説明

分配組立体

【課題】粘性媒体の小滴を噴射するための組立体を交換し、較正する方法の提供。
【解決手段】本発明に関する粘性媒体の小滴を噴射するための組立体は、基板に付着物を提供するよう組立体を使用する機械に解放可能に装着され、機械のドッキング装置の組立体サポートと適合する第1の保持手段を有する組立体ホルダを含む。本発明に係る方法は、交換組立体に組立体を交換する段階と、交換組立体を較正面まで運動させる段階と、複数の付着物を較正面に付着させる段階と、機械に含まれた観察装置によって見ることにより複数の付着物の位置を検出する段階と、予測される位置からの位置の片寄りを検出する段階とを含むことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スクリーニングのような接触分配とは区別され、組立体に対する種々の要件を提供する非接触分配としても知られている噴射を行なう組立体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来技術による噴射機械がスエーデン出願第9802079−5に開示されている。前記特許出願は小滴を噴射する新規装置である、前記機械のある部分に集中されている。前記装置は少量の粘性媒体を入れておく排出室(37;137)と、前記排出室と連通する排出ノズル(36;136)と、前記ノズルを介して前記排出室から前記粘性媒体を迅速に排出する排出手段(22、25;122、135)と、前記媒体を前記排出室に送入する供給手段とを含む。供給手段は媒体を入れた注射器から媒体を受取り、該媒体を排出室に向って圧送する回転駆動される送りスクリューを含む。前記注射器に入れられた媒体の方は該注射器の出口から圧送するように加圧される。
【0003】
この従来技術による装置は良好に作用する。しかしながら、特に交換すべき媒体とは異なる種類の媒体を新しい注射器が入れている場合、本装置において注射器を交換する上で問題がある。最後に述べた場合では、本機械の操作者は媒体を入れている当該装置の部分を洗浄する必要がある。これらの部分はとりわけ排出室であったり、排出ノズルや送りスクリューであったりする。非接触分配機械の場合には、ノズルおよび関連の排出部分の洗浄は良好な作動を達成するために特に重要である。
【0004】
注射器を交換するときに発生する別な問題は、生産を再開する前に、ノズルおよび関連の排出部分に新しい媒体を再充填するために数回の分配作動を実行する必要があることである。媒体に気泡が確実に入っていないようにするためにある程度の余分の排出を実行する必要がある。交換時間を短縮しようとする試みが特開平10−294557号公報に開示されている。この時間の短縮は当該機械に個々の注射器ホルダを配置することによって行われる。ホルダにおいて、現在使用されているものと後で置換される予定の注射器が容器中へある量の媒体が分配されるように加圧される。それによって、注射器の出口における媒体から気泡が確実に除去される。その結果、現在使用されている注射器を新しい注射器と交換すると、回路盤への媒体の供給を直ちに再開することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】スエーデン国特許出願第9802079−5号明細書
【特許文献2】特開平10−294557号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来技術による方法は直接分配する注射器を使用している機械においてのみ有用であり、噴射型式の機械を同程度まで改良するものではない。そのような機械は注射器から媒体を受け取る個々の排出機構を有するので、この排出機構は分配作用が再開される前に依然として新しい媒体で充填し直す必要がある。
【0007】
その結果、注射器の交換は生産の望ましくない低下をもたらす。更に、廃棄する媒体は一般に環境に対して有害であり、慎重に処理する必要がある。
【0008】
本発明の目的は前述の問題に対する解決を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記目的は特許請求の範囲に記載の組立体、機械、およびドッキング装置によって達成される。
【0010】
本発明は一局面において、粘性媒体の小滴を噴射する組立体であって、基板に小滴を提供するために該組立体を使用する機械に解放可能に装着可能であり、ノズルと、該ノズルに接続された排出機構と、該排出機構に接続された粘性媒体の容器と、信号インタフェース手段とからなる組立体を提供する。
【0011】
解放可能に装着しうることによって、本組立体は容易に交換可能で、媒体を入れた個々のユニットとして使用可能である。その結果、廃棄媒体の処理の問題が排除される。本組立体は組立体全体が空になると、該組立体を本来送ってきた供給者に送り返されるリサイクルシステムを提供する。
【0012】
本特許出願の目的のため、「小滴」という用語は基板に付着する1個あるいは一群の粘性媒体の点のように小さいものと解釈すべきであり、「粘性媒体」という用語ははんだペースト、フラックス、接着剤、導電性接着剤、あるいは構成要素を基板に固定するために使用される何らかのその他の種類の媒体と解釈すべきであり、「基板」という用語はプリント回路盤(PCB)、ボールグリッドアレイ(BGA)用基板、チップスケールパッケージ(CSP)、クワッドフラットパッケージ(QFP)、およびフリップチップ等と解釈すべきである。
【0013】
別な局面において、本発明は基板上に粘性媒体の小滴を噴射することによって基板に小滴を提供する機械であって、前述の型式の組立体を受け取るドッキング装置を含み、該ドッキング装置が組立体サポートと補完信号インタフェース手段とを含む機械を提供する。
【0014】
更に別な局面において、本発明は前述の型式の組立体を受け取るドッキング装置であって、組立体サポートと、補完信号インタフェース手段とを含むドッキング装置を提供する。
【0015】
本ドッキング装置は、例えば組立体サポートやインタフェース手段のような特定の手段を提供し、組立体のドッキングを簡素化することによって組立体を機械に装着したり、取り外したりし易くする。装着および取り外しは迅速な装着/取り外しを可能にする空圧作動可能な組立体ロック手段によって更にし易くされる。
【0016】
本発明の別な実施例によれば、少なくとも1個の交換組立体を支持する交換組立体サポートが提供される。このようなサポートにより、本発明はドッキング装置において組立体を自動的に交換することによって更に改良される。更に、種々型式のペーストを保持する組立体であって、後で機械が使用する種々型式のノズル等を有する新しい完全な組立体を機械が作動している間に交換組立体サポートに設けることが可能であるため交換時間が短縮される。
【0017】
本発明は、更に別な局面において、粘性媒体の小滴を噴射する組立体であって、基板に小滴を提供するために該組立体を使用する機械に解放可能に装着され、前記機械のドッキング装置の組立体サポートと適合する第1の保持手段を有する組立体ホルダを含む組立体を交換したり、較正する方法であって、
組立体を交換組立体と交換する段階と、
前記組立体を較正面まで動かす段階と、
前記較正面に複数の付着物を付着させる段階と、
前記機械に含まれた観察装置で見ることによって前記複数の付着物の位置を検出する段階と、
予測される位置からの位置の片寄りを検出する段階とを含む粘性媒体の小滴を噴射する組立体を交換し、較正する方法が提供される。
【0018】
本発明による新規な構造、すなわち個々の噴射組立体を受け入れるように配置された分配機械に解放可能に装着可能である個々の噴射組立体によって実行可能であるこの方法は前記機械の操作者がオンラインで組立体の交換に対処する必要がない点で有利である。前記較正段階が確実に新しい組立体が正確に装着され、かつ分配工程の精度が高くなるようにする。
【0019】
本発明のその他の目的や利点を実施例により以下説明する。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明による機械の実施例の概略斜視図である。
【図2】ドッキング装置と本発明の組立体との実施例の上から見た概略斜視図である。
【図3】図2に示す組立体の下からで、一方の側から見た概略斜視図である。
【図4】図2に示す組立体の下からで、別な側から見た概略斜視図である。
【図5】図2に示す組立体と本発明による交換組立体サポートの実施例との上から見た斜視図である。
【図6】図2に示す組立体の概略側面図である。
【図7】本発明による交換および較正工程のフローチャートである。
【実施例】
【0021】
本発明の実施例を添付図面を参照して以下説明する。
【0022】
図1は、本発明により基板2上に粘性媒体の小滴を噴射することにより付着物を基板2に提供する機械の現在好適な実施例を示す。判り易くするために粘性媒体は前述した媒体の一つであるはんだペーストであると想定する。本実施例においては、機械1はX−ビーム3と、X−レール36を介して該X−ビーム3に接続されたX−ワゴン4とを含み、X−レール36に沿って往復運動しうる型式のものである。X−ビームの方は往復運動可能にY−レール37に接続され、それによってX−レール36に対して垂直に運動可能である。Y−レール37は機械1にしっかりと装着されている。一般に、前記運動はリニアモータ(図示せず)によって駆動される。
【0023】
更に、本機械1は該機械1を通して基板2を運ぶコンベヤ38と、分配が行われるとき基板2を固定する固定装置39とを含む。
【0024】
更に、本機械1はX−ワゴン4に接続されたドッキング装置10と該ドッキング装置10に解放可能に装着された組立体5とを含む。前記組立体5は基板2において衝突し、付着物を形成するはんだペーストの小滴を噴射するように配置されている。
【0025】
更に、本機械1は較正面を提供する較正ステーション8を含む。
【0026】
前記機械1は、またドッキング装置10によって現在坦持されている組立体5に置き換わりうる別な組立体9を支持する交換組立体サポート7を含む。
【0027】
更に、本機械1は本実施例においてはカメラである機械観察装置6を含む。カメラ6は基板2の位置と回転とを検出するため、および付着物を観察することによって分配工程の結果を検査するために使用される。
【0028】
当該技術分野の専門家には理解されるように、本機械は、また本機械を作動させるためのソフトウエアを実行する制御装置(明確には示していない)を含む。
【0029】
本機械1は以下のように作動する。基板2は該基板2が乗せられているコンベヤ38によって本機械1中へ送り込まれる。基板2がX−ワゴン4の下の適正位置に来ると、固定装置39によって固定される。カメラ6によって基板2の表面に事前に配置されている基準マーカの位置が確認される。これらのマーカは基板の正確な位置を検出する。次に、所定の(予めプログラム化した)パターンで基板2上方をX−ワゴン4を動かし、かつ組立体5を所定の位置で作動させることにより、はんだペーストが所望の位置において基板2に付与される。組立体5がはんだペーストからはずれるとか、あるいはある位置においては異なる媒体が必要とされるとかの場合には、機械1は組立体5を別な組立体の1個、すなわち交換組立体サポート7に保持された交換組立体9と自動的に交換するようにプログラム化されており、そして媒体分配工程が継続する。
【0030】
しかしながら、交換組立体サポート7から以前は知られていない組立体9を受け取ると、本機械1は分配された小滴が正確に所定の位置で基板2と衝突するか確証するために較正を実行する。組立体5(図3を参照)の排出ノズル25の位置は組立体毎に僅かに異なる可能性があり、かつドッキング装置10における組立体5の整合がドッキング毎に僅かに相違しうるので、較正を行なうことが好ましい。交換と較正の手順を図7のフローチャートを参照して詳細に以下説明する。
【0031】
以下説明するように、ステップ101において分配あるいは噴射をしている間に組立体の交換が必要か否かが検出される。このことは組立体5がはんだペーストからずれているか否か、別な型式のノズルが必要であるか否か、そして別な型式の媒体が必要であるか否かを検査することによって実行される。組立体の交換が必要とされる場合、この手順は組立体の交換を実行することによってステップ102において継続される。このことはX−ワゴンを交換組立体サポート7まで動かし、組立体5をドッキング装置10から解放し、それを交換組立体サポート7の利用可能な個所に位置させ、特定の所定のものでよい交換組立体9をドッキング装置10に装填することによって実施される。次に、ステップ103において、新しい組立体がドッキング装置10に正しくドッキングされているか検査される。エラー信号が発生し、機械1が停止する場合、前記手順はステップ104において継続し、そこで新しい組立体9が較正する必要があるか否か検出される。較正が必要である場合、前記手順はステップ105において継続し、さもなければ該手順は終了し、分配が再開される。
【0032】
ステップ105において、X−ワゴン4は較正ステーション8まで運動する。次に、ステップ106において、複数の付着物が本実施例においてはプレートである較正面において分配される。いずれかの適当なパターンが採用可能であるが、付着物を直線で分配することが好ましい。次に、ステップ107において、付着物の線がカメラ6によって観察される。全く付着物が見出せない場合、次のステップ108においてエラー信号が発生し、本機械が停止する。さもなければ、手順はステップ109において継続し、そこで付着物の線の位置が検出され、想定される位置と比較される。片寄りがある場合、それはノズル片寄りと定義される。前述のように、ノズル25は先にドッキングされた組立体5のノズル25と同じ位置に正確に位置されていない可能性がある。基板上での小滴の衝突点の高度の精度を確実にするために、本機械1のトリガウインドが片寄りだけ調整される。トリガウインドは当該技術分野の専門家には、所望位置において基板2と衝突するようにX−ワゴン4を基板2の上で動かしながら、小滴がその時間内で噴射する必要のあるタイムウインドとして理解される。
【0033】
図2において、ドッキング装置10と組立体5との好適実施例が詳細に説明されている。前記組立体5は更に図3にも示されている。ドッキング装置10は組立体サポート15とスタンド11とを含む。組立体サポート15はスタンド11に配置され、スタンド11の長さに沿って往復運動可能である。その結果、運動の方向は基板2に対して概ね垂直であるZ方向である。この運動は適当に相互接続されたZ−モータ14とボールスクリュー12とによって実現される。スタンド11に沿った運動は組立体5をドッキングし、分配するときのPCB上方の高さを調整するために使用される。
【0034】
前記組立体5は2個のL字形の対向する2個の脚35とそれらを接続する壁36の形態である第1の保持手段を有する組立体ホルダ24を含み、前記脚35と壁36とが第1のスロットを画成する。第1のスロットはドッキング装置10の組立体サポート15と適合する。ドッキングすると、組立体5は脚35の一方に力を加えるばね16によって構成される組立体整合手段と、ここでは壁36に力を加えるロックピストン17によって構成されている空圧作動可能な組立体ロック手段とによって正確に位置され、かつ保持される。
【0035】
更に、組立体5は粘性媒体容器すなわちはんだペースト容器23と、ノズル25と、前記容器23とノズル25とに接続されている排出機構55(図6参照)とを含む。排出機構55は容器23からノズル25を通して、噴射すなわち非接触分配と定義される方法ではんだペーストを送り出すように配置されている。
【0036】
排出機構55を以下詳細に説明する。それは前述のスエーデン特許出願番号第9802079−5号に開示のものと同様である。外部からの排出機構55は組立体ホルダ24および冷却フランジ30とによって隠されている。図6に示す断面図において、排出機構55の提案された概略が示されている。はんだペーストははんだペースト容器23の底部にある孔51からの加圧された空気によって圧出される。加圧された空気はニップル52と、ホースと、容器23の適当な接続手段(図示せず)とを介して供給される。はんだペーストは容器23に位置したはんだペーストバッグ(明確に図示していない)に入れられることが好ましい。前記バッグの出口は送りホース51に接続されている。加圧された空気がバッグを絞る。更に、はんだペーストはモータ支持体50の孔を通して、かつステッパモータ41のモータ軸42において圧送される。送りスクリュー44ははんだペーストが貫流する軸線方向の孔53を有する。はんだペーストはモータ41によって回転する送りスクリュー44によって更に搬送される。送りスクリュー44はO−リング45の積重体内で回転する。これらのO−リング45はペースト内でのはんだの球の望ましくない汚れを阻止する。送りスクリュー44は送りスクリュー44の端部と、ノズル25と、ブッシュ54とによって形成される作用室中へペーストを送り込む。小滴を排出するために、アクチュエータ31が急速に解放されてノズル25を送りスクリュー44に向って動かし、前記作用室の容積を小さくさせる。アクチュエータ31はカップばね48とアクチュエータ支持体49とによって予め負荷されている。分配の間安定した温度を保つために温度計46とヒータ47とが設けられている。
【0037】
組立体5は数種の仕事、例えばはんだペーストを排出機構55中へ圧送するために僅かな過圧を提供すること、アクチュエータ31を冷却すること、およびステッパモータ41を冷却することのために加圧された空気を使用している。加圧された空気はドッキング装置10のニップル20を含む補完空圧インタフェース手段とインタフェースするよう位置した入口26を含む空圧インタフェース手段を介して供給される。アクチュエータ31の冷却はその壁とアクチュエータ31との間で冷却空気が自由に流れうるスリットを提供する冷却フランジ30によって実現される。
【0038】
信号接続が組立体5におけるインタフェース手段として提供され、ドッキング装置10の補完信号インタフェース手段に接続可能である。組立体5のこれらの接続は特にリード線28を介してステッパモータ41やアクチュエータ31に給電すること、リード線29およびPt−100センサ等を構成する温度計46を介して温度を測定するためである。前記信号インタフェース手段は雄の接点27として実行され、ドッキング装置10において雌接点19として実行された対応する信号インタフェース手段とインタフェースする。雄接点27は本実施例において柔軟な回路盤の強化された部分である。このインタフェースを介して提供されうる前述していない信号はヒータの電流、組立体識別情報およびステッパモータ41用の駆動信号である。この列挙したものの展開は当該技術分野の専門家には明らかである。前述の雌接点19以外に、ドッキング装置10における信号接続はX−ワゴン4に位置した電子装置(図示せず)を制御するように接続された柔軟な回路盤18を含む。
【0039】
ドッキング装置10の補完空圧インタフェース手段のニップル20はドッキング装置10の内部チャンネルを介して一組の弁13と入力ニップル22とに接続されている。空気の流れはドッキング装置10の上端部に配置された前記一組の弁13によって制御される。従来の方法で、外部ホース(図示せず)は入力ニップル22に接続されている。前述のピストン17はニップル21と弁13の中の1個とを介して供給される加圧空気によって空圧作動する。
【0040】
図5に示すように、前述の交換組立体サポートは少なくとも2個、本実施例においては3個の組立体用の座を含む交換ホイル40を有する。各座は組立体9をしっかりと保持する吸引カップ32と組立体において切り欠き部34と適合するスロット付きジョー33とによって画成されている。交換ホイル40は回転可能である。
【0041】
本発明による機械と、組立体と、ドッキング装置との好適実施例を説明してきた。これらの実施例は単に非限定的な例として理解すべきである。特許請求の範囲によって規定される本発明の範囲内で多数の修正された実施例が可能である。そのようは修正の数例を以下提供する。
【0042】
信号インタフェース手段には多くの代替的な構造がある。代替実施例において、前記手段の少なくとも一部は光ファイバあるいはマイクロ波導波管によって実行される。
【0043】
組立体の組立体ホルダとドッキング装置の対応する組立体サポートとは多くの実施例が可能である。例えば、ドッキング装置にスロットを形成し、組立体に適合するガイドを形成することができる。あるいは適合するピンと孔とを形成すること等々である。
【0044】
はんだペースト容器23は異なる方法でペーストを入れることができる。前述したバッグの代案は容器にペーストを直接充填し、その頂面を加圧することである。更に、ペーストは加圧された空気がプレートの上方に導入される、案内されて横方向に運動可能なプレートによって被覆することが可能である。
【0045】
較正ステーションにおいて、代替実施例における較正面はテープカセットとして構成される。それにより、各較正の後で面を清浄にする必要がなくなる。代わりに、単にテープを短い瞬間前方に推進するだけである。
【0046】
前記方法において、較正が必要であるか否かを検出する段階を削除して、較正を常に実行するようにしてもよい。代替的な方法では、較正は全く実行しないが、但しこの方法では精度は低減する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
粘性媒体の小滴を噴射するための組立体であって、基板に付着物を提供するよう該組立体を使用する機械に解放可能に装着され、前記機械のドッキング装置の組立体サポートと適合する第1の保持手段を有する組立体ホルダを含む組立体を交換し、較正する方法において、
交換組立体に組立体を交換する段階と、
前記交換組立体を較正面まで運動させる段階と、
複数の付着物を較正面に付着させる段階と、
前記機械に含まれた観察装置によって見ることにより前記複数の付着物の位置を検出する段階と、
予測される位置からの位置の片寄りを検出する段階とを含むことを特徴とする粘性媒体の小滴を噴射する組立体を交換し、較正する方法。
【請求項2】
前記機械用のトリガウインドを調整するために前記片寄りを使用する段階を更に含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記交換する段階が自動的に実行され、
前記組立体を支持するドッキング装置を交換組立体サポートまで運動させる段階と、
前記組立体を前記ドッキング装置から解放し、それを交換組立体サポートにおいて受け取る段階と、
前記交換組立体サポートから前記ドッキング装置において前記交換組立体を受け取る段階とを含むことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記交換組立体を受け取る段階が該交換組立体を整合させ、該交換組立体をロックする段階を含むことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
交換組立体サポートの交換組立体の少なくとも1個を新しいものと、噴射している間に交換する段階を更に含むことを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−36186(P2010−36186A)
【公開日】平成22年2月18日(2010.2.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−222841(P2009−222841)
【出願日】平成21年9月28日(2009.9.28)
【分割の表示】特願2000−611536(P2000−611536)の分割
【原出願日】平成12年4月7日(2000.4.7)
【出願人】(500563005)マイデータ オートメーション アクチボラグ (12)
【Fターム(参考)】