説明

光ファイバ切断装置

【課題】光ファイバ切断面の切断角度を一定値以下とする共に刃寿命を延ばすことのできる光ファイバ切断装置を提供する。
【解決手段】光ファイバ1を2つのクランプ6、7でクランプして両クランプ6、7間に設けた切断刃5で該光ファイバ1に傷を付けて切断する光ファイバ切断装置。この光ファイバ切断装置で使用する切断刃5は、刃先角度θが75度以上105度以下であり、且つ、単結晶ダイヤモンドで形成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、両端をクランプした光ファイバを切断刃で傷を付けて切断する光ファイバ切断装置に関する。
【背景技術】
【0002】
光ファイバ同士を融着して接続するためには、切断刃で光ファイバに傷を付けて切断する光ファイバ切断装置が使用される(例えば、特許文献1、2等参照)。切断刃には、光ファイバの接続損失(光のロス)の低減を図るために切断角度を一定値以下にすること及び耐久性(刃寿命)が求められる。
【0003】
図9には、従来の切断刃で光ファイバに傷を付ける様子を示している。光ファイバ101に傷を付けて切断する切断刃102の刃先角度 θは、これまで0度よりも大きく60度以下とされて来た。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−173183号公報
【特許文献2】特開2000−56140号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、これまでの切断刃102は、その刃先角度θがかなり小さいため、光ファイバ101に刃先を接触させた際に刃先端部に欠けや摩耗が発生し易い。そのため、切断回数が増えるに連れて光ファイバ切断面の切断角度を所望とする一定値以下に保つことが出来なくなる。また、切断刃101の刃先摩耗が速くなり、交換サイクルが短くなってコストアップになる。
【0006】
そこで、本発明は、光ファイバ切断面の切断角度を一定値以下とする共に刃寿命を延ばすことのできる光ファイバ切断装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載の発明は、光ファイバの2箇所をクランプして両クランプ間に設けた切断刃で該光ファイバに傷を付けて切断する光ファイバ切断装置であって、前記切断刃は、刃先角度 が75度以上105度以下であり、且つ、単結晶ダイヤモンドからなることを特徴としている。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の光ファイバ切断装置であって、前記光ファイバを挟んで前記切断刃と対向する位置に光ファイバ押付部材を設け、前記光ファイバ押付部材で前記切断刃に該光ファイバを押し付けて接触させることにより切断する機構部を有したことを特徴としている。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の光ファイバ切断装置であって、前記切断刃を弾性部材で駆動自在に支持し、前記切断刃を前記光ファイバに接近させて接触させることにより切断する機構部を有したことを特徴としている。
【発明の効果】
【0010】
本発明の光ファイバ切断装置によれば、切断刃の刃先角度が75度以上であるため、刃先端部が強靱になり、光ファイバに切断刃を接触させた際に、刃先端部に欠けや摩耗が発生し難くなり、刃寿命を延ばすことができる。
また、本発明の光ファイバ切断装置によれば、切断刃の刃先角度が105度以下であるため、光ファイバを切断した際の光ファイバ切断面の切断角度を所望とする一定値以下に保つことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】図1は実施形態1の光ファイバ切断装置で光ファイバを切断する工程を説明するための図である。
【図2】図2は光ファイバを切断した様子を示す拡大図である。
【図3】図3は実施形態1の光ファイバ切断装置の全体を示す斜視図である。
【図4】図4は実施形態1の光ファイバ切断装置で光ファイバを切断する工程を示す斜視図であり、光ファイバを下クランプの上に載せた状態を示す。
【図5】図5は実施形態1の光ファイバ切断装置で光ファイバを切断する工程を示す斜視図であり、切断レバーを倒して光ファイバを切断した状態を示す。
【図6】図6は切断刃の刃先角度と刃寿命との関係を示す実験データの図である。
【図7】図7は切断刃の刃先角度と切断角度との関係を示す実験データの図である。
【図8】図8は実施形態2の光ファイバ切断装置で光ファイバを切断する工程を説明するための図である。
【図9】図9は従来の切断刃で光ファイバに傷を付けて切断する様子を示す拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明を適用した具体的な実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
[実施形態1]
実施形態1の光ファイバ切断装置を説明する前に、先ず、光ファイバを切断する方法について図1を参照して説明する。光ファイバを切断するには、光ファイバ1をホルダ2で固定した後、バネ3で支持された刃台4に取り付けられた切断刃5を挟んでその両側に配置された2つのクランプ6(6A、6B)、7(7A、7B)でクランプした後(図1(A)参照)、マクラと称される光ファイバ押付部材8で切断刃5に該光ファイバ1を押し付けて接触させることにより傷を付けて切断する(図1(B)参照)。なお、フォルダ2で把持する部位は、ベアファイバである光ファイバ1を被覆した外被部分1Gである。
【0013】
図2は、図1(B)の光ファイバ切断部分の拡大図である。切断刃5は、刃台4に埋め込まれて固定されており、その刃先部分5Aのみが刃台4の上面4aから突出している。光ファイバ押付部材8には、切断刃5と対応する位置に該切断刃5との干渉を防止するための逃げ溝18が形成されている。
【0014】
次に、光ファイバ切断装置の構成について説明する。光ファイバ切断装置10は、図3ないし図5に示すように、光ファイバ1を切断する光ファイバ切断機構部11を有している。
【0015】
光ファイバ切断機構部11は、ベース13と、このベース13に所定間隔を置いて固定される2つの下クランプ6A、7Aと、これら下クランプ6A、7A間に設けられた刃台4に取り付けられた切断刃5と、ベース13に対して回動軸14を中心として回動自在に取り付けられた切断レバー15と、この切断レバー15に設けられ、該切断レバー15をベース13に接近する方向に倒すことで前記切断刃5に光ファイバ1を押し付ける光ファイバ押付部材(通称マクラ)8と、切断レバー15に取り付けられた2つの上クランプ6B、7Bとからなる。
【0016】
2つの下クランプ6A、7Aは、光ファイバ1の長手方向に所定間隔を置いて固定されている。一方の下クランプ6Aは、光ファイバ1を固定したホルダ2を装着させるホルダ装着部16と近い側に設けられている。他方の下クランプ7Aは、前記ホルダ装着部16から離れる側に設けられている。
【0017】
切断刃5は、2つの下クランプ6A、7A間に配置された刃台4に取り付けられている。かかる切断刃5は、図2に示すように、尖った刃先部分5Aのなす角度である刃先角度 θを75度以上105度以下とした単結晶ダイヤモンドからなる。この刃先角度 θを前記範囲に設定する理由については後述するものとする。
【0018】
前記切断刃5は、刃台4の上面4aに形成された切断刃取付溝17に埋め込むように圧入して固定されると共に刃先部分5Aのみを該刃台4の上面4aから突出させている。前記刃先部分5Aの前記刃台4の上面4aからの突出高さHと突出幅Wは、例えばそれぞれ0.1mm程度とされている。この刃台4の上面4aから突出した先端が尖った刃先部分5Aで、前記光ファイバ1に傷を付けるようになっている。また、前記切断刃5は、前記刃台4に対して前記切断刃取付溝17から抜け出さないように確実に固定するために、接着剤にて固定されている。
【0019】
前記刃台4には、切断後の光ファイバ1の切断端部1a、1bを受け止める部位である受け部9が形成されている。この受け部9は、前記刃先部分5Aの尖った先端から両側に傾斜する刃先傾斜面5A1、5A2の裾野部分を覆うように張り出して形成されている。前記刃台4は、該刃台4に形成された受け部9を含めてその全体が光ファイバ1の硬度(外被を剥がしたベアファイバ部分の硬度)よりも低くされている。この刃台4は、切断端部1a、1bを受け部9で受け止めた時に該切断端部1a、1bが傷付かないようにするために、光ファイバ1の硬度よりも低いステンレス等の金属やPOM(ポリアセタール)等の樹脂で形成されている。なお、刃台4は、図3から図5では図示されていないバネ3(図1参照)によって支持されている。
【0020】
切断レバー15は、ベース13の手前から奥側に設けられた回動軸14を中心として回動自在に取り付けられている。この切断レバー15は、前記回動軸14を中心として先端側部をベース13に対して接近離反する方向に開閉自在とされている。切断レバー15は、例えば作業者が手の平で押すことにより前記ベース13に接近させ、接近後に手を離すことで復帰バネ(図示は省略する)で元の開状態に戻る。
【0021】
光ファイバ押付部材8は、切断レバー15に設けられている。この光ファイバ押付部材8は、前記切断レバー15をベース13に対して接近して倒した時に前記切断刃5と対向する位置に設けられている。
【0022】
2つの上クランプ6B、7Bは、切断レバー15に設けられた各アーム(図示は省略する)に取り付けられている。各アームは、切断レバー15に対して基端部を回動自在に取り付けると共に、該切断レバー15に設けられたそれぞれのストッパーに接触して前記2つの上クランプ6B、7Bの高さ位置を異なるように支持している。ホルダ装着部16に近い側の上クランプ6Bは、他方の上クランプ7Bに先行して光ファイバ1を下クランプ6Aに押し付けてクランプするようになっている。
【0023】
また、2つのアームの先端側部と切断レバー15との間には、弾性部材であるバネがそれぞれ設けられている。各バネは、切断レバー15を倒して上クランプ6B、7Bで光ファイバ1を下クランプ6A、7Aに押し付けた時に撓み、その付勢力で光ファイバ1を下クランプ6A、7Aと上クランプ6B、7Bとで挟持してクランプするようになっている。
【0024】
以上のように構成された光ファイバ切断装置10により光ファイバ1を切断するには、図4に示すように、光ファイバ1を固定したホルダ2をベース13に設けられたホルダ装着部16にセットした後、該光ファイバ1を下クランプ6A、7Aの上に載せる。
【0025】
次に、開状態にある切断レバー15を前記切断刃5に向かって手の平で押して図5に示すように閉じる。切断レバー15が閉じることで、ホルダ装着部16に近い側の一方の上クランプ6Bが他方の上クランプ7Bに先行して下クランプ6Aに光ファイバ1を押し付けてクランプすると共に、これに遅れて他方の上クランプ7Bが光ファイバ1を下クランプ7Aに押し付けてクランプする。この時の状態を図1(A)に示す。
【0026】
この状態から切断レバー15を更に切断刃5側へ押すことで、光ファイバ押付部材8が光ファイバ1を前記切断刃5に押し付けて切断する。この時の状態を図1(B)に示す。光ファイバ1は、光ファイバ押付部材8に押されて先端が尖った刃先部分5Aに接触して切り傷が付けられる。そして、この光ファイバ1は、更に光ファイバ押付部材8に押されることで前記切り傷から破断して切断される。切断された光ファイバ1の切断端部1a、1bは、刃先部分5Aに接触することなく刃台4に形成された受け部9で受け止められる(図2参照)。
【0027】
前記切断刃5の刃先角度θを75度以上105度以下とする理由について、以下に実験結果と共に説明する。刃先角度 θを60度、75度、90度、105度、120度の切断刃5をそれぞれ用意した。そして、各切断刃5を刃台4に取り付け図1に示した光ファイバ切断装置10で光ファイバ1を切断して刃寿命を調べた。刃寿命は、光ファイバ1を切断することのできる切断回数を指標とした。刃先角度θと刃寿命の関係を図6に示す。
【0028】
図6の実験結果から判るように、刃先角度θが60度以下であると、光ファイバ1を切断できる切断回数が200〜300程度と極端に少なくなり、刃寿命が短くなる。一方、刃先角度θが75度以上になると、急激に光ファイバ1を切断できる切断回数(3000以上)が増え、超硬(刃の材質)の刃の一般的な寿命である1000回を大きく上回ることが確認された。
【0029】
切断刃5の刃先角度θが75度以上になると刃寿命が急激に延びるのは、刃先角度が大きくなることで刃先端部が強靱になり、光ファイバ1を刃に接触させた際に、刃先端部に欠けや摩耗が発生し難くなるからである。したがって、切断刃5の刃先角度θを75度以上とすることが望ましい。
【0030】
また、刃先角度θと光ファイバ切断面の切断角度との関係を調べた。刃先角度θと光ファイバ切断面の切断角度との関係を図7に示す。図7中、記号「−」は最小切断角度、記号「×」は最大切断角度、記号「■」は平均切断角度を表している。なお、切断角度とは、光ファイバ1の長手方向に垂直な垂直面を零度した時に、この垂直面に対して光ファイバ切断面のなす角度をいう。切断角度は、零(0)度であることが最も望ましく、大きくなるに連れて光ファイバ1の接続損失(光りのロス)が増大する。そのため、切断角度は出来る限り零度に近いことが好ましい。一般的な光ファイバ切断面の切断角度の許容値は、1度以下である。
【0031】
切断刃5の刃先角度θが120度の場合は、最大切断角度が1度を超えてしまう。刃先角度θが105度以下の場合は、何れも最大切断角度が1未満になる。したがって、切断刃5の刃先角度θを105度以下とすることが望ましい。
【0032】
前記切断刃5の刃先角度θは、刃寿命によりその下限値が決められると共に光ファイバ切断面の切断角度によりその上限値が決められる。本実施形態では、これらの理由により、切断刃5の刃先角度θを75度以上105度以下とした。特に、この範囲のうちで切断刃5の刃先角度θは、90度であることが最も好ましい。光ファイバ1の接続損失をより低減するためには、平均切断角度を0.5度以下とすることが望ましいため、刃寿命を考慮すると、90度が最適となる。
【0033】
本実施形態では、前記切断刃5の材質を単結晶ダイヤモンドとした。超硬や焼結ダイヤモンドのような焼結体で刃を作製すると、刃を加工する際に粒の脱落が生じ、刃先端部の幅が不均一になり、刃の当たる場所によっては切断性能にバラツキが生じる。これに対して、単結晶ダイヤモンドは、一つの結晶体であり、焼結体のような粒の脱落は起こり得ないため、刃先端部の幅を均一に作製可能であり、刃の当たる場所による切断性能のバラツキは発生しない。
【0034】
また、焼結体は、光ファイバ1の切断を繰り返して行くうちに粒の脱落が発生するため、刃先端部の損傷が早く発生する。これに対して、単結晶ダイヤモンドは、粒の脱落が発生しないため、より長く刃を使用することができる。つまり、単結晶ダイヤモンドは、刃寿命を延ばすことができる。また、同じ単結晶体でもルビーやサファイヤは硬度が低いため、早く摩耗するが、単結晶ダイヤモンドは硬度が硬いためにそれらよりも長く刃を使用することができる。
【0035】
実施形態1の光ファイバ切断装置10によれば、切断刃5の刃先角度θが75度以上であるため、刃先端部が強靱になり、光ファイバ1に切断刃5を接触させた際に、刃先端部に欠けや摩耗が発生し難くなり、刃寿命を延ばすことができる。また、実施形態1の光ファイバ切断装置10によれば、切断刃5の刃先角度θが105度以下であるため、光ファイバ1を切断した際の光ファイバ切断面の切断角度を所望とする一定値(1度)以下に保つことが出来る。したがって、実施形態1によれば、光ファイバの接続損失(光のロス)に影響する光ファイバ切断面の切断角度を一定値以下を満足させた上で、切断刃5の刃寿命を延ばすことができる。
【0036】
また、実施形態1の光ファイバ切断装置によれば、光ファイバ押付部材8で切断刃5に光ファイバ1を押し付けて接触させることにより切断する機構部を有しているので、光ファイバ押付部材8を切断刃5に向かって押し下げるだけで誰にでも簡単に光ファイバ1を切断することができる。
【0037】
「実施形態2」
実施形態2では、刃先角度θを75度以上105度以下とし且つ単結晶ダイヤモンドからなる切断刃5を用いることは実施形態1と同じであるが、光ファイバ押付部材8を使用せずに、切断刃5を光ファイバ1に接近させて接触させることにより切断する機構部とする。
【0038】
具体的には、図8に示すように、切断刃5を取り付けた刃台4の下面に弾性部材であるバネ3を取り付けて、該切断刃5を駆動自在(上下動自在)に支持する。光ファイバ1を切断する前の状態では、図8(A)に示すように、切断刃5を光ファイバ1から離れた下方位置に待避させておく。例えば、図示を省略するロック手段で圧縮されたバネ3により切断刃5が光ファイバ1に向かって上昇しないように押さえておく。光ファイバ1を切断する時には、前記ロック手段を解除して弾性復帰するバネ3の弾性力で切断刃5を光ファイバ1に接近するよう上昇させる。
【0039】
前記切断刃5を挟んで両側に設けた2つクランプ6、7は、光ファイバ1を長手方向に引っ張ってテンションを加えるようになっている。このため、切断刃5は、図8(B)に示すように、バネ3の弾性力で光ファイバ1に接近するよう上昇せしめられてピーンと張った状態とされた光ファイバ1に接触する。その結果、光ファイバ1には傷が付き、その傷から亀裂が生じて光ファイバ1は切断される。
【0040】
実施形態2では、実施形態1と同様、刃先角度θを75度以上105度以下とし且つ単結晶ダイヤモンドからなる切断刃5を使用しているので、光ファイバの接続損失に影響する光ファイバ切断面の切断角度を一定値以下を満足させた上で、切断刃5の刃寿命を延ばすことができる。
【0041】
また、実施形態2では、弾性部材であるバネ3で駆動自在に支持した切断刃5を上昇させて光ファイバ1に接触させることにより切断する機構部を有しているので、切断刃5の上昇だけで光ファイバ1を切断することができ、装置構成を簡略化することができる。
【産業上の利用可能性】
【0042】
本発明は、光ファイバを切断刃で傷を付けて切断するための装置に利用することができる。
【符号の説明】
【0043】
1…光ファイバ
2…ホルダ
3…バネ(弾性部材)
4…刃台
5…切断刃
5A…刃先部分
6A…一方の下クランプ(クランプ)
6B…一方の上クランプ(クランプ)
7A…他方の下クランプ(クランプ)
7B…他方の上クランプ(クランプ)
8…光ファイバ押付部材(マクラ)
10…光ファイバ切断装置
11…光ファイバ切断機構部
13…ベース
15…切断レバー
θ…切断刃の刃先角度

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光ファイバの2箇所をクランプして両クランプ間に設けた切断刃で該光ファイバに傷を付けて切断する光ファイバ切断装置であって、
前記切断刃は、刃先角度が75度以上105度以下であり、且つ、単結晶ダイヤモンドからなる
ことを特徴とする光ファイバ切断装置。
【請求項2】
請求項1に記載の光ファイバ切断装置であって、
前記光ファイバを挟んで前記切断刃と対向する位置に光ファイバ押付部材を設け、前記光ファイバ押付部材で前記切断刃に該光ファイバを押し付けて接触させることにより切断する機構部を有した
ことを特徴とする光ファイバ切断装置。
【請求項3】
請求項1に記載の光ファイバ切断装置であって、
前記切断刃を弾性部材で駆動自在に支持し、前記切断刃を前記光ファイバに接近させて接触させることにより切断する機構部を有した
ことを特徴とする光ファイバ切断装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−145478(P2011−145478A)
【公開日】平成23年7月28日(2011.7.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−5960(P2010−5960)
【出願日】平成22年1月14日(2010.1.14)
【出願人】(000005186)株式会社フジクラ (4,463)
【Fターム(参考)】