処理システムのオペレーションを制御する方法
【課題】処理システムのオペレーションを制御する方法、及び実行された時にその処理システムを制御するための操作を実行するプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な媒体を提供する。
【解決手段】処理システムのオペレーションを制御する方法において、ホストコンピュータ、処理ツール、及び排気システムの構成要素、例えば排除ツールは、システムバスに接続される。排除ツールは、ホストコンピュータと処理ツールの間のシステムバス上に送信された信号と、処理ツールから直接受信された信号とをモニタする。排除ツールは、モニタされた信号内に含まれた情報を使用して、排除ツールのオペレーション特性に関する処理ツールのための信号を発生させる。この信号は、直接か又はシステムバス上のいずれかで処理ツールに送信され、処理ツールは、発生した信号を使用して処理ツールのオペレーション状態を制御する。
【解決手段】処理システムのオペレーションを制御する方法において、ホストコンピュータ、処理ツール、及び排気システムの構成要素、例えば排除ツールは、システムバスに接続される。排除ツールは、ホストコンピュータと処理ツールの間のシステムバス上に送信された信号と、処理ツールから直接受信された信号とをモニタする。排除ツールは、モニタされた信号内に含まれた情報を使用して、排除ツールのオペレーション特性に関する処理ツールのための信号を発生させる。この信号は、直接か又はシステムバス上のいずれかで処理ツールに送信され、処理ツールは、発生した信号を使用して処理ツールのオペレーション状態を制御する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、処理システム、例えば半導体又はフラットパネルディスプレイ処理システムのオペレーションを制御する方法、及び実行された時にそのような半導体処理システムを制御するための操作を実行するプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体基板とフラットパネルディスプレイ装置の処理は、一般的に真空処理チャンバ内で実行される。処理チャンバのための排気システムは、典型的にいくつかの真空ポンプを含み、処理ガスの性質次第ではいくつかの排除ツールを含む。例えば、ポンプの速度を制御し、それによって電力消費量を低減するために、可変速度の真空ポンプに対するガス負荷のようなパラメータを使用することが米国特許第6,739,840号から公知である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許第6,739,840号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の少なくとも好ましい実施形態の目的は、処理システムのオペレーションを制御する改良された方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一態様では、本発明は、処理ツールと処理ツールのチャンバのための排気システムとを含む処理システム、例えば半導体処理システムのオペレーションを制御する方法を提供し、本方法は、処理ツールから送信された信号をモニタする段階と、モニタされた信号内に含まれた情報を利用して、排気システムの構成要素のオペレーション特性又はステータスに関する処理ツールのための情報を含む信号を発生させる段階と、発生した信号を送信する段階とを含む。
【0006】
別の態様では、本発明は、実行された時に処理ツールと処理ツールのための排気システムとを含む処理システムを制御するための操作を実行するプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な媒体を提供し、この操作は、処理ツールから送信された信号をモニタする段階と、モニタされた信号内に含まれた情報を利用して、排気システムの構成要素のオペレーション特性又はステータスに関する処理ツールのための情報を含む信号を発生させる段階と、発生した信号を送信する段階とを含む。
【0007】
コンピュータプログラムは、様々な信号担持媒体、例えば、読取専用メモリ装置又はフロッピー(登録商標)ディスク上に収容することができ、無線通信を含むコンピュータ又は電話ネットワーク経由のような通信媒体によってコンピュータに搬送することができる。
【0008】
本発明は、更に、処理ツールを含む処理システムのための排気システムを提供し、排気システムの構成要素の少なくとも1つ、例えば、真空ポンプ及び/又は排除ツールは、処理ツールから送信された信号をモニタするための手段と、モニタされた信号内に含まれた情報を利用して、その構成要素のオペレーション特性又はステータスに関する処理ツールのための情報を含む信号を発生させるための手段と、発生した信号を送信するための手段とを含む。
【0009】
本発明はまた、上述のような排気システムを含む半導体処理システムを提供する。
【0010】
ここで、本発明の好ましい特徴を添付図面を参照して単に例示的に以下に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】半導体製造システムネットワークの実施形態のブロック図である。
【図2a】処理チャンバのための排気システムの異なる実施形態の1つのブロック図である。
【図2b】処理チャンバのための排気システムの異なる実施形態の1つのブロック図である。
【図2c】処理チャンバのための排気システムの異なる実施形態の1つのブロック図である。
【図3】図1のネットワークの処理ツールのブロック図である。
【図4】図1のネットワークの真空ポンプのブロック図である。
【図5】図1のネットワークの排除ツールのブロック図である。
【図6a】処理チャンバを排気するのに使用される2つの真空ポンプに対する時間によるモータ出力の変化を示す図である。
【図6b】処理チャンバのステータスに関する情報を含むように修正された図6aと同じ変化を示す図である。
【図7】ポンプコントローラのアルゴリズムを示す流れ図である。
【図8】排除ツールコントローラのアルゴリズムを示す流れ図である。
【図9】処理ツールコントローラのアルゴリズムを示す流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1から5に関連して、処理システムのネットワーク10は、処理ツール12を含む。ツール12は、処理される基板を収容するための処理チャンバ14を含む。処理チャンバ14は、半導体処理のために使用されて少なくとも一時的に真空条件になるあらゆるタイプのチャンバとすることができる。例えば、処理チャンバ14は、エッチングチャンバ、蒸着チャンバ、イオン注入チャンバ、移送チャンバ、ロードロックチャンバ、又は配向チャンバなどのうちの1つとすることができる。
【0013】
ツール12は、典型的には、制御バルブ、アクチュエータ、及びモータのような様々な機械的構成要素を含む。例えば、ツール12は、1つ又はそれよりも多くの供給源からチャンバ14までのガスの供給を制御し、かつチャンバ14からの排出ガスの排気を制御するためのいくつかのバルブを含むことができる。処理コントローラ16は、このような機械的構成要素のオペレーションを制御するための制御信号を発生することによって処理チャンバ14内の処理を制御する。処理コントローラ16は、ツール12のオペレーションを制御することができるあらゆる装置とすることができ、典型的には、中央演算処理装置、サポート回路、及びツール12を操作するのに使用する1つ又はそれよりも多くのプログラムを格納するメモリを含む。
【0014】
処理ツール12は、システムバス20を通じてホストコンピュータ18に接続される。ホスト18は、コントローラ16に指令信号を送信することによってツール12を制御する。コントローラ16は、信号内で受信した命令を使用して、保存されたプログラムに従ってツールをオペレーションする。ツール12内に位置する検出器又はセンサなどは、処理パラメータ、例えば、チャンバ14内の圧力及び温度、ガス流量、及びチャンバ14の負荷条件などに関する信号を処理コントローラ16に対して出力し、コントローラ16は、それらから、ホスト18に戻されるステータス信号を発生させる。これらの信号により、ホスト18が指令に応答してツール12のオペレーション条件をモニタすることが可能になる。これらのステータス信号は、例えば、様々な警報、イベント、パラメータの更新、及びトリガなどを含むことができる。これらの信号から受信した情報から、ホスト18は、更に別の指令信号を発生させてそれらがコントローラ16に送信される。
【0015】
信号は、好ましくは、半導体産業で公知のGEM/SECSのような共通の規格に従ってシステムバス20上で送信される。GEM/SECS通信インタフェース22は、コントローラ16とホスト18の間をインタフェースで接続する。
【0016】
図2(a)から(c)は、処理チャンバ14を排気するための様々なシステムをブロック形態で示している。そのような排気システム24は、処理チャンバ14を排気するための典型的には少なくとも1つの真空ポンプ26を含む。真空ポンプ26は、あらゆる適切なタイプの真空ポンプ、例えば、互いに噛み合うロータを用いた単一又は複数段の容積移送式ポンプを含むことができる。ロータは、各段で同じタイプのプロフィールを有することができ、又は段毎にプロフィールを変えることができる。代替的に、真空ポンプ26は、ターボ分子ポンプ、ロータリーベーンポンプ、低温ポンプ、又は容積移送式ポンプを含むことができる。
【0017】
真空ポンプコントローラ28は、真空ポンプ26のオペレーションを制御する。例えば、コントローラ28は、モータ30から引き出される出力の量を制御するポンピング機構信号をオペレーションさせるためにモータ30に出力することによって真空ポンプ26のポンピング速度を制御するように構成することができる。モータ30に位置するセンサからコントローラ28に戻された信号により、コントローラ28がモータ30のステータスをモニタすることが可能になり、そこから、コントローラは、モータ30から供給された電圧の周波数のようなオペレーションパラメータを変えてポンピング機構の性能を最適化することができる。
【0018】
ポンプコントローラ28は、真空ポンプ26のオペレーションを制御することができるあらゆる装置とすることができ、典型的には、中央演算処理装置、サポート回路、及びプログラムされたメモリを含む。真空ポンプ26のオペレーション特性の制御は、予めプログラムされたルーチンに従って及び/又は外部制御信号に応答して実行することができる。図1、3、及び4を参照すると、この実施形態では、真空ポンプ26は、処理ツール12の処理コントローラ16によって発生した信号をインタフェース34経由で受信するためのインタフェース32を有する。これらのインタフェース32、34は、ケーブル又は他の物理的なコネクタを使用して互いに接続することができ、又はコントローラ16、28は、無線通信に対して構成することができる。これは、真空ポンプ26のインタフェース32が、処理ツール12のインタフェース34から処理ツール12のステータスを表示する信号を容易に受信することを可能にすることができる。これらの信号内に含まれる情報は、処理ツール12からホスト18に送信された信号に含まれる情報、例えば、処理チャンバ14内の圧力、ガス流量、及び/又は処理ツールの1つ又はそれよりも多くのバルブのステータスに関連する情報に類似とすることができる。真空ポンプ26のコントローラ28は、これらの受信信号から処理ツール12のステータスをモニタし、格納されたアルゴリズムに従ってポンピング速度のような真空ポンプの1つ又はそれよりも多くのオペレーション特性を調節するように構成されている。
【0019】
ポンプコントローラ28はまた、ポンプ内の温度のような真空ポンプのオペレーション特性をモニタし、これらのオペレーション特性が所定の値を超える場合は警報信号を発生するように構成することができる。
【0020】
半導体処理技術では、薄膜堆積、エッチング、及び表面洗浄のような処理のために典型的に様々なガスが使用される。これらのガス及びこれらの技術の副産物として形成されるガスの多くは、毒性、腐食性、又は可燃性ガスである。その結果、システムは、排出流から望ましくないガスを除去するために処理チャンバ14から排気される排出流を処理するための少なくとも1つの排除ツール36を含む。排除ツール36は、図2(a)に示すように真空ポンプ26の下流で又は図2(b)に示すように真空ポンプ26の上流で処理チャンバ14からの排出流を受け取り、例えば湿式洗浄法によって排出流中の望ましくないガスをより便利に廃棄することができる1つ又はそれよりも多くの化合物及び/又は大気中に排気することができる化合物に転換する。排除ツール36の特性は、処理チャンバ14から排気される排出流の組成に依存する。例えば、排除ツール36は、熱プロセスユニット(TPU)、発火調整システム、ガス反応コラム(GRC)、又は熱的又は非熱的プラズマ式排除装置などのような燃焼器を含むことができる。
【0021】
処理システムの排気システムは、真空ポンプと排除ツールに加えて他の構成要素を含むことができる。例えば、図2(c)に示すように、排気システムは、処理チャンバ14と真空ポンプ26に窒素のような不活性パージガスを供給するためのパージガス供給装置38、及び排気システムを通る排出ガス流量を制御するための1つ又はそれよりも多くのバルブ40を含むことができる。これらの構成要素のオペレーションは、それぞれのコントローラ(図示しない)により、又は処理ツール12、真空ポンプ26、及び排除ツール36の1つ又はそれよりも多くのコントローラによって制御することができる。排気システムの他の構成要素の例は、排出ガス中に含有された固体を捕捉するための水冷式静電気捕捉器を含む。
【0022】
排除ツールコントローラ42は、排除ツール36のオペレーションを制御する。コントローラ42は、典型的には、例えばツール36内で発生したプラズマを制御して調節し、ツール36のオンオフを切り換えてツールの保守の実行を可能にするためにツール36への電源を制御する。排除ツールコントローラ42は、排除ツール36のオペレーションを制御することができるあらゆる装置とすることができ、典型的には、中央演算処理装置、サポート回路、及びプログラムされたメモリを含む。排除ツール36のオペレーション特性の制御は、予めプログラムされたルーチンに従って及び/又は外部制御信号に応答して実行することができる。図1、3、及び5に関連して、この実施形態では、排除ツール36は、処理ツール12の処理コントローラ16によって発生した信号をインタフェース46経由で受信するためのインタフェース44を有する。これらのインタフェース44、46は、ケーブル又は他の物理的なコネクタを使用して互いに接続することができ、又はコントローラ16、42は、無線通信に対して構成することができる。それは、排除ツール36のインタフェース44が、処理ツール12のインタフェース46から処理ツール12のステータスを表示する信号を容易に受信することを可能にする。これらの信号は、処理ツール12から真空ポンプ26に送信された信号と同じとすることができる。排除ツールコントローラ42は、処理ツール12から受信した信号を使用して処理ツールのステータスをモニタし、格納されたアルゴリズムに従ってこれらの信号に応答して排除ツール36のオペレーション特性又はステータスを調節するように構成することができる。
【0023】
図4と5に関連して、排除ツール36はまた、排除ツールコントローラ42がインタフェース50経由でポンプコントローラ28から信号を受信することを可能にするインタフェース48を有する。更に、これらのインタフェース48、50は、ケーブル又は他の物理的なコネクタを使用して互いに接続することができ、又はコントローラ28、42は、無線通信に対して構成することができる。それは、真空ポンプと排除ツールが他のオペレーション特性を容易にモニタすることを可能にすることができる。
【0024】
図1と5に示すように、排除ツールコントローラ42は、インタフェース52、例えばGEMS/SECSインタフェースを通じてシステムバス20に更に接続することができる。このインタフェース52は、排除ツール36が処理ツール12とホスト18の間のシステムバス20上で送信された信号をモニタすることを可能にし、インタフェース52は、モニタされた信号内に含まれた情報をコントローラ42に搬送するように構成されている。以下に説明するように、インタフェース52はまた、排除ツール36がそれ自体の処理ツール12の情報照会を作ることを可能にすることができる(許可された時に)。
【0025】
概略的には、排気システム24の構成要素のコントローラ28、42は、処理システムの他の構成要素から受信した信号内に含まれた情報を利用し、排除ツールコントローラ42の場合には、システムバス20上で送信された信号内に含まれた情報を利用して、コントローラのメモリの中にプログラムされた1つ又はそれよりも多くのアルゴリズムに従って、例えば、真空ポンプ26及び/又は排除ツール36のオペレーションを制御するための又はステータス警報を発生するための制御信号を発生させる。それは、排気システムの構成要素のオペレーション特性に基づくだけでなく、処理ツール12のステータス、オペレーション特性、及び/又は要件に基づいて、排気システム24のオペレーション状態を容易に制御することを可能にすることができる。
【0026】
第1の例は、真空ポンプ制御に関する図6に関連して示される。
【0027】
図6(a)は、化学気相蒸着チャンバを排気するのに使用された2つの真空ポンプのコントローラによってモニタされた、ある一定の期間、この例では6ヶ月の期間にわたる真空ポンプモータ出力の変動を示している。図6(a)の60で示すように、モータ出力の変動中にいくつかのピークがあり、それらは、例えば、ポンプの1つに詰まりによるポンピング機構上の問題があったことを指示していた可能性がある。これらのピークが発生した時に警報を発生するように構成することもできたが、チャンバが大気圧から排気された結果としてピークが発生し、その時にポンプの負荷が高くなり、従ってそのような警報が発生しなかった可能性がある。
【0028】
図6(b)は、ポンプによって排気された条件下でチャンバのステータスに関する情報を含むように修正された図6(a)と同じトレースを示している。ピーク1から4は、「ラフ化」中に、換言すれば、ルーチン的な予定された保守に続いてチャンバが大気圧から排気されている時にモータによって引き出されたポンプ出力の増加を示している。ラフ化が起こっていない時のトレース中の他方の主なピークでは、ポンプの詰まりによりポンプのうちの1台が故障していた。処理チャンバ内での処理中に故障が起きていたとしたらこれは大きな問題になった可能性がある。しかし、図6(b)の62で示された2つのピークが発生した時にポンプが取り替えられていたならば、64で示されたこれらのピークが所定の値、例えば2.5kWを超えてポンプの破滅的な故障が回避されていた可能性がある。
【0029】
これに鑑みて、図7は、ポンプ故障の徴候を検出するためにポンプコントローラ28によって使用されたアルゴリズムの例を示す流れ図である。70において、ポンプコントローラ28は、例えば、真空ポンプ26のモータ30によって引き出される流れをモニタすることによってポンプモータ出力をモニタする。コントローラは、72において、現在モータ出力が所定の値、図7に示す例では2.5kWを超えているか否かを連続して又は所定の間隔で判断する。72において、出力がこの所定の値未満の場合には、何も処置が施されない。しかし、出力がこの所定の値を超えていると判断された場合には、次に74において、コントローラは、インタフェース32、34経由で処理ツール12から受信した信号内に含まれた情報から処理チャンバ14が大気から排気されたか否かを判断する。もしそうであれば、次に何も処置が施されないが、その代わりに76で警報が発生される。
【0030】
このアルゴリズムにおける所定の値の正確な値は、処理ツール12によって実行される特定の処理次第で予め選択することができる。代替的に、ポンプコントローラ28は、各々がそれぞれの処理に関連して保存された所定の値のテーブルを含むことができ、適切な値は、例えばツール12からホスト18に送信されたガス流量データに関連して、システムバス20上で送信された信号から受信した情報に基づいてコントローラ28によって選択される。
【0031】
この例に関連して、ピークの高さは、ポンプ26の潜在的な故障を示すものとして選択されたが、代替的に又は追加的に、段階72においてそのようなピークの幅をそれぞれ所定の幅と比較することができたと考えられる。代替的に又は追加的に、ピークの周波数は、段階72において所定の周波数と比較することができたと考えられ、段階74において、コントローラ28は、処理ツール12がアイドルであったか否かを受信信号から判断し、ピークの周波数の増加は、ポンプの詰まりを示している。
【0032】
この例では、モータ出力の変動がポンプのモニタされるオペレーション特性として選択されたが、モニタすることができたオペレーション特性は、以下に限定されるものではないが、下記を含んでいる。
【0033】
・モータ出力
・ポンプ温度
・排気圧力
・ベアリング振動
以上のオペレーション特性のいずれかの変動として又はそれらのあらゆる組合せを使用して、ポンプの故障を予測することができると考えられる。
【0034】
モニタされた信号及び/又は受信信号に含まれた情報はまた、固定された期間ではなく、処理ツールの活動に基づいて排気システム24の構成要素に対する保守活動を予測するのに使用することができる。例えば、所定の処理ガス混合物の場合、Xリットルの処理ガスが流された後に真空ポンプの取り替えを必要とすると考えられること、及び排除ツール36は、Yリットルの処理ガスが流された後に予防的保守を要求すると考えられることを予測することが可能になる(以前の経験から)。ツール利用の変動性は、これらの保守活動を必要とする前の日数を変動させる可能性があり、従って、全ての計画された保守の実行が早すぎるか、又はより重大なことには遅すぎるという危険性がある。これらの活動をある一定の時間間隔で計画するよりも、これらの活動は、ツールがどれだけ使用されたかに基づいて時間調節することができる。
【0035】
ここで、排除ツールに関する例を図8に関連して示す。
【0036】
図8は、排除ツールコントローラ42によって使用され、保守を必要とする時を検出するアルゴリズムの例を示す流れ図である。この例では、排除ツール36は燃焼器であり、処理ガスは、InGaAlPのMOCVD成長で典型的に使用されるホスフィン、PH3を含有している。80において、排除ツールコントローラ42は、例えば、システムバス20上で搬送される信号からホスフィンの処理ツール12内への現在の流れの流量に関する情報を受信する。この情報から、排除ツールコントローラ42は、排除ツール36の以前の保守以来処理ツール12に流れたホスフィンの累積量を82において判断する。84において、排除ツールコントローラ42は、この累積量が所定の値、この例では20kgを超えているか否かを判断する。超えていない場合、何の処置も要求されないが、超えている場合には、警告が発生されてツールの保守が必要であるか又はすぐに必要とされることになると忠告する。
【0037】
このアルゴリズムでの所定の値の正確な値は、排除ツール36と同様に処理ツール12に流れている特定の処理ガス混合物の特性に従って予め選択される。代替的に、排除ツールコントローラ42は、各々がそれぞれの処理ガス混合物に関連して保存された所定の値のテーブルを含むことができると考えられ、適切な値は、例えば、ツール12からホスト18に送信されたガス流量データに関連して、システムバス20から受信した情報に基づいてコントローラ28によって選択される。
【0038】
モニタされた信号からコントローラ28、42によって受信された情報はまた、処理ツール12の現在の又は近々のステータスについてコントローラ28、42に警報を出すことができる。これから、処理ツール12によって要求がない時には、排気システム24を低電力消費モードにすることにより、電力の節約を行うことができる。例えば、処理チャンバ14のロードロックにウェーハがない場合、真空ポンプ26と排除ツール36を低電力消費モードにすることができ、ロードロックに活動が現れるとすぐに(すなわち、ウェーハが処理される前に)完全オペレーションモードに戻される。例えば、排除ツールに対して停止状態から完全実行状態を達成するために必要な時間は、典型的に数分である。しかし、ロードロック、移送チャンバを通して処理チャンバの中にウェーハを取り込むと、典型的には5分よりも長い時間を要する。従って、排除ツール36が「アイドルモード」の状態にされると、それは、ウェーハが最初に装填された時に処理ツール12からホストに渡された信号に含まれた情報を使用してライン上に戻すことができ、それによって処理チャンバ14内でウェーハの処置が開始される前に排気ガスを処理する準備が完了している。
【0039】
図1を再度参照すると、排気システムの構成要素のコントローラの様々なインタフェースはまた、信号を送信するように構成される。それは、排気システムの構成要素のステータス、オペレーション特性、及び/又は要件に基づいて処理ツール12のオペレーション状態を容易に制御することを可能にすることができる。
【0040】
図3から5に関連して、排除ツールコントローラ42のインタフェース52は、システムバス20上で処理ツール12に信号を送信するようにも構成される。これらの信号は、処理コントローラ16によって直接受信することができ、又はホスト18に直接送信することができ、このホストは、次に、排気システムから受信した信号内に含まれた情報を使用して処理ツール12に指令を送出する。更に、ポンプコントローラ28のインタフェース32と排除ツールコントローラ42のインタフェース44とは、両方とも処理コントローラ16のそれぞれのインタフェースに信号を逆に送信するように構成される。
【0041】
排気システム24の現在の及びより詳細なステータスを処理ツール12に提供することにより、システムバス20上で受信したステータス情報に応答して処理コントローラ16により適切な戦略をとることができる。図10は、交換又は保守のために構成要素がすぐに停止されることを警告する排気システムの構成要素から発生された警報に応答して、激しい停止が実行されるべきか否かを検出するために処理コントローラ16によって使用されるアルゴリズムの例を示す流れ図である。この警報は、図7と8に関連して前に説明したアルゴリズムの1つを使用して発生されたと考えられる。
【0042】
90において、処理コントローラ16は警報を受信する。警報は、真空ポンプ26又は排除ツール36から直接に又はシステムバス20から受信することができる。92において、処理コントローラ16は、処理ツールが現在ウェーハを処理しているか否かを判断する。処理していない場合には、次に94において、処理ツール12の激しい停止が実行される。それがウェーハを処理している場合には、次に96において、激しい停止が実行される前にウェーハの処理を完了させる。真空ポンプ26からの警報が十分に深刻である場合には、処理コントローラをプログラムし(残っている処理時間に応じて)、処理されているウェーハを失うのとポンプを破損させる危険性のどちらが費用効果があるかを判断することができる。
【0043】
排気システムから受信したステータス情報に応答して処理ツール12を迅速に停止すべきか否かの判断に加えて、排気システムから受信した信号により、処理ツール12の保守を排気システムの構成要素の保守及び/又は交換と同期させることができ、それによってシステム全体の故障時間を最小にしてウェーハの処理量を最大にすることができる。
【0044】
例えば、図8で説明した例に関連して、ホスフィンの1日平均消費量が計算され、排除ツール36によって消費されたホスフィンの総量が既知である場合、ホスフィンの20kgに達するまでの予測時間(日で)(すなわち、次の排除ツール保守までの時間)は、次の式によって与えられる。
次の保守までの時間=(20kg−最後の保守から消費したkgPH3)/(kgでの1日平均PH3消費量)
処理ツール12が保守を必要とすることになる時間のそれ自体の内部計算を有する処理コントローラ16にこの情報が戻された場合、コントローラ16は、処理ツール12と排除ツール36の保守を同期させることができる。それによって、年間数日のシステム停止時間の節約の可能性がある。
【0045】
以上は本発明の一実施形態を表すものであり、本明細書の特許請求の範囲によって規定された本発明の範囲から逸脱することなく他の実施形態が間違いなく当業者に想起されることは理解されるものとする。
【0046】
例えば、真空ポンプ26のコントローラ28はまた、システムバス20上で送信される信号をモニタするように配置することができる。これは、システムバス20上で送信された信号をモニタし、かつモニタされた信号内に情報を含む信号をコントローラ28に出力するパーソナルコンピュータなどを通じてコントローラ28のインタフェースをシステムバスに接続することによって達成することができる。
【0047】
別の代替案として、システムバス20を不要にすることができ、処理コントローラ16から出力された信号は、ポンプコントローラ28と排除ツールコントローラ42に直接送信される。
【符号の説明】
【0048】
10 処理システムネットワーク
12 処理ツール
20 システムバス
36 排除ツール
【技術分野】
【0001】
本発明は、処理システム、例えば半導体又はフラットパネルディスプレイ処理システムのオペレーションを制御する方法、及び実行された時にそのような半導体処理システムを制御するための操作を実行するプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体基板とフラットパネルディスプレイ装置の処理は、一般的に真空処理チャンバ内で実行される。処理チャンバのための排気システムは、典型的にいくつかの真空ポンプを含み、処理ガスの性質次第ではいくつかの排除ツールを含む。例えば、ポンプの速度を制御し、それによって電力消費量を低減するために、可変速度の真空ポンプに対するガス負荷のようなパラメータを使用することが米国特許第6,739,840号から公知である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許第6,739,840号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の少なくとも好ましい実施形態の目的は、処理システムのオペレーションを制御する改良された方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一態様では、本発明は、処理ツールと処理ツールのチャンバのための排気システムとを含む処理システム、例えば半導体処理システムのオペレーションを制御する方法を提供し、本方法は、処理ツールから送信された信号をモニタする段階と、モニタされた信号内に含まれた情報を利用して、排気システムの構成要素のオペレーション特性又はステータスに関する処理ツールのための情報を含む信号を発生させる段階と、発生した信号を送信する段階とを含む。
【0006】
別の態様では、本発明は、実行された時に処理ツールと処理ツールのための排気システムとを含む処理システムを制御するための操作を実行するプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な媒体を提供し、この操作は、処理ツールから送信された信号をモニタする段階と、モニタされた信号内に含まれた情報を利用して、排気システムの構成要素のオペレーション特性又はステータスに関する処理ツールのための情報を含む信号を発生させる段階と、発生した信号を送信する段階とを含む。
【0007】
コンピュータプログラムは、様々な信号担持媒体、例えば、読取専用メモリ装置又はフロッピー(登録商標)ディスク上に収容することができ、無線通信を含むコンピュータ又は電話ネットワーク経由のような通信媒体によってコンピュータに搬送することができる。
【0008】
本発明は、更に、処理ツールを含む処理システムのための排気システムを提供し、排気システムの構成要素の少なくとも1つ、例えば、真空ポンプ及び/又は排除ツールは、処理ツールから送信された信号をモニタするための手段と、モニタされた信号内に含まれた情報を利用して、その構成要素のオペレーション特性又はステータスに関する処理ツールのための情報を含む信号を発生させるための手段と、発生した信号を送信するための手段とを含む。
【0009】
本発明はまた、上述のような排気システムを含む半導体処理システムを提供する。
【0010】
ここで、本発明の好ましい特徴を添付図面を参照して単に例示的に以下に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】半導体製造システムネットワークの実施形態のブロック図である。
【図2a】処理チャンバのための排気システムの異なる実施形態の1つのブロック図である。
【図2b】処理チャンバのための排気システムの異なる実施形態の1つのブロック図である。
【図2c】処理チャンバのための排気システムの異なる実施形態の1つのブロック図である。
【図3】図1のネットワークの処理ツールのブロック図である。
【図4】図1のネットワークの真空ポンプのブロック図である。
【図5】図1のネットワークの排除ツールのブロック図である。
【図6a】処理チャンバを排気するのに使用される2つの真空ポンプに対する時間によるモータ出力の変化を示す図である。
【図6b】処理チャンバのステータスに関する情報を含むように修正された図6aと同じ変化を示す図である。
【図7】ポンプコントローラのアルゴリズムを示す流れ図である。
【図8】排除ツールコントローラのアルゴリズムを示す流れ図である。
【図9】処理ツールコントローラのアルゴリズムを示す流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1から5に関連して、処理システムのネットワーク10は、処理ツール12を含む。ツール12は、処理される基板を収容するための処理チャンバ14を含む。処理チャンバ14は、半導体処理のために使用されて少なくとも一時的に真空条件になるあらゆるタイプのチャンバとすることができる。例えば、処理チャンバ14は、エッチングチャンバ、蒸着チャンバ、イオン注入チャンバ、移送チャンバ、ロードロックチャンバ、又は配向チャンバなどのうちの1つとすることができる。
【0013】
ツール12は、典型的には、制御バルブ、アクチュエータ、及びモータのような様々な機械的構成要素を含む。例えば、ツール12は、1つ又はそれよりも多くの供給源からチャンバ14までのガスの供給を制御し、かつチャンバ14からの排出ガスの排気を制御するためのいくつかのバルブを含むことができる。処理コントローラ16は、このような機械的構成要素のオペレーションを制御するための制御信号を発生することによって処理チャンバ14内の処理を制御する。処理コントローラ16は、ツール12のオペレーションを制御することができるあらゆる装置とすることができ、典型的には、中央演算処理装置、サポート回路、及びツール12を操作するのに使用する1つ又はそれよりも多くのプログラムを格納するメモリを含む。
【0014】
処理ツール12は、システムバス20を通じてホストコンピュータ18に接続される。ホスト18は、コントローラ16に指令信号を送信することによってツール12を制御する。コントローラ16は、信号内で受信した命令を使用して、保存されたプログラムに従ってツールをオペレーションする。ツール12内に位置する検出器又はセンサなどは、処理パラメータ、例えば、チャンバ14内の圧力及び温度、ガス流量、及びチャンバ14の負荷条件などに関する信号を処理コントローラ16に対して出力し、コントローラ16は、それらから、ホスト18に戻されるステータス信号を発生させる。これらの信号により、ホスト18が指令に応答してツール12のオペレーション条件をモニタすることが可能になる。これらのステータス信号は、例えば、様々な警報、イベント、パラメータの更新、及びトリガなどを含むことができる。これらの信号から受信した情報から、ホスト18は、更に別の指令信号を発生させてそれらがコントローラ16に送信される。
【0015】
信号は、好ましくは、半導体産業で公知のGEM/SECSのような共通の規格に従ってシステムバス20上で送信される。GEM/SECS通信インタフェース22は、コントローラ16とホスト18の間をインタフェースで接続する。
【0016】
図2(a)から(c)は、処理チャンバ14を排気するための様々なシステムをブロック形態で示している。そのような排気システム24は、処理チャンバ14を排気するための典型的には少なくとも1つの真空ポンプ26を含む。真空ポンプ26は、あらゆる適切なタイプの真空ポンプ、例えば、互いに噛み合うロータを用いた単一又は複数段の容積移送式ポンプを含むことができる。ロータは、各段で同じタイプのプロフィールを有することができ、又は段毎にプロフィールを変えることができる。代替的に、真空ポンプ26は、ターボ分子ポンプ、ロータリーベーンポンプ、低温ポンプ、又は容積移送式ポンプを含むことができる。
【0017】
真空ポンプコントローラ28は、真空ポンプ26のオペレーションを制御する。例えば、コントローラ28は、モータ30から引き出される出力の量を制御するポンピング機構信号をオペレーションさせるためにモータ30に出力することによって真空ポンプ26のポンピング速度を制御するように構成することができる。モータ30に位置するセンサからコントローラ28に戻された信号により、コントローラ28がモータ30のステータスをモニタすることが可能になり、そこから、コントローラは、モータ30から供給された電圧の周波数のようなオペレーションパラメータを変えてポンピング機構の性能を最適化することができる。
【0018】
ポンプコントローラ28は、真空ポンプ26のオペレーションを制御することができるあらゆる装置とすることができ、典型的には、中央演算処理装置、サポート回路、及びプログラムされたメモリを含む。真空ポンプ26のオペレーション特性の制御は、予めプログラムされたルーチンに従って及び/又は外部制御信号に応答して実行することができる。図1、3、及び4を参照すると、この実施形態では、真空ポンプ26は、処理ツール12の処理コントローラ16によって発生した信号をインタフェース34経由で受信するためのインタフェース32を有する。これらのインタフェース32、34は、ケーブル又は他の物理的なコネクタを使用して互いに接続することができ、又はコントローラ16、28は、無線通信に対して構成することができる。これは、真空ポンプ26のインタフェース32が、処理ツール12のインタフェース34から処理ツール12のステータスを表示する信号を容易に受信することを可能にすることができる。これらの信号内に含まれる情報は、処理ツール12からホスト18に送信された信号に含まれる情報、例えば、処理チャンバ14内の圧力、ガス流量、及び/又は処理ツールの1つ又はそれよりも多くのバルブのステータスに関連する情報に類似とすることができる。真空ポンプ26のコントローラ28は、これらの受信信号から処理ツール12のステータスをモニタし、格納されたアルゴリズムに従ってポンピング速度のような真空ポンプの1つ又はそれよりも多くのオペレーション特性を調節するように構成されている。
【0019】
ポンプコントローラ28はまた、ポンプ内の温度のような真空ポンプのオペレーション特性をモニタし、これらのオペレーション特性が所定の値を超える場合は警報信号を発生するように構成することができる。
【0020】
半導体処理技術では、薄膜堆積、エッチング、及び表面洗浄のような処理のために典型的に様々なガスが使用される。これらのガス及びこれらの技術の副産物として形成されるガスの多くは、毒性、腐食性、又は可燃性ガスである。その結果、システムは、排出流から望ましくないガスを除去するために処理チャンバ14から排気される排出流を処理するための少なくとも1つの排除ツール36を含む。排除ツール36は、図2(a)に示すように真空ポンプ26の下流で又は図2(b)に示すように真空ポンプ26の上流で処理チャンバ14からの排出流を受け取り、例えば湿式洗浄法によって排出流中の望ましくないガスをより便利に廃棄することができる1つ又はそれよりも多くの化合物及び/又は大気中に排気することができる化合物に転換する。排除ツール36の特性は、処理チャンバ14から排気される排出流の組成に依存する。例えば、排除ツール36は、熱プロセスユニット(TPU)、発火調整システム、ガス反応コラム(GRC)、又は熱的又は非熱的プラズマ式排除装置などのような燃焼器を含むことができる。
【0021】
処理システムの排気システムは、真空ポンプと排除ツールに加えて他の構成要素を含むことができる。例えば、図2(c)に示すように、排気システムは、処理チャンバ14と真空ポンプ26に窒素のような不活性パージガスを供給するためのパージガス供給装置38、及び排気システムを通る排出ガス流量を制御するための1つ又はそれよりも多くのバルブ40を含むことができる。これらの構成要素のオペレーションは、それぞれのコントローラ(図示しない)により、又は処理ツール12、真空ポンプ26、及び排除ツール36の1つ又はそれよりも多くのコントローラによって制御することができる。排気システムの他の構成要素の例は、排出ガス中に含有された固体を捕捉するための水冷式静電気捕捉器を含む。
【0022】
排除ツールコントローラ42は、排除ツール36のオペレーションを制御する。コントローラ42は、典型的には、例えばツール36内で発生したプラズマを制御して調節し、ツール36のオンオフを切り換えてツールの保守の実行を可能にするためにツール36への電源を制御する。排除ツールコントローラ42は、排除ツール36のオペレーションを制御することができるあらゆる装置とすることができ、典型的には、中央演算処理装置、サポート回路、及びプログラムされたメモリを含む。排除ツール36のオペレーション特性の制御は、予めプログラムされたルーチンに従って及び/又は外部制御信号に応答して実行することができる。図1、3、及び5に関連して、この実施形態では、排除ツール36は、処理ツール12の処理コントローラ16によって発生した信号をインタフェース46経由で受信するためのインタフェース44を有する。これらのインタフェース44、46は、ケーブル又は他の物理的なコネクタを使用して互いに接続することができ、又はコントローラ16、42は、無線通信に対して構成することができる。それは、排除ツール36のインタフェース44が、処理ツール12のインタフェース46から処理ツール12のステータスを表示する信号を容易に受信することを可能にする。これらの信号は、処理ツール12から真空ポンプ26に送信された信号と同じとすることができる。排除ツールコントローラ42は、処理ツール12から受信した信号を使用して処理ツールのステータスをモニタし、格納されたアルゴリズムに従ってこれらの信号に応答して排除ツール36のオペレーション特性又はステータスを調節するように構成することができる。
【0023】
図4と5に関連して、排除ツール36はまた、排除ツールコントローラ42がインタフェース50経由でポンプコントローラ28から信号を受信することを可能にするインタフェース48を有する。更に、これらのインタフェース48、50は、ケーブル又は他の物理的なコネクタを使用して互いに接続することができ、又はコントローラ28、42は、無線通信に対して構成することができる。それは、真空ポンプと排除ツールが他のオペレーション特性を容易にモニタすることを可能にすることができる。
【0024】
図1と5に示すように、排除ツールコントローラ42は、インタフェース52、例えばGEMS/SECSインタフェースを通じてシステムバス20に更に接続することができる。このインタフェース52は、排除ツール36が処理ツール12とホスト18の間のシステムバス20上で送信された信号をモニタすることを可能にし、インタフェース52は、モニタされた信号内に含まれた情報をコントローラ42に搬送するように構成されている。以下に説明するように、インタフェース52はまた、排除ツール36がそれ自体の処理ツール12の情報照会を作ることを可能にすることができる(許可された時に)。
【0025】
概略的には、排気システム24の構成要素のコントローラ28、42は、処理システムの他の構成要素から受信した信号内に含まれた情報を利用し、排除ツールコントローラ42の場合には、システムバス20上で送信された信号内に含まれた情報を利用して、コントローラのメモリの中にプログラムされた1つ又はそれよりも多くのアルゴリズムに従って、例えば、真空ポンプ26及び/又は排除ツール36のオペレーションを制御するための又はステータス警報を発生するための制御信号を発生させる。それは、排気システムの構成要素のオペレーション特性に基づくだけでなく、処理ツール12のステータス、オペレーション特性、及び/又は要件に基づいて、排気システム24のオペレーション状態を容易に制御することを可能にすることができる。
【0026】
第1の例は、真空ポンプ制御に関する図6に関連して示される。
【0027】
図6(a)は、化学気相蒸着チャンバを排気するのに使用された2つの真空ポンプのコントローラによってモニタされた、ある一定の期間、この例では6ヶ月の期間にわたる真空ポンプモータ出力の変動を示している。図6(a)の60で示すように、モータ出力の変動中にいくつかのピークがあり、それらは、例えば、ポンプの1つに詰まりによるポンピング機構上の問題があったことを指示していた可能性がある。これらのピークが発生した時に警報を発生するように構成することもできたが、チャンバが大気圧から排気された結果としてピークが発生し、その時にポンプの負荷が高くなり、従ってそのような警報が発生しなかった可能性がある。
【0028】
図6(b)は、ポンプによって排気された条件下でチャンバのステータスに関する情報を含むように修正された図6(a)と同じトレースを示している。ピーク1から4は、「ラフ化」中に、換言すれば、ルーチン的な予定された保守に続いてチャンバが大気圧から排気されている時にモータによって引き出されたポンプ出力の増加を示している。ラフ化が起こっていない時のトレース中の他方の主なピークでは、ポンプの詰まりによりポンプのうちの1台が故障していた。処理チャンバ内での処理中に故障が起きていたとしたらこれは大きな問題になった可能性がある。しかし、図6(b)の62で示された2つのピークが発生した時にポンプが取り替えられていたならば、64で示されたこれらのピークが所定の値、例えば2.5kWを超えてポンプの破滅的な故障が回避されていた可能性がある。
【0029】
これに鑑みて、図7は、ポンプ故障の徴候を検出するためにポンプコントローラ28によって使用されたアルゴリズムの例を示す流れ図である。70において、ポンプコントローラ28は、例えば、真空ポンプ26のモータ30によって引き出される流れをモニタすることによってポンプモータ出力をモニタする。コントローラは、72において、現在モータ出力が所定の値、図7に示す例では2.5kWを超えているか否かを連続して又は所定の間隔で判断する。72において、出力がこの所定の値未満の場合には、何も処置が施されない。しかし、出力がこの所定の値を超えていると判断された場合には、次に74において、コントローラは、インタフェース32、34経由で処理ツール12から受信した信号内に含まれた情報から処理チャンバ14が大気から排気されたか否かを判断する。もしそうであれば、次に何も処置が施されないが、その代わりに76で警報が発生される。
【0030】
このアルゴリズムにおける所定の値の正確な値は、処理ツール12によって実行される特定の処理次第で予め選択することができる。代替的に、ポンプコントローラ28は、各々がそれぞれの処理に関連して保存された所定の値のテーブルを含むことができ、適切な値は、例えばツール12からホスト18に送信されたガス流量データに関連して、システムバス20上で送信された信号から受信した情報に基づいてコントローラ28によって選択される。
【0031】
この例に関連して、ピークの高さは、ポンプ26の潜在的な故障を示すものとして選択されたが、代替的に又は追加的に、段階72においてそのようなピークの幅をそれぞれ所定の幅と比較することができたと考えられる。代替的に又は追加的に、ピークの周波数は、段階72において所定の周波数と比較することができたと考えられ、段階74において、コントローラ28は、処理ツール12がアイドルであったか否かを受信信号から判断し、ピークの周波数の増加は、ポンプの詰まりを示している。
【0032】
この例では、モータ出力の変動がポンプのモニタされるオペレーション特性として選択されたが、モニタすることができたオペレーション特性は、以下に限定されるものではないが、下記を含んでいる。
【0033】
・モータ出力
・ポンプ温度
・排気圧力
・ベアリング振動
以上のオペレーション特性のいずれかの変動として又はそれらのあらゆる組合せを使用して、ポンプの故障を予測することができると考えられる。
【0034】
モニタされた信号及び/又は受信信号に含まれた情報はまた、固定された期間ではなく、処理ツールの活動に基づいて排気システム24の構成要素に対する保守活動を予測するのに使用することができる。例えば、所定の処理ガス混合物の場合、Xリットルの処理ガスが流された後に真空ポンプの取り替えを必要とすると考えられること、及び排除ツール36は、Yリットルの処理ガスが流された後に予防的保守を要求すると考えられることを予測することが可能になる(以前の経験から)。ツール利用の変動性は、これらの保守活動を必要とする前の日数を変動させる可能性があり、従って、全ての計画された保守の実行が早すぎるか、又はより重大なことには遅すぎるという危険性がある。これらの活動をある一定の時間間隔で計画するよりも、これらの活動は、ツールがどれだけ使用されたかに基づいて時間調節することができる。
【0035】
ここで、排除ツールに関する例を図8に関連して示す。
【0036】
図8は、排除ツールコントローラ42によって使用され、保守を必要とする時を検出するアルゴリズムの例を示す流れ図である。この例では、排除ツール36は燃焼器であり、処理ガスは、InGaAlPのMOCVD成長で典型的に使用されるホスフィン、PH3を含有している。80において、排除ツールコントローラ42は、例えば、システムバス20上で搬送される信号からホスフィンの処理ツール12内への現在の流れの流量に関する情報を受信する。この情報から、排除ツールコントローラ42は、排除ツール36の以前の保守以来処理ツール12に流れたホスフィンの累積量を82において判断する。84において、排除ツールコントローラ42は、この累積量が所定の値、この例では20kgを超えているか否かを判断する。超えていない場合、何の処置も要求されないが、超えている場合には、警告が発生されてツールの保守が必要であるか又はすぐに必要とされることになると忠告する。
【0037】
このアルゴリズムでの所定の値の正確な値は、排除ツール36と同様に処理ツール12に流れている特定の処理ガス混合物の特性に従って予め選択される。代替的に、排除ツールコントローラ42は、各々がそれぞれの処理ガス混合物に関連して保存された所定の値のテーブルを含むことができると考えられ、適切な値は、例えば、ツール12からホスト18に送信されたガス流量データに関連して、システムバス20から受信した情報に基づいてコントローラ28によって選択される。
【0038】
モニタされた信号からコントローラ28、42によって受信された情報はまた、処理ツール12の現在の又は近々のステータスについてコントローラ28、42に警報を出すことができる。これから、処理ツール12によって要求がない時には、排気システム24を低電力消費モードにすることにより、電力の節約を行うことができる。例えば、処理チャンバ14のロードロックにウェーハがない場合、真空ポンプ26と排除ツール36を低電力消費モードにすることができ、ロードロックに活動が現れるとすぐに(すなわち、ウェーハが処理される前に)完全オペレーションモードに戻される。例えば、排除ツールに対して停止状態から完全実行状態を達成するために必要な時間は、典型的に数分である。しかし、ロードロック、移送チャンバを通して処理チャンバの中にウェーハを取り込むと、典型的には5分よりも長い時間を要する。従って、排除ツール36が「アイドルモード」の状態にされると、それは、ウェーハが最初に装填された時に処理ツール12からホストに渡された信号に含まれた情報を使用してライン上に戻すことができ、それによって処理チャンバ14内でウェーハの処置が開始される前に排気ガスを処理する準備が完了している。
【0039】
図1を再度参照すると、排気システムの構成要素のコントローラの様々なインタフェースはまた、信号を送信するように構成される。それは、排気システムの構成要素のステータス、オペレーション特性、及び/又は要件に基づいて処理ツール12のオペレーション状態を容易に制御することを可能にすることができる。
【0040】
図3から5に関連して、排除ツールコントローラ42のインタフェース52は、システムバス20上で処理ツール12に信号を送信するようにも構成される。これらの信号は、処理コントローラ16によって直接受信することができ、又はホスト18に直接送信することができ、このホストは、次に、排気システムから受信した信号内に含まれた情報を使用して処理ツール12に指令を送出する。更に、ポンプコントローラ28のインタフェース32と排除ツールコントローラ42のインタフェース44とは、両方とも処理コントローラ16のそれぞれのインタフェースに信号を逆に送信するように構成される。
【0041】
排気システム24の現在の及びより詳細なステータスを処理ツール12に提供することにより、システムバス20上で受信したステータス情報に応答して処理コントローラ16により適切な戦略をとることができる。図10は、交換又は保守のために構成要素がすぐに停止されることを警告する排気システムの構成要素から発生された警報に応答して、激しい停止が実行されるべきか否かを検出するために処理コントローラ16によって使用されるアルゴリズムの例を示す流れ図である。この警報は、図7と8に関連して前に説明したアルゴリズムの1つを使用して発生されたと考えられる。
【0042】
90において、処理コントローラ16は警報を受信する。警報は、真空ポンプ26又は排除ツール36から直接に又はシステムバス20から受信することができる。92において、処理コントローラ16は、処理ツールが現在ウェーハを処理しているか否かを判断する。処理していない場合には、次に94において、処理ツール12の激しい停止が実行される。それがウェーハを処理している場合には、次に96において、激しい停止が実行される前にウェーハの処理を完了させる。真空ポンプ26からの警報が十分に深刻である場合には、処理コントローラをプログラムし(残っている処理時間に応じて)、処理されているウェーハを失うのとポンプを破損させる危険性のどちらが費用効果があるかを判断することができる。
【0043】
排気システムから受信したステータス情報に応答して処理ツール12を迅速に停止すべきか否かの判断に加えて、排気システムから受信した信号により、処理ツール12の保守を排気システムの構成要素の保守及び/又は交換と同期させることができ、それによってシステム全体の故障時間を最小にしてウェーハの処理量を最大にすることができる。
【0044】
例えば、図8で説明した例に関連して、ホスフィンの1日平均消費量が計算され、排除ツール36によって消費されたホスフィンの総量が既知である場合、ホスフィンの20kgに達するまでの予測時間(日で)(すなわち、次の排除ツール保守までの時間)は、次の式によって与えられる。
次の保守までの時間=(20kg−最後の保守から消費したkgPH3)/(kgでの1日平均PH3消費量)
処理ツール12が保守を必要とすることになる時間のそれ自体の内部計算を有する処理コントローラ16にこの情報が戻された場合、コントローラ16は、処理ツール12と排除ツール36の保守を同期させることができる。それによって、年間数日のシステム停止時間の節約の可能性がある。
【0045】
以上は本発明の一実施形態を表すものであり、本明細書の特許請求の範囲によって規定された本発明の範囲から逸脱することなく他の実施形態が間違いなく当業者に想起されることは理解されるものとする。
【0046】
例えば、真空ポンプ26のコントローラ28はまた、システムバス20上で送信される信号をモニタするように配置することができる。これは、システムバス20上で送信された信号をモニタし、かつモニタされた信号内に情報を含む信号をコントローラ28に出力するパーソナルコンピュータなどを通じてコントローラ28のインタフェースをシステムバスに接続することによって達成することができる。
【0047】
別の代替案として、システムバス20を不要にすることができ、処理コントローラ16から出力された信号は、ポンプコントローラ28と排除ツールコントローラ42に直接送信される。
【符号の説明】
【0048】
10 処理システムネットワーク
12 処理ツール
20 システムバス
36 排除ツール
【特許請求の範囲】
【請求項1】
処理ツールと該処理ツールのチャンバのための排気システムとを含む処理システムのオペレーションを制御する方法であって、
処理ツールから送信された信号をモニタする段階と、
前記モニタされた信号内に含まれた情報を利用して、排気システムの構成要素のオペレーション特性又はステータスに関する前記処理ツールのための情報を含む信号を発生させる段階と、
前記発生した信号を送信する段階と、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記信号は、格納されたアルゴリズムに従って発生されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記処理ツールは、システムバスに接続され、前記モニタされた信号は、該システムバス上で該処理ツールとホストコンピュータの間で送信されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記構成要素は、前記処理ツールと前記ホストコンピュータの間で送信される前記信号をモニタするように構成されていることを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記発生した信号は、前記ホストコンピュータに送信され、該ホストコンピュータは、該発生した信号内に含まれる情報を前記処理ツールに搬送することを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記構成要素は、前記発生した信号を前記システムバス上で前記ホストコンピュータに送信するように構成されていることを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記処理ツールは、前記発生した信号内の情報を利用して該処理ツールのオペレーション特性又はステータスを制御するように配置されていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
前記処理ツールは、格納されたアルゴリズムに従って制御されることを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記排気システムの前記構成要素は、排除ツールであることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
実行された時に処理ツールと該処理ツールのための排気システムとを含む処理システムを制御するための操作を実行するプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な媒体であって、
操作には、
処理ツールとホストコンピュータの間で送信された信号をモニタする段階と、
前記モニタされた信号内に含まれる情報を利用して、排気システムの構成要素のオペレーション特性又はステータスに関する前記処理ツールのための情報を含む信号を発生させる段階と、
前記発生した信号を送信する段階と、
が含まれる、
ことを特徴とする媒体。
【請求項11】
請求項10に記載のコンピュータ読み取り可能な媒体を含む処理システムにおける排気システムの構成要素。
【請求項12】
処理ツールを含む処理システムのための排気システムであって、
排気システムの構成要素の少なくとも1つが、
処理ツールから送信された信号をモニタするための手段と、
その構成要素のオペレーション特性又はステータスに関する前記処理ツールのための情報を含む信号を発生させるために、前記モニタされた信号内に含まれる情報を利用する手段と、
前記発生した信号を送信するための手段と、
を含む、
ことを特徴とするシステム。
【請求項13】
前記情報を利用する手段は、格納されたアルゴリズムに従って前記信号を発生させるように構成されていることを特徴とする請求項12に記載のシステム。
【請求項14】
前記モニタするための手段は、前記処理ツールに接続したシステムバス20上で該処理ツールとホストコンピュータの間で送信されている信号をモニタするように構成されていることを特徴とする請求項12又は請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
前記信号を送信するための手段は、該信号を前記ホストコンピュータに送信するように構成されていることを特徴とする請求項14に記載のシステム。
【請求項16】
前記信号を送信するための手段は、該信号を前記システムバス上で前記ホストコンピュータに送信するように構成されていることを特徴とする請求項15に記載のシステム。
【請求項17】
前記構成要素は、排除ツールであることを特徴とする請求項12から請求項16のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項18】
処理ツールと請求項12から請求項17のいずれか1項に記載の排気システムとを含む処理システムであって、
処理ツールが、発生された信号内の情報を利用してそのオペレーション特性又はステータスを制御するように配置されている、
ことを特徴とするシステム。
【請求項1】
処理ツールと該処理ツールのチャンバのための排気システムとを含む処理システムのオペレーションを制御する方法であって、
処理ツールから送信された信号をモニタする段階と、
前記モニタされた信号内に含まれた情報を利用して、排気システムの構成要素のオペレーション特性又はステータスに関する前記処理ツールのための情報を含む信号を発生させる段階と、
前記発生した信号を送信する段階と、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記信号は、格納されたアルゴリズムに従って発生されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記処理ツールは、システムバスに接続され、前記モニタされた信号は、該システムバス上で該処理ツールとホストコンピュータの間で送信されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記構成要素は、前記処理ツールと前記ホストコンピュータの間で送信される前記信号をモニタするように構成されていることを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記発生した信号は、前記ホストコンピュータに送信され、該ホストコンピュータは、該発生した信号内に含まれる情報を前記処理ツールに搬送することを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記構成要素は、前記発生した信号を前記システムバス上で前記ホストコンピュータに送信するように構成されていることを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記処理ツールは、前記発生した信号内の情報を利用して該処理ツールのオペレーション特性又はステータスを制御するように配置されていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
前記処理ツールは、格納されたアルゴリズムに従って制御されることを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記排気システムの前記構成要素は、排除ツールであることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
実行された時に処理ツールと該処理ツールのための排気システムとを含む処理システムを制御するための操作を実行するプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な媒体であって、
操作には、
処理ツールとホストコンピュータの間で送信された信号をモニタする段階と、
前記モニタされた信号内に含まれる情報を利用して、排気システムの構成要素のオペレーション特性又はステータスに関する前記処理ツールのための情報を含む信号を発生させる段階と、
前記発生した信号を送信する段階と、
が含まれる、
ことを特徴とする媒体。
【請求項11】
請求項10に記載のコンピュータ読み取り可能な媒体を含む処理システムにおける排気システムの構成要素。
【請求項12】
処理ツールを含む処理システムのための排気システムであって、
排気システムの構成要素の少なくとも1つが、
処理ツールから送信された信号をモニタするための手段と、
その構成要素のオペレーション特性又はステータスに関する前記処理ツールのための情報を含む信号を発生させるために、前記モニタされた信号内に含まれる情報を利用する手段と、
前記発生した信号を送信するための手段と、
を含む、
ことを特徴とするシステム。
【請求項13】
前記情報を利用する手段は、格納されたアルゴリズムに従って前記信号を発生させるように構成されていることを特徴とする請求項12に記載のシステム。
【請求項14】
前記モニタするための手段は、前記処理ツールに接続したシステムバス20上で該処理ツールとホストコンピュータの間で送信されている信号をモニタするように構成されていることを特徴とする請求項12又は請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
前記信号を送信するための手段は、該信号を前記ホストコンピュータに送信するように構成されていることを特徴とする請求項14に記載のシステム。
【請求項16】
前記信号を送信するための手段は、該信号を前記システムバス上で前記ホストコンピュータに送信するように構成されていることを特徴とする請求項15に記載のシステム。
【請求項17】
前記構成要素は、排除ツールであることを特徴とする請求項12から請求項16のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項18】
処理ツールと請求項12から請求項17のいずれか1項に記載の排気システムとを含む処理システムであって、
処理ツールが、発生された信号内の情報を利用してそのオペレーション特性又はステータスを制御するように配置されている、
ことを特徴とするシステム。
【図1】
【図2a】
【図2b】
【図2c】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6a】
【図6b】
【図7】
【図8】
【図9】
【図2a】
【図2b】
【図2c】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6a】
【図6b】
【図7】
【図8】
【図9】
【公開番号】特開2012−169643(P2012−169643A)
【公開日】平成24年9月6日(2012.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−85157(P2012−85157)
【出願日】平成24年4月4日(2012.4.4)
【分割の表示】特願2007−526529(P2007−526529)の分割
【原出願日】平成17年6月3日(2005.6.3)
【出願人】(507261364)エドワーズ リミテッド (85)
【公開日】平成24年9月6日(2012.9.6)
【国際特許分類】
【出願日】平成24年4月4日(2012.4.4)
【分割の表示】特願2007−526529(P2007−526529)の分割
【原出願日】平成17年6月3日(2005.6.3)
【出願人】(507261364)エドワーズ リミテッド (85)
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