説明

光透過型連結ロールスクリーン

【課題】大掛かりな装置を必要としない大型の光透過型スクリーンを提供する。
【解決手段】複数の光透過型ロールスクリーンを並列する大型スクリーンにおいて、となり合うスクリーンの端部を各ロールスクリーン幅の1〜10%を重ねて配置し、該スクリーン1枚のヘーズ値をa、該スクリーンを2枚重ねた際のヘーズ値をbとしたとき、スクリーンが重なり合う部分のヘーズの平均値cが下記式(1)を満足するように構成する。
a−(b−a)×0.6<c<a+(b−a)×0.6・・・・(1)

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は光透過型スクリーンにおいて、複数のロールスクリーンを並列に連結してなるスクリーンの大型化に関するものである。より詳しくは、本発明は店舗やショールーム等の道路に面したガラス面の内側に接して設置し、通行人等への広告や宣伝等のために、必要な時、特に夜間において、ガラス面全面がウインドーディスプレイとなるスクリーンの技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、投影用スクリーンの大型で収納型のものは幅の広いスクリーン用フィルムまたは布帛を折りたたんだり(折りたたみスクリーンタイプ)、巻き芯に巻き込んだり(ロールスクリーンタイプ)して吊り下げる、あるいは床下に設置し、必要なときに拡げて使用していた。しかし、幅広のスクリーンは製造に費用がかかり、高価である。また、折りたたみスクリーンタイプは幅広のスクリーンを展開、収納するには大掛かりな装置を必要とした。ロールスクリーンタイプはスクリーンの幅が大きすぎると巻き芯(シャフト)にたわみが発生し、スクリーンに皺がよるという問題があった(特許文献1)。
【0003】
また、本用途ではスクリーンを店舗やショールーム等のガラス面の内側に接して設置し、観察者の通行人から見てスクリーンの背後である屋内から投影するので、用いるスクリーンは光透過型スクリーンである。透過型スクリーンの場合は反射型スクリーンの場合と違い、通常幅(80〜130cm)の布帛をそのまま重ねてつなぎ合わせて広幅とすることができない。なぜなら、透過型スクリーンの場合は反射型スクリーンの場合と異なり透過光の映像を見ることになるためスクリーンの重なり部分はヘーズが高くなり透過光映像がよく見えなくなるという問題が生じるからである。
【0004】
また、透過型の連結スクリーンにおいて、となり合うスクリーン端部を重ねないで突き合わせただけとするとその隙間から光が漏れ、観察位置によっては眩しくて観察者に不快感を与える。したがって、透過型連結スクリーンにおいては端部の重なり部分はどうしても必要となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2000−330208号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は上記従来技術の問題点を解決することにある。すなわち、大掛かりな装置を必要としない大型の光透過型スクリーンを提案することである。また、その際、通常幅の透過型スクリーンを並列配置し大型スクリーンとするとき、重なり部分のヘーズが大きく変化しないようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、複数のロールスクリーンを部分的に重ねて並列配置する大型スクリーンを提案し、この重なり部分のヘーズの上昇をある程度おさえれば、十分に鑑賞にたえる大型スクリーンが実現することを見出した。
【0008】
すなわち、本発明の光透過型連結ロールスクリーンは複数の光透過型ロールスクリーンを並列する大型スクリーンにおいて、となり合うスクリーンの端部を各ロールスクリーン幅の1〜10%を重ねて配置し、該スクリーン1枚のヘーズ値をa、該スクリーンを2枚重ねた際のヘーズ値をbとしたとき、スクリーンが重なり合う部分のヘーズの平均値cが下記式(1)を満足することを特徴とするものである。
a−(b−a)×0.6<c<a+(b−a)×0.6・・・・(1)
【0009】
また本発明は、上記重なり部分がラックアンドピニオンのラック断面形状となることを特徴とするものである。
【0010】
さらに本発明は、上記光透過型スクリーンの重なり部分のマット面に透明粘着テープを貼合したことを特徴とするものである。
【0011】
なお、本発明においてヘーズとは、JIS K7136:2000におけるヘーズの値のことである。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、該連結ロールスクリーンは連結型のため、幅の広いスクリーンであっても皺は発生しない。大型スクリーンが一体型ではないため、製造に過大な費用がかからない。
【0013】
さらに、光透過型スクリーンの端部を重ねて並列に配置した場合であっても、重なり部分の映像もきれいに見える。それは、重なり部分のヘーズを他の部分と大きく変わらないようにすることで実現する。具体的にはこの重なり部分をラックアンドピニオンのラック断面形状とすることにより、重なり部分の光透過率が大きく低下せず、その部分のヘーズ値の上昇をおさえることができる。
【0014】
また、もう一つの方法として、上記光透過型スクリーンの重なり部分のマット面に透明粘着テープを貼合することにより、重なり部分のヘーズ値が他の部分と大きく変わらないようにすることができる。
【0015】
したがって、本発明によれば、大掛かりな装置を用いなくとも、本ロールフィルムを店舗やショールーム等のガラス面に接して並列に吊り下げることにより、必要な時、特に夜間においてガラス面全面に見映えの良いウインドーディスプレイが実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明のスクリーン装置の一実施例を店舗内から見た略図
【図2】本発明のスクリーン装置の一実施例を上面から見た略図
【図3】ラックアンドピニオンのラック断面形状をしたスクリーン重なり部分それぞれの拡大図
【図4】スクリーンの重なり部分の一実施例(ラックアンドピニオンのラック断面形状)の略図
【図5】スクリーンの重なり部分の他の実施例の略図
【図6】本発明のスクリーンを巻き上げて上部に収納している略図
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の光透過型スクリーンは、複数のロールスクリーンを並列配置する大型スクリーンにおいて、となり合うスクリーンの端部を各ロールスクリーン幅の1〜10%重ねて配置し、該スクリーンの1枚のヘーズ値をa、該スクリーンを2枚重ねた際のヘーズ値をbとしたとき、スクリーンが重なり合う部分のヘーズの平均値cが下記式(1)を満足することを特徴とするものである。
a−(b−a)×0.6<c<a+(b−a)×0.6・・・・(1)
以下、本発明の光透過型連結スクリーンの実施の形態を図1〜図6を用いて説明する。
【0018】
図1は本連結ロールスクリーンの使用状態で、店舗の大型ガラス面上部の内側にロールスクリーン2を3本連結して配置して、各スクリーン1を引き出しているところの略図である。
図2はその配置の上面図である。となり合うロールスクリーン2はそれぞれ端部の幅eを重ねて配置する。このようにするとプロジェクターからの光がスクリーンの隙間から漏れないので、その光が直接観察者の目に入ることがない。また、各スクリーン1の面が近接するようにとなり合うロールスクリーン2の繰り出し位置を互い違いにして配置する。このようにすると、となり合うスクリーンの映像の大きさが大きくずれることがない。
図3は本発明の第1の具体例で、となり合うロール端部がラックアンドピニオンのラック断面形状をしており、重なり部分が向かい合っている図である。
図4は図3の両スクリーンの端部が重なりあっている状態であり、斜線部が重なり部分を示している。
図5は本発明のもう一つの具体例で隣り合うロール端部の重なりあう部分に透明テープを貼った図と、その部分を重ねた図である。
図6はこのスクリーンを使用していないときで、各スクリーンは巻き上げ装置のロールシャフトに巻き上げられている状態である。
【0019】
これらの図においてスクリーン1は光透過型スクリーンである。このスクリーンは半透明のプラスチックフィルムから成り、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ナイロン、アクリル等の透明フィルムの少なくとも片面をマット化したものが好適に用いられる。このマット化はマット層をフィルム面にコーティングしたものが好適であるが、フィルム面をサンドブラストまたはエッチング等、物理的に処理して半透明化したものでも良い。また、上記素材にマット化剤を練り込んだプラスチックフィルムも使用できる。
【0020】
これらのフィルムの厚みは25〜250μmのものが好適に使用できる。25μm以上であるとフィルムが簡単に破れるということがなく、250μm以下であればフィルム重量、フィルム価格、巻き上げ易さという点で好適に使用できる。
【0021】
図1および図6のウェイトバー3はスクリーンを垂直に保つおもりとなる金属板で、スクリーン下部に固定する。その重量は0.5〜3kgが適当である。その大きさと形は適宜で良いが、幅はスクリーンに合わせるのが好ましく、厚さ、高さは必要な重量その他の制限で決めることができる。
【0022】
図2のとなり合うロールフィルムの前後の距離iは1〜5cmが好ましい。1cm以上であると重なる部分のフィルムがこすれ合って傷つくおそれがなく、5cm以下であると、となり合うスクリーンの隙間からプロジェクターからの光が漏れることがない。また、距離fが5cm以下であると、となり合うスクリーンそれぞれのプロジェクターからの距離が大きく変わらないので、となり合うスクリーンに投影される映像の大きさが大きくずれることがない。
【0023】
となり合うスクリーンの重なり合う部分は、該スクリーンのヘーズ値をa、該スクリーンを2枚重ねた際のヘーズ値をbとしたとき、スクリーンが重なり合う部分のヘーズの平均値cが下記式(1)を満足することが好ましい。
a−(b−a)×0.6<c<a+(b−a)×0.6・・・・(1)
【0024】
スクリーンが重なり合う部分のヘーズの平均値cが式(1)のa+(b−a)×0.6の値、すなわちスクリーンを2枚重ねた際のヘーズ値bと1枚のヘーズ値aの差の6割を、1枚のときのヘーズ値aに足した値、を超えなければ、スクリーンの重なった部分が著しく暗くなることがないので、映像は他の部分とほぼ同様にきれいに見ることができる。
【0025】
また、スクリーンが重なり合う部分のヘーズの平均値cが式(1)のa−(b−a)×0.6の値、すなわちスクリーンを2枚重ねた際のヘーズ値bと1枚のヘーズ値aの差の6割を、1枚のときのヘーズ値aから引いた値、を超えていれば、該部分の光拡散効果は著しく落ちないので、該部分の投影画像のコントラストは十分で、映像が部分的に不鮮明になることがない。
【0026】
重なり部分のヘーズ値の平均が上記式(1)を満足する手段としては、第1の手段として重なり部分をラックアンドピニオンのラック断面形状とするという方法、また第2の手段として重なり部分のマット面に透明粘着テープを貼合する方法がある。その他の方法として、マット面に樹脂液を塗るという方法も考えられる。
【0027】
上記の第1の手段の具体例(ラックアンドピニオンのラック断面形状)を以下に説明する。
図1の隣り合う各スクリーンの端部は、図3に示すラックアンドピニオンのラック断面形状が良好で、スクリーンが重なり合う幅eは各スクリーン幅dの1〜10%が良好である。1%以上重なっていれば、重なり合う部分の隙間からプロジェクターの光が直接外に漏れることがない。重なり部分が10%以下であれば重なり部分が多すぎることがなく、各スクリーン幅を有効に使うことができるので、無駄がない。
【0028】
ラック断面形状の歯の幅fはスクリーンが重なり合う幅eの50%〜150%が良い。
【0029】
同じく歯の高さgはスクリーンが重なり合う幅eの50%〜80%が良い。
【0030】
同じく歯の間隔hはスクリーンが重なり合う幅eの50%〜80%が良い。
【0031】
上記スクリーンが重なり合う幅e、ラック断面形状の歯の幅f、同じく歯の高さg、同じく歯の間隔hを上記の比率で調整することにより、重なり部分のヘーズ値の平均が式(1)に示すcの値とすることができる。このようにするとスクリーン全体としては部分的なヘーズの変化が小さいので、良好な映写画像が得られる。また、隣り合うスクリーンが適度に重なっているのでプロジェクターからの光がその隙間から漏れることもない。
【0032】
第一の手段について一実施例を挙げると、幅dが100cm、ヘーズ91%のスクリーンを用い、スクリーンが重なり合う幅eを幅dの8%である8cmとし、ラック断面形状の歯の幅fを前記eの100%の8cmとする。さらに、歯の高さgを前記eの60%の4.8cmとし、歯の間隔hを同じくeの60%の4.8cmとなるようにスクリーン端部を加工した。
【0033】
このように加工したスクリーンの端部のそれぞれ8cmを重ねると、スクリーン2枚の部分が、スクリーンが重なり合う幅e×スクリーン丈面積、の55%となり、スクリーン1枚の部分が該面積の45%となった。そして、該スクリーンを2枚重ねた際のヘーズ値bは96.5%、該面積部分のヘーズ値の平均cは93.8%であった。これらを式(1)の右辺、左辺に代入すると、
a+(b−a)×0.6=94.3
a−(b−a)×0.6=87.7
となり、
87.7<93.8<94.3
となるので、式(1)を満たすこととなる。
【0034】
このスクリーンを店舗の道路側の透明ガラス内側に接して設置し画像を投影したところ、道路から見ての投影画像はきれいに見え、スクリーンの重なり部分は違和感なく鑑賞できた。また、スクリーンの重なり部分からの投影光の漏れもなく投影画像を良好に鑑賞できた。
【0035】
一方、上記実施例において、歯の間隔hをスクリーンが重なり合う幅eの40%である3.2cmとした以外は、上記実施例と同様にスクリーンを作製し、比較例1とした。
以上のようにすると、スクリーン2枚の部分が、スクリーンが重なり合う幅e×スクリーン丈面積、の65%となり、スクリーン1枚の部分が該面積の35%となった。そして、該スクリーンを2枚重ねた際のヘーズ値bは96.5%、該面積部分のヘーズ値の平均cは94.6%であった。これらを式(1)の右辺、左辺に代入すると、
a+(b−a)×0.6=94.3
a−(b−a)×0.6=87.7
となり、
87.7<94.6>94.3
となるので、式(1)を満たさない。
【0036】
このスクリーンを店舗の道路側の透明ガラス内側に接して設置し画像を投影したところ、スクリーンの重なり部分からの投影光の漏れはなかったが、投影画像のスクリーンの重なり部分の画像が暗く、きれいな画像とは言い難かった。
【0037】
また、上記実施例において、歯の幅hをスクリーンが重なり合う幅eの90%である7.2cmとした以外は、上記実施例と同様にスクリーンを作製し、比較例2とした。
【0038】
このようにすると、スクリーンが重なり合った部分に2.4×1.6cmのスクリーンのない部分が縦に並んで形成され、スクリーンの重なり部分からの投影光の漏れが発生した。観察者はプロジェクターからの光が直接目に入り不快であった。
【0039】
上記第2の手段の具体例(マット面に透明粘着テープを貼合する)である図5について以下に説明する。
マット化されたフィルムに透明粘着テープを貼合すると該テープの粘着層がマット面を埋め、該フィルムの透明度は上昇しヘーズが低下する。このことを利用して光透過型スクリーンの上記重なり部分のマット面に透明粘着テープを貼ると該テープを貼った部分が他の部分に比較して透明度が上昇しヘーズが低下する。したがって重なり合った部分は、ヘーズがやや低い部分が2枚重ねになるので重なり合っていない部分と比較してヘーズは大きく変わらない(図5-B)。
【0040】
本具体例では、重なり合うスクリーンのマット面に透明粘着フィルムを貼るが、その際使用できるスクリーンには片面マットのものと両面マットのものがある。片面マットフィルムを使用する場合は重なり合う部分の片方のスクリーンのマット面、あるいは両方のスクリーンのマット面に貼ることができる。両面マットフィルムを使用する場合は重なり合う部分のマット面は4面あるので、その4面のうちの1つの面に該テープを貼る、その2つの面に貼る、その3つの面に貼る、4面すべての面に貼る、と4通りの貼り方ができる。
【0041】
上記の貼り方を、用いるスクリーンのヘーズに応じて選択すれば、該スクリーンのヘーズ値をa、該スクリーンを2枚重ねた際のヘーズ値をbとしたとき、スクリーンが重なり合う部分のヘーズの平均値cが下記式(1)を満足させることができる。
a−(b−a)×0.6<c<a+(b−a)×0.6・・・・(1)
【0042】
この場合も重なり合う幅eは各ロールスクリーンの幅dの1〜10%とする。こうすれば、良好な映写画像が得られ、となり合うスクリーンの隙間からプロジェクターからの光が漏れることもない。
【0043】
ここで使用する透明粘着テープは通常手に入るものが使用できる。例えば、ポリエステルテープNo.553(ニチバン社製)が良好に使用できる。
【0044】
本具体例の一例を挙げる。スクリーンの幅dが120cm、ヘーズ97.8%の両面マットのスクリーンを用い、スクリーンが重なり合う幅eをスクリーンの幅dの5%である6cmとし、となり合う両スクリーンの、重なり部分の互いに向き合う2面と屋内側になる面の3つの面に透明粘着テープを貼った。重なり部分のヘーズの平均値cは98.1%となった。該スクリーンを2枚重ねた際のヘーズ値bは98.5%であったので、重なり部分のヘーズの平均値cは式(1)を満たすこととなる。
【0045】
このスクリーンを店舗の道路側の透明ガラス内側に接して設置し、画像を投影したところ道路から見ての投影画像はきれいに見え、スクリーンの重なり部分は違和感なく鑑賞できた。また、スクリーンの重なり部分からの投影光の漏れもなく投影画像を良好に鑑賞できた。
【0046】
なお、図1、図2、図6に示したフィルムロール2は、手動巻上げ装置をつけたロールでも良いし、電動巻上げ装置をつけたロールでも良い。巻き上げ装置つきのロールは店舗天井に設置しても良いし、ガラス面上部の壁面に設置しても良い。また、床下に逆向きに設置し使用時には引き上げて用いることもできる。
【0047】
以上、本発明の連結ロールスクリーンは3本連結で説明したが、本数はその限りではなく、広いガラス面全面をスクリーンにするためにさらに多数本が設置できる。その際、プロジェクターも複数台設置し、同じ画像または異なる画像を複数映写することもできる。
【符号の説明】
【0048】
1・・・光透過型スクリーン
2・・・巻上げロール部
3・・・ウェイトバー
4・・・店舗、ショールーム等の道路に面したガラス面
5・・・巻上げロールから繰り出されるスクリーンの繰り出し側
6・・・透明粘着テープを貼合した部分
7・・・透明粘着テープを貼合した部分が重なった部分
8・・・光透過型連結ロールスクリーン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のロールスクリーンを並列配置する光透過型連結ロールスクリーンにおいて、となり合うスクリーンの端部を各ロールスクリーン幅の1〜10%重ねて配置し、該スクリーン1枚のヘーズ値をa、該スクリーンを2枚重ねた際のヘーズ値をbとしたとき、スクリーンが重なり合う部分のヘーズの平均値cが下記式(1)を満足することを特徴とする光透過型連結ロールスクリーン。
a−(b−a)×0.6<c<a+(b−a)×0.6・・・・(1)
【請求項2】
上記重なり部分がラックアンドピニオンのラック断面形状となることを特徴とする請求項1の光透過型スクリーン。
【請求項3】
上記光透過型スクリーンの重なり部分のマット面に透明粘着テープを貼合することを特徴とする請求項1記載の光透過型スクリーン。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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