説明

分配用具

【課題】 従来の用具主要端部(12)と、柄部分(11)内に分配材料を収容させたシール可能なチャンバー(15)とを具備してなる分配用具(10)を提供する。
【解決手段】 この分配用具は、2個構成可撓性天板(19)と、ほぼシェル形長尺柄部分とを採用することにより、筒形分配用具よりも、より容易に、かつ、安価に製造、充填、組立てを行うことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液体又は固体を貯留、分配することができる用具に関する。本発明は限定的ではないが、特に、分配(dispensing(ディスペンシング))スプーンに向けられたものである。明細書本文中で分配スプーンとは、単に説明の便宜上のためのものであり、本発明は分配スプーンに限定されるものではない。明細書中で用具の用語には、スプーン、フォーク、ナイフ、攪拌棒、その他の適当な器具又は道具が含まれる。
【背景技術】
【0002】
配合材料を貯留、分配することができるスプーンは、便利さを提供すると共に、別部材を使用する不便さを解消するものとして開発されている。この開発されている分配(ディスペンシング)スプーンはスプーンの窪みから配合材料を分配するものである。配合材料はスプーンのハンドル部に貯留される(例、米国特許6,675,482(特許文献1)、米国特許5,491,895(特許文献2)、米国特許5,154,318(特許文献3))、若しくはスプーンの窪み部内に貯留される(例、米国特許第3,911,578(特許文献4)、米国特許3,946,652(特許文献5)、米国特許4,338,338(特許文献6))。これらの分配スプーンは、以下のような一つ又はそれ以上の欠点、製造コストが高い、再使用に適していない、容器部分を再度閉じることができない、美観に欠ける等を有する。
【0003】
【特許文献1】米国特許第6,675,482号
【特許文献2】米国特許第5,491,895号
【特許文献3】米国特許第5,154,318号
【特許文献4】米国特許第3,911,578号
【特許文献5】米国特許第3,946,652号
【特許文献6】米国特許第4,338,338号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、前述のような欠点の一つ又はそれ以上を少なくとも部分的に克服し得る別の形の分配用具を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願発明は、一つの態様として、以下の構成からなる分配用具を提供するものである。すなわち、
用具主要部と;
柄部分と;
を具備してなり;
該柄部分が、高さが実質的に同一の対向する2つの側壁により形成された窪みを有する長尺部を含むと共に、該長尺部上に配置自在な可撓性天板を含み、それにより1又はそれ以上の分配材料を貯留するための封止容器を形成してなる分配用具を提供する。
【0006】
前記長尺部は長尺の対向する2つの側壁を有することが好ましい。前記長尺部は長尺のシェルの形を有することが好ましい。より好ましくは、この長尺部は断面ほぼU字形のものである。この長尺部は好ましくはプラスチックからなるものである。この長尺部は好ましくは筒状長尺体よりも、むしろ比較的薄い側壁を有するものとする。
【0007】
前記長尺部は対向する2つの側壁を有し、これら側壁は高さが実質的に同じであり、好ましくは、天板を配置させるため、実質的に平らな上面を有するものとする。
【0008】
前記天板は好ましくは、前記長尺部にシール可能であって、実質的に平坦な上面を形成するものとする。この天板は好ましくは、実質的に平坦な上面を有し、これが美観に優れ、従来の用具を保持するような馴染みを提供するものとなっている。この天板は好ましくは、ホイル、フィルム、プラスチック塗付紙、その他の適当な可撓性材料から作られる。この天板の上面には、取扱い説明、製品説明、グラフィック、商標、広告などの適当な情報を付してもよい。1つの好ましい形態として、この天板は実質的に透明な窓部を有し、分配材料が見えるようにする。
【0009】
本願発明は、他の態様として、以下の構成からなる分配用具を提供するものである。すなわち、
用具主要部と;
実質的に硬質の長尺部と、可撓性天板とを含む柄部分と;
を具備してなり;
該長尺部が高さが実質的に同一の対向する2つの側壁により画成された窪みを有し、これら側壁が該天板を固定するための実質的に平坦な上面を有し、更に、該長尺部が実質的にシェル形又はU字形となっていて、該可撓性天板が該長尺部上に配置可能となっていて、それにより1又はそれ以上の分配材料を貯留するための封止容器を形成してなる分配用具を提供する。
【0010】
可撓性天板を、実質的にシェル形の長尺部と共に使用することにより、この分配用具を、筒形分配用具と比較して、より容易、かつ、安価に製造することができる。実質的にシェル形の長尺部に後にシールされる可撓性天板の使用は、従来の末端充填方式と比較して、分配材料をより効率的に分配用具に添加することができるという利点を提供するものとなる。可撓性天板を、実質的にシェル形の長尺部と共に使用することは、この天板を押し下げることにより、分配されるべき内容物の量を制御することができ、それにより蓋部分分から分配される内容物の量を制限することができる。シェル形の長尺部は、天板無しの複数の用具を入れ子状に重ねて収容することを可能にするから、包装および輸送効率の点で好ましいものとなる。
【0011】
1又はそれ以上の分配材料を、天板を部分的又は全体的に除去することにより柄部分から分配することができる。
【0012】
好ましい例として、柄部分は蓋部分を有するものとする。好ましくは、この蓋部分のためのヒンジは前記可撓性天板により形成することができる。好ましくは、この蓋部分は用具主要部から遠方の柄部分端部に、又はその近傍に設けられる。
【0013】
好ましくは、用具主要部から遠方の柄部分端部に蓋体が設けられていて、前記可撓性天板により形成されたヒンジを中心としてこの蓋体が回動し、開口されるようになっている。
【0014】
本願発明は、他の態様として、以下の構成からなる分配用具を提供するものである。すなわち、
用具主要部と;
実質的に硬質の長尺部と、可撓性天板とを含む柄部分と;
を具備してなり;
該長尺部が、高さが実質的に同一の対向する2つの側壁により画成された窪みを有し、これら側壁が該天板を固定するための実質的に平坦な上面を有し、更に、該長尺部が実質的にシェル形又はU字形となっており、該可撓性天板が該長尺部上に配置可能となっていて、それにより1又はそれ以上の分配材料を貯留するための封止容器を形成し、更に、該柄部分が、用具主要部から遠方端部に蓋体を有し、それが該可撓性天板により形成されたヒンジを中心として回動し、開口されるようになっている分配用具を提供する。
【0015】
好ましくは、前記蓋部分は開口の後に、閉塞可能となっているものとする。
この蓋部分は、スナップ嵌め蓋部分、可撓性カバー蓋部分など任意の適当な形状又はデザインのものであってもよい。好ましい1実施例として、この蓋部分は再シール可能となっている。好ましくは、この蓋部分は用具主要部とは反対側に設けられ、この蓋部分の開閉を助けるつまみ支持部を有する。好ましくは、この蓋部分は周りの薄い領域を有し、それにより適当な力で該蓋部分を、ヒンジを形成する可撓性天板を備えた前記長尺部から開口することができるようになっている。前記長尺部上に形成された蓋部分は好ましくは、力を加えたとき破壊される薄い材料からなる周縁脆弱領域を有する。
【0016】
2又はそれ以上の分配材料が存在する場合は、前記長尺部中の前記窪みは、1又はそれ以上の長尺リブおよびそれに対応する蓋部分で分割させてもよい。2つの分配材料が存在する好ましい実施例として、2つの別々の区域と、2つの対応する蓋部分を形成するところのほぼ中央に配置させた長尺リブが設けられていて、それにより各分配材料のための分配出口が形成されている。
【0017】
好ましくは、異なる分配材料は、互いに独立して分配できるようにする。
【0018】
好ましい実施例において、前記長尺部は長尺リブにより分割されていて、それにより2つの異なる分配材料を貯留するための2つのチャンバーと、操作的に関連させたチャンバーの内容物を分配するための2つの蓋部分とが形成されている。
【0019】
前記長尺部は、1又はそれ以上の分配材料の異なる量を提供するための異なるサイズの窪みを有するものであってもよい。好ましくは、前記天板は、前記長尺部のサイズに関係なく、平坦上面を常に形成するようにする。好ましくは、前記長尺部の全体的形状は同一に維持されるが、1又はそれ以上の分配材料の量の増加に比例して大きくする。
【0020】
分配用具は好ましくは、実質的に平坦、かつ、一様な表面の天板を有し、分配用具のサイズに関係なく、美的外観と、握り易さを提供するものである。
【0021】
1又はそれ以上の分配材料を充填した後、前記長尺部にシールされる別体の可撓性天板の使用は、実質的に不正操作がきかない分配用具を提供することになる。分配用具をいたずらした場合、天板は最早、シールすることができず、若しくは蓋部分が開いてします。
【0022】
この分配材料は、固体であっても、若しくは液体であってもよい。この分配材料は、好ましくは、砂糖、コーヒー、人工甘味料、粉チョコレート、飲料添加剤、塩、コショウ、ソース、ハーブ、スパイス、ミルクから選択される1又はそれ以上からなるものであるが、これらに限定されるものではない。
【0023】
用具主要部は好ましくは、スプーンの窪み、ナイフの刃、フォークの刃又は攪拌棒など任意の適当な形状のものであってもよい。より好ましくは、用具主要部はスプーンの窪み形状を有するものである。
【0024】
好ましくは、前記分配用具に貯留される1又はそれ以上の分配材料は、用具主要部に関係する。例えば、分配用具がスプーンの用具主要部を有する1実施例の場合、分配材料は好ましくは、砂糖又は飲み物をつくるのに使用される他の添加剤である。同じく、分配用具がナイフの刃の用具主要部を有する他の実施例の場合、分配材料は好ましくは、塩又は食品摂取の際に使用される他の香辛料である。
【0025】
用具主要部および柄部分は好ましくは一体的に形成し、1個の用具として製作する。より好ましくは、用具主要部および長尺部は一体的に形成し、1個の用具として製作する。その他、用具主要部および柄部分を別々の部品として製作し、使用前に組立てるようにしてもよい。好ましくは、柄部分は相補的又は必要な用具主要部と共に組立てられる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
以下、本発明のより容易な理解のため、および実施する際の便宜のため、図面を参照して説明する。
図1ないし12を参照すると、これらには単一チャンバー分配スプーン10が描かれており、これは柄部分11がスプーンの窪み(スプーンボウル)12と一体化していて単一ユニットを形成している。この柄部分11は対向する側壁13,14を有し、これらにより略U字形の長尺チャンバー15が形成されている。これら側壁13,14は略同じ高さのもので、それぞれ平坦な上面16,17を有する。柄部分11がU字形の長尺チャンバー15を形成し、分配材料を保持するものであるから、これらは実質的に硬質のプラスチック材料からなる比較的薄い壁面で構成される。筒状の柄部分の周囲壁部は、この柄部分11の側壁よりも比較的厚く設計されている。
【0027】
可撓性天板19は、長尺チャンバー15を囲む前記の平坦上面16,17に固定し得るようになっている。可撓性天板19は、天板がフィルム又はホイルの場合は、ヒートシール又は誘導溶接させてもよい。本実施例において、この可撓性天板19はホイルから作られている。可撓性天板19は、長尺チャンバー15が分配材料で充填されたのち、平坦上面16,17に固定されるようになっている。このチャンバー15が分配材料で充填されたのちに、可撓性天板19を平坦上面16,17に固定することにより、予め成形した筒状容器内に分配材料を末端から充填する場合に伴う問題を回避することができる。このようにして、分配用具は三段階のプロセスで製造することができる。つまり、チャンバーの形成、このチャンバーに分配材料を充填すること、このチャンバーを可撓性天板でシール(密封)することである。
【0028】
チャンバー15の内容物を分配するため、この可撓性天板19を部分的に、又は完全に除去することもできるが、柄部分11の端部の一部として蓋部分20が形成されている。この蓋部分20はスプーンボウル12とは反対側の分配用具端部に設けられている。蓋部分20は薄い区域21により囲まれている。この薄い区域21は、蓋体22が開口したとき、蓋体22の辺を画成するものである。圧力を加え、周囲の薄い区域21を裂き、蓋体22を外側に押出したとき、蓋体22が蓋部分20から形成されることになる。
【0029】
蓋体22を含む蓋部分20は、親指をその上に置くことができる形状のものとなっていて、押圧することにより開口し得るようになっている。つまり、このようにして押圧することにより薄い区域21が破れ、可撓性ホイル天板19により形成されたヒンジを中心として回転し、開口するようになっている。この蓋部分20は親指による掴みを提供する支持用突起23を有する。更に、この蓋部分20は摩擦嵌合用突起24を有し、蓋体22を再度閉じることができるようになっている。
【0030】
可撓性天板19は、平坦で、比較的一様な上面25を有し、従来のスプーンと同じような美観的に優れたスプーンを提供すると共に、ユーザーにとって心地よいグリップを提供することができる。可撓性天板19の平坦で、比較的一様な上面25は、チャンバー15の長さ、深さ、幅の寸法に関係なく維持される。分配材料を異なる容量で保持する様々な柄部分が図32に示されている。ここで、(a)は1回使用タイプ、(b)2回使用タイプ、(c)4回使用タイプを表している。
【0031】
可撓性天板19は情報、商標、グラフィック、広告などを表示することが出来る上面25を提供するものである。ここで表示することができる情報には、ダイエット情報、指示情報、内容物情報、分配情報などが含まれる。例えば、上面25は、特定の部分の分量(serve)を分派するために使用者がどの部位を押圧するかを示す定規の形態の分配情報を表示するものであってもよい。
【0032】
図13−17に示す他の実施例において、用具30は、柄部分33の長尺体32に固定された天板31を有する。天板31は透明な窓区域34を有し、これを介してヒトは分配可能な内容物を見ることができる。図13−17に示す実施例の他の特徴は前述の実施例のものと同様である。
【0033】
更なる実施例が図18−24に示されている。この実施例は大きい柄部分41を備えた用具40を示すものであり、増大した量の分配材料を貯留する、より大きいチャンバー42が提供されており、それにより2回使用タイプ分配用具40が形成されている。この2回使用タイプ分配用具40の寸法は、図1−12に示した1回使用タイプ用具10の寸法と実質的に比例しているがそれよりも大きくなっている。
【0034】
更なる他の分配用具の例が図25−31に示されている。これら図に示されている分配用具50は、1回使用タイプ分配用具10および2回使用タイプ分配用具40とそれぞれ比較して実質的に長くなっている。この分配用具50は、より大量の分配材料を貯留するために比較的長いチャンバーを有し、4回使用タイプ分配用具が形成されている。
【0035】
分配用具の更なる例が図32(d)および図33−44に示されている。この実施例において、分配用具60は2つの別々のチャンバー63,64を形成する内部リブ62を備えた柄部分61を有する。この2つのチャンバー63,64は互いに異なる分配材料を貯留することができる。この分配用具60は、夫々チャンバー63,64と操作的に関連させた2つの蓋体65,66を有している。これら蓋体65,66は上述の単一チャンバー分配用具10と同様にして形成されている。これら蓋体65,66は夫々、別々に開口するようになっていて、他のチャンバーからの汚染を生じさせることなく、チャンバー63,64内の内容物が別々に分配できるようになっている。これら蓋体65,66を別々に開口させるため、可撓性天板67には、各蓋体65,66を分離する端部裂目68が形成されている。
【0036】
他の実施例として、異なる分配可能な物質を収容するための更なるチャンバーを有するものであってもよい。
更に、他の実施例として、スプーンボウルの代わりに、攪拌棒、ナイフの刃、フォークの刃を有するものであってもよい。種々の実施例で、貯留される分配材料は好ましくは粒状の分配材料に関するものであることが好ましい。例えば、分配ナイフ又は分配フォークは、塩、コショウ、ソース、その他の薬味を貯留するものであり、分配スプーンは、砂糖、コーヒー、漂白剤、粉チョコレート、あるいは飲料のための他の適当な添加剤を貯留するものであってもよい。
(発明の効果)
【0037】
本発明の好ましい実施例によれば、従来の形のスプーンと、分配材料とが単一のユニットとして提供される。本発明の好ましい実施例は、チューブ状分配用具と比較して、分配用具をより容易、かつ、安価に製造し、充填し、組み立てを行うことが可能になるという利点を提供するものである。なぜならば、2個構成可撓性天板と、ほぼシェル形長尺柄部分とを採用するようにしたからである。ほぼシェル形長尺柄部分と共に、可撓性天板を使用することにより、可撓性天板を押圧して、分配される内容物の量を制御することができ、それにより蓋部分から分配される内容物の量を制御することが可能となるという利点を得られる。
(変形例)
【0038】
以上の記載は、本発明の例示に過ぎず、その他、当業者に自明な変形例および変更も含めて、ここに記載した本発明の広範な範囲に包含されることは当然理解されるであろう。
【0039】
なお、発明の詳細な説明並びに特許請求の範囲を通して、“含む”、“具備する”の用語は、他の添加物、構成要素、整数、工程の追加を排除することを意図したものではない。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】天板なしの単一チャンバー分配スプーンの平面図。
【図2】図1の分配スプーンの側面図。
【図3】図1の分配スプーンの底面図。
【図4】図1の分配スプーンの前面図。
【図5】図1の分配スプーンの背面図。
【図6】天板を備えた単一チャンバー分配スプーンの平面図。
【図7】図6の分配スプーンの側面図。
【図8】図6の分配スプーンのB−B線に沿う断面図。
【図9】図6の分配スプーンのA−A線に沿う断面図。
【図10】天板なしの単一チャンバー分配スプーンを、その蓋体の一部を切断して示す上から見た斜視図。
【図11】天板を備えた単一チャンバー分配スプーンを上から見た斜視図。
【図12】図11に示す単一チャンバー分配スプーンを底面から見た斜視図。
【図13】天板が窓を有し、蓋体が開口している単一チャンバー分配スプーンを上から見た斜視図。
【図14】図13の分配スプーンを後方から見た斜視図。
【図15】天板が窓を有し、蓋体が再び閉塞された単一チャンバー分配スプーンを上から見た斜視図。
【図16】図15に示す単一チャンバー分配スプーンを底面から見た斜視図。
【図17】図15の分配スプーンの側面図。
【図18】他の実施例に係わる天板を備えた単一チャンバー分配スプーンの平面図。
【図19】図18の分配スプーンの縦断面図。
【図20】図18の分配スプーンの底面図。
【図21】図18の分配スプーンの背面図。
【図22】図18の分配スプーンの前面図。
【図23】図18に示す分配スプーンを上から見た斜視図。
【図24】図18に示す分配スプーンを底面から見た斜視図。
【図25】第3の実施例に係わる単一チャンバー分配スプーンの平面図。
【図26】図25の分配スプーンの側面図。
【図27】図25の分配スプーンの底面図。
【図28】図25の分配スプーンの背面図。
【図29】図25の分配スプーンの前面図。
【図30】図25に示す分配スプーンを上から見た斜視図。
【図31】図25に示す分配スプーンを底面から見た斜視図。
【図32】異なる構成の分配スプーンを比較して示す平面図であって、(a)図6に相当する単一チャンバー分配スプーンの平面図;(b)図18に相当する単一チャンバー分配スプーンの平面図;(c)図25に相当する単一チャンバー分配スプーンの平面図;(d)図38に相当するダブルチャンバー分配スプーンの平面図。
【図33】天板なしのダブルチャンバー分配スプーンの平面図。
【図34】図33の分配スプーンの側面図。
【図35】図33の分配スプーンの底面図。
【図36】図33の分配スプーンの背面図。
【図37】図33の分配スプーンの前面図。
【図38】天板を備えたダブルチャンバー分配スプーンの平面図。
【図39】図38の分配スプーンの背面図。
【図40】図33に示すダブルチャンバー分配スプーンの斜視図。
【図41】図38に示すダブルチャンバー分配スプーンの斜視図。
【図42】図38に示すダブルチャンバー分配スプーンを底面から見た斜視図。
【図43】一方の蓋体が開口している図38に示すダブルチャンバー分配スプーンを上から見た斜視図。
【図44】双方の蓋体が開口している図38に示すダブルチャンバー分配スプーンを上から見た斜視図。
【符号の説明】
【0041】
10 単一チャンバー分配スプーン
11 柄部分
12 スプーンの窪み(スプーンボウル)
13,14 側壁
15 長尺チャンバー
16,17 上面
19 可撓性天板
20 蓋部分
21 薄い区域
22 蓋体
23 支持用突起
24 摩擦嵌合用突起
25 上面
30 用具
31 天板
32 長尺体
33 柄部分
34 透明な窓区域
40 2回使用タイプ分配用具
41 柄部分
42 チャンバー
50、60 分配用具
61 柄部分
62 内部リブ
63,64 チャンバー
65,66 蓋体
67 可撓性天板
68 端部裂目

【特許請求の範囲】
【請求項1】
用具主要部と;
柄部分と;
を具備してなり;
該柄部分が、高さが実質的に同一の対向する2つの側壁により形成された窪みを有する長尺部を含むと共に、該長尺部上に配置自在な可撓性天板を含み、それにより1又はそれ以上の分配材料を貯留するための封止容器を形成してなる分配用具。
【請求項2】
用具主要部と;
実質的に硬質の長尺部と、可撓性天板とを含む柄部分と;
を具備してなり;
該長尺部が高さが実質的に同一の対向する2つの側壁により画成された窪みを有し、これら側壁が該天板を固定するための実質的に平坦な上面を有し、更に、該長尺部が実質的にシェル形又はU字形となっていて、該可撓性天板が該長尺部上に配置可能となっていて、それにより1又はそれ以上の分配材料を貯留するための封止容器を形成してなる分配用具。
【請求項3】
前記長尺部が実質的に硬質のプラスチックからなり、前記可撓性天板が紙、フィルム又はホイルからなっている請求項1又は2記載の分配用具。
【請求項4】
前記天板の上面に、取扱い説明、製品説明、グラフィック、商標、広告などの適当な情報が付されている請求項1又は2記載の分配用具。
【請求項5】
前記天板が、実質的に透明な窓部を有し、分配材料が見えるようになっている請求項1又は2記載の分配用具。
【請求項6】
前記可撓性天板を押し下げることにより、分配される内容物を阻止ないし制限し、それにより分配されるべき内容物の量を制御するようにした請求項1又は2記載の分配用具。
【請求項7】
用具主要部から遠方の柄部分端部又はその近傍に蓋体が設けられていて、前記可撓性天板により形成されたヒンジを中心としてこの蓋体が回動し、開口されるようになっている請求項1又は2記載の分配用具。
【請求項8】
用具主要部と;
実質的に硬質の長尺部と、可撓性天板とを含む柄部分と;
を具備してなり;
該長尺部が、高さが実質的に同一の対向する2つの側壁により画成された窪みを有し、これら側壁が該天板を固定するための実質的に平坦な上面を有し、更に、該長尺部が実質的にシェル形又はU字形となっており、該可撓性天板が該長尺部上に配置可能となっていて、それにより1又はそれ以上の分配材料を貯留するための封止容器を形成し、更に、該柄部分が、用具主要部から遠方端部に蓋体を有し、それが該可撓性天板により形成されたヒンジを中心として回動し、開口されるようになっている分配用具。
【請求項9】
前記蓋体が再度閉じられるようになっている請求項7又は8記載の分配用具。
【請求項10】
前記蓋体が再度閉じられるようになっていて、この再閉塞のための摩擦嵌合用突起を有する請求項7又は8記載の分配用具。
【請求項11】
前記蓋体が、その開閉を助けるつまみ支持部を有する請求項7又は8記載の分配用具。
【請求項12】
長尺部上に形成された前記蓋部分が、薄い材料からなる周縁脆弱領域を有し、これが力を加えたときに破壊されるようになっている請求項7又は8記載の分配用具。
【請求項13】
前記長尺部が、長尺リブにより分割され、2つの異なる分配材料を貯留するための2つのチャンバーと、これらチャンバーに操作的に関連する内容物を分配するための2つの蓋部分とを形成している請求項7又は8記載の分配用具。
【請求項14】
実質的に平坦、かつ、一様な表面の天板を有し、それにより分配用具のサイズに関係なく、美的外観と、握り易さを与えるようにした請求項1ないし13のいずれかに記載の分配用具。
【請求項15】
前記分配材料が、砂糖、コーヒー、人工甘味料、粉チョコレート、飲料添加剤、塩、コショウ、ソース、ハーブ、スパイス、薬味、ミルクから選択される1又はそれ以上からなる請求項1ないし14のいずれかに記載の分配用具。
【請求項16】
用具主要部が好ましくは、スプーンの窪み、ナイフの刃、フォークの刃又は攪拌棒を含む任意の適当な形状のものである請求項1ないし15のいずれかに記載の分配用具。
【請求項17】
分配用具内に貯留される前記の1又はそれ以上の分配材料が用具主要部を機能的に補足するものである請求項1ないし16のいずれかに記載の分配用具。
【請求項18】
前記用具主要部および柄部分が一体的に作られ、単一の分配用具を形成している請求項1ないし17のいずれかに記載の分配用具。
【請求項19】
前記用具主要部および柄部分が別体部品となっていて、使用に際して組立てられるものである請求項1ないし17のいずれかに記載の分配用具。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate

【図22】
image rotate

【図23】
image rotate

【図24】
image rotate

【図25】
image rotate

【図26】
image rotate

【図27】
image rotate

【図28】
image rotate

【図29】
image rotate

【図30】
image rotate

【図31】
image rotate

【図32】
image rotate

【図33】
image rotate

【図34】
image rotate

【図35】
image rotate

【図36】
image rotate

【図37】
image rotate

【図38】
image rotate

【図39】
image rotate

【図40】
image rotate

【図41】
image rotate

【図42】
image rotate

【図43】
image rotate

【図44】
image rotate


【公表番号】特表2008−526274(P2008−526274A)
【公表日】平成20年7月24日(2008.7.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−548642(P2007−548642)
【出願日】平成16年12月30日(2004.12.30)
【国際出願番号】PCT/AU2004/001818
【国際公開番号】WO2005/065498
【国際公開日】平成17年7月21日(2005.7.21)
【出願人】(507092218)サンズ イノベーションズ ピーティーワイ リミテッド (3)
【Fターム(参考)】