説明

光照射型美容装置

【課題】 光源の発光時の光量を一定に調節することで、安定した美容効果を与える光照射型美容装置を提供する。
【解決手段】 本発明の光照射型美容装置1は、光源41からレンズ44を介して生体表面に光照射を行う光照射手段と、上記光源41を発光させるための電荷を蓄える発光用コンデンサ13と、上記発光用コンデンサ13の充電電圧を検知して発光用コンデンサ13の充電を制御する制御部51と、を備えた装置である。そして、上記制御部51は上記発光用コンデンサ13の充電電圧の目標値を調節して上記光源41の発光時の光量を一定に制御するものである。これにより、光源41の発光時の光量が毎回一定になるため、光照射手段の光照射を一定の光量で行え、安定した美容効果を与えることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光照射型美容装置、詳しくは光源を備え、光源からの光を生体表面、特に生体の肌面である皮膚に対して照射することで肌をトリートメントする光照射型美容装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、キセノン管やダイオード等の光源を発光させて生体表面、特に生体の肌面である皮膚に光照射を行って、脱毛や抑毛等による肌トリートメントを行う光照射型美容装置は、特許文献1や特許文献2のように、手で把持して使用できるハンドヘルド型のコンパクトな本体を有し、且つ光照射手段を本体と一体として設けたものであった。
【特許文献1】特開2004−321401号公報
【特許文献2】特表2006−518612号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、いずれの特許文献も、光照射手段の光源、特にキセノン管の発光に伴う劣化による光量の低下を考慮しておらず、累積発光回数が多くなるにつれ、毎回同じ電荷では光量が低下してしまい、十分な美容効果を得られなくなるものであった。
【0004】
また、いずれの特許文献も、発光用に電荷を蓄えるコンデンサの温度が低下する程コンデンサに蓄えた電荷のコンデンサ内部での損失が大きくなる等の誘電正接の温度依存性による変動を考慮しておらず、コンデンサの温度変動により光量が低下してしまい、十分な美容効果を得られなくなるだけでなく、コンデンサの温度上昇によっては過剰な光量での光照射となり、装置の破損や生体表面に火傷等の事故を生じる恐れがあった。
【0005】
そこで、本発明は上記問題に鑑みて発明したものであり、光源に供給する電荷の量を調節することで、光源の劣化あるいは発光用のコンデンサの誘電正接等による光照射時の光量の低下や増加を防止して、光量を一定に保つことで安全に且つ安定した美容効果を得られる光照射型美容装置を提供することを課題とした。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の光照射型美容装置1は、光源41からレンズ44を介して生体表面に光照射を行う光照射手段と、上記光源41を発光させるための電荷を蓄える発光用コンデンサ13と、上記発光用コンデンサ13の充電電圧を検知して発光用コンデンサ13の充電を制御する制御部51と、を備えた光照射型美容装置1において、上記制御部51は上記発光用コンデンサ13の充電電圧の目標値を調節して上記光源41の発光時の光量を一定に制御するものであることを特徴としている。
【0007】
このような構成としたことで、光源41が劣化して従来の電荷では光量が低下してしまう状態となっても、制御部51が発光用コンデンサ13に蓄えさせる電荷を充電電圧の目標値を上げる調節を行い、発光用コンデンサ13に蓄えられる電荷を増加させることで、光源41に供給される電荷を増加させることができる。
【0008】
また、請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明に加え、制御部51は累積発光回数を記憶する記憶手段を備えており、累積発光回数に応じて前記目標値を補正するものであれば、発光回数が光源41の劣化の指標となり目標値の補正の精度が向上して好ましい。
【0009】
また、請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2に係る発明に加え、制御部51は累積発光回数を記憶する記憶手段を備えており、累積発光回数が所定回数以下か否かを判定して、発光用コンデンサ13の充電あるいは光源41の発光を許可するか否かの判断を行うものであれば、長期使用により光源41の劣化が著しくなり、光源41の寿命等で発光用コンデンサ13の充電電圧の調整では一定の光量での発光が行えない状態等を把握でき、装置の破損等の事故を防止し、且つ美容効果の低下も防止することができ好ましい。
【0010】
また、請求項4に係る発明は、請求項2または請求項3に係る発明に加え、記憶手段が不揮発性記憶素子であれば、電源の電圧低下等で電源からの電力供給がなくても累積発光回数を記憶でき、発光回数の精度を向上でき好ましい。
【0011】
また、請求項5に係る発明は、請求項2〜4のいずれか一つに係る発明に加え、光照射手段が本体11に対して着脱自在であり、制御部51は光照射手段の該着脱を検知すると記憶手段に記憶された累積発光回数をリセットするものであれば、光照射手段が寿命となった際等で、新品の光照射手段に交換でき、且つ光源41の累積発光回数を正しく記憶することができて、より光量を一定に保ち易くなり好ましい。
【0012】
また、請求項6に係る発明は、請求項1〜5のいずれか一つに係る発明に加え、発光用コンデンサ13の温度あるいは該周囲温度を検知する温度検知部55を備えており、前記制御部51は上記温度検知部55の検知した検知温度に応じて発光用コンデンサ13の充電電圧の目標値を補正するものであれば、発光用コンデンサ13の温度による誘電正接の変化に応じて、制御部51が充電電圧の目標値を補正でき、より光量を一定にし易くなり好ましい。
【0013】
また、請求項7に係る発明は、請求項1〜6のいずれか一つに係る発明に加え、発光用コンデンサ13の温度あるいは該周囲温度を検知する温度検知部55を備えており、前記制御部51は上記温度検知部55の検知した検知温度が所定の範囲内にあるか否かを判定して、発光用コンデンサ13の充電あるいは光源41の発光を許可するか否かの判断を行うものであれば、一定時間に複数回の光照射を繰り返す連続発光等で発光用コンデンサ13の温度上昇が生じている際に、発光用コンデンサ13の破損を防止でき、且つ発光用コンデンサ13の温度上昇による充電電圧の誤差のよる光量低下を防止できて好ましい。
【0014】
また、請求項8に係る発明は、請求項1〜7のいずれか一つに係る発明に加え、制御部51は光源41の発光直前に発光用コンデンサ13の充電電圧を検知して、目標値との誤差が所定範囲内か否かを判定して、光源41の発光を許可するか否かの判断を行うものであれば、発光用コンデンサ13の誘電正接による変動や、充電後の一定期間の放置や、装置の故障等による電圧低下を検知でき、何らかの事情による電圧低下で光量の一定で発光できない際に光源41の発光を防止でき好ましい。
【発明の効果】
【0015】
上記のように、本発明の光照射型美容装置は、制御部が発光用コンデンサの充電電圧の目標値を変更することで発光用コンデンサに蓄える電荷の量を調節するため、光源の経年劣化や発光用コンデンサの誘電正接による損失等により各発光の際に光量に変動が生じることを防止して、毎回の発光時の光量を一定に保つことができ、安全に且つ長期間にわたって安定した美容効果が得られるものとなっている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、図面に基づいて本発明の実施形態について説明する。
【0017】
本発明の光照射型美容装置1は、生体表面、特に生体の肌面である皮膚に光照射を行うことにより、生体表面の脱毛を行う光脱毛や、生体表面の毛の成長あるいは再生を抑制する光抑毛等の美容を行うものである。
【0018】
そして、第1の実施形態では、図1〜図3に示すように、片手で把持可能な本体11と、本体11に内設された光照射の制御を行う制御部51と、本体11の一端に着脱自在で取り付けられた光照射手段である照射ユニット4と、照射ユニット4の周囲を覆い且つ本体11に着脱自在のカバー3と、からなる装置である。
【0019】
上記照射ユニット4は、図4及び図5に示すように、光が照射される略長方形状の照射口を一端に有すると共に、上記照射口に蓋としてレンズ44が嵌込されている箱形状のものである。そして、箱の長手方向の両外側には本体11に係脱自在な取付用突起43が夫々延設されており、照射ユニット4を本体11に着脱自在としている。以下、照射ユニット4から光が照射される方向であり、照射口に直交して照射ユニット4の外方への向かう方向を光照射方向Fとする。
【0020】
また、照射ユニット4の箱の上記照射口の反対側に位置する底部には制御部51が本体11へ照射ユニット4の装着検知に用いる装着検知用突起481が本体11に向けて突出して長手方向の一方の端部に設けてある。そして、底部の中央は光照射方向Fに向かって凹んだ凹所482となっており、凹所482には照射ユニット4と本体11とを電気的に接続するユニット側コネクタ42が設けてある。
【0021】
また、上記レンズ44で蓋をされた箱の内部には、照射口側に照射口と略同じ大きさの開口を有し且つ反射面を内側に備えた略U字のカップ形状のリフレクター45が基台46を介して上記箱に保持されている。そして、上記リフレクター45の開口と逆の位置であるカップ形状の底部の内側には光源41が配置されており、リフレクター45とレンズ44とで光源41からの光を均一化している。更に、ユニット側コネクタ42と光源41とを電気的に繋ぐユニット回路には、光源41にトリガ電圧を印加するトリガトランス47が搭載されている。上記光源41として、例えば管球状のキセノン管やダイオードが好ましい。
【0022】
このように、光源41及び光源41からの光の光量を均一化する手段であるリフレクター45とレンズ44を本体11に対して着脱自在の照射ユニット4としたことで、光源41の寿命や落下等による光源41の位置ずれ等の劣化や故障等の問題が生じた際に、照射ユニット4を新たなものに交換するだけで改善できる。そのため、劣化や故障等に伴う誤作動等による予期せぬ光照射を防止でき、安全性の高いものとなっている。
【0023】
また、上記カバー3は、図6に示すように、上記照射口に対向する位置で開口した放出口35を備え上記照射ユニット4の外側を覆うフロートブロック34と、上記フロートブロック34を光照射方向Fに沿ってフロート自在に保持するカバー部材31と、上記カバー部材31を本体11に係脱自在とする係止フック32と、を有するものである。
【0024】
上記フロートブロック34は、一端の開口を放出口35とした略長方形状の筒であり、筒の内部空間には照射ユニット4が位置するものである。そして、フロートブロック34は遮光部材で形成されると共に、放出口35には光学的部材からなる格子36が嵌込している。そのため、放出口35を生体表面に押し当てた状態で照射ユニット4の光源41を発光させると、上記格子36により生体表面の照射ユニット4への接触を防止すると共に、放出口35を介して生体表面に光照射が行われ、且つ遮光部材により放出口35以外から光が漏れることを防止している。なお、上記格子36を形成する光学的部材とは、照射ユニット4から光量を均一化されて照射された光を略変化させることなく透過可能な形状に形成された透明部材であり、格子36によって光量の不均一化が生じることを防止するものである。
【0025】
また、フロートブロック34は、弾性部材を備えたフロート保持部(特に図示しない)により光照射方向Fに向けて付勢されてフロート自在にカバー部材31で弾性的に保持されている。そのため、生体表面に放出口35を向けてフロートブロック34を光照射方向Fに押し当てても、光照射方向Fと反対向きである本体11側に向かう方向にフロートブロック34が移動して、弾性部材からの付勢により生体表面とフロートブロック34の側面との間に隙間が空かず、光照射方向F以外の方向に光が漏れることがなく、且つ生体表面に痛みを生じることがない。なお、符号33はフロートブロック34をカバー3に固定してフロートを禁止及び該禁止状態を解除してフロート自在に戻すフロートロック部であり、該フロートロック部33でフロートブロック34を固定することで装置の非使用時に転倒や落下等で予期せぬ光照射が行われることを防止している。
【0026】
そして、フロートブロック34の放出口35と反対側の開口を形成する部位、詳しくは該開口を形成する遮光部材の四辺のうちの一辺の中央には光照射方向Fと反対向きに突出した発光スイッチ用突起37が延設されている。上記発光スイッチ用突起37はフロートブロック34の光照射方向Fに沿った移動に伴い本体11に設けた発光スイッチ25を操作するものである。なお、上記発光スイッチ25の構成及び発光スイッチ用突起37による発光スイッチ25の操作の詳しい説明は後に記載する。
【0027】
また、上記本体11は、上記照射ユニット4を取り付ける側の端部である照射側端部2に、上記発光スイッチ用突起37によりオン・オフ操作される発光スイッチ25と、取付用突起43を係脱自在とするユニット装着部21と、装着検知用突起481を検知することで照射ユニット4の有無を検知するユニット検知スイッチ22と、照射側端部2から突出し且つユニット側コネクタ42と電気的に接続する本体側コネクタ24と、係止フック32を係脱自在で受けるフック被係止部23と、を備えている。
【0028】
そして、取付用突起43とユニット装着部21が係合することで、本体11に照射ユニット4が装着されて、本体側コネクタ24とユニット側コネクタ42が電気的に接続されるものであり、係止フック32にフック被係止部23が係合することで、本体11にカバー3が装着される。更に、照射ユニット4を装着した本体11へカバー3を装着したことで、照射ユニット4がフロートブロック34の内部空間に位置するため、照射口と放出口35の開口が連通して、照射口からの光が放出口35を介して生体表面に照射されるものとなる。このように、フロートブロック34を有するカバー3が、発光に伴う熱で高温になり易いレンズ44等の照射ユニット4を覆っているため、該発光により高温となった照射ユニット4に接触して使用者が火傷を負うことがなく、安全性の高いものとなっている。
【0029】
また、上記発光スイッチ25は光照射方向Fに弾性体252、例えばばねにより付勢された突起受け部251を備えており、該突起受け部251が前記発光スイッチ用突起37により光照射方向Fに沿って動かされることで発光スイッチ25のオン・オフ操作がなされるものである。
【0030】
詳しくは、生体表面にフロートブロック34を押し当てると、フロートブロック34と共に発光スイッチ用突起37が光照射方向Fに沿って照射側端部2側に移動する。そして、発光スイッチ用突起37が突起受け部251に接触すると共に、該突起受け部251を光照射方向Fと反対向きに押すことで、発光スイッチ25がオンとなり、光源41の発光を許可する発光信号が制御部51に出力される。更に、生体表面からフロートブロック34を離すとフロートブロック34がカバー部材31に設けた弾性部材の付勢により光照射方向Fに向かって移動するため、発光スイッチ用突起37も光照射方向Fに向かって移動する。その際、発光スイッチ用突起37が突起受け部251から離れて、突起受け部251が弾性体252からの付勢により光照射方向Fに移動することで、発光スイッチ25の押圧を解かれ発光スイッチ25がオフになり、発光信号の出力が停止される。
【0031】
また、本体11の照射側端部2の反対側に位置する端部には、取り落としによる落下や誤操作等の異常による緊急停止や、故障や光源41の劣化等による照射ユニット4の交換等が行われた後に、前記制御部51を初期状態に戻すためのリセットスイッチ16が設けてある。該リセットスイッチ16は照射ユニット4の本体11との着脱に伴い自動で動作するものではなく、独立して操作されることでリセットするものである。そのため、照射ユニット4の交換を行わない着脱の際、例えば、照射ユニット4を取り外しての点検や清掃等、に発光回数がリセットされて照射ユニット4の寿命を正しく特定できなくなることを防止している。なお、上記リセットスイッチ16は、照射ユニット4の装着から初回の光照射、詳しくは照射ユニット4交換後から光照射のために電源をオンにする操作がなされるまでの間にのみリセット可能とするものであれば、着脱動作を伴わない状態でのリセットを防止でき、より安全性が向上して好ましい。
【0032】
また、本体11内部には、蓄電池等の内蔵電源12と、上記制御部51及び発光のための電荷を蓄える発光用コンデンサ13を備えた本体回路5(詳しくは後述する)と、を有し、片手で把持される側面に、電源のオン・オフ操作及びオンの状態を維持することで発光用コンデンサ13への電荷を蓄えさせるチャージスイッチ14と、内蔵電源12を充電する充電手段(特に図示しない)と電気的に接続する充電用端子15と、を備えている。
【0033】
上記チャージスイッチ14がオンになるとチャージ信号を制御部51に出力するものである。そして、該チャージ信号を入力された制御部51はユニット検知スイッチ22が照射ユニット4を検知して検知信号を出力されている状態でのみ電源のオンや発光用コンデンサ13の充電を行うものである。更に、電源がオンあるいは充電中であってもユニット検知スイッチ22からの検知信号が途切れた際には直ちに電源をオフにし、且つ充電中であれば該充電を中止する制御がなされる。なお、ユニット検知スイッチ22が照射ユニット4を検知するとは、本体11に照射ユニット4が取り付けられて装着検知用突起481がユニット検知スイッチ22を押圧して、該ユニット検知スイッチ22をオンにして検知信号を制御部51に出力している状態であり、ユニット検知スイッチ22からの検知信号が途切れるとは照射ユニット4が本体11から取り外されて、装着検知用突起481がユニット検知スイッチ22から離れたことを意味している。そして、上記チャージスイッチ14は突状態がオフで没状態がオンである突没自在型のスイッチであり、没状態に押圧し続ける、詳しくはオンを維持する、ことで発光用コンデンサ13に電荷を蓄える動作が行われる。なお、チャージスイッチ14は突状態で本体11の側面と面一あるいは側面より凹であれば、装置の転倒等の際に該スイッチがオンになる等の誤作動を防止でき好ましい。また、上記チャージスイッチ14は押圧中のみオンとなる自動復帰型であるモーメンタリ動作型スイッチを用いているが、オルタネイト動作型スイッチとして充電後にチャージスイッチ14をオフにする操作が行われなければ光源41の発光が許可されないあるいは充電完了後に自動的にオフになる構成としてもよい。なお、本実施形態において他のスイッチ類もモーメンタリ動作型スイッチを適用しているが、いずれも実施形態における好ましい例示であり、オルタネイト動作型スイッチとしてもよく特に限定するものではない。
【0034】
以下、図7及び図8に基づいて、上記本体回路5の構成及び本発明の光照射型美容装置1の光照射動作を説明する。
【0035】
本体回路5は、前記本体側コネクタ24と、前記発光用コンデンサ13と、発光用コンデンサ13に蓄電する際に内蔵電源12の電圧を昇圧する昇圧手段と、発光用コンデンサ13の温度を検知する温度検知部55と、発光用コンデンサ13に蓄電状態を測定する測定手段である蓄電測定部131と、照射ユニット4以外で上記発光用コンデンサ13に蓄えた電荷を放電可能な強制放電部542と、強制放電部542をスイッチングする強制放電制御素子541と、電源のオン・オフや光照射の準備状況や異常の有無を外部に報知する報知部17と、スイッチ及び検知部からの入力検知や本体回路5の各種手段のスイッチングを行う素子の制御を行う制御部51と、制御部51の演算結果や発光回数等を記憶する記憶部511と、を有している。なお、制御部51はマイクロコンピュータ等の演算手段であればよく、記憶部511は電圧低下等で電源からの電力供給がない場合でも発光回数を記憶可能な不揮発性記憶素子が好ましい。
【0036】
上記制御部51は、チャージスイッチ14の入力を検知すると、詳しくはチャージスイッチ14が操作されて電源がオンになると、記憶部511に記憶されている累積発光回数を参照して、累積発光回数が規定回数以下、例えば、1万回以下、であるか否かを判定すると共に、光源41の劣化状況、詳しくは発光に伴う光源41の劣化による光量の低下量を演算する。なお、上記累積発光回数が規定回数を超えていた場合には、LEDやブザー等の報知部17により表示や音により照射ユニット4の交換の必要を報知・警告する。
【0037】
上記昇圧手段は、発光用コンデンサ13に蓄える内蔵電源12からの電荷を昇圧する昇圧部122と、昇圧部122をスイッチング、詳しくは昇圧部122へ流れる電流のオン・オフを行う昇圧制御素子121と、からなるものである。
【0038】
そして、上記昇圧手段は、照射ユニット4が本体11に装着されており、且つチャージスイッチ14がオンとなった際に、詳しくは、ユニット検知スイッチ22が照射ユニット4を検知しており、且つチャージスイッチ14が操作されてオンの状態となって、チャージスイッチ14からの信号が制御部51に出力された際に、制御部51により昇圧制御素子121に対して駆動信号が出力されて、該駆動信号を受けた昇圧制御素子121がスイッチングすることで、昇圧部122が通電可能な状態となり、内蔵電源12からの電圧を昇圧して発光用コンデンサ13に充電させるものである。
【0039】
この時、発光用コンデンサ13の充電電圧は蓄電測定部131により制御部51が測定している。そして、測定値が所定値に達すると制御部51は昇圧制御素子121に停止信号を送り、昇圧部122をオフ状態にスイッチングさせて発光用コンデンサ13への充電動作を停止させる。
【0040】
また、上記目標値は、常に一定の光量で光源41を発光させるために制御部51によって、温度検知部55の検知した発光用コンデンサ13の温度等から判断された発光用コンデンサ13の誘電正接の変動等のコンディション状態や、記憶部511に記憶された連続発光回数から判断された光源41の発光に伴う発熱による温度上昇等のコンディション状態や、記憶部511に記憶された累積総発光回数に基づく光源41の劣化状況等から充電毎に毎回演算されて決定されるものである。
【0041】
なお、上記検知温度が所定範囲、例えば、60℃〜−20℃、に収まらない場合、制御部51は異常であるとして充電動作を中止し且つ再充電操作を禁止して、強制放電制御素子541をスイッチングさせて強制放電部542へ発光用コンデンサ13の充電電圧を放電させると共に、報知部17により異常を外部に報知する。そして、強制放電が完了した後、詳しくは発光用コンデンサ13の電圧が充電前の初期状態の電圧まで低下して強制放電制御素子541が強制放電部542への経路をオフとするスイッチングを行った後、所定時間経過すると電源をオフにする。
【0042】
また、上記発光用コンデンサ13の充電動作が終了すると、充電速度が適切であったかを判断するため、制御部51は充電に費やした時間が所定の時間を経過しているか、詳しくは、制御部51が演算した所定値に達するに要する予定所要時間以上チャージスイッチ14が押し続けられたか、の判定を行い、所定の時間以上経過していた場合は正常に充電が行われたと判断して、報知部17により外部に充電完了を報知する。なお、上記充電時間が所定の時間以下であった場合、制御部51は異常であるとして、強制放電部542に発光用コンデンサ13に充電した電圧を放電すると共に、報知部17により異常を外部に報知する。そして、強制放電が完了し且つ所定時間経過すると電源をオフにする。
【0043】
そして、充電完了となった光照射型美容装置1を生体表面に押し当てる、詳しくは、光照射による美容を行いたい生体表面の部位に放出口35を向けてフロートブロック34を生体表面に押し当てると、前述のフロートブロック34の移動に伴う発光スイッチ25のオン操作がなされて発光信号が制御部51に出力される。
【0044】
該発光信号を制御部51が検知するとトリガ用コンデンサ522のスイッチング、詳しくはトリガ用コンデンサ522へ流れる電流のオン・オフ、を行うトリガ充電用電流制御素子521をオンにして、トリガ用コンデンサ522にトリガ電圧用充電を行う。そして、制御部51は発光信号を一定時間以上、詳しくはトリガ用コンデンサ522の充電に要する時間、例えば、0,1秒以上の間検知し続けると、トリガトランス47のスイッチング、詳しくはトリガトランス47へ流れる電流のオン・オフ、を行う発光用電流制御素子53をオンにする。
【0045】
上記発光用電流制御素子53がオンになると、光源41にトリガトランス47により昇圧されたトリガ電圧が印加されて、光源41内がイオン化して光源41が発光可能となり、イオン化した光源41内に発光用コンデンサ13の電荷が放電されて発光して、リフレクター45及びレンズ44により光量分布を均一化されて、照射口及び放出口35を介して生体表面に光照射が行われる。
【0046】
なお、発光用コンデンサ13の充電後、来客や電話等により使用者が充電した光照射型美容装置1を使用できなかった等で発光操作が実行されるフロートブロック34を生体表面に押し当てるまでに長いブランクが生じた場合や、発光用コンデンサ13に異常が生じた場合等で、発光用コンデンサ13の電圧が所定範囲に上回るあるいは下回り該範囲に収まらなくなることがあるため、制御部51はトリガ用コンデンサ522の充電中あるいは発光用電流制御素子53のトリガトランス47のスイッチングの直前に発光用コンデンサ13の充電電圧を測定している。そして、測定値が所定範囲外であった際には、一定の光量での発光が行えないため、制御部51は異常であると判断して、強制放電部542で発光用コンデンサ13に充電した電圧を放電すると共に、報知部17により異常を外部に報知する。そして、強制放電が完了し且つ所定時間経過すると電源をオフにする。
【0047】
また、光照射完了後、制御部51は直ちにトリガ充電用電流制御素子521及び発光用電流制御素子53をオフにすると共に、発光用コンデンサ13の電圧を測定して、測定した電圧が設定値以下か否かを判定する。この時、上記光照射後の電圧測定で一定以上の電圧が測定された場合には、異常であるとしてチャージスイッチ14の次期光照射用の充電動作を禁止すると共に、強制放電部542による放電を行い、且つ報知部17により異常を外部に報知する。そして、上記強制放電部542による放電が完了すると、電源をオフにする。
【0048】
また、制御部51は光照射動作後に測定した電圧が所定値以下であれば、正常に発光が行われたとして記憶部511の発光回数に今回の発光回数である1を加算すると共に、所定の時間内に行われた光照射の回数である連続発光回数と、現在検知している照射ユニット4で前回リセットスイッチ16が押されてから今までに光照射が行われた総数である累積発光回数と、が今回の加算により規定回数以下であるか否かを判定する。なお、上記発光回数の加算において、光照射の有無の判断を照射ユニット4あるいはフロートブロック34に光検知部を設けて、発光を直接検知する構成としてもよい。詳しくは、リフレクター45とレンズ44の間や、照射口や放出口35にフォトダイオード等の光検知部を取り付け、発光を検知する毎に検知信号を制御部51に出力して記憶部511の発光回数に加算させる等である。
【0049】
上記連続発光回数が規定回数、例えば50回、以上であった場合には、発光に伴う熱により装置、特に照射ユニット4の温度が上昇している、詳しくは放熱による温度低下が追いつかないと制御部51が判断して、以後の発光用コンデンサ13の充電完了を報知することを遅くして光照射の間隔を伸ばして、装置の温度上昇を抑制している。詳しくは、充電完了後一定時間経過した後に充電完了を報知することで、今回の光照射を行うための準備動作の時間を長くして、前回の光照射から今回の光照射が行われるまでの所要時間を延長させる。
【0050】
更に光照射が行われて、上記連続発光回数が所定の回数、例えば、上記規定回数を50回としたならば上記規定回数より多い70回、に達した場合には、発光に伴う熱により装置の温度、特に照射ユニット4の温度が耐久限界値近くまで上昇しており、これ以上光照射を行うと装置の熱変形等の破損や火傷の危険があるとしてチャージスイッチ14による充電操作を禁止すると共に、報知部17により高温で危険であることを外部に報知して電源をオフにする。そして、一定時間の間、発光用コンデンサ13の充電や光源41の発光等の光照射を実行するための操作を無効にする、詳しくは、照射ユニット4の交換や内蔵電源12の充電は行えるが、チャージスイッチ14による充電操作や発光スイッチ25による光源41の発光操作等を受け付けず光照射及び光照射に直接関わる準備動作を行わない状態にすることで、装置の蓄熱を放熱して装置内の温度を低下させる。
【0051】
また、上記累積発光回数が規定回数、例えば累計1万回、であった場合には、光源41の寿命であるため、これ以上の発光は光源41の破裂等を生じる恐れから、チャージスイッチ14による充電操作を禁止すると共に、報知部17により照射ユニット4が寿命であることを外部に報知する。そして、一定時間が経過すると、電源をオフにして、以後、制御部51はチャージスイッチ14の操作を検知しても電源をオンにするのみで発光用コンデンサ13への充電を禁止した状態を維持し、且つ報知のみ一定時間行った後、自動的に電源をオフにする。該寿命時の制御は、新たな照射ユニット4に交換されてリセットスイッチ16により記憶部511の累積発光回数がリセットされるまで継続される。なお、累積発光回数が寿命と判断される規定回数より小さい一定回数、例えば、光源41の寿命を1万回としたならば9400回、以上であった場合、制御部51はチャージスイッチ14による充電操作を一旦禁止して照射ユニット4が寿命に近いことを報知部17により報知した後、充電操作可能な状態に戻す制御を行い、照射ユニット4の交換時期を寿命に達する前に報知して交換の準備を促がしている。
【0052】
また、本体回路5の上記発光用コンデンサ13の負極と、上記本体側コネクタ24との間に、上記発光用電流制御素子53と、上記トリガ充電用電流制御素子521と、が配置されており、上記二つの電流制御素子は前記ユニット検知スイッチ22からの検知信号が無い状態では常にオフに維持されている。そして、上記二つの電流制御素子は直列に接続されており、詳しくは、トリガ充電用電流制御素子521の出力側に発光用電流制御素子53の入力側が接続されており、該接点がトリガトランス47の中点、詳しくはトリガトランス47の昇圧を行うための二つのインダクタの中間点、にコネクタを介して接続されている。
【0053】
そのため、本体側コネクタ24のユニット側コネクタ42と電気的に接続する露出した接点である端子間が短絡しても、上記二つの電流制御素子により本体側コネクタ24と発光用コンデンサ13とが遮断されており、発光用コンデンサ13の高電圧の電荷が上記短絡した部位で放電されず、感電の危険のない安全性の高い装置となっている。なお、上記トリガ充電用電流制御素子521は絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT:Insulated Gate Bipolar Transistor)が好ましい。
【0054】
したがって、発光回数を装置が記憶しているため、光源41の劣化等の経年劣化や連続発光回数から発光に伴う発熱による照射ユニット4の温度上昇に伴う光量の低下や、発光用コンデンサ13の温度低下に伴う誘電正接の増加等で発光時の光量に変動が生じる恐れがでても、制御部51が発光用コンデンサ13の充電電圧の目標値を補正すると共に、光量を一定値で発光を行えない場合に、発光中止や発光用コンデンサ13の充電動作の禁止等を行うため、連続しての使用時に一定の光量で美容効果を与えることができ、且つ累積発光回数から光源41の劣化に伴う光量低下や光源41の寿命による照射ユニット4の交換時期等を判断でき、長期的な使用での経年劣化に伴う光量低下による美容効果の低下を防止し、且つ発光用コンデンサ13の温度上昇に伴う誘電正接の低下で過剰な光量で光源41の発光が行われて装置の破損や火傷等の事故を防止することができる。なお、本発明において長期的とは、本発明の光照射型美容装置1を一度の使用で連続して光照射を複数回行わせることではなく、数回使用を日毎に繰り返し行う等の年月を意味するものである。
【0055】
また、上記発光回数をカウントして記憶したことで、連続発光に伴う装置の温度上昇による破損や使用者の火傷や、長期使用に伴う劣化または寿命による光源41や装置の破裂等の事故を防止することができ、安全性の高い装置となっている。
【0056】
そして、本体11に比べ劣化し易く寿命が短く且つ光源41の位置ずれ等の故障を生じ易い光照射手段を照射ユニット4として本体11から着脱可能としたことで、光源41の劣化や故障時に光照射手段を本体11から容易に取り外すことができ、経年劣化や故障した光照射手段の交換が容易に行えるため、長期的に安定した光量で光照射を行え、且つ不具合を有するままでの使用による事故を防止することができ、安全性を向上したものとなっている。
【0057】
更に、ユニット検知スイッチ22により照射ユニット4の着脱を検知できるため、該検知信号に基づいた本体側コネクタ24への電流経路の遮断や接続の制御を行え、照射ユニット4の脱状態の際に電圧や電流が本体側コネクタ24に流れることを防止すると共に、脱状態でのチャージスイッチ14のオン等の光照射のための動作を禁止することができ、照射ユニット4を着脱自在としたことによる安全性の低下を防止している。
【0058】
また、光照射手段に不具合が生じても、発光用コンデンサ13に蓄えた電荷が本体11内部の強制放電部542で放電されると共に、該強制放電部542が照射ユニット4との接続部位である本体側コネクタ24と発光用コンデンサ13との間になく、且つ本体回路5内の発光用コンデンサ13と本体側コネクタ24との間にスイッチング素子等の電流制御素子を設けたことで、発光用コンデンサ13に電荷が残ったままにならず、且つ照射ユニット4が脱状態の際に本体側コネクタ24が短絡しても高電圧や大電流が流れないため、誤操作や誤使用等で装置に異常が生じた際や、光源41の寿命等で照射ユニット4を取り外した際に、発光用コンデンサ13の電荷が本体側コネクタ24に流れて装置の破損や感電等の事故が生じるのを防止でき、より安全性の向上したものとなっている。
【0059】
そして、光照射を行うための動作スイッチとして、準備動作である発光用コンデンサ13の充電を行うためのチャージスイッチ14と、実際に光照射を行うための発光信号を出力する発光スイッチ25とを夫々設けると共に、各スイッチからの信号を夫々一定時間以上検知しなければ各動作が行われない光照射の各操作に一定時間以上の操作保持を必要としており、取り落としによる落下や転倒による誤作動や誤操作等によって一時的に一方のスイッチが操作されても、光照射が行われる恐れがなく、安全性の高いものとなっている。
【0060】
また、第2の実施形態として、累積発光回数が一定値以上となった状態で、照射ユニット4の脱着が行われて、ユニット検知スイッチ22の検知信号がオフになった後、再度オンになると、制御部51は新たな照射ユニット4に交換されたと判断してリセットスイッチ16を操作して記憶部511の累積発光回数をリセットするものがある。なお、第2の実施形態において、前述した第1の実施形態と同一の構成及び制御に関しての説明は省略し特徴のみを説明する。
【0061】
詳しくは、累積発光回数が一定値以上となった状態で、照射ユニット4の脱着が行われて、ユニット検知スイッチ22の検知信号がオフになった後、再度オンになると、該検知信号に基づいて制御部51は寿命の近かった照射ユニットが新たな照射ユニット4に交換されたと判断してリセットスイッチ16を操作して記憶部511の累積発光回数をリセットするものである。
【0062】
したがって、累積発光回数が一定値未満であれば、点検や清掃等で照射ユニットを着脱しても発光回数のリセットが行われず、且つ寿命となった照射ユニット4を新たな照射ユニット4に交換した際に、リセットスイッチ16を使用者が操作することなく、光源41の発光回数がリセットされるため、メンテナンス性が低下することなく、リセットスイッチ16の押し忘れを防止でき、より安全性を向上することができる。
【0063】
また、第3の実施形態として、照射ユニット4と本体11の両方に記憶部511を設け、夫々に発光回数を記憶させてもよい。なお、第3の実施形態において、前述した第1の実施形態と同一の構成及び制御に関しての説明は省略し特徴のみを説明する。
【0064】
本実施形態は、照射ユニット4と本体11とが夫々発光回数を記憶することで、制御部51が照射ユニット4の着脱の検知信号を受ける毎に、照射ユニット4側の発光回数を参照して、本体11側の発光回数をリセットするあるいは照射ユニット4側の記憶部511の発光回数に本体11側の記憶部511の発光回数を修正することで、寿命となった照射ユニット4を新たな照射ユニット4に交換した際や、本体11の故障等により使用中の照射ユニット4を他の装置に取り付けた際に、リセットスイッチ16を使用者が操作することなく、光源41の発光回数を適切な回数に調節され、リセットスイッチ16の押し忘れや悪戯による記憶部511の発光回数と実際の発光回数とにずれが生じる恐れを防止でき、より安全性を向上することができる。
【0065】
なお、実施形態において、記憶部511や電流制御素子等で例示を行ったが、上記例示は限定するものではなく好ましい例であり、本発明の作用効果を得られる光照射型美容装置1であれば適宜設計変更可能である。もちろん、目標値や設定値も同様に例示の数値や条件のみに限定するものではなく、本願発明の作用効果を得られるものであれば適宜設計変更可能である。
【図面の簡単な説明】
【0066】
【図1】本発明の第1の実施形態における光照射型美容装置の(a)正面図、(b)側面図である。
【図2】同上の(a)がA−A断面図であり、(b)がB−B断面図である。
【図3】図1のカバーを外した状態の斜視図である。
【図4】同上の光照射手段の(a)正面図、(b)C−C断面図である。
【図5】同上の光照射手段の分解斜視図である。
【図6】同上のカバーの(a)正面図、(b)D−D断面図である。
【図7】同上のユニット回路及び本体回路の説明図である。
【図8】同上の光照射動作のフロー図である。
【符号の説明】
【0067】
1 光照射型美容装置
11 本体
12 内蔵電源
13 発光用コンデンサ
14 チャージスイッチ
16 リセットスイッチ
17 報知部
2 照射側端部
22 ユニット検知スイッチ
24 本体側コネクタ
25 発光スイッチ
3 カバー
31 カバー部材
34 フロートブロック
35 放出口
36 格子
37 発光スイッチ用突起
4 照射ユニット
41 光源
42 ユニット側コネクタ
43 取付用突起
44 レンズ
45 リフレクター
46 基台
47 トリガトランス
481 装着検知用突起
482 凹所
5 本体回路
51 制御部
511 記憶部
F 光照射方向

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光源からレンズを介して生体表面に光照射を行う光照射手段と、上記光源を発光させるための電荷を蓄える発光用コンデンサと、上記発光用コンデンサの充電電圧を検知して発光用コンデンサの充電を制御する制御部と、を備えた光照射型美容装置において、上記制御部は上記発光用コンデンサの充電電圧の目標値を調節して上記光源の発光時の光量を一定に制御するものであることを特徴とする光照射型美容装置。
【請求項2】
前記制御部は累積発光回数を記憶する記憶手段を備えており、累積発光回数に応じて前記目標値を補正するものであることを特徴とする請求項1記載の光照射型美容装置。
【請求項3】
前記制御部は累積発光回数を記憶する記憶手段を備えており、累積発光回数が所定回数以下か否かを判定して、発光用コンデンサの充電あるいは光源の発光を許可するか否かの判断を行うものであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光照射型美容装置。
【請求項4】
前記記憶手段は不揮発性記憶素子であることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の光照射型美容装置。
【請求項5】
前記光照射手段が本体に対して着脱自在であり、制御部は光照射手段の該着脱を検知すると前記記憶手段に記憶された累積発光回数をリセットするものであることを特徴とする請求項2〜4のいずれか一つに記載の光照射型美容装置。
【請求項6】
前記発光用コンデンサの温度あるいは該周囲温度を検知する温度検知部を備えており、前記制御部は上記温度検知部の検知した検知温度に応じて発光用コンデンサの充電電圧の目標値を補正するものであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の光照射型美容装置。
【請求項7】
前記発光用コンデンサの温度あるいは該周囲温度を検知する温度検知部を備えており、前記制御部は上記温度検知手段の検知した検知温度が所定の範囲内にあるか否かを判定して、発光用コンデンサの充電あるいは光源の発光を許可するか否かの判断を行うものであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の光照射型美容装置。
【請求項8】
前記制御部は光源の発光直前に発光用コンデンサの充電電圧を検知して、目標値との誤差が所定範囲内か否かを判定して、光源の発光を許可するか否かの判断を行うものであることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載の光照射型美容装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−148728(P2010−148728A)
【公開日】平成22年7月8日(2010.7.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−331359(P2008−331359)
【出願日】平成20年12月25日(2008.12.25)
【出願人】(000005832)パナソニック電工株式会社 (17,916)
【Fターム(参考)】