説明

内燃機関の燃料供給装置

【課題】フィード圧の低下を抑制する。
【解決手段】低圧燃料ポンプ1と、該低圧燃料ポンプ1により吐出された燃料を昇圧するための高圧燃料ポンプと、を備えた内燃機関の燃料供給装置において、低圧燃料ポンプ1は、両方向に突出する回転軸201を有する両軸の電動機200と、電動機200の回転軸201の両側に夫々設けられるインペラ120,130と、電動機200の回転軸201の両側において電動機200とインペラ120,130との間に夫々設けられ、一方のインペラ120,130が停止したときに電動機200から該一方のインペラ120,130へ伝わるトルクを制限する制限装置121,131と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、内燃機関の燃料供給装置に関する。
【背景技術】
【0002】
燃料を気筒内へ直接噴射する内燃機関において、燃料タンクから燃料を吸い上げる低圧燃料ポンプと、低圧燃料ポンプにより吸い上げられた燃料を気筒内へ噴射可能な圧力まで昇圧させる高圧燃料ポンプと、を備えることが知られている。
【0003】
そして、特許文献1には、低圧燃料ポンプの昇圧作用のみが燃圧の上昇に寄与している始動中の段階で、蓄圧室内の燃圧の上昇の有無を見ることによって、低圧燃料ポンプの異常を検出する技術が記載されている。
【0004】
しかし、特許文献1に記載の技術では、低圧燃料ポンプの異常を検出することはできるものの、その後に、低圧燃料ポンプの吐出圧(フィード圧)を維持することができない虞がある。
【0005】
例えば、低圧燃料ポンプの消費電力を可及的に低減するために、フィード圧を低下させることがある。このときには、燃料内に含まれる異物により低圧燃料ポンプが故障しやすくなる。すなわち、低圧燃料ポンプの吐出圧力が高い場合には、インペラが速く回転し、慣性力も大きなため、インペラが異物を噛み込んだとしても該異物が粉砕される。これに対し、インペラが遅く回転しているときには、異物の粉砕が困難となり、該インペラが停止してしまう(モータがロックしてしまう)虞がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2000−274322号公報
【特許文献2】特開2008−038895号公報
【特許文献3】特開2005−253226号公報
【特許文献4】特開2008−101561号公報
【特許文献5】実開平2−53295号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上記した実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、フィード圧の低下を抑制することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を達成するために本発明による内燃機関の燃料供給装置は、
低圧燃料ポンプと、該低圧燃料ポンプにより吐出された燃料を昇圧するための高圧燃料ポンプと、を備えた内燃機関の燃料供給装置において、
前記低圧燃料ポンプは、
両方向に突出する回転軸を有する両軸の電動機と、
前記電動機の回転軸の両側に夫々設けられるインペラと、
前記電動機の回転軸の両側において前記電動機と前記インペラとの間に夫々設けられ、一方のインペラが停止したときに電動機から該一方のインペラへ伝わるトルクを制限する制限装置と、
を備える。
【0009】
すなわち、2つのインペラの間に電動機が備わる。また、制限装置は、各インペラに備わる。そして、一方のインペラが例えば異物の噛み込み等により回転することができなくなったときに、該一方のインペラへ伝達するトルクが制御装置により制限される。これにより、電動機内の回転軸が停止する(ロックする)ことを抑制できる。すなわち、電動機に過大な負荷がかかることを抑制できるため、電動機が停止することを抑制できる。これにより、他方のインペラが設けられている回転軸が停止することを抑制できる。そして、一方のインペラが停止しても、他方のインペラが回転するため、燃料を吐出することができる。
【0010】
制限装置は、インペラに異常がないときには電動機からのトルクをそのまま伝え、インペラに異常が生じて回転が困難となると該インペラへは電動機から伝えるトルクを小さくしてもよい。
【0011】
このように、一方のインペラが故障しても他方のインペラが回転を続けることができるので、フィード圧の低下を抑制できる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、フィード圧の低下を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】内燃機関の燃料供給装置の概略構成を示す図である。
【図2】低圧燃料ポンプの構成を模式的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の具体的な実施形態について図面に基づいて説明する。本実施形態に記載される構成部品の寸法、材質、形状、相対配置等は、特に記載がない限り発明の技術的範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0015】
<実施例1>
図1は、内燃機関の燃料供給装置の概略構成を示す図である。図1に示す燃料供給装置は、直列4気筒の内燃機関に適用される燃料供給装置であり、低圧燃料ポンプ1と、高圧燃料ポンプ2とを備えている。なお、内燃機関の気筒数は、4つに限られず、5つ以上であってもよく、或いは3つ以下であってもよい。
【0016】
低圧燃料ポンプ1は、燃料タンク3に貯留されている燃料を汲み上げるためのポンプであり、電力により駆動されるタービン式ポンプ(ウェスコ式ポンプ)である。低圧燃料ポンプ1から吐出された燃料は、低圧燃料通路4によって高圧燃料ポンプ2の吸入口へ導かれる。
【0017】
高圧燃料ポンプ2は、低圧燃料ポンプ1から吐出された燃料を昇圧するためのポンプであり、内燃機関の動力(たとえば、カムシャフトの回転力)により駆動される往復式のポンプ(プランジャー式ポンプ)である。高圧燃料ポンプ2の吸入口には、該吸入口の導通と閉塞とを切り換える吸入弁2aが設けられている。吸入弁2aは、電磁駆動式の弁機構であり、プランジャの位置に対する開閉タイミングを変更することによって高圧燃料ポンプ2の吐出量(吐出圧力としてもよい)を変更する。また、高圧燃料ポンプ2の吐出口には、高圧燃料通路5の一端が接続されている。高圧燃料通路5の他端は、デリバリパイプ6に接続されている。
【0018】
デリバリパイプ6には、4つの燃料噴射弁7が接続されており、高圧燃料ポンプ2から
デリバリパイプ6へ圧送された高圧の燃料が各燃料噴射弁7へ分配される。燃料噴射弁7は、内燃機関の気筒内へ直接燃料を噴射する。
【0019】
なお、上記した燃料噴射弁7のような筒内噴射用の燃料噴射弁に加え、吸気通路(吸気ポート)内へ燃料を噴射するためのポート噴射用の燃料噴射弁が内燃機関に取り付けられている場合は、低圧燃料通路4の途中から分岐してポート噴射用のデリバリパイプへ低圧の燃料が供給されるように構成されてもよい。
【0020】
上記した低圧燃料通路4の途中には、パルセーションダンパ11が配置されている。パルセーションダンパ11は、前記高圧燃料ポンプ2の動作(吸引動作と吐出動作)に起因する燃料の脈動を減衰するものである。また、上記した低圧燃料通路4の途中には、分岐通路8の一端が接続されている。分岐通路8の他端は、燃料タンク3に接続されている。分岐通路8の途中には、プレッシャーレギュレータ9が設けられている。プレッシャーレギュレータ9は、低圧燃料通路4内の圧力(燃料圧力)が所定値を超えたときに開弁することにより、低圧燃料通路4内の余剰の燃料が分岐通路8を介して燃料タンク3へ戻るように構成される。
【0021】
上記した高圧燃料通路5の途中には、チェック弁10が配置されている。チェック弁10は、前記高圧燃料ポンプ2の吐出口から前記デリバリパイプ6へ向かう流れを許容し、前記デリバリパイプ6から前記高圧燃料ポンプ2の吐出口へ向かう流れを規制する。
【0022】
上記したデリバリパイプ6には、該デリバリパイプ6内の余剰の燃料を前記燃料タンク3へ戻すためのリターン通路12が接続されている。リターン通路12の途中には、該リターン通路12の導通と遮断とを切り換えるリリーフ弁13弁が配置されている。リリーフ弁13は、電動式または電磁駆動式の弁機構であり、デリバリパイプ6内の燃料圧力が目標値を超えたときに開弁される。
【0023】
前記リターン通路12の途中には、連通路14の一端が接続されている。前記連通路14の他端は、前記高圧燃料ポンプ2に接続されている。この連通路14は、前記高圧燃料ポンプ2から排出される余剰燃料を前記リターン通路12へ導くための通路である。
【0024】
ここで、本実施例における燃料供給装置は、上記した各機器を電気的に制御するためのECU15を備えている。ECU15は、CPU、ROM、RAM、バックアップRAMなどを備えた電子制御ユニットである。ECU15は、圧力センサ16、吸気温度センサ17、アクセルポジションセンサ18、クランクポジションセンサ19、冷却水温度センサ20などの各種センサと電気的に接続されている。
【0025】
圧力センサ16は、デリバリパイプ6内の燃料圧力(高圧燃料ポンプの吐出圧力)Phに相関した電気信号を出力するセンサである。圧力センサ16によれば、高圧燃料ポンプ2と燃料噴射弁7との間の燃料の圧力を検出できる。吸気温度センサ17は、内燃機関に吸入される空気の温度に相関した電気信号を出力する。吸気温度センサ17によれば、内燃機関の吸気温度を検出することができる。アクセルポジションセンサ18は、アクセルペダルの操作量(アクセル開度)に相関した電気信号を出力する。アクセルポジションセンサ18の出力信号により、内燃機関の負荷が検出される。クランクポジションセンサ19は、内燃機関の出力軸(クランクシャフト)の回転位置に相関した電気信号を出力するセンサである。クランクポジションセンサ19の出力信号により、内燃機関の回転数が検出される。冷却水温度センサ20は、内燃機関の冷却水の温度に相関した電気信号を出力する。冷却水温度センサ20によれば、内燃機関の冷却水温度、または、内燃機関の温度を検出することができる。
【0026】
ECU15は、上記した各種センサの出力信号に基づいて、低圧燃料ポンプ1や吸入弁2aを制御する。たとえば、ECU15は、圧力センサ16の検出値(実燃圧)が目標値に収束するように、吸入弁2aの開閉タイミングを調整する。その際、ECU15は、吸入弁2aの駆動デューティ(ソレノイドの通電時間と非通電時間との比)を変化させることで、実燃圧と目標値との差に基づく比例積分制御(PI制御)を行う。
【0027】
また、ECU15は、低圧燃料ポンプ1の消費電力を可及的に低減するために、低圧燃料ポンプ1の目標吐出圧力(目標フィード圧)を低下させるフィード圧制御を実行する。具体的には、ECU15は、先ず内燃機関の運転状態や燃料温度などに基づいて目標フィード圧の基準値を決定する。続いて、ECU15は、目標フィード圧を一定量ずつ低下させる。この一定量は、低圧燃料通路4内の燃料圧力が飽和蒸気圧を大幅に下回らない範囲で最大の値に設定されることが望ましく、予め実験などにより求めておく。なお、内燃機関がポート噴射用の燃料噴射弁を備えている場合は、ポート噴射用の燃料噴射弁から噴射される燃料の量などを考慮して目標フィード圧が決定されてもよい。
【0028】
このように、フィード圧は、ECU15によるフィード圧制御により低圧に保たれることがある。このときには、燃料内に含まれる異物により低圧燃料ポンプ1が故障しやすくなる。すなわち、低圧燃料ポンプ1の目標吐出圧力が高い場合には、インペラが速く回転し、慣性力も大きなため、インペラが異物を噛み込んだとしても該異物が粉砕される。これに対し、インペラが遅く回転しているときには、異物の粉砕が困難となり、該インペラが停止してしまう(ロックしてしまう)。
【0029】
そこで本実施例に係る低圧燃料ポンプ1は、2つのインペラを備え、一方のインペラが異物を噛み込んで停止しても、他方のインペラが回転を続けることにより、継続して燃料を吐出することが可能となっている。
【0030】
図2は、低圧燃料ポンプ1の構成を模式的に示す図である。低圧燃料ポンプ1は、略円柱状のハウジング100を備えている。ハウジング100には、円柱状に形成された3つの空間101,102,103が同軸上に直列に配置されている。
【0031】
ハウジング100の中央に形成された空間101には、モータ200が収容されている(以下、空間101を「モータ室101」と称する)。モータ200は、両軸のブラシレスモータである。モータ200は、モータ室101の周方向へ回転自在な状態でハウジング100に取り付けられた回転軸(モータシャフト)201と、該モータシャフト201の外周面に取り付けられたロータ202と、モータ室101の内周面に固定されたステータ203と、を備えており、図示しないバッテリやオルタネータから供給される電力によりロータ202及びモータシャフト201を回転させる。なお、本実施例においてはモータ200が、本発明における電動機に相当する。また、本実施例においてはモータシャフト201が、本発明における回転軸に相当する。
【0032】
モータ室101に隣接する一方の空間102には、第一インペラ120が収容されている(以下、空間102を「第一収容室102」と称する)。前記第一収容室102に対して、モータ室101を挟んだ反対側に位置する空間103には、第二インペラ130が収容されている(以下、空間103を「第二収容室103」と称する)。なお、本実施例においては第一インペラ120及び第二インペラ130が、本発明におけるインペラに相当する。
【0033】
ハウジング100には、燃料タンク3から第一収容室102に通じる第一流入通路107、及び、燃料タンク3から第二収容室103に通じる第二流入通路108が形成されている。第一流入通路107は、燃料タンク3内の燃料を第一収容室102へ導くための通
路である。第二流入通路108は、燃料タンク3内の燃料を第二収容室103へ導くための通路である。
【0034】
また、ハウジング100には、モータ室101と第一収容室102とを連通する第一連通路109、及び、モータ室101と第二収容室103とを連通する第二連通路110が形成されている。第一連通路109は、第一収容室102からモータ室101へ燃料を導くための通路である。また、第二連通路110は、第二収容室103からモータ室101へ燃料を導くための通路である。第一連通路109には、第一収容室102からモータ室101へ向かう燃料の流れを許容し、且つ、モータ室101から第一収容室102へ向かう燃料の流れを遮断する第一チェック弁111が設けられている。第二連通路110には、第二収容室103からモータ室101へ向かう燃料の流れを許容し、且つ、モータ室101から第二収容室103へ向かう燃料の流れを遮断する第二チェック弁112が設けられている。
【0035】
また、ハウジング100には、モータ室101から低圧燃料通路4に通じる流出通路113が形成されている。流出通路113は、モータ室101内の燃料を低圧燃料通路4へ導くための通路である。流出通路113には、モータ室101から低圧燃料通路4へ向かう燃料の流れを許容し、且つ、低圧燃料通路4からモータ室101へ向かう燃料の流れを遮断する第三チェック弁114が設けられている。
【0036】
モータシャフト201は、第一収容室102からモータ室101を通って第二収容室103までハウジング100を貫通している。第一インペラ120は、第一収容室102内においてモータシャフト201に取り付けられており、該モータシャフト201の回転中心を中心として回転する。また、第二インペラ130は、第二収容室103内においてモータシャフト201に取り付けられており、該モータシャフト201の回転中心を中心として回転する。
【0037】
ロータ202と第一インペラ120との間のモータシャフト201には、第一クラッチ121が設けられている。また、ロータ202と、第二インペラ130との間には、第二クラッチ131が設けられている。第一クラッチ121及び第二クラッチ131には、摩擦クラッチまたは流体クラッチを例示することができる。なお、本実施例においては第一クラッチ121及び第二クラッチ131が、本発明における制限装置に相当する。
【0038】
そして、第一クラッチ121は、第一インペラ120、または、該第一クラッチ121よりも第一インペラ120側のモータシャフト201が異物を噛み込んだときに、第一インペラ120側へ伝達するトルクが小さくなるように構成される。たとえば、第一クラッチ121に摩擦クラッチを採用する場合には、第一インペラ120、または、該第一クラッチ121から第一インペラ120側のモータシャフト201が異物を噛み込んだときに滑り、これらが異物を噛み込んでいないときには結合されるように、摩擦材の摩擦係数が決定される。第二クラッチ131についても、同じように設定することができる。第一クラッチ121及び第二クラッチ131は、閾値以上のトルクが加わると、滑りが大きくなるクラッチとしてもよい。
【0039】
以下、本実施例に係る低圧燃料ポンプ1の動作について説明する。モータ200へ電力を供給してモータシャフト201が回転すると、モータシャフト201で発生するトルクが、第一クラッチ121を介して第一インペラ120へ伝達され、第二クラッチ131を介して第二インペラ130へ伝達される。
【0040】
第一インペラ120が回転すると、第一流入通路107を介して燃料タンク3から第一収容室102へ燃料が吸い上げられる。燃料は第一インペラ120の回転による遠心力に
より加圧される。そして、この燃料は、第一連通路109を介してモータ室101へ供給される。一方、第二インペラ130が回転すると、第二流入通路108を介して燃料タンク3から第二収容室103へ燃料が吸い上げられる。燃料は第二インペラ130の回転による遠心力により加圧される。この燃料は、第二連通路110を介してモータ室101へ供給される。そして、モータ室101内の燃料は、流出通路113を流通して低圧燃料通路4へ供給される。
【0041】
ここで、例えば、第一インペラ120が異物を噛み込むことで停止したり、回転するのに閾値以上のトルクが必要となったりすると、第一クラッチ121が滑る。これにより、ロータ202が停止することを抑制できる。そして、ロータ202が継続して回転することができる。これにより、第二インペラ130を継続して回転させることができるため、低圧燃料通路4へ継続して燃料を供給することができる。同様に、第二インペラ130が異物を噛み込んだとしても、第一インペラ120により燃料を供給することができる。
【0042】
なお、第一チェック弁111及び第二チェック弁112を設けているため、第一インペラ120または第二インペラ130の一方のインペラが停止したときには、該一方のインペラが収容されている収容室内へモータ室101から燃料が流入することを抑制できる。
【0043】
以上説明したように、本実施例によれば、第一インペラ120または第二インペラ130の何れか一方が停止しても、他方により燃料を供給することができるため、フィード圧が低下することを抑制できる。
【符号の説明】
【0044】
1 低圧燃料ポンプ
2 高圧燃料ポンプ
3 燃料タンク
15 ECU
100 ハウジング
101 モータ室
102 第一収容室
103 第二収容室
107 第一流入通路
108 第二流入通路
109 第一連通路
110 第二連通路
111 第一チェック弁
112 第二チェック弁
113 流出通路
114 第三チェック弁
120 第一インペラ
121 第一クラッチ
130 第二インペラ
131 第二クラッチ
200 モータ
201 モータシャフト
202 ロータ
203 ステータ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
低圧燃料ポンプと、該低圧燃料ポンプにより吐出された燃料を昇圧するための高圧燃料ポンプと、を備えた内燃機関の燃料供給装置において、
前記低圧燃料ポンプは、
両方向に突出する回転軸を有する両軸の電動機と、
前記電動機の回転軸の両側に夫々設けられるインペラと、
前記電動機の回転軸の両側において前記電動機と前記インペラとの間に夫々設けられ、一方のインペラが停止したときに電動機から該一方のインペラへ伝わるトルクを制限する制限装置と、
を備える内燃機関の燃料供給装置。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2013−92119(P2013−92119A)
【公開日】平成25年5月16日(2013.5.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−235083(P2011−235083)
【出願日】平成23年10月26日(2011.10.26)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)