冷蔵庫
【課題】サーモスタットが、霜に直接覆われ、サーモキャピラリー内のガス圧に影響を与えられることにより冷蔵室温度の変動や端子部にトラッキングが発生する。
【解決手段】サーモスタット16をサーモカバーにより覆うことにより、サーモスタット16は、霜に直接覆われることがないためサーモキャピラリー内のガス圧に影響を与えることがなく冷蔵室温度の変動や端子部(図示せず)のトラッキングの発生を防止することができるものである。
【解決手段】サーモスタット16をサーモカバーにより覆うことにより、サーモスタット16は、霜に直接覆われることがないためサーモキャピラリー内のガス圧に影響を与えることがなく冷蔵室温度の変動や端子部(図示せず)のトラッキングの発生を防止することができるものである。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、直冷式冷蔵庫の冷蔵室内温度を調節するサーモスタットの取付け構造に関する。
【背景技術】
【0002】
冷蔵室内の上部にロールボンド式、または、パイプオンシート式の冷却器が設置され、その下方の冷蔵室は、この冷却器で冷却された冷気の自然対流によって冷却される直冷式冷蔵庫のものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
図15は、従来の直冷冷蔵庫の縦断面図、図16は、従来の直冷冷蔵庫の正面図、図17は、図16のA−A線断面図、図18は、従来の直冷冷蔵庫の板状冷却器の斜視図である。
【0004】
図において、冷蔵庫1は、前面開口の本体2の前面は断熱構造の前面扉6で開閉できる構造である。前面扉6は、冷蔵庫本体2の一側部に設けたヒンジ装置によって左右方向へ開閉自在に支持され、前面扉6の裏側周縁部に配置したパッキン6Aによって、冷蔵庫本体2と前面扉6との間が機密に保たれる。
【0005】
冷蔵庫本体2内には、上部に板状冷却器5によって前面開口の製氷室4が形成され、冷却器5によって下方の冷蔵室3が所定の温度範囲に冷却される直冷式冷蔵庫である。板状冷却器5は、図18に示すように表面がアルマイト処理等の防錆処理された2枚のアルミニュウム板5A、5Bが接合されて板状をなし内部に冷媒通路5cが形成されている。
【0006】
製氷室4の前面開口周縁には、合成樹脂製の枠体10が取付けられ、この枠体10に左右に開閉自在に扉11が取付けられている。15は、冷蔵庫本体2の下部に設置した冷媒を圧縮する圧縮機である。14は、冷媒の凝縮器であり、冷蔵庫本体2の背面に取付けられている。圧縮機15で圧縮された冷媒は、凝縮器14にて凝縮され、減圧機能を有するキャピラリーチューブ(図示せず)で減圧されたあと、板状冷却器5で蒸発し、再び圧縮機15へ帰還する冷凍サイクルを構成している。
【0007】
枠体10の裏面には冷蔵室3の温度を制御するサーモスタット16が取付けられている。サーモスタット16には感熱センサーの働きをする内部にガスを封入したサーモキャピラリー16Aが組み込まれている。サーモキャピラリー16Aは板状冷却器5の表面に取付けられ板状冷却器5の温度によりサーモキャピラリー16A内のガス圧の変化によりサーモスタット16の接点を動作させ圧縮機15の運転を制御する(サーモスタット16内詳細構造説明省略)。そして、圧縮機15の運転制御により冷蔵室3温度を一定に保つ制御としている。16Bは接続端子、16cはコンプレッサ駆動のハーネスである。
【特許文献1】特開2005−300048号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上記従来の構成では、板状冷却器の製氷室側面だけでなく裏面にも霜が形成される。板状冷却器裏面で霜が堆積するとサーモスタット方向に延びサーモスタットを覆いこんでしまう。サーモスタットが霜で覆われるとサーモキャピラリー内のガス圧に影響を与え冷蔵室温度が変動してしまう。また、端子部が霜で覆われてトラッキングを発生させる可能性も生じるという課題を有していた。
【0009】
本発明は従来の課題を解決するもので、冷蔵室温度の変動や端子部のトラッキングを発生させない冷蔵庫を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記従来の課題を解決するために、本発明の冷蔵庫は、冷蔵室内の上部に板状冷却器により製氷室が形成され前記板状冷却器によって下方の冷蔵室を冷却する直冷式冷蔵庫において、前記板状冷却器と前記板状冷却器の前面開口周縁部を覆う枠体と冷蔵室内温度を調節するサーモスタットとサーモスタット外周を覆うサーモカバーとを備え、前記枠体背面にサーモスタットを取付けサーモスタット全体をサーモカバーにて覆ったものである。
【0011】
これによって、サーモスタットは直接、霜に覆われることがないためサーモキャピラリー内のガス圧に影響を与えることがなく冷蔵室温度の変動や端子部のトラッキングを発生させないものである。
【0012】
また、本発明の冷蔵庫は、冷蔵室内の上部に板状冷却器により製氷室が形成され前記板状冷却器によって下方の冷蔵室を冷却する直冷式冷蔵庫において、前記板状冷却器と前記板状冷却器の前面開口周縁部を覆う枠体と冷蔵室内温度を調節するサーモスタットとを備え、前記枠体背面にサーモスタットを取付け、サーモスタット取付け部近傍の板状冷却器に切欠き部を形成し、枠体と一体に形成した仕切り板にて製氷室と板状冷却器外周を仕切ったものである。
【0013】
これによって、サーモスタット近傍に霜が発生しないためサーモキャピラリー内のガス圧に影響を与えることがなく冷蔵室温度の変動や端子部のトラッキングを発生させないものである。
【0014】
また、本発明の冷蔵庫は、冷蔵室内の上部にコの字状に形成した板状冷却器により製氷室が形成され前記板状冷却器によって下方の冷蔵室を冷却する直冷式冷蔵庫において、前記板状冷却器と前記板状冷却器の前面開口周縁部を覆う枠体と冷蔵室内温度を調節するサーモスタットとを備え、コの字状板状冷却器の開放部の枠体背面にサーモスタットを取付け枠体と一体に形成した製氷室壁にて製氷室とサーモスタット取付け部を仕切ったものである。
【0015】
これによって、サーモスタット近傍に板状冷却器がないためサーモキャピラリー内のガス圧に影響を与えることがなく冷蔵室温度の変動や端子部のトラッキングを発生させないものである。
【0016】
また、本発明の冷蔵庫は、冷蔵室内の上部に板状冷却器により製氷室が形成され前記板状冷却器によって下方の冷蔵室を冷却する直冷式冷蔵庫において、前記板状冷却器と前記板状冷却器の前面開口周縁部を覆う枠体と冷蔵室内温度を調節するサーモスタットとヒータを備え、前記枠体背面にサーモスタットを取付けサーモスタットに前記ヒータを取付けたものである。
【0017】
これによって、サーモスタットはヒータにより暖かく保たれ、直接、霜に覆われることがないためサーモキャピラー内のガス圧に影響を与えることがなく冷蔵室温度の変動や端子部のトラッキングを発生させないものである。
【発明の効果】
【0018】
本発明の冷蔵庫は、サーモスタット全体をサーモカバーにて覆うことにより、サーモスタットは直接、霜に覆われることがないためサーモキャピラリー内のガス圧に影響を与えることがなく冷蔵室温度の変動や端子部のトラッキングの発生を防止するものである。
【0019】
また、本発明の冷蔵庫は、サーモスタット取付け部近傍の板状冷却器を切欠き枠体と一体に形成した仕切り板にて製氷室と板状冷却器外周を仕切ことにより、サーモスタット近傍に霜が発生しないためサーモキャピラリー内のガス圧に影響を与えることがなく冷蔵室温度の変動や端子部のトラッキングを発生を防止することができる。
【0020】
また、本発明の冷蔵庫は、板状冷却器がない枠体背面にサーモスタットを取付け枠体と一体に形成した製氷室壁にて製氷室とサーモスタット取付け部を仕切ることにより、サーモスタット近傍に板状冷却器がないためサーモキャピラリー内のガス圧に影響を与えることがなく冷蔵室温度の変動や端子部のトラッキングの発生を防止することができる。
【0021】
また、本発明の冷蔵庫は、サーモスタットにヒータを取付けることにより、サーモスタットはヒータにより暖かく保たれ、直接、霜に覆われることがないためサーモキャピラリー内のガス圧に影響を与えることがなく冷蔵室温度の変動や端子部のトラッキングの発生を防止するものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
請求項1に記載の発明は、冷蔵室内の上部に板状冷却器により製氷室が形成され前記冷却器によって下方の冷蔵室を冷却する直冷式冷蔵庫において前記板状冷却器と前記板状冷却器の前面開口周縁部を覆う枠体と冷蔵室内温度を調節するサーモスタットとサーモスタット外周を覆うサーモカバーとを備え前記枠体背面にサーモスタットを取付けサーモスタット全体をサーモカバーにて覆うことにより、板状冷却器より堆積してきた霜はサーモカバーによりサーモスタットに直接覆われることがないためサーモキャピラリー内のガス圧に影響を与えることがなく冷蔵室温度の変動や端子部のトラッキングの発生を防止することができる。
【0023】
請求項2に記載の発明は、冷蔵室内の上部に板状冷却器により製氷室が形成され前記板状冷却器によって下方の冷蔵室を冷却する直冷式冷蔵庫において、前記板状冷却器と前記板状冷却器の前面開口周縁部を覆う枠体と冷蔵室内温度を調節するサーモスタットとを備え、前記枠体背面にサーモスタットを取付け、サーモスタット取付け部近傍の板状冷却器に切欠き部を形成し、枠体と一体に形成した仕切り板にて製氷室と板状冷却器外周を仕切ったことにより、サーモスタット近傍に霜が発生しないためサーモキャピラリー内のガス圧に影響を与えることがなく冷蔵室温度の変動や端子部のトラッキングの発生を防止することができる。
【0024】
請求項3に記載の発明は、冷蔵室内の上部にコの字状に形成した板状冷却器により製氷室が形成され前記板状冷却器によって下方の冷蔵室を冷却する直冷式冷蔵庫において、前記板状冷却器と前記板状冷却器の前面開口周縁部を覆う枠体と冷蔵室内温度を調節するサーモスタットとを備え、コの字状板状冷却器の開放部の枠体背面にサーモスタットを取付け枠体と一体に形成した製氷室壁にて製氷室とサーモスタット取付け部を仕切ったことにより、サーモスタット近傍に板状冷却器がないためサーモキャピラリー内のガス圧に影響を与えることがなく冷蔵室温度の変動や端子部のトラッキングの発生を防止することができる。
【0025】
請求項4に記載の発明は、冷蔵室内の上部に板状冷却器により製氷室が形成され前記冷却器によって下方の冷蔵室を冷却する直冷式冷蔵庫において前記板状冷却器と前記板状冷却器の前面開口周縁部を覆う枠体と冷蔵室内温度を調節するサーモスタットとヒータを備え、前記枠体背面にサーモスタットを取付けサーモスタットに前記ヒータを取付けることにより、サーモスタットは暖かく保たれ、板状冷却器より堆積してきた霜により直接覆われることがないためサーモキャピラリー内のガス圧に影響を与えることがなく冷蔵室温度の変動や端子部のトラッキングの発生を防止することができる。
【0026】
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記サーモスタットにヒータを取付けたものであり、サーモスタットは直接、霜に覆われることがなく、更にサーモスタットはヒータにより暖かく保たれるためサーモスタット表面に結露することなくサーモキャピラリー内のガス圧に影響を与えることがなく冷蔵室温度の変動や端子部のトラッキングの発生を防止することができる。
【0027】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明するが、従来例または先に説明した実施の形態と同一構成について同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
【0028】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における直冷冷蔵庫の正面図、図2は、図1のB−B線断面図、図3は、本発明の実施の形態1におけるサーモカバーの斜視図である。
【0029】
製氷室4の前面開口周縁には、合成樹脂製の枠体17が取付けられている。枠体17の裏面には冷蔵室3の温度を制御するサーモスタット16が取付けられている。サーモスタット16は、サーモカバー18で覆われている。サーモキャピラリー16aとハーネス16cは、サーモカバー18の切欠き部18aから取り出される。サーモカバー18は、ビス穴部18bにより枠体17にビス止め固定される。
【0030】
以上のように構成された冷蔵庫について、以下その動作、作用を説明する。
【0031】
板状冷却器5より堆積してきた霜はサーモカバー18によりサーモスタットに直接覆われることがないためサーモキャピラリー16a内のガス圧に影響を与えることがなく冷蔵室温度の変動や端子部(図示せず)のトラッキングの発生を防止することができる。
【0032】
(実施の形態2)
図4は、本発明の実施の形態2における直冷冷蔵庫の正面図、図5は、図4のC−C線断面図、図6は、本発明の実施の形態2における直冷冷蔵庫の板状冷却器の斜視図である。
【0033】
19は、板状冷却器であり、製氷室4が形成されている。製氷室4の前面開口周縁には、合成樹脂製の枠体20が取付けられている。枠体20の裏面には冷蔵室3の温度を制御するサーモスタット16が取付けられている。板状冷却器19のサーモスタット16近傍は切欠き部19aを形成している。枠体20には、製氷室4と製氷室4外周を仕切る仕切り板20aが形成されている。
【0034】
以上のように構成された冷蔵庫について、以下その動作、作用を説明する。
【0035】
板状冷却器19のサーモスタット16近傍は、切欠き部19aを形成しているため、霜は、サーモモスタット16にまで発達しない。サーモスタット16は、霜に直接覆われることがないためサーモキャピラリー16a内のガス圧に影響を与えることがなく冷蔵室温度の変動や端子部16bのトラッキングの発生を防止することができる。
【0036】
(実施の形態3)
図7は、本発明の実施の形態3における直冷冷蔵庫の正面図、図8は、図7のD−D線断面図である。
【0037】
5は、コの字状に形成した板状冷却器であり、製氷室4が形成されている。板状冷却器5の前面開口周縁部には、合成樹脂製の枠体21が取付けられている。板状冷却器5がないコの字状板状冷却器の開放部の枠体21背面にサーモスタット16を取付けている。枠体21と一体に形成した製氷室壁21aにて製氷室4とサーモスタット16取付け部を仕切っている。
【0038】
以上のように構成された冷蔵庫について、以下その動作、作用を説明する。
【0039】
サーモスタット21近傍に板状冷却器5がないため、霜は、サーモモスタット16にまで発達しない。サーモスタット16は、霜に直接覆われることがないためサーモキャピラリー16a内のガス圧に影響を与えることがなく冷蔵室温度の変動や端子部16bのトラッキングの発生を防止することができる。
【0040】
(実施の形態4)
図9は、本発明の実施の形態4における直冷冷蔵庫の正面図、図10は、図9のE−E線断面図、図11は、サーモスタットの詳細図、図12は、配線図である。
【0041】
製氷室4の前面開口周縁には、合成樹脂製の枠体10が取付けられている。枠体10の裏面には冷蔵室3の温度を制御するサーモスタット16が取付けられている。サーモスタット16には、ヒータ22が結束バンド23にて取り付けられている。ヒータ22は、圧縮機15と並列に配線されている。
【0042】
以上のように構成された冷蔵庫について、以下その動作、作用を説明する。
【0043】
サーモスタット16は、ヒータ22により暖められるため、板状冷却器5より堆積してきた霜は、サーモスタット16近傍にて溶ける。サーモスタット16は、直接霜に覆われることがないためサーモキャピラリー16a内のガス圧に影響を与えることがなく冷蔵室温度の変動や端子部のトラッキングの発生を防止することができる。
【0044】
(実施の形態5)
図13は、本発明の実施の形態5における直冷冷蔵庫の正面図、図14は、図13のF−F線断面図である。
【0045】
製氷室4の前面開口周縁には、合成樹脂製の枠体17が取付けられている。枠体17の裏面には冷蔵室3の温度を制御するサーモスタット16が取付けられている。サーモスタット16には、ヒータ22(図示せず)が結束バンド23(図示せず)にて取り付けられている。
【0046】
以上のように構成された冷蔵庫について、以下その動作、作用を説明する。
【0047】
板状冷却器5より堆積してきた霜はサーモカバー18によりサーモスタットに直接覆われることがない。また、サーモスタット16は、ヒータ22により暖められるため、表面に結露することがない。よって、サーモキャピラリー16a内のガス圧に影響を与えることがなく冷蔵室温度の変動や端子部(図示せず)のトラッキングの発生を防止することができる。
【産業上の利用可能性】
【0048】
以上のように、本発明にかかる冷蔵庫は、サーモスタットは、霜に直接覆われることがないためサーモキャピラリー内のガス圧に影響を与えることがなく冷蔵室温度の変動や端子部のトラッキングの発生を防止することができるので、板状冷却器を備えた冷却貯蔵庫等の用途にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明の実施の形態1における直冷冷蔵庫の正面図
【図2】本発明の実施の形態1における図1のB−B線断面図
【図3】本発明の実施の形態1におけるサーモカバーの斜視図
【図4】本発明の実施の形態2における直冷冷蔵庫の正面図
【図5】本発明の実施の形態2における図4のC−C線断面図
【図6】本発明の実施の形態2における直冷冷蔵庫の板状冷却器の斜視図
【図7】本発明の実施の形態3における直冷冷蔵庫の正面図
【図8】本発明の実施の形態3における図7のD−D線断面図
【図9】本発明の実施の形態4に於ける直冷冷蔵庫の正面図
【図10】本発明の実施の形態4に於ける図9のE−E線断面図
【図11】本発明の実施の形態4におけるサーモスタット詳細図
【図12】本発明の実施の形態4における配線図
【図13】本発明の実施の形態5における直冷冷蔵庫の正面図
【図14】本発明の実施の形態5における図13のF−F線断面図
【図15】従来の直冷冷蔵庫の縦断面図
【図16】従来の直冷冷蔵庫の正面図
【図17】図16のA−A線断面図
【図18】従来の直冷冷蔵庫の板状冷却器の斜視図
【符号の説明】
【0050】
3 冷蔵室
4 製氷室
5 板状冷却器
16 サーモスタット
17 枠体
18 サーモカバー
19 板状冷却器
19a 切欠き部
20 枠体
20a 仕切り板
21 枠体
21a 製氷室壁
22 ヒータ
【技術分野】
【0001】
本発明は、直冷式冷蔵庫の冷蔵室内温度を調節するサーモスタットの取付け構造に関する。
【背景技術】
【0002】
冷蔵室内の上部にロールボンド式、または、パイプオンシート式の冷却器が設置され、その下方の冷蔵室は、この冷却器で冷却された冷気の自然対流によって冷却される直冷式冷蔵庫のものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
図15は、従来の直冷冷蔵庫の縦断面図、図16は、従来の直冷冷蔵庫の正面図、図17は、図16のA−A線断面図、図18は、従来の直冷冷蔵庫の板状冷却器の斜視図である。
【0004】
図において、冷蔵庫1は、前面開口の本体2の前面は断熱構造の前面扉6で開閉できる構造である。前面扉6は、冷蔵庫本体2の一側部に設けたヒンジ装置によって左右方向へ開閉自在に支持され、前面扉6の裏側周縁部に配置したパッキン6Aによって、冷蔵庫本体2と前面扉6との間が機密に保たれる。
【0005】
冷蔵庫本体2内には、上部に板状冷却器5によって前面開口の製氷室4が形成され、冷却器5によって下方の冷蔵室3が所定の温度範囲に冷却される直冷式冷蔵庫である。板状冷却器5は、図18に示すように表面がアルマイト処理等の防錆処理された2枚のアルミニュウム板5A、5Bが接合されて板状をなし内部に冷媒通路5cが形成されている。
【0006】
製氷室4の前面開口周縁には、合成樹脂製の枠体10が取付けられ、この枠体10に左右に開閉自在に扉11が取付けられている。15は、冷蔵庫本体2の下部に設置した冷媒を圧縮する圧縮機である。14は、冷媒の凝縮器であり、冷蔵庫本体2の背面に取付けられている。圧縮機15で圧縮された冷媒は、凝縮器14にて凝縮され、減圧機能を有するキャピラリーチューブ(図示せず)で減圧されたあと、板状冷却器5で蒸発し、再び圧縮機15へ帰還する冷凍サイクルを構成している。
【0007】
枠体10の裏面には冷蔵室3の温度を制御するサーモスタット16が取付けられている。サーモスタット16には感熱センサーの働きをする内部にガスを封入したサーモキャピラリー16Aが組み込まれている。サーモキャピラリー16Aは板状冷却器5の表面に取付けられ板状冷却器5の温度によりサーモキャピラリー16A内のガス圧の変化によりサーモスタット16の接点を動作させ圧縮機15の運転を制御する(サーモスタット16内詳細構造説明省略)。そして、圧縮機15の運転制御により冷蔵室3温度を一定に保つ制御としている。16Bは接続端子、16cはコンプレッサ駆動のハーネスである。
【特許文献1】特開2005−300048号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上記従来の構成では、板状冷却器の製氷室側面だけでなく裏面にも霜が形成される。板状冷却器裏面で霜が堆積するとサーモスタット方向に延びサーモスタットを覆いこんでしまう。サーモスタットが霜で覆われるとサーモキャピラリー内のガス圧に影響を与え冷蔵室温度が変動してしまう。また、端子部が霜で覆われてトラッキングを発生させる可能性も生じるという課題を有していた。
【0009】
本発明は従来の課題を解決するもので、冷蔵室温度の変動や端子部のトラッキングを発生させない冷蔵庫を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記従来の課題を解決するために、本発明の冷蔵庫は、冷蔵室内の上部に板状冷却器により製氷室が形成され前記板状冷却器によって下方の冷蔵室を冷却する直冷式冷蔵庫において、前記板状冷却器と前記板状冷却器の前面開口周縁部を覆う枠体と冷蔵室内温度を調節するサーモスタットとサーモスタット外周を覆うサーモカバーとを備え、前記枠体背面にサーモスタットを取付けサーモスタット全体をサーモカバーにて覆ったものである。
【0011】
これによって、サーモスタットは直接、霜に覆われることがないためサーモキャピラリー内のガス圧に影響を与えることがなく冷蔵室温度の変動や端子部のトラッキングを発生させないものである。
【0012】
また、本発明の冷蔵庫は、冷蔵室内の上部に板状冷却器により製氷室が形成され前記板状冷却器によって下方の冷蔵室を冷却する直冷式冷蔵庫において、前記板状冷却器と前記板状冷却器の前面開口周縁部を覆う枠体と冷蔵室内温度を調節するサーモスタットとを備え、前記枠体背面にサーモスタットを取付け、サーモスタット取付け部近傍の板状冷却器に切欠き部を形成し、枠体と一体に形成した仕切り板にて製氷室と板状冷却器外周を仕切ったものである。
【0013】
これによって、サーモスタット近傍に霜が発生しないためサーモキャピラリー内のガス圧に影響を与えることがなく冷蔵室温度の変動や端子部のトラッキングを発生させないものである。
【0014】
また、本発明の冷蔵庫は、冷蔵室内の上部にコの字状に形成した板状冷却器により製氷室が形成され前記板状冷却器によって下方の冷蔵室を冷却する直冷式冷蔵庫において、前記板状冷却器と前記板状冷却器の前面開口周縁部を覆う枠体と冷蔵室内温度を調節するサーモスタットとを備え、コの字状板状冷却器の開放部の枠体背面にサーモスタットを取付け枠体と一体に形成した製氷室壁にて製氷室とサーモスタット取付け部を仕切ったものである。
【0015】
これによって、サーモスタット近傍に板状冷却器がないためサーモキャピラリー内のガス圧に影響を与えることがなく冷蔵室温度の変動や端子部のトラッキングを発生させないものである。
【0016】
また、本発明の冷蔵庫は、冷蔵室内の上部に板状冷却器により製氷室が形成され前記板状冷却器によって下方の冷蔵室を冷却する直冷式冷蔵庫において、前記板状冷却器と前記板状冷却器の前面開口周縁部を覆う枠体と冷蔵室内温度を調節するサーモスタットとヒータを備え、前記枠体背面にサーモスタットを取付けサーモスタットに前記ヒータを取付けたものである。
【0017】
これによって、サーモスタットはヒータにより暖かく保たれ、直接、霜に覆われることがないためサーモキャピラー内のガス圧に影響を与えることがなく冷蔵室温度の変動や端子部のトラッキングを発生させないものである。
【発明の効果】
【0018】
本発明の冷蔵庫は、サーモスタット全体をサーモカバーにて覆うことにより、サーモスタットは直接、霜に覆われることがないためサーモキャピラリー内のガス圧に影響を与えることがなく冷蔵室温度の変動や端子部のトラッキングの発生を防止するものである。
【0019】
また、本発明の冷蔵庫は、サーモスタット取付け部近傍の板状冷却器を切欠き枠体と一体に形成した仕切り板にて製氷室と板状冷却器外周を仕切ことにより、サーモスタット近傍に霜が発生しないためサーモキャピラリー内のガス圧に影響を与えることがなく冷蔵室温度の変動や端子部のトラッキングを発生を防止することができる。
【0020】
また、本発明の冷蔵庫は、板状冷却器がない枠体背面にサーモスタットを取付け枠体と一体に形成した製氷室壁にて製氷室とサーモスタット取付け部を仕切ることにより、サーモスタット近傍に板状冷却器がないためサーモキャピラリー内のガス圧に影響を与えることがなく冷蔵室温度の変動や端子部のトラッキングの発生を防止することができる。
【0021】
また、本発明の冷蔵庫は、サーモスタットにヒータを取付けることにより、サーモスタットはヒータにより暖かく保たれ、直接、霜に覆われることがないためサーモキャピラリー内のガス圧に影響を与えることがなく冷蔵室温度の変動や端子部のトラッキングの発生を防止するものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
請求項1に記載の発明は、冷蔵室内の上部に板状冷却器により製氷室が形成され前記冷却器によって下方の冷蔵室を冷却する直冷式冷蔵庫において前記板状冷却器と前記板状冷却器の前面開口周縁部を覆う枠体と冷蔵室内温度を調節するサーモスタットとサーモスタット外周を覆うサーモカバーとを備え前記枠体背面にサーモスタットを取付けサーモスタット全体をサーモカバーにて覆うことにより、板状冷却器より堆積してきた霜はサーモカバーによりサーモスタットに直接覆われることがないためサーモキャピラリー内のガス圧に影響を与えることがなく冷蔵室温度の変動や端子部のトラッキングの発生を防止することができる。
【0023】
請求項2に記載の発明は、冷蔵室内の上部に板状冷却器により製氷室が形成され前記板状冷却器によって下方の冷蔵室を冷却する直冷式冷蔵庫において、前記板状冷却器と前記板状冷却器の前面開口周縁部を覆う枠体と冷蔵室内温度を調節するサーモスタットとを備え、前記枠体背面にサーモスタットを取付け、サーモスタット取付け部近傍の板状冷却器に切欠き部を形成し、枠体と一体に形成した仕切り板にて製氷室と板状冷却器外周を仕切ったことにより、サーモスタット近傍に霜が発生しないためサーモキャピラリー内のガス圧に影響を与えることがなく冷蔵室温度の変動や端子部のトラッキングの発生を防止することができる。
【0024】
請求項3に記載の発明は、冷蔵室内の上部にコの字状に形成した板状冷却器により製氷室が形成され前記板状冷却器によって下方の冷蔵室を冷却する直冷式冷蔵庫において、前記板状冷却器と前記板状冷却器の前面開口周縁部を覆う枠体と冷蔵室内温度を調節するサーモスタットとを備え、コの字状板状冷却器の開放部の枠体背面にサーモスタットを取付け枠体と一体に形成した製氷室壁にて製氷室とサーモスタット取付け部を仕切ったことにより、サーモスタット近傍に板状冷却器がないためサーモキャピラリー内のガス圧に影響を与えることがなく冷蔵室温度の変動や端子部のトラッキングの発生を防止することができる。
【0025】
請求項4に記載の発明は、冷蔵室内の上部に板状冷却器により製氷室が形成され前記冷却器によって下方の冷蔵室を冷却する直冷式冷蔵庫において前記板状冷却器と前記板状冷却器の前面開口周縁部を覆う枠体と冷蔵室内温度を調節するサーモスタットとヒータを備え、前記枠体背面にサーモスタットを取付けサーモスタットに前記ヒータを取付けることにより、サーモスタットは暖かく保たれ、板状冷却器より堆積してきた霜により直接覆われることがないためサーモキャピラリー内のガス圧に影響を与えることがなく冷蔵室温度の変動や端子部のトラッキングの発生を防止することができる。
【0026】
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記サーモスタットにヒータを取付けたものであり、サーモスタットは直接、霜に覆われることがなく、更にサーモスタットはヒータにより暖かく保たれるためサーモスタット表面に結露することなくサーモキャピラリー内のガス圧に影響を与えることがなく冷蔵室温度の変動や端子部のトラッキングの発生を防止することができる。
【0027】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明するが、従来例または先に説明した実施の形態と同一構成について同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
【0028】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における直冷冷蔵庫の正面図、図2は、図1のB−B線断面図、図3は、本発明の実施の形態1におけるサーモカバーの斜視図である。
【0029】
製氷室4の前面開口周縁には、合成樹脂製の枠体17が取付けられている。枠体17の裏面には冷蔵室3の温度を制御するサーモスタット16が取付けられている。サーモスタット16は、サーモカバー18で覆われている。サーモキャピラリー16aとハーネス16cは、サーモカバー18の切欠き部18aから取り出される。サーモカバー18は、ビス穴部18bにより枠体17にビス止め固定される。
【0030】
以上のように構成された冷蔵庫について、以下その動作、作用を説明する。
【0031】
板状冷却器5より堆積してきた霜はサーモカバー18によりサーモスタットに直接覆われることがないためサーモキャピラリー16a内のガス圧に影響を与えることがなく冷蔵室温度の変動や端子部(図示せず)のトラッキングの発生を防止することができる。
【0032】
(実施の形態2)
図4は、本発明の実施の形態2における直冷冷蔵庫の正面図、図5は、図4のC−C線断面図、図6は、本発明の実施の形態2における直冷冷蔵庫の板状冷却器の斜視図である。
【0033】
19は、板状冷却器であり、製氷室4が形成されている。製氷室4の前面開口周縁には、合成樹脂製の枠体20が取付けられている。枠体20の裏面には冷蔵室3の温度を制御するサーモスタット16が取付けられている。板状冷却器19のサーモスタット16近傍は切欠き部19aを形成している。枠体20には、製氷室4と製氷室4外周を仕切る仕切り板20aが形成されている。
【0034】
以上のように構成された冷蔵庫について、以下その動作、作用を説明する。
【0035】
板状冷却器19のサーモスタット16近傍は、切欠き部19aを形成しているため、霜は、サーモモスタット16にまで発達しない。サーモスタット16は、霜に直接覆われることがないためサーモキャピラリー16a内のガス圧に影響を与えることがなく冷蔵室温度の変動や端子部16bのトラッキングの発生を防止することができる。
【0036】
(実施の形態3)
図7は、本発明の実施の形態3における直冷冷蔵庫の正面図、図8は、図7のD−D線断面図である。
【0037】
5は、コの字状に形成した板状冷却器であり、製氷室4が形成されている。板状冷却器5の前面開口周縁部には、合成樹脂製の枠体21が取付けられている。板状冷却器5がないコの字状板状冷却器の開放部の枠体21背面にサーモスタット16を取付けている。枠体21と一体に形成した製氷室壁21aにて製氷室4とサーモスタット16取付け部を仕切っている。
【0038】
以上のように構成された冷蔵庫について、以下その動作、作用を説明する。
【0039】
サーモスタット21近傍に板状冷却器5がないため、霜は、サーモモスタット16にまで発達しない。サーモスタット16は、霜に直接覆われることがないためサーモキャピラリー16a内のガス圧に影響を与えることがなく冷蔵室温度の変動や端子部16bのトラッキングの発生を防止することができる。
【0040】
(実施の形態4)
図9は、本発明の実施の形態4における直冷冷蔵庫の正面図、図10は、図9のE−E線断面図、図11は、サーモスタットの詳細図、図12は、配線図である。
【0041】
製氷室4の前面開口周縁には、合成樹脂製の枠体10が取付けられている。枠体10の裏面には冷蔵室3の温度を制御するサーモスタット16が取付けられている。サーモスタット16には、ヒータ22が結束バンド23にて取り付けられている。ヒータ22は、圧縮機15と並列に配線されている。
【0042】
以上のように構成された冷蔵庫について、以下その動作、作用を説明する。
【0043】
サーモスタット16は、ヒータ22により暖められるため、板状冷却器5より堆積してきた霜は、サーモスタット16近傍にて溶ける。サーモスタット16は、直接霜に覆われることがないためサーモキャピラリー16a内のガス圧に影響を与えることがなく冷蔵室温度の変動や端子部のトラッキングの発生を防止することができる。
【0044】
(実施の形態5)
図13は、本発明の実施の形態5における直冷冷蔵庫の正面図、図14は、図13のF−F線断面図である。
【0045】
製氷室4の前面開口周縁には、合成樹脂製の枠体17が取付けられている。枠体17の裏面には冷蔵室3の温度を制御するサーモスタット16が取付けられている。サーモスタット16には、ヒータ22(図示せず)が結束バンド23(図示せず)にて取り付けられている。
【0046】
以上のように構成された冷蔵庫について、以下その動作、作用を説明する。
【0047】
板状冷却器5より堆積してきた霜はサーモカバー18によりサーモスタットに直接覆われることがない。また、サーモスタット16は、ヒータ22により暖められるため、表面に結露することがない。よって、サーモキャピラリー16a内のガス圧に影響を与えることがなく冷蔵室温度の変動や端子部(図示せず)のトラッキングの発生を防止することができる。
【産業上の利用可能性】
【0048】
以上のように、本発明にかかる冷蔵庫は、サーモスタットは、霜に直接覆われることがないためサーモキャピラリー内のガス圧に影響を与えることがなく冷蔵室温度の変動や端子部のトラッキングの発生を防止することができるので、板状冷却器を備えた冷却貯蔵庫等の用途にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明の実施の形態1における直冷冷蔵庫の正面図
【図2】本発明の実施の形態1における図1のB−B線断面図
【図3】本発明の実施の形態1におけるサーモカバーの斜視図
【図4】本発明の実施の形態2における直冷冷蔵庫の正面図
【図5】本発明の実施の形態2における図4のC−C線断面図
【図6】本発明の実施の形態2における直冷冷蔵庫の板状冷却器の斜視図
【図7】本発明の実施の形態3における直冷冷蔵庫の正面図
【図8】本発明の実施の形態3における図7のD−D線断面図
【図9】本発明の実施の形態4に於ける直冷冷蔵庫の正面図
【図10】本発明の実施の形態4に於ける図9のE−E線断面図
【図11】本発明の実施の形態4におけるサーモスタット詳細図
【図12】本発明の実施の形態4における配線図
【図13】本発明の実施の形態5における直冷冷蔵庫の正面図
【図14】本発明の実施の形態5における図13のF−F線断面図
【図15】従来の直冷冷蔵庫の縦断面図
【図16】従来の直冷冷蔵庫の正面図
【図17】図16のA−A線断面図
【図18】従来の直冷冷蔵庫の板状冷却器の斜視図
【符号の説明】
【0050】
3 冷蔵室
4 製氷室
5 板状冷却器
16 サーモスタット
17 枠体
18 サーモカバー
19 板状冷却器
19a 切欠き部
20 枠体
20a 仕切り板
21 枠体
21a 製氷室壁
22 ヒータ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
冷蔵室内の上部に板状冷却器により製氷室が形成され前記板状冷却器によって下方の冷蔵室を冷却する直冷式冷蔵庫において、前記板状冷却器と前記板状冷却器の前面開口周縁部を覆う枠体と冷蔵室内温度を調節するサーモスタットとサーモスタット外周を覆うサーモカバーとを備え、前記枠体背面にサーモスタットを取付けサーモスタット全体をサーモカバーにて覆ったことを特徴とした冷蔵庫。
【請求項2】
冷蔵室内の上部に板状冷却器により製氷室が形成され前記板状冷却器によって下方の冷蔵室を冷却する直冷式冷蔵庫において、前記板状冷却器と前記板状冷却器の前面開口周縁部を覆う枠体と冷蔵室内温度を調節するサーモスタットとを備え、前記枠体背面にサーモスタットを取付け、サーモスタット取付け部近傍の板状冷却器に切欠き部を形成し、枠体と一体に形成した仕切り板にて製氷室と板状冷却器外周を仕切ったことを特徴とした冷蔵庫。
【請求項3】
冷蔵室内の上部にコの字状に形成した板状冷却器により製氷室が形成され前記板状冷却器によって下方の冷蔵室を冷却する直冷式冷蔵庫において、前記板状冷却器と前記板状冷却器の前面開口周縁部を覆う枠体と冷蔵室内温度を調節するサーモスタットとを備え、コの字状板状冷却器の開放部の枠体背面にサーモスタットを取付け枠体と一体に形成した製氷室壁にて製氷室とサーモスタット取付け部を仕切ったことを特徴とした冷蔵庫。
【請求項4】
冷蔵室内の上部に板状冷却器により製氷室が形成され前記板状冷却器によって下方の冷蔵室を冷却する直冷式冷蔵庫において、前記板状冷却器と前記板状冷却器の前面開口周縁部を覆う枠体と冷蔵室内温度を調節するサーモスタットとヒータを備え、前記枠体背面にサーモスタットを取付けサーモスタットに前記ヒータを取付けたことを特徴とした冷蔵庫。
【請求項5】
前記サーモスタットにヒータを取付けたことを特徴とした請求項1に記載の冷蔵庫。
【請求項1】
冷蔵室内の上部に板状冷却器により製氷室が形成され前記板状冷却器によって下方の冷蔵室を冷却する直冷式冷蔵庫において、前記板状冷却器と前記板状冷却器の前面開口周縁部を覆う枠体と冷蔵室内温度を調節するサーモスタットとサーモスタット外周を覆うサーモカバーとを備え、前記枠体背面にサーモスタットを取付けサーモスタット全体をサーモカバーにて覆ったことを特徴とした冷蔵庫。
【請求項2】
冷蔵室内の上部に板状冷却器により製氷室が形成され前記板状冷却器によって下方の冷蔵室を冷却する直冷式冷蔵庫において、前記板状冷却器と前記板状冷却器の前面開口周縁部を覆う枠体と冷蔵室内温度を調節するサーモスタットとを備え、前記枠体背面にサーモスタットを取付け、サーモスタット取付け部近傍の板状冷却器に切欠き部を形成し、枠体と一体に形成した仕切り板にて製氷室と板状冷却器外周を仕切ったことを特徴とした冷蔵庫。
【請求項3】
冷蔵室内の上部にコの字状に形成した板状冷却器により製氷室が形成され前記板状冷却器によって下方の冷蔵室を冷却する直冷式冷蔵庫において、前記板状冷却器と前記板状冷却器の前面開口周縁部を覆う枠体と冷蔵室内温度を調節するサーモスタットとを備え、コの字状板状冷却器の開放部の枠体背面にサーモスタットを取付け枠体と一体に形成した製氷室壁にて製氷室とサーモスタット取付け部を仕切ったことを特徴とした冷蔵庫。
【請求項4】
冷蔵室内の上部に板状冷却器により製氷室が形成され前記板状冷却器によって下方の冷蔵室を冷却する直冷式冷蔵庫において、前記板状冷却器と前記板状冷却器の前面開口周縁部を覆う枠体と冷蔵室内温度を調節するサーモスタットとヒータを備え、前記枠体背面にサーモスタットを取付けサーモスタットに前記ヒータを取付けたことを特徴とした冷蔵庫。
【請求項5】
前記サーモスタットにヒータを取付けたことを特徴とした請求項1に記載の冷蔵庫。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【公開番号】特開2009−14316(P2009−14316A)
【公開日】平成21年1月22日(2009.1.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−179553(P2007−179553)
【出願日】平成19年7月9日(2007.7.9)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年1月22日(2009.1.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年7月9日(2007.7.9)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】
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