説明

光ファイバコネクタ及びその組立方法

【課題】光ファイバの端面を加工する専用ツールも、当該専用ツールを用いた作業も必要とすることなく、組立可能な光ファイバコネクタを提供すること。
【解決手段】光ファイバ把持部4に連結されたフェルール1又は光ファイバ端面処理部8の内部に、光ファイバ6を調心し、研削などの加工を施す光ファイバ調心・加工部7を設けたことにより、光ファイバ6を光ファイバ把持部4側から挿入するとともに回転させてフェルール1へ挿通させることで、光ファイバ6の端面を研削してファイバカッタなどにより切断された劈開面のリップルを除去し、光ファイバ6がフェルール1の先端面まで到達した後に光ファイバ把持部4にて把持・固定することによって光ファイバコネクタを組立てることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光関連工事において現場組立する光ファイバコネクタ及びその組立方法に関する。
【背景技術】
【0002】
光ファイバコネクタでは、コアを伝搬してきた光が光ファイバの端面から出射する際に、コアと屈折率の異なる空気によって反射されることを抑え、良好な反射損失特性を実現する必要がある。この光ファイバの端面における空気との反射を抑える方法として、接続する光ファイバの端面同士の間にコアと同じ屈折率を有する屈折率整合剤を介在させることで抑える方法と、光ファイバのコア同士を直接、密着(Physical Contact:PC)接続させることで抑える方法がある。
【0003】
従来、コア同士をPC接続するには、フェルールに接着剤で固定した光ファイバの端面を鏡面状態に研磨する必要があり、光ファイバの端面を研磨するためには、専用の研磨ツールと砥粒が埋め込まれた研磨シートとを用意する必要があった。
【0004】
一方、光ファイバの先端をフェルールより突き出した状態で保持させておき、接続時に光ファイバがコネクタの内部で座屈する(撓む)ことにより発生する押圧力を利用して、光ファイバの端面を研磨することなくPC接続を実現する方法が提案されている(非特許文献1参照)。なお、端面研磨されていない光ファイバの端面、即ちファイバカッタなどにより切断された光ファイバの劈開面には円周部にリップルが生じており、このリップルを取り除く加工のみを実施することでコア同士のPC接続を実現する方法である。
【非特許文献1】電子情報通信学会2008年総合大会講演論文集、“ファイバ端面研磨が不要な現場組立PCコネクタの検討”、B−13−14
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
光ファイバの端面をPC接続する従来の光ファイバコネクタでは、光ファイバコネクタを組み立てる時には光ファイバコネクタ部材のみならず、光ファイバの端面を加工する専用ツールも必要であり、当該専用ツールを用いた作業も必要であった。
【0006】
本発明は、光ファイバの端面を加工する専用ツールも、当該専用ツールを用いた作業も必要とすることなく、組立可能な光ファイバコネクタを提供することで、光ファイバ接続作業の簡易化を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明の光ファイバコネクタは以下の特徴的な構成を有する。
【0008】
少なくともフェルール、光ファイバ端面処理部及び光ファイバ把持部から構成され、前記フェルール、光ファイバ端面処理部及び光ファイバ把持部は互いに連結され、前記フェルール又は光ファイバ端面処理部はその内部に光ファイバ調心・加工部を備え、前記光ファイバ把持部は光ファイバガイド部を少なくとも備え、前記光ファイバガイド部は光ファイバ調心・加工部と連絡し且つ光ファイバを挿通するガイド溝又はガイド孔をその端部から備えることを特徴とする。
【0009】
前記光ファイバ調心・加工部はその内部に、光ファイバを研削する光ファイバ加工部材と、光ファイバを調心する光ファイバ調心部材とを備えることを特徴とする。
【0010】
前記光ファイバ加工部材は、その研削部分の断面形状が円形又は三角形であることを特徴とする。
【0011】
前記光ファイバ加工部材は、その研削部分が光ファイバ加工部材と異なる物質であることを特徴とする。
【0012】
前記光ファイバ加工部材は、その研削部分が光ファイバ調心・加工部に挿通された光ファイバに当たる角度が0度より大きく90度より小さいことを特徴とする。
【0013】
前記光ファイバ調心部材は、その断面形状がV溝又はU溝若しくは孔であることを特徴とする。
【0014】
前記光ファイバガイド部は、その断面形状がV溝又はU溝若しくは孔であることを特徴とする。
【0015】
また、光ファイバコネクタの組立方法は、光ファイバ把持部に備えられた光ファイバガイド部の端部から光ファイバを挿通し、挿通した光ファイバを回転させながらフェルール又は光ファイバ端面処理部の光ファイバ調心・加工部に備えられた光ファイバ加工部材に当てることよって光ファイバの端面を研削することを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、光ファイバコネクタ部材以外のツールを必要とせず、光ファイバを光ファイバコネクタ部材に装着するだけで、PC接続を実現する光ファイバの端面を形成できるため、光ファイバ接続作業を簡易化できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下に本発明の最良の実施の形態を図面を用いて説明する。
【0018】
図1は本発明が適用可能とする光ファイバコネクタの構成例を示す概念図である。
【0019】
図1で示すように、本発明の光ファイバコネクタの光コネクタ本体5は、光ファイバコネクタ同士の接続に利用するフェルール1と、光ファイバ6の加工及び調心を行う光ファイバ端面処理部8と、光ファイバ6を把持する光ファイバ把持部4とから構成される。
【0020】
フェルール1、光ファイバ端面処理部8及び光ファイバ把持部4は互いに連結されている。フェルール1又は光ファイバ端面処理部8はその内部に、光ファイバ6を調心し、研削などの加工を施す光ファイバ調心・加工部7を備えている。
【0021】
光ファイバ把持部4は、光ファイバ6を調心し、前記光ファイバ調心・加工部7へ挿通するための光ファイバガイド部2と、光ファイバ6の撓みを許容するための光ファイバ撓み部3とを備えている。
【0022】
光ファイバガイド部2は光ファイバ調心・加工部7と連絡し且つ光ファイバを挿通する断面形状がV溝又はU溝のガイド溝若しくはガイド孔をその端部から備え、光コネクタ本体5に挿通した光ファイバ6を調心することが可能になっている。光ファイバ把持部4は光ファイバ6を挿通するために開閉することも可能になっている。
【0023】
前述した光ファイバ調心・加工部7はその内部に、光ファイバを研削する光ファイバ加工部材と、光ファイバを調心する光ファイバ調心部材とを備える。
【0024】
図2乃至図7はそれぞれ上記図1の光ファイバコネクタに適用される本発明の第1乃至第6の実施の形態に係る光ファイバ調心・加工部の構成を示す断面図である。
【0025】
図2に示す第1の実施の形態の光ファイバ調心・加工部の光ファイバ加工部材(1)9は光ファイバ端面処理部8に備えられ、光ファイバ端面処理部8の一部を構成している。
【0026】
光ファイバ加工部材(1)9はその断面形状が直角三角形であり、光ファイバ6の挿通方向に対して研削部分が0度より大きく90度より小さい角度で傾いている。光ファイバ加工部材(1)9は光ファイバガイド部2から光ファイバ調心・加工部7内の光ファイバ調心部材10へ至る挿通方向を軸として360度に配置することが可能である。
【0027】
また、光ファイバ端面処理部8には光ファイバ6を調心する光ファイバ調心部材10が備えられ、光ファイバ加工部材(1)9へ光ファイバ6を歪まずに挿通することが可能になるとともに、光ファイバ6を保持する役割も備えている。光ファイバ調心部材10は光ファイバ6を調心するために、その断面形状がV溝又はU溝若しくは孔であり、光ファイバ6を調心し、フェルール1まで挿通することが可能になっている。
【0028】
また、光ファイバ6を、当該光ファイバ6又は光ファイバコネクタ自体を回転させながら光ファイバ加工部材(1)9へ挿通させることによって、光ファイバ6の端面が研削される構造になっている。
【0029】
光ファイバ加工部材(1)9の光ファイバ6に当たる部分を研削面11とすると、研削面11は刃のような鋭利なものであっても良いし、砥石のような丸みを帯びたものでも良い。これら研削面11は超硬刃やステンレスのような金属でも良いし、ダイヤモンドや酸化アルミニウム、炭化ケイ素などを用いた砥石でも良い。光ファイバ6のモース硬度7.5以上のモース硬度を有する物質が望ましいが、研削面11の形状及び物質、研削方法の組み合わせによってはこれに限定されるものではない。
【0030】
図3に示す第2の実施の形態の光ファイバ調心・加工部の光ファイバ加工部材(1)9は基本的に第1の実施の形態と同様であるが、その数を増やしている。即ち、光ファイバ加工部材(1)9を対面に2枚配置することによって、挿通した光ファイバ6又は光ファイバコネクタ自体を回転させながら研削するとき、その回転角度又は回転数を低減することが出来る。例えば、上記のように2枚対面に配置した時、その研削に必要な回転角度は2分の1で済み、加工効率が向上する。
【0031】
これは例えば、光ファイバ加工部材(1)9を2枚だけではなく複数枚配置しても良いし、光ファイバ加工部材(1)9が円筒形状のように光ファイバ端面処理部8の内部を覆うような形状でも良い。
【0032】
図4に示す第3の実施の形態の光ファイバ調心・加工部の光ファイバ加工部材(2)12は、光ファイバ加工部材(1)9とはその断面が異なり、台形形状をしており、図2に示す第1の実施の形態と同様に配置されている。この形状の場合、光ファイバ加工部材(1)9のような直角三角形とは異なり、光ファイバ6を挿通し、研削する時に光ファイバの研削される部分を少なくすることが可能になっている。この場合、光ファイバ端面処理部8をコンパクトにすることが可能になる。
【0033】
図5に示す第4の実施の形態の光ファイバ調心・加工部の光ファイバ加工部材(2)12は基本的に第3の実施の形態と同様の光ファイバ加工部材であるが、その数を増やしている。即ち、光ファイバ加工部材(2)12を対面に2枚配置することによって、挿通した光ファイバ6又は光ファイバコネクタ自体を回転させながら研削するとき、その回転角度又は回転数を低減することが出来る。例えば、上記のように2枚対面に配置した時、その研削に必要な回転角度は2分の1で済み、加工効率が向上する。
【0034】
これは例えば、光ファイバ加工部材(2)12を2枚だけではなく複数枚配置しても良いし、光ファイバ加工部材(2)12が円筒形状のように光ファイバ端面処理部8の内部を覆うような形状でも良い。
【0035】
図6に示す第5の実施の形態の光ファイバ調心・加工部の光ファイバ加工部材(1)9は基本的に第1の実施の形態と同様であるが、その研削面11に光ファイバ加工部材(1)9とは異なる物質からなる光ファイバ加工部材(3)13を備える。この場合、光ファイバ端面処理部8と連結する光ファイバ加工部材(1)9においては強度を優先した物質、光ファイバ6を研削する光ファイバ加工部材(3)13には研削に優れた物質を備えることで、機械強度及び研削方法を両立することが可能である。また、研削面11を分離可能な形式にすることで、光ファイバ加工部材(3)13を光ファイバ6に合わせた物質に変更することや交換することができ、製造コストを低減することが可能になる。
【0036】
図7に示す第6の実施の形態の光ファイバ調心・加工部の光ファイバ加工部材(2)12は基本的に第3の実施の形態と同様であるが、その研削面11に光ファイバ加工部材(2)12とは異なる物質からなる光ファイバ加工部材(3)13を備える。この場合、光ファイバ端面処理部8と連結する光ファイバ加工部材(2)12においては強度を優先した物質、光ファイバ6を研削する光ファイバ加工部材(3)13には研削に優れた物質を備えることで、機械強度及び研削方法を両立することが可能である。また、研削面11を分離可能な形式にすることで、光ファイバ加工部材(3)13を光ファイバ6に合わせた物質に変更することや交換することができ、製造コストを低減することが可能になる。
【0037】
ここで、例えば光ファイバ調心・加工部の光ファイバ加工部材の研削面11の構造として、図2〜7に示したように直線的なものでも良いし、後述する図11に示すように丸みを帯びたものでも良い。
【0038】
また、図2〜図7に示した光ファイバ加工部材(1)9,(2)12,(3)13は光ファイバ調心・加工部7の光ファイバ端面処理部8に備えられているが、後述する図12、図13に示すようにフェルールの内部に備えられるものであっても良い。
【0039】
図8a乃至8dは本発明の第7の実施の形態に係る光ファイバコネクタの組立方法を示した図である。
【0040】
図8aは第7の実施の形態に係る光ファイバコネクタの構成を示す概略図である。図8aに示すように光コネクタ本体5に備えられた光ファイバ把持部4の端部から、光ファイバ把持部4の光ファイバガイド部2に挿通するように光ファイバ6を光コネクタ本体5のフェルール1の方向、即ち矢印Aの方向に挿入する。
【0041】
この後、図8(b)に示したように、挿通された光ファイバ6は光ファイバ端面処理部8において光ファイバガイド部2に連結された光ファイバ調心部材10へとフェルール1の方向、即ち矢印Bの方向へ挿通され、光ファイバ調心部材10に連結された光ファイバ加工部材(2)12へと挿通される。
【0042】
この後、図8(c)で示したように、光ファイバ6を光ファイバ加工部材(2)12へ矢印Cの回転を加えながら挿通する。この時、光ファイバ6と光ファイバ加工部材(2)12が接触する研削面11において光ファイバ6の端面が加工され、研削された部分、即ちテーパ加工部14を作成することが可能になる。
【0043】
研削加工された光ファイバ6は図8(d)で示したように、そのままフェルール1の方向、即ち矢印Dの方向へ挿通され、上記図8(c)の作業をフェルール1の先端面に到達するまで繰り返すことによって、フェルール1の先端面まで光ファイバ6を到達させることが可能になり、その後、光ファイバ把持部4にて光ファイバ6を把持・固定することによって本発明の光ファイバコネクタを組立てることが可能になる。
【0044】
この際、光コネクタ本体5において光ファイバ撓み部3を備えることによって、光ファイバ6にフェルール1の方向、即ち矢印Dの方向への押圧力を加えることが可能になり、光ファイバ加工部材(2)12へ押し当てるとともに、フェルール1へ挿通することが容易になる。
【0045】
図9は本発明の第1乃至第7の実施の形態に係る光ファイバ調心・加工部の光ファイバ加工部材の寸法を示した概略図である。例えば、光ファイバ加工部材(2)12の光コネクタ本体1の長手方向の長さx15、研削面11の光コネクタ1の長手方向の長さa16及び垂直方向の長さb17とすると、図10に示したように、光ファイバ6のテーパ加工部14の長さは光ファイバ加工部材(2)12の研削面11の長さと対照的になり、研削面11の寸法によって設計することが可能にある。
【0046】
また、図11で示した光ファイバ加工部材(4)18のように研削面11が弧である時、その半径c19によって図10で示したテーパ加工面14の長さa16が決定され、それは弧の長さ、つまり、半径c19×2π×(1/4)となる。
【0047】
これは上記光ファイバ加工部材(2)12に限定されることなく、同様の形状を有するものであれば、同様に設計することが出来る。
【0048】
図12及び図13はそれぞれ上記図1の光ファイバコネクタに適用される本発明の第8及び第9の実施の形態に係る光ファイバ調心・加工部の構成を示す断面図である。
【0049】
図12に示す第8の実施の形態の光ファイバ調心・加工部の光ファイバ加工部材(2)12はフェルール1に備えられている。フェルール1内の光ファイバ調心・加工部7には光ファイバ6を研削するための光ファイバ加工部材(2)12と、光ファイバ6を調心するための光ファイバ調心部材10とが備えられている。光ファイバ調心部材10はフェルールの一部又は全てを覆うように設けられ、光ファイバ6が研削面に正確に当たるように備えられている。光ファイバ加工部材(2)12はフェルール1から外部にはみ出していても良いし、フェルール1内に備えられても良い。また、光ファイバ加工部材(2)12は図13で示した第9の実施の形態のように、光ファイバ加工部材(1)9であっても構わない。
【0050】
図14は本発明の第1乃至第9の実施の形態に係る光ファイバ調心・加工部の光ファイバ加工部材の他の構成を示す断面図である。
【0051】
第1乃至第9の実施の形態に係る光ファイバ調心・加工部の光ファイバ加工部材、ここでは20は光コネクタ本体5の長手方向正面から見たとき、その研削面11が片刃でも良いし、両刃でも良い。また、その研削面11が鋭角ではない、円形でも良いし、蛤型でも良い。
【0052】
以上のように、本発明の光ファイバコネクタは少なくともフェルール1、光ファイバ端面処理部8及び光ファイバ把持部4から構成され、フェルール1又は光ファイバ端面処理部8はその内部に光ファイバ調心・加工部7を備え、光ファイバ調心・加工部7の内部に備えられた光ファイバ加工部材20の研削面11の寸法によって光ファイバ6をフェルール1に合わせた端面処理を実施することが可能になる。
【0053】
また、本発明の光ファイバコネクタはその内部に光ファイバ6の端面を加工する加工部材を備えることで、光ファイバ6を加工するための専用ツールを使用せずに、光ファイバ6の端面処理を施すことができる。
【0054】
光ファイバの端面をPC接続する従来の光ファイバコネクタでは、光ファイバコネクタを組立てる時には光ファイバコネクタ部材のみならず、光ファイバの端面を加工する専用ツールも使用していたが、本発明により、専用ツールを用いることなく、組立可能な光ファイバコネクタを提供することで、光ファイバ接続作業の簡易化を実現することが可能になる。
【0055】
なお、本発明は上記実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成することが出来る。例えば、実施の形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除しても良い。更に更なる実施の形態に亘る構成要素を適宜組み合わせても良い。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】本発明が適用可能とする光ファイバコネクタの構成例を示す概念図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る光ファイバ調心・加工部の構成を示す断面図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る光ファイバ調心・加工部の構成を示す断面図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態に係る光ファイバ調心・加工部の構成を示す断面図である。
【図5】本発明の第4の実施の形態に係る光ファイバ調心・加工部の構成を示す断面図である。
【図6】本発明の第5の実施の形態に係る光ファイバ調心・加工部の構成を示す断面図である。
【図7】本発明の第6の実施の形態に係る光ファイバ調心・加工部の構成を示す断面図である。
【図8a】本発明の第7の実施の形態に係る光ファイバコネクタの組立方法を示した概略図である。
【図8b】本発明の第7の実施の形態に係る光ファイバコネクタの組立方法を示した概略図である。
【図8c】本発明の第7の実施の形態に係る光ファイバコネクタの組立方法を示した概略図である。
【図8d】本発明の第7の実施の形態に係る光ファイバコネクタの組立方法を示した概略図である。
【図9】本発明の第1乃至第7の実施の形態に係る光ファイバ調心・加工部の光ファイバ加工部材の寸法を示す断面図である。
【図10】本発明の第1乃至第7の実施の形態に係る光ファイバ調心・加工部で加工した光ファイバの端面の寸法を示す断面図である。
【図11】本発明の第1乃至第7の実施の形態に係る光ファイバ調心・加工部の光ファイバ加工部材の他の寸法を示す断面図である。
【図12】本発明の第8の実施の形態に係る光ファイバ調心・加工部の構成を示す断面図である。
【図13】本発明の第9の実施の形態に係る光ファイバ調心・加工部の構成を示す断面図である。
【図14】本発明の第1乃至第9の実施の形態に係る光ファイバ調心・加工部の光ファイバ加工部材の他の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
【0057】
1:フェルール、2:光ファイバガイド部、3:光ファイバ撓み部、4:光ファイバ把持部、5:光コネクタ本体、6:光ファイバ、7:光ファイバ調心・加工部、8:光ファイバ端面処理部、9:光ファイバ加工部材(1)、10:光ファイバ調心部材、11:研削面、12:光ファイバ加工部材(2)、13:光ファイバ加工部材(3)、14:テーパ加工部、15:長さx、16:長さa、17:長さb、18:光ファイバ加工部材(4)、19:半径c、20:光ファイバ加工部材。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくともフェルール、光ファイバ端面処理部及び光ファイバ把持部から構成され、
前記フェルール、光ファイバ端面処理部及び光ファイバ把持部は互いに連結され、
前記フェルール又は光ファイバ端面処理部はその内部に光ファイバ調心・加工部を備え、
前記光ファイバ把持部は光ファイバガイド部を少なくとも備え、
前記光ファイバガイド部は光ファイバ調心・加工部と連絡し且つ光ファイバを挿通するガイド溝又はガイド孔をその端部から備える
ことを特徴とする光ファイバコネクタ。
【請求項2】
前記光ファイバ調心・加工部はその内部に、光ファイバを研削する光ファイバ加工部材と、光ファイバを調心する光ファイバ調心部材とを備える
ことを特徴とする請求項1に記載の光ファイバコネクタ。
【請求項3】
前記光ファイバ加工部材は、その研削部分の断面形状が円形又は三角形である
ことを特徴とする請求項2に記載の光ファイバコネクタ。
【請求項4】
前記光ファイバ調心部材は、その断面形状がV溝又はU溝若しくは孔である
ことを特徴とする請求項2に記載の光ファイバコネクタ。
【請求項5】
前記光ファイバガイド部は、その断面形状がV溝又はU溝若しくは孔である
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の光ファイバコネクタ。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれかに記載の光ファイバコネクタの組立方法であって、
光ファイバ把持部に備えられた光ファイバガイド部の端部から光ファイバを挿通し、
挿通した光ファイバを回転させながらフェルール又は光ファイバ端面処理部の光ファイバ調心・加工部に備えられた光ファイバ加工部材に当てることよって光ファイバの端面を研削する
ことを特徴とする光ファイバコネクタの組立方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8a】
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【図8b】
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【図8c】
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【図8d】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2010−113006(P2010−113006A)
【公開日】平成22年5月20日(2010.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−283275(P2008−283275)
【出願日】平成20年11月4日(2008.11.4)
【出願人】(000004226)日本電信電話株式会社 (13,992)
【Fターム(参考)】