説明

光源装置

【課題】作業性と配置空間の利用の有効性との両立を可能とさせること。
【解決手段】着脱可能な第1パネル22及び第2パネル23は、同一の外形を有し、且つ、同一の位置に固定用のネジ挿通孔27を有している。更に、下部ハウジング4の内側から、電源ON/OFFスイッチ24及び電源コネクタ26とそれぞれ接続する電源スイッチ端子20及び電源コネクタ端子19は、下部ハウジング2の中心を基準として点対称に配置されている。すなわち、電源ON/OFFスイッチ24を含む操作部25が設けられた第1パネル22と、電源コネクタ26が設けられた第2パネル23とに、互換性をもたせる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光源装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ランプと、該ランプを点灯させるための装置各部とがハウジングの内部に配置された光源装置が知られている(例えば、特許文献1を参照)。このような光源装置のハウジング外面には、光を外部に出射するための光出射口、電源ON/OFFスイッチなどユーザからの動作指示を入力されるための操作部、及び外部から電源を供給されるための電源コネクタなどが設けられる。また、占有空間のバランス及び使用上の利便性を図り、上記操作部と電源コネクタとは、ハウジングの外面のうち対向する両面に、それぞれ配置されることが多い。
【特許文献1】特許第2757866号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、光源装置が使用される際の状況によって、ハウジングの外面に設けられる装置各部の好ましい配置パターンが異なる場合がある。例えば、光出射口と操作部とをハウジングの或る一面に設け、電源コネクタを該一面に対向する他面に設けるような配置パターンが好ましい場合もあれば、光出射口と電源コネクタとを同じ面に設け、操作部を対向する他面に設けるような配置パターンが好適な場合もある。このことは、例えば、光源装置と外部電源とユーザとの間の相対位置によるものであり、作業性と配置空間の有効利用の観点から好ましい形態が選択される。
【0004】
一方、従来の光源装置においては、例えば特許文献1に示されるように、ハウジングを構成する各面に設けられた所望の構成のみの配置パターンを変更させることはできなかった。このため、作業性を重視した場合の光源装置の配置が、配置空間の有効利用の観点からすると好ましい配置であるとはいえない場合や、またその逆の場合も生じる場合があり、作業性と配置空間の利用の有効性との両立が困難であった。
【0005】
そこで、本発明は上記に鑑みてなされたもので、作業性と配置空間の利用の有効性との両立が可能な光源装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の光源装置は、内部が上部と下部とに仕切られたハウジングを有する光源装置であって、ハウジングの上部に設けられ、ランプを収容する上部ハウジングと、ハウジングの下部に設けられ、ランプに電力を供給するためのキャパシタを収容する下部ハウジングとを備え、下部ハウジングの一面は、電源スイッチを含む操作部が設けられた着脱可能な第1パネルから構成され、下部ハウジングの一面に対向する他面は、外部から電源供給を行うための電源コネクタが設けられた着脱可能な第2パネルから構成され、第1パネルと第2パネルとは、同一の外形を有し、同一の位置に固定用のネジ挿通孔を有し、第1パネルの内側から電源スイッチと電気的に接続する電源スイッチ端子と、第2パネルの内側から電源コネクタと電気的に接続する電源コネクタ端子とは、下部ハウジングの中心を基準として対称に配置されることを特徴とする。
【0007】
このような本発明の光源装置によれば、着脱可能な第1パネル及び第2パネルは、同一の外形を有し、且つ、同一の位置に固定用のネジ挿通孔を有している。更に、下部ハウジングの内側から電源スイッチ及び電源コネクタとそれぞれ接続する電源スイッチ端子及び電源コネクタ端子は、下部ハウジングの中心を基準として対称に配置されている。すなわち、電源スイッチを含む操作部が設けられた第1パネルと、電源コネクタが設けられた第2パネルとは、互換性を有しているといえる。
【0008】
このため、例えば、下部ハウジングの或る一面(以下、「第1面」という。)に操作部を含む第1パネルが配置され、該一面に対向する他面(以下、「第2面」という。)に電源コネクタを含む第2パネルが配置された構成から、作業性等の問題から、その逆構成、つまり第1面に電源コネクタを含む第2パネルを配置し、第2面に操作部を含む第1パネルを配置する構成に変更する際には、着脱性及び互換性のある第1パネルと第2パネルとを切り替えるだけで済むために、光源装置自体の配置を変更する必要はない。
【0009】
具体的にいうと、例えば、下部ハウジングの第1面と同じ面上の上部ハウジングの一面に、光出射口が設けられていたとする。言い換えれば、この場合の光源装置は、光出射口と操作部とが同じ面(第1面)上に配置され、電源コネクタが対向する他面(第2面)に配置された構成となっている。ここで、作業性等の問題から、光出射口と電源コネクタとを同じ面(第1面)上に配置し、操作部を対向する他面(第2面)に配置する構成に変更する必要が生じた場合には、着脱性及び互換性のある第1パネルと第2パネルとを交換して配置するだけで、光源装置自体の配置を変更することなく上記変更を実現することができる。したがって、本発明により、作業性と配置空間の利用の有効性との両立が可能となる。
【0010】
また、上記ランプはフラッシュランプであり、上記フラッシュランプに結合されるソケットをさらに備え、上記ソケットはトリガ回路を含むようにしても良い。
【0011】
このように、ランプがフラッシュランプであり、フラッシュランプに結合されるソケットをさらに備え、ソケットがトリガ回路を含む場合には、特にキャパシタからの給電に最適性が求められる。このため、ハウジングの外面に設けられる装置各部の配置パターンを異ならせる必要が生じたとしても、フラッシュランプとトリガ回路とキャパシタとの間の相対位置は変更させないことが好適である。一方、本発明においては、上記相対位置を変更させることなく、着脱性及び互換性のある第1パネルと第2パネルとを交換して配置するだけで、ハウジングの外面に設けられる装置各部の配置パターンを異ならせることができる。したがって、本発明は、ランプがフラッシュランプであり、上記フラッシュランプに結合されるソケットをさらに備え、ソケットがトリガ回路を含む場合に、特に有用である。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、作業性と配置空間の利用の有効性との両立が可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、添付図面を参照して本発明にかかる光源装置の好適な実施形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、図面の寸法比率は、説明のものと必ずしも一致していない。
【0014】
図1は、本実施形態のフラッシュ光源装置1の外面構成を示す斜視図である。フラッシュ光源装置1のハウジング2は、図1に示すように、上部ハウジング3と下部ハウジング4との2つの部分からなる。上部ハウジング3は、その一面に光出射口7を有する。以下、光出射口7の位置する光出射面をハウジング2の前面という。このことに対応付けて、上部ハウジング3は、前面3a、背面3b、左側面3c、右側面3d、上面3eからなる。また、下部ハウジング4は、前面4a、背面4b、左側面4c、右側面4d、底面4eからなる。ただし、これらの各面の前後左右等の名称は説明のため便宜的に付したものであって、フラッシュ光源装置1における前後方向など、実際の装置構成や機能に必ずしもよるものではない。
【0015】
フラッシュ光源装置1は、上部ハウジング3及びその内部に設置された各要素から構成されて、光を出射させる光源部5と、下部ハウジング4及びその内部に設置された各要素から構成されて、装置を動作させる駆動部6と、を備えている。
【0016】
光源部5においては、上部ハウジング3の内部に、キセノンフラッシュランプ(以下、「XeFランプ」という。)、トリガソケット(トリガ回路を含むソケット)、反射ミラー等が配置されており、フラッシュ光源装置1の光学系が構成されている。上部ハウジング3の前面3aには、生成された光を外部に出射するための略円形の開口部分である光出射口7が設置されている。図1においては、光出射口7にはファイバ差込口7aが取り付けられており、このファイバ差込口7aにライトガイドとしてファイバ8が接続されている。これによって、フラッシュ光源装置1から外部への光の出射が行われる。また、上部ハウジング3の背面3b側には、蓋部9が設けられている。この蓋部9は、上部ハウジング3の内部に配置された装置各部の交換やメンテナンス時に、上部ハウジング3の内部を開放するためのものである。
【0017】
一方、駆動部6においては、下部ハウジング4の内部に、光源部5の装置各部を駆動制御するための駆動装置が格納されており、フラッシュ光源装置1の駆動系が構成されている。キャパシタ等を含んで構成される駆動装置、及び下部ハウジング4の形状等については、後述する。
【0018】
引き続いて、フラッシュ光源装置1の内部構成全般について、図2を参照しながら説明する。図2は、フラッシュ光源装置1の内部構成について、上部ハウジング3の右側面3d及び光学ボックス11の一部等を外した状態の右側面概略図である。
【0019】
図2を参照すると、上部ハウジング3の内部には、装置前方に、前面11a、背面11b、左側面、右側面、上面及び底面からなる光学ボックス11が配置されている。光学ボックス11の前面11aには、上部ハウジング3の前面3aに設けられた光出射口7に向けて光を通過させるための略円形状の出射開口部11cが設けられている。出射開口部11c及び光出射口7は、いずれも光出射の光軸(一点鎖線で表示)を中心として形成されている。
【0020】
光学ボックス11の内部には、生成した光を放射するためのXeFランプ12と反射ミラー13とが配置されている。XeFランプ12は、その放射側を光学ボックス11の背面11bに設けられたランプ挿入口11dを通して光学ボックス11内に配置されることができる。XeFランプ12は、出射開口部11c及び光出射口7に接続されたファイバ8に最大光量が得られるように最適に位置調整されて、光学ボックス11内に配置される。
【0021】
反射ミラー13としては、例えば楕円集光ミラーなどの所定形状を有するとともに、その内面に反射面が形成されたミラーが用いられる。XeFランプ12から放射された光は反射ミラー13によって反射・集光され、出射開口部11cを介して光出射口7に入射される。光出射口7を経た光は、ファイバ差込口7aに接続されたファイバ8に入射されて、外部に出射される。なお、図示はしないが、XeFランプ12と出射開口部11cとの間にシャッターを設け、このシャッターによって光の出射のON/OFFが切り換えられるようにしてもよい。また、光軸上には、シャッターに加えて、光量絞りや光透過フィルタなどの要素を必要に応じて更に設置しても良い。
【0022】
光学ボックス11は、上部ハウジング3から所定の間隔をあけて設置されており、その間隔による空間は、空気流によって装置内部の各部を冷却するための通気路として用いられる。
【0023】
XeFランプ12と同軸方向に延びる例えば円筒状のトリガソケット14は、一端が、XeFランプ12の放射反対側の端部に着脱自在に嵌め込まれることにより、駆動部6からの電力をXeFランプ12に供給することができる。また、トリガソケット14は、ケーブル14a、ソケット側コネクタ15、駆動部側コネクタ16を介して、駆動部6と電気的に接続されている。
【0024】
仕切り板17は、フラッシュ光源装置1の内部を光源部5と駆動部6とに分離している。仕切り板17上には、駆動部側コネクタ16が設けられている。駆動部6からの電源や制御信号を光源部5内の装置各部に伝えるための駆動部側コネクタ16は、ソケット側コネクタ15と着脱自在に、仕切り板17上に取り付けられている。また、仕切り板17上には通気孔(図示せず)が設けられており、外気取込口10から下部ハウジング4内部に取込まれた外気が上部ハウジング3内に流入されるための通気路として用いられる。なお、駆動部6とトリガソケット14とが、駆動部側コネクタ16を設けずに直接に接続されていても良い。
【0025】
引き続いて、下部ハウジング4の内部構成および形状等について、図3〜6を参照しながら詳細に説明する。図3は、下部ハウジング4の内部構成について、ハウジング2等を一部破断して示す概略斜視図である。
【0026】
図3に示されるように、下部ハウジング4内部の駆動部6は、少なくとも、下部ハウジング4の底面4eに固定された駆動装置18、電源コネクタ端子19、電源スイッチ端子20を備えて構成される。なお、図3においては、駆動装置本体部18aと、キャパシタ18bと、これらを結ぶ接続ケーブル18cとして、駆動装置18を模式的に示しているが、駆動装置本体部18aが複数の装置から構成されて設置されていても良い。例えば、駆動装置本体部18aは、各部へ電流を供給するための電源部、各部の駆動を行うための駆動回路、及びそれらを制御するためのコンピュータ等を有して構成されても良い。また、電源コネクタ端子19には、電磁ノイズの影響を抑制するためのノイズフィルタが含まれていても良い。
【0027】
上記した駆動部6を構成する際には、特にキャパシタ18bからの給電に最適性が求められる。なぜなら、キャパシタ18bは、トリガ回路を含むトリガソケット14を通じて、フラッシュランプであるXeFランプ12に大電流を供給するからである。言い換えれば、キャパシタ18bとトリガソケット14とXeFランプ12との間の相対位置、及びキャパシタ18bと駆動部側コネクタ16とを結ぶ接続ケーブル21の長さ等を、どのようにして構成させるかが、駆動部6を構成する際の重要な問題となる。
【0028】
図4は、第1パネル22を示す斜視図である。第1パネル22は、図1〜3に限っては、下部ハウジング4の前面4aを構成する。また、図5は、第2パネル23を示す斜視図である。第2パネル23は、図1〜3に限っては、下部ハウジング4の背面4bを構成する。
【0029】
図3〜5に示されるように、第1パネル22には、電源ON/OFFスイッチ24等を含み、ユーザからの動作指示を入力されるための操作部25が設置されている。一方、第2パネル23には、外部から電源を供給されるための電源コネクタ26が設けられている。
【0030】
第1パネル22及び第2パネル23は、ハウジング2を構成する他の部分に対して着脱可能に設けられている。本実施形態においては、少なくとも、下部ハウジング4の右側面4d、上部ハウジング3の右側面3d、上部ハウジング3の上面3e、上部ハウジング3の左側面3c、及び下部ハウジング4の左側面4cが、一体化された構成(以下、この一体化されたものを「ハウジング本体部」という。)となっている(図1参照)。第1パネル22及び第2パネル23は、このハウジング本体部および下部ハウジング4の底面4eに対して着脱可能(分離及び装着可能)に設けられている。
【0031】
また、第1パネル22と第2パネル23とは、同一の外形を有している。すなわち、図4〜5に示すように、第1パネル22の高さ22Aと、第2パネル23の高さ23Aとが、略等しい。また、第1パネル22の幅22Bと、第2パネル23の幅23Bとが、略等しい。
【0032】
また、第1パネル22及び第2パネル23には、仕切り板接続部22E,23E及びハウジング接続部22F,23Fがそれぞれ形成されている。仕切り板接続部22E,23Eは、第1パネル22及び第2パネル23のそれぞれが、仕切り板17に例えばネジ止め等の方法によって固定されるためのものである。仕切り板接続部22Eの幅22Cと、仕切り板接続部23Eの幅23Cとが、略等しい。また、ハウジング接続部22F,23Fは、第1パネル22及び第2パネル23のそれぞれが、下部ハウジング4に例えばネジ止め等の方法によって固定されるためのものである。ハウジング接続部22Fの幅22Gと、ハウジング接続部23Fの幅23Gとが、略等しい。また、仕切り板接続部22E,23E及びハウジング接続部22F,23Fには、それぞれ固定用のネジ挿通孔27a,27b,27c,27d,27e,27f等が形成されている。以下、ネジ挿通孔27a,27b,27c,27d,27e,27f等を総称して、ネジ挿通孔27という。
【0033】
ここで、このネジ挿通孔27の形成された位置が、第1パネル22及び第2パネル23において同一である。すなわち、図4〜5に示すように、第1パネル22の仕切り板接続部22Eの一端とネジ挿通孔27aとの間の距離22D1と、第2パネル23の仕切り板接続部23Eの一端とネジ挿通孔27dとの間の距離23D1とが、略等しい。また、ネジ挿通孔27aとネジ挿通孔27bとの間の距離22D2と、ネジ挿通孔27dとネジ挿通孔27eとの間の距離23D2とが、略等しい。また、ネジ挿通孔27bと第1パネル22の仕切り板接続部22Eの他端との間の距離22D3と、ネジ挿通孔27eと第2パネル23の仕切り板接続部23Eの他端との間の距離23D3とが、略等しい。更に、ネジ挿通孔27cとハウジング接続部22Fの両端間の距離22D4,22D5と、ネジ挿通孔27fとハウジング接続部23Fの両端間の距離23D4,23D5とが、それぞれ略等しい。
【0034】
また、図3に示すように、第1パネル22上の電源ON/OFFスイッチ24は、第1パネル22の内側に設置された電源スイッチ端子20と着脱自在に接続される。また、第2パネル23上の電源コネクタ26は、第2パネル23の内側に設置された電源コネクタ端子19と着脱自在に接続される。電源ON/OFFスイッチ24と電源コネクタ26とは、電源スイッチ端子20と電源コネクタ端子19と接続ケーブル28とを介して、電気的に接続されている。また、駆動装置本体部18aは、電源ON/OFFスイッチ24に対して、電源スイッチ端子20と接続ケーブル29とを介して、電気的に接続されている。また、操作部25の指示部30や表示部31などの他の部分に対しても、図示はしないが、同様に必要な配線によって接続されている。
【0035】
また、電源スイッチ端子20と電源コネクタ端子19とは、下部ハウジング4の中心を基準として、点対称に配置されている。ここで、下部ハウジング4の中心とは、底面4eの4隅を結ぶ二つの対角線(図3においては二点鎖線で表示)の交点Aを通り、該二つの対角線と直交する直線AA(図3においては破線で表示)上の点をいう。すなわち、上記直線AAから電源スイッチ端子20までの距離と、上記線AAから電源コネクタ端子19までの距離とは、略等しい。
【0036】
以上の説明から、第1パネル22と第2パネル23とは、互換性を有しているといえる。このため、例えば、下部ハウジング4の前面4aに第1パネル22が配置され、前面4aに対向する背面4bに第2パネル23が配置された構成から、その逆構成、つまり前面4aに第2パネル23を配置し、背面4bに第1パネル22を配置する構成に変更する際には、着脱性及び互換性のある第1パネル22と第2パネル23とを切り替えるだけで済み、フラッシュ光源装置1自体の配置を変更する必要はない。また、ハウジング2の全体構造自体を別のものとして改めて構成することないので、コストダウンも実現することができる。
【0037】
具体的にいうと、本実施形態では、例えば図1〜2に示したように、下部ハウジング4の前面4aと同じ面上の上部ハウジング3の前面3aに、光出射口7が設けられている。言い換えれば、フラッシュ光源装置1は、光出射口7と操作部25とが同じ面上に配置され、電源コネクタ26が対向する他面に配置された構成となっている。ここで、光出射口7と電源コネクタ26とを同じ面上に配置し、操作部25を対向する他面に配置する構成に変更する必要が生じた場合には、ハウジング2の全体構造自体を別のものとして改めて構成するまでもなく、着脱性及び互換性のある第1パネル22と第2パネル23とを交換して配置するだけで、上記変更を実現することができる。なお、このような変更の必要性は、フラッシュ光源装置1の使用環境において、例えばフラッシュ光源装置1と外部電源とユーザとの間の相対位置によって生じるものである。
【0038】
図6は、着脱性及び互換性のある第1パネル22と第2パネル23とを交換して配置するだけで、上記変更を実現した場合のフラッシュ光源装置100の外面構成を示す斜視図である。図1に示したフラッシュ光源装置1とは異なり、光出射口7と電源コネクタ26とが同じ面(前面4a)上に配置され、操作部25が対向する他面(背面4b)に配置された構成に変更されている。この変更は、上述したように、第1パネル22と第2パネル23とを交換して配置するだけで、行われたものである。したがって、本実施形態により、フラッシュ光源装置1と比べても装置本体の配置を変更することなく操作部25と電源コネクタ26の配置パターンを変更可能とするとともに、構造変更にかかるコストを低減でき、製造効率を向上させることが可能となる。
【0039】
また、フラッシュランプであるXeFランプ12、及びトリガ回路を含むトリガソケット14が用いられる場合には、特にキャパシタ18bからの給電に最適性が求められる。このため、ハウジング2の外面に設けられる装置各部の配置パターンを異ならせる必要が生じたとしても、XeFランプ12とトリガソケット14とキャパシタ18bとの間の相対位置は変更させないことが好適である。一方、本実施形態においては、上記相対位置を変更させることなく、着脱性及び互換性のある第1パネル22と第2パネル23とを交換して配置するだけで、ハウジング2の外面に設けられる装置各部の配置パターンを異ならせることができる。したがって、本実施形態は、ランプがフラッシュランプであり、ソケットがトリガ回路を含む場合に、特に有用であるといえる。
【0040】
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されないことは言うまでもない。
【0041】
例えば、固定用のネジ挿通孔27は、第1パネル22と第2パネル23とにおいて、同一の位置に形成されればよく、その形状や数量に限定されることはない。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】フラッシュ光源装置の外面構成を示す斜視図である。
【図2】フラッシュ光源装置の内部構成を示す右側面概略図である。
【図3】下部ハウジングの内部構成を示す概略斜視図である。
【図4】第1パネルを示す斜視図である。
【図5】第2パネルを示す斜視図である。
【図6】外面構成が変更された場合のフラッシュ光源装置を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0043】
1,100…フラッシュ光源装置、2…ハウジング、3…上部ハウジング、3a…前面、3b…背面、3c…左側面、3d…右側面、3e…上面、4…下部ハウジング、4a…前面、4b…背面、4c…左側面、4d…右側面、4e…底面、5…光源部、6…駆動部、7…光出射口、7a…ファイバ差込口、8…ファイバ、9…蓋部、10…外気取込口、11…光学ボックス、11a…前面、11b…背面、11c…出射開口部、11d…ランプ挿入口、12…XeFランプ、13…反射ミラー、14…トリガソケット、14a…ケーブル、15…ソケット側コネクタ、16…駆動部側コネクタ、17…仕切り板、18…駆動装置、18a…駆動装置本体部、18b…キャパシタ、18c,20,28,29…接続ケーブル、19…電源コネクタ端子、20…電源スイッチ端子、22…第1パネル、23…第2パネル、22E,23E…仕切り板接続部、22F,23F…ハウジング接続部、24…電源ON/OFFスイッチ、25…操作部、26…電源コネクタ、27…ネジ挿通孔、30…指示部、31…表示部。




【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部が上部と下部とに仕切られたハウジングを有する光源装置であって、
前記ハウジングの上部に設けられ、ランプを収容する上部ハウジングと、
前記ハウジングの下部に設けられ、前記ランプに電力を供給するためのキャパシタを収容する下部ハウジングとを備え、
前記下部ハウジングの一面は、電源スイッチを含む操作部が設けられた着脱可能な第1パネルから構成され、
前記下部ハウジングの前記一面に対向する他面は、外部から電源供給を行うための電源コネクタが設けられた着脱可能な第2パネルから構成され、
前記第1パネルと前記第2パネルとは、同一の外形を有し、同一の位置に固定用のネジ挿通孔を有し、
前記第1パネルの内側から前記電源スイッチと電気的に接続する電源スイッチ端子と、前記第2パネルの内側から前記電源コネクタと電気的に接続する電源コネクタ端子とは、前記下部ハウジングの中心を基準として対称に配置されることを特徴とする光源装置。
【請求項2】
前記ランプはフラッシュランプであり、前記フラッシュランプに結合されるソケットをさらに備え、前記ソケットはトリガ回路を含むことを特徴とする請求項1記載の光源装置。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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