説明

出力装置、出力情報送信装置、出力システム、及びプログラム

【課題】出力情報送信装置から印刷装置に送信する出力情報に、常にフォントデータを含める場合に比べて、出力情報送信装置から送信する出力情報のサイズを小さくする。
【解決手段】クライアント装置12は、フォントデータの取得先を示す取得先情報を含み、該フォントデータが表す文字画像を含む印刷画像を印刷するためのPDLデータを生成して印刷装置14に出力する。印刷装置14は、クライアント装置12から送信されたPDLデータを受信し、受信されたPDLデータに含まれる取得先情報が示す取得先からフォントデータを取得し、受信したPDLデータと取得したフォントデータを用いて印刷画像を印刷する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、出力装置、出力情報送信装置、出力システム、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、所定のプロトコルに応答してフォントデータを出力するサーバ装置と、印刷データを印刷出力する印刷装置と、データ処理装置とを、所定の通信媒体を介して通信可能に接続することにより構成され、前記データ処理装置は、所定のインタフェースを介して通信可能な印刷装置を制御する制御手段と、前記サーバ装置から所定のフォントデータをダウンロードして取得する取得手段と、前記取得手段により取得された前記所定のフォントデータと印刷データとに基づいて生成されるフォント印刷データを前記印刷装置に転送する転送手段とを備える印刷システムが開示されている。
【0003】
特許文献2には、ネットワークを介して外部装置から受信する印刷情報を解析して文字処理を行う文字処理装置であって、所定のフォントデータを記憶するフォント記憶手段と、前記フォント記憶手段に記憶される前記所定のフォントデータに基づいて出力可能なフォント名を管理する管理手段と、前記外部装置から受信される印刷情報の解析時に、前記管理手段に管理されている出力可能なフォント名と一致するフォントを外部フォント取得先から取得するフォント取得手段と、前記外部装置から受信される印刷情報の解析時に、前記管理手段に管理されている出力可能なフォント名と一致するフォントが前記印刷情報に指定されているかどうかをブロック単位に判定する判定手段と、前記判定手段により出力可能なフォント名と一致するフォントが前記印刷情報に指定されていると判定した場合に、前記フォント取得手段による前記印刷情報中で指定されている外部フォント取得先に対するフォント情報取得処理をスキップし、前記判定手段により出力可能なフォント名と一致するフォントが前記印刷情報に指定されていないと判定した場合に、前記印刷情報中で指定されている外部フォント取得先に対するフォント情報取得処理を実行するフォント取得制御手段と、を有する文字処理装置が開示されている。
【0004】
特許文献3には、通信可能な装置に所定のフォントをインストールさせる情報処理装置において、インストールの指示を受けたことに応じて、フォントの複数の制限事項を含む制限事項から所定の制限事項を参照する参照手段と、前記インストールの指示を受けたことに応じて参照された制限事項に基づくフォントのインストールの処理を行う処理手段とを有することを特徴とする情報処理装置が開示されている。
【0005】
特許文献4には、ワークステーションとネットワークプリンタとをネットワークで接続し、前記ワークステーションによって出力されるプリントデータを前記ネットワークプリンタによって受信して印刷するネットワークプリンタシステムにおいて、前記ネットワークに、前記ワークステーションによって使用される全てのプリンタフォント情報を登録する登録手段と、該手段に登録された各プリンタフォント情報の中から前記ネットワークプリンタによって問い合せがあったプリンタフォントに対応するプリンタフォント情報を前記ネットワークプリンタへ送信する送信手段とを有するフォントサーバを接続し、前記ネットワークプリンタに、前記ワークステーションから受信したプリントデータにより該ネットワークプリンタ内に存在しないプリンタフォントが指定されたとき、その指定されたプリンタフォントを前記フォントサーバに問い合せる問い合せ手段と、該手段によって問い合せたプリンタフォントに対応するプリンタフォント情報を前記フォントサーバから受信する受信手段と、該手段によって受信したプリンタフォント情報に基づいて前記プリントデータの印刷を行わせる制御手段とを設けたことを特徴とするネットワークプリンタシステムが開示されている。
【0006】
特許文献5には、所定の通信媒体を介して種々のデータ処理装置と印刷装置とが通信可能なサーバ装置であって、前記印刷装置より要求される出力すべきファイルの取得先情報と文字処理能力情報とを受信する受信手段と、前記受信手段により受信されるファイルの取得先情報に基づき前記要求されるファイルをいずれかのデータ処理装置から取得する取得手段と、前記取得手段により取得された前記出力すべきファイル中で指定されたフォント情報と前記文字処理能力情報とから転送すべき文字データとして前記ファイル中のテキストコードデータ、又は前記フォント情報に従い前記印刷装置から印刷可能に展開されたテキストイメージデータのいずれかを選択する選択手段と、前記選択手段により選択された前記テキストコードデータ或いは前記テキストイメージデータのいずれかを転送制御する制御手段と、を有するサーバ装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2001−14124号公報
【特許文献2】特開2003−15827号公報
【特許文献3】特開2004−110783号公報
【特許文献4】特開平8−329058号公報
【特許文献5】特開2001−337806号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、出力情報送信装置から出力装置に送信する出力情報に、常にフォントデータを含める場合に比べて、出力情報送信装置から送信する出力情報のサイズを小さくすることができる出力装置、出力情報送信装置、出力システム、及びプログラムを得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1の発明は、フォントデータの取得先を示す取得先情報を含み、前記フォントデータが表す文字画像を含む出力画像を出力するための出力情報を生成する生成手段、及び前記生成手段で生成された出力情報を送信する送信手段を備えた出力情報送信装置から送信された出力情報を受信する受信手段と、前記受信手段で受信された出力情報に含まれる前記取得先情報が示す取得先から前記フォントデータを取得する取得手段と、前記受信手段で受信された出力情報及び前記取得手段で取得されたフォントデータを用いて前記出力画像を出力する出力手段と、を備えた出力装置である。
【0010】
請求項2の発明は、請求項1に記載の出力装置において、前記出力情報送信装置は、前記取得手段で前記フォントデータを取得できない場合に前記取得先情報が示す取得先からフォントデータを取得する第2取得手段を更に備え、前記送信手段は更に前記第2取得手段で取得されたフォントデータを送信し、前記受信手段は、更に前記フォントデータを受信し、前記出力手段は、前記取得手段で前記フォントデータを取得できない場合には、前記受信手段で受信された前記出力情報及び前記フォントデータを用いて前記出力画像を出力するものである。
【0011】
請求項3の発明は、請求項1に記載の出力装置において、前記出力情報送信装置は、前記取得手段で前記フォントデータを取得できない場合に前記取得先情報が示す取得先からフォントデータを取得する第2取得手段、及び前記第2取得手段で取得したフォントデータ又は該第2取得手段で取得したフォントデータをラスタライズした画像データを含む第2出力情報を生成する第2生成手段を更に備え、前記送信手段は更に前記第2生成手段で生成された第2出力情報を送信し、前記受信手段は、更に前記第2出力情報を受信し、前記出力手段は、前記取得手段で前記フォントデータを取得できない場合には、前記受信手段で受信された前記第2出力情報を用いて前記出力画像を出力するものである。
【0012】
請求項4の発明は、請求項1に記載の出力装置において、前記出力画像に含まれる文字画像を表すフォントデータを代替する代替フォントデータを記憶した記憶手段を更に備え、前記出力手段は、前記取得手段で前記フォントデータを取得できない場合に、前記代替フォントデータを前記記憶手段から読み出して前記取得できないフォントデータの代わりに用いて前記出力画像を出力するものである。
【0013】
請求項5の発明は、請求項2〜請求項4のいずれか1項記載の出力装置において、前記フォントデータに付与されているライセンスにより、自装置での前記フォントデータの利用が制限されているか否かを判断する判断手段を更に備え、前記取得手段で前記フォントデータを取得できない場合には、前記判断手段により前記フォントデータの利用が制限されていると判断された場合を含むものである。
【0014】
請求項6の発明は、請求項1〜請求項5のいずれか1項記載の出力装置において、前記取得手段で取得されたフォントデータを記憶する取得データ記憶手段を更に備え、前記取得手段は、前記取得先情報が示す取得先から取得するフォントデータに相当するフォントデータが前記取得データ記憶手段に記憶されている場合には、前記取得先情報が示す取得先からフォントデータを取得する代わりに前記取得データ記憶手段からフォントデータを取得するものである。
【0015】
請求項7の発明は、請求項6に記載の出力装置において、前記取得手段で取得されたフォントデータに付与されているライセンスの内容に応じて、前記取得手段で取得されたフォントデータを自装置に記憶して前記出力画像の出力後も他の出力画像の出力に用いることが可能か否かを判断する第2判断手段と、前記第2判断手段により、前記取得手段で取得されたフォントデータを自装置に記憶して前記出力画像の出力後も他の出力画像の出力に用いることが可能であると判断された場合に、前記取得データ記憶手段に前記取得手段で取得されたフォントデータを記憶する記憶処理手段と、を更に含むものである。
【0016】
請求項8の発明は、フォントデータの取得先を示す取得先情報を含み、前記フォントデータが表す文字画像を含む出力画像を出力するための出力情報を生成する生成手段と、前記出力情報を受信する受信手段、前記受信手段で受信された出力情報に含まれる前記取得先情報が示す取得先から前記フォントデータを取得する取得手段、及び前記出力情報と前記取得手段で取得したフォントデータとを用いて前記出力画像を出力する出力手段を備えた出力装置に対して、前記生成手段で生成された出力情報を送信する送信手段と、を備えた出力情報送信装置である。
【0017】
請求項9の発明は、請求項8に記載の出力情報送信装置において、前記出力装置において前記送信した出力情報に含まれる取得先情報に基づいてフォントデータを取得できない場合に、前記取得先情報が示す取得先からフォントデータを取得する第2取得手段を更に備え、前記送信手段は、前記出力装置において前記送信した出力情報に含まれる取得先情報に基づいてフォントデータが取得できない場合には、前記第2取得手段により取得されたフォントデータを前記出力装置に送信し、前記出力装置の前記受信手段は、更に前記フォントデータを受信し、前記出力装置の前記出力手段は、前記取得手段で前記フォントデータを取得できない場合には、前記受信手段で受信された前記出力情報及び前記受信手段で受信された前記フォントデータを用いて前記出力画像を出力するものである。
【0018】
請求項10の発明は、請求項8に記載の出力情報送信装置において、前記出力装置において前記送信した出力情報に含まれる取得先情報に基づいてフォントデータを取得できない場合に、前記取得先情報が示す取得先からフォントデータを取得する第2取得手段と、
前記第2取得手段により取得されたフォントデータ又は前記第2取得手段により取得されたフォントデータをラスタライズした画像データを含む第2出力情報を生成する第2生成手段とを更に備え、前記送信手段は、前記出力装置において前記送信した出力情報に含まれる取得先情報に基づいてフォントデータが取得できない場合には、前記第2生成手段により生成された第2出力情報を送信し、前記出力装置の前記受信手段は、更に前記第2出力情報を受信し、前記出力装置の前記出力手段は、前記取得手段で前記フォントデータを取得できない場合には、前記受信手段で受信された前記第2出力情報を用いて前記出力画像を出力するものである。
【0019】
請求項11の発明は、フォントデータの取得先を示す取得先情報を含み、前記フォントデータが表す文字画像を含む出力画像を出力するための第1出力情報を生成する第1生成手段と、前記取得先情報が示す取得先から前記フォントデータを取得し、該取得したフォントデータを含み、前記出力画像を出力するための第2出力情報を生成する第2生成手段と、前記出力画像を出力する出力装置が、前記取得先情報に基づいて前記フォントデータを取得することが可能か否かを判断する判断手段と、前記判断手段により前記出力装置が前記取得先情報に基づいて前記フォントデータを取得することが可能であると判断された場合には、前記第1生成手段で生成された第1出力情報を送信し、前記判断手段により前記出力装置が前記取得先情報に基づいて前記フォントデータを取得することが不可能であると判断された場合には、前記第2生成手段で生成された第2出力情報を送信する送信手段と、を備えた出力情報送信装置である。
【0020】
請求項12の発明は、フォントデータの取得先を示す取得先情報を含み、前記フォントデータが表す文字画像を含む出力画像を出力するための第1出力情報を生成する第1生成手段と、前記取得先情報が示す取得先から前記フォントデータを取得し、該取得したフォントデータを含み、前記出力画像を出力するための第2出力情報を生成する第2生成手段と、前記取得先情報が示す取得先から前記フォントデータを取得し、該取得したフォントデータをラスタライズした画像データを含み、前記出力画像を出力するための第3出力情報を生成する第3生成手段と、前記出力画像を出力する出力装置が、前記取得先情報に基づいて前記フォントデータを取得することが可能か否か、及び前記出力装置が前記フォントデータをラスタライズすることが可能か否かを判断する判断手段と、前記判断手段により、前記出力装置が前記取得先情報に基づいて前記フォントデータを取得することが可能であり、前記フォントデータをラスタライズすることが可能であると判断された場合には、前記第1生成手段で生成された第1出力情報を送信し、前記判断手段により、前記出力装置が前記取得先情報に基づいて前記フォントデータを取得することが不可能であり、前記フォントデータをラスタライズすることが可能であると判断された場合には、前記第2生成手段で生成された第2出力情報を送信し、前記判断手段により、前記出力装置が前記フォントデータをラスタライズすることが不可能である場合には、前記出力装置が前記取得先情報に基づいて前記フォントデータを取得することが可能であるか否かによらず、前記第3生成手段で生成された第3出力情報を送信する送信手段と、を備えた出力情報送信装置である。
【0021】
請求項13の発明は、請求項11又は請求項12に記載の出力情報送信装置において、前記判断手段は、前記出力装置の機能及び前記フォントデータのライセンス情報の少なくとも一方に基づいて、前記判断を行う。
【0022】
請求項14の発明は、フォントデータの取得先を示す取得先情報を含み、前記フォントデータが表す文字画像を含む出力画像を出力するための出力情報を生成する生成手段、及び前記生成手段で生成された出力情報を送信する送信手段を備えた出力情報送信装置と、前記出力情報送信装置から送信された出力情報を受信する受信手段、前記受信手段で受信された出力情報に含まれる前記取得先情報が示す取得先から前記フォントデータを取得する取得手段、及び前記出力情報及び前記取得手段で取得したフォントデータを用いて前記出力画像を出力する出力手段を備えた出力装置と、を含む出力システムである。
【0023】
請求項15の発明は、コンピュータを、フォントデータの取得先を示す取得先情報を含み、前記フォントデータが表す文字画像を含む出力画像を出力するための出力情報を生成する生成手段と、前記生成手段で生成された出力情報を送信する送信手段とを備えた出力情報送信装置から送信された出力情報を受信する受信手段、前記受信手段で受信された出力情報に含まれる前記取得先情報が示す取得先から前記フォントデータを取得する取得手段、前記受信手段で受信された出力情報及び前記取得手段で取得されたフォントデータを用いて前記出力画像が出力されるように出力手段を制御する制御手段として機能させるためのプログラムである。
【0024】
請求項16の発明は、コンピュータを、フォントデータの取得先を示す取得先情報を含み、前記フォントデータが表す文字画像を含む出力画像を出力するための出力情報を生成する生成手段、及び前記出力情報を受信する受信手段と、前記受信手段で受信された出力情報に含まれる前記取得先情報が示す取得先から前記フォントデータを取得する取得手段と、前記出力情報と前記取得手段で取得したフォントデータとを用いて前記出力画像を出力する出力手段とを備えた出力装置に対して、前記生成手段で生成された出力情報を送信する送信手段、として機能させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0025】
請求項1に記載の発明によれば、出力情報送信装置から出力装置に送信する出力情報に、常にフォントデータを含める場合に比べて、出力情報送信装置から送信する出力情報のサイズを小さくすることができる。
【0026】
請求項2に記載の発明によれば、出力装置でフォントデータを取得できない場合でも、出力装置で該フォントデータが表す文字画像を含む出力画像を出力することができる。
【0027】
請求項3に記載の発明によれば、出力装置でフォントデータを取得できない場合でも、出力装置で該フォントデータが表す文字画像を含む出力画像を出力することができる。
【0028】
請求項4に記載の発明によれば、出力装置でフォントデータを取得できない場合でも、出力装置で代替フォントデータを用いて出力画像を出力することができる。
【0029】
請求項5に記載の発明によれば、フォントデータに付与されているライセンスに応じて適切に処理できる。
【0030】
請求項6に記載の発明によれば、フォントデータが出力装置以外の装置に記憶されており、常に取得先情報が示す取得先からフォントデータを取得する場合に比べて、取得する手間を省き短時間で出力できる。
【0031】
請求項7に記載の発明によれば、フォントデータに付与されているライセンスに応じて適切に処理できる。
【0032】
請求項8に記載の発明によれば、出力装置に送信する出力情報に、常にフォントデータを含める場合に比べて、出力装置に送信する出力情報のサイズを小さくすることができる。
【0033】
請求項9に記載の発明によれば、出力装置でフォントデータを取得できない場合でも、出力装置で該フォントデータが表す文字画像を含む出力画像を出力することができる。
【0034】
請求項10に記載の発明によれば、出力装置でフォントデータを取得できない場合でも、出力装置で該フォントデータが表す文字画像を含む出力画像を出力することができる。
【0035】
請求項11に記載の発明によれば、出力装置でフォントデータを取得できない場合でも、出力装置で該フォントデータが表す文字画像を含む出力画像を出力することができる。
【0036】
請求項12に記載の発明によれば、出力装置でフォントデータを取得できない場合或いはフォントデータをラスタライズできない場合でも、出力装置で該フォントデータが表す文字画像を含む出力画像を出力することができる。
【0037】
請求項13に記載の発明によれば、出力装置の機能、及びフォントデータに付与されているライセンスの少なくとも一方に応じて適切に処理できる。
【0038】
請求項14に記載の発明によれば、出力情報送信装置から出力装置に送信する出力情報に、常にフォントデータを含める場合に比べて、出力情報送信装置から送信する出力情報のサイズを小さくすることができる。
【0039】
請求項15に記載の発明によれば、出力情報送信装置から送信する出力情報に、常にフォントデータを含める場合に比べて、出力情報送信装置から送信する出力情報のサイズを小さくすることができる。
【0040】
請求項16に記載の発明によれば、出力装置に送信する出力情報に、常にフォントデータを含める場合に比べて、出力装置に送信する出力情報のサイズを小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】印刷システムの概略構成図である。
【図2】クライアント装置及びサーバ装置の構成の一例を示す図である。
【図3】印刷装置の構成の一例を示す図である。
【図4】第1の実施の形態に係るクライアント装置で実行される処理ルーチンの流れを示すフローチャートである。
【図5】第1の実施の形態に係る印刷装置で実行される処理ルーチンの流れを示すフローチャートである。
【図6】サーバ装置で実行される処理ルーチンの流れを示すフローチャートである。
【図7】第1の実施の形態に係るクライアント装置、印刷装置、及びサーバ装置の各々の動作を対応させたシーケンス図である。
【図8】第1の実施の形態の、クライアント装置、印刷装置、及びサーバ装置の各々において各処理ルーチンのプログラムを実行することにより、クライアント装置、印刷装置、サーバ装置に構築される概略的な機能構成を示す図である。
【図9】第2の実施の形態に係る印刷システムの概略構成図である。
【図10】第2の実施の形態に係るクライアント装置で実行される処理ルーチンの流れを示すフローチャートである。
【図11】第2の実施の形態に係る印刷装置で実行される処理ルーチンの流れを示すフローチャートであって、(A)は、フォント取得先情報に基づいてフォントデータ取得可能な印刷装置の処理ルーチンを示すフローチャートであり、(B)は、フォント取得先情報に基づいてフォントデータ取得不可能な印刷装置の処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図12】第2の実施の形態に係るクライアント装置、フォントデータ取得可能な印刷装置、及びサーバ装置の各々の動作を対応させたシーケンス図である。
【図13】第2の実施の形態に係るクライアント装置、フォントデータ取得不可能な印刷装置、及びサーバ装置の各々の動作を対応させたシーケンス図である。
【図14】第3の実施の形態に係るクライアント装置で実行される処理ルーチンの流れを示すフローチャートである。
【図15】第3の実施の形態に係る印刷装置で実行される処理ルーチンの流れを示すフローチャートである。
【図16】第3の実施の形態に係る、クライアント装置、フォントデータの取得が不可能な印刷装置、及びサーバ装置の各々の動作を対応させたシーケンス図である。
【図17】第4の実施の形態に係るクライアント装置で実行される処理ルーチンの流れを示すフローチャートである。
【図18】第4の実施の形態に係る印刷装置で実行される処理ルーチンの流れを示すフローチャートである。
【図19】第4の実施の形態において、印刷に使用するフォントデータのライセンスにより、印刷装置でのフォントデータの取得及びラスタライズが許可されている場合の、クライアント装置、印刷装置、及びサーバ装置の各々の動作を対応させたシーケンス図である。
【図20】第4の実施の形態において、印刷に使用するフォントデータのライセンスにより、印刷装置でのフォントデータの取得及びラスタライズが禁止されており、クライアント装置は許可されている場合の、クライアント装置、印刷装置、及びサーバ装置の各々の動作を対応させたシーケンス図である。
【図21】第5の実施の形態に係る印刷装置で実行される処理ルーチンの流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0042】
以下、図面を参照して、実施の形態について詳細に説明する。
【0043】
[第1の実施の形態]
【0044】
本実施の形態の印刷システム10は、図1に示すように、クライアント装置12、印刷装置14、及びサーバ装置16が互いに通信手段を介して接続されて構成されている。なお、通信手段は、公衆回線であってもよいし、インターネット、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等のネットワークであってもよい。また、通信手段を、無線の通信手段としてもよいし、有線の通信手段としてもよい。
【0045】
クライアント装置12は、アプリケーション等により作成された印刷画像をページ記述言語(PDL:Page Description Language)で記述した印刷データ(以下、PDLデータと称する)を作成して、印刷装置14に送信する。なお、印刷データ(PDLデータ)は、本発明の出力情報に相当する。
【0046】
印刷装置14は、クライアント装置12から受信したPDLデータに基づいて、印刷画像を用紙等の記録媒体に印刷する。
【0047】
サーバ装置16は、文字画像を表すフォントデータ(ここで、フォントデータは、ベクターデータとする)を記憶しており、フォントデータ要求があった場合には、該要求元に該当のフォントデータを送信する。
【0048】
図2は、クライアント装置12及びサーバ装置16の構成の一例を示す図である。
【0049】
本実施の形態のクライアント装置12及びサーバ装置16は、CPU(Central Processing Unit)20、ROM(Read Only Memory)22、RAM(Random Access Memory)24、HDD(Hard Disk Drive)26、UI(User Interface)28、及び通信IF(Interface)30がバス32を介して接続されて構成されている。
【0050】
CPU20は、ROM22やHDD26に記憶されているプログラムを実行し、自装置全体の動作を制御する。ROM22には、CPU20が実行するプログラム(クライアント装置12においては図4、サーバ装置16においては図6に示す処理ルーチンのプログラム等を含む)やCPU20の処理に必要な情報等が記憶されている。RAM24は、ワークメモリとして使用される。
【0051】
HDD26には、CPU20が実行するプログラム、様々な設定情報やファイルが記憶されている。なお、サーバ装置16のHDD26には、様々なフォントデータを記憶した記憶領域が設けられている。
【0052】
なお、CPU20が実行するプログラムを記憶するための記憶媒体は、HDD26やROM22に限定されない。例えば、フレキシブルディスクやDVDディスク、光磁気ディスクやUSBメモリ(ユニバーサルシリアルバスメモリ)等(不図示)であってもよいし、通信手段に接続された他の装置の記憶装置であってもよい。
【0053】
UI28は、表示装置及び操作装置から構成される。表示装置は、例えば、液晶ディスプレイ等により構成され、CPU20の制御により各種画像やメッセージ等を表示する。また、操作装置は、例えば、キーボードやマウス等により構成され、ユーザが操作装置を操作することより各種情報が指定される。
【0054】
通信IF30は、通信手段を介して他の装置と通信を行うためのインタフェースである。
【0055】
図3は、印刷装置14の構成の一例を示す図である。
【0056】
印刷装置14は、CPU(Central Processing Unit)40、ROM(Read Only Memory)42、RAM(Random Access Memory)44、通信IF(Interface)46、及び印刷部48がバス50を介して接続されて構成されている。
【0057】
CPU40は、ROM42に記憶されているプログラムを実行し、印刷装置14全体の動作を制御する。ROM42には、CPU40が実行するプログラムやCPU40の処理に必要な情報等が記憶されている。RAM44は、ワークメモリとして使用される。CPU40が実行するプログラムには、PDLデータをビットマップの画像データ(ラスターデータ)に展開するラスタライズ(レンダリングという場合もある)を行ったり、後述するフォントデータを取得したりする処理ルーチンのプログラム等も含まれる。
【0058】
なお、CPU40が実行するプログラムを記憶するための記憶媒体は、ROM42に限定されない。例えば、フレキシブルディスクやDVDディスク、光磁気ディスクやUSB(ユニバーサルシリアルバス)メモリ等(不図示)であってもよい。
【0059】
通信IF46は、通信手段を介して他の装置と通信を行うためのインタフェースである。
【0060】
印刷部48は、PDLデータをラスタライズして生成されたビットマップの画像データに基づいて、印刷画像を用紙等の記録媒体に印刷する。印刷方式は特に限定されず、例えば、電子写真方式で印刷するものであってもよいし、インクジェット方式で印刷するものであってもよい。
【0061】
次に、本実施の形態における作用を図4〜図7を用いて説明する。
【0062】
図4は、クライアント装置12で実行される処理ルーチンの流れを示すフローチャートである。本処理ルーチンのプログラムは、印刷画像を印刷させるための印刷指示が入力された場合に、クライアント装置12のCPU20により実行される。
図5は、印刷装置14で実行される処理ルーチンの流れを示すフローチャートである。本処理ルーチンのプログラムは、印刷装置14のCPU40により実行される。
図6は、サーバ装置16で実行される処理ルーチンの流れを示すフローチャートである。本処理ルーチンのプログラムは、サーバ装置16のCPU20により実行される。
図7は、クライアント装置12、印刷装置14、及びサーバ装置16の各々の動作を対応させたシーケンス図である。
【0063】
まず、クライアント装置12の動作について説明する。
【0064】
ステップ100では、印刷画像に含まれる文字画像を表すフォントデータの取得先を示す取得先情報(以下、フォント取得先情報と称する)を含めたPDLデータを作成する(図7(1)も参照。)。なお、印刷画像にフォントデータで表される文字以外の画像が含まれる場合には、該画像を印刷するためのベクターデータもPDLデータに含めて作成する。なお、フォントデータは、前述したようにサーバ装置16に記憶されている。従って、サーバ装置16内のフォントデータが記憶されている記憶領域を指定するURL(Uniform Resource Locator)及びフォント名(なお、URLを指定することでサーバ装置16からフォントデータを取得できる場合には、URLのみであってもよい。)をフォント取得先情報とすることができる。各フォントデータのフォント取得先情報は、フォントデータを識別するIDに対応付けて予めクライアント装置12のHDD26等に記憶されているものとする。フォント取得先情報を含むPDLデータのほうが、フォントデータ(或いはフォントデータをラスタライズしたラスターデータ)を含むPDLデータよりサイズが小さくなる。
【0065】
なお、例えば、周知のCCS3(Cascading Style Sheets 3、文書の体裁やデザインを指定する言語)で提供されているサービスの1つであるWebFonts(フォントデータをサーバ等に事前にアップロードしておき、該フォントデータを使用して文字画像を出力する仕組み)を用いる場合には、以下のデータを含むフォント参照情報が用いられる。
【0066】
・フォント名
・フォントデータの取得先を示すURL
・フォントサイズ
・ボールドやイタリックなどの書体属性
【0067】
従って、本実施の形態において、WebFontsを適用してPDLデータを作成する際には、上記フォント参照情報を含むPDLデータを作成する。ここでは、フォント参照情報に含まれるURLが上記フォント取得先情報となる。
【0068】
なお、複数種類のフォントデータが使用されて印刷される場合には、複数種類のフォントデータの各々のフォント取得先情報を含めたPDLデータを作成する。
【0069】
ステップ102では、上記生成したPDLデータを印刷装置14に送信する(図7(2)も参照。)。
【0070】
ステップ104では、印刷装置14からの印刷完了通知の受信待ちを行い、印刷完了通知を受信した場合には、本処理ルーチンを終了する(図7(7)も参照。)。
【0071】
次に、印刷装置14の動作について説明する。
【0072】
ステップ110では、クライアント装置12からPDLデータを受信したか否かを判断し、受信したと判断した場合には、ステップ112で、受信したPDLデータを解析して、PDLデータからフォント取得先情報を抽出する。
【0073】
ステップ114では、フォント取得先情報に基づいて、例えばHTTP通信により、フォントデータをサーバ装置16に要求する(図7(3)も参照。)。すなわち、フォント取得先情報を指定したフォントデータ要求をサーバ装置16に送信する。
【0074】
ステップ116では、サーバ装置16からフォントデータを受信したか否かを判断し、受信したと判断した場合には(図7(4)も参照。)、ステップ118に進み、受信したフォントデータのラスタライズを行うと共に、PDLデータに含まれる文字画像以外の画像を示すイメージデータ(このイメージデータもベクターデータである)のラスタライズを行って、ラスターデータを生成する。これにより、印刷部48での印刷処理に用いられるラスターデータが生成される(図7(5)も参照。)。
【0075】
ステップ120では、上記ラスタライズして得られたラスターデータを印刷部48に送出して、印刷部48に印刷処理を実行させる(図7(6)も参照。)。
【0076】
ステップ122では、印刷部48の印刷処理が完了した際に、印刷完了通知を上記PDLデータの送信元であるクライアント装置12に送信する(図7(7)も参照。)。
【0077】
次に、サーバ装置16の動作について説明する。
【0078】
ステップ130では、フォントデータ要求を受信したか否かを判断し、受信したと判断した場合には(図7(3)も参照。)、ステップ132に進み、フォントデータ要求に含まれるフォント取得先情報が示す取得先に格納されているフォントデータを読み出して、フォントデータ要求元に送信する(図7(4)も参照。)。
【0079】
図8は、クライアント装置12、印刷装置14、及びサーバ装置16の各々において上記処理ルーチンのプログラムを実行することにより、クライアント装置12、印刷装置14、サーバ装置16に構築される概略的な機能構成を示す図である。
【0080】
クライアント装置12は、PDLデータを作成するPDLデータ作成部60(上記ステップ100の処理に対応)と、PDLデータ送信部62(上記ステップ102に対応)とを備えている。
【0081】
印刷装置14は、クライアント装置12のPDLデータ送信部62により送信されたPDLデータを受信するPDLデータ受信部70(上記ステップ110に対応)と、PDLデータを解析するPDLデータ解析部72(上記ステップ112に対応)と、フォント取得先情報に基づいてサーバ装置16にフォントデータを要求して取得するフォントデータ取得部74(上記ステップ114に対応)と、フォントデータのラスタライズを含むPDLデータのラスタライズを行うラスタ処理部76(上記ステップ118に対応)と、印刷処理を実行する印刷部78(上記ステップ120に対応)とを備えている。
【0082】
サーバ装置16は、フォントデータが記憶されたフォントデータ記憶部80と、フォントデータ取得部74からのフォントデータ要求に応じてフォントデータ記憶部80からフォントデータを読み出して要求元に送信するフォントデータ送信部82(上記ステップ130,132に相当)とを備えている。
【0083】
なお、本実施の形態では、上記の各構成要素(フォントデータ記憶部80を除く)を、CPUがプログラムを実行することにより構築したが、それぞれの機能を有するハードウェアで構成してもよい。
【0084】
[第2の実施の形態]
【0085】
例えば、クライアント装置12と印刷装置14とが専用のケーブルで接続されており、印刷装置14がネットワーク機能を有しない場合や、ネットワーク機能を有してはいても、フォントデータを記憶するサーバ装置16が、印刷装置14が所属するネットワーク外部のネットワークに設置され、外部ネットワークへのアクセスが制限されている印刷装置14から外部サーバ装置16にアクセスできない場合など、印刷装置14でフォント取得先情報を含むPDLデータを受信しても、フォントデータを取得できない場合もある。
【0086】
本実施の形態では、こうした場合を想定して、予めクライアント装置12から印刷装置14に対して印刷装置14の機能を問い合せ、印刷装置14でフォントデータの取得が可能か否かを判断し、可能であると判断した場合には、フォント取得先情報を含むPDLデータを生成して印刷装置14に送信し、不可能であると判断した場合には、クライアント装置12側でフォント取得先情報に基づいてフォントデータを取得し、該フォントデータを含むPDLデータを作成して印刷装置14に送信する。以下、詳細に説明する。
【0087】
図9に示すように、本実施の形態では、印刷装置14には、サーバ装置16からフォントデータを取得可能な印刷装置14Aと、取得不可能な印刷装置14Bとがあるものとする。以下、印刷装置14Aと印刷装置14Bとを区別せずに説明する場合には、単に印刷装置14と呼称する。なお、クライアント装置12、印刷装置14A、14B、サーバ装置16のハードウェア構成であるが、印刷装置14Aの通信IF46が、サーバ装置16にアクセス可能なインタフェースであって、印刷装置14Bの通信IF46が、サーバ装置16にアクセス不能なインタフェースであること以外は、第1の実施の形態と同様の構成であるものとして、ここでは説明を省略する。
【0088】
次に、本実施の形態における作用を図10〜図13を用いて説明する。
【0089】
図10は、本実施の形態に係るクライアント装置12で実行される処理ルーチンの流れを示すフローチャートである。本処理ルーチンのプログラムは、印刷画像を印刷させるための印刷指示がユーザにより入力された場合に、クライアント装置12のCPU20により実行される。
【0090】
図11は、本実施の形態に係る印刷装置14で実行される処理ルーチンの流れを示すフローチャートであって、(A)は、フォント取得先情報に基づいてフォントデータ取得可能な印刷装置14Aの処理ルーチンを示すフローチャートであり、(B)は、フォント取得先情報に基づいてフォントデータ取得不可能な印刷装置14Bの処理ルーチンを示すフローチャートである。各処理ルーチンのプログラムは、各印刷装置14A、14BのCPU40により実行される。
【0091】
図12は、クライアント装置12、印刷装置14A、及びサーバ装置16の各々の動作を対応させたシーケンス図である。
図13は、クライアント装置12、印刷装置14B、及びサーバ装置16の各々の動作を対応させたシーケンス図である。
【0092】
まず、クライアント装置12の動作について説明する。
【0093】
ステップ200では、まず、PDLデータを送信する送信先の印刷装置14に対して、機能の問い合せを送信する(図12(1)、図13(1)も参照。)。
【0094】
ステップ202では、問い合せ結果の受信待ちを行い、受信されたと判断した場合には、ステップ204に進み、PDLデータの送信先の印刷装置14が、フォント取得先情報に基づいてサーバ装置16からフォントデータを取得することが可能か否かを判断する。例えば、印刷装置14から受信した問い合せ結果が、印刷装置14がネットワーク機能を有しないことを示していた場合等には、フォントデータ取得不可能と判断し、ステップ204で否定判定する(図13(2)も参照。)。また、印刷装置14から受信した問い合せ結果が、印刷装置14がネットワーク機能を有していることを示していた場合等には、フォントデータ取得可能と判断し、ステップ204で肯定判定する(図12(2)も参照。)。
【0095】
ステップ204で肯定判定した場合には、ステップ206に進む。
【0096】
ステップ206では、印刷画像に含まれる文字画像を表すフォントデータのフォント取得先情報を含めたPDLデータを作成する(図12(3)も参照。)。
【0097】
ステップ214では、上記生成したPDLデータを印刷装置14に送信する(図12(4)も参照。)。
【0098】
ステップ216では、印刷装置14からの印刷完了通知の受信待ちを行い、印刷完了通知を受信した場合には、本処理ルーチンを終了する(図12(9)も参照。)。
【0099】
一方、ステップ204で否定判定した場合には、ステップ208に進む。
ステップ208では、印刷画像に含まれる文字画像を表すフォントデータのフォント取得先情報に基づいて、例えばHTTP通信により、フォントデータをサーバ装置16に要求する(図13(3)も参照。)。すなわち、フォント取得先情報を指定したフォントデータ要求をサーバ装置16に送信する。
【0100】
ステップ210では、サーバ装置16からフォントデータを受信したか否かを判断し、受信したと判断した場合には(図13(4)も参照。)、ステップ212に進み、受信したフォントデータを含めたPDLデータを作成し(図13(5)も参照。)、ステップ214に進む。
【0101】
ステップ214では、上記生成したPDLデータを印刷装置14に送信する(図13(6)も参照。)。
【0102】
ステップ216では、印刷装置14からの印刷完了通知の受信待ちを行い、印刷完了通知を受信した場合には、本処理ルーチンを終了する(図13(9)も参照。)。
【0103】
次に、印刷装置14の動作について説明する。
【0104】
まず、図11(A)を参照して、フォント取得先情報に基づいてフォントデータ取得可能な印刷装置14Aの動作について説明する。
【0105】
ステップ240では、クライアント装置12から機能の問い合せを受信したか否かを判断する。クライアント装置12から機能の問い合せを受信したと判断した場合には(図12(1)も参照。)、ステップ242で、自装置の機能を示す情報を問い合せ結果としてクライアント装置12に送信する(図12(2)も参照。)。該情報には、自装置がネットワーク機能を有するか否か等、自装置の機能を示す情報であって、フォントデータ取得先情報に基づいてサーバ装置16からフォントデータの取得が可能か否かの判断が可能な機能の情報等が含まれる。
【0106】
ステップ244では、クライアント装置12からPDLデータを受信したか否かを判断する。前述したように、印刷装置14Aは、フォント取得先情報に基づいてフォントデータを取得可能な印刷装置14であり、上記ステップ242の問い合せ結果送信により、クライアント装置12では、ステップ204で肯定判定するため、フォント取得先情報を含むPDLデータを作成し、印刷装置14Aに送信するが、このPDLデータが印刷装置14Aで受信される(図12(3)(4)も参照。)。
【0107】
ステップ244で肯定判断した後、ステップ246で、受信したPDLデータを解析して、PDLデータからフォント取得先情報を抽出する。
【0108】
ステップ248では、フォント取得先情報に基づいて、例えばHTTP通信により、フォントデータをサーバ装置16に要求する(図12(5)も参照。)。
【0109】
ステップ250では、サーバ装置16からフォントデータを受信したか否かを判断し、受信したと判断した場合には(図12(6)も参照。)、ステップ252に進み、受信したフォントデータのラスタライズを行うと共に、PDLデータに含まれる文字画像以外の画像を示すイメージデータのラスタライズを行って、ラスターデータを生成する(図12(7)も参照。)。
【0110】
ステップ254では、上記ラスタライズして得られたラスターデータを印刷部48に送出して、印刷部48に印刷処理を実行させる(図12(8)も参照。)。
【0111】
ステップ256では、印刷部48の印刷処理が完了した際に、印刷完了通知を上記PDLデータの送信元であるクライアント装置12に送信する(図12(9)も参照。)。
【0112】
次に、図11(B)を参照して、フォント取得先情報に基づいてフォントデータ取得不可能な印刷装置14Bの動作について説明する。
【0113】
ステップ280では、クライアント装置12から機能の問い合せを受信したか否かを判断する。クライアント装置12から機能の問い合せを受信したと判断した場合には(図13(1)も参照。)、ステップ282で、自装置の機能を示す情報を問い合せ結果としてクライアント装置12に送信する(図13(2)も参照。)。
【0114】
ステップ284では、クライアント装置12からPDLデータを受信したか否かを判断する。前述したように、印刷装置14Bは、フォント取得先情報に基づいてフォントデータを取得不可能な印刷装置14であり、上記ステップ282の問い合せ結果送信により、クライアント装置12では、ステップ204で否定判定するため、クライアント装置12側でフォント取得先情報に基づいてフォントデータを取得し、該フォントデータを含むPDLデータを作成し、印刷装置14Aに送信するが、このPDLデータが印刷装置14Bで受信される(図13(3)〜(6)も参照。)。
【0115】
ステップ284で肯定判断した後、ステップ286で、受信したPDLデータを解析する。
【0116】
ステップ288では、PDLデータに含まれるフォントデータのラスタライズを行うと共に、PDLデータに含まれる文字画像以外の画像を示すイメージデータのラスタライズを行って、ラスターデータを生成する(図13(7)も参照。)。
【0117】
ステップ290では、上記ラスタライズして得られたラスターデータを印刷部48に送出して、印刷部48に印刷処理を実行させる(図13(8)も参照。)。
【0118】
ステップ292では、印刷部48の印刷処理が完了した際に、印刷完了通知を上記PDLデータの送信元であるクライアント装置12に送信する(図13(9)も参照。)。
【0119】
なお、本実施の形態では、機能構成図は省略するが、本実施の形態のクライアント装置12の機能構成は、図8で示した第1の実施の形態におけるクライアント装置12に、印刷装置14がフォントデータを取得可能か判断する判断部と、フォントデータ取得部と、フォントデータを含むPDLデータを作成する第2のPDLデータ作成部が設けられているものとする。また、印刷装置14は、その機能に応じて、フォントデータ取得部74が設けられている場合もあれば、設けられていない場合もある。
【0120】
本実施の形態では、印刷装置14でフォントデータを取得できない場合に、フォントデータをクライアント装置12側で取得して、フォントデータを含むPDLデータを作成して印刷装置14に送信する例について説明したが、例えば、クライアント装置12側でフォントデータを取得した後、これをラスタライズしたフォントのラスターデータをフォントデータの代わりにPDLデータに含めて印刷装置14に送信するようにしてもよい。この場合には、印刷装置14側では、フォント以外のイメージデータをラスタライズして、印刷画像全体のラスターデータを生成して印刷する。
【0121】
また、本実施の形態では、印刷装置14がネットワーク機能を有していない場合等に、印刷装置14でフォント取得先情報に基づいたフォントデータの取得が不可能であると判断する場合について説明したが、例えば、フォントデータのフォーマットが新しいため、印刷装置14のラスタライズ機能が該フォーマットに対応しておらず印刷装置14でラスタライズすることができない場合もある。このような場合も、印刷装置14の機能を確認して、ネットワーク機能だけでなく、印刷装置14のラスタライズ機能が、印刷画像に含まれる文字画像のフォントデータのフォーマットに対応するか否かを判断して、PDLデータを作成するようにしてもよい。
【0122】
より具体的には、印刷装置14が、ネットワーク機能を有し、且つフォントデータをラスタライズできるのであれば、フォント取得先情報を含むPDLデータを作成して送信し、印刷装置14が、ネットワーク機能を有さず、且つフォントデータをラスタライズできるのであれば、クライアント装置12側でフォントデータを取得して、フォントデータを含むPDLデータを作成して送信し、印刷装置14が、ネットワーク機能を有さず、且つフォントデータをラスタライズできないのであれば、クライアント装置12側でフォントデータを取得して、フォントデータをラスタライズしたラスターデータを含むPDLデータを作成して送信するようにしてもよい。また、印刷装置14が、ネットワーク機能を有していても、フォントデータをラスタライズできないのであれば、クライアント装置12側でフォントデータを取得して、フォントデータをラスタライズしたラスターデータを含むPDLデータを作成して送信するようにしてもよい。
【0123】
また、本実施の形態では、クライアント装置12で印刷指示を受けた後に印刷装置14の機能を問い合せているが、クライアント装置12に印刷装置14が接続されたときに、問い合せるようにしてもよいし、印刷装置14に格納されているソフトウェアのアップロードや新規機能追加時など、印刷装置14の機能が変更されたときに、印刷装置14からクライアント装置12に自装置の機能を通知するようにし、クライアント装置12はこれを記憶しておき、印刷指示を受けたときに、記憶内容を確認して、印刷装置14でフォントデータの取得が可能か否か等を判断するようにしてもよい。
【0124】
また、印刷装置14がフォントデータ取得可能か否かに応じて、作成するPDLデータの形式を切り替えるようにしてもよい。例えば、印刷装置14がフォントデータの取得が可能である場合には、フォント取得先情報(WebFontsでは、上記フォント参照情報)の記述に適したPDL形式でPDLデータを作成して送信し、印刷装置14がフォントデータの取得が不可能である場合には、フォントデータを組み込むのに適したPDL形式でPDLデータを作成して送信する。
【0125】
また、本実施の形態では、印刷装置14の機能に応じてPDLデータを作成する例について説明したが、印刷装置14の機能だけでなく、フォントデータに付与されているライセンスの内容に応じてPDLデータを作成するようにしてもよい。すなわち、印刷装置14の機能及びライセンスの内容の少なくとも一方に応じて、PDLデータを作成するようにしてもよい。ライセンスの内容に応じたPDLデータの作成については、第4の実施の形態で詳細に説明する。また、印刷装置14の機能及びライセンスの内容の双方に基づいて、PDLデータを作成する場合には、機能及びライセンスのそれぞれにおいて、印刷装置14でフォントデータが取得可能かを判断し、機能及びライセンスの少なくとも一方により、取得が不可能であれば、取得不可能と判断し、機能及びライセンスの双方により、取得が可能であれば、取得可能と判断する。ラスタライズの判断も同様である。
【0126】
[第3の実施の形態]
【0127】
第2の実施の形態では、クライアント装置12でPDLデータを作成する前に、印刷装置14に対して機能の問い合せを行って、フォント取得先情報を含むPDLデータを作成するか、又はフォントデータを含むPDLデータを作成するようにしたが、本実施の形態では、該問い合せを行わずに、まずフォント取得先情報を含むPDLデータを印刷装置14に送り、印刷装置14側でフォントデータの取得ができなかった場合に、今度はフォントデータを含むPDLデータを作成して送信し、印刷装置14に印刷を行わせる例について説明する。
【0128】
なお、本実施の形態において、クライアント装置12、印刷装置14(印刷装置14A、14B)、サーバ装置16のハードウェア構成は、第2の実施の形態と同様であるため、説明を省略する。
【0129】
次に、本実施の形態における作用を図14〜図16を用いて説明する。
【0130】
図14は、本実施の形態に係るクライアント装置12で実行される処理ルーチンの流れを示すフローチャートである。本処理ルーチンのプログラムは、印刷画像を印刷させるための印刷指示がユーザにより入力された場合に、クライアント装置12のCPU20により実行される。
【0131】
図15は、本実施の形態に係る印刷装置14で実行される処理ルーチンの流れを示すフローチャートであって、フォント取得先情報に基づいてフォントデータ取得可能な印刷装置14A、及びフォント取得先情報に基づいてフォントデータ取得不可能な印刷装置14Bの各々に共通する処理ルーチンのフローチャートである。
【0132】
図16は、クライアント装置12、印刷装置14B、及びサーバ装置16の各々の動作を対応させたシーケンス図である。
【0133】
なお、フォント取得先情報に基づいてフォントデータを取得可能な印刷装置14Aに対してPDLデータを送信する場合は、第1の実施の形態で説明した図7と同じシーケンスになるため、図示を省略する。
【0134】
まず、クライアント装置12の動作について説明する。
【0135】
ステップ300では、印刷画像に含まれる文字画像を表すフォントデータのフォント取得先情報を含めたPDLデータを作成する(図7(1)、図16(1)も参照。)。
【0136】
ステップ302では、上記生成したPDLデータを印刷装置14に送信する(図7(2)、図16(2)も参照。)。
【0137】
ステップ304では、PDLデータを送信してから予め定められた時間が経過するまでに、印刷装置14からフォントデータ取得失敗通知(以下、取得失敗通知)を受信したか否かを判断する。上記予め定められた時間が経過するまでに印刷装置14から取得失敗通知を受信しなかった場合には、ステップ304で否定判断し、ステップ314に進む。ステップ314では、印刷装置14からの印刷完了通知の受信待ちを行い、印刷完了通知を受信した場合には、本処理ルーチンを終了する(図7(7)も参照。)。
【0138】
一方、ステップ304で肯定判断した場合には(図16(5)も参照。)、ステップ306に進む。
【0139】
ステップ306では、印刷画像に含まれる文字画像を表すフォントデータのフォント取得先情報に基づいて、例えばHTTP通信により、フォントデータをサーバ装置16に要求する(図16(6)も参照。)。
【0140】
ステップ308では、サーバ装置16からフォントデータを受信したか否かを判断し、受信したと判断した場合には(図16(7)も参照。)、ステップ310に進み、受信したフォントデータを含めたPDLデータを作成し(図16(8)も参照。)、ステップ312に進む。
【0141】
ステップ312では、上記ステップ310で生成したPDLデータを印刷装置14に送信する(図16(9)も参照。)。
【0142】
ステップ314では、印刷装置14からの印刷完了通知の受信待ちを行い、印刷完了通知を受信した場合には、本処理ルーチンを終了する(図16(12)も参照。)。
【0143】
次に、印刷装置14の動作について説明する。
【0144】
ステップ320では、クライアント装置12からPDLデータを受信したか否かを判断する。ステップ320で肯定判断した場合には(図7(2)、図16(2)も参照。)、ステップ322で、受信したPDLデータを解析する。
【0145】
ステップ324では、上記受信したPDLデータにフォント取得先情報が含まれているか否かを判断する。ステップ324で、PDLデータにフォント取得先情報が含まれていると判断した場合には、ステップ326に進み、PDLデータに含まれるフォント取得先情報に基づいて、フォントデータをサーバ装置16に要求する(図7(3)、図16(3)も参照。)。
【0146】
ステップ328では、フォントデータの受信が成功したか否かを判断し、成功したと判断した場合には(図7(4)も参照。)、ステップ330に進み、受信したフォントデータのラスタライズを行うと共に、PDLデータに含まれる文字画像以外の画像を示すイメージデータのラスタライズを行って、ラスターデータを生成する(図7(5)も参照。)。なお、取得成功した場合に、取得成功通知をクライアント装置12に送信するようにしてもよい。これにより、上記予め定められた時間経過しなくても、クライアント装置12において上記ステップ304で否定判断できる。
【0147】
ステップ332では、上記ラスタライズして得られたラスターデータを印刷部48に送出して、印刷部48に印刷処理を実行させる(図7(6)も参照。)。
【0148】
ステップ334では、印刷部48の印刷処理が完了した際に、印刷完了通知を上記PDLデータの送信元であるクライアント装置12に送信する(図7(7)も参照。)。
【0149】
一方、ステップ328で、フォントデータの受信が失敗したと判断した場合には(図16(4)も参照。)、ステップ336に進み、フォントデータ取得失敗通知をクライアント装置12に送信し(図16(5)も参照。)、本処理ルーチンを終了する。これにより、クライアント装置12では、上記ステップ304で肯定判断されるため、クライアント装置12側でフォントデータを取得して(図16(6)、(7)も参照。)、該取得したフォントデータを含むPDLデータを作成し(図16(8)も参照。)、印刷装置14に送信する(図16(9)も参照。)。一方、印刷装置14では図15に示す処理ルーチンが再度開始され、ステップ320で肯定判断され、且つステップ324で否定判断されることとなる。すなわち、失敗通知送信後に受信したPDLデータは、フォントデータを含むPDLデータであるため、ステップ324では、PDLデータにフォント取得先情報が含まれていないと判断される。
【0150】
ステップ324での否定判断後は、ステップ330に進み、PDLデータに含まれるフォントデータのラスタライズを行うと共に、PDLデータに含まれる文字画像以外の画像を示すイメージデータのラスタライズを行って、ラスターデータを生成する(図16(10)も参照。)。
【0151】
ステップ332では、上記ラスタライズして得られたラスターデータを印刷部48に送出して、印刷部48に印刷処理を実行させる(図16(11)も参照。)。
【0152】
ステップ334では、印刷部48の印刷処理が完了した際に、印刷完了通知を上記PDLデータの送信元であるクライアント装置12に送信する(図16(12)も参照。)。
【0153】
なお、本実施の形態でも、機能構成図は省略するが、本実施の形態のクライアント装置12の機能構成は、図8で示した第1の実施の形態におけるクライアント装置12に、フォントデータの取得が失敗したか否かを判断する判断部と、フォントデータ取得部と、フォントデータを含むPDLデータを作成する第2のPDLデータ作成部が設けられているものとする。また、印刷装置14は、その機能に応じて、フォントデータ取得部74が設けられている場合もあれば、設けられていない場合もある。
【0154】
なお、本実施の形態では、印刷装置14でフォントデータを取得できなかった場合に、フォントデータをクライアント装置12側で取得して、フォントデータを含むPDLデータを作成して印刷装置14に送信する例について説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、フォントデータを含むPDLデータではなく、フォントデータそのものを印刷装置14に送信するようにしてもよい。フォントデータ以外のイメージデータについては、既に受信済みのPDLデータに含まれているため、これを用いてラスタライズし、フォントデータについては、クライアント装置12から送信されたフォントデータをラスタライズして用いることで、印刷画像を印刷するためのラスターデータが生成される。
【0155】
また、印刷装置14でフォントデータを取得できなかった場合に、例えば、クライアント装置12側でフォントデータを取得した後、これをラスタライズしたフォントのラスターデータをフォントデータの代わりにPDLデータに含めて印刷装置14に送信するようにしてもよい。この場合には、印刷装置14側では、フォント以外のイメージデータをラスタライズして、印刷画像全体のラスターデータを生成して印刷する。或いは、印刷装置14でフォントデータを取得できなかった場合に、クライアント装置12で取得したフォントデータをラスタライズし、該ラスタライズしたラスターデータそのものを印刷装置14に送信するようにしてもよい。フォントデータ以外のイメージデータについては、既に受信済みのPDLデータに含まれているため、これを用いてラスタライズし、フォントデータについては、クライアント装置12から送信されたラスタライズ後のラスターデータを用いることで、印刷画像を印刷するためのラスターデータが生成される。
【0156】
また、このようにクライアント装置12側でフォントデータのラスタライズを行うように構成した場合には、印刷装置14でフォントデータの取得ができても、フォントデータのフォーマットが新しいため、印刷装置14でラスタライズすることができない場合にも対応可能となる。すなわち、印刷装置14でフォントデータの取得ができても、印刷装置14でラスタライズすることができない場合も、ラスタライズできないことを示す失敗通知(或いは取得失敗通知と共通の失敗通知としてもよい)をクライアント装置12に送信することで、クライアント装置12がフォントデータをラスタライズしたラスターデータを含むPDLデータを作成して、印刷装置14に送信する(或いは該ラスターデータそのものを送信する)ため、印刷装置14で該フォントデータのフォントを使用した印刷がなされる。
【0157】
なお、本実施の形態でも、第2の実施の形態で説明したように、フォント取得先情報を含むPDLデータを作成するときのフォーマット(PDL形式)と、フォントデータ或いはフォントデータをラスタライズしたラスターデータを含むPDLデータを作成するときのPDL形式を切り替えるようにしてもよい。
【0158】
また、第2の実施の形態において、印刷装置14がフォントデータの取得ができない場合には、印刷装置14にネットワーク機能が設けられていない場合や、外部のサーバ装置16にアクセスできない場合等を例に挙げて説明したが、本実施の形態でも、それらの場合にはもちろん印刷装置14でフォントデータの取得できないため、ステップ336で取得失敗通知が送信されることとなるが、その他、フォントデータに設定されているライセンスにより印刷装置14でサーバ装置16からフォントデータを取得できない場合もある。
【0159】
フォントデータに設定されるライセンスの具体例は、後述する第4の実施の形態で詳細に説明するが、フォントデータに設定されているライセンスにより印刷装置14にフォントデータの取得が許可されていない場合や、印刷装置14でフォントデータをラスタライズすることが許可されていない場合もある。従って、サーバ装置16側でライセンスの内容を確認し、フォントデータの要求を受けても、ライセンスにより取得やラスタライズが許可されている装置にのみフォントデータを送信するようにし、許可されていない装置にはフォントデータを送信しないようにサーバ装置16を構成し、クライアント装置12及び印刷装置14については、本実施の形態で説明した処理ルーチン(図14,図15)を実行させることで、ライセンス内容に対応した処理が可能となる。
【0160】
また、印刷装置14でフォントデータの取得が失敗した場合には、代替フォントデータを使用するようにしてもよい。具体的には、代替フォントデータを、予め印刷装置14にプリンタフォントとして事前に記憶しておく。印刷装置14は、フォントデータの取得が失敗した場合には、該印刷装置14に予め記憶されている代替フォントデータを読み出して用いるようにする。
【0161】
代替フォントデータを用いることにより、例えば、印刷装置14だけでなく、クライアント装置12への転送も許可されていないライセンスや、表示目的ならばフォントデータを使用できるが、印刷目的では使用できない、等のような制限が付されたライセンスがフォントデータに設定されている場合にも、代替フォントデータを使用して印刷することができる。
【0162】
[第4の実施の形態]
【0163】
クライアント装置12へのフォントデータの転送やクライアント装置12でのフォントデータのラスタライズは許可されているが、印刷装置14へのフォントデータの転送が許可されていない、或いは印刷装置14でのフォントデータのラスタライズが許可されていないライセンスが設定されているフォントデータもある。
【0164】
例えば、フォントデータのファウンダリ(権利者)と、印刷装置14のメーカとがライセンス契約を結び、該契約を結んだメーカの印刷装置14であれば、フォントデータを取得(ダウンロード)或いはラスタライズできるが、それ以外の印刷装置14はダウンロード及びラスタライズできない等の場合もある。更にまた、印刷装置14については、そうした制限があるものの、クライアント装置12については、そうした制限がない場合もある。このようにフォントデータに設定されているライセンスの内容に応じて、フォントデータを取得する装置を切り替え、PDLデータを作成して送信するようにしてもよい。
【0165】
クライアント装置12、印刷装置14、サーバ装置16のハードウェア構成は、第1の実施の形態と同様の構成であるものとして、ここでは説明を省略する。
【0166】
また、本実施の形態では、印刷装置14にライセンス内容を確認する確認部を設け、該確認に応じて、印刷装置14からクライアント装置12に対してPDLデータを再作成する依頼を送信するようにシステムを構成した。ライセンスの情報は、フォントデータに対してフォントデータに関する情報を記述したメタデータを付加し、メタデータにライセンス情報を記載し、フォントデータとメタデータとをひとまとまりのフォントファイルとしてサーバ装置16のフォントデータ記憶部に格納しておくことで管理する。印刷装置14は、このメタデータを確認して、フォントデータに設定されているライセンスから、自装置がフォントデータを取得できない或いはラスタライズできないと判断した場合には、クライアント装置12にPDLデータを再作成するように依頼する。
【0167】
次に、本実施の形態における作用を図17〜図20を用いて詳細に説明する。なお、ここでは、フォントデータのクライアント装置12への転送及びクライアント装置12でのフォントデータのラスタライズが許可されている場合の作用を説明する。
【0168】
図17は、本実施の形態に係るクライアント装置12で実行される処理ルーチンの流れを示すフローチャートである。本処理ルーチンのプログラムは、印刷画像を印刷させるための印刷指示がユーザにより入力された場合に、クライアント装置12のCPU20により実行される。
【0169】
図18は、本実施の形態に係る印刷装置14で実行される処理ルーチンの流れを示すフローチャートである。本処理ルーチンのプログラムは、各印刷装置14のCPU40により実行される。
【0170】
図19は、印刷に使用するフォントデータのライセンスにより、印刷装置14でのフォントデータの取得及びラスタライズが許可されている場合の、クライアント装置12、印刷装置14、及びサーバ装置16の各々の動作を対応させたシーケンス図である。
【0171】
図20は、印刷に使用するフォントデータのライセンスにより、印刷装置14でのフォントデータの取得及びラスタライズが禁止されており、クライアント装置12は許可されている場合の、クライアント装置12、印刷装置14、及びサーバ装置16の各々の動作を対応させたシーケンス図である。
【0172】
まず、クライアント装置12の動作について説明する。
【0173】
ステップ400では、印刷画像に含まれる文字画像を表すフォントデータのフォント取得先情報を含めたPDLデータを作成する(図19(1)、図20(1)も参照。)。
【0174】
ステップ402では、上記生成したPDLデータを印刷装置14に送信する(図19(2)、図20(2)も参照。)。
【0175】
ステップ404では、PDLデータを送信してから予め定められた時間が経過するまでに印刷装置14からPDLデータの作成依頼を受信したか否かを判断する。ここで、PDLデータの作成依頼を受信したと判断した場合には(図20(6)も参照。)、ステップ406で、該依頼にフォントデータのラスタライズ依頼が含まれているか否かを判断する。ステップ406でフォントデータのラスタライズ依頼が含まれていると判断した場合には、印刷装置14では、フォントデータの取得もラスタライズもできないと判断して、ステップ408に進む。
【0176】
ステップ408では、印刷画像に含まれる文字画像を表すフォントデータのフォント取得先情報に基づいて、例えばHTTP通信により、フォントデータをサーバ装置16に要求する(図20(7)も参照。)。
【0177】
ステップ410では、サーバ装置16からフォントデータを受信したか否かを判断し、受信したと判断した場合には(図20(8)も参照。)、ステップ412に進み、受信したフォントデータをラスタライズする。
【0178】
ステップ414では、フォントデータをラスタライズし(図20(9)も参照。)、ラスタライズした結果(フォントのラスターデータ)を含むPDLデータを作成し(図20(10)も参照。)、ステップ416に進む。
【0179】
ステップ416では、上記ステップ414で生成したPDLデータを印刷装置14に送信する(図20(11)も参照。)。
【0180】
ステップ418では、印刷装置14からの印刷完了通知の受信待ちを行い、印刷完了通知を受信した場合には、本処理ルーチンを終了する(図20(14)も参照。)。
【0181】
また、ステップ406で、フォントデータのラスタライズ依頼が含まれていないと判断した場合には、印刷装置14では、フォントデータの取得はできないがラスタライズはできると判断して、ステップ420に進む。
【0182】
ステップ420では、印刷画像に含まれる文字画像を表すフォントデータのフォント取得先情報に基づいて、例えばHTTP通信により、フォントデータをサーバ装置16に要求する。
【0183】
ステップ422では、サーバ装置16からフォントデータを受信したか否かを判断し、受信したと判断した場合には、ステップ424に進み、受信したフォントデータを含むPDLデータを作成し、ステップ416に進む。
【0184】
ステップ416では、上記ステップ424で生成したPDLデータを印刷装置14に送信する。
【0185】
ステップ418では、印刷装置14からの印刷完了通知の受信待ちを行い、印刷完了通知を受信した場合には、本処理ルーチンを終了する。
【0186】
また、ステップ404で、PDLデータを送信してから予め定められた時間が経過するまでに、PDLデータ作成依頼を受信しなかった場合には、印刷装置14では、フォントデータの取得及びラスタライズの双方が可能であると判断し、ステップ404で否定判断され、ステップ418に進み、印刷装置14からの印刷完了通知の受信待ちを行い、印刷完了通知を受信した場合には、本処理ルーチンを終了する(図19(10)も参照。)。
【0187】
次に、印刷装置14の動作について説明する。
【0188】
ステップ440では、クライアント装置12からPDLデータを受信したか否かを判断する。ステップ440で肯定判断した場合には(図19(2)、図20(2)も参照。)、ステップ442で、受信したPDLデータを解析する。
【0189】
ステップ444では、上記受信したPDLデータに含まれているフォント取得先情報が示す取得先に格納されているフォントデータのメタデータをサーバ装置16に要求する(図19(3)、図20(3)も参照。)。
【0190】
ステップ446で、メタデータを受信したか否かを判断する。ステップ446でメタデータを受信したと判断した場合には(図19(4)、図20(4)も参照。)、ステップ448で、メタデータに含まれるライセンス情報を参照して、自装置がフォントデータの取得が可能か(自装置に対するフォントデータの転送が許可されているか)を判断する(図19(5)、図20(5)も参照。)。
【0191】
ステップ448で、フォントデータの取得が可能であると判断した場合には、次に、ステップ450で、自装置でフォントデータのラスタライズが可能か否かを判断する(図19(5)、図20(5)も参照。)。ステップ450で、フォントデータのラスタライズが可能であると判断した場合には、ステップ452で、PDLデータに含まれるフォント取得先情報に基づいて、例えばHTTP通信により、フォントデータをサーバ装置16に要求する(図19(6)も参照。)。なお、ステップ450で肯定判断した場合に、ライセンスOK通知をクライアント装置12に送信するようにしてもよい。これにより、上記予め定められた時間経過しなくても、クライアント装置12において上記ステップ404で否定判断できる。
【0192】
ステップ454では、サーバ装置16からフォントデータを受信したか否かを判断し、受信したと判断した場合には(図19(7)も参照。)、ステップ456で、受信したフォントデータのラスタライズを行うと共に、PDLデータに含まれる文字画像以外の画像を示すイメージデータのラスタライズを行って、ラスターデータを生成する(図19(8)も参照。)。
【0193】
ステップ458では、上記ラスタライズして得られたラスターデータを印刷部48に送出して、印刷部48に印刷処理を実行させる(図19(9)も参照。)。
【0194】
ステップ460では、印刷部48の印刷処理が完了した際に、印刷完了通知を上記PDLデータの送信元であるクライアント装置12に送信する(図19(10)も参照。)。
【0195】
一方、ステップ448で、フォントデータの取得が不可能であると判断した場合には、次に、ステップ462に進み、自装置でフォントデータのラスタライズが可能か否かを判断する(図19(5)、図20(5)も参照。)。ステップ462で、フォントデータのラスタライズが不可能であると判断した場合には、ステップ464に進む。また、ステップ450で、フォントデータのラスタライズが不可能であると判断した場合も、ステップ464に進む。
【0196】
すなわち、本実施の形態では、自装置でフォントデータの取得が可能か否かによらず、フォントデータのラスタライズが不可能であれば、ステップ464に進む。
【0197】
ステップ464では、PDLデータの作成依頼をクライアント装置12に送信する(図20(6)も参照。)。この依頼には、フォントデータのラスタライズ依頼を含めるものとする。これにより、クライアント装置12側では、図17のステップ404及びステップ406で肯定判断され、フォントデータをラスタライズした結果であるラスターデータを含むPDLデータが作成され(図20(7)〜(10)も参照。)、印刷装置14に送信される(図20(11)も参照。)。
【0198】
続いて、ステップ466では、クライアント装置12からのPDLデータの受信待ちを行い、PDLデータがクライアント装置12から受信された場合には、ステップ466では肯定判断されて、ステップ468に進む。
【0199】
ステップ468では、PDLデータに含まれる文字画像以外の画像を示すイメージデータのラスタライズを行って、該PDLデータに含まれるフォントのラスターデータを含む、印刷画像のラスターデータを生成する(図20(12)も参照。)。
【0200】
ステップ458では、上記ラスタライズして得られたラスターデータを印刷部48に送出して、印刷部48に印刷処理を実行させる(図20(13)も参照。)。
【0201】
ステップ460では、印刷部48の印刷処理が完了した際に、印刷完了通知を上記PDLデータの送信元であるクライアント装置12に送信する(図20(14)も参照。)。
【0202】
また、ステップ462で、自装置でフォントデータのラスタライズが可能であると判断した場合には、ステップ470で、PDLデータの作成依頼をクライアント装置12に送信する。この依頼には、フォントデータのラスタライズ依頼を含めないものとする。これにより、クライアント装置12側では、図17のステップ404で肯定判断されるがステップ406で否定判断されるため、フォントデータを含むPDLデータが作成され、印刷装置14に送信される。
【0203】
続いて、ステップ472では、クライアント装置12からのPDLデータの受信待ちを行い、PDLデータがクライアント装置12から受信された場合には、ステップ472では肯定判断されて、ステップ474に進む。
【0204】
ステップ474では、PDLデータに含まれるフォントデータのラスタライズを行うと共に、PDLデータに含まれる文字画像以外の画像を示すイメージデータのラスタライズを行って、ラスターデータを生成し、ステップ458に進む。ステップ458、460の処理は上記と同様であるため説明を省略する。
【0205】
なお、本実施の形態では、印刷装置14がライセンス情報に応じて、PDLデータ作成依頼を送信するようにしたが、フォントデータ取得失敗通知を送信するようにしてもよい。そして、フォントデータ取得失敗通知を受信したクライアント装置12は、印刷装置14でフォントデータのラスタライズが可能か否かにかかわらず、フォントデータを取得して、該フォントデータのラスタライズを行ってPDLデータに含めて印刷装置14に送信するようにしてもよい。
【0206】
また、本実施の形態では、ライセンスにより印刷装置14でのフォントデータの利用が制限されている(取得及びラスタライズの少なくとも一方が禁止されている)場合に、クライアント装置12にPDLデータを再作成させる例について説明したが、ここでも、PDLデータの代わりに、フォントデータそのものを印刷装置14に送信してもよいし、印刷装置14側でラスタライズできない場合には、フォントデータをラスタライズしたラスターデータそのものを印刷装置14に送信するようにしてもよい。
【0207】
なお、本実施の形態では、フォントデータのライセンス情報をフォントデータに付加されたメタデータに含めて管理する例について説明したが、これに限定されず、例えば、フォントデータ或いはフォント名とライセンス情報とを対応付けたテーブルをサーバ装置16に記憶しておき、印刷装置14からフォント取得先情報が指定されたライセンス情報要求をサーバ装置16に送信し、サーバ装置16は該ライセンス情報要求に応じてフォントデータに対応付けられたライセンス情報をテーブルから読み出して印刷装置14に送信するようにしてもよい。また、該テーブルを印刷装置14に記憶しておき、印刷装置14が該記憶内容を確認して、ライセンスを確認してもよい。
【0208】
更にまた、クライアント装置12に該テーブルを記憶し、クライアント装置12がフォントデータのライセンス情報をPDLデータの作成前に確認して、該確認結果に応じたPDLデータを作成し、印刷装置14に送信するようにしてもよい。すなわち、印刷画像の印刷に用いるフォントデータのライセンス情報が、印刷装置14でフォントデータの取得が可能で且つラスタライズ可能であることを示していた場合には、フォント取得先情報を含むPDLデータを作成して印刷装置14に送信し、ライセンス情報が、印刷装置14でフォントデータの取得が不可能で且つラスタライズ可能であることを示していた場合には、フォントデータをクライアント装置12側で取得してフォントデータを含むPDLデータを作成して印刷装置14に送信し、ライセンス情報が、印刷装置14でラスタライズ不可能であることを示していた場合には、フォントデータの取得可否に関わらずフォントデータをラスタライズしたラスターデータを含むPDLデータを作成して印刷装置14に送信する。
【0209】
また、上記テーブルはサーバ装置16の記憶手段に格納しておき、クライアント装置12が、PDLデータを作成する前に、サーバ装置16に対してメタデータ(ライセンス情報)を要求してクライアント装置12側でフォントデータのライセンス内容を確認し、確認内容に応じて、上記と同様にPDLデータを作成して送信するようにしてもよい。また、クライアント装置12が、PDLデータを作成する前に、サーバ装置16に対してライセンス情報の内容確認を要求し、サーバ装置16にライセンスの確認をさせ、サーバ装置16から送信された確認結果に応じて、上記と同様にPDLデータを作成して送信するようにしてもよい。
【0210】
また、上記テーブルをサーバ装置16の記憶手段に格納しておき、サーバ装置16自身が印刷装置14からフォントデータの取得要求を受信した際に、ライセンス内容を確認し、ライセンスにより印刷装置14でのフォントデータの利用が制限(取得及びラスタライズの少なくとも一方が制限)されていれば、サーバ装置16から、ライセンスにより制限されている旨の通知を印刷装置14に送信するようにし、印刷装置14でのフォントデータの利用が制限されていなければ、フォントデータの取得要求に応じてフォントデータをサーバ装置16から印刷装置14に送信するようにしてもよい。
【0211】
また、これに限定されず、例えば、印刷装置14から、印刷装置14を識別する識別情報をサーバ装置16に送信し、サーバ装置16は、該識別情報に応じてライセンス内容を確認し、該確認結果を印刷装置14に送信するようにしてもよい。なお、サーバ装置16には、予め、フォントデータ(フォント取得先情報、フォント名であってもよい)と識別情報とライセンスの内容とを対応付けたテーブルを記憶しておくようにする。
【0212】
なお、識別情報としては、例として以下の情報が挙げられる。
・印刷装置14のIPアドレス等の、ネットワークアドレス情報、
・印刷装置14の製造番号等の、装置固有の情報
・印刷装置14のメーカを特定する情報(メーカー識別情報)
・ライセンス内容に応じて印刷装置14に予め付与されるライセンスキー番号、或いはライセンスキーファイル等
【0213】
また、印刷装置14は、自装置の識別情報だけでなく、クライアント装置12の識別情報もサーバ装置16に送信して、サーバ装置16に、どちらの装置でフォントデータの取得が可能か、或いはラスタライズが可能かを確認させ、サーバ装置16から確認結果を受信するようにしてもよい。これに応じて、自装置で取得及びラスタライズが可能ならば、自装置で取得及びラスタライズを行い、自装置では取得及びラスタライズは不可能だが、クライアント装置12で可能であれば、クライアント装置12で取得及びラスタライズが行われるようにクライアント装置12に通知して、フォントデータをラスタライズしたラスターデータを含むPDLデータを再作成させて送信させるようにしてもよい。
【0214】
また、クライアント装置12が、PDLデータを作成する前に、自装置を識別する識別情報と、PDLデータを送信する送信先の印刷装置14の識別情報とをサーバ装置16に送信して、サーバ装置16に、どちらの装置でフォントデータの取得が可能か、或いはラスタライズが可能かを確認させ、サーバ装置16から確認結果を受信するようにしてもよい。これに応じて、PDLデータを作成するようにしてもよい。PDLデータの作成方法は、上記と同様であるため説明を省略する。
【0215】
なお、クライアント装置12の識別情報の例として、以下の情報が挙げられる。
・クライアント装置12のIPアドレス等の、ネットワークアドレス情報、
・クライアント装置12の製造番号等の、装置固有の情報
・クライアント装置12のメーカを特定する情報(メーカー識別情報)
・ライセンス内容に応じてクライアント装置12に予め付与されるライセンスキー番号、或いはライセンスキーファイル等
【0216】
なお、本実施の形態では、クライアント装置12でフォントデータの取得及びラスタライズが可能な場合を例に挙げて説明したが、ライセンスによっては、クライアント装置12でフォントデータの取得は不可能であるが、印刷装置14では取得が可能である場合もあるし、クライアント装置12でフォントデータのラスタライズは不可能であるが、印刷装置14ではラスタライズが可能である場合もある。このような場合には、クライアント装置12及び印刷装置14のうち、フォントデータの取得が可能な装置でフォントデータを取得し、フォントデータのラスタライズが可能な装置でフォントデータのラスタライズを行うように構成するようにしてもよい。この場合のライセンスの確認も、上記と同様、クライアント装置12からPDLデータの作成前にサーバ装置16に問い合せてもよいし、印刷装置14がPDLデータを取得してから問い合せても良い。確認後の処理も、上記説明したようにすればよい。
【0217】
また、ライセンスにより印刷装置14でフォントデータの取得やラスタライズが許可されていない場合には、代替フォントデータを使用するようにしてもよい。具体的には、代替フォントデータを、予め印刷装置14にプリンタフォントとして事前に(例えばROM42等に)記憶しておく。印刷装置14は、ライセンスによりPDLデータに含まれるフォント取得先情報が示す取得先のフォントデータの取得及びラスタライズの少なくとも一方が不可能な場合には、該印刷装置14に予め記憶されている代替フォントデータを読み出して用いるようにする。
【0218】
代替フォントデータを用いることにより、例えば、フォントデータに、印刷装置14だけでなく、クライアント装置12への転送も許可されていない場合や、表示目的ならばフォントデータを使用できるが、印刷目的では使用できない、等のような制限が付されたライセンスが設定されている場合にも、代替フォントデータを使用して印刷することができる。
【0219】
[第5の実施の形態]
【0220】
印刷装置14が取得したフォントデータを印刷装置14に記憶しておけば、その後に同じフォントデータを使用して印刷する際に、フォントデータをサーバ装置16から取得する手間が省ける。しかしながら、フォントデータに設定されているライセンスによっては、フォントデータをダウンロード(取得)してからの使用期間や使用回数等が定められており、フォントデータを印刷装置14に記憶してそれ以降の印刷に用いることが制限されている場合もある。本実施の形態では、フォントデータのライセンスにより制限されていなければ、それ以降の印刷にも用いることができるように、取得したフォントデータを印刷装置14が有する記憶手段に記憶しておき、該記憶した後に、同じフォントデータを使用して印刷する必要が生じたときには、該記憶しておいたフォントデータを使用して印刷する場合を例に挙げて説明する。
【0221】
なお、クライアント装置12、印刷装置14、サーバ装置16のハードウェア構成は、第1の実施の形態と同様の構成であるものとして、ここでは説明を省略する。なお、上記取得したフォントデータを記憶する記憶手段は、例えば、印刷装置14のRAM44であってもよいし、ROM42が書換え可能なROMであれば、ROM42であってもよい。また、印刷装置14にHDD等の記憶手段を設け、該記憶手段に記憶してもよい。
【0222】
次に、本実施の形態の作用を説明する。なお、本実施の形態でも、ライセンス情報は、フォントデータに付加されたメタデータに含まれて管理されているものとする。また、本実施の形態では、ライセンスにより印刷装置14でのフォントデータの取得及びラスタライズは制限されないものとして説明する。更にまた、本実施の形態では、取得したフォントデータを印刷装置14の記憶手段に記憶する場合には、フォントデータとフォント取得先情報とを対応させて記憶するものとする。
【0223】
図21は、本実施の形態に係る印刷装置14で実行される処理ルーチンの流れを示すフローチャートである。本処理ルーチンのプログラムは、各印刷装置14のCPU40により実行される。
【0224】
ステップ500では、クライアント装置12からPDLデータを受信したか否かを判断する。ステップ500で肯定判断した場合には、ステップ502で、受信したPDLデータを解析する。
【0225】
ステップ504では、上記受信したPDLデータに含まれているフォント取得先情報に基づき、該フォント取得先情報に対応して記憶されているフォントデータを検索する。
【0226】
ステップ506では、上記検索の結果、該当するフォントデータが記憶されているか否かを判断する。フォントデータが記憶されていれば、ステップ506では、肯定判断し、ステップ518に進み、印刷装置14に記憶されているフォントデータを読み出してラスタライズを行うと共に、PDLデータに含まれる文字画像以外の画像を示すイメージデータのラスタライズを行って、ラスターデータを生成する。
【0227】
ステップ520では、上記ラスタライズして得られたラスターデータを印刷部48に送出して、印刷部48に印刷処理を実行させる。
【0228】
ステップ522では、印刷部48の印刷処理が完了した際に、印刷完了通知を上記PDLデータの送信元であるクライアント装置12に送信する。
【0229】
一方、ステップ504で否定判断した場合には、ステップ508に進む。
【0230】
ステップ508では、上記受信したPDLデータに含まれているフォント取得先情報が示す取得先に格納されているフォントデータをサーバ装置16に要求する。サーバ装置16は、該要求を受信した場合には、フォントデータと共にフォントデータに付加されているメタデータも印刷装置14に送信する。
【0231】
ステップ510で、フォントデータを受信したか否かを判断する。ステップ510でメタデータが付加されているフォントデータを受信したと判断した場合には、ステップ512で、フォントデータに付加されているメタデータを抽出する。
【0232】
ステップ514では、該メタデータに含まれるライセンス情報を参照して、(次回以降の別の印刷に用いるために)自装置に該フォントデータの記憶が可能か否かを判断する。
【0233】
例えば、フォントデータに設定されているライセンスが、フォントデータを取得した後、該フォントデータを永続的に記憶して使用できるライセンスであれば、取得したフォントデータを記憶可能であると判断し、フォントデータを永続的に記憶して使用できないライセンス(例えば、使用期間や使用回数に制限があり、フォントデータを一時的にしか利用できないライセンスや、PDLデータにフォント取得先情報或いはフォントデータが添付されている(含まれている)状態においてフォントデータが使用可能となるライセンス等)の場合には、取得したフォントデータの記憶が不可能であると判断する。
【0234】
ステップ514で、フォントデータ記憶可能と判断した場合には、ステップ516で、取得したフォントデータと、フォント取得先情報とを対応させて予め定められた記憶手段に記憶し、ステップ518に進む。また、ステップ514で、フォントデータ記憶不可能と判断した場合には、ステップ516をスキップして、ステップ518に進む。ステップ518では、取得したフォントデータのラスタライズを行うと共に、PDLデータに含まれる文字画像以外の画像を示すイメージデータのラスタライズを行って、ラスターデータを生成する。ステップ520及びステップ522の処理は、上記と同様であるため説明を省略する。
【0235】
なお、本実施の形態においても、第4の実施の形態と同様に、フォントデータのライセンス情報をフォントデータに付加されたメタデータに含めて管理する例について説明したが、これに限定されず、例えば、フォントデータとライセンス情報とを対応付けたテーブルをサーバ装置16に記憶しておき、印刷装置14からフォント取得先情報が指定されたライセンス情報要求をサーバ装置16に送信し、サーバ装置16は該ライセンス情報要求に応じてフォントデータに対応付けられたライセンス情報をテーブルから読み出して印刷装置14に送信するようにしてもよい。また、該テーブルを印刷装置14に記憶しておき、印刷装置14が該記憶内容を確認して、ライセンスを確認してもよい。更にまた、クライアント装置12に該テーブルを記憶し、クライアント装置12がフォントデータのライセンス情報を確認して、該確認結果と共に、PDLデータを印刷装置14に送信するようにしてもよい。
【0236】
また、上記テーブルをサーバ装置16の記憶手段に格納しておき、サーバ装置16自身が印刷装置14からフォントデータの取得要求を受信した際に、ライセンス内容を確認し、該ライセンスにより印刷装置14でのフォントデータの利用が制限(ここではフォントデータを記憶してそれ以降の印刷に使用することが制限)されていれば、サーバ装置16から、ライセンスにより制限されている旨の通知をフォントデータと共に印刷装置14に送信するようにし、印刷装置14でのフォントデータの利用が制限されていなければ、記憶して用いてもよい旨の通知をフォントデータと共に印刷装置14に送信するようにしてもよい。
【0237】
また、第4の実施の形態でも説明したように、例えば、印刷装置14から、自装置を識別する識別情報をサーバ装置16に送信し、サーバ装置16は、該識別情報に応じてライセンス内容を確認し、該確認結果を印刷装置14に送信するようにしてもよい。なお、サーバ装置16には、予め、フォントデータ(フォント取得先情報、フォント名であってもよい)と識別情報とライセンスの内容とを対応付けたテーブルを記憶しておくようにする。
【0238】
また、クライアント装置12が、PDLデータを作成する前に、PDLデータを送信する送信先の印刷装置14の識別情報をサーバ装置16に送信して、サーバ装置16に、ライセンス内容を確認させ、サーバ装置16から確認結果を受信するようにしてもよい。そして、確認結果をPDLデータと共に送信するようにしてもよい。
【0239】
また、本実施の形態では、ライセンスにより制限されていた場合には、フォントデータを記憶しない場合について説明したが、クライアント装置12から送信されるフォント取得先情報が示す取得先から取得されるフォントデータのいずれもが、ライセンスにより制限されないものである場合には、印刷装置14でライセンスを確認せずに取得したフォントデータを記憶しておき、別の印刷画像を印刷する場合に用いるようにしてもよい。
【0240】
なお、上述した第1から第5の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内で様々な設計上の変更を行うようにしてもよい。
【0241】
例えば、上記第1の実施の形態において、印刷画像の印刷に複数のフォントデータが必要である場合には、該フォントデータの各々について、フォントデータを取得してラスタライズする処理が必要となる。
【0242】
また、第2の実施の形態、第3の実施の形態、及び第4の実施の形態においても、複数のフォントデータの少なくとも1つについて印刷装置14で取得ができない、或いはラスタライズできない等の場合には、該取得やラスタライズが不可能なフォントデータについては、クライアント装置12側で取得したフォントデータ或いは取得してラスタライズしたラスターデータをPDLデータに含め、それ以外のフォントデータについては、フォント取得先情報をPDLデータに含め、印刷装置14に送信するようにしてもよい。
【0243】
或いは、印刷に用いる複数のフォントデータのうち、1つでも印刷装置14で取得できないフォントデータがあった場合には、該複数のフォントデータの全てをクライアント装置12で取得して該フォントデータをPDLデータに含めて送信するようにしてもよいし、取得した複数のフォントデータの各々をラスタライズしたラスターデータをPDLデータに含めて送信するようにしてもよい。また、印刷に用いる複数のフォントデータのうち、1つでも印刷装置14でラスタライズできないフォントデータがあった場合には、該複数のフォントデータの各々をクライアント装置12で取得してラスタライズしたものをPDLデータに含めて送信するようにしてもよい。
【0244】
同様に、第5の実施の形態においても、印刷に用いる複数のフォントデータの各々についてライセンスを確認して、各々個別に記憶可能か不可能かを判断し、処理するようにしてもよい。
【0245】
また、第2の実施の形態及び第5の実施の形態とを組み合わせた構成としてもよいし、第3の実施の形態及び第5の実施の形態とを組み合わせた構成としてもよいし、第4の実施の形態及び第5の実施の形態とを組み合わせた構成としてもよい。
【0246】
また、上記第1〜第5の実施の形態では、フォントデータをベクターデータとして説明したが、フォントデータがビットマップのラスターデータであってもよい。この場合には、上記第1〜第5の実施の形態において、印刷装置14で行われるPDLデータのラスタライズには、フォントデータのラスタライズは含まれない。また、この場合には、第4の実施の形態において、ライセンスの確認の際にラスタライズが可能か否かの確認も不要となり、従ってクライアント装置12側でフォントデータをラスタライズする処理も省略される。
【0247】
また、上記実施の形態では、フォントデータ記憶部80をサーバ装置16に設け、サーバ装置16にフォントデータを記憶しておく例について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、クライアント装置12にフォントデータ記憶部80を設けてもよい。また、印刷装置14にフォントデータ記憶部80を設けてもよい。すなわち、いずれかの装置にフォントデータが保存、アップロードされていれば、印刷装置14がこれを取得して印刷に使用する。印刷装置14内にフォントデータが保存されている場合も同様である。ただし、この場合には、第5の実施の形態におけるフォントデータの記憶は、不要となる。なお、第2〜第4の実施の形態において、クライアント装置12が、フォントデータを取得する際も、フォント取得先情報に基づいて、フォントデータが保存されている装置にアクセスして取得すればよい。クライアント装置12内にフォントデータが保存されている場合も同様に、クライアント装置12が自身のフォントデータ記憶部80からフォントデータを取得すればよい。
【0248】
また、上記第1〜第5の実施の形態では、印刷装置14を出力装置の一例として説明し、印刷システム10を出力システムの一例として説明したが、これに限定されない。例えば、出力装置が、ディスプレイに画像を表示する表示装置であってもよい。この場合には、クライアント装置12から送信される出力情報は、画像を表示するための出力情報となる。すなわち、出力装置は、画像を印刷する印刷装置であってもよいし、画像を表示する表示装置であってもよい。従って、出力システムは、印刷システムであってもよいし、表示システムであってもよい。
【0249】
その他、上記第1から第5の実施の形態で説明した出力システムの構成は一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において状況に応じて変更可能であることは言うまでもない。また、上記第1から第5の実施の形態で説明した各種プログラムの処理も一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において状況に応じて変更可能であることは言うまでもない。
【符号の説明】
【0250】
10 印刷システム
12 クライアント装置
14、14A、14B 印刷装置
16 サーバ装置
20 CPU
22 ROM
24 RAM
26 HDD
40 CPU
42 ROM
44 RAM
48 印刷部
60 PDLデータ作成部
62 PDLデータ送信部
70 PDLデータ受信部
72 PDLデータ解析部
74 フォントデータ取得部
76 ラスタ処理部
78 印刷部
80 フォントデータ記憶部
82 フォントデータ送信部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
フォントデータの取得先を示す取得先情報を含み、前記フォントデータが表す文字画像を含む出力画像を出力するための出力情報を生成する生成手段、及び前記生成手段で生成された出力情報を送信する送信手段を備えた出力情報送信装置から送信された出力情報を受信する受信手段と、
前記受信手段で受信された出力情報に含まれる前記取得先情報が示す取得先から前記フォントデータを取得する取得手段と、
前記受信手段で受信された出力情報及び前記取得手段で取得されたフォントデータを用いて前記出力画像を出力する出力手段と、
を備えた出力装置。
【請求項2】
前記出力情報送信装置は、前記取得手段で前記フォントデータを取得できない場合に前記取得先情報が示す取得先からフォントデータを取得する第2取得手段を更に備え、前記送信手段は更に前記第2取得手段で取得されたフォントデータを送信し、
前記受信手段は、更に前記フォントデータを受信し、
前記出力手段は、前記取得手段で前記フォントデータを取得できない場合には、前記受信手段で受信された前記出力情報及び前記フォントデータを用いて前記出力画像を出力する
請求項1に記載の出力装置。
【請求項3】
前記出力情報送信装置は、前記取得手段で前記フォントデータを取得できない場合に前記取得先情報が示す取得先からフォントデータを取得する第2取得手段、及び前記第2取得手段で取得したフォントデータ又は該第2取得手段で取得したフォントデータをラスタライズした画像データを含む第2出力情報を生成する第2生成手段を更に備え、前記送信手段は更に前記第2生成手段で生成された第2出力情報を送信し、
前記受信手段は、更に前記第2出力情報を受信し、
前記出力手段は、前記取得手段で前記フォントデータを取得できない場合には、前記受信手段で受信された前記第2出力情報を用いて前記出力画像を出力する
請求項1に記載の出力装置。
【請求項4】
前記出力画像に含まれる文字画像を表すフォントデータを代替する代替フォントデータを記憶した記憶手段を更に備え、
前記出力手段は、前記取得手段で前記フォントデータを取得できない場合に、前記代替フォントデータを前記記憶手段から読み出して前記取得できないフォントデータの代わりに用いて前記出力画像を出力する
請求項1に記載の出力装置。
【請求項5】
前記フォントデータに付与されているライセンスにより、自装置での前記フォントデータの利用が制限されているか否かを判断する判断手段を更に備え、
前記取得手段で前記フォントデータを取得できない場合には、前記判断手段により前記フォントデータの利用が制限されていると判断された場合を含む
請求項2〜請求項4のいずれか1項記載の出力装置。
【請求項6】
前記取得手段で取得されたフォントデータを記憶する取得データ記憶手段を更に備え、
前記取得手段は、前記取得先情報が示す取得先から取得するフォントデータに相当するフォントデータが前記取得データ記憶手段に記憶されている場合には、前記取得先情報が示す取得先からフォントデータを取得する代わりに前記取得データ記憶手段からフォントデータを取得する
請求項1〜請求項5のいずれか1項記載の出力装置。
【請求項7】
前記取得手段で取得されたフォントデータに付与されているライセンスの内容に応じて、前記取得手段で取得されたフォントデータを自装置に記憶して前記出力画像の出力後も他の出力画像の出力に用いることが可能か否かを判断する第2判断手段と、
前記第2判断手段により、前記取得手段で取得されたフォントデータを自装置に記憶して前記出力画像の出力後も他の出力画像の出力に用いることが可能であると判断された場合に、前記取得データ記憶手段に前記取得手段で取得されたフォントデータを記憶する記憶処理手段と、
を更に含む請求項6に記載の出力装置。
【請求項8】
フォントデータの取得先を示す取得先情報を含み、前記フォントデータが表す文字画像を含む出力画像を出力するための出力情報を生成する生成手段と、
前記出力情報を受信する受信手段、前記受信手段で受信された出力情報に含まれる前記取得先情報が示す取得先から前記フォントデータを取得する取得手段、及び前記出力情報と前記取得手段で取得したフォントデータとを用いて前記出力画像を出力する出力手段を備えた出力装置に対して、前記生成手段で生成された出力情報を送信する送信手段と、
を備えた出力情報送信装置。
【請求項9】
前記出力装置において前記送信した出力情報に含まれる取得先情報に基づいてフォントデータを取得できない場合に、前記取得先情報が示す取得先からフォントデータを取得する第2取得手段を更に備え、
前記送信手段は、前記出力装置において前記送信した出力情報に含まれる取得先情報に基づいてフォントデータが取得できない場合には、前記第2取得手段により取得されたフォントデータを前記出力装置に送信し、
前記出力装置の前記受信手段は、更に前記フォントデータを受信し、
前記出力装置の前記出力手段は、前記取得手段で前記フォントデータを取得できない場合には、前記受信手段で受信された前記出力情報及び前記受信手段で受信された前記フォントデータを用いて前記出力画像を出力する
請求項8に記載の出力情報送信装置。
【請求項10】
前記出力装置において前記送信した出力情報に含まれる取得先情報に基づいてフォントデータを取得できない場合に、前記取得先情報が示す取得先からフォントデータを取得する第2取得手段と、
前記第2取得手段により取得されたフォントデータ又は前記第2取得手段により取得されたフォントデータをラスタライズした画像データを含む第2出力情報を生成する第2生成手段とを更に備え、
前記送信手段は、前記出力装置において前記送信した出力情報に含まれる取得先情報に基づいてフォントデータが取得できない場合には、前記第2生成手段により生成された第2出力情報を送信し、
前記出力装置の前記受信手段は、更に前記第2出力情報を受信し、
前記出力装置の前記出力手段は、前記取得手段で前記フォントデータを取得できない場合には、前記受信手段で受信された前記第2出力情報を用いて前記出力画像を出力する
請求項8に記載の出力情報送信装置。
【請求項11】
フォントデータの取得先を示す取得先情報を含み、前記フォントデータが表す文字画像を含む出力画像を出力するための第1出力情報を生成する第1生成手段と、
前記取得先情報が示す取得先から前記フォントデータを取得し、該取得したフォントデータを含み、前記出力画像を出力するための第2出力情報を生成する第2生成手段と、
前記出力画像を出力する出力装置が、前記取得先情報に基づいて前記フォントデータを取得することが可能か否かを判断する判断手段と、
前記判断手段により前記出力装置が前記取得先情報に基づいて前記フォントデータを取得することが可能であると判断された場合には、前記第1生成手段で生成された第1出力情報を送信し、前記判断手段により前記出力装置が前記取得先情報に基づいて前記フォントデータを取得することが不可能であると判断された場合には、前記第2生成手段で生成された第2出力情報を送信する送信手段と、
を備えた出力情報送信装置。
【請求項12】
フォントデータの取得先を示す取得先情報を含み、前記フォントデータが表す文字画像を含む出力画像を出力するための第1出力情報を生成する第1生成手段と、
前記取得先情報が示す取得先から前記フォントデータを取得し、該取得したフォントデータを含み、前記出力画像を出力するための第2出力情報を生成する第2生成手段と、
前記取得先情報が示す取得先から前記フォントデータを取得し、該取得したフォントデータをラスタライズした画像データを含み、前記出力画像を出力するための第3出力情報を生成する第3生成手段と、
前記出力画像を出力する出力装置が、前記取得先情報に基づいて前記フォントデータを取得することが可能か否か、及び前記出力装置が前記フォントデータをラスタライズすることが可能か否かを判断する判断手段と、
前記判断手段により、前記出力装置が前記取得先情報に基づいて前記フォントデータを取得することが可能であり、前記フォントデータをラスタライズすることが可能であると判断された場合には、前記第1生成手段で生成された第1出力情報を送信し、
前記判断手段により、前記出力装置が前記取得先情報に基づいて前記フォントデータを取得することが不可能であり、前記フォントデータをラスタライズすることが可能であると判断された場合には、前記第2生成手段で生成された第2出力情報を送信し、
前記判断手段により、前記出力装置が前記フォントデータをラスタライズすることが不可能である場合には、前記出力装置が前記取得先情報に基づいて前記フォントデータを取得することが可能であるか否かによらず、前記第3生成手段で生成された第3出力情報を送信する送信手段と、
を備えた出力情報送信装置。
【請求項13】
前記判断手段は、前記出力装置の機能及び前記フォントデータのライセンス情報の少なくとも一方に基づいて、前記判断を行う
請求項11又は請求項12に記載の出力情報送信装置。
【請求項14】
フォントデータの取得先を示す取得先情報を含み、前記フォントデータが表す文字画像を含む出力画像を出力するための出力情報を生成する生成手段、及び前記生成手段で生成された出力情報を送信する送信手段を備えた出力情報送信装置と、
前記出力情報送信装置から送信された出力情報を受信する受信手段、前記受信手段で受信された出力情報に含まれる前記取得先情報が示す取得先から前記フォントデータを取得する取得手段、及び前記出力情報及び前記取得手段で取得したフォントデータを用いて前記出力画像を出力する出力手段を備えた出力装置と、
を含む出力システム。
【請求項15】
コンピュータを、
フォントデータの取得先を示す取得先情報を含み、前記フォントデータが表す文字画像を含む出力画像を出力するための出力情報を生成する生成手段と、前記生成手段で生成された出力情報を送信する送信手段とを備えた出力情報送信装置から送信された出力情報を受信する受信手段、
前記受信手段で受信された出力情報に含まれる前記取得先情報が示す取得先から前記フォントデータを取得する取得手段、
前記受信手段で受信された出力情報及び前記取得手段で取得されたフォントデータを用いて前記出力画像が出力されるように出力手段を制御する制御手段
として機能させるためのプログラム。
【請求項16】
コンピュータを、
フォントデータの取得先を示す取得先情報を含み、前記フォントデータが表す文字画像を含む出力画像を出力するための出力情報を生成する生成手段、及び
前記出力情報を受信する受信手段と、前記受信手段で受信された出力情報に含まれる前記取得先情報が示す取得先から前記フォントデータを取得する取得手段と、前記出力情報と前記取得手段で取得したフォントデータとを用いて前記出力画像を出力する出力手段とを備えた出力装置に対して、前記生成手段で生成された出力情報を送信する送信手段、
として機能させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公開番号】特開2012−152941(P2012−152941A)
【公開日】平成24年8月16日(2012.8.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−11909(P2011−11909)
【出願日】平成23年1月24日(2011.1.24)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】