内燃機関の補機支持構造
【課題】補機部品が1つでも機関本体から大きく離れて突出することなく、機関本体に沿ってコンパクトに補機類が配設されて内燃機関全体の小型化を図ることができる内燃機関の補機支持構造を供する。
【解決手段】内燃機関の機関本体(2)の側面(3F)に着脱自在に補機ユニットブロック(40)が取り付けられ、補機ユニットブロック(40)の扁平形状をなす上方部位(41)の上方端部に上側取付ボス部(41b)が形成され、下方部位(43)の機関本体(2)から離れる方向に膨出して形成される水ポンプハウジング(43P)の上側縁(43U)の前記機関本体(2)から離れた端縁部に下側取付ボス部(43b)が形成され、補機ユニットブロック(40)の上側取付ボス部(41b)と下側取付ボス部(43b)に、それぞれ取付部(11)(12R,12L)が締結されて補機部品(10)が取り付けられ支持される内燃機関の補機支持構造。
【解決手段】内燃機関の機関本体(2)の側面(3F)に着脱自在に補機ユニットブロック(40)が取り付けられ、補機ユニットブロック(40)の扁平形状をなす上方部位(41)の上方端部に上側取付ボス部(41b)が形成され、下方部位(43)の機関本体(2)から離れる方向に膨出して形成される水ポンプハウジング(43P)の上側縁(43U)の前記機関本体(2)から離れた端縁部に下側取付ボス部(43b)が形成され、補機ユニットブロック(40)の上側取付ボス部(41b)と下側取付ボス部(43b)に、それぞれ取付部(11)(12R,12L)が締結されて補機部品(10)が取り付けられ支持される内燃機関の補機支持構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、内燃機関の機関本体に付設される補機類を支持する補機支持構造に関する。
【背景技術】
【0002】
内燃機関本体に補機類を付設するのに、取付用のブラケット等を介して補機類を内燃機関本体に取り付け支持する例が、種々提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第3342398号公報
【0004】
特許文献1では、内燃機関本体の側面に取り付けられる補助部品取付ブラケット(補機ユニットブロック)が、オルタネータ(ACジェネレータ)やコンプレッサ等の補機部品を支持することで、内燃機関本体に補助部品取付ブラケットを介して補機部品が取り付けられる構造が開示されている。
【0005】
補助部品取付ブラケットは、水ポンプハウジングが形成されており、補機部品である水ポンプが構成されるとともに、水ポンプから吐出する冷却水の下流側冷却水通路が水ポンプハウジングから上方に延出形成されている。
補助部品取付ブラケットの下流側冷却水通路が形成される冷却水通路部位の側方にオルタネータが取り付けられる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
水ポンプハウジングから上方に延出形成される下流側冷却水通路は幅広で、補助部品取付ブラケットの冷却水通路部位は、円形に凹んだ水ポンプハウジングの直径幅と同じ程度の幅を持っているので、この冷却水通路部位の側方に取り付けられるオルタネータは内燃機関本体から幅広の冷却水通路部位を間に介在させて配設されることになり、内燃機関本体から大きく離れて水ポンプよりも側方に突設されることになり、内燃機関全体が大型化する。
【0007】
水ポンプハウジングと同じ程度の幅で上方に形成された冷却水通路部位の略平面に近い側面に、ケーシングが円筒状をしたオルタネータが取り付けられるので、オルタネータは内燃機関本体の側方に益々突出するとともに、補助部品取付ブラケットにオルタネータを取り付ける際の支持強度を確保することが難しい。
補機部品は、回転機器が多く、オルタネータも含めケーシングが円筒状をしているので、オルタネータ以外の補機部品でも同じく内燃機関本体から大きく離れて突設される。
【0008】
本発明は、かかる点に鑑みなされたもので、その目的とする処は、補機部品が1つでも機関本体から大きく離れて突出することなく、機関本体に沿ってコンパクトに補機類が配設されて内燃機関全体の小型化を図ることができる内燃機関の補機支持構造を供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、
内燃機関の機関本体(2)の側面(3f)に着脱自在に補機ユニットブロック(40)が取り付けられ、
前記補機ユニットブロック(40)は、
前記機関本体(2)の側面(3f)に沿って扁平形状をなす上方部位(41)と、
前記上方部位(41)の下部より前記機関本体(2)から離れる方向に湾曲した中間部位(42)と、
前記中間部位(42)よりさらに前記機関本体(2)から離れる方向でかつ下方に延出し前記上方部位(41)に対して前記機関本体(2)から離れる方向に偏倚した位置に水ポンプハウジング(43P)とサーモハウジング(43T)が一体的に形成されてなる下方部位(43)とから構成され、
前記補機ユニットブロック(40)には、前記下方部位(43)の前記水ポンプハウジング(43P)のポンプ室(40Wa)から延出する下流側冷却水通路(40Wb)が、前記ポンプ室(40Wa)から湾曲した前記中間部位(42)を経て前記上方部位(41)に延出し前記機関本体(2)側の冷却水取入口(3Wa)に連通する前記上方部位(41)の冷却水連通部(40Wc)に至るように形成され、
前記補機ユニットブロック(40)の前記上方部位(41)の上方端部に上側取付ボス部(41b)が形成され、前記下方部位(43)の前記機関本体(2)から離れる方向に膨出して形成される前記ポンプハウジング(43P)の上側縁(43U)の前記機関本体(2)から離れた端縁部に下側取付ボス部(43b)が形成され、
前記補機ユニットブロック(40)の前記上側取付ボス部(41b)と前記下側取付ボス部(43b)に、それぞれ取付部(11)(12R,12L)が締結されて補機部品(10)が取り付けられ支持されることを特徴とする内燃機関の補機支持構造である。
【0010】
請求項2記載の発明は、
請求項1記載の内燃機関の補機支持構造において、
前記機関本体(2)の側面(3f)に取り付けられる前記補機ユニットブロック(40)の取付面(41x)に対して垂直な前記補機ユニットブロック(40)の前記上方部位(41)から前記下方部位(43)に亘る合せ面(40a)に水ポンプカバー(25)が接合され、前記下方部位(43)の前記合せ面(40a)に形成された前記水ポンプハウジング(43P)の開口を覆って水ポンプ(20)が組付けられ、
少なくとも前記補機ユニットブロック(40)の前記上方部位(41)の前記上側取付ボス部(41b)に隣接して合せ面(40a)に形成された上側カバー締結部(40ab)と前記下方部位(43)の前記下側取付ボス部(43b)に隣接して合せ面(40a)に形成された下側カバー締結部(40ab)とに、それぞれ前記水ポンプハウジング(43P)の取付部(26ab)が締結されて、前記水ポンプカバー(25)が取り付けられることを特徴とする。
【0011】
請求項3記載の発明は、
請求項2記載の内燃機関の補機支持構造において、
前記補機ユニットブロック(40)の前記上方部位(41)から前記中間部位(42)を経て前記下方部位(43)に亘る前記水ポンプカバー(25)との合せ面(40a)に沿って、前記下流側冷却水通路(40Wb)が形成されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
請求項1記載の内燃機関の補機支持構造によれば、機関本体(2)の側面(3f)に取り付けられる補機ユニットブロック(40)が、機関本体(2)の側面(3f)に沿って扁平形状をなす上方部位(41)と、機関本体(2)から離れる方向に湾曲した中間部位(42)と、上方部位(41)に対して機関本体(2)から離れる方向に偏倚した位置に水ポンプハウジング(43P)とサーモハウジング(43T)が一体的に形成された下方部位(43)とから構成されるので、扁平形状をなす上方部位(41)と機関本体(2)から離れる方向に偏倚した下方部位(43)の上側縁(43U)とが略L字状をなし、このL字状に凹んだ凹部(40E)に補機部品(10)を配設できることから、下方部位(43)に組付けられる水ポンプ(20)やサーモスタット(30)とともに、その上方に補機部品が扁平形状をなす上方部位に沿って機関本体(2)に近づけて配設されるため、補機類が機関本体(2)に沿ってコンパクトに配設されて内燃機関全体の小型化を図ることができる。
【0013】
また、補機ユニットブロック(40)における上方部位(41)の上方端部と下方部位(43)のポンプハウジング(43P)の上側縁(43U)の機関本体(2)から離れた端縁部とに、それぞれ上側取付ボス部(41b)と下側取付ボス部(43b)を形成し、この剛性および強度の高い上側取付ボス部(41b)と下側取付ボス部(43b)にそれぞれ取付部(11)(12R,12L)が締結されて補機部品(10)が取り付けられるので、補機部品(10)の十分な支持剛性が得られる。
【0014】
さらに、補機ユニットブロック(40)における上方部位(41)と下方部位(43)の上側縁(43U)とがなす略L字形状の両端部である上側取付ボス部(41b)と下側取付ボス部(43b)を連結するように補機部品(10)が取り付けられるので、補機ユニットブロック(40)自体が補機部品(10)により補強される。
【0015】
請求項2記載の内燃機関の補機支持構造によれば、補機ユニットブロック(40)の上方部位(41)から前記下方部位(43)に亘る合せ面(40a)に接合される水ポンプカバー(25)が、上方部位(41)の上側取付ボス部(41b)に隣接して合せ面(40a)に形成された上側カバー締結部(40ab)と下方部位(43)の下側取付ボス部(43b)に隣接して合せ面(40a)に形成された下側カバー締結部(40ab)とに取付部(26ab)が締結されて取り付けられるので、補機ユニットブロック(40)が水ポンプカバー(25)によっても補強される。
【0016】
上側取付ボス部(41b)が上側カバー締結部(40ab)に隣接して形成され、下側取付ボス部(43b)が下側カバー締結部(40ab)に隣接して形成されるので、上側取付ボス部(41b)と下側取付ボス部(43b)の剛性および強度が高くなり、補機部品(10)の支持強度が益々向上する。
【0017】
請求項3記載の内燃機関の補機支持構造によれば、補機ユニットブロック(40)の上方部位(41)から中間部位(42)を経て下方部位(43)に亘る水ポンプカバー(25)との合せ面(40a)に沿って、下流側冷却水通路(40Wb)が形成されるので、冷却水通路の加工が容易である。
【0018】
また、下流側冷却水通路(40Wb)は湾曲した中間部位(42)を通って弧状に形成され、流路の圧損を抑えることができるとともに、弧に張る弦のように補機部品(10)が配設されることで下流側冷却水通路(40Wb)周りを簡素に形成しても強度を確保することができ、補機ユニットブロック(40)および水ポンプカバー(25)の小型軽量化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の一実施の形態に係る内燃機関の全体斜視図である。
【図2】同側面図である。
【図3】同内燃機関の冷却系統の模式図である。
【図4】シリンダブロックの前面図である。
【図5】補機ユニットブロックと水ポンプカバーとサーモカバーの分解斜視図である。
【図6】同補機ユニットブロックの右側面図である。
【図7】同補機ユニットブロックの裏面図である。
【図8】水ポンプカバーの裏面図である。
【図9】サーモスタットの断面図である。
【図10】補機ユニットブロックに水ポンプとサーモスタットが組付けられてた状態の一部切り欠いた前面図である。
【図11】水ポンプとサーモスタットが組付けられた補機ユニットブロックをシリンダブロックに取り付けた状態でACジェネレータを取り付ける直前の分解斜視図である。
【図12】シリンダブロックに取り付けられた補機ユニットブロックによりACジェネレータが支持された状態の右側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明に係る一実施の形態について図1ないし図12に基づいて説明する。
本実施の形態に係る内燃機関1は、図1および図2に示すように、直列4気筒の4ストローク水冷式内燃機関であり、クランク軸8を左右方向に指向させて車両に横置きに搭載される。
本明細書中では、車両を基準に前後左右を決めることとする。
【0021】
内燃機関1の機関本体2は、シリンダが左右方向に配列されたシリンダブロック3の上にシリンダヘッド4が重ねられ、その上にシリンダヘッドカバー5が被せられ、シリンダブロック3の下にはオイルパン6が接合されて構成されている。
シリンダブロック3とシリンダヘッド4の右側面にはチェーンカバー7が被せられている。
【0022】
機関本体2の前側面(3f)の右側寄りに上から下に補機部品であるACジェネレータ10,水ポンプ20,コンプレッサ15が順に配設されている。
機関本体2の右側面にはチェーンカバー7を貫通したクランク軸8の端部には駆動プーリ8pが嵌着され、駆動プーリ8pの上方には、テンショナ16が揺動付勢されたアームの先端にアイドラプーリ16pを備えて設けられている。
【0023】
ACジェネレータ10の右方に突出した駆動軸端部に嵌着されたジェネレータプーリ10p、水ポンプ20の右方に突出したポンプ駆動軸21の端部に嵌着された水ポンププーリ20p、コンプレッサ15の右方に突出した駆動軸端部に嵌着されたコンプレッサプーリ15pが、前記駆動プーリ8pおよびアイドラプーリ16pと同一鉛直平面上にあって、駆動プーリ8p,アイドラプーリ16p,ジェネレータプーリ10p,水ポンププーリ20p,コンプレッサプーリ15pの順に、無端状ベルト17が巻掛けられ、駆動プーリ8pの回転による無端状ベルト17の回動が、補機部品たるACジェネレータ10,水ポンプ20,コンプレッサ15を一斉に駆動する。
【0024】
水ポンプ20の駆動により冷却水が循環する冷却系統の主要な循環経路を、図3の冷却系統の模式図に基づいて簡単に説明する。
水ポンプ20から吐出した冷却水は、まずシリンダブロック3内に流入してシリンダブロック3内のウォータジャケットを循環し、次いで上側のシリンダヘッド4内に流入してシリンダヘッド4内のウォータジャケットを循環して、シリンダブロック3およびシリンダヘッド4との間で熱交換し、ウォータアウトレット4eから流出する。
【0025】
ウォータアウトレット4eからは、冷却水をラジエータ18に循環させるラジエータ流入通路18iとサーモスタット30に直接流入させるバイパス通路30iが配管され、ラジエータ18からはサーモスタット30に還流させるラジエータ流出通路18eが配管されている。
また、ウォータアウトレット4eからは、冷却水を別途空調用のヒータコア19に供給するヒータ流入通路19iが配管され、ヒータコア19からはサーモスタット30に還流させるヒータ流出通路19eが配管されている。
サーモスタット30は、後記するように補機ユニットブロック40に水ポンプ20と一体に組付けられ、サーモスタット30から水ポンプ20に還流冷却水が吸入される。
【0026】
冷却系統の主要な循環経路は、以上のように構成されている。
冷間時には、サーモスタット30がラジエータ流出通路18eを閉じバイパス通路30iを開くことで、冷却水は、ラジエータ18を循環することなくシリンダブロック3およびシリンダヘッド4を流れ、暖機を促進する。
熱間時には、サーモスタット30がラジエータ流出通路18eを開きバイパス通路30iを閉じることで、ラジエータ18を循環して熱を奪われた冷却水がシリンダブロック3およびシリンダヘッド4を流れて両者を冷却することができる。
【0027】
なお、ヒータコア19に流入する冷却水は、ヒータコア19からサーモスタット30を経て水ポンプ20に還流するが、サーモスタット30の駆動に関係なく、またワックス34に殆ど影響を与えずに、水ポンプ20に吸入されて、常時循環している。
【0028】
補機部品である前記コンプレッサ15は、オイルパン6に取り付けられるが、やはり補機部品である前記ACジェネレータ10は、水ポンプ20とサーモスタット30が一体に組付けられる補機ユニットブロック40を介してシリンダブロック3に支持される。
【0029】
以下、水ポンプ20およびサーモスタット30を含めACジェネレータ10を支持する構造について説明する。
気筒列方向(左右方向)に長尺のシリンダブロック3は、下半部のクランクケースに相当する部分が前後に膨出して幅広に形成されている(図11,図12参照)。
【0030】
図4に示すように、同シリンダブロック3の前側面3fの右側寄りの上半部に冷却水取入口3Waが開口し、その円環状の開口端部3xの端面を取付面3xsとし、円環状の取付面3xsには周方向に等間隔に3つの取付ボス部3xbがそれぞれ取付孔3xhを備えて形成されている。
シリンダブロック3の前側面3fの右側寄りの前方に膨出した下半部には、2つの取付ボス部3yb,3zbが取付面3ys,3zsに取付孔3yh,3zhを備えて互いに斜め位置に形成されている。
【0031】
一方、シリンダブロック3の前側面3fに取り付けられる補機ユニットブロック40は、図5(および図6,図7)に示されるように、シリンダブロック3の前側面3fに沿って扁平形状をなす上方部位41と、上方部位41の下部よりシリンダブロック3(機関本体2)から離れる方向(前方)に湾曲した中間部位42と、中間部位42よりさらに前方でかつ下方に延出し上方部位41に対してシリンダブロック3から離れる方向(前方)に偏倚した位置に水ポンプハウジング43Pとサーモハウジング43Tが一体的に形成されてなる下方部位43とから構成される。
下方部位43はシリンダブロック3の前方に膨出した下半部の前側面3fに沿って前方に偏倚している。
【0032】
補機ユニットブロック40のシリンダブロック3の前側面3fへの取付面(裏面)に垂直な鉛直平面をなす右側面を、水ポンプカバー25との合せ面40aとしている。
補機ユニットブロック40の下方部位43は、水ポンプ20のインペラ22が収容されるポンプ室40Waを形成する水ポンプハウジング43Pが合せ面40aに沿って位置し、同水ポンプハウジング43Pの左側に膨出してサーモスタット30のサーモハウジング43Tが一体に形成されている。
【0033】
補機ユニットブロック40は、右側面視である図6に示すように、扁平形状をなす上方部位41と前方に湾曲した中間部位42と前方に変位した下方部位43により、鉛直方向に指向した上方部位41と下方部位43の水平方向に指向した上側縁43Uとが略L字状をなし、この上方部位41の前方で下方部位43の上側縁43Uの上方に、L字状に凹んだ凹部40Eが形成されている。
【0034】
補機ユニットブロック40の扁平形状をなす上方部位41は、前面視または後面視(図7)で三角形状をなし、図7に示す裏面にはシリンダブロック3の冷却水取入口3Waの開口端部3xに形成された円環状の取付面3xsに対向する円環状の取付面41xsが冷却水連通部40Wcの開口端部41xの端面に形成されており、同円環状の取付面41xsに周方向に等間隔に3つの上側締結部41xbの各取付孔41xhが、シリンダブロック3の3つの取付ボス部3xbの取付孔3xhに対応して形成されている。
なお、円環状の取付面41xsにはシール部材が嵌合される溝が形成されている。
【0035】
前面視で三角形状をなす上方部位41は、右側のを鉛直な1辺として左方に上辺と下辺の2辺が近づくように延びて三角形状をなし、3つの上側締結部41xbは、それぞれ、この三角形の頂点近傍に位置する。
【0036】
補機ユニットブロック40の下方部位43は、水ポンプハウジング43Pの下端に下側締結部43ybの端面である取付面43ysの取付孔43yhが、シリンダブロック3の取付ボス部3ybの取付面3ysの取付孔3yhに対応して形成され、水ポンプハウジング43Pから左方に膨出したサーモハウジング43Tの膨出端部に下側締結部43zbの取付孔43zhがシリンダブロック3の取付ボス部3ybの取付面3zsの取付孔3zhに対応して形成されている。
【0037】
このように、補機ユニットブロック40は、右端面(合せ面40a)から上方部位41と下方部位43が左方に膨出して、前面視で中間部位42が括れた形状をしている(図5,図7参照)。
【0038】
補機ユニットブロック40の合せ面40aには、下方部位43のポンプ室40Waから延出する下流側冷却水通路40Wbを構成する溝路40vが、ポンプ室40Waの上部からシリンダヘッド3の方向(後方)に向かい湾曲した中間部位42で湾曲して上方に向かい上方部位41の冷却水連通部40Wcに至るように形成されている(図6参照)。
【0039】
図6に示すように、補機ユニットブロック40の右側端面における下流側冷却水通路40Wbの溝路40vとポンプ室40Waの周囲の開口端面が合せ面40aであり、合せ面40aには6つのカバー締結部40abが締付孔40ahを備えて形成されている。
上方部位41の合せ面40aには上端部と下部の後側(シリンダヘッド側)の2か所にそれぞれカバー締結部40abがあり、中間部位42の合せ面40aには前側の1か所にカバー締結部40abがあり、下方部位43の合せ面40aには上部前後と下端部の3か所にそれぞれカバー締結部40abが形成されている。
【0040】
図5を参照して、補機ユニットブロック40の上方部位41の上端部に補機(ACジェネレータ)取付用の上側取付ボス部41bが形成されている。
上側取付ボス部41bは、最上位のカバー締結部40abおよび上側締結部41xbの上方に隣接して形成されており、右側合せ面40a側から左方に取付孔41bhが穿設され、取付孔41bhの開口端面は合せ面40aと同一面をなしている。
【0041】
図5を参照して、補機ユニットブロック40の下方部位43における水ポンプハウジング43Pの上側縁43Uは、前方に若干上昇しながら相当程度の厚み(左右幅)をもって突出し、その突出端縁部に補機取付用の下側取付ボス部43bが形成されている。
下側取付ボス部43bは、下方部位43の合せ面40aの上部前側のカバー締結部40abの斜め上方に隣接して形成されており、右側合せ面40a側から左側面に貫通して取付孔43bhが穿設され、取付孔43bhの右側の開口端面は合せ面40aと同一面をなしている。
【0042】
補機ユニットブロック40の下方部位43におけるサーモハウジング43Tは、前方に開口し、その開口端面43aに締結孔43ahが2つ穿設されている(図5参照)。
このサーモハウジング43Tの開口をサーモカバー35が覆い閉塞する。
サーモカバー35は中央のドーム部35dの周囲にフランジ部35fが開口端面43aに対応して設けられ、フランジ部35fに取付孔35fhが締結孔43ahに対応して形成されている。
サーモカバー35のドーム部35dからはラジエータ通路接続管36が延出している。
【0043】
サーモハウジング43T内にサーモスタット機構を嵌挿してサーモカバー35が被せられ、取付ボルト39が取付孔35fhを貫通して締結孔43aに螺着することで、サーモスタット30が構成される。
サーモハウジング43Tには、サーモハウジング43Tの内部と連通してバイパス通路接続管37とヒータ通路接続管38が前後方向に並んで斜め上方に突出している。
【0044】
図9を参照して、サーモスタット30は、サーモハウジング43T内の大きな空間を占める中央空間30Waとその奥に小さく凹んだ後方空間30Wbとを開閉自在に仕切るバイパス通路弁31および中央空間30Waとサーモカバー35内の前方空間30Wcとを開閉自在に仕切るラジエータ通路弁32を有し、バイパス通路弁31とラジエータ通路弁32とは互いに連結されて一体に移動し、一方が閉じると他方が開き、一方が開くと他方が閉じる関係にある。
【0045】
バイパス通路弁31とラジエータ通路弁32とはスプリング33によりバイパス通路弁31を開きラジエータ通路弁32を閉じる方向(前方)に付勢されており、中央空間30Wa内に配設されたワックス34が冷却水温度の上昇により熱膨張すると、スプリング33に抗してバイパス通路弁31とラジエータ通路弁32を後方に移動して、バイパス通路弁31を閉じ、ラジエータ通路弁32を開く。
【0046】
前方空間30Wcに連通するラジエータ通路接続管36には前記ラジエータ流出通路18eが接続され、後方空間30Wbに連通するバイパス通路接続管37には前記バイパス通路30iが接続され、中央空間30Waに連通するヒータ通路接続管38には前記ヒータ流出通路19eが接続される。
中央空間30Waは、水ポンプハウジング43Pのポンプ室40Waに連通している。
【0047】
したがって、冷間時には、バイパス通路弁31を開きラジエータ通路弁32を閉じ、シリンダブロック3やシリンダヘッド4を循環した冷却水がラジエータ18を経由することなくバイパス通路30iを通ってサーモスタット30の後方空間30Wbに入り、中央空間30Waに抜けてポンプ室40Waに還流し、暖機を促進する。
熱間時には、バイパス通路弁31を閉じラジエータ通路弁32を開き、シリンダブロック3やシリンダヘッド4を循環した冷却水がラジエータ18を経由して冷却されて、サーモスタット30の前方空間30Wcに入り、中央空間30Waに抜けてポンプ室40Waに還流するので、機関本体2が冷却される。
【0048】
補機ユニットブロック40の合せ面40aに合わされ合体される水ポンプカバー25は、補機ユニットブロック40の合せ面40aに対向する扁平な水通路部26と同水通路部26の下方部位から右方に突出する軸受筒部27とから構成されている(図5参照)。
【0049】
図8を参照して、水通路部26における補機ユニットブロック40の合せ面40aに対応する合せ面26aは、補機ユニットブロック40の溝路40vと同形の溝路26vとポンプ室40Waに対応する軸受孔開口部26wの周囲に形成されており、合せ面26aの周囲に補機ユニットブロック40のカバー締結部40abに対応する取付部26abが取付孔26ahを備えて形成されている。
なお、水ポンプカバー25の合せ面26aにはシール部材が嵌合する溝が形成されている。
【0050】
補機ユニットブロック40の合せ面40aと水ポンプカバー25の合せ面25aを当接して取付ボルト29を取付孔26ahに貫通して締付孔40ahに螺着することで、補機ユニットブロック40に水ポンプカバー25が合体し、溝路40vと溝路26vが合わされて下流側冷却水通路40Wbが構成される。
【0051】
図10に示すように、軸受筒部27には、ポンプ駆動軸21がベアリング23を介して回転自在に軸支されており、ポンプ駆動軸21のポンプ室40Waに突出した左端部にインペラ22が嵌着されている。
そして、ポンプ駆動軸21の軸受筒部27より突出した右端部に水ポンププーリ20pが嵌着される。
なお、軸受筒部27の左端のポンプ室40Waに臨む軸受孔開口部26wがシール部材24により液密にシールされる。
【0052】
以上のようにして、補機ユニットブロック40に水ポンプ20とサーモスタット30が組付けられた図10に示す状態で、補機ユニットブロック40がシリンダブロック3の前側面3fに取り付けられる。
【0053】
シリンダブロック3の前側面3fの取付面3xs,3ys,3zsに、補機ユニットブロック40の裏面の取付面41xs,43ys,43zsを当接して、取付ボルト45を補機ユニットブロック40の3つの上側締結部41xbの各取付孔41xhと2つの下側締結部43yb,43zbの取付孔43yh,43zhに貫通してシリンダブロック3の上側3つの取付孔3xhと下側2つの取付孔3yh,3zhに螺着して締結する。
【0054】
図11は、シリンダブロック3の前側面3fに補機ユニットブロック40が取り付けられた状態を示す。
シリンダブロック3側の冷却水取入口3Waの開口端部3xに形成された円環状の取付面3xsと補機ユニットブロック40の冷却水連通部40Wcの開口端部41xの取付面41xsとが接合されて、補機ユニットブロック40側の冷却水連通部40Wcがシリンダブロック3側の冷却水取入口3Waと連通する。
【0055】
内燃機関2が稼動してクランク軸8が回転すると、無端状ベルト17を介して水ポンプ20の水ポンププーリ20pがポンプ駆動軸21とともに回転して水ポンプ20が駆動され、ポンプ駆動軸21と一体のインペラ22が回転することで、サーモスタット30の中央空間30Waに流入した冷却水がポンプ室40Waに吸入され、下流側冷却水通路40Wbに吐出される(図10参照)。
下流側冷却水通路40Wbに吐出された冷却水は、補機ユニットブロック40の上方部位41の裏面の取付面41xsに開口した冷却水連通部40Wcに至り、冷却水連通部40Wcからシリンダブロック3の冷却水取入口3Waに取り込まれ、シリンダブロック3内を循環することになる。
【0056】
こうしてシリンダブロック3の前側面3fに取り付けられた補機ユニットブロック40には、図11に示すように、ACジェネレータ10が取り付けられる。
ACジェネレータ10は本体ケース10cが円筒形状をして、円筒中心軸(駆動軸)を左右方向に指向して補機ユニットブロック40の上方部位41の前方で下方部位43の上側縁43Uの上方のL字状に凹んだ凹部40Eに取り付けられる。
【0057】
ACジェネレータ10の本体ケース10cの左側部分の後方斜め上部から上側取付ブラケット11が突出形成され、本体ケース10cの左側部分と中央部分の各前方斜め下部から下側取付ブラケット12R,12Lが互いに対向して突出形成されている。
【0058】
上側取付ブラケット11に穿設された取付孔11hが、補機ユニットブロック40の上方部位41の上端部に形成された上側取付ボス部41bの取付孔41bhに対応し、下側取付ブラケット12R,12Lに穿設された取付孔12Rh,12Lhが、補機ユニットブロック40の下方部位43の水ポンプハウジング43Pの上側縁43Uの端縁部に形成された下側取付ボス部43bの取付孔43bhに対応する。
【0059】
ACジェネレータ10は、補機ユニットブロック40のL字状に凹んだ凹部40Eに配置して、一方の上側取付ブラケット11を補機ユニットブロック40の上側取付ボス部41bの右端面に当接して合わせ、取付ボルト13を右側から上側取付ブラケット11の取付孔11hに貫通して上側取付ボス部41bの取付孔41bhに螺着して締結する。
他方、互いに対向する下側取付ブラケット12R,12Lは、補機ユニットブロック40の下側取付ボス部43bを左右両側から挟み、取付孔12Rh,12Lhを取付孔43bhと同軸に合せ、取付ボルト14を左側から取付孔12Lhおよび下側取付ボス部43bの取付孔43bhに貫通して下側取付ブラケット12Rの取付孔12Rhに螺着して締結する。
【0060】
こうして補機ユニットブロック40にACジェネレータ10が取り付けられた状態の右側面視点を、図12に示す。
補機ユニットブロック40の扁平形状をなす上方部位41とシリンダブロック3(機関本体2)から離れる方向に偏倚した下方部位43の上側縁43Uとが略L字状をなし、このL字状に凹んだ凹部40EにACジェネレータ10を配設できることから、下方部位43に組付けられる水ポンプ20やサーモスタット30とともに、その上方にACジェネレータ10が扁平形状をなす上方部位41に沿って機関本体2に近づけて配設されるため、補機類が機関本体2に沿ってコンパクトに配設されて内燃機関2全体の小型化を図ることができる。
【0061】
右側面視の図12を参照して、ACジェネレータ10の上側取付ブラケット11と下側取付ブラケット12R,12Lは、本体ケース10cの円筒中心Cから放射方向に突出しており、円筒中心Cから上側取付ブラケット11の取付孔11hの位置すなわち取付ボルト13に向かう直線L1と、円筒中心Cから下側取付ブラケット12R,12Lの取付孔12Rh,12Lhの位置すなわち取付ボルト14に向かう直線L2とを想定すると、直線L1と直線L2の開き角θは、180度に近い鈍角である。
【0062】
したがって、ACジェネレータ10の円筒形状の本体ケース10cを、補機ユニットブロック40の前記L字状に凹んだ凹部40Eの深くに入り込ませて配置することができ、内燃機関2全体のさらなる小型化を図ることができる。
【0063】
また、補機ユニットブロック40における上方部位41と下方部位43の上側縁43Uとがなす略L字形状の両端部である上側取付ボス部41bと下側取付ボス部43bを直線L1と直線L2の開き角θが180度に近い略直線的に連結するようにACジェネレータ10が取り付けられるので、補機ユニットブロック40自体がACジェネレータ10により補強される。
【0064】
さらに、補機ユニットブロック40における上方部位41の上方端部と下方部位43のポンプハウジング43Pの上側縁43Uの機関本体2から離れた端縁部とに、それぞれ上側取付ボス部41bと下側取付ボス部43bを形成し、この剛性および強度の高い上側取付ボス部41bと下側取付ボス部43bにそれぞれ上側取付ブラケット11と下側取付ブラケット12R,12Lが締結されてACジェネレータ10が取り付けられるので、ACジェネレータ10の十分な支持剛性が得られる。
【0065】
補機ユニットブロック40の右側面の上方部位41から下方部位43に亘る合せ面40aに接合される水ポンプカバー25が、上方部位41の上側取付ボス部41bに隣接して合せ面40aに形成された上側のカバー締結部40abと下方部位43の下側取付ボス部43bに隣接して合せ面40aに形成された下側のカバー締結部40abとに水ポンプカバー25の取付部26abが締結されて取り付けられるので、補機ユニットブロック40が水ポンプカバー25によっても補強される。
【0066】
上側取付ボス部41bが上側のカバー締結部40abに隣接して形成され、下側取付ボス部43bが下側のカバー締結部40abに隣接して形成されるので、上側取付ボス部41bと下側取付ボス部43bの剛性および強度が高くなり、ACジェネレータ10の支持強度が益々向上する。
【0067】
補機ユニットブロック40の上方部位41から中間部位42を経て下方部位43に亘る水ポンプカバー25との合せ面40aに沿って、下流側冷却水通路40Wbが形成されるので、冷却水通路の加工が容易である。
【0068】
また、下流側冷却水通路40Wbは湾曲した中間部位42を通って弧状に形成され、流路の圧損を抑えることができるとともに、弧に張る弦のようにACジェネレータ10が配設されることで下流側冷却水通路40Wb周りを簡素に形成しても強度を確保することができ、補機ユニットブロック40および水ポンプカバー25の小型軽量化を図ることができる。
【0069】
なお、補機ユニットブロック40に組付けられる水ポンプ20は、無端状ベルト17を介して水ポンププーリ20pにより駆動されるものであるが、電動モータにより駆動される電動水ポンプであっても本発明は適用される。
【符号の説明】
【0070】
1…内燃機関、2…機関本体、3…シリンダブロック、3f…前側面、3xs,3ys,3zs…取付面、4…シリンダヘッド、5…シリンダヘッドカバー、6…オイルパン、7…チェーンカバー、8…クランク軸、
10…ACジェネレータ、11…上側取付ブラケット、12R,12L…下側取付ブラケット、13,14…取付ボルト、15…コンプレッサ、16…テンショナ、17…無端状ベルト、18…ラジエータ、19…ヒータコア、
20…水ポンプ、21…ポンプ駆動軸、22…インペラ、23…ベアリング、24…シール部材、25…水ポンプカバー、26…水通路部、27…軸受筒部、28…、29…取付ボルト、
30…サーモスタット、30i…バイパス通路、31…バイパス通路弁、32…ラジエータ通路弁、33…スプリング、34…ワックス、35…サーモカバー、36…ラジエータ通路接続管、37…バイパス通路接続管、38…ヒータ通路接続管、39…取付ボルト、
40…補機ユニットブロック、40Wa…ポンプ室、40Wb…下流側冷却水通路、40Wc…冷却水連通部、40a…合せ面、40ab…カバー締結部、41…上方部位、41b…上側取付ボス部、42…中間部位、43…下方部位、43P…水ポンプハウジング、43T…サーモハウジング、43b…下側取付ボス部、45…取付ボルト。
【技術分野】
【0001】
本発明は、内燃機関の機関本体に付設される補機類を支持する補機支持構造に関する。
【背景技術】
【0002】
内燃機関本体に補機類を付設するのに、取付用のブラケット等を介して補機類を内燃機関本体に取り付け支持する例が、種々提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第3342398号公報
【0004】
特許文献1では、内燃機関本体の側面に取り付けられる補助部品取付ブラケット(補機ユニットブロック)が、オルタネータ(ACジェネレータ)やコンプレッサ等の補機部品を支持することで、内燃機関本体に補助部品取付ブラケットを介して補機部品が取り付けられる構造が開示されている。
【0005】
補助部品取付ブラケットは、水ポンプハウジングが形成されており、補機部品である水ポンプが構成されるとともに、水ポンプから吐出する冷却水の下流側冷却水通路が水ポンプハウジングから上方に延出形成されている。
補助部品取付ブラケットの下流側冷却水通路が形成される冷却水通路部位の側方にオルタネータが取り付けられる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
水ポンプハウジングから上方に延出形成される下流側冷却水通路は幅広で、補助部品取付ブラケットの冷却水通路部位は、円形に凹んだ水ポンプハウジングの直径幅と同じ程度の幅を持っているので、この冷却水通路部位の側方に取り付けられるオルタネータは内燃機関本体から幅広の冷却水通路部位を間に介在させて配設されることになり、内燃機関本体から大きく離れて水ポンプよりも側方に突設されることになり、内燃機関全体が大型化する。
【0007】
水ポンプハウジングと同じ程度の幅で上方に形成された冷却水通路部位の略平面に近い側面に、ケーシングが円筒状をしたオルタネータが取り付けられるので、オルタネータは内燃機関本体の側方に益々突出するとともに、補助部品取付ブラケットにオルタネータを取り付ける際の支持強度を確保することが難しい。
補機部品は、回転機器が多く、オルタネータも含めケーシングが円筒状をしているので、オルタネータ以外の補機部品でも同じく内燃機関本体から大きく離れて突設される。
【0008】
本発明は、かかる点に鑑みなされたもので、その目的とする処は、補機部品が1つでも機関本体から大きく離れて突出することなく、機関本体に沿ってコンパクトに補機類が配設されて内燃機関全体の小型化を図ることができる内燃機関の補機支持構造を供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、
内燃機関の機関本体(2)の側面(3f)に着脱自在に補機ユニットブロック(40)が取り付けられ、
前記補機ユニットブロック(40)は、
前記機関本体(2)の側面(3f)に沿って扁平形状をなす上方部位(41)と、
前記上方部位(41)の下部より前記機関本体(2)から離れる方向に湾曲した中間部位(42)と、
前記中間部位(42)よりさらに前記機関本体(2)から離れる方向でかつ下方に延出し前記上方部位(41)に対して前記機関本体(2)から離れる方向に偏倚した位置に水ポンプハウジング(43P)とサーモハウジング(43T)が一体的に形成されてなる下方部位(43)とから構成され、
前記補機ユニットブロック(40)には、前記下方部位(43)の前記水ポンプハウジング(43P)のポンプ室(40Wa)から延出する下流側冷却水通路(40Wb)が、前記ポンプ室(40Wa)から湾曲した前記中間部位(42)を経て前記上方部位(41)に延出し前記機関本体(2)側の冷却水取入口(3Wa)に連通する前記上方部位(41)の冷却水連通部(40Wc)に至るように形成され、
前記補機ユニットブロック(40)の前記上方部位(41)の上方端部に上側取付ボス部(41b)が形成され、前記下方部位(43)の前記機関本体(2)から離れる方向に膨出して形成される前記ポンプハウジング(43P)の上側縁(43U)の前記機関本体(2)から離れた端縁部に下側取付ボス部(43b)が形成され、
前記補機ユニットブロック(40)の前記上側取付ボス部(41b)と前記下側取付ボス部(43b)に、それぞれ取付部(11)(12R,12L)が締結されて補機部品(10)が取り付けられ支持されることを特徴とする内燃機関の補機支持構造である。
【0010】
請求項2記載の発明は、
請求項1記載の内燃機関の補機支持構造において、
前記機関本体(2)の側面(3f)に取り付けられる前記補機ユニットブロック(40)の取付面(41x)に対して垂直な前記補機ユニットブロック(40)の前記上方部位(41)から前記下方部位(43)に亘る合せ面(40a)に水ポンプカバー(25)が接合され、前記下方部位(43)の前記合せ面(40a)に形成された前記水ポンプハウジング(43P)の開口を覆って水ポンプ(20)が組付けられ、
少なくとも前記補機ユニットブロック(40)の前記上方部位(41)の前記上側取付ボス部(41b)に隣接して合せ面(40a)に形成された上側カバー締結部(40ab)と前記下方部位(43)の前記下側取付ボス部(43b)に隣接して合せ面(40a)に形成された下側カバー締結部(40ab)とに、それぞれ前記水ポンプハウジング(43P)の取付部(26ab)が締結されて、前記水ポンプカバー(25)が取り付けられることを特徴とする。
【0011】
請求項3記載の発明は、
請求項2記載の内燃機関の補機支持構造において、
前記補機ユニットブロック(40)の前記上方部位(41)から前記中間部位(42)を経て前記下方部位(43)に亘る前記水ポンプカバー(25)との合せ面(40a)に沿って、前記下流側冷却水通路(40Wb)が形成されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
請求項1記載の内燃機関の補機支持構造によれば、機関本体(2)の側面(3f)に取り付けられる補機ユニットブロック(40)が、機関本体(2)の側面(3f)に沿って扁平形状をなす上方部位(41)と、機関本体(2)から離れる方向に湾曲した中間部位(42)と、上方部位(41)に対して機関本体(2)から離れる方向に偏倚した位置に水ポンプハウジング(43P)とサーモハウジング(43T)が一体的に形成された下方部位(43)とから構成されるので、扁平形状をなす上方部位(41)と機関本体(2)から離れる方向に偏倚した下方部位(43)の上側縁(43U)とが略L字状をなし、このL字状に凹んだ凹部(40E)に補機部品(10)を配設できることから、下方部位(43)に組付けられる水ポンプ(20)やサーモスタット(30)とともに、その上方に補機部品が扁平形状をなす上方部位に沿って機関本体(2)に近づけて配設されるため、補機類が機関本体(2)に沿ってコンパクトに配設されて内燃機関全体の小型化を図ることができる。
【0013】
また、補機ユニットブロック(40)における上方部位(41)の上方端部と下方部位(43)のポンプハウジング(43P)の上側縁(43U)の機関本体(2)から離れた端縁部とに、それぞれ上側取付ボス部(41b)と下側取付ボス部(43b)を形成し、この剛性および強度の高い上側取付ボス部(41b)と下側取付ボス部(43b)にそれぞれ取付部(11)(12R,12L)が締結されて補機部品(10)が取り付けられるので、補機部品(10)の十分な支持剛性が得られる。
【0014】
さらに、補機ユニットブロック(40)における上方部位(41)と下方部位(43)の上側縁(43U)とがなす略L字形状の両端部である上側取付ボス部(41b)と下側取付ボス部(43b)を連結するように補機部品(10)が取り付けられるので、補機ユニットブロック(40)自体が補機部品(10)により補強される。
【0015】
請求項2記載の内燃機関の補機支持構造によれば、補機ユニットブロック(40)の上方部位(41)から前記下方部位(43)に亘る合せ面(40a)に接合される水ポンプカバー(25)が、上方部位(41)の上側取付ボス部(41b)に隣接して合せ面(40a)に形成された上側カバー締結部(40ab)と下方部位(43)の下側取付ボス部(43b)に隣接して合せ面(40a)に形成された下側カバー締結部(40ab)とに取付部(26ab)が締結されて取り付けられるので、補機ユニットブロック(40)が水ポンプカバー(25)によっても補強される。
【0016】
上側取付ボス部(41b)が上側カバー締結部(40ab)に隣接して形成され、下側取付ボス部(43b)が下側カバー締結部(40ab)に隣接して形成されるので、上側取付ボス部(41b)と下側取付ボス部(43b)の剛性および強度が高くなり、補機部品(10)の支持強度が益々向上する。
【0017】
請求項3記載の内燃機関の補機支持構造によれば、補機ユニットブロック(40)の上方部位(41)から中間部位(42)を経て下方部位(43)に亘る水ポンプカバー(25)との合せ面(40a)に沿って、下流側冷却水通路(40Wb)が形成されるので、冷却水通路の加工が容易である。
【0018】
また、下流側冷却水通路(40Wb)は湾曲した中間部位(42)を通って弧状に形成され、流路の圧損を抑えることができるとともに、弧に張る弦のように補機部品(10)が配設されることで下流側冷却水通路(40Wb)周りを簡素に形成しても強度を確保することができ、補機ユニットブロック(40)および水ポンプカバー(25)の小型軽量化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の一実施の形態に係る内燃機関の全体斜視図である。
【図2】同側面図である。
【図3】同内燃機関の冷却系統の模式図である。
【図4】シリンダブロックの前面図である。
【図5】補機ユニットブロックと水ポンプカバーとサーモカバーの分解斜視図である。
【図6】同補機ユニットブロックの右側面図である。
【図7】同補機ユニットブロックの裏面図である。
【図8】水ポンプカバーの裏面図である。
【図9】サーモスタットの断面図である。
【図10】補機ユニットブロックに水ポンプとサーモスタットが組付けられてた状態の一部切り欠いた前面図である。
【図11】水ポンプとサーモスタットが組付けられた補機ユニットブロックをシリンダブロックに取り付けた状態でACジェネレータを取り付ける直前の分解斜視図である。
【図12】シリンダブロックに取り付けられた補機ユニットブロックによりACジェネレータが支持された状態の右側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明に係る一実施の形態について図1ないし図12に基づいて説明する。
本実施の形態に係る内燃機関1は、図1および図2に示すように、直列4気筒の4ストローク水冷式内燃機関であり、クランク軸8を左右方向に指向させて車両に横置きに搭載される。
本明細書中では、車両を基準に前後左右を決めることとする。
【0021】
内燃機関1の機関本体2は、シリンダが左右方向に配列されたシリンダブロック3の上にシリンダヘッド4が重ねられ、その上にシリンダヘッドカバー5が被せられ、シリンダブロック3の下にはオイルパン6が接合されて構成されている。
シリンダブロック3とシリンダヘッド4の右側面にはチェーンカバー7が被せられている。
【0022】
機関本体2の前側面(3f)の右側寄りに上から下に補機部品であるACジェネレータ10,水ポンプ20,コンプレッサ15が順に配設されている。
機関本体2の右側面にはチェーンカバー7を貫通したクランク軸8の端部には駆動プーリ8pが嵌着され、駆動プーリ8pの上方には、テンショナ16が揺動付勢されたアームの先端にアイドラプーリ16pを備えて設けられている。
【0023】
ACジェネレータ10の右方に突出した駆動軸端部に嵌着されたジェネレータプーリ10p、水ポンプ20の右方に突出したポンプ駆動軸21の端部に嵌着された水ポンププーリ20p、コンプレッサ15の右方に突出した駆動軸端部に嵌着されたコンプレッサプーリ15pが、前記駆動プーリ8pおよびアイドラプーリ16pと同一鉛直平面上にあって、駆動プーリ8p,アイドラプーリ16p,ジェネレータプーリ10p,水ポンププーリ20p,コンプレッサプーリ15pの順に、無端状ベルト17が巻掛けられ、駆動プーリ8pの回転による無端状ベルト17の回動が、補機部品たるACジェネレータ10,水ポンプ20,コンプレッサ15を一斉に駆動する。
【0024】
水ポンプ20の駆動により冷却水が循環する冷却系統の主要な循環経路を、図3の冷却系統の模式図に基づいて簡単に説明する。
水ポンプ20から吐出した冷却水は、まずシリンダブロック3内に流入してシリンダブロック3内のウォータジャケットを循環し、次いで上側のシリンダヘッド4内に流入してシリンダヘッド4内のウォータジャケットを循環して、シリンダブロック3およびシリンダヘッド4との間で熱交換し、ウォータアウトレット4eから流出する。
【0025】
ウォータアウトレット4eからは、冷却水をラジエータ18に循環させるラジエータ流入通路18iとサーモスタット30に直接流入させるバイパス通路30iが配管され、ラジエータ18からはサーモスタット30に還流させるラジエータ流出通路18eが配管されている。
また、ウォータアウトレット4eからは、冷却水を別途空調用のヒータコア19に供給するヒータ流入通路19iが配管され、ヒータコア19からはサーモスタット30に還流させるヒータ流出通路19eが配管されている。
サーモスタット30は、後記するように補機ユニットブロック40に水ポンプ20と一体に組付けられ、サーモスタット30から水ポンプ20に還流冷却水が吸入される。
【0026】
冷却系統の主要な循環経路は、以上のように構成されている。
冷間時には、サーモスタット30がラジエータ流出通路18eを閉じバイパス通路30iを開くことで、冷却水は、ラジエータ18を循環することなくシリンダブロック3およびシリンダヘッド4を流れ、暖機を促進する。
熱間時には、サーモスタット30がラジエータ流出通路18eを開きバイパス通路30iを閉じることで、ラジエータ18を循環して熱を奪われた冷却水がシリンダブロック3およびシリンダヘッド4を流れて両者を冷却することができる。
【0027】
なお、ヒータコア19に流入する冷却水は、ヒータコア19からサーモスタット30を経て水ポンプ20に還流するが、サーモスタット30の駆動に関係なく、またワックス34に殆ど影響を与えずに、水ポンプ20に吸入されて、常時循環している。
【0028】
補機部品である前記コンプレッサ15は、オイルパン6に取り付けられるが、やはり補機部品である前記ACジェネレータ10は、水ポンプ20とサーモスタット30が一体に組付けられる補機ユニットブロック40を介してシリンダブロック3に支持される。
【0029】
以下、水ポンプ20およびサーモスタット30を含めACジェネレータ10を支持する構造について説明する。
気筒列方向(左右方向)に長尺のシリンダブロック3は、下半部のクランクケースに相当する部分が前後に膨出して幅広に形成されている(図11,図12参照)。
【0030】
図4に示すように、同シリンダブロック3の前側面3fの右側寄りの上半部に冷却水取入口3Waが開口し、その円環状の開口端部3xの端面を取付面3xsとし、円環状の取付面3xsには周方向に等間隔に3つの取付ボス部3xbがそれぞれ取付孔3xhを備えて形成されている。
シリンダブロック3の前側面3fの右側寄りの前方に膨出した下半部には、2つの取付ボス部3yb,3zbが取付面3ys,3zsに取付孔3yh,3zhを備えて互いに斜め位置に形成されている。
【0031】
一方、シリンダブロック3の前側面3fに取り付けられる補機ユニットブロック40は、図5(および図6,図7)に示されるように、シリンダブロック3の前側面3fに沿って扁平形状をなす上方部位41と、上方部位41の下部よりシリンダブロック3(機関本体2)から離れる方向(前方)に湾曲した中間部位42と、中間部位42よりさらに前方でかつ下方に延出し上方部位41に対してシリンダブロック3から離れる方向(前方)に偏倚した位置に水ポンプハウジング43Pとサーモハウジング43Tが一体的に形成されてなる下方部位43とから構成される。
下方部位43はシリンダブロック3の前方に膨出した下半部の前側面3fに沿って前方に偏倚している。
【0032】
補機ユニットブロック40のシリンダブロック3の前側面3fへの取付面(裏面)に垂直な鉛直平面をなす右側面を、水ポンプカバー25との合せ面40aとしている。
補機ユニットブロック40の下方部位43は、水ポンプ20のインペラ22が収容されるポンプ室40Waを形成する水ポンプハウジング43Pが合せ面40aに沿って位置し、同水ポンプハウジング43Pの左側に膨出してサーモスタット30のサーモハウジング43Tが一体に形成されている。
【0033】
補機ユニットブロック40は、右側面視である図6に示すように、扁平形状をなす上方部位41と前方に湾曲した中間部位42と前方に変位した下方部位43により、鉛直方向に指向した上方部位41と下方部位43の水平方向に指向した上側縁43Uとが略L字状をなし、この上方部位41の前方で下方部位43の上側縁43Uの上方に、L字状に凹んだ凹部40Eが形成されている。
【0034】
補機ユニットブロック40の扁平形状をなす上方部位41は、前面視または後面視(図7)で三角形状をなし、図7に示す裏面にはシリンダブロック3の冷却水取入口3Waの開口端部3xに形成された円環状の取付面3xsに対向する円環状の取付面41xsが冷却水連通部40Wcの開口端部41xの端面に形成されており、同円環状の取付面41xsに周方向に等間隔に3つの上側締結部41xbの各取付孔41xhが、シリンダブロック3の3つの取付ボス部3xbの取付孔3xhに対応して形成されている。
なお、円環状の取付面41xsにはシール部材が嵌合される溝が形成されている。
【0035】
前面視で三角形状をなす上方部位41は、右側のを鉛直な1辺として左方に上辺と下辺の2辺が近づくように延びて三角形状をなし、3つの上側締結部41xbは、それぞれ、この三角形の頂点近傍に位置する。
【0036】
補機ユニットブロック40の下方部位43は、水ポンプハウジング43Pの下端に下側締結部43ybの端面である取付面43ysの取付孔43yhが、シリンダブロック3の取付ボス部3ybの取付面3ysの取付孔3yhに対応して形成され、水ポンプハウジング43Pから左方に膨出したサーモハウジング43Tの膨出端部に下側締結部43zbの取付孔43zhがシリンダブロック3の取付ボス部3ybの取付面3zsの取付孔3zhに対応して形成されている。
【0037】
このように、補機ユニットブロック40は、右端面(合せ面40a)から上方部位41と下方部位43が左方に膨出して、前面視で中間部位42が括れた形状をしている(図5,図7参照)。
【0038】
補機ユニットブロック40の合せ面40aには、下方部位43のポンプ室40Waから延出する下流側冷却水通路40Wbを構成する溝路40vが、ポンプ室40Waの上部からシリンダヘッド3の方向(後方)に向かい湾曲した中間部位42で湾曲して上方に向かい上方部位41の冷却水連通部40Wcに至るように形成されている(図6参照)。
【0039】
図6に示すように、補機ユニットブロック40の右側端面における下流側冷却水通路40Wbの溝路40vとポンプ室40Waの周囲の開口端面が合せ面40aであり、合せ面40aには6つのカバー締結部40abが締付孔40ahを備えて形成されている。
上方部位41の合せ面40aには上端部と下部の後側(シリンダヘッド側)の2か所にそれぞれカバー締結部40abがあり、中間部位42の合せ面40aには前側の1か所にカバー締結部40abがあり、下方部位43の合せ面40aには上部前後と下端部の3か所にそれぞれカバー締結部40abが形成されている。
【0040】
図5を参照して、補機ユニットブロック40の上方部位41の上端部に補機(ACジェネレータ)取付用の上側取付ボス部41bが形成されている。
上側取付ボス部41bは、最上位のカバー締結部40abおよび上側締結部41xbの上方に隣接して形成されており、右側合せ面40a側から左方に取付孔41bhが穿設され、取付孔41bhの開口端面は合せ面40aと同一面をなしている。
【0041】
図5を参照して、補機ユニットブロック40の下方部位43における水ポンプハウジング43Pの上側縁43Uは、前方に若干上昇しながら相当程度の厚み(左右幅)をもって突出し、その突出端縁部に補機取付用の下側取付ボス部43bが形成されている。
下側取付ボス部43bは、下方部位43の合せ面40aの上部前側のカバー締結部40abの斜め上方に隣接して形成されており、右側合せ面40a側から左側面に貫通して取付孔43bhが穿設され、取付孔43bhの右側の開口端面は合せ面40aと同一面をなしている。
【0042】
補機ユニットブロック40の下方部位43におけるサーモハウジング43Tは、前方に開口し、その開口端面43aに締結孔43ahが2つ穿設されている(図5参照)。
このサーモハウジング43Tの開口をサーモカバー35が覆い閉塞する。
サーモカバー35は中央のドーム部35dの周囲にフランジ部35fが開口端面43aに対応して設けられ、フランジ部35fに取付孔35fhが締結孔43ahに対応して形成されている。
サーモカバー35のドーム部35dからはラジエータ通路接続管36が延出している。
【0043】
サーモハウジング43T内にサーモスタット機構を嵌挿してサーモカバー35が被せられ、取付ボルト39が取付孔35fhを貫通して締結孔43aに螺着することで、サーモスタット30が構成される。
サーモハウジング43Tには、サーモハウジング43Tの内部と連通してバイパス通路接続管37とヒータ通路接続管38が前後方向に並んで斜め上方に突出している。
【0044】
図9を参照して、サーモスタット30は、サーモハウジング43T内の大きな空間を占める中央空間30Waとその奥に小さく凹んだ後方空間30Wbとを開閉自在に仕切るバイパス通路弁31および中央空間30Waとサーモカバー35内の前方空間30Wcとを開閉自在に仕切るラジエータ通路弁32を有し、バイパス通路弁31とラジエータ通路弁32とは互いに連結されて一体に移動し、一方が閉じると他方が開き、一方が開くと他方が閉じる関係にある。
【0045】
バイパス通路弁31とラジエータ通路弁32とはスプリング33によりバイパス通路弁31を開きラジエータ通路弁32を閉じる方向(前方)に付勢されており、中央空間30Wa内に配設されたワックス34が冷却水温度の上昇により熱膨張すると、スプリング33に抗してバイパス通路弁31とラジエータ通路弁32を後方に移動して、バイパス通路弁31を閉じ、ラジエータ通路弁32を開く。
【0046】
前方空間30Wcに連通するラジエータ通路接続管36には前記ラジエータ流出通路18eが接続され、後方空間30Wbに連通するバイパス通路接続管37には前記バイパス通路30iが接続され、中央空間30Waに連通するヒータ通路接続管38には前記ヒータ流出通路19eが接続される。
中央空間30Waは、水ポンプハウジング43Pのポンプ室40Waに連通している。
【0047】
したがって、冷間時には、バイパス通路弁31を開きラジエータ通路弁32を閉じ、シリンダブロック3やシリンダヘッド4を循環した冷却水がラジエータ18を経由することなくバイパス通路30iを通ってサーモスタット30の後方空間30Wbに入り、中央空間30Waに抜けてポンプ室40Waに還流し、暖機を促進する。
熱間時には、バイパス通路弁31を閉じラジエータ通路弁32を開き、シリンダブロック3やシリンダヘッド4を循環した冷却水がラジエータ18を経由して冷却されて、サーモスタット30の前方空間30Wcに入り、中央空間30Waに抜けてポンプ室40Waに還流するので、機関本体2が冷却される。
【0048】
補機ユニットブロック40の合せ面40aに合わされ合体される水ポンプカバー25は、補機ユニットブロック40の合せ面40aに対向する扁平な水通路部26と同水通路部26の下方部位から右方に突出する軸受筒部27とから構成されている(図5参照)。
【0049】
図8を参照して、水通路部26における補機ユニットブロック40の合せ面40aに対応する合せ面26aは、補機ユニットブロック40の溝路40vと同形の溝路26vとポンプ室40Waに対応する軸受孔開口部26wの周囲に形成されており、合せ面26aの周囲に補機ユニットブロック40のカバー締結部40abに対応する取付部26abが取付孔26ahを備えて形成されている。
なお、水ポンプカバー25の合せ面26aにはシール部材が嵌合する溝が形成されている。
【0050】
補機ユニットブロック40の合せ面40aと水ポンプカバー25の合せ面25aを当接して取付ボルト29を取付孔26ahに貫通して締付孔40ahに螺着することで、補機ユニットブロック40に水ポンプカバー25が合体し、溝路40vと溝路26vが合わされて下流側冷却水通路40Wbが構成される。
【0051】
図10に示すように、軸受筒部27には、ポンプ駆動軸21がベアリング23を介して回転自在に軸支されており、ポンプ駆動軸21のポンプ室40Waに突出した左端部にインペラ22が嵌着されている。
そして、ポンプ駆動軸21の軸受筒部27より突出した右端部に水ポンププーリ20pが嵌着される。
なお、軸受筒部27の左端のポンプ室40Waに臨む軸受孔開口部26wがシール部材24により液密にシールされる。
【0052】
以上のようにして、補機ユニットブロック40に水ポンプ20とサーモスタット30が組付けられた図10に示す状態で、補機ユニットブロック40がシリンダブロック3の前側面3fに取り付けられる。
【0053】
シリンダブロック3の前側面3fの取付面3xs,3ys,3zsに、補機ユニットブロック40の裏面の取付面41xs,43ys,43zsを当接して、取付ボルト45を補機ユニットブロック40の3つの上側締結部41xbの各取付孔41xhと2つの下側締結部43yb,43zbの取付孔43yh,43zhに貫通してシリンダブロック3の上側3つの取付孔3xhと下側2つの取付孔3yh,3zhに螺着して締結する。
【0054】
図11は、シリンダブロック3の前側面3fに補機ユニットブロック40が取り付けられた状態を示す。
シリンダブロック3側の冷却水取入口3Waの開口端部3xに形成された円環状の取付面3xsと補機ユニットブロック40の冷却水連通部40Wcの開口端部41xの取付面41xsとが接合されて、補機ユニットブロック40側の冷却水連通部40Wcがシリンダブロック3側の冷却水取入口3Waと連通する。
【0055】
内燃機関2が稼動してクランク軸8が回転すると、無端状ベルト17を介して水ポンプ20の水ポンププーリ20pがポンプ駆動軸21とともに回転して水ポンプ20が駆動され、ポンプ駆動軸21と一体のインペラ22が回転することで、サーモスタット30の中央空間30Waに流入した冷却水がポンプ室40Waに吸入され、下流側冷却水通路40Wbに吐出される(図10参照)。
下流側冷却水通路40Wbに吐出された冷却水は、補機ユニットブロック40の上方部位41の裏面の取付面41xsに開口した冷却水連通部40Wcに至り、冷却水連通部40Wcからシリンダブロック3の冷却水取入口3Waに取り込まれ、シリンダブロック3内を循環することになる。
【0056】
こうしてシリンダブロック3の前側面3fに取り付けられた補機ユニットブロック40には、図11に示すように、ACジェネレータ10が取り付けられる。
ACジェネレータ10は本体ケース10cが円筒形状をして、円筒中心軸(駆動軸)を左右方向に指向して補機ユニットブロック40の上方部位41の前方で下方部位43の上側縁43Uの上方のL字状に凹んだ凹部40Eに取り付けられる。
【0057】
ACジェネレータ10の本体ケース10cの左側部分の後方斜め上部から上側取付ブラケット11が突出形成され、本体ケース10cの左側部分と中央部分の各前方斜め下部から下側取付ブラケット12R,12Lが互いに対向して突出形成されている。
【0058】
上側取付ブラケット11に穿設された取付孔11hが、補機ユニットブロック40の上方部位41の上端部に形成された上側取付ボス部41bの取付孔41bhに対応し、下側取付ブラケット12R,12Lに穿設された取付孔12Rh,12Lhが、補機ユニットブロック40の下方部位43の水ポンプハウジング43Pの上側縁43Uの端縁部に形成された下側取付ボス部43bの取付孔43bhに対応する。
【0059】
ACジェネレータ10は、補機ユニットブロック40のL字状に凹んだ凹部40Eに配置して、一方の上側取付ブラケット11を補機ユニットブロック40の上側取付ボス部41bの右端面に当接して合わせ、取付ボルト13を右側から上側取付ブラケット11の取付孔11hに貫通して上側取付ボス部41bの取付孔41bhに螺着して締結する。
他方、互いに対向する下側取付ブラケット12R,12Lは、補機ユニットブロック40の下側取付ボス部43bを左右両側から挟み、取付孔12Rh,12Lhを取付孔43bhと同軸に合せ、取付ボルト14を左側から取付孔12Lhおよび下側取付ボス部43bの取付孔43bhに貫通して下側取付ブラケット12Rの取付孔12Rhに螺着して締結する。
【0060】
こうして補機ユニットブロック40にACジェネレータ10が取り付けられた状態の右側面視点を、図12に示す。
補機ユニットブロック40の扁平形状をなす上方部位41とシリンダブロック3(機関本体2)から離れる方向に偏倚した下方部位43の上側縁43Uとが略L字状をなし、このL字状に凹んだ凹部40EにACジェネレータ10を配設できることから、下方部位43に組付けられる水ポンプ20やサーモスタット30とともに、その上方にACジェネレータ10が扁平形状をなす上方部位41に沿って機関本体2に近づけて配設されるため、補機類が機関本体2に沿ってコンパクトに配設されて内燃機関2全体の小型化を図ることができる。
【0061】
右側面視の図12を参照して、ACジェネレータ10の上側取付ブラケット11と下側取付ブラケット12R,12Lは、本体ケース10cの円筒中心Cから放射方向に突出しており、円筒中心Cから上側取付ブラケット11の取付孔11hの位置すなわち取付ボルト13に向かう直線L1と、円筒中心Cから下側取付ブラケット12R,12Lの取付孔12Rh,12Lhの位置すなわち取付ボルト14に向かう直線L2とを想定すると、直線L1と直線L2の開き角θは、180度に近い鈍角である。
【0062】
したがって、ACジェネレータ10の円筒形状の本体ケース10cを、補機ユニットブロック40の前記L字状に凹んだ凹部40Eの深くに入り込ませて配置することができ、内燃機関2全体のさらなる小型化を図ることができる。
【0063】
また、補機ユニットブロック40における上方部位41と下方部位43の上側縁43Uとがなす略L字形状の両端部である上側取付ボス部41bと下側取付ボス部43bを直線L1と直線L2の開き角θが180度に近い略直線的に連結するようにACジェネレータ10が取り付けられるので、補機ユニットブロック40自体がACジェネレータ10により補強される。
【0064】
さらに、補機ユニットブロック40における上方部位41の上方端部と下方部位43のポンプハウジング43Pの上側縁43Uの機関本体2から離れた端縁部とに、それぞれ上側取付ボス部41bと下側取付ボス部43bを形成し、この剛性および強度の高い上側取付ボス部41bと下側取付ボス部43bにそれぞれ上側取付ブラケット11と下側取付ブラケット12R,12Lが締結されてACジェネレータ10が取り付けられるので、ACジェネレータ10の十分な支持剛性が得られる。
【0065】
補機ユニットブロック40の右側面の上方部位41から下方部位43に亘る合せ面40aに接合される水ポンプカバー25が、上方部位41の上側取付ボス部41bに隣接して合せ面40aに形成された上側のカバー締結部40abと下方部位43の下側取付ボス部43bに隣接して合せ面40aに形成された下側のカバー締結部40abとに水ポンプカバー25の取付部26abが締結されて取り付けられるので、補機ユニットブロック40が水ポンプカバー25によっても補強される。
【0066】
上側取付ボス部41bが上側のカバー締結部40abに隣接して形成され、下側取付ボス部43bが下側のカバー締結部40abに隣接して形成されるので、上側取付ボス部41bと下側取付ボス部43bの剛性および強度が高くなり、ACジェネレータ10の支持強度が益々向上する。
【0067】
補機ユニットブロック40の上方部位41から中間部位42を経て下方部位43に亘る水ポンプカバー25との合せ面40aに沿って、下流側冷却水通路40Wbが形成されるので、冷却水通路の加工が容易である。
【0068】
また、下流側冷却水通路40Wbは湾曲した中間部位42を通って弧状に形成され、流路の圧損を抑えることができるとともに、弧に張る弦のようにACジェネレータ10が配設されることで下流側冷却水通路40Wb周りを簡素に形成しても強度を確保することができ、補機ユニットブロック40および水ポンプカバー25の小型軽量化を図ることができる。
【0069】
なお、補機ユニットブロック40に組付けられる水ポンプ20は、無端状ベルト17を介して水ポンププーリ20pにより駆動されるものであるが、電動モータにより駆動される電動水ポンプであっても本発明は適用される。
【符号の説明】
【0070】
1…内燃機関、2…機関本体、3…シリンダブロック、3f…前側面、3xs,3ys,3zs…取付面、4…シリンダヘッド、5…シリンダヘッドカバー、6…オイルパン、7…チェーンカバー、8…クランク軸、
10…ACジェネレータ、11…上側取付ブラケット、12R,12L…下側取付ブラケット、13,14…取付ボルト、15…コンプレッサ、16…テンショナ、17…無端状ベルト、18…ラジエータ、19…ヒータコア、
20…水ポンプ、21…ポンプ駆動軸、22…インペラ、23…ベアリング、24…シール部材、25…水ポンプカバー、26…水通路部、27…軸受筒部、28…、29…取付ボルト、
30…サーモスタット、30i…バイパス通路、31…バイパス通路弁、32…ラジエータ通路弁、33…スプリング、34…ワックス、35…サーモカバー、36…ラジエータ通路接続管、37…バイパス通路接続管、38…ヒータ通路接続管、39…取付ボルト、
40…補機ユニットブロック、40Wa…ポンプ室、40Wb…下流側冷却水通路、40Wc…冷却水連通部、40a…合せ面、40ab…カバー締結部、41…上方部位、41b…上側取付ボス部、42…中間部位、43…下方部位、43P…水ポンプハウジング、43T…サーモハウジング、43b…下側取付ボス部、45…取付ボルト。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内燃機関の機関本体(2)の側面(3f)に着脱自在に補機ユニットブロック(40)が取り付けられ、
前記補機ユニットブロック(40)は、
前記機関本体(2)の側面(3f)に沿って扁平形状をなす上方部位(41)と、
前記上方部位(41)の下部より前記機関本体(2)から離れる方向に湾曲した中間部位(42)と、
前記中間部位(42)よりさらに前記機関本体(2)から離れる方向でかつ下方に延出し前記上方部位(41)に対して前記機関本体(2)から離れる方向に偏倚した位置に水ポンプハウジング(43P)とサーモハウジング(43T)が一体的に形成されてなる下方部位(43)とから構成され、
前記補機ユニットブロック(40)には、前記下方部位(43)の前記水ポンプハウジング(43P)のポンプ室(40Wa)から延出する下流側冷却水通路(40Wb)が、前記ポンプ室(40Wa)から湾曲した前記中間部位(42)を経て前記上方部位(41)に延出し前記機関本体(2)側の冷却水取入口(3Wa)に連通する前記上方部位(41)の冷却水連通部(40Wc)に至るように形成され、
前記補機ユニットブロック(40)の前記上方部位(41)の上方端部に上側取付ボス部(41b)が形成され、前記下方部位(43)の前記機関本体(2)から離れる方向に膨出して形成される前記ポンプハウジング(43P)の上側縁(43U)の前記機関本体(2)から離れた端縁部に下側取付ボス部(43b)が形成され、
前記補機ユニットブロック(40)の前記上側取付ボス部(41b)と前記下側取付ボス部(43b)に、それぞれ取付部(11)(12R,12L)が締結されて補機部品(10)が取り付けられ支持されることを特徴とする内燃機関の補機支持構造。
【請求項2】
前記機関本体(2)の側面(3f)に取り付けられる前記補機ユニットブロック(40)の取付面(41x)に対して垂直な前記補機ユニットブロック(40)の前記上方部位(41)から前記下方部位(43)に亘る合せ面(40a)に水ポンプカバー(25)が接合され、前記下方部位(43)の前記合せ面(40a)に形成された前記水ポンプハウジング(43P)の開口を覆って水ポンプ(20)が組付けられ、
少なくとも前記補機ユニットブロック(40)の前記上方部位(41)の前記上側取付ボス部(41b)に隣接して合せ面(40a)に形成された上側カバー締結部(40ab)と前記下方部位(43)の前記下側取付ボス部(43b)に隣接して合せ面(40a)に形成された下側カバー締結部(40ab)とに、それぞれ前記水ポンプハウジング(43P)の取付部(26ab)が締結されて、前記水ポンプカバー(25)が取り付けられることを特徴とする請求項1記載の内燃機関の補機支持構造。
【請求項3】
前記補機ユニットブロック(40)の前記上方部位(41)から前記中間部位(42)を経て前記下方部位(43)に亘る前記水ポンプカバー(25)との合せ面(40a)に沿って、前記下流側冷却水通路(40Wb)が形成されることを特徴とする請求項2記載の内燃機関の補機支持構造。
【請求項1】
内燃機関の機関本体(2)の側面(3f)に着脱自在に補機ユニットブロック(40)が取り付けられ、
前記補機ユニットブロック(40)は、
前記機関本体(2)の側面(3f)に沿って扁平形状をなす上方部位(41)と、
前記上方部位(41)の下部より前記機関本体(2)から離れる方向に湾曲した中間部位(42)と、
前記中間部位(42)よりさらに前記機関本体(2)から離れる方向でかつ下方に延出し前記上方部位(41)に対して前記機関本体(2)から離れる方向に偏倚した位置に水ポンプハウジング(43P)とサーモハウジング(43T)が一体的に形成されてなる下方部位(43)とから構成され、
前記補機ユニットブロック(40)には、前記下方部位(43)の前記水ポンプハウジング(43P)のポンプ室(40Wa)から延出する下流側冷却水通路(40Wb)が、前記ポンプ室(40Wa)から湾曲した前記中間部位(42)を経て前記上方部位(41)に延出し前記機関本体(2)側の冷却水取入口(3Wa)に連通する前記上方部位(41)の冷却水連通部(40Wc)に至るように形成され、
前記補機ユニットブロック(40)の前記上方部位(41)の上方端部に上側取付ボス部(41b)が形成され、前記下方部位(43)の前記機関本体(2)から離れる方向に膨出して形成される前記ポンプハウジング(43P)の上側縁(43U)の前記機関本体(2)から離れた端縁部に下側取付ボス部(43b)が形成され、
前記補機ユニットブロック(40)の前記上側取付ボス部(41b)と前記下側取付ボス部(43b)に、それぞれ取付部(11)(12R,12L)が締結されて補機部品(10)が取り付けられ支持されることを特徴とする内燃機関の補機支持構造。
【請求項2】
前記機関本体(2)の側面(3f)に取り付けられる前記補機ユニットブロック(40)の取付面(41x)に対して垂直な前記補機ユニットブロック(40)の前記上方部位(41)から前記下方部位(43)に亘る合せ面(40a)に水ポンプカバー(25)が接合され、前記下方部位(43)の前記合せ面(40a)に形成された前記水ポンプハウジング(43P)の開口を覆って水ポンプ(20)が組付けられ、
少なくとも前記補機ユニットブロック(40)の前記上方部位(41)の前記上側取付ボス部(41b)に隣接して合せ面(40a)に形成された上側カバー締結部(40ab)と前記下方部位(43)の前記下側取付ボス部(43b)に隣接して合せ面(40a)に形成された下側カバー締結部(40ab)とに、それぞれ前記水ポンプハウジング(43P)の取付部(26ab)が締結されて、前記水ポンプカバー(25)が取り付けられることを特徴とする請求項1記載の内燃機関の補機支持構造。
【請求項3】
前記補機ユニットブロック(40)の前記上方部位(41)から前記中間部位(42)を経て前記下方部位(43)に亘る前記水ポンプカバー(25)との合せ面(40a)に沿って、前記下流側冷却水通路(40Wb)が形成されることを特徴とする請求項2記載の内燃機関の補機支持構造。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2013−108385(P2013−108385A)
【公開日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−252709(P2011−252709)
【出願日】平成23年11月18日(2011.11.18)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【公開日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年11月18日(2011.11.18)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
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