説明

光記録媒体

【目的】 トラックピッチが互いに異なる複数の光記録媒体に対し、1台の光記録再生装置でトラッキングおよび記録再生消去が可能で互換性の高い光記録媒体を提供する。
【構成】 トラック12、14のトラックピッチが互いに異なる標準トラックピッチ領域22およびユーザ領域24が形成されている。標準トラックピッチ領域22は各媒体に共通のトラックピッチで形成されている。ユーザ領域24において、記録再生消去を行う場合のサーボ条件等を標準トラックピッチ領域22に記録されている情報を基にして設定することにより、ユーザ領域24で安定した記録再生消去を行うことができる。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザ光により情報の記録再生消去を行う光ディスクメモリに用いられる光記録媒体に関し、さらに詳細には、トラックピッチを狭くすることにより高密度化を実現する光記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、レーザ光により情報の記録再生消去を行う光ディスクメモリに用いられる光記録媒体は図1515に示すように、射出成形により作製され、単一のトラックピッチでトラッキング用案内溝101の設けられたポリカーボネート等の透明基板100上にSiAlON、AlN、SiN等の干渉層102、GdTbFe、TbFeCo等の記録層104、SiAlON、AlN、SiN等の保護層106、Al等の反射層108が順次積層されている。
【0003】このような光記録媒体に於いて、情報の記録は、記録層104にレーザ光を照射し、キュリー温度或は補償温度以上に加熱すると同時に外部から磁界を印加し、磁化を反転させることにより行なわれる。また再生は記録層104に直線偏光のレーザ光を照射したとき、反射光の偏光面の回転が磁化の方向により反転するというカー効果を利用して行なわれる。なお、記録層104としては光磁気記録材料の他に、相変化記録材料、穴開け形記録材料等も用いられる。
【0004】トラッキングは基板100に設けられた案内溝101を利用し、よく知られているプッシュプル法によって行われる。案内溝101の深さはトラッキングに必要なプッシュプル信号が十分な強度で得られるように70nm程度に選ばれている。また、トラックピッチは通常1.6μmに選ばれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の光記録媒体では、記録密度を高めるためにトラックピッチを狭くすると、トラッキングに用いられるプッシュプル信号強度が減少するため、トラッキングが不能になるという問題があった。また、光記録再生装置は特定のトラックピッチに合わせて、トラッキングサーボゲイン等のサーボ条件を含めた記録再生消去条件が設定されている。このため、例えば、プッシュプル信号強度が設定されているトラッキングサーボゲインに対し、大きい場合はトラッキングサーボ回路が発振し、小さい場合はトラックの動きに追従できなくなり、いずれの場合もトラッキングが不能となる。従って、トラックピッチの異なる光記録媒体を同一の光記録再生装置では記録再生消去することができず、互換性がとれないという問題があった。
【0006】本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、トラックピッチが互いに異なる複数の光記録媒体に対し、共通のトラックピッチで形成されたトラックを有する標準トラックピッチ領域を設け、この標準トラックピッチ領域に、標準トラック領域以外の領域に対し、再生あるいは記録再生、あるいは記録再生消去を行うために必要な情報を記録しておくことにより、トラックピッチが異なっても1台の光記録再生装置でトラッキングおよび記録再生消去が可能で互換性の高い光記録媒体を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するために本発明の光記録媒体では、トラックピッチが互いに異なる複数の光記録媒体に対し、共通のトラックピッチで形成されたトラックを有する標準トラックピッチ領域を備えており、この標準トラックピッチ領域に、標準トラック領域以外の領域、すなわちユーザ領域に対し、再生あるいは記録再生、あるいは記録再生消去を行うために必要な情報が記録されている。このとき、標準トラックピッチ領域が、複数の光記録媒体に対し共通の半径位置、例えば、最内周あるいはその近傍で、トラックピッチが1.6μm、あるいは1.5μm、あるいは1.4μmで形成されているとよい。また、この標準トラックピッチ領域は同心円状に形成されているとよい。
【0008】
【作用】上記の構成を有する光記録媒体では、最初に標準トラックピッチ領域に記録されている情報が再生される。このとき、標準トラックピッチ領域は、トラックピッチが互いに異なる複数の光記録媒体に対して、共通のトラックピッチで形成されているため、光記録再生装置において、あらかじめサーボ条件、再生条件を設定しておくことにより、どの光記録媒体からも読み出すことができる。標準トラックピッチ領域にはあらかじめ、標準トラック領域以外の領域、すなわち、光記録媒体によってトラックピッチが異なる領域に対し、再生あるいは記録再生、あるいは記録再生消去を行うために必要な情報が記録されている。このため、トラッキングサーボゲイン等のサーボ条件や、記録再生消去条件を標準トラックピッチ領域から読み出した情報を基にして再設定することにより、標準トラックピッチ領域以外の領域に対し、記録再生消去を行うことができる。
【0009】ここで、標準トラックピッチ領域が、複数の光記録媒体に対し共通の半径位置、例えば、最内周あるいはその近傍で、トラックピッチが1.6μm、あるいは1.5μm、あるいは1.4μmで形成されていると、従来の光記録媒体において、最初に再生が行われるコントロールトラックに対応する位置となるため、標準トラックピッチ領域が形成されている位置の検出およびそこに記録されている情報の再生が容易となる。さらに、この標準トラックピッチ領域が同心円状に形成されていると、連続的に再生を行っていても、標準トラックピッチ領域以外の領域が再生されることはなく、誤動作を防ぐことができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図面を参照して説明する。
【0011】本発明を好適に適用した光記録媒体10は、図1の上面図に示すように、トラック12、14のトラックピッチが互いに異なる標準トラックピッチ領域22およびユーザ領域24が形成されている。標準トラックピッチ領域22は例えば、光記録媒体10に設けられている複数のトラック12、14の中で最内周側にトラックピッチ1.6μmで形成されている。ユーザ領域24のトラックピッチは標準トラックピッチ領域22よりも狭く、例えば1.0μmで形成されている。
【0012】このような、光記録媒体10は図2のように、例えば、基板30の上に、案内層32、干渉層34、記録層36、保護層38が積層されて構成されており、案内層32はその一部が、標準トラックピッチ領域22およびユーザ領域24において、例えば図3に示すように所定のパターンおよびトラックピッチで除去されている。
【0013】すなわち、標準トラックピッチ領域22では、トラック12に沿って所定のパターンで除去された部分が、ユーザエリア24に対し記録再生消去を行うために必要な情報を示すマーク40を形成している。一方、ユーザエリア24は例えば、円周方向にいくつかのセクタ42に分けられ、セクタ42の開始部分のインデックス部44にはトラック14に沿って案内層32の除去された部分によりセクターマーク等のプリフォーマット信号を発生するマーク45が形成されている。また、残りのデータ領域46では案内層32が所定の長さだけトラック14に沿って連続的に除去されている記録領域47が形成されている。データはこの記録領域47を通して記録層36に記録される。なお、干渉層34の膜厚はプッシュプル信号およびプリフォーマット信号が得られるように、λ/(8n')あるいはλ/(6n')程度に選ばれている。なお、n'は干渉層34の屈折率である。
【0014】透明基板30にはアクリルやポリカーボネート等の樹脂、あるいはガラス等が用いられる。案内層32にはTa、Cr、Al等の金属が、記録層36には光磁気記録媒体の場合、例えば希土類遷移金属アモルファス合金であるTbFeCo、TbFe、GdTbFe、あるいはPtとCo等の極薄膜を多層積層した超格子薄膜が用いられる。また、干渉層34、保護層38にはガラス、SiO2、AlN、SiN等の透明酸化物、窒化物等が用いられる。保護層38は記録層36を酸化等から保護する働きをする。
【0015】一般に、トラックピッチが狭くなると、トラッキングに用いられるプッシュプル信号強度が低下する。従って、安定したトラッキングを行うためには、トラッキングサーボゲインを大きくし、プッシュプル信号強度の低下を補正する必要がある。また、隣のトラックにジャンプする時の移動量はトラックピッチが狭いほど少なくてよいため、トラックジャンプパルス強度も小さくする必要がある。このような、トラックピッチあるいは、トラッキングサーボゲイン、プッシュプル信号強度、ジャンプパルス強度等の情報をあらかじめ標準トラックピッチ領域22に記録しておき、ユーザ領域24において、記録再生消去を行う場合のサーボ条件等を標準トラックピッチ領域22に記録されている情報を基にして設定することにより、ユーザ領域24で安定した記録再生消去を行うことができる。
【0016】次に、光記録再生装置により本実施例の光記録媒体10に記録再生消去を行う手順について図4を用いて説明する。
【0017】図4は光記録再生装置の主要部を示したブロック図であり、光記録媒体10にレーザ光を照射し、記録再生消去を行う光学ヘッド50と光学ヘッド50を制御する光学ヘッド制御回路52と、光記録媒体10に記録されている信号を再生する再生回路54と、各回路を制御する中央演算回路56とを備えている。このような構成において、図5のフローチャートに示された手順に従って、光記録媒体10に対し、記録再生消去を行う。すなわち、制御開始時に、まず、光学ヘッド50を光記録媒体10の標準トラックピッチ領域22へ移動する。次に、あらかじめ光記録再生装置に記憶あるいは設定されている標準サーボ条件を用いて光学ヘッド制御回路52により、トラッキング等のサーボを行う。ここで、ユーザ領域24のトラックピッチが互いに異なる光記録媒体10において、標準トラックピッチ領域22のトラックピッチは、共通であるため、標準サーボ条件も共通となり、同一の条件でサーボをかけることができる。この状態で、標準トラックピッチ領域22に記録されているユーザ領域24におけるサーボ条件等を再生回路54で読み出す。
【0018】ここで、一旦トラッキングサーボを切り、光学ヘッド50をユーザ領域24へ移動する。このユーザ領域24において、標準トラックピッチ領域22から読み出したユーザ領域24におけるサーボ条件を用いて光学ヘッド制御回路52のトラッキングサーボゲイン、トラックジャンプパルス強度等を設定し、再びサーボをかける。このとき、ユーザ領域24のトラックピッチに応じた条件で最適なサーボをかけることができるため、安定した条件で記録再生消去を行うことができる。すなわち、同一の光記録再生装置において、ユーザ領域24のトラックピッチが互いに異なる光記録媒体10に対して、記録再生消去を行うことができる。
【0019】以上、本発明の一実施例を図1から図5に基づいて詳細に説明したが、本発明は他の様態で実施することができる。
【0020】例えば、各層の材料については特に限定されず、基板30の材料としてガラス以外に、アクリル樹脂、ポリカーボネイト樹脂、アモルファスポリオレフィン樹脂等を用いてもよい。
【0021】また、記録層36もTbFeCo以外の希土類遷移金属合金、PtCoやPdCoの多層膜、希土類鉄ガーネット等の酸化物磁性体およびこれらを組み合わせた光磁気材料だけでなく、TeOx、GeSbTe等の相変化形材料、色素等の有機材料等を用いることができる。
【0022】また、記録層36、保護層38および、案内層32の膜厚については特に限定されない。例えば、案内層32が薄い場合は、記録層36に生じる凹凸も小さくなるため、記録層36の段差部分からの劣化の抑制効果が大きくなる。
【0023】また、図6のように記録層36を薄くし、保護層38の上にAl、Au、Cu等の金属等から成る反射層60を設けてもよい。即ち、基板30側から入射した光は、記録層36を透過した後、反射層60によって反射され、再び記録層36を透過する。これにより、カー効果だけでなく、ファラデー効果も加わるため、再生C/Nが高くなる。また、同図のように、案内層32と基板30の間にエンハンス層62を設けてもよい。このエンハンス層62は、例えば干渉層34と屈折率が等しい材料で作製され、エンハンス層62と干渉層34の膜厚の和をλ/(4n')とすることにより、さらに大きなカー効果エンハンスメントが生じ、再生C/Nが高くなる。ただし、λをレーザ光の波長、n'を干渉層34およびエンハンス層62の屈折率とする。このとき、干渉層34およびエンハンス層62の屈折率は基板30の屈折率よりも高いほうが、カー効果エンハンスメントが大きくなり望ましい。なお、干渉層34およびエンハンス層62の屈折率は必ずしも等しい必要はない。
【0024】また、干渉層34の材料は特に限定されず、また、複数の材料を用いた多層膜で構成されていてもよい。また、干渉層34の膜厚は特に限定されず、トラッキングに用いられるプッシュプル信号およびプリフォーマット信号がそれぞれ実用的に十分な強度で得られれば、任意の値でよい。
【0025】また、図7のように、干渉層34の代わりに、有機色素や磁性ガーネット等の透光性の記録材料66を用い、その上に反射層68を設けてもよい。
【0026】また、図8のように、干渉層69をスピンコーティング等で作製し、その表面を平坦にしてもよい。このとき、記録層36、保護層38も平坦となる。すなわち、記録層36にノイズや欠陥発生の原因となる段差部が生じないため、信頼性が向上する。
【0027】また、案内層32の除去パターンについても特に限定されない。例えば、連続的な帯状に除去してもよい。なお、標準トラックピッチ領域22に記録される信号は案内層32の除去パターンではなく記録層36に記録されていてもよい。また、プリフォーマット信号も案内層32の除去パターンではなく記録層36に記録されていてもよい。また、図3ではプリフォーマットを示すマーク45の幅と記録領域47の幅が等しい場合を示したが、これに限定されるわけではなく、例えば、マーク45の幅を記録領域47の幅よりも小さくしてもよい。これにより、回折が大きくなり、プリフォーマット信号強度が大きくなる。
【0028】また、図9のように標準トラックピッチ領域22およびユーザ領域24にトラックピッチの異なる渦巻状あるいは同心円状等の案内層70、71を形成し、その間にマーク72、73を形成してもよい。また、ユーザ領域24のみ図9に示した構成とし、標準トラックピッチ領域22は図3の構成としてもよい。
【0029】また、光記録媒体として図10に示すような案内溝75が設けられた基板76の上に干渉層77、記録層78、保護層79を積層したものを用いても、全く同様に同一の光記録再生装置において、ユーザ領域24のトラックピッチが異なる場合も記録再生消去を行うことができる。この場合、案内層32の代わりに案内溝75を用いているため、クロストークが増大し、案内層32を用いたものほどはトラックピッチを狭くできない。
【0030】なお、案内溝付基板76の案内溝75の形状等については、特に限定されず、図11のように、V溝80を形成しその間にピット81を設けてもよい。また、標準トラックピッチ領域22をピット81のみで、ユーザ領域24をV溝80とピット81で構成してもよい。
【0031】また、記録領域47の幅およびトラックピッチについても特に限定されない。例えば、外周ほどトラックピッチおよび、記録領域47の幅を狭くしてもよい。これにより、記録容量がさらに増大する。
【0032】また、標準トラックピッチ領域22が形成されている位置についても光記録媒体10の最内周である必要はなく、特に限定されない。例えば、図12のように光記録媒体10の最外周に標準トラックピッチ領域22が形成されていてもよい。これにより、光記録媒体10の直径を検出することにより、比較的容易に標準トラックピッチ領域22まで光学ヘッドを移動させることができる。
【0033】また、図13のように、あらかじめ定められた位置に標準トラックピッチ領域22を設けてもよい。通常、記録再生が可能な領域は光記録媒体の直径により異なり、トラックが設けられている領域の最外周および最内周の位置も異なる。しかし、あらかじめ定められた位置に標準トラックピッチ領域22を設けることにより、光記録媒体の直径等によらず常に、標準トラックピッチ領域22に光学ヘッドを移動させることができ、標準トラックピッチ領域22を検出できないことによって光記録媒体の記録再生消去が不能となることを防ぐことができる。
【0034】また、標準トラックピッチ領域22の数も特に限定されず、図14のように複数設けられていてもよい。例えば、光記録媒体の直径によって異なる最内周の位置に対応する部分全てに標準トラック領域22を設けてもよい。これにより、直径の異なる光記録媒体を同一の光記録再生装置によって、記録再生消去を行うことができる。また、ユーザ領域24のトラックピッチが一つの光記録媒体内において変化する場合も、その境界に標準トラックピッチ領域22を設けることにより、サーボエラーが発生することを防ぐことができる。
【0035】なお、標準トラックピッチ領域22に記録される情報についても特に限定されない。例えば、トラックピッチ、トラッキングサーボゲイン、ジャンプパルスあるいはトラックジャンプの際対物レンズの動きを停止させるブレーキパルス等の大きさ等の一部あるいはすべてを直接記録してもよいし、それらをコード化して記録してもよい。
【0036】また、標準トラックピッチ領域22のトラックピッチについても特に限定されないが、現在市販されている光記録媒体と等しい値、すなわち、1.6μmとすると、市販されている光記録媒体と互換性がとり易くなる。また、トラックピッチは比較的大きい方が安定したトラッキングが実現できるため、1.6μm以外には1.5、1.4μm程度がよい。また、標準トラックピッチ領域22のトラックピッチは必ずしも各光記録媒体について共通である必要はない。例えば、1.6μmと1.5μmのようにその差が小さければトラッキング等に大きな支障はなく、標準トラックピッチ領域として用いることができる。
【0037】また、標準トラックピッチ領域22の幅についても必要な情報が記録される容量があれば、特に限定されない。なお、光記録媒体が偏心したときに許容されるトラック位置の半径方向の変動と同定度かそれよりも広い幅とすることにより、より確実に標準トラックピッチ領域を再生することができる。
【0038】また、標準トラックピッチ領域22を同心円状に形成し、各トラックに同一内容を記録しておくことにより、標準トラックピッチ領域22に形成されているトラックのうち一本のみを再生できればよく、また、標準トラックピッチ領域22においてトラックジャンプの必要がないため光記録再生装置の構成が簡単になる。さらに、連続的に再生を行っていても、標準トラックピッチ領域以外の領域が再生されることはなく、誤動作を防ぐことができる。
【0039】また、標準トラックピッチ領域22とユーザ領域24は連続して形成されている必要はなく、その間にトラックが形成されていない緩衝領域が設けられていてもよい。
【0040】また、本発明の光記録方式に用いられる光記録媒体は、ディスク状である必要はなく、その形状について特に限定されない。例えば、カード状であってもよい。
【0041】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、本発明の光記録媒体では、トラックピッチが互いに異なる複数の光記録媒体に対し、共通のトラックピッチで形成されたトラックを有する標準トラックピッチ領域を備えており、この標準トラックピッチ領域に、標準トラックピッチ領域以外の領域、すなわち、ユーザ領域に対し、記録再生消去を行うために必要な情報が記録されている。従って、同一の光記録再生装置において、ユーザ領域のトラックピッチが互いに異なる光記録媒体に対して、記録再生消去を行うことができ、トラックピッチが互いに異なる光記録媒体において容易に互換性を保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光記録媒体の一実施例を示す要部平面図である。
【図2】本発明の光記録媒体の構成を説明する要部断面図である。
【図3】本発明の光記録媒体における案内層に形成されたパターンを示す要部平面図である。
【図4】本発明の光記録媒体に対し、記録再生消去を行うための光記録再生装置の主要部を示すブロック図である。
【図5】本発明の光記録媒体に対し、記録再生消去を行うときの手順を示すフローチャート図である。
【図6】本発明の光記録媒体の他の実施例を示す要部断面図である。
【図7】本発明の光記録媒体の他の実施例を示す要部断面図である。
【図8】本発明の光記録媒体の他の実施例を示す要部断面図である。
【図9】本発明の光記録媒体における案内層の除去パターンの他の実施例を示す要部平面図である。
【図10】本発明の光記録媒体の他の実施例を示す要部断面図である。
【図11】本発明の光記録媒体の他の実施例を示す要部断面図である。
【図12】本発明の光記録媒体の他の実施例を示す要部平面図である。
【図13】本発明の光記録媒体の他の実施例を示す要部平面図である。
【図14】本発明の光記録媒体の他の実施例を示す要部平面図である。
【図15】従来の基板を用いた光記録媒体を示す要部断面図である。
【符号の説明】
10 光記録媒体
12 トラック
14 トラック
22 標準トラックピッチ領域

【特許請求の範囲】
【請求項1】 複数のトラックを有し、前記トラックに沿って情報の再生、あるいは記録再生、あるいは記録再生消去を行う光記録媒体において、前記トラックが複数のトラックピッチで形成されていることを特徴とする光記録媒体。
【請求項2】 請求項1に記載の光記録媒体において、複数の光記録媒体に対し、共通のトラックピッチで形成された前記トラックを有する標準トラックピッチ領域を備えていることを特徴とする光記録媒体。
【請求項3】 請求項2に記載の光記録媒体において、前記標準トラックピッチ領域が、同心円状に形成されていることを特徴とする光記録媒体。
【請求項4】 請求項2に記載の光記録媒体において、前記標準トラックピッチ領域が、前記複数の光記録媒体に対し共通の半径位置に形成されていることを特徴とする光記録媒体。
【請求項5】 請求項2に記載の光記録媒体において、前記標準トラックピッチ領域が、最内周あるいはその近傍に形成されていることを特徴とする光記録媒体。
【請求項6】 請求項2に記載の光記録媒体において、前記標準トラックピッチ領域のトラックピッチが1.6μm、あるいは1.5μm、あるいは1.4μmであることを特徴とする光記録媒体。
【請求項7】 請求項2に記載の光記録媒体において、前記標準トラックピッチ領域に、前記標準トラック領域以外の領域に対し、再生あるいは記録再生、あるいは記録再生消去を行うために必要な情報が記録されていることを特徴とする光記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図4】
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【図7】
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【図11】
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【図13】
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【図3】
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【図6】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図12】
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【図5】
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【図14】
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【図15】
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