説明

再生可能なエネルギー源から電力を取り出す方法及びシステム

本プラントは、少なくとも一つの制御できない量の各値に対して動作条件が少なくとも一つの制御できない量の関数として変化し、被制御量の関数として供給電力の特性曲線を持ち、各特性曲線が前記被制御量の最適値に対して最大を示す、DC電圧電力源(3)と、電力調整回路(5)と、前記被制御量を調整して、前記制御できない量の変化する際に前記DC電圧電力源から供給される電力を最大にさせる調整ループ(9)とを有する。調整ループ(9)は、前記制御できない量の実際の値に対して被制御量(V.in)の実際の値が前記最適値より高いか低いかを決定しかつ被制御量の実際の値を前記最適値に向って変更する調整信号(V.in−REF)を発生するように構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、代替エネルギー源の開発に関するものであり、特に再生可能なエネルギー源の開発に関する。特に、排他的ではないが、本発明は、光電パネルによって太陽エネルギーを利用する方法及びシステムの改良に関する。
さらに特に、本発明は、少なくとも一つの制御できない量の関数として変化する作動条件を持ち、制御できない量の各値に対して被制御量の関数として供給される電力の特性曲線をもち、制御できない量の各値に対する特性曲線が被制御量の最適値に対して最大となる、源から電力を取り出す方法及びシステムの改良に関する。
【背景技術】
【0002】
エネルギー需要の増加及び伝統的なエネルギー源の枯渇に関連した問題、並びにエネルギー源の開発に伴う環境への影響のために、再生可能なエネルギー源は益々重要となってきている。これらの再生可能なエネルギー源の中でも、太陽エネルギーは基本的に重要である。かかるエネルギー源は種々の仕方で開発され、すなわち本発明の目的のために重要なことは、光電(光起電性)パネルによって太陽エネルギーを電力に直接変換することにある。太陽光線に晒されるこれらのパネルは、直流を発生し、エネルギー源の出力端子において電圧の所与値に対して電力の最大出力となる特性電力出力電圧曲線を示す。光電パネルの機能条件は、太陽光線の各値すなわちパネルの受ける単位表面積当たりのパワーの各値に対して入射エネルギーに大きく依存するので、特性曲線を決めることができ、すなわち全ての特性曲線は、エネルギー源の出力電圧の所与値に対して最大となるが、この値は特性曲線とその他との間で変動する。
【0003】
明らかなように、光電パネルの照射条件は、季節、時間及び大気の状態に関連した種々のファクタに依存している。これらのファクタは、しばしば一日の経過においても予測できずに変動し得る。雲の通過、霧靄の発生、空気中の湿気含有量の変化は、全て、照射における多少急速で予測できない変動を生じさせるファクタであり、従ってエネルギー源の機能に影響を及ぼす予期できない量を表している。
【0004】
機能条件が変動する場合及び特に太陽光線で表わされる制御できない量が変動する場合に、光電パネルからの電力の取り出しを最大化できるシステムを構築することは特に重要である。
【0005】
光電パネルは直流を発生し、インバータによって発生した直流を交流に変換することにより使用され得る。インバータからの出力交流は配電回路網へ送電したり及び/又は一つ以上のローカル負荷に給電するのに用いられ得る。(直接配電回路網への、単一ローカル負荷への或はこれら二つの動作モードの組み合わせへの)光電パネルの接続或は複数の光電パネルの領域に関係なく、パネルの出力又は複数の光電パネルの領域(及び従ってインバータの入力)において、電力の取り出しを最大にさせる制御された量の値すなわち電圧値を維持するようにインバータを制御する必要がある。エネルギー源から取り出され得る電力を最大にさせる最適電圧は、太陽光線の状態が変化する際に上記のように変動するので、制御及び調整アルゴリズムが検討され、源、インバータ及び制御ルーフ゜から成るシステムを、常に取り出し電力を最大にさせる状態に向かわせるように、照射状態が変化する時にインバータの動作条件を変更させるようにしてきた。
【0006】
この機能を実行するのに適したアルゴリズムの例は特許文献1並び該特許文献1に記載された特許文献及び非特許文献並びにそれぞれのサーチレポートに記載されており、これらの文献の内容は本明細書に組み込まれる。
【0007】
最も普通の制御アルゴリズムの中で、“摂動及び観測”(Perturb and Observe)と呼ばれるアルゴリズムを記載すべきである。このアルゴリズムは、ソース+インバータ系の動作状態を摂動させ、ソースの出力電圧(及び従ってインバータの入力)における変動を課し、この摂動の結果を観察し、すなわち課した摂動が被供給電力を増減させるかどうかを確認するためのものである。被供給電力が増加する場合には、システムが最大電力供給点にないことを意味ししかも課した摂動が被供給電力のひ増加を引き起こす方向、すなわち最大供給点に向かって動いていることを意味している。これに対して、課した摂動が被供給電力の減少に相当する場合には、課した摂動が取り出され得る電力を最大にさせるのに必要な方向と反対の方向にあることを意味している。
【0008】
これらのアルゴリズムは有効であるが、しかし主に照射条件の突然の変動がシステムの動かなければならない特性曲線に変化を生じさせることにより、システムに対して新しい動作条件を適用するのに長時間を要することに伴う幾つかの制限がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】WO-A-2007/072517
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明の目的は、公知のシステム及び方法の問題点を全体的に又は部分的に軽減して、再生可能なエネルギー源から、特に排他的ではないが光電パネルを備えた源からの電力の取り出しを改善でき、エネルギー源の動作条件が上述のように少なくとも一つの制御できない量に依存している、方法及びシステムを提供することにある。
【0011】
本発明の第1の特徴によれば、本発明は、電力調整回路によって電源から電力を取り出す方法に関し、電源の動作条件は少なくとも一つの制御できない量の関数として変化し、制御できない量の各値に対して電源が被制御量の関数として供給電力の特性曲線をもち、各特性曲線が被制御量の最適値に対して最大となる。代表的には、排他的ではないが、電源は一つ以上の光電パネルを備えることができ、そしてこの場合、制御できない量は例えば太陽光線であり、また被制御量はパネルの出力電圧又はパネルからの出力電流であり得る。本発明の一実施形態によれば、本発明による方法は、
被制御量の実際の値が制御できない量の実際の値に対する最適値より大きいか小さいかを決めるステップと、
被制御量の実際の値を最適値に向かって変更するために調整信号を発生するステップと
を含んでいる。
【0012】
本方法は、摂動及び観測アルゴリズムに基づく方法と実質的に異なる。実際に、これらの公知のアルゴリズムでは、システムを摂動するために被制御量(例えば電圧)を変動させ、そしてこの変動(摂動)が源によって供給される電力を増大させるか又は減少させるかを観察する。摂動により供給電力が増大する場合には、相互作用アルゴリズムの後続のステップにおいて、同じ符号の新しい摂動が生じられ、供給電力における影響が観察される。このプロセスを繰り返すことにより、ある特定の時間後(制御できない量の変化しない限り)、最大電力ポイントが達成される。従って、かかる従来の方法は実験的(経験的)なアプローチである。
【0013】
これに対して、本発明による方法は、被制御量の最適値に対して被制御量の値の検査を予備的に行なう制御アルゴリズムを提供する。最適値(すなわち取り出し電力を最大化する値)が前もって未知であっても、制御できない量(或はさらに一層制御できない量)に依存するので、例えば被制御量を周期的に振動させることによってこの量が現在最適値より大きい或は小さい値であるかどうか決定することができる。この決定に基き、制御ループは被制御量の最適値に向かって目標変動させる。被制御量の実際の値が最適値より低い場合には、前記被制御量は増大される。被制御量の実際の値が最適値より大きい場合には、前記被制御量は減少される。
【0014】
従って、従来の“摂動及び観察”法と違って、変動の符号が供給電力を増大又は減少させるのかどうかをその後確認するのに被制御量に対してランダムな符号の変動は課せられない。一方、変動の符号は、いずれにしても、特定の動作条件すなわち制御できない量の現在値に対して被制御量の最適値に向かってシステムを変位させるようにして変動の符号が課せられる。その結果、制御できない量(例えば、太陽光線)が突然変化した場合に、システムは直ちに反応し、制御アルゴリズムの第1のステップにより、被制御量を新しい最適値に向かって変動させる。
【0015】
以下、光電パネルを用いるシステム用の新しい方法の使用について特に参照するが、この方法は、制御できないパラメータ又は量の関数として変化し得る特性曲線をもつ出力の限定された源から電力を取り出す必要があり、しかも特性曲線(それら特性曲線の内の幾つか)が被制御量の最適値に対して供給できる電力の少なくとも最大値をもつその他の場合にも有利に適用され得ることが理解されなければならない。幾つかの実施形態では、源は燃料電池或は燃料電池のセットであることができ、その場合には、制御できない量は例えば酸素又はその他の燃料ガスの流量によって、或は燃料電池の経時変化によって表わされ得る。
【0016】
一般に、制御できない量は、多くのファクタ又はパラメータの和で構成された総量を意味することができる。一般には、例えば光電パネルの場合には、特性機能曲線に影響し得るファクタには、光線だけでなくパネルの動作温度、時間の経過と共にパネルの受ける変化なども含まれる。
【0017】
幾つかの実施形態では、本方法では、被制御量の実際の値が前記最適値より低い場合には被制御量の値に対して正の変動が課せられ、被制御量の実際の値が前記最適値より高い場合には被制御量の値に対して負の変動が課せられる。
【0018】
被制御量の実際の値が最適値より高いか低いかを確認するために、本発明の幾つかの実施形態によれば、少なくとも一つの周期的成分をもつ外乱を含む調整信号が発生される。有利には、前記外乱によって、被制御量を周期的に変動させ、その結果前記源によって供給される電力を変動させる。電力及び被制御量の変動は、被制御量の値が前記最適値より高いか低いかを決定するように相互に関連される。
【0019】
原理的には、被制御量の外乱はインバータの入力電圧をリプル(変化)させ得、インバータの入力は源に接続され、インバータの出力は配電回路網に接続される。しかし、制御ループは好ましくは、被制御量の調整信号に、正弦波又は非正弦波状の周期的信号で構成された或は正弦波又は非正弦波状の周期的信号を含む外乱を加えるブロックを備える。
【0020】
本発明による方法のさらに有利な実施形態及び特徴は特許請求の範囲に示され、そして実施形態を参照して以下詳細に説明する。
【0021】
本発明の別の特徴によれば、本発明は、
少なくとも一つの制御できない量の各値に対して動作条件が少なくとも一つの制御できない量の関数として変化し、被制御量の関数として供給電力の特性曲線を持ち、各特性曲線が前記被制御量の最適値に対して最大を示す、DC電圧電力源と、
前記DC電圧電力源からDC電圧電力を取り出し、出力へ電力を供給する電力調整回路と、
前記被制御量を調整して、前記制御できない量の変化する際に前記DC電圧電力源から供給される電力を最大にさせる調整ループと
を有し、
前記制御できない量の実際の値に対して被制御量の実際の値が前記最適値より高いか低いかを決定しかつ被制御量の実際の値を前記最適値に向って変更する調整信号を発生するように、調整ループは構成される。
電力調整回路は、例えば電力配電回路網及び/又は一つ以上のローカル負荷に接続したDC/ACインバータを含み得る。他の実施形態では電力調整回路はDC/ACコンバータで構成され得、或はDC/ACコンバータを含み得る。
【0022】
本発明によるプラントの別の有利な実施形態及び特徴については本発明の実施形態を参照して以下に説明する。
【0023】
以下、本発明を限定しない実施形態を示す添付図面及び以下の説明から本発明は良く理解される。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】種々の照射条件における再生可能なエネルギー源、代表的には光電パネルの一連の特性曲線を示す図。
【図2】再生可能なエネルギー源の単一特性曲線を示す図。
【図3】本発明を実施しているシステムを示すブロック線図。
【図4】本発明の変更実施形態の場合の図3と同様なブロック線図。
【図5A】図3又は図4に概略的に示す制御ループの種々の部位における信号の波形を示す線図。
【図5B】図3又は図4に概略的に示す制御ループの種々の部位における信号の波形を示す線図。
【図5C】図3又は図4に概略的に示す制御ループの種々の部位における信号の波形を示す線図。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、光電パネルに応用する場合について本発明を説明するが、本発明による方法及びシステムは、同様な振る舞いの生じる、すなわち被制御量の関数として電力の特性曲線をもつその他の再生可能なエネルギー源を用いても実現でき、特性曲線は制御できない量が変化する場合に変化することが理解されなければならない。
【0026】
本発明の機能原理及び従来の方法に対して本発明によって達成できる利点を良く理解するために、まず機能条件に応じて再生可能なエネルギー源、特に光電パネルの振る舞いに関係する幾つかの要素に注目する必要がある。
【0027】
上述のように、光電パネルは、光電パネルの出力接続端子に電圧の関数である電力を供給する。出力電圧の関数としての電力特性曲線は不変であるが、照射が変化すると、すなわち光電パネルに到達する単位表面当たりのエネルギーが変化すると、変化する。図1には一連の特性曲線C1、C2、....Cnを示し、各特性曲線C1、C2、....Cnは光電パネルの種々の照射条件に対応している。各特性曲線C1、C2、....Cnは、光電パネルの出力に電圧V(横軸に示す)の関数としてパネルによって取り出すことのできる電力P(縦軸に示す)の変動を示している。各特性曲線C1、C2、....Cnは、電圧の値に応じた最大値をもつ。電圧値V1、V2、V3は、光電パネルから取り出すことのできる電力の最大値に相応し、照射条件が変わると変化する。さらに特に、照射が強ければ強い程、光電パネルが電力の最大値を発生する電圧が高くなる。図1において、照射は矢印IRに従って増大し、従って曲線C1は照射の最大値に相応したものであり、曲線Cnは照射の最少値に相応したものである。電圧V1は電圧Vnより高い。
【0028】
図2には、表示を簡単にするために、単一特性曲線Cを示している。Va及びVbは光電パネルの出力電圧の二つの値を表し、所与太陽光線の値に対する最大取り出し可能な電力Pmaxより低い供給電力に相応している。Vmppは取り出し可能な電力を最大にさせる電圧を表している(mpp=最大電力点)。従って、光電パネルが設けられるシステムは、光電パネルの端部において電圧Vmppが維持される場合には、この照射条件において最大の電力を供給することができる。これに対して、電圧がVaに等しい場合に、取り出し電力を最大化するためには、曲線Cの右側において光電パネルの出力における電圧を点Paから点Pmppへシフトするように低減する必要がある。一方、光電パネルの出力電圧Vbが点Pbにある場合に、この照射条件において電力を最大化するためには、光電パネルの出力における電圧を、値Vmppに再び到達するまで、漸次に高める必要がある。
【0029】
照射が一定に維持すると、光電パネルの出力に接続したインバータの制御は相対的に簡単である。これに対して、照射は、上述のように突然変化したり、時間と共に繰り返し変化し得る。これは特に困難に遭遇する。
【0030】
再び図1を参照すると、例えば、システムは曲線C2上にあり、そして従来の“摂動及び観察”アルゴリズムによって行なった調整により、最大効率の条件が達成され、すなわち光電パネルの端子において供給電力P2に相応する出力電圧V2が達成されたと仮定され得る。この時点において、照射条件が突然変化したとすると、例えば雲の通過により照射の低減が生じるとすると、システムは曲線C2から曲線CNへ移り、供給電力は、特性曲線Cnの最大値に相応した値Pnより低い値Pxへ突然に低減する。システムを再び最適な動作条件にするためには、制御アルゴリズムにより、電圧を値V2から値Vnへ漸次に低下させなければならない。これに対して、曲線C2に相応した照射条件から太陽光線が突然増えて、システムを曲線C1で動作させることになった場合には、供給電力は値P2から、これらの照射条件のもとで光電パネルから取り出すことのできる最大電力値P1より低い値Pyへ移る。従って、制御アルゴリズムは、システムを電圧V2から電圧V1へ漸次移して出力電圧を高め、照射の減少の場合にシステムに対して実施する方向と反対の方向に変動させ、曲線C2の条件から曲線C1の条件へ移動させなければならない。
【0031】
光電システムの通常の制御系では照射のこれらの突然の変化には適切に迅速には追従できない。というのは、通常の制御系では照射条件の所与変化が、それより前の照射条件のもとで取り出すことのできる電力を最大化する電圧に対して高い又は低い電圧でシステムを作動させることになるかどうかを決定できないからである。
【0032】
言い換えれば、従来のシステムでは、照射条件が変化する場合に、システムを再び取り出し可能な電力最大値の状態にするのに電圧を増大する必要があるのか低減する必要があるのかを検知することができない。そのため従来のシステムでは新たな太陽光線照射条件を適用するのにかなりの時間が必要である。
【0033】
この問題は、以下に図3、図4及び図5を参照して説明する制御方法によって解決される。
【0034】
簡単には、本発明による方法は、システムが光電パネルからの出力電圧の最適値に対して動作している状態を検知できる制御ループを設け、従ってむ光電パネルから出力電圧が取り出し電力を最大にさせる条件を達成するために増大しなければならないか或は低減しなければならないかを“決定する”のに適している。その結果、照射条件が変化する際には、システムは直ちに始動して、調整信号によって行われる光電むパネルに接続したインバータの動作条件の変化、インバータにおける電圧入力の正しい変動(場合によって増減)及び光電パネルにおける電圧出力を変えて、新たに取り出し可能な電力を最大にする条件に向かってシステムを動かす。
【0035】
本発明による方法及びシステムの機能を良く理解できるようにするために、まず図3のブロック線図を参照すべきである。この線図において、システム全体は1で示されている。システム1は、全体を3で示す再生可能なエネルギー源、例えば光電パネル又は複数の光電パネルセットを有している。再生可能なエネルギー源3は、DC電圧で電力を発生し、再生可能なエネルギー源3の出力は、全体を5で示す二段インバータに接続されている。5Aは第1のDC/DC段(前端)を示し、5Bは第2のDC/AC段を示している。インバータ5の出力は一つ以上のローカル負荷及び/又は電力配電網に接続される。図3のブロック線図において、インバータ5の出力は総負荷Z及び7で概略的に示す電力配電網に接続されている。この形態の接続により、電力配電網7には、ローカル負荷Zで吸収されない電力が入力でき、再生可能なエネルギー源3で発生されたエネルギーをローカル負荷Zに給電でき、或は(再生可能なエネルギー源3が十分な電力を供給できない場合に)電力配電網7から電気エネルギーを吸収することによりローカル負荷Zに給電できる。
【0036】
再生可能なエネルギー源3及びインバータ5で構成したシステムは、9で概略的に示す調整又は制御ループによって制御される。この調整ループ9はソフトウエア又はハードウエア、或はそれらの組み合わせにより実現でき、調整ループの機能及び制御の仕方については以下に説明する。以下の説明に基いて、当業者は、本発明による方法を実行する制御ループを実施する複数の可能な形態を設計することができる。
【0037】
制御ループは、再生可能なエネルギー源3の出力電圧に比例した信号V.inを検知し、さらに再生可能なエネルギー源3からインバータ5へ供給される電流に比例した値I.inを検知するために再生可能なエネルギー源3の出力に接続されている。
【0038】
電流値I.in及び電圧値V.inから、マルチプレクサブロック11で簡単に乗算することにより、再生可能なエネルギー源3からインバータ5へ供給される電力に比例した信号(P.in=V.in×I.in)得られる。
【0039】
電力信号及び電圧信号から、適切な処理を通して調整装置13の出力に電圧設定点Vsetが発生される。この調整信号は、システムを最適機能か点へ向かわせるように、すなわち再生可能なエネルギー源3からの出力電圧を、特定の照射条件のもとで再生可能なエネルギー源3から取り出すことのできる電力を最大化する値にするようにしてインバータ5及びさらに正確にはインバータの第1の段5Aを制御するのに用いられる。
【0040】
再生可能なエネルギー源3からの出力電圧V.inが最適電圧値、すなわち所与照射条件のもとで供給できる電力を最大にさせる値より高いか低いかを決定するために、調整装置13で固定された電圧設定点を表す値Vsetに、例えば0.1〜100Hzの範囲で可変である適切な周波数で周期的外乱が加えられ、これらの値は非限定例として考えられなければならない。理論的には、この外乱は、インバータの出力が接続される回路網電圧の振動によってインバータ5の入力に加えられる振動によって構成され得る。しかし、好ましい実施形態では、この外乱はブロック15で発生される。再生可能なエネルギー源3の特性曲線のために、供給電力を相応して変動させ、この変動は信号Vsetに加えられる外乱の同じ周波数で循環する。
【0041】
図4の線図は図3の線図と実質的に同等であり、これら二つの図面において同じ参照符号は同じ又は同等の部分を表している。図4の線図と図3の線図との違いは実質的に、インバータが二段インバータに代わって一段インバータである点にある。両線図において、本発明を理解する上で必要ないしかも当業者には公知である要素は省略されている。
【0042】
図2を参照すると、瞬時出力電圧がVaに等しい場合、すなわち瞬時出力電圧が源から取り出すことのできる電力を最大化する電圧Vmppより高い場合には、電圧の振動(発振)により出力電力において逆符号の相応した振動が生じる。逆の状態は、機能点が値Vmppより低い電圧値Vbに相応している時に生じる。この場合、源からの出力電圧の周期的変動により電力は同じ位相で相似的に変動する。
【0043】
従って、電力を表す曲線と源からの出力電圧を表す曲線との相関関係を計算することにより、源から平均出力電圧が所与照射条件において取り出しできる電力を最大化する電圧Vmppより低いか高いかを決定することが可能であることが理解される。
【0044】
信号V.in−REFを得るために電圧設定点に加えた周期的成分を含む外乱によって生じた電力変動と電圧変動との相関関係を計算するために、制御ループ9は、マルチプレクサ11で得られた電力信号をろ波するブロック21及び電圧信号V.inをろ波するブロック23を備えている。ブロック21、23は例えば相応したバンドパスフィルタ又は別の適当な形式のフィルタによって実現できる。一般に、ブロック21、23において設けられるフィルタは、ブロック15で発生した外乱の可変周期的成分の周波数Frに中心決めされ、それによりブロック21、23の出力は、一定成分及び外乱信号の基本周波数Frと異なる周波数をもつ任意の成分が除去されているので、信号の周波数Frをもつ可変成分だけを含む二つの信号dP、dVである。
【0045】
マルチプレクサブロック25において、電力変動と電圧変動との間の相関関係信号dPdVを得るために、信号dP、dVは乗算される。相関関係信号dPdVはブロック26例えばバンドパスフィルタでろ波され、ブロック15で発生した外乱の周期的成分の周波数及び/又は非正弦波信号である際には基本周波数及びそれの調波をカットする。このようにして、フィルタブロック26の出力において、ほぼ連続した信号Ctrlが得られ、この信号の値及び符号は相関関係信号dPdVの平均値で決定される。このほぼ連続した信号Ctrlは調整装置13に供給される。調整装置13は好ましくはPI(比例積分)調整装置或いは単に積分調整装置であり、上述の得られた信号Ctrlに基き電圧設定点Vsetを発生する。別の実施形態では、フィルタブロック26は省略でき、その機能は直接調整装置によって行なうことができる。しかし、この場合、システムの力学的構成は減少される。調整装置の上流にバンドパスフィルタを用いることにより、調整システムの速度をフィルタの機能に関係なくでき、従って調整システムのダイナミック応答を妨害するのを避ける。
【0046】
図5A、図5B及び図5Cに示す波形は、上記のシステムのむ動作を説明している。これらの線図において開ループ波形は、調整システムの機能原理を簡単に説明するために示される。
【0047】
例えば図5Aを参照すると、源3の出力電圧V.inは平均値Vaをもち、この値を軸として周波数Frで振動し、ブロック15で発生した外乱による振動は、調整装置13で発生した電圧設定点Vsetに加えられる。値Vaのまわりのこの電圧変動により、電力P.inの等しい周波数Frでの相応した周期的振動を生じさせる。図5Aの頂部の最初の線図で表わすように、源3の出力電圧値Vaは源から取り出すことのできる電力を最大化する値より高いと仮定していることが観察できる。
【0048】
この仮定では、電圧Vaは供給できる最大電力に相応した電圧より高いので、源3から供給される出力電力振動P.inは出力電圧V.inの同じ周波数であるが逆位相で振動する。電圧V.inが最大値である場合には、電力P.inは最小値となり、逆も成り立つ。源3からの出力電流I.inは電力のパターンに相応したパターンをもっている。
【0049】
図5Aの第4及び第5の線図には、値dV、dPが示され、これらの値は信号V.in及び信号P.inをろ波することで得られ、信号V.inはむ源からの出力電圧を直接測定することで得られ、信号P.inは出力電圧と出力電流とを乗算することで得られる。図5Aの線図において観察できるように、信号dV、dPは、電圧V.inの同じ周波数で及び従ってブロック15で発生したほぼゼロに近い外乱の同じ周波数Frで振動する。
【0050】
信号dV、dPを乗算することにより、これら信号間の相関関係が得られ、図5Aの六番目の線図にdVdPで表わされている。この相関関係は、電圧設定点Vsetに加えられた外乱の周期的成分の周波数Frに対して二倍の周波数をもつ負の平均値を示している。
【0051】
ブロック26において相関関係信号dVdPをろ波することによって、ほぼ連続した信号Ctrlが得られ、この信号Ctrlは図5Aの第7の線図に示されている。この信号は、上述のように負の値をもつ相関関係信号をろ波することで得られるので、負である。信号Ctrlを調整装置の積分器13に加えることにより、電圧設定点Vsetが得られ、この信号は徐々に直線的に減少していく傾向がある。このことは、これらの条件のもとで源から取り出すことのできる電力の最大値を得るために、電圧Vaが実際の値に対して有効に低減されなければならないことに相当している。
【0052】
最初に示したように、調整信号Vsetには、周期的成分をもつ外乱信号が加えられて信号V.in−REFが得られ、この信号V.in−REFは図5Aの最後の線図に示されている。電圧設定点信号Vsetに重ねられたこの周期的振動は、エネルギー源からの出力電圧V.inの周期的振動を生じさせる。
【0053】
図5Bには、取り出しできる電力を最大化する電圧より低いエネルギー源3からの出力電圧でシステムが作動している状態を示している。特性曲線より下方の線図の波形は上記したものと同じ信号を表し、すなわち上部から底部へ順に、電圧設定点Vsetの信号に加えた外乱で誘導された重ねられた周期的振動をもつエネルギー源からの出力電圧、エネルギー源からの出力電流、エネルギー源からの出力電力、時間の経過を通しての電圧変動、時間の経過を通しての電力変動、電力時間変動と電圧時間変動との間の相関関係、フィルタ26からの出力制御信号、調整装置13からの出力電圧設定点Vset、並びに周期的成分を含む外乱と電圧設定点Vsetとの組み合わせにより得られた調整信号V.in−REFが示されている。
【0054】
この場合、エネルギー源の平均出力電圧Vbは電力を最大化させる値より低いので、出力電圧における周期的変動は、電圧変動と同相で電力の相応した周期的変動を生じさせる。その結果、電圧変動と電力変動との間の相関関係dPdVは、調整信号に加えた外乱の周波数に対して二倍の周波数をもつ周期的波形となるが、この相関関係は正の平均値をもつている。従って、相関関係信号をろ波することで得られた信号Ctrlは正の符号で実質的に連続しており、その結果、調整装置13からの出力電圧設定点は直線的に増加する傾向にある。このことは、システムを最大取り出し電力の最適条件にするために、システムによって制御されるパラメータであるエネルギー源からの出力電圧が、値Vbから最大電力値(Vmpp)へ漸増されなければならないことに相当している。
【0055】
このようにして、システムは極端に速い仕方で最適機能点に向うようにされ、すなわち、システムが照射の突然の変動で異なる特性曲線になった時に電力の最大化に必要な方向に電圧を変更する修正値を電圧設定点Vsetがもっているので、取り出し電力を最大化する電圧に成るようにされることが理解される。
【0056】
ひとたび最大取り出し可能な電力点に達すると、システムは図5Cに示す振る舞いとなり、エネルギー源3からの出力電圧は値Vmppに等しくなり、その結果取り出し電力は最大となる。特性曲線の下方には、波形が示され、特に電圧が最適値に相応している場合において、図5A及び図5Cを参照して説明してきた信号を表している。この場合、外乱信号によってエネルギー源からの出力電圧に課せられた振動は最大点のまわりで振動を生じさせ、その結果取り出し電力は外乱の周波数に対して二倍の周波数の振動を受けることが観察できる。相応した仕方で、相関関係dPdVの平均値はゼロに等しい。相関関係dPdVをろ波(フィルタリング)することにで得られた信号Ctrlは実質的に連続し、ゼロ値に等しく、その結果、電圧設定点Vsetは一定のままで、値Vmppに固定される。
【0057】
図面は単に本発明の実施装置によって提供された例を示すだけであり、本発明の概念の範囲から逸脱することなしに形態及び構成を変更できることが理解される。特許請求の範囲における参照符号は明細書及び図面に関連して特許請求の範囲を容易に読めるようにするためだけに付けられており、特許請求の範囲で表わした保護の範囲をいかようにも限定するものではない。
【符号の説明】
【0058】
1 :システム
2 :再生可能なエネルギー源
5 :インバータ
Z :ローカル負荷
7 :電力配電網
9 :調整又は制御ループ
V.in :電圧値(出力電圧に比例した信号)
I.in :電流値
11 :マルチプレクサブロック
P.in :再生可能なエネルギー源3からインバータ5へ供給される電力に比例した信号
13 :調整装置
Vset :電圧設定点
15 :外乱を発生するブロック
Vmpp :電力を最大化する電圧
Va :電圧
VbB :電圧
V.in−REF:信号
21 :ブロック
23 :ブロック
Fr :外乱の可変周期的成分の周波数
dP :信号
dV :信号
25 :マルチプレクサブロック
26 :フィルタブロック
dPdV :相関関係信号
Ctrl :信号

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電力調整システムによって電源から電力を取り出す方法であって、前記電源の動作条件が少なくとも一つの制御できない量の関数として変化し、制御できない量の各値に対して電源が被制御量の関数として供給電力の特性曲線をもち、各特性曲線が前記被制御量の最適値に対して最大となる、方法において、
被制御量の実際の値が前記制御できない量の実際の値に対する前記最適値より大きいか小さいかを決めるステップと、
被制御量の実際の値を前記最適値に向かって変更するために調整信号を発生するステップと
を含むこと
を特徴とする方法。
【請求項2】
被制御量の実際の値が前記最適値より低い場合には、被制御量の値に正の符号の変動が施され、被制御量の実際の値が前記最適値より高い場合には、被制御量の値に負の符号の変動が施されることを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記調整信号が少なくとも一つの周期的成分をもつ外乱を含んでいることを特徴とする請求項1又は2記載の方法。
【請求項4】
前記外乱によって、被制御量及び従って前記電源からき要求される電力に周期的変動を生じさせ、被制御量の値が前記最適値より高いか低いかを決定するために電力及び被制御量の変動の間の相関関係を計算することを特徴とする請求項3記載の方法。
【請求項5】
被制御量の実際の値について周期的に変動させそして相応して前記電源から供給される電力について周期的に変動させること、
被制御量の実際の値が前記最適値より高いか低いかを決定するために、電力の変動と被制御量の変動との間の相関関係を作ること
を含むことを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項6】
前記周期的変動が調整信号に周期的外乱を導入することで得られることを特徴とする請求項5記載の方法。
【請求項7】
調整ループにおいて、電源から供給される電力の時間変動と前記被制御量の時間変動との間の相関関係を計算し、被制御量の実際の値が前記最適値より高いか低いかを前記相関関係が表わし、また調整信号を発生するために調整装置において前記相関関係を用いることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項記載の方法。
【請求項8】
前記被制御量が前記電源の出力電圧であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項記載の方法。
【請求項9】
前記被制御量が前記電源によって供給される電流であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項記載の方法。
【請求項10】
前記電源が再生可能なエネルギー源であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項記載の方法。
【請求項11】
前記電源が少なくとも一つの光電パネルであり、前記少なくとも一つの制御できない量が太陽光線であることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項記載の方法。
【請求項12】
前記電源が一つ以上の燃料電池であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項記載の方法。
【請求項13】
被制御量の調整信号を発生するステップと、
少なくとも一つの周期的成分を含む外乱を前記調整信号に導入するステップと、
前記周期的成分の作用により、被制御量の周期的変動及びその結果電源から取り出した電力の変動を生じさせるステップと、
電源から取り出した電力の変動と被制御量の変動との間の相関関係を決定し、被制御量の実際の値が前記最適値より高いか低いかを前記相関関係で表わすステップと、
を含むことを特徴とする請求項1〜12のいずれか一項記載の方法。
【請求項14】
前記電源によって供給された電力の時間の経過による変動を検知するステップと、
被制御量の時間の経過による変動を検知するステップと、
電力変動と被制御量の変動との間の相関関係を計算するステップと、
前記相関関係に従って電力調整回路の調整信号を発生するステップと、
少なくとも一つの周期的成分を含む外乱を前記調整信号に導入するステップと、
被制御量の周期的変動を生じさせそして電源によって供給された電力の変動を生じさせる前記外乱を含む前記調整信号で電力調整回路を制御するステップと、
を含むことを特徴とする請求項1〜13のいずれか一項記載の方法。
【請求項15】
前記電源によって供給された電力の時間の経過による変動を検知するステップと、
前記電源の出力電圧の時間の経過による変動を検知するステップと、
電力変動と電圧変動との間の相関関係を計算するステップと、
前記相関関係に従って電力調整回路の調整信号を発生するステップと、
少なくとも一つの周期的成分を含む外乱を前記調整信号に導入するステップと、
電力調整回路の入力電圧及び前記電源からの出力電圧の周期的変動を生じさせそして電源によって供給された電力の変動を生じさせる前記外乱を含む前記調整信号で電力調整回路を制御するステップと、
を含むことを特徴とする請求項1〜14のいずれか一項記載の方法。
【請求項16】
電源によって供給され電力の前記時間変動が前記外乱の周波数を中心としたバンドパスフィルタでろ波され、また被制御量の前記時間変動が前記外乱の周波数を中心としたバンドパスフィルタでろ波されることを特徴とする請求項13、14、15のいずれか一項記載の方法。
【請求項17】
前記相関関係がバンドパスフィルタでろ波され、そして前記調整信号を得るために積分調整装置又は比例積分調整装置の入力に加えられることを特徴とする請求項13〜16のいずれか一項記載の方法。
【請求項18】
外乱の前記周期的成分が固定周波数をもつことを特徴とする請求項3〜17のいずれか一項記載の方法。
【請求項19】
外乱の前記周期的成分が可変周波数をもつことを特徴とする請求項3〜17のいずれか一項記載の方法。
【請求項20】
前記周期的成分が、前記電源によって供給された電力の関数である周波数をもつことを特徴とする請求項19記載の方法。
【請求項21】
少なくとも一つの制御できない量の各値に対して動作条件が少なくとも一つの制御できない量の関数として変化し、被制御量の関数として供給電力の特性曲線を持ち、各特性曲線が前記被制御量の最適値に対して最大を示す、DC電圧電力源と、
前記DC電圧電力源からDC電圧電力を取り出し、出力へ電力を供給する電力調整回路と、
前記被制御量を調整して、前記制御できない量の変化する際に前記DC電圧電力源から供給される電力を最大にさせる調整ループと
を有し、
前記制御できない量の実際の値に対して被制御量の実際の値が前記最適値より高いか低いかを決定しかつ被制御量の実際の値を前記最適値に向って変更する調整信号を発生するように、前記調整ループが構成されること
を特徴とする電力発生システム。
【請求項22】
被制御量の実際の値が前記最適値より低い場合には正の符号の変動を被制御量の値に与え、また被制御量の実際の値が前記最適値より高い場合には負の符号の変動を被制御量の値に与えるように、前記調整ループが構成されることを特徴とする請求項21記載の電力発生システム。
【請求項23】
電力源の出力における被制御量の周期的変動及び従って前記電力源によって供給される電力の周期的変動を生じさせるように、前記調整ループが構成されることを特徴とする請求項21又は22記載の電力発生システム。
【請求項24】
電力源の出力における前記被制御量の周期的変動と周期的電力変動との間の相関関係を得るように前記調整ループが構成され、被制御量の実際の値が前記制御できない量の実際の値に対して前記最適値より高いか低いかを前記相関関係が表わし、また前記調整ループが、前記相関関係の関数として被制御量の実際の値を前記最適値に向かって変更するために調整信号を発生することを特徴とする請求項23記載の電力発生システム。
【請求項25】
前記調整ループが、前記相関関係に従って調整信号を発生する調整装置と、前記被制御量の周期的変動を生じさせるために前記調整信号に導入される、少なくとも一つの周期的成分をもつ外乱を発生する発生装置とを備えていることを特徴とする請求項24記載の電力発生システム。
【請求項26】
前記周期的成分が固定周波数をもつことを特徴とする請求項25記載の電力発生システム。
【請求項27】
前記周期的成分が、前記電力源によって供給される電力に従って可変である周波数をもつことを特徴とする請求項25記載の電力発生システム。
【請求項28】
前記調整ループが、前記電力源の出力における電圧入力と、前記電力源によって供給される電流入力と、前記電力源によって供給される電力を計算するブロックと、前記電力源によって供給される電力の変動と出力電圧変動との間の相関関係を決定するための相関関係ブロックと、前記相関関係に従って調整信号を発生する調整装置と、前記調整信号に導入される、少なくとも一つの周期的成分を含む外乱を発生するブロックとを備えていることを特徴とする請求項21〜27のいずれか一項記載の電力発生システム。
【請求項29】
前記調整装置が積分調整装置又は比例積分調整装置であることを特徴とする請求項28記載の電力発生システム。
【請求項30】
前記電力源が再生可能なエネルギー源であることを特徴とする請求項21〜29のいずれか一項28記載の電力発生システム。
【請求項31】
前記電力源が少なくとも一つの光電パネルを備え、前記少なくとも一つの制御できない量が太陽光線であることを特徴とする請求項30記載の電力発生システム。
【請求項32】
前記電力源が少なくとも一つの燃料電池であることを特徴とする請求項21〜29のいずれか一項記載の電力発生システム。
【請求項33】
前記被制御量が前記電力源の出力電圧であることを特徴とする請求項21〜23のいずれか一項記載の電力発生システム。
【請求項34】
前記被制御量が前記電力源によって供給される電流であることを特徴とする請求項1〜32のいずれか一項記載の電力発生システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5(A)】
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【図5(B)】
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【図5(C)】
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【公表番号】特表2012−514805(P2012−514805A)
【公表日】平成24年6月28日(2012.6.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−544972(P2011−544972)
【出願日】平成21年1月7日(2009.1.7)
【国際出願番号】PCT/IT2009/000002
【国際公開番号】WO2010/079517
【国際公開日】平成22年7月15日(2010.7.15)
【出願人】(511165603)パワー−ワン イタリイ ソチエタ ペル アチオーニ (1)
【Fターム(参考)】