説明

分析検査結果を処理するための方法及び装置

本発明は、被検査流体がある特定の物質を含有しているか否かを判定するために分析検査結果を分析するするための方法及び装置を開示する。この方法及び装置は、検査ストリップ上に受容されている被検査流体中の特定物質を検出し、検出された物質の量を表す電気信号を発生することを含む。又、本発明の方法及び装置は、出力信号に応答して被検査流体中に含有された特定物質の所定量を表示することを含む。更に、本発明の方法及び装置は、所定の時間遅延間隔が経過するまで検出操作を遅延させ、時間遅延間隔の終了時点で検出された情報を記憶する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願]
本出願は、下記の出願の記載内容を参考として本明細書に編入されているものとする。2000年5月12日に出願された「迅速分析ストリップ及び迅速競合分析(アッセイ)」と題する米国非仮特許出願09/573,717号(現在米国特許第6,534,324号として許可されている)、2003年1月30日に出願された「分析(アッセイ)検査デバイス及びその製造方法」と題する米国非仮特許出願10/356,452号、2003年1月30日に出願された「分析(アッセイ)検査結果を処理する方法」と題する米国非仮特許出願10/356,452号、及び1999年6月40日に出願された「検出装置及び検出方法」と題するヨーロッパ特許公開公報EP0,962,771A1。
本発明は、一般に、分析(アッセイ)検査結果を処理するための方法及び装置に関し、特に、妊娠判定のための尿サンプルの検査や、乱用薬物、タバコ等の分析検査のための方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
本項で開示された背景技術が、法的に従来技術を構成することを認めるものではない。
【0003】
分析(アッセイ)検査は、妊娠、乱用薬物等を示すHCG(human chorionic gonadotropin、ヒト絨毛膜性生殖腺刺激ホルモン)のような物質を含有しているかどうかを判定するために尿サンプルのような検査サンプルを分析するために従来から用いられている。
【0004】
例えば、下記の米国特許を参照することができる。これらの特許の記載内容は、本明細書に編入されているものとする。
米国特許番号 発明者 発行日
4,033,723 ギブナー他 1977年 7月 5日
4,123,509 バニク他 1978年10月31日
4,348,207 チャペル 1982年 9月 7日
4,450,239 チャタートン 1984年 5月22日
4,700,711 キャリソン 1987年10月20日
5,182,216 クレイトン他 1993年 1月29日
5,580,794 アレン他 1996年12月 3日
5,665,503 メイ他 1997年 8月12日
5,786,220 プロノボスト他 1998年 7月28日
5,873,546 アレン他 1998年11月17日
6,063,026 シャウス他 2000年 5月16日
6,150,178 セザロチク他 2000年11月21日
6,235,241B1 キャット他 2001年 5月22日
【0005】
上記特許の幾つかに開示されている検査ストリップは、分析検査を実施するための尿サンプル等の検査サンプルを受容するために用いられている。例えば、妊娠検査ストリップは、尿サンプルを収集し、それを試薬と反応させてピンクや紫色の線などの可視線を発現させるために用いられている。しかしながら、ときとして、比較対照線と比較して発現線の色の彩度(濃さ、鮮明度)に関して主観的判定をすることが困難な場合がある。従って、時折、間違った陽性表示が行われる可能性がある。
【0006】
そのような分析検査の結果を読み取る(解釈する)のを助成する試みとして、上記米国特許6,235,241B1は、検査ストリップをケーシング又はハウジング内に入れることを開示しており、ユーザーが検査の結果を読み取るのを手助けするためにディフューザー(散光器)を通して検査ストリップを照射する方法を開示している。検査ストリップを貫通して光る光を検出することによって検査ストリップの光源側とは反対側の面で光を検出する。しかしながら、このような方法は、使用手順が複雑であり、従って、使用に要するコストも比較的高くなる。
【0007】
1回だけの使用に供することができる(使い捨ての)比較的安価な分析検査デバイスを提供することを目的として、例えば上記米国特許第5,580,794及び5,873,546に開示されているように、試薬を含有しており、その上に液体検査サンプルを受容することができる検査メンブレン(膜)を用いる方法が提案されている。この方法では、サンプル液体の移動の有無が検出され、サンプル液体の移動が分析検査デバイスを電気的に作動させるようになされている。次いで、試薬と検査サンプルとの化学反応の結果が検出される。この場合、液体サンプルが検査ストリップに沿って移動する間に反応が起こり、移動する液体がストリップ上のある地点に到達したとき、結果が検出される。別法として、デバイスをその容器から取り出されたときスイッチを閉成することによってデバイスが電気的に作動され、所定時間経過後に反応結果が検出されるという別の方法も開示されている。
【0008】
しかしながら、上記前者の方法を用いた場合、反応時間は、液体サンプルがメンブレンに沿って移動するのに有する時間の長さに依存することになる。従って、反応時間は、正確に制御することができず、反復精度もよくない。従って、精度に難点がある。
【0009】
一方、最初にデバイスをスイッチオンにした後ある時間経過したときに、即ち一定の時間遅延後に反応結果を検出する上記後者の方法を用いた場合、反応時間の制御は、上記前者の方法より更に不正確になる。デバイスを作動させた後メンブレンにサンプルが導入される時点に関してはほとんど、あるいは、何ら制御されないので、各検査毎の処理時間が大幅に異なってくる。
【0010】
もちろん、反応を進行させるための十分な時間を与えることがは、重要である。反応進行時間をサンプルの伝播時間によって決定させたり、あるいは、サンプルをデバイスに導入する時間を任意に決めさせたりする(反応結果が分析される直ぐ前にでもサンプルをデバイスに導入することを許す)ことは、反応の適正な分析のための十分な制御を達成することにはならない。
【特許文献1】米国特許第6,534,324号
【特許文献2】米国非仮特許出願10/356,452号
【特許文献3】米国非仮特許出願10/356,452号
【特許文献4】ヨーロッパ特許公開EP0,962,771A1
【特許文献5】米国特許第4,033,723号
【特許文献6】米国特許第4,123,509号
【特許文献7】米国特許第4,348,207号
【特許文献8】米国特許第4,450,239号
【特許文献9】米国特許第4,700,711号
【特許文献10】米国特許第5,182,216号
【特許文献11】米国特許第5,580,794号
【特許文献12】米国特許第5,665,503号
【特許文献13】米国特許第5,786,220号
【特許文献14】米国特許第5,873,546号
【特許文献15】米国特許第6,063,026号
【特許文献16】米国特許第6,150,178号
【特許文献17】米国特許第6,235,241B1号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
従って、検査結果の判定がより正確であり、しかも、使用コストが比較的安価である新規な改良された検査方法を求める要望がある。又、そのような方法は、所望ならば、1回だけの使用に供することができ、かつ、使用精度が比較的高いことが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0012】
ここに開示された本発明のある種の実施形態によれば、被検査流体がある特定の物質を含有しているかどうかを判定するための分析(アッセイ)検査デバイスであって、被検査流体を受容するための、ハウジング内に少くとも部分的に配設された検査ストリップを有する分析検査デバイスが提供される。ハウジングに取り付けられたセンサーが、検査ストリップに受容された被検査流体中の特定物質を検出し、検出された物質の量を表す電気信号を発する。プロセッサがこの信号に応答して被検査流体が特定物質の所定量を含有しているか否かを判定し、電気出力信号を発する。ハウジングに搭載されたディスプレーが、この出力信号に応答して被検査流体中に特定物質の所定量が含有されているか否かを表示する。
【0013】
本発明の別の実施形態によれば、プロセッサは、所定の時間遅延間隔が経過するまで反応センサーを作動するのを遅延させる。プロセッサは、時間遅延間隔の終了時点でセンサーからの信号を記憶し、その記憶されたセンサー信号を予め記憶されている閾値電気信号と比較して、被検査流体が特定物質の所定量を含有しているか否かを判定する。
【0014】
ここに開示された本発明の別の実施形態によれば、検査ストリップは、その一端部分に被検査流体を受容するための細長いウイック(灯心)を有する。サンプルセンサーは、前記ウイックの、流体受容端部分のある側とは反対側に近い部位で前記ハウジングに取り付けられており、被検査流体の存在を検出して所定の時間遅延間隔の開始を表示する電気信号を発する。この検査デバイスは、それが被検査流体を受容する準備態勢が整っていることを表示するディスプレー素子を備えている。このディスプレーは、又、陽性物質表示ディスプレー素子と、陰性物質表示ディスプレー素子も備えている。
【0015】
ハウジングには、前記ウイックの流体受容端部分の少くとも一部分を覆うための蓋が着脱自在に取り付けられており、該蓋は、ウイックの流体受容端部分を露出させるためにハウジングから取り外すことができる。蓋がハウジングから取り外されたのに応答してスイッチがデバイスを作動させる。
【0016】
ここに開示された本発明のある種の実施形態では、流体サンプルが特定の物質を含有しているか否かを判定するために流体サンプルを検査する方法が提供される。本発明の方法は、被検査流体サンプルが検査ストリップ上に受容されたことを検出したことに応答してタイマーを始動させる工程と、所定の時間遅延間隔の終了を表示する電気タイムアウト信号(一定時間が経過したことを知らせる信号)を発生させる工程と、タイムアウト信号に応答して流体サンプルが特定物質の所定量を含有しているか否かを判定させる工程と、この判定に応答して電気出力信号を発生させる工程と、次いで、流体サンプル中に特定物質の所定量が含有されているか否かを表示させる工程を含む。
【0017】
ここに開示された本発明の別の実施形態によれば、本発明の方法は、検査操作を開始するためのパワーアップ(起動完了)信号が受信されたかどうかを判定するためにモニターする工程を含む。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
図1〜6を参照すると、被検査流体が特定の物質を含有しているか否かを判定するための本発明による分析検査デバイス10が示されている。このデバイスは、ここに開示された本発明の一実施形態に従って操作することができる。デバイス10は、着脱自在の蓋又はキャップ14を有する細長ハウジング12を備えている。ハウジング12は、ユーザーの手に握ることができるようになされている。
【0019】
ハウジング12内には、その長手方向に細長検査ストリップ16が配設される。検査ストリップ16は、上記ヨーロッパ特許公開公報EP0,962,771A1に開示されたタイプの検査ストリップであってよい。デバイス10の検査ストリップ16は、本来的には、妊娠検査に使用することを企図されたものであるが、このデバイスには、例えば乱用薬物のための検査やその他の検査目的のための他のいろいろなタイプ及び種類の検査ストリップを用いることができることは、当業者には明らかであろう。
【0020】
検査ストリップ16に沿って流れる流体サンプルの存在を検出してサンプルの存在を表示する信号を発生するためのサンプルセンサー18(図3及び5参照)が、印刷回路板19の下面に装着され、ストリップ16の両端間の部位に対向するように配置されている。サンプルセンサーは、フォトオプティックセンサー(フォトセル)であってよいが、ホール効果素子のような磁気センサーを含む他のタイプ及び種類のセンサーとすることもできる。
【0021】
印刷回路板19の上面に装着されたプロセッサ21は、サンプルセンサー18からのサンプル存在信号に応答してソフトウエアタイマーを始動させて時間遅延間隔を開始し、時間遅延間隔の終了時にタイムアウト信号を発生する。なお、この時間遅延間隔は、サンプルがセンサー18に対向する検査ストリップ16の一端から中間分にまで移動するのに要する伝播時間を与える。
【0022】
図3及び5に示されるように、印刷回路板19の下面に装着された反応センサー23は、プロセッサ21からのタイムアウト信号に応答して検査ストリップ16上に受容された被検査流体(サンプル)中の特定の物質を検出し、その検出された特定物質の量を表す電気信号を発生する。なお、この反応センサー23は、フォトオプティックセンサーであることが好ましいが、ホール効果素子のような磁気センサーを含む他のタイプ及び種類のセンサーであってもよい。フォトオプティックセンサーを用いた場合、そして、ヨーロッパ特許公開公報EP0,962,771A1に開示されているような検査ストリップ16が用いられた場合、検査ストリップ上に暗色線が生じ、フォトオプティックセンサー23によって検出される。
【0023】
図1及び3に示されるように、総体的に符号25で示されるディスプレーは、ハウジング12の上面に一列に並べて対応するそれぞれの穴34,36,38内に挿入された黄色又は琥珀色LED(発光ダイオード)27と、緑色LED29と、赤色LED32を含む。ディスプレー25は、プロセッサ21からの出力信号に応答して被検査流体(サンプル)中に特定物質の所定量が含有されているか否かを表示する。プロセッサ21は、反応センサー23からの信号に応答して出力信号を発生する。プロセッサ21からの出力信号は、サンプル中に少くとも特定物質の所定量が含有されているか否かを表示する。
【0024】
符号41で総体的に示される電源は、印刷回路板19の上面に装着されており、印刷回路板19及びその構成素子に符号45で総体的に示されるスイッチ(図4及び6参照)を介して接続されたバッテリー43から成るものとすることが好ましい。好ましくは絶縁ストリップ49から成るスイッチアクチュエータ47は、蓋14を図1及び3に示されるようにハウジング12に組み付けると、ハウジング12の傾斜壁部分に形成された開口52を貫通してスイッチ45にまで延長する。蓋14が図5に示されるようにハウジング12から外されると、アクチュエータ47は図5及び6に示されるようにスイッチ45から引き離され、バッテリー43を印刷回路板19に電気的に接続し、デバイス10を付勢する。
【0025】
使用において、例えば妊娠の有無を判定するために尿サンプル中のHCGを検査することから検査操作を開始するには、蓋14をハウジング12から外して絶縁ストリップ49をバッテリー43の下から引き抜き、デバイス10を付勢する。デバイス10は、付勢されると、琥珀色LED27を点滅させるか、あるいは点灯させ、電源がオンになり、デバイス10が尿検査サンプルを受容する準備が整っていることを示す。付勢された後、デバイス10が使用されないままにされると、琥珀色LED27は、バッテリーが消耗しきるまで点滅し続けるか、あるいは点灯したままになる。
【0026】
デバイス10が付勢されたならば、ユーザーは尿サンプルを検査ストリップ16上に適用する。
【0027】
尿サンプルが検査ストリップ16に沿って移動し、検査ストリップの上面が尿サンプルによって濡らされる結果として白色から暗色に変化すると、サンプルセンサー18は、尿サンプルの存在を検出する。センサー18が色の変化に応答しないと、デバイス10は、それ以上操作を進行せず、最終的にバッテリー43は消耗しきることになる。
【0028】
プロセッサ21は、バッテリー43の作動とともにソフトウエアタイマーをして時間遅延間隔を開始させ、サンプルセンサー18が時間のカウントを停止する。あるいは、ソフトエアタイマーがタイムアウトする(所定時間のカウントを終了する)。尿サンプルを検出する前にタイマーがタイムアウトすると、琥珀色LED27が点滅し始め、バッテリーの寿命が終わりに近づいているという可視表示を提供する。
【0029】
サンプルセンサー18が尿サンプルの存在を検出すると(琥珀色LEDが点滅し始めた後であっても)、プロセッサ21は、サンプルセンサー18からの電気信号に応答し、所望の検査の達成又は最適化に基づいて追加の時間遅延間隔を開始させる。なお、この追加の時間遅延間隔は、検査を進展させるのに十分な時間を与えるために設けられる。例えば、それは、妊娠検査の場合、3分間のタイムアウト間隔とすることができる。
【0030】
プロセッサ21は、タイムアウト間隔の終わりに達したならば、反応センサー23によって検査ストリップ16の中間部分を読み取らせ、検査反応によって生じた線の存在を検出させる。その時点の(検出された)値が、線の強度(彩度)の記憶されている値と比較され、(検査反応によって生じた)線が存在するのか否かを判定する。その差が所定の閾値レベルより大きい場合は、緑色LED29が点灯され、陽性検査結果であることを表示する。その差が所定の閾値レベルより小さい場合は、赤色LED32が点灯され、陰性検査結果を表示する。緑色LED29又は赤色LED32は、バッテリー43が消耗しきるまで、あるいは、蓋14をハウジング12に戻すことによってスイッチアクチュエータ47をスイッチ45に係合させることによってバッテリー43が印刷回路板19から遮断されるまで、点灯したままである。
【0031】
このデバイス10は、測定精度が比較的高い、1回使用の使い捨てデバイスとして企図されているが、検査ストリップを新しいものと交換することができるようにすることによって多数回使用デバイスとすることができることは当業者には明らかであろう。
【0032】
検査ストリップ16を図3及び5を参照して詳しく説明すると、検査ストリップ16は、サンプルパッド又はサンプルウイック(灯心)56を有する裏当てストリップ54を含む。サンプルパッド又はウイック56は、ハウジング12から突出しているが、蓋14をハウジング12に組み付けると、蓋によって覆われる。蓋14をハウジング12から外すと、ウイック56が露出され、尿サンプルをウイックに適用する(滴下する)ことができる。多孔質のキャリアストリップ58は、ウイック56に貼り付けられた試薬セクション又は試薬パッド61を有し、キャリアストリップ58の、試薬パッド61が設けられている側とは反対側の端部に流体吸収セクション又はストリップ63が付設されている。多孔質キャリアストリップ58の中間部分の上面に設けられたキャッチングセクション又は線形成帯域65は、反応センサー23に対向して配置される。線形成帯域65には、尿サンプル中にヒト絨毛膜性生殖腺刺激ホルモン(HCG)が存在していたとき反応が起こることによって線が形成され、ユーザーが妊娠していることを表示する。
【0033】
試薬パッド61は、サンプルに対して所望の検査を実施するための適当な試薬を含有している。サンプルは、ウイック56に受容されると、試薬パッド61内を通ってキャリアストリップ58の中間部分にまで移動し、その間に、キャリアストリップ58の中間部分に対向して配置されたサンプルセンサー18が湿潤した(流体サンプルによって濡らされた)多孔質キャリアストリップ58の色の変化によりサンプルの存在を検出する。センサー18と23の間で印刷回路板19の下面に配置された照射LED67が多孔質キャリアストリップ58の中間部分を照射し、その光が該中間部分からセンサー18及び23へ反射される。LED67は、電磁スペクトルの可視領域の光を発生するものとすることができる。照射LED67として、白色LEDを用いることが好ましいが、検査ストリップ16上に生じる線の色によっては緑色LEDを用いることもできる。
【0034】
妊娠検査として例示されたこの例では、比較対照線は必要とされない。又、この反応は、白色ラテックス粒子と抗原HCGに対するコロイド状金から成るマーキング元素との結合によって創出されるコンプレックス(化合物)を形成する。
【0035】
ハウジング12を詳しく説明すると、ハウジング12は、底壁69と、底壁に固定された頂壁72から成り、ハウジング内に印刷回路板19及びその構成素子並びに検査ストリップ16を収容する。このデバイス10が多数回使用のデバイスとして用いられる場合は、検査ストリップ16を次の検査を実施するための新しい検査ストリップと交換することができるようにハウジング12を図2に示されるように分解することができる。スイッチアクチュエータ47の絶縁ストリップ49は、サーマルプラスチック又はそれに類する他の材料等の適当な材料の剛性ストリップであってよい。絶縁ストリップ49は、バッテリー43を印刷回路板19から電気的に遮断するために開口52を通してバッテリー43の下へ再挿入することができる。
【0036】
図4及び6を参照してスイッチアクチュエータ47を詳しく説明すると、アクチュエータ47は、導体として機能し、バッテリー43の上に載り、バッテリーを回路板の負接点78に対向させて位置づけするU字形のばね取付デバイス又は接片74を含む。ばね板から成るこの取付デバイス又は接片74の頂部には、バッテリー43の正の表面に係合するディンプル(凹み)76が形成されており、それによって、バッテリー43の正端子と印刷回路板19の正端子81との間に電気的接触を設定する。絶縁ストリップ49は、図4に示されるようにバッテリー43の負端子と印刷回路板19の負接点78との間に位置づけされ、バッテリー43を印刷回路板19から電気的に遮断するようになされている。蓋14がハウジング12から引き抜かれると、蓋14に一端を固定されている絶縁ストリップ49の他端がバッテリー43の下面と印刷回路板19の負接点78との間から引き抜かれる。これによって、バッテリー43の負端子が、ばね取付デバイス74のばね張力により接点78に弾発的に係合せしめられる。
【0037】
次に、図7を参照してデバイス10のための電気回路を説明する。絶縁ストリップ49を引き抜くことによってスイッチ45が閉成されると、バッテリー43が、電流制限抵抗器84に直列に接続された照射LED67と並列関係をなすキャパシタ83を介して接続され、LED67が点灯する。この電流がプロセッサ21によって検出され、電流制限抵抗器87を介して琥珀色LED27を付勢する。図7に示される回路の実際の構成においては、図1の緑色LED29及び赤色LED32に対応する緑色と赤色を発光する三色LED85を用いることが好ましい。LED85は、プロセッサ21によって電流制限抵抗器89を介して付勢される。
【0038】
フォトオプティックフォトセルから成るセンサー18及び23は、抵抗器92,94を含む電圧分割器ネットワークを介して接続されており、それらのフォトセル18及び23が色変化が閾値レベルを超えない限り色の変化に応答しないようにフォトセルに対して色変化の閾値レベルが設定される。この構成によって、デバイス10は、被検査サンプルに十分な量の特定物質が含有されているか否かを検出することができる。
【0039】
以下の表1に、図7に例示された回路に使用することができる構成素子のリストを掲載する。
【0040】
【表1】

【0041】
図8及び9を参照して、本発明の検査方法の一実施形態を詳しく説明する。ボックス96で示されるように、デバイス(10)のパワーオン(電源投入)が開始される。ボックス98においてプロセッサ(21)のためのソフトウエア又はファームウエアは、蓋(14)をハウジング(12)から引き抜くことによって絶縁ストリップ(49)がバッテリー(43)から引き抜かれた後、パワーアップ(起動)動作が始まるのを待機する。ボックス101で示されるように、プロセッサは、デバイス(10)のパワーオンの準備が整ったかどうかを判定する。バッテリーのスイッチ(45)の閉成がなされておらず、パワーオンの信号が発せられないと、ソフトウエアは、電源準備が整ったかどうかを引き続きモニターする。
【0042】
蓋(14)が外されてパワーオン信号が発せられると、ボックス103へ移行し、そこで黄色又は琥珀色LED(27)が点灯される。
【0043】
ボックス105において、フォトセルセンサー(18,23)が光に順応するための時間を与えるために時間遅延間隔が始まる。ボックス107で示されるように、ソフトウエアは、光順応のための時間遅延をモニターし続ける。時間遅延が終了していなければ、ループバックしてモニターを繰り返す。
【0044】
光順応のための時間遅延が終了すると、ボックス109へ移行し、そこでフォトセルセンサー(サンプルセンサー18と反応センサー23)が読み取られてシステムを初期化する。ボックス112に示されるように、フォトセルセンサー(18,23)から読み取られた上方がプロセッサ(21)のメモリーに記憶される。
【0045】
判定ボックス114で示されるように、フォトセルセンサー(18,23)の読取値が3,000Ω未満であるか否かが判定される。どちらかの読取値が3,000Ω未満である場合は、琥珀色LED(27)が、あるいは三色LEDが用いられている場合、三色の光すべてが照射され、点滅し始める。この点滅光は、読み取りに間違いがあることを表示する。例えば、過剰な光がシステムに進入していることや、ハウジング(12)に破損が生じた可能性のあることや、照射LED(67)への抵抗器を介しての短絡が生じていることや、その他の問題が存在することを表示する。そのような場合、デバイスの操作はボックス118で終了する。
【0046】
あるいは、フォトセルセンサー(18,23)の読取値が両方とも3,000Ωより大きい場合は、フォトセルセンサー(18,23)の読取値が10,000Ωより大きいか否かが判定ボックス121で判定される。それらの読取値が10,000Ωより大きい場合は、読み取りに間違いがあると考えられる。例えば、照射LED(67)が機能していないか、あるいは、フォトセルセンサー(18,23)が誤作動しているか、その他の問題が存在すると考えられる。ボックス123で示されるように、三色LEDが用いられている場合は、三色LEDの赤と緑が照射される。個々の色のLEDが用いられている場合は、赤色LED(32)と緑色LED(29)が同時に点灯され、ボックス125で示されるようにデバイスの操作が終了したことを表示する。
【0047】
あるいは、測定値が10,000Ω未満である場合は、操作はボックス127(図9)へ進む。この判定ボックス127では、フォトセル2(サンプルセンサー18)が観察可能領域内にあるか否かが判定される。フォトセルサンプルセンサー(18)が検査ストリップ(16)上を液体が通過するのを見ることができない場合は、黄色LED(27)が、バッテリー(43)が消滅するまで点灯したままになる。フォトセルサンプルセンサー(18)が観察可能領域内にある場合は、操作はボックス129へ進み、そこで検査ストリップ(16)が反応を進展させるのを可能にするために所定の時間遅延間隔が開始される。ここに開示された実施形態においては、この所定の時間遅延間隔は3分に設定される。判定ボックス132で、時間遅延間隔が終了したかどうかを判定するためにモニターされる。時間遅延間隔が終了すると、操作はボックス134へ移行し、そこでフォトセル反応センサー(23)(フォトセル1)が読み取られる。
【0048】
ボックス135に示されるように、反応センサーフォトセル(23)の初期読取値から該反応センサーの2回目の読取値が差し引かれる。ボックス137で示されるように、得られた結果(答え)が閾値より小さいかどうかが判定される。上記結果が閾値より大きい場合は、黄色LED(27)がボックス146で消灯され、緑色LED(29)がボックス148で点灯されて、反応が例えば妊娠を表す陽性表示を有することを示す線が検査ストリップ(16)上に検出されたことを表示する。反応線が現れるときは、上記結果は閾値より大きい。なぜなら、反応線の色は光を反射する度合が少ないからである。その場合、ボックス148は、終了ボックス144へ移行し、緑色LED(29)は、バッテリー(43)が消耗しきるまで点灯したままに留まる。
【0049】
あるいは、上記結果が閾値より小さいか、閾値に等しい場合は、ボックス137からボックス139へ移行して黄色LED(27)を消灯し、ボックス142で赤色LED(32)を点灯させて線が検出されず、陰性であることを表示する。暗色線が存在しない場合は、反射光が、反射光の閾値に等しいか、閾値より小さい。そこから、終了ボックス144へ移行し、そこで赤色LED(32)は、バッテリーが消耗しきるまで点灯したままに留まる。
【0050】
以上、本発明を実施形態に関連して説明したが、本発明は、ここに例示した実施形態の構造及び形状に限定されるものではなく、いろいろな実施形態が可能であり、いろいろな変更及び改変を加えることができることを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】図1は、本発明の一実施形態に従って構成されたデバイスの透視図である。
【図2】図2は、図1のデバイスの分解図である。
【図3】図3は、図1のデバイスの拡大断面図である。
【図4】図4は、図3の線4−4に沿ってみたデバイスの拡大断面図である。
【図5】図5は、図3のデバイスの蓋部分を取り除いてみた部分断面図である。
【図6】図6は、図5の線6−6に沿ってみたデバイスの拡大断面図である。
【図7】図7は、図1のデバイスの概略回路図である。
【図8】図8は、本発明のデバイスのソフトウエア又はファームウエアのフローチャートの前半部分である。
【図9】図9は、本発明のデバイスのソフトウエア又はファームウエアのフローチャートの後半部分である。
【符号の説明】
【0052】
10 分析検査デバイス、デバイス
12 細長ハウジング、ハウジング
14 キャップ、蓋
16 検査ストリップ
18 サンプルセンサー、フォトオプティックセンサー、フォトセル
19 印刷回路板
21 プロセッサ
23 反応センサー、フォトオプティックセンサー、フォトセル
25 ディスプレー
27 黄色又は琥珀色LED
29 緑色LED
32 赤色LED
34,36,38 穴
43 バッテリー
45 スイッチ
47 スイッチアクチュエータ、アクチュエータ
49 絶縁ストリップ
52 開口
54 裏当てストリップ
56 サンプルパッド、ウイック
58 多孔質キャリアストリップ、キャリアストリップ
61 試薬セクション、試薬パッド
63 流体吸収セクション、ストリップ
65 線形成帯域
69 底壁
72 頂壁
74 ばね取付デバイス、接片
78 負接点
81 正端子
83 キャパシタ
84 電流制限抵抗器
87 電流制限抵抗器
89 電流制限抵抗器
92,94 抵抗器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体サンプルが特定の物質を含有しているか否かを判定するために流体サンプルを検査する方法であって、
被検査流体サンプルが検査ストリップ上に受容されたことを検出したことに応答してタイマーを始動させる工程と、
所定の時間遅延間隔の終了を表示する電気タイムアウト信号を発生させる工程と、
前記タイムアウト信号に応答して前記流体サンプルが特定物質の所定量を含有しているか否かを判定させる判定工程と、
前記判定に応答して電気出力信号を発生させる工程と、
前記流体サンプル中に特定物質の所定量が含有されているか否かを表示させる表示工程と、から成ることを特徴とする方法。
【請求項2】
前記タイマーは、ソフトウエアタイマーである請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記時間遅延間隔は、約3分である請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記判定工程は、前記検査ストリップ上の反応の結果をフォトオプティックによる検出を始動させることを含む請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記表示工程は、光源を照射することを含む請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記光源は、少くとも1つの発光ダイオードである請求項5に記載の方法。
【請求項7】
検査操作を開始するためのパワーアップ信号が受信されたかどうかを判定するためにモニターする工程を含む請求項1に記載の方法。
【請求項8】
検査開始の準備が整ったことを表示する光源の照射を行う工程を含む請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記照射は、所定の時間遅延間隔の後、検査サンプルを速やかに前記検査ストリップに導入すべきであることを表示する点滅モードに変化する請求項8に記載の方法。
【請求項10】
閾値を決定するために光順応時間間隔の後サンプルセンサーと反応センサーの最初の読み取りを行う工程を含む請求項7に記載の方法。
【請求項11】
最初のセンサー読み取りの読取値が所定の閾値を超えているかどうかを判定する工程を含む請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記反応センサー読取値が所定の反応センサー閾値を超えているかどうかを判定する工程を含む請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記反応センサー読取値が前記所定の反応センサー閾値を超えていると判定されたとき前記タイマーを始動する工程を含む請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記反応センサー読取値が前記所定の反応センサー閾値を超えていると判定された後、前記被検査流体が前記特定の物質の所定量を含有しているか否かを判定する工程を含む請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記反応センサーの判定に応答して陽性の検査結果を表示する少くとも1つの光源を照射する工程を含む請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記反応センサーの判定に応答して陰性の検査結果を表示する少くとも1つの光源を照射する工程を含む請求項14に記載の方法。
【請求項17】
流体サンプルが特定の物質を含有しているか否かを判定するために流体サンプルを検査する検査方法を制御するためのソフトウエア媒体であって、該検査方法は、
被検査流体サンプルが検査ストリップ上に受容されたことを検出したことに応答してタイマーを始動させる工程と、
所定の時間遅延間隔の終了を表示する電気タイムアウト信号を発生させる工程と、
前記タイムアウト信号に応答して前記流体サンプルが特定物質の所定量を含有しているか否かを判定させる判定工程と、
前記判定に応答して電気出力信号を発生させる工程と、
前記流体サンプル中に特定物質の所定量が含有されているか否かを表示させる表示工程と、から成ることを特徴とするソフトウエア媒体。
【請求項18】
前記タイマーは、ソフトウエアタイマーである請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記時間遅延間隔は、約3分である請求項17に記載の方法。
【請求項20】
前記判定工程は、前記検査ストリップ上の反応の結果をフォトオプティックによる検出を始動させることを含む請求項17に記載の方法。
【請求項21】
前記表示工程は、光源を照射することを含む請求項17に記載の方法。
【請求項22】
前記光源は、少くとも1つの発光ダイオードである請求項21に記載の方法。
【請求項23】
検査操作を開始するためのパワーアップ信号が受信されたかどうかを判定するためにモニターする工程を含む請求項17に記載の方法。
【請求項24】
検査開始の準備が整ったことを表示する光源の照射を行う工程を含む請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記照射は、所定の時間遅延間隔の後、検査サンプルを速やかに前記検査ストリップに導入すべきであることを表示する点滅モードに変化する請求項24に記載の方法。
【請求項26】
閾値を決定するために光順応時間間隔の後サンプルセンサーと反応センサーの最初の読み取りを行う工程を含む請求項23に記載の方法。
【請求項27】
最初のセンサー読み取りの読取値が所定の閾値を超えているかどうかを判定する工程を含む請求項17に記載の方法。
【請求項28】
前記反応センサー読取値が所定の反応センサー閾値を超えているかどうかを判定する工程を含む請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記反応センサー読取値が前記所定の反応センサー閾値を超えていると判定されたとき前記タイマーを始動する工程を含む請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記反応センサー読取値が前記所定の反応センサー閾値を超えていると判定された後、前記被検査流体が前記特定の物質の所定量を含有しているか否かを判定する工程を含む請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記反応センサーの判定に応答して陽性の検査結果を表示する少くとも1つの光源を照射する工程を含む請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記反応センサーの判定に応答して陰性の検査結果を表示する少くとも1つの光源を照射する工程を含む請求項30に記載の方法。
【請求項33】
被検査流体がある特定の物質を含有しているかどうかを判定するための分析検査デバイスであって、
ハウジングと、
試薬を含有しており、前記ハウジング内に少くとも部分的に配設された、少くとも一端部分に被検査流体サンプルを受容するための細長検査ストリップと、
前記ハウジングに取り付けられ、前記検査ストリップの前記サンプル受容端部分のある側とは反対側に配置されており、該検査ストリップのサンプル受容端部分から検査ストリップに沿って流れる流体サンプルの存在を検出し、流体サンプルの存在を表示する信号を発生するためのサンプルセンサーと、
前記流体サンプル存在表示信号に応答してタイマーを始動し、時間遅延間隔を設定し、該時間遅延間隔の終了時にタイムアウト信号を発生するためのプロセッサと、
前記ハウジングに取り付けられており、前記被検査流体サンプル中の特定物質を検出し、検出された物質の量を表す電気信号を発生するための反応センサーと、
から成り、
前記プロセッサは、前記反応センサーからの前記信号に応答して被検査流体サンプル中に前記特定物質の少くとも所定量が含有されているか否かを表示する出力信号を発生するようになされており、
前記ハウジングに取り付けられており、前記出力信号に応答して被検査流体サンプル中に特定物質の所定量が含有されているか否かを表示するためのディスプレーを備えていることを特徴とする分析検査デバイス。
【請求項34】
前記検査ストリップは、被検査流体サンプル中の特定物質の存在下で反応表示を創出する請求項33に記載の分析検査デバイス。
【請求項35】
前記反応センサーは、前記反応表示の光反射の量に対する特定物質の相対量を表す電気信号を発生するためのフォトオプティックセンサーである請求項34に記載の分析検査デバイス。
【請求項36】
前記プロセッサは、所定の時間遅延間隔が経過するまで前記反応センサーからの信号を記憶するのを遅らせる請求項33に記載の分析検査デバイス。
【請求項37】
前記プロセッサは、前記時間遅延間隔の終了時点で前記反応センサーからの信号を記憶し、該記憶された信号を予め記憶されている閾値の電気信号と比較して、前記被検査流体サンプルが前記特定物質の所定量を含有しているかどうかを判定する請求項36に記載の分析検査デバイス。
【請求項38】
前記検査ストリップは、被検査流体サンプルを一端部分に受容するための細長ウイックを含む請求項36に記載の分析検査デバイス。
【請求項39】
前記サンプルセンサーは、前記被検査流体サンプルの存在を検出し、前記所定の時間遅延間隔の開始を表示する電気信号を発生するために前記ハウジング上に取り付けられ、前記ウイックのサンプル受容端部分とは反対側の端部に近接して配置されている請求項38に記載の分析検査デバイス。
【請求項40】
前記ディスプレーは、該デバイスが被検査流体サンプルを受容する準備が整っていることを表示するディスプレー素子を含む請求項33に記載の分析検査デバイス。
【請求項41】
前記ディスプレーは、更に、特定物質の存在を表す陽性表示ディスプレー素子と、特定物質の不存在を表す陰性表示ディスプレー素子を含む請求項40に記載の分析検査デバイス。
【請求項42】
前記ディスプレー素子の各々は、発光ダイオードを含む請求項41に記載の分析検査デバイス。
【請求項43】
前記ウイックの前記流体サンプル受容端部分の少くとも一部分を覆う蓋が前記ハウジングに着脱自在に取り付けられており、該ウイックの該流体サンプル受容端部分を露出させるために該蓋を外すことができるようになされている請求項38に記載の分析検査デバイス。
【請求項44】
前記蓋を前記ハウジングから外すのに応答して閉成され、該デバイスを作動させるためのスイッチ手段を含む請求項41に記載の分析検査デバイス。
【請求項45】
前記スイッチ手段は、前記蓋に連結された、該デバイスを不作動にするための絶縁部材を含み、該絶縁部材は、該デバイスを駆動するためのバッテリーを電気的に遮断する働きをする請求項44に記載の分析検査デバイス。
【請求項46】
流体がある特定の物質を含有しているか否かを判定するために該流体を検査する方法であって、
検査ストリップ上に受容された被検査流体サンプルの存在を検出する工程と、
検出されたサンプルの存在を表示する信号を発生する工程と、
時間遅延間隔を開始する工程と、
前記時間遅延間隔の終了時にタイムアウト信号を発生する工程と、
前記タイムアウト信号に応答して反応を検出する工程と、
前記被検査流体サンプルが前記特定物質の所定量を含有しているか否かをプロセッサを用いて判定する工程と、
前記判定に応答して前記プロセッサを用いて電気出力信号を発生する工程と、
前記被検査流体サンプル内に前記特定物質の所定量が含有されているか否かを表示する工程と、
から成ることを特徴とする方法。
【請求項47】
前記センサーと、前記検査ストリップと、前記ディスプレーを前記ハウジング内に組み立てる工程を含む請求項33に記載の方法。
【請求項48】
検査の後前記検査ストリップを新しい検査ストリップと交換する工程を含む請求項47に記載の方法。
【請求項49】
前記検査ストリップをハウジングから取り出し、前記新しい検査ストリップを所定位置に装入した状態で該ハウジングを再組み立てすることを可能にするために前記交換工程は、該ハウジングを少くとも部分的に作動不能にする操作を含む請求項48に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公表番号】特表2007−525640(P2007−525640A)
【公表日】平成19年9月6日(2007.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−503164(P2006−503164)
【出願日】平成16年1月29日(2004.1.29)
【国際出願番号】PCT/US2004/002578
【国際公開番号】WO2004/070353
【国際公開日】平成16年8月19日(2004.8.19)
【出願人】(505289465)ミズホ ユーエスエイ インコーポレイテッド (1)
【氏名又は名称原語表記】MIZUHO USA INC.
【住所又は居所原語表記】ZIN,Benedict,12131 Community Road,Poway,CA 92064 U.S.A.
【Fターム(参考)】