説明

制御装置、制御方法、録画装置、録画方法、およびプログラム

【課題】シリーズ番組の全てのエピソードを録画することができるようにする。
【解決手段】本技術の第1の側面の制御装置は、録画装置において録画された番組の情報を取得する取得部と、前記録画装置において録画されたシリーズ番組に未録画のエピソードがある場合、前記未録画のエピソードを録画するように前記録画装置における録画を制御する制御部とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本技術は、特に、シリーズ番組の全てのエピソードを録画することができるようにした制御装置、制御方法、録画装置、録画方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
BD(Blu-ray Disc(商標))レコーダなどの録画装置の高機能化が進んでいる。
【0003】
毎週の決まった時間に放送される連続ドラマなどのシリーズ番組であっても、第1話の放送にあわせて録画予約を設定し、シリーズ単位で録画することを指定しておけば、ユーザは、一話毎に録画予約を設定することなく全話の録画を行わせることができる。最終話の放送が終了した後、録画済みの全話をまとめて1枚のBDに記録してライブラリ化しておくことなども行われている。
【0004】
このように、番組(テレビジョン番組)をシリーズ単位で残しておき、第1話から最終話まで順に視聴したいという要求が存在する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2010−056862号公報
【特許文献2】特開2007−235799号公報
【特許文献3】特表2009−522855号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、シリーズ番組の録画を始めようと思ったときに既に第1話の放送が終わっていたり、上述したようにして録画予約を設定していたものの放送時間の変更があったりして、シリーズ番組の全話を録画できないことがある。
【0007】
特に連続ドラマの場合、シリーズ番組を途中から見始めてしまうと、製作者の意図した順序で視聴者に情報がインプットされず、ある話において視聴者にとってまったく知らない人物が既知のものとして登場したりする。このことは、視聴者を興ざめさせてしまうことにもなる。
【0008】
また、第2話を見逃してまった場合などのように視聴間隔が空いてしまうと、それまでのストーリーを忘れてしまい、純粋に視聴を楽しめないといったこともある。
【0009】
本技術はこのような状況に鑑みてなされたものであり、シリーズ番組の全てのエピソードを録画することができるようにするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本技術の第1の側面の制御装置は、録画装置において録画された番組の情報を取得する取得部と、前記録画装置において録画されたシリーズ番組に未録画のエピソードがある場合、前記未録画のエピソードを録画するように前記録画装置における録画を制御する制御部とを備える。
【0011】
前記制御部には、前記未録画のエピソードの放送予定があるか否かをEPGデータに基づいて判定させ、放送予定があると判定した場合、前記未録画のエピソードの放送日時を含む情報を前記録画装置に送信させ、前記未録画のエピソードの録画予約を前記録画装置に設定させることができる。
【0012】
前記制御部には、前記未録画のエピソードの放送予定がないと判定した場合、前記未録画のエピソードの放送の要求を前記シリーズ番組の放送を管理する放送管理装置に送信させることができる。
【0013】
前記制御部には、EPGデータに基づいて、前記シリーズ番組の録画完了予定日を特定させ、前記録画完了予定日の情報を前記録画装置に送信させることができる。
【0014】
EPGデータに番組情報が含まれる放送予定の番組の中から、所定のシリーズ番組の最初のエピソードを検索する検索部をさらに設けることができる。この場合、前記制御部には、前記所定のシリーズ番組の最初のエピソードの放送日時を含む情報を前記録画装置に送信し、前記最初のエピソードを録画させることができる。
【0015】
前記取得部には、前記録画装置において削除された番組の情報を取得させ、前記制御部には、前記未録画のエピソードのうち、前記録画装置において削除されたエピソードを除く前記未録画のエピソードを録画するように前記録画装置における録画を制御させることができる。
【0016】
本技術の第2の側面の録画装置は、録画済みの番組の情報を制御装置に送信する送信部と、録画済みのシリーズ番組に未録画のエピソードがある場合に前記制御装置により行われる制御に従って、前記未録画のエピソードを録画する録画制御部とを備える。
【0017】
前記録画制御部には、前記制御装置から送信されてくる前記未録画のエピソードの放送日時を含む情報に基づいて、前記未録画のエピソードの録画予約を設定させることができる。
【0018】
前記制御装置から送信されてくる情報に基づいて、前記シリーズ番組の録画完了予定日を表示する表示制御部をさらに設けることができる。
【0019】
前記録画制御部には、前記制御装置から送信されてくる、所定のシリーズ番組の最初のエピソードの放送日時を含む情報に基づいて、前記最初のエピソードを録画させることができる。この場合、前記最初のエピソードの録画が行われた場合、前記最初のエピソード以降のエピソードの録画を案内する情報を表示する表示制御部をさらに設けることができる。
【0020】
前記未録画のエピソードの情報を、録画済みのエピソードの情報と異なる形式で、前記録画済みのエピソードの情報とともに表示する表示制御部をさらに設けることができる。
【0021】
録画済みの番組を記録媒体に記録させる記録制御部と、前記記録媒体に記録させる番組として前記シリーズ番組が選択された場合、前記シリーズ番組の記録が行われる前に、前記未録画のエピソードがあることを表す情報を表示する表示制御部とをさらに設けることができる。
【0022】
前記送信部には、削除した番組の情報を前記制御装置に送信させ、前記録画制御部には、前記制御装置により行われる制御に従って、前記未録画のエピソードのうち、削除したエピソードを除く前記未録画のエピソードを録画させることができる。
【0023】
前記送信部には、前記未録画のエピソードを受信するために所定のサービスに加入している必要がある場合、前記制御装置から送信されてくる前記未録画のエピソードの放送日を含む情報に基づいて、前記サービスに前記放送日から加入することの要求を送信させることができる。
【発明の効果】
【0024】
本技術によれば、シリーズ番組の全てのエピソードを録画することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本技術の一実施形態に係る録画制御システムの構成例を示す図である。
【図2】録画装置の構成例を示すブロック図である。
【図3】録画制御サーバのハードウェアの構成例を示すブロック図である。
【図4】録画制御サーバの機能構成例を示すブロック図である。
【図5】自動補填録画機能における処理の流れの例を示す図である。
【図6】自動補填録画機能の処理について説明するフローチャートである。
【図7】補填録画が行われる前の表示例を示す図である。
【図8】補填録画が行われた後の表示例を示す図である。
【図9】放送管理装置の処理について説明するフローチャートである。
【図10】録画完了時期通知機能における処理の流れの例を示す図である。
【図11】録画完了時期通知機能の処理について説明するフローチャートである。
【図12】録画完了時期通知機能により表示される画面の例を示す図である。
【図13】未録画エピソード通知機能における処理の流れの例を示す図である。
【図14】未録画エピソード通知機能の処理について説明するフローチャートである。
【図15】未録画エピソード通知機能により表示される画面の例を示す図である。
【図16】ディスクコピー時の未録画エピソード通知機能における処理の流れの例を示す図である。
【図17】ディスクコピー時の未録画エピソード通知機能の処理について説明するフローチャートである。
【図18】ディスクコピー時の未録画エピソード通知機能により表示される画面の例を示す図である。
【図19】シリーズ番組案内機能における処理の流れの例を示す図である。
【図20】シリーズ番組案内機能の処理について説明するフローチャートである。
【図21】シリーズ番組案内機能により表示される画面の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本技術を実施するための形態について説明する。説明は以下の順序で行う。
1.録画制御システムについて
2.自動補填録画機能について
3.録画完了時期通知機能について
4.未録画エピソード通知機能について
5.ディスクコピー時の未録画エピソード通知機能について
6.シリーズ番組案内機能について
7.変形例
【0027】
<録画制御システムについて>
[録画制御システムの構成]
図1は、本技術の一実施形態に係る録画制御システムの構成例を示す図である。
【0028】
図1の録画制御システムは、録画装置1、録画制御サーバ3、および放送管理装置4から構成される。録画装置1には、HDMI(High Definition Multimedia Interface)ケーブルなどを介してTV2が接続される。
【0029】
録画装置1は、番組の視聴者であるユーザの自宅などに設置されるBDレコーダなどの録画装置である。録画装置1は、地上テレビジョン放送、BS(Broadcasting Satellite)/CS(Communications Satellite)を使った衛星テレビジョン放送、CATV(Cable Television)放送、インターネットを使ったテレビジョン放送などの各種の放送を受信し、録画する機能を有する。録画装置1は、放送中の番組、または録画済みの番組を再生し、番組の映像と音声をTV2から出力させる機能をも有する。
【0030】
図1に示すように、録画装置1は、放送管理装置4が放送する番組を受信し、録画する。放送管理装置4の放送は例えば衛星テレビジョン放送である。放送管理装置4からは、番組の他に、EPG(Electronic Program Guide)データも放送されてくる。
【0031】
録画装置1と録画制御サーバ3はインターネットなどのネットワークを介して接続される。録画装置1は、録画制御サーバ3による制御に従って番組の録画を行う。例えば録画装置1は、録画制御サーバ3による制御に従って、連続ドラマなどのシリーズ番組の録画を行う。
【0032】
1つのシリーズ番組は、タイトルが同じ複数の番組から構成される。以下、シリーズ番組を構成する各番組をエピソードという。
【0033】
録画装置1は、録画ログや視聴ログなどを管理しており、所定のタイミングで録画制御サーバ3に送信する。録画ログには、ユーザが録画装置1を操作して録画した録画済みの番組のタイトル、放送時間帯、チャンネル、IDなどが含まれる。視聴ログには、ユーザが録画装置1を操作して視聴した視聴済みの番組のタイトル、放送時間帯、チャンネル、IDなどが含まれる。
【0034】
録画制御サーバ3は、録画装置1から送信されてきた録画ログや視聴ログに基づいて、録画装置1のユーザの嗜好を判断し、録画装置1のユーザの嗜好に応じたシリーズ番組を特定する。録画制御サーバ3においては、あるシリーズ番組の少なくとも1つのエピソードの録画が録画装置1において行われている場合に、そのシリーズ番組が、録画装置1のユーザの嗜好に応じたシリーズ番組であると特定されるものとする。
【0035】
録画装置1において録画された番組がシリーズ番組のエピソードであることは、録画装置1から送信されてきた録画ログと、放送管理装置4から提供されたEPGデータに基づいて判断される。
【0036】
録画制御サーバ3には、放送予定の番組の番組情報を含むEPGデータの他に、過去に放送された番組の番組情報を含むEPGデータも蓄積されている。EPGデータには、各番組の番組情報として、例えば、シリーズ番組であるか否かを表す情報、シリーズ番組である場合にはエピソード番号を表す情報、最初のエピソードであることを表す情報、最終のエピソードであることを表す情報が含まれる。
【0037】
例えば、録画制御サーバ3は、EPGデータに番組情報が含まれる番組の中から、録画装置1において録画された番組を番組のタイトルやIDに基づいて検索する。また、録画制御サーバ3は、検索した番組の番組情報として、その番組がシリーズ番組であることを表す情報が含まれているか否かを判断する。シリーズ番組であることを表す情報が含まれている場合、録画制御サーバ3は、録画装置1において録画された番組がシリーズ番組の、あるエピソードであると判断することになる。
【0038】
また、録画制御サーバ3は、シリーズ番組のあるエピソードの録画が録画装置1において行われたことを検出した場合、そのシリーズ番組の録画が完了しているか否か、すなわち、全てのエピソードが録画済みであるか否かを判断する。
【0039】
EPGデータには、エピソード番号を表す情報、最初のエピソードであることを表す情報、最終のエピソードであることを表す情報が含まれているから、ある1つのシリーズ番組がいくつのエピソードから構成されるのかを特定することが可能である。
【0040】
録画制御サーバ3は、シリーズ番組の録画が完了していないと判断した場合、すなわち未録画のエピソードがあると判断した場合、未録画のエピソードの次の放送日時をEPGデータに基づいて特定する。特に衛星テレビジョン放送の場合、同じシリーズ番組が繰り返し放送されることが多い。
【0041】
未録画のエピソードは、過去に放送されたが、録画装置1には録画されていないエピソードである。放送の進行によっては、最初や最終のエピソードが未録画のエピソードになることもあるし、途中のエピソードが未録画のエピソードになることもある。
【0042】
録画制御サーバ3は、未録画のエピソードの放送日時をEPGデータに基づいて特定した場合、特定した放送日時の情報を録画装置1に送信し、未録画のエピソードの録画を指示する。録画装置1においては、録画制御サーバ3による指示に従って録画予約が設定され、放送が開始されたとき、未録画のエピソードの録画が行われる。
【0043】
これにより、録画装置1においては、録画装置1のユーザの操作によることなく自動的に未録画のエピソードが録画され、シリーズ番組の録画が完了することになる。
【0044】
このように、録画装置1においては、録画制御サーバ3による制御に従って番組の録画などの各種の処理が行われる。録画制御サーバ3による制御に従って実現される各機能の詳細については後述する。
【0045】
放送管理装置4は、衛星テレビジョン放送を使って番組を放送する。放送管理装置4は、録画制御サーバ3から送信されてきた情報に基づいて、放送予定の番組の編成なども行う。録画制御サーバ3と放送管理装置4もネットワークを介して接続される。録画装置1と録画制御サーバ3に対するEPGデータの提供がネットワークを介して行われるようにしてもよい。
【0046】
[各装置の構成]
録画装置1と録画制御サーバ3の構成について説明する。
【0047】
図2は、録画装置1の構成例を示すブロック図である。録画装置1は、コントローラ11に対して、放送受信部12、録画処理部13、HDD(Hard Disk Drive)14、記録制御部15、通信部16、および表示部17がバスを介して接続されることによって構成される。
【0048】
コントローラ11は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などより構成され、所定のプログラムに従って録画装置1の全体の動作を制御する。所定のプログラムが実行されることによって、コントローラ11においては、表示制御部31、録画制御部32、およびログ管理部33が実現される。
【0049】
表示制御部31は、表示部17を制御し、各種の情報をTV2に表示させる。例えば、表示制御部31は、録画済みの番組の情報、シリーズ番組の録画完了予定日の情報などをTV2に表示させる。
【0050】
録画制御部32は、録画処理部13を制御し、番組の録画を行わせる。例えば、録画制御部32は、録画制御サーバ3から送信されてきた情報に基づいて番組の録画予約を設定し、録画予約を設定した番組の放送が開始されたとき、その番組の録画を録画処理部13に行わせる。また、録画制御部32は、ユーザにより指示された番組の録画を録画処理部13に行わせる。
【0051】
ログ管理部33は、録画制御部32による録画を監視し、番組の録画が行われる毎に録画ログを生成し、HDD14に記録させるなどして管理する。
【0052】
放送受信部12は、放送番組を受信する。放送受信部12は、復調処理などの各種の処理を受信信号に施し、番組のデータを録画処理部13に出力する。
【0053】
録画処理部13は、放送受信部12から供給されたデータを所定の方式で符号化し、符号化後の番組のデータをHDD14に記録させる。HDD14に代えて、フラッシュメモリなどの他の記録媒体が番組の記録に用いられるようにしてもよい。
【0054】
記録制御部15は、HDD14に記録されている録画済みの番組を光ディスク21に記録(コピー)させる。光ディスク21は、録画装置1のドライブに挿入されたBDなどの光ディスクである。光ディスク21に代えて、メモリカードなどの他のリムーバブルメディアが録画済みの番組のコピー先として用いられるようにしてもよい。
【0055】
通信部16は、コントローラ11の各部の制御に従って、ネットワークを介して録画制御サーバ3と通信を行う。
【0056】
表示部17は、表示制御部31から供給された情報をTV2に出力し、各種の情報をTV2に表示させる。TV2には、LCD(Liquid Crystal Display)などの表示デバイスが設けられる。
【0057】
図3は、録画制御サーバ3のハードウェアの構成例を示すブロック図である。
【0058】
CPU51、ROM52、RAM53は、バス54により相互に接続される。バス54には、さらに、入出力インタフェース55が接続される。入出力インタフェース55には、HDD56、ネットワークインタフェースなどよりなる通信部57、リムーバブルメディア59を駆動するドライブ58が接続される。
【0059】
HDD56には、EPGデータや録画装置1から送信されてきた録画ログなどの各種の情報が記録される。通信部57は、録画装置1や放送管理装置4との間で、ネットワークを介して通信を行う。
【0060】
なお、放送管理装置4も、図3に示す録画制御サーバ3の構成と同様の構成を有している。録画制御サーバ3と放送管理装置4が図3に示すような1つのコンピュータによって構成されるようにしてもよいし、複数のコンピュータによって構成されるようにしてもよい。
【0061】
図4は、録画制御サーバ3の機能構成例を示すブロック図である。図4に示す機能部のうちの少なくとも一部は、図3のCPU51により所定のプログラムが実行されることによって実現される。
【0062】
録画制御サーバ3においては、制御部71、ログ取得部72、および検索部73が実現される。
【0063】
制御部71は、録画装置1における録画を制御する。例えば、制御部71は、ログ取得部72により取得された録画ログに基づいて未録画のエピソードを特定する。制御部71は、未録画のエピソードの録画を指示する情報を録画装置1に送信し、録画予約を設定させる。また、制御部71は、検索部73により検出された番組の録画を指示する情報を録画装置1に送信し、録画予約を設定させる。録画装置1との通信は、制御部71が通信部57を制御することによって行われる。
【0064】
ログ取得部72は、録画装置1から送信されてきた録画ログを取得する。録画装置1との通信は、ログ取得部72が通信部57を制御することによって行われる。ログ取得部72は、録画ログを制御部71に出力する。
【0065】
検索部73は、EPGデータに基づいて、放送予定の番組の中から、録画装置1に録画させる番組を検索する。検索部73は、検索した番組の情報を制御部71に出力する。
【0066】
<自動補填録画機能について>
ここで、自動補填録画機能について説明する。
【0067】
自動補填録画機能は、未録画のエピソードを補填するように録画し、シリーズ番組の録画を完了させる機能である。自動補填録画機能は、録画装置1においてシリーズ番組の録画が行われたが、途中のエピソードから録画が始まっている場合や、放送時間の変更によってあるエピソードの録画が行われていなかった場合などに働くことになる。
【0068】
途中のエピソードから録画が始まっている場合に自動補填録画機能によって録画の対象となるエピソードは、最初に録画が行われた途中のエピソードよりエピソード番号が前のエピソードとなる。また、放送時間の変更によってあるエピソードの録画が行われていなかった場合に自動補填録画機能によって録画の対象となるエピソードは、録画が行われていなかったエピソードとなる。
【0069】
図5は、自動補填録画機能における処理の流れの例を示す図である。各処理は、適宜、他の処理と並行して、または他の処理と前後して行われる。
【0070】
録画装置1は、録画ログを生成し、記録する。録画装置1は、処理1として示すように、録画が完了した後などの所定のタイミングで、録画制御サーバ3に録画ログを送信する。
【0071】
放送管理装置4は、処理2として示すように、EPGデータを録画制御サーバ3に送信する。
【0072】
録画ログとEPGデータを受信した録画制御サーバ3は、受信したそれらの情報に基づいて、録画装置1においてシリーズ番組の録画が行われていることを確認する。また、録画制御サーバ3は、処理3として示すように、未録画のエピソードを特定する。
【0073】
録画制御サーバ3は、未録画のエピソードの放送予定があるか否かをEPGデータに基づいて判断する。録画制御サーバ3は、未録画のエピソードの放送予定があると判断した場合、処理4として示すように、未録画のエピソードの録画(補填録画)を録画装置1に指示する。録画制御サーバ3から録画装置1に対する指示には、EPGデータに含まれる、未録画のエピソードの放送日時、チャンネルなどの情報が含まれる。
【0074】
録画装置1は、録画制御サーバ3からの指示を受信し、録画が指示されたエピソードの録画予約を設定する。録画装置1は、未録画のエピソードの放送が開始されたとき、処理5として示すように未録画のエピソードを録画する。
【0075】
一方、録画制御サーバ3は、未録画のエピソードの放送予定がないと判断した場合、処理6として示すように、未録画のエピソードの放送の要求である番組リクエストを放送管理装置4に送信する。録画制御サーバ3から放送管理装置4に対する番組リクエストには、EPGデータに含まれる、未録画のエピソードのタイトル、エピソード番号、IDなどの情報が含まれる。
【0076】
放送管理装置4は、録画制御サーバ3からの番組リクエストを受信し、保存する。例えば、放送管理装置4は、同じ番組の放送を要求する番組リクエストが所定の回数以上送信されてきた場合、処理7として示すように、所定の回数以上の番組リクエストがあった番組に放送枠を割り当てるように番組編成を行う。
【0077】
例えば、放送管理装置4は、深夜の時間帯などの視聴者が少ない時間帯を、所定の回数以上の番組リクエストがあった番組用の時間帯として予め確保している。番組リクエストが多い未録画のエピソードの放送には、予め確保されている時間帯の放送枠が用いられる。
【0078】
ここで、図6のフローチャートを参照して、自動補填録画機能によって番組を録画する録画装置1と録画制御サーバ3の処理について説明する。
【0079】
図6の処理は、例えば、録画ログが録画装置1に蓄積され、EPGデータが録画制御サーバ3に蓄積されているときに開始される。
【0080】
ステップS1において、録画装置1のログ管理部33(図2)は、HDD14などに蓄積しておいた録画ログを録画制御サーバ3に送信する。
【0081】
ステップS11において、録画制御サーバ3のログ取得部72(図4)は、録画装置1から送信されてきた録画ログを受信し、取得する。ログ取得部72は、取得した録画ログを制御部71に出力する。
【0082】
ステップS12において、制御部71は、上述したようにして、録画ログとEPGデータに基づいて未録画のエピソードを特定する。
【0083】
ステップS13において、検索部73は、制御部71により特定された未録画のエピソードの放送予定を検索する。検索部73は、未録画のエピソードの放送予定がある場合、EPGデータに含まれる未録画のエピソードの情報を制御部71に出力する。
【0084】
ステップS14において、制御部71は、検索部73の検索結果に基づいて、未録画のエピソードの放送予定があるか否かを判定する。
【0085】
放送予定があるとステップS14において判定した場合、ステップS15において、制御部71は、未録画のエピソードの放送日時、チャンネルを含む情報を録画装置1に送信し、未録画のエピソードの補填録画を指示する。
【0086】
一方、放送予定がないとステップS14において判定した場合、ステップS16において、制御部71は、未録画のエピソードのタイトル、エピソード番号、IDなどの情報を含む番組リクエストを放送管理装置4に送信する。
【0087】
ステップS2において、録画装置1の録画制御部32は、録画制御サーバ3からの補填録画の指示を受信し、ステップS3において、録画が指示された未録画のエピソードの録画予約を設定する。
【0088】
ステップS4において、録画制御部32は、未録画のエピソードの放送開始時刻になったか否かを判定し、放送開始時刻になったと判定するまで待機する。
【0089】
未録画のエピソードの放送開始時刻になったとステップS4において判定した場合、ステップS5において、録画制御部32は、放送受信部12と録画処理部13を制御し、放送が開始された未録画のエピソードを録画させる。その後、処理は終了する。
【0090】
図7は、補填録画が行われる前の録画済み番組の情報の表示例を示す図である。
【0091】
図7の画面は、例えば、録画済みの番組の一覧の表示をユーザが指示したときに表示される。ユーザによる指示が行われたとき、表示制御部31は、HDD14にアクセスして録画済みの番組の情報を取得する。表示制御部31は、取得した情報に基づいて録画済みの番組の情報をTV2に表示させる。
【0092】
図7の例においては、シリーズ番組である「シリーズ番組A」のエピソード3,4,5,7が録画済みの番組として表示されている。エピソード7が「シリーズ番組A」の最終のエピソードであるとした場合、エピソード1,2,6が、未録画のエピソードになる。
【0093】
「シリーズ番組A」は、録画が行われたシリーズ番組のタイトルである。ユーザは、図7の画面から所定のエピソードを選択することによって、選択したエピソードを再生したり、光ディスク21に記録させたりすることができる。
【0094】
図7に示すようにして番組の録画が行われている場合、録画装置1からは、「シリーズ番組A」のエピソード3,4,5,7が録画済みであることを示す録画ログが録画制御サーバ3に送信される。録画装置1においては、録画制御サーバ3による制御に従ってエピソード1,2,6の補填録画が行われる。
【0095】
図8は、補填録画が行われた後の録画済み番組の情報の表示例を示す図である。
【0096】
図8の例においては、「シリーズ番組A」の1〜7が録画済みの番組として表示されている。補填録画によって録画されたエピソードであるエピソード1,2,6の隣には、エピソード1,2,6が補填録画によって録画されたことを示す情報である「(自動録画)」の文字が表示されている。
【0097】
録画装置1のユーザは、「(自動録画)」の文字から、「シリーズ番組A」のエピソード1,2,6が補填録画によって自動的に録画された番組であることを確認することができる。また、ユーザは、「シリーズ番組A」のエピソード1,2,6を選択することによって、自動的に録画されたエピソードを再生させることができる。ユーザは、「シリーズ番組A」のエピソード1〜7を選択し、「シリーズ番組A」の全エピソードを、シリーズ単位で光ディスク21に記録させることもできる。
【0098】
以上の処理により、録画装置1は、未録画のエピソードを、ユーザの操作によることなく補填的に録画することができ、全てのエピソードを録画し、シリーズ番組の録画を完了させることができる。また、ユーザは、放送予定を自ら調べて録画予約を設定することなく、録画できていなかったエピソードを自動的に録画させることができる。
【0099】
図9のフローチャートを参照して、録画制御サーバ3から送信されてきた番組リクエストを受信する放送管理装置4の処理について説明する。図9の処理は、所定の番組についての番組リクエストが録画制御サーバ3から送信されてきたときに開始される。
【0100】
ステップS21において、放送管理装置4は、録画制御サーバ3から送信されてきた番組リクエストを受信する。受信された番組リクエストは放送管理装置4のHDDに記録される。
【0101】
ステップS22において、放送管理装置4は、同じ番組の放送を要求する番組リクエストが所定の数以上送信されてきたか否かを判定する。
【0102】
同じ番組の放送を要求する番組リクエストが所定の数以上送信されてきたとステップS22において判定した場合、ステップS23において、放送管理装置4は、所定の数以上の番組リクエストがあった番組の放送枠を決定する。上述したように、所定の数以上の番組リクエストがあった番組の放送枠には、深夜の時間帯の放送枠などが用いられる。
【0103】
ステップS24において、放送管理装置4は、所定の数以上の番組リクエストがあった番組の情報を放送予定の番組の情報として含むEPGデータを送信する。EPGデータが送信された後、または、同じ番組の放送を要求する番組リクエストが所定の数以上送信されてきていないとステップS22において判定された場合、処理は終了する。
【0104】
新たなEPGデータを受信した録画制御サーバ3において図6のステップS13以降の処理が行われることによって、所定の数以上の番組リクエストがあった番組、すなわち、録画装置1において未録画のエピソードの補填録画が行われることになる。
【0105】
図6のステップS13において、番組編成によって放送枠が新たに決定された未録画のエピソードの放送予定が録画制御サーバ3により検索され、ステップS15において、その未録画のエピソードの補填録画が録画装置1に対して指示される。録画装置1においては、録画制御サーバ3からの指示に従ってステップS3において録画予約が設定され、放送が開始されたとき、ステップS5において、番組編成によって放送枠が新たに決定された未録画のエピソードの録画が行われる。
【0106】
このように、未録画のエピソードの放送予定がない場合、番組リクエストが録画制御サーバ3から自動的に送信されるようにすることにより、録画装置1のユーザは、未録画のエピソードの放送を放送事業者に自ら要求する必要がない。
【0107】
[削除ログを用いた補填録画について]
ユーザが自ら削除したために未録画になっているエピソードについては、自動補填録画機能によって補填録画が行われないようにしてもよい。過去に録画されたものの、視聴後などにユーザが削除したエピソードは削除ログにより管理される。
【0108】
録画装置1のログ管理部33は、録画ログを記録するとともに、録画済みのエピソードの削除がユーザにより指示された場合、指示されたエピソードを削除し、削除ログを生成して記録する。削除ログには、削除したエピソードのタイトル、エピソード番号、IDなどが含まれる。ログ管理部33は、録画ログとともに、削除ログを録画制御サーバ3に送信する。
【0109】
録画制御サーバ3のログ取得部72は、制御装置1から送信されてきた録画ログと削除ログを受信し、取得する。録画制御サーバ3の制御部71は、録画ログとEPGデータに基づいて、録画装置1においてシリーズ番組の録画が行われていることを確認する。また、制御部71は、未録画のエピソードのうち、ユーザにより明示的に削除されたエピソードを除く未録画のエピソードを、補填録画の対象のエピソードとして削除ログに基づいて特定する。制御部71は、補填録画の対象として特定したエピソードの放送予定がある場合、その未録画のエピソードの補填録画を録画装置1に指示する。
【0110】
録画装置1の録画制御部32は、録画制御サーバ3からの指示を受信し、録画が指示された未録画のエピソードの録画予約を設定し、放送が開始されたとき録画する。
【0111】
これにより、ユーザが自ら削除したエピソードについては、未録画のエピソードとして自動的に録画されるのを防ぐことが可能になる。
【0112】
ユーザが自ら削除したエピソードを補填録画の対象から除くことの判断が、録画制御サーバ3ではなく録画装置1により行われるようにしてもよい。
【0113】
この場合、録画装置1のログ管理部33は、録画ログを記録するとともに、録画済みのエピソードの削除がユーザにより指示された場合、指示されたエピソードを削除し、削除ログを生成して記録する。ログ管理部33は、削除ログについては送信しないで、録画ログを録画制御サーバ3に送信する。
【0114】
録画制御サーバ3のログ取得部72は、制御装置1から送信されてきた録画ログを受信し、取得する。録画制御サーバ3の制御部71は、録画ログとEPGデータに基づいて、録画装置1においてシリーズ番組の録画が行われていることを確認する。また、制御部71は、未録画のエピソードの放送予定がある場合、その未録画のエピソードの補填録画を録画装置1に指示する。
【0115】
録画装置1の録画制御部32は、録画制御サーバ3からの指示を受信し、録画が指示された未録画のエピソードのうち、ユーザにより明示的に削除されたエピソードを除く未録画のエピソードを、補填録画の対象のエピソードとして削除ログに基づいて特定する。録画制御部32は、補填録画の対象として特定した未録画のエピソードの録画予約を設定し、放送が開始されたとき録画する。
【0116】
このように、ユーザが自ら削除したエピソードを補填録画の対象から除くことの判断を録画装置1に行わせることも可能である。
【0117】
<録画完了時期通知機能について>
次に、録画完了時期通知機能について説明する。
【0118】
録画完了時期通知機能は、シリーズ番組の録画が完了するのかがいつになるのかをユーザに通知する機能である。録画完了時期通知機能は、シリーズ番組の所定のエピソードの録画が行われた場合などに働くことになる。
【0119】
図10は、録画完了時期通知機能における処理の流れの例を示す図である。各処理は、適宜、他の処理と並行して、または他の処理と前後して行われる。
【0120】
録画装置1は、録画を行う毎に録画ログを生成し、記録する。録画装置1は、処理1として示すように、録画が完了した後などの所定のタイミングで、録画制御サーバ3に録画ログを送信する。
【0121】
放送管理装置4は、処理2として示すように、EPGデータを録画制御サーバ3に送信する。
【0122】
録画ログとEPGデータを受信した録画制御サーバ3は、受信したそれらの情報に基づいて、録画装置1においてシリーズ番組の録画が行われていることを確認する。また、録画制御サーバ3は、処理3として示すように、録画装置1において録画が行われているシリーズ番組の放送予定をEPGデータに基づいて確認し、シリーズ番組の録画完了予定日を特定する。
【0123】
例えば、未録画のエピソードがない状態でシリーズ番組の録画が進められている場合、最終のエピソードの放送予定日が、シリーズ番組の録画完了予定日となる。また、未録画のエピソードがあり、その未録画のエピソードを自動録画補填機能によって補填録画させる場合、未録画のエピソードの補填録画が行われる予定日(未録画のエピソードの放送予定日)が、シリーズ番組の録画完了予定日となる。
【0124】
録画制御サーバ3は、処理4として示すように、録画完了予定日の情報を録画装置1に送信する。
【0125】
録画装置1は、録画制御サーバ3からの情報を受信し、処理5として示すように、シリーズ番組の録画完了予定日を表示する。
【0126】
ここで、図11のフローチャートを参照して、録画完了時期通知機能によって録画完了予定日をユーザに通知する録画装置1と録画制御サーバ3の処理について説明する。
【0127】
図11の処理は、例えば、録画ログが録画装置1に蓄積され、EPGデータが録画制御サーバ3に蓄積されている状態において、録画装置1のユーザが録画状況の表示を指示したときに開始される。
【0128】
ステップS41において、録画装置1のログ管理部33は、HDD14などに蓄積しておいた録画ログを録画制御サーバ3に送信する。
【0129】
ステップS51において、録画制御サーバ3のログ取得部72は、録画装置1から送信されてきた録画ログを受信し、取得する。制御部71は、録画装置1においてシリーズ番組の録画が行われていることを録画ログとEPGデータに基づいて特定する。
【0130】
ステップS52において、検索部73は、録画装置1において録画が行われているシリーズ番組の放送予定を検索する。検索部73により、録画装置1において録画が行われているシリーズ番組の各エピソードの放送予定日の情報がEPGデータから取得される。
【0131】
ステップS53において、制御部71は、検索部73による検索によって取得された情報に基づいて、録画装置1において録画が行われているシリーズ番組の録画完了予定日を特定する。
【0132】
ステップS54において、制御部71は、録画装置1において録画が行われているシリーズ番組の録画完了予定日の情報を録画装置1に送信する。
【0133】
ステップS42において、録画装置1の表示制御部31は、録画制御サーバ3からの情報を受信する。
【0134】
ステップS43において、表示制御部31は、シリーズ番組の録画完了予定日の情報を録画状況としてTV2に表示させ、処理を終了させる。
【0135】
図12は、録画完了時期通知機能により表示される録画完了予定日の例を示す図である。
【0136】
図12の例においては、シリーズ番組である「シリーズ番組A」の録画完了予定日が6月12日とされ、「シリーズ番組B」の録画完了予定日が7月3日とされている。「シリーズ番組C」、「シリーズ番組D」についても同様に、それぞれの録画完了予定日が表示されている。
【0137】
各録画完了予定日は、最終のエピソードの放送予定日、または、未録画のエピソードの補填録画が行われる予定日(未録画のエピソードの放送予定日)である。未録画のエピソードが複数ある場合、録画完了予定日は、未録画のエピソードのうち、エピソード番号が最も大きいエピソードの補填録画が行われる予定日となる。
【0138】
これにより、録画装置1のユーザは、自分が録画しているシリーズ番組の録画が完了する日を確認することができる。例えば、放送管理装置4の管理者である放送事業者が提供する放送サービスが月単位で契約するサービスである場合、録画装置1のユーザは、何ヶ月先まで契約を続ければシリーズ番組の録画を完了させることができるのかを確認することができる。
【0139】
<未録画エピソード通知機能について>
次に、未録画エピソード通知機能について説明する。
【0140】
未録画エピソード通知機能は、未録画のエピソードがある場合に、未録画のエピソードがあることを通知する機能である。未録画のエピソードがあることの通知は、未録画のエピソードの情報を録画済みのエピソードの情報とともに表示することによって行われる。
【0141】
図13は、未録画エピソード通知機能における処理の流れの例を示す図である。各処理は、適宜、他の処理と並行して、または他の処理と前後して行われる。
【0142】
録画装置1は、録画を行う毎に録画ログを生成し、記録する。録画装置1は、処理1として示すように、録画が完了した後などの所定のタイミングで、録画制御サーバ3に録画ログを送信する。
【0143】
放送管理装置4は、処理2として示すように、EPGデータを録画制御サーバ3に送信する。
【0144】
録画ログとEPGデータを受信した録画制御サーバ3は、受信したそれらの情報に基づいて、録画装置1においてシリーズ番組の録画が行われていることを確認する。また、録画制御サーバ3は、処理3として示すように、未録画のエピソードを特定する。
【0145】
録画制御サーバ3は、未録画のエピソードの情報をEPGデータから取得し、処理4として示すように録画装置1に送信する。録画装置1に送信される情報には、未録画のエピソードのタイトル、エピソード番号、PPV(Pay Per View)の番組であるか否かを表す情報、放送予定日、チャンネルなどの情報が含まれる。
【0146】
録画装置1は、録画制御サーバ3からの情報を受信し、処理5として示すように、未録画のエピソードの情報を、録画済みのエピソードの情報とともに表示する。
【0147】
ここで、図14のフローチャートを参照して、未録画エピソード通知機能によって未録画のエピソードがあることをユーザに通知する録画装置1と録画制御サーバ3の処理について説明する。
【0148】
図14の処理は、例えば、録画ログが録画装置1に蓄積され、EPGデータが録画制御サーバ3に蓄積されている状態において、録画装置1のユーザが、あるシリーズ番組の録画状況の表示を指示したときに開始される。
【0149】
ステップS71において、録画装置1のログ管理部33は、HDD14などに蓄積しておいた録画ログを録画制御サーバ3に送信する。
【0150】
ステップS81において、録画制御サーバ3のログ取得部72は、録画装置1から送信されてきた録画ログを受信し、取得する。
【0151】
ステップS82において、制御部71は、録画装置1においてシリーズ番組の録画が行われていることを録画ログとEPGデータに基づいて確認し、未録画のエピソードを特定する。
【0152】
ステップS83において、制御部71は、EPGデータに含まれる未録画のエピソードの情報を録画装置1に送信する。
【0153】
ステップS72において、録画装置1の表示制御部31は、録画制御サーバ3からの情報を受信する。
【0154】
ステップS73において、表示制御部31は、録画済みのエピソードと未録画のエピソードを含む全エピソードの情報をTV2に一覧表示させ、処理を終了する。録画済みのエピソードの情報はHDD14から読み出され、表示に用いられる。
【0155】
図15は、未録画エピソード通知機能により表示される画面の例を示す図である。
【0156】
図15の例においては、シリーズ番組である「シリーズ番組A」の全エピソードであるエピソード1〜7の情報がエピソード番号順に並べて表示されている。エピソード1〜7のうち、エピソード3,4,5,7は録画済みのエピソードであり、エピソード1,2,6は未録画のエピソードである。
【0157】
未録画のエピソードであるエピソード1,2,6については破線で囲まれており、それらのエピソードが未録画のエピソードであることが明示的に示されている。画面の下方には、破線で囲まれた状態で表示されるエピソードが、未録画のエピソードであることを表すメッセージが表示されている。
【0158】
未録画のエピソードの情報が灰色で表示され、録画済みのエピソードの情報が他の色で表示されるといったように、未録画のエピソードの情報と録画済みのエピソードの情報が異なる色で表示されるようにしてもよい。視覚的に区別することができれば、未録画のエピソードの情報と録画済みのエピソードの情報がどのような形式で表示されるようにしてもよい。
【0159】
未録画のエピソードの情報と録画済みのエピソードの情報が異なる形式で表示されることにより、ユーザは、シリーズ番組の全エピソードのうち、どのエピソードが録画済みであり、どのエピソードが未録画であるのかを確認することができる。
【0160】
また、図15の例においては、未録画のエピソードであるエピソード1,2,6の右側に、録画予約を設定するときに操作されるボタンと、PPVを開始するときに操作されるボタンが表示されている。この例においては「シリーズ番組A」はPPVの番組とされている。
【0161】
録画装置1のユーザは、ボタンを操作するなどして、未録画のエピソードの録画予約を設定したり、PPVを開始したりすることができる。例えば、録画予約を設定することが指示された場合、録画制御部32は、録画制御サーバ3から送信されてきた未録画のエピソードの情報に基づいて録画予約を設定し、録画を行うことになる。
【0162】
図15の画面から、未録画のエピソードの放送を要求する番組リクエストを録画装置1から放送管理装置4に送信することができるようにしてもよい。
【0163】
[サービスへの加入案内について]
未録画のエピソードが有料放送の番組であり、その未録画のエピソードを受信するためのサービスにユーザが未加入である場合、サービスへの加入を録画状況の表示画面において促すようにしてもよい。
【0164】
この場合、録画制御サーバ3の制御部71は、未録画のエピソードを受信するためのサービスに録画装置1のユーザが加入済みであるか否かを判断する。制御部71は、未録画のエピソードを受信するためのサービスにユーザが未加入であると判断した場合、未録画のエピソードの情報とともに、ユーザが未加入であることを表す情報を録画装置1に送信する。
【0165】
録画装置1の表示制御部31は、録画制御サーバ3から送信されてきた情報に基づいて図15に示すような画面を表示する場合、未録画のエピソードのタイトルの隣などの所定の位置に、サービスに加入するときに操作されるサービス加入ボタンを表示させる。サービス加入ボタンが操作されたとき、録画装置1のコントローラ11は、未録画のエピソードを受信するためのサービスにその未録画のエピソードの放送日から加入することの加入リクエストを録画制御サーバ3を介して放送管理装置4に、または、直接、放送管理装置4に送信する。加入リクエストには、未録画のエピソードの放送日の情報が含まれている。
【0166】
放送管理装置4は、録画装置1からの加入リクエストを処理し、未録画のエピソードの放送日から、その未録画のエピソードを録画装置1が受信できるように設定する。
【0167】
このように、未録画のエピソードの放送日に関連付けられた加入リクエストを送信することにより、録画装置1は、未録画のエピソードの放送日からサービスに加入し、未録画のエピソードの録画などを行うことが可能になる。
【0168】
<ディスクコピー時の未録画エピソード通知機能について>
次に、ディスクコピー時の未録画エピソード通知機能について説明する。
【0169】
ディスクコピー時の未録画エピソード通知機能は、シリーズ番組全体をBDなどの他の記録媒体にコピーすることが指示されたが未録画のエピソードがある場合、未録画のエピソードがあることをコピーの実行前に通知する機能である。ディスクコピー時の未録画エピソード通知機能は、所定のシリーズ番組が選択され、シリーズ番組全体をコピーすることが指示された場合などに働くことになる。
【0170】
図16は、ディスクコピー時の未録画エピソード通知機能における処理の流れの例を示す図である。各処理は、適宜、他の処理と並行して、または他の処理と前後して行われる。
【0171】
録画装置1は、録画を行う毎に録画ログを生成し、記録する。録画装置1は、処理1として示すように、録画が完了した後などの所定のタイミングで、録画制御サーバ3に録画ログを送信する。
【0172】
放送管理装置4は、処理2として示すように、EPGデータを録画制御サーバ3に送信する。
【0173】
録画ログとEPGデータを受信した録画制御サーバ3は、受信したそれらの情報に基づいて、録画装置1においてシリーズ番組の録画が行われていることを確認する。また、録画制御サーバ3は、処理3として示すように、未録画のエピソードを特定する。
【0174】
録画制御サーバ3は、未録画のエピソードの情報をEPGデータから取得し、処理4として示すように録画装置1に送信する。録画装置1に送信される情報には、未録画のエピソードのタイトル、エピソード番号などの情報が含まれる。
【0175】
録画装置1は、録画制御サーバ3からの情報を受信し、HDD14などに記録させる。録画制御サーバ3から送信されてきた情報に基づいて、録画装置1は、録画を行っているシリーズ番組のどのエピソードが未録画であるのかを判断することが可能になる。
【0176】
録画装置1は、処理5として示すように、ユーザの操作に応じて、光ディスク21にコピーするシリーズ番組を選択する。光ディスク21にコピーするシリーズ番組は、例えばシリーズ番組の一覧画面を用いて行われる。
【0177】
録画装置1は、コピー対象として選択されたシリーズ番組に未録画のエピソードがある場合、処理6として示すように、未録画のエピソードがあることを表す情報をコピー実行前にTV2に表示させる。
【0178】
ここで、図17のフローチャートを参照して、ディスクコピー時の未録画エピソード通知機能によって未録画のエピソードがあることをユーザに通知する録画装置1と録画制御サーバ3の処理について説明する。
【0179】
図17の処理は、例えば、録画ログが録画装置1に蓄積され、EPGデータが録画制御サーバ3に蓄積されているときに開始される。
【0180】
ステップS101において、録画装置1のログ管理部33は、HDD14などに蓄積しておいた録画ログを録画制御サーバ3に送信する。
【0181】
ステップS111において、録画制御サーバ3のログ取得部72は、録画装置1から送信されてきた録画ログを受信し、取得する。
【0182】
ステップS112において、制御部71は、録画装置1においてシリーズ番組の録画が行われていることを録画ログとEPGデータに基づいて確認し、未録画のエピソードを特定する。
【0183】
ステップS113において、制御部71は、EPGデータに含まれる未録画のエピソードの情報を録画装置1に送信する。
【0184】
ステップS102において、録画装置1の表示制御部31は、録画制御サーバ3からの情報を受信する。
【0185】
ステップS103において、表示制御部31は、未録画のエピソードがある状態でシリーズ番組をコピーすることがユーザにより指示されたか否かを判定する。
【0186】
未録画のエピソードがある状態でシリーズ番組をコピーすることが指示されたとステップS103において判定した場合、ステップS104において、表示制御部31は未録画のエピソードがあることをユーザに通知する。
【0187】
一方、コピー対象のシリーズ番組が未録画のエピソードがないシリーズ番組であることから、未録画のエピソードがある状態でシリーズ番組をコピーすることが指示されていないとステップS103において判定された場合、ステップS105において、記録制御部15は、コピー対象のシリーズ番組の全エピソードをHDD14から読み出して光ディスク21にコピーする。
【0188】
ステップS104において未録画のエピソードがあることの通知が行われた後、または、ステップS105においてシリーズ番組のコピーが行われた後、処理は終了する。
【0189】
図18は、ディスクコピー時の未録画エピソード通知機能により表示される画面の例を示す図である。
【0190】
図18の例においては、ユーザがコピーを指示したシリーズ番組である「シリーズ番組A」に未録画のエピソードがあることを通知するメッセージが表示されている。メッセージの下には、どのエピソードが未録画のエピソードであるのかを表す情報も表示されている。
【0191】
このように、光ディスク21へのコピー前に未録画のエピソードがあることを通知することによって、ユーザは、未録画のエピソードがある状態でシリーズ番組をコピーしてしまうことを防ぐことができる。
【0192】
ユーザは、未録画のエピソードがあることの通知を確認した後、PPVなどを利用して未録画のエピソードの録画を行い、シリーズ番組の録画が完了した後にシリーズ番組全体をコピーすることもできる。図18の画面において、未録画のエピソードのPPVを案内するようにしてもよい。
【0193】
<シリーズ番組案内機能について>
次に、シリーズ番組案内機能について説明する。
【0194】
シリーズ番組案内機能は、シリーズ番組の最初のエピソード(エピソード1)を自動的に録画しておき、エピソード2以降のエピソードについても録画することを案内する機能である。
【0195】
図19は、シリーズ番組案内機能における処理の流れの例を示す図である。各処理は、適宜、他の処理と並行して、または他の処理と前後して行われる。
【0196】
放送管理装置4は、処理1として示すように、EPGデータを録画制御サーバ3に送信する。
【0197】
EPGデータを受信した録画制御サーバ3は、処理2として示すように、放送予定の番組の中から、シリーズ番組の最初のエピソードを特定する。録画制御サーバ3は、処理3として示すように、特定した最初のエピソードの録画を録画装置1に指示する。録画制御サーバ3から録画装置1に対する指示には、EPGデータに含まれる、最初のエピソードの放送日時、チャンネルが含まれる。
【0198】
録画装置1は、録画制御サーバ3からの指示を受信し、録画が指示された最初のエピソードの録画予約を設定する。録画装置1は、最初のエピソードの放送が開始されたとき、処理4として示すようにシリーズ番組の最初のエピソードを録画する。
【0199】
シリーズ番組の最初のエピソードの録画が終了したとき、録画装置1は、処理5として示すように、エピソード2以降の録画を案内する。
【0200】
ここで、図20のフローチャートを参照して、シリーズ番組案内機能によってシリーズ番組の録画を案内する録画装置1と録画制御サーバ3の処理について説明する。図20の処理は、例えば、EPGデータが録画制御サーバ3に蓄積されているときに開始される。
【0201】
ステップS141において、録画制御サーバ3の検索部73は、EPGデータに基づいて、放送予定の番組の中から、シリーズ番組の最初のエピソードを検索する。
【0202】
ステップS142において、制御部71は、検索部73により検索された最初のエピソードの放送日時、チャンネルを含む情報を録画装置1に送信し、録画を指示する。
【0203】
ステップS131において、録画装置1の録画制御部32は、録画制御サーバ3からの録画指示を受信し、ステップS132において、録画が指示されたエピソードの録画予約を設定する。
【0204】
ステップS133において、録画制御部32は、最初のエピソードの放送開始時刻になったか否かを判定し、放送開始時刻になったと判定するまで待機する。
【0205】
最初のエピソードの放送開始時刻になったとステップS133において判定した場合、ステップS134において、録画制御部32は、放送受信部12と録画処理部13を制御し、放送が開始された最初のエピソードを録画させる。
【0206】
最初のエピソードの録画が終了したとき、ステップS135において、表示制御部31は、メッセージをTV2に表示させるなどしてエピソード2以降の録画を案内し、処理を終了させる。
【0207】
図21は、シリーズ番組案内機能により表示される画面の例を示す図である。
【0208】
図21の画面には、シリーズ番組である「シリーズ番組A」の最初のエピソードを自動的に録画しておいたことを通知するとともに、エピソード2以降の録画を案内するメッセージが表示されている。
【0209】
これにより、ユーザは、最初のエピソードの録画を忘れてしまうことを防ぐことができ、案内を確認してエピソード2以降の録画予約を設定しておくことによって、シリーズ番組の録画を完了させることができる。
【0210】
<変形例>
以上においては、録画制御サーバ3の制御に従って録画装置1が処理を行うことにより各機能が実現されるものとしたが、録画装置1単体において各機能が実現されるようにしてもよい。この場合、図4の構成が録画装置1に設けられることになる。
【0211】
複数のエピソードから構成されるシリーズ番組の録画を完了させる場合について説明したが、本技術は、タイトルが同じ番組やカテゴリが同じ番組など、所定の関連性を有するグループの番組全体の録画を完了させる場合にも適用可能である。放送される番組の録画に限らず、同じアルバムに含まれる楽曲など、所定の関連性を有するグループの音楽全体を記録する場合にも適用可能である。
【0212】
地上テレビジョン放送によって放送されたシリーズ番組の録画が行われている場合に衛星テレビジョン放送の番組を用いて未録画のエピソードの補填録画を行うといったように、放送形態の異なる番組を用いて補填録画が行われるようにしてもよい。衛星テレビジョン放送によって放送されたシリーズ番組の録画が行われている場合に地上テレビジョン放送の番組を用いて未録画のエピソードの補填録画を行うことも可能である。
【0213】
[プログラムについて]
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行することもできるし、ソフトウェアにより実行することもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行する場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、汎用のパーソナルコンピュータなどにインストールされる。
【0214】
インストールされるプログラムは、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disc)等)や半導体メモリなどよりなる図3に示されるリムーバブルメディア59に記録して提供される。また、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル放送といった、有線または無線の伝送媒体を介して提供されるようにしてもよい。プログラムは、ROM52やHDD56に、あらかじめインストールしておくことができる。
【0215】
なお、コンピュータが実行するプログラムは、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行われるプログラムであっても良いし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで処理が行われるプログラムであっても良い。
【0216】
本技術の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
【0217】
[構成の組み合わせ例]
本技術は、以下のような構成をとることもできる。
【0218】
(1)
録画装置において録画された番組の情報を取得する取得部と、
前記録画装置において録画されたシリーズ番組に未録画のエピソードがある場合、前記未録画のエピソードを録画するように前記録画装置における録画を制御する制御部と
を備える制御装置。
【0219】
(2)
前記制御部は、前記未録画のエピソードの放送予定があるか否かをEPGデータに基づいて判定し、放送予定があると判定した場合、前記未録画のエピソードの放送日時を含む情報を前記録画装置に送信し、前記未録画のエピソードの録画予約を前記録画装置に設定させる
前記(1)に記載の制御装置。
【0220】
(3)
前記制御部は、前記未録画のエピソードの放送予定がないと判定した場合、前記未録画のエピソードの放送の要求を前記シリーズ番組の放送を管理する放送管理装置に送信する
前記(2)に記載の制御装置。
【0221】
(4)
前記制御部は、EPGデータに基づいて、前記シリーズ番組の録画完了予定日を特定し、前記録画完了予定日の情報を前記録画装置に送信する
前記(1)乃至(3)のいずれかに記載の制御装置。
【0222】
(5)
EPGデータに番組情報が含まれる放送予定の番組の中から、所定のシリーズ番組の最初のエピソードを検索する検索部をさらに備え、
前記制御部は、前記所定のシリーズ番組の最初のエピソードの放送日時を含む情報を前記録画装置に送信し、前記最初のエピソードを録画させる
前記(1)乃至(3)のいずれかに記載の制御装置。
【0223】
(6)
前記取得部は、前記録画装置において削除された番組の情報を取得し、
前記制御部は、前記未録画のエピソードのうち、前記録画装置において削除されたエピソードを除く前記未録画のエピソードを録画するように前記録画装置における録画を制御する
前記(1)乃至(5)のいずれかに記載の制御装置。
【0224】
(7)
録画装置において録画された番組の情報を取得し、
前記録画装置において録画されたシリーズ番組に未録画のエピソードがある場合、前記未録画のエピソードを録画するように前記録画装置における録画を制御する
ステップを含む制御方法。
【0225】
(8)
録画装置において録画された番組の情報を取得し、
前記録画装置において録画されたシリーズ番組に未録画のエピソードがある場合、前記未録画のエピソードを録画するように前記録画装置における録画を制御する
ステップを含む処理をコンピュータに実行させるプログラム。
【0226】
(9)
録画済みの番組の情報を制御装置に送信する送信部と、
録画を行っているシリーズ番組に未録画のエピソードがある場合に前記制御装置により行われる制御に従って、前記未録画のエピソードを録画する録画制御部と
を備える録画装置。
【0227】
(10)
前記録画制御部は、前記制御装置から送信されてくる前記未録画のエピソードの放送日時を含む情報に基づいて、前記未録画のエピソードの録画予約を設定する
前記(9)に記載の録画装置。
【0228】
(11)
前記制御装置から送信されてくる情報に基づいて、前記シリーズ番組の録画完了予定日を表示する表示制御部をさらに備える
前記(9)または(10)に記載の録画装置。
【0229】
(12)
前記録画制御部は、前記制御装置から送信されてくる、所定のシリーズ番組の最初のエピソードの放送日時を含む情報に基づいて、前記最初のエピソードを録画し、
前記最初のエピソードの録画が行われた場合、前記最初のエピソード以降のエピソードの録画を案内する情報を表示する表示制御部をさらに備える
前記(9)または(10)に記載の録画装置。
【0230】
(13)
前記未録画のエピソードの情報を、録画済みのエピソードの情報と異なる形式で、前記録画済みのエピソードの情報とともに表示する表示制御部をさらに備える
前記(9)または(10)に記載の録画装置。
【0231】
(14)
録画済みの番組を記録媒体に記録させる記録制御部と、
前記記録媒体に記録させる番組として前記シリーズ番組が選択された場合、前記シリーズ番組の記録が行われる前に、前記未録画のエピソードがあることを表す情報を表示する表示制御部と
をさらに備える前記(9)または(10)に記載の録画装置。
【0232】
(15)
前記送信部は、削除した番組の情報を前記制御装置に送信し、
前記録画制御部は、前記制御装置により行われる制御に従って、前記未録画のエピソードのうち、削除したエピソードを除く前記未録画のエピソードを録画する
前記(9)乃至(14)のいずれかに記載の録画装置。
【0233】
(16)
前記送信部は、前記未録画のエピソードを受信するために所定のサービスに加入している必要がある場合、前記制御装置から送信されてくる前記未録画のエピソードの放送日を含む情報に基づいて、前記サービスに前記放送日から加入することの要求を送信する
前記(9)乃至(15)のいずれかに記載の録画装置。
【0234】
(17)
録画済みの番組の情報を制御装置に送信し、
録画を行っているシリーズ番組に未録画のエピソードがある場合に前記制御装置により行われる制御に従って、前記未録画のエピソードを録画する
ステップを含む録画方法。
【0235】
(18)
録画済みの番組の情報を制御装置に送信し、
録画を行っているシリーズ番組に未録画のエピソードがある場合に前記制御装置により行われる制御に従って、前記未録画のエピソードを録画する
ステップを含む処理をコンピュータに実行させるプログラム。
【符号の説明】
【0236】
1 録画装置, 2 TV, 3 録画制御サーバ, 4 放送管理装置, 31 表示制御部, 32 録画制御部, 33 ログ管理部, 71 制御部, 72 ログ管理部, 73 検索部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
録画装置において録画された番組の情報を取得する取得部と、
前記録画装置において録画されたシリーズ番組に未録画のエピソードがある場合、前記未録画のエピソードを録画するように前記録画装置における録画を制御する制御部と
を備える制御装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記未録画のエピソードの放送予定があるか否かをEPGデータに基づいて判定し、放送予定があると判定した場合、前記未録画のエピソードの放送日時を含む情報を前記録画装置に送信し、前記未録画のエピソードの録画予約を前記録画装置に設定させる
請求項1に記載の制御装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記未録画のエピソードの放送予定がないと判定した場合、前記未録画のエピソードの放送の要求を前記シリーズ番組の放送を管理する放送管理装置に送信する
請求項2に記載の制御装置。
【請求項4】
前記制御部は、EPGデータに基づいて、前記シリーズ番組の録画完了予定日を特定し、前記録画完了予定日の情報を前記録画装置に送信する
請求項1に記載の制御装置。
【請求項5】
EPGデータに番組情報が含まれる放送予定の番組の中から、所定のシリーズ番組の最初のエピソードを検索する検索部をさらに備え、
前記制御部は、前記所定のシリーズ番組の最初のエピソードの放送日時を含む情報を前記録画装置に送信し、前記最初のエピソードを録画させる
請求項1に記載の制御装置。
【請求項6】
前記取得部は、前記録画装置において削除された番組の情報を取得し、
前記制御部は、前記未録画のエピソードのうち、前記録画装置において削除されたエピソードを除く前記未録画のエピソードを録画するように前記録画装置における録画を制御する
請求項1に記載の制御装置。
【請求項7】
録画装置において録画された番組の情報を取得し、
前記録画装置において録画されたシリーズ番組に未録画のエピソードがある場合、前記未録画のエピソードを録画するように前記録画装置における録画を制御する
ステップを含む制御方法。
【請求項8】
録画装置において録画された番組の情報を取得し、
前記録画装置において録画されたシリーズ番組に未録画のエピソードがある場合、前記未録画のエピソードを録画するように前記録画装置における録画を制御する
ステップを含む処理をコンピュータに実行させるプログラム。
【請求項9】
録画済みの番組の情報を制御装置に送信する送信部と、
録画を行っているシリーズ番組に未録画のエピソードがある場合に前記制御装置により行われる制御に従って、前記未録画のエピソードを録画する録画制御部と
を備える録画装置。
【請求項10】
前記録画制御部は、前記制御装置から送信されてくる前記未録画のエピソードの放送日時を含む情報に基づいて、前記未録画のエピソードの録画予約を設定する
請求項9に記載の録画装置。
【請求項11】
前記制御装置から送信されてくる情報に基づいて、前記シリーズ番組の録画完了予定日を表示する表示制御部をさらに備える
請求項9に記載の録画装置。
【請求項12】
前記録画制御部は、前記制御装置から送信されてくる、所定のシリーズ番組の最初のエピソードの放送日時を含む情報に基づいて、前記最初のエピソードを録画し、
前記最初のエピソードの録画が行われた場合、前記最初のエピソード以降のエピソードの録画を案内する情報を表示する表示制御部をさらに備える
請求項9に記載の録画装置。
【請求項13】
前記未録画のエピソードの情報を、録画済みのエピソードの情報と異なる形式で、前記録画済みのエピソードの情報とともに表示する表示制御部をさらに備える
請求項9に記載の録画装置。
【請求項14】
録画済みの番組を記録媒体に記録させる記録制御部と、
前記記録媒体に記録させる番組として前記シリーズ番組が選択された場合、前記シリーズ番組の記録が行われる前に、前記未録画のエピソードがあることを表す情報を表示する表示制御部と
をさらに備える請求項9に記載の録画装置。
【請求項15】
前記送信部は、削除した番組の情報を前記制御装置に送信し、
前記録画制御部は、前記制御装置により行われる制御に従って、前記未録画のエピソードのうち、削除したエピソードを除く前記未録画のエピソードを録画する
請求項9に記載の録画装置。
【請求項16】
前記送信部は、前記未録画のエピソードを受信するために所定のサービスに加入している必要がある場合、前記制御装置から送信されてくる前記未録画のエピソードの放送日を含む情報に基づいて、前記サービスに前記放送日から加入することの要求を送信する
請求項9に記載の録画装置。
【請求項17】
録画済みの番組の情報を制御装置に送信し、
録画を行っているシリーズ番組に未録画のエピソードがある場合に前記制御装置により行われる制御に従って、前記未録画のエピソードを録画する
ステップを含む録画方法。
【請求項18】
録画済みの番組の情報を制御装置に送信し、
録画を行っているシリーズ番組に未録画のエピソードがある場合に前記制御装置により行われる制御に従って、前記未録画のエピソードを録画する
ステップを含む処理をコンピュータに実行させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公開番号】特開2012−249176(P2012−249176A)
【公開日】平成24年12月13日(2012.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−120805(P2011−120805)
【出願日】平成23年5月30日(2011.5.30)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】