写真を利用した人形体及び製法。
【課題】写真から背景を切除して、被写体を際立たせたパネル状の写真人形体と製法を提供する。
【解決手段】写真を利用した人形体であって、人物や動物等の写真を樹脂板又は厚紙に貼付又は印刷して写真パネルにする工程と、前記写真パネルを電光走査して人物等の絵柄輪郭線を抽出する工程と、レーザー切断機で前記写真パネルを、前記抽出した絵柄輪郭線で切断して背景を除去する工程と、背景を切除してなる写真人形体を起立保持、又は吊り下げ保持、又は磁着保持するための保持部を形成する工程からなる。
【解決手段】写真を利用した人形体であって、人物や動物等の写真を樹脂板又は厚紙に貼付又は印刷して写真パネルにする工程と、前記写真パネルを電光走査して人物等の絵柄輪郭線を抽出する工程と、レーザー切断機で前記写真パネルを、前記抽出した絵柄輪郭線で切断して背景を除去する工程と、背景を切除してなる写真人形体を起立保持、又は吊り下げ保持、又は磁着保持するための保持部を形成する工程からなる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、人物及び動物等の写真を利用した人形体及び製法に関する。
【背景技術】
【0002】
スナップ写真等の日常的な写真の主題は、その多くが家族等の人物写真や、近年ではペットなどの動物写真である。これらの写真は額装して壁に飾ったりアルバム等に纏めたりする事が一般的だが、これ等とは異なる新規な利用法が望まれていた。
【0003】
前記一般的な利用以外の例として、写真の一部を切取り装飾片として利用する例や、顔や身体の写真を加工して玩具やマスコット人形として利用する例があるが、これらは写真の部分的な活用にとどまっている。
また全身写真を表現した例として、等身大に印刷して立て看板や広告体に活用する例があるが、これらは使用目的や設置場所が限られ製作費用も安価では無く、気軽に利用できるものではない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2000−177298号広報
【特許文献2】実用新案登録第3114687号広報
【特許文献3】特開平5−345077号広報
【特許文献4】特開平2003−76285号広報
【特許文献5】実用新案登録第3133756号広報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
解決しようとする問題点は、前記の様な事情に鑑み、日常写真の活用法において、写真被写体の持つイメージを損なわず、製作が容易で安価な写真人形を提供する事である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、人物や動物等のスナップ写真を貼付又は印刷した写真パネルを電光走査して人物や動物の絵柄輪郭線を抽出し、レーザー切断機で微細な絵柄輪郭線に忠実に背景を切除する事を特徴とする。
【0007】
また第2の課題解決手段は、写真を貼付又は印刷する背板に透明板を使用する事で、写真の切断位置と背板の切断位置をずらす事が出来る為、写真パネルの輪郭線の微細さを緩和でき、写真パネルの強度を保てる事を特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明は、従来の背景のある絵としての写真とは異なり、被写体のイメージが際立つため、パネル状でありながら立体的でインパクトのある印象を見る者に与える。また被写体の姿勢や撮影方向等の制限が少ないので、利用できる写真の範囲が広いのも特徴である。
【0009】
また背板に透明板を使用する事で、写真の絵柄輪郭がより際立つ効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】写真パネル製作工程の実施例である。(実施例1)
【図2】画像処理工程の実施例である。(実施例1)
【図3】切断工程の実施例である。(実施例1)
【図4】背景を切除した人形体の実施例である。(実施例1)
【図5】起立保持用支持台を設けた実施図である。(実施例2)
【図6】吊り下げ保持用の穴あきタブを設けた実施例である。(実施例2)
【図7】磁着保持用のマグネットを設けた実施例である。(実施例2)
【図8】自立用ベース板を設けた実施例である。(実施例3)
【図9】相似形輪郭線で切断形成した人形体の実施図である。(実施例4)
【発明を実施するための形態】
【0011】
写真パネルから絵柄輪郭に忠実かつ微細に背景を切除するという目的を、イメージスキャナーとレーザー切断機を用いる事で実現した。
【実施例1】
【0012】
図1〜図4は本発明の実施例の基本的な構成図であって、1は人物や動物等の写真、2は絵柄の輪郭、3は樹脂板又は厚紙からなる背板、4は写真を背板に貼付又は印刷した写真パネル、5は写真パネル輪郭、6はイメージスキャナー、7は画像加工ソフトを備えたパソコン、8は絵柄輪郭線データ、9は写真パネルの輪郭線データ、10はレーザー切断機、11はレーザー加工ヘッド、12はレーザービーム、13は位置決め治具、14は写真パネルから切除された背景、15は切り抜かれた人形体である。
【0013】
図1は写真パネルの製作工程を説明した斜視図である。
写真1はプリント写真のほか、写真を粘着剤付シールに印刷したものでも良いし、写真画像をプリンターで直接厚紙に印刷しても良い。
この例では女性の正対写真であるが、顔の向きや身体の姿勢に制限は無く、横向きであっても良い。また多人数であっても良いし、人物に代えて動物でも良い。
【0014】
前記写真1を樹脂板又は厚紙からなる背板3に貼付または印刷する。背板3は起立保持、又は吊り下げ保持、又は磁着保持に耐え、少なくとも1ミリ以上の厚みを有し写真1を貼付する際は両面テープ等で適宜行い、これを写真パネル4とする。
【0015】
図2は画像処理工程を説明した斜視図である。
上記写真パネル4をイメージスキャナー6で電光走査してパソコン7で画像データに変換する。変換した画像データはパソコン7に備えたドローソフト等の画像加工ソフトで絵柄輪郭2を絵柄輪郭線データ8に変換する。
またこの時、写真パネル輪郭5を写真パネルの輪郭線データ9として変換しておき、レーザー切断機10で絵柄輪郭2を切断する際の位置決めの基準線とする。
【0016】
図3は切断工程を説明した斜視図である。
レーザー切断機10は、印鑑彫刻や文字プレートの製作、各種模型製作等に利用されるCO2レーザー切断機を用いる。この機種は極細のレーザービームによる微細な彫刻や切断に優れ、加工速度が速く比較的小型で非接触型の切断装置である。
【0017】
レーザー切断機10のレーザー加工ヘッド11が、前記絵柄輪郭線データ8に沿ってXY軸方向に作動し、レーザー加工ヘッド11から直下方向に出力するレーザービーム12によって材料を切断加工するので、このレーザービーム12の動作軌跡と絵柄輪郭2の位置とを合致させる。
【0018】
この位置決めには位置決め治具13を使用し、予め試験材料等を写真パネルの輪郭線データ9で切断し、その切断位置にあわせて位置決め治具13を固定すれば良い。
【0019】
図4は切除した背景と切り取った人形体の斜視図である。
レーザー切断機10で写真パネル4を絵柄輪郭線データ8に沿って切断し、背景14を取り除いて絵柄輪郭2と同形の人形体15を得る。
【実施例2】
【0020】
図5〜図7は上記人形体に起立用支持台、吊り下げ用タブ片、磁着用マグネットを設けた実施例の説明図で、いずれも人形体の裏面から見た斜視図である。
【0021】
図5は人形体脚部裏面の下部に、樹脂板又は厚紙からなるL字型の起立用の支持台16を設けた実施例である。
【0022】
図6は人形体頭部裏面の上端に、樹脂板又は厚紙からなり上部に吊り下げ穴を設けたタブ片17を貼設した実施例である。
【0023】
図7は人形体胴体部裏面の中央に、磁着用のマグネット18を設けた実施例である。
【実施例3】
【0024】
図8は図5に説明した起立支持の変形例を説明した斜視図である。
あらかじめ人形体の切断加工時に、人形体脚部下端に嵌合突起17を形成しておく。樹脂板又は厚紙からなる自立用ベース板18の中央部に嵌合穴19を設け、嵌合突起17と嵌合し人形体を起立保持する。
【実施例4】
【0025】
実施例1で写真パネル4を絵柄輪郭2に沿って忠実に切断する際、例えば乱れた頭髪や飾りのついた衣服の様に非常に複雑な輪郭形状であった場合、写真パネルの形状が微細になり、パネル端部が欠損しやすい欠点がある。
実施例4ではこの点を回避する方法として、写真パネルを絵柄輪郭線より外側で切断する実施例について説明する。実施例4の主体はパネル欠損を補う方法にあるので、実施例1に説明された人形体の製作工程は省略する。
【0026】
図9(イ)、(ロ)、(ハ)において、前記背板3の素材を樹脂板又は厚紙に代えて透明樹脂板とする。2は絵柄輪郭線、4は写真パネル、8は絵柄輪郭線データ、20は絵柄輪郭線から外側にオフセットして作成した相似形輪郭線である。
【0027】
図9の(イ)は画像処理工程の説明図である。
前記パソコン7で絵柄輪郭線データ8の外側に2ミリ程度オフセットした相似形輪郭線20を作成する。
あらかじめレーザー切断機10を、背板3に貼付した写真のみを切断する設定Aと、写真と背板を共に切断する設定Bの2段階に設定しておく。この制御はパソコン7で行う。
【0028】
図9の(ロ)は切断工程を説明した斜視図である。
前記レーザー設定Aで写真パネル4を絵柄輪郭2の位置で切断する。このとき人物絵柄と背景は分離されているが、共に背板に貼られた状態である。さらに前記レーザー設定Bで相似形輪郭線20の位置を切断し、背景を背板と共に除去する。
【0029】
図9の(ハ)は背景を除去した人形体の斜視図である。
切り取られた人形体の絵柄輪郭線2の外側の不要な写真片及び、両脚部の間の不要な写真片を、貼付に使った両面テープと共に剥がして背板3を露出させる。背板3の素材は透明樹脂板なので存在感が薄く絵柄輪郭2が際立つ効果がある。また脚部の間の狭隘な隙間の背板を切除する必要がないので、背板の強度が保たれ見栄えも良い。
【符号の説明】
【0030】
1 人物や動物等の写真
2 絵柄輪郭
3 背板
4 写真を貼付又は印刷した写真パネル
5 写真パネル輪郭
6 イメージスキャナー
7 画像加工ソフトを備えたパソコン
8 絵柄輪郭線データ
9 写真パネルの輪郭線データ
10 レーザー切断機
11 レーザー加工ヘッド
12 レーザービーム
13 位置決め冶具
14 写真パネルから切除された背景
15 写真パネルから切り抜かれた人形体
14 起立用支持台
15 吊り下げ用タブ片
16 磁着用マグネット
17 嵌合突起
18 自立用ベース板
19 嵌合穴
20 相似形輪郭線
【技術分野】
【0001】
本発明は、人物及び動物等の写真を利用した人形体及び製法に関する。
【背景技術】
【0002】
スナップ写真等の日常的な写真の主題は、その多くが家族等の人物写真や、近年ではペットなどの動物写真である。これらの写真は額装して壁に飾ったりアルバム等に纏めたりする事が一般的だが、これ等とは異なる新規な利用法が望まれていた。
【0003】
前記一般的な利用以外の例として、写真の一部を切取り装飾片として利用する例や、顔や身体の写真を加工して玩具やマスコット人形として利用する例があるが、これらは写真の部分的な活用にとどまっている。
また全身写真を表現した例として、等身大に印刷して立て看板や広告体に活用する例があるが、これらは使用目的や設置場所が限られ製作費用も安価では無く、気軽に利用できるものではない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2000−177298号広報
【特許文献2】実用新案登録第3114687号広報
【特許文献3】特開平5−345077号広報
【特許文献4】特開平2003−76285号広報
【特許文献5】実用新案登録第3133756号広報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
解決しようとする問題点は、前記の様な事情に鑑み、日常写真の活用法において、写真被写体の持つイメージを損なわず、製作が容易で安価な写真人形を提供する事である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、人物や動物等のスナップ写真を貼付又は印刷した写真パネルを電光走査して人物や動物の絵柄輪郭線を抽出し、レーザー切断機で微細な絵柄輪郭線に忠実に背景を切除する事を特徴とする。
【0007】
また第2の課題解決手段は、写真を貼付又は印刷する背板に透明板を使用する事で、写真の切断位置と背板の切断位置をずらす事が出来る為、写真パネルの輪郭線の微細さを緩和でき、写真パネルの強度を保てる事を特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明は、従来の背景のある絵としての写真とは異なり、被写体のイメージが際立つため、パネル状でありながら立体的でインパクトのある印象を見る者に与える。また被写体の姿勢や撮影方向等の制限が少ないので、利用できる写真の範囲が広いのも特徴である。
【0009】
また背板に透明板を使用する事で、写真の絵柄輪郭がより際立つ効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】写真パネル製作工程の実施例である。(実施例1)
【図2】画像処理工程の実施例である。(実施例1)
【図3】切断工程の実施例である。(実施例1)
【図4】背景を切除した人形体の実施例である。(実施例1)
【図5】起立保持用支持台を設けた実施図である。(実施例2)
【図6】吊り下げ保持用の穴あきタブを設けた実施例である。(実施例2)
【図7】磁着保持用のマグネットを設けた実施例である。(実施例2)
【図8】自立用ベース板を設けた実施例である。(実施例3)
【図9】相似形輪郭線で切断形成した人形体の実施図である。(実施例4)
【発明を実施するための形態】
【0011】
写真パネルから絵柄輪郭に忠実かつ微細に背景を切除するという目的を、イメージスキャナーとレーザー切断機を用いる事で実現した。
【実施例1】
【0012】
図1〜図4は本発明の実施例の基本的な構成図であって、1は人物や動物等の写真、2は絵柄の輪郭、3は樹脂板又は厚紙からなる背板、4は写真を背板に貼付又は印刷した写真パネル、5は写真パネル輪郭、6はイメージスキャナー、7は画像加工ソフトを備えたパソコン、8は絵柄輪郭線データ、9は写真パネルの輪郭線データ、10はレーザー切断機、11はレーザー加工ヘッド、12はレーザービーム、13は位置決め治具、14は写真パネルから切除された背景、15は切り抜かれた人形体である。
【0013】
図1は写真パネルの製作工程を説明した斜視図である。
写真1はプリント写真のほか、写真を粘着剤付シールに印刷したものでも良いし、写真画像をプリンターで直接厚紙に印刷しても良い。
この例では女性の正対写真であるが、顔の向きや身体の姿勢に制限は無く、横向きであっても良い。また多人数であっても良いし、人物に代えて動物でも良い。
【0014】
前記写真1を樹脂板又は厚紙からなる背板3に貼付または印刷する。背板3は起立保持、又は吊り下げ保持、又は磁着保持に耐え、少なくとも1ミリ以上の厚みを有し写真1を貼付する際は両面テープ等で適宜行い、これを写真パネル4とする。
【0015】
図2は画像処理工程を説明した斜視図である。
上記写真パネル4をイメージスキャナー6で電光走査してパソコン7で画像データに変換する。変換した画像データはパソコン7に備えたドローソフト等の画像加工ソフトで絵柄輪郭2を絵柄輪郭線データ8に変換する。
またこの時、写真パネル輪郭5を写真パネルの輪郭線データ9として変換しておき、レーザー切断機10で絵柄輪郭2を切断する際の位置決めの基準線とする。
【0016】
図3は切断工程を説明した斜視図である。
レーザー切断機10は、印鑑彫刻や文字プレートの製作、各種模型製作等に利用されるCO2レーザー切断機を用いる。この機種は極細のレーザービームによる微細な彫刻や切断に優れ、加工速度が速く比較的小型で非接触型の切断装置である。
【0017】
レーザー切断機10のレーザー加工ヘッド11が、前記絵柄輪郭線データ8に沿ってXY軸方向に作動し、レーザー加工ヘッド11から直下方向に出力するレーザービーム12によって材料を切断加工するので、このレーザービーム12の動作軌跡と絵柄輪郭2の位置とを合致させる。
【0018】
この位置決めには位置決め治具13を使用し、予め試験材料等を写真パネルの輪郭線データ9で切断し、その切断位置にあわせて位置決め治具13を固定すれば良い。
【0019】
図4は切除した背景と切り取った人形体の斜視図である。
レーザー切断機10で写真パネル4を絵柄輪郭線データ8に沿って切断し、背景14を取り除いて絵柄輪郭2と同形の人形体15を得る。
【実施例2】
【0020】
図5〜図7は上記人形体に起立用支持台、吊り下げ用タブ片、磁着用マグネットを設けた実施例の説明図で、いずれも人形体の裏面から見た斜視図である。
【0021】
図5は人形体脚部裏面の下部に、樹脂板又は厚紙からなるL字型の起立用の支持台16を設けた実施例である。
【0022】
図6は人形体頭部裏面の上端に、樹脂板又は厚紙からなり上部に吊り下げ穴を設けたタブ片17を貼設した実施例である。
【0023】
図7は人形体胴体部裏面の中央に、磁着用のマグネット18を設けた実施例である。
【実施例3】
【0024】
図8は図5に説明した起立支持の変形例を説明した斜視図である。
あらかじめ人形体の切断加工時に、人形体脚部下端に嵌合突起17を形成しておく。樹脂板又は厚紙からなる自立用ベース板18の中央部に嵌合穴19を設け、嵌合突起17と嵌合し人形体を起立保持する。
【実施例4】
【0025】
実施例1で写真パネル4を絵柄輪郭2に沿って忠実に切断する際、例えば乱れた頭髪や飾りのついた衣服の様に非常に複雑な輪郭形状であった場合、写真パネルの形状が微細になり、パネル端部が欠損しやすい欠点がある。
実施例4ではこの点を回避する方法として、写真パネルを絵柄輪郭線より外側で切断する実施例について説明する。実施例4の主体はパネル欠損を補う方法にあるので、実施例1に説明された人形体の製作工程は省略する。
【0026】
図9(イ)、(ロ)、(ハ)において、前記背板3の素材を樹脂板又は厚紙に代えて透明樹脂板とする。2は絵柄輪郭線、4は写真パネル、8は絵柄輪郭線データ、20は絵柄輪郭線から外側にオフセットして作成した相似形輪郭線である。
【0027】
図9の(イ)は画像処理工程の説明図である。
前記パソコン7で絵柄輪郭線データ8の外側に2ミリ程度オフセットした相似形輪郭線20を作成する。
あらかじめレーザー切断機10を、背板3に貼付した写真のみを切断する設定Aと、写真と背板を共に切断する設定Bの2段階に設定しておく。この制御はパソコン7で行う。
【0028】
図9の(ロ)は切断工程を説明した斜視図である。
前記レーザー設定Aで写真パネル4を絵柄輪郭2の位置で切断する。このとき人物絵柄と背景は分離されているが、共に背板に貼られた状態である。さらに前記レーザー設定Bで相似形輪郭線20の位置を切断し、背景を背板と共に除去する。
【0029】
図9の(ハ)は背景を除去した人形体の斜視図である。
切り取られた人形体の絵柄輪郭線2の外側の不要な写真片及び、両脚部の間の不要な写真片を、貼付に使った両面テープと共に剥がして背板3を露出させる。背板3の素材は透明樹脂板なので存在感が薄く絵柄輪郭2が際立つ効果がある。また脚部の間の狭隘な隙間の背板を切除する必要がないので、背板の強度が保たれ見栄えも良い。
【符号の説明】
【0030】
1 人物や動物等の写真
2 絵柄輪郭
3 背板
4 写真を貼付又は印刷した写真パネル
5 写真パネル輪郭
6 イメージスキャナー
7 画像加工ソフトを備えたパソコン
8 絵柄輪郭線データ
9 写真パネルの輪郭線データ
10 レーザー切断機
11 レーザー加工ヘッド
12 レーザービーム
13 位置決め冶具
14 写真パネルから切除された背景
15 写真パネルから切り抜かれた人形体
14 起立用支持台
15 吊り下げ用タブ片
16 磁着用マグネット
17 嵌合突起
18 自立用ベース板
19 嵌合穴
20 相似形輪郭線
【特許請求の範囲】
【請求項1】
樹脂板又は厚紙に人物や動物等の写真を貼付又は印刷し、写真被写体の絵柄輪郭に沿って背景を除去し、被写体を際立たせた事を特徴とするパネル状写真人形体であって、写真を樹脂板又は厚紙からなる背板に貼付又は印刷して写真パネルにする工程と、写真被写体の絵柄輪郭を輪郭線データとして抽出する工程と、前記写真パネルを前記輪郭線データに沿って、レーザー切断機で絵柄と同形又は相似形に切断して背景を除去する工程と、当該写真人形体を起立保持、又は吊り下げ保持、又は磁着保持する為の保持部を設ける工程からなる写真人形体とその製法。
【請求項2】
前記背板を樹脂板又は厚紙に代え透明樹脂版を用いる請求項1記載の写真を利用した人形体及び製法。
【請求項1】
樹脂板又は厚紙に人物や動物等の写真を貼付又は印刷し、写真被写体の絵柄輪郭に沿って背景を除去し、被写体を際立たせた事を特徴とするパネル状写真人形体であって、写真を樹脂板又は厚紙からなる背板に貼付又は印刷して写真パネルにする工程と、写真被写体の絵柄輪郭を輪郭線データとして抽出する工程と、前記写真パネルを前記輪郭線データに沿って、レーザー切断機で絵柄と同形又は相似形に切断して背景を除去する工程と、当該写真人形体を起立保持、又は吊り下げ保持、又は磁着保持する為の保持部を設ける工程からなる写真人形体とその製法。
【請求項2】
前記背板を樹脂板又は厚紙に代え透明樹脂版を用いる請求項1記載の写真を利用した人形体及び製法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【公開番号】特開2011−83299(P2011−83299A)
【公開日】平成23年4月28日(2011.4.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−235887(P2009−235887)
【出願日】平成21年10月13日(2009.10.13)
【出願人】(502247145)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年4月28日(2011.4.28)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年10月13日(2009.10.13)
【出願人】(502247145)
【Fターム(参考)】
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