再接続方法および通信システム
【課題】基地局が隣接ノードに関する大量の情報を保持することなく、かつ、再接続トラヒックの集中を防ぐことのできる再接続方法を得ること。
【解決手段】移動端末が第1の基地局の配下から第2の基地局の配下へ移動し、再接続先の第2の基地局が移動端末のコンテキスト情報を取得する再接続方法であって、移動端末がユーザIDを含むID情報を通知するステップ(S14)と、第2の基地局がID情報に基づいて第1の基地局へID情報を通知するステップと、第1の基地局がID情報に基づいて移動端末のコンテキスト情報を第2の基地局へ送信するステップと、第2の基地局が基地局制御装置へID情報を通知して移動端末に対応するコンテキスト情報を取得するステップ(S22〜S24)と、を含み、第1の基地局が特定できなかった場合にコンテキスト情報を取得するステップを実施する。
【解決手段】移動端末が第1の基地局の配下から第2の基地局の配下へ移動し、再接続先の第2の基地局が移動端末のコンテキスト情報を取得する再接続方法であって、移動端末がユーザIDを含むID情報を通知するステップ(S14)と、第2の基地局がID情報に基づいて第1の基地局へID情報を通知するステップと、第1の基地局がID情報に基づいて移動端末のコンテキスト情報を第2の基地局へ送信するステップと、第2の基地局が基地局制御装置へID情報を通知して移動端末に対応するコンテキスト情報を取得するステップ(S22〜S24)と、を含み、第1の基地局が特定できなかった場合にコンテキスト情報を取得するステップを実施する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、3GPP(3rd Generation Partnership Project)等で規定された通信規格を適用した無線通信システムにおける再接続方法に関する。
【背景技術】
【0002】
3GPPネットワーク(3GPPで規定された通信規格を適用したネットワーク)において、再接続を行う方法の一つとしてU−RNTI(UTRAN Radio Network Temporary Identifier)やC−ID(Cell Identifier)などを用いる方法が存在する。たとえば、移動端末(UE:User Equipment)と、移動端末と無線通信を行うeNB(Enhanced NodeB)またはRNC(Radio Network Controller)と、eNBまたはRNCを制御するMME/UPE4(Mobile Management Entity/User Plane Entity)と、で構成される無線制御ネットワークを仮定する。
【0003】
再接続に関して3GPPはつぎのような方法を規定している。まず、移動端末があるeNB(またはRNC)と通信を行っており、移動により他のeNB(またはRNC)のサービスエリアへ移り、再接続を行うとする。このとき、再接続の前に、移動端末は再接続先のeNB(またはRNC)へU−RNTIやC−IDなどを通知する。そして、再接続先のeNB(またはRNC)はU−RNTIやC−IDなどに基づいて移動元(移動前にその移動端末が接続していた)のeNB(またはRNC)を特定し、移動元のeNB(またはRNC)からその移動端末のUEコンテキスト(移動端末に関する様々な情報)を取得して、再接続を行う。
【0004】
また、再接続の別方法として下記非特許文献1に記載の方法が存在する。下記非特許文献1では、移動端末が移動により他のeNB(またはRNC)に再接続する前に移動端末は再接続先のeNB(またはRNC)へU−RNTIやC−IDなどを通知するところは上記方法と同様である。その後、再接続先のeNB(またはRNC)はMME/UPE4へU−RNTIやC−IDなどを通知し、MME/UPE4がその移動端末のUEコンテキストを特定する。そして、MME/UPE4が再接続先のeNB(またはRNC)へ特定したUEコンテキストを通知する。このようにして、再接続先のeNB(またはRNC)がその移動端末のUEコンテキストを取得して、再接続を行う。
【0005】
【非特許文献1】3GPP Specification,“TSG−RAN WG#56bis Issues for connection re−establishment”,January 2007
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記従来の3GPPネットワークの再接続方法によれば、再接続先のeNB(またはRNC)が、移動前に移動端末が接続していたeNB(またはRNC)からUEコンテキストを取得する。このため、各eNB(またはRNC)は、移動端末がハンドオーバにより接続する隣接セル,再接続の可能性のあるセルなどを含む隣接ノードに関する情報を保持している必要がある、という問題があった。また、移動端末の移動による再接続だけでなく、移動端末が接続していたeNB(またはRNC)に障害が生じた場合にも他のeNB(またはRNC)に再接続を行うことになるが、この場合、再接続先のeNB(またはRNC)が、接続元のeNB(またはRNC)からUEコンテキストを取得しようとしても、取得できない可能性が極めて高い、という問題があった。
【0007】
また、上記非特許文献1に記載の再接続方法では、上記の問題は改善されるが、各eNB(またはRNC)がMME/UPEからUEコンテキストを取得することになるため、再接続によるトラヒックがMME/UPEに集中する、という問題がある。
【0008】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、各eNB(またはRNC)が隣接ノードに関する大量な情報を保持することなく、かつ、再接続トラヒックの集中を防ぐことのできる再接続方法および通信システムを得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、移動端末、前記移動端末と無線接続する基地局、および前記基地局を制御する基地局制御装置で構成される通信システムにおいて、前記移動端末が第1の基地局の配下から第2の基地局の配下へ移動した後に、再接続先の第2の基地局が前記移動端末との通信に関する情報であるコンテキスト情報を取得する場合の再接続方法であって、前記移動端末が、前記第2の基地局と無線コネクションを確立すると同時に、自身の識別子であるユーザIDを含むID情報を通知する第1のID情報通知ステップと、前記第2の基地局が、前記ID情報に基づいて前記第1の基地局を特定する基地局特定ステップと、前記第2の基地局が、特定した第1の基地局へ前記ID情報を通知する第2のID情報通知ステップと、前記第1の基地局が、前記ID情報に基づいて前記移動端末に対応するコンテキスト情報を特定するコンテキスト特定ステップと、前記第1の基地局が、特定したコンテキスト情報を前記第2の基地局へ送信するコンテキスト送信ステップと、前記第2の基地局が、自身を制御する基地局制御装置へ前記ID情報を通知して、前記移動端末に対応するコンテキスト情報を取得するコンテキスト取得ステップと、を含み、前記基地局特定ステップで前記第1の基地局が特定できなかった場合に、前記コンテキスト取得ステップを実施することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
この発明によれば、再接続先の基地局(eNBまたはRNC)が、通常は、接続元の基地局から移動端末のUEコンテキストを取得し、接続元の基地局を特定できなかった場合には、基地局制御装置(MME/UPE)から移動端末のUEコンテキストを取得するようにしたので、各基地局は隣接ノードに関する大量の情報を保持することなく、かつ、再接続トラヒックの集中を防ぐことができる、という効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下に、本発明にかかる再接続方法および通信システムの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0012】
実施の形態1.
図1は、本発明にかかる通信システムの実施の形態1の構成例を示す図である。図1に示すように、本実施の形態の通信システムは、移動可能な無線端末である移動端末1と、移動端末1と無線接続する基地局であるeNB2−1,2−2と、eNB2−1,2−2を制御する基地局制御装置であるMME/UPE3と、で構成され、eNB2−1,eNB2−2,MME/UPE3は移動体ネットワーク4で接続されている。なお、eNB2−1,2−2は、ここではEnhanced NodeB(eNB)としているが、Enhanced NodeBに限らず、Radio Network Controller(RNC)などとしてもよい。また、eNBの局数は2局に限らず、何局で構成してもよい。
【0013】
移動端末1がeNB2−1の配下から再接続によりeNB2−2の配下へ移動する動作(再接続手順)について、図2−1,2−2,2−3を用いて説明する。
【0014】
図2−1は、再接続先のeNB2−2が接続元のeNB2−1から移動端末のUEコンテキストを取得できる場合の再接続手順の一例を示すフローチャートである。まず、移動端末1は、eNB2−1との間で、所定の無線コネクション確立方法でコネクションを確立し通信中であるとする(ステップS11)。所定の無線コネクション確立方法としては、特に制約はなく一般的な無線コネクション確立方法であればよい。
【0015】
つぎに、移動端末1はeNB2−1の配下となるエリアから、eNB2−2の配下となるエリアに移動する(ステップS12)。そして、移動端末1は、eNB2−1との無線コネクションを解放し(ステップS13)、eNB2−2との間で所定の無線コネクション確立方法で無線コネクションを確立する(ステップS14)。このとき、移動端末1は、ID情報(Identifier)として、eNB2−2へユーザID(U−RNTIやIMSI(International Mobile Subscriber Identity)など)と、移動端末1が通信していたeNB2−1に対応するセルIDまたはeNB2−1に対応する基地局ID(C−IDやeNB IDなど)と、を通知する。ID情報は、ユーザIDのみとする、または、ユーザIDと、eNB2−1に対応するセルIDおよび基地局IDとしてもよい。
【0016】
そして、eNB2−2は、ステップS14で通知されたID情報に基づいて移動端末1が再接続の前に通信していたeNB2−1を特定する(ステップS15)。そして、UEコンテキストを取得のために、特定したeNB2−1へ移動端末1のユーザIDとセルIDまたは基地局IDと、を通知する(ステップS16)。eNB2−1は、ステップS16で通知されたユーザIDに対応するUEコンテキストを特定し(ステップS17)、特定したUEコンテキストをeNB2−2へ通知する(ステップS18)。そして、eNB2−2は、通知されたUEコンテキストに基づいて移動端末1との再接続を行い、再接続の完了後に、移動端末1の通信が再開される(ステップS19)。
【0017】
以上の図2−1の例は、従来の再接続方法と同様にeNB2−2が隣接ノードの情報を保持し、かつ、接続元のeNB2−1がeNB2−2へ正しくUEコンテキストを通知できた場合の手順である。本実施の形態では、eNB2−2が、接続元のeNB2−1からUEコンテキストを取得できなかった場合にも対応できるよう、つぎの手順による再接続も行う。
【0018】
図2−2は、再接続先のeNB2−2が、接続元のeNB2−1からUEコンテキストを取得できなかった場合の再接続手順の一例を示すフローチャートである。ステップS11〜ステップS16までは、図2−1の例と同様である。eNB2−1が、ステップS16の通知に対応するUEコンテキストが特定できなかったとする(ステップS20)。このときは、eNB2−1は、eNB2−2へUEコンテキストの特定ができなかったことを示す特定不可通知を送信する(ステップS21)。
【0019】
eNB2−2は、特定不可通知を受信すると、ステップS14で通知されたID情報とを、MME/UPE3へ通知する(ステップS22)。そして、MME/UPE3は、通知されたユーザIDに基づいて対応するUEコンテキストを特定し(ステップS23)、特定したUEコンテキストをeNB2−2へ通知する(ステップS24)。なお、MME/UPE3は、ユーザIDに対応するUEコンテキストを保持していることとする。ステップS19は、図2−1の例と同様である。
【0020】
また、eNB2−2が隣接ノードの情報(隣接ノードがどのユーザIDの移動端末と通信を行っているかなどを含む)を保持していない場合、eNB2−1が障害により停止している場合などには、ステップS15でeNB2−1を特定することができない。本実施の形態では、この場合にも再接続が行えるようつぎのような手順でも再接続を行う。
【0021】
図2−3は、再接続先のeNB2−2が、接続元のeNB2−1を特定できなかった場合の再接続手順の一例を示すフローチャートである。ステップS11〜ステップS14までは図2−1の例と同様である。ステップS14の後に、eNB2−2は、eNB2−1を特定できなかったとする(ステップS25)。eNB2−1を特定できない状態とは、eNB2−1に対する通信が可能な情報を保持していない、または、情報は保持していて通信を試みても応答がなかった場合、などを含む。ステップS25の後は、図2−2の例と同様にステップS22,ステップS23,ステップS24,ステップS19を実施する。
【0022】
以上のように、本実施の形態では、再接続先のeNB2−2は、通常は、接続元のeNB2−1から移動端末1のUEコンテキストを取得し、再接続先のeNB2−2がeNB2−1から移動端末1に関するUEコンテキストの特定不可通知を受信した場合、および、接続元のeNB2−1を特定できなかった場合には、MME/UPE3から移動端末1のUEコンテキストを取得するようにした。このため、各eNBが隣接ノードに関する情報を保持していない場合でも、再接続先のUEコンテキストを取得することができ、また、通常の手順では接続元のeNB2−1からUEコンテキストを取得するため、再接続トラヒックの集中を防ぐことができる。
【0023】
実施の形態2.
図3は、本発明にかかる通信システムの実施の形態2の構成例を示す図である。図3に示すように、本実施の形態の通信システムは、実施の形態1のMME/UPE3をMME/UPE3−1,3−2に替える以外は、実施の形態1の通信システムと同様である。MME/UPE3−1,3−2は、それぞれ実施の形態1のMME/UPE3と同様の機能を有する。実施の形態1と同様の機能を有する構成要素は、実施の形態1と同一の符号を付して説明を省略する。
【0024】
本実施の形態では、eNB2−1はMME/UPE3−1の制御下にあり、eNB2−2はMME/UPE3−2の制御下にあるとする。このように、移動端末1の接続元のeNB2−1と再接続先のeNB2−2が異なるMME/UPEの制御下にある場合の再接続方法について説明する。
【0025】
図4は、本実施の形態の再接続手順の一例を示すフローチャートである。ステップS11〜ステップS14およびステップS25までは実施の形態1の図2−3と同様である。ステップS25の後、eNB2−2はMME/UPE3−2にステップS14で通知されたID情報を通知する(ステップS31)。そして、MME/UPE3−2は、通知されたID情報に基づいて移動端末1が移動前に接続していたeNB2−1を制御していたMME/UPE3−1を特定する(ステップS32)。なお、各MME/UPEは、ユーザIDごとに、ユーザIDに対応する移動端末と接続しているeNBを制御するMME/UPEとの対応を保持していることとする。
【0026】
そして、MME/UPE3−2は、特定したMME/UPE3−1へ通知されたID情報を通知する(ステップS33)。MME/UPE3−1は、その通知を受信すると、通知されたID情報に基づいて移動端末1に対応するUEコンテキストを特定し(ステップS34)、特定したUEコンテキストをMME/UPE3−2へ通知する(ステップS35)。そして、MME/UPE3−2は、通知されたUEコンテキストをeNB2−2へ通知する(ステップS36)。ステップS19は実施の形態1と同様である。
【0027】
なお、ステップS14の後に、eNB2−2がeNB2−1を特定できた場合には、実施の形態1の図2−1と同様の処理を行う。また、その際に、eNB2−1がステップS16の後に、移動端末1のUEコンテキストの特定ができなかった場合には、図2−2のステップS20,21を実施し、その後に、上述のステップS31以降の処理を行うようにしてもよい。
【0028】
以上のように、本実施の形態では、再接続先のeNB2−2は、移動端末1の接続元のeNB2−1を特定できなかった場合には、自装置を制御するMME/UPE3−2にID情報を送信するようにした。そして、MME/UPE3−2がID情報に基づいて移動端末1の接続元のeNB2−1を制御していたMME/UPE3−1を特定して、MME/UPE3−1から移動端末1のUEコンテキストを取得し、eNB2−2に通知するようにした。このため、再接続先のeNBと接続元のeNBを制御する制御装置が異なる場合にも、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
【0029】
実施の形態3.
図5は、実施の形態3の再接続手順の一例を示すフローチャートである。本実施の形態の通信システムの構成は実施の形態2と同様である。本実施の形態でも、実施の形態2と同様に、eNB2−1はMME/UPE3−1の制御下にあり、eNB2−2はMME/UPE3−2の制御下にあるとする。
【0030】
図5のステップS11〜ステップS14,ステップS25,ステップS31〜ステップS33は、実施の形態2と同様である。ステップS33の後、MME/UPE3−1は、ステップS33で通知されたID情報に基づいて移動端末1と接続していたeNB2−1を特定する(ステップS41)。なお、実施の形態2と同様に、各MME/UPEは、ユーザIDごとに、ユーザIDに対応する移動端末と接続しているeNBと、そのeNBを制御するMME/UPEとの対応を保持していることとする。
【0031】
そして、MME/UPE3−1は、特定したeNB2−1へステップS33で通知されたID情報を通知する(ステップS42)。eNB2−1は、通知されたID情報に基づいて移動端末1に対応するUEコンテキストを特定し(ステップS43)、特定したUEコンテキストをMME/UPE3−1に通知する(ステップS44)。そして、MME/UPE3−1は、通知されたUEコンテキストをMME/UPE3−2に通知し(ステップS45)、MME/UPE3−2は、そのUEコンテキストをeNB2−2へ送信する(ステップS46)。その後、実施の形態1と同様にステップS19を実施する。
【0032】
なお、ステップS14の後に、eNB2−2がeNB2−1を特定できた場合には、実施の形態1の図2−1と同様の処理を行う。また、その際に、eNB2−1がステップS16の後に、移動端末1のUEコンテキストの特定ができなかった場合には、図2−2のステップS20,21を実施し、その後に、上述のステップS31以降の処理を行うようにしてもよい。
【0033】
以上のように、本実施の形態では、再接続先のeNB2−2は、移動端末1の接続元のeNB2−1を特定できなかった場合には、自装置を制御するMME/UPE3−2にID情報を送信するようにした。そして、MME/UPE3−2がID情報に基づいて移動端末1の接続元のeNB2−1を制御していたMME/UPE3−1を特定して、MME/UPE3−1が、移動端末1と接続していたeNB2−1を特定してeNB2−1からUEコンテキストを取得してMME/UPE3−2に通知し、さらにMME/UPE3−2がUEコンテキストをeNB2−2に通知するようにした。このため、再接続先のeNBと接続元のeNBを制御する制御装置が異なる場合にも、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
【0034】
実施の形態4.
図6は、実施の形態4の再接続手順の一例を示すフローチャートである。本実施の形態の通信システムの構成は実施の形態2と同様である。本実施の形態でも、実施の形態2と同様に、eNB2−1はMME/UPE3−1の制御下にあり、eNB2−2はMME/UPE3−2の制御下にあるとする。
【0035】
図6のステップS11〜ステップS14,ステップS25,ステップS31〜ステップS32は、実施の形態2と同様である。ステップS32の後、MME/UPE3−2は、eNB2-2にMME/UPE3−1の識別子を含む情報を通知する(ステップS51)。このときの情報は、eNB2-2がMME/UPE3−1と通信が可能な情報とする。そして、eNB2-2は、ステップS14で通知されたID情報をMME/UPE3−1に通知する(ステップS52)。そして、MME/UPE3−1は、通知されたID情報に基づいて移動端末1に対応するUEコンテキストを特定し(ステップS53)、特定したUEコンテキストをeNB2−2に通知する(ステップS54)。その後、実施の形態1と同様にステップS19を実施する。
【0036】
なお、ステップS14の後に、eNB2−2がeNB2−1を特定できた場合には、実施の形態1の図2−1と同様の処理を行う。また、その際に、eNB2−1がステップS16の後に、移動端末1のUEコンテキストの特定ができなかった場合には、図2−2のステップS20,21を実施し、その後に、上述のステップS31以降の処理を行うようにしてもよい。
【0037】
以上のように、本実施の形態では、再接続先のeNB2−2は、移動端末1の接続元のeNB2−1を特定できなかった場合には、自装置を制御するMME/UPE3−2にID情報を送信するようにした。そして、MME/UPE3−2がID情報に基づいて移動端末1の接続元のeNB2−1を制御していたMME/UPE3−1を特定して、MME/UPE3−1に関する情報をeNB2−2に通知するようにした。さらに、eNB2−2は、MME/UPE3−1から移動端末1に対応するUEコンテキストを取得するようにした。このため、再接続先のeNBと接続元のeNBを制御する制御装置が異なる場合にも、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
【0038】
実施の形態5.
図7は、実施の形態5の再接続手順の一例を示すフローチャートである。本実施の形態の通信システムの構成は実施の形態2と同様である。本実施の形態でも、実施の形態2と同様に、eNB2−1はMME/UPE3−1の制御下にあり、eNB2−2はMME/UPE3−2の制御下にあるとする。
【0039】
図7のステップS11〜ステップS14,ステップS25,ステップS31〜ステップS32,ステップS51,52は、実施の形態4と同様である。ステップS52の後、MME/UPE3−1は、ステップS52で通知されたID情報に基づいて移動端末1と接続していたeNB2−1を特定し(ステップS61)、特定したeNB2−1へ通知されたID情報を通知する(ステップS62)。そして、eNB2−1は、通知されたID情報に基づいて移動端末1のUEコンテキストを特定し(ステップS63)、特定したUEコンテキストをMME/UPE3−1へ通知する(ステップS64)。MME/UPE3−1は、通知されたUEコンテキストをeNB2−2へ通知する(ステップS65)。その後、実施の形態1と同様にステップS19を実施する。
【0040】
以上のように、本実施の形態では、再接続先のeNB2−2は、移動端末1の接続元のeNB2−1を特定できなかった場合には、自装置を制御するMME/UPE3−2にID情報を送信するようにした。そして、MME/UPE3−2がID情報に基づいて移動端末1の接続元のeNB2−1を制御していたMME/UPE3−1を特定して、MME/UPE3−1に関する情報をeNB2−2に通知するようにした。さらに、eNB2−2は、ID情報をMME/UPE3−1に通知し、MME/UPE3−1が移動端末1と接続していたeNB2−1を特定するようにした。そして、MME/UPE3−1がeNB2−1から移動端末1に対応するUEコンテキストを取得し、eNB2−2にそのUEコンテキストを通知するようにした。このため、再接続先のeNBと接続元のeNBを制御する制御装置が異なる場合にも、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
【0041】
実施の形態6.
図8は、実施の形態6の再接続手順の一例を示すフローチャートである。本実施の形態の通信システムの構成は実施の形態2と同様である。本実施の形態でも、実施の形態2と同様に、eNB2−1はMME/UPE3−1の制御下にあり、eNB2−2はMME/UPE3−2の制御下にあるとする。
【0042】
図8のステップS11〜ステップS14,ステップS25,ステップS31〜ステップS32は、実施の形態2と同様である。ステップS32の後、MME/UPE3−2は、ステップS31で通知されたID情報と、ID情報を送信したeNB2−2の識別子を含む情報をMME/UPE3−1へ通知する(ステップS71)。この情報は、eNB2−2との通信に必要な情報とする。そして、MME/UPE3−1は、通知されたID情報に基づいて移動端末1に対応するUEコンテキストを特定し(ステップS72)、また、eNB2−2に関する情報に基づいてeNB2−2を特定する(ステップS73)。そして、MME/UPE3−1は、特定したUEコンテキストを、特定したeNB2−2へ通知する(ステップS74)。その後、実施の形態1と同様にステップS19を実施する。
【0043】
以上のように、本実施の形態では、再接続先のeNB2−2は、移動端末1の接続元のeNB2−1を特定できなかった場合には、自装置を制御するMME/UPE3−2にID情報を送信するようにした。そして、MME/UPE3−2がID情報に基づいて移動端末1の接続元のeNB2−1を制御していたMME/UPE3−1を特定して、MME/UPE3−1へID情報とeNB2−2に関する情報を通知するようにした。MME/UPE3−1は、通知されたID情報に基づいて移動端末1のUEコンテキストを特定して、通知されたeNB2−2に関する情報に基づいてeNB2−2を特定し、eNB2−2へ特定したUEコンテキストを送信するようにした。このため、再接続先のeNBと接続元のeNBを制御する制御装置が異なる場合にも、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
【0044】
実施の形態7.
図9は、実施の形態7の再接続手順の一例を示すフローチャートである。本実施の形態の通信システムの構成は実施の形態2と同様である。本実施の形態でも、実施の形態2と同様に、eNB2−1はMME/UPE3−1の制御下にあり、eNB2−2はMME/UPE3−2の制御下にあるとする。
【0045】
図9のステップS11〜ステップS14,ステップS25,ステップS31〜ステップS32,ステップS71は、実施の形態6と同様である。ステップS71の後、MME/UPE3−1は、ステップS71で通知されたID情報に基づいて移動端末1と接続していたeNB2−1を特定する(ステップS81)。そして、MME/UPE3−1は、ステップS71で通知されたID情報とeNB2−2に関する情報を特定したeNB2−1へ送信する(ステップS82)。
【0046】
そして、eNB2−1は、通知されたID情報に基づいて移動端末1に対応するUEコンテキストを特定し(ステップS83)、通知されたeNB2−2に関する情報に基づいてeNB2−2を特定する(ステップS84)。そして、特定したUEコンテキストを特定したeNB2−2へ通知する(ステップS85)。その後、実施の形態1と同様にステップS19を実施する。
【0047】
以上のように、本実施の形態では、再接続先のeNB2−2は、移動端末1の接続元のeNB2−1を特定できなかった場合には、自装置を制御するMME/UPE3−2にID情報を送信するようにした。そして、MME/UPE3−2が移動端末1の接続していたeNB2−1を制御していたMME/UPE3−1を特定し、MME/UPE3−1へ、ID情報とeNB2−2に関する情報を送信する。MME/UPE3−1は、ID情報に基づいて移動端末1を制御していたeNB2−1を特定し、eNB2−1へID情報とeNB2−2に関する情報を通知する。そして、eNB2−1は、ID情報に基づいて移動端末1に対応するUEコンテキストを特定し、特定したUEコンテキストをeNB2−2へ送信するようにした。このため、再接続先のeNBと接続元のeNBを制御する制御装置が異なる場合にも、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
【0048】
実施の形態8.
図10は、実施の形態8の再接続手順の一例を示すフローチャートである。本実施の形態の通信システムの構成は実施の形態2と同様である。本実施の形態でも、実施の形態2と同様に、eNB2−1はMME/UPE3−1の制御下にあり、eNB2−2はMME/UPE3−2の制御下にあるとする。
【0049】
図10のステップS11〜ステップS14,ステップS25,ステップS31〜ステップS32,ステップS51は、実施の形態4と同様である。ステップS51の後、eNB2−2は、ステップS14で通知されたID情報とeNB2−2に関する情報を、MME/UPE3−1へ通知する(ステップS91)。そして、MME/UPE3−1は、通知されたID情報に基づいて移動端末1に接続していたeNB2−1を特定し(ステップS92)、ステップS91で通知されたID情報とeNB2−2に関する情報を、eNB2−1へ通知する(ステップS93)。
【0050】
eNB2−1は、通知されたID情報に基づいて移動端末1に対応するUEコンテキストを特定し(ステップS94)、eNB2−2に関する情報に基づいてeNB2−2を特定する(ステップS95)。eNB2−1は、特定したUEコンテキストをeNB2−2へ通知する(ステップS96)。その後、実施の形態1と同様にステップS19を実施する。
【0051】
以上のように、本実施の形態では、再接続先のeNB2−2は、移動端末1の接続元のeNB2−1を特定できなかった場合には、自装置を制御するMME/UPE3−2にID情報を送信するようにした。そして、MME/UPE3−2が移動端末1の接続していたeNB2−1を制御していたMME/UPE3−1を特定し、eNB2−2へMME/UPE3−1に関する情報を送信する。eNB2−2は、ID情報とeNB2−2に関する情報をMME/UPE3−1へ通知して、MME/UPE3−1がeNB2−1へ、ID情報とeNB2−2に関する情報を通知し、eNB2−1が移動端末1に対応するUEコンテキストをeNB2−2へ通知するようにした。このため、再接続先のeNBと接続元のeNBを制御する制御装置が異なる場合にも、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
【0052】
実施の形態9.
図11は、実施の形態9の再接続手順の一例を示すフローチャートである。本実施の形態の通信システムの構成は実施の形態2と同様である。本実施の形態でも、実施の形態2と同様に、eNB2−1はMME/UPE3−1の制御下にあり、eNB2−2はMME/UPE3−2の制御下にあるとする。
【0053】
図11のステップS11〜ステップS14,ステップS25,ステップS31〜ステップS32,ステップS51,ステップS52,ステップS61は、実施の形態5と同様である。ステップS61の後、MME/UPE3−1は、eNB2−1に関する情報をeNB2−2に通知する(ステップS101)。eNB2−2は、ステップS14で通知されたID情報をeNB2−1へ通知する(ステップS102)。そして、eNB2−1は、ID情報に基づいて移動端末1に対応するUEコンテキストを特定し(ステップS103)、特定したUEコンテキストをeNB2−2へ通知する(ステップS104)。その後、実施の形態1と同様にステップS19を実施する。
【0054】
以上のように、本実施の形態では、再接続先のeNB2−2は、移動端末1の接続元のeNB2−1を特定できなかった場合には、自装置を制御するMME/UPE3−2にID情報を送信するようにした。そして、MME/UPE3−2がID情報に基づいて移動端末1の接続元のeNB2−1を制御していたMME/UPE3−1を特定して、MME/UPE3−1に関する情報をeNB2−2に通知するようにした。さらに、eNB2−2は、ID情報をMME/UPE3−1に通知し、MME/UPE3−1が移動端末1と接続していたeNB2−1を特定するようにした。そして、MME/UPE3−1がeNB2−2へeNB2−1に関する情報を送信し、eNB2−2がeNB2−1から移動端末1に対応するUEコンテキストを取得するようにした。このため、再接続先のeNBと接続元のeNBを制御する制御装置が異なる場合にも、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
【0055】
実施の形態10.
図12は、実施の形態10の再接続手順の一例を示すフローチャートである。本実施の形態の通信システムの構成は実施の形態2と同様である。本実施の形態でも、実施の形態2と同様に、eNB2−1はMME/UPE3−1の制御下にあり、eNB2−2はMME/UPE3−2の制御下にあるとする。
【0056】
図12のステップS11〜ステップS14,ステップS25,ステップS31〜ステップS33,ステップS41は、実施の形態3と同様である。ステップS41の後、MME/UPE3−1は、MME/UPE3−2へeNB2−1に関する情報を通知する(ステップS111)。MME/UPE3−2は、ステップS31で通知されたID情報を、ステップS111で通知されたeNB2−1に関する情報に基づいてeNB2−1を特定してeNB2−1へ通知する(ステップS112)。そして、eNB2−1は、通知されたID情報に基づいて移動端末1のUEコンテキストと特定し(ステップS113)、特定したUEコンテキストをMME/UPE3−2へ通知する(ステップS114)。MME/UPE3−2は通知されたUEコンテキストをeNB2−2へ通知する(ステップS115)。その後、実施の形態1と同様にステップS19を実施する。
【0057】
以上のように、本実施の形態では、再接続先のeNB2−2は、移動端末1の接続元のeNB2−1を特定できなかった場合には、自装置を制御するMME/UPE3−2にID情報を送信するようにした。そして、MME/UPE3−2がID情報に基づいて移動端末1の接続元のeNB2−1を制御していたMME/UPE3−1を特定して、MME/UPE3−1が、移動端末1と接続していたeNB2−1を特定し、eNB2−1に関する情報をMME/UPE3−2に通知する。そして、MME/UPE3−2がeNB2−1から移動端末1に対応するUEコンテキストを取得して、eNB2−2に取得したUEコンテキストを通知するようにした。このため、再接続先のeNBと接続元のeNBを制御する制御装置が異なる場合にも、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
【0058】
実施の形態11.
図13は、実施の形態11の再接続手順の一例を示すフローチャートである。本実施の形態の通信システムの構成は実施の形態2と同様である。本実施の形態でも、実施の形態2と同様に、eNB2−1はMME/UPE3−1の制御下にあり、eNB2−2はMME/UPE3−2の制御下にあるとする。
【0059】
図13のステップS11〜ステップS14,ステップS25,ステップS31〜ステップS33,ステップS41,ステップS111は、実施の形態10と同様である。ステップS111の後、MME/UPE3−2は、ステップS31で通知されたID情報と、eNB2−2に関する情報とをeNB2−1へ通知する(ステップS121)。そして、eNB2−1は、通知されたID情報に基づいて移動端末1に対応するUEコンテキストを特定し(ステップS122)、eNB2−2に関する情報に基づいてeNB2−2を特定する(ステップS123)。そして、特定したUEコンテキストをeNB2−2へ通知する(ステップS124)。その後、実施の形態1と同様にステップS19を実施する。
【0060】
以上のように、本実施の形態では、再接続先のeNB2−2は、移動端末1の接続元のeNB2−1を特定できなかった場合には、自装置を制御するMME/UPE3−2にID情報を送信するようにした。そして、MME/UPE3−2が、ID情報に基づいて移動端末1の接続元のeNB2−1を制御していたMME/UPE3−1を特定して、MME/UPE3−1へID情報を通知し、MME/UPE3−1が移動端末1と接続していたeNB2−1を特定し、eNB2−1に関する情報をMME/UPE3−2に通知する。そして、MME/UPE3−2がeNB2−1にID情報とeNB2−2に関する情報を通知し、eNB2−1はID情報に基づいて移動端末1に対応するUEコンテキストを特定して、特定したUEコンテキストをeNB2−2に通知するようにした。このため、再接続先のeNBと接続元のeNBを制御する制御装置が異なる場合にも、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
【0061】
実施の形態12.
図14は、実施の形態12の再接続手順の一例を示すフローチャートである。本実施の形態の通信システムの構成は実施の形態2と同様である。本実施の形態でも、実施の形態2と同様に、eNB2−1はMME/UPE3−1の制御下にあり、eNB2−2はMME/UPE3−2の制御下にあるとする。
【0062】
図14のステップS11〜ステップS14,ステップS25,ステップS31〜ステップS33,ステップS41は、実施の形態3と同様である。ステップS41の後、MME/UPE3−1は、ステップS33で通知されたID情報と、MME/UPE3−2に関する情報とをeNB2−1へ通知する(ステップS131)。そして、eNB2−1は、通知されたID情報に基づいて移動端末1に対応するUEコンテキストを特定し(ステップS132)、MME/UPE3−2に関する情報に基づいてMME/UPE3−2を特定する(ステップS133)。そして、特定したUEコンテキストをMME/UPE3−2へ通知し(ステップS134)、MME/UPE3−2は、eNB2−2へ通知されたUEコンテキストを通知する(ステップS135)。その後、実施の形態1と同様にステップS19を実施する。
【0063】
以上のように、本実施の形態では、再接続先のeNB2−2は、移動端末1の接続元のeNB2−1を特定できなかった場合には、自装置を制御するMME/UPE3−2にID情報を送信するようにした。そして、MME/UPE3−2が、ID情報に基づいて移動端末1の接続元のeNB2−1を制御していたMME/UPE3−1を特定して、MME/UPE3−1へID情報を通知し、MME/UPE3−1が移動端末1と接続していたeNB2−1を特定し、eNB2−1へID情報とMME/UPE3−1に関する情報を通知する。そして、eNB2−1はID情報に基づいて移動端末1に対応するUEコンテキストを特定して、特定したUEコンテキストをMME/UPE3−2へ通知し、MME/UPE3−2が通知されたUEコンテキストをeNB2−2へ通知するようにした。このため、再接続先のeNBと接続元のeNBを制御する制御装置が異なる場合にも、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
【0064】
実施の形態13.
図15は、実施の形態13の再接続手順の一例を示すフローチャートである。本実施の形態の通信システムの構成は実施の形態2と同様である。本実施の形態でも、実施の形態2と同様に、eNB2−1はMME/UPE3−1の制御下にあり、eNB2−2はMME/UPE3−2の制御下にあるとする。
【0065】
図15のステップS11〜ステップS14,ステップS25は、実施の形態1と同様である。ステップS25の後、実施の形態1のステップS31と同様にeNB2−2はID情報をMME/UPE3−2へ送信するが、このとき、eNB2−2に関する情報も同時に送信する(ステップS141)。その後の、ステップS32,ステップS71,ステップS81は、実施の形態7と同様である。ステップS81の後、実施の形態5と同様のステップS62〜ステップS64を実施する。そして、ステップS64の後に、MME/UPE3−1は、ステップS71で通知されたeNB2−2に関する情報に基づいてeNB2−2を特定する(ステップS142)。その後、ステップS65以降は実施の形態5と同様である。
【0066】
以上のように、本実施の形態では、再接続先のeNB2−2は、移動端末1の接続元のeNB2−1を特定できなかった場合には、自装置を制御するMME/UPE3−2にID情報とeNB2−2に関する情報とを送信するようにした。そして、MME/UPE3−2が移動端末1の接続していたeNB2−1を制御していたMME/UPE3−1を特定し、MME/UPE3−1へ、ID情報とeNB2−2に関する情報を送信する。MME/UPE3−1は、ID情報に基づいて移動端末1を制御していたeNB2−1を特定し、eNB2−1へ、ID情報を通知する。そして、eNB2−1はID情報に基づいて移動端末1に対応するUEコンテキストを特定して特定したコンテキストをMME/UPE3−1へ通知し、MME/UPE3−1がeNB2−2に関する情報に基づいてeNB2−2を特定して、UEコンテキストをeNB2−2へ通知するようにした。このため、再接続先のeNBと接続元のeNBを制御する制御装置が異なる場合にも、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
【産業上の利用可能性】
【0067】
以上のように、本発明にかかる再接続方法および通信システムは、無線通信システムに有用であり、特に、3GPP等で規定された通信規格を適用した無線通信システムにおける再接続方法に適している。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【図1】本発明にかかる通信システムの実施の形態1の構成例を示す図である。
【図2−1】再接続先のeNBが接続元のeNBから移動端末のUEコンテキストを取得できる場合の実施の形態1の再接続手順の一例を示すフローチャートである。
【図2−2】再接続先のeNBが、接続元のeNBからUEコンテキストを取得できなかった場合の実施の形態1の再接続手順の一例を示すフローチャートである。
【図2−3】再接続先のeNBが、接続元のeNBを特定できなかった場合の再接続手順の実施の形態1の一例を示すフローチャートである。
【図3】本発明にかかる通信システムの実施の形態2の構成例を示す図である。
【図4】実施の形態2の再接続手順の一例を示すフローチャートである。
【図5】実施の形態3の再接続手順の一例を示すフローチャートである。
【図6】実施の形態4の再接続手順の一例を示すフローチャートである。
【図7】実施の形態5の再接続手順の一例を示すフローチャートである。
【図8】実施の形態6の再接続手順の一例を示すフローチャートである。
【図9】実施の形態7の再接続手順の一例を示すフローチャートである。
【図10】実施の形態8の再接続手順の一例を示すフローチャートである。
【図11】実施の形態9の再接続手順の一例を示すフローチャートである。
【図12】実施の形態10の再接続手順の一例を示すフローチャートである。
【図13】実施の形態11の再接続手順の一例を示すフローチャートである。
【図14】実施の形態12の再接続手順の一例を示すフローチャートである。
【図15】実施の形態13の再接続手順の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0069】
1 移動端末
2−1,2−2 eNB
3,3−1,3−2 MME/UPE
4 移動体ネットワーク
【技術分野】
【0001】
本発明は、3GPP(3rd Generation Partnership Project)等で規定された通信規格を適用した無線通信システムにおける再接続方法に関する。
【背景技術】
【0002】
3GPPネットワーク(3GPPで規定された通信規格を適用したネットワーク)において、再接続を行う方法の一つとしてU−RNTI(UTRAN Radio Network Temporary Identifier)やC−ID(Cell Identifier)などを用いる方法が存在する。たとえば、移動端末(UE:User Equipment)と、移動端末と無線通信を行うeNB(Enhanced NodeB)またはRNC(Radio Network Controller)と、eNBまたはRNCを制御するMME/UPE4(Mobile Management Entity/User Plane Entity)と、で構成される無線制御ネットワークを仮定する。
【0003】
再接続に関して3GPPはつぎのような方法を規定している。まず、移動端末があるeNB(またはRNC)と通信を行っており、移動により他のeNB(またはRNC)のサービスエリアへ移り、再接続を行うとする。このとき、再接続の前に、移動端末は再接続先のeNB(またはRNC)へU−RNTIやC−IDなどを通知する。そして、再接続先のeNB(またはRNC)はU−RNTIやC−IDなどに基づいて移動元(移動前にその移動端末が接続していた)のeNB(またはRNC)を特定し、移動元のeNB(またはRNC)からその移動端末のUEコンテキスト(移動端末に関する様々な情報)を取得して、再接続を行う。
【0004】
また、再接続の別方法として下記非特許文献1に記載の方法が存在する。下記非特許文献1では、移動端末が移動により他のeNB(またはRNC)に再接続する前に移動端末は再接続先のeNB(またはRNC)へU−RNTIやC−IDなどを通知するところは上記方法と同様である。その後、再接続先のeNB(またはRNC)はMME/UPE4へU−RNTIやC−IDなどを通知し、MME/UPE4がその移動端末のUEコンテキストを特定する。そして、MME/UPE4が再接続先のeNB(またはRNC)へ特定したUEコンテキストを通知する。このようにして、再接続先のeNB(またはRNC)がその移動端末のUEコンテキストを取得して、再接続を行う。
【0005】
【非特許文献1】3GPP Specification,“TSG−RAN WG#56bis Issues for connection re−establishment”,January 2007
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記従来の3GPPネットワークの再接続方法によれば、再接続先のeNB(またはRNC)が、移動前に移動端末が接続していたeNB(またはRNC)からUEコンテキストを取得する。このため、各eNB(またはRNC)は、移動端末がハンドオーバにより接続する隣接セル,再接続の可能性のあるセルなどを含む隣接ノードに関する情報を保持している必要がある、という問題があった。また、移動端末の移動による再接続だけでなく、移動端末が接続していたeNB(またはRNC)に障害が生じた場合にも他のeNB(またはRNC)に再接続を行うことになるが、この場合、再接続先のeNB(またはRNC)が、接続元のeNB(またはRNC)からUEコンテキストを取得しようとしても、取得できない可能性が極めて高い、という問題があった。
【0007】
また、上記非特許文献1に記載の再接続方法では、上記の問題は改善されるが、各eNB(またはRNC)がMME/UPEからUEコンテキストを取得することになるため、再接続によるトラヒックがMME/UPEに集中する、という問題がある。
【0008】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、各eNB(またはRNC)が隣接ノードに関する大量な情報を保持することなく、かつ、再接続トラヒックの集中を防ぐことのできる再接続方法および通信システムを得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、移動端末、前記移動端末と無線接続する基地局、および前記基地局を制御する基地局制御装置で構成される通信システムにおいて、前記移動端末が第1の基地局の配下から第2の基地局の配下へ移動した後に、再接続先の第2の基地局が前記移動端末との通信に関する情報であるコンテキスト情報を取得する場合の再接続方法であって、前記移動端末が、前記第2の基地局と無線コネクションを確立すると同時に、自身の識別子であるユーザIDを含むID情報を通知する第1のID情報通知ステップと、前記第2の基地局が、前記ID情報に基づいて前記第1の基地局を特定する基地局特定ステップと、前記第2の基地局が、特定した第1の基地局へ前記ID情報を通知する第2のID情報通知ステップと、前記第1の基地局が、前記ID情報に基づいて前記移動端末に対応するコンテキスト情報を特定するコンテキスト特定ステップと、前記第1の基地局が、特定したコンテキスト情報を前記第2の基地局へ送信するコンテキスト送信ステップと、前記第2の基地局が、自身を制御する基地局制御装置へ前記ID情報を通知して、前記移動端末に対応するコンテキスト情報を取得するコンテキスト取得ステップと、を含み、前記基地局特定ステップで前記第1の基地局が特定できなかった場合に、前記コンテキスト取得ステップを実施することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
この発明によれば、再接続先の基地局(eNBまたはRNC)が、通常は、接続元の基地局から移動端末のUEコンテキストを取得し、接続元の基地局を特定できなかった場合には、基地局制御装置(MME/UPE)から移動端末のUEコンテキストを取得するようにしたので、各基地局は隣接ノードに関する大量の情報を保持することなく、かつ、再接続トラヒックの集中を防ぐことができる、という効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下に、本発明にかかる再接続方法および通信システムの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0012】
実施の形態1.
図1は、本発明にかかる通信システムの実施の形態1の構成例を示す図である。図1に示すように、本実施の形態の通信システムは、移動可能な無線端末である移動端末1と、移動端末1と無線接続する基地局であるeNB2−1,2−2と、eNB2−1,2−2を制御する基地局制御装置であるMME/UPE3と、で構成され、eNB2−1,eNB2−2,MME/UPE3は移動体ネットワーク4で接続されている。なお、eNB2−1,2−2は、ここではEnhanced NodeB(eNB)としているが、Enhanced NodeBに限らず、Radio Network Controller(RNC)などとしてもよい。また、eNBの局数は2局に限らず、何局で構成してもよい。
【0013】
移動端末1がeNB2−1の配下から再接続によりeNB2−2の配下へ移動する動作(再接続手順)について、図2−1,2−2,2−3を用いて説明する。
【0014】
図2−1は、再接続先のeNB2−2が接続元のeNB2−1から移動端末のUEコンテキストを取得できる場合の再接続手順の一例を示すフローチャートである。まず、移動端末1は、eNB2−1との間で、所定の無線コネクション確立方法でコネクションを確立し通信中であるとする(ステップS11)。所定の無線コネクション確立方法としては、特に制約はなく一般的な無線コネクション確立方法であればよい。
【0015】
つぎに、移動端末1はeNB2−1の配下となるエリアから、eNB2−2の配下となるエリアに移動する(ステップS12)。そして、移動端末1は、eNB2−1との無線コネクションを解放し(ステップS13)、eNB2−2との間で所定の無線コネクション確立方法で無線コネクションを確立する(ステップS14)。このとき、移動端末1は、ID情報(Identifier)として、eNB2−2へユーザID(U−RNTIやIMSI(International Mobile Subscriber Identity)など)と、移動端末1が通信していたeNB2−1に対応するセルIDまたはeNB2−1に対応する基地局ID(C−IDやeNB IDなど)と、を通知する。ID情報は、ユーザIDのみとする、または、ユーザIDと、eNB2−1に対応するセルIDおよび基地局IDとしてもよい。
【0016】
そして、eNB2−2は、ステップS14で通知されたID情報に基づいて移動端末1が再接続の前に通信していたeNB2−1を特定する(ステップS15)。そして、UEコンテキストを取得のために、特定したeNB2−1へ移動端末1のユーザIDとセルIDまたは基地局IDと、を通知する(ステップS16)。eNB2−1は、ステップS16で通知されたユーザIDに対応するUEコンテキストを特定し(ステップS17)、特定したUEコンテキストをeNB2−2へ通知する(ステップS18)。そして、eNB2−2は、通知されたUEコンテキストに基づいて移動端末1との再接続を行い、再接続の完了後に、移動端末1の通信が再開される(ステップS19)。
【0017】
以上の図2−1の例は、従来の再接続方法と同様にeNB2−2が隣接ノードの情報を保持し、かつ、接続元のeNB2−1がeNB2−2へ正しくUEコンテキストを通知できた場合の手順である。本実施の形態では、eNB2−2が、接続元のeNB2−1からUEコンテキストを取得できなかった場合にも対応できるよう、つぎの手順による再接続も行う。
【0018】
図2−2は、再接続先のeNB2−2が、接続元のeNB2−1からUEコンテキストを取得できなかった場合の再接続手順の一例を示すフローチャートである。ステップS11〜ステップS16までは、図2−1の例と同様である。eNB2−1が、ステップS16の通知に対応するUEコンテキストが特定できなかったとする(ステップS20)。このときは、eNB2−1は、eNB2−2へUEコンテキストの特定ができなかったことを示す特定不可通知を送信する(ステップS21)。
【0019】
eNB2−2は、特定不可通知を受信すると、ステップS14で通知されたID情報とを、MME/UPE3へ通知する(ステップS22)。そして、MME/UPE3は、通知されたユーザIDに基づいて対応するUEコンテキストを特定し(ステップS23)、特定したUEコンテキストをeNB2−2へ通知する(ステップS24)。なお、MME/UPE3は、ユーザIDに対応するUEコンテキストを保持していることとする。ステップS19は、図2−1の例と同様である。
【0020】
また、eNB2−2が隣接ノードの情報(隣接ノードがどのユーザIDの移動端末と通信を行っているかなどを含む)を保持していない場合、eNB2−1が障害により停止している場合などには、ステップS15でeNB2−1を特定することができない。本実施の形態では、この場合にも再接続が行えるようつぎのような手順でも再接続を行う。
【0021】
図2−3は、再接続先のeNB2−2が、接続元のeNB2−1を特定できなかった場合の再接続手順の一例を示すフローチャートである。ステップS11〜ステップS14までは図2−1の例と同様である。ステップS14の後に、eNB2−2は、eNB2−1を特定できなかったとする(ステップS25)。eNB2−1を特定できない状態とは、eNB2−1に対する通信が可能な情報を保持していない、または、情報は保持していて通信を試みても応答がなかった場合、などを含む。ステップS25の後は、図2−2の例と同様にステップS22,ステップS23,ステップS24,ステップS19を実施する。
【0022】
以上のように、本実施の形態では、再接続先のeNB2−2は、通常は、接続元のeNB2−1から移動端末1のUEコンテキストを取得し、再接続先のeNB2−2がeNB2−1から移動端末1に関するUEコンテキストの特定不可通知を受信した場合、および、接続元のeNB2−1を特定できなかった場合には、MME/UPE3から移動端末1のUEコンテキストを取得するようにした。このため、各eNBが隣接ノードに関する情報を保持していない場合でも、再接続先のUEコンテキストを取得することができ、また、通常の手順では接続元のeNB2−1からUEコンテキストを取得するため、再接続トラヒックの集中を防ぐことができる。
【0023】
実施の形態2.
図3は、本発明にかかる通信システムの実施の形態2の構成例を示す図である。図3に示すように、本実施の形態の通信システムは、実施の形態1のMME/UPE3をMME/UPE3−1,3−2に替える以外は、実施の形態1の通信システムと同様である。MME/UPE3−1,3−2は、それぞれ実施の形態1のMME/UPE3と同様の機能を有する。実施の形態1と同様の機能を有する構成要素は、実施の形態1と同一の符号を付して説明を省略する。
【0024】
本実施の形態では、eNB2−1はMME/UPE3−1の制御下にあり、eNB2−2はMME/UPE3−2の制御下にあるとする。このように、移動端末1の接続元のeNB2−1と再接続先のeNB2−2が異なるMME/UPEの制御下にある場合の再接続方法について説明する。
【0025】
図4は、本実施の形態の再接続手順の一例を示すフローチャートである。ステップS11〜ステップS14およびステップS25までは実施の形態1の図2−3と同様である。ステップS25の後、eNB2−2はMME/UPE3−2にステップS14で通知されたID情報を通知する(ステップS31)。そして、MME/UPE3−2は、通知されたID情報に基づいて移動端末1が移動前に接続していたeNB2−1を制御していたMME/UPE3−1を特定する(ステップS32)。なお、各MME/UPEは、ユーザIDごとに、ユーザIDに対応する移動端末と接続しているeNBを制御するMME/UPEとの対応を保持していることとする。
【0026】
そして、MME/UPE3−2は、特定したMME/UPE3−1へ通知されたID情報を通知する(ステップS33)。MME/UPE3−1は、その通知を受信すると、通知されたID情報に基づいて移動端末1に対応するUEコンテキストを特定し(ステップS34)、特定したUEコンテキストをMME/UPE3−2へ通知する(ステップS35)。そして、MME/UPE3−2は、通知されたUEコンテキストをeNB2−2へ通知する(ステップS36)。ステップS19は実施の形態1と同様である。
【0027】
なお、ステップS14の後に、eNB2−2がeNB2−1を特定できた場合には、実施の形態1の図2−1と同様の処理を行う。また、その際に、eNB2−1がステップS16の後に、移動端末1のUEコンテキストの特定ができなかった場合には、図2−2のステップS20,21を実施し、その後に、上述のステップS31以降の処理を行うようにしてもよい。
【0028】
以上のように、本実施の形態では、再接続先のeNB2−2は、移動端末1の接続元のeNB2−1を特定できなかった場合には、自装置を制御するMME/UPE3−2にID情報を送信するようにした。そして、MME/UPE3−2がID情報に基づいて移動端末1の接続元のeNB2−1を制御していたMME/UPE3−1を特定して、MME/UPE3−1から移動端末1のUEコンテキストを取得し、eNB2−2に通知するようにした。このため、再接続先のeNBと接続元のeNBを制御する制御装置が異なる場合にも、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
【0029】
実施の形態3.
図5は、実施の形態3の再接続手順の一例を示すフローチャートである。本実施の形態の通信システムの構成は実施の形態2と同様である。本実施の形態でも、実施の形態2と同様に、eNB2−1はMME/UPE3−1の制御下にあり、eNB2−2はMME/UPE3−2の制御下にあるとする。
【0030】
図5のステップS11〜ステップS14,ステップS25,ステップS31〜ステップS33は、実施の形態2と同様である。ステップS33の後、MME/UPE3−1は、ステップS33で通知されたID情報に基づいて移動端末1と接続していたeNB2−1を特定する(ステップS41)。なお、実施の形態2と同様に、各MME/UPEは、ユーザIDごとに、ユーザIDに対応する移動端末と接続しているeNBと、そのeNBを制御するMME/UPEとの対応を保持していることとする。
【0031】
そして、MME/UPE3−1は、特定したeNB2−1へステップS33で通知されたID情報を通知する(ステップS42)。eNB2−1は、通知されたID情報に基づいて移動端末1に対応するUEコンテキストを特定し(ステップS43)、特定したUEコンテキストをMME/UPE3−1に通知する(ステップS44)。そして、MME/UPE3−1は、通知されたUEコンテキストをMME/UPE3−2に通知し(ステップS45)、MME/UPE3−2は、そのUEコンテキストをeNB2−2へ送信する(ステップS46)。その後、実施の形態1と同様にステップS19を実施する。
【0032】
なお、ステップS14の後に、eNB2−2がeNB2−1を特定できた場合には、実施の形態1の図2−1と同様の処理を行う。また、その際に、eNB2−1がステップS16の後に、移動端末1のUEコンテキストの特定ができなかった場合には、図2−2のステップS20,21を実施し、その後に、上述のステップS31以降の処理を行うようにしてもよい。
【0033】
以上のように、本実施の形態では、再接続先のeNB2−2は、移動端末1の接続元のeNB2−1を特定できなかった場合には、自装置を制御するMME/UPE3−2にID情報を送信するようにした。そして、MME/UPE3−2がID情報に基づいて移動端末1の接続元のeNB2−1を制御していたMME/UPE3−1を特定して、MME/UPE3−1が、移動端末1と接続していたeNB2−1を特定してeNB2−1からUEコンテキストを取得してMME/UPE3−2に通知し、さらにMME/UPE3−2がUEコンテキストをeNB2−2に通知するようにした。このため、再接続先のeNBと接続元のeNBを制御する制御装置が異なる場合にも、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
【0034】
実施の形態4.
図6は、実施の形態4の再接続手順の一例を示すフローチャートである。本実施の形態の通信システムの構成は実施の形態2と同様である。本実施の形態でも、実施の形態2と同様に、eNB2−1はMME/UPE3−1の制御下にあり、eNB2−2はMME/UPE3−2の制御下にあるとする。
【0035】
図6のステップS11〜ステップS14,ステップS25,ステップS31〜ステップS32は、実施の形態2と同様である。ステップS32の後、MME/UPE3−2は、eNB2-2にMME/UPE3−1の識別子を含む情報を通知する(ステップS51)。このときの情報は、eNB2-2がMME/UPE3−1と通信が可能な情報とする。そして、eNB2-2は、ステップS14で通知されたID情報をMME/UPE3−1に通知する(ステップS52)。そして、MME/UPE3−1は、通知されたID情報に基づいて移動端末1に対応するUEコンテキストを特定し(ステップS53)、特定したUEコンテキストをeNB2−2に通知する(ステップS54)。その後、実施の形態1と同様にステップS19を実施する。
【0036】
なお、ステップS14の後に、eNB2−2がeNB2−1を特定できた場合には、実施の形態1の図2−1と同様の処理を行う。また、その際に、eNB2−1がステップS16の後に、移動端末1のUEコンテキストの特定ができなかった場合には、図2−2のステップS20,21を実施し、その後に、上述のステップS31以降の処理を行うようにしてもよい。
【0037】
以上のように、本実施の形態では、再接続先のeNB2−2は、移動端末1の接続元のeNB2−1を特定できなかった場合には、自装置を制御するMME/UPE3−2にID情報を送信するようにした。そして、MME/UPE3−2がID情報に基づいて移動端末1の接続元のeNB2−1を制御していたMME/UPE3−1を特定して、MME/UPE3−1に関する情報をeNB2−2に通知するようにした。さらに、eNB2−2は、MME/UPE3−1から移動端末1に対応するUEコンテキストを取得するようにした。このため、再接続先のeNBと接続元のeNBを制御する制御装置が異なる場合にも、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
【0038】
実施の形態5.
図7は、実施の形態5の再接続手順の一例を示すフローチャートである。本実施の形態の通信システムの構成は実施の形態2と同様である。本実施の形態でも、実施の形態2と同様に、eNB2−1はMME/UPE3−1の制御下にあり、eNB2−2はMME/UPE3−2の制御下にあるとする。
【0039】
図7のステップS11〜ステップS14,ステップS25,ステップS31〜ステップS32,ステップS51,52は、実施の形態4と同様である。ステップS52の後、MME/UPE3−1は、ステップS52で通知されたID情報に基づいて移動端末1と接続していたeNB2−1を特定し(ステップS61)、特定したeNB2−1へ通知されたID情報を通知する(ステップS62)。そして、eNB2−1は、通知されたID情報に基づいて移動端末1のUEコンテキストを特定し(ステップS63)、特定したUEコンテキストをMME/UPE3−1へ通知する(ステップS64)。MME/UPE3−1は、通知されたUEコンテキストをeNB2−2へ通知する(ステップS65)。その後、実施の形態1と同様にステップS19を実施する。
【0040】
以上のように、本実施の形態では、再接続先のeNB2−2は、移動端末1の接続元のeNB2−1を特定できなかった場合には、自装置を制御するMME/UPE3−2にID情報を送信するようにした。そして、MME/UPE3−2がID情報に基づいて移動端末1の接続元のeNB2−1を制御していたMME/UPE3−1を特定して、MME/UPE3−1に関する情報をeNB2−2に通知するようにした。さらに、eNB2−2は、ID情報をMME/UPE3−1に通知し、MME/UPE3−1が移動端末1と接続していたeNB2−1を特定するようにした。そして、MME/UPE3−1がeNB2−1から移動端末1に対応するUEコンテキストを取得し、eNB2−2にそのUEコンテキストを通知するようにした。このため、再接続先のeNBと接続元のeNBを制御する制御装置が異なる場合にも、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
【0041】
実施の形態6.
図8は、実施の形態6の再接続手順の一例を示すフローチャートである。本実施の形態の通信システムの構成は実施の形態2と同様である。本実施の形態でも、実施の形態2と同様に、eNB2−1はMME/UPE3−1の制御下にあり、eNB2−2はMME/UPE3−2の制御下にあるとする。
【0042】
図8のステップS11〜ステップS14,ステップS25,ステップS31〜ステップS32は、実施の形態2と同様である。ステップS32の後、MME/UPE3−2は、ステップS31で通知されたID情報と、ID情報を送信したeNB2−2の識別子を含む情報をMME/UPE3−1へ通知する(ステップS71)。この情報は、eNB2−2との通信に必要な情報とする。そして、MME/UPE3−1は、通知されたID情報に基づいて移動端末1に対応するUEコンテキストを特定し(ステップS72)、また、eNB2−2に関する情報に基づいてeNB2−2を特定する(ステップS73)。そして、MME/UPE3−1は、特定したUEコンテキストを、特定したeNB2−2へ通知する(ステップS74)。その後、実施の形態1と同様にステップS19を実施する。
【0043】
以上のように、本実施の形態では、再接続先のeNB2−2は、移動端末1の接続元のeNB2−1を特定できなかった場合には、自装置を制御するMME/UPE3−2にID情報を送信するようにした。そして、MME/UPE3−2がID情報に基づいて移動端末1の接続元のeNB2−1を制御していたMME/UPE3−1を特定して、MME/UPE3−1へID情報とeNB2−2に関する情報を通知するようにした。MME/UPE3−1は、通知されたID情報に基づいて移動端末1のUEコンテキストを特定して、通知されたeNB2−2に関する情報に基づいてeNB2−2を特定し、eNB2−2へ特定したUEコンテキストを送信するようにした。このため、再接続先のeNBと接続元のeNBを制御する制御装置が異なる場合にも、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
【0044】
実施の形態7.
図9は、実施の形態7の再接続手順の一例を示すフローチャートである。本実施の形態の通信システムの構成は実施の形態2と同様である。本実施の形態でも、実施の形態2と同様に、eNB2−1はMME/UPE3−1の制御下にあり、eNB2−2はMME/UPE3−2の制御下にあるとする。
【0045】
図9のステップS11〜ステップS14,ステップS25,ステップS31〜ステップS32,ステップS71は、実施の形態6と同様である。ステップS71の後、MME/UPE3−1は、ステップS71で通知されたID情報に基づいて移動端末1と接続していたeNB2−1を特定する(ステップS81)。そして、MME/UPE3−1は、ステップS71で通知されたID情報とeNB2−2に関する情報を特定したeNB2−1へ送信する(ステップS82)。
【0046】
そして、eNB2−1は、通知されたID情報に基づいて移動端末1に対応するUEコンテキストを特定し(ステップS83)、通知されたeNB2−2に関する情報に基づいてeNB2−2を特定する(ステップS84)。そして、特定したUEコンテキストを特定したeNB2−2へ通知する(ステップS85)。その後、実施の形態1と同様にステップS19を実施する。
【0047】
以上のように、本実施の形態では、再接続先のeNB2−2は、移動端末1の接続元のeNB2−1を特定できなかった場合には、自装置を制御するMME/UPE3−2にID情報を送信するようにした。そして、MME/UPE3−2が移動端末1の接続していたeNB2−1を制御していたMME/UPE3−1を特定し、MME/UPE3−1へ、ID情報とeNB2−2に関する情報を送信する。MME/UPE3−1は、ID情報に基づいて移動端末1を制御していたeNB2−1を特定し、eNB2−1へID情報とeNB2−2に関する情報を通知する。そして、eNB2−1は、ID情報に基づいて移動端末1に対応するUEコンテキストを特定し、特定したUEコンテキストをeNB2−2へ送信するようにした。このため、再接続先のeNBと接続元のeNBを制御する制御装置が異なる場合にも、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
【0048】
実施の形態8.
図10は、実施の形態8の再接続手順の一例を示すフローチャートである。本実施の形態の通信システムの構成は実施の形態2と同様である。本実施の形態でも、実施の形態2と同様に、eNB2−1はMME/UPE3−1の制御下にあり、eNB2−2はMME/UPE3−2の制御下にあるとする。
【0049】
図10のステップS11〜ステップS14,ステップS25,ステップS31〜ステップS32,ステップS51は、実施の形態4と同様である。ステップS51の後、eNB2−2は、ステップS14で通知されたID情報とeNB2−2に関する情報を、MME/UPE3−1へ通知する(ステップS91)。そして、MME/UPE3−1は、通知されたID情報に基づいて移動端末1に接続していたeNB2−1を特定し(ステップS92)、ステップS91で通知されたID情報とeNB2−2に関する情報を、eNB2−1へ通知する(ステップS93)。
【0050】
eNB2−1は、通知されたID情報に基づいて移動端末1に対応するUEコンテキストを特定し(ステップS94)、eNB2−2に関する情報に基づいてeNB2−2を特定する(ステップS95)。eNB2−1は、特定したUEコンテキストをeNB2−2へ通知する(ステップS96)。その後、実施の形態1と同様にステップS19を実施する。
【0051】
以上のように、本実施の形態では、再接続先のeNB2−2は、移動端末1の接続元のeNB2−1を特定できなかった場合には、自装置を制御するMME/UPE3−2にID情報を送信するようにした。そして、MME/UPE3−2が移動端末1の接続していたeNB2−1を制御していたMME/UPE3−1を特定し、eNB2−2へMME/UPE3−1に関する情報を送信する。eNB2−2は、ID情報とeNB2−2に関する情報をMME/UPE3−1へ通知して、MME/UPE3−1がeNB2−1へ、ID情報とeNB2−2に関する情報を通知し、eNB2−1が移動端末1に対応するUEコンテキストをeNB2−2へ通知するようにした。このため、再接続先のeNBと接続元のeNBを制御する制御装置が異なる場合にも、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
【0052】
実施の形態9.
図11は、実施の形態9の再接続手順の一例を示すフローチャートである。本実施の形態の通信システムの構成は実施の形態2と同様である。本実施の形態でも、実施の形態2と同様に、eNB2−1はMME/UPE3−1の制御下にあり、eNB2−2はMME/UPE3−2の制御下にあるとする。
【0053】
図11のステップS11〜ステップS14,ステップS25,ステップS31〜ステップS32,ステップS51,ステップS52,ステップS61は、実施の形態5と同様である。ステップS61の後、MME/UPE3−1は、eNB2−1に関する情報をeNB2−2に通知する(ステップS101)。eNB2−2は、ステップS14で通知されたID情報をeNB2−1へ通知する(ステップS102)。そして、eNB2−1は、ID情報に基づいて移動端末1に対応するUEコンテキストを特定し(ステップS103)、特定したUEコンテキストをeNB2−2へ通知する(ステップS104)。その後、実施の形態1と同様にステップS19を実施する。
【0054】
以上のように、本実施の形態では、再接続先のeNB2−2は、移動端末1の接続元のeNB2−1を特定できなかった場合には、自装置を制御するMME/UPE3−2にID情報を送信するようにした。そして、MME/UPE3−2がID情報に基づいて移動端末1の接続元のeNB2−1を制御していたMME/UPE3−1を特定して、MME/UPE3−1に関する情報をeNB2−2に通知するようにした。さらに、eNB2−2は、ID情報をMME/UPE3−1に通知し、MME/UPE3−1が移動端末1と接続していたeNB2−1を特定するようにした。そして、MME/UPE3−1がeNB2−2へeNB2−1に関する情報を送信し、eNB2−2がeNB2−1から移動端末1に対応するUEコンテキストを取得するようにした。このため、再接続先のeNBと接続元のeNBを制御する制御装置が異なる場合にも、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
【0055】
実施の形態10.
図12は、実施の形態10の再接続手順の一例を示すフローチャートである。本実施の形態の通信システムの構成は実施の形態2と同様である。本実施の形態でも、実施の形態2と同様に、eNB2−1はMME/UPE3−1の制御下にあり、eNB2−2はMME/UPE3−2の制御下にあるとする。
【0056】
図12のステップS11〜ステップS14,ステップS25,ステップS31〜ステップS33,ステップS41は、実施の形態3と同様である。ステップS41の後、MME/UPE3−1は、MME/UPE3−2へeNB2−1に関する情報を通知する(ステップS111)。MME/UPE3−2は、ステップS31で通知されたID情報を、ステップS111で通知されたeNB2−1に関する情報に基づいてeNB2−1を特定してeNB2−1へ通知する(ステップS112)。そして、eNB2−1は、通知されたID情報に基づいて移動端末1のUEコンテキストと特定し(ステップS113)、特定したUEコンテキストをMME/UPE3−2へ通知する(ステップS114)。MME/UPE3−2は通知されたUEコンテキストをeNB2−2へ通知する(ステップS115)。その後、実施の形態1と同様にステップS19を実施する。
【0057】
以上のように、本実施の形態では、再接続先のeNB2−2は、移動端末1の接続元のeNB2−1を特定できなかった場合には、自装置を制御するMME/UPE3−2にID情報を送信するようにした。そして、MME/UPE3−2がID情報に基づいて移動端末1の接続元のeNB2−1を制御していたMME/UPE3−1を特定して、MME/UPE3−1が、移動端末1と接続していたeNB2−1を特定し、eNB2−1に関する情報をMME/UPE3−2に通知する。そして、MME/UPE3−2がeNB2−1から移動端末1に対応するUEコンテキストを取得して、eNB2−2に取得したUEコンテキストを通知するようにした。このため、再接続先のeNBと接続元のeNBを制御する制御装置が異なる場合にも、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
【0058】
実施の形態11.
図13は、実施の形態11の再接続手順の一例を示すフローチャートである。本実施の形態の通信システムの構成は実施の形態2と同様である。本実施の形態でも、実施の形態2と同様に、eNB2−1はMME/UPE3−1の制御下にあり、eNB2−2はMME/UPE3−2の制御下にあるとする。
【0059】
図13のステップS11〜ステップS14,ステップS25,ステップS31〜ステップS33,ステップS41,ステップS111は、実施の形態10と同様である。ステップS111の後、MME/UPE3−2は、ステップS31で通知されたID情報と、eNB2−2に関する情報とをeNB2−1へ通知する(ステップS121)。そして、eNB2−1は、通知されたID情報に基づいて移動端末1に対応するUEコンテキストを特定し(ステップS122)、eNB2−2に関する情報に基づいてeNB2−2を特定する(ステップS123)。そして、特定したUEコンテキストをeNB2−2へ通知する(ステップS124)。その後、実施の形態1と同様にステップS19を実施する。
【0060】
以上のように、本実施の形態では、再接続先のeNB2−2は、移動端末1の接続元のeNB2−1を特定できなかった場合には、自装置を制御するMME/UPE3−2にID情報を送信するようにした。そして、MME/UPE3−2が、ID情報に基づいて移動端末1の接続元のeNB2−1を制御していたMME/UPE3−1を特定して、MME/UPE3−1へID情報を通知し、MME/UPE3−1が移動端末1と接続していたeNB2−1を特定し、eNB2−1に関する情報をMME/UPE3−2に通知する。そして、MME/UPE3−2がeNB2−1にID情報とeNB2−2に関する情報を通知し、eNB2−1はID情報に基づいて移動端末1に対応するUEコンテキストを特定して、特定したUEコンテキストをeNB2−2に通知するようにした。このため、再接続先のeNBと接続元のeNBを制御する制御装置が異なる場合にも、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
【0061】
実施の形態12.
図14は、実施の形態12の再接続手順の一例を示すフローチャートである。本実施の形態の通信システムの構成は実施の形態2と同様である。本実施の形態でも、実施の形態2と同様に、eNB2−1はMME/UPE3−1の制御下にあり、eNB2−2はMME/UPE3−2の制御下にあるとする。
【0062】
図14のステップS11〜ステップS14,ステップS25,ステップS31〜ステップS33,ステップS41は、実施の形態3と同様である。ステップS41の後、MME/UPE3−1は、ステップS33で通知されたID情報と、MME/UPE3−2に関する情報とをeNB2−1へ通知する(ステップS131)。そして、eNB2−1は、通知されたID情報に基づいて移動端末1に対応するUEコンテキストを特定し(ステップS132)、MME/UPE3−2に関する情報に基づいてMME/UPE3−2を特定する(ステップS133)。そして、特定したUEコンテキストをMME/UPE3−2へ通知し(ステップS134)、MME/UPE3−2は、eNB2−2へ通知されたUEコンテキストを通知する(ステップS135)。その後、実施の形態1と同様にステップS19を実施する。
【0063】
以上のように、本実施の形態では、再接続先のeNB2−2は、移動端末1の接続元のeNB2−1を特定できなかった場合には、自装置を制御するMME/UPE3−2にID情報を送信するようにした。そして、MME/UPE3−2が、ID情報に基づいて移動端末1の接続元のeNB2−1を制御していたMME/UPE3−1を特定して、MME/UPE3−1へID情報を通知し、MME/UPE3−1が移動端末1と接続していたeNB2−1を特定し、eNB2−1へID情報とMME/UPE3−1に関する情報を通知する。そして、eNB2−1はID情報に基づいて移動端末1に対応するUEコンテキストを特定して、特定したUEコンテキストをMME/UPE3−2へ通知し、MME/UPE3−2が通知されたUEコンテキストをeNB2−2へ通知するようにした。このため、再接続先のeNBと接続元のeNBを制御する制御装置が異なる場合にも、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
【0064】
実施の形態13.
図15は、実施の形態13の再接続手順の一例を示すフローチャートである。本実施の形態の通信システムの構成は実施の形態2と同様である。本実施の形態でも、実施の形態2と同様に、eNB2−1はMME/UPE3−1の制御下にあり、eNB2−2はMME/UPE3−2の制御下にあるとする。
【0065】
図15のステップS11〜ステップS14,ステップS25は、実施の形態1と同様である。ステップS25の後、実施の形態1のステップS31と同様にeNB2−2はID情報をMME/UPE3−2へ送信するが、このとき、eNB2−2に関する情報も同時に送信する(ステップS141)。その後の、ステップS32,ステップS71,ステップS81は、実施の形態7と同様である。ステップS81の後、実施の形態5と同様のステップS62〜ステップS64を実施する。そして、ステップS64の後に、MME/UPE3−1は、ステップS71で通知されたeNB2−2に関する情報に基づいてeNB2−2を特定する(ステップS142)。その後、ステップS65以降は実施の形態5と同様である。
【0066】
以上のように、本実施の形態では、再接続先のeNB2−2は、移動端末1の接続元のeNB2−1を特定できなかった場合には、自装置を制御するMME/UPE3−2にID情報とeNB2−2に関する情報とを送信するようにした。そして、MME/UPE3−2が移動端末1の接続していたeNB2−1を制御していたMME/UPE3−1を特定し、MME/UPE3−1へ、ID情報とeNB2−2に関する情報を送信する。MME/UPE3−1は、ID情報に基づいて移動端末1を制御していたeNB2−1を特定し、eNB2−1へ、ID情報を通知する。そして、eNB2−1はID情報に基づいて移動端末1に対応するUEコンテキストを特定して特定したコンテキストをMME/UPE3−1へ通知し、MME/UPE3−1がeNB2−2に関する情報に基づいてeNB2−2を特定して、UEコンテキストをeNB2−2へ通知するようにした。このため、再接続先のeNBと接続元のeNBを制御する制御装置が異なる場合にも、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
【産業上の利用可能性】
【0067】
以上のように、本発明にかかる再接続方法および通信システムは、無線通信システムに有用であり、特に、3GPP等で規定された通信規格を適用した無線通信システムにおける再接続方法に適している。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【図1】本発明にかかる通信システムの実施の形態1の構成例を示す図である。
【図2−1】再接続先のeNBが接続元のeNBから移動端末のUEコンテキストを取得できる場合の実施の形態1の再接続手順の一例を示すフローチャートである。
【図2−2】再接続先のeNBが、接続元のeNBからUEコンテキストを取得できなかった場合の実施の形態1の再接続手順の一例を示すフローチャートである。
【図2−3】再接続先のeNBが、接続元のeNBを特定できなかった場合の再接続手順の実施の形態1の一例を示すフローチャートである。
【図3】本発明にかかる通信システムの実施の形態2の構成例を示す図である。
【図4】実施の形態2の再接続手順の一例を示すフローチャートである。
【図5】実施の形態3の再接続手順の一例を示すフローチャートである。
【図6】実施の形態4の再接続手順の一例を示すフローチャートである。
【図7】実施の形態5の再接続手順の一例を示すフローチャートである。
【図8】実施の形態6の再接続手順の一例を示すフローチャートである。
【図9】実施の形態7の再接続手順の一例を示すフローチャートである。
【図10】実施の形態8の再接続手順の一例を示すフローチャートである。
【図11】実施の形態9の再接続手順の一例を示すフローチャートである。
【図12】実施の形態10の再接続手順の一例を示すフローチャートである。
【図13】実施の形態11の再接続手順の一例を示すフローチャートである。
【図14】実施の形態12の再接続手順の一例を示すフローチャートである。
【図15】実施の形態13の再接続手順の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0069】
1 移動端末
2−1,2−2 eNB
3,3−1,3−2 MME/UPE
4 移動体ネットワーク
【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動端末、前記移動端末と無線接続する基地局、および前記基地局を制御する基地局制御装置で構成される通信システムにおいて、前記移動端末が第1の基地局の配下から第2の基地局の配下へ移動した後に、再接続先の第2の基地局が前記移動端末との通信に関する情報であるコンテキスト情報を取得する場合の再接続方法であって、
前記移動端末が、前記第2の基地局と無線コネクションを確立すると同時に、自身の識別子であるユーザIDを含むID情報を通知する第1のID情報通知ステップと、
前記第2の基地局が、前記ID情報に基づいて前記第1の基地局を特定する基地局特定ステップと、
前記第2の基地局が、特定した第1の基地局へ前記ID情報を通知する第2のID情報通知ステップと、
前記第1の基地局が、前記ID情報に基づいて前記移動端末に対応するコンテキスト情報を特定するコンテキスト特定ステップと、
前記第1の基地局が、特定したコンテキスト情報を前記第2の基地局へ送信するコンテキスト送信ステップと、
前記第2の基地局が、自身を制御する基地局制御装置へ前記ID情報を通知して、前記移動端末に対応するコンテキスト情報を取得するコンテキスト取得ステップと、
を含み、
前記基地局特定ステップで前記第1の基地局が特定できなかった場合に、前記コンテキスト取得ステップを実施することを特徴とする再接続方法。
【請求項2】
さらに、前記コンテキスト特定ステップで前記移動端末に対応するコンテキスト情報が特定できなかった場合に、前記コンテキスト取得ステップを実施することを特徴とする請求項1に記載の再接続方法。
【請求項3】
前記コンテキスト取得ステップでは、前記第2の基地局を制御する基地局制御装置が、前記ID情報に基づいて前記移動端末に対応するコンテキスト情報を特定し、そのコンテキスト情報を前記第2の基地局へ送信することを特徴とする請求項1または2に記載の再接続方法。
【請求項4】
前記コンテキスト取得ステップは、
前記第2の基地局を制御する基地局制御装置が、前記第1の基地局を制御する基地局制御装置に前記ID情報を通知する第3のID情報通知ステップと、
前記第1の基地局を制御する基地局制御装置が、前記ID情報に基づいて前記移動端末に対応するコンテキスト情報を特定し、特定したコンテキスト情報を前記第2の基地局を制御する基地局制御装置へ送信する制御装置コンテキスト送信ステップと、
前記第2の基地局を制御する基地局制御装置が、前記制御装置コンテキスト送信ステップで通知されたコンテキスト情報を前記第2の基地局へ転送するコンテキスト転送ステップと、
を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の再接続方法。
【請求項5】
前記コンテキスト取得ステップは、
前記第2の基地局を制御する基地局制御装置が、前記第1の基地局を制御する基地局制御装置に前記ID情報を通知する第3のID情報通知ステップと、
前記第1の基地局を制御する基地局制御装置が、前記ID情報に基づいて前記第1の基地局を特定し、前記第1の基地局へ前記ID情報を通知する第4のID情報通知ステップと、
前記第1の基地局が、前記第4のID情報通知ステップで送信されたID情報に基づいて前記移動端末に対応するコンテキスト情報を特定し、特定したコンテキスト情報を前記第1の基地局を制御する基地局制御装置へ送信する基地局コンテキスト送信ステップと、
前記第1の基地局を制御する基地局制御装置が、前記基地局コンテキスト送信ステップで送信されたコンテキスト情報を前記第2の基地局を制御する基地局制御装置へ転送する第1のコンテキスト転送ステップと、
前記第2の基地局を制御する基地局制御装置が、前記第1のコンテキスト転送ステップで送信されたコンテキスト情報を前記第2の基地局へ転送する第2のコンテキスト転送ステップと、
を含むことを特徴とする請求項1に記載の再接続方法。
【請求項6】
前記コンテキスト取得ステップは、
前記第2の基地局を制御する基地局制御装置が、前記ID情報に基づいて前記第1の基地局を制御する基地局制御装置を特定し、特定した基地局制御装置の識別子を含む基地局制御装置情報を前記第2の基地局へ送信する基地局制御装置情報送信ステップと、
前記第2の基地局が、前記ID情報を、前記基地局制御装置情報に基づいて前記第1の基地局を制御する基地局制御装置へ送信する第3のID情報通知ステップと、
前記第1の基地局を制御する基地局制御装置が、前記ID情報に基づいて前記移動端末に対応するコンテキスト情報を特定し、そのコンテキスト情報を前記第2の基地局に送信する制御装置コンテキスト送信ステップと、
を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の再接続方法。
【請求項7】
前記コンテキスト取得ステップは、
前記第2の基地局を制御する基地局制御装置が、前記ID情報に基づいて前記第1の基地局を制御する基地局制御装置を特定し、特定した基地局制御装置の識別子を含む基地局制御装置情報を前記第2の基地局へ送信する基地局制御装置情報送信ステップと、
前記第2の基地局が、前記ID情報を、前記基地局制御装置情報に基づいて前記第1の基地局を制御する基地局制御装置へ通知する第3のID情報通知ステップと、
前記第1の基地局を制御する基地局制御装置が、前記ID情報に基づいて前記移動端末と接続していた前記第1の基地局を特定し、前記第1の基地局へ前記ID情報を通知する第4のID情報通知ステップと、
前記第1の基地局が、前記第4のID情報送信ステップで送信されたID情報に基づいて前記移動端末に対応するコンテキスト情報を特定し、そのコンテキスト情報を前記第1の基地局を制御する基地局制御装置に送信する基地局コンテキスト送信ステップと、
前記第1の基地局を制御する基地局制御装置が、前記基地局コンテキスト送信ステップで送信されたコンテキスト情報を前記第2の基地局へ転送するコンテキスト転送ステップと、
を含むことを特徴とする請求項1に記載の再接続方法。
【請求項8】
前記コンテキスト取得ステップは、
前記第2の基地局を制御する基地局制御装置が、前記ID情報に基づいて前記第1の基地局を制御する基地局制御装置を特定し、特定した基地局制御装置へ、前記ID情報と前記第2の基地局の識別子を含む基地局情報とを送信する基地局情報送信ステップと、
前記第1の基地局を制御する基地局制御装置が、前記ID情報に基づいて前記移動端末に対応するコンテキスト情報を特定し、特定したコンテキスト情報を、前記基地局情報に基づいて前記第2の基地局へ送信する制御装置コンテキスト送信ステップと、
を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の再接続方法。
【請求項9】
前記コンテキスト取得ステップは、
前記第2の基地局を制御する基地局制御装置が、前記ID情報に基づいて前記第1の基地局を制御する基地局制御装置を特定し、特定した基地局制御装置へ、前記ID情報と前記第2の基地局の識別子を含む基地局情報とを送信する基地局情報送信ステップと、
前記第1の基地局を制御する基地局制御装置が、前記ID情報に基づいて第1の基地局を特定し、前記第1の基地局へ、前記ID情報と前記基地局情報とを転送する基地局情報転送ステップと、
前記第1の基地局が、前記基地局情報転送ステップで転送されたID情報に基づいて前記移動端末に対応するコンテキスト情報を特定し、そのコンテキスト情報を、前記基地局情報に基づいて前記第2の基地局へ送信する基地局コンテキスト送信ステップと、
を含むことを特徴とする請求項1に記載の再接続方法。
【請求項10】
前記コンテキスト取得ステップは、
前記第2の基地局を制御する基地局制御装置が、前記ID情報に基づいて前記第1の基地局を制御する基地局制御装置を特定し、特定した基地局制御装置の識別子を含む基地局制御装置情報を前記第2の基地局へ送信する基地局制御装置情報送信ステップと、
前記第2の基地局が、前記ID情報と自身の識別子を含む基地局情報とを、前記基地局制御装置情報に基づいて前記第1の基地局を制御する基地局制御装置へ送信する基地局情報送信ステップと、
前記第1の基地局を制御する基地局制御装置が、前記ID情報に基づいて第1の基地局を特定し、前記第1の基地局へ前記ID情報と前記基地局情報とを転送する基地局情報転送ステップと、
前記第1の基地局が、前記基地局情報転送ステップで転送されたID情報に基づいて前記移動端末に対応するコンテキスト情報を特定し、そのコンテキスト情報を前記基地局情報に基づいて前記第2の基地局へ送信する基地局コンテキスト送信ステップと、
を含むことを特徴とする請求項1に記載の再接続方法。
【請求項11】
前記コンテキスト取得ステップは、
前記第2の基地局を制御する基地局制御装置が、前記ID情報に基づいて前記第1の基地局を制御する基地局制御装置を特定し、特定した基地局制御装置の識別子を含む基地局制御装置情報を前記第2の基地局へ送信する基地局制御装置情報送信ステップと、
前記第2の基地局が、前記ID情報を、前記基地局制御装置情報に基づいて前記第1の基地局を制御する基地局制御装置へ通知する第3のID情報通知ステップと、
前記第1の基地局を制御する基地局制御装置が、前記ID情報に基づいて前記移動端末と接続していた前記第1の基地局を特定し、前記第1の基地局の識別子を含む基地局情報を前記第2の基地局へ送信する基地局情報送信ステップと、
前記第2の基地局が、前記基地局情報に基づいて前記第1の基地局へ前記ID情報を通知する第4のID情報通知ステップと、
前記第1の基地局が、前記第4のID情報通知ステップで通知されたID情報に基づいて前記移動端末に対応するコンテキスト情報を特定し、特定したコンテキスト情報を前記第2の基地局へ送信する基地局コンテキスト送信ステップと、
を含むことを特徴とする請求項1に記載の再接続方法。
【請求項12】
前記コンテキスト取得ステップは、
前記第2の基地局を制御する基地局制御装置が、前記第1の基地局を制御する基地局制御装置に前記ID情報を通知する第3のID情報通知ステップと、
前記第1の基地局を制御する基地局制御装置が、前記ID情報に基づいて前記第1の基地局を特定し、前記第1の基地局の識別子を含む基地局情報を前記第2の基地局を制御する制御装置へ送信する基地局情報送信ステップと、
前記第2の基地局を制御する制御装置が、前記基地局情報に基づいて前記第1の基地局へ前記ID情報を通知する第4のID情報通知ステップと、
前記第1の基地局が、前記第4のID情報通知ステップで通知されたID情報に基づいて前記移動端末に対応するコンテキスト情報を特定し、そのコンテキスト情報を前記第2の基地局を制御する基地局制御装置へ送信する基地局コンテキスト送信ステップと、
前記第2の基地局を制御する基地局制御装置が、前記第2の基地局へ前記基地局コンテキスト送信ステップで送信されたコンテキスト情報を転送するコンテキスト転送ステップと、
を含むことを特徴とする請求項1に記載の再接続方法。
【請求項13】
前記コンテキスト取得ステップは、
前記第2の基地局を制御する基地局制御装置が、前記第1の基地局を制御する基地局制御装置に前記ID情報を通知する第3のID情報通知ステップと、
前記第1の基地局を制御する基地局制御装置が、前記ID情報に基づいて前記第1の基地局を特定し、前記第1の基地局の識別子を含む第1の基地局情報を前記第2の基地局を制御する基地局制御装置へ送信する第1の基地局情報送信ステップと、
前記第2の基地局を制御する基地局制御装置が、前記ID情報と前記第2の基地局の識別子を含む第2の基地局情報とを、前記第1の基地局情報に基づいて前記第1の基地局へ送信する第2の基地局情報送信ステップと、
前記第1の基地局が、前記第2の基地局情報送信ステップで通知されたID情報に基づいて前記移動端末に対応するコンテキスト情報を特定し、特定したコンテキスト情報を、前記第2の基地局情報に基づいて前記第2の基地局へ送信する基地局コンテキスト送信ステップと、
を含むことを特徴とする請求項1に記載の再接続方法。
【請求項14】
前記コンテキスト取得ステップは、
前記第2の基地局を制御する基地局制御装置が、前記第1の基地局を制御する基地局制御装置に前記ID情報を通知する第3のID情報通知ステップと、
前記第1の基地局を制御する基地局制御装置が、前記ID情報に基づいて前記第1の基地局を特定し、前記第1の基地局へ、前記ID情報と前記第2の基地局を制御する基地局制御装置の識別子を含む基地局制御装置情報とを通知する制御装置情報通知ステップと、
前記第1の基地局が、前記制御装置情報通知ステップで通知されたID情報に基づいて前記移動端末に対応するコンテキスト情報を特定し、そのコンテキスト情報を前記基地局制御装置情報に基づいて前記第2の基地局を制御する基地局制御装置へ送信する基地局コンテキスト送信ステップと、
前記第2の基地局を制御する基地局制御装置が、前記第2の基地局へ前記基地局コンテキスト送信ステップで送信されたコンテキスト情報を転送するコンテキスト転送ステップと、
を含むことを特徴とする請求項1に記載の再接続方法。
【請求項15】
前記コンテキスト取得ステップでは、
前記第2の基地局が、自身を制御する基地局制御装置へ前記ID情報を通知する際に、さらに前記第2の基地局と通信するための基地局情報を送信することとし、
さらに、
前記コンテキスト取得ステップは、
前記第2の基地局を制御する基地局制御装置が、前記ID情報に基づいて前記第1の基地局を制御する基地局制御装置を特定し、特定した基地局制御装置へ、前記ID情報と前記基地局情報とを送信する基地局情報送信ステップと、
前記第1の基地局を制御する基地局制御装置が、前記ID情報を前記第1の基地局へ通知する第3のID情報通知ステップと、
前記第1の基地局が、前記第3のID情報通知ステップで通知された前記ID情報に基づいて前記移動端末に対応するコンテキスト情報を特定し、そのコンテキスト情報を前記第1の基地局を制御する基地局制御装置へ送信する基地局コンテキスト送信ステップと、
前記第1の基地局を制御する基地局制御装置が、前記基地局コンテキスト送信ステップで送信されたコンテキスト情報を、前記基地局情報に基づいて前記第2の基地局へ転送するコンテキスト転送ステップと、
を含むことを特徴とする請求項1に記載の再接続方法。
【請求項16】
請求項1〜15のいずれか一つに記載の再接続方法の処理を実行可能とすることを特徴とする通信システム。
【請求項1】
移動端末、前記移動端末と無線接続する基地局、および前記基地局を制御する基地局制御装置で構成される通信システムにおいて、前記移動端末が第1の基地局の配下から第2の基地局の配下へ移動した後に、再接続先の第2の基地局が前記移動端末との通信に関する情報であるコンテキスト情報を取得する場合の再接続方法であって、
前記移動端末が、前記第2の基地局と無線コネクションを確立すると同時に、自身の識別子であるユーザIDを含むID情報を通知する第1のID情報通知ステップと、
前記第2の基地局が、前記ID情報に基づいて前記第1の基地局を特定する基地局特定ステップと、
前記第2の基地局が、特定した第1の基地局へ前記ID情報を通知する第2のID情報通知ステップと、
前記第1の基地局が、前記ID情報に基づいて前記移動端末に対応するコンテキスト情報を特定するコンテキスト特定ステップと、
前記第1の基地局が、特定したコンテキスト情報を前記第2の基地局へ送信するコンテキスト送信ステップと、
前記第2の基地局が、自身を制御する基地局制御装置へ前記ID情報を通知して、前記移動端末に対応するコンテキスト情報を取得するコンテキスト取得ステップと、
を含み、
前記基地局特定ステップで前記第1の基地局が特定できなかった場合に、前記コンテキスト取得ステップを実施することを特徴とする再接続方法。
【請求項2】
さらに、前記コンテキスト特定ステップで前記移動端末に対応するコンテキスト情報が特定できなかった場合に、前記コンテキスト取得ステップを実施することを特徴とする請求項1に記載の再接続方法。
【請求項3】
前記コンテキスト取得ステップでは、前記第2の基地局を制御する基地局制御装置が、前記ID情報に基づいて前記移動端末に対応するコンテキスト情報を特定し、そのコンテキスト情報を前記第2の基地局へ送信することを特徴とする請求項1または2に記載の再接続方法。
【請求項4】
前記コンテキスト取得ステップは、
前記第2の基地局を制御する基地局制御装置が、前記第1の基地局を制御する基地局制御装置に前記ID情報を通知する第3のID情報通知ステップと、
前記第1の基地局を制御する基地局制御装置が、前記ID情報に基づいて前記移動端末に対応するコンテキスト情報を特定し、特定したコンテキスト情報を前記第2の基地局を制御する基地局制御装置へ送信する制御装置コンテキスト送信ステップと、
前記第2の基地局を制御する基地局制御装置が、前記制御装置コンテキスト送信ステップで通知されたコンテキスト情報を前記第2の基地局へ転送するコンテキスト転送ステップと、
を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の再接続方法。
【請求項5】
前記コンテキスト取得ステップは、
前記第2の基地局を制御する基地局制御装置が、前記第1の基地局を制御する基地局制御装置に前記ID情報を通知する第3のID情報通知ステップと、
前記第1の基地局を制御する基地局制御装置が、前記ID情報に基づいて前記第1の基地局を特定し、前記第1の基地局へ前記ID情報を通知する第4のID情報通知ステップと、
前記第1の基地局が、前記第4のID情報通知ステップで送信されたID情報に基づいて前記移動端末に対応するコンテキスト情報を特定し、特定したコンテキスト情報を前記第1の基地局を制御する基地局制御装置へ送信する基地局コンテキスト送信ステップと、
前記第1の基地局を制御する基地局制御装置が、前記基地局コンテキスト送信ステップで送信されたコンテキスト情報を前記第2の基地局を制御する基地局制御装置へ転送する第1のコンテキスト転送ステップと、
前記第2の基地局を制御する基地局制御装置が、前記第1のコンテキスト転送ステップで送信されたコンテキスト情報を前記第2の基地局へ転送する第2のコンテキスト転送ステップと、
を含むことを特徴とする請求項1に記載の再接続方法。
【請求項6】
前記コンテキスト取得ステップは、
前記第2の基地局を制御する基地局制御装置が、前記ID情報に基づいて前記第1の基地局を制御する基地局制御装置を特定し、特定した基地局制御装置の識別子を含む基地局制御装置情報を前記第2の基地局へ送信する基地局制御装置情報送信ステップと、
前記第2の基地局が、前記ID情報を、前記基地局制御装置情報に基づいて前記第1の基地局を制御する基地局制御装置へ送信する第3のID情報通知ステップと、
前記第1の基地局を制御する基地局制御装置が、前記ID情報に基づいて前記移動端末に対応するコンテキスト情報を特定し、そのコンテキスト情報を前記第2の基地局に送信する制御装置コンテキスト送信ステップと、
を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の再接続方法。
【請求項7】
前記コンテキスト取得ステップは、
前記第2の基地局を制御する基地局制御装置が、前記ID情報に基づいて前記第1の基地局を制御する基地局制御装置を特定し、特定した基地局制御装置の識別子を含む基地局制御装置情報を前記第2の基地局へ送信する基地局制御装置情報送信ステップと、
前記第2の基地局が、前記ID情報を、前記基地局制御装置情報に基づいて前記第1の基地局を制御する基地局制御装置へ通知する第3のID情報通知ステップと、
前記第1の基地局を制御する基地局制御装置が、前記ID情報に基づいて前記移動端末と接続していた前記第1の基地局を特定し、前記第1の基地局へ前記ID情報を通知する第4のID情報通知ステップと、
前記第1の基地局が、前記第4のID情報送信ステップで送信されたID情報に基づいて前記移動端末に対応するコンテキスト情報を特定し、そのコンテキスト情報を前記第1の基地局を制御する基地局制御装置に送信する基地局コンテキスト送信ステップと、
前記第1の基地局を制御する基地局制御装置が、前記基地局コンテキスト送信ステップで送信されたコンテキスト情報を前記第2の基地局へ転送するコンテキスト転送ステップと、
を含むことを特徴とする請求項1に記載の再接続方法。
【請求項8】
前記コンテキスト取得ステップは、
前記第2の基地局を制御する基地局制御装置が、前記ID情報に基づいて前記第1の基地局を制御する基地局制御装置を特定し、特定した基地局制御装置へ、前記ID情報と前記第2の基地局の識別子を含む基地局情報とを送信する基地局情報送信ステップと、
前記第1の基地局を制御する基地局制御装置が、前記ID情報に基づいて前記移動端末に対応するコンテキスト情報を特定し、特定したコンテキスト情報を、前記基地局情報に基づいて前記第2の基地局へ送信する制御装置コンテキスト送信ステップと、
を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の再接続方法。
【請求項9】
前記コンテキスト取得ステップは、
前記第2の基地局を制御する基地局制御装置が、前記ID情報に基づいて前記第1の基地局を制御する基地局制御装置を特定し、特定した基地局制御装置へ、前記ID情報と前記第2の基地局の識別子を含む基地局情報とを送信する基地局情報送信ステップと、
前記第1の基地局を制御する基地局制御装置が、前記ID情報に基づいて第1の基地局を特定し、前記第1の基地局へ、前記ID情報と前記基地局情報とを転送する基地局情報転送ステップと、
前記第1の基地局が、前記基地局情報転送ステップで転送されたID情報に基づいて前記移動端末に対応するコンテキスト情報を特定し、そのコンテキスト情報を、前記基地局情報に基づいて前記第2の基地局へ送信する基地局コンテキスト送信ステップと、
を含むことを特徴とする請求項1に記載の再接続方法。
【請求項10】
前記コンテキスト取得ステップは、
前記第2の基地局を制御する基地局制御装置が、前記ID情報に基づいて前記第1の基地局を制御する基地局制御装置を特定し、特定した基地局制御装置の識別子を含む基地局制御装置情報を前記第2の基地局へ送信する基地局制御装置情報送信ステップと、
前記第2の基地局が、前記ID情報と自身の識別子を含む基地局情報とを、前記基地局制御装置情報に基づいて前記第1の基地局を制御する基地局制御装置へ送信する基地局情報送信ステップと、
前記第1の基地局を制御する基地局制御装置が、前記ID情報に基づいて第1の基地局を特定し、前記第1の基地局へ前記ID情報と前記基地局情報とを転送する基地局情報転送ステップと、
前記第1の基地局が、前記基地局情報転送ステップで転送されたID情報に基づいて前記移動端末に対応するコンテキスト情報を特定し、そのコンテキスト情報を前記基地局情報に基づいて前記第2の基地局へ送信する基地局コンテキスト送信ステップと、
を含むことを特徴とする請求項1に記載の再接続方法。
【請求項11】
前記コンテキスト取得ステップは、
前記第2の基地局を制御する基地局制御装置が、前記ID情報に基づいて前記第1の基地局を制御する基地局制御装置を特定し、特定した基地局制御装置の識別子を含む基地局制御装置情報を前記第2の基地局へ送信する基地局制御装置情報送信ステップと、
前記第2の基地局が、前記ID情報を、前記基地局制御装置情報に基づいて前記第1の基地局を制御する基地局制御装置へ通知する第3のID情報通知ステップと、
前記第1の基地局を制御する基地局制御装置が、前記ID情報に基づいて前記移動端末と接続していた前記第1の基地局を特定し、前記第1の基地局の識別子を含む基地局情報を前記第2の基地局へ送信する基地局情報送信ステップと、
前記第2の基地局が、前記基地局情報に基づいて前記第1の基地局へ前記ID情報を通知する第4のID情報通知ステップと、
前記第1の基地局が、前記第4のID情報通知ステップで通知されたID情報に基づいて前記移動端末に対応するコンテキスト情報を特定し、特定したコンテキスト情報を前記第2の基地局へ送信する基地局コンテキスト送信ステップと、
を含むことを特徴とする請求項1に記載の再接続方法。
【請求項12】
前記コンテキスト取得ステップは、
前記第2の基地局を制御する基地局制御装置が、前記第1の基地局を制御する基地局制御装置に前記ID情報を通知する第3のID情報通知ステップと、
前記第1の基地局を制御する基地局制御装置が、前記ID情報に基づいて前記第1の基地局を特定し、前記第1の基地局の識別子を含む基地局情報を前記第2の基地局を制御する制御装置へ送信する基地局情報送信ステップと、
前記第2の基地局を制御する制御装置が、前記基地局情報に基づいて前記第1の基地局へ前記ID情報を通知する第4のID情報通知ステップと、
前記第1の基地局が、前記第4のID情報通知ステップで通知されたID情報に基づいて前記移動端末に対応するコンテキスト情報を特定し、そのコンテキスト情報を前記第2の基地局を制御する基地局制御装置へ送信する基地局コンテキスト送信ステップと、
前記第2の基地局を制御する基地局制御装置が、前記第2の基地局へ前記基地局コンテキスト送信ステップで送信されたコンテキスト情報を転送するコンテキスト転送ステップと、
を含むことを特徴とする請求項1に記載の再接続方法。
【請求項13】
前記コンテキスト取得ステップは、
前記第2の基地局を制御する基地局制御装置が、前記第1の基地局を制御する基地局制御装置に前記ID情報を通知する第3のID情報通知ステップと、
前記第1の基地局を制御する基地局制御装置が、前記ID情報に基づいて前記第1の基地局を特定し、前記第1の基地局の識別子を含む第1の基地局情報を前記第2の基地局を制御する基地局制御装置へ送信する第1の基地局情報送信ステップと、
前記第2の基地局を制御する基地局制御装置が、前記ID情報と前記第2の基地局の識別子を含む第2の基地局情報とを、前記第1の基地局情報に基づいて前記第1の基地局へ送信する第2の基地局情報送信ステップと、
前記第1の基地局が、前記第2の基地局情報送信ステップで通知されたID情報に基づいて前記移動端末に対応するコンテキスト情報を特定し、特定したコンテキスト情報を、前記第2の基地局情報に基づいて前記第2の基地局へ送信する基地局コンテキスト送信ステップと、
を含むことを特徴とする請求項1に記載の再接続方法。
【請求項14】
前記コンテキスト取得ステップは、
前記第2の基地局を制御する基地局制御装置が、前記第1の基地局を制御する基地局制御装置に前記ID情報を通知する第3のID情報通知ステップと、
前記第1の基地局を制御する基地局制御装置が、前記ID情報に基づいて前記第1の基地局を特定し、前記第1の基地局へ、前記ID情報と前記第2の基地局を制御する基地局制御装置の識別子を含む基地局制御装置情報とを通知する制御装置情報通知ステップと、
前記第1の基地局が、前記制御装置情報通知ステップで通知されたID情報に基づいて前記移動端末に対応するコンテキスト情報を特定し、そのコンテキスト情報を前記基地局制御装置情報に基づいて前記第2の基地局を制御する基地局制御装置へ送信する基地局コンテキスト送信ステップと、
前記第2の基地局を制御する基地局制御装置が、前記第2の基地局へ前記基地局コンテキスト送信ステップで送信されたコンテキスト情報を転送するコンテキスト転送ステップと、
を含むことを特徴とする請求項1に記載の再接続方法。
【請求項15】
前記コンテキスト取得ステップでは、
前記第2の基地局が、自身を制御する基地局制御装置へ前記ID情報を通知する際に、さらに前記第2の基地局と通信するための基地局情報を送信することとし、
さらに、
前記コンテキスト取得ステップは、
前記第2の基地局を制御する基地局制御装置が、前記ID情報に基づいて前記第1の基地局を制御する基地局制御装置を特定し、特定した基地局制御装置へ、前記ID情報と前記基地局情報とを送信する基地局情報送信ステップと、
前記第1の基地局を制御する基地局制御装置が、前記ID情報を前記第1の基地局へ通知する第3のID情報通知ステップと、
前記第1の基地局が、前記第3のID情報通知ステップで通知された前記ID情報に基づいて前記移動端末に対応するコンテキスト情報を特定し、そのコンテキスト情報を前記第1の基地局を制御する基地局制御装置へ送信する基地局コンテキスト送信ステップと、
前記第1の基地局を制御する基地局制御装置が、前記基地局コンテキスト送信ステップで送信されたコンテキスト情報を、前記基地局情報に基づいて前記第2の基地局へ転送するコンテキスト転送ステップと、
を含むことを特徴とする請求項1に記載の再接続方法。
【請求項16】
請求項1〜15のいずれか一つに記載の再接続方法の処理を実行可能とすることを特徴とする通信システム。
【図1】
【図2−1】
【図2−2】
【図2−3】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2−1】
【図2−2】
【図2−3】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2011−9798(P2011−9798A)
【公開日】平成23年1月13日(2011.1.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−280633(P2007−280633)
【出願日】平成19年10月29日(2007.10.29)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年1月13日(2011.1.13)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年10月29日(2007.10.29)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】
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