写真シール作成装置、写真シール作成方法、およびプログラム
【課題】印刷対象の編集画像と、そのレイアウトの決定を容易に短時間で行うことができるようにすることにより、利用者の満足度を向上させることができるようにする。
【解決手段】編集入力が終了すると、編集処理部は、シールレイアウト選択画面４２１を編集用モニタに表示させる。シールレイアウト選択画面４２１には、印刷するシールレイアウトの候補を表示するレイアウト候補４２２乃至４２５と、レイアウト候補４２２乃至４２５のなかから利用者が選択したシールレイアウトを表示する選択表示枠４２６が表示される。シールレイアウト選択画面４２１では、編集画像が合成された状態のシールレイアウトが、予め用意されているシールレイアウトの種類だけ表示されるので、利用者は、印刷するシールレイアウトと編集画像を同時に選択することができる。本発明は、例えば、ゲームセンタ等に設置される写真シール作成装置に適用できる。
【解決手段】編集入力が終了すると、編集処理部は、シールレイアウト選択画面４２１を編集用モニタに表示させる。シールレイアウト選択画面４２１には、印刷するシールレイアウトの候補を表示するレイアウト候補４２２乃至４２５と、レイアウト候補４２２乃至４２５のなかから利用者が選択したシールレイアウトを表示する選択表示枠４２６が表示される。シールレイアウト選択画面４２１では、編集画像が合成された状態のシールレイアウトが、予め用意されているシールレイアウトの種類だけ表示されるので、利用者は、印刷するシールレイアウトと編集画像を同時に選択することができる。本発明は、例えば、ゲームセンタ等に設置される写真シール作成装置に適用できる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、写真シール作成装置、写真シール作成方法、およびプログラムに関し、特に、印刷対象の編集画像と、そのレイアウトの決定を短時間で行うことができるようにすることにより、利用者の満足度を向上させることができるようにする写真シール作成装置、写真シール作成方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【０００２】
従来、利用者（被写体）を撮影し、得られた被写体の画像を予め用意されたフレーム画像、スタンプ画像、または手書きの線画像の落書き入力画像と合成する編集処理を行い、シール紙に印刷し、写真シールとして利用者に提供する写真シール機が知られている。
【０００３】
写真シール機では、被写体を撮影し、撮影で得た画像に編集（落書き）を行い、編集が施された編集画像または撮影画像をシール紙に印刷するという流れで１ゲームが終了する。また、１ゲーム内の、撮影を行う処理時間、編集を行う処理時間、印刷を行う処理時間のそれぞれには、制限時間が設けられているのが一般的である。
【０００４】
写真シール機は遊戯施設等に設置され、女子中学生や女子高生が複数人の友達同時で利用することが多く、利用者は、出力されたシール紙を見ながら、望みどおりの編集（＝落書き）であるかの仕上がりを確認して、色々な画像サイズが混在しているシール紙を小分けに切り、分け合ったりしている。
【０００５】
また、最近では、写真シール機は、遊戯施設だけでなく複合施設（ショッピングセンター）や、映画館、飲食店、観光地などにも設置されるようになってきており、そのような場所では、従来の女子中学生や女子高生以外の幅広い層の利用者をターゲットとすることができる。女子中学生や女子高生以外の利用者においては、撮影画像を小分けにして分け合うのではなく、１枚のシール紙に１種類かつ１枚の撮影画像を大きいサイズで印刷し、シール紙を切らずに写真サイズと同じシール紙サイズのままで、記念写真として写真アルバムに収集して、その写真アルバムを見ながら楽しむというような利用形態がある。
【０００６】
従って、利用者の満足度を向上させるためには、女子中学生や女子高生、および、それ以外のどの利用者に対しても、予め決められた制限時間内で、編集画像（撮影画像）およびシールレイアウト（分割数、配置など）について思い通りとなるような写真シールを作成できることが重要になる。
【０００７】
そこで、例えば、ユーザが印刷されたシール紙を切り分けやすくするために、印刷したい画像の数に応じてシール紙に印刷されるシールレイアウトが複数自動的に決定され、その中から、ユーザが希望するシールレイアウトを選択して、印刷することができる写真シール機が提案されている（例えば、特許文献１参照）。
【０００８】
また、シール紙ではないが、写真紙を出力する証明写真機において、写真紙に被写体の撮影画像を印刷する際、顔の向きが悪かったりしてうまく撮影できなかった撮影画像を、ユーザが意図する撮影画像として選択したものや撮り直したものに置き換えて、決められた所定の枚数の撮影画像を写真紙に印刷させるものもある（例えば、特許文献２参照）。
【０００９】
【特許文献１】特許第３５６１７１７号公報
【特許文献２】特開２０００−１３１７５３号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【００１０】
しかしながら、特許文献１のような写真シール機では、印刷したい画像（印刷画像）の数に応じてシールレイアウトが決定されるため、まず印刷画像を選択し、その後で、決定された印刷画像の数に対応する複数のシールレイアウトの中から、希望するシールレイアウトの選択を行うという手順を踏まなければならない。そのため、印刷画像の選択やシールレイアウトの選択に時間がかかるという問題がある。
【００１１】
また、特許文献２のような証明写真機では、レイアウトは固定で、サイズの異なる印刷画像を印刷することができないため、利用者が意図するレイアウトとすることができない。
【００１２】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、印刷対象の編集画像と、そのレイアウトの決定を容易に短時間で行うことができるようにすることにより、利用者の満足度を向上させることができるようにするものである。
【課題を解決するための手段】
【００１３】
本発明の一側面は、利用者を被写体として撮影し、得られた撮影画像に対して利用者に編集入力を行わせ、前記撮影画像に対して編集入力された画像である編集画像を所定のシール紙に印刷して写真シールを作成し、成果物として前記写真シールを前記利用者に提供する写真シール作成装置であって、予め用意されている複数種類のシールレイアウトのそれぞれについて、シールレイアウトに従って前記編集画像を配置したシールレイアウト画像を生成するシールレイアウト画像生成手段と、前記シールレイアウト画像生成手段により生成された複数種類のシールレイアウト画像を、シールレイアウト選択画面として表示する表示制御手段と、前記シールレイアウト選択画面に表示された前記複数種類のシールレイアウト画像のなかから、印刷画像として前記利用者により選択されたシールレイアウト画像を受け付ける受付手段と、前記利用者により選択されたシールレイアウト画像を前記シール紙に印刷する印刷手段とを備え、前記複数種類のシールレイアウト画像には、１種類かつ１枚の前記編集画像のみが配置されるシールレイアウトのシールレイアウト画像を少なくとも含む写真シール作成装置である。
【００１４】
この写真シール作成装置の、シールレイアウト画像生成手段は、例えば、シールレイアウト画像生成部により構成され、表示制御手段は、例えば、表示制御部により構成され、受付手段は、例えば、編集画像生成部により構成され、印刷手段は、印刷処理部により構成される。
【００１５】
本発明の写真シール作成装置においては、予め用意されている複数種類のシールレイアウトのそれぞれについて、シールレイアウトに従って編集画像を配置したシールレイアウト画像が生成され、生成された複数種類のシールレイアウト画像が、シールレイアウト選択画面として表示される。そして、シールレイアウト選択画面に表示された複数種類のシールレイアウト画像のなかから、印刷画像として利用者により選択されたシールレイアウト画像が受け付けられ、シール紙に印刷される。この複数種類のシールレイアウト画像には、１種類かつ１枚の編集画像のみが配置されるシールレイアウトのシールレイアウト画像が少なくとも含まれる。
【００１６】
従って、予め編集画像が配置されたシールレイアウト画像が、選択可能なシールレイアウトの種類だけ表示されるので、利用者は、印刷するシールレイアウトと編集画像を同時に選択することができる。これにより、印刷するシールレイアウトおよび編集画像の選択操作が容易となり、利用者の満足度を向上させることができる。
【００１７】
前記表示制御手段は、前記利用者により選択されたシールレイアウト画像を、前記写真シールと同じサイズで、前記シールレイアウト選択画面にさらに表示する。例えば、利用者により選択されたシールレイアウト画像を、写真シール（シール紙）が実際に印刷されたときと同じサイズ（例えば、A6サイズ）で表示することができる。これにより、利用者にとって、印刷されたときのシール紙のイメージが容易になる。
【００１８】
写真シール作成装置は、前記表示制御手段は、基本代金分の前記印刷画像としてのシールレイアウト画像が選択された後に、代金を追加して所定枚数の前記シール紙の印刷を行う追加印刷が選択された場合、追加印刷分の印刷画像を選択するための前記シールレイアウト選択画面において、前記基本代金分の印刷画像として選択された前記シールレイアウト画像については、その旨を表す表示も行う。例えば、基本代金分の印刷画像として選択されたシールレイアウト画像の付近に「印刷済み」マークが表示される。これにより、既に印刷することが決定されたシールレイアウト画像を利用者が誤って重複して選択してしまうようなことを抑制することができる。また、利用者が既に印刷することが決定されたシールレイアウト画像と同じものを再度印刷したい場合に、既に印刷することが決定されたシールレイアウト画像を容易に認識することができる。
【００１９】
写真シール作成装置は、前記表示制御手段は、基本代金分の前記印刷画像としてのシールレイアウト画像が選択された後に、代金を追加して所定枚数の前記シール紙の印刷を行う追加印刷が選択された場合、追加印刷分の印刷画像を選択するための前記シールレイアウト選択画面において、前記基本代金分の印刷画像として選択された前記シールレイアウト画像のサムネイルも表示する。これにより、基本代金分の印刷画像として選択されたシールレイアウト画像を利用者が誤って重複して選択してしまうようなことを抑制することができる。また、利用者が既に印刷することが決定されたシールレイアウト画像と同じものを再度印刷したい場合に、既に印刷することが決定されたシールレイアウト画像を容易に認識することができる。
【００２０】
本発明の一側面は、利用者を被写体として撮影し、得られた撮影画像に対して利用者に編集入力を行わせ、前記撮影画像に対して編集入力された画像である編集画像を所定のシール紙に印刷して写真シールを作成し、成果物として前記写真シールを前記利用者に提供する写真シール作成装置の写真シール作成方法であって、予め用意されている複数種類のシールレイアウトのそれぞれについて、シールレイアウトに従って前記編集画像を配置したシールレイアウト画像を生成し、生成された複数種類の前記シールレイアウト画像を、シールレイアウト選択画面として表示し、前記シールレイアウト選択画面に表示された前記複数種類のシールレイアウト画像のなかから、印刷画像として前記利用者により選択されたシールレイアウト画像を受け付け、前記利用者により選択されたシールレイアウト画像を前記シール紙に印刷するステップを含み、前記複数種類のシールレイアウト画像には、１種類かつ１枚の前記編集画像のみが配置されるシールレイアウトのシールレイアウト画像を少なくとも含む写真シール作成方法である。
【００２１】
本発明の写真シール作成方法においては、予め用意されている複数種類のシールレイアウトのそれぞれについて、シールレイアウトに従って編集画像を配置したシールレイアウト画像が生成され、生成された複数種類のシールレイアウト画像が、シールレイアウト選択画面として表示される。そして、シールレイアウト選択画面に表示された複数種類のシールレイアウト画像のなかから、印刷画像として利用者により選択されたシールレイアウト画像が受け付けられ、シール紙に印刷される。この複数種類のシールレイアウト画像には、１種類かつ１枚の編集画像のみが配置されるシールレイアウトのシールレイアウト画像が少なくとも含まれる。
【００２２】
従って、予め編集画像が配置されたシールレイアウト画像が、選択可能なシールレイアウトの種類だけ表示されるので、利用者は、印刷するシールレイアウトと編集画像を同時に選択することができる。これにより、印刷するシールレイアウトおよび編集画像の選択操作が容易となり、利用者の満足度を向上させることができる。
【００２３】
本発明の一側面は、利用者を被写体として撮影し、得られた撮影画像に対して利用者に編集入力を行わせ、前記撮影画像に対して編集入力された画像である編集画像を所定のシール紙に印刷して写真シールを作成し、成果物として前記写真シールを前記利用者に提供する写真シール作成装置を制御するコンピュータが実行可能なプログラムであって、予め用意されている複数種類のシールレイアウトのそれぞれについて、シールレイアウトに従って前記編集画像を配置したシールレイアウト画像を生成し、生成された複数種類の前記シールレイアウト画像を、シールレイアウト選択画面として表示し、前記シールレイアウト選択画面に表示された前記複数種類のシールレイアウト画像のなかから、印刷画像として前記利用者により選択されたシールレイアウト画像を受け付け、前記利用者により選択されたシールレイアウト画像を前記シール紙に印刷するステップを含み、前記複数種類のシールレイアウト画像には、１種類かつ１枚の前記編集画像のみが配置されるシールレイアウトのシールレイアウト画像を少なくとも含む処理をコンピュータに実行させるプログラムである。
【００２４】
このプログラムは、所定の記録媒体に記録されて、例えば、ドライブにより読み出され、写真シール作成装置にインストールされる。記録媒体は、フロッピ（登録商標）ディスクなどよりなる磁気ディスク、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD-ROM(Digital Versatile Disc)などよりなる光ディスク、MD(Mini Disc)（登録商標）などよりなる光磁気ディスク、または半導体メモリなどのリムーバブルメディアにより構成される。
【００２５】
本発明のプログラムにより実行されるコンピュータによれば、予め用意されている複数種類のシールレイアウトのそれぞれについて、シールレイアウトに従って編集画像を配置したシールレイアウト画像が生成され、生成された複数種類のシールレイアウト画像が、シールレイアウト選択画面として表示される。そして、シールレイアウト選択画面に表示された複数種類のシールレイアウト画像のなかから、印刷画像として利用者により選択されたシールレイアウト画像が受け付けられ、シール紙に印刷される。この複数種類のシールレイアウト画像には、１種類かつ１枚の編集画像のみが配置されるシールレイアウトのシールレイアウト画像が少なくとも含まれる。
【００２６】
従って、予め編集画像が配置されたシールレイアウト画像が、選択可能なシールレイアウトの種類だけ表示されるので、利用者は、印刷するシールレイアウトと編集画像を同時に選択することができる。これにより、印刷するシールレイアウトおよび編集画像の選択操作が容易となり、利用者の満足度を向上させることができる。
【発明の効果】
【００２７】
本発明の一側面によれば、写真シール作成装置の収益性を向上させることができる。特に、印刷対象の編集画像と、そのレイアウトの決定を容易に短時間で行うことができるようにすることにより、利用者の満足度を向上させて、収益性を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００２８】
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【００２９】
図１は、本発明を適用した写真シール作成装置の一実施の形態の例を示す図である。
【００３０】
図１に示される写真シール作成装置１は、撮影や編集等の作業の娯楽性を高め、それらの作業を利用者にゲーム（遊戯サービス）として行わせ、その撮影・編集した画像を、写真シールやデータとして利用者に提供する代わりに、利用者より代金を受け取るゲーム装置（遊戯サービス提供装置）である。
【００３１】
この写真シール作成装置１が実行する写真シール作成ゲームにおいて、利用者は、ゲームの代金を投入し、写真シール作成装置１に設けられたカメラを用いて自分自身等を撮影し、その撮影画像に対して、前景画像や背景画像を合成したり、フリーハンドの線などで落書きできるペン画像入力や任意の位置にスタンプ画像を合成することができるスタンプ画像入力等の編集入力機能（落書き入力機能）を用いたりして編集を行い、撮影画像を彩り豊かなものにデザインする。そしてゲーム終了後、利用者は、編集した画像が印刷された写真シール等を成果物として受け取る。
【００３２】
このような写真シール作成装置１は、通常、ゲームセンタや観光地の店舗等に設置される。つまり、写真シール作成装置１は、例えば、メーカや販売会社などから、それらの店舗の経営者に販売される。写真シール作成装置１を購入した経営者は、店舗（例えばゲームセンタ）にその写真シール作成装置１を設置して管理・運営し、女子高校生や女子中学生に代表される一般の利用者に写真シール作成ゲームを有料でプレイさせ、その代金により収益を上げる。
【００３３】
従って、店舗の経営者にとって、写真シール作成装置１の収益率の高さが重要となる。つまり、写真シール作成装置１は、単位時間当たりの収益率が高い方が望ましい。また、通常の店舗の場合、床面積や構造等の制限により、写真シール作成装置１の設置場所が限定される。従って、写真シール作成装置１は、単位床面積当たりの収益率が高い方が望ましい。さらに、各店舗の広さや形状は通常同じでなく、かつ、写真シール作成装置１とともに設置される他のゲーム機等も異なるため、設置場所の自由度が高いほど望ましい。
【００３４】
収益率を向上させる方法として、例えば、写真シール作成ゲームの回転率を向上させる方法がある。つまり、所定の時間内にプレイされるゲーム数を増加させることにより単位時間当たりの収益率を増加させる。ただし、写真シール作成ゲームをプレイする利用者がいなければ収益率は向上しない。つまり、写真シール作成装置１の写真シール作成ゲームに対する、利用者の期待度や満足度を向上させることも重要となる。
【００３５】
例えば、写真シール作成装置１は、ゲームをプレイしたことのない利用者が「プレイしてみたい」と思うような期待度の高い機能を設けることにより利用者数を増加させることができる。また、一度プレイした利用者が「楽しかった、もう一度プレイしたい」と思うような満足度の高い機能を設けることにより、写真シール作成装置１は、所謂リピータを増加させ、利用者数をさらに増加させることができる。すなわち、写真シール作成装置１の収益が向上する。
【００３６】
利用者にとって、写真シール作成装置１には、大きく分けて、写真シール作成ゲームをプレイすること（写真シールの作成作業）と、成果物として写真シール用画像や写真シールを得ること（完成した写真シールそのもの）の２つの娯楽性がある。
【００３７】
前者の、写真シール作成ゲームの娯楽性を向上させる方法としては、例えば、撮影機能や、編集入力機能の多機能化、操作性の向上、またはプレイ時間や待ち時間の調整等がある。後者の、写真シールの娯楽性を向上させる方法としては、例えば、シール紙の品質向上、高画質印刷、および特殊色印刷等のようなハードウェアの向上や、写真シールの画像に対する利用者の満足度を向上させることなどがある。
【００３８】
主な利用者層である女子高校生や女子中学生は、得られた写真シールを所有物に貼り付けるだけでなく、その写真シールを交換したり、その写真シールを話題にして会話を行ったりする。従って、例えば、写真シールの画像内容が、派手だったり、面白かったり、希少性が高かったり、目新しさがあったりする場合、その画像を利用者自身が気に入ることもあるが、それだけでなく、その写真シールを話題として会話が盛り上がることも考えられる。
【００３９】
また、このような写真シールの利用により、写真シール自体が写真シール作成装置１の広告としての役割も果たすこともある。従って、写真シールの娯楽性を向上させることは、単にその利用者の満足度を向上させるだけでなく、他者の期待度を向上させ、評判の広がりによる集客、すなわち、所謂口コミによる新規利用者を増やすことも期待することができる。
【００４０】
つまり、写真シール作成ゲームにおいて、利用者らが気に入るような画像を作成することができる機能を提供することにより、利用者の写真シール作成ゲームに対する満足度だけでなく、写真シールに対する満足度も向上させることができ、さらに、写真シールの話題性や広告効果等も同時に向上させることができる。
【００４１】
写真シール作成装置１は、このような特徴を有するが、その筐体１０は、図１に示されるように、事前接客ユニット１１、撮影ユニット１２、編集ユニット１３、および天井ストロボユニット１４の４つのユニットに大きく分けられる。
【００４２】
事前接客ユニット１１は、写真シール作成ゲームの受け付けを行ったり、写真シール作成ゲームの流れや遊び方等を映像や音声で案内（説明）するコンテンツ（デモンストレーション）を出力したりするユニットである。
【００４３】
撮影ユニット１２は、被写体（利用者等）を撮影する機能を有しており、後述する内部の空間（撮影空間）において被写体の撮影が行われる。この撮影ユニット１２は、大きく、前方ユニット１２Ａと後方ユニット１２Ｂの２つに分けられる。
【００４４】
前方ユニット１２Ａは、撮影空間の前方とされる側のユニットであり、撮影空間の利用者の撮影に関する処理を行ったり、利用者の写真シール作成ゲームに関する操作を受け付けたりする。後方ユニット１２Ｂは、撮影空間の後方とされる側のユニットであり、前方ユニット１２Ａによる利用者の撮影の際に、背景の役割を果たすユニットである。この後方ユニット１２Ｂの内部は、空洞（空間）となっており、利用者が撮影を行う際に利用される空間（後述する撮影空間）の一部として構成される。この後方ユニット１２Ｂの内部には、例えば、背景に利用する可動式のカーテン（背景カーテン）や利用者がポーズをとるために利用するステージ等が設けられるようにしてもよい。
【００４５】
編集ユニット１３は、利用者が撮影画像に対する編集等を行うための構成（例えば、モニタ、タッチパネル、およびタッチペン等）が設けられている。後述するように１つの筺体からなる編集ユニット１３は、２組の利用者が同時に編集作業を行うことができるように、２つの面のそれぞれに、編集等を行うための構成が設けられている。後述するように、写真シール作成装置１は、複数の写真シール作成ゲームを並列的に実行することができる。換言すれば、複数組の利用者が、同時に写真シール作成装置１において写真シール作成ゲームをプレイすることができる。編集ユニット１３は、写真シール作成ゲームのプレイの回転率を向上させるために、それらの複数組の利用者が同時に編集を行うことができるように、２つの編集等を行うための構成が設けられている。
【００４６】
撮影空間の上方に設けられる天井ストロボユニット１４は、撮影タイミングに合わせて撮影空間内に向けてストロボ発光するフラッシュを内蔵する。この天井ストロボユニット１４は、さらに内部に蛍光灯が配置されており、撮影空間（撮影空間内の利用者）を常時照らす照明としても機能する。撮影空間は、後述するように簡易的に閉鎖的な空間として構成される。従って、外部より光が進入しづらく、暗くなりがちで利用者の操作性が低下する恐れがある。天井ストロボユニット１４が、その照明により撮影空間を明るく照らすことにより、そのような恐れを回避し、操作性を向上させることができる。なお、このような照明は前方ユニット１２Ａや後方ユニット１２Ｂにも設けられている。
【００４７】
図２は、図１の写真シール作成装置１を、編集ユニット１３側より見た斜視図である。
【００４８】
編集ユニット１３は、図２に示されるように、前方ユニット１２Ａの、後方ユニット１２Ｂ側の面（つまり、撮影空間側の面）と反対の面に隣接して設置される。編集ユニット１３の、前方ユニット１２Ａに直交する２つの側面には、利用者が撮影画像に対する編集等を行うための第１編集インタフェース１３Ａと第２編集インタフェース１３Ｂがそれぞれ設けられている。つまり、編集ユニット１３には、写真シール作成ゲームを行う複数組の利用者が、前方ユニット１２Ａと後方ユニット１２Ｂを結ぶ方向と直交する向きに、編集ユニット１３を挟んで対向する状態で編集作業を行うことができるように、２つの編集インタフェースが設けられている。これらの編集インタフェースの構成の詳細については後述する。
【００４９】
また、編集ユニット１３の、撮影ユニット１２と対向する面には、写真シール作成ゲームがプレイされることにより作成された写真シールが排出されて利用者に提供される写真シール排出部１３Ｃが設けられている。
【００５０】
図３は、写真シール作成装置１の設置例を示す外観図である。
【００５１】
写真シール作成装置１がゲームセンタ等に設置される場合、例えば図３に示されるように、撮影ユニット１２や編集ユニット１３を囲むように、カーテン２１が設けられ、撮影作業が行われる撮影空間や編集作業が行われる編集空間等を簡易的に囲み、各空間の閉鎖性を向上させている。つまり、カーテン２１は、例えば、各空間内の環境を安定させることにより、高画質な撮影や編集画面の見易さ等に寄与したり、各空間外からの視界を遮断し、利用者が外部からの視線を意識せずに撮影や編集等の作業を行うことができるようにしたりする。
【００５２】
このカーテン２１の外側の面は、通常、広告を掲載する場所として利用され、設置場所において注目度が高まるように、写真シール作成装置１の機種名や機種のイメージを表す派手なデザイン画が印刷される。
【００５３】
以上のような写真シール作成装置１は、利用者の各組に対して、それぞれ、写真シール作成ゲームをプレイさせる。写真シール作成装置１は、複数の写真シール作成ゲームを同時に進行させることができる。つまり、写真シール作成装置１は、同時に複数の組に写真シール作成ゲームをプレイさせることができる。このとき、各組の利用者は、写真シール作成装置１に設けられた複数の空間を移動しながら、写真シール作成ゲームの各作業を行い、ゲームを進行させる。
【００５４】
写真シール作成ゲームの流れと、それに伴う空間の移動について、図４を参照して説明する。
【００５５】
図４は、ゲーム中に利用者が、写真シール作成装置１を上から見た平面図である。図４に示されるように、利用者は、事前接客ユニット１１前方周辺の領域である事前接客領域３１において、事前接客ユニット１１に代金を投入することで写真シール作成ゲームを開始する（利用者Ａ）。利用者は、図中点線で示される、前方ユニット１２Ａと後方ユニット１２Ｂとの間に形成される、撮影作業を行う撮影空間３２が使用中で無ければ、事前接客ユニット１１の横付近より入場する（利用者Ｂ）。もし、前の組の利用者が撮影空間３２を使用中であれば（撮影作業中であれば）、利用者は、事前接客領域３１において待機する（事前接客ユニット１１が待機を指示する）。
【００５６】
なお、事前接客ユニット１１は、点線で示されるように前方ユニット１２Ａの反対側に設けることも可能であり、この場合、利用者は、その事前接客ユニット１１のある方から写真シール作成ゲームを開始し（利用者Ａ’）、事前接客終了後、上述した側と反対側より撮影空間３２に入場する（利用者Ｂ）。
【００５７】
撮影空間３２に入場した利用者（利用者Ｂ）は、前方ユニット１２Ａの正面に設けられたカメラやモニタを利用して自分自身等を撮影させる撮影作業（本撮影）を行う。
【００５８】
撮影作業が終了すると利用者は、得られた撮影画像の中から編集・印刷を行うためにキープするキープ画像を選択し、表示された移動案内に従って、撮影作業を行った撮影空間３２から、図中点線で示される、編集作業を行う編集空間へと移動する。
【００５９】
編集ユニット１３の、前方ユニット１２Ａから見て左側（第１編集インタフェース１３Ａの前方）に第１編集空間３３Ａが設けられ、右側（第２編集インタフェース１３Ｂの前方）に第２編集空間３３Ｂが設けられている。つまり、この写真シール作成装置１においては、第１編集空間３３Ａの利用者（利用者Ｃ）および第２編集空間３３Ｂの利用者（利用者Ｃ’）の、合計２組の利用者が同時に編集作業を行うことができる。撮影空間３２の利用者（利用者Ｂ）は、この２つの編集空間のうち、空いている方に案内される。第１編集空間３３Ａまたは第２編集空間３３Ｂに移動すると、利用者は、編集作業を行う。以下において、第１編集空間３３Ａと第２編集空間３３Ｂとを区別する必要の無い場合、編集空間３３と称する。
【００６０】
その後、編集作業が終了すると、利用者（利用者Ｃまたは利用者Ｃ’）は、次に、印刷設定作業を行い、分割数等の設定を行う。そして印刷が開始されると、利用者は、その印刷中にミニゲームを行う。そして、印刷が終了すると、写真シール排出部１３Ｃ前方の印刷物受取領域３４に移動し（利用者Ｄ）、排出されたシール紙を受け取り、写真シール作成ゲームを終了する。
【００６１】
なお、以上のような写真シール作成ゲームにおいて、事前接客領域３１の利用者Ａ（または利用者Ａ’）が、撮影空間３２に移動すると、事前接客領域３１が未使用になる。この段階で、写真シール作成装置１は、新たな組の利用者に事前接客領域３１を使用させ、新たな写真シール作成ゲームを開始させることができる。同様に、撮影空間３２の利用者Ｂが、第１編集空間３３Ａまたは第２編集空間３３Ｂに移動すると、撮影空間３２が未使用になるので、写真シール作成装置１は、新たな組の利用者に撮影空間３２を使用させることができる。さらに、第１編集空間３３Ａの利用者Ｃ、または、第２編集空間３３Ｂの利用者Ｃ’が、印刷物受取領域３４に移動すると、その編集空間（第１編集空間３３Ａまたは第２編集空間３３Ｂ）が未使用になるので、写真シール作成装置１は、新たな組の利用者にその編集空間を使用させることができる。
【００６２】
つまり、写真シール作成装置１は、写真シール作成ゲームの、単位時間辺りおよび単位床面積辺りの回転率を向上させるために、事前接客領域３１、撮影空間３２、第１編集空間３３Ａ、第２編集空間３３Ｂ、および印刷物受取領域３４を用いて、同時に、複数組の利用者に、写真シール作成ゲームをプレイさせることができる（多重接客を行うことができる）。
【００６３】
なお、このような筐体１０の構成は任意であり、上述した以外の構成であってもよい。同様に、多重接客の仕方も任意である。
【００６４】
次に、各ユニットの構成について説明する。
【００６５】
図５は、事前接客ユニット１１の構成例を示す図である。図５に示されるように、事前接客ユニット１１には、利用者が投入する写真シール作成ゲームの代金を受け付けたり、お釣り等を利用者に返却したりする硬貨投入返却口４１、写真シール作成ゲームやその遊戯方法の案内やデモンストレーション画面等を表示するモニタ４２、および、モニタ４２に表示される画像に対応する音声や、効果音等を出力するスピーカ４３が設けられている。
【００６６】
モニタ４２に表示される画像やスピーカ４３より出力される音声は、筐体１０（カーテン２１に囲まれる領域の外）の外部に向けて出力されるため、写真シール作成ゲームを行う前の、利用者となる予定の人間の写真シール作成ゲームの遊戯方法についての理解を深めるだけでなく、写真シール作成装置１の周囲に居る、写真シール作成ゲームを行っていない人間に対しての宣伝（勧誘）効果も有する。
【００６７】
また、利用者が硬貨投入返却口４１に写真シール作成ゲームをプレイするために所定の代金を投入すると、撮影空間３２が空いている場合には、モニタ４２に、利用者を撮影空間３２に誘導する案内画面が表示され、それに対応する音声がスピーカ４３より出力される。また、撮影空間３２が使用中である場合には、モニタ４２に、利用者にその場（事前接客領域３１）において待機させるように促す案内画面が表示され、それに対応する音声がスピーカ４３より出力される。
【００６８】
なお、上述したように、事前接客ユニット１１は、図５に示されるように、前方ユニット１２Ａの右側に設置してもよいし、図１に示されるように、前方ユニット１２Ａの左側に設置してもよい。
【００６９】
図６は、前方ユニット１２Ａの構成例を示す図である。図６に示される正面１２Ａ−１は、撮影空間３２内に面する側面であり、撮影作業を行う利用者にとって前方に位置する面である。つまり、利用者は、撮影空間３２において、基本的にこの正面１２Ａ−１に向かって（前方ユニット１２Ａ側を向いて）撮影作業を行う。
【００７０】
この正面１２Ａ−１には、撮影空間３２内の被写体を撮影するカメラ５１、例えば、カメラ５１により光電変換されてリアルタイムに（即時）取得されている（撮り込まれている）取得画像や撮影結果である撮影画像、撮影作業に関する案内、および、背景画像の選択等を行うGUI（Graphical User Interface）画像の表示等、撮影作業に関する表示を行うとともに、画面上に重畳されたタッチパネルにより利用者の指示を受け付けるタッチパネルモニタ５２、撮影空間３２内を照明したり、カメラ５１による撮影タイミングに合わせてフラッシュ光を発光したりする照明装置５３−１乃至照明装置５３−８、撮影作業中の利用者の手荷物等を置くための荷物置場５４−１および荷物置場５４−２、並びに、撮影作業に関する案内や効果音等の音声が出力されるスピーカ５５−１およびスピーカ５５−２が設けられている。
【００７１】
カメラ５１は、CCD（Charge Coupled Device）を利用した撮像素子等により構成され、写真シール作成ゲームの撮影作業の工程において、撮影空間３２内の利用者を撮像し、画像（動画）を取得する（取得画像）。カメラ５１により取得された取得画像は、本撮影として、所定のタイミングのフレーム画像が抜き出され、撮影画像（静止画）として保存される。なお、カメラ５１として、CCDの代わりに、例えばCMOS（Complementary Metal Oxide Semiconductor）センサを用いたカメラを使用してもよい。もちろん、これら以外にも、利用者を撮影し、デジタル画像データを得られるものであればどのようなカメラを用いるようにしてもよい。また、カメラ５１の個数も設置位置も任意である。
【００７２】
タッチパネルモニタ５２は、CRT（Cathode Ray Tube）ディスプレイやLCD（Liquid Crystal Display）等により構成され、カメラ５１の取得画像、撮影画像に合成する合成用画像、撮影結果として保存される撮影画像、または撮影作業の手順を案内する案内画像等、撮影作業に関する画像を表示するモニタである。このタッチパネルモニタ５２の画面上には無色透明のタッチパネル（例えば、感圧式や電磁誘導式等）が重畳されており、例えば図示せぬタッチペンや利用者の指等でタップすることによりその位置情報（利用者の指示）を入力することができる。
【００７３】
照明装置５３−１乃至照明装置５３−８は、複数の、蛍光灯およびストロボ発光可能な照明装置により構成され、撮影空間３２を明るくし、操作性や安全性を確保するために、撮影空間３２を常時照らすとともに、撮影画像の画質を向上させるために、撮影タイミングに対応するタイミングでストロボ発光し、撮影される利用者に光を多様な角度から照射する。以下において、照明装置５３−１乃至照明装置５３−８を互いに区別して説明する必要の無い場合、照明装置５３と称する。
【００７４】
荷物置場５４−１および荷物置場５４−２は、撮影時における利用者の手荷物の置き場所として利用する棚である。荷物置場５４−１および荷物置場５４−２は、いずれも、撮影の邪魔にならないような位置、すなわち、利用者が撮影ポーズをとるのに邪魔にならず、かつ、照明装置５３の光の照射の妨げとならない位置に設けられている。利用者は、手荷物を荷物置場５４−１または荷物置場５４−２に置くことにより、より快適に撮影作業を行うことができる。以下において、荷物置場５４−１および荷物置場５４−２を互いに区別して説明する必要のない場合、単に荷物置場５４と称する。
【００７５】
スピーカ５５−１およびスピーカ５５−２は、写真シール作成ゲームの撮影作業における案内音声、BGM（Back Ground Music）、効果音等の音声を適宜出力する。スピーカ５５−１およびスピーカ５５−２を互いに区別する必要のない場合、スピーカ５５と称する。なお、スピーカ５５の数および設置位置は任意である。
【００７６】
もちろん、前方ユニット１２Ａの正面１２Ａ−１に上述した以外の構成が設けられるようにしてもよい。
【００７７】
次に、編集ユニット１３の構成について説明する。
【００７８】
図７は、編集ユニット１３の、撮影ユニット１２側から見て左側面の構成例（第１編集空間３３Ａ側の構成例）を示す図である。
【００７９】
図７において、この左側面には、第１編集インタフェース１３Ａが設けられている。その上側には、カーテン２１等で仕切られているために暗くなる第１編集空間３３Ａを照らすための照明装置６１が設けられている。この照明装置６１により、写真シール作成装置１は、利用者の編集作業効率の低下を抑制し、第１編集空間３３Ａの安全性を向上させることができる。なお、図７の例においては、編集ユニット１３の、照明装置６１が設けられている第１編集インタフェース１３Ａの上側の部分が、第２編集空間３３Ｂ側に貫通しており、照明装置６１は、第１編集空間３３Ａと第２編集空間３３Ｂとで共有している。つまり、照明装置６１は、第１編集空間３３Ａだけでなく第２編集空間３３Ｂも照明し、安全性を向上させる。なお、この照明装置６１の設置位置および個数は任意である。
【００８０】
第１編集インタフェース１３Ａには、タブレット内蔵モニタ６２、２本のタッチペン（タッチペン６３−１およびタッチペン６３−２）、並びに、スピーカ６４が設けられている。
【００８１】
タブレット内蔵モニタ６２は、CRTディスプレイやLCD等のディスプレイにより構成され、撮影空間における撮影作業により得られた撮影画像を編集するためのGUI画像（編集入力画面）等を表示する。
【００８２】
タブレット内蔵モニタ６２は、タッチペン６３−１またはタッチペン６３−２により位置情報を入力可能なタブレットと、CRTディスプレイやLCD等の、画像を表示可能な表示デバイスを有するモニタである。ここでは、タブレットは、例えば、感圧式や電磁誘導式の入力デバイスであり、無色透明で、表示デバイスの表示画面上に重畳されて設置されている。つまり、タブレット内蔵モニタ６２は、表示デバイスにより単にGUI画像等を表示するだけでなく、タブレットにより利用者からの入力操作を受け付ける。
【００８３】
このタブレット内蔵モニタ６２の左右近傍には、画面上に重畳されたタッチパネルに対応するタッチペン６３−１とタッチペン６３−２が左右１本ずつ所定のアタッチメントにより編集ユニット１３に着脱可能に固定されており、同じ組の２人の利用者が、これらのタッチペンをそれぞれ使用することにより、同時に、写真シール作成作業の編集作業の工程をプレイすることができるようになされている。なお、以下において、タッチペン６３−１およびタッチペン６３−２を互いに区別して説明する必要のない場合、単にタッチペン６３と称する。
【００８４】
そのタッチペン６３は、編集ユニット１３内部に設置された制御装置と有線（または無線）により電気的にも接続されている。タッチペン６３は、タブレット内蔵モニタ６２の表示デバイスの表示画面上に重畳された無色透明のタブレットと連携して動作する。利用者がこれらのタッチペン６３を操作して、そのタブレットをタップする（タッチペン６３とタブレット内蔵モニタ６２の表示画面を接触（または近接）させる）ことにより、これらは、利用者からの入力を受け付ける入力手段として動作する。なお、タッチペン６３の設置本数、設置位置、及び形状等は任意である。
【００８５】
スピーカ６４は、例えば、案内音声、効果音、またはBGM等、写真シール作成ゲームの編集作業に関する音声を出力する。なお、スピーカ６４の設置個数、デザイン、および形状等は任意である。
【００８６】
なお、編集ユニット１３の第２編集空間３３Ｂ側の構成も、図７に示される第１編集空間３３Ａ側の構成と基本的に同様であるので、その説明については省略する。以下においては、図７に示される構成例は、編集ユニット１３の第２編集空間３３Ｂ側の構成を説明する場合にも適用する。
【００８７】
図８は、編集ユニット１３の、写真シール排出部１３Ｃの構成例を示す図である。
【００８８】
図８に示されるように、写真シール排出部１３Ｃには、第１編集空間３３Ａにおいて編集作業を行った利用者が作成した写真シール（つまり、第１編集インタフェース１３Ａが操作されて作成された写真シール）と、第２編集空間３３Ｂにおいて編集作業を行った利用者が作成した写真シール（つまり、第２編集インタフェース１３Ｂが操作されて作成された写真シール）が排出される写真シール排出口７１が設けられている。
【００８９】
編集ユニット１３内部には、プリンタが設置されており、第１編集インタフェース１３Ａまたは第２編集インタフェース１３Ｂが操作されて作成された印刷用の画像は、そのプリンタによりシール紙に印刷される。プリンタより出力された写真シールは、この写真シール排出口７１より排出される。
【００９０】
次に、写真シール作成装置１の内部の構成例について説明する。
【００９１】
図９は、写真シール作成装置１の機能的構成例を示すブロック図である。以上において説明した部分と同じ部分については、同じ番号を付し、その説明を省略する。
【００９２】
図９において、写真シール作成装置１は、写真シール作成装置１の装置全体を制御する処理部である制御装置１０１を有しており、その制御装置１０１には、記憶部１０２、通信部１０３、ドライブ１０４、ROM（Read Only Memory）１０６、RAM（Random Access Memory）１０７、事前接客部１１１、撮影部１１２、編集部１１３、およびプリンタ１１４がそれぞれ所定のバスを介して接続される。
【００９３】
記憶部１０２は、例えばハードディスクやフラッシュメモリ等のような不揮発性の記憶媒体を有しており、制御装置１０１より供給される各種設定情報をその記憶媒体に保存したり、記憶媒体に記録されている設定情報を読み出して制御装置１０１に供給したりする。なお、この記憶媒体は、情報を記憶することができるものであれば、どのようなものであってもよい。
【００９４】
通信部１０３は、例えばインターネットや公衆電話回線網等のような外部のネットワーク（図示せず）を介して、または単に通信ケーブル（図示せず）を介して、他の通信装置（図示せず）に接続され、制御装置１０１に制御されて、例えば利用者の携帯型電話機、利用者のパーソナルコンピュータ、または中央管理サーバ等のような他の通信装置と通信を行う。例えば、通信部１０３は、制御装置１０１より供給される送信情報を他の通信装置に送信したり、他の通信装置より供給された受信情報を制御装置１０１に供給したりする。
【００９５】
ドライブ１０４には、磁気ディスク（フレキシブルディスクを含む）、光ディスク（CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)を含む）、光磁気ディスク、および、半導体メモリなどのリムーバブルメディア１０５が適宜装着され、それらから読み出されたコンピュータプログラムやデータが、必要に応じて制御装置１０１に供給され、記憶部１０２等に保存されたり、インストールされたりする。
【００９６】
ROM１０６には、制御装置１０１において実行されるプログラムやデータが予め格納されており、ROM１０６は、制御装置１０１の指示に基づいて、プログラムやデータを制御装置１０１に供給する。RAM１０７は、制御装置１０１が処理するデータやプログラムを一時的に保持する。
【００９７】
事前接客部１１１は、事前接客ユニット１１を用いて、撮影前の利用者に対する接客処理を行う。例えば、事前接客部１１１は、写真シール作成ゲームのデモンストレーション画面を表示したり、写真シール作成ゲームの代金（硬貨）の投入を受け付けたり、撮影空間３２内への移動案内を行ったり、撮影空間３２が使用中の場合、利用者を待機させたりする。事前接客部１１１は、上述したモニタ４２およびスピーカ４３の他に、硬貨処理部１２１を有する。硬貨処理部１２１は、硬貨投入返却口４１に硬貨が投入されると、利用者による写真シール作成装置１の代金支払いに関する処理（ゲーム参加受け付け等）を行い、課金処理や、移動又は待機案内等をモニタ４２及びスピーカ４３に行わせたりする。
【００９８】
撮影部１１２は、撮影ユニット１２に関するブロックであり、背景カーテン１３１、照明装置５３、カメラ５１、タッチパネルモニタ５２、およびスピーカ５５を有する。
【００９９】
背景カーテン１３１は、写真シール作成ゲームの撮影作業の工程において、背景として用いられる複数の昇降式カーテンとその制御を行う制御部を有するユニットである。各カーテンは互いに色、模様、絵柄等が異なり、互いに異なる背景となるようになされている。つまり、利用者は調節するカーテンを選択することにより背景の色、模様、絵柄等を選択することができる。背景カーテン１３１（の制御部）は、後方ユニット１２Ｂの上部に設けられ、利用者により選択された１つまたは複数のカーテンを、撮影空間３２の後方（被写体となる利用者より後側）に吊設する。このとき、既に吊設されている不要なカーテンは、巻き上げて収納する。実際には、背景カーテン１３１は、制御装置１０１により制御されて動作し、制御装置１０１より供給される背景制御信号に従ってカーテンを吊設したり収納したりする。
【０１００】
なお、各カーテンの素材、形、大きさ等は任意であり、例えばパネル状や立体形状のものも含む。また、各カーテンの素材、形、大きさ等が、互いに異なるようにしてもよい（全てのカーテンにおいて素材、形、大きさ等統一されている必要はない）。また、利用者が背景を選択することができればよく、例えば、スライド式、開閉式、または折り畳み式等、昇降式以外のカーテンを用いるようにしてもよい。さらに、背景として使用されるカーテンは吊設されるのではなく、後方ユニット１２Ｂの撮影空間３２側の側面、つまり、撮影空間３２において、前方ユニット１２Ａの正面１２Ａ−１に対向する、撮影空間３２の背面となる面に張り付けられるようにしてもよい。また、制御装置１０１を介さずに、利用者が手動で、背景カーテン１３１に用意されたカーテンを選択し、設置するようにしてもよい。
【０１０１】
なお、撮影時の背景として、背景カーテン１３１以外を用いることができるようにしてもよい。例えば、利用者が持ち込んだ絵やアイテムを撮影空間３２の背面（またはカーテン）に貼り付けることができるようにしてもよいし、利用者が持ち込んだ、または、選択した画像を撮影空間３２の背面（またはカーテン）に表示または映写するようにしてもよい。
【０１０２】
また、１枚のクロマキー用のカーテンを予め撮影空間３２の背面に張り付けるとともに、合成用の背景画像を複数種類用意し、編集処理において利用者が所望する背景画像をカーテンの部分に合成することができるようにしてもよい。
【０１０３】
以上のように何らかの方法で利用者が背景を選択することができるようにすることにより、利用者の嗜好により適した画像を提供することができる。
【０１０４】
照明装置５３は、制御装置１０１より供給される照明制御信号に基づいて、点灯したり、消灯したり、またはフラッシュ光を発光したりする。
【０１０５】
カメラ５１は、制御装置１０１に制御されて、写真シール作成ゲームの撮影作業の工程において、撮影空間３２内の被写体（利用者）の撮影を行う。例えば、カメラ５１は、制御装置１０１の制御の下、動画像を取りこみ、その取得した動画像データを制御装置１０１に供給する。また、カメラ５１は、制御装置１０１より供給されるシャッタ制御信号に基づいて、メカシャッタを動作させる等して、撮影画像（静止画像）の取得を行い、取得した静止画像データを制御装置１０１に供給する。
【０１０６】
タッチパネルモニタ５２は、CRTディスプレイやLCDなどよりなる撮影画像表示部１３２を有しており、制御装置１０１より供給されるRGB信号に基づく画像をその撮影画像表示部１３２に表示する。また、タッチパネルモニタ５２は、その撮影画像表示部１３２の表面に重畳された、無色透明のタッチパネル（図示せず）も有している。利用者が、自分自身の指等を用いてこのタッチパネルにタップ（接触または近接）すると、タッチパネルモニタ５２は、その位置情報を制御装置１０１に供給する。制御装置１０１は、その位置情報を解析し、表示画像に対して利用者が入力した情報や指示を特定し、受け付ける。
【０１０７】
スピーカ５５は、例えば、制御装置１０１より供給される音声信号の音声（撮影作業の案内音声、効果音、またはBGM等）を出力する。
【０１０８】
編集部１１３は、編集ユニット１３に関するブロックであり、第１編集インタフェース１３Ａに対応する第１編集部１１３Ａと、第２編集インタフェース１３Ｂに対応する第２編集部１１３Ｂよりなる。第１編集部１１３Ａおよび第２編集部１１３Ｂは互いに同一の構成を有しており、以下の説明は、第１編集部１１３Ａについて行うが、第２編集部１１３Ｂにも適用可能である。
【０１０９】
第１編集部１１３Ａは、図７を参照して説明したように、タブレット内蔵モニタ６２、タッチペン６３−１およびタッチペン６３−２、並びに、スピーカ６４を有する。
【０１１０】
タブレット内蔵モニタ６２は、上述したように、CRTディスプレイやLCD等の表示デバイスよりなる編集用モニタ１４１と、編集用モニタ１４１の表示画面上に重畳された無色透明のタブレット１４２により構成される。タブレット内蔵モニタ６２は、制御装置１０１より供給されるRGB信号に対応する、編集入力用のGUIや撮像画像等、編集に関する画像を、編集用モニタ１４１に表示する。また、利用者が、タッチペン６３−１またはタッチペン６３−２を操作してタブレット１４２にタップ（接触または近接）すると、タブレット内蔵モニタ６２は、その位置情報を制御装置１０１に供給する。制御装置１０１は、その位置情報を解析し、表示画像（GUI等）に対して利用者が入力した情報や指示を特定し、受け付ける。つまり、撮影画像（撮影画像を用いて作成された合成画像）に対する編集入力は、これらの構成を用いて行われる。
【０１１１】
スピーカ６４は、制御装置１０１より供給される音声信号の音声（編集作業の案内音声、効果音、またはBGM等の、写真シール作成ゲームの編集作業の工程に関する音声）を出力する。
【０１１２】
プリンタ１１４は、編集部１１３により行われた編集作業結果をシール紙１６２に印刷する２つのヘッド（ヘッド１５１およびヘッド１５２）を有する。プリンタ１１４は、制御装置１０１より第１編集部１１３Ａにより行われた編集作業結果を取得すると、シール紙ユニット１６１よりシール紙１６２を取得し、ヘッド１５１において、編集作業結果をシール紙１６２に印刷する。また、プリンタ１１４は、制御装置１０１より第２編集部１１３Ｂにより行われた編集作業結果を取得すると、シール紙ユニット１６１よりシール紙１６２を取得し、ヘッド１５２において、編集作業結果をシール紙１６２に印刷する。
【０１１３】
プリンタ１１４は、印刷を終了すると、その印刷されたシール紙１６２を写真シールとして写真シール排出口７１より排出し、利用者に提供する。
【０１１４】
次に、制御装置１０１について説明する。図１０は、制御装置１０１が有する機能ブロックの構成例を示す図である。図１０に示されるように、制御装置１０１は、写真シール作成ゲームを開始する際に投入される代金（硬貨）に関する処理等を行う事前接客処理部２０１、利用者の撮影等の、写真シール作成ゲームの撮影作業の工程に関する処理を行う撮影処理部２０２、撮影画像に対する編集等の、写真シール作成ゲームの編集作業の工程に関する処理を行う編集処理部２０３、シール紙１６２の印刷等の、写真シール作成ゲームの印刷の工程に関する処理を行う印刷処理部２０４、および、編集作業を終了した利用者を接客する写真シール作成ゲームの事後接客の工程に関する処理を行う事後接客処理部２０５を有する。
【０１１５】
つまり、制御装置１０１は、写真シール作成ゲームの各工程に関する処理を行う。
【０１１６】
これらの中で、編集処理部２０３は、写真シール作成ゲームの編集作業の工程において、利用者による、撮影作業の工程において得られた撮影画像に対する編集（落書き）に関する処理を行う。例えば、編集処理部２０３は、GUI画像を表示したり、利用者による編集入力を受け付けたり、その編集入力の画像を撮影画像に合成したりする。つまり、編集処理部２０３は、利用者に対して、撮影画像に対する編集入力機能を提供する。この編集入力機能として、どのような機能が提供されるようにしてもよいが、例えば、フリーハンドの線等で撮影画像に落書きを行うペン画像入力機能や、所定の画像を撮影画像の任意の位置に合成するスタンプ画像入力機能等がある。
【０１１７】
スタンプ画像入力機能とは、編集機能の１つであり、所定の画像を、所謂印鑑を押すように、撮影画像上の利用者が指示した位置にスタンプ画像として貼り付ける（合成する）編集機能のことである。例えば、利用者が、画面上に表示された予め用意された複数の絵柄の中から所望の絵柄のスタンプ画像を選択し、同じく表示された撮影画像上で場所を指定すると、その指定位置に指定された絵柄が合成される。
【０１１８】
つまり、スタンプ画像入力機能を用いることにより、利用者は、絵柄を容易に撮影画像に合成させることができる。例えば、利用者は、このスタンプ画像入力機能を用いることにより、同じ絵柄を複数箇所に合成させるような落書き作業を、フリーハンドで線や絵柄を描くペン画像入力機能と比べて容易に行うことができる。
【０１１９】
図１１は、図１０の編集処理部２０３の詳細な構成例を示す機能ブロック図である。
【０１２０】
編集処理部２０３は、編集画像生成部２２１、シールレイアウト画像生成部２２２、および表示制御部２２３を有する。
【０１２１】
編集画像生成部２２１は、撮影処理で得られた撮影画像を編集対象画像として取得し、編集対象画像とともに、フリーハンドで撮影画像に落書きを行うペン画像入力機能や、所定の画像を撮影画像の任意の位置に合成するスタンプ画像入力機能を実現するためのツールボタンを配置した編集画面（GUI画面）を生成する。
【０１２２】
また、編集画像生成部２２１は、ペン画像入力機能やスタンプ画像入力機能を用いた編集入力を受け付けて、編集対象画像（撮影画像）に、編集入力の画像を合成した編集画像も生成する。編集画像生成部２２１は、編集画面内の編集対象画像を、編集入力に即時的に（リアルタイムに）変更する。
【０１２３】
シールレイアウト画像生成部２２２は、印刷するシールレイアウトおよび編集画像を選択（印刷選択）するためのシールレイアウト画像を生成する。ここで、シールレイアウトとは、１枚のシール紙１６２に対して１種類以上の編集画像を２分割、４分割、若しくは１６分割にして複数枚配置させるか、または、分割せずに１種類かつ１枚の編集画像を大きいサイズで配置させるかなど、１枚のシール紙１６２に対して配置する編集画像の種類、枚数（個数）、位置、およびサイズを定義したレイアウト（配置パターン）であり、シールレイアウト画像は、そのシールレイアウトに合わせて編集入力終了後の編集画像が配置された画像である。シールレイアウト画像生成部２２２は、予め記憶されている複数種類のシールレイアウトそれぞれについて、シールレイアウト画像を生成する。したがって、シールレイアウト画像は、予め記憶されているシールレイアウトの種類数と同数だけ生成される。
【０１２４】
また、シールレイアウト画像生成部２２２は、生成された複数種類のシールレイアウト画像を表示して、印刷するシールレイアウトを利用者に選択させるためのシールレイアウト選択画面（GUI画面）を生成する。
【０１２５】
表示制御部２２３は、編集画像生成部２２１またはシールレイアウト画像生成部２２２で生成されたGUI画面を表示手段（表示部）としての編集用モニタ１４１に表示させる。
【０１２６】
次に、写真シール作成ゲームの流れについて、図１２のフローチャートを参照して説明する。
【０１２７】
写真シール作成ゲームを行う利用者は、最初に、事前接客領域３１において、事前接客ユニット１１の硬貨投入返却口４１にコインを投入し、ゲームの代金を支払う。硬貨処理部１２１は、このような硬貨投入を受け付け、起動信号を制御装置１０１に供給する。制御装置１０１の事前接客処理部２０１は、ステップＳ１において、その起動信号に基づいて、代金が投入されたか否かを判定し、正当な代金が投入されたと判定した場合、処理をステップＳ２に進める。
【０１２８】
ステップＳ２において、事前接客処理部２０１は、事前接客部１１１のモニタ４２に、案内デモ画面を表示させ、ステップＳ３において、撮影空間３２へ移動可能であるか否かを判定する。前の組の写真シール作成ゲームの進行状況に基づいて、事前接客処理部２０１は、撮影空間３２が使用中であるか否かを判定し、撮影空間３２が使用中であり、代金を支払った利用者の撮影空間３２への移動が不可能であると判定した場合、処理をステップＳ２に戻し、案内デモ画面の表示を繰り返す。そして、ステップＳ３において、撮影空間３２が未使用であり、撮影空間３２へ移動可能であると判定した場合、事前接客処理部２０１は、処理をステップＳ４に進め、事前接客領域３１の利用者に対して移動案内を行う。即ち、事前接客処理部２０１は、モニタ４２に移動案内画面を表示させたり、スピーカ４３に移動案内を行う音声を出力させたりして撮影空間３２への移動を促す。利用者は、そのような案内に従って、撮影空間３２に移動し、写真シール作成ゲームの工程を進行させる。
【０１２９】
ステップＳ５において、撮影処理部２０２は、撮影部１１２の各部を制御し、撮影空間３２内において行われる、写真シール作成ゲームの撮影作業に関する処理である撮影処理を実行する。撮影処理の詳細については図１３などを参照して後述するが、撮影処理により、２枚の撮影画像が得られる。
【０１３０】
撮影作業が終了すると、撮影処理部２０２は、ステップＳ６において、撮影作業を終えた撮影空間３２内の利用者に対して、画像や音声によって第１編集空間３３Ａまたは第２編集空間３３Ｂへの移動を促す移動案内を行う。なお、以下において、第１編集空間３３Ａまたは第２編集空間３３Ｂを特に区別する必要がない場合には、単に、編集空間３３と称する。
【０１３１】
編集処理部２０３は、ステップＳ７において、編集空間３３に移動した利用者に、撮影処理で得られた撮影画像に対して編集入力を行わせる編集処理を開始する。編集処理の詳細については図２４などを参照して後述するが、後述するステップＳ１１までの処理が編集処理となる。
【０１３２】
編集入力作業が終了すると、ステップＳ８において、編集処理部２０３は、利用者にシールレイアウトを決定させる。即ち、編集処理部２０３は、分割せずに１種類かつ１枚の編集画像を大きいサイズで１枚のシール紙１６２に印刷するか、１枚のシール紙１６２を２分割または４分割して２種類または２枚の編集画像を印刷するかなど、得られた２枚の編集画像をどのようにシール紙１６２に印刷させるか、編集画像のレイアウト（配置パターン）を決定させる。ここで、写真シール作成ゲームを開始するにあたり最初に必要な代金（以下、基本代金という）で印刷できるシール紙１６２の枚数は２枚とする。従って、編集処理部２０３は、２枚分のシール紙１６２それぞれについて、シールレイアウトを決定させ、決定されたシールレイアウトに従って編集画像が配置されたシールレイアウト画像を記憶部１０２に記憶する。なお、基本代金を低く設定して、基本代金で印刷できるシール紙１６２の枚数を１枚としてもよい。
【０１３３】
ステップＳ９において、編集処理部２０３は、追加印刷の案内を行う。即ち、編集処理部２０３は、２枚のシール紙１６２に加えて追加の代金を払えばさらにシール紙１６２を印刷することができる案内を行う。なお、本実施の形態では、最大で５枚まで追加して印刷することが可能であることとするが、追加可能なシール紙１６２の最大枚数を４枚以下または６枚以上とすることも可能である。
【０１３４】
ステップＳ１０において、編集処理部２０３は、追加印刷が利用者により選択されたか否かを判定する。ステップＳ１０で、追加印刷が選択されなかったと判定された場合、編集処理部２０３は、ステップＳ１１をスキップして処理をステップＳ１２に進める。一方、ステップＳ１０で、追加印刷が選択されたと判定された場合、編集処理部２０３は、追加分のシール紙１６２のシールレイアウトを決定させる。そして、追加分のシール紙１６２についても、決定されたシールレイアウトに従って編集画像が配置されたシールレイアウト画像が記憶部１０２に記憶される。
【０１３５】
ステップＳ１２において、印刷処理部２０４は、記憶部１０２に記憶されているシールレイアウト画像に基づいて印刷データを作成し、ステップＳ１３において、プリンタ１１４を制御して、印刷データに基づきシール紙１６２への印刷を開始する。
【０１３６】
ステップＳ１４において、事後接客処理部２０５は、印刷終了待機中の利用者に対してミニゲームや画像送信等のサービスを提供する事後接客処理を行う。そして事後接客処理が終了すると、ステップＳ１５において、事後接客処理部２０５は、編集空間３３にいる利用者を印刷物受取領域３４に移動させる移動案内を行う。また、印刷処理が終了すると、ステップＳ１６において、印刷処理部２０４は、プリンタ１１４を制御し、印刷済みのシール紙１６２を写真シール排出口７１より排出させ、写真シール作成ゲーム処理を終了する。
【０１３７】
次に、図１３のフローチャートを参照して、図１２のステップＳ５において実行される撮影処理の詳細な流れを説明する。なお、撮影処理において撮影画像表示部１３２に表示されるGUI画面についても、図１４乃至図２３を適宜参照して説明する。
【０１３８】
撮影処理では、最初に、ステップＳ３１において、撮影処理部２０２は、写真シール作成ゲームの大まかな流れを利用者に紹介するガイダンスを表示する。即ち、撮影処理部２０２は、図１４に示されるガイダンス開始画面３０１を、撮影画像表示部１３２に表示させる。
【０１３９】
図１４のガイダンス開始画面３０１には、「ペンで画面をタッチして操作してね」の文字が表示されており、ガイダンス開始画面３０１を見た利用者がタッチペンや指等により画面上をタップすると、図１５に示されるガイダンス画面３１１が表示される。さらに、図１５のガイダンス画面３１１に続いて、写真シール作成ゲームの大まかな流れを時系列に沿って説明する複数枚の画面が、順次表示される。
【０１４０】
図１４に示されるガイダンス開始画面３０１は、図１２のステップＳ４の移動案内により撮影空間３２に移動してきた利用者に対して、写真シール作成ゲームの大まかな流れを説明する説明画面の表示を開始するタイミングを取得するための画面であり、利用者に撮影画像表示部１３２の画面をタップしてもらうことにより、利用者が撮影空間３２に居ることを確実に認識してから、説明画面の表示を開始することができる。
【０１４１】
なお、図１５のガイダンス画面３１１には、「スキップ（SKIP）」ボタン３１２が表示されており、既に写真シール作成ゲームを体験済みなどの理由により説明が不要な利用者が、説明を省略することができるようになっている。
【０１４２】
ガイダンスの表示後、ステップＳ３２において、撮影処理部２０２は、利用者にコースを選択させる。
【０１４３】
図１６は、ステップＳ３２の処理により撮影画像表示部１３２に表示されるコース選択画面３２１を示している。
【０１４４】
本実施の形態では、利用者が選択可能なコースとしては、例えば、２人による撮影に適した「２人」コース、カップルでの撮影に適した「カップル」コース、および３人以上による撮影に適した「３人以上」コースがあり、それぞれのコースに対応して、「２人」コース選択３２２、「カップル」コース選択３２３、および「３人以上」コース選択３２４が、コース選択画面３２１として表示されている。利用者は、「２人」コース選択３２２、「カップル」コース選択３２３、または「３人以上」コース選択３２４のいずれかをタップすることにより、希望のコースを選択する。なお、コース選択は、所定の時間内に行う必要があり、コース選択を行うことができる残り時間が、コース選択画面３２１の右上に、残り時間表示３２５として表示されている。そして、予め決められた時間を経過してもまだコースが選択されない場合には、撮影処理部２０２は、例えば、「２人」コースをデフォルトとして選択する。
【０１４５】
コースの選択が終了すると、ステップＳ３３において、撮影処理部２０２は、撮影画像に前景画像または背景画像として合成する合成用画像を選択させる。
【０１４６】
図１７および図１８は、ステップＳ３３の処理により撮影画像表示部１３２に表示される合成用画像選択画面３３１を示している。
【０１４７】
合成用画像は、被写体の画像に所定の図柄や模様などを付加する背景画像または前景画像である「フレーム」と、所定の色のみや単純な模様の繰り返しからなる背景画像である「シンプル」とに分類される。
【０１４８】
合成用画像選択画面３３１には、図１７に示されるように、「フレーム」選択タブ３３２と「シンプル」選択タブ３３３があり、図１７は、「フレーム」選択タブ３３２により「フレーム」の表示が選択されているときの合成用画像選択画面３３１を、図１８は、「シンプル」選択タブ３３３により「シンプル」の表示が選択されているときの合成用画像選択画面３３１を示している。
【０１４９】
なお、合成用画像選択画面３３１に表示される「フレーム」および「シンプル」の各合成用画像は、コース選択画面３２１で「２人」コース、「カップル」コース、または「３人以上」コースのいずれのコースが選択されたかによって種類が変更されるようにしても良いし、いずれのコースが選択されても同一の種類を表示するようにしてもよい。
【０１５０】
利用者は、予め用意された多数の合成用画像のなかから、２枚の撮影画像に使用する合成用画像をそれぞれ選択することができ、合成用画像選択画面３３１において、選択された合成用画像には、選択されたことを表す表示が付される。また、２枚の選択が終了するまでは、選択をやり直すことも可能である。合成用画像の選択は所定の時間内に行う必要があり、合成用画像選択を行うことができる残り時間が、合成用画像選択画面３３１の右上に、残り時間表示３３４として表示されている。
【０１５１】
２枚の合成用画像の選択が終了すると、ステップＳ３４において、撮影処理部２０２は、ライブビュー画像としての、カメラ５１により取得された利用者の動画像を、撮影画像表示部１３２に表示する。
【０１５２】
図１９は、ライブビュー画像を表示するライブビュー画面３４１を示している。
【０１５３】
ライブビュー画面３４１のライブビュー画像３４２は、利用者がより確認しやすくするため、例えば、８００×６００画素というような、できるだけ大きなサイズで表示されている。
【０１５４】
ライブビュー画像３４２の表示に続いて、撮影処理部２０２は、ステップＳ３５において、図２０に示されるように、カウントダウンインジケータ３４３を表示させ、カウントダウン値がゼロとなった時点で撮影を行う。
【０１５５】
ステップＳ３６において、撮影処理部２０２は、図２１に示されるように「こんな風に撮れたよ」のメッセージとともに撮影された画像（撮影画像）を表示した撮影画像確認画面３５１を撮影画像表示部１３２に表示させ、続くステップＳ３７において、撮り直しを行うか否かを確認する、図２２の撮り直し確認画面３６１を撮影画像表示部１３２に表示させる。
【０１５６】
図２２の撮り直し確認画面３６１には、「この写真でいい？」および「１回だけ撮り直しできるよ！」のメッセージとともに、撮り直しを行わないときに選択する「OK」ボタン３６２と撮り直しを行うときに選択する「撮り直す」ボタン３６３が表示されている。
【０１５７】
ステップＳ３８において、撮影処理部２０２は、撮り直し機能が選択されたか否かを判定する。ステップＳ３８で、撮り直し機能が選択されたと判定された場合、即ち、図２２の撮り直し確認画面３６１の「撮り直す」ボタン３６３が選択された場合、撮影処理部２０２は、処理をステップＳ３９に進め、撮り直し撮影を行う。即ち、撮影処理部２０２は、上述したステップＳ３４と同様のライブビュー画像３４２と、ステップＳ３５と同様のカウントダウンインジケータ３４３を表示して再度撮影を行う。
【０１５８】
そして、撮り直しの撮影終了後、ステップＳ４０において、撮影処理部２０２は、図２３の撮影画像選択画面３７１を撮影画像表示部１３２に表示させる。
【０１５９】
撮影画像選択画面３７１では、図２３に示すように、撮り直し撮影により得られた撮影画像（以下、撮り直し後撮影画像と称する）３７２が画面中央に表示され、撮り直し撮影の前の撮影により得られた撮影画像（以下、撮り直し前撮影画像と称する）３７３が、撮り直し後撮影画像３７２の左側に表示される。撮り直し前撮影画像３７３の画像サイズは、撮り直し後撮影画像３７２の画像サイズである８００×６００画素よりも小さいサイズ（例えば、２７０×３６０画素）とされている。
【０１６０】
さらに、撮影画像選択画面３７１では、撮り直し後撮影画像３７２と撮り直し前撮影画像３７３の他に、「この写真でいい？」のメッセージとともに、撮り直し後撮影画像を選択する「OK」ボタン３７４と、撮り直し前撮影画像を選択する「前の写真にする」ボタン３７５が表示されている。
【０１６１】
この撮影画像選択画面３７１において、撮り直し後撮影画像が選択されたか否かを、撮影処理部２０２は、ステップＳ４１において判定する。ステップＳ４１で、撮り直し後撮影画像が選択されたと判定された場合、即ち、撮影画像選択画面３７１の「OK」ボタン３７４が選択された場合、処理はステップＳ４２に進み、撮り直し前撮影画像が選択されたと判定された場合、即ち、撮影画像選択画面３７１の「前の写真にする」ボタン３７５が選択された場合、処理はステップＳ４３に進む。
【０１６２】
なお、図２２の撮り直し確認画面３６１や図２３の撮影画像選択画面３７１において、決められた所定時間内にいずれの選択もされなかった場合には、例えば、撮影処理部２０２は、「OK」ボタン３６２または３７４が選択されたものとする。
【０１６３】
撮影画像選択画面３７１で撮り直し後撮影画像が選択された場合には、ステップＳ４２において、撮影処理部２０２は、撮り直し後撮影画像を記憶部１０２に記憶させ、撮影画像選択画面３７１で撮り直し前撮影画像が選択された場合には、ステップＳ４３において、撮影処理部２０２は、撮り直し前撮影画像を記憶部１０２に記憶させる。この記憶部１０２に記憶された撮り直し前撮影画像または撮り直し後撮影画像は、後述する編集処理で編集の対象となる編集対象画像である。
【０１６４】
写真シール作成ゲーム中の限られた所定の撮影画像の枚数を超えることなく撮り直しをすることで、それらの撮影画像の中から、より写りのよいものを選択させることができるため、利用者は、より満足した撮影画像を得ることができ、ゲームのお徳感を提供することができる。また、撮り直し前撮影画像または撮り直し後撮影画像のどちらかが写りがよくない画像であった場合でも利用者に確認させて選択させることができるので、撮影画像の失敗率が低下し、利用者は満足した撮影画像を得ることができる。
【０１６５】
ステップＳ４４において、撮影処理部２０２は、予め決定された所定枚数の撮影画像を記憶部１０２に記憶したか否か、即ち、２枚の撮影画像を記憶部１０２に記憶したか否かを判定する。
【０１６６】
ステップＳ４４で、２枚の撮影画像をまだ記憶部１０２に記憶していないと判定された場合、撮影処理部２０２は、処理をステップＳ３５に戻し、ステップＳ３５乃至Ｓ４４の処理を繰り返し実行する。
【０１６７】
一方、ステップＳ４４で、２枚の撮影画像を記憶部１０２に記憶したと判定された場合、撮影処理は終了する。
【０１６８】
次に、図２４のフローチャートを参照して、図１２のステップＳ７乃至Ｓ１１の処理に対応する編集処理の詳細な流れを説明する。図２４の編集処理の説明においても、編集空間３３の編集用モニタ１４１に表示されるGUI画面を必要に応じて示して説明する。
【０１６９】
編集処理が開始されると、編集処理部２０３は、ステップＳ５１において、編集空間３３の編集用モニタ１４１に、編集（落書き）とは何をするか、および、編集入力機能の内容を紹介するガイダンスを表示し、ステップ５２において、図１３の撮影処理で得られた編集対象画像を記憶部１０２から取得する。ステップＳ５２とＳ５３の処理は同時に開始することができる。
【０１７０】
図２５は、ステップＳ５１の処理により編集用モニタ１４１に表示される複数のガイダンス画面のうちの最初に表示されるガイダンス画面４０１を示している。
【０１７１】
ガイダンス画面４０１には、図２５に示されるように、「名前を書いたり今日の行動を書いてみて」や、「ハートやきらきら、人に乗せるスタンプや今日の日付けになるスタンプもあるよ」などの説明が表示されている。
【０１７２】
また、ガイダンス画面４０１には、「スキップ（SKIP）」ボタン４０２が表示されており、既に写真シール作成ゲームを体験済みなどの理由により説明が不要な利用者は、説明を省略することができるようになっている。
【０１７３】
予め用意された全てのガイダンス画面が、時間の経過により、または、スキップが指定されることにより表示された後、編集処理部２０３は、ステップＳ５３において、編集開始が操作されたか否か、例えば、最後のガイダンス画面に表示された編集開始ボタンが利用者により操作されたか否かを判定し、操作されたと判定するまで待機する。
【０１７４】
ステップＳ５３で、編集開始が操作されたと判定された場合、編集処理部２０３は、処理をステップＳ５４に進め、編集対象画像に対する編集入力を利用者に行わせる編集画面を編集用モニタ１４１に表示させ、編集部１１３のタブレット１４２やタッチペン６３を制御し、利用者による編集画面に対する編集入力の受付を開始する。
【０１７５】
ステップＳ５５において、編集処理部２０３は、利用者の編集入力に対応して、編集入力された内容（画像）と撮影画像とを合成した編集画像を編集用モニタ１４１に表示させる。
【０１７６】
図２６は、編集用モニタ１４１に表示された編集入力中の編集画面４１１を示している。編集画面４１１内の編集画像４１２Ａおよび４１２Ｂでは、撮影処理で得られた２枚の撮影画像に対して、「２人で映画みてきたよ」や「りょうこ」「もえこ」など、編集入力の内容（画像）が合成されている。
【０１７７】
ステップＳ５６において、編集処理部２０３は、制限時間として設定されている所定の時間（例えば、３分）が経過したか、または、終了ボタンが操作されたか否かを判定し、制限時間にも達しておらず、終了ボタンも操作されていないと判定した場合、編集処理部２０３は、処理をステップＳ５５に戻し、それ以降の処理を繰り返す。つまり、編集処理部２０３は、所定の時間が経過したか、または、終了ボタンが操作されたと判定されるまで、ステップＳ５５およびＳ５６の処理を繰り返し、編集入力に対応する編集画像を表示する処理を行う。そして、ステップＳ５６において、所定の時間が経過した、または、終了ボタンが操作されたと判定された場合、編集処理部２０３は、処理をステップＳ５７に進める。
【０１７８】
ステップＳ５７において、編集処理部２０３は、編集画面の表示を終了し、編集入力の受け付けを終了する。
【０１７９】
ステップＳ５８において、編集処理部２０３は、予め用意されている複数種類のシールレイアウトに編集画像を合成したシールレイアウト画像を表示し、印刷するシールレイアウト画像を利用者に選択させるシールレイアウト選択画面を編集用モニタ１４１に表示させる。
【０１８０】
図２７は、ステップＳ５８により編集用モニタ１４１に表示されるシールレイアウト選択画面の例である。
【０１８１】
図２７のシールレイアウト選択画面４２１には、印刷するシールレイアウト画像の候補を表示するレイアウト候補４２２乃至４２５と、レイアウト候補４２２乃至４２５のなかから利用者が選択したシールレイアウト画像を表示する選択表示枠４２６が表示されている。
【０１８２】
レイアウト候補４２２は、１枚のシール紙１６２に対して２種類の編集画像を１枚ずつ等分に表示する２分割のシールレイアウト画像を表示しており、レイアウト候補４２３は、１枚のシール紙１６２に対して２種類の編集画像を２枚ずつ等分に表示する４分割のシールレイアウト画像を表示している。レイアウト候補４２４は、２種類の編集画像４１２Ａおよび４１２Ｂのうちの編集画像４１２Ａをシール紙１６２全体に表示する分割なしのシールレイアウト画像を表示しており、レイアウト候補４２５は、２枚の編集画像４１２Ａおよび４１２Ｂのうちの編集画像４１２Ｂをシール紙１６２全体に表示する分割なしのシールレイアウト画像を表示している。なお、シールレイアウト画像の候補は、これに限定されるものではない。
【０１８３】
図２７のシールレイアウト選択画面４２１は、レイアウト候補４２２乃至４２５のうち、利用者がレイアウト候補４２４上をタップすることにより、レイアウト候補４２４のシールレイアウト画像を選択している状態を示しており、レイアウト候補４２４に選択枠４２７が表示されるとともに、選択表示枠４２６の中には、その選択されたシールレイアウト画像が表示されている。
【０１８４】
選択表示枠４２６に表示されるシールレイアウト画像は、シール紙１６２が実際に印刷されたときと同じサイズ（例えば、A6サイズ）で表示することができる。これにより、利用者にとって、印刷されたときの写真シールのイメージが容易になる。
【０１８５】
また、図２７のシールレイアウト選択画面４２１は、基本代金で印刷可能な２枚のシール紙１６２に対して、利用者がまだ１枚もシールレイアウト画像を決定していない状態を示しており、「印刷するシールを２枚選んでね」のメッセージがレイアウト候補４２２乃至４２５の上側に表示されている。このメッセージは、利用者が「決定」ボタン４２８を選択することにより１枚目のシールレイアウト画像を確定すると、「印刷するシールを１枚選んでね」に変更される。
【０１８６】
また、上述のように１枚ずつシールレイアウト画像を決定させるのではなく、一度に２枚分のシールレイアウト画像を選択させ決定させる方がより良い。この場合、選択表示枠も２枚分表示され、各選択表示枠の中には、利用者により選択されたシールレイアウト画像がシール紙１６２が実際に印刷されたときと同じサイズで表示される。これにより、操作も容易にすることができ、選択時間も短縮することができる。また、利用者は印刷可能な枚数分の選択したシールレイアウト画像を一度に瞬時に確認することができ、印刷されたときの写真シールのイメージがより容易になる。
【０１８７】
以上のように、編集入力が終了すると、編集画像が合成された状態のシールレイアウト画像が、予め用意されているシールレイアウトの種類だけ表示されるので、利用者は、印刷するシールレイアウトと編集画像を同時に選択することができる。したがって、印刷するシールレイアウトおよび編集画像の選択操作が容易となり、利用者の満足度を向上させることができる。
【０１８８】
シールレイアウト選択画面に表示されるシールレイアウト画像には、図２７を参照して分かるように、１枚のシール紙に対して、編集画像（撮影画像）を、分割なしで配置したもの、２分割や４分割で配置したものなど様々なシールレイアウトがあるので、分割数が多く、シール紙を小分けに切って分け合うような利用形態の利用者（女子中学生や女子高生が多い）であっても、思い通りのシールレイアウトと編集画像を同時に選択することができ、また、分割せずに１種類かつ１枚の編集画像をシール紙に印刷し、記念写真として写真シールを利用する利用者（女子中学生や女子高生以外が多い）であっても、思い通りのシールレイアウトと編集画像を同時に選択することができる。
【０１８９】
また、印刷するシールレイアウトおよび編集画像の選択操作が容易であると、その選択に必要な時間も短くすることができるので、シールレイアウトおよび編集画像の選択時間の短縮分を、他の編集処理や撮影処理の時間にまわすことができ、さらに利用者の満足度を向上させることができる。シールレイアウトおよび編集画像の選択時間の短縮分を、他の編集処理や撮影処理の時間にまわさない場合には、写真シール作成ゲームのトータル時間を、シールレイアウトおよび編集画像の選択時間の短縮分だけ短縮することができるので、写真シール作成ゲームの利用の回転率を向上させることができる。
【０１９０】
なお、シールレイアウト選択画面４２１において、編集処理部２０３は、予め決めておいた任意のシールレイアウト画像や、過去の統計で一番利用の多かったシールレイアウト画像に対して、利用者に薦める「おすすめ」マークを付すことができる。図２７の例では、レイアウト候補４２２のシールレイアウト画像に対して「おすすめ」マーク４２９が表示されている。
【０１９１】
また、シールレイアウト選択画面４２１の右上には、シールレイアウト画像を選択することができる残り時間を示す残り時間表示４３０が表示されている。シールレイアウト画像を選択することができる時間（制限時間）内に、利用者が枚数分のシールレイアウト画像を選択できなかった場合には、例えば、予め決められた所定のシールレイアウト画像が、利用者により選択されたものとして確定される。
【０１９２】
ステップＳ５９では、編集処理部２０３は、基本代金分の印刷である基本印刷のためのシールレイアウトが確定したか否かを判定し、シールレイアウトが確定したと判定されるまで、ステップＳ５８の処理を繰り返す。即ち、編集処理部２０３は、２枚のシールレイアウト画像が確定したと判定されるまで、図２７のシールレイアウト選択画面４２１を表示して、利用者に希望のシールレイアウト画像を選択させる。
【０１９３】
ステップＳ５９で、２枚のシールレイアウトが確定したと判定された場合、編集処理部２０３は、ステップＳ６０において、決定されたシールレイアウト画像（のデータ）を記憶部１０２に記憶させる。そして、ステップＳ６１において、編集処理部２０３は、図２８に示される、追加印刷の案内を行う追加印刷案内画面４４１を表示する。
【０１９４】
図２８の追加印刷案内画面４４１には、「追加印刷する？」のメッセージとともに、「する」ボタン４４２と「しない」ボタン４４３が表示されている。また、追加印刷を選択することができる残り時間を示す残り時間表示４４４も表示されている。
【０１９５】
ステップＳ６２において、編集処理部２０３は、追加印刷が選択されたか否かを判定する。ステップＳ６２で、追加印刷が選択されなかったと判定された場合、即ち、図２８の追加印刷案内画面４４１において「しない」ボタン４４３が選択された場合、編集処理部２０３は、ステップＳ６３乃至Ｓ６６をスキップして、処理を終了する。
【０１９６】
一方、ステップＳ６２で、追加印刷が選択されたと判定された場合、即ち、図２８の追加印刷案内画面４４１において「する」ボタン４４２が選択された場合、編集処理部２０３は、ステップＳ６３において、利用者に、追加する印刷枚数（追加印刷枚数）を選択させ、追加印刷枚数分の代金を投入させる。より具体的には、編集処理部２０３は、図２９の追加印刷枚数選択画面４５１を編集用モニタ１４１に表示させ、利用者に追加印刷枚数を選択させた後、図３０の硬貨投入案内画面４６１を表示する。
【０１９７】
図２９の追加印刷枚数選択画面４５１には、「何枚印刷する？」のメッセージとともに、１枚乃至５枚の追加印刷枚数を選択するための枚数選択ボタン４５２乃至４５６が表示されている。
【０１９８】
利用者が、追加印刷を希望する枚数に対応する枚数選択ボタン４５２乃至４５６を選択すると、編集処理部２０３は、図３０の硬貨投入案内画面４６１を編集用モニタ１４１に表示させる。
【０１９９】
図３０の硬貨投入案内画面４６１では、選択された追加印刷枚数に対応する代金が代金表示４６２として表示され、所定の代金が入力されるたび、代金表示４６２は、残りの投入金額に変更される。
【０２００】
追加印刷を希望した枚数の代金の投入が完了すると、ステップＳ６４において、編集処理部２０３は、追加印刷分のシールレイアウトを利用者に選択させる追加シールレイアウト選択画面を編集用モニタ１４１に表示させる。
【０２０１】
図３１は、ステップＳ６４の処理により編集用モニタ１４１に表示される追加シールレイアウト選択画面の例である。なお、この追加シールレイアウト選択画面は、図２９に示した追加印刷枚数選択画面４５１において、５枚のシール紙１６２を追加印刷することが選択された場合の例を示している。
【０２０２】
追加シールレイアウト選択画面４７１には、図２７のシールレイアウト選択画面４２１と同様の、レイアウト候補４２２乃至４２５、「決定」ボタン４２８、「おすすめ」マーク４２９、および、残り時間表示４３０が表示されている。
【０２０３】
そして、追加シールレイアウト選択画面４７１には、５枚のシール紙１６２を追加印刷することが選択されたことに対応する５つの選択表示枠４７２乃至４７６が表示されている。
【０２０４】
図３１の追加シールレイアウト選択画面４７１は、追加分の５枚のシール紙１６２のうちの４枚のシール紙１６２については、シールレイアウトが既に利用者により決定されている状態のものであり、４つの選択表示枠４７２乃至４７５の枠内には、既に印刷することが決定されたシールレイアウト画像が表示され、画面上部のメッセージは、「印刷するシールを１枚選んでね」と表示されている。
【０２０５】
なお、図２７のシールレイアウト選択画面４２１では、選択表示枠４２６のサイズは、その中に表示されるシールレイアウトが原寸大で表示可能なサイズとなっていたが、図３１の追加シールレイアウト選択画面４７１では、５枚のシールレイアウトを表示する必要があるので、選択表示枠４７２乃至４７６のサイズは、選択表示枠４２６よりも小さくなっている。
【０２０６】
勿論、追加印刷枚数が１枚や２枚であって、選択表示枠を原寸大で表示可能な場合には、編集処理部２０３は、図２７のシールレイアウト選択画面４２１と同様に、選択表示枠を原寸大で表示することができる。
【０２０７】
図３２は、追加印刷枚数が１枚である場合の追加シールレイアウト選択画面４７１の例である。
【０２０８】
図３２の追加シールレイアウト選択画面４７１では、２種類の編集画像を１枚ずつ等分に表示する２分割のシールレイアウト画像を表示しているレイアウト候補４２２の左下に、「印刷済み」マーク５０１が付されている。「印刷済み」マーク５０１は、そのマークが付されたシールレイアウト画像が、基本印刷の対象として既に選択されたシールレイアウト画像であることを表している。これにより、既に印刷することが決定されたシールレイアウト画像を利用者が誤って重複して選択してしまうようなことを抑制することができる。また、利用者が既に印刷することが決定されたシールレイアウト画像と同じものを再度印刷したい場合に、既に印刷することが決定されたシールレイアウト画像を容易に認識することができる。
【０２０９】
その他、例えば、追加印刷枚数が１枚や２枚であって、選択表示枠を原寸大で表示しても、画面の表示領域に空きがある場合には、基本代金による最初の２枚分として既に印刷することが決定されているシールレイアウト画像を、図３３のサムネイル表示５１１のように、サムネイル（縮小画像）で表示させてもよい。この場合も、既に印刷することが決定されたシールレイアウト画像を利用者が誤って重複して選択してしまうようなことを抑制することができる。また、利用者が既に印刷することが決定されたシールレイアウト画像と同じものを再度印刷したい場合に、既に印刷することが決定されたシールレイアウト画像を容易に認識することができる。
【０２１０】
追加シールレイアウト選択画面４７１においても、予め用意されている複数種類のシールレイアウトのそれぞれについて、編集画像が合成された状態で表示されるので、利用者は、シールレイアウトと編集画像を同時に選択することができる。従って、利用者は、シールレイアウトと編集画像を容易に、且つ、短時間で決定することができる。
【０２１１】
図２４に戻り、ステップＳ６５では、編集処理部２０３は、追加分のシール紙１６２の全てについてシールレイアウトが確定したか否かを判定し、追加分の全てのシールレイアウトが確定したと判定されるまで、ステップＳ６４の処理を繰り返す。即ち、編集処理部２０３は、追加分の全てのシールレイアウト画像が確定したと判定されるまで、図３１の追加シールレイアウト選択画面４７１を表示する。
【０２１２】
ステップＳ６５で、追加分の全てのシールレイアウトが確定したと判定された場合、処理はステップＳ６６に進み、編集処理部２０３は、追加分のシールレイアウト画像（のデータ）を記憶部１０２に記憶させ、処理を終了する。
【０２１３】
ステップＳ６６の処理後は、図１２のステップＳ１２の処理が開始される。即ち、記憶部１０２に記憶されたシールレイアウト画像から印刷データが作成され、印刷データに基づく印刷が開始される。
【０２１４】
印刷中は、図１２のフローチャートを参照して説明したように、事後接客処理部２０５が、印刷終了待機中の利用者に対してミニゲームや画像送信等のサービスを提供する事後接客処理を行う。
【０２１５】
事後接客処理としては、例えば、いま撮影した撮影画像または編集後の編集画像を、利用者の携帯電話機等に送信する「画像送信ゲーム」や、専用のホームページ等に撮影画像を送信して登録し、不特定多数の人に公開する「プリの殿堂ゲーム」を行わせたり、写真シール作成ゲームについてのアンケート（ロケーションテストのアンケート）を行ったりすることができる。もちろん、その他のミニゲームを行わせてもよい。また、複数種類のゲームを行わせたり、ゲームとアンケートの２種類を行わせることも可能である。
【０２１６】
例えば、図３４は、画像送信ゲームにおける、メールアドレス入力画面の例を示している。また、図３５は、アンケート画面の例を示している。
【０２１７】
画像送信ゲームでは、図３４のメールアドレス入力画面でメールアドレスの入力だけを利用者にさせることとした場合、利用者が特に会員登録などしなくても、１人につき作成された全枚数（２枚）の編集画像を、携帯電話機等で見ることができるようにすることが可能である。
【０２１８】
また、作成された全枚数の編集画像のうちのいずれの編集画像を送信するかを選択させてもよいし、利用者には会員として登録させるようにして、会員登録されている利用者のみが携帯電話機等で編集画像を見ることができるようにしてもよい。
【０２１９】
アンケートでは、図３５に示されるように、例えば、利用者の年齢（生年月日）、性別、職業を尋ねたり、また撮りたいか、撮りたくないか、撮りたいという答えの場合には、誰（友人、恋人、家族、一人など）と撮りたいか、撮りたくないという答えの場合には、その理由（値段が高い、ゲームがおもしろくない、操作が分かりにくいなど）などを回答してもらうようにすることができる。
【０２２０】
事後接客処理が終了しても印刷がまだ終了していない場合には、印刷処理部２０４は、図３６に示される印刷中画面を編集用モニタ１４１に表示させ、印刷が終了した時点で、図３７の印刷終了画面を表示させる。
【０２２１】
なお、図３７の印刷終了画面の例では、写真シール排出口が編集空間３２内に設けられているイラストが描かれており、図８に示した編集ユニット１３の印刷物受取領域３４側ではない例となっているが、実際の写真シール作成装置１における印刷終了画面では、写真シール排出口のイラストを実機と対応させることは勿論である。
【０２２２】
以上のようにして、写真シール作成装置１は、印刷対象の編集画像と、そのレイアウトの決定を容易に短時間で行うことができるようにすることにより、利用者の満足度を向上させて、収益性を向上させることができる。
【０２２３】
上述した例では、利用者が選択したシールレイアウト画像をそのままシール紙１６２に印刷するようにしたが、例えば、印刷画像として選択されたシールレイアウト画像が複数枚の編集画像のうちの一部の編集画像のみを配置したシールレイアウト画像である場合、編集処理部２０３は、印刷画像として選択されなかった残りの編集画像を、縮小したサイズで、シールレイアウト画像の隣り（隅）に配置させるようにしてシール紙１６２に印刷してもよい。換言すれば、印刷画像として選択されなかった残りの編集画像が、いわばおまけの画像として選択されたシールレイアウト画像とともにシール紙１６２に印刷されるようにしてもよい。これにより、全ての編集画像がシール紙１６２に印刷されることになるため、お徳感をユーザに与えることができ、娯楽性がより優れた写真シール作成ゲームを提供することができる。
【０２２４】
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。上述した一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフウェアを構成するプログラムが、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
【０２２５】
この記録媒体は、例えば、図９に示されるように、装置本体とは別に、写真シール作成装置１の管理者にプログラムを配信するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク（フレキシブルディスクを含む）、光ディスク（CD-ROMおよびDVDを含む）、光磁気ディスク（MDを含む）、もしくは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア１０５により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態で管理者に配信される、プログラムが記録されているROM１０６や、記憶部１０２に含まれるハードディスクなどで構成される。
【０２２６】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【０２２７】
以上において、印刷媒体は、シール紙に限られるものではなく、例えば、所定のサイズの紙や、ポスター用の紙、テレホンカードなどのカード、あるいは、Ｔシャツなどの布地などに印刷するようにしてもよい。
【０２２８】
なお、本明細書において、１つの装置（ユニット）として説明した構成を分割し、複数の装置として構成するようにしてもよい。逆に、以上において複数の装置として説明した構成をまとめて１つの装置として構成されるようにしてもよい。また、各装置の構成に上述した以外の構成を付加するようにしてももちろんよい。さらに、全体としての構成や動作が実質的に同じであれば、ある装置の構成の一部を他の装置の構成に含めるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【０２２９】
【図１】本発明を適用した写真シール作成装置の一実施の形態の例を示す斜視図である。
【図２】図１の写真シール作成装置の他の角度からの斜視図である。
【図３】図１の写真シール作成装置の設置例を示す斜視図である。
【図４】利用者の空間移動を説明する図である。
【図５】事前接客ユニットの構成例を示す図である。
【図６】前方ユニットの正面の構成例を示す図である。
【図７】編集ユニットの側面の構成例を示す図である。
【図８】編集ユニットの他の側面の構成例を示す図である。
【図９】写真シール作成装置の内部の構成例を示すブロック図である。
【図１０】制御装置の詳細な構成例を示す機能ブロック図である。
【図１１】編集処理部の詳細な構成例を示す機能ブロック図である。
【図１２】写真シール作成ゲーム処理の流れを説明するフローチャートである。
【図１３】撮影処理の流れを説明するフローチャートである。
【図１４】ガイダンス開始画面の例を示す図である。
【図１５】ガイダンス開始画面の例を示す図である。
【図１６】コース選択画面の例を示す図である。
【図１７】合成用画像選択画面の例を示す図である。
【図１８】合成用画像選択画面の例を示す図である。
【図１９】ライブビュー画面の例を示す図である。
【図２０】ライブビュー画面の例を示す図である。
【図２１】撮影画像確認画面の例を示す図である。
【図２２】撮り直し確認画面の例を示す図である。
【図２３】撮影画像選択画面の例を示す図である。
【図２４】編集処理の流れを説明するフローチャートである。
【図２５】ガイダンス画面の例を示す図である。
【図２６】編集画面の例を示す図である。
【図２７】シールレイアウト選択画面の例を示す図である。
【図２８】追加印刷案内画面の例を示す図である。
【図２９】追加印刷枚数選択画面の例を示す図である。
【図３０】硬貨投入案内画面の例を示す図である。
【図３１】追加シールレイアウト選択画面の例を示す図である。
【図３２】追加シールレイアウト選択画面の例を示す図である。
【図３３】追加シールレイアウト選択画面の例を示す図である。
【図３４】メールアドレス入力画面の例を示す図である。
【図３５】アンケート画面の例を示す図である。
【図３６】印刷中画面の例を示す図である。
【図３７】印刷終了画面の例を示す図である。
【符号の説明】
【０２３０】
１ 写真シール作成装置
１２ 撮影ユニット
１３ 編集ユニット
１０１ 制御装置
２０３ 編集処理部
２２１ 編集画像生成部
２２２ シールレイアウト画像生成部
２２３ 表示制御部
【技術分野】
【０００１】
本発明は、写真シール作成装置、写真シール作成方法、およびプログラムに関し、特に、印刷対象の編集画像と、そのレイアウトの決定を短時間で行うことができるようにすることにより、利用者の満足度を向上させることができるようにする写真シール作成装置、写真シール作成方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【０００２】
従来、利用者（被写体）を撮影し、得られた被写体の画像を予め用意されたフレーム画像、スタンプ画像、または手書きの線画像の落書き入力画像と合成する編集処理を行い、シール紙に印刷し、写真シールとして利用者に提供する写真シール機が知られている。
【０００３】
写真シール機では、被写体を撮影し、撮影で得た画像に編集（落書き）を行い、編集が施された編集画像または撮影画像をシール紙に印刷するという流れで１ゲームが終了する。また、１ゲーム内の、撮影を行う処理時間、編集を行う処理時間、印刷を行う処理時間のそれぞれには、制限時間が設けられているのが一般的である。
【０００４】
写真シール機は遊戯施設等に設置され、女子中学生や女子高生が複数人の友達同時で利用することが多く、利用者は、出力されたシール紙を見ながら、望みどおりの編集（＝落書き）であるかの仕上がりを確認して、色々な画像サイズが混在しているシール紙を小分けに切り、分け合ったりしている。
【０００５】
また、最近では、写真シール機は、遊戯施設だけでなく複合施設（ショッピングセンター）や、映画館、飲食店、観光地などにも設置されるようになってきており、そのような場所では、従来の女子中学生や女子高生以外の幅広い層の利用者をターゲットとすることができる。女子中学生や女子高生以外の利用者においては、撮影画像を小分けにして分け合うのではなく、１枚のシール紙に１種類かつ１枚の撮影画像を大きいサイズで印刷し、シール紙を切らずに写真サイズと同じシール紙サイズのままで、記念写真として写真アルバムに収集して、その写真アルバムを見ながら楽しむというような利用形態がある。
【０００６】
従って、利用者の満足度を向上させるためには、女子中学生や女子高生、および、それ以外のどの利用者に対しても、予め決められた制限時間内で、編集画像（撮影画像）およびシールレイアウト（分割数、配置など）について思い通りとなるような写真シールを作成できることが重要になる。
【０００７】
そこで、例えば、ユーザが印刷されたシール紙を切り分けやすくするために、印刷したい画像の数に応じてシール紙に印刷されるシールレイアウトが複数自動的に決定され、その中から、ユーザが希望するシールレイアウトを選択して、印刷することができる写真シール機が提案されている（例えば、特許文献１参照）。
【０００８】
また、シール紙ではないが、写真紙を出力する証明写真機において、写真紙に被写体の撮影画像を印刷する際、顔の向きが悪かったりしてうまく撮影できなかった撮影画像を、ユーザが意図する撮影画像として選択したものや撮り直したものに置き換えて、決められた所定の枚数の撮影画像を写真紙に印刷させるものもある（例えば、特許文献２参照）。
【０００９】
【特許文献１】特許第３５６１７１７号公報
【特許文献２】特開２０００−１３１７５３号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【００１０】
しかしながら、特許文献１のような写真シール機では、印刷したい画像（印刷画像）の数に応じてシールレイアウトが決定されるため、まず印刷画像を選択し、その後で、決定された印刷画像の数に対応する複数のシールレイアウトの中から、希望するシールレイアウトの選択を行うという手順を踏まなければならない。そのため、印刷画像の選択やシールレイアウトの選択に時間がかかるという問題がある。
【００１１】
また、特許文献２のような証明写真機では、レイアウトは固定で、サイズの異なる印刷画像を印刷することができないため、利用者が意図するレイアウトとすることができない。
【００１２】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、印刷対象の編集画像と、そのレイアウトの決定を容易に短時間で行うことができるようにすることにより、利用者の満足度を向上させることができるようにするものである。
【課題を解決するための手段】
【００１３】
本発明の一側面は、利用者を被写体として撮影し、得られた撮影画像に対して利用者に編集入力を行わせ、前記撮影画像に対して編集入力された画像である編集画像を所定のシール紙に印刷して写真シールを作成し、成果物として前記写真シールを前記利用者に提供する写真シール作成装置であって、予め用意されている複数種類のシールレイアウトのそれぞれについて、シールレイアウトに従って前記編集画像を配置したシールレイアウト画像を生成するシールレイアウト画像生成手段と、前記シールレイアウト画像生成手段により生成された複数種類のシールレイアウト画像を、シールレイアウト選択画面として表示する表示制御手段と、前記シールレイアウト選択画面に表示された前記複数種類のシールレイアウト画像のなかから、印刷画像として前記利用者により選択されたシールレイアウト画像を受け付ける受付手段と、前記利用者により選択されたシールレイアウト画像を前記シール紙に印刷する印刷手段とを備え、前記複数種類のシールレイアウト画像には、１種類かつ１枚の前記編集画像のみが配置されるシールレイアウトのシールレイアウト画像を少なくとも含む写真シール作成装置である。
【００１４】
この写真シール作成装置の、シールレイアウト画像生成手段は、例えば、シールレイアウト画像生成部により構成され、表示制御手段は、例えば、表示制御部により構成され、受付手段は、例えば、編集画像生成部により構成され、印刷手段は、印刷処理部により構成される。
【００１５】
本発明の写真シール作成装置においては、予め用意されている複数種類のシールレイアウトのそれぞれについて、シールレイアウトに従って編集画像を配置したシールレイアウト画像が生成され、生成された複数種類のシールレイアウト画像が、シールレイアウト選択画面として表示される。そして、シールレイアウト選択画面に表示された複数種類のシールレイアウト画像のなかから、印刷画像として利用者により選択されたシールレイアウト画像が受け付けられ、シール紙に印刷される。この複数種類のシールレイアウト画像には、１種類かつ１枚の編集画像のみが配置されるシールレイアウトのシールレイアウト画像が少なくとも含まれる。
【００１６】
従って、予め編集画像が配置されたシールレイアウト画像が、選択可能なシールレイアウトの種類だけ表示されるので、利用者は、印刷するシールレイアウトと編集画像を同時に選択することができる。これにより、印刷するシールレイアウトおよび編集画像の選択操作が容易となり、利用者の満足度を向上させることができる。
【００１７】
前記表示制御手段は、前記利用者により選択されたシールレイアウト画像を、前記写真シールと同じサイズで、前記シールレイアウト選択画面にさらに表示する。例えば、利用者により選択されたシールレイアウト画像を、写真シール（シール紙）が実際に印刷されたときと同じサイズ（例えば、A6サイズ）で表示することができる。これにより、利用者にとって、印刷されたときのシール紙のイメージが容易になる。
【００１８】
写真シール作成装置は、前記表示制御手段は、基本代金分の前記印刷画像としてのシールレイアウト画像が選択された後に、代金を追加して所定枚数の前記シール紙の印刷を行う追加印刷が選択された場合、追加印刷分の印刷画像を選択するための前記シールレイアウト選択画面において、前記基本代金分の印刷画像として選択された前記シールレイアウト画像については、その旨を表す表示も行う。例えば、基本代金分の印刷画像として選択されたシールレイアウト画像の付近に「印刷済み」マークが表示される。これにより、既に印刷することが決定されたシールレイアウト画像を利用者が誤って重複して選択してしまうようなことを抑制することができる。また、利用者が既に印刷することが決定されたシールレイアウト画像と同じものを再度印刷したい場合に、既に印刷することが決定されたシールレイアウト画像を容易に認識することができる。
【００１９】
写真シール作成装置は、前記表示制御手段は、基本代金分の前記印刷画像としてのシールレイアウト画像が選択された後に、代金を追加して所定枚数の前記シール紙の印刷を行う追加印刷が選択された場合、追加印刷分の印刷画像を選択するための前記シールレイアウト選択画面において、前記基本代金分の印刷画像として選択された前記シールレイアウト画像のサムネイルも表示する。これにより、基本代金分の印刷画像として選択されたシールレイアウト画像を利用者が誤って重複して選択してしまうようなことを抑制することができる。また、利用者が既に印刷することが決定されたシールレイアウト画像と同じものを再度印刷したい場合に、既に印刷することが決定されたシールレイアウト画像を容易に認識することができる。
【００２０】
本発明の一側面は、利用者を被写体として撮影し、得られた撮影画像に対して利用者に編集入力を行わせ、前記撮影画像に対して編集入力された画像である編集画像を所定のシール紙に印刷して写真シールを作成し、成果物として前記写真シールを前記利用者に提供する写真シール作成装置の写真シール作成方法であって、予め用意されている複数種類のシールレイアウトのそれぞれについて、シールレイアウトに従って前記編集画像を配置したシールレイアウト画像を生成し、生成された複数種類の前記シールレイアウト画像を、シールレイアウト選択画面として表示し、前記シールレイアウト選択画面に表示された前記複数種類のシールレイアウト画像のなかから、印刷画像として前記利用者により選択されたシールレイアウト画像を受け付け、前記利用者により選択されたシールレイアウト画像を前記シール紙に印刷するステップを含み、前記複数種類のシールレイアウト画像には、１種類かつ１枚の前記編集画像のみが配置されるシールレイアウトのシールレイアウト画像を少なくとも含む写真シール作成方法である。
【００２１】
本発明の写真シール作成方法においては、予め用意されている複数種類のシールレイアウトのそれぞれについて、シールレイアウトに従って編集画像を配置したシールレイアウト画像が生成され、生成された複数種類のシールレイアウト画像が、シールレイアウト選択画面として表示される。そして、シールレイアウト選択画面に表示された複数種類のシールレイアウト画像のなかから、印刷画像として利用者により選択されたシールレイアウト画像が受け付けられ、シール紙に印刷される。この複数種類のシールレイアウト画像には、１種類かつ１枚の編集画像のみが配置されるシールレイアウトのシールレイアウト画像が少なくとも含まれる。
【００２２】
従って、予め編集画像が配置されたシールレイアウト画像が、選択可能なシールレイアウトの種類だけ表示されるので、利用者は、印刷するシールレイアウトと編集画像を同時に選択することができる。これにより、印刷するシールレイアウトおよび編集画像の選択操作が容易となり、利用者の満足度を向上させることができる。
【００２３】
本発明の一側面は、利用者を被写体として撮影し、得られた撮影画像に対して利用者に編集入力を行わせ、前記撮影画像に対して編集入力された画像である編集画像を所定のシール紙に印刷して写真シールを作成し、成果物として前記写真シールを前記利用者に提供する写真シール作成装置を制御するコンピュータが実行可能なプログラムであって、予め用意されている複数種類のシールレイアウトのそれぞれについて、シールレイアウトに従って前記編集画像を配置したシールレイアウト画像を生成し、生成された複数種類の前記シールレイアウト画像を、シールレイアウト選択画面として表示し、前記シールレイアウト選択画面に表示された前記複数種類のシールレイアウト画像のなかから、印刷画像として前記利用者により選択されたシールレイアウト画像を受け付け、前記利用者により選択されたシールレイアウト画像を前記シール紙に印刷するステップを含み、前記複数種類のシールレイアウト画像には、１種類かつ１枚の前記編集画像のみが配置されるシールレイアウトのシールレイアウト画像を少なくとも含む処理をコンピュータに実行させるプログラムである。
【００２４】
このプログラムは、所定の記録媒体に記録されて、例えば、ドライブにより読み出され、写真シール作成装置にインストールされる。記録媒体は、フロッピ（登録商標）ディスクなどよりなる磁気ディスク、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD-ROM(Digital Versatile Disc)などよりなる光ディスク、MD(Mini Disc)（登録商標）などよりなる光磁気ディスク、または半導体メモリなどのリムーバブルメディアにより構成される。
【００２５】
本発明のプログラムにより実行されるコンピュータによれば、予め用意されている複数種類のシールレイアウトのそれぞれについて、シールレイアウトに従って編集画像を配置したシールレイアウト画像が生成され、生成された複数種類のシールレイアウト画像が、シールレイアウト選択画面として表示される。そして、シールレイアウト選択画面に表示された複数種類のシールレイアウト画像のなかから、印刷画像として利用者により選択されたシールレイアウト画像が受け付けられ、シール紙に印刷される。この複数種類のシールレイアウト画像には、１種類かつ１枚の編集画像のみが配置されるシールレイアウトのシールレイアウト画像が少なくとも含まれる。
【００２６】
従って、予め編集画像が配置されたシールレイアウト画像が、選択可能なシールレイアウトの種類だけ表示されるので、利用者は、印刷するシールレイアウトと編集画像を同時に選択することができる。これにより、印刷するシールレイアウトおよび編集画像の選択操作が容易となり、利用者の満足度を向上させることができる。
【発明の効果】
【００２７】
本発明の一側面によれば、写真シール作成装置の収益性を向上させることができる。特に、印刷対象の編集画像と、そのレイアウトの決定を容易に短時間で行うことができるようにすることにより、利用者の満足度を向上させて、収益性を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００２８】
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【００２９】
図１は、本発明を適用した写真シール作成装置の一実施の形態の例を示す図である。
【００３０】
図１に示される写真シール作成装置１は、撮影や編集等の作業の娯楽性を高め、それらの作業を利用者にゲーム（遊戯サービス）として行わせ、その撮影・編集した画像を、写真シールやデータとして利用者に提供する代わりに、利用者より代金を受け取るゲーム装置（遊戯サービス提供装置）である。
【００３１】
この写真シール作成装置１が実行する写真シール作成ゲームにおいて、利用者は、ゲームの代金を投入し、写真シール作成装置１に設けられたカメラを用いて自分自身等を撮影し、その撮影画像に対して、前景画像や背景画像を合成したり、フリーハンドの線などで落書きできるペン画像入力や任意の位置にスタンプ画像を合成することができるスタンプ画像入力等の編集入力機能（落書き入力機能）を用いたりして編集を行い、撮影画像を彩り豊かなものにデザインする。そしてゲーム終了後、利用者は、編集した画像が印刷された写真シール等を成果物として受け取る。
【００３２】
このような写真シール作成装置１は、通常、ゲームセンタや観光地の店舗等に設置される。つまり、写真シール作成装置１は、例えば、メーカや販売会社などから、それらの店舗の経営者に販売される。写真シール作成装置１を購入した経営者は、店舗（例えばゲームセンタ）にその写真シール作成装置１を設置して管理・運営し、女子高校生や女子中学生に代表される一般の利用者に写真シール作成ゲームを有料でプレイさせ、その代金により収益を上げる。
【００３３】
従って、店舗の経営者にとって、写真シール作成装置１の収益率の高さが重要となる。つまり、写真シール作成装置１は、単位時間当たりの収益率が高い方が望ましい。また、通常の店舗の場合、床面積や構造等の制限により、写真シール作成装置１の設置場所が限定される。従って、写真シール作成装置１は、単位床面積当たりの収益率が高い方が望ましい。さらに、各店舗の広さや形状は通常同じでなく、かつ、写真シール作成装置１とともに設置される他のゲーム機等も異なるため、設置場所の自由度が高いほど望ましい。
【００３４】
収益率を向上させる方法として、例えば、写真シール作成ゲームの回転率を向上させる方法がある。つまり、所定の時間内にプレイされるゲーム数を増加させることにより単位時間当たりの収益率を増加させる。ただし、写真シール作成ゲームをプレイする利用者がいなければ収益率は向上しない。つまり、写真シール作成装置１の写真シール作成ゲームに対する、利用者の期待度や満足度を向上させることも重要となる。
【００３５】
例えば、写真シール作成装置１は、ゲームをプレイしたことのない利用者が「プレイしてみたい」と思うような期待度の高い機能を設けることにより利用者数を増加させることができる。また、一度プレイした利用者が「楽しかった、もう一度プレイしたい」と思うような満足度の高い機能を設けることにより、写真シール作成装置１は、所謂リピータを増加させ、利用者数をさらに増加させることができる。すなわち、写真シール作成装置１の収益が向上する。
【００３６】
利用者にとって、写真シール作成装置１には、大きく分けて、写真シール作成ゲームをプレイすること（写真シールの作成作業）と、成果物として写真シール用画像や写真シールを得ること（完成した写真シールそのもの）の２つの娯楽性がある。
【００３７】
前者の、写真シール作成ゲームの娯楽性を向上させる方法としては、例えば、撮影機能や、編集入力機能の多機能化、操作性の向上、またはプレイ時間や待ち時間の調整等がある。後者の、写真シールの娯楽性を向上させる方法としては、例えば、シール紙の品質向上、高画質印刷、および特殊色印刷等のようなハードウェアの向上や、写真シールの画像に対する利用者の満足度を向上させることなどがある。
【００３８】
主な利用者層である女子高校生や女子中学生は、得られた写真シールを所有物に貼り付けるだけでなく、その写真シールを交換したり、その写真シールを話題にして会話を行ったりする。従って、例えば、写真シールの画像内容が、派手だったり、面白かったり、希少性が高かったり、目新しさがあったりする場合、その画像を利用者自身が気に入ることもあるが、それだけでなく、その写真シールを話題として会話が盛り上がることも考えられる。
【００３９】
また、このような写真シールの利用により、写真シール自体が写真シール作成装置１の広告としての役割も果たすこともある。従って、写真シールの娯楽性を向上させることは、単にその利用者の満足度を向上させるだけでなく、他者の期待度を向上させ、評判の広がりによる集客、すなわち、所謂口コミによる新規利用者を増やすことも期待することができる。
【００４０】
つまり、写真シール作成ゲームにおいて、利用者らが気に入るような画像を作成することができる機能を提供することにより、利用者の写真シール作成ゲームに対する満足度だけでなく、写真シールに対する満足度も向上させることができ、さらに、写真シールの話題性や広告効果等も同時に向上させることができる。
【００４１】
写真シール作成装置１は、このような特徴を有するが、その筐体１０は、図１に示されるように、事前接客ユニット１１、撮影ユニット１２、編集ユニット１３、および天井ストロボユニット１４の４つのユニットに大きく分けられる。
【００４２】
事前接客ユニット１１は、写真シール作成ゲームの受け付けを行ったり、写真シール作成ゲームの流れや遊び方等を映像や音声で案内（説明）するコンテンツ（デモンストレーション）を出力したりするユニットである。
【００４３】
撮影ユニット１２は、被写体（利用者等）を撮影する機能を有しており、後述する内部の空間（撮影空間）において被写体の撮影が行われる。この撮影ユニット１２は、大きく、前方ユニット１２Ａと後方ユニット１２Ｂの２つに分けられる。
【００４４】
前方ユニット１２Ａは、撮影空間の前方とされる側のユニットであり、撮影空間の利用者の撮影に関する処理を行ったり、利用者の写真シール作成ゲームに関する操作を受け付けたりする。後方ユニット１２Ｂは、撮影空間の後方とされる側のユニットであり、前方ユニット１２Ａによる利用者の撮影の際に、背景の役割を果たすユニットである。この後方ユニット１２Ｂの内部は、空洞（空間）となっており、利用者が撮影を行う際に利用される空間（後述する撮影空間）の一部として構成される。この後方ユニット１２Ｂの内部には、例えば、背景に利用する可動式のカーテン（背景カーテン）や利用者がポーズをとるために利用するステージ等が設けられるようにしてもよい。
【００４５】
編集ユニット１３は、利用者が撮影画像に対する編集等を行うための構成（例えば、モニタ、タッチパネル、およびタッチペン等）が設けられている。後述するように１つの筺体からなる編集ユニット１３は、２組の利用者が同時に編集作業を行うことができるように、２つの面のそれぞれに、編集等を行うための構成が設けられている。後述するように、写真シール作成装置１は、複数の写真シール作成ゲームを並列的に実行することができる。換言すれば、複数組の利用者が、同時に写真シール作成装置１において写真シール作成ゲームをプレイすることができる。編集ユニット１３は、写真シール作成ゲームのプレイの回転率を向上させるために、それらの複数組の利用者が同時に編集を行うことができるように、２つの編集等を行うための構成が設けられている。
【００４６】
撮影空間の上方に設けられる天井ストロボユニット１４は、撮影タイミングに合わせて撮影空間内に向けてストロボ発光するフラッシュを内蔵する。この天井ストロボユニット１４は、さらに内部に蛍光灯が配置されており、撮影空間（撮影空間内の利用者）を常時照らす照明としても機能する。撮影空間は、後述するように簡易的に閉鎖的な空間として構成される。従って、外部より光が進入しづらく、暗くなりがちで利用者の操作性が低下する恐れがある。天井ストロボユニット１４が、その照明により撮影空間を明るく照らすことにより、そのような恐れを回避し、操作性を向上させることができる。なお、このような照明は前方ユニット１２Ａや後方ユニット１２Ｂにも設けられている。
【００４７】
図２は、図１の写真シール作成装置１を、編集ユニット１３側より見た斜視図である。
【００４８】
編集ユニット１３は、図２に示されるように、前方ユニット１２Ａの、後方ユニット１２Ｂ側の面（つまり、撮影空間側の面）と反対の面に隣接して設置される。編集ユニット１３の、前方ユニット１２Ａに直交する２つの側面には、利用者が撮影画像に対する編集等を行うための第１編集インタフェース１３Ａと第２編集インタフェース１３Ｂがそれぞれ設けられている。つまり、編集ユニット１３には、写真シール作成ゲームを行う複数組の利用者が、前方ユニット１２Ａと後方ユニット１２Ｂを結ぶ方向と直交する向きに、編集ユニット１３を挟んで対向する状態で編集作業を行うことができるように、２つの編集インタフェースが設けられている。これらの編集インタフェースの構成の詳細については後述する。
【００４９】
また、編集ユニット１３の、撮影ユニット１２と対向する面には、写真シール作成ゲームがプレイされることにより作成された写真シールが排出されて利用者に提供される写真シール排出部１３Ｃが設けられている。
【００５０】
図３は、写真シール作成装置１の設置例を示す外観図である。
【００５１】
写真シール作成装置１がゲームセンタ等に設置される場合、例えば図３に示されるように、撮影ユニット１２や編集ユニット１３を囲むように、カーテン２１が設けられ、撮影作業が行われる撮影空間や編集作業が行われる編集空間等を簡易的に囲み、各空間の閉鎖性を向上させている。つまり、カーテン２１は、例えば、各空間内の環境を安定させることにより、高画質な撮影や編集画面の見易さ等に寄与したり、各空間外からの視界を遮断し、利用者が外部からの視線を意識せずに撮影や編集等の作業を行うことができるようにしたりする。
【００５２】
このカーテン２１の外側の面は、通常、広告を掲載する場所として利用され、設置場所において注目度が高まるように、写真シール作成装置１の機種名や機種のイメージを表す派手なデザイン画が印刷される。
【００５３】
以上のような写真シール作成装置１は、利用者の各組に対して、それぞれ、写真シール作成ゲームをプレイさせる。写真シール作成装置１は、複数の写真シール作成ゲームを同時に進行させることができる。つまり、写真シール作成装置１は、同時に複数の組に写真シール作成ゲームをプレイさせることができる。このとき、各組の利用者は、写真シール作成装置１に設けられた複数の空間を移動しながら、写真シール作成ゲームの各作業を行い、ゲームを進行させる。
【００５４】
写真シール作成ゲームの流れと、それに伴う空間の移動について、図４を参照して説明する。
【００５５】
図４は、ゲーム中に利用者が、写真シール作成装置１を上から見た平面図である。図４に示されるように、利用者は、事前接客ユニット１１前方周辺の領域である事前接客領域３１において、事前接客ユニット１１に代金を投入することで写真シール作成ゲームを開始する（利用者Ａ）。利用者は、図中点線で示される、前方ユニット１２Ａと後方ユニット１２Ｂとの間に形成される、撮影作業を行う撮影空間３２が使用中で無ければ、事前接客ユニット１１の横付近より入場する（利用者Ｂ）。もし、前の組の利用者が撮影空間３２を使用中であれば（撮影作業中であれば）、利用者は、事前接客領域３１において待機する（事前接客ユニット１１が待機を指示する）。
【００５６】
なお、事前接客ユニット１１は、点線で示されるように前方ユニット１２Ａの反対側に設けることも可能であり、この場合、利用者は、その事前接客ユニット１１のある方から写真シール作成ゲームを開始し（利用者Ａ’）、事前接客終了後、上述した側と反対側より撮影空間３２に入場する（利用者Ｂ）。
【００５７】
撮影空間３２に入場した利用者（利用者Ｂ）は、前方ユニット１２Ａの正面に設けられたカメラやモニタを利用して自分自身等を撮影させる撮影作業（本撮影）を行う。
【００５８】
撮影作業が終了すると利用者は、得られた撮影画像の中から編集・印刷を行うためにキープするキープ画像を選択し、表示された移動案内に従って、撮影作業を行った撮影空間３２から、図中点線で示される、編集作業を行う編集空間へと移動する。
【００５９】
編集ユニット１３の、前方ユニット１２Ａから見て左側（第１編集インタフェース１３Ａの前方）に第１編集空間３３Ａが設けられ、右側（第２編集インタフェース１３Ｂの前方）に第２編集空間３３Ｂが設けられている。つまり、この写真シール作成装置１においては、第１編集空間３３Ａの利用者（利用者Ｃ）および第２編集空間３３Ｂの利用者（利用者Ｃ’）の、合計２組の利用者が同時に編集作業を行うことができる。撮影空間３２の利用者（利用者Ｂ）は、この２つの編集空間のうち、空いている方に案内される。第１編集空間３３Ａまたは第２編集空間３３Ｂに移動すると、利用者は、編集作業を行う。以下において、第１編集空間３３Ａと第２編集空間３３Ｂとを区別する必要の無い場合、編集空間３３と称する。
【００６０】
その後、編集作業が終了すると、利用者（利用者Ｃまたは利用者Ｃ’）は、次に、印刷設定作業を行い、分割数等の設定を行う。そして印刷が開始されると、利用者は、その印刷中にミニゲームを行う。そして、印刷が終了すると、写真シール排出部１３Ｃ前方の印刷物受取領域３４に移動し（利用者Ｄ）、排出されたシール紙を受け取り、写真シール作成ゲームを終了する。
【００６１】
なお、以上のような写真シール作成ゲームにおいて、事前接客領域３１の利用者Ａ（または利用者Ａ’）が、撮影空間３２に移動すると、事前接客領域３１が未使用になる。この段階で、写真シール作成装置１は、新たな組の利用者に事前接客領域３１を使用させ、新たな写真シール作成ゲームを開始させることができる。同様に、撮影空間３２の利用者Ｂが、第１編集空間３３Ａまたは第２編集空間３３Ｂに移動すると、撮影空間３２が未使用になるので、写真シール作成装置１は、新たな組の利用者に撮影空間３２を使用させることができる。さらに、第１編集空間３３Ａの利用者Ｃ、または、第２編集空間３３Ｂの利用者Ｃ’が、印刷物受取領域３４に移動すると、その編集空間（第１編集空間３３Ａまたは第２編集空間３３Ｂ）が未使用になるので、写真シール作成装置１は、新たな組の利用者にその編集空間を使用させることができる。
【００６２】
つまり、写真シール作成装置１は、写真シール作成ゲームの、単位時間辺りおよび単位床面積辺りの回転率を向上させるために、事前接客領域３１、撮影空間３２、第１編集空間３３Ａ、第２編集空間３３Ｂ、および印刷物受取領域３４を用いて、同時に、複数組の利用者に、写真シール作成ゲームをプレイさせることができる（多重接客を行うことができる）。
【００６３】
なお、このような筐体１０の構成は任意であり、上述した以外の構成であってもよい。同様に、多重接客の仕方も任意である。
【００６４】
次に、各ユニットの構成について説明する。
【００６５】
図５は、事前接客ユニット１１の構成例を示す図である。図５に示されるように、事前接客ユニット１１には、利用者が投入する写真シール作成ゲームの代金を受け付けたり、お釣り等を利用者に返却したりする硬貨投入返却口４１、写真シール作成ゲームやその遊戯方法の案内やデモンストレーション画面等を表示するモニタ４２、および、モニタ４２に表示される画像に対応する音声や、効果音等を出力するスピーカ４３が設けられている。
【００６６】
モニタ４２に表示される画像やスピーカ４３より出力される音声は、筐体１０（カーテン２１に囲まれる領域の外）の外部に向けて出力されるため、写真シール作成ゲームを行う前の、利用者となる予定の人間の写真シール作成ゲームの遊戯方法についての理解を深めるだけでなく、写真シール作成装置１の周囲に居る、写真シール作成ゲームを行っていない人間に対しての宣伝（勧誘）効果も有する。
【００６７】
また、利用者が硬貨投入返却口４１に写真シール作成ゲームをプレイするために所定の代金を投入すると、撮影空間３２が空いている場合には、モニタ４２に、利用者を撮影空間３２に誘導する案内画面が表示され、それに対応する音声がスピーカ４３より出力される。また、撮影空間３２が使用中である場合には、モニタ４２に、利用者にその場（事前接客領域３１）において待機させるように促す案内画面が表示され、それに対応する音声がスピーカ４３より出力される。
【００６８】
なお、上述したように、事前接客ユニット１１は、図５に示されるように、前方ユニット１２Ａの右側に設置してもよいし、図１に示されるように、前方ユニット１２Ａの左側に設置してもよい。
【００６９】
図６は、前方ユニット１２Ａの構成例を示す図である。図６に示される正面１２Ａ−１は、撮影空間３２内に面する側面であり、撮影作業を行う利用者にとって前方に位置する面である。つまり、利用者は、撮影空間３２において、基本的にこの正面１２Ａ−１に向かって（前方ユニット１２Ａ側を向いて）撮影作業を行う。
【００７０】
この正面１２Ａ−１には、撮影空間３２内の被写体を撮影するカメラ５１、例えば、カメラ５１により光電変換されてリアルタイムに（即時）取得されている（撮り込まれている）取得画像や撮影結果である撮影画像、撮影作業に関する案内、および、背景画像の選択等を行うGUI（Graphical User Interface）画像の表示等、撮影作業に関する表示を行うとともに、画面上に重畳されたタッチパネルにより利用者の指示を受け付けるタッチパネルモニタ５２、撮影空間３２内を照明したり、カメラ５１による撮影タイミングに合わせてフラッシュ光を発光したりする照明装置５３−１乃至照明装置５３−８、撮影作業中の利用者の手荷物等を置くための荷物置場５４−１および荷物置場５４−２、並びに、撮影作業に関する案内や効果音等の音声が出力されるスピーカ５５−１およびスピーカ５５−２が設けられている。
【００７１】
カメラ５１は、CCD（Charge Coupled Device）を利用した撮像素子等により構成され、写真シール作成ゲームの撮影作業の工程において、撮影空間３２内の利用者を撮像し、画像（動画）を取得する（取得画像）。カメラ５１により取得された取得画像は、本撮影として、所定のタイミングのフレーム画像が抜き出され、撮影画像（静止画）として保存される。なお、カメラ５１として、CCDの代わりに、例えばCMOS（Complementary Metal Oxide Semiconductor）センサを用いたカメラを使用してもよい。もちろん、これら以外にも、利用者を撮影し、デジタル画像データを得られるものであればどのようなカメラを用いるようにしてもよい。また、カメラ５１の個数も設置位置も任意である。
【００７２】
タッチパネルモニタ５２は、CRT（Cathode Ray Tube）ディスプレイやLCD（Liquid Crystal Display）等により構成され、カメラ５１の取得画像、撮影画像に合成する合成用画像、撮影結果として保存される撮影画像、または撮影作業の手順を案内する案内画像等、撮影作業に関する画像を表示するモニタである。このタッチパネルモニタ５２の画面上には無色透明のタッチパネル（例えば、感圧式や電磁誘導式等）が重畳されており、例えば図示せぬタッチペンや利用者の指等でタップすることによりその位置情報（利用者の指示）を入力することができる。
【００７３】
照明装置５３−１乃至照明装置５３−８は、複数の、蛍光灯およびストロボ発光可能な照明装置により構成され、撮影空間３２を明るくし、操作性や安全性を確保するために、撮影空間３２を常時照らすとともに、撮影画像の画質を向上させるために、撮影タイミングに対応するタイミングでストロボ発光し、撮影される利用者に光を多様な角度から照射する。以下において、照明装置５３−１乃至照明装置５３−８を互いに区別して説明する必要の無い場合、照明装置５３と称する。
【００７４】
荷物置場５４−１および荷物置場５４−２は、撮影時における利用者の手荷物の置き場所として利用する棚である。荷物置場５４−１および荷物置場５４−２は、いずれも、撮影の邪魔にならないような位置、すなわち、利用者が撮影ポーズをとるのに邪魔にならず、かつ、照明装置５３の光の照射の妨げとならない位置に設けられている。利用者は、手荷物を荷物置場５４−１または荷物置場５４−２に置くことにより、より快適に撮影作業を行うことができる。以下において、荷物置場５４−１および荷物置場５４−２を互いに区別して説明する必要のない場合、単に荷物置場５４と称する。
【００７５】
スピーカ５５−１およびスピーカ５５−２は、写真シール作成ゲームの撮影作業における案内音声、BGM（Back Ground Music）、効果音等の音声を適宜出力する。スピーカ５５−１およびスピーカ５５−２を互いに区別する必要のない場合、スピーカ５５と称する。なお、スピーカ５５の数および設置位置は任意である。
【００７６】
もちろん、前方ユニット１２Ａの正面１２Ａ−１に上述した以外の構成が設けられるようにしてもよい。
【００７７】
次に、編集ユニット１３の構成について説明する。
【００７８】
図７は、編集ユニット１３の、撮影ユニット１２側から見て左側面の構成例（第１編集空間３３Ａ側の構成例）を示す図である。
【００７９】
図７において、この左側面には、第１編集インタフェース１３Ａが設けられている。その上側には、カーテン２１等で仕切られているために暗くなる第１編集空間３３Ａを照らすための照明装置６１が設けられている。この照明装置６１により、写真シール作成装置１は、利用者の編集作業効率の低下を抑制し、第１編集空間３３Ａの安全性を向上させることができる。なお、図７の例においては、編集ユニット１３の、照明装置６１が設けられている第１編集インタフェース１３Ａの上側の部分が、第２編集空間３３Ｂ側に貫通しており、照明装置６１は、第１編集空間３３Ａと第２編集空間３３Ｂとで共有している。つまり、照明装置６１は、第１編集空間３３Ａだけでなく第２編集空間３３Ｂも照明し、安全性を向上させる。なお、この照明装置６１の設置位置および個数は任意である。
【００８０】
第１編集インタフェース１３Ａには、タブレット内蔵モニタ６２、２本のタッチペン（タッチペン６３−１およびタッチペン６３−２）、並びに、スピーカ６４が設けられている。
【００８１】
タブレット内蔵モニタ６２は、CRTディスプレイやLCD等のディスプレイにより構成され、撮影空間における撮影作業により得られた撮影画像を編集するためのGUI画像（編集入力画面）等を表示する。
【００８２】
タブレット内蔵モニタ６２は、タッチペン６３−１またはタッチペン６３−２により位置情報を入力可能なタブレットと、CRTディスプレイやLCD等の、画像を表示可能な表示デバイスを有するモニタである。ここでは、タブレットは、例えば、感圧式や電磁誘導式の入力デバイスであり、無色透明で、表示デバイスの表示画面上に重畳されて設置されている。つまり、タブレット内蔵モニタ６２は、表示デバイスにより単にGUI画像等を表示するだけでなく、タブレットにより利用者からの入力操作を受け付ける。
【００８３】
このタブレット内蔵モニタ６２の左右近傍には、画面上に重畳されたタッチパネルに対応するタッチペン６３−１とタッチペン６３−２が左右１本ずつ所定のアタッチメントにより編集ユニット１３に着脱可能に固定されており、同じ組の２人の利用者が、これらのタッチペンをそれぞれ使用することにより、同時に、写真シール作成作業の編集作業の工程をプレイすることができるようになされている。なお、以下において、タッチペン６３−１およびタッチペン６３−２を互いに区別して説明する必要のない場合、単にタッチペン６３と称する。
【００８４】
そのタッチペン６３は、編集ユニット１３内部に設置された制御装置と有線（または無線）により電気的にも接続されている。タッチペン６３は、タブレット内蔵モニタ６２の表示デバイスの表示画面上に重畳された無色透明のタブレットと連携して動作する。利用者がこれらのタッチペン６３を操作して、そのタブレットをタップする（タッチペン６３とタブレット内蔵モニタ６２の表示画面を接触（または近接）させる）ことにより、これらは、利用者からの入力を受け付ける入力手段として動作する。なお、タッチペン６３の設置本数、設置位置、及び形状等は任意である。
【００８５】
スピーカ６４は、例えば、案内音声、効果音、またはBGM等、写真シール作成ゲームの編集作業に関する音声を出力する。なお、スピーカ６４の設置個数、デザイン、および形状等は任意である。
【００８６】
なお、編集ユニット１３の第２編集空間３３Ｂ側の構成も、図７に示される第１編集空間３３Ａ側の構成と基本的に同様であるので、その説明については省略する。以下においては、図７に示される構成例は、編集ユニット１３の第２編集空間３３Ｂ側の構成を説明する場合にも適用する。
【００８７】
図８は、編集ユニット１３の、写真シール排出部１３Ｃの構成例を示す図である。
【００８８】
図８に示されるように、写真シール排出部１３Ｃには、第１編集空間３３Ａにおいて編集作業を行った利用者が作成した写真シール（つまり、第１編集インタフェース１３Ａが操作されて作成された写真シール）と、第２編集空間３３Ｂにおいて編集作業を行った利用者が作成した写真シール（つまり、第２編集インタフェース１３Ｂが操作されて作成された写真シール）が排出される写真シール排出口７１が設けられている。
【００８９】
編集ユニット１３内部には、プリンタが設置されており、第１編集インタフェース１３Ａまたは第２編集インタフェース１３Ｂが操作されて作成された印刷用の画像は、そのプリンタによりシール紙に印刷される。プリンタより出力された写真シールは、この写真シール排出口７１より排出される。
【００９０】
次に、写真シール作成装置１の内部の構成例について説明する。
【００９１】
図９は、写真シール作成装置１の機能的構成例を示すブロック図である。以上において説明した部分と同じ部分については、同じ番号を付し、その説明を省略する。
【００９２】
図９において、写真シール作成装置１は、写真シール作成装置１の装置全体を制御する処理部である制御装置１０１を有しており、その制御装置１０１には、記憶部１０２、通信部１０３、ドライブ１０４、ROM（Read Only Memory）１０６、RAM（Random Access Memory）１０７、事前接客部１１１、撮影部１１２、編集部１１３、およびプリンタ１１４がそれぞれ所定のバスを介して接続される。
【００９３】
記憶部１０２は、例えばハードディスクやフラッシュメモリ等のような不揮発性の記憶媒体を有しており、制御装置１０１より供給される各種設定情報をその記憶媒体に保存したり、記憶媒体に記録されている設定情報を読み出して制御装置１０１に供給したりする。なお、この記憶媒体は、情報を記憶することができるものであれば、どのようなものであってもよい。
【００９４】
通信部１０３は、例えばインターネットや公衆電話回線網等のような外部のネットワーク（図示せず）を介して、または単に通信ケーブル（図示せず）を介して、他の通信装置（図示せず）に接続され、制御装置１０１に制御されて、例えば利用者の携帯型電話機、利用者のパーソナルコンピュータ、または中央管理サーバ等のような他の通信装置と通信を行う。例えば、通信部１０３は、制御装置１０１より供給される送信情報を他の通信装置に送信したり、他の通信装置より供給された受信情報を制御装置１０１に供給したりする。
【００９５】
ドライブ１０４には、磁気ディスク（フレキシブルディスクを含む）、光ディスク（CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)を含む）、光磁気ディスク、および、半導体メモリなどのリムーバブルメディア１０５が適宜装着され、それらから読み出されたコンピュータプログラムやデータが、必要に応じて制御装置１０１に供給され、記憶部１０２等に保存されたり、インストールされたりする。
【００９６】
ROM１０６には、制御装置１０１において実行されるプログラムやデータが予め格納されており、ROM１０６は、制御装置１０１の指示に基づいて、プログラムやデータを制御装置１０１に供給する。RAM１０７は、制御装置１０１が処理するデータやプログラムを一時的に保持する。
【００９７】
事前接客部１１１は、事前接客ユニット１１を用いて、撮影前の利用者に対する接客処理を行う。例えば、事前接客部１１１は、写真シール作成ゲームのデモンストレーション画面を表示したり、写真シール作成ゲームの代金（硬貨）の投入を受け付けたり、撮影空間３２内への移動案内を行ったり、撮影空間３２が使用中の場合、利用者を待機させたりする。事前接客部１１１は、上述したモニタ４２およびスピーカ４３の他に、硬貨処理部１２１を有する。硬貨処理部１２１は、硬貨投入返却口４１に硬貨が投入されると、利用者による写真シール作成装置１の代金支払いに関する処理（ゲーム参加受け付け等）を行い、課金処理や、移動又は待機案内等をモニタ４２及びスピーカ４３に行わせたりする。
【００９８】
撮影部１１２は、撮影ユニット１２に関するブロックであり、背景カーテン１３１、照明装置５３、カメラ５１、タッチパネルモニタ５２、およびスピーカ５５を有する。
【００９９】
背景カーテン１３１は、写真シール作成ゲームの撮影作業の工程において、背景として用いられる複数の昇降式カーテンとその制御を行う制御部を有するユニットである。各カーテンは互いに色、模様、絵柄等が異なり、互いに異なる背景となるようになされている。つまり、利用者は調節するカーテンを選択することにより背景の色、模様、絵柄等を選択することができる。背景カーテン１３１（の制御部）は、後方ユニット１２Ｂの上部に設けられ、利用者により選択された１つまたは複数のカーテンを、撮影空間３２の後方（被写体となる利用者より後側）に吊設する。このとき、既に吊設されている不要なカーテンは、巻き上げて収納する。実際には、背景カーテン１３１は、制御装置１０１により制御されて動作し、制御装置１０１より供給される背景制御信号に従ってカーテンを吊設したり収納したりする。
【０１００】
なお、各カーテンの素材、形、大きさ等は任意であり、例えばパネル状や立体形状のものも含む。また、各カーテンの素材、形、大きさ等が、互いに異なるようにしてもよい（全てのカーテンにおいて素材、形、大きさ等統一されている必要はない）。また、利用者が背景を選択することができればよく、例えば、スライド式、開閉式、または折り畳み式等、昇降式以外のカーテンを用いるようにしてもよい。さらに、背景として使用されるカーテンは吊設されるのではなく、後方ユニット１２Ｂの撮影空間３２側の側面、つまり、撮影空間３２において、前方ユニット１２Ａの正面１２Ａ−１に対向する、撮影空間３２の背面となる面に張り付けられるようにしてもよい。また、制御装置１０１を介さずに、利用者が手動で、背景カーテン１３１に用意されたカーテンを選択し、設置するようにしてもよい。
【０１０１】
なお、撮影時の背景として、背景カーテン１３１以外を用いることができるようにしてもよい。例えば、利用者が持ち込んだ絵やアイテムを撮影空間３２の背面（またはカーテン）に貼り付けることができるようにしてもよいし、利用者が持ち込んだ、または、選択した画像を撮影空間３２の背面（またはカーテン）に表示または映写するようにしてもよい。
【０１０２】
また、１枚のクロマキー用のカーテンを予め撮影空間３２の背面に張り付けるとともに、合成用の背景画像を複数種類用意し、編集処理において利用者が所望する背景画像をカーテンの部分に合成することができるようにしてもよい。
【０１０３】
以上のように何らかの方法で利用者が背景を選択することができるようにすることにより、利用者の嗜好により適した画像を提供することができる。
【０１０４】
照明装置５３は、制御装置１０１より供給される照明制御信号に基づいて、点灯したり、消灯したり、またはフラッシュ光を発光したりする。
【０１０５】
カメラ５１は、制御装置１０１に制御されて、写真シール作成ゲームの撮影作業の工程において、撮影空間３２内の被写体（利用者）の撮影を行う。例えば、カメラ５１は、制御装置１０１の制御の下、動画像を取りこみ、その取得した動画像データを制御装置１０１に供給する。また、カメラ５１は、制御装置１０１より供給されるシャッタ制御信号に基づいて、メカシャッタを動作させる等して、撮影画像（静止画像）の取得を行い、取得した静止画像データを制御装置１０１に供給する。
【０１０６】
タッチパネルモニタ５２は、CRTディスプレイやLCDなどよりなる撮影画像表示部１３２を有しており、制御装置１０１より供給されるRGB信号に基づく画像をその撮影画像表示部１３２に表示する。また、タッチパネルモニタ５２は、その撮影画像表示部１３２の表面に重畳された、無色透明のタッチパネル（図示せず）も有している。利用者が、自分自身の指等を用いてこのタッチパネルにタップ（接触または近接）すると、タッチパネルモニタ５２は、その位置情報を制御装置１０１に供給する。制御装置１０１は、その位置情報を解析し、表示画像に対して利用者が入力した情報や指示を特定し、受け付ける。
【０１０７】
スピーカ５５は、例えば、制御装置１０１より供給される音声信号の音声（撮影作業の案内音声、効果音、またはBGM等）を出力する。
【０１０８】
編集部１１３は、編集ユニット１３に関するブロックであり、第１編集インタフェース１３Ａに対応する第１編集部１１３Ａと、第２編集インタフェース１３Ｂに対応する第２編集部１１３Ｂよりなる。第１編集部１１３Ａおよび第２編集部１１３Ｂは互いに同一の構成を有しており、以下の説明は、第１編集部１１３Ａについて行うが、第２編集部１１３Ｂにも適用可能である。
【０１０９】
第１編集部１１３Ａは、図７を参照して説明したように、タブレット内蔵モニタ６２、タッチペン６３−１およびタッチペン６３−２、並びに、スピーカ６４を有する。
【０１１０】
タブレット内蔵モニタ６２は、上述したように、CRTディスプレイやLCD等の表示デバイスよりなる編集用モニタ１４１と、編集用モニタ１４１の表示画面上に重畳された無色透明のタブレット１４２により構成される。タブレット内蔵モニタ６２は、制御装置１０１より供給されるRGB信号に対応する、編集入力用のGUIや撮像画像等、編集に関する画像を、編集用モニタ１４１に表示する。また、利用者が、タッチペン６３−１またはタッチペン６３−２を操作してタブレット１４２にタップ（接触または近接）すると、タブレット内蔵モニタ６２は、その位置情報を制御装置１０１に供給する。制御装置１０１は、その位置情報を解析し、表示画像（GUI等）に対して利用者が入力した情報や指示を特定し、受け付ける。つまり、撮影画像（撮影画像を用いて作成された合成画像）に対する編集入力は、これらの構成を用いて行われる。
【０１１１】
スピーカ６４は、制御装置１０１より供給される音声信号の音声（編集作業の案内音声、効果音、またはBGM等の、写真シール作成ゲームの編集作業の工程に関する音声）を出力する。
【０１１２】
プリンタ１１４は、編集部１１３により行われた編集作業結果をシール紙１６２に印刷する２つのヘッド（ヘッド１５１およびヘッド１５２）を有する。プリンタ１１４は、制御装置１０１より第１編集部１１３Ａにより行われた編集作業結果を取得すると、シール紙ユニット１６１よりシール紙１６２を取得し、ヘッド１５１において、編集作業結果をシール紙１６２に印刷する。また、プリンタ１１４は、制御装置１０１より第２編集部１１３Ｂにより行われた編集作業結果を取得すると、シール紙ユニット１６１よりシール紙１６２を取得し、ヘッド１５２において、編集作業結果をシール紙１６２に印刷する。
【０１１３】
プリンタ１１４は、印刷を終了すると、その印刷されたシール紙１６２を写真シールとして写真シール排出口７１より排出し、利用者に提供する。
【０１１４】
次に、制御装置１０１について説明する。図１０は、制御装置１０１が有する機能ブロックの構成例を示す図である。図１０に示されるように、制御装置１０１は、写真シール作成ゲームを開始する際に投入される代金（硬貨）に関する処理等を行う事前接客処理部２０１、利用者の撮影等の、写真シール作成ゲームの撮影作業の工程に関する処理を行う撮影処理部２０２、撮影画像に対する編集等の、写真シール作成ゲームの編集作業の工程に関する処理を行う編集処理部２０３、シール紙１６２の印刷等の、写真シール作成ゲームの印刷の工程に関する処理を行う印刷処理部２０４、および、編集作業を終了した利用者を接客する写真シール作成ゲームの事後接客の工程に関する処理を行う事後接客処理部２０５を有する。
【０１１５】
つまり、制御装置１０１は、写真シール作成ゲームの各工程に関する処理を行う。
【０１１６】
これらの中で、編集処理部２０３は、写真シール作成ゲームの編集作業の工程において、利用者による、撮影作業の工程において得られた撮影画像に対する編集（落書き）に関する処理を行う。例えば、編集処理部２０３は、GUI画像を表示したり、利用者による編集入力を受け付けたり、その編集入力の画像を撮影画像に合成したりする。つまり、編集処理部２０３は、利用者に対して、撮影画像に対する編集入力機能を提供する。この編集入力機能として、どのような機能が提供されるようにしてもよいが、例えば、フリーハンドの線等で撮影画像に落書きを行うペン画像入力機能や、所定の画像を撮影画像の任意の位置に合成するスタンプ画像入力機能等がある。
【０１１７】
スタンプ画像入力機能とは、編集機能の１つであり、所定の画像を、所謂印鑑を押すように、撮影画像上の利用者が指示した位置にスタンプ画像として貼り付ける（合成する）編集機能のことである。例えば、利用者が、画面上に表示された予め用意された複数の絵柄の中から所望の絵柄のスタンプ画像を選択し、同じく表示された撮影画像上で場所を指定すると、その指定位置に指定された絵柄が合成される。
【０１１８】
つまり、スタンプ画像入力機能を用いることにより、利用者は、絵柄を容易に撮影画像に合成させることができる。例えば、利用者は、このスタンプ画像入力機能を用いることにより、同じ絵柄を複数箇所に合成させるような落書き作業を、フリーハンドで線や絵柄を描くペン画像入力機能と比べて容易に行うことができる。
【０１１９】
図１１は、図１０の編集処理部２０３の詳細な構成例を示す機能ブロック図である。
【０１２０】
編集処理部２０３は、編集画像生成部２２１、シールレイアウト画像生成部２２２、および表示制御部２２３を有する。
【０１２１】
編集画像生成部２２１は、撮影処理で得られた撮影画像を編集対象画像として取得し、編集対象画像とともに、フリーハンドで撮影画像に落書きを行うペン画像入力機能や、所定の画像を撮影画像の任意の位置に合成するスタンプ画像入力機能を実現するためのツールボタンを配置した編集画面（GUI画面）を生成する。
【０１２２】
また、編集画像生成部２２１は、ペン画像入力機能やスタンプ画像入力機能を用いた編集入力を受け付けて、編集対象画像（撮影画像）に、編集入力の画像を合成した編集画像も生成する。編集画像生成部２２１は、編集画面内の編集対象画像を、編集入力に即時的に（リアルタイムに）変更する。
【０１２３】
シールレイアウト画像生成部２２２は、印刷するシールレイアウトおよび編集画像を選択（印刷選択）するためのシールレイアウト画像を生成する。ここで、シールレイアウトとは、１枚のシール紙１６２に対して１種類以上の編集画像を２分割、４分割、若しくは１６分割にして複数枚配置させるか、または、分割せずに１種類かつ１枚の編集画像を大きいサイズで配置させるかなど、１枚のシール紙１６２に対して配置する編集画像の種類、枚数（個数）、位置、およびサイズを定義したレイアウト（配置パターン）であり、シールレイアウト画像は、そのシールレイアウトに合わせて編集入力終了後の編集画像が配置された画像である。シールレイアウト画像生成部２２２は、予め記憶されている複数種類のシールレイアウトそれぞれについて、シールレイアウト画像を生成する。したがって、シールレイアウト画像は、予め記憶されているシールレイアウトの種類数と同数だけ生成される。
【０１２４】
また、シールレイアウト画像生成部２２２は、生成された複数種類のシールレイアウト画像を表示して、印刷するシールレイアウトを利用者に選択させるためのシールレイアウト選択画面（GUI画面）を生成する。
【０１２５】
表示制御部２２３は、編集画像生成部２２１またはシールレイアウト画像生成部２２２で生成されたGUI画面を表示手段（表示部）としての編集用モニタ１４１に表示させる。
【０１２６】
次に、写真シール作成ゲームの流れについて、図１２のフローチャートを参照して説明する。
【０１２７】
写真シール作成ゲームを行う利用者は、最初に、事前接客領域３１において、事前接客ユニット１１の硬貨投入返却口４１にコインを投入し、ゲームの代金を支払う。硬貨処理部１２１は、このような硬貨投入を受け付け、起動信号を制御装置１０１に供給する。制御装置１０１の事前接客処理部２０１は、ステップＳ１において、その起動信号に基づいて、代金が投入されたか否かを判定し、正当な代金が投入されたと判定した場合、処理をステップＳ２に進める。
【０１２８】
ステップＳ２において、事前接客処理部２０１は、事前接客部１１１のモニタ４２に、案内デモ画面を表示させ、ステップＳ３において、撮影空間３２へ移動可能であるか否かを判定する。前の組の写真シール作成ゲームの進行状況に基づいて、事前接客処理部２０１は、撮影空間３２が使用中であるか否かを判定し、撮影空間３２が使用中であり、代金を支払った利用者の撮影空間３２への移動が不可能であると判定した場合、処理をステップＳ２に戻し、案内デモ画面の表示を繰り返す。そして、ステップＳ３において、撮影空間３２が未使用であり、撮影空間３２へ移動可能であると判定した場合、事前接客処理部２０１は、処理をステップＳ４に進め、事前接客領域３１の利用者に対して移動案内を行う。即ち、事前接客処理部２０１は、モニタ４２に移動案内画面を表示させたり、スピーカ４３に移動案内を行う音声を出力させたりして撮影空間３２への移動を促す。利用者は、そのような案内に従って、撮影空間３２に移動し、写真シール作成ゲームの工程を進行させる。
【０１２９】
ステップＳ５において、撮影処理部２０２は、撮影部１１２の各部を制御し、撮影空間３２内において行われる、写真シール作成ゲームの撮影作業に関する処理である撮影処理を実行する。撮影処理の詳細については図１３などを参照して後述するが、撮影処理により、２枚の撮影画像が得られる。
【０１３０】
撮影作業が終了すると、撮影処理部２０２は、ステップＳ６において、撮影作業を終えた撮影空間３２内の利用者に対して、画像や音声によって第１編集空間３３Ａまたは第２編集空間３３Ｂへの移動を促す移動案内を行う。なお、以下において、第１編集空間３３Ａまたは第２編集空間３３Ｂを特に区別する必要がない場合には、単に、編集空間３３と称する。
【０１３１】
編集処理部２０３は、ステップＳ７において、編集空間３３に移動した利用者に、撮影処理で得られた撮影画像に対して編集入力を行わせる編集処理を開始する。編集処理の詳細については図２４などを参照して後述するが、後述するステップＳ１１までの処理が編集処理となる。
【０１３２】
編集入力作業が終了すると、ステップＳ８において、編集処理部２０３は、利用者にシールレイアウトを決定させる。即ち、編集処理部２０３は、分割せずに１種類かつ１枚の編集画像を大きいサイズで１枚のシール紙１６２に印刷するか、１枚のシール紙１６２を２分割または４分割して２種類または２枚の編集画像を印刷するかなど、得られた２枚の編集画像をどのようにシール紙１６２に印刷させるか、編集画像のレイアウト（配置パターン）を決定させる。ここで、写真シール作成ゲームを開始するにあたり最初に必要な代金（以下、基本代金という）で印刷できるシール紙１６２の枚数は２枚とする。従って、編集処理部２０３は、２枚分のシール紙１６２それぞれについて、シールレイアウトを決定させ、決定されたシールレイアウトに従って編集画像が配置されたシールレイアウト画像を記憶部１０２に記憶する。なお、基本代金を低く設定して、基本代金で印刷できるシール紙１６２の枚数を１枚としてもよい。
【０１３３】
ステップＳ９において、編集処理部２０３は、追加印刷の案内を行う。即ち、編集処理部２０３は、２枚のシール紙１６２に加えて追加の代金を払えばさらにシール紙１６２を印刷することができる案内を行う。なお、本実施の形態では、最大で５枚まで追加して印刷することが可能であることとするが、追加可能なシール紙１６２の最大枚数を４枚以下または６枚以上とすることも可能である。
【０１３４】
ステップＳ１０において、編集処理部２０３は、追加印刷が利用者により選択されたか否かを判定する。ステップＳ１０で、追加印刷が選択されなかったと判定された場合、編集処理部２０３は、ステップＳ１１をスキップして処理をステップＳ１２に進める。一方、ステップＳ１０で、追加印刷が選択されたと判定された場合、編集処理部２０３は、追加分のシール紙１６２のシールレイアウトを決定させる。そして、追加分のシール紙１６２についても、決定されたシールレイアウトに従って編集画像が配置されたシールレイアウト画像が記憶部１０２に記憶される。
【０１３５】
ステップＳ１２において、印刷処理部２０４は、記憶部１０２に記憶されているシールレイアウト画像に基づいて印刷データを作成し、ステップＳ１３において、プリンタ１１４を制御して、印刷データに基づきシール紙１６２への印刷を開始する。
【０１３６】
ステップＳ１４において、事後接客処理部２０５は、印刷終了待機中の利用者に対してミニゲームや画像送信等のサービスを提供する事後接客処理を行う。そして事後接客処理が終了すると、ステップＳ１５において、事後接客処理部２０５は、編集空間３３にいる利用者を印刷物受取領域３４に移動させる移動案内を行う。また、印刷処理が終了すると、ステップＳ１６において、印刷処理部２０４は、プリンタ１１４を制御し、印刷済みのシール紙１６２を写真シール排出口７１より排出させ、写真シール作成ゲーム処理を終了する。
【０１３７】
次に、図１３のフローチャートを参照して、図１２のステップＳ５において実行される撮影処理の詳細な流れを説明する。なお、撮影処理において撮影画像表示部１３２に表示されるGUI画面についても、図１４乃至図２３を適宜参照して説明する。
【０１３８】
撮影処理では、最初に、ステップＳ３１において、撮影処理部２０２は、写真シール作成ゲームの大まかな流れを利用者に紹介するガイダンスを表示する。即ち、撮影処理部２０２は、図１４に示されるガイダンス開始画面３０１を、撮影画像表示部１３２に表示させる。
【０１３９】
図１４のガイダンス開始画面３０１には、「ペンで画面をタッチして操作してね」の文字が表示されており、ガイダンス開始画面３０１を見た利用者がタッチペンや指等により画面上をタップすると、図１５に示されるガイダンス画面３１１が表示される。さらに、図１５のガイダンス画面３１１に続いて、写真シール作成ゲームの大まかな流れを時系列に沿って説明する複数枚の画面が、順次表示される。
【０１４０】
図１４に示されるガイダンス開始画面３０１は、図１２のステップＳ４の移動案内により撮影空間３２に移動してきた利用者に対して、写真シール作成ゲームの大まかな流れを説明する説明画面の表示を開始するタイミングを取得するための画面であり、利用者に撮影画像表示部１３２の画面をタップしてもらうことにより、利用者が撮影空間３２に居ることを確実に認識してから、説明画面の表示を開始することができる。
【０１４１】
なお、図１５のガイダンス画面３１１には、「スキップ（SKIP）」ボタン３１２が表示されており、既に写真シール作成ゲームを体験済みなどの理由により説明が不要な利用者が、説明を省略することができるようになっている。
【０１４２】
ガイダンスの表示後、ステップＳ３２において、撮影処理部２０２は、利用者にコースを選択させる。
【０１４３】
図１６は、ステップＳ３２の処理により撮影画像表示部１３２に表示されるコース選択画面３２１を示している。
【０１４４】
本実施の形態では、利用者が選択可能なコースとしては、例えば、２人による撮影に適した「２人」コース、カップルでの撮影に適した「カップル」コース、および３人以上による撮影に適した「３人以上」コースがあり、それぞれのコースに対応して、「２人」コース選択３２２、「カップル」コース選択３２３、および「３人以上」コース選択３２４が、コース選択画面３２１として表示されている。利用者は、「２人」コース選択３２２、「カップル」コース選択３２３、または「３人以上」コース選択３２４のいずれかをタップすることにより、希望のコースを選択する。なお、コース選択は、所定の時間内に行う必要があり、コース選択を行うことができる残り時間が、コース選択画面３２１の右上に、残り時間表示３２５として表示されている。そして、予め決められた時間を経過してもまだコースが選択されない場合には、撮影処理部２０２は、例えば、「２人」コースをデフォルトとして選択する。
【０１４５】
コースの選択が終了すると、ステップＳ３３において、撮影処理部２０２は、撮影画像に前景画像または背景画像として合成する合成用画像を選択させる。
【０１４６】
図１７および図１８は、ステップＳ３３の処理により撮影画像表示部１３２に表示される合成用画像選択画面３３１を示している。
【０１４７】
合成用画像は、被写体の画像に所定の図柄や模様などを付加する背景画像または前景画像である「フレーム」と、所定の色のみや単純な模様の繰り返しからなる背景画像である「シンプル」とに分類される。
【０１４８】
合成用画像選択画面３３１には、図１７に示されるように、「フレーム」選択タブ３３２と「シンプル」選択タブ３３３があり、図１７は、「フレーム」選択タブ３３２により「フレーム」の表示が選択されているときの合成用画像選択画面３３１を、図１８は、「シンプル」選択タブ３３３により「シンプル」の表示が選択されているときの合成用画像選択画面３３１を示している。
【０１４９】
なお、合成用画像選択画面３３１に表示される「フレーム」および「シンプル」の各合成用画像は、コース選択画面３２１で「２人」コース、「カップル」コース、または「３人以上」コースのいずれのコースが選択されたかによって種類が変更されるようにしても良いし、いずれのコースが選択されても同一の種類を表示するようにしてもよい。
【０１５０】
利用者は、予め用意された多数の合成用画像のなかから、２枚の撮影画像に使用する合成用画像をそれぞれ選択することができ、合成用画像選択画面３３１において、選択された合成用画像には、選択されたことを表す表示が付される。また、２枚の選択が終了するまでは、選択をやり直すことも可能である。合成用画像の選択は所定の時間内に行う必要があり、合成用画像選択を行うことができる残り時間が、合成用画像選択画面３３１の右上に、残り時間表示３３４として表示されている。
【０１５１】
２枚の合成用画像の選択が終了すると、ステップＳ３４において、撮影処理部２０２は、ライブビュー画像としての、カメラ５１により取得された利用者の動画像を、撮影画像表示部１３２に表示する。
【０１５２】
図１９は、ライブビュー画像を表示するライブビュー画面３４１を示している。
【０１５３】
ライブビュー画面３４１のライブビュー画像３４２は、利用者がより確認しやすくするため、例えば、８００×６００画素というような、できるだけ大きなサイズで表示されている。
【０１５４】
ライブビュー画像３４２の表示に続いて、撮影処理部２０２は、ステップＳ３５において、図２０に示されるように、カウントダウンインジケータ３４３を表示させ、カウントダウン値がゼロとなった時点で撮影を行う。
【０１５５】
ステップＳ３６において、撮影処理部２０２は、図２１に示されるように「こんな風に撮れたよ」のメッセージとともに撮影された画像（撮影画像）を表示した撮影画像確認画面３５１を撮影画像表示部１３２に表示させ、続くステップＳ３７において、撮り直しを行うか否かを確認する、図２２の撮り直し確認画面３６１を撮影画像表示部１３２に表示させる。
【０１５６】
図２２の撮り直し確認画面３６１には、「この写真でいい？」および「１回だけ撮り直しできるよ！」のメッセージとともに、撮り直しを行わないときに選択する「OK」ボタン３６２と撮り直しを行うときに選択する「撮り直す」ボタン３６３が表示されている。
【０１５７】
ステップＳ３８において、撮影処理部２０２は、撮り直し機能が選択されたか否かを判定する。ステップＳ３８で、撮り直し機能が選択されたと判定された場合、即ち、図２２の撮り直し確認画面３６１の「撮り直す」ボタン３６３が選択された場合、撮影処理部２０２は、処理をステップＳ３９に進め、撮り直し撮影を行う。即ち、撮影処理部２０２は、上述したステップＳ３４と同様のライブビュー画像３４２と、ステップＳ３５と同様のカウントダウンインジケータ３４３を表示して再度撮影を行う。
【０１５８】
そして、撮り直しの撮影終了後、ステップＳ４０において、撮影処理部２０２は、図２３の撮影画像選択画面３７１を撮影画像表示部１３２に表示させる。
【０１５９】
撮影画像選択画面３７１では、図２３に示すように、撮り直し撮影により得られた撮影画像（以下、撮り直し後撮影画像と称する）３７２が画面中央に表示され、撮り直し撮影の前の撮影により得られた撮影画像（以下、撮り直し前撮影画像と称する）３７３が、撮り直し後撮影画像３７２の左側に表示される。撮り直し前撮影画像３７３の画像サイズは、撮り直し後撮影画像３７２の画像サイズである８００×６００画素よりも小さいサイズ（例えば、２７０×３６０画素）とされている。
【０１６０】
さらに、撮影画像選択画面３７１では、撮り直し後撮影画像３７２と撮り直し前撮影画像３７３の他に、「この写真でいい？」のメッセージとともに、撮り直し後撮影画像を選択する「OK」ボタン３７４と、撮り直し前撮影画像を選択する「前の写真にする」ボタン３７５が表示されている。
【０１６１】
この撮影画像選択画面３７１において、撮り直し後撮影画像が選択されたか否かを、撮影処理部２０２は、ステップＳ４１において判定する。ステップＳ４１で、撮り直し後撮影画像が選択されたと判定された場合、即ち、撮影画像選択画面３７１の「OK」ボタン３７４が選択された場合、処理はステップＳ４２に進み、撮り直し前撮影画像が選択されたと判定された場合、即ち、撮影画像選択画面３７１の「前の写真にする」ボタン３７５が選択された場合、処理はステップＳ４３に進む。
【０１６２】
なお、図２２の撮り直し確認画面３６１や図２３の撮影画像選択画面３７１において、決められた所定時間内にいずれの選択もされなかった場合には、例えば、撮影処理部２０２は、「OK」ボタン３６２または３７４が選択されたものとする。
【０１６３】
撮影画像選択画面３７１で撮り直し後撮影画像が選択された場合には、ステップＳ４２において、撮影処理部２０２は、撮り直し後撮影画像を記憶部１０２に記憶させ、撮影画像選択画面３７１で撮り直し前撮影画像が選択された場合には、ステップＳ４３において、撮影処理部２０２は、撮り直し前撮影画像を記憶部１０２に記憶させる。この記憶部１０２に記憶された撮り直し前撮影画像または撮り直し後撮影画像は、後述する編集処理で編集の対象となる編集対象画像である。
【０１６４】
写真シール作成ゲーム中の限られた所定の撮影画像の枚数を超えることなく撮り直しをすることで、それらの撮影画像の中から、より写りのよいものを選択させることができるため、利用者は、より満足した撮影画像を得ることができ、ゲームのお徳感を提供することができる。また、撮り直し前撮影画像または撮り直し後撮影画像のどちらかが写りがよくない画像であった場合でも利用者に確認させて選択させることができるので、撮影画像の失敗率が低下し、利用者は満足した撮影画像を得ることができる。
【０１６５】
ステップＳ４４において、撮影処理部２０２は、予め決定された所定枚数の撮影画像を記憶部１０２に記憶したか否か、即ち、２枚の撮影画像を記憶部１０２に記憶したか否かを判定する。
【０１６６】
ステップＳ４４で、２枚の撮影画像をまだ記憶部１０２に記憶していないと判定された場合、撮影処理部２０２は、処理をステップＳ３５に戻し、ステップＳ３５乃至Ｓ４４の処理を繰り返し実行する。
【０１６７】
一方、ステップＳ４４で、２枚の撮影画像を記憶部１０２に記憶したと判定された場合、撮影処理は終了する。
【０１６８】
次に、図２４のフローチャートを参照して、図１２のステップＳ７乃至Ｓ１１の処理に対応する編集処理の詳細な流れを説明する。図２４の編集処理の説明においても、編集空間３３の編集用モニタ１４１に表示されるGUI画面を必要に応じて示して説明する。
【０１６９】
編集処理が開始されると、編集処理部２０３は、ステップＳ５１において、編集空間３３の編集用モニタ１４１に、編集（落書き）とは何をするか、および、編集入力機能の内容を紹介するガイダンスを表示し、ステップ５２において、図１３の撮影処理で得られた編集対象画像を記憶部１０２から取得する。ステップＳ５２とＳ５３の処理は同時に開始することができる。
【０１７０】
図２５は、ステップＳ５１の処理により編集用モニタ１４１に表示される複数のガイダンス画面のうちの最初に表示されるガイダンス画面４０１を示している。
【０１７１】
ガイダンス画面４０１には、図２５に示されるように、「名前を書いたり今日の行動を書いてみて」や、「ハートやきらきら、人に乗せるスタンプや今日の日付けになるスタンプもあるよ」などの説明が表示されている。
【０１７２】
また、ガイダンス画面４０１には、「スキップ（SKIP）」ボタン４０２が表示されており、既に写真シール作成ゲームを体験済みなどの理由により説明が不要な利用者は、説明を省略することができるようになっている。
【０１７３】
予め用意された全てのガイダンス画面が、時間の経過により、または、スキップが指定されることにより表示された後、編集処理部２０３は、ステップＳ５３において、編集開始が操作されたか否か、例えば、最後のガイダンス画面に表示された編集開始ボタンが利用者により操作されたか否かを判定し、操作されたと判定するまで待機する。
【０１７４】
ステップＳ５３で、編集開始が操作されたと判定された場合、編集処理部２０３は、処理をステップＳ５４に進め、編集対象画像に対する編集入力を利用者に行わせる編集画面を編集用モニタ１４１に表示させ、編集部１１３のタブレット１４２やタッチペン６３を制御し、利用者による編集画面に対する編集入力の受付を開始する。
【０１７５】
ステップＳ５５において、編集処理部２０３は、利用者の編集入力に対応して、編集入力された内容（画像）と撮影画像とを合成した編集画像を編集用モニタ１４１に表示させる。
【０１７６】
図２６は、編集用モニタ１４１に表示された編集入力中の編集画面４１１を示している。編集画面４１１内の編集画像４１２Ａおよび４１２Ｂでは、撮影処理で得られた２枚の撮影画像に対して、「２人で映画みてきたよ」や「りょうこ」「もえこ」など、編集入力の内容（画像）が合成されている。
【０１７７】
ステップＳ５６において、編集処理部２０３は、制限時間として設定されている所定の時間（例えば、３分）が経過したか、または、終了ボタンが操作されたか否かを判定し、制限時間にも達しておらず、終了ボタンも操作されていないと判定した場合、編集処理部２０３は、処理をステップＳ５５に戻し、それ以降の処理を繰り返す。つまり、編集処理部２０３は、所定の時間が経過したか、または、終了ボタンが操作されたと判定されるまで、ステップＳ５５およびＳ５６の処理を繰り返し、編集入力に対応する編集画像を表示する処理を行う。そして、ステップＳ５６において、所定の時間が経過した、または、終了ボタンが操作されたと判定された場合、編集処理部２０３は、処理をステップＳ５７に進める。
【０１７８】
ステップＳ５７において、編集処理部２０３は、編集画面の表示を終了し、編集入力の受け付けを終了する。
【０１７９】
ステップＳ５８において、編集処理部２０３は、予め用意されている複数種類のシールレイアウトに編集画像を合成したシールレイアウト画像を表示し、印刷するシールレイアウト画像を利用者に選択させるシールレイアウト選択画面を編集用モニタ１４１に表示させる。
【０１８０】
図２７は、ステップＳ５８により編集用モニタ１４１に表示されるシールレイアウト選択画面の例である。
【０１８１】
図２７のシールレイアウト選択画面４２１には、印刷するシールレイアウト画像の候補を表示するレイアウト候補４２２乃至４２５と、レイアウト候補４２２乃至４２５のなかから利用者が選択したシールレイアウト画像を表示する選択表示枠４２６が表示されている。
【０１８２】
レイアウト候補４２２は、１枚のシール紙１６２に対して２種類の編集画像を１枚ずつ等分に表示する２分割のシールレイアウト画像を表示しており、レイアウト候補４２３は、１枚のシール紙１６２に対して２種類の編集画像を２枚ずつ等分に表示する４分割のシールレイアウト画像を表示している。レイアウト候補４２４は、２種類の編集画像４１２Ａおよび４１２Ｂのうちの編集画像４１２Ａをシール紙１６２全体に表示する分割なしのシールレイアウト画像を表示しており、レイアウト候補４２５は、２枚の編集画像４１２Ａおよび４１２Ｂのうちの編集画像４１２Ｂをシール紙１６２全体に表示する分割なしのシールレイアウト画像を表示している。なお、シールレイアウト画像の候補は、これに限定されるものではない。
【０１８３】
図２７のシールレイアウト選択画面４２１は、レイアウト候補４２２乃至４２５のうち、利用者がレイアウト候補４２４上をタップすることにより、レイアウト候補４２４のシールレイアウト画像を選択している状態を示しており、レイアウト候補４２４に選択枠４２７が表示されるとともに、選択表示枠４２６の中には、その選択されたシールレイアウト画像が表示されている。
【０１８４】
選択表示枠４２６に表示されるシールレイアウト画像は、シール紙１６２が実際に印刷されたときと同じサイズ（例えば、A6サイズ）で表示することができる。これにより、利用者にとって、印刷されたときの写真シールのイメージが容易になる。
【０１８５】
また、図２７のシールレイアウト選択画面４２１は、基本代金で印刷可能な２枚のシール紙１６２に対して、利用者がまだ１枚もシールレイアウト画像を決定していない状態を示しており、「印刷するシールを２枚選んでね」のメッセージがレイアウト候補４２２乃至４２５の上側に表示されている。このメッセージは、利用者が「決定」ボタン４２８を選択することにより１枚目のシールレイアウト画像を確定すると、「印刷するシールを１枚選んでね」に変更される。
【０１８６】
また、上述のように１枚ずつシールレイアウト画像を決定させるのではなく、一度に２枚分のシールレイアウト画像を選択させ決定させる方がより良い。この場合、選択表示枠も２枚分表示され、各選択表示枠の中には、利用者により選択されたシールレイアウト画像がシール紙１６２が実際に印刷されたときと同じサイズで表示される。これにより、操作も容易にすることができ、選択時間も短縮することができる。また、利用者は印刷可能な枚数分の選択したシールレイアウト画像を一度に瞬時に確認することができ、印刷されたときの写真シールのイメージがより容易になる。
【０１８７】
以上のように、編集入力が終了すると、編集画像が合成された状態のシールレイアウト画像が、予め用意されているシールレイアウトの種類だけ表示されるので、利用者は、印刷するシールレイアウトと編集画像を同時に選択することができる。したがって、印刷するシールレイアウトおよび編集画像の選択操作が容易となり、利用者の満足度を向上させることができる。
【０１８８】
シールレイアウト選択画面に表示されるシールレイアウト画像には、図２７を参照して分かるように、１枚のシール紙に対して、編集画像（撮影画像）を、分割なしで配置したもの、２分割や４分割で配置したものなど様々なシールレイアウトがあるので、分割数が多く、シール紙を小分けに切って分け合うような利用形態の利用者（女子中学生や女子高生が多い）であっても、思い通りのシールレイアウトと編集画像を同時に選択することができ、また、分割せずに１種類かつ１枚の編集画像をシール紙に印刷し、記念写真として写真シールを利用する利用者（女子中学生や女子高生以外が多い）であっても、思い通りのシールレイアウトと編集画像を同時に選択することができる。
【０１８９】
また、印刷するシールレイアウトおよび編集画像の選択操作が容易であると、その選択に必要な時間も短くすることができるので、シールレイアウトおよび編集画像の選択時間の短縮分を、他の編集処理や撮影処理の時間にまわすことができ、さらに利用者の満足度を向上させることができる。シールレイアウトおよび編集画像の選択時間の短縮分を、他の編集処理や撮影処理の時間にまわさない場合には、写真シール作成ゲームのトータル時間を、シールレイアウトおよび編集画像の選択時間の短縮分だけ短縮することができるので、写真シール作成ゲームの利用の回転率を向上させることができる。
【０１９０】
なお、シールレイアウト選択画面４２１において、編集処理部２０３は、予め決めておいた任意のシールレイアウト画像や、過去の統計で一番利用の多かったシールレイアウト画像に対して、利用者に薦める「おすすめ」マークを付すことができる。図２７の例では、レイアウト候補４２２のシールレイアウト画像に対して「おすすめ」マーク４２９が表示されている。
【０１９１】
また、シールレイアウト選択画面４２１の右上には、シールレイアウト画像を選択することができる残り時間を示す残り時間表示４３０が表示されている。シールレイアウト画像を選択することができる時間（制限時間）内に、利用者が枚数分のシールレイアウト画像を選択できなかった場合には、例えば、予め決められた所定のシールレイアウト画像が、利用者により選択されたものとして確定される。
【０１９２】
ステップＳ５９では、編集処理部２０３は、基本代金分の印刷である基本印刷のためのシールレイアウトが確定したか否かを判定し、シールレイアウトが確定したと判定されるまで、ステップＳ５８の処理を繰り返す。即ち、編集処理部２０３は、２枚のシールレイアウト画像が確定したと判定されるまで、図２７のシールレイアウト選択画面４２１を表示して、利用者に希望のシールレイアウト画像を選択させる。
【０１９３】
ステップＳ５９で、２枚のシールレイアウトが確定したと判定された場合、編集処理部２０３は、ステップＳ６０において、決定されたシールレイアウト画像（のデータ）を記憶部１０２に記憶させる。そして、ステップＳ６１において、編集処理部２０３は、図２８に示される、追加印刷の案内を行う追加印刷案内画面４４１を表示する。
【０１９４】
図２８の追加印刷案内画面４４１には、「追加印刷する？」のメッセージとともに、「する」ボタン４４２と「しない」ボタン４４３が表示されている。また、追加印刷を選択することができる残り時間を示す残り時間表示４４４も表示されている。
【０１９５】
ステップＳ６２において、編集処理部２０３は、追加印刷が選択されたか否かを判定する。ステップＳ６２で、追加印刷が選択されなかったと判定された場合、即ち、図２８の追加印刷案内画面４４１において「しない」ボタン４４３が選択された場合、編集処理部２０３は、ステップＳ６３乃至Ｓ６６をスキップして、処理を終了する。
【０１９６】
一方、ステップＳ６２で、追加印刷が選択されたと判定された場合、即ち、図２８の追加印刷案内画面４４１において「する」ボタン４４２が選択された場合、編集処理部２０３は、ステップＳ６３において、利用者に、追加する印刷枚数（追加印刷枚数）を選択させ、追加印刷枚数分の代金を投入させる。より具体的には、編集処理部２０３は、図２９の追加印刷枚数選択画面４５１を編集用モニタ１４１に表示させ、利用者に追加印刷枚数を選択させた後、図３０の硬貨投入案内画面４６１を表示する。
【０１９７】
図２９の追加印刷枚数選択画面４５１には、「何枚印刷する？」のメッセージとともに、１枚乃至５枚の追加印刷枚数を選択するための枚数選択ボタン４５２乃至４５６が表示されている。
【０１９８】
利用者が、追加印刷を希望する枚数に対応する枚数選択ボタン４５２乃至４５６を選択すると、編集処理部２０３は、図３０の硬貨投入案内画面４６１を編集用モニタ１４１に表示させる。
【０１９９】
図３０の硬貨投入案内画面４６１では、選択された追加印刷枚数に対応する代金が代金表示４６２として表示され、所定の代金が入力されるたび、代金表示４６２は、残りの投入金額に変更される。
【０２００】
追加印刷を希望した枚数の代金の投入が完了すると、ステップＳ６４において、編集処理部２０３は、追加印刷分のシールレイアウトを利用者に選択させる追加シールレイアウト選択画面を編集用モニタ１４１に表示させる。
【０２０１】
図３１は、ステップＳ６４の処理により編集用モニタ１４１に表示される追加シールレイアウト選択画面の例である。なお、この追加シールレイアウト選択画面は、図２９に示した追加印刷枚数選択画面４５１において、５枚のシール紙１６２を追加印刷することが選択された場合の例を示している。
【０２０２】
追加シールレイアウト選択画面４７１には、図２７のシールレイアウト選択画面４２１と同様の、レイアウト候補４２２乃至４２５、「決定」ボタン４２８、「おすすめ」マーク４２９、および、残り時間表示４３０が表示されている。
【０２０３】
そして、追加シールレイアウト選択画面４７１には、５枚のシール紙１６２を追加印刷することが選択されたことに対応する５つの選択表示枠４７２乃至４７６が表示されている。
【０２０４】
図３１の追加シールレイアウト選択画面４７１は、追加分の５枚のシール紙１６２のうちの４枚のシール紙１６２については、シールレイアウトが既に利用者により決定されている状態のものであり、４つの選択表示枠４７２乃至４７５の枠内には、既に印刷することが決定されたシールレイアウト画像が表示され、画面上部のメッセージは、「印刷するシールを１枚選んでね」と表示されている。
【０２０５】
なお、図２７のシールレイアウト選択画面４２１では、選択表示枠４２６のサイズは、その中に表示されるシールレイアウトが原寸大で表示可能なサイズとなっていたが、図３１の追加シールレイアウト選択画面４７１では、５枚のシールレイアウトを表示する必要があるので、選択表示枠４７２乃至４７６のサイズは、選択表示枠４２６よりも小さくなっている。
【０２０６】
勿論、追加印刷枚数が１枚や２枚であって、選択表示枠を原寸大で表示可能な場合には、編集処理部２０３は、図２７のシールレイアウト選択画面４２１と同様に、選択表示枠を原寸大で表示することができる。
【０２０７】
図３２は、追加印刷枚数が１枚である場合の追加シールレイアウト選択画面４７１の例である。
【０２０８】
図３２の追加シールレイアウト選択画面４７１では、２種類の編集画像を１枚ずつ等分に表示する２分割のシールレイアウト画像を表示しているレイアウト候補４２２の左下に、「印刷済み」マーク５０１が付されている。「印刷済み」マーク５０１は、そのマークが付されたシールレイアウト画像が、基本印刷の対象として既に選択されたシールレイアウト画像であることを表している。これにより、既に印刷することが決定されたシールレイアウト画像を利用者が誤って重複して選択してしまうようなことを抑制することができる。また、利用者が既に印刷することが決定されたシールレイアウト画像と同じものを再度印刷したい場合に、既に印刷することが決定されたシールレイアウト画像を容易に認識することができる。
【０２０９】
その他、例えば、追加印刷枚数が１枚や２枚であって、選択表示枠を原寸大で表示しても、画面の表示領域に空きがある場合には、基本代金による最初の２枚分として既に印刷することが決定されているシールレイアウト画像を、図３３のサムネイル表示５１１のように、サムネイル（縮小画像）で表示させてもよい。この場合も、既に印刷することが決定されたシールレイアウト画像を利用者が誤って重複して選択してしまうようなことを抑制することができる。また、利用者が既に印刷することが決定されたシールレイアウト画像と同じものを再度印刷したい場合に、既に印刷することが決定されたシールレイアウト画像を容易に認識することができる。
【０２１０】
追加シールレイアウト選択画面４７１においても、予め用意されている複数種類のシールレイアウトのそれぞれについて、編集画像が合成された状態で表示されるので、利用者は、シールレイアウトと編集画像を同時に選択することができる。従って、利用者は、シールレイアウトと編集画像を容易に、且つ、短時間で決定することができる。
【０２１１】
図２４に戻り、ステップＳ６５では、編集処理部２０３は、追加分のシール紙１６２の全てについてシールレイアウトが確定したか否かを判定し、追加分の全てのシールレイアウトが確定したと判定されるまで、ステップＳ６４の処理を繰り返す。即ち、編集処理部２０３は、追加分の全てのシールレイアウト画像が確定したと判定されるまで、図３１の追加シールレイアウト選択画面４７１を表示する。
【０２１２】
ステップＳ６５で、追加分の全てのシールレイアウトが確定したと判定された場合、処理はステップＳ６６に進み、編集処理部２０３は、追加分のシールレイアウト画像（のデータ）を記憶部１０２に記憶させ、処理を終了する。
【０２１３】
ステップＳ６６の処理後は、図１２のステップＳ１２の処理が開始される。即ち、記憶部１０２に記憶されたシールレイアウト画像から印刷データが作成され、印刷データに基づく印刷が開始される。
【０２１４】
印刷中は、図１２のフローチャートを参照して説明したように、事後接客処理部２０５が、印刷終了待機中の利用者に対してミニゲームや画像送信等のサービスを提供する事後接客処理を行う。
【０２１５】
事後接客処理としては、例えば、いま撮影した撮影画像または編集後の編集画像を、利用者の携帯電話機等に送信する「画像送信ゲーム」や、専用のホームページ等に撮影画像を送信して登録し、不特定多数の人に公開する「プリの殿堂ゲーム」を行わせたり、写真シール作成ゲームについてのアンケート（ロケーションテストのアンケート）を行ったりすることができる。もちろん、その他のミニゲームを行わせてもよい。また、複数種類のゲームを行わせたり、ゲームとアンケートの２種類を行わせることも可能である。
【０２１６】
例えば、図３４は、画像送信ゲームにおける、メールアドレス入力画面の例を示している。また、図３５は、アンケート画面の例を示している。
【０２１７】
画像送信ゲームでは、図３４のメールアドレス入力画面でメールアドレスの入力だけを利用者にさせることとした場合、利用者が特に会員登録などしなくても、１人につき作成された全枚数（２枚）の編集画像を、携帯電話機等で見ることができるようにすることが可能である。
【０２１８】
また、作成された全枚数の編集画像のうちのいずれの編集画像を送信するかを選択させてもよいし、利用者には会員として登録させるようにして、会員登録されている利用者のみが携帯電話機等で編集画像を見ることができるようにしてもよい。
【０２１９】
アンケートでは、図３５に示されるように、例えば、利用者の年齢（生年月日）、性別、職業を尋ねたり、また撮りたいか、撮りたくないか、撮りたいという答えの場合には、誰（友人、恋人、家族、一人など）と撮りたいか、撮りたくないという答えの場合には、その理由（値段が高い、ゲームがおもしろくない、操作が分かりにくいなど）などを回答してもらうようにすることができる。
【０２２０】
事後接客処理が終了しても印刷がまだ終了していない場合には、印刷処理部２０４は、図３６に示される印刷中画面を編集用モニタ１４１に表示させ、印刷が終了した時点で、図３７の印刷終了画面を表示させる。
【０２２１】
なお、図３７の印刷終了画面の例では、写真シール排出口が編集空間３２内に設けられているイラストが描かれており、図８に示した編集ユニット１３の印刷物受取領域３４側ではない例となっているが、実際の写真シール作成装置１における印刷終了画面では、写真シール排出口のイラストを実機と対応させることは勿論である。
【０２２２】
以上のようにして、写真シール作成装置１は、印刷対象の編集画像と、そのレイアウトの決定を容易に短時間で行うことができるようにすることにより、利用者の満足度を向上させて、収益性を向上させることができる。
【０２２３】
上述した例では、利用者が選択したシールレイアウト画像をそのままシール紙１６２に印刷するようにしたが、例えば、印刷画像として選択されたシールレイアウト画像が複数枚の編集画像のうちの一部の編集画像のみを配置したシールレイアウト画像である場合、編集処理部２０３は、印刷画像として選択されなかった残りの編集画像を、縮小したサイズで、シールレイアウト画像の隣り（隅）に配置させるようにしてシール紙１６２に印刷してもよい。換言すれば、印刷画像として選択されなかった残りの編集画像が、いわばおまけの画像として選択されたシールレイアウト画像とともにシール紙１６２に印刷されるようにしてもよい。これにより、全ての編集画像がシール紙１６２に印刷されることになるため、お徳感をユーザに与えることができ、娯楽性がより優れた写真シール作成ゲームを提供することができる。
【０２２４】
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。上述した一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフウェアを構成するプログラムが、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
【０２２５】
この記録媒体は、例えば、図９に示されるように、装置本体とは別に、写真シール作成装置１の管理者にプログラムを配信するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク（フレキシブルディスクを含む）、光ディスク（CD-ROMおよびDVDを含む）、光磁気ディスク（MDを含む）、もしくは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア１０５により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態で管理者に配信される、プログラムが記録されているROM１０６や、記憶部１０２に含まれるハードディスクなどで構成される。
【０２２６】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【０２２７】
以上において、印刷媒体は、シール紙に限られるものではなく、例えば、所定のサイズの紙や、ポスター用の紙、テレホンカードなどのカード、あるいは、Ｔシャツなどの布地などに印刷するようにしてもよい。
【０２２８】
なお、本明細書において、１つの装置（ユニット）として説明した構成を分割し、複数の装置として構成するようにしてもよい。逆に、以上において複数の装置として説明した構成をまとめて１つの装置として構成されるようにしてもよい。また、各装置の構成に上述した以外の構成を付加するようにしてももちろんよい。さらに、全体としての構成や動作が実質的に同じであれば、ある装置の構成の一部を他の装置の構成に含めるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【０２２９】
【図１】本発明を適用した写真シール作成装置の一実施の形態の例を示す斜視図である。
【図２】図１の写真シール作成装置の他の角度からの斜視図である。
【図３】図１の写真シール作成装置の設置例を示す斜視図である。
【図４】利用者の空間移動を説明する図である。
【図５】事前接客ユニットの構成例を示す図である。
【図６】前方ユニットの正面の構成例を示す図である。
【図７】編集ユニットの側面の構成例を示す図である。
【図８】編集ユニットの他の側面の構成例を示す図である。
【図９】写真シール作成装置の内部の構成例を示すブロック図である。
【図１０】制御装置の詳細な構成例を示す機能ブロック図である。
【図１１】編集処理部の詳細な構成例を示す機能ブロック図である。
【図１２】写真シール作成ゲーム処理の流れを説明するフローチャートである。
【図１３】撮影処理の流れを説明するフローチャートである。
【図１４】ガイダンス開始画面の例を示す図である。
【図１５】ガイダンス開始画面の例を示す図である。
【図１６】コース選択画面の例を示す図である。
【図１７】合成用画像選択画面の例を示す図である。
【図１８】合成用画像選択画面の例を示す図である。
【図１９】ライブビュー画面の例を示す図である。
【図２０】ライブビュー画面の例を示す図である。
【図２１】撮影画像確認画面の例を示す図である。
【図２２】撮り直し確認画面の例を示す図である。
【図２３】撮影画像選択画面の例を示す図である。
【図２４】編集処理の流れを説明するフローチャートである。
【図２５】ガイダンス画面の例を示す図である。
【図２６】編集画面の例を示す図である。
【図２７】シールレイアウト選択画面の例を示す図である。
【図２８】追加印刷案内画面の例を示す図である。
【図２９】追加印刷枚数選択画面の例を示す図である。
【図３０】硬貨投入案内画面の例を示す図である。
【図３１】追加シールレイアウト選択画面の例を示す図である。
【図３２】追加シールレイアウト選択画面の例を示す図である。
【図３３】追加シールレイアウト選択画面の例を示す図である。
【図３４】メールアドレス入力画面の例を示す図である。
【図３５】アンケート画面の例を示す図である。
【図３６】印刷中画面の例を示す図である。
【図３７】印刷終了画面の例を示す図である。
【符号の説明】
【０２３０】
１ 写真シール作成装置
１２ 撮影ユニット
１３ 編集ユニット
１０１ 制御装置
２０３ 編集処理部
２２１ 編集画像生成部
２２２ シールレイアウト画像生成部
２２３ 表示制御部
【特許請求の範囲】
【請求項１】
利用者を被写体として撮影し、得られた撮影画像に対して利用者に編集入力を行わせ、前記撮影画像に対して編集入力された画像である編集画像を所定のシール紙に印刷して写真シールを作成し、成果物として前記写真シールを前記利用者に提供する写真シール作成装置であって、
予め用意されている複数種類のシールレイアウトのそれぞれについて、シールレイアウトに従って前記編集画像を配置したシールレイアウト画像を生成するシールレイアウト画像生成手段と、
前記シールレイアウト画像生成手段により生成された複数種類のシールレイアウト画像を、シールレイアウト選択画面として表示する表示制御手段と、
前記シールレイアウト選択画面に表示された前記複数種類のシールレイアウト画像のなかから、印刷画像として前記利用者により選択されたシールレイアウト画像を受け付ける受付手段と、
前記利用者により選択されたシールレイアウト画像を前記シール紙に印刷する印刷手段と
を備え、
前記複数種類のシールレイアウト画像には、１種類かつ１枚の前記編集画像のみが配置されるシールレイアウトのシールレイアウト画像を少なくとも含む
写真シール作成装置。
【請求項２】
前記表示制御手段は、前記利用者により選択されたシールレイアウト画像を、前記写真シールと同じサイズで、前記シールレイアウト選択画面にさらに表示する
請求項１に記載の写真シール作成装置。
【請求項３】
前記表示制御手段は、基本代金分の前記印刷画像としてのシールレイアウト画像が選択された後に、代金を追加して所定枚数の前記シール紙の印刷を行う追加印刷が選択された場合、追加印刷分の印刷画像を選択するための前記シールレイアウト選択画面において、前記基本代金分の印刷画像として選択された前記シールレイアウト画像については、その旨を表す表示も行う
請求項１または２に記載の写真シール作成装置。
【請求項４】
前記表示制御手段は、基本代金分の前記印刷画像としてのシールレイアウト画像が選択された後に、代金を追加して所定枚数の前記シール紙の印刷を行う追加印刷が選択された場合、追加印刷分の印刷画像を選択するための前記シールレイアウト選択画面において、前記基本代金分の印刷画像として選択された前記シールレイアウト画像のサムネイルも表示する
請求項１または２に記載の写真シール作成装置。
【請求項５】
利用者を被写体として撮影し、得られた撮影画像に対して利用者に編集入力を行わせ、前記撮影画像に対して編集入力された画像である編集画像を所定のシール紙に印刷して写真シールを作成し、成果物として前記写真シールを前記利用者に提供する写真シール作成装置の写真シール作成方法であって、
予め用意されている複数種類のシールレイアウトのそれぞれについて、シールレイアウトに従って前記編集画像を配置したシールレイアウト画像を生成し、
生成された複数種類の前記シールレイアウト画像を、シールレイアウト選択画面として表示し、
前記シールレイアウト選択画面に表示された前記複数種類のシールレイアウト画像のなかから、印刷画像として前記利用者により選択されたシールレイアウト画像を受け付け、
前記利用者により選択されたシールレイアウト画像を前記シール紙に印刷する
ステップを含み、
前記複数種類のシールレイアウト画像には、１種類かつ１枚の前記編集画像のみが配置されるシールレイアウトのシールレイアウト画像を少なくとも含む
写真シール作成方法。
【請求項６】
利用者を被写体として撮影し、得られた撮影画像に対して利用者に編集入力を行わせ、前記撮影画像に対して編集入力された画像である編集画像を所定のシール紙に印刷して写真シールを作成し、成果物として前記写真シールを前記利用者に提供する写真シール作成装置を制御するコンピュータが実行可能なプログラムであって、
予め用意されている複数種類のシールレイアウトのそれぞれについて、シールレイアウトに従って前記編集画像を配置したシールレイアウト画像を生成し、
生成された複数種類の前記シールレイアウト画像を、シールレイアウト選択画面として表示し、
前記シールレイアウト選択画面に表示された前記複数種類のシールレイアウト画像のなかから、印刷画像として前記利用者により選択されたシールレイアウト画像を受け付け、
前記利用者により選択されたシールレイアウト画像を前記シール紙に印刷する
ステップを含み、
前記複数種類のシールレイアウト画像には、１種類かつ１枚の前記編集画像のみが配置されるシールレイアウトのシールレイアウト画像を少なくとも含む
処理をコンピュータに実行させるプログラム。
【請求項１】
利用者を被写体として撮影し、得られた撮影画像に対して利用者に編集入力を行わせ、前記撮影画像に対して編集入力された画像である編集画像を所定のシール紙に印刷して写真シールを作成し、成果物として前記写真シールを前記利用者に提供する写真シール作成装置であって、
予め用意されている複数種類のシールレイアウトのそれぞれについて、シールレイアウトに従って前記編集画像を配置したシールレイアウト画像を生成するシールレイアウト画像生成手段と、
前記シールレイアウト画像生成手段により生成された複数種類のシールレイアウト画像を、シールレイアウト選択画面として表示する表示制御手段と、
前記シールレイアウト選択画面に表示された前記複数種類のシールレイアウト画像のなかから、印刷画像として前記利用者により選択されたシールレイアウト画像を受け付ける受付手段と、
前記利用者により選択されたシールレイアウト画像を前記シール紙に印刷する印刷手段と
を備え、
前記複数種類のシールレイアウト画像には、１種類かつ１枚の前記編集画像のみが配置されるシールレイアウトのシールレイアウト画像を少なくとも含む
写真シール作成装置。
【請求項２】
前記表示制御手段は、前記利用者により選択されたシールレイアウト画像を、前記写真シールと同じサイズで、前記シールレイアウト選択画面にさらに表示する
請求項１に記載の写真シール作成装置。
【請求項３】
前記表示制御手段は、基本代金分の前記印刷画像としてのシールレイアウト画像が選択された後に、代金を追加して所定枚数の前記シール紙の印刷を行う追加印刷が選択された場合、追加印刷分の印刷画像を選択するための前記シールレイアウト選択画面において、前記基本代金分の印刷画像として選択された前記シールレイアウト画像については、その旨を表す表示も行う
請求項１または２に記載の写真シール作成装置。
【請求項４】
前記表示制御手段は、基本代金分の前記印刷画像としてのシールレイアウト画像が選択された後に、代金を追加して所定枚数の前記シール紙の印刷を行う追加印刷が選択された場合、追加印刷分の印刷画像を選択するための前記シールレイアウト選択画面において、前記基本代金分の印刷画像として選択された前記シールレイアウト画像のサムネイルも表示する
請求項１または２に記載の写真シール作成装置。
【請求項５】
利用者を被写体として撮影し、得られた撮影画像に対して利用者に編集入力を行わせ、前記撮影画像に対して編集入力された画像である編集画像を所定のシール紙に印刷して写真シールを作成し、成果物として前記写真シールを前記利用者に提供する写真シール作成装置の写真シール作成方法であって、
予め用意されている複数種類のシールレイアウトのそれぞれについて、シールレイアウトに従って前記編集画像を配置したシールレイアウト画像を生成し、
生成された複数種類の前記シールレイアウト画像を、シールレイアウト選択画面として表示し、
前記シールレイアウト選択画面に表示された前記複数種類のシールレイアウト画像のなかから、印刷画像として前記利用者により選択されたシールレイアウト画像を受け付け、
前記利用者により選択されたシールレイアウト画像を前記シール紙に印刷する
ステップを含み、
前記複数種類のシールレイアウト画像には、１種類かつ１枚の前記編集画像のみが配置されるシールレイアウトのシールレイアウト画像を少なくとも含む
写真シール作成方法。
【請求項６】
利用者を被写体として撮影し、得られた撮影画像に対して利用者に編集入力を行わせ、前記撮影画像に対して編集入力された画像である編集画像を所定のシール紙に印刷して写真シールを作成し、成果物として前記写真シールを前記利用者に提供する写真シール作成装置を制御するコンピュータが実行可能なプログラムであって、
予め用意されている複数種類のシールレイアウトのそれぞれについて、シールレイアウトに従って前記編集画像を配置したシールレイアウト画像を生成し、
生成された複数種類の前記シールレイアウト画像を、シールレイアウト選択画面として表示し、
前記シールレイアウト選択画面に表示された前記複数種類のシールレイアウト画像のなかから、印刷画像として前記利用者により選択されたシールレイアウト画像を受け付け、
前記利用者により選択されたシールレイアウト画像を前記シール紙に印刷する
ステップを含み、
前記複数種類のシールレイアウト画像には、１種類かつ１枚の前記編集画像のみが配置されるシールレイアウトのシールレイアウト画像を少なくとも含む
処理をコンピュータに実行させるプログラム。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【図１０】
【図１１】
【図１２】
【図１３】
【図１４】
【図１５】
【図１６】
【図１７】
【図１８】
【図１９】
【図２０】
【図２１】
【図２２】
【図２３】
【図２４】
【図２５】
【図２６】
【図２７】
【図２８】
【図２９】
【図３０】
【図３１】
【図３２】
【図３３】
【図３４】
【図３５】
【図３６】
【図３７】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【図１０】
【図１１】
【図１２】
【図１３】
【図１４】
【図１５】
【図１６】
【図１７】
【図１８】
【図１９】
【図２０】
【図２１】
【図２２】
【図２３】
【図２４】
【図２５】
【図２６】
【図２７】
【図２８】
【図２９】
【図３０】
【図３１】
【図３２】
【図３３】
【図３４】
【図３５】
【図３６】
【図３７】
【公開番号】特開２００９−１６４８６０（Ｐ２００９−１６４８６０Ａ）
【公開日】平成２１年７月２３日（２００９．７．２３）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００８−１０８（Ｐ２００８−１０８）
【出願日】平成２０年１月４日（２００８．１．４）
【出願人】（３０７０１００９６）フリュー株式会社 (210)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２１年７月２３日（２００９．７．２３）
【国際特許分類】
【出願日】平成２０年１月４日（２００８．１．４）
【出願人】（３０７０１００９６）フリュー株式会社 (210)
【Ｆターム（参考）】
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