説明

光学フィルム

【課題】 光線を凝集し、輝度を高めるフィルムを2つ連接して設置することにより、作業員が組立の際、識別を誤らないようにし、作業労働時間を短縮して構成配置の効率を高めることができる光学フィルムを提供する。
【解決手段】 光学フィルム10は、一体成形の光学フィルムであって、第1シート12と、第2シート16と、前記第1シート12と前記第2シート16とを連結するために用いられる連接部材20と、を備えることを特徴とする。前記第1シート12は第1構造面及び第1相対面を有し、前記第1構造面は複数の第1光学構造を有し、前記第2シート16は第2構造面及び第2相対面を有し、前記第2構造面は複数の第2光学構造を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は光学ディスプレイのバックライトモジュールに関し、更に詳しく言えば、光線を凝集することができ、輝度を高めることが可能な光学フィルムに関する。
【背景技術】
【0002】
光学フィルムは緻密且つ細微な構造をなし、通常は光源を増進する効果と利益を得るために用いられる。但し、光学フィルムを使用する際は、判断または構成配置の誤りによって光学フィルムがその作用を発揮できなくならないように、必ず構成の順序と膜表面の向きの問題に対して特別な注意を払わなければならない。
図1は、通常良く見られる輝度増強フィルム(Brightness Enhancement Film, BEF)の光学フィルムのバックライトモジュール構造の一例を示す図である。該バックライトモジュールは導光板(Light Guide Plate)1、拡散シート(Diffuser)2、2つの輝度増強フィルム3、4等の部分を備える。該導光板1は光線の光源を霧状化して均一な表面光源とし、該拡散シート2は導光板1の上方に位置し、且つ光線を散らすように形成して均一に拡散させ、該2つの輝度増強フィルム3、4の表面はそれぞれ複数の並列したプリズム3a、4aを有し、且つ輝度増強フィルム3と輝度増強フィルム4は拡散シート2の上方に順次重ねて設けられ、該2つの輝度増強フィルム3、4はプリズム3a、4aの設置によって、導光板1の光源の効果と利益を増加させるために光線を凝集することが可能となり、バックライトモジュール全体の輝度を高める機能を推進する。
【0003】
該2つの輝度増強フィルム3、4に集光の効果を十分に発揮させるためには、輝度増強フィルム3と輝度増強フィルム4を構成配置する際、必ず輝度増強フィルム3のプリズム3aを有する面と、輝度増強フィルム4のプリズム4aを有する面とを同一方向に向けなければならず、さらにプリズム3aのプリズム線が延伸する方向と、プリズム4aのプリズム線が延伸する方向とが夾角を形成するように確保しなければならない。とりわけ、交錯が垂直を呈するようにするのが最も良い。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、目下のところ使用されている輝度増強フィルム3と輝度増強フィルム4は片面タイプの状態で存在しているため、構成時において一度につき一枚の方法によって順次堆積され、構成配置の作業時間をいたずらに増やすだけでなく、構成配置の過程において、作業員が輝度増強フィルム3のプリズム3aを有する一面と輝度増強フィルム4のプリズム4aを有する一面とを背中合わせの方法によって設置するという過ちを犯し易くなり、集光効果を十分に発揮できなくさせてしまう。輝度増強フィルム3のプリズム3aを有する一面と、輝度増強フィルム4のプリズム4aを有する一面とを確かに同一方向に向けて置いたとしても、プリズム3のプリズム線が延伸する方向とプリズム4のプリズム線が延伸する方向とが平行となるように置く、という誤りがあり、前述の識別の誤りは、既に構成配置が完成したバックライトモジュールを改めて分解し、再作業(rework)の必要を招くことになり、これは構成配置手順の増加、及び無駄な作業時間を生み出すことに他ならない。
【0005】
上記を鑑みて、本発明者は細かに思索を重ね、さらに多年にわたりバックライトモジュールの開発と製造に従事してきた経験を経て、ついに本発明を生み出すに至った。
本発明の主な目的は、光線を凝集し、輝度を高めるフィルムを2つ連接して設置することにより、作業員が組立の際、識別を誤らないようにし、作業労働時間を短縮して構成配置の効率を高めることができる光学フィルムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するために、本発明が提供する光学フィルムは一体成形の第1シート、第2シート及び連接部材を備え、該第1シートは第1構造面(structured surface)と第1相対面(opposing surface)を有し、該第2シートは該第1シートの下方に位置し、且つ第2構造面と第2相対面を有し、該第2構造面と該第1シートの第1相対面とは隣接し、該連接部材は第1端部と第2端部を有し、該第1端部と該第1シートは連接し、該第2端部と該第2シートは連接する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下に、本発明の好ましい実施例に基づき説明を続ける。
図2から図4に示すように、本発明の光学フィルムの第1実施例では、光学フィルム10が一度の裁断成形を経て相互連接して一体となる第1シート12、第2シート16及び連接部材20を有する原材料Aからなることを示す。
該第1シート12は長方形を呈し、第1構造面13(structured surface)、第1相対面14(opposing surface)及び第1突起部15を有し、第1構造面13は複数の線形プリズム131としてなる第1光学構造を有し、該線形プリズム131のプリズム線131aは直線状に延伸し、且つ互いに平行に設置され、該第1突起部15は該第1シート12の長辺の一側より外部に向かって突出して形成される。
【0008】
第2シート16もまた、長方形を呈し、且つ第2構造面17、第2相対面18及び第2突起部19を有し、該第2構造面17は複数の線形プリズム171としてなる第2光学構造を有し、該線形プリズム171のプリズム線171aは直線状に延伸し、且つ互いに平行に設置され、該第2突起部19は該第2シート16の長辺の一側より外部に向かって突出して形成され、さらに第2突起部19は第1突起部15と同一でない側に位置する。
【0009】
該連接部材20はアーチ形を呈し、第1端部21と第2端部22を有し、図3に示すように、該第1端部21と該第1シート12は角で連接し、該第2端部22と該第2シート16は角で連接する。
上述の光学フィルム10は複数のプリズム131、171の構造を有することによって、光線がフィルムの相対面下方から上方へとプリズム131、171を通過する際、光線の集光の効用を生み出す。よって該光学フィルム10はまたの名を輝度増強フィルムまたはプリズムシート(prism sheet)と称し、光学ディスプレイのバックライトモジュールとして必要な構成部材の一つである。
【0010】
光学フィルムの該線形プリズムは、図3、図4に示す以外に、等高方式によって予め設けられた方向に向けてまっすぐに延伸してもよい。それらのプリズムは図5、図6に示す形態のように製造され、プリズム23を俯瞰する際、目に見えるプリズム23のプリズム線231は直線状で平行に設置され、側面から観察した際、現れたプリズム線231は高低の起伏状を以て延伸する。図7にはさらに湾曲の形態を以て設置されたプリズムを掲示している。図8からわかるように、プリズム24のプリズム線241は軸線方向に沿って波状を呈して延伸し、該プリズム24の高度位置を図9と図10にさらに掲示している。
【0011】
以下に、本実施例の光学フィルム10の構成配置方式を述べる。
まず、図4に示すように、該光学フィルム10は一度の裁断を経て製造されたものであり、該光学フィルム10の構成配置前の形態では、第1構造面13と第2構造面17が同一方向に向く。
続いて、図11に示すように、該光学フィルム10の構成配置過程において、連接部材20を回転支点とし、且つ第1構造面13と第2構造面17が同一方向を向いている状態を維持しながら、同時に第1シート12と第2シート16を下方へ引っ張り回転させ、またはそのうち一つのフィルムを固定して動かないようにし、さらにもう一方のフィルムを回転して動かす方式によって、第2シート16を第1シート12下方に配置し、且つ第1突起部15と第2突起部19が揃う位置まで第1シート12と第2シート16を互いに近づける。このとき第2構造面17と第1相対面14は隣接し、図12に示すように、この状態の下での第1シート12の該プリズム線131aと第2シート16の該プリズム線171aとは垂直方向に交わって設けられる。この他、第1突起部15と第2突起部19は互いに重なり合って揃い、共に位置決め突起部を形成する。また連接部材20は、相対して重なり合った第1シート12と第2シート16から外部に向かって突出してもう一つの位置決め突起部を形成し、前述の各位置決め突起部は後続の構成配置位置決めに使用するために提供される。この部分については後述する。
【0012】
上述の光学フィルム10を折り重ねる過程において、もし作業員がその中の一つのフィルムの構造面を反対に設けてしまうと、つまり、第1構造面13と第2構造面17が背中合わせに設置される時、第1シート12と第2シート16の長短辺、及び第1突起部15と第2突起部19は揃わなくなる。このとき、作業員は配置の誤りに気付き、すぐに誤りを修正して、後続の構成配置作業をより順調に運ばせる。もちろん、もし第1シート12と第2シート16が共に各辺が等しい正方形の時、作業員は第1突起部15と第2突起部19が揃うかどうかを注意するだけでよくなる。よって、本実施例の第1シート12と第2シート16は連接方式によって製造されるものであり、構成配置手順が正確か否か、の容易な識別を作業員に提供し、構成配置の効率を高めるという長所を有している。
【0013】
図13に示すように、本実施例の光学フィルム10(輝度増強フィルム)と拡散シート25及び導光板26等の構成部材はフレーム28に共に設置されるよう準備される。前述のフレーム28は特定部位において、予め第1位置決め溝281と第2位置決め溝282を有するように形成する。拡散シート25と導光板26は本発明の重点ではないため、以下に、光学フィルム10とフレーム28の関係についてのみ記述する。
【0014】
該光学フィルム10はその第1突起部15と第2突起部19が共に第1位置決め溝281に落ち込み、さらに連接部材20が第2位置決め溝282に落ち込んだ状態で、スムースにフレーム28中(図14参照)に構成配置される。さらに光学フィルム10は正確な対面方向でプリズムの構造面を維持するように確保する。つまり、第1突起部15と第2突起部19、及び連接部材20がそれぞれ形成した該位置決め突起部は、作業員が正確に構成配置を行う際の手助けとなる効用を有し、構成配置の誤りによって引き起こされる構成配置時の困難を防止する。
【0015】
上述の構成部材は単一の光学ディスプレイに応用して用いられ、実際の製品需要に応用して増減されるものと見なすことができる。例えば、ダブルスクリーンの光学ディスプレイに適用して用いられる構成部材は、2つの光学フィルム10、10’、及び2つの拡散シート25、25’と導光板26を有し、図15に示すように、構成配置時において光学フィルム10’と拡散シート25’はもう一組の光学フィルム10と拡散シート25に背中合わせに設置される。特に注意すべきなのは、該2つの光学フィルム10、10’の構成配置を便利にするために、該ダブルスクリーンディスプレイに使用するフレーム30は2つの第1位置決め溝301、301’と2つの第2位置決め溝302、302‘を有し、そのうち第1位置決め溝301は光学フィルム10の第1突起部15と第2突起部19に嵌合するように提供され、第2位置決め溝302は連接部材20に嵌合するように提供され、さらに該第1位置決め溝301’は光学フィルム10’の第1突起部15’と第2突起部19’と嵌合するように提供され、その第2位置決め溝302’は連接部材20’と嵌合するように提供されるということである。
【0016】
図16に示すように、本発明の光学フィルムの第2実施例では、光学フィルム32は同様に、一度の裁断を経て一体に連接する第1シート34、第2シート36と連接部材38を有するように成形され、且つ第1シート34の第1構造面341と第2シート36の第2構造面361とは同一方向を向く。図3と対照すればわかるように、本実施例の光学フィルム32の構成配置前の形態は前述の第1実施例の光学フィルム10の形態と同一ではないが、構成配置方式は前述のものと同様であり、すなわち、同様に連接部材38が回転支点となり、さらにフィルムを下方に引っ張り回転させることによって第1シート34と第2シート36を上下に重ねて配置させる。図17を参照すると、このとき第1シート34のプリズム線341aと第2シート36のプリズム線361aとは交錯して夾角θを形成し、夾角θは90度以下となる。
【0017】
さらに図18、図19は本発明の第3実施例を示し、第1光学フィルム50と第2光学フィルム60によって組成される光学フィルムユニット40がダブルスクリーンディスプレイのバックライトモジュールに使用される場合について掲示している。
該第1光学フィルム50は一体成形され、第1シート52、第2シート54及び2つの連接部材56を有し、該第1シート52は第1構造面521と第1相対面522を有し、該第2シート54は第2構造面541と第2相対面542を有し、前述の第1構造面521と第2構造面541はそれぞれ、複数の線形プリズムをなす第1プリズム523と第2プリズム543を有する光学構造であり、該第1プリズム523のプリズム線523aと該第2プリズム543のプリズム線543aは互いに直線状に延伸し、且つ平行に設置される。
【0018】
該第2光学フィルム60は同様に一体成形され、第3シート62、第4シート64及び2つの連接部材66を有し、そのうち該第3シート62は第3構造面621と第3相対面622を有し、第4シート64は第4構造面641と第4相対面642を有し、前述の第3構造面621と第4構造面641はそれぞれ、複数の線形プリズムをなす第3プリズム623と第4プリズム643を有する光学構造であり、該第1プリズム623のプリズム線623aと該第4プリズム643のプリズム線643aは互いに直線状に延伸し、且つ平行に設置される。
【0019】
該光学フィルムユニット40は2つの拡散シート70及び導光板72において共に構成配置され、使用される際、まず導光板72を該2つの拡散シート70の間に安置し、続いて該2つの拡散シート70と導光板72を共に第2光学フィルム60の第3シート62と第4シート64の間に設置し、その後、第2光学フィルム60を再度第1光学フィルム50の第1シート52と第2シート54の間に挿し込み安置する。光学フィルムユニット40全体としての十分な集光効果を発揮させるため、本実施例では第1光学フィルム50の該プリズム線523a、543aと第2光学フィルム60の該プリズム線623a、643aとが平行設置を呈さないようにしなければならない。これに基づき、各構成部材が構成配置された後、第3構造面621を第1シート52の第1相対面522と対面するようにし、且つ該第3プリズム623のプリズム線623aと該第1プリズム523のプリズム線523aとを交錯させて夾角を形成し、さらに第4構造面641は第2シート54の第2相対面542に対面させ、同様に該第4プリズム643のプリズム線643aと第2プリズム543のプリズム線543aは交錯させて夾角を形成する。前述の夾角は90度とするのが最も良い。
【0020】
上述からわかるように、本実施例の光学フィルムユニット40では構成配置時において、第1光学フィルム50によって第2光学フィルム60を包むようにして挟むことが可能となり、4枚の光学フィルムを重ねて設けなければならず、それがもたらす煩雑さや識別の誤りといった従来の困難を改善するだけでなく、さらに快速に構成配置を完成させるための効果を作業員に提供する。
【0021】
図20にダブルスクリーンディスプレイのバックライトモジュールに応用したもう1つの光学フィルムユニット80を示す。該光学フィルムユニット80は、同様に第1光学フィルム82と第2光学フィルム84を有し、且つ第1光学フィルム82と第2光学フィルム84の組立設置方式は上述の光学フィルムユニット40と同一であり、該光学フィルムユニット80は光学フィルムユニット40とおおよそ構造を同じくする。異なる点は、光学フィルムユニット80の各該光学フィルムのプリズムを波状に延伸して形成したことである。
【0022】
図21と図22は、第1光学フィルム82と第2光学フィルム84の折り重ねが完成した状態を示す。
図21に示すように、第1光学フィルム82の第1シート821と第2光学フィルム84の第3シート841とは互いに隣接して設置され、この状態の下、第1シート821の該プリズム822のプリズム線822aは第1軸方向L1に沿って波状を呈して延伸し、第3シート841の該プリズム842のプリズム線842aは第3軸方向L3に沿って波状を呈して延伸し、該第1軸方向L1と、第3軸方向L3とは交錯し、夾角を形成する。
【0023】
図22に示すように、第1光学フィルム82の第2シート823と第2光学フィルム84の第4シート843とは隣接して設けられ、且つ第2シート823の該プリズム824のプリズム線824aは第2軸方向L2に沿って波状を呈して延伸し、第4シート843の該プリズム844のプリズム線844aは第4軸方向L4に沿って波状を呈して延伸し、該第2軸方向L2と、第4軸方向L4とは交錯し、夾角を形成する。
【0024】
上述の第1軸方向L1と第3軸方向L3とが交錯して形成した夾角、及び第2軸方向L2と第4軸方向L4とが交錯して形成した夾角の角度は、本実施例中において90度となるため、該光学フィルムユニット80が生み出す効用と光学フィルムユニット40が生み出す効用とは同一となり、よって、特に記述しない。
以下、図23及び図24に示すのは、それぞれ一度の截断を経た原材料を利用し、製造して得た第1光学フィルム50(82)、あるいは第2光学フィルム60(84)を構成設置する前の形態である。そのうち図23は原材料Bが平らに広げられた状態で裁断されることを示す。図24は原材料Cが二つに折り曲げられた後、裁断されることを示し、裁断時において連接部材に対面させないで直接裁断すると、広げた後の2つのフィルムは互いに連接してしまうため、注意しなければならない。
上記に述べたことはあくまでも本発明の好ましい実施例のみであり、本発明の明細書及び特許請求の範囲を応用してなしうる考案の効果や構成の改変は、すべて本発明の請求の範囲に属するものとする。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】従来のバックライトモジュールの基本構造を示す模式図である。
【図2】本発明の第1実施例による光学フィルムの原材料を示す模式図である。
【図3】本発明の第1実施例による光学フィルムを示す模式図である。
【図4】本発明の第1実施例による光学フィルムを示す側面図である。
【図5】本発明の第1実施例による光学フィルムのプリズムを示す模式図である。
【図6】本発明の第1実施例による光学フィルムのプリズムを示す模式図である。
【図7】本発明の第1実施例による光学フィルムのプリズムを示す模式図である。
【図8】本発明の第1実施例による光学フィルムのプリズムを示す模式図である。
【図9】本発明の第1実施例による光学フィルムのプリズムを示す模式図である。
【図10】本発明の第1実施例による光学フィルムのプリズムを示す模式図である。
【図11】本発明の第1実施例による光学フィルムを引っ張り回転させた状態を示す模式図である。
【図12】本発明の第1実施例による光学フィルムの構成配置が完成した状態を示す模式図である。
【図13】本発明の第1実施例による光学フィルムを単一スクリーンディスプレイに応用して用いた状態を示す模式図である。
【図14】本発明の第1実施例による光学フィルムとフレームを示す模式図である。
【図15】本発明の第1実施例による光学フィルムをダブルスクリーンディスプレイに応用して用いた状態を示す模式図である。
【図16】本発明の第2実施例による光学フィルムを構成配置する前の状態を示す模式図である。
【図17】本発明の第2実施例による光学フィルムの構成配置が完成した状態を示す模式図である。
【図18】本発明の第3実施例による光学フィルムユニットを示す模式図である。
【図19】本発明の第3実施例による光学フィルムユニットをダブルスクリーンディスプレイに応用して用いた状態を示す模式図である。
【図20】本発明の第3実施例による光学フィルムユニットを示す模式図である。
【図21】本発明の第3実施例による光学フィルムユニットの積み重ねを完成した後の、第1シートと第3シートのプリズム線の関係を示す模式図である。
【図22】本発明の第3実施例による光学フィルムユニットの積み重ねを完成した後の、第2シートと第4シートのプリズム線の関係を示す模式図である。
【図23】本発明の第3実施例による光学フィルムを原材料を裁断して得る状態を示す模式図である。
【図24】本発明の第3実施例による光学フィルムを原材料を裁断して得る状態を示す模式図である。
【符号の説明】
【0026】
10、10’ 光学フィルム、12 第1シート、13 第1構造面、14 第1相対面、15、15’ 第1突起部、16 第2シート、17 第2構造面、18 第2相対面、19、19’ 第2突起部、20、20’ 連接部材、21 第1端部、22 第2端部、23 プリズム、24 プリズム、25、25’ 拡散シート、26 導光板、28 フレーム、30 フレーム、32 光学フィルム、34 第1シート、36 第2シート、38 連接部材、40 光学フィルムユニット、50 第1光学フィルム、52 第1シート、54 第2シート、56 連接部材、60 第2光学フィルム、62 第3シート、64 第4シート、66 連接部材、70 拡散シート、72 導光板、80 第1光学フィルム、84 第2光学フィルム、131 プリズム、131a プリズム線、171 プリズム、171a プリズム線、231 プリズム線、241 プリズム線、281 第1位置決め溝、282 第2位置決め溝、301、301’ 第1位置決め溝、302、302’ 第2位置決め溝、341 第1構造面、341a プリズム線、361 第2構造面、361a プリズム線、521 第1構造面、522 第1相対面、523 第1プリズム、523a プリズム線、、541 第2構造面、542 第2相対面、543 第2プリズム、543a プリズム線、621 第3構造面、622 第3相対面、623 第3プリズム、623a プリズム線、641 第4構造面、643a プリズム線、821 第1シート、822 プリズム、822a プリズム線、823 第2シート、824 プリズム、824a プリズム線、841 第3シート、842 プリズム、842a プリズム線、843 第4シート、844 プリズム、844a プリズム線、A、B、C 原材料、L1〜L4 第1軸方向〜第4軸方向、θ 夾角

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一体成形の光学フィルムであって、
第1シートと、
第2シートと、
前記第1シートと前記第2シートとを連結するために用いられる連接部材と、
を備えることを特徴とする光学フィルム。
【請求項2】
前記第1シートは第1構造面及び第1相対面を有し、前記第1構造面は複数の第1光学構造を有し、前記第2シートは第2構造面及び第2相対面を有し、前記第2構造面は複数の第2光学構造を有することを特徴とする請求項1記載の光学フィルム。
【請求項3】
前記第1光学構造及び前記第2光学構造はプリズムであることを特徴とする請求項2記載の光学フィルム。
【請求項4】
前記プリズムは線形プリズムであり、前記線形プリズムのプリズム線は直線状を呈して延伸し、且つ互いに平行に設置されることを特徴とする請求項3記載の光学フィルム。
【請求項5】
前記プリズムは線形プリズムであり、前記線形プリズムのプリズム線は波状を呈し、且つ互いに隣接して設置されることを特徴とする請求項3記載の光学フィルム。
【請求項6】
連接して一体となる第1シート、第2シート及び連接部材を備える光学フィルムであって、
前記第1シートは第1構造面及び第1相対面を有し、
前記第2シートは前記第1シートの下方に位置し、前記第2シートは第2構造面及び第2相対面を有し、前記第2構造面と前記第1シートの第1相対面とは隣接し、
前記連接部材は第1端部及び第2端部を有し、前記第1端部と前記第1シートとは連接し、前記第2端部と前記第2シートとは連接することを特徴とする光学フィルム。
【請求項7】
前記第1シートの第1構造面は複数の第1プリズムを有し、前記第2シートの第2構造面は複数の第2プリズムを有することを特徴とする請求項6記載の光学フィルム。
【請求項8】
前記第1プリズムは線形プリズムであり、前記第2プリズムは線形プリズムであり、前記第1プリズムのプリズム線と前記第2プリズムの第2プリズム線とは直線状を呈して延伸し、互いに交錯して夾角を形成することを特徴とする請求項7記載の光学フィルム。
【請求項9】
前記夾角は0度から90度の間にあることを特徴とする請求項8記載の光学フィルム。
【請求項10】
前記第1プリズムは線形プリズムであり、前記第2プリズムは線形プリズムであり、且つ前記第1プリズムのプリズム線は第1軸方向に沿って波状を呈して延伸し、前記第2プリズムのプリズム線は第2軸方向に沿って波状を呈して延伸し、前記第1軸方向と前記第2軸方向とは交錯して夾角を形成することを特徴とする請求項7記載の光学フィルム。
【請求項11】
前記夾角は0度から90度の間にあることを特徴とする請求項10記載の光学フィルム。
【請求項12】
前記第1シートと前記第2シートは、構成配置位置決めに供して使用される突起部を少なくとも1つのシートに有することを特徴とする請求項6記載の光学フィルム。
【請求項13】
前記連接部材は前記第1シート及び前記第2シートに相対し、外部に向かって突出状態を呈し、構成配置位置決めに供して使用されることを特徴とする請求項6記載の光学フィルム。
【請求項14】
第1光学フィルム及び第2光学フィルムを備え、ダブルスクリーンディスプレイに用いられる光学フィルムユニットであって、
前記第1光学フィルムは一体成形され、
第1構造面及び第1相対面を有する第1シートと、
第2構造面及び第2相対面を有する第2シートと、
前記第1シートと前記第2シートとを連結するために用いられる連接部材とを有し、
前記第2光学フィルムは一体成形され、
第3構造面及び第3相対面を有し、前記第3構造面と前記第1シートの第1相対面とが隣接する第3シートと、
第4構造面及び第4相対面を有し、前記第4構造面と前記第2シートの第2相対面とが隣接する第4シートと、
前記第3シートと前記第4シートとを連結するために用いられる連接部材とを有することを特徴とするダブルスクリーンディスプレイに用いられる光学フィルムユニット。
【請求項15】
前記第1シートの第1構造面は複数の第1プリズムを有し、前記第3シートの第3構造面は複数の第3プリズムを有することを特徴とする請求項14記載のダブルスクリーンディスプレイに用いられる光学フィルムユニット。
【請求項16】
前記第1プリズムは線形プリズムであり、前記第3プリズムは線形プリズムであり、前記第1プリズムのプリズム線と前記第3プリズムのプリズム線とは直線状を呈して延伸し、且つ互いに交錯して夾角を形成することを特徴とする請求項15記載のダブルスクリーンディスプレイに用いられる光学フィルムユニット。
【請求項17】
前記第1プリズムは線形プリズムであり、前記第3プリズムは線形プリズムであり、前記第1プリズムのプリズム線は第1軸方向に沿って波状を呈して延伸し、前記第3プリズムのプリズム線は第3軸方向に沿って波状を呈して延伸し、前記第1軸方向と前記第3軸方向とは交錯して夾角を形成することを特徴とする請求項15記載のダブルスクリーンディスプレイに用いられる光学フィルムユニット。
【請求項18】
前記第2シートの第2構造面は複数の第2プリズムを有し、前記第4シートの第4構造面は複数の第4プリズムを有することを特徴とする請求項14記載のダブルスクリーンディスプレイに用いられる光学フィルムユニット。
【請求項19】
前記第2プリズムは線形プリズムであり、前記第4プリズムは線形プリズムであり、前記第2プリズムのプリズム線と前記第4プリズムのプリズム線とは直線状を呈して延伸し、且つ互いに交錯して夾角を形成することを特徴とする請求項18記載のダブルスクリーンディスプレイに用いられる光学フィルムユニット。
【請求項20】
前記第2プリズムは線形プリズムであり、前記第4プリズムは線形プリズムであり、前記第2プリズムのプリズム線は第2軸方向に沿って波状を呈して延伸し、前記第4プリズムのプリズム線は第4軸方向に沿って波状を呈して延伸し、前記第2軸方向と前記第4軸方向とは交錯して夾角を形成することを特徴とする請求項18記載のダブルスクリーンディスプレイに用いられる光学フィルムユニット。
【請求項21】
前記夾角は0度から90度の間にあることを特徴とする請求項16、17、19または20のいずれか一項記載のダブルスクリーンディスプレイに用いられる光学フィルムユニット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【公開番号】特開2006−343572(P2006−343572A)
【公開日】平成18年12月21日(2006.12.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−169509(P2005−169509)
【出願日】平成17年6月9日(2005.6.9)
【出願人】(501029319)勝華科技股▲分▼有限公司 (12)
【Fターム(参考)】