説明

冊子

【課題】複数のページの端縁部に表示された内容によりゲームを行うことができる冊子を提供すること。
【解決手段】二人のプレーヤが冊子を対向させて行うゲームに用いられる冊子であって、複数のページの端縁部に、3つのジャンケン種別のそれぞれに対応する枚数を表示する枚数表示部20が設けられ、前記ゲームは、2人のプレーヤがジャンケンをし、ジャンケンに勝ったプレーヤの冊子に設けられた枚数表示部20に表示された前記枚数のうち、ジャンケンに勝ったプレーヤが出したジャンケン種別に対応する前記枚数に従って、ジャンケンに負けたプレーヤが自身の冊子のページをめくり、いずれかの冊子において所定のページに達した場合に勝敗が決定するゲームであることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、二人のプレーヤが冊子を対向させて行うゲームに用いられる冊子に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、自己のカードと対戦相手のカードを対向させて行うカードゲームにおいて、カードをバインダーに綴じたままの状態でゲームを行うことができるものが知られている(例えば、特許文献1)が、冊子の複数のページの端縁部に表示された内容によりゲームを行うことができるものはなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平7−204313号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、以上のような課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、複数のページの端縁部に表示された内容によりゲームを行うことができる冊子を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
(1)本発明は、二人のプレーヤが冊子を対向させて行うゲームに用いられる冊子であって、
複数のページの端縁部に、ページをめくらせる枚数を表示する枚数表示部が設けられ、
前記ゲームは、一方のプレーヤが、他方のプレーヤの冊子に設けられた前記枚数表示部の表示に従って自身の冊子のページをめくり、いずれかの冊子において所定のページに達した場合に勝敗が決定するゲームであることを特徴とする冊子に関する。
【0006】
本発明によれば、複数のページの端縁部に設けられた枚数表示部の表示によりゲームを行うことができる冊子を提供することができる。
【0007】
(2)また本発明に係る冊子では、
前記枚数表示部は、
3つのジャンケン種別のそれぞれに対応する前記枚数を表示し、
前記ゲームは、2人のプレーヤがジャンケンをし、ジャンケンに勝ったプレーヤの冊子に設けられた前記枚数表示部に表示された前記枚数のうち、ジャンケンに勝ったプレーヤが出したジャンケン種別に対応する前記枚数に従って、ジャンケンに負けたプレーヤが自身の冊子のページをめくるゲームであってもよい。
【0008】
本発明において、3つのジャンケン種別とは、ジャンケンのグー、チョキ、パーなどの相対的な優劣関係が巡回的(三竦みの関係)に予め定められた3つの種別をいう。
【0009】
本発明によれば、プレーヤが出すジャンケン種別によってページをめくらせる枚数を異ならせることができ、戦略的にゲームを行うことができる冊子を提供することができる。
【0010】
(3)また本発明に係る冊子では、
複数のページの端縁部に、プレーヤが前記枚数をカスタマイズすることができるカスタマイズ領域が更に設けられていてもよい。
【0011】
本発明において、プレーヤが前記枚数をカスタマイズすることができるカスタマイズ領域とは、例えば、プレーヤが、筆記具を用いて記載したり、所定のシールやマジックテープ(登録商標)を貼り付けたりすることができる領域をいう。
【0012】
本発明によれば、プレーヤが枚数表示部に表示された枚数をカスタマイズしてゲームを行うことができる冊子を提供することができる。
【0013】
(4)また本発明に係る冊子では、
前記枚数表示部が、
冊子の奇数ページ又は偶数ページに設けられていてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本実施形態の冊子の一例を示す図。
【図2】本実施形態の冊子を用いて行うゲームについて説明するための図。
【図3】ガード表示部について説明するための図。
【図4】第1のカスタマイズ領域について説明するための図。
【図5】図5(A)、図5(B)は、第2のカスタマイズ領域について説明するための図。
【図6】変形例について説明するための図。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本実施形態について説明する。なお、以下に説明する本実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また本実施形態で説明される構成の全てが、本発明の必須構成要件であるとは限らない。
【0016】
1.冊子の構成
図1に、本実施形態の冊子の一例を示す。本実施形態の冊子10は、学習用ノートであり、2人のプレーヤが冊子を対向させて行うゲームにも用いることができるものである。なお、冊子10の各ページ中央に配置される領域40は、本来の用途に使用される領域である。冊子10は、学習用ノートでなくもよく、書籍、雑誌、手帳、ルーズリーフなどのゲーム以外の本来の用途をもつ冊子であればどのようなものでもよい。
【0017】
冊子10には、複数のページの端縁部(本来の用途に使用される領域40以外の領域、余白部)に、ページをめくらせる枚数を表示する枚数表示部20が設けられている。枚数表示部20には、3つのジャンケン種別「グー」、「チョキ」、「パー」のそれぞれに対応する枚数(図1に示す例では、「6」、「3」、「12」)が表示されている。なお、プレーヤが戦略的にゲームを行うことができるように、少なくとも1つのジャンケン種別に対応する枚数を、他のジャンケン種別に対応する枚数と異なる枚数(数字)に設定することが好ましい。また、枚数表示部20に表示される枚数は、冊子10のそれぞれのページで異なる枚数としていてもよいし、同じ枚数としてもよい。
【0018】
また、冊子10には、複数のページの端縁部に、プレーヤが前記枚数をカスタマイズ(調整)することができる第1及び第2のカスタマイズ領域30、32が設けられている。第1のカスタマイズ領域30は、ゲージ表示となっており、プレーヤが鉛筆などの筆記具を用いてゲージ表示を構成する1〜5個の任意のマスを塗りつぶすことで、前記枚数をカスタマイズする領域である。また、第2のカスタマイズ領域32は、プレーヤが所定のシールを貼り付けることで、前記枚数をカスタマイズする領域である。
【0019】
なお、枚数表示部20と第1のカスタマイズ領域30は、冊子10の各見開きページの右側のページ(冊子10が右綴じの場合、偶数ページ)の端縁部に設けられ、第2のカスタマイズ領域32は、冊子10の各見開きページのうち左側のページ(冊子10が右綴じの場合、奇数ページ)の端縁部に設けられている。また本実施形態では、枚数表示部20、第1及び第2のカスタマイズ領域30、32を、冊子を対向させてゲームを行う場合に相手プレーヤから見え易くするために、冊子10のページの上部端縁部に配置しているが、下部端縁部や、左右の端縁部に配置するようにしてもよい。
【0020】
2.ゲームの概要
次に、図2を用いて、本実施形態の冊子を用いて行うゲームについて説明する。
【0021】
本実施形態の冊子を用いて行うゲームは、2人のプレーヤが冊子を対向させて行う。ここでは各プレーヤは、2冊の冊子を用いてゲームを行う。ゲームの開始にあたり各プレーヤは、2冊の冊子のうち、一方の冊子を攻撃用の冊子として選択し、他方の冊子を防御用の冊子とする。そして、2人のプレーヤは、各冊子を最初のページから見開きの状態にしてジャンケンをする。そして、ジャンケンに勝ったプレーヤの攻撃用冊子のページに設けられた枚数表示部に表示された枚数のうち、ジャンケンに勝ったプレーヤが出したジャンケン種別に対応する枚数に従って、ジャンケンに負けたプレーヤが自身の防御用冊子のページをめくる。なお、冊子が右綴じの場合には左側のページをめくり、冊子が左綴じの場合には右側のページをめくる。
【0022】
図2に示す例は、第1のプレーヤが2冊の冊子10a、10bを用い、第2のプレーヤが2冊の冊子10c、10dを用いてゲームを行う場合であって、冊子10a、10cを攻撃用冊子とし、冊子10b、10dを防御用冊子とした場合を示す。このとき、例えば、第1のプレーヤがジャンケン種別「グー」を出し、第2のプレーヤが「チョキ」を出した場合には、ジャンケンに負けた第2のプレーヤは、第1のプレーヤの攻撃用冊子10aの枚数表示部20aに表示されたジャンケン種別「グー」に対応する枚数「6」枚だけ、自身の防御用冊子10dのページをめくる。また、第1のプレーヤがジャンケン種別「グー」を出し、第2のプレーヤが「パー」を出した場合には、ジャンケンに負けた第1のプレーヤは、第2のプレーヤの攻撃用冊子10cの枚数表示部20cに表示されたジャンケン種別「パー」に対応する枚数「7」枚だけ、自身の防御用冊子10bのページをめくる。
【0023】
次に、各プレーヤは、攻撃用冊子と防御用冊子の役割を交代し(図2に示す例では、冊子10a、10cを防御用冊子とし、冊子10b、10dを攻撃用冊子とする)、全ての冊子10a、10b、10a、10cのページを1枚づつめくって、その状態で再びジャンケンを行い、次のターンを開始する。
【0024】
そして、いずれかのプレーヤの2冊の冊子のうち一方の冊子が最終ページ(所定のページの一例)に達した場合には、当該プレーヤは、一方の冊子の使用を停止し、他方の冊子を攻撃用及び防御用冊子としてゲームを続行する。例えば、図2に示す例において、第1のプレーヤの冊子10bが最終ページに達した場合には、第1のプレーヤは、冊子10aを攻撃用及び防御用冊子としてゲームを続行する。すなわち、ジャンケンに勝った場合には、冊子10aの枚数表示部20aの表示に従って第2のプレーヤの冊子をめくらせ、ジャンケンに負けた場合には、第2のプレーヤの冊子の枚数表示部の表示に従って冊子10aのページをめくる。
【0025】
このように、2人のプレーヤがジャンケンをしてジャンケンの結果と冊子のページに設けられた枚数表示部の表示に従って冊子のページをめくるゲームを繰り返し、その結果、一方のプレーヤの2冊の冊子がともに最終ページに達した場合には、勝敗が決定し、当該一方のプレーヤが敗者となり、他方のプレーヤが勝者となる。
【0026】
また、図3に示すように、冊子10は、左側ページの上部端縁部に、ガード表示部22が設けられたページを含んでいる。ガード表示部22は、冊子のページをめくる枚数を制限するための数字を表示する。
【0027】
すなわち、ジャンケンに負けたプレーヤが冊子をめくっている途中で、ガード表示部22が設けられたページに達した場合には、ジャンケンに負けたプレーヤは、ガード表示部22に表示された数字(図3の例では、「6」)が、ジャンケンに勝ったプレーヤの攻撃用冊子のページに設けられた枚数表示部に表示された枚数のうち、ジャンケンに勝ったプレーヤが出したジャンケン種別に対応する枚数と同じかそれ以上であることを条件に、ページをめくることを停止することができる。
【0028】
例えば、図2に示す例において、第1のプレーヤがジャンケン種別「グー」を出し、第2のプレーヤが「チョキ」を出し、第2のプレーヤが防御用冊子10dをめくっている途中に、図3に示すようなガード表示部22が設けられたページが現れた場合には、ガード表示部22に表示された数字「6」が、攻撃用冊子10aに表示されたジャンケン種別「グー」に対応する枚数「6」と同一であるから、第2のプレーヤはページをめくることを停止することができる。
【0029】
このように本実施形態によれば、ゲーム以外の本来の用途をもつ冊子の複数のページの端縁部に設けられた枚数表示部の表示によりゲームを行うことができ、ゲーム用のカードやカードを収納したバインダーなどがなくても手軽にゲームを楽しむことができる。また、3つのジャンケン種別のそれぞれに対応する枚数を表示する枚数表示部を設けることで、戦略的にゲームを楽しむことができる。例えば、図2に示す例において、第1のプレーヤの攻撃用冊子10aの枚数表示部20aの表示では、ジャンケン種別「パー」に対応する枚数が最も大きいため、第1のプレーヤは、第2のプレーヤがジャンケン種別「チョキ」を出すことを予想して、あえて、枚数の少ないジャンケン種別「グー」を出すといった駆け引きを楽しむことができる。
【0030】
3.枚数のカスタマイズ
次に、図4、図5(A)、図5(B)を用いて、カスタマイズ領域を用いた枚数のカスタマイズについて説明する。
【0031】
本実施形態の冊子10では、プレーヤは、冊子10の複数のページの端縁部に設けられた第1のカスタマイズ領域30を構成する5個のマスのうち、任意の数のマスを筆記具を用いて塗りつぶすことで、相手プレーヤの冊子10のページをめくらせる(或いは、自身の冊子10のページをめくる)枚数を調節することができる。
【0032】
図4に示す例では、第1のカスタマイズ領域30の2個のマスが塗りつぶされており、この例では、冊子10が攻撃用冊子である場合に、同一ページに設けられた枚数表示部20に表示された各ジャンケン種別に対応する枚数を2枚増やすことができる。すなわち、一方のプレーヤの攻撃用冊子である冊子10のページが、図4に示す状態であって、当該プレーヤが例えばジャンケン種別「グー」で勝った場合には、他方のプレーヤの防御用冊子のページを、ジャンケン種別「グー」に対応する6枚に加えて2枚よけいにめくらせることができる。また、一方のプレーヤの防御用冊子である冊子10が、図4に示す状態であって、当該プレーヤがジャンケンに負けた場合には、当該プレーヤは、他方のプレーヤの冊子の枚数表示部に表示された枚数に加えて、2枚よけいに自身の冊子のページをめくらなければならない。すなわち、第1のカスタマイズ領域30のマスを多く塗りつぶすほど、攻撃用冊子である場合に相手プレーヤの冊子のページをより多くめくらせる(攻撃力を高める)ことができると同時に、防御用冊子である場合に自身の冊子のページをより多くめくる(防御力を弱める)ことになる。
【0033】
また本実施形態の冊子10では、プレーヤは、冊子10の複数のページの端縁部に設けられた第2のカスタマイズ領域32に、冊子10に付属するカスタマイズ用シールを貼り付けることで、相手プレーヤの冊子10のページをめくらせる(或いは、自身の冊子10のページをめくる)枚数を調節することができる。
【0034】
図5(A)に、本実施形態の冊子10に付属する複数のカスタマイズ用シールの一例を示す。シール34aは、冊子10が攻撃用冊子である場合に有効となるシールであり、図5(B)に示すように、このシール34aを第2のカスタマイズ領域32に貼り付けておくと、右側ページに設けられた枚数表示部20に表示されたジャンケン種別「グー」に対応する枚数を3枚増やすことができる。すなわち、プレーヤがジャンケン種別「グー」で勝った場合に、相手プレーヤの防御用冊子のページを、ジャンケン種別「グー」に対応する6枚に加えて3枚よけいにめくらせることができる。
【0035】
また、シール34bは、ジャンケン種別「パー」で負けた場合に有効となるシールであり、このシール34bを第2のカスタマイズ領域32に貼り付けておくと、相手プレーヤの冊子の枚数表示部に表示された枚数を2枚減らすことができる。また、シール34cは、冊子10が防御用冊子である場合に有効となるシールであり、このシール34cを、ガード表示部22(図3参照)が設けられたページの第2のカスタマイズ領域32に貼り付けておくと、ガード表示部22に表示された数字を3だけ増やすことができる。
【0036】
なお、冊子10の各ページの第1及び第2のカスタマイズ領域30、32が設けられる部分について、用途に適した加工を施すようにしてもよい。例えば、第1及び第2のカスタマイズ領域30、32が設けられる部分にフィルムを貼り合わせる加工を施して、第1のカスタマイズ領域30を水性ペンで塗りつぶした場合に消し易くし、また、第2のカスタマイズ領域32にカスタマイズ用シールを貼り付けた場合に当該シールを剥がし易くするようにしてもよい。
【0037】
このように本実施形態によれば、冊子10のページの端縁部に第1及び第2のカスタマイズ領域30、32を設けることにより、プレーヤが枚数表示部20に表示された枚数をカスタマイズしてゲームを行うことができ、より戦略的にゲームを楽しむことができる。
【0038】
4.変形例
なお本発明は、上記実施形態で説明したものに限らず、種々の変形実施が可能である。例えば、明細書又は図面中の記載において広義や同義な用語として引用された用語は、明細書又は図面中の他の記載においても広義や同義な用語に置き換えることができる。
【0039】
例えば、本実施形態では、冊子の複数のページの端縁部に設けられる枚数表示部が、3つのジャンケン種別のそれぞれに対応する枚数(ページをめくらせる枚数)を表示する場合について説明したが、前記枚数表示部が、サイコロやルーレットの目に対応する前記枚数を表示するようにしてもよい。この場合には、冊子を用いたゲームは、2人のプレーヤがそれぞれ少なくとも1つのサイコロを振り(又はルーレットを回し)、相手より大きな目を出した一方のプレーヤの冊子に設けられた枚数表示部に表示された前記枚数のうち、当該プレーヤが出した目に対応する前記枚数に従って、他方のプレーヤが自身の冊子のページをめくるゲームとなる。また、前記枚数表示部が、1つの前記枚数を表示し、ジャンケンに勝った(又はサイコロやルーレットでより大きな目を出した)一方のプレーヤの冊子に設けられた前記枚数に従って、他方のプレーヤが自身の冊子のページをめくるようにしてもよい。また、前記枚数表示部が、1つの前記枚数を表示し、ジャンケンの勝敗(又はサイコロやルーレットの目の大小)に基づいて、左右いずれ側のページをめくるかを決めても良い。
【0040】
また、本実施例では、冊子の綴じ方により、左右いずれの側のページをめくるかを一定とした場合について説明したが、枚数表示部に枚数とともに左右いずれ側のページをめくるかを表示して、左右いずれ側のページをめくるかを変化させるようにしてもよい。その場合、冊子の途中のページからゲームを開始するようにしてもよい。
【0041】
また、本実施形態では、いずれか一方のプレーヤの冊子が最終ページに達した場合にゲームの勝敗が決定する場合について説明したが、いずれか一方のプレーヤの冊子が最終ページ以外の所定のページに達した場合にゲームの勝敗が決定するようにしてもよい。この場合には、当該所定のページの端縁部に、当該所定のページである旨(ゲームに使用できる最後のページである旨)の表示を設けることが好ましい。この場合には、枚数表示部に表示された枚数をめくり終わった際に、所定のページが開かれる必要があるため、枚数表示部に左右いずれ側のページをめくるかを表示することが好ましい。
【0042】
また、本実施形態では、冊子のページの上部端縁部のみに、枚数表示部、第1及び第2のカスタマイズ領域及びガード表示部を設ける場合について説明したが、図6に示すように、これらを冊子のページの上部端縁部に加えて、下部端縁部にも設けるようにしてもよい。そして、冊子の上部を相手プレーヤに向けた場合には、上部端縁部に設けた枚数表示部20u等の内容に従ってゲームを行い、冊子の下部を相手プレーヤに向けた場合には、下部端縁部に設けた枚数表示部20d等の内容に従ってゲームを行うようにしてもよい。この場合に、上部端縁部に設けた枚数表示部20uと下部端縁部に設けた枚数表示部20dとに表示される各ジャンケン種別に対応する枚数を、それぞれ異なる枚数にすることで、冊子の上部を相手プレーヤに向けた場合と、冊子の下部を相手プレーヤに向けた場合とで、内容の異なるゲームを楽しむことができる。
【符号の説明】
【0043】
10 冊子、20 枚数表示部、22 ガード表示部、30 第1のカスタマイズ領域、32 第2のカスタマイズ領域

【特許請求の範囲】
【請求項1】
2人のプレーヤが冊子を対向させて行うゲームに用いられる冊子であって、
複数のページの端縁部に、ページをめくらせる枚数を表示する枚数表示部が設けられ、
前記ゲームは、一方のプレーヤが、他方のプレーヤの冊子に設けられた前記枚数表示部の表示に従って自身の冊子のページをめくり、いずれかの冊子において所定のページに達した場合に勝敗が決定するゲームであることを特徴とする冊子。
【請求項2】
請求項1において、
前記枚数表示部は、
3つのジャンケン種別のそれぞれに対応する前記枚数を表示し、
前記ゲームは、2人のプレーヤがジャンケンをし、ジャンケンに勝ったプレーヤの冊子に設けられた前記枚数表示部に表示された前記枚数のうち、ジャンケンに勝ったプレーヤが出したジャンケン種別に対応する前記枚数に従って、ジャンケンに負けたプレーヤが自身の冊子のページをめくるゲームであることを特徴とする冊子。
【請求項3】
請求項1又は2において、
複数のページの端縁部に、プレーヤが前記枚数をカスタマイズすることができるカスタマイズ領域が更に設けられていることを特徴とする冊子。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれかにおいて、
前記枚数表示部が、
冊子の奇数ページ又は偶数ページに設けられていることを特徴とする冊子。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2011−206379(P2011−206379A)
【公開日】平成23年10月20日(2011.10.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−78636(P2010−78636)
【出願日】平成22年3月30日(2010.3.30)
【出願人】(000134855)株式会社バンダイナムコゲームス (1,157)