説明

切換開閉器およびこれを用いたタップ切換装置

【課題】簡単な構成で通電切換えを高精度に行うタップ切換装置を提供する。
【解決手段】タップ切換装置は、タップ選択器および切換開閉器を備えている。切換開閉器は、タップ巻線からの負荷電流が流れるタップを第1タップから第2タップに切り換える。切換開閉器は、絶縁槽12、蓄勢装置14、駆動軸16、第1電位絶縁槽側固定部材71、第2電位絶縁槽側固定部材、第1中性電位板61、通電切換部材21、中性電位ブラケット67、第1電位通電部材72、第2電位通電部材などを有している。通電切換部材21は、駆動軸16の回転に伴って第1の位置と第2の位置との間を回動する。中性電位ブラケット67は、通電切換部材21に常時接触する中性電位側接触子を保持する。第1電位通電部材72は、第1の位置に回動した通電切換部材21に接触する第1電位側接触子を有し、第2電位通電部材は、第2の位置に回動した通電切換部材21に接触する第2電位側接触子を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、変圧器のタップ巻線からの負荷電流が流れるタップを切り換える切換開閉器、および、これを用いたタップ切換装置に関する。
【背景技術】
【0002】
負荷時タップ切換装置は、切換開閉器およびタップ選択器を備えている。タップ選択器は、変圧器のタップ巻線から引き出される一対のタップの位置を選択する。切換開閉器は、タップ巻線からの負荷電流を流すタップを一対のタップ間で切り換える。切換開閉器は、負荷電流を切断することなく、電位の切換動作を行う(例えば特許文献1参照)。
【0003】
定常時にも電流が流れる切換開閉器においては、接続抵抗や放熱性を考慮する必要がある。そのため、電流容量が大きい負荷時タップ切換装置においては通常、切換開閉器は、切換動作時のみに電流を流す機構に加え、中性電位と一対のタップ電位の通電を切り換える機構(通電切換機構)を有している。通電切換機構は、油槽を構成する絶縁槽内に設けられ、蓄勢装置から駆動軸を介して伝達されたトルクにより駆動し、切換動作を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特表平11−504755号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載された切換開閉器は、絶縁槽の内面に固定された一対のタップ電位板のそれぞれと中性電位板とを接続する一対の導電接触子が設けられていて、駆動軸と同期連動するリンク手段に支持された通電体が一対の導電接触子の一方に接触することにより、通電切換えを行う。
【0006】
この構成では、一対の導電接触子と通電体とが絶縁槽側と切換ユニット側に分離して別ユニットで構成されているため、切換えシーケンスのタイミング精度を確保するには、これらの相対位置を高精度に構築する必要がある。ところが、負荷時タップ切換器は、絶縁槽内に切換開閉器を挿入することにより組み立てられるため、通電体および一対の導電接触子の双方を高精度に位置決めすることは極めて困難であり、特許文献1に記載されたように、挿入ガイドやガイド棒などの位置決め用の付属部品を追加する必要がある。そうすると、組立工数や材料費などのコストが増大してしまう。また、切換開閉器の点検作業後に動作検証を行う場合、絶縁槽内に切換開閉器を挿入した状態で検証を行う必要がある。そのため、変圧器の設置現場で種々の動作検証を行わなければならず、保守性の悪化や保守費用の増大といった問題が生じてしまう。
【0007】
そこで、本発明の実施形態に係る切換開閉器は、上述の課題を解決するためになされたものであり、簡単な構成で通電切換えの精度を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するために、本発明の実施形態に係る切換開閉器は、変圧器のタップ巻線からの負荷電流が流れるタップを第1タップから第2タップに切り換える切換開閉器であって、円筒状の絶縁材からなる絶縁槽と、前記第1タップ側に電気的に接続されて、前記絶縁槽の内面に対して固定された第1電位絶縁槽側固定部材と、前記第2タップ側に電気的に接続されて、前記絶縁槽の内面に対して固定された第2電位絶縁槽側固定部材と、前記絶縁槽内に前記絶縁槽と同軸的に延びた駆動軸と、前記駆動軸の一端に設けられて、前記駆動軸を回転させる蓄勢装置と、前記絶縁槽内に前記駆動軸に対して垂直に配置されて、中性電位側に電気的に接続された板状の第1中性電位板と、前記第1中性電位板に近接し前記絶縁槽に囲まれた空間に配置されて、前記駆動軸の回転に伴って第1の位置と第2の位置との間を回動する通電切換部材と、前記第1の位置と第2の位置との間を回動する前記通電切換部材に常時接触するように設けられた中性電位側接触子を保持し、前記第1中性電位板に対して固定されて、前記中性電位側接触子と前記第1中性電位板とを電気的に接続する中性電位ブラケットと、前記第1の位置に回動した前記通電切換部材に接触するように設けられた第1電位側接触子を有し、中性電位および第2電位に対して絶縁固定されて、前記第1電位側接触子と前記第1電位絶縁槽側固定部材とを電気的に接続する第1電位通電部材と、前記第2の位置に回動した前記通電切換部材に接触するように設けられた第2電位側接触子を有し、中性電位および第2電位に対して絶縁固定されて、前記第2電位側接触子と前記第2電位絶縁槽側固定部材とを電気的に接続する第2電位通電部材と、を備えたことを特徴とする。
【0009】
また、上記の目的を達成するために、本発明の実施形態に係るタップ切換装置は、タップ巻線から引き出される第1タップおよび第2タップの位置を選択するタップ選択器と、前記タップ巻線からの負荷電流が流れるタップを前記第1タップから前記第2タップに切り換える切換開閉器とを具備したタップ切換装置であって、前記切換開閉器は、円筒状の絶縁材からなる絶縁槽と、前記第1タップ側に電気的に接続されて、前記絶縁槽の内面に対して固定された第1電位絶縁槽側固定部材と、前記第2タップ側に電気的に接続されて、前記絶縁槽の内面に対して固定された第2電位絶縁槽側固定部材と、前記絶縁槽内に前記絶縁槽と同軸的に延びた駆動軸と、前記駆動軸の一端に設けられて、前記駆動軸を回転させる蓄勢装置と、前記絶縁槽内に前記駆動軸に対して垂直に配置されて、中性電位側に電気的に接続された板状の第1中性電位板と、前記第1中性電位板に近接し前記絶縁槽に囲まれた空間に配置されて、前記駆動軸の回転に伴って第1の位置と第2の位置との間を回動する通電切換部材と、前記第1の位置と第2の位置との間を回動する前記通電切換部材に常時接触するように設けられた中性電位側接触子を保持し、前記第1中性電位板に対して固定されて、前記中性電位側接触子と前記第1中性電位板とを電気的に接続する中性電位ブラケットと、前記第1の位置に回動した前記通電切換部材に接触するように設けられた第1電位側接触子を有し、前記第1中性電位板に対して絶縁固定されて、前記第1電位側接触子と前記第1電位絶縁槽側固定部材とを電気的に接続する第1電位通電部材と、前記第2の位置に回動した前記通電切換部材に接触するように設けられた第2電位側接触子を有し、前記第1中性電位板に対して絶縁固定されて、前記第2電位側接触子と前記第2電位絶縁槽側固定部材とを電気的に接続する第2電位通電部材と、を備えたことを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の実施形態に係るタップ切換装置の概略立断面図である。
【図2】本発明の実施形態に係る切換開閉器の切換ユニットの回路構成図である。
【図3】本発明の実施形態に係る切換開閉器の切換ユニットのタップ切換動作を説明するための回路構成図である。
【図4】本発明の実施形態に係る切換開閉器の部分側面図である。
【図5】本発明の実施形態に係る切換開閉器の部分縦断面図である。
【図6】図5の上下を反転させて示した切換開閉器の通電切換機構付近の部分斜視図である。
【図7】図6から第2サポート板を省略した切換開閉器の通電切換機構付近の部分斜視図である。
【図8】本発明の実施形態に係る切換開閉器の通電切換機構の切換動作を説明するための通電切換機構の概略横断面図である。
【図9】本発明の実施形態に係る切換開閉器の接点切換機構の部分斜視図である。
【図10】図9の部分拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の実施形態に係るタップ切換装置について、図1ないし図10を用いて説明する。
まず、本実施形態に係るタップ切換装置の概要について、図1を用いて説明する。図1は、タップ切換装置の概略立断面図である。
【0012】
タップ切換装置は、切換開閉器10およびタップ選択器130を備えている。タップ選択器130は、変圧器のタップ巻線から引き出される第1タップおよび第2タップの位置を選択する。切換開閉器10は、タップ巻線からの負荷電流を流すタップを第1タップと第2タップとの間で切り換える。
【0013】
切換開閉器10およびタップ選択器130は、変圧器タンク150内に収納されている。切換開閉器10は、図1に示したように、変圧器タンク150の上部から内部に向かって吊り下げられている。タップ選択器130は、切換開閉器10の下方に設置されている。
【0014】
切換開閉器10は、絶縁槽12、蓄勢装置14、駆動軸16、および、切換ユニット18を備えている。蓄勢装置14、駆動軸16、および、切換ユニット18は、絶縁槽12内に設置されている。
【0015】
絶縁槽12は、絶縁材からなり、円筒状に形成されている。絶縁槽12は、変圧器タンク150の上部に固定され、変圧器タンク150の上部から内部に向かって下方に延びている。絶縁槽12は、その内部に油が充填されていて、油槽を構成している。
【0016】
蓄勢装置14は、絶縁槽12内の上方に設置されている。蓄勢装置14は、切換ユニット18のタップ切換動作の駆動源となる弾性エネルギーを蓄える。
【0017】
駆動軸16は、蓄勢装置14から絶縁槽12の中心軸に沿って下方に延び、切換ユニット18に連結されている。駆動軸16は、蓄勢装置14に蓄えられた弾性エネルギーをトルクとして切換ユニット18に伝達する。
【0018】
切換ユニット18は、駆動軸16から伝達された弾性エネルギーにより駆動し、タップ切換動作を行う。
【0019】
次に、切換ユニット18のタップ切換動作について、図2および図3を用いて説明する。図2は、切換開閉器の回路構成図である。図3は、切換開閉器のタップ切換動作を説明するための回路構成図である。
【0020】
切換ユニット18は、回路構成上、図2に示したように、3相(U相,V相,W相)のタップ巻線90u,90v,90wのそれぞれから引き出された2つのタップ(第1タップ91,第2タップ92)と3相交流電路の中性点93との間に設けられている。各相の切換ユニット18は、遮断機構、通電切換機構20、接点切換機構30、および、限流抵抗器50を備えている。本実施形態では、遮断機構として、2種の真空バルブ40(主バルブ40a,抵抗バルブ40b)が用いられている。
【0021】
切換ユニット18は、負荷電流が第1タップ91から第1の電路101を通って中性点93に流れる状態(図2および図3(a)参照)から、図3(b)から図3(g)に示した過程を経て、負荷電流が第2タップ92から第1の電路101を通って中性点93に流れる状態(図3(h)参照)に切り換える。
【0022】
まず、通電切換機構20の作動により、第1の電路101から第2の電路102に切り換え、第1タップ91からの負荷電流を第2の電路102を通して中性点93に流す(図3(b)参照)。第2の電路102には、主バルブ40aが接続されている。この過程では、主バルブ40aが閉栓されているため、負荷電流は、第2の電路102を流れる。
【0023】
続いて、主バルブ40aを開栓することにより、第2の電路102を断ち切り、第1タップ91からの負荷電流を第3の電路103を通して中性点93に流す(図3(c)参照)。第3の電路103には、限流抵抗器50と抵抗バルブ40bとが直列に接続されている。この過程では、抵抗バルブ40bが閉栓されているため、負荷電流は、第3の電路103を流れる。
【0024】
その後、第2タップ92と中性点93とを繋いだ第4の電路104の抵抗バルブ40bを閉栓することにより、タップ巻線90からの負荷電流を第1タップ91および第2タップ92を介して第3の電路103および第4の電路104の両方に流す(図3(d)参照)。なお、第4の電路104には、第3の電路104と同様に、限流抵抗器50と抵抗バルブ40bとが直列に接続されている。
【0025】
続いて、接点切換機構30の作動により、第1タップ91に接続されていた第2の電路102を第2タップ92に繋ぎ換える(図3(e)参照)。
【0026】
その後、第3の電路103の抵抗バルブ40bを開栓することにより、第3の電路103を断ち切り、タップ巻線90からの負荷電流を第2タップ92を介して第4の電路104に流す(図3(f)参照)。
【0027】
続いて、第2の電路102の主バルブ40aを閉栓することにより、第2タップ92からの負荷電流を第2の電路102を通して中性点93に流す(図3(g)参照)。
【0028】
その後、通電切換機構20の作動により、第2の電路102から第1の電路101に切り換え、第2タップ92からの負荷電流を第1の電路101を通して中性点93に流す(図3(h)参照)。
【0029】
切換開閉器10の切換ユニット18は、上述したタップ切換動作により、負荷時に負荷電流を遮断し、タップ巻線90からの負荷電流を流すタップを第1タップ91と第2タップ92との間で切り換える。
【0030】
次に、切換ユニット18の各機構の構造および実装状態について、図4および図5を用いて説明する。図4は、切換開閉器の部分側面図である。図5は、切換開閉器の部分縦断面図である。
【0031】
上述したとおり、絶縁槽12内には、絶縁槽12と同軸的に延びた駆動軸16が設けられている。駆動軸16の上端には、蓄勢装置14が設置されている。
【0032】
本実施形態に係る切換開閉器10の切換ユニット18は、真空バルブ40(遮断機構)、通電切換機構20、接点切換機構30、および、限流抵抗器50を備えている。切換ユニット18を構成する各機構は、図4および図5に示したように、絶縁槽12内に駆動軸16に沿って多段的に収納されている。
【0033】
蓄勢装置14の下方に位置する第1収納空間111には、複数の真空バルブ40(主バルブ40a,抵抗バルブ40b)が設置されている。複数の真空バルブ40は、駆動軸16の周りに互いに等間隔に配置されている。第1収納空間111の上端には、漏斗状のサポート部材80が設けられている。
【0034】
第1収納空間111の下段に位置する第2収納空間112には、切換接点機構30が設置されている。
【0035】
第2収納空間112の下段に位置する第3収納空間113には、通電切換機構20が設置されている。第3収納空間113の上端には、鋼板からなる第1サポート板81が設けられ、第3収納空間113の下端には、鋼板からなる第2サポート板82が設けられている。
【0036】
サポート部材80、第1サポート板81は、図4に示したように、駆動軸16の方向に沿って延びた複数本の中性電位連結ロッド63により連結され、電気的に接続されている。中性電位連結ロッド63は、駆動軸16の周りに互いに等間隔に配置されている。
【0037】
第3収納空間113の下段に位置する第4収納空間114には、限流抵抗器50が設置されている。
【0038】
次に、通電切換機構20の構造の詳細について、図4ないし図8を用いて説明する。図6は、図5の上下を反転させて示した切換開閉器の通電切換機構付近の部分斜視図である。図7は、図6から第2サポート板を省略した切換開閉器の通電切換機構付近の部分斜視図である。図8は、切換開閉器の通電切換機構の切換動作を説明するための通電切換機構の概略横断面図である。
【0039】
上述したとおり、通電切換機構20は、第1サポート板81と第2サポート板82とに挟まれた第3収納空間113に設置されている。通電切換機構20は、図3に示したように、第1の電路101の中性点93側と第1タップ91との接続を断ち切って、中性点93側と第2タップ92とを接続する。
【0040】
第1の電路101の中性点93側は、第1中性電位板61、第2中性電位板62、中性電位連結ロッド63、中性電位絶縁槽側固定部材64、中性電位通電部材65、および、中性電位引出部66などから構成されている。
【0041】
第1中性電位板61は、図4ないし図7に示したように、駆動軸16に垂直に配置され、第1サポート板81の下面に固定されている。
【0042】
第2中性電位板62は、図4および図5に示したように、蓄勢装置14と第1収納空間111との間に設けられている。第2中性電位板62は、環板状に形成されている。第2中性電位板62は、駆動軸16に垂直に配置され、サポート部材80の上面に固定されている。
【0043】
第1中性電位板61と第2中性電位板62とは、中性電位連結ロッド63を介して電気的に接続されている。
【0044】
中性電位絶縁槽側固定部材64は、図5に示したように、絶縁槽12の内周面に対応して湾曲した板状に形成され、絶縁槽12の内周面に固定されている。中性電位絶縁槽側固定部材64は、第2中性電位板62の外縁付近から第1収納空間111の下端付近まで下方に延びている。
【0045】
中性電位通電部材65は、図5に示したように、ボルトにより第2中性電位板62に締結されている。中性電位通電部材65には、中性電位絶縁槽側固定部材64の内面に対応した曲面が形成されていて、その曲面が中性電位絶縁槽側固定部材64に設置されたスライド接点に接触している。中性電位通電部材65は、第2中性電位板62と中性電位絶縁槽側固定部材64とを電気的に接続している。
【0046】
中性電位引出部66は、図5に示したように、中性電位を中性電位絶縁槽側固定部材64から絶縁槽12の外部に引き出す。
【0047】
第1タップ91側の電路は、3相のタップ巻線90に対応して、各相ごとに設けられている。各相の第1タップ91側の電路は、第1電位絶縁槽側固定部材71、第1電位通電部材72、および、第1電位引入部73などから構成されている。
【0048】
第1電位絶縁槽側固定部材71は、図5に示したように、絶縁槽12の内周面に対応して湾曲した板状に形成され、絶縁槽12の内周面に固定されている。3相のタップ巻線90に対応した3枚の第1電位絶縁槽側固定部材71は、駆動軸16の周りに互いに等間隔に配置されている。第1電位絶縁槽側固定部材71は、第2収納空間112付近から第4収納空間114付近まで下方に延びている。
【0049】
3相のタップ巻線90に対応した3個の第1電位通電部材72は、図7に示したように、駆動軸16の周りに互いに等間隔に配置されている。第1サポート板81および第1中性電位板61には、駆動軸16の周りに等間隔に3つの切欠きが形成されている。3個の第1電位通電部材72は、それぞれ、第1サポート板81および第1中性電位板61に形成された切欠きを挿通して、第2収納空間112から第3収納空間113まで延びている。
【0050】
なお、図5に示したように、第2サポート板82に対して、絶縁材からなる通電部材取付体83が固定されている。第1電位通電部材72は、図6に示したように、通電部材取付体83に対して、ボルト72bを用いて、固定されている。
【0051】
第1電位通電部材72の第2収納空間112側には、第1電位絶縁槽側固定部材71の内面に対応した曲面72aが形成されていて、その曲面72aが第1電位絶縁槽側固定部材71に設置されたスライド接点に接触している。このようにして、第1電位通電部材72と第1電位絶縁槽側固定部材71とが電気的に接続されている。
【0052】
第1電位引入部73は、第1タップ91側の電位を絶縁槽12の外部から第1電位絶縁槽側固定部材71に引き入れる。第1電位引入部73には、ケーブル(図示省略)が接続されて、タップ選択器130の第1タップ91側の端子に電気的に接続されている。
【0053】
第2タップ92側の電路についても、第1タップ91側の電路と同様に、第2電位絶縁槽側固定部材、第2電位通電部材77、および、第2電位引入部などから構成されている。
【0054】
本実施形態では、図7に示したように、U相の第1電位通電部材72uとW相の第2電位通電部材77wとが隣り合い、1つの切欠きを挿通して配置されている。また、V相の第1電位通電部材72vとU相の第2電位通電部材77uとが隣り合って配置され、W相の第1電位通電部材72wとV相の第2電位通電部材77vとが隣り合って配置されている。
【0055】
通電切換機構20は、3相のタップ巻線90に対応して、各相ごとに設けられている。各相の通電切換機構20は、図7に示したように、通電切換部材21、回動リンク部材22、複数本の中性電位側接触子23、複数本の第1電位側接触子24、および、複数本の第2電位側接触子25を有している。上述したとおり、通電切換機構20は、第1サポート板81と第2サポート板82とに挟まれた第3収納空間113に収納されている。
【0056】
3相のタップ巻線90に対応した3個の通電切換部材21は、図7に示したように、前記第1電位通電部材と第2電位通電部材との間に設けられて、駆動軸16の周りに互いに等間隔に配置されている。通電切換部材21は、図8に示したように、駆動軸16の方向に延びた回動軸21aを有している。通電切換部材21の横断面は、回動軸21aを略中心とした略扇形状に形成されている。通電切換部材21は、回動軸21aを中心に回動可能に設けられている。
【0057】
なお、通電切換部材21の断面扇形状の弧に相当する側面21bが、後述する中性電位側接触子23との接触面になる。また、通電切換部材21の断面扇形状の半径に相当する側面21c,21dが、それぞれ、第1電位側接触子24および第2電位側接触子25との接触面となる。側面21b,21c,21dは、第1中性電位板61に対して起立している。
【0058】
回動リンク部材22は、駆動軸16の回転を通電切換部材21の回動に変換する。駆動軸16が回転すると、所定の動作プロファイルを持った回動リンク部材22を介して、通電切換部材21が第1の位置(図8(a)の位置)から第2の位置(図8(c)の位置)に回動する。
【0059】
中性電位側接触子23は、略直方体形状に形成されている。複数本の中性電位側接触子23は、回動軸21aに対して垂直に配置され、通電切換部材21に向かって延びている。中性電位側接触子23の一端は、第1中性電位板61に固定された中性電位ブラケット67により保持されている。中性電位側接触子23の他端は、図8に示したように、通電切換部材21の回動位置にかかわらず、通電切換部材21の側面21bに常時接触している。中性電位側接触子23は、通電切換部材21の側面21bに確実に接触するように、弾性体を介して中性電位ブラケット67に保持されている。
【0060】
第1電位側接触子24は、略直方体形状に形成されている。複数本の第1電位側接触子24は、回動軸21aに対して垂直に配置され、通電切換部材21に向かって延びている。第1電位側接触子24の一端は、第1電位通電部材72の第2収納空間112側で保持されている。第1電位側接触子24の他端は、図8に示したように、通電切換部材21が第1の位置に回動した際に、通電切換部材21の側面21cに面接触する。第1電位側接触子24は、通電切換部材21の側面21cに確実に接触するように、弾性体を介して第1電位通電部材72に保持されている。
【0061】
第2電位側接触子25は、略直方体形状に形成されている。複数本の第2電位側接触子25は、回動軸21aに対して垂直に配置され、通電切換部材21に向かって延びている。第2電位側接触子25の一端は、第2電位通電部材77の第2収納空間112側で保持されている。第2電位側接触子25の他端は、図8に示したように、通電切換部材21が第2の位置に回動した際に、通電切換部材21の側面21dに面接触する。第2電位側接触子25は、通電切換部材21の側面21dに確実に接触するように、弾性体を介して第2電位通電部材77に保持されている。
【0062】
上述したとおり、通電切換部材21は、駆動軸16の回転に伴って、第1の位置と第2の位置との間を回動する。通電切換部材21が第1の位置に存在するときには、第1タップ91側の電路と中性点93側の電路とが、通電切換部材21に接触した第1電位側接触子24および中性電位側接触子23を介して、通電される。一方、通電切換部材21が第2の位置に存在するときには、第2タップ92側の電路と中性点93側の電路とが、通電切換部材21に接触した第2電位側接触子25および中性電位側接触子23を介して、通電される。
【0063】
上述した通電切換機構20によれば、通電切換機構20で生じた熱は、中性電位側接触子23および中性電位ブラケット67を介して、通電切換機構20の近傍に配置された第1中性電位板61に伝わって放熱される。したがって、通電切換機構20の放熱性が高い。
【0064】
また、通電切換部材21と第1電位側接触子24および第2電位側接触子25とが面接触するため、接触抵抗を低減できる。
【0065】
次に、接点切換機構30の構造の詳細について、図9および図10を用いて説明する。図9は、切換開閉器の接点切換機構の部分斜視図である。図10は、図9の円筒部材を省略した部分拡大図である。
【0066】
上述したとおり、接点切換機構30は、第2収納空間112に設置されている。接点切換機構30は、図3(d)および(e)に示したように、主バルブ40aの接続先を第1タップ91側の電路から第2タップ92側の電路に切り換える。
【0067】
接点切換機構30は、図9に示したように、円筒部材31、接点切換部材32、主バルブ側接点部材36、第1電位側接点部材37、および、第2電位側接点部材38を有している。主バルブ側接点部材36、第1電位側接点部材37、および、第2電位側接点部材38は、3相のタップ巻線90に対応して、各相ごとに設けられている。
【0068】
円筒部材31は、円筒状に形成された絶縁体である。円筒部材31は、図4に示したように、絶縁槽12内に絶縁槽12と同軸的に設けられている。
【0069】
3相のタップ巻線90に対応した3個の主バルブ側接点部材36は、駆動軸16の周りに互いに等間隔に配置され、円筒部材31の内周面に対して固定されている。主バルブ側接点部材36は、円筒部材31の内周面に沿って湾曲した板状に形成されている。主バルブ側接点部材36は、主バルブ40aを介して中性点93に接続されている。
【0070】
3相のタップ巻線90に対応した3個の第1電位側接点部材37は、駆動軸16の周りに互いに等間隔に配置され、円筒部材31の内周面に対して固定されている。第1電位側接点部材37は、円筒部材31の内周面に沿って湾曲した板状に形成されている。第1電位側接点部材37は、対応する主バルブ側接点部材36に対して駆動軸16の軸方向に隣り合って配置されている。
【0071】
第1電位側接点部材37は、第1タップ91側の電路に接続されている。具体的には、第1電位側接点部材37は、図10に示したように、ボルト37aにより第1電位通電部材72に締結され、第1電位通電部材72に電気的に接続されている。
【0072】
第2電位側接点部材38は、第2タップ92側の電路に接続されている。3相のタップ巻線90に対応した3個の第2電位側接点部材38は、駆動軸16の周りに互いに等間隔に配置され、円筒部材31の内周面に対して固定されている。第2電位側接点部材38は、円筒部材31の内周面に沿って湾曲した板状に形成されている。第2電位側接点部材38は、対応する主バルブ側接点部材36に対して駆動軸16の軸方向に隣り合って配置され、対応する第1電位側接点部材37に対して円筒部材31の周方向に隣り合って配置されている。
【0073】
第2電位側接点部材38は、第2タップ92側の電路に接続されている。具体的には、第2電位側接点部材38は、ボルトにより第2電位通電部材77に締結され、第2電位通電部材77に電気的に接続されている。
【0074】
前記第1電位側接点部材37と第2電位接点部材38の間には、絶縁材からなる絶縁スペー39が円筒部材31の内周面に対して固定されている。絶縁スペーサー39は、円筒部材31の内周面に沿って湾曲した板状に形成されている。
【0075】
接点切換部材32は、円筒部材31内に配置され、駆動軸16に対して回動自在に設置されている。接点切換部材32は、3相のタップ巻線90に対応した3個の接点切換接触子33を有している。3個の接点切換接触子33は、駆動軸16の周りに互いに等間隔に配置されている。図9においては、接点切換接触子33は、第1電位側接点部材37の内面および主バルブ側接点部材36の内面に接触して、第1電位側接点部材37と主バルブ側接点部材36とを電気的に接続している。
【0076】
駆動軸16の回転に伴い、駆動軸に固定された空転カップリング17を介して接点切換部材32が所定のタイミングで回転して、接点切換接触子33は、第1電位接点部材37、絶縁スペーサー39、第2電位側接点部材38および主バルブ側接点部材36の各内面に沿って回動し、第1電位側接点部材37と主バルブ接点部材36との電気的接続を乖離した後、第2電位側接点部材38と主バルブ側接点部材36とを電気的に接続する。このようにして、接点切換機構30は、主バルブ40aの接続先を第1タップ91側の電路から第2タップ92側の電路に切り換える。
【0077】
上述した接点切換機構30によれば、スペース効率が良く、切換ユニット18の構成に幅広く対応できる。
【0078】
次に、本実施形態に係るタップ切換装置の効果について説明する。
【0079】
本実施形態に係る切換開閉器10は、蓄勢装置14、駆動軸16、および、切換ユニット18を一体に組み立てた後、これらを絶縁槽12内に挿入して、製造される。挿入により、絶縁槽12側に固定された第1電位絶縁槽側固定部材71、第2電位絶縁槽側固定部材、および、中性電位絶縁槽側固定部材64と、切換ユニット18側に組み込まれた第1電位通電部材72、第2電位通電部材77、および、中性電位通電部材65とが、それぞれ、接触して、電気的に接続され、切換ユニット18が、絶縁槽12に保持される。
【0080】
このように、切換ユニット18において切換動作に係る機構部を一体に構成するため、切換えシーケンスのタイミング精度が高くなる。また、切換開閉器10の点検作業後に動作検証を行う場合、絶縁槽12内に切換ユニット18等を挿入する前に動作検証を行うことができる。そのため、変圧器の設置現場で動作検証を行う必要がなく、保守性が高く、保守費用を抑えることができる。
【0081】
また、本実施形態に係る切換開閉器10の切換ユニット18は、サポート部材80、第1サポート板81、第2サポート板82、第1中性電位板61、第2中性電位板62、および、これらを連結する中性電位連結ロッド63を骨格として、各機構20,30,40,60が駆動軸16に沿って多段的に実装され、構成されている。したがって、本実施形態に係る切換開閉器10は、剛性が高く、構成が単純であるため、安価に製造でき、部品の互換性も良い。
【0082】
また、鉄鋼系材料および銅系材料からなる2種の中性電位連結ロッド63を駆動軸16周りに交互に配置することにより、第1中性電位板61と第2中性電位板62との間を低インピーダンスで接続することができる。
【0083】
さらに、本実施形態に係る切換開閉器10の切換ユニット18は、第1中性電位板61の近傍に通電切換機構20を設けている。通電切換機構20で生じた熱は、中性電位側接触子23および中性電位ブラケット67を介して、第1中性電位板61に伝わり、第1中性電位板61で放熱される。したがって、本実施形態によれば、通電切換機構20の放熱性が高い。
【0084】
上記の実施形態は単なる例示であって、本発明はこれらに限定されるものではない。
【符号の説明】
【0085】
10…切換開閉器、12…絶縁槽、14…蓄勢装置、16…駆動軸、18…切換ユニット、20…通電切換機構、21…通電切換部材、21a…通電切換部材の回動軸、21b,21c,21d…通電切換部材の側面、22…回動リンク部材、23…中性電位側接触子、24…第1電位側接触子、25…第2電位側接触子、30…接点切換機構、31…円筒部材、32…接点切換部材、33…接点切換接触子、36…主バルブ側接点部材、37…第1電位側接点部材、37a…ボルト、38…第2電位側接点部材、40…真空バルブ(遮断機構)、40a…主バルブ、40b…抵抗バルブ、50…限流抵抗器、61…第1中性電位板、62…第2中性電位板、63…中性電位連結ロッド、64…中性電位絶縁槽側固定部材、65…中性電位通電部材、66…中性電位引出部、67…中性電位ブラケット、71…第1電位絶縁槽側固定部材、72…第1電位通電部材、72a…第1電位通電部材の曲面、72b…ボルト、73…第1電位引入部、77…第2電位通電部材、77a…第2電位通電部材の曲面、80…サポート部材、81…第1サポート板、82…第2サポート板、83…通電部材取付体、90u…U相のタップ巻線、90v…V相のタップ巻線、90w…W相のタップ巻線、91…第1タップ、92…第2タップ、93…中性点、101〜104…第1〜4の電路、111〜114…第1〜4収納空間、130…タップ選択器、150…変圧器タンク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
変圧器のタップ巻線からの負荷電流が流れるタップを第1タップから第2タップに切り換える切換開閉器であって、
円筒状の絶縁材からなる絶縁槽と、
前記第1タップ側に電気的に接続されて、前記絶縁槽の内面に対して固定された第1電位絶縁槽側固定部材と、
前記第2タップ側に電気的に接続されて、前記絶縁槽の内面に対して固定された第2電位絶縁槽側固定部材と、
前記絶縁槽内に前記絶縁槽と同軸的に延びた駆動軸と、
前記駆動軸の一端に設けられて、前記駆動軸を回転させる蓄勢装置と、
前記絶縁槽内に前記駆動軸に対して垂直に配置されて、中性電位側に電気的に接続された板状の第1中性電位板と、
前記第1中性電位板に近接し前記絶縁槽に囲まれた空間に配置されて、前記駆動軸の回転に伴って第1の位置と第2の位置との間を回動する通電切換部材と、
前記第1の位置と第2の位置との間を回動する前記通電切換部材に常時接触するように設けられた中性電位側接触子を保持し、前記第1中性電位板に対して固定されて、前記中性電位側接触子と前記第1中性電位板とを電気的に接続する中性電位ブラケットと、
前記第1の位置に回動した前記通電切換部材に接触するように設けられた第1電位側接触子を有し、中性電位および第2タップ電位に対して絶縁固定されて、前記第1電位側接触子と前記第1電位絶縁槽側固定部材とを電気的に接続する第1電位通電部材と、
前記第2の位置に回動した前記通電切換部材に接触するように設けられた第2電位側接触子を有し、中性電位および第1タップ電位に対して絶縁固定されて、前記第2電位側接触子と前記第2電位絶縁槽側固定部材とを電気的に接続する第2電位通電部材と、
を備えたことを特徴とする切換開閉器。
【請求項2】
中性電位側に電気的に接続されて、前記絶縁槽の内面に対して固定された中性電位絶縁槽側固定部材と、
前記絶縁槽内に前記駆動軸に対して垂直に配置された板状の第2中性電位板と、
前記駆動軸に沿って延びて、前記第1中性電位板と前記第2中性電位板とを電気的に接続する複数本の中性電位連結ロッドと、
前記第2中性電位板に対して固定されて、前記第2中性電位板と前記中性電位絶縁槽側固定部材とを電気的に接続する中性電位通電部材と、
を備えたことを特徴とする請求項1に記載の切換開閉器。
【請求項3】
前記通電切換部材を挟むように前記駆動軸の方向に互いに対向して配置され、前記中性電位連結ロッドにより連結された第1サポート板および第2サポート板を備え、
前記第1中性電位板が前記第1サポート板に接触し固定されていることを特徴とする請求項2に記載の切換開閉器。
【請求項4】
絶縁材からなり、前記絶縁槽内に前記絶縁槽と同軸的に延びた円筒部材と、
真空バルブを介して前記中性電位側に電気的に接続されて、前記円筒部材の内面に固定されたバルブ側接点部材と、
前記第1電位側に電気的に接続されて、前記円筒部材の内面に固定された第1電位側接点部材と、
前記第2電位側に電気的に接続されて、前記円筒部材の内面に固定された第2電位側接点部材と、
前記円筒部材内に配置されて、前記バルブ側接点部材と前記第1電位側接点部材または前記第2電位側接点部材のいずれか一方とを電気的に接続する接点切換接触子を有し、前記駆動軸の回転に伴って前記バルブ側接点部材が前記第1電位側接点部材に接続された状態から前記第2電位側接点部材に接続された状態に切り換える接点切換部材と、
を備えたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の切換開閉器。
【請求項5】
前記第1電位側接点部材が前記第1電位通電部材に電気的に接続され、前記第2電位側接点部材が前記第2電位通電部材に電気的に接続されていることを特徴とする請求項4に記載の切換開閉器。
【請求項6】
前記通電切換部材、前記接点切換部材、および、前記真空バルブが前記駆動軸に沿って多段的に配置されていることを特徴とする請求項4または5に記載の切換開閉器。
【請求項7】
タップ巻線から引き出される第1タップおよび第2タップの位置を選択するタップ選択器と、前記タップ巻線からの負荷電流が流れるタップを前記第1タップから前記第2タップに切り換える切換開閉器とを具備したタップ切換装置であって、
前記切換開閉器は、
円筒状の絶縁材からなる絶縁槽と、
前記第1タップ側に電気的に接続されて、前記絶縁槽の内面に対して固定された第1電位絶縁槽側固定部材と、
前記第2タップ側に電気的に接続されて、前記絶縁槽の内面に対して固定された第2電位絶縁槽側固定部材と、
前記絶縁槽内に前記絶縁槽と同軸的に延びた駆動軸と、
前記駆動軸の一端に設けられて、前記駆動軸を回転させる蓄勢装置と、
前記絶縁槽内に前記駆動軸に対して垂直に配置されて、中性電位側に電気的に接続された板状の第1中性電位板と、
前記第1中性電位板に近接し前記絶縁槽に囲まれた空間に配置されて、前記駆動軸の回転に伴って第1の位置と第2の位置との間を回動する通電切換部材と、
前記第1の位置と第2の位置との間を回動する前記通電切換部材に常時接触するように設けられた中性電位側接触子を保持し、前記第1中性電位板に対して固定されて、前記中性電位側接触子と前記第1中性電位板とを電気的に接続する中性電位ブラケットと、
前記第1の位置に回動した前記通電切換部材に接触するように設けられた第1電位側接触子を有し、前記第1中性電位板に対して絶縁固定されて、前記第1電位側接触子と前記第1電位絶縁槽側固定部材とを電気的に接続する第1電位通電部材と、
前記第2の位置に回動した前記通電切換部材に接触するように設けられた第2電位側接触子を有し、前記第1中性電位板に対して絶縁固定されて、前記第2電位側接触子と前記第2電位絶縁槽側固定部材とを電気的に接続する第2電位通電部材と、
を備えたことを特徴とするタップ切換装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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