円柱用梯子固定装置
【課題】 作業者が高所、円柱上に於いて安全作業が遂行されるべく、任意の汎用梯子の最上段、踏み桟に、梯子固定装置が簡単確実に着脱でき、且つ、装置を円柱に押し当てるだけで梯子が確実に固定される、円柱用梯子固定装置を提供する。
【解決手段】 当該、コの字状を成せるカバー体と其の前面に上下角度調整自在機構を設けた左右一対の樹脂製アームに、シリコン系滑り止め剤を含浸塗布した広幅ベルトを固着することにより該、円柱に対し、梯子を立て掛け圧接するだけで固定でき、又当該カバー体中央下部に、任意の梯子の最上段踏み桟に着脱が簡単にできる開閉式のＬ形金具、蝶番、尾錠、固定用把手付きセットボルト及び押圧スリップリングにより構成されたことを特徴とする円柱用梯子固定装置。
【解決手段】 当該、コの字状を成せるカバー体と其の前面に上下角度調整自在機構を設けた左右一対の樹脂製アームに、シリコン系滑り止め剤を含浸塗布した広幅ベルトを固着することにより該、円柱に対し、梯子を立て掛け圧接するだけで固定でき、又当該カバー体中央下部に、任意の梯子の最上段踏み桟に着脱が簡単にできる開閉式のＬ形金具、蝶番、尾錠、固定用把手付きセットボルト及び押圧スリップリングにより構成されたことを特徴とする円柱用梯子固定装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
この発明は梯子による円柱上に於いての作業の安全、及び作業性の向上と、昇降時の梯子の不安定な状態による身体の墜落防止に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
円柱に梯子を立て掛けて柱上作業を行う場合、梯子の踏み桟と、円柱との接点は一点であり、昇り降りを含めて非常に不安定、且つ危険である。其のため過去、何種類かの安全装置が開発された。
【特許文献１】特開2000−248865
【特許文献２】特開2000−345783
【特許文献３】特開2000−282771
【特許文献４】特開Ｈ09―158642
【特許文献５】特開2004−44350
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
前段、特許文献１、及び2、3に付いては共通点として本来の目的である安全面の効果は有る程度期待されるものの完全では無い、以下、課題の解決について述べる。
先ず、装置自体の構造が必要以上に複雑である、当然の事ながら重量過多となる、従って装置を梯子の上部に装着する関係上、梯子を起こす際、梃子の原理に基づき相応の労力を必要とする。
尚、目的、効果が類似、同等或いは其れ以上で有るならば装置、機構は簡単、軽量且つ装置の普及拡大の為にも製造コストの低減化が望ましい
円柱の外周、垂直面に配管、配線等の付帯物が布設されている場合、装置の当接、把持、が充分行われずに回動、捩れを起こす恐れがある。
装置が梯子に固定、若しくは着脱可能で有っても其の都度、相応の工具が必要となり結果、該目的専用となり梯子自体の共用化ができない。
特許文献2に付いては把持、当接部分に滑り止め対策が未処置と思われる。
特許文献4、に付いては使用上、簡単軽量化は図られてはいるものの、該円柱の把持手段として木製駒を使用している為、該円柱の径によっては駒の数を変更する等、又駒自体の製作も特異形状であるため特別の工作を必要とし、夫々に難有りと思われる。
特許文献5、に付いてはベルトを２帯使用しているが２帯合計幅の１帯で良い又該、梯子に装着する機構に付いても、より簡単な着脱と尚一層の軽量化が望ましい。
本、発明は以上のような欠点を除くために成されたものである。
【課題を解決するための手段】
【０００４】
上記課題を解決するために、この発明は手段として当該、円柱用梯子固定装置を梯子の最上段踏み桟に装着するために当、該コの字状カバー体の中央部分に極めて簡単にして短時間、且つ確実に装着、及び撤去可能な着脱装置を具備し、該円柱に梯子を立て掛け、作業人が梯子に登るだけの圧接で本装置の左右に設けられた一対のアームに固着されたベルトにより、該円柱の前半外周に密接し、且つベルト表面に極めて摩擦抵抗大なるシリコン系、滑り止め剤を含浸塗布し、又ベルト幅を８０ｍｍにしたことで梯子の左右移動と捩れ防止を図った。
当該、梯子固定装置カバー体の中央下部に、該梯子踏み桟に着脱するためのＬ金具を母体とする蝶番による開閉機構を設け、該Ｌ形金具に具備せる尾錠及び把手付きセットボルトにより装着、固定或いは撤去を確実簡単且つ、極めて短時間に操作出来ることを可能にした。
【発明の効果】
【０００５】
該、円柱に押圧、密接されるベルト幅を８０ｍｍにした事と、表面に摩擦抵抗が極めて高いシリコン系、滑り止め剤を含浸塗布したことにより円柱の半円周表面に圧接されるだけで梯子が横ずれ又は回動、捩れを起こすことは無い。
該円柱表面に電線、配管等、附帯物が有ってもベルトの自在性により附帯物を損傷すること無く圧接が可能となり目的、効果を損なうことは無い。
（過去2年余り数１０回の現場使用の結果で確証を得る）
本発明は、技術分野０００１に記す如く目的、効果を落とす事無く機構の簡単軽量化を具体化したことで現在汎用化されている総ての梯子に幅広く対応し極めて短時間、且つ確実に着脱を可能にした結果、梯子自体が円柱固定専用と成らず本来の使用目的として共用できる。
前記０００４(イ)に於いてベルトを該、円柱の前半外周に圧接させるだけで良しとする理由を次に述べる。
該、梯子の上段付近で作業をする場合、作業人は必ず安全帯を身体に装着し(法で定められている)該、円柱に拘持されるので梯子自体が作業人共々後方又は左右方向に移動又は倒れる事は有り得ないと確信する。従って作業人側から見て前方、詰まり該、円柱の裏側まで掴持する事は不必要となる。
以上の理由から作業人は該、梯子の昇降時の安全と昇柱後の作業の安全が確保されれば課題の目的は達成される。尚、作業人が大きく体形を移動するような作業の場合は別にロープ等を用意し該、梯子と該、円柱を緊縛すれば良いのであり課題のたに装置自体を複雑化する必要は全く無い。
【発明を実施するための最良の形態】
【０００６】
以下本発明の実施の形態に付いて図面により説明する。
(１)は梯子の最上段踏み桟に装着する部分で、材質は軽量化のため軽金属を使用、コの字状に成型加工されカバー体を成している。（2）は軽量化のためのホールである。（3）は合成樹脂で成型されたアームであり左右一対で構成され先端は半円筒形を成し両アームに固着しているベルトが該、円柱に圧接される場合、最も加圧される部分で有って圧力がベルトに対し均等に分散されるべく考慮されている。又その他の形状に付いては左右アームの内側は該、円柱を受け入れ易くするべく先端を薄く後方に向けて厚みを増すテーパー状を形成している。尚、後方、上下の形状はアームを該、梯子の立て掛け角度に自由に対応すべくヒンジピン用孔を設け此れに向けて上下から角を落とし扇形を成している。
（4）（5）は化繊製ベルトで肉厚１．８mm、幅は該、円柱に対し強固な密接を図るため８０mmとし、左右アーム（3）の外側に固着板（6）によりビス、ナット（7）にて固着している。ベルト(４)の表面には摩擦抵抗が極めて大なるシリコン系滑り止め剤（5）を均一に含浸塗布し該、梯子の横ずれ、回動、捩れを防止している。（８〜１３）は前記アーム（3）の挟持機構で挟持板(８)はアームを挟持し、梯子の立て掛け角度に対応し同時に上下に回動するためのヒンジ部分を構成し、当該コの字形カバー体(１)の前面パネルに左右一対で構成され又、当該、装置が対応できる該、円柱(Po)の最大直径以上の間隔を以って溶着されている。尚挟持板(８)の中央にアームを回動するべくヒンジピン(９)、座金(10)、ナット(11)、パット(12)、スリーブ(13)で構成されている。
尚ヒンジピンスリーブ(13)はヒンジピンに嵌合しヒンジ機構の補強と円滑な動作を図っている。又アームパット(12)はアームの必要以上の回動を摩擦抵抗により抑え、最適な位置を保持する。
（14〜21）は当該、梯子固定装置のカバ―体（1）の中央部分に位置し、Ｌ形金具(18)を母体とした機構により該、梯子踏み桟(St)に装着する部分で蝶番(17)により当該カバー体とＬ形金具（18）を係着している。 尚Ｌ形金具に定着する反蝶番側の面に尾錠(20)を定着、其の先端に付する引っ掛けリングにより当該装置、コの字形カバー体、中央上面手前に定着せる引っ掛けリング受け(15)に掛合する、図中(14,)は尾錠(20)の引っ掛けリング受け台座で(16)は該、部材の固着用ビス、ナットである。（18）はＬ形金具で、当該、コの字形カバー体に対し装着機構の母体となり当該、コの字形カバー体(１)と、Ｌ形金具（18）を蝶着する蝶番（17）により回動、開閉し該、梯子踏み桟(Su)に嵌合される。(20)は尾錠で前記Ｌ形金具の垂直面に定着し、構成するレバーハンドルによる引っ掛けリング受け(15)に持着し当該、コの字形カバー体(3)を梯子踏み桟（Ｓu）に嵌合し、ビス、ナット（21）、によりL形金具（18）に固着されている。
（22〜28）は当該Ｌ形開閉機構（14〜21）により嵌合の後、該梯子踏み桟に固定する部分で把手付きセットボルト（22〜28）の操作により当該、コの字形カバー体（3）に対し装着、撤去を行う。尚、スリップリング（27）、は梯子踏み桟（Su）に対する押圧セットボルト（26）の先端に嵌入されフリーに回動し、把手のセットボルト送り操作で梯子踏み桟（Ｓu）に押圧されることによる損傷を防止する。（28）は、スリップリング（27）の脱落防止ビスである。 其の他の構成部品に付いては、把手座金（23）、把手固定ナット（24）でありセットボルト送りナット（25）は、Ｌ形金具（18）の下面中央に固着され、セットボルト(26)に螺合している。
本発明は以上のような構造で此れを使用するには当該、円柱用梯子固定装置コの字形カバー体の中央手前に具備しＬ形金具に定着せる尾錠を開錠、連動してＬ形金具が下方に開き(図３参照)同Ｌ形金具の下面に定着する把手付きセットボルトを予め緩め戻し、梯子踏み桟に嵌入を容易にし、此の状態で該、梯子の最上段踏み桟中心部に当該、装置、コの字形 カバー体を上部から嵌合する。
次にＬ形金具を上方に回転し前記、尾錠の引っ掛けリングを当該、コの字方カバー体中央上部に定着せる尾錠引っ掛けリング受けに掛合し尾錠レバーにより施錠する。然る後、同Ｌ形金具、下部に定着せる把手付きセットボルトにより該、梯子踏み桟に固定する。 此の場合セットボルトの先端に嵌合せるスリップリングの作動により該、梯子踏み桟に損傷を与える事は無い。
次に、梯子を起こし該、円柱上部に本装置のベルト部分を押圧するだけで良い。
【図面の簡単な説明】
【０００７】
【図１】本発明の前面斜視図である
【図２】本発明の背面斜視図である
【図３】本発明の梯子取り付け機構の斜視図である
【図４】本発明の上面図である
【図５】本発明の実施側面図である
【符号の説明】
【０００８】
１ コの字形カバー体
２ ホール
３ 樹脂製アーム
４ ベルト
５ シリコン系ベルト滑り止め剤
６ ベルト固着板
７ ベルト固着ビス
８ アーム挟持板
９ アームヒンジピン
１０ アームヒンジピン座金
１１ アームヒジピンナット
１２ アームパット
１３ アームピンスリーブ
１４ 尾錠引っ掛けリング受け台座
１５ 尾錠引っ掛けリング受け
１６ 尾錠引っ掛けリング受け固着ビス
１７ 着脱機構、蝶番
１８ 着脱機構Ｌ形金具
１９ 着脱機構、蝶番固定ビス
２０ 着脱機構尾錠
２１ 尾錠固着ビス
２２ 着脱機構把手
２３ 把手座金
２４ 把手固定ナット
２５ セットボルト、ナット
２６ セットボルト
２７ スリップリング
２８ スリップリング脱落防止ビス
Ｐｏ 円柱
Ｌａ 梯子
Ｓｔ 梯子踏み桟
【技術分野】
【０００１】
この発明は梯子による円柱上に於いての作業の安全、及び作業性の向上と、昇降時の梯子の不安定な状態による身体の墜落防止に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
円柱に梯子を立て掛けて柱上作業を行う場合、梯子の踏み桟と、円柱との接点は一点であり、昇り降りを含めて非常に不安定、且つ危険である。其のため過去、何種類かの安全装置が開発された。
【特許文献１】特開2000−248865
【特許文献２】特開2000−345783
【特許文献３】特開2000−282771
【特許文献４】特開Ｈ09―158642
【特許文献５】特開2004−44350
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
前段、特許文献１、及び2、3に付いては共通点として本来の目的である安全面の効果は有る程度期待されるものの完全では無い、以下、課題の解決について述べる。
先ず、装置自体の構造が必要以上に複雑である、当然の事ながら重量過多となる、従って装置を梯子の上部に装着する関係上、梯子を起こす際、梃子の原理に基づき相応の労力を必要とする。
尚、目的、効果が類似、同等或いは其れ以上で有るならば装置、機構は簡単、軽量且つ装置の普及拡大の為にも製造コストの低減化が望ましい
円柱の外周、垂直面に配管、配線等の付帯物が布設されている場合、装置の当接、把持、が充分行われずに回動、捩れを起こす恐れがある。
装置が梯子に固定、若しくは着脱可能で有っても其の都度、相応の工具が必要となり結果、該目的専用となり梯子自体の共用化ができない。
特許文献2に付いては把持、当接部分に滑り止め対策が未処置と思われる。
特許文献4、に付いては使用上、簡単軽量化は図られてはいるものの、該円柱の把持手段として木製駒を使用している為、該円柱の径によっては駒の数を変更する等、又駒自体の製作も特異形状であるため特別の工作を必要とし、夫々に難有りと思われる。
特許文献5、に付いてはベルトを２帯使用しているが２帯合計幅の１帯で良い又該、梯子に装着する機構に付いても、より簡単な着脱と尚一層の軽量化が望ましい。
本、発明は以上のような欠点を除くために成されたものである。
【課題を解決するための手段】
【０００４】
上記課題を解決するために、この発明は手段として当該、円柱用梯子固定装置を梯子の最上段踏み桟に装着するために当、該コの字状カバー体の中央部分に極めて簡単にして短時間、且つ確実に装着、及び撤去可能な着脱装置を具備し、該円柱に梯子を立て掛け、作業人が梯子に登るだけの圧接で本装置の左右に設けられた一対のアームに固着されたベルトにより、該円柱の前半外周に密接し、且つベルト表面に極めて摩擦抵抗大なるシリコン系、滑り止め剤を含浸塗布し、又ベルト幅を８０ｍｍにしたことで梯子の左右移動と捩れ防止を図った。
当該、梯子固定装置カバー体の中央下部に、該梯子踏み桟に着脱するためのＬ金具を母体とする蝶番による開閉機構を設け、該Ｌ形金具に具備せる尾錠及び把手付きセットボルトにより装着、固定或いは撤去を確実簡単且つ、極めて短時間に操作出来ることを可能にした。
【発明の効果】
【０００５】
該、円柱に押圧、密接されるベルト幅を８０ｍｍにした事と、表面に摩擦抵抗が極めて高いシリコン系、滑り止め剤を含浸塗布したことにより円柱の半円周表面に圧接されるだけで梯子が横ずれ又は回動、捩れを起こすことは無い。
該円柱表面に電線、配管等、附帯物が有ってもベルトの自在性により附帯物を損傷すること無く圧接が可能となり目的、効果を損なうことは無い。
（過去2年余り数１０回の現場使用の結果で確証を得る）
本発明は、技術分野０００１に記す如く目的、効果を落とす事無く機構の簡単軽量化を具体化したことで現在汎用化されている総ての梯子に幅広く対応し極めて短時間、且つ確実に着脱を可能にした結果、梯子自体が円柱固定専用と成らず本来の使用目的として共用できる。
前記０００４(イ)に於いてベルトを該、円柱の前半外周に圧接させるだけで良しとする理由を次に述べる。
該、梯子の上段付近で作業をする場合、作業人は必ず安全帯を身体に装着し(法で定められている)該、円柱に拘持されるので梯子自体が作業人共々後方又は左右方向に移動又は倒れる事は有り得ないと確信する。従って作業人側から見て前方、詰まり該、円柱の裏側まで掴持する事は不必要となる。
以上の理由から作業人は該、梯子の昇降時の安全と昇柱後の作業の安全が確保されれば課題の目的は達成される。尚、作業人が大きく体形を移動するような作業の場合は別にロープ等を用意し該、梯子と該、円柱を緊縛すれば良いのであり課題のたに装置自体を複雑化する必要は全く無い。
【発明を実施するための最良の形態】
【０００６】
以下本発明の実施の形態に付いて図面により説明する。
(１)は梯子の最上段踏み桟に装着する部分で、材質は軽量化のため軽金属を使用、コの字状に成型加工されカバー体を成している。（2）は軽量化のためのホールである。（3）は合成樹脂で成型されたアームであり左右一対で構成され先端は半円筒形を成し両アームに固着しているベルトが該、円柱に圧接される場合、最も加圧される部分で有って圧力がベルトに対し均等に分散されるべく考慮されている。又その他の形状に付いては左右アームの内側は該、円柱を受け入れ易くするべく先端を薄く後方に向けて厚みを増すテーパー状を形成している。尚、後方、上下の形状はアームを該、梯子の立て掛け角度に自由に対応すべくヒンジピン用孔を設け此れに向けて上下から角を落とし扇形を成している。
（4）（5）は化繊製ベルトで肉厚１．８mm、幅は該、円柱に対し強固な密接を図るため８０mmとし、左右アーム（3）の外側に固着板（6）によりビス、ナット（7）にて固着している。ベルト(４)の表面には摩擦抵抗が極めて大なるシリコン系滑り止め剤（5）を均一に含浸塗布し該、梯子の横ずれ、回動、捩れを防止している。（８〜１３）は前記アーム（3）の挟持機構で挟持板(８)はアームを挟持し、梯子の立て掛け角度に対応し同時に上下に回動するためのヒンジ部分を構成し、当該コの字形カバー体(１)の前面パネルに左右一対で構成され又、当該、装置が対応できる該、円柱(Po)の最大直径以上の間隔を以って溶着されている。尚挟持板(８)の中央にアームを回動するべくヒンジピン(９)、座金(10)、ナット(11)、パット(12)、スリーブ(13)で構成されている。
尚ヒンジピンスリーブ(13)はヒンジピンに嵌合しヒンジ機構の補強と円滑な動作を図っている。又アームパット(12)はアームの必要以上の回動を摩擦抵抗により抑え、最適な位置を保持する。
（14〜21）は当該、梯子固定装置のカバ―体（1）の中央部分に位置し、Ｌ形金具(18)を母体とした機構により該、梯子踏み桟(St)に装着する部分で蝶番(17)により当該カバー体とＬ形金具（18）を係着している。 尚Ｌ形金具に定着する反蝶番側の面に尾錠(20)を定着、其の先端に付する引っ掛けリングにより当該装置、コの字形カバー体、中央上面手前に定着せる引っ掛けリング受け(15)に掛合する、図中(14,)は尾錠(20)の引っ掛けリング受け台座で(16)は該、部材の固着用ビス、ナットである。（18）はＬ形金具で、当該、コの字形カバー体に対し装着機構の母体となり当該、コの字形カバー体(１)と、Ｌ形金具（18）を蝶着する蝶番（17）により回動、開閉し該、梯子踏み桟(Su)に嵌合される。(20)は尾錠で前記Ｌ形金具の垂直面に定着し、構成するレバーハンドルによる引っ掛けリング受け(15)に持着し当該、コの字形カバー体(3)を梯子踏み桟（Ｓu）に嵌合し、ビス、ナット（21）、によりL形金具（18）に固着されている。
（22〜28）は当該Ｌ形開閉機構（14〜21）により嵌合の後、該梯子踏み桟に固定する部分で把手付きセットボルト（22〜28）の操作により当該、コの字形カバー体（3）に対し装着、撤去を行う。尚、スリップリング（27）、は梯子踏み桟（Su）に対する押圧セットボルト（26）の先端に嵌入されフリーに回動し、把手のセットボルト送り操作で梯子踏み桟（Ｓu）に押圧されることによる損傷を防止する。（28）は、スリップリング（27）の脱落防止ビスである。 其の他の構成部品に付いては、把手座金（23）、把手固定ナット（24）でありセットボルト送りナット（25）は、Ｌ形金具（18）の下面中央に固着され、セットボルト(26)に螺合している。
本発明は以上のような構造で此れを使用するには当該、円柱用梯子固定装置コの字形カバー体の中央手前に具備しＬ形金具に定着せる尾錠を開錠、連動してＬ形金具が下方に開き(図３参照)同Ｌ形金具の下面に定着する把手付きセットボルトを予め緩め戻し、梯子踏み桟に嵌入を容易にし、此の状態で該、梯子の最上段踏み桟中心部に当該、装置、コの字形 カバー体を上部から嵌合する。
次にＬ形金具を上方に回転し前記、尾錠の引っ掛けリングを当該、コの字方カバー体中央上部に定着せる尾錠引っ掛けリング受けに掛合し尾錠レバーにより施錠する。然る後、同Ｌ形金具、下部に定着せる把手付きセットボルトにより該、梯子踏み桟に固定する。 此の場合セットボルトの先端に嵌合せるスリップリングの作動により該、梯子踏み桟に損傷を与える事は無い。
次に、梯子を起こし該、円柱上部に本装置のベルト部分を押圧するだけで良い。
【図面の簡単な説明】
【０００７】
【図１】本発明の前面斜視図である
【図２】本発明の背面斜視図である
【図３】本発明の梯子取り付け機構の斜視図である
【図４】本発明の上面図である
【図５】本発明の実施側面図である
【符号の説明】
【０００８】
１ コの字形カバー体
２ ホール
３ 樹脂製アーム
４ ベルト
５ シリコン系ベルト滑り止め剤
６ ベルト固着板
７ ベルト固着ビス
８ アーム挟持板
９ アームヒンジピン
１０ アームヒンジピン座金
１１ アームヒジピンナット
１２ アームパット
１３ アームピンスリーブ
１４ 尾錠引っ掛けリング受け台座
１５ 尾錠引っ掛けリング受け
１６ 尾錠引っ掛けリング受け固着ビス
１７ 着脱機構、蝶番
１８ 着脱機構Ｌ形金具
１９ 着脱機構、蝶番固定ビス
２０ 着脱機構尾錠
２１ 尾錠固着ビス
２２ 着脱機構把手
２３ 把手座金
２４ 把手固定ナット
２５ セットボルト、ナット
２６ セットボルト
２７ スリップリング
２８ スリップリング脱落防止ビス
Ｐｏ 円柱
Ｌａ 梯子
Ｓｔ 梯子踏み桟
【特許請求の範囲】
【請求項１】
任意の汎用梯子の最上段踏み桟に装着され軽金属製による、コの字形を成せるカバー体と其の前面に上下角度調整自在機構を介して設けられた、左右一対のアームに固着された当接ベルトに滑り止め剤を含浸塗布、具備構成されたことを特徴とする円柱用梯子固定装置。
【請求項２】
当該、コの字形カバー体の中央下部に該、梯子踏み桟に極めて簡単、確実に着脱ができるＬ形金具を母体とする開閉機構及び着脱、固定機構を具備し、該、汎用梯子の共用を具体化したことを特徴とする円柱用梯子固定装置。
【請求項１】
任意の汎用梯子の最上段踏み桟に装着され軽金属製による、コの字形を成せるカバー体と其の前面に上下角度調整自在機構を介して設けられた、左右一対のアームに固着された当接ベルトに滑り止め剤を含浸塗布、具備構成されたことを特徴とする円柱用梯子固定装置。
【請求項２】
当該、コの字形カバー体の中央下部に該、梯子踏み桟に極めて簡単、確実に着脱ができるＬ形金具を母体とする開閉機構及び着脱、固定機構を具備し、該、汎用梯子の共用を具体化したことを特徴とする円柱用梯子固定装置。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【公開番号】特開２００６−１０４８５８（Ｐ２００６−１０４８５８Ａ）
【公開日】平成１８年４月２０日（２００６．４．２０）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００４−２９５５０７（Ｐ２００４−２９５５０７）
【出願日】平成１６年１０月８日（２００４．１０．８）
【出願人】（３０２０２１７９８）
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成１８年４月２０日（２００６．４．２０）
【国際特許分類】
【出願日】平成１６年１０月８日（２００４．１０．８）
【出願人】（３０２０２１７９８）
【Ｆターム（参考）】
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