいて、光データの送信タイミングを制御し、他の(N−1)系統の光データのいずれの送信タイミングからも異なるようにしてもよい。
【0026】
これにより、第1光スプリッタは、時分割多重(time division multiplexing=TDM)を用いて各端末部からの光データを多重化することができる。
【0027】
また本発明の光データ伝送システムでは、飛行体は、互いに隣接した複数のシートから構成されるシート列を複数備えており、シートグループが整数個のシート列を含んでもよい。
【0028】
飛行体は、航空機、ヘリコプター、飛行船、地上に連結された浮遊物体、ロケット、人工衛星、宇宙ステーションのうちの少なくとも1つであってもよい。
【発明の効果】
【0029】
本発明の光データ伝送システムによれば、第1光スプリッタは、小型軽量であり電源配線が不要なため、飛行体のシート配列において乗客の障害とならない所望の位置に配置することができ、その結果、自由度が高い光データ伝送システムを構成することが可能となる。しかも、第1光スプリッタがシートグループに関連付けられて配置されることにより、N個のシートを含むシートグループ、N個の端末部、および第1光スプリッタは、1セットとしてシートベンダーにより納入され、容易に設置および交換することが可能となる。さらに光ケーブルが、ヘッドエンド部と第1光スプリッタとの間、および第1光スプリッタとN個の端末部との間に接続されることにより、ヘッドエンド部から端末部までの経路をすべて光ケーブル化し、第1光スプリッタがN本の光ケーブルを1本化するため、光ケーブルの総配線長を最小限にすることができる。これにより、光ケーブルの部品コストを圧縮するとともに、電磁妨害を低減し、機体を軽量化することができるので、システムコストおよび燃料コストを圧縮することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明の1つの実施形態における光データ伝送システムの構成例を示すブロック図である。
【図2】本発明の1つの実施形態における光データ伝送システムの端末部の構成例を示すブロック図である。
【図3】本発明の1つの実施形態における光データ伝送システムの端末部およびシートの構成例を示す斜視図である。
【図4】本発明の1つの実施形態における光データ伝送システムの光スプリッタの構成例を示す模式図である。
【図5】本発明の1つの実施形態の変形例1における光データ伝送システムの構成例を示すブロック図である。
【図6】本発明の1つの実施形態の変形例2における光データ伝送システムの構成例を示すブロック図である。
【図7】本発明の1つの実施形態の変形例1における光データ伝送システムの詳細な構成例を示すブロック図である。
【図8】航空機(飛行体)内のシート配列の一般的な例を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、本発明を実施するための形態に関するいくつかの例について、図面を参照しながら説明する。図面において、実質的に同一の構成、動作、および効果を表す要素には、同一の符号を付す。例えば符号A1、A2、・・・、Anは、A1からAnまで、末尾の数詞が1ずつ繰り上がる符号を表し、A1〜Anのようにも記される。図面上の符号は、符号で示される信号の大きさを表す変数値として、式上でも用いられる。
【0032】
(1)光データ伝送システム1
図1は、光データ伝送システム1の構成例を示すブロック図である。光データ伝送システム1は、飛行体において光データを伝送するシステムである。光データ伝送システム1は、ヘッドエンド部2、光スプリッタ4、N個(Nは1よりも大きい整数)の端末部B1、B2、・・・、BN、複数本の光ケーブルFh、F1、F2、・・・、FN、およびシートグループ3を含む。ここでシートグループについて説明する。図8は、航空機(飛行体)内のシート配列の一般的な例を示す平面図である。この例では、通路C1、C2を挟んで、2列、4列、2列のシートが互いに隣接して配置されている。ここでは、これら隣接して配置された複数のシートをシート列と呼ぶ。例えば、図8においてシートA1、A2、A3、A4がひとつのシート列の例であり、シートA5、A6、A7、A8も他のシート列の例である。そして、シートグループとは1個あるいは複数のシート列から構成されていてもよい。さらには、シート列に関係なく、近接した複数のシート(シート列の一部のシートのみを含む)から構成されてもよい。あるいは、航空機のビジネスクラスのようなひとかたまりのシートの配列でもよい。
【0033】
ヘッドエンド部2は、光データdhを送受信する。光スプリッタ4は、受動素子である。端末部B1〜BNは、光スプリッタ4から受けた光データd1、d2、・・・、dNを処理することによりヘッドエンド部2から伝送される画像等を表示する。光ケーブルFhは、ヘッドエンド部2と光スプリッタ4との間に接続され、光ケーブルF1〜FNは、光スプリッタ4と端末部B1〜BNとの間にそれぞれ接続される。これにより、光ケーブルFh、F1〜FNは、ヘッドエンド部2から各端末部B1〜BNへの方向の下り光データと、各端末部B1〜BNからヘッドエンド部2への方向の上り光データとを含む双方向の光データdh、d1〜dNを、それぞれ伝送する。この双方向光通信は光波長分割多重により実現される。シートグループ3(点線の枠で示される)は、N個のシートA1、A2、・・・、AN(点線の枠で示される)を含む。シートA1〜ANは、乗客用のシートであって、互いに近接して配置される。
【0034】
端末部B1〜BNは、シートA1〜ANにそれぞれ対応し、関連付けられて配置される。光スプリッタ4は、シートグループ3に関連付けられて配置される。光スプリッタ4は、ヘッドエンド部2からの光データdhを端末部B1〜BNへ光を分岐させて送り、反対に端末部B1〜BNからの互いに異なるN系統の光データd1〜dNを1系統に統合し、ヘッドエンド部2へ送る。
【0035】
これにより、光スプリッタ4は、小型軽量であり電源配線が不要なため、飛行体のシート配列において乗客の障害とならない所望の位置に配置することができる。特にシートにおいては、乗客の荷物や足下など、邪魔にならない位置に配置できる。その結果、機体やシート配列の自由度が高い光データ伝送システム1を構成することが可能となる。しかも、光スプリッタ4がシートグループ3に関連付けられて配置されることにより、シートA1〜ANを含むシートグループ3、端末部B1〜BN、および光スプリッタ4は、1セットとしてシートベンダーにより納入され、容易に設置および交換することが可能となる。さらに、光ケーブルFhがヘッドエンド部2と光スプリッタ4との間に接続され、光ケーブルF1〜FNが光スプリッタ4と端末部B1〜BNとの間にそれぞれ接続されることにより、ヘッドエンド部2から各端末部B1〜BNまでの経路をすべて光ケーブル化し、光スプリッタ4がN本の光ケーブルF1〜FNを光ケーブルFhに1本化するため、光ケーブルFh、F1〜FNの総配線長を最小限にすることができる。これにより、光ケーブルFh、F1〜FNの部品コストを圧縮するとともに、電磁妨害(electromagnetic interference=EMI)を低減し、機体を軽量化することができるので、システムコストおよび燃料コストを圧縮することが可能となる。
【0036】
飛行体は、航空機、ヘリコプター、飛行船、地上に連結された浮遊物体、ロケット、人工衛星、宇宙ステーションのうちの少なくとも1つであってもよい。
【0037】
(2)ヘッドエンド部2
ヘッドエンド部2は、処理部21およびメディア変換部22を含む。処理部21は、蓄積部23を含み、映画および音楽などのコンテンツデータを、圧縮された状態で蓄積する。処理部21は、地上局との無線通信によりインターネットおよび電話などの通信データを受信してもよい。処理部21は、端末部B1〜BNにそれぞれ関連付けられたN系統の同期制御データを生成してもよい。さらに処理部21は、光データ伝送システム1の保守および監視用の保守データを生成してもよい。処理部21は、このようなコンテンツデータ、通信データ、同期制御データ、および保守データなどのデータを含む電気データdeを生成する。
【0038】
メディア変換部22は、電気データdeを、レーザダイオードなどの発光器を用いて下り光データに変換する。さらにメディア変換部22は、下り光データを、WDM(wavelength division multiplexing=波長分割多重)フィルタを用いて上り光データと多重し、光データdhを生成する。メディア変換部22は、光ケーブルFhを介して光データdhを送受信する。例えば、下り光データ用の波長には、1.55ミクロンメートルが使用され、上り光データ用の波長には、1.31ミクロンメートルが使用される。この場合、光ケーブルFh、F1〜FNは、シングルモード光ファイバーケーブルである。これにより、各1本の光ケーブルFh、F1〜FNを用いて波長分割多重(wavelength division multiplexing=WDM)双方向通信が可能となるため、光ケーブルFh、F1〜FNの配線を簡素化するとともに機体を軽量化し、システムコストおよび燃料コストを圧縮することが可能となる。
【0039】
反対にメディア変換部22は、光データdhのうち受信した上り光データを、WDMフィルタを用いて下り光データから分離し、フォトダイオードなどの受光器を用いて電気データdeに変換する。処理部21は、電気データdeが通信データの場合、地上局との無線通信により通信データを送信する。処理部21は、電気データdeが保守データの場合、光データ伝送システム1の各機能の状態を調べ、異常がないかどうかを判断する。処理部21は、電気データdeがコンテンツ要求データの場合、コンテンツ要求データ内に含まれる、要求されたコンテンツの識別子およびこの特定のコンテンツを要求している端末部を表すコンテンツ要求端末部の識別子に基づいて、要求されたコンテンツデータを蓄積部23から読み出し、コンテンツ要求端末部の識別子をコンテンツデータに付与する。すなわち処理部21は、読み出されたコンテンツデータを、コンテンツ要求端末部の識別子に対応する端末部に関連付ける。
【0040】
(3)端末部B1
図2は、光データ伝送システム1の端末部B1の構成例を示すブロック図である。端末部B2〜BNは、端末部B1と同様に構成される。端末部B1は、メディア変換部T1、処理部T5、ユーザ入力デバイスT2、モニターT3、およびヘッドホンT4を含む。
【0041】
端末部B1は、光ケーブルF1を介して光データd1を送受信する。メディア変換部T1は、光データd1のうち受信した下り光データを、WDMフィルタを用いて上り光データから分離し、フォトダイオードなどの受光器を用いて電気データdt1に変換する。処理部T5は、電気データdt1がコンテンツデータまたは通信データの場合、電気データdt1内において端末部B1に関連付けられたデータ、例えばコンテンツ要求端末部の識別子が端末部B1に対応するコンテンツデータを抽出し、伸張することにより画像データおよび音声データのうち少なくとも1つを生成する。処理部T5は、伸張された画像データを、電気データdt3を介してモニターT3へ出力し、伸張された音声データを、電気データdt4を介してヘッドホンT4へ出力する。処理部T5は、電気データdt1が保守データの場合、端末部B1の各機能の状態を保守データに書き込む。端末部B1は、この保守データを、電気データdt1および光データd1を介してヘッドエンド部2へ送信する。
【0042】
ユーザ入力デバイスT2は、コンテンツの選択情報、ならびにコンテンツ再生の開始および停止情報など、乗客により入力された情報を、電気データdt2を介して処理部T5へ送る。処理部T5は、入力された情報が特定のコンテンツを要求する情報の場合、要求されたコンテンツの識別子および端末部B1の識別子を含むコンテンツ要求データを生成する。端末部B1は、このコンテンツ要求データを、電気データdt1および光データd1を介してヘッドエンド部2へ送信する。
【0043】
処理部T5は、電気データdt1が端末部B1に関連付けられた同期制御データの場合、この同期制御データに基づいて、光データd1の送信タイミングを制御し、他の(N−1)系統の光データd2〜dNのいずれの送信タイミングからも異なるようにする。
【0044】
さらに処理部T5は、入力された情報に対応する画像データおよび音声データのうち少なくとも1つを生成し、モニターT3およびヘッドホンT4へそれぞれ出力する。モニターT3は画像データを表示し、ヘッドホンT4は音声データに基づく音声を出力する。ヘッドホンT4は、イヤホンであってもよい。モニターT3は表面にタッチパネルを含み、ユーザ入力デバイスT2はタッチパネルであってもよい。この場合、モニターT3およびユーザ入力デバイスT2は、一体化されている。これにより、端末部B1の使い勝手が改善される。
【0045】
(4)端末部B1とシートA1との位置関係
図3は、光データ伝送システム1の端末部B1およびシートA1の構成例を示す斜視図である。シートA1は、着席した乗客の左後方の視点から見られている。端末部B1は、メディア変換部T1、処理部T5、ユーザ入力デバイスT2、モニターT3、およびヘッドホンT4を含む。ユーザ入力デバイスT2およびヘッドホンT4は、シートA1の肘掛けアームに取り付けられた2つの端子に、それぞれコードを介して接続される。筐体T6は、モニターT3の周囲および裏面を覆い、モニターT3と一体化されている。メディア変換部T1および処理部T5は、筐体T6に内蔵される。これにより、メディア変換部T1、処理部T5、およびモニターT3は、シート着席位置の制限された空間において、コンパクトに形成することができる。筐体T6は、支持部T7を介してシートA1に取り付けられる。モニターT3および筐体T6は、シートA1の前方のシートの背もたれに取り付けられてもよい。
【0046】
光スプリッタ4は、上述したようにシートA1〜ANを含むシートグループ3に関連付けられて配置される。例えば図3では、光スプリッタ4は、シートA1の座面部の下面に取り付けられている。光スプリッタ4は、シートA1のその他の位置に取り付けられてもよい。これにより、光スプリッタ4を、乗客の障害とならない、シートA1の所望の位置に取り付けることができるため、自由度が高い光データ伝送システム1を構成することが可能となる。光スプリッタ4は、シートA1〜ANのうち少なくとも2つのシートにまたがって取り付けられてもよい。これにより、光スプリッタ4がシートA1〜ANに近接して取り付けられることにより、光ケーブルFh、F1〜FNの総配線長を最小限にすることができる。さらに光スプリッタ4がシートグループ3に取り付けられる一部品となるため、シートグループ3単位の設置および交換が容易になる。光スプリッタ4と端末部B1との間に接続される光ケーブルF1は、支持部T7の内部を貫通している。メディア変換部T1は、筐体T6の内部ではなく、シートA1の座面部の下面に取り付けられ、電気データdt1を伝送する電気配線が支持部T7の内部を貫通してもよい。
【0047】
(5)光スプリッタ4
図4は、光データ伝送システム1の光スプリッタ4の構成例を示す模式図である。光スプリッタ4において、光ケーブルFhに接続される経路は、1段階ごとに2分岐されることにより3段階で8分岐され、8分岐された経路は、8本の光ケーブルF1〜F8にそれぞれ接続される。光スプリッタ4は、ヘッドエンド部2からの光データdhを複製することにより、光データdhと同等な8系統の光データd1〜dN(N=8)を生成し、端末部B1〜BN(N=8)へそれぞれ送る。反対に光スプリッタ4は、端末部B1〜BN(N=8)からの互いに異なる発生タイミングの光データd1〜dN(N=8)を1系統に統合することにより、1系統の光データdhを生成し、ヘッドエンド部2へ送る。これにより、光スプリッタ4は、時分割多重(time division multiplexing=TDM)を用いて端末部B1〜B8からの光データd1〜d8を多重化することができる。ここではNが8の場合を示したが、Nは例えば2のべき乗であれば2、4、8、16、32などのいずれであってもよい。
【0048】
光スプリッタ4は、例えば石英系材料を用いたプレーナ光波回路(planar lightwave circuit=PLC)により形成される。なお、光スプリッタ4の構成方法はこれに限定されるものではなく、他の方法で構成されてもよい。
【0049】
(6)光スプリッタ5を含む光データ伝送システム1a
図5は、変形例1における光データ伝送システム1aの構成例を示すブロック図である。光データ伝送システム1における、光スプリッタ4、端末部B1〜BN、光ケーブルF1〜FN、光データd1〜dN、およびシートグループ3の符号は、光データ伝送システム1aでは、光スプリッタ41、N1個の端末部B11、B12、・・・、B1N1、N1個の光ケーブルF11、F12、・・・、F1N1、N1系統の光データd11、d12、・・・、d1N1、およびシートグループ31にそれぞれ変更される。ここでN1は、1よりも大きい整数である。さらに、光データ伝送システム1におけるシートA1〜ANの符号は、光データ伝送システム1aでは、N1個のシートA11、A12、・・・、A1N1に変更される。
【0050】
光データ伝送システム1aは、このような、光スプリッタ41、端末部B11〜B1N1、光ケーブルF11〜F1N1、およびシートグループ31をM個(Mは1よりも大きい整数、N1は後述のように変化可能)含む。すなわち光データ伝送システム1aは、M個の光スプリッタ41、42、・・・、4M、およびM個のシートグループ31、32、・・・、3Mを含む。ここで、端末部および光ケーブルの数は、シートグループ31〜3Mに対応して、それぞれN1、N2、・・・、NMのように変化可能である。
【0051】
光データ伝送システム1aは、さらに光スプリッタ5およびM本の光ケーブルFs1、Fs2、・・・、FsMを含む。光スプリッタ5は、受動素子である。光ケーブルFhは、ヘッドエンド部2と光スプリッタ5との間に接続され、光ケーブルFs1〜FsMは、光スプリッタ5と光スプリッタ41〜4Mとの間にそれぞれ接続される。これにより、光ケーブルFh、Fs1〜FsMは、ヘッドエンド部2から各光スプリッタ41〜4Mへの方向の下り光データと、各光スプリッタ41〜4Mからヘッドエンド部2への方向の上り光データとを含む双方向の光データdh、ds1〜dsMを、それぞれ伝送する。光スプリッタ5は、ヘッドエンド部2からの光データdhを光スプリッタ41〜4Mへ同等に送り、反対に光スプリッタ41〜4Mからの互いに異なることが可能なM系統の光データds1〜dsMを1系統に統合し、ヘッドエンド部2へ送る。
【0052】
さらに詳しくは、光スプリッタ5は、ヘッドエンド部2からの光データdhを複製することにより、光データdhと同等なM系統の光データds1〜dsMを生成し、光スプリッタ41〜4Mへそれぞれ送る。反対に光スプリッタ5は、光スプリッタ41〜4Mからの互いに異なる発生タイミングの光データds1〜dsMを1系統に統合することにより、1系統の光データdhを生成し、ヘッドエンド部2へ送る。これにより、光スプリッタ5は、時分割多重を用いて光スプリッタ41〜4Mからの光データds1〜dsMを多重化することができる。
【0053】
例えば、M=32、N1=N2=・・・=NM=32とすると、光データ伝送システム1aは最大1024個の端末部を含むことが可能である。これにより、現存する世界最大の航空機において、全部のシートをエコノミークラスで占めるとしても、全シートに端末部を設け、インフライトエンターテインメント(in−flight entertainment=IFE)システムを享受することが可能となる。さらに、光ケーブルFh、Fs1〜FsMの配線を簡素化することができるので、システムコストをさらに圧縮することが可能となる。
【0054】
(7)スイッチングハブ6を含む光データ伝送システム1b
図6は、変形例2における光データ伝送システム1bの構成例を示すブロック図である。光データ伝送システム1bは、光データ伝送システム1aにおける光スプリッタ5の代わりにスイッチングハブ6を含む。スイッチングハブ6は、ヘッドエンド部2と光スプリッタ41〜4Mとの間に接続される。スイッチングハブ6は、ヘッドエンド部2からの光データdhをスイッチングすることにより、M系統の光データds1〜dsMに分割し、光スプリッタ41〜4Mへそれぞれ送る。反対にスイッチングハブ6は、光スプリッタ41〜4Mからの光データds1〜dsMをスイッチングすることにより、1系統の光データdhを生成し、ヘッドエンド部2へ送る。
【0055】
ここで、スイッチングハブ6は、M個の遅延器を含み、光データds1〜dsMのタイミングを調整することができるので、光データds1〜dsMの発生タイミングを事前に異ならせる必要はない。
【0056】
例えば、M=32、N1=N2=・・・=NM=32とすると、光データ伝送システム1bは最大1024個の端末部を含むことが可能である。これにより、現存する世界最大の航空機において、全部のシートをエコノミークラスで占めるとしても、全シートに端末部を設け、IFEシステムを享受することが可能となる。さらに、光ケーブルFh、Fs1〜FsMの配線を簡素化するとともに、ヘッドエンド部2と光スプリッタ41〜4Mとの間の挿入損失を最小限にすることができ、システムコストをさらに圧縮することが可能となる。
【0057】
(8)光データ伝送システム1aの詳細な構成例
図7は、光データ伝送システム1aの詳細な構成例を示すブロック図である。ここでは、例えば大型航空機のエコノミークラスにおいて、シート配列中央付近の構成が説明される。矢印81は胴体の幅方向を示し、矢印82は胴体の長手方向を示す。矢印82の向きは、機首を示す。シートグループ31、32、33、34は、胴体の長手方向に順番に整列している。各シートグループ31〜34は、胴体の幅方向に4個、胴体の長手方向に2列、合計8個のシートを含んでいる。そのうち、例えばシートグループ31は、胴体の幅方向にシートA11、A12、A13、A14を含んでいる。シートA11〜A14の両側には、胴体の長手方向に通路が設けられる。したがって、各シートグループ31〜34は、通路を中に挟まずに、各シートグループ31〜34内の8個のシートは、近接して配置されている。
【0058】
光データ伝送システム1aは、分岐部71、72、73、74、75を含む。光スプリッタ5は、光ケーブルFhを、8本の光ケーブルFs1〜Fs8に分岐する。光スプリッタ5は、光ケーブルFhを介してヘッドエンド2に接続され、光ケーブルFs1〜Fs4を介して分岐部71に接続される。光スプリッタ5は、光ケーブルFs1〜Fs4を介して接続される構成と同様な構成に、光ケーブルFs5〜Fs8を介して接続される。分岐部71は、光ケーブルFs1〜Fs4を、光ケーブルFs1と光ケーブルFs2〜Fs4とに分岐し、光ケーブルFs1を介して光スプリッタ41に接続される。
【0059】
光スプリッタ41は、光ケーブルFs1を、8本の光ケーブルF11〜F18に分岐する。光スプリッタ41は、例えば図3における光スプリッタ4とシートA1との関係と同様に、シートA11に取り付けられる。さらに光スプリッタ41は、光ケーブルF11〜F18を介して分岐部74に接続される。分岐部74は、光ケーブルF11〜F18を、光ケーブルF11〜F14と光ケーブルF15〜F18とに分岐し、光ケーブルF15〜F18を介して分岐部75に接続される。さらに分岐部74は、光ケーブルF11を介して端末部B11に接続される。端末部B11は、例えば図3における端末部B1とシートA1との関係と同様に、シートA11に取り付けられる。
【0060】
分岐部71〜75は、コネクタ形式で形成される。例えば光ケーブルFs1は、分岐部71に、コネクタを介して着脱可能である。これにより、シートA11〜A18を含むシートグループ31は、光スプリッタ41、端末部B11〜B18、分岐部74、75、および光ケーブルFs1、F11−F18を取り付けた状態で、1セットとしてシートベンダーにより納入され、容易に設置および交換することが可能となる。
【0061】
(9)実施の形態のまとめ
以上において記述された数字は、本発明を具体的に説明するために例示したものであり、本発明は例示された数字に限定されない。上述した実施形態におけるすべての構成要素のいくつかについて、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において、上述した実施形態とは異なる組み合わせで再構成することにより、異なる組み合わせの効果を奏することが可能である。
【0062】
以上、実施形態におけるこれまでの説明は、すべて本発明を具体化した一例であって、本発明はこれらの例に限定されず、本発明の技術を用いて当業者が容易に構成可能な種々の例に展開可能である。
【産業上の利用可能性】
【0063】
本発明は、光データ伝送システムに利用できる。
【符号の説明】
【0064】
1,1a,1b 光データ伝送システム
2 ヘッドエンド部
21 処理部
22 メディア変換部
23 蓄積部
3,31,32,33,34,3M シートグループ
4,41,42,43,44,4M,5 光スプリッタ
6 スイッチングハブ
71,72,73,74,75 分岐部
81,82 矢印
A1,A2,AN,A11,A12,A1N1 シート
B1,B2,BN,B11,B12,B1N1 端末部
C1,C2 通路
dh,ds1,ds2,dsM,d1,d2,dN,d11,d12,d1N1 光データ
de,dt1〜dt4 電気データ
Fh,Fs1,Fs2,Fs3,Fs4,FsM,F1,F2,FN,F11,F12,F1N1 光ケーブル
T1 メディア変換部
T2 ユーザ入力デバイス
T3 モニター
T4 ヘッドホン
T5 処理部
T6 筐体
T7 支持部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光データを伝送する光データ伝送システムであって、
光データを送受信するヘッドエンド部と、
受動素子である1個以上の第1光スプリッタと、
前記第1光スプリッタから受けた光データを処理することにより画像音声等を出力する、N個の端末部と、
前記ヘッドエンド部と前記第1光スプリッタとの間、および前記第1光スプリッタと前記端末部との間に接続され、光データを伝送する複数本の光ケーブルと、
互いに近接して配置されるN個のシートを含むシートグループと、を有し、
前記N個の端末部は、前記N個のシートにそれぞれ関連付けられて配置され、
前記第1光スプリッタは、
前記シートグループに関連付けられて配置され、
前記ヘッドエンド部からの1系統の光データを分岐して前記N個の端末部へ送る、光データ伝送システム。
【請求項2】
さらに、受動素子であり、前記ヘッドエンド部と前記第1光スプリッタとの間に接続される第2光スプリッタを有し、
前記第2光スプリッタは、前記ヘッドエンド部からの光データを前記1個以上の第1光スプリッタに送り、反対に前記1個以上の第1光スプリッタからの互いに異なる1系統以上の光データを1系統に統合し、前記ヘッドエンド部へ送る、請求項1に記載の光データ伝送システム。
【請求項3】
さらに、前記ヘッドエンド部と前記第1光スプリッタとの間に接続されるスイッチングハブを有し、
前記スイッチングハブは、前記ヘッドエンド部からの光データをスイッチングすることにより1系統以上に分割し、前記1個以上の第1光スプリッタへそれぞれ送り、反対に前記1個以上の第1光スプリッタからの光データをスイッチングすることにより1系統に統合し、前記ヘッドエンド部へ送る、請求項1に記載の光データ伝送システム。
【請求項4】
前記N個の端末部は、前記N個のシートにそれぞれ取り付けられ、
前記第1光スプリッタは、前記シートグループに取り付けられる、請求項1に記載の光データ伝送システム。
【請求項5】
前記第1光スプリッタは、前記シートグループにおける前記N個のシートのうち、少なくともいずれか1つに取り付けられる、請求項4に記載の光データ伝送システム。
【請求項6】
前記光ケーブルは、光ファイバーケーブルである、請求項1に記載の光データ伝送システム。
【請求項7】
前記光ケーブルは、前記双方向の光データを互いに異なる波長で伝送する、請求項1に記載の光データ伝送システム。
【請求項8】
前記端末部は、メディア変換部、処理部、ユーザ入力デバイス、およびモニターを含み、
前記メディア変換部は、前記第1光スプリッタからの光データを電気データに変換し、
前記ユーザ入力デバイスは、入力された情報を前記処理部へ送り、
前記処理部は、前記電気データ内において前記端末部に関連付けられたデータを抽出し、処理することにより画像データを生成し、一方で前記入力された情報に対応する画像データを生成し、
前記モニターは、前記画像データを表示する、請求項1に記載の光データ伝送システム。
【請求項9】
前記モニターは、タッチパネルを含み、
前記ユーザ入力デバイスは、前記タッチパネルである、請求項8に記載の光データ伝送システム。
【請求項10】
前記処理部および前記モニターは、互いに一体化される、請求項8に記載の光データ伝送システム。
【請求項11】
前記ヘッドエンド部は、前記N個の端末部にそれぞれ関連付けられたN系統の同期制御データを光データに含ませ、
前記各端末部は、光データ内の前記関連付けられた同期制御データに基づいて、光データの送信タイミングを制御し、他の(N−1)系統の光データのいずれの送信タイミングからも異なるようにする、請求項1に記載の光データ伝送システム。
【請求項12】
前記飛行体は、互いに隣接した複数のシートから構成されるシート列を複数備えており、前記シートグループが整数個の前記シート列を含む、請求項1に記載の光データ伝送システム。
【請求項13】
前記飛行体は、航空機、ヘリコプター、飛行船、地上に連結された浮遊物体、ロケット、人工衛星、宇宙ステーションのうちの少なくとも1つである、請求項1に記載の光データ伝送システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−49844(P2012−49844A)
【公開日】平成24年3月8日(2012.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−190302(P2010−190302)
【出願日】平成22年8月27日(2010.8.27)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】