説明

内照式看板

【課題】高輝度LEDを用いた両面式の内照式看板において、看板の厚みの肥大化を押えつつ、より均一な広告の照明を可能とする。
【解決手段】本願発明に係る看板では、ケーシング1の正面と背面との間を光が通過することができる隙間kを開けて複数のバー30が配設され、一部のバー30は高輝度LED32の配列面をケーシング正面側へ向ける正面照射バーであり、他のバー30は高輝度LED32の配列面をケーシング背面側へ向ける背面照射バーであり、各照射バーは、略平行に並べられ、正面照射バーの高輝度LEDの配列面は、看板の前後方向について、隣り合う背面照射バーの高輝度LEDの配列面よりも看板の背面へ寄り、背面照射バーの高輝度LEDの配列面は、看板の前後方向について、隣り合う正面照射バーの高輝度LEDの配列面よりも、看板の正面へ寄り、看板の正面又は背面側から見て、各バー同士は異なる位置に配置されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、内照式看板に関するものである。
【背景技術】
【0002】
光を透過する広告面をハウジングに備え当該広告面をハウジングの内部の光源にて照らす内照式看板について、省エネルギーのメリットや、寿命が短く頻繁にメンテナンスが必要な蛍光灯と比べて比較的寿命が長いというメリットから、近年、LEDを光源として採用する傾向が顕著になりつつある。
LEDを光源とする場合、個々のLEDは点光源となるので、蛍光灯と同様に幅のある光を放とうとすると、ハウジング内へ多数のLEDを密に設ける必要がある。
多数のLEDを用いることにより、発熱量も増し消費電力も大きくなり、コストも上がる。また、LEDの取り付けの手間も掛かる。
【0003】
このため、特許文献1及び2に見られるように、特に、輝度の高い高輝度LEDを採用することにより、広告面を照らすのに必要な明るさを、少数のLEDにて確保しようとの考えがある。
しかし、少数の高輝度LEDを疎らに配置すると、広告面において、高輝度LEDと近い部分と、高輝度LEDから離れた部分とで、明暗の差が大きくなる。
この点について、特許文献2では、光拡散部材として、乳半のアクリル板を、個々の高輝度LEDに被せるように設けているが、不十分であり、また、このような拡散部材の拡散率を単に上げるだけでは、照度が全体として低下して、広告の照明を十分行えない危惧が生じる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実用新案登録第3126166号公報
【特許文献2】特開2006−313271号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このような問題に対して、LEDから放たれた光が十分広がって、隣り合うLED間に生じるコントラストの低い部分をカバーできるように、LEDと広告面と間隔を大きすることも考えられるが、看板の肥大化を招来し、省スペースや軽量化の観点から、厚みの薄い看板へのニーズの高まりに逆行するものである。
上記の事情に鑑み、本願発明は、高輝度LEDを光源とし、正面と背面の両面を広告面とする両面式の内照看板において、看板の肥大化を抑制しつつ、光源による広告面の明暗の差を緩和したものを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願の請求項1に係る発明は、中空のケーシングと、ケーシング内に設けられ電気の供給を受けて光る光源と、この光源に電気を供給する電源とを備え、ケーシングは、当該光源からの光を透過する広告面を正面と背面の両面に有するものであり、光源は複数の高輝度LEDから構成された内照式看板において、次の構成を採る。
即ち、ケーシング内には、ケーシングの正面と背面との間を光が通過することができる隙間を開けて、複数のバーが配設され、各バーの片面には、複数の上記高輝度LEDがバーの長手方向に沿って互いに間隔を開けて配列されている。高輝度LEDの夫々は、照射範囲を拡大するレンズが設けられている。ケーシング内において、複数のバーうち一部のバーは、高輝度LEDの配列面をケーシング正面側へ向ける正面照射バーであり、複数のバーうち他の少なくとも一部のバーは、高輝度LEDの配列面をケーシング背面側へ向ける背面照射バーであり、正面照射バーの高輝度LEDの配列面は、看板の前後方向について、背面照射バーの高輝度LEDの配列面と同じ位置か、当該背面照射バーの高輝度LEDの配列面よりも看板の背面へ寄った位置に配置されたことを特徴とする。
尚、上記の電源は、外部から電気を導き光源へ供給する回路をいい、交流電流を直流電流に変換するコンバータを備えるものを含む。但し、電源は、上記コンバータを備える回路に限定するものではなく、交流電流の直流への変換は、看板外部のコンバータに頼るものとし、電源は、当該外部のコンバータによる変換後の電流を光源へ伝達するのみの回路であってもよい。更に、光源に供給する電流自体、直流に限るものではなく、上記電源には、このように直流でない電流を供給する回路を含む。
【0007】
本願の請求項2に係る発明は、中空のケーシングと、ケーシング内に設けられ電気の供給を受けて光る光源と、この光源に電気を供給する電源とを備え、ケーシングは、当該光源からの光を透過する広告面を正面と背面の両面に有するものであり、光源は複数の高輝度LEDから構成された内照式看板において、次の構成を採る。
即ち、ケーシング内には、ケーシングの正面と背面との間を光が通過することができる隙間を開けて、複数のバーが配設され、各バーの片面には、複数の上記高輝度LEDがバーの長手方向に沿って互いに間隔を開けて配列され、高輝度LEDの夫々は、照射範囲を拡大するレンズが設けられ、ケーシング内において、複数のバーうち一部のバーは、高輝度LEDの配列面をケーシング正面側へ向ける正面照射バーであり、複数のバーうち他の少なくとも一部のバーは、高輝度LEDの配列面をケーシング背面側へ向ける背面照射バーである。正面照射バーの高輝度LEDの配列面は、看板の前後方向について、隣り合う背面照射バーの高輝度LEDの配列面と同じ位置か、当該背面照射バーの高輝度LEDの配列面よりも看板の背面へ寄った位置に配置され、背面照射バーの高輝度LEDの配列面は、看板の前後方向について、隣り合う正面照射バーの高輝度LEDの配列面と同じ位置か、当該正面照射バーの高輝度LEDの配列面よりも、看板の正面へ寄った位置に配置され、看板の正面又は背面側から見て、各バー同士は異なる位置に配置されたことを特徴とする。
【0008】
本願の請求項3に係る発明では、上記本願の請求項1又は2に係る発明にあって、ケーシングの正背面に対する高輝度LEDの配列面の向きが同じ照射バーを2本以上備え、隣り合う、高輝度LEDの配列面の向きが同じ当該照射バー同士は、間隔を開け互いに略平行に並べられ、正面視において、向きの異なるバー同士が互い違いに配列された内照式看板を提供する。
【0009】
本願の請求項4に係る発明では、上記本願の請求項1乃至3の何れかに係る発明にあって、 ケーシングの広告面は、アクリル製の面板にて形成されたものであり、レンズが設けられた高輝度LEDは、夫々照射角を120〜170度とするものであり、正面照射バーと背面照射バーとは、略平行に並べられ、正面照射バーの高輝度LEDの配列面は、ケーシング内の、ケーシングの正面と背面との中間の位置から、ケーシングの正面と背面との間の幅の1/4を超えない範囲において、ケーシング背面側へ寄せられたものであり、背面照射バーの高輝度LEDの配列面は、ケーシング内の、ケーシングの正面と背面との中間の位置から、ケーシングの正面と背面との間の幅の1/4を超えない範囲において、ケーシング正面側へ寄せられたものであり、隣り合う正面照射バーと背面照射バー夫々の高輝度LEDの配列面は、互いの高輝度LEDが発する直接光同士が重ならないように配置されたものであることを特徴とする内照式看板を提供する。ここで照射角とは、LEDが発する光の光軸を中心として略円錐状に広がる当該光について、上記光軸を挟む、上記円錐の母線間の角度である。
【発明の効果】
【0010】
本願発明は、正面側を照らす光源と背面側を照らす光源をケーシング内へ配置する手段を、ケーシング内の前後を完全に画して遮光してしまう面板とするのではなく、複数のバーとし、ケーシング内においてケーシングの正面と背面との間に光を通す隙間を確保するものであるので、背面照射バーの高輝度LEDが発して、ケーシング内で反射した間接光を、正面側の広告面へ通すことができ、正面照射バー間の暗部をカバーすることができ、逆に、正面照射バーの高輝度LEDが発して、ケーシング内で反射した間接光を、背面側の広告面へ通すことができ、背面照射バー間の暗部をカバーすることができる。従って、比較的少数の高輝度LEDにて、暗部の少ない均一性の高い照明を実現することができる。
そして、本願第2の発明では、正面視又は背面視において、各バーを異なる位置に配置し、正面照射バーと背面照射バー同士が邪魔にならないものとした上で、高輝度LEDの照射範囲の広がりを確保するため広告面との距離を取り得たものであり、高輝度LEDの照射範囲の広がりを確保するために、看板の正面と背面との間の間隔を従来のものに比して小さく押えることができ、看板を肥大させずに、より均一な正面及び背面の広告照明を行うことができる。
【0011】
本願の第1又は第2の発明では、特に、正面照射バーのLEDの配列面を、背面照射バーのLEDの配列面よりも背面側の広告面寄りに配置し、背面照射バーのLEDの配列面を正面照射バーのLEDの配列面よりも正面側の広告面寄りに配置することによって、直接光が広がるのに必要な広告面と光源との間隔を十分確保し得た。
また、ケーシングの正面側において、正面照射バーを背面照射バーよりもケーシングの背面側へ寄せ、正面照射バーの高輝度LEDの直接光が届かない範囲に対する背面照射バーの高輝度LEDからの間接光と、正面照射バーの高輝度LEDの直接光との、強さの差を小さくし、正面側の広告に、明暗のムラのないより均一な照明を施すことができる。
同様に、ケーシングの背面側において、背面照射バーを正面照射バーよりもケーシングの正面側へ寄せ、背面照射バーの高輝度LEDの直接光が届かない範囲に対する正面照射バーの高輝度LEDからの間接光と、背面照射バーの高輝度LEDの直接光との、強さの差を小さくし、背面側の広告に、明暗のムラのないより均一な照明を施すことができる。
また、ケーシングの形状や寸法に応じて、バー単位で、ケーシング内の各高輝度LEDの配置を決めることができ、また、バー単位で光源を増減し、配置を決定することができるので、看板のサイズや形状の変更にも、柔軟に対処することができる。このため、個々のLEDごとに、ケーシング内のレイアウトを考慮する必要がない。
【0012】
また、本願の請求項3の発明では、上記の効果に加えて、看板の正面側へ向けた直接光を、看板の背面側へ向けた直接光の間接光で補うことにより、また、看板の背面側へ向けた直接光を、看板の正面側へ向けた直接光の間接光で補うことにより、看板の正面と背面の夫々において、よりムラなく広告を照らすことができる。
本願の請求項4の発明では、本願の上記請求項1〜3の発明の効果をより確実に得ることができるものとした。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】(A)は本願発明の一実施の形態に係る内照式看板の正面側のケーシングを外した状態の正面図、(B)は当該看板の平面図。
【図2】図1の看板に設けられたバーの斜視図。
【図3】(A)は図1の看板の要部略端面図、(B)は(A)の変更例を示す要部略端面図、(C)は更に他の変更例を示す要部略端面図。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面に基づき本願発明の実施の形態を説明する。ここでは、ビルなどの壁面やポールなどの外周面などの、建造物に設置する突き出し型の看板に本願発明を実施した場合を例示して説明する。
図1(A)(B)へ示す通り、この看板は、ケーシング1と、電源部2と、光源部3とを備える。
以下、各部の構成について順に説明する。
【0015】
ケーシング1は、光源部3及び電源部2を収容する中空の本体10と、本体10を支持する本体支持部11とを備える。
この実施の形態において、本体支持部11は、本体10の側部、特に左右何れかの側部に設けられて、本体10を建造物の壁面或いは電柱などのポールへ支持するアングル状部材である。図1(A)へ示すように、本体支持部11は、特に、アングルを形成する縦横の板状体間に正面視三角形の袖状の板部を有するものが好ましい。但し、本体支持部11は、このような構成の支持手段に限定するものではなく、周知の他の支持手段を採用するものであってもよい。
本体10は、看板の正面を構成する正面部12(図1(B))と、看板の背面を構成する背面部13(図1(B))と、枠体14と、光源部3を支持する支持体15とを備える。
【0016】
正面部12及び背面部13の夫々は、広告が表示された広告表示部を構成するものであり、光源部3からの光を透過する半透明のアクリル製の面板である。この広告表示部において、広告が表示された広告表示層と、光を散乱させる乳半層とを、別々のシート及び板状体として構成するものとしても、一体に形成されるものとしても何れでもよい。広告表示部については、アクリル乳半で形成する他、ポリカーボネート、塩化ビニル、PETにて形成することも可能である。
但し、正面部12及び背面部13は、夫々、面板を用いて構成するものに限定するものではなく、例えばFFシート(フレキシブル・フェイス・シート)を張ることにて構成するものとしても実施可能である。
【0017】
枠体14は、看板の上下左右の側面を構成し且つ正面部12及び背面部13を支持する金属製のフレームである。
この実施の形態において、枠体14は、右側部14a、左側部14b、上側部14c及び下側部14dを備え、正面視略矩形を呈する。
【0018】
図1(A)及び図2へ示す通り、光源部3は、複数のバー30…30と、各バー30に取り付けられた複数の高輝度LED32のモジュール(基板)31…31と、制御コントローラ33とによって構成される。
【0019】
バー30の夫々は、図2へ示す通り、放熱の高い金属製の長尺のチャンネル材にて形成されている。バー30を構成する材料としては、鉄やアルミニウムなどが適し、特に、放熱性と軽量化の面で、アルミニウムにて、バー30を形成するのが好ましい。
個々のバー30の表面には、上記高輝度LED32のモジュール31…31が複数間隔を開け、バー30の長手方向に沿って配列されている。各モジュール31…31は、バー30に対してネジ等の周知の固定手段により固定されている。
【0020】
この実施の形態において、バー30は、長手方向と交差する方向の両端が前方に折られた状態に成形されて断面視略C字状に形成されている。各モジュール31を、バー30の長手方向の端部より当該C字の内側に挿入して、バー30長方向に沿ってスライドさせ、モジュール31,31同士間隔を開けて配置した後、ネジ留めされたものである。
バー30の長手方向の幅は、取り付ける高輝度LED32のモジュール31の個数に応じて決定すればよい。
バー30の、その長手方向と直交する方向の幅は、モジュール31の幅に合わせて定めればよく、市販のモジュール31の幅に合わせて、3〜6cmとするのが好ましい。また、バー30の厚み方向の幅は、0.5〜2cmとするのが好ましい。但し各部の寸法は上記に限定するものではない。
【0021】
1つのモジュール31の表面には、1つの高輝度LED32が設けられている。
高輝度LED32には、市販の周知ものを採用することができる。
モジュール31の表面には、高輝度LED32を覆うように、高輝度LED32の照射範囲(照射角度)を広げるためのレンズが装着されている。このレンズが装着された高輝度LED32の照射角θ(図3(A))は、120〜170度とするのが好ましく、150〜160度とするのがより好ましく、160度とするのが最も好ましい。
高輝度LEDには、従来のLEDに比べて20〜30倍程度の輝度を有するものを採用することができる。例えば、高輝度LED32(モジュール31)には、光束100lmとし、色温度を6500Kとする市販のものを採用するのが好ましい。但し、高輝度LED32についてはこのような数値のものに限定するものものではない。
一つのバー30において、隣接する高輝度LED32,32間の間隔は、5〜40cmとするのが好ましく、10〜30cmとするのがより好ましく、10〜25cmとするのが更に好ましく、特に、約20cmとするのが最も好ましい。
前述の通り、照射角θとは、LEDが発する光の光軸Mを中心として略円錐状に広がる当該光について、上記光軸Mを挟む、上記円錐の母線N,N間の角度である(例えば、照射角θが160度の場合、後述する図3(B)(C)へ示す通り、光軸Mと直交する仮想面即ち後述の中間線Gを含む仮想平面と、上記母線N,Nとがなす角度を10度とするというのと同じ意味である。尚、図3(B)(C)において、図面の煩雑を避けるため、背面照射バー30bの高輝度LED32についてのみ、光軸Mを示しており、正面照射バー30aの高輝度LED32については、光軸Mの表記を省略している)。
【0022】
1つのバー30に設けられた各モジュール31…31は、コードにて電気的に接続されている。
1つのバー30には1つの制御コントローラ33が設けられており、上記モジュール31と電気的に接続されている。
制御コントローラ33は、バー30単位で、高輝度LED32に供給する電流を制御する、電流制御回路である。この制御コントローラ33は、高輝度LED32へ供給する電流を安定させるものであり、定電流電源を使用する場合には、設けずに実施してもよい。即ち、電源が定電流電源として駆動するとき、制御コントローラ33は不要の場合があり、そのような場合制御コントローラ33を設けずに実施することができる。
各バー30は、高輝度LED32の上記モジュール31と、他のバー30の高輝度LED32のモジュール31とを電気的に接続するコネクタ34,34を備える。
個々のバー30を光源部を構成するユニットとして、光源の増設や光源のレイアウトの変更は、バー30単位で行うことができる。従って、看板のサイズや形状が変われば、バー30の数や配置を変えて対応すればよい。
【0023】
図1(A)へ示す通り、電源部2は、電源器20と、電源コード21とを備え、光源部3の高輝度LED32のモジュール31と電気的に接続されて、光源部3に電気を供給する。
【0024】
支持体15…15は、図1(A)へ示す通り、各バー30…30が取り付けられて、バー30…30をケーシング1内に支持する。
この実施の形態において、支持体15…15の夫々は、枠体14の右側部14aと左側部14bとの間へ左右に渡された棒状体である。
この支持体15…15に対して、各バー30…30同士を互いに間隔を空け上下に立てた状態に固定する。この固定は、ネジ留め等の周知の固定手段により行えばよい。
支持体15…15は、複数あるバー30…30のうち一部のバー30を正面照射バー30aとして、その表面即ち高輝度LED32…32が配列された面をケーシング1の正面側へ向けて保持し、複数のバー30…30うち他の少なくとも一部のバー30を背面照射バー30bとして、その表面即ち高輝度LED32…32が配列された面をケーシング背面側の広告面へ向けて保持する。
この実施の形態に係る看板は、正面照射バー30aと背面照射バー30bの何れも複数備えるものである。具体的には、図1(A)へ示す通り、この看板は、正面照射バー30aが左右に2本平行に並べられたバー郡を、上下に2群配置することにより、正面照射バー30aを合計4本備え、同様に、背面照射バー30bが左右に2本平行に並べられたバー郡を、上下に2群配置することにより、背面照射バー30bを合計4本備える。看板の大きさに応じて、正面側、背面側の各バー群の数を1群にしたり、3群以上にすることができる。また、正面、背面照射バーの夫々を上下方向に1本配置したり、3本以上配置することができる。
【0025】
図1(A)へ示す通り、ケーシング1内にて最も枠体14の右側部14a寄りに位置するバー30と当該右側部14aとの間、ケーシング1内にて最も枠体14の左側部14b寄りに位置するバー30と当該左側部14bとの間の夫々には、ケーシング1の正面側と背面側との間にて光を通すことができる隙間k,kが開けられている。
また、正面照射バー30a,30a同士の間、及び、背面照射バー30b,30b同士の間にも、ケーシング1の正面側と背面側との間にて光を通すことができる隙間kが開けられている。
各隙間kの幅は、3〜25cmとするのが好ましい。但し、このような数値は、変更可能である。
【0026】
この実施の形態において、個々の正面照射バー30a,30a及び背面照射バー30b,30bは、長手方向を上下として縦に配置されると共に、正面照射バー30a,30aと背面照射バー30b,30b同士は、夫々左右に並べられている。正面照射バー30a,30aと背面照射バー30b,30bとは左右方向について、交互に配置され、互いに左右方向の位置を異なるものとしている。
即ち、正面・背面の何れの照射バーであるかを問わず、各バー30…30は、看板の正面視及び背面視において、互いに異なる位置に配置されている。特に、各バー30…30は、看板の正面視及び背面視において、重ならないように配置するのが好ましい。
【0027】
そして、看板の正面視において、ケーシング1内にて(各正面照射バー群の)最も枠体14の右側部14a寄りに位置する正面照射バー30aは、当該バー30aの左方にて当該バーに隣り合う背面照射バー30bと、看板の側部即ち枠体14の当該右側部14aとの間から、高輝度LED32…32の配列面を、ケーシング1の正面側へ向ける。看板の正面視において、ケーシング1内にて最も枠体14の左側部14b寄りに位置する正面照射バー30aは、当該バー30aの右方にて当該バーに隣り合う背面照射バー30bと、看板の側部即ち枠体14の当該左側部14bとの間から、高輝度LED32…32の配列面を、ケーシング1の正面側へ向ける。
前述の通り、この実施の形態では、正面側の一つのバー群が備える正面照射バー30aは2本であり、背面側の一つのバー群が備える背面照射バー30bも2本であるので、上記において、最も枠体14の右側部14a寄りに位置する正面照射バー30aに対し左方に隣り合う背面照射バー30bと、最も枠体14の左側部14b寄りに位置する正面照射バー30aに対し右方に隣り合う背面照射バー30bとは、同一のバーである。
また、正面照射バー30aの一本(最も左側部14b寄りに位置する正面照射バー30a)は、左右に隣り合う2本の背面照射バー30b,30bの間から、その高輝度LED32…32の配列面をケーシング1の正面側へ向ける。
【0028】
逆に、看板の正面視において、ケーシング1内にて(各背面照射バー群の)最も枠体14の右側部14a寄りに位置する背面照射バー30bは、当該バー30bの左方にて当該バー30aに隣接する正面照射バー30aと、看板の側部即ち枠体14の当該右側部14aとの間から、高輝度LED32…32の配列面を、ケーシング1の背面側へ向ける。看板の正面視において、ケーシング1内にて最も枠体14の左側部14b寄りに位置する背面照射バー30bは、当該バー30bの右方にて当該バー30bに隣接する正面照射バー30aと、看板の側部即ち枠体14の当該左側部14bとの間から、高輝度LED32…32の配列面を、ケーシング1の背面側へ向ける。
ここでも、この実施の形態では、正面側の一つのバー群が備える正面照射バー30aは2本であり、背面側の一つのバー群が備える背面照射バー30bも2本であるので、上記において、最も枠体14の右側部14a寄りに位置する背面照射バー30bに対し左方に隣り合う正面照射バー30aと、最も枠体14の左側部14b寄りに位置する背面照射バー30に対し右方に隣り合う正面照射バー30aとは、同一のバーである。
また、背面照射バー30bの一本(最も枠体14の右側部14a寄りに位置する背面照射バー30b)は、左右に隣り合う2本の正面照射バー30a,30aの間から、その高輝度LED32…32の配列面をケーシング1の背面側へ向ける。
上記の例では、図1(A)へ示す通り、枠体14の最も右側部14a寄りのバー30を正面照射バー30aとし、枠体14の最も左側部14b寄りのバー30を背面照射バー30bとしたが、これとは逆に、枠体14の最も右側部14a寄りのバー30を背面照射バー30bとし、枠体14の最も左側部14b寄りのバー30を正面照射バー30bとして実施することも可能である。
【0029】
ケーシング1内において、各バー30…30を図1(A)へ示す通り或いは上記の通り配列するものであっても、前記各隙間k…kを、バー30にて完全に塞いでしまうことなく、確保しておくものとする。
この隙間k…kを通じて、背面照射バー30b,30bの各高輝度LED32…32が、ケーシング1の背面側に向けて発し背面部13の内面にて反射した光を正面部12側へ向け、ケーシング1の正面側の広告において、隣接する正面照射バー30a,30a間に生じる暗部を緩和し、正面照射バー30a,30aと左右側部14a,14bとの間に生じる暗部を緩和することができる。
同様に、正面照射バー30a,30aの各高輝度LED32…32が、ケーシング1の正面側に発して正面部12の内面にて反射した光を背面部13側へ向け、ケーシング1の背面側の広告において、隣接する背面照射バー30b,30b間に生じる暗部を緩和することができ、背面照射バー30b,30bと左右側部14a,14bとの間に生じる暗部を緩和することができる。
【0030】
正面部12と背面部13との間の幅方向即ち看板の前後方向について、正面照射バー30aと背面照射バー30bとの位置は、同じとしてもよいが、前述の、各高輝度LED32の、照射角度を考慮すると、正面部12と背面部13との間の幅方向即ち看板の前後方向について、正面照射バー30aの高輝度LED32…32の配列面と背面照射バー30bの高輝度LEDの配列面との間隔がケーシング1の正面部12内面と背面部13の内面との間の幅wの1/2を超えない範囲において、正面照射バー30aの高輝度LED32…32の配列面を、背面照射バー30bの高輝度LEDの配列面よりも、看板の後方へ寄せ、また、背面照射バー30bの高輝度LEDの配列面を、正面照射バー30aの高輝度LED32…32の配列面よりも看板の正面側へ寄せるものとするのが好ましい。但し、各バー30…30の配置について、このような範囲に限定するものではなく、看板の前後の形状などに応じて、変更が可能である。
看板の前後の形状に大きな差異がない場合、特に、正面照射バー30aの高輝度LED32…32の配列面は、図3(A)へ示す通り、ケーシング1内の、ケーシングの正面と背面との中間の位置即ち中間線Gから、ケーシング1の正面部12内面と背面部13の内面との間の幅wの1/4を超えない範囲において、背面部13側へ寄せ、背面照射バー30bの高輝度LED32…32の配列面は、ケーシング1内の、ケーシングの正面と背面との中間の位置即ち上記中間線Gから、ケーシング1の正面部12内面と背面部13の内面との間の幅wの1/4を超えない範囲において、正面部12側へ寄せて配置することにより、正背面の夫々を照らす高輝度LEDについて、光を放散するための距離を、上記中間線Gに配置した場合よりも、大きく確保することができ、看板の前後(正面と背面との間)の厚みを肥大化させずに、広告面を照らす光の明暗の差を緩和することができる。
正面照射バー30aと背面照射バー30bについて、夫々、中間線Gから上記の範囲を越えると、逆に正面と背面に向けられる直接光が弱くなり過ぎて、ムラが生じることが確認された。
但し、上記のような範囲に光源を設定するものに限定するものではなく、必要に応じて変更可能である。
また、上記において、正面部12と背面部13との間の幅方向即ち看板の前後方向について、正面照射バー30aが備える各高輝度LEDの位置は、正面照射バー30aの当該高輝度LEDの配列面とほぼ同じであり、背面照射バー30bが備える各高輝度LEDの位置についても、背面照射バー30bの当該高輝度LEDの配列面とほぼ同じであるとして説明したが、看板の前後方向について、各バー30a,30bの高輝度LED配列面と高輝度LEDの異なる場合、例えばLEDが配列面から突出しているような場合、高輝度LEDの位置を上記の通りとすればよい。即ち、看板の前後方向について、正面照射バー30aの高輝度LEDの位置を、背面照射バー30bの高輝度LEDよりも、看板の前後の幅wの1/2を超えない範囲において、看板の背面側へ配置するものとすれば良く、また、背面照射バー30bの高輝度LEDの位置を、正面照射バー30aの高輝度LEDよりも、看板の前後の幅wの1/2を超えない範囲において、看板の正面側へ配置するものとすればよい。またこの場合、看板の前後方向について、中間線Gを基準とする上記配置についても、各バー30a,30bの高輝度LEDの配列面の位置ではなく、バー夫々の高輝度LEDの位置を、正面・背面の夫々のバー30a,30bの高輝度LEDの位置を規定するものとする。
【0031】
図1〜図3(A)に示す実施の形態において、2つ以上の正面照射バー30aが正面側バー群の一つを構成し、2つ以上の背面照射バー30bが背面側バー群の一つを構成するものとしたが、図3(B)へ示すように、正面照射バー30aと背面照射バー30bとは、夫々1つづつ設けられたものとしても実施できる。また、正面照射バー30aと背面照射バー30bの一方は複数設けられ、他方は一つのみ設けられるものとしても実施できる。
図3(B)(C)へ示すように同一方向を向くバー30を単数とする場合においても、正面部12と背面部13との間の幅方向即ち看板の前後方向について、正面照射バー30aと背面照射バー30bとの位置は、同じとしてもよいが、前述の、各高輝度LED32の、照射角度を考慮すると、正面部12と背面部13との間の幅方向即ち看板の前後方向について、正面照射バー30aの高輝度LED32…32の配列面と背面照射バー30bの高輝度LEDの配列面との間隔がケーシング1の正面部12内面と背面部13の内面との間の幅wの1/2を超えない範囲において、正面照射バー30aの高輝度LED32…32の配列面を、背面照射バー30bの高輝度LEDの配列面よりも、看板の後方へ寄せ、また、背面照射バー30bの高輝度LEDの配列面を、正面照射バー30aの高輝度LED32…32の配列面よりも看板の正面側へ寄せるものとするのが好ましい。但し、各バー30…30の配置について、このような範囲に限定するものではなく、看板の前後の形状などに応じて、変更が可能である。
看板の前後の形状に大きな差異がないのであれば、同一方向を向くバー30を単数とする場合も、図3(C)へ示すように、上記中間線Gからケーシング1の正面部12内面と背面部13の内面との間の幅wの1/4を超えない範囲において、正面照射バー30aの高輝度LED32…32の配列面を、背面照射バー30bの高輝度LED32…32の配列面よりも、背面部13側へ寄せ、上記中間線Gからケーシング1の正面部12内面と背面部13の内面との間の幅wの1/4を超えない範囲において、背面照射バー30Bの高輝度LED32…32の配列面を、正面照射バー30aの高輝度LED32…32の配列面よりも、正面部12側へ寄せて、光の広がる距離を稼ぐことができる。この場合、図3(C)へ示すように、正面側を向く高輝度LED32の発する光の母線Nと、背面側を向く高輝度LED32の発する光の母線Nとが近接することとなるので、同一方向を向くバー30が単数であるか複数であるかを問わず、正面側広告へ向けた直接光と、背面側広告へ向けた直接光とが重ならないように注意する。
【0032】
上記において、バー30…30は、ケーシング内において、支持体15…15に支持されるものとしたが、直接枠体14に支持されるものとしても実施できる。即ち、枠体14が支持体15を兼ねるものとしても実施できる。また、各バー30…30を直接支持体15…15へ取り付けるのではなく、上述してきたバー30のケーシング内での配置を図るため、支持体15とバー30の間に位置調整手段(スペーサ)と取り付け手段を兼ねた冶具を介して支持体15へバー30を固定するものとしても実施できる。
【0033】
上記の実施の形態において、各バー30…30を上下に立てた状態に配置するものとしたが、このような上下に起立した状態に各バー30…30を配置するものに限定するものではなく、横方向に寝かせた状態にバー30…30を配置するものに限定するものとしても実施できる。この場合、ケーシング1内において、最も上方に位置するバーと枠体14の上側部14aとの間、更に、最も下方に位置するバー30と枠体14の下側部14dとの間に隙間kを確保するものとする。
更には、このように横又は縦に伸びるように長尺のバー30を配置するものに限定するものではなく、バー30…30を上下方向に対して斜めに伸びるように配置しても実施できる。
【0034】
上記の実施の形態において、少なくとも左右に隣り合うバー30,30同士は、互いに平行とした。更に、少なくとも同一の方向を向くバー30…30同士は、互いに平行とした。そして、バー30…30は全て互いに平行となるように配置したものを示した。
この他、バー30…30同士全て平行とするものに限定するものではなく、例えば、同一方向を向くバー30…30同士を平行とし、異なる方向を向くバー30…30とは平行とならないように配置するものとしても実施でき、更には、隣り合うバー30,30同士は、平行にならず互いに斜めとなるように配置するものとしても実施できる。
上記の実施の形態において、正面視及び背面視において、バー30…30同士は重ならないものとした。この他、バー30同士は、正面視及び背面視において、全体が重ならないのであれば、その一部同士重なるものであってもよく、正面照射バー30aと背面照射バー30bとは交差するものであっても実施できる。例えば、複数の正面照射バー30a…30aと複数の背面照射バー30b…30bとが、正面視及び背面視において縦横に井桁状に配列されるものとしても実施できる。この場合、縦のバー30…30を全て正面照射バー30aとし、当該縦のバー30…30と交差する横のバー30…30を全て背面照射バー30aとすることも可能であるし、正面照射バー30aと背面照射バー30bの縦横の配列を逆とすることも可能である。更に、縦のバー30…30を全て正面又は背面照射バーの何れか一方とするのではなく、縦のバー30…30は正面照射バー30aと背面照射バー30bとが交互に配列されたものとし、同様に、当該縦のバー30…30と交差する横のバー30…30も、正面照射バー30aと背面照射バー30bとが交互に配列されたものとすることができる。
上記の通りバー30…30を井桁状に組む場合、縦のバー30…30に対して横のバー30…30が直接固定され或いは接触するものとする必要はない。後述するバーの看板前後方向に対する配置設定に応じて、縦横両バー30…30を接触させたり、前後方向の間隔を開けて配置すればよい。
尚、井桁の形成はバーの縦横の交差に限らず、看板の正面視及び背面視において、一端を右上とし他の一端を左下としてバー30…30を斜めに配置して、一端を左上とし他の一端を右下として斜めに配置したバー30…30と、交差させるものであっても実施できる。
【0035】
また、上記において、建造物に設置する突き出し型の看板に本願発明を実施した例を示したが、本願発明に係る看板は、両面式で、内照式の看板であればよく、看板を地面又は床に置くスタンド型の内照式看板など、何れのタイプの看板においても実施可能である。
【符号の説明】
【0036】
1 ケーシング
2 電源部
3 光源部
30 バー
30a 正面照射バー
30b 背面照射バー
32 高輝度LED

【特許請求の範囲】
【請求項1】
中空のケーシングと、ケーシング内に設けられ電気の供給を受けて光る光源と、この光源に電気を供給する電源とを備え、ケーシングは、当該光源からの光を透過する広告面を正面と背面の両面に有するものであり、光源は複数の高輝度LEDから構成された内照式看板において、
ケーシング内には、ケーシングの正面と背面との間を光が通過することができる隙間を開けて、複数のバーが配設され、
各バーの片面には、複数の上記高輝度LEDがバーの長手方向に沿って互いに間隔を開けて配列され、
高輝度LEDの夫々は、照射範囲を拡大するレンズが設けられ、
ケーシング内において、複数のバーうち一部のバーは、高輝度LEDの配列面を ケーシング正面側へ向ける正面照射バーであり、複数のバーうち他の少なくとも一部のバーは、高輝度LEDの配列面をケーシング背面側へ向ける背面照射バーであり、
正面照射バーの高輝度LEDの配列面は、看板の前後方向について、背面照射バーの高輝度LEDの配列面と同じ位置か、当該背面照射バーの高輝度LEDの配列面よりも看板の背面へ寄った位置に配置されたことを特徴とする内照式看板。
【請求項2】
中空のケーシングと、ケーシング内に設けられ電気の供給を受けて光る光源と、この光源に電気を供給する電源とを備え、ケーシングは、当該光源からの光を透過する広告面を正面と背面の両面に有するものであり、光源は複数の高輝度LEDから構成された内照式看板において、
ケーシング内には、ケーシングの正面と背面との間を光が通過することができる隙間を開けて、複数のバーが配設され、
各バーの片面には、複数の上記高輝度LEDがバーの長手方向に沿って互いに間隔を開けて配列され、
高輝度LEDの夫々は、照射範囲を拡大するレンズが設けられ、
ケーシング内において、複数のバーうち一部のバーは、高輝度LEDの配列面を ケーシング正面側へ向ける正面照射バーであり、複数のバーうち他の少なくとも一部のバーは、高輝度LEDの配列面をケーシング背面側へ向ける背面照射バーであり、
正面照射バーの高輝度LEDの配列面は、看板の前後方向について、隣り合う背面照射バーの高輝度LEDの配列面と同じ位置か、当該背面照射バーの高輝度LEDの配列面よりも看板の背面へ寄った位置に配置され、
背面照射バーの高輝度LEDの配列面は、看板の前後方向について、隣り合う正面照射バーの高輝度LEDの配列面と同じ位置か、当該正面照射バーの高輝度LEDの配列面よりも、看板の正面へ寄った位置に配置され、
看板の正面又は背面側から見て、各バー同士は異なる位置に配置されたことを特徴とする内照式看板。
【請求項3】
ケーシングの正背面に対する高輝度LEDの配列面の向きが同じ照射バーを2本以上備え、隣り合う、高輝度LEDの配列面の向きが同じ当該照射バー同士は、間隔を開け互いに略平行に並べられ、正面視において、向きの異なるバー同士が互い違いに配列されたことを特徴とする請求項1又は2記載の内照式看板。
【請求項4】
ケーシングの広告面は、アクリル製の面板にて形成されたものであり、
レンズが設けられた高輝度LEDは、夫々照射角を120〜170度とするものであり、
正面照射バーと背面照射バーとは、平行に並べられ、
正面照射バーの高輝度LEDの配列面は、ケーシング内の、ケーシングの正面と背面との中間の位置から、ケーシングの正面と背面との間の幅の1/4を超えない範囲において、ケーシング背面側へ寄せられたものであり、
背面照射バーの高輝度LEDの配列面は、ケーシング内の、ケーシングの正面と背面との中間の位置から、ケーシングの正面と背面との間の幅の1/4を超えない範囲において、ケーシング正面側へ寄せられたものであり、
隣り合う正面照射バーと背面照射バー夫々の高輝度LEDの配列面は、互いの高輝度LEDが発する直接光同士が重ならないように配置されたものであることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の内照式看板。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2011−221369(P2011−221369A)
【公開日】平成23年11月4日(2011.11.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−91873(P2010−91873)
【出願日】平成22年4月13日(2010.4.13)
【出願人】(000177357)三和サインワークス株式会社 (4)
【Fターム(参考)】