説明

光プローブ、被覆部材、光プローブの測定方法及び光パワーメータ

【課題】清潔性を確実に確保し、かつ、作業性を損なうことなく、レーザ光の出力強度のチェックを行うことができる光プローブ、被覆部材、光プローブの測定方法及び光パワーメータを提供すること。
【解決手段】光プローブは、光プローブ本体と、被覆部材とを具備する。光プローブ本体は、レーザ光を出射する光出射部を有する。被覆部材は、光出射部からのレーザ光を外部に出射可能に光出射部より光プローブ本体の一部を被覆し、光プローブ本体から離脱可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本技術は、光プローブ、被覆部材、光プローブの測定方法及び光パワーメータに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、血管内へ先端に光出射部を有する光プローブを挿入する応用研究が行われ始めている。光プローブは、血管に挿入されるものであるから、従来以上に厳密な清潔性を確保することが要求される。光プローブの光出射部からのレーザ光の出力強度を管理することも重要である。
【0003】
使用に際して、光プローブの光入力部がレーザ装置の光出力口に取り付けられ、光プローブの先端が血管内に挿入される。レーザ装置には、光プローブの光出射部からのレーザ光の出力強度を測定する光パワーメータが設けられている。使用に先立ち、作業者は、光プローブの光出射部を光パワーメータに近接させ、光プローブの光出射部からのレーザ光の出力強度をチェックする。
【0004】
光パワーメータは、滅菌されていないため、光プローブの光出射部を直接光パワーメータに近接又は接触させることはできない。そのため、光プローブの光出射部は、滅菌処理されたアプリケータへ挿入され、アプリケータを介してレーザ装置の光パワーメータに装着される(非特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】PDレーザ(2008年8月18日改訂)、(http://www.info.pmda.go.jp/downfiles/md/PDF/730056_21600BZZ00026000_A_01_02.pdf参照
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
光プローブの光出射部は、作業者の誤操作などによってレーザ装置の不潔な領域に接近又は接触する可能性がある。また、アプリケータに対して使用の都度滅菌処理を行わなければならないため、作業性が悪い、という問題もある。
【0007】
以上のような事情に鑑み、本技術の目的は、清潔性を確実に確保し、かつ、作業性を損なうことなく、レーザ光の出力強度のチェックを行うことができる光プローブ、被覆部材、光プローブの測定方法及び光パワーメータを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本技術に係る光プローブは、光プローブ本体と、被覆部材とを具備する。
【0009】
光プローブ本体は、レーザ光を出射する光出射部を有する。被覆部材は、光出射部からのレーザ光を外部に出射可能に光出射部より光プローブ本体の一部を被覆し、光プローブ本体から離脱可能である。
【0010】
本技術では、被覆部材が光プローブ本体の一部を覆っているので、光プローブ本体に直接触れることなく光プローブ本体に被覆部材を被覆した状態で光プローブ本体のレーザ光の出力強度のチェックを行うことができる。従って、レーザ光の出力強度チェック時に、誤操作によって血管等の体腔内に挿入される光プローブ本体が不潔な領域に接近又は接触することがなく、光プローブ本体の清潔性を確実に確保することができる。更に、被覆部材は光プローブ本体から離脱可能であるので、光プローブ本体の使用のため被覆部材を光プローブ本体から離脱する直前まで、被覆部材により光プローブ本体の清潔性を確実に確保することができる。
【0011】
被覆部材は、シャッター部材と、係合部と、リンク機構とを有するものであっても良い。
【0012】
シャッター部材は、光出射部を塞ぎ開閉可能である。係合部は、光プローブが光出射部からのレーザ光の出力強度を計測する部位に挿入されたときに部位に設けられた係合機構に係合する。リンク機構は、係合部が係合機構に係合したときに係合の作用によりシャッター部材を開ける。
【0013】
本技術では、光プローブの係合部が、部位に設けられた係合機構に係合したときに係合の作用によりシャッター部材を開けるので、光プローブが部位に完全に挿入されるまでは光出射部はシャッター部材により塞がれ、光出射部が不潔な領域に接近又は接触することがない。従って、光プローブ本体の光出射部の清潔性を確実に確保することができる。
【0014】
被覆部材は、光プローブ本体を弾性力をもって挟持し、弾性力を開放することで光プローブ本体から離脱可能とする挟持機構を有してもよい。
【0015】
本技術では、挟持機構を制御することにより光プローブ本体の被覆部材による挟持及び光プローブ本体からの被覆部材の離脱を制御することができる。
【0016】
被覆部材は、光プローブが部位に挿入されたときに部位に設けられたロック機構に係合する溝を有してもよい。
【0017】
本技術では、被覆部材がロック機構に係合する溝を有しているので、溝とロック機構との係合により、光プローブを部位の所定の位置に固定することができ、例えばレーザ光の出力強度計測中に光プローブが部位から外れることがない。
【0018】
被覆部材は、先端部と、挟持部と、延伸部とを有しても良い。
【0019】
先端部は、光プローブ本体の光出射部側の端部を覆い光出射部からのレーザ光の出力強度を計測する部位に係合される。挟持部は、先端部に接続され光プローブ本体から離脱可能な挟持機構によって光プローブ本体を挟持する。延伸部は、挟持部と接続し光プローブ本体を保持する管状を有する。
【0020】
本技術では、先端部が部位へ挿入されている時においても、部位に挿入されていないプローブ本体は、被覆部材の挟持部及び延伸部によって覆われているので、光プローブ本体の清潔性を確実に確保することができる。
【0021】
被覆部材は光プローブ本体が挿入される挿入孔を有し、挿入孔の大きさは、被覆部材の光出射部側の一端部と反対側の他端部で広くなっている。
【0022】
本技術では、被覆部材の挿入孔の大きさが他端部で広くなっているので、被覆部材の他端部から光プローブ本体を引き抜いて被覆部材を光プローブ本体から離脱する際に、他端部に光出射部が触れにくい。従って、仮に被覆部材の他端部にごみ等が付着していても他端部に光出射部が触れにくいので、ごみ等が光出射部に付着しにくい。
【0023】
被覆部材はエチレンオキサイドガスあるいは放射線滅菌可能な材質で形成されてもよい。
【0024】
本技術では、被覆部材がエチレンオキサイドガスあるいは放射線滅菌可能な材質で形成されているので、光プローブ全体を滅菌処理することができる。
【0025】
被覆部材は、光出射部を塞ぐ、取り外し可能な蓋を有してもよい。
【0026】
本技術では、蓋を設けているので、光出射部の清潔性を確実に確保することができる。
【0027】
被覆部材は、光出射部を塞ぐ前記レーザ光を透過可能な窓部を有してもよい。
【0028】
本技術では、窓部を設けているので光出射部の清潔性を確実に確保することができ、更に窓部をレーザ光を透過可能なものとしているので窓部を取り外すことなく、清潔性を確実に確保した状態でレーザ光の出力強度を測定できる。
【0029】
本技術に係る被覆部材は、レーザ光を出射する光出射部を有する光プローブ本体の光出射部からのレーザ光を外部に出射可能に光出射部より光プローブ本体の一部を被覆し、光プローブ本体から離脱可能となっている。
【0030】
本技術では、被覆部材が光プローブ本体の一部を覆っているので、光プローブ本体に直接触れることなく光プローブ本体に被覆部材を被覆した状態で光プローブ本体のレーザ光の出力強度のチェックを行うことができる。従って、レーザ光の出力強度チェック時に、誤操作によって血管等の体腔内に挿入される光プローブ本体が不潔な領域に接近又は接触することがなく、光プローブ本体の清潔性を確実に確保することができる。更に、被覆部材は光プローブ本体から離脱可能であるので、光プローブ本体の使用のため被覆部材を光プローブ本体から離脱する直前まで、被覆部材により光プローブ本体の清潔性を確実に確保することができる。
【0031】
本技術に係る光プローブの計測方法は、レーザ光を出射する光出射部を有する光プローブ本体と、光出射部より光プローブ本体の一部を被覆し光出射部を塞ぐ開閉可能なシャッター部材と係合部とを有する光プローブ本体から離脱可能な被覆部材と、を具備する光プローブの、被覆部材により被覆された光出射部側を、光パワーメータのレーザ光の出力強度を計測する部位に挿入し、挿入により、光パワーメータの部位に設けられた係合機構に係合部を係合し、係合部が係合機構に係合したときの係合の作用によりシャッター部材を開け、係合部が係合機構に係合した状態で光出射部からレーザ光を出射し、光パワーメータにより光出射部からのレーザ光を計測する。
【0032】
本技術では、光プローブの係合部が、部位に設けられた係合機構に係合したときに係合の作用によりシャッター部材を開けるので、光プローブが部位に完全に挿入されるまでは光出射部はシャッター部材により塞がれ、光出射部が不潔な領域に接近又は接触することがない。従って、光プローブ本体の光出射部の清潔性を確保しつつ、光プローブ本体のレーザ光の出力強度のチェックを行うことができる。
【0033】
本技術に係る光パワーメータは、部位と、係合機構とを具備する。
【0034】
部位は、レーザ光を出射する光出射部を有する光プローブ本体と、光出射部より光プローブ本体の一部を被覆し光出射部を塞ぐ開閉可能なシャッター部材と係合部とを有する光プローブ本体から離脱可能な被覆部材と、を具備する光プローブの光出射部からのレーザ光の出力強度を計測する。係合機構は、部位に設けられた、部位に光プローブが挿入されたときに、係合部と係合し、係合の作用によりシャッター部材を開ける。
【0035】
本技術では、光プローブの係合部が、部位に設けられた係合機構に係合したときに係合の作用によりシャッター部材を開けるので、光プローブが部位に完全に挿入されるまでは光出射部はシャッター部材により塞がれ、光出射部が不潔な領域に接近又は接触することがない。従って、光プローブ本体の光出射部の清潔性を確保しつつ、光プローブ本体のレーザ光の出力強度のチェックを行うことができる。
【発明の効果】
【0036】
以上のように、本技術によれば、光プローブ本体の清潔性を確実に確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本技術に係る一実施形態の光プローブの斜視図である。
【図2】図1に示した光プローブの挟持部及び先端部付近の部分拡大図である。
【図3】図2の矢印IIIから見た光プローブの先端部の平面図であり、シャッター部材が閉じた状態を示す。
【図4】図2の円IVに囲まれた領域に対応する、図3の線IV−IV´で切断した光プローブの先端部の縦断面図である。
【図5】図2の矢印IIIから見た光プローブの先端部の平面図であり、シャッター部材が開いた状態を示す。
【図6】図2の円IVに囲まれた領域に対応する、図5の線VI−VI´で切断した光プローブの先端部の縦断面図である。
【図7】図2の円VIIに囲まれた領域に対応する、光プローブの長尺方向に沿って光プローブ本体が位置する箇所で切断した縦断面図であり、光プローブ本体をアプリケータの挟持機構により挟持した状態を示す。
【図8】図7の線VIII―VIII´で切断した縦断面図である。
【図9】図2の円VIIに囲まれた領域に対応する、光プローブの長尺方向に沿って光プローブ本体が位置する箇所で切断した縦断面図であり、光プローブ本体のアプリケータの挟持機構による挟持を解除した状態を示す。
【図10】図9の線X―X´で切断した縦断面図である。
【図11】図1に示した光プローブが滅菌、梱包された状態を示す斜視図である。
【図12】本技術に係る一実施形態の光パワーメータを備えたレーザ装置の斜視図であり、光パワーメータの出力強度計測部位に光プローブの先端部を挿入した状態を示す。
【図13】図12に示した光パワーメータを備えたレーザ装置の出力強度計測部位を図面上部から見たときの部分断面図であり、光プローブの先端部の溝に、出力強度計測部位に設けられたロック機構が係合した状態を示す。
【図14】図12の線XIV−XIV´で切断した出力強度計測部位の縦断面図であり、光プローブの先端部の溝に、出力強度計測部位に設けられたロック機構が係合した状態を示す。
【図15】図12に示した光パワーメータを備えたレーザ装置の出力強度計測部位を図面上部から見たときの部分断面図であり、光プローブの先端部の溝と出力強度計測部位に設けられたロック機構との係合が解除される状態を示す。
【図16】図12の線XIV−XIV´で切断した出力強度計測部位の縦断面図であり、光プローブの先端部の溝と出力強度計測部位に設けられたロック機構との係合が解除される状態を示す。
【図17】図12の線XIV−XIV´で切断した出力強度計測部位の縦断面図であり、光プローブの先端部の溝と出力強度計測部位に設けられたロック機構との係合が解除され、光プローブの先端部が出力強度計測部位から引き抜かれる状態を示す。
【図18】図12に示した光パワーメータを備えたレーザ装置の出力強度計測部位の簡略化した縦断面図である。
【図19】図18に示した出力強度計測部位に、光プローブの先端部を挿入し、光プローブ本体のレーザ光の出力を計測している状態を示す、出力強度計測部位の縦断面である。
【図20】図12に示した光パワーメータを備えたレーザ装置によるレーザ光の出力強度計測後、出力強度計測部位からアプリケータの先端部を引き抜いた状態を示す斜視図である。
【図21】図12に示した光パワーメータを備えたレーザ装置の出力強度計測部位からアプリケータを引き抜いた後、光プローブからアプリケータを離脱した状態を示す斜視図である。
【図22】変形例1としての光プローブのアプリケータの先端部の構造を示す断面図である。
【図23A】変形例2としての光プローブのアプリケータの先端部の構造を示す断面図であり、蓋を装着した状態を示す。
【図23B】変形例2としての光プローブのアプリケータの先端部の構造を示す断面図であり、蓋を外した状態を示す。
【図24】変形例4としてのアプリケータの挟持部における挟持機構を示す部分縦断面図であり、弾性部材による光プローブ本体の挟持を解除した状態を示す。
【図25】図24の線XXV−XXV´で切断した断面図である。
【図26】変形例4としてのアプリケータの挟持部における挟持機構を示す部分縦断面図であり、弾性部材により光プローブ本体を挟持した状態を示す。
【図27】図26の線XXVII−XXVII´で切断した断面図である。
【図28A】変形例5としてのアプリケータの挟持部における挟持機構の平面図であり、光プローブ本体の挟持を解除した状態を示す。
【図28B】変形例5としてのアプリケータの挟持部における挟持機構の平面図であり、光プローブ本体を挟持した状態を示す。
【図29】変形例6としての光プローブの構造を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0038】
以下、本技術に係る実施形態を図面を参照しながら説明する。
[光プローブの構成]
図1は本技術に係る一実施形態の光プローブの斜視図である。図2は、図1に示した光プローブの挟持部及び先端部付近の部分拡大図である。
【0039】
図1及び図2に示すように、光伝送装置としての光プローブ1は、光伝送装置本体としての光プローブ本体100と、被覆部材としてのアプリケータ200とを具備する。
【0040】
光プローブ本体100は血管等の体腔内に挿入され、その光出射部102からレーザ光が出射される。光プローブ本体100では、体腔内に挿入される前に、光プローブ本体100の光出射部からのレーザ光の出力強度が光パワーメータによって計測される。レーザ光の出力強度の計測は、光プローブ本体100にアプリケータ200が装着された状態で行われる。計測した後に、アプリケータ200の挟持機能を解除して、光プローブ本体100からアプリケータ200が引き抜かれる。この状態で、光プローブ本体100を用いて施術が行われる。光プローブ本体100は、体腔内に挿入される領域がアプリケータ200によって覆われている。従って、光パワーメータの不潔な領域に接近又は接触するなどによって、光プローブ本体100が汚染されることはなく、光プローブ本体100の清潔性を保持することができる。
【0041】
光プローブ本体100の全長は例えば3mであり、アプリケータ200の全長は例えば1.1m〜1.2m程度である。施術時には、光プローブ本体100は例えば1m程度、体内に挿入される。
【0042】
光プローブ本体100は、レーザ光を導光するものであり、一端にレーザ装置の光源部に接続される光入射部101と、他端にレーザ光を出射する光出射部102(図4参照)とを有する。光入射部101にはFC型やSMA型等の光コネクタ(図示せず)が設けられ、レーザ装置の光源部に接続される。光出射部102は、施術時において体腔内に挿入される。
【0043】
アプリケータ200は、プローブ本体100の光出射部102からのレーザ光を外部に出射可能に光プローブ本体100の一部を被覆し、光プローブ本体102から離脱可能となっている。アプリケータ200は、先端部220と、挟持部230と、延伸部240とを有する。先端部220、挟持部230及び延伸部240は、挟持部230を挟むように先端部220と延伸部240が配置され、連結して接続している。延伸部240の長さは約1m、先端部220と挟持部230を合わせた長さは約10cm〜20cm程度である。アプリケータ200は、内部に光プローブ本体100が挿入される挿入孔290(例えば図4参照)を有している。
【0044】
先端部220は、光プローブ本体100の光出射部102側の端部付近を覆っており、レーザ光の出力強度計測時に光パワーメータの出力強度計測部位に挿入、係合される部位である。尚、光パワーメータの構造の詳細については後述する。
【0045】
図3から図6に先端部220の構成を示す。
先端部220は、図1及び図2に示したように外側面に溝221a及び221bと、図3及び図4に示すように、一端部210付近に設けられた光出射部を塞ぐ開閉可能なシャッター部材222と、一端部210に設けられた長尺方向に延びた係合部としての切り欠き227a及び227bとを備えている。2つの溝221a及び221bは互いに対向配置され、2つの切り欠き227a及び227bも互いに対向配置されている。
【0046】
図3〜図6に示すように、先端部220は、シャッター部材222と固定接続されシャッター部材222と連動して稼動するシャッター部材軸225と、ピン226を備える。固定接続されたシャッター部材222及びシャッター部材軸225と、ピン226により、シャッター部材222を開けるリンク機構が構成される。ピン226は、アプリケータ200の長尺方向と直交する方向に沿って2つ対向して、先端部220の内部に固定して配置される。2つのシャッター部材軸225はそれぞれ対応するピン226に対し回動可能に接続される。シャッター部材軸225は、シャッター部材222の両側にそれぞれ1本ずつシャッター部材222固定して接続されており、支軸であるピン226を回動支点にして、シャッター部材軸225及びシャッター部材222が回動して、シャッター部材222の開閉が行われる。
【0047】
2つの切り欠き227a及び227bは、アプリケータ200の先端部220が光パワーメータの出力強度計測部位に挿入されたときに、出力強度計測部位に設けられている2本の、係合機構としてのシャッター部材開放ピン503a及び503bが通るガイドとなっている。2つの切り欠き227a及び227bは、アプリケータ200の長尺方向と直交する方向に沿って対向配置される。
【0048】
光プローブ1が光パワーメータの出力強度計測部位に未挿入の場合では、図3及び図4に示すように、シャッター部材222は閉じて、光出射部102は塞がれ、外部にある不潔領域に接近又は接触することがなく、光出射部102の清潔性を確保することができる。
【0049】
図5及び図6に示すように、光プローブ1が光パワーメータの出力強度計測部位に挿入された場合、挿入により、係合部である切り欠き227a(227b)に、出力強度計測部位に設けられている係合機構であるシャッター部材開放ピン503a(503b)が係合する。そして、シャッター部材開放ピン503a及び503bによって、アプリケータ200の挿入方向と反対の方向に向かって、シャッター部材軸225が押される。シャッター部材軸225がシャッター部材開放ピン503a及び503bによって押されることにより、シャッター部材軸225及びこれに固定して接続されているシャッター部材222は、ピン226に対して回動し、シャッター部材222が開いて、光出射部102が露出される。このように、アプリケータ200の先端部220は、シャッター部材開放ピン503a及び503bによってシャッター部材軸225が押されるという動作により、シャッター部材222が開くという動作が生じるリンク機構を有する。
【0050】
図3〜図6に示すように、先端部220は、その長尺方向に伸びたほぼ中央部に位置する先端部220を貫通する挿入孔290aを有する。先端部220には、シャッター部材222及びシャッター部材軸225が開閉により移動する領域及び光パワーメータの出力強度計測部位に設けられているシャッター部材開放ピン503a及び503bが挿入される領域が空洞となるように凹部224が設けられている。凹部224により形成される空間は、シャッター部材222及びシャッター部材軸225の可動領域となる。凹部224により形成される空間と挿入孔290a内の空間は繋がっている。
【0051】
挿入孔290aは、先端部220の長尺方向と直交する断面で切断したときの形状が光プローブ本体100の断面形状と同じ円形を有しており、挿入孔290aは、光プローブ本体100の径よりやや大きい径を有している。光プローブ本体100は、挿入孔290aに挿入、保持され、光プローブ本体100の光出射部102は、凹部224まで延びて挿入されず、挿入孔290a内に位置する。
【0052】
溝221a及び221bには、光パワーメータの出力強度計測部位に挿入されたときに、出力強度計測部位に設けられたロック機構のロック棒(図示せず)が係合する。この係合により、先端部220の出力強度計測部位内での位置が固定、ロックされる。出力強度計測部位に設けられた係合機構の詳細な構造については後述する。
【0053】
図7から図10に挟持部の構成を示す。
図7〜図10に示すように、挟持部230は、光プローブ本体上部固定部材233と、光プローブ本体下部固定部材232と、第1の部材238と、バネ236と、アプリケータ脱着スライドボタン235と、を有している。挟持部230は、光プローブ本体を弾性力をもって挟持し、弾性力を開放することで光プローブ本体からアプリケータ200を離脱可能とする挟持機構を有する。
【0054】
挟持部230の挟持機構は、光プローブ本体上部固定部材233と、光プローブ本体下部固定部材232と、第1の部材238と、バネ236と、アプリケータ脱着スライドボタン235とからなる。
【0055】
光プローブ本体上部固定部材233と光プローブ本体下部固定部材232は、光プローブ本体100を図面上、上下方向から挟みこんで光プローブ本体100を固定、保持するものである。光プローブ本体上部固定部材233及び光プローブ本体下部固定部材232は、互いに向かい合う面側に断面が半円状の上部凹部2331及び下部凹部2322を有している。光プローブ本体上部固定部材233と光プローブ本体下部固定部材232とを合わせ上部凹部2331及び下部凹部2322によって形成される空間内に、光プローブ本体1が保持される。上部凹部2331及び下部凹部2322によって、挿入孔290bが形成される。挿入孔290bと先端部220の挿入孔290aとは繋がっている。光プローブ本体上部固定部材233と光プローブ本体下部固定部材232とを合わせ、光プローブ本体1を挟持機構により弾性力をもって挟持したとき、上部凹部2331及び下部凹部2322によって形成される挿入孔290bの円形状の断面は、光プローブ本体100の径とほぼ同じ径を有している。
【0056】
第1の部材238は、バネ236、光プローブ本体上部固定部材233、光プローブ本体下部固定部材232及びアプリケータ脱着スライドボタン235の一部を覆うように形成されている。第1の部材238には、アプリケータ脱着スライドボタン235がスライド移動する領域が空洞となるようにスライド用凹部239が形成されている。バネ236、光プローブ本体上部固定部材233及び光プローブ本体下部固定部材232の、バネ236の伸縮方向と同じ方向(図面上、上下方向)の動きは、第1の部材238によって制限される。
【0057】
光プローブ本体下部固定部材232は、光プローブ本体1を挟んでその両側に並行に並んだ2つの長尺方向に延在する第1の凸部250と第2の凸部251を有する。第1の凸部250と第2の凸部251により挟まれた空間内に、光プローブ本体上部固定部材233が嵌め込まれるように、光プローブ本体上部固定部材233が配置される。
【0058】
バネ236は、光プローブ本体下部固定部材232と第1の部材238との間に、光プローブ本体下部固定部材232と第1の部材238のそれぞれに固定して配置される。
【0059】
光プローブ本体上部固定部材233と、光プローブ本体下部固定部材232との距離は、バネ236の伸び縮みによって変化する。図8に示すように、バネ236が伸びた状態では、光プローブ本体上部固定部材233と光プローブ本体下部固定部材232とは近接し、光プローブ本体100を、第1の凹部253及び第2の凹部252によって形成された空間内で挟持、固定する。一方、図10に示すように、バネ236が縮むと、光プローブ本体上部固定部材233と光プローブ本体下部固定部材232とは離間し、光プローブ本体100の挟持が解除され、光プローブ本体100をアプリケータ200から離脱することができる。このように、バネ236の伸縮性を利用して、光プローブ本体100を弾性力をもって挟持し、この弾性力を開放することで光プローブ本体100からアプリケータ200を離脱可能とする。
【0060】
アプリケータ脱着スライドボタン235は、第1の部材238のスライド用凹部239に配置され、作業者によって操作される部分が露出した状態となっている。アプリケータ脱着スライドボタン235は、光プローブ本体下部固定部材232側の面に複数の突起部2351を有している。突起部2351は半円柱形状を有しており、突起部2351の長手方向は、アプリケータ脱着スライドボタン235の移動方向と直交する。
【0061】
光プローブ本体下部固定部材232の第1の凸部250及び第2の凸部251は、図7及び図9に示すように、それぞれの表面に複数の傾斜面2321が、互いの面が平行となるように長尺方向に順に等間隔で配置されている。ここでは、図面上、左方向にアプリケータ脱着スライドボタン235をスライドさせることによって光プローブ本体の挟持機構による挟持の解除を行う。図7及び図9において、傾斜面2321は、右側から左側に向かってその高さが徐々に高くなっている。言い換えると、挟持の解除時におけるアプリケータ脱着スライドボタン235の移動方向と同方向に向かって高さが高くなっていくように傾斜面2321が設けられている。傾斜面2321の頂部は、突起部2351の長手方向と平行に延在している。各傾斜面2321は、各突起部2351にそれぞれ対応して配置されている。
【0062】
図7及び図8に示すように、アプリケータ脱着スライドボタン235がスライド用凹部239内の図7上右側に位置するときは、アプリケータ脱着スライドボタン235の突起部2351は傾斜面2321の低部に位置する。このとき、バネ236は伸びた状態にあり、光プローブ本体100は、光プローブ本体上部固定部材233と光プローブ本体下部固定部材232とによって挟持され固定保持される。
【0063】
図9及び図10に示すように、アプリケータ脱着スライドボタン235をスライド用凹部239内の図7上右から左に移動させることにより、光プローブ本体下部固定部材232に対して、突起部2351は傾斜面2321上を右から左へ向かって移動する。これにより、突起部2351は、傾斜面2321の低部側から頂部側に移動することとなり、突起部2351と傾斜面2321との接触位置の高さ方向の変化分だけ光プローブ本体下部固定部材232が図面下側に押圧されて移動する。そして、光プローブ本体下部固定部材232の図面下部方向への移動によりバネ236が縮む。このバネ236の縮みによって、上述したように、光プローブ本体上部固定部材233と光プローブ本体下部固定部材232とは離間し、光プローブ本体100の挟持機構による挟持が解除され、光プローブ本体100からアプリケータ200を取り外すことができる。
【0064】
延伸部240は、挟持部230と接続された、挿入孔を有する円筒形の管状を有している。延伸部240の内径は、光プローブ本体100の径よりもやや大きくなっている。アプリケータ200の挿入孔290は、先端部220の挿入孔290aと挟持部230の挿入孔290bと延伸部240の挿入孔が繋がって形成されたものであり、挿入孔290に光プローブ本体100が保持される。
【0065】
アプリケータ200は、EOG(エチレンオキサイドガス)あるいは放射線滅菌処理可能な部材からなり、例えば挟持部230及び先端部220には、ポリカーボネートやポリプロピレン、延伸部240にはポリウレタンなどを用いることができる。挟持部230及び先端部220は非可撓性であり、光プローブ本体100を真直ぐな状態で保持している。延伸部240は可撓性があり、光プローブ本体100を曲げた状態で保持可能となっている。先端部220には、レーザ光出力強度計測時に、外部にレーザ光が漏れないように、例えば黒色などに着色された不透明材料を用いることができる。
【0066】
図11は、光プローブ1が滅菌、梱包された状態を示す斜視図である。
図11に示すように、光プローブ1は、梱包材2とともにEOG(エチレンオキサイドガス)あるいは放射線滅菌処理がされ、光プローブ梱包体3となり、光プローブ梱包体3の状態で医療機関に提供される。使用時には、梱包材2が開封され光プローブ1が取り出される。
[光パワーメータを備えたレーザ光出力装置の構成]
図12は、本技術に係る一実施形態の光パワーメータを備えたレーザ装置の斜視図であり、この光パワーメータを備えたレーザ装置を用いて上述の光プローブ1のレーザ光出力強度を計測している状態を示す。
【0067】
図12に示すように、レーザ光の出力強度を計測する光パワーメータを備えたレーザ装置300は、レーザ光源部301と、出力強度計測部位500と、ロック解除ボタン501と、レーザ光の強度の値等が表示される表示画面302とを具備する。光パワーメータを備えたレーザ装置300は、レーザ光の出力機能と、光プローブ本体のレーザ光出力強度測定機能を備えている。光パワーメータは、出力強度計測部位500と、ロック解除ボタン501と、表示画面302で構成される。
【0068】
レーザ光源部301からはレーザ光が出射される。光プローブ1の出力強度計測時及び施術時には、光プローブ本体100の光入射部101がレーザ光源部301に接続され、光プローブ本体100の光出射部102からレーザ光が出射される。
【0069】
出力強度計測部位500は、光プローブ1のアプリケータ200の先端部220が挿入される部位である。出力強度計測部位500に設けられたロック機構(後述する)が先端部220の溝221a及び221bに係合した状態で、光プローブ本体100からのレーザ光の出力強度が計測される。
【0070】
ロック解除ボタン501は、それを押すことにより、ロック機構と溝221a及び221bとの係合を解除し、出力強度計測部位500からアプリケータ200の先端部220を離脱可能とするものである。
【0071】
図13〜図18に示すように、出力強度計測部位500は、レセプタクル550と、係合機構としてのシャッター部材開放ピン503a及び503bと、ロック機構510と、ロック解除機構502と、挿入検知器としてのマイクロスイッチ560と、シャッター部材開放ピン503a及び503bと、光検出器505を具備する。
【0072】
図13及び図14に示すように、レセプタクル550は、光プローブ1のアプリケータ200の先端部220が挿入される挿入孔551を有する。
【0073】
図14に示すように、ロック機構510は、バネ511a及び511bと、ロック棒512a及び512bとを有する。2つのバネ511aは、図13に示すように、上部から見たとき、先端部220を挟んでその両側に互いに対向するように配置される。同様に、2つのバネ511bも、上部から見たとき、先端部220を挟んでその両側に互いに対向するように配置される。2つのバネ511a(511b)はそれぞれレセプタクル550に固定配置され、更にロック棒512a(512b)の両端部にそれぞれ1つずつバネ511a(511b)が接続される。ロック棒512a(512b)が、先端部220の溝221a(221b)に係合することにより、先端部220の出力強度計測部位500内での位置が固定、ロックされる。
【0074】
図13及び図14に示すように、ロック解除機構520は、三角形の第1の解除板521a及び第2の解除板521bと、第1の連結棒530と、第2の連結棒523と、第3の連結棒525と、第1の連結部材522と、第2の連結部材524と、第3の連結部材531と、ロック解除ボタン501とを有する。
【0075】
三角形の第2の解除板521b及び第1の解除板521aは、図14に示すように、その平面形状が二等辺三角形を有し、二等辺三角形の長さの等しい2辺によって形成される角の頂点が、先端部220の挿入方向と反対の方向、すなわち先端部220の離脱方向に、向くように配置される。第2の解除板521b及び第1の解除板521aは、ロック機構510よりも出力強度計測部位500の内部側(図13及び図14における右側)に配置される。第1の解除板521a及び第2の解除板521bは、ロック棒512a及び512bに接している。
【0076】
第1の解除板521a及び第2の解除板521bは、先端部220の長尺方向と直交する方向に設けられた第1の連結棒530に固定して接続される。更に、第2解除板521bは、第1の連結部材522により第2の連結棒523と連結されている。第1の連結部材522を支点にして第2の解除板521bと第2の連結棒523との位置関係は可変する。第2の連結棒523は、第2の連結部材524により第3の連結棒525と連結されている。第2の連結部材524により第2の連結棒523と第3の連結棒525との位置関係は可変する。第3の連結棒525は第3の連結部材531によりロック解除ボタン501と連結されている。
【0077】
図13及び図14に示すように、先端部220が出力強度計測部位500に挿入されると、溝221aにロック棒512a、溝221bにロック棒512bがそれぞれ係合してロックされる。更に、切り欠き227aにシャッター部材開放ピン503a、切り欠き227bにシャッター部材開放ピン503bが係合する。この際、バネ511a及び511bは伸びた状態となっている。第1の解除板521a及び第2の解除板521bは、ロック棒512a及び512bに接している。
【0078】
図15及び図16に示すように、ロック解除ボタン501を押すと、第3の連結棒525が出力強度計測部位500の内部側に向かって押され、第3の連結棒525に第2の連結棒523を介して連結する第2の解除板521bが離脱方向に移動する。第1の解除板521aも第1の連結棒530を介して第2の解除板421bと連動し、離脱方向に移動する。第1の解除板521a及び第2の解除板521bが離脱方向に移動することにより、これらに接しているロック棒512a及び512bは、図16上、それぞれ上方向、下方向に押されて移動し、バネ511a及びバネ511bも縮んだ状態となる。これにより、溝221aからロック棒512a、溝221bからロック棒512bが外れ、ロックが解除される。その後、図17に示すように、ロック解除した状態で、先端部220を出力強度計測部位500から離脱する。
【0079】
図13に示すように、シャッター部材開放ピン503a及び503bは、レセプタクル550の挿入孔551に対向して配置される。シャッター部材開放ピン503a及び503bは、先端部220の挿入時に、先端部220に設けられた切り欠き227a及び227bに係合される。
【0080】
光検出器505は、光プローブ1の光出射部102から出射されるレーザ光の出力強度を検出するものである。光検出器505としては、光減衰器、積分球、フォトダイオード、サーモパイル等を用いることができる。
【0081】
図18及び図19に示すように、マイクロスイッチ560は、シャッター部材開放ピン503a及び503bと、ロック機構510との間に配置される。マイクロスイッチ560は、光プローブ1の先端部220の挿入を検知するものであり、マイクロスイッチ560により先端部220の挿入を検知されると、レーザ光出力強度計測の準備がなされたと判断される。これにより、先端部220が不完全に挿入された状態でレーザ光が出力されることがないので、不完全挿入によるレーザ光の外部もれを防止することができる。マイクロスイッチ560はアクチュエータ561を有し、先端部220の挿入によりアクチュエータ561に加わる力が、アクチュエータ561を介してマイクロスイッチ560内部のバネ機構に力が伝わり、マイクロスイッチ560の可動接点を動かしてスイッチをオンし、レーザ光出力強度計測が可能となる。
[レーザ装置による光プローブのレーザ光出力強度計測方法]
次に、上述の光パワーメータを備えたレーザ装置500を用いた、上述の光プローブ1のレーザ光出力強度計測の方法について説明する。
【0082】
まず、作業者が、図11に示す光プローブ梱包体3を開封し、光プローブ1を取り出す。光プローブ1の先端部220を出力強度計測部位500に挿入する前の状態では、図3及び図4に示すように、シャッター部材222は閉じており、図7及び図8に示すように、光プローブ本体100は、プローブ本体上部固定部材233と光プローブ本体下部固定部材232とにより挟持されている。
【0083】
次に、図12に示すように、光プローブ1の光入射部101を、光パワーメータを備えたレーザ装置300のレーザ光源部301に接続する。その後、先端部220を出力強度計測部位500に挿入する。
【0084】
先端部220が出力強度計測部位500の挿入孔551内に挿入されると、先端部220はロック棒512aを上方向、ロック棒512bを下方向に押しやり、シャッター部材開放ピン503a及び503bはそれぞれ切り欠き227a及び227a内を移動する。図13及び図14に示すように、溝221aにロック棒512a、溝221bにロック棒512bがそれぞれ係合されると、先端部220は挿入孔551内で固定、ロックされる。
【0085】
ロックとほぼ同時に、図5及び図6に示すように、係合部としての切り欠き227a及び227bそれぞれに係合機構としてのシャッター部材開放ピン503a及び503bが係合する。シャッター部材開放ピン503a及び503bによって、アプリケータ200の挿入方向と反対の方向である離脱方向に向かって、シャッター部材軸225が押される。シャッター部材軸225がシャッター部材開放ピン503a及び503bによって押されることにより、シャッター部材軸225及びこれに固定して接続されているシャッター部材222は、ピン226に対して回動し、シャッター部材222が開いて、光出射部102が露出される。このように、切り欠き227a及び227bがシャッター部材開放ピン503a及び503bに係合したときの係合の作用によりシャッター部材222を開ける。
【0086】
また、出力強度計測部位500内への挿入が、マイクロスイッチ560により検知される。
【0087】
光プローブ1の先端部220を完全に出力強度計測部位500内に挿入した後、レーザ光源部301からレーザ光を光プローブ1の光入射部101に入射し、図19に示すように、光出射部102からレーザ光を出射させる。光出射部102から出射された光を、光検出器505にて検出し、その検出結果から求めた出力強度を図12に示す光パワーメータを備えたレーザ装置300の表示部302に表示する。
【0088】
レーザ光の出力強度を計測した後、図15及び図16に示すように、ロック解除ボタン501を押すと、第3の連結棒525が出力強度計測部位500の内部側に向かって押され、第3の連結棒525に第2の連結棒523を介して連結する第2の解除板521bが離脱方向に移動する。第1の解除板521aも第1の連結棒530を介して第2の解除板421bと連動し、離脱方向に移動する。第1の解除板421a及び第2の解除板421bが離脱方向に移動することにより、これらに接しているロック棒512a及び512bは、図16上、それぞれ上方向、下方向に押されて移動し、バネ511a及びバネ511bも縮んだ状態となる。これにより、溝221aからロック棒512a、溝221bからロック棒512bが外れ、ロックが解除される。その後、図17に示すように、ロック解除した状態で、先端部220を出力強度計測部位500から離脱し、図20に示すように、アプリケータ200の先端部220を出力強度計測部位500から完全に引き抜く。
【0089】
次に、作業者が挟持部230のアプリケータ脱着スライドボタン235をスライドさせることにより、挟持部230の挟持機構による挟持を解除する。すなわち、図9及び図10に示すように、アプリケータ脱着スライドボタン235をスライドさせることにより、光プローブ本体下部固定部材232に対して、突起部2351が傾斜面2321上を右から左へ向かって移動する。これにより、突起部2351は傾斜面2321に接触して傾斜面2321の低部側から頂部側に移動し、突起部2351と傾斜面2321との接触位置の高さ方向の変化分だけ光プローブ本体下部固定部材232が図面下側に押圧されて移動する。そして、光プローブ本体下部固定部材232の図面下部方向への移動によりバネ236が縮む。このバネ236の縮みによって、光プローブ本体上部固定部材233と光プローブ本体下部固定部材232とは離間し、光プローブ本体100の挟持機構による挟持が解除される。挟持を解除した状態で、光プローブ本体100をアプリケータ200の他端211から引き抜いていき、図21に示すように、アプリケータ200を光プローブ1から離脱する。
【0090】
以上のように、光プローブはアプリケータを備えているので、光プローブ本体のアプリケータによって覆われている領域は、不潔な領域に接近又は接触することがなく、光プローブ本体の清潔性を確実に確保することができる。また、アプリケータを備えた状態でレーザ光の出力強度のチェックを行うことができ、使用の度にアプリケータの滅菌処理を行う必要がなく、作業効率が良い。
【0091】
更に、シャッター部材を設け、切り欠きとシャッター部材開放ピンとが係合したときに係合の作用によりシャッター部材を開けるので、光プローブが出力強度計測部位に完全に挿入されるまでは光出射部はシャッター部材により塞がれる。したがって、光出射部が不潔な領域に接近又は接触することがなく、光プローブ本体の光出射部の清潔性を確実に確保することができる。
【0092】
以下、変形例について説明するが、上述の実施形態と同様の構成については同様の符号を付し、その説明を省略する。
[変形例1]
【0093】
上述の実施形態においては、光出射部を塞ぐ開閉可能なシャッター部材を設けたが、変形例1では、図22に示すように、シャッター部材に換えて、光出射部102を塞ぐレーザ光を透過可能な窓部1222を設けている点が、上述の実施形態と異なる主な点である。
【0094】
図22は、光プローブの先端部1220の一端部1210付近の部分断面図である。先端部1220は、光プローブ本体100が挿入される挿入孔1290aと、一端部1210側に設けられた凹部1224と、凹部1224に設けられた窓部1222と、を有している。窓部1222は、凹部1224の開口を塞ぐように設けられ、レーザ光が透過可能な材質で形成されている。これにより、光出射部102から出射されるレーザ光の光出力強度計測時に窓部を取り去ることなく、窓部がある状態で、出力強度を計測できる。したがって、計測時においても、光出射部102の清潔性を確保することができる。
[変形例2]
【0095】
上述の実施形態においては、光出射部を塞ぐ開閉可能なシャッター部材を設けたが、変形例2では、図23に示すように、シャッター部材に換えて、光出射部102を塞ぐ蓋2222を設けてもよい。
【0096】
図23に示すように、光プローブの先端部2220は、光プローブ本体100が挿入される挿入孔2290aと、一端部2210側に設けられた凹部2224と、凹部2224を塞ぐように設けられた蓋2222と、を有している。図23(A)に示すように、施術時及び出力強度計測時以外は、蓋2222より光出射部102は塞がれている。図23(B)に示すように、施術時及び出力強度計測時以外は、蓋2222は外される。蓋2222は、レーザ装置の出力強度計測部位の挿入孔よりも大きい形状で形成されており、蓋2222をしたまま出力強度計測部位に先端部2220が挿入されるのを防止することができる。
[変形例3]
【0097】
上述の実施形態においては、アプリケータの挟持部の挟持機構においてバネを用いて弾性力を持たせたが、図24〜図27に示すように、光プローブ本体を保持する保持部材として弾性部材3232を用いて弾性力を持たせてもよい。
【0098】
図24〜図27に示すように、光プローブの挟持部3230は、光プローブ本体100が挿入される挿入孔3290bと、アプリケータ脱着スライドボタン235が移動する領域に設けられた凹部3239と、弾性部材3232と、第1の部材3238とを有する。
【0099】
弾性部材3232は光プローブ本体100を挟持、固定するものであり、光プローブ本体100が挿入される挿入部3235を有している。弾性部材3232は、上面に、複数の傾斜面3234が互いの面が平行となるようにアプリケータ200の長尺方向に順に等間隔で配置されている。ここでは、図面上、右方向にアプリケータ脱着スライドボタン235をスライドさせることによって光プローブ本体の挟持機構による挟持の解除を行い、左方向にアプリケータ脱着スライドボタン235をスライドさせることによって光プローブ本体の挟持機構による挟持を行う。傾斜面3234は、右側から左側に向かってその高さが徐々に高くなっている。言い換えると、挟持の解除時におけるアプリケータ脱着スライドボタン235の移動方向と反対方向に向かって高さが徐々に高くなるように傾斜面3234が設けられている。傾斜面3234の頂部は、突起部2351の長手方向と平行に延在している。各傾斜面3234は、各突起部2351にそれぞれ対応して配置されている。
【0100】
図24及び図25に示すように、アプリケータ脱着スライドボタン235がスライド用凹部3239内の図24上右側に位置するときは、アプリケータ脱着スライドボタン235の突起部2351は傾斜面3234の低部に位置する。このとき、弾性部材3232には力が加わっておらず、弾性部材3232による光プローブ本体100の挟持は解除された状態となっている。このような状態で、アプリケータを光プローブ本体100から離脱することができる。
【0101】
図26及び図27に示すように、アプリケータ脱着スライドボタン235がスライド用凹部3239内の図26上左側に位置するときは、アプリケータ脱着スライドボタン235の突起部2351は傾斜面3234の頂部に位置する。このとき、弾性部材3232には上部から力が加わっており、弾性部材3232は潰れるように撓み、弾性部材3232により光プローブ本体100を挟持する。
【0102】
このように、弾性部材3232を用いて、光プローブ本体100を弾性力をもって挟持し、この弾性力を開放することで光プローブ本体100からアプリケータを離脱可能としている。
[変形例4]
【0103】
上述の実施形態においては、アプリケータの挟持部の挟持機構においてバネなどの弾性部材を用いて弾性力を持たせて光プローブ本体を挟持したが、図28に示す絞り4000により光プローブ本体を挟持してもよい。
【0104】
図28(A)は光プローブ本体の挟持を解除した時の絞り4000の状態を示し、図28(B)は光プローブ本体を挟持した時の絞り4000の状態を示す。絞り4000は、複数の羽根4001と、外周側の枠に設けられたレバー4002を有している。レバー4002の回動とともに羽根4001を一緒に回動させることによって、絞り穴4003の大きさを変更できるようにしている。図28(A)に示すように光プローブ本体の挟持を解除したときは、絞り穴4003の大きさは大きく、図28(B)に示すようには光プローブ本体を挟持したときの絞り穴4003の大きさは小さい。
[変形例5]
【0105】
上述の実施形態においては、アプリケータの延伸部の挿入孔は、その長尺方向で断面の径が変化せず均一であったが、図29に示すように、端部をラッパ形状としてもよい。
【0106】
図29に示すように、変形例5における光プローブ5001は、光プローブ本体100と、アプリケータ5200とを有している。アプリケータ5200は、先端部220と、挟持部230と、延伸部3240とを有する。アプリケータ3200は、光プローブ本体の光出射部側の一端部5210と、この反対側の他端部5241とを有している。アプリケータ5240は、光プローブ本体100が挿入される挿入孔を有し、挿入孔の大きさは、アプリケータ5200の他端部5241で広くなるように形成されている。これにより、アプリケータ5200の他端部5241から光プローブ本体100を引き抜いてアプリケータ5200を光プローブ本体100から離脱する際に、他端部5241に光プローブ本体100の光出射部が触れにくい。従って、仮にアプリケータ5200の他端部5241にごみ等が付着していても他端部5241に光出射部が触れてごみが光出射部に付着しにくく、光プローブ本体の清潔性を保持しやすい。
【0107】
本技術は以下のような構成も採ることができる。
(1)レーザ光を出射する光出射部を有する光プローブ本体と、
前記光出射部からのレーザ光を外部に出射可能に前記光出射部より前記光プローブ本体の一部を被覆し、前記光プローブ本体から離脱可能な被覆部材と
を具備する光プローブ。
【0108】
(2)前記(1)に記載の光プローブであって、
前記被覆部材は、前記光出射部を塞ぐ開閉可能なシャッター部材と、前記光プローブが前記光出射部からのレーザ光の出力強度を計測する部位に挿入されたときに前記部位に設けられた係合機構に係合する係合部と、前記係合部が前記係合機構に係合したときに係合の作用により前記シャッター部材を開けるリンク機構とを有する
光プローブ。
【0109】
(3)前記(1)又は(2)に記載の光プローブであって、
前記被覆部材は、前記光プローブ本体を弾性力をもって挟持し、前記弾性力を開放することで前記光プローブ本体から離脱可能とする挟持機構を有する
光プローブ。
【0110】
(4)前記(1)から(3)いずれかに記載の光プローブであって、
前記被覆部材は、前記光プローブが前記部位に挿入されたときに前記部位に設けられたロック機構に係合する溝を有する
光プローブ。
【0111】
(5)前記(1)に記載の光プローブであって、
前記被覆部材は、前記光プローブ本体の光出射部側の端部を覆い前記光出射部からのレーザ光の出力強度を計測する部位に係合される先端部と、前記先端部に接続され前記光プローブ本体から離脱可能な挟持機構によって前記光プローブ本体を挟持する挟持部と、前記挟持部と接続し前記光プローブ本体を保持する管状の延伸部とからなる
光プローブ。
【0112】
(6)前記(1)から(5)いずれかに記載の光プローブであって、
前記被覆部材は前記光プローブ本体が挿入される挿入孔を有し、前記挿入孔の大きさは、前記被覆部材の前記光出射部側の一端部と反対側の他端部で広くなっている
光プローブ。
【0113】
(7)前記(1)から(6)いずれかに記載の光プローブであって、
前記被覆部材はエチレンオキサイドガスあるいは放射線滅菌可能な材質で形成される
光プローブ。
【0114】
(8)前記(1)から(7)いずれかに記載の光プローブであって、
前記被覆部材は、前記光出射部を塞ぐ、取り外し可能な蓋を有する
光プローブ。
【0115】
(9)前記(1)又は(5)に記載の光プローブであって、
前記被覆部材は、前記光出射部を塞ぐ前記レーザ光を透過可能な窓部を有する
光プローブ。
【0116】
(10)レーザ光を出射する光出射部を有する光プローブ本体の前記光出射部からのレーザ光を外部に出射可能に前記光出射部より前記光プローブ本体の一部を被覆し、前記光プローブ本体から離脱可能な
被覆部材。
【0117】
(11)前記(10)に記載の被覆部材であって、
前記光出射部を塞ぐ開閉可能なシャッター部材と、前記被覆部材が前記光出射部からのレーザ光の出力強度を計測する部位に挿入されたときに前記部位に設けられた係合機構に係合する係合部と、前記係合部が前記係合機構に係合したときに係合の作用により前記シャッター部材を開けるリンク機構とを更に有する
被覆部材。
【0118】
(12)前記(10)又は(11)に記載の被覆部材であって、
前記光プローブ本体を弾性力をもって挟持し、前記弾性力を開放することで前記光プローブ本体から離脱可能とする挟持機構を更に有する
被覆部材。
【0119】
(13)前記(10)から(12)いずれかに記載の被覆部材であって、
前記被覆部材が前記部位に挿入されたときに前記部位に設けられたロック機構に係合する溝を有する
被覆部材。
【0120】
(14)前記(10)に記載の被覆部材であって、
前記光プローブ本体の光出射部側の端部を覆い前記光出射部からのレーザ光の出力強度を計測する部位に係合される先端部と、前記先端部に接続され前記光プローブ本体から離脱可能な挟持機構によって前記光プローブ本体を挟持する挟持部と、前記挟持部と接続し前記光プローブ本体を保持する管状の延伸部とからなる
被覆部材。
【0121】
(15)前記(10)から(14)いずれかに記載の被覆部材であって、
前記光プローブ本体が挿入される挿入孔を有し、前記挿入孔の大きさは、前記被覆部材の前記光出射部側の一端部と反対側の他端部で広くなっている
被覆部材。
【0122】
(16)前記(10)から(15)いずれかに記載の被覆部材であって、
エチレンオキサイドガス滅菌可能な材質で形成される
被覆部材。
【0123】
(17)前記(10)又は(14)いずれかに記載の被覆部材であって、
前記光出射部を塞ぐ、取り外し可能な蓋を有する
被覆部材。
【0124】
(18)前記(10)又は(14)に記載の被覆部材であって、
前記光出射部を塞ぐ前記レーザ光を透過可能な窓部を有する
被覆部材。
【0125】
(19)レーザ光を出射する光出射部を有する光プローブ本体と、前記光出射部より前記光プローブ本体の一部を被覆し前記光出射部を塞ぐ開閉可能なシャッター部材と係合部とを有する前記光プローブ本体から離脱可能な被覆部材と、を具備する光プローブの、前記被覆部材により被覆された前記光出射部側を、光パワーメータのレーザ光の出力強度を計測する部位に挿入し、
前記挿入により、前記光パワーメータの前記部位に設けられた係合機構に前記係合部を係合し、前記係合部が前記係合機構に係合したときの係合の作用により前記シャッター部材を開け、
前記係合部が前記係合機構に係合した状態で前記光出射部から前記レーザ光を出射し、前記光パワーメータにより前記光出射部からのレーザ光を計測する
光プローブの計測方法。
【0126】
(20)前記(19)に記載の光プローブの計測方法であって、
前記挿入により、前記被覆部材に設けられた溝に前記部位に設けられたロック機構が係合する
光プローブの計測方法。
【0127】
(21)レーザ光を出射する光出射部を有する光プローブ本体と、前記光出射部より前記光プローブ本体の一部を被覆し前記光出射部を塞ぐ開閉可能なシャッター部材と係合部とを有する前記光プローブ本体から離脱可能な被覆部材と、を具備する光プローブの前記光出射部からのレーザ光の出力強度を計測する部位と、
前記部位に設けられた、前記部位に前記光プローブが挿入されたときに、前記係合部と係合し、前記係合の作用により前記シャッター部材を開ける係合機構と
を具備する光パワーメータ。
【0128】
(22)前記(21)に記載の光パワーメータであって、
前記部位に前記光プローブが挿入されたときに、前記被覆部材に設けられた溝に係合するロック機構を
更に具備する光パワーメータ。
【符号の説明】
【0129】
1 光プローブ
100 光プローブ本体
102 光出射部
200 アプリケータ
210、1210、2210、3210 アプリケータの一端部
211、3241 アプリケータの他端部
220、1220、2220 先端部
221a、221b 溝
222 シャッター部材
225 シャッター部材棒
226 ピン
227a、227b 切り欠き
230、3230 挟持部
232 光プローブ本体下部固定部材
233 光プローブ本体上部固定部材
235 アプリケータ脱着スライドボタン
236 バネ
238、3238 第1の部材
240 延伸部
290、1290a、2290a、3290b 挿入孔
300 光パワーメータを備えたレーザ装置
500 出力強度計測部位
510 ロック機構
503a、503b シャッター部材開放ピン
1222 窓部
2222 蓋
3232 弾性部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
レーザ光を出射する光出射部を有する光プローブ本体と、
前記光出射部からのレーザ光を外部に出射可能に前記光出射部より前記光プローブ本体の一部を被覆し、前記光プローブ本体から離脱可能な被覆部材と
を具備する光プローブ。
【請求項2】
請求項1に記載の光プローブであって、
前記被覆部材は、前記光出射部を塞ぐ開閉可能なシャッター部材と、前記光プローブが前記光出射部からのレーザ光の出力強度を計測する部位に挿入されたときに前記部位に設けられた係合機構に係合する係合部と、前記係合部が前記係合機構に係合したときに係合の作用により前記シャッター部材を開けるリンク機構とを有する
光プローブ。
【請求項3】
請求項1に記載の光プローブであって、
前記被覆部材は、前記光プローブ本体を弾性力をもって挟持し、前記弾性力を開放することで前記光プローブ本体から離脱可能とする挟持機構を有する
光プローブ。
【請求項4】
請求項1に記載の光プローブであって、
前記被覆部材は、前記光プローブが前記部位に挿入されたときに前記部位に設けられたロック機構に係合する溝を有する
光プローブ。
【請求項5】
請求項1に記載の光プローブであって、
前記被覆部材は、前記光プローブ本体の光出射部側の端部を覆い前記光出射部からのレーザ光の出力強度を計測する部位に係合される先端部と、前記先端部に接続され前記光プローブ本体から離脱可能な挟持機構によって前記光プローブ本体を挟持する挟持部と、前記挟持部と接続され前記光プローブ本体を保持する管状の延伸部とを有する
光プローブ。
【請求項6】
請求項1に記載の光プローブであって、
前記被覆部材は前記光プローブ本体が挿入される挿入孔を有し、前記挿入孔の大きさは、前記被覆部材の前記光出射部側の一端部と反対側の他端部で広くなっている
光プローブ。
【請求項7】
請求項1に記載の光プローブであって、
前記被覆部材はエチレンオキサイドガスあるいは放射線滅菌可能な材質で形成される
光プローブ。
【請求項8】
請求項1に記載の光プローブであって、
前記被覆部材は、前記光出射部を塞ぐ、取り外し可能な蓋を有する
光プローブ。
【請求項9】
請求項1に記載の光プローブであって、
前記被覆部材は、前記光出射部を塞ぐ前記レーザ光を透過可能な窓部を有する
光プローブ。
【請求項10】
レーザ光を出射する光出射部を有する光プローブ本体の前記光出射部からのレーザ光を外部に出射可能に前記光出射部より前記光プローブ本体の一部を被覆し、前記光プローブ本体から離脱可能な
被覆部材。
【請求項11】
レーザ光を出射する光出射部を有する光プローブ本体と、前記光出射部より前記光プローブ本体の一部を被覆し前記光出射部を塞ぐ開閉可能なシャッター部材と係合部とを有する前記光プローブ本体から離脱可能な被覆部材と、を具備する光プローブの、前記被覆部材により被覆された前記光出射部側を、光パワーメータのレーザ光の出力強度を計測する部位に挿入し、
前記挿入により、前記光パワーメータの前記部位に設けられた係合機構に前記係合部を係合し、前記係合部が前記係合機構に係合したときの係合の作用により前記シャッター部材を開け、
前記係合部が前記係合機構に係合した状態で前記光出射部から前記レーザ光を出射し、前記光パワーメータにより前記光出射部からのレーザ光を計測する
光プローブの計測方法。
【請求項12】
レーザ光を出射する光出射部を有する光プローブ本体と、前記光出射部より前記光プローブ本体の一部を被覆し前記光出射部を塞ぐ開閉可能なシャッター部材と係合部とを有する前記光プローブ本体から離脱可能な被覆部材と、を具備する光プローブの前記光出射部からのレーザ光の出力強度を計測する部位と、
前記部位に設けられた、前記部位に前記光プローブが挿入されたときに、前記係合部と係合し、前記係合の作用により前記シャッター部材を開ける係合機構と
を具備する光パワーメータ。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate

【図22】
image rotate

【図23A】
image rotate

【図23B】
image rotate

【図24】
image rotate

【図25】
image rotate

【図26】
image rotate

【図27】
image rotate

【図28A】
image rotate

【図28B】
image rotate

【図29】
image rotate