説明

免疫刺激配列オリゴヌクレオチド及びその使用方法

【課題】免疫調節ポリヌクレオチド及び当該免疫調節ポリヌクレオチドを用いた個体の免疫調節法の提供。
【解決手段】免疫調節ポリヌクレオチドであって:a)0,1,2,3,4又は5塩基離れている少なくとも2つのCGジヌクレオチドを含んで成るパリンドローム配列であって、1/3超がA及びTという塩基組成を有しており、且つ少なくとも8塩基の長さであるパリンドローム配列;及びb)(TCG)y(ここで、yは1又は2であり、(TCG)yの5’Tは前記ポリヌクレオチドの5’末端から0,1,2又は3塩基の位置にある)であって、前記パリンドローム配列の5’末端から0,1,又は2塩基離れている(TCG)y、を含んで成る、10塩基超の免疫調節ポリヌクレオチド。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
免疫調節ポリヌクレオチドであって:
a)0,1,2,3,4又は5塩基離れている少なくとも2つのCGジヌクレオチドを含んで成るパリンドローム配列であって、少なくとも8塩基の長さであるパリンドローム配列;及び
b)(TCG)y(ここで、yは1又は2であり、(TCG)yの5’Tは前記ポリヌクレオチドの5’末端から0,1,2又は3塩基の位置にある)であって、前記パリンドローム配列の5’末端から0,1,又は2塩基離れている(TCG)y
を含んで成る免疫調節ポリヌクレオチド。
【請求項2】
前記パリンドローム配列が、1/3超がA及びTという塩基組成を有する、請求項1に記載の免疫調節ポリヌクレオチド。
【請求項3】
前記パリンドローム配列が前記(TCG)y配列の全部又は一部を含む、請求項1に記載の免疫調節ポリヌクレオチド。
【請求項4】
免疫調節ポリヌクレオチドであって:
a)0,1,2,3,4又は5塩基離れている少なくとも2つのCGジヌクレオチドを含んで成るパリンドローム配列であって、少なくとも8塩基の長さであるパリンドローム配列;及び
b)(TCG)y配列(ここで、yは1又は2であり、(TCG)y配列の5’Tは前記ポリヌクレオチドの5’末端から0,1,2又は3塩基の位置にある)、
を含んで成り;
(a)のパリンドローム配列が前記(TCG)y配列の全部又は一部を含み;且つ
前記(TCG)y配列のCGが(a)のパリンドローム配列のCGジヌクレオチドのうちの1つであってもよい、免疫調節ポリヌクレオチド。
【請求項5】
前記パリンドローム配列が、1/3超がA及びTという塩基組成を有する、請求項4に記載の免疫調節ポリヌクレオチド。
【請求項6】
前記パリンドローム配列が前記(TCG)y配列の全部又は一部を含む、請求項4に記載の免疫調節ポリヌクレオチド。
【請求項7】
免疫調節ポリヌクレオチドであって:
a)5’−Nx(TCG(Nq))yw(X12CGX2’X1’(CG)pz(配列番号156)(ここで、Nはヌクレオシドであり、x=0〜3であり、y=1〜4であり、w=−2、−1、0、1又は2であり、p=0又は1であり、q=0、1又は2であり、且つz=1〜20であり、X1及びX1’は自己相補的ヌクレオシドであり、X2及びX2’は自己相補的ヌクレオシドであり、且つ、(TCG(Nq))y配列の5’Tは前記ポリヌクレオチドの5’末端から0〜3塩基である);及び
b)少なくとも8塩基の長さのパリンドローム配列であって、(X12CGX2’X1’(CG)pz配列の最初の(X12CGX2’X1’)を含んで成るパリンドローム配列、
を含んで成る免疫調節ポリヌクレオチド。
【請求項8】
前記パリンドローム配列が、1/3超がA及びTという塩基組成を有する、請求項7に記載の免疫調節ポリヌクレオチド。
【請求項9】
配列番号27、配列番号39、配列番号53、配列番号55、配列番号113、配列番号175、及び配列番号172から成る群から選択される配列を含んで成る、請求項7に記載の免疫調節ポリヌクレオチド。
【請求項10】
免疫調節ポリヌクレオチドであって:
a)5’−Nx(TCG(Nq))yw(X12CGX33’CGX2’X1’(CG)pz(配列番号159)
(ここで、Nはヌクレオシドであり、x=0〜3であり、y=1〜4であり、w=−2、−1、0、1又は2であり、p=0又は1であり、q=0、1又は2であり、且つz=1〜20であり、X1及びX1’は自己相補的ヌクレオシドであり、X2及びX2’は自己相補的ヌクレオシドであり、X3及びX3’は自己相補的ヌクレオシドであり、且つ、(TCG(Nq))y配列の5’Tは前記ポリヌクレオチドの5’末端から0〜3塩基である);及び
b)少なくとも10塩基の長さのパリンドローム配列であって、(X12CGX33’CGX2’X1’(CG)pz配列の最初の(X12CGX33’CGX2’X1’)を含んで成るパリンドローム配列、
を含んで成る免疫調節ポリヌクレオチド。
【請求項11】
前記パリンドローム配列が、1/3超がA及びTという塩基組成を有する、請求項10に記載の免疫調節ポリヌクレオチド。
【請求項12】
免疫調節ポリヌクレオチドであって:
a)5’−Nx(TCG(Nq))yw(X12345CGX5’X4’X3’X2’X1’(CG)pz(配列番号160)
(ここで、Nはヌクレオシドであり、x=0〜3であり、y=1〜4であり、w=−3、−2、−1、0、1又は2であり、p=0又は1であり、q=0、1又は2であり、且つz=1〜20であり、X1及びX1’は自己相補的ヌクレオシドであり、X2及びX2’は自己相補的ヌクレオシドであり、X3及びX3’は自己相補的ヌクレオシドであり、X4及びX4’は自己相補的ヌクレオシドであり、X5及びX5’は自己相補的ヌクレオシドであり、且つ、(TCG(Nq))y配列の5’Tは前記ポリヌクレオチドの5’末端から0〜3塩基である);及び
b)少なくとも12塩基の長さのパリンドローム配列であって、(X12345CGX5’X4’X3’X2’X1’(CG)pz配列の最初の(X12345CGX5’X4’X3’X2’X1’)を含んで成るパリンドローム配列、
を含んで成る免疫調節ポリヌクレオチド。
【請求項13】
前記パリンドローム配列が、1/3超がA及びTという塩基組成を有する、請求項12に記載の免疫調節ポリヌクレオチド。
【請求項14】
免疫調節ポリヌクレオチドであって:
a)5’−Nx(TCG(Nq))yw(CGX11’CG(CG)pz(配列番号161)
(ここで、Nはヌクレオシドであり、x=0〜3であり、y=1〜4であり、w=−2、−1、0、1又は2であり、p=0又は1であり、q=0、1又は2であり、且つz=1〜20であり、X1及びX1’は自己相補的ヌクレオシドであり、且つ、(TCG(Nq))y配列の5’Tは前記ポリヌクレオチドの5’末端から0〜3塩基にある);及び
b)少なくとも8塩基の長さのパリンドローム配列であって、CGX11’CG(CG)pz配列の最初の(CGX11’CG)を含んで成るパリンドローム配列、
を含んで成る免疫調節ポリヌクレオチド。
【請求項15】
前記パリンドローム配列が、1/3超がA及びTという塩基組成を有する、請求項14に記載の免疫調節ポリヌクレオチド。
【請求項16】
免疫調節ポリヌクレオチドであって:
a)5’−Nx(TCG(Nq))yw(X1CGCGX1’(CG)pz(配列番号162)
(ここで、Nはヌクレオシドであり、x=0〜3であり、y=1〜4であり、w=−1、0、1又は2であり、p=0又は1であり、q=0、1又は2であり、且つz=1〜20であり、X1及びX1’は自己相補的ヌクレオシドであり、且つ、(TCG(Nq))y配列の5’Tは前記ポリヌクレオチドの5’末端から0〜3塩基にある);及び
b)少なくとも8塩基の長さのパリンドローム配列であって、(X1CGCGX1’(CG)pz配列の最初の(X1CGCGX1’)を含んで成るパリンドローム配列、
を含んで成る免疫調節ポリヌクレオチド。
【請求項17】
前記パリンドローム配列が、1/3超がA及びTという塩基組成を有する、請求項16に記載の免疫調節ポリヌクレオチド。
【請求項18】
免疫調節ポリヌクレオチドであって:
a)5’−Nx(TCG(Nq))yw(X12CGCGX2’X1’(CG)pz(配列番号163)
(ここで、Nはヌクレオシドであり、x=0〜3であり、y=1〜4であり、w=−2、−1、0、1又は2であり、p=0又は1であり、q=0、1又は2であり、且つz=1〜20であり、X1及びX1’は自己相補的ヌクレオシドであり、X2及びX2’は自己相補的ヌクレオシドであり、且つ、(TCG(Nq))y配列の5’Tは前記ポリヌクレオチドの5’末端から0〜3塩基にある);及び
b)少なくとも8塩基の長さのパリンドローム配列であって、(X12CGCGX2’X1’(CG)pz配列の最初の(X12CGCGX2’X1’)を含んで成るパリンドローム配列、
を含んで成る免疫調節ポリヌクレオチド。
【請求項19】
前記パリンドローム配列が、1/3超がA及びTという塩基組成を有する、請求項18に記載の免疫調節ポリヌクレオチド。
【請求項20】
免疫調節ポリヌクレオチドであって:
a)5’−Nx(TCG(Nq))yw(X123CGCGX3’X2’X1’(CG)pz(配列番号164)
(ここで、Nはヌクレオシドであり、x=0〜3であり、y=1〜4であり、w=−3、−2、−1、0、1又は2であり、p=0又は1であり、q=0、1又は2であり、且つz=1〜20であり、X1及びX1’は自己相補的ヌクレオシドであり、X2及びX2’は自己相補的ヌクレオシドであり、X3及びX3’は自己相補的ヌクレオシドであり、且つ、(TCG(Nq))y配列の5’Tは前記ポリヌクレオチドの5’末端から0〜3塩基にある);及び
b)少なくとも10塩基の長さのパリンドローム配列であって、(X123CGCGX3’X2’X1’(CG)pz配列の最初の(X123CGCGX3’X2’X1’)を含んで成るパリンドローム配列、
を含んで成る免疫調節ポリヌクレオチド。
【請求項21】
前記パリンドローム配列が、1/3超がA及びTという塩基組成を有する、請求項20に記載の免疫調節ポリヌクレオチド。
【請求項22】
免疫調節ポリヌクレオチドであって:
a)5’−Nx(TCG(Nq))yw(CGX122’X1’CG(CG)pz(配列番号165)
(ここで、Nはヌクレオシドであり、x=0〜3であり、y=1〜4であり、w=−2、−1、0、1又は2であり、p=0又は1であり、q=0、1又は2であり、且つz=1〜20であり、X1及びX1’は自己相補的ヌクレオシドであり、X2及びX2’は自己相補的ヌクレオシドであり、且つ、(TCG(Nq))y配列の5’Tは前記ポリヌクレオチドの5’末端から0〜3塩基にある);及び
b)少なくとも8塩基の長さのパリンドローム配列であって、(CGX122’X1’CG(CG)pz配列の最初の(CGX122’X1’CG)を含んで成るパリンドローム配列、
を含んで成る免疫調節ポリヌクレオチド。
【請求項23】
前記パリンドローム配列が、1/3超がA及びTという塩基組成を有する、請求項22に記載の免疫調節ポリヌクレオチド。
【請求項24】
請求項1に記載の免疫調節ポリヌクレオチドを含んで成る免疫調節組成物。
【請求項25】
個体の免疫反応を調節する方法であって、前記個体の免疫反応を調節するのに十分な量の請求項1に記載の免疫調節ポリヌクレオチドを個体に投与することを含んで成る方法。
【請求項26】
個体の免疫反応を調節する方法であって、前記個体の免疫反応を調節するのに十分な量の請求項4に記載の免疫調節ポリヌクレオチドを個体に投与することを含んで成る方法。
【請求項27】
個体のインターフェロン−ガンマ(IFN−γ)を増大させる方法であって:
請求項1に記載の免疫調節ポリヌクレオチドを、前記個体に対し、前記個体のIFN−γを増大させるのに十分な量投与することを含んで成る方法。
【請求項28】
個体のインターフェロン−ガンマ(IFN−γ)を増大させる方法であって:
請求項4に記載の免疫調節ポリヌクレオチドを、前記個体に対し、前記個体のIFN−γを増大させるのに十分な量投与することを含んで成る方法。
【請求項29】
個体のインターフェロン−アルファ(IFN−α)を増大させる方法であって:
請求項1に記載の免疫調節ポリヌクレオチドを、前記個体に対し、前記個体のIFN−αを増大させるのに十分な量投与することを含んで成る方法。
【請求項30】
個体のインターフェロン−アルファ(IFN−α)を増大させる方法であって:
請求項4に記載の免疫調節ポリヌクレオチドを、前記個体に対し、前記個体のIFN−αを増大させるのに十分な量投与することを含んで成る方法。
【請求項31】
個体のインターフェロン−アルファ(IFN−α)を増大させる方法であって:
請求項7に記載の免疫調節ポリヌクレオチドを、前記個体に対し、前記個体のIFN−αを増大させるのに十分な量投与することを含んで成る方法。
【請求項32】
個体の感染症の症候を回復させる方法であって:
有効量の請求項1に記載の免疫調節ポリヌクレオチドを前記個体に投与することを含んで成り、ここで、有効量とは前記感染症の症候を回復させるのに十分な量である、方法。
【請求項33】
個体の感染症の症候を回復させる方法であって:
有効量の請求項4に記載の免疫調節ポリヌクレオチドを前記個体に投与することを含んで成り、ここで、有効量とは前記感染症の症候を回復させるのに十分な量である、方法。
【請求項34】
個体のIgE関連障害の症候を回復させる方法であって:
有効量の請求項1に記載の免疫調節ポリヌクレオチドを、IgE関連障害を有する個体に投与することを含んで成り、ここで、有効量とは前記IgE関連障害の症候を回復させるのに十分な量である、方法。
【請求項35】
個体のIgE関連障害の症候を回復させる方法であって:
有効量の請求項4に記載の免疫調節ポリヌクレオチドを、IgE関連障害を有する個体に投与することを含んで成り、ここで、有効量とは前記IgE関連障害の症候を回復させるのに十分な量である、方法。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2012−70757(P2012−70757A)
【公開日】平成24年4月12日(2012.4.12)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2011−276052(P2011−276052)
【出願日】平成23年12月16日(2011.12.16)
【分割の表示】特願2005−510051(P2005−510051)の分割
【原出願日】平成15年12月18日(2003.12.18)
【出願人】(501161136)ダイナバックス テクノロジーズ コーポレイション (13)
【Fターム(参考)】