説明

全身性炎症反応症候群において治療計画を決定するための方法および組成物

本発明は、被検体における、症状に基づく鑑別診断、予後予測および治療計画の決定のための方法および組成物に関する。詳しくは、本発明は、SIRSであると診断するか、そうではないと診断するために選択される方法および組成物、あるいは敗血症、重篤な敗血症、敗血性ショックおよび/もしくはMODSを互いに、および/または非感染性SIRSと識別するための方法および組成物に関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
SIRS、敗血症、重篤な敗血症、敗血性ショックまたはMODSと診断されたか、または患っている疑いのある被検体に、治療計画を割り当てる方法および/または予後予測を割り当てる方法であって、
前記被検体から得たサンプルでアッセイ法を実施し、ここで、前記アッセイ法は、血圧調節と関連しているマーカー、炎症と関連しているマーカー、アポトーシスと関連しているマーカーならびに血液凝固および止血と関連しているマーカーからなる群から独立に選択される1種以上の被検体由来マーカーまたは前記の被検体由来マーカーと関連しているマーカーの存在もしくは量と関連している1種以上の検出可能なシグナルを提供し、場合により、組織損傷の1種以上の被検体由来マーカーの存在もしくは量と関連している1種以上の検出可能なシグナルをさらに含み;そして
前記アッセイ法から得られたシグナルを、前記被検体の治療計画を採用することまたは除外すること、および/または前記被検体に予後予測を割り当てることと関連付けることを含む方法。
【請求項2】
早期目標指向療法への前記被検体の割り当てを採用するか、除外する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
関連付けるステップが、1種以上の被検体由来マーカー濃度を、注目する特定のマーカーの所定の閾値レベルと比較することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
関連付けるステップが、複数の被検体由来マーカー各々の濃度を調べ、前記の複数の被検体由来マーカー各々の濃度に基づいて、単一のパネル応答値を算出し、そして、パネル応答値を、前記パネル応答値についての1種以上の所定の閾値レベルと比較することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
関連付けるステップが、1種以上の被検体由来マーカーの濃度を、注目する特定のマーカーの所定の閾値レベルと比較し、複数の被検体由来マーカー各々の濃度を調べ、前記の複数の被検体由来マーカー各々の濃度に基づいて単一パネル応答値を算出し、そして、パネル応答値を前記パネル応答値の所定の閾値レベルと比較することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記の1種以上の被検体由来マーカーが、マトリックスメタロプロテイナーゼ9(MMP−9)、インターロイキン−1β(IL−1β)、インターロイキン−6(IL−6)、インターロイキン−8(IL−8)、IL−86〜77、インターロイキン−10(IL−10)、インターロイキン−22(IL−22)、IL−1受容体アゴニスト(IL−1ra)、CXCL6、CXCL13、CXCL16、CCL8、CCL20、CCL23、CCL26、D−二量体、HMG−1、腫瘍壊死因子−α(TNFα)、B型ナトリウム利尿タンパク質(BNP)、A型ナトリウム利尿タンパク質(ANP)、C型ナトリウム利尿タンパク質(CNP)、C反応性タンパク質(CRP)、カスパーゼ−3、カルシトニン、プロカルシトニン3〜116、可溶性DPP−IV、可溶性FASリガンド(sFasL)、クレアチンキナーゼ−BB(CK−BB)、血管内皮増殖因子(VEGF)、ミエロペルオキシダーゼ(MPO)および可溶性細胞間接着分子−1(sICAM−1)からなる群から選択される少なくとも1種のマーカー、または前記被検体由来マーカーと関連している1種以上のマーカーを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記の1種以上の被検体由来マーカーが、NT−プロBNP、プロBNP、BNP79〜108およびBNP3〜108からなる群から選択されるBNPと関連している少なくとも1種のマーカーを含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
関連付けるステップが、複数の被検体由来マーカー各々の濃度を調べることを含み、複数のマーカーが少なくとも1種のインターロイキンまたはこれらと関連している1種以上のマーカーを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
複数のマーカーが、炎症と関連している少なくとも1種のマーカー、および血液凝固および止血と関連している少なくとも1種のマーカー、またはこれらと関連している1種以上のマーカーを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
複数のマーカーが、炎症と関連している少なくとも1種のマーカー、および血圧調節と関連している少なくとも1種のマーカーまたは、これらと関連している1種以上のマーカーを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
複数のマーカーが、血圧調節と関連している少なくとも1種のマーカー、炎症と関連している少なくとも1種のマーカー、および血液凝固および止血と関連している少なくとも1種のマーカー、またはこれらと関連している1種以上のマーカーを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
サンプルがヒト由来のものである、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
サンプルが血液、血清、尿、脳脊髄液および血漿からなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
アッセイ法が、イムノアッセイを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
アッセイ法が質量分析を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記の1種以上の被検体由来マーカーが、ANP、BNP、BNPと関連しているマーカー、CNP、ウロテンシンII、アルギニンバソプレシン、アルドステロン、アンジオテンシンI、アンジオテンシンII、アンジオテンシンIII、ブラジキニン、カルシトニン、プロカルシトニン、カルシトニン遺伝子関連ペプチド、アドレノメデュリン、カルシフォシン、エンドセリン−2、エンドセリン−3、レニンおよびウロジラチン、からなる群から選択される血圧調節と関連している1種以上のマーカーまたはこれらと関連している1種以上のマーカーを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項17】
前記の1種以上の被検体由来マーカーが、急性期反応物質、血管細胞接着分子、細胞間接着分子−1、細胞間接着分子−2、細胞間接着分子−3、CRP、HMG−1、IL−1β、IL−6、IL−8、IL−86〜77、IL−1ra、MCP−1、カスパーゼ−3、リポカリン型プロスタグランジンD合成酵素、肥満細胞トリプターゼ、好酸球カチオン性タンパク質、KL−6、ハプトグロビン、TNFα、TNF−β、TREM−1、フィブロネクチン、マクロファージ遊走阻止因子およびVEGFからなる群から選択される炎症と関連している1種以上のマーカー、またはこれらと関連している1種以上のマーカーを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項18】
前記の1種以上の被検体由来マーカーが、ヘプシジン、HSP−60、HSP−65、HSP−70、sFasL、非対称ジメチルアルギニン、マトリックスメタロプロテイン11、3および9、デフェンシンHBD1、デフェンシンHBD2、血清アミロイドA、酸化LDL、インスリン様増殖因子、TNF−β、インターαインヒビター、e−セレクチン、グルタチオン−S−トランスフェラーゼ、低酸素誘導因子−1α、誘導型一酸化窒素合成酵素、細胞内接着分子、乳酸脱水素酵素、単球化学誘引物質ペプチド−1、n−アセチルアスパルテート、プロスタグランジンE2、核内因子リガンドの受容体アクチベーター、TNF受容体スーパーファミリーメンバー1AおよびシステインCからなる群から選択される1種以上の急性期反応物質、またはこれらと関連している1種以上のマーカーを含む、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記の1種以上の被検体由来マーカーが、プラスミン、フィブリノゲン、D−二量体、β−トロンボグロブリン、血小板因子4、線維素ペプチドA、血小板由来増殖因子、プロトロンビンフラグメント1+2、プラスミン−α2−抗プラスミン複合体、トロンビン−抗トロンビンIII複合体、P−セレクチン、トロンビン、フォンウィルブランド因子、組織因子および血栓前駆体タンパク質からなる群から選択される、血液凝固および止血と関連している1種以上のマーカー、またはこれらと関連している1種以上のマーカーを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項20】
前記の1種以上の被検体由来マーカーが、CRP、HMG−1、カスパーゼ−3、クレアチンキナーゼ−BB、MMP−9、IL−1β、IL−1ra、IL−6、IL−8、TNFα、MIF、MCP−1、BNP、CNP、プロ−BNP、プロ−CNP、NT−プロ−BNP、組織因子、フォンウィルブランド因子、vWF−A1、vWF−インテグリン結合ドメインおよびvWF−A3からなる群から選択される1種以上のマーカー、またはこれらと関連している1種以上のマーカーを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項21】
前記の1種以上の被検体由来マーカーがBNPまたはBNPと関連しているマーカーを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項22】
前記の1種以上の被検体由来マーカーが、CRP、HMG−1、HSP−60、IL−1ra、MMP−9、インターロイキン、CK−BB、sICAM−1、カスパーゼ−3、組織因子、TNFα、sFasL、MPO、VEGF、D−二量体およびMCP−1からなる群から選択される1種以上のマーカー、またはこれらと関連している1種以上のマーカーをさらに含む、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
静脈内抗生物質療法の投与、8〜12mmHgという中心静脈圧の維持、クリスタロイドおよび/またはコロイドの投与、≧65mmHgという平均動脈圧の維持、1種以上の昇圧剤の投与、1種以上の血管拡張剤の投与、1種以上の副腎皮質ステロイドの投与、組換え活性化プロテインCの投与、≧70%という中心静脈酸素飽和度の維持、少なくとも30%というヘマトクリットへの輸血赤血球の投与、1種以上の変力薬の投与および機械的換気の投与からなる群から選択される、1種以上の治療を治療計画に含めるよう採用するかまたは除外する、請求項1に記載の方法。



【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2008−525110(P2008−525110A)
【公表日】平成20年7月17日(2008.7.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−548340(P2007−548340)
【出願日】平成17年12月16日(2005.12.16)
【国際出願番号】PCT/US2005/045711
【国際公開番号】WO2006/071583
【国際公開日】平成18年7月6日(2006.7.6)
【出願人】(500204577)バイオサイト インコーポレイテッド (14)