説明

内視鏡用鉗子栓

【課題】処置具挿入時の液漏れを防止でき挿入性もよい状態を実現できる。
【解決手段】内視鏡用鉗子栓40は、弾力性のある材料からなり筒形状を有し、一端側に口金33に装着される装着部44、他端側に筒状に突出した蓋挿入部46を有する本体部41と、可撓性を有する柔軟な帯状部42により本体部41に連結され、弾力性のある材料からなり処置具が挿通される筒状の挿通路47を内部に有する筒形状を有し、挿通路47の両端がそれぞれ開口した両側に、蓋挿入部46に択一的に挿入して装着可能な互いに外径形状の異なる第一及び第二装着部48、49が設けられた蓋部と、を備える。第一装着部48の外形形状は第二装着部49の外形形状より大きく、第一装着部48の蓋挿入部46への装着時に、挿通路47の少なくとも一部が細くなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、内視鏡の処置具挿通チャンネルに処置具を挿通する際に、その導入口に設けられた口金に装着して使用される内視鏡用鉗子栓に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、医療用の内視鏡は、体内の状態を観察するだけではなく、体内に病変部等が存在する場合には、その組織細胞を採取したり、所定の処置を施したりできる構成となっている。このため、内視鏡には、その挿入部に鉗子その他の処置具を挿通する処置具挿通チャンネルが設けられる。この処置具挿通チャンネルの基端部は本体操作部に設けた処置具導入部に通じており、また先端は挿入部の先端面や先端側面に設けた観察部等と共に処置具導出口として開口している。
【0003】
処置具導入部には口金を介して鉗子栓(栓体)が取り付けられている。鉗子栓は、被検体の体内から逆流する血液、体内汚物、及び体内洗浄用の生理食塩水などが処置具導入部から外部に洩れ出ることがないように、処置具導入部を塞ぐ。
【0004】
内視鏡を用いた手術の多様化や複雑化等の要求に応じるべく、多様な処置具に対して有効な内視鏡の鉗子栓が求められる。現状、処置具使用時の液漏れを防ぐため、鉗子栓には処置具を挿通させる弁用の挿通路が存在するが、液漏れ防止、及び処置具の挿通抵抗の適正化を両立させるには多くの異なるサイズの処置具が存在するため困難である。大きめの処置具を使用した場合、挿通抵抗が大きく、内視鏡に悪影響を及ぼす。
【0005】
例えば、下記特許文献1の内視鏡用鉗子栓では、処置具挿通チャンネル導入口である鉗子口に固定され、処置具を通す挿通路が形成された円柱状の本体部に、連結部を介して本体上部に着脱自在に取り付けられる栓部と、本体に帯状体の連結部を介して円柱ブロック状に形成されたストッパ部材とが一体化されている。ストッパ部材は、外周から中心へ向けた切り欠き部が形成され、本体挿通路に通された処置具を切り欠き部により挟んで処置具を固定するために設けられている。ストッパ部材は栓部との組み合わせ使用も可能である。切り欠き部を形成したストッパ部材を鉗子栓本体に一体的の設けたため、鉗子口部分の大幅な変更をすることなく、簡単な構成にて処置具を固定でき、また処置具を所望の挿入位置で容易に固定することができる。
【0006】
また、下記特許文献2の内視鏡用鉗子栓では、挿通路が形成された本体と、この挿通路に嵌合する少なくとも一端が閉塞された円筒状の弾性チューブ体とから構成される。弾性チューブ体はその長さが本体挿通路よりも長く形成され、外径は挿通路の内径と略同じかそれよりも若干大きく形成され、挿通路に対しその中心から径方向に広がる付勢力を持った状態で密着配置されるようになっている。このため、処置具挿通チャンネル内やこのチャンネルに連通する吸引管内が高い密閉状態に保たれ、被観察体内の空気や流体物が先端部から処置具挿入チャンネルを介して漏れたり流出したりすることが防止される。しかも、使用回数を重ねたことによってへたったり、復元力が低下したりすることの影響も小さくなる。また、処置具挿通時には弾性チューブ体はその側面が潰れるように変形することで、処置具を通過させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2009−268777
【特許文献2】特開2009−183432
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1、2の内視鏡用鉗子栓は、多様な処置具に対して有効であるという点について開示・示唆されていない。このため、一連の手術を行う際に複数の処置具を用いることが必要な際、ある径の処置具を除く処置具に対して、処置具挿入の円滑性と、汚液の飛散等を完全に防止することとの両方が不十分であるという問題点がある。
【0009】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、2種類の処置具を使い分け、処置具挿入時の液漏れを防止でき挿入性もよい状態を実現できる内視鏡用鉗子栓を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、本発明に係る内視鏡用鉗子栓は、処置具を挿通するために内視鏡に設けられた挿通チャンネルに連通する口金に装着して使用される内視鏡用鉗子栓であって、弾力性のある材料からなり筒形状を有し、一端側に前記口金に装着される装着部、他端側に筒状に突出した蓋挿入部を有する本体部と、可撓性を有する柔軟な帯状部により前記本体部に連結され、弾力性のある材料からなり前記処置具が挿通される筒状の挿通路を内部に有する筒形状を有し、前記挿通路の両端がそれぞれ開口した両側に、前記蓋挿入部に択一的に挿入して装着可能な互いに外形形状の異なる第一及び第二装着部が設けられた蓋部と、を備え、前記第一装着部の外形形状は前記第二装着部の外形形状より大きく、前記第一装着部の前記蓋挿入部への装着時に、前記挿通路の少なくとも一部が細くなり、前記第二装着部の前記蓋挿入部への装着時には、前記挿通路は変化しないことを特徴とする。また、前記本体部の中央部にスリットが形成され、前記本体部の中央部は、処置具の挿入とともに開放される常閉性の閉鎖膜で閉じられていることを特徴とする。
【0011】
前記第一装着部において前記蓋挿入部への挿入方向前部には、前記蓋挿入部の奥側に挿入される第一挿入部が、前記第二装着部において前記蓋挿入部への挿入方向前部には、前記蓋挿入部の奥側に挿入される第二挿入部が設けられている。また、前記第一装着部において前記蓋挿入部への挿入方向後部には、前記蓋挿入部の上部に嵌合する第一嵌合部が、前記第二装着部において前記蓋挿入部への挿入方向後部には、前記蓋挿入部の上部に嵌合する第二嵌合部が設けられている。
【0012】
ここで、前記第一及び第二挿入部の外径が同じ場合、前記第一嵌合部の外径は、前記第二嵌合部の外径より大きい。また、前記第一及び第二嵌合部の外径が同じ場合、前記第一挿入部の外径は前記第二挿入部の外径より大きい。さらに、前記第一及び第二挿入部の外径が異なり、かつ前記第一及び第二嵌合部の外径が異なる場合、前記第一挿入部の外径は前記第二挿入部の外径より大きく、前記第一嵌合部の外径は、前記第二嵌合部の外径より大きい。
【0013】
前記本体部が有する前記装着部は内周面に突設された弾性突起を有し、前記弾性突起は前記口金の外周面に形成された鉗子栓取付溝に着脱自在に嵌め込まれる。また、前記帯状部の各々に、対応する蓋部に形成された挿通路の内径に対応する表示が設けられている。
【0014】
本発明の構成によれば、蓋部の挿入方向に応じて、ある一方の取付方向において処置具挿通路の一部が細くなったり変化したりするものの、別の取付方向においては処置具挿通路の一部が細くなったり変化したりしないこととなるため、液漏れを防止でき挿入性もよい状態を実現できる。
【発明の効果】
【0015】
本発明の内視鏡用鉗子栓によれば、処置具挿入時の液漏れを防止でき挿入性もよい状態を実現できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】内視鏡システムの概略構成を示す一部正面図を含む斜視図である。
【図2】本発明の実施形態の内視鏡用鉗子栓の外観図である。
【図3A】実施形態の内視鏡用鉗子栓の断面図である。
【図3B】実施形態の内視鏡用鉗子栓の断面図である。
【図3C】実施形態の内視鏡用鉗子栓の断面図である。
【図4A】第二装着部を蓋挿入部に装着したときの鉗子栓の外観図である。
【図4B】第一装着部を蓋挿入部に装着したときの鉗子栓の外観図である。
【図5】第一装着部を蓋挿入部に装着したときの鉗子栓の断面図である。
【図6】処置具挿通チャンネルに処置具を挿通したときの鉗子栓の断面図である。
【図7】第二装着部を蓋挿入部に装着したときの鉗子栓の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下に、添付した図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0018】
図1において、内視鏡10は操作部12と挿入部13とユニバーサルコード14とを有する。ユニバーサルコード14はコネクタ15,16及びケーブル17を介して光源装置18及びプロセッサ装置19に接続される。
【0019】
操作部12には、アングルノブ21、送気・送水ボタン22、吸引ボタン23などが設けられている。操作部12の挿入部13側には処置具導入部24が設けられている。この処置具導入部24からは、各種処置具11が挿通される。
【0020】
挿入部13は操作部12に連設されており、被検者の体内に挿入される。挿入部13は、操作部12側から順に、可撓性を有する軟性部25と、湾曲自在な湾曲部26と、先端硬性部27とを有する。軟性部25は、先端硬性部27を体内の目的の位置に到達させるための長さを持つ。湾曲部26は、操作部12のアングルノブ21の操作に連動して上下、左右方向に湾曲動作し、先端硬性部27を体内の所望の方向に向けることができる。
【0021】
先端硬性部27の先端面には、周知のように観察窓、照明窓、送気・送水ノズル(共に図示せず)の他に、処置具出口30が設けられている。観察窓の奥には、対物光学系、CCDやCMOSイメージセンサ等の撮像ユニットが配置されている。撮像ユニットからの撮像信号は、ユニバーサルコード14等を介してプロセッサ装置19に送られる。プロセッサ装置19は、撮像ユニットの撮像信号に対して各種画像処理を施し映像信号に変換し、モニタ20に観察画像として表示する。
【0022】
照明窓には、ライトガイドの出射端が配される。ライトガイドは光源装置18の照射光源からの照明光を照明窓に導く。照明窓からの照明光は体内の被観察部位に向けて照射される。送気・送水ノズルは、送気・送水ボタン22の操作に応じて、図示しない送気・送水装置から供給されるエアーや水を観察窓に向けて噴射する。
【0023】
処置具出口30は、挿入部13内に配設された処置具挿通チャンネル31に接続され、処置具導入部24に連通する。処置具挿通チャンネル31は処置具導入部24近くで吸引通路32が分岐される。吸引通路32は吸引ボタン23に連結される。吸引ボタン23はユニバーサルコード14を介して図示省略の吸引ポンプに連結される。吸引ポンプは内視鏡10の操作時には常時駆動される。したがって、吸引ボタン23の押圧操作によって、吸引通路32及び処置具挿通チャンネル31から体内の血液、体液、汚物、洗浄水などが吸引される。処置具導入部24には、口金33が固定されている。口金33は金属製で筒状に形成される。
【0024】
図2及び図3A,図3B,図3Cには、本発明の実施形態の内視鏡用鉗子栓40の構成が示されている。図2に示されるように、内視鏡用鉗子栓40は、弾力性のある材料で本体41と帯状部42と蓋部43が一体成形されている。本体部41は筒形状で、一端側に口金33に装着される装着部44を有する。厳密には図3A,図3B,図3Cに示されるように、装着部44は凹形で装着部44の内周面に突設された弾性突起45が口金33の外周面に形成された鉗子栓取付溝34に着脱自在に嵌め込まれ、弾性突起45の周辺を弾性変形させることにより、鉗子栓取付溝34に係脱させることができるようになっている。また、本体部41の他端側に筒状に突出した凹形の蓋挿入部46を有する。
【0025】
蓋部43は筒形状で、可撓性を有する柔軟な帯状部42により本体部41に連結され、処置具が挿通される筒状の挿通路47を内部に有する。挿通路47の両端はそれぞれ開口し、両端部には、本体部41の蓋挿入部46の奥側46aに択一的に挿入して装着可能な第一挿入部48a及び第二挿入部49aが設けられている。第一挿入部48a、第二挿入部49aの根元には、蓋挿入部46の上部46bに嵌合する第一嵌合部48b、第二嵌合部49bがそれぞれ設けられている。以下、第一挿入部48a及び第一嵌合部48bとを合わせ第一装着部48と記すが、第一装着部48が装着された状態で、第一嵌合部48bの内径が弾性変形するよう、第一装着部48の外形形状は、本体部41の蓋挿入部46の穴形状より大きくなっている。また、第二挿入部49a及び第二嵌合部49bとを合わせ第二装着部49と記す。第一装着部48及び第二装着部49が弾性変形し、蓋挿入部46に装着されるように第一装着部48及び第二装着部49の外形形状は蓋挿入部46の穴形状より少し大きくなっている。
【0026】
ここで、図3Aに示されるように、第一挿入部48a及び第二挿入部49aの外径d1、d2が同じ場合、第一嵌合部48bの外径d3は、第二嵌合部49bの外径d4より大きい。また、図3Bに示されるように、第一嵌合部48bの外径d3と第二嵌合部49bの外径d4が同じ場合、第一挿入部48aの外径d1は第二挿入部49aの外径d2より大きい。また、図3Cに示されるように、第一挿入部48aの外径d1と第二挿入部49aの外径d2が異なり、かつ第一嵌合部48bの外径d3と第二嵌合部49bの外径d4が異なる場合、第一挿入部48aの外径d1は第二挿入部49aの外径d2より大きく、第一嵌合部48bの外径d3は第二嵌合部49bの外径d4より大きい。さらに、鉗子栓40の本体部41の中央部には、処置具を通すことのできる直線状のスリット50が形成され、本体部41の中央部は、処置具の挿入とともに開放される常閉性の閉鎖膜51で閉じられている。
【0027】
図4A、図4Bに示されるように、蓋部43の第一挿入部48a側の帯状部42Aと、蓋部43の第二挿入部49a側の帯状部42Bには、異なる挿通路の内径に対応する表示が設けられている。帯状部42Aには挿通される処置具の挿入部の外径2.6mmが表示されている。帯状部42Bには挿通される処置具の挿入部の外径1.8mmが表示されている。
【0028】
図5は蓋部43の第一装着部48を本体部41の蓋挿入部46に装着したときの鉗子栓40の断面図が示されている。蓋部43の第一装着部48を本体部41の蓋挿入部46に装着したとき、第一嵌合部48bの外径d3が大きく、あるいは第一挿入部48aの外径d1が大きく、あるいは第一嵌合部48bの外径d3と第一挿入部48aの外径d1が共に大きく、外側の本体部41から押されるため、第一装着部48内の挿通路47Aが細くなる。蓋部43の挿通路47には処置具52が挿通される。
【0029】
処置具挿通チャンネル31に処置具52を挿通すると、図6に示されるように、スリット50が処置具52のシャフトによって弾力的に押し開かれる。この処置具52は内視鏡の先端硬性部27から被観察体内へ導かれることにより、各種の処置が可能となる。また、処置具52を抜いて取り外した時には、スリット50が閉じることで、処置具挿通チャンネル31内の密閉性が維持される。
【0030】
図7は蓋部43の第二装着部49を本体部41の蓋挿入部46に装着したときの鉗子栓40の断面図が示されている。図7に示されるように、蓋部43の第二装着部49を本体部41の蓋挿入部46に装着したとき、第二嵌合部49bの外径d4が小さく、あるいは第二挿入部49aの外径d2が小さく、あるいは第二嵌合部49bの外径d4と第二挿入部49aの外径d2が共に小さく、第一装着部48及び第二装着部49は外側の本体部41から押されないため、第一装着部48内の挿通路47Aは変化しない。このため、蓋部43の挿通路47には処置具52より太い処置具53が挿通される。
【0031】
以上のような本実施形態に係る内視鏡用鉗子栓によれば、蓋部材の取付方向を変えることに応じて、ある一方の取付方向において処置具挿通路の一部が細くなったり変化したりするものの、別の取付方向においては処置具挿通路の一部が細くなったり変化したりしないことで、2種類の処置具を使い分け、処置具挿入時の液漏れ防止、及び鉗子の挿通抵抗の適性化を両立させることができる。
【0032】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0033】
例えば、上記実施例の説明では、蓋部43は可撓性を有する柔軟な帯状部42により本体部41に連結されている場合について示したが、本発明の適用はかかる場合に限定されず、例えば、蓋部43の第二装着部49を本体部41の蓋挿入部46に装着させるとき、帯状部42と本体41の連結部が回転し、帯状部42がねじれない構造になっている場合についても同様に可能である。また、帯状部42でなく紐などで連結させてもよい。
【符号の説明】
【0034】
33 口金
40 内視鏡用鉗子栓
41 本体部
43 蓋部
48 第一装着部
49 第二装着部
52,53 処置具

【特許請求の範囲】
【請求項1】
処置具を挿通するために内視鏡に設けられた挿通チャンネルに連通する口金に装着して使用される内視鏡用鉗子栓であって、
弾力性のある材料からなり筒形状を有し、一端側に前記口金に装着される装着部、他端側に筒状に突出した蓋挿入部を有する本体部と、
可撓性を有する柔軟な帯状部により前記本体部に連結され、弾力性のある材料からなり前記処置具が挿通される筒状の挿通路を内部に有する筒形状を有し、前記挿通路の両端がそれぞれ開口した両側に、前記蓋挿入部に択一的に挿入して装着可能な互いに外形形状の異なる第一及び第二装着部が設けられた蓋部と、
を備え、前記第一装着部の外形形状は前記第二装着部の外形形状より大きく、前記第一装着部の前記蓋挿入部への装着時に、前記挿通路の少なくとも一部が細くなり、前記第二装着部の前記蓋挿入部への装着時には、前記挿通路は変化しないことを特徴とする内視鏡用鉗子栓。
【請求項2】
前記本体部の中央部にスリットが形成され、前記本体部の中央部は処置具の挿入とともに開放される常閉性の閉鎖膜で閉じられていることを特徴とする請求項1記載の内視鏡用鉗子栓。
【請求項3】
前記第一装着部において前記蓋挿入部への挿入方向前部には、前記蓋挿入部の奥側に挿入される第一挿入部が、前記第二装着部において前記蓋挿入部への挿入方向前部には、前記蓋挿入部の奥側に挿入される第二挿入部が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の内視鏡用鉗子栓。
【請求項4】
前記第一装着部において前記蓋挿入部への挿入方向後部には、前記蓋挿入部の上部に嵌合する第一嵌合部が、前記第二装着部において前記蓋挿入部への挿入方向後部には、前記蓋挿入部の上部に嵌合する第二嵌合部が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の内視鏡用鉗子栓。
【請求項5】
前記第一及び第二挿入部の外径が同じ場合、前記第一嵌合部の外径は、前記第二嵌合部の外径より大きいことを特徴とする請求項4に記載の内視鏡用鉗子栓。
【請求項6】
前記第一及び第二嵌合部の外径が同じ場合、前記第一挿入部の外径は前記第二挿入部の外径より大きいことを特徴とする請求項4に記載の内視鏡用鉗子栓。
【請求項7】
前記第一及び第二挿入部の外径が異なり、かつ前記第一及び第二嵌合部の外径が異なる場合、前記第一挿入部の外径は前記第二挿入部の外径より大きく、前記第一嵌合部の外径は、前記第二嵌合部の外径より大きいことを特徴とする請求項4に記載の内視鏡用鉗子栓。
【請求項8】
前記本体部が有する前記装着部は内周面に突設された弾性突起を有し、前記弾性突起が前記口金の外周面に形成された鉗子栓取付溝に着脱自在に嵌め込まれることを特徴とする請求項1〜7のいずれか記載の内視鏡用鉗子栓。
【請求項9】
前記帯状部において前記第一挿入部側表面と前記第二挿入部側表面には、異なる挿通路の内径に対応する表示がそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか記載の内視鏡用鉗子栓。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−75031(P2013−75031A)
【公開日】平成25年4月25日(2013.4.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−216684(P2011−216684)
【出願日】平成23年9月30日(2011.9.30)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】