説明

光源、これを有するバックライトアセンブリー及び表示装置

【課題】光源、これを有するバックライトアセンブリー及び表示装置を提供する。
【解決手段】光源は、光を輻射するランプボディーと、ランプボディーに形成された遮断層と、を含む。遮断層は、ランプボディーから輻射される赤外線を遮断して、赤外線信号を利用して電子機器を制御する遠隔制御装置との信号干渉を防止する。これによって、遠隔制御装置から輻射された赤外線信号の歪曲を防止するので、製品の信頼度が向上する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は光源、これを有するバックライトアセンブリー及び表示装置に関し、さらに詳細には、赤外線信号のエラーを防止する光源、これを有するバックライトアセンブリー及び表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、液晶表示装置は屈折率異方性、誘電率異方性などの光学的、電気的特性を有する液体を利用して映像を表示する表示装置である。液晶表示装置は映像を表示する液晶表示パネル及び液晶表示パネルに光を提供するバックライトアセンブリーを含む。
【0003】
バックライトアセンブリーは光を発生するランプ及びランプから輻射された光の特性を向上させて液晶表示パネルに提供する光学シートを含む。このようなバックライトアセンブリーはランプの位置によってエッジ型バックライトアセンブリーと直下型バックライトアセンブリーとに分類される。エッジ型バックライトアセンブリーは、光をガイドして液晶表示パネルに提供する導光板の片側にランプが具備されている。直下型バックライトアセンブリーは、複数のランプが液晶表示パネルと対向して配置されており、テレビのように大型の画面が必要求な大型液晶表示装置に採用されている。
【0004】
一般的に、テレビのような映像処理装置は、ユーザの操作によって生成された制御信号、例えば、チャンネル変換、ボリューム調節及び映像調整などのための信号をリモートコントローラから受信し、その制御信号に応じて表示される映像を操作する。特に、リモートコントローラは制御信号を20〜50kHz帯域の赤外線信号の形態で出力する。しかし、ランプから輻射される光は赤外線を含むので、リモートコントローラから輻射された赤外線とランプから輻射された赤外線との間の干渉が発生する。特に、ランプの長さが長くなるほど、さらに多くの赤外線が発生するので、リモートコントローラとランプとの間の赤外線干渉がさらに多く発生する。このような赤外線干渉は、リモートコントローラから輻射された赤外線信号の歪曲を誘発するので、製品の信頼性が低下する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、赤外線を遮断して赤外線干渉を防止することができる光源を提供することにある。
【0006】
また、本発明の目的は、上記した光源を具備するバックライトアセンブリーを提供することにある。
【0007】
また、本発明の目的は、上記したバックライトアセンブリーを具備する表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記した本発明の目的を実現するための一実施形態に係る光源はランプボディー、蛍光層及び遮断層からなる。
【0009】
ランプボディーは、内部に放電ガスが充填され、光を輻射する。前記ランプボディーは、光を輻射する発光領域および光を輻射しない両端部と、からなる。蛍光層は、前記ランプボディーの内壁にコーティングされ、前記光を発生する。遮断層は、前記ランプボディーに形成され、前記ランプボディーから輻射された赤外線を遮断する。
【0010】
一方、光源は、前記ランプボディーに具備され、前記ランプボディーに電源を提供する電極部をさらに含み、前記電極部は、前記ランプボディーの前記両端部にそれぞれ具備される。
【0011】
前記遮断層は、前記ランプボディーの全体をカバーすることもでき、前記光が輻射される発光領域の全体に位置することもでき、前記発光領域の一部に位置することもできる。前記遮断層が前記発光領域の一部に位置する場合、前記遮断層は前記電極部が具備される前記両端部と隣接する領域に位置する。また、前記遮断層は、前記ランプボディーの外壁にコーティングされるか、または内壁にコーティングされる。
【0012】
また、上記した本発明の目的を実現するための他の実施形態による光源は、ランプボディー及び蛍光層からなる。
【0013】
ランプボディーは、内部に放電ガスが充填され、赤外線を遮断し、光を輻射する。蛍光層は、前記ランプボディーの内壁にコーティングされ、前記光を発生する。
【0014】
また、上記した本発明の目的を達成するための一実施形態によるバックライトアセンブリーは、複数の光源及び光学部材からなる。
【0015】
複数の光源は外部から電源が提供されて光を発生し、前記光から赤外線を除去して輻射する。光学部材は、前記複数の光源の上部に配置され、前記多数の光源から輻射された光の輝度を向上させて輻射する。
【0016】
また、上記した本発明の目的を達成するための一実施形態による表示装置は、バックライトアセンブリー及び表示パネルからなる。
【0017】
バックライトアセンブリーは、複数の光源及び光学部材を具備する。複数の光源は、外部から電源が提供されて光を発生し、前記光から赤外線を除去して輻射する。光学部材は、前記複数の光源の上部に配置され、前記複数の光源から輻射された光の輝度を向上させて輻射する。表示パネルは、前記光学部材の上部に位置し、前記光学部材か入射された光を利用して映像を表示する。
【0018】
また、表示装置は遠隔制御部及びメイン制御部をさらに含む。遠隔制御部はユーザの操作によって赤外線信号を出力する。メイン制御部は、前記赤外線信号に応答して前記表示パネルを制御する制御信号を出力し、前記制御信号を前記表示パネルに提供する。
【発明の効果】
【0019】
このような光源、これを有するバックライトアセンブリー及び表示装置は、光源から輻射される赤外線を遮断する遮断層を具備しているため、遠隔制御部から輻射される赤外線信号の歪曲を防止することができる。これによって、赤外線信号歪曲による表示装置の制御エラーを防止することができるので、製品の信頼性を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、添付した図を参照して、本発明をさらに詳細に説明する。
【0021】
図1は本発明の一実施形態に係る光源を示した斜視図であり、図2は図1の切断線I−I´に沿って切断した断面図である。
【0022】
図1及び図2を参照すると、本発明の光源100aはランプボディー110、蛍光層120及び遮断層131を含む。
【0023】
前記ランプボディー110は、チューブ形状を有し、前記ランプボディー110の内部から発生された光が外部に輻射されるように透明なガラス材質からなる。前記ランプボディー110は、実質的に前記光が輻射される発光領域LA及び前記光が輻射されない第1及び第2端部E1、E2に画定される。前記ランプボディー110の内部は真空状態を維持し、少なくとも2種類の放電ガスが注入される。前記放電ガスは、水銀(Hg)、ネオン(Neon)、アルゴン(Argon)、クリプトン(Krypton)及びキセノン(Xeon)などを含む。前記放電ガスは、外部から前記ランプボディー110に電源が印加されれば、イオン化されて電子を発生し、これによって、可視光線より波長の紫外線が発生する。
【0024】
前記蛍光層120は、前記ランプボディー110の内壁にコーティングされ、前記発光領域LAに具備される。前記蛍光層120は、前記ランプボディー110の内部から発生された紫外線を肉眼で認識することができる可視光線に変更して輻射する。
【0025】
前記遮断層131は、前記発光領域LAに具備され、前記発光領域LAの全体をカバーする。前記遮断層131は前記ランプボディー110の外壁にコーティングされてランプボディー110から輻射される赤外線を遮断する。すなわち、前記ランプボディー110から輻射される光は赤外線を一部含んでいる。前記ランプボディー110から輻射される赤外線の量は前記ランプボディー110の長さが大きいほど増加する。
【0026】
前記光源100aから輻射される赤外線は、赤外線信号を利用して電子機器を制御する遠隔制御装置との信号干渉を誘発し、これにより、前記遠隔制御装置から輻射された赤外線信号が歪曲される。これを防止するため、前記遮断層131は前記ランプボディー110から輻射される赤外線を遮断して前記遠隔制御装置の信号歪曲を防止する。
【0027】
前記遮断層131は赤外線を遮断する有機物質、例えば、二酸化ジルコニウム(Zirconium dioxide)、ポリカーボネート(Polycarbonate)などからなる。
【0028】
この実施形態において、前記光源100aは、前記ランプボディー110から輻射される赤外線を遮断するために別途の遮断層131を具備するが、別途の遮断層131を具備する代わりに、前記ランプボディー110が前記赤外線を遮断する物質を含むこともできる。すなわち、前記ランプボディー110形成時に、前記赤外線を遮断する物質を添加することにより、前記ランプボディー110が前記赤外線を遮断できるようにする。このような場合、前記ランプボディー110自体が、前記赤外線が外部に輻射されないように遮断する。
【0029】
一方、前記光源100aは、前記ランプボディー110に前記電源を提供する第1及び第2電極部141、142をさらに具備する。前記第1及び第2電極部141、142は前記ランプボディー110の第1及び第2端部E1、E2にそれぞれ具備され、外部から前記電源が印加される。
【0030】
この実施形態において、前記第1及び第2電極部141、142は、前記ランプボディー110内部に具備される内部電極であるが、前記ランプボディー110の外側に具備される外部電極であってもよい。前記外部電極は、前記ランプボディー110の両側端を囲むように、前記ランプボディー110の第1及び第2端部E1、E2に具備される。
【0031】
前記第1及び第2電極部141、142は、前記電源を印加する第1及び第2ワイヤ151、152とそれぞれ電気的に接続される。前記第1及び第2ワイヤ151、152は、前記電源を供給する電源供給装置(図示しない)と電気的に接続され、前記電源を前記第1及び第2電極部141、142にそれぞれ提供する。
【0032】
図3は本発明の他の実施形態に係る光源を示した断面図である。
【0033】
図3を参照すると、本発明の光源100bは、遮断層132を除いては図1及び図2に示した光源100aと同一の構成を有する。したがって、前記光源100bに関する具体的な説明において、図1に示した光源100aと同一の構成要素には同一の参照番号を付し、その具体的な説明は省略する。
【0034】
前記光源100bは、ランプボディー110、蛍光層120、第1及び第2電極部141、142、及び前記遮断層132を含む。前記遮断層132は前記ランプボディー110の外壁の全体にコーティングされており、前記ランプボディー110から輻射される赤外線を遮断する。すなわち、前記遮断層132は、前記光が輻射される発光領域LAだけでなく、前記第1及び第2電極部141、142が位置する前記ランプボディーの両端部E1、E2にもコーティングされる。これによって、前記発光領域LAから輻射される赤外線だけでなく、前記ランプボディー110の両端部E1、E2から漏れる赤外線まで遮断することができる。
【0035】
図4は本発明のさらに他の実施形態に係る光源を示した断面図である。
【0036】
図4を参照すると、本発明の光源100cは、遮断層133を除いては図1及び図2に示した光源100aと同一の構成を有する。したがって、前記光源100cに関する具体的な説明において、図1に示した光源100aと同一の構成要素には同一の参照番号を付し、その具体的な説明は省略する。
【0037】
前記光源100cはランプボディー110、蛍光層120、第1及び第2電極部141、142、及び前記遮断層133を含む。前記遮断層133は前記ランプボディー110の外壁にコーティングされて、前記ランプボディー110から輻射される赤外線を遮断する。前記遮断層133は実質的に光が輻射される発光領域LAに具備され、前記発光領域LAの一部をカバーする。
【0038】
具体的に、前記遮断層133は、前記第1及び第2電極部141、142がそれぞれ具備される前記ランプボディー110の両端部E1、E2と隣接する領域に位置する。これは、前記発光領域LA内の前記第1及び第1電極部141、142のそれぞれと隣接した領域から赤外線が多量に輻射されるためである。したがって、前記遮断層133を前記第1及び第2電極部141、142のそれぞれと隣接した領域に配置すれば、前記ランプボディー110から輻射される赤外線を効果的に遮断することができる。また、前記第1及び第2電極部141、142のそれぞれと隣接した領域は他の領域より相対的に輝度が高い。したがって、前記遮断層133を前記第1及び第2電極部141、142のそれぞれと隣接した領域に配置すれば、前記遮断層133が前記光の一部を吸収するので、前記ランプボディー110の輝度均一度を向上させることができる。
【0039】
図5は本発明のさらに他の実施形態に係る光源を示した断面図である。
【0040】
図5を参照すると、本発明の光源100dは、遮断層134を除いては図1及び図2に示した光源100aと同一の構成を有する。したがって、前記光源100dに関する具体的な説明において、図1に示した光源100aと同一の構成要素については同一の参照番号を付し、その具体的な説明は省略する。
【0041】
前記光源100dは、ランプボディー110、蛍光層120、第1及び第2電極部141、142、及び前記遮断層134を含む。前記遮断層134は前記ランプボディー110の内壁にコーティングされ、前記蛍光層120は前記遮断層134の上面に形成される。前記遮断層134は光が発生される発光領域LAに具備され、前記発光領域LAの全体をカバーし、前記ランプボディー110の内部から発生された赤外線が外部に漏れることを防止する。
【0042】
図6は本発明のさらに他の実施形態に係る光源を示した断面図である。
【0043】
図6を参照すると、本発明の光源100eは遮断層135を除いては図1及び図2に示した光源100aと同一の構成を有する。したがって、前記光源100eに関する具体的な説明において、図1に示した光源100aと同一の構成要素については同一の参照番号を付し、その具体的な説明は略する。
【0044】
前記光源100eは、ランプボディー110、蛍光層120、第1及び第2電極部141、142、及び前記遮断層135を含む。前記遮断層135は、前記ランプボディー110の内壁の全体にコーティングされ、前記ランプボディー110の内部から発生された赤外線が外部に漏れることを防止する。すなわち、前記遮断層135は、前記光が輻射される発光領域LAだけでなく、前記第1及び第2電極部141、142がそれぞれ位置する前記ランプボディーの両端部E1、E2にもコーティングされる。これによって、前記発光領域LAから輻射される赤外線だけでなく、前記ランプボディー110の両端部E1、E2から漏れる赤外線まで遮断することができる。前記蛍光層120は、前記遮断層135の上面の一部に形成されて、前記発光領域LAの全体をカバーする。
【0045】
図7は本発明のさらに他の実施形態に係る光源を示した断面図である。
【0046】
図7を参照すると、本発明の光源100fは、遮断層136を除いては図1及び図2に示した光源100aと同一の構成を有する。したがって、前記光源100eに関する具体的な説明において、図1に示した光源100aと同一の構成要素については同一の参照番号を付し、その具体的な説明は省略する。
【0047】
前記光源100eは、ランプボディー110、蛍光層120、第1及び第2電極部141、142、及び前記遮断層136を含む。前記遮断層136は、前記ランプボディー110の内壁にコーティングされ、前記ランプボディー110の内部から発生された赤外線が外部に漏れることを防止する。前記遮断層136は、前記光が輻射される発光領域LAに具備され、前記発光領域LAの一部をカバーする。特に、前記遮断層136は、前記第1及び第2電極部141、142がそれぞれ具備される第1及び第2端部E1、E2と隣接する領域に位置する。前記蛍光層120は、前記遮断層136が具備された前記ランプボディー110の内壁にコーティングされ、前記発光領域LAの全体をカバーする。したがって、前記蛍光層120の一部は前記遮断層136の上面に形成される。
【0048】
以下、図面を参照して前記光源100aが適用されたバックライトアセンブリーについて具体的に説明する。
【0049】
図8は本発明の一実施形態に係るバックライトアセンブリーを示した分解斜視図であり、図9は図8の切断線II−II´に沿って切断したバックライトアセンブリーを示した断面図である。
【0050】
図8及び図9を参照すると、バックライトアセンブリー200は、光供給ユニット210、拡散板220、光学シート230、反射板240、及びボトムシャーシ250を含む。
【0051】
前記光供給ユニット210は光を発生する複数の光源及び前記複数の光源を固定する複数のランプホルダーを具備する。
【0052】
前記複数の光源の各々は、一方向に延伸しており、前記複数の光源どうしは、長さ方向と直交する方向に離隔されて配置される。本発明の一実施形態において、各光源100aは、図1及び図2に示した光源100aと同一の構成を有するため、同一の参照番号を付し、前記光源100aに関する具体的な説明は省略する。
【0053】
前記光源100aは、前記光を輻射するランプボディー110、前記ランプボディー110の内壁に形成された蛍光層120、前記ランプボディー110の外壁に形成された遮断層131、及び電源を提供する第1及び第2電極部141、142を含む。
【0054】
この実施形態において、前記遮断層131は、前記光が輻射される発光領域LAのみをカバーするが、前記ランプボディー110の全体をカバーすることもできる。また、この実施形態において、前記遮断層131は、前記発光領域LAの全体をカバーするが、一部分のみをカバーすることもできる。また、前記遮断層131は、前記ランプボディー110の外壁にコーティングされるが、前記ランプボディー110の内壁にコーティングされることもできる。
【0055】
前記遮断層131は、赤外線を利用して電子機器を制御する遠隔制御装置と前記光源100aとの間の赤外線干渉を防止する。すなわち、前記遠隔制御装置が、前記バックライトアセンブリー200が適用された装置を制御する場合、前記遠隔制御装置から輻射された赤外線と前記光源100aから輻射された赤外線との間に干渉が発生しうる。前記遮断層131は、前記ランプボディー110から輻射される赤外線を遮断して、前記遠隔制御装置から輻射された赤外線信号の歪曲を防止する。
【0056】
前記複数の光源の両端部には前記複数のランプホルダーが具備され、前記複数のランプホルダーは前記ボトムシャーシ250に固定される。本発明の一実施形態において、各ランプホルダー212には互いに隣接する2つの光源が挿入されるが、1つの光源のみが挿入されることもできる。
【0057】
前記ランプホルダー212には前記光源100aの第1及び第2ワイヤ151、152を外部に引き出すためのホール212aが形成される。図9に示したように、前記光源100aの第1ワイヤ151は前記溝212aを介して前記ランプホルダー212の外部に引き出される。
【0058】
前記光供給ユニット210の上部には前記拡散板220が具備される。前記拡散板220は前記光源から輻射される光を拡散して輝度均一性を向上させる。前記拡散板220は所定の厚さを有するプレート形状からなり、前記光源100aから一定の間隔だけ離れている。前記拡散板220は光を透過させることができる透明の材質からなり、前記光を拡散するための拡散剤を含んでいる。
【0059】
前記拡散板220の上部には前記光学シート230が少なくとも1枚具備される。前記光学シート230は前記拡散板220から輻射された光の経路を再度変更して、輝度特性を向上させる。光学シート230には、光を集光して正面輝度を向上させるプリズムシートや光を拡散して輝度均一性を向上させる拡散シートなどが含まれる。
【0060】
前記反射板240は前記複数の光源の下に具備される。前記反射板240は、前記複数の光源から入射された光を反射させて、前記光の利用効率を向上させる。前記反射板240は、前記複数のランプホルダーに対応する位置に形成された溝を有しており、前記溝に前記複数のランプホルダーが挿入される。
【0061】
前記光供給ユニット210及び前記反射板240は、前記ボトムシャーシ250に収納される。前記ボトムシャーシ250は、前記反射板240が安着される底面251と、前記底面251のエッジ部分から延長された、前記光供給ユニット210を収納するための収納空間を形成する側壁252と、を含む。本発明の一実施形態において、前記側壁252は前記光源100aの長さ方向に沿って延伸され、他の構成要素との結合空間を提供するために、断面が“コ”形状をなすようにベンディング成形される。
【0062】
一方、前記バックライトアセンブリー200は、前記複数の光源に電源を提供する第1及び第2インバーターボード261、262をさらに含む。前記第1インバーターボード261は、前記複数の光源の第1ワイヤと電気的に接続され、前記第2インバーターボード262は、前記複数の光源の第2ワイヤと電気的に接続される。前記第1及び第2インバーターボード261、262は、外部から印加される低電位の交流電源を前記光源100a駆動に適する高電位の交流電源に昇圧して出力する。前記第1及び第2インバーターボード261、262は、前記バーターシャーシ250の背面に位置し、前記複数の光源の両端部にそれぞれ1つずつ配置される。
【0063】
この実施形態において、前記バックライトアセンブリー200は、2つのインバーターボード261、262を具備するが、1つのインバーターボードを具備することもできる。1つのインバーターボードのみを具備する場合、前記複数の光源の第1ワイヤと第2ワイヤの全てが1つのインバーターボードに接続される。
【0064】
前記バックライトアセンブリー200は、前記第1及び第2インバーターボード261、262を保護するための第1及び第2シールドケース271、272をさらに含む。前記第1及び第2シールドケース271、272は、前記第1及び第2インバーターボード261、262をそれぞれ覆い、前記ボトムシャーシ250の底面251と結合する。前記第1及び第2シールドケース271、272は、外部衝撃から前記第1及び第2インバーターボード261、262を保護し、前記第1及び第2インバーターボード261、262から発生される電磁波を遮蔽する。
【0065】
また、前記バックライトアセンブリー200は、前記複数の光源を固定する第1及び第2サイドモールド281、282をさらに含む。前記第1及び第2サイドモールド281、282は、前記複数の光源の両端部にそれぞれ配置される。前記第1及び第2サイドモールド281、282は、前記複数のランプホルダーが外部に露出することを防止するために、前記複数のランプホルダーをカバーし、その位置を固定する。前記第1及び第2サイドモールド281、282の上部には前記拡散板220及び前記光学シート230が配置される。前記第1及び第2サイドモールド281、282は、前記拡散板220の端部を支持し、前記拡散板220の位置をガイドする。
【0066】
図10は本発明の一実施形態に係る表示装置を示したブロック図である。
【0067】
図10を参照すると、表示装置800は、バックライトアセンブリー200、映像信号処理部300、パネルアセンブリー400、遠隔制御部500、受信部600及びメイン制御部700を含む。
【0068】
前記バックライトアセンブリー200は、前記光を発生して前記パネルアセンブリー400に提供する。前記映像信号処理部300は、外部から受信された映像信号をデコーディングして、前記パネルアセンブリー400に提供する。前記パネルアセンブリー400は、前記光を利用して前記映像信号に対応する映像を表示する。ここで、前記バックライトアセンブリー200及び前記パネルアセンブリー400については図11を用いて詳細に説明する。
【0069】
前記遠隔制御部500は、前記表示装置800を用いるユーザの操作によって約20〜50kHz帯域の赤外線信号を出力する。前記遠隔制御部500では、リモートコントローラなどがある。前記遠隔制御部500から輻射された赤外線信号は前記表示装置800を操作するための操作命令を含む。本発明の一実施形態において、前記操作命令には、前記映像の画質を調節する命令、前記映像の大きさを調節する命令、前記映像に対応する音声出力を調節する命令、前記パネルアセンブリー400に出力される映像を変更する命令などが含まれる。ここで、前記表示装置800が前記映像に対応する音声を出力する場合には、前記音声出力のための別途の機器をさらに具備することもできる。
【0070】
前記遠隔制御部500から出力された赤外線信号は、前記受信部600に伝送され、前記受信部600は前記赤外線信号に対応する電気信号を出力して、前記メイン制御部700に提供する。これによって、前記ユーザは前記遠隔制御部500を利用して無線で前記表示装置800を操作することができる。
【0071】
前記メイン制御部700は前記電気信号に対応して、前記バックライトアセンブリー200、前記映像信号処理部300、及び前記パネルアセンブリー400を制御するための制御信号を出力する。
【0072】
以下、図面を参照して前記バックライトアセンブリー200と前記パネルアセンブリー400の構造について具体的に説明する。
【0073】
図11は図10に示したバックライトアセンブリーと表示パネルアセンブリーを示した分解斜視図である。
【0074】
図10及び図11を参照すると、前記バックライトアセンブリー200は、図8に示したバックライトアセンブリー200と同一の構成を有するため、同一の参照番号を付し、重複された説明は省略する。
【0075】
前記バックライトアセンブリー200の光供給ユニット210は前記光を発生する。前記光供給ユニット210に具備された各光源100aは、赤外線を遮断する遮断層131(図1参照)を具備する。前記遮断層131は、ランプボディー110から輻射される赤外線を遮断して、前記光源100aと前記遠隔制御部500との間の信号干渉を防止し、前記遠隔制御部500から輻射された赤外線信号の歪曲を防止する。これによって、前記赤外線信号の歪曲による制御エラーを防止することができるので、製品の信頼性を向上させることができる。
【0076】
前記バックライトアセンブリー200の上部には前記パネルアセンブリー400が具備される。前記パネルアセンブリー400は、液晶表示パネル410、ソース印刷回路基板420、ソーステープキャリアパッケージ(Tape Carrier Package:以下、TCPという)430、及びゲートTCP440を含む。
【0077】
前記液晶表示パネル410は前記複数の光源の上部に配置され、前記光を利用して前記映像を表示する。前記液晶表示パネル410は、2枚の基板及び前記2枚の基板の間に介在された液晶層からなる。前記ソース印刷回路基板420は、前記ソースTCP430を介して前記液晶表示パネル410と電気的に接続される。前記ソース印刷回路基板420は、前記映像信号に対応してデータ駆動信号を出力し、前記データ駆動信号を前記ソースTCP430に提供する。前記ゲートTCP440は前記液晶表示パネル410の一側に付着し、前記ゲート信号を出力する。
【0078】
前記パネルアセンブリー400は、前記液晶表示パネル410及び前記ソース印刷回路基板420を制御するコントロール印刷回路基板450、及び前記コントロール印刷回路基板450と前記ソース印刷回路基板420とを電気的に接続するフレキシブルプリント基板460をさらに含む。
【0079】
前記コントロール印刷回路基板450は、前記バックライトアセンブリー200のボトムシャーシ250の背面に配置される。前記コントロール印刷回路基板450は、前記メイン制御部700から受信された制御信号に対応して、前記液晶表示パネル410を制御するための電気信号を出力する。また、前記コントロール印刷回路基板450は、前記映像信号処理部300から前記映像信号を受信して前記ソース印刷回路基板420に提供する。
【0080】
前記コントロール印刷回路基板450は、第3シールドケース470により保護される。前記第3シールドケース470は、前記コントロール印刷回路基板450を覆い、前記ボトムシャーシ250の底面251と結合する。前記第3シールドケース470は、外部の衝撃から前記コントロール印刷回路基板450を保護し、前記コントロール印刷回路基板450から発生された電磁波を遮蔽する。
【0081】
前記パネルアセンブリー400は、前記液晶表示パネル410を収納するモールドフレーム480をさらに含む。前記モールドフレーム480は、前記拡散板220及び光学シート230のエッジ部分に当接され、前記ボトムシャーシ250の側壁252と結合する。前記モールドフレーム480は、その大きさが大きくなるほど一体型に製作しにくくなるので、2つまたは4つの部材に分割された構造を有することもできる。
【0082】
また、前記パネルアセンブリー400は、前記液晶表示パネル410の位置をガイドするトップシャーシ490をさらに含む。前記トップシャーシ490は、前記ボトムシャーシ250と結合し、前記液晶表示パネル410を前記モールドフレーム480に固定する。ここで、前記ソース印刷回路基板420は、前記ボトムシャーシ250の側壁252と前記トップシャーシ490との間に配置される。
【0083】
以上、実施形態を参照して説明したが、当業者は特許請求の範囲に記載した本発明の思想及び範囲から逸脱しない範囲内で本発明を多様に修正及び変更させることを理解することができるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0084】
【図1】本発明の一実施形態に係る光源を示した斜視図である。
【図2】図1の切断線I−I´に沿って切断した断面図である。
【図3】本発明の他の実施形態に係る光源を示した断面図である。
【図4】本発明のさらに他の実施形態に係る光源を示した断面図である。
【図5】本発明のさらに他の実施形態に係る光源を示した断面図である。
【図6】本発明のさらに他の実施形態に係る光源を示した断面図である。
【図7】本発明のさらに他の実施形態に係る光源を示した断面図である。
【図8】本発明の一実施形態に係るバックライトアセンブリーを示した分解斜視図である。
【図9】図8の切断線II−II´に沿って切断したバックライトアセンブリーを示した断面図である。
【図10】本発明の一実施形態に係る液晶表示装置を示したブロック図である。
【図11】図10に示したバックライトアセンブリーと表示パネルアセンブリーを示した分解斜視図である。
【符号の説明】
【0085】
100a 光源、
100b 光源、
100c 光源、
100d 光源、
100e 光源、
100f 光源、
110 ランプボディー、
120 蛍光層、
131 遮断層、
132 遮断層、
133 遮断層、
134 遮断層、
135 遮断層、
136 遮断層、
200 バックライトアセンブリー、
210 光供給ユニット、
220 拡散板、
230 光学シート、
240 反射板、
250 ボトムシャーシ、
261 インバーターボード、
262 インバーターボード、
271 シールドケース、
272 シールドケース、
470 シールドケース、
281 サイドモールド、
282 サイドモールド、
300 映像信号処理部、
400 パネルアセンブリー、
410 液晶表示パネル、
420 ソース印刷回路基板、
430 テープキャリアパッケージ、
440 テープキャリアパッケージ、
450 コントロール印刷回路基板、
460 フレキシブルプリント基板、
480 モールドフレーム、
490 トップシャーシ、
500 遠隔制御部 、
600 受信部、
700 メイン制御部、
800 表示装置。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部に放電ガスが充填され、光を輻射する発光領域および光を輻射しない両端部からなるランプボディーと、
前記ランプボディーの内壁にコーティングされ、前記光を発生する蛍光層と、
前記ランプボディーに形成され、前記ランプボディーから輻射された赤外線を遮断する遮断層と、を含むことを特徴とする光源。
【請求項2】
前記遮断層は、前記ランプボディーの全体をカバーすることを特徴とする請求項1に記載の光源。
【請求項3】
前記遮断層は、前記発光領域に対応して位置することを特徴とする請求項1に記載の光源。
【請求項4】
前記遮断層は、前記発光領域の全体をカバーすることを特徴とする請求項3に記載の光源。
【請求項5】
前記遮断層は、前記発光領域の一部をカバーすることを特徴とする請求項3に記載の光源。
【請求項6】
前記ランプボディーに具備され、前記ランプボディーに電源を提供する電極部をさらに含むことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の光源。
【請求項7】
前記電極部は、前記両端部にそれぞれ具備され、
前記遮断層は、前記両端部と隣接する領域に位置することを特徴とする請求項6に記載の光源。
【請求項8】
前記電極部は前記ランプボディー内部に具備されることを特徴とする請求項6または7に記載の光源。
【請求項9】
前記遮断層は、前記ランプボディーの外壁にコーティングされることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1つに記載の光源。
【請求項10】
前記遮断層は前記ランプボディーの内壁にコーティングされることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1つに記載の光源。
【請求項11】
前記遮断層は前記赤外線を遮断する有機物質からなることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1つに記載の光源。
【請求項12】
前記有機物質はポリカーボネートを含むことを特徴とする請求項11に記載の光源。
【請求項13】
前記遮断層は二酸化ジルコニウムを含むことを特徴とする請求項11に記載の光源。
【請求項14】
内部に放電ガスが充填され、赤外線を遮断し、光を輻射するランプボディーと、
前記ランプボディーの内壁にコーティングされ、前記光を発生する蛍光層と、を含むことを特徴とする光源。
【請求項15】
前記ランプボディーは内壁と外壁との間には、前記赤外線を遮断する遮断層が形成されることを特徴とする請求項14に記載の光源。
【請求項16】
外部から電源が提供されて光を生成し、前記光から赤外線を除去して輻射する複数の光源と、
前記複数の光源の上部に配置され、前記複数の光源から輻射された光の輝度を向上させて輻射する光学部材と、を含むことを特徴とするバックライトアセンブリー。
【請求項17】
各光源は、内部に放電ガスが充填され、前記光を輻射する発光領域と前記光を輻射しない両端部からなるランプボディーと、前記ランプボディーの内壁にコーティングされ、前記光を発生する蛍光層と、前記ランプボディーに形成され、前記ランプボディーから輻射される赤外線を遮断する遮断層と、を含むことを特徴とする請求項16に記載のバックライトアセンブリー。
【請求項18】
前記遮断層は前記ランプボディーの全体をカバーすることを特徴とする請求項17に記載のバックライトアセンブリー。
【請求項19】
前記遮断層は前記発光領域に対応して位置することを特徴とする請求項17に記載のバックライトアセンブリー。
【請求項20】
前記遮断層は前記発光領域の全体をカバーすることを特徴とする請求項19に記載のバックライトアセンブリー。
【請求項21】
前記遮断層は前記発光領域の一部をカバーすることを特徴とする請求項19に記載のバックライトアセンブリー。
【請求項22】
前記光源は、前記ランプボディーに具備され、前記ランプボディーに電源を提供する電極部をさらに含むことを特徴とする請求項17〜21のいずれか1つに記載のバックライトアセンブリー。
【請求項23】
前記電極部は前記ランプボディーの両端部にそれぞれ具備され、
前記遮断層は前記電極部と隣接に位置することを特徴とする請求項22に記載のバックライトアセンブリー。
【請求項24】
外部から電源が提供されて光を生成し、前記光から赤外線を除去して輻射する複数の光源、及び前記複数の光源の上部に配置され、前記複数の光源から輻射された光の輝度を向上させて輻射する光学部材を含むバックライトアセンブリーと、
前記光学部材の上部に位置し、前記光学部材から入射された光を利用して映像を表示する表示パネルと、を含むことを特徴とする表示装置。
【請求項25】
前記光源の各々は、内部に放電ガスが充填され、前記光を輻射するランプボディーと、前記ランプボディーの内壁にコーティングされ、前記光を発生する蛍光層と、前記ランプボディーに形成され、前記ランプボディーから輻射される赤外線を遮断する遮断層と、を含むことを特徴とする請求項24に記載の表示装置。
【請求項26】
ユーザの操作によって赤外線信号を出力する遠隔制御部と、前記赤外線信号に応答して前記表示パネルを制御する制御信号を出力し、前記制御信号を前記表示パネルに提供するメイン制御部と、をさらに含むことを特徴とする請求項25に記載の表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2008−66277(P2008−66277A)
【公開日】平成20年3月21日(2008.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−77666(P2007−77666)
【出願日】平成19年3月23日(2007.3.23)
【出願人】(390019839)三星電子株式会社 (8,520)
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【Fターム(参考)】