説明

分割脱着式研磨艶出しブラシ

【課題】 被清掃面の状況に合わせて、きめ細かく対応出来、持ち運びにおいても容易に運ぶ事の出来るブラシを提供する。
【解決手段】 扇状ブラシ8個をホルダリングに取り付ける事により、清掃ポリッシャー用のリング状ブラシを形成する。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】

【技術分野】
【0001】
この発明は、清掃ポリッシャーに使用されるブラシに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の清掃ポリッシャーに使用されるブラシは、リング状に加工されたベース板に研磨材付き糸等を植え付けていた。
1ケのリング状ブラシに太さ(番手)の異なる糸2種類をドーナツ状に一定のパターンで植え付けたタイプもある。
清掃作業においては、被清掃面の段差、汚れ具合等、現場の状況に合わせてブラシを選択し、作業中においても、ブラシの交換を行う。
このため、リング状ブラシの種類を出来るだけ多く現場へ持参しなければならないのであるが、現在提供されているブラシでは、糸の植え込みパターンの種類に限りがあるため、被清掃面の状態にきめ細かく対応させる事は出来ない。
また、リング状ブラシは、直径400mm位、糸の長さを含めた厚さは60mm位、重さ約2Kgある。
これを数多く持ち運ぶ場合、容積が大きくなり、重量も重くなるため、車への積み下ろしや、作業現場まで運ぶのに苦労を要する。
また、清掃個所は1階、2階等複数になる事が普通で、その都度これを運ばなければならない。
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明では、被清掃面の状況に合わせて、きめ細かく対応出来、持ち運びにおいても容易に運ぶ事の出来るブラシを提供する事を目的とした。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、リング状ブラシを放射状に切り代15mmにて8分割した扇状ブラシ8個と、これをリング状に配置固定するホルダリングで構成される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0005】
図1において、本発明では角度45度の扇状ブロック(1a)はリングを放射状に8分割し各個の隙間が15mmとなる扇形となっている。
図2及び図3において、糸(2)は一部省略している。
扇状ブロック(1a)には直径8mm位の束にされた糸(2)が、一定のパターンで、約70箇所植え込まれている。
扇状ブロック(1a)の糸(2)が植え込まれた面と反対側の面には、取り付け用の爪(1b)と脱着溝(1c)及び固定溝(1d)が設けられている。脱着溝(1c)と固定溝(1d)は繋がって掘り込まれている。
本発明において扇状ブロック(1a)と糸(2)とで一体とし、扇状ブラシ(3)とした。
ホルダリング(4)はリング状の円板で、片面にガイド(5a)が同一円周上等間隔に8個所固着されている。
ガイド(5a)にはフック(5b)が設けられている。
扇状ブラシ(3)8個を、ホルダリング(4)の8箇所あるガイド(5a)部にそれぞれ取り付ける事により、清掃ポリッシャーに取り付けられるリング状ブラシを形成する。
図4及び図5において、扇状ブラシ(3)をホルダリング(4)に取り付ける手順を説明する図で糸(2)は省略してある。
扇状ブラシ(3)の脱着溝(1c)部をガイド(5a)に嵌め込み、扇状ブラシ(3)を外周方向へスライドさせて扇状ブロック(1a)の爪(1b)をフック(5b)に挿入させる。
扇状ブラシ(3)を図5における左方向へ押し、固定溝(1d)をフック(5b)に嵌め込む。
これにより8個の扇状ブラシ(3)が同一円周上に等間隔で配置されホルダリング(4)と共にリング状ブラシを形成する。
取り外す場合は上記と逆の手順で行えば良いので、簡単に脱着出来る。
現在ブラシ直径の異なる清掃ポリッシャーが数種類提供されているため、本発明においては分割数をそれぞれの直径に合わせて最適な分割数に設定する事で、それぞれの清掃ポリッシャーに対応するリング状ブラシを提供する事が出来る。
【発明の効果】
【0006】
この発明は、前記の様に扇状ブラシ複数個でリング状ブラシを形成するため、糸の番手の異なる扇状ブラシや、糸の植え込みパターンの異なる扇状ブラシを作っておけば、組み合わせを変える事により、いろいろなタイプのリング状ブラシを現場で形成する事が可能となり、現場の状況に合わせてきめ細かく対応する事ができる。
また、扇状ブラシ間に隙間がある事により、糸どうしの干渉を和らげ段差のある被清掃面に対し清掃効果が上昇する。
従来のリング状ブラシでは、いろいろなタイプのリング状ブラシを持ち運ばなければならないが種類には限りがありきめ細かな対応はできない。
また本発明による扇状ブラシでは、単体にするとちいさくなり、ホルダリングは1個で間に合うため、全体の容積が小さくなるため持ち運びにおいても従来のリング状ブラシを沢山持ち運ぶ事に比べはるかに楽である。
またブラシの一部分が破損した場合、従来はリング状ブラシを廃棄、交換しなければならないが、扇状ブラシではその単体のみを交換すれば良いので、費用的に安くなる。
上述の如く本発明による扇状ブラシでは、現場の状況にきめ細かく対応出来るため、清掃作業の効率が非常によくなる。
また持ち運びも楽になるため、全体の効率もよくなる。
また扇状ブラシは単体でも、手作業用ブラシとして使用可能なため、清掃ポリッシャーでは清掃出来ない角部なども、扇状ブラシを用いて手作業で清掃出来る。
このため手作業用ブラシを持ち歩く必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による扇状ブロックの正面図
【図2】本発明の正面図
【図3】本発明の側面断面図
【図4】本発明によるブラシの取り付け手順の第一段階を説明する正面図
【図5】本発明によるブラシの取り付け手順の第二段階を説明する正面図
【符号の説明】
1a 扇状ブロック 3 扇状ブラシ
1b 爪 4 ホルダリング
1c 脱着溝 5a ガイド
1d 固定溝 5b フック
2 糸

【特許請求の範囲】
【請求項1】
糸の埋め込まれた扇形状のブラシ複数個を円状に配置し、リング状ブラシを形成する、清掃ポリッシャー用のブラシ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−189770(P2009−189770A)
【公開日】平成21年8月27日(2009.8.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−66805(P2008−66805)
【出願日】平成20年2月18日(2008.2.18)
【出願人】(595157237)カワベ工業株式会社 (3)
【出願人】(508079795)株式会社レッツ クリエイト (1)
【Fターム(参考)】