説明

制御装置、電源タップ及びアダプター

【課題】 電源タップの各コンセントに接続されるアダプターの種別、及び、アダプターの接続の有無を判別することで、接続されたアダプター及びアダプターに接続している電子機器の電力制御等を行う制御装置、電源タップ及びアダプター等を提供すること。
【解決手段】 制御装置は、複数のコンセントを有する電源タップの制御装置であって、電子機器10のプラグが接続可能で且つコンセントに接続するためのプラグを有するアダプター20の種別及びコンセントへの接続の有無を識別するアダプター識別部310と、外部電源50を受けてコンセントに電源を供給する電源供給部340と、アダプター20の種別及びコンセントへの接続の有無の情報であるコンセント情報を外部装置(外部コントローラー40)に通信する通信部330とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、制御装置、電源タップ及びアダプター等に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、HEMS(home energy management system)というコンセプトが知られている。これはセンサー等を活用することで家庭のエネルギー管理を行うシステムのことである。HEMSにより、エネルギー(例えば電力等)をどの機器がどの程度使用しているかといった情報を可視化したり、対象機器をコントロールすることでエネルギー使用料を制御したりすることができる。
【0003】
このようなシステムは、例えば複数のコンセントを有する電源タップを用意し、当該電源タップの各コンセントに供給する電力を制御することで(簡単にはオン、オフの制御をすることで)実現することができる。しかしながらその場合には、各コンセントに接続されている電子機器を適切に識別する必要が生じる。例えばユーザーからテレビの電源をオフにするコマンドを受けた場合に、何番目のコンセントにテレビが接続されているのか(或いはどこにも接続されていないのか)という情報がなくては所望の処理を行うことができない。
【0004】
特許文献1には、接続された電子機器を識別するアダプターに関する技術が開示されている。この特許文献1では、アダプターは電子機器が接続されると、当該電子機器に関する機器情報を取得し、取得した機器情報に基づいて所望の機器に対して電力制御を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−74283号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1の手法においては、電子機器の電源プラグにICタグを付加し、アダプターが当該ICタグと通信することで接続された電子機器を認識することで、外部コントローラー(例えばユーザーが用いる操作端末等のこと)等による電源制御を実現している。しかし、特許文献1の手法ではアダプターはICタグを認識するための回路を有する必要がある。さらに外部コントローラーとアダプターとの通信は無線で行われることが通常と考えられるため、ICタグの認識を有線で行う(例えば電源線により行う)場合には、アダプターは有線と無線の2種類の制御系を持たなくてはならないという問題がある。また、ICタグの認識を無線により行う場合には、アダプターごとに無線装置を具備しなければならない。さらに、既存の電子機器に対してICタグを付加しなくてはならない点も問題である。
【0007】
本発明の幾つかの態様によれば、電源タップの各コンセントに接続されるアダプターの種別、及び、アダプターの接続の有無を判別することで、接続されたアダプター及びアダプターに接続している電子機器の電力制御等を行う制御装置、電源タップ及びアダプター等を提供することができる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様は、コンセントを有する電源タップの制御装置であって、電子機器のプラグが接続可能で且つ前記コンセントに接続するためのプラグを有するアダプターの種別、及び、前記アダプターの前記コンセントへの接続の有無を識別するアダプター識別部と、外部電源を受けて前記コンセントに電源を供給する電源供給部と、前記アダプターの種別及び前記コンセントへの接続の有無の情報であるコンセント情報を外部装置に通信する通信部と、を含む制御装置に関係する。
【0009】
本発明の一態様では、制御装置は電源タップのコンセントに接続されたアダプターの種別の識別等を行う。よって、アダプターとその先に接続される電子機器との対応付けを行っておけば、電源タップのどのコンセントにどの電子機器が接続されているかを識別できるため、電子機器に対する電力制御を行うこと等が可能になる。
【0010】
また、本発明の一態様では、前記アダプター識別部は、前記電源タップへの外部電源投入後に、前記アダプターの種別及び前記コンセントへの接続の有無を識別することで前記コンセント情報を取得し、前記通信部は、取得された前記コンセント情報を、前記外部装置に送信し、前記アダプター識別部は、前記コンセント情報を取得した後に、前記外部装置からのコマンド待ち状態、又は、前記コンセントへの接続割り込み待ち状態に移行してもよい。
【0011】
これにより、電源タップの電源投入時にコンセント情報を作成し、電子機器の電力制御を可能にするとともに、割り込み等の受付が可能になる。
【0012】
また、本発明の一態様では、前記アダプター識別部は、前記電源タップへの外部電源投入により前記コンセント情報が取得された後に、前記コンセントへの接続割り込みが行われた場合に、前記アダプターの種別及び前記コンセントへの接続の有無を識別することで前記コンセント情報を再取得し、前記通信部は、再取得された前記コンセント情報を、前記外部装置に送信してもよい。
【0013】
これにより、割り込み時、つまりコンセントとアダプターの対応関係が変化した場合に、変化後のコンセント情報を取得すること等が可能になる。
【0014】
また、本発明の一態様では、前記電源供給部は、前記コンセント情報を受信した前記外部装置から、前記コンセントの電源のオン及びオフを制御するコマンドを受信した場合に、前記コマンドに応じた制御を行ってもよい。
【0015】
これにより、外部装置から電子機器の電源のオン・オフ制御を行うことが可能になる。
【0016】
また、本発明の一態様では、前記電源供給部は、前記コンセント情報を受信した前記外部装置から、電力測定コマンドを受信した場合に、前記コマンドに応じた制御として電力を測定する制御を行ってもよい。
【0017】
これにより、外部装置から電子機器における消費電力の値を測定させ、測定された値をユーザーに対して提示すること等が可能になる。
【0018】
また、本発明の一態様では、前記アダプター識別部は、前記アダプターの前記プラグが、前記コンセントに対して接続確定状態になった後に前記アダプターの種別の識別処理を行ってもよい。
【0019】
これにより、アダプター識別での誤りを抑止すること等が可能になる。
【0020】
また、本発明の一態様では、前記コンセントは、回転機構を有し、前記アダプター識別部は、前記アダプターの前記プラグが、前記コンセントに接続され回転した場合に、前記アダプターが前記接続確定状態にあると判断し、前記識別処理を行ってもよい。
【0021】
これにより、回転機構を用いてアダプター識別での誤りを抑止すること等が可能になる。
【0022】
また、本発明の一態様では、前記アダプター識別部は、前記アダプターのプラグの形状を認識することで、前記アダプターの種別を認識してもよい。
【0023】
これにより、アダプターのプラグ部分の形状によるアダプターの識別処理が可能になる。
【0024】
また、本発明の一態様では、前記アダプター識別部は、前記アダプターに設けられた識別用マーカーを認識することで、前記アダプターの種別を識別してもよい。
【0025】
これにより、認識用マーカーによるアダプターの識別処理が可能になる。
【0026】
また、本発明の一態様では、電源タップのユニークな識別情報を記憶する識別情報記憶部を含み、前記通信部は、前記外部電源の投入後に前記識別情報を前記外部装置に対して送信してもよい。
【0027】
これにより、電源タップが複数ある場合に対応すること等が可能になる。
【0028】
また、本発明の他の態様は、請求項1乃至10のいずれかに記載の制御装置を含む電源タップに関係する。
【0029】
また、本発明の他の態様は、アダプターの種別を識別するアダプター識別部を有する電源タップに接続されるアダプターであって、前記電源タップのコンセントに接続されるプラグと、電子機器が接続されるコンセントと、を含み、前記プラグは、前記電源タップの前記アダプター識別部がアダプターの種別の識別を行うための形状を有するアダプターに関係する。
【0030】
本発明の他の態様では、プラグの形状を用いて、電源プラグでのアダプター識別を可能にするアダプターを実現することが可能になる。
【0031】
また、本発明の他の態様は、アダプターの種別を識別するアダプター識別部を有する電源タップに接続されるアダプターであって、前記電源タップのコンセントに接続されるプラグと、電子機器が接続されるコンセントと、前記電源タップの前記アダプター識別部がアダプターの種別の識別を行うための識別用マーカーと、を含むアダプターに関係する。
【0032】
本発明の他の態様では、認識用マーカーを用いて、電源プラグでのアダプター識別を可能にするアダプターを実現することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】電子機器の電源プラグ、アダプター及び電源タップの接続手法を説明する図。
【図2】本実施形態のシステム構成例。
【図3】アダプターと電子機器の対応付けを行う際に表示される画面の例。
【図4】図4(A)、図4(B)はアダプターのプラグ部分の形状によりアダプターの識別を行う手法を説明する図。
【図5】図5(A)、図5(B)はバーコードを用いてアダプターの識別を行う手法を説明する図。
【図6】アダプターのプラグ部分の長さによりアダプターの識別を行う手法を説明する図。
【図7】図7(A)、図7(B)はプラグ以外の第3の棒によりアダプターの識別を行う手法を説明する図。
【図8】電源タップにおいて行われる処理を説明するためのフローチャート。
【図9】電源供給開始時の処理を説明するためのフローチャート。
【図10】割り込み時の処理を説明するためのフローチャート。
【図11】外部コントローラーにおける処理を説明するためのフローチャート。
【図12】外部コントローラーの表示部に表示される管理画面の例。
【図13】図13(A)、図13(B)は本実施形態で用いられるデータの構造を説明する図。
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下、本実施形態について説明する。なお、以下に説明する本実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また本実施形態で説明される構成の全てが、本発明の必須構成要件であるとは限らない。
【0035】
1.本実施形態の手法
まず本実施形態の手法について説明する。環境への配慮等から、家庭内の電力、水道、ガス等のエネルギーの使用量を可視化したり、使用量の制御を行うHEMSというシステムが知られている。このような管理のうち、特に電力制御を行う手法として、電源タップやアダプター等を用いた手法が前述の特許文献1に開示されている。電源タップや、電源タップに接続されるアダプターのように、家庭に設けられた固定のコンセント(商用電源)と電子機器(電気機器)との間に位置する器具を用いて電力制御を行おうというものである。この場合、アダプターの先に接続される電子機器を適切に識別する必要が生じる。テレビ、エアコン、冷蔵庫等、家庭内には様々な電子機器が存在するため、どのコンセントにどの機器が接続されているということがわからなくては、所望の機器に対する電力制御は行えないためである。
【0036】
特許文献1の手法では、既存の電子機器の電源プラグにICタグを付加し、付加したICタグをアダプターにおいて認識することで、接続された電子機器の識別を行う。しかし、アダプターと外部コントローラー(ユーザーにより電力制御指示が行われる端末)は無線で通信されることが想定されることに鑑みれば、アダプターによるICタグの認識が有線で行われる場合は、アダプターに有線と無線の2種類に対応した回路が必要となってしまうという問題がある。また、アダプターによるICタグの認識を無線で行おうとすると、アダプターごとに無線装置を具備しなければならない。さらに、既存の電子機器に対してICタグを付与しなくてはならないという問題もある。
【0037】
そこで本出願人は以下の手法を提案する。本実施形態においては、アダプターではなく電源タップにおいて制御を行う。そして電源タップは、電源タップの各コンセントに接続されたアダプターの種別を認識する。また、アダプターが接続されているか否かの認識も行う。具体的な識別手法としては、図4(A)、図4(B)を用いて後述するようにアダプターのプラグ部分の形状情報により識別してもよいし、図5(A)、図5(B)を用いて後述するようにアダプターのプラグ部分に設けられたバーコード等を認識してもよい。また、図6、図7(A)、図7(B)を用いて後述するように他の手法を用いてもよい。
【0038】
これにより、電源タップは自身のコンセントのどの位置にどの種別のアダプターが接続されているかを認識することが可能になる。なお、アダプターと電子機器とは1対1に対応するようにしておき、対応付けはユーザーにより行われる。例えば、アダプターは「テレビ用アダプター」、「エアコン用アダプター」といったように、形状、色、模様を変えたり文字を付与したりすることで、どの電子機器を接続するためのものかがユーザーにとって明確にわかるようなものとすることが考えられる。また、アダプター(その先に電子機器が接続されているものとする)を電源タップに接続した時に、外部コントローラーを用いてユーザーの手によって、どの電子機器が接続されたかを入力するようにしてもよい。一回アダプターと電子機器の対応付けが行われれば、その後は、アダプターごと差し替えを行うようにすればよい。そのようにすることで、電源タップはアダプターの認識を行うことで、その先に接続された電子機器の種別も認識できることになる。
【0039】
このようにすることで、アダプターは形状或いはバーコード付与等の特徴を持てばよく、機器識別用の回路を持たなくてもよくなる。さらに既存の電子機器に対しては、ICタグ付与等の特別な処置を行う必要がないため、簡単にシステムを導入することが可能である。
【0040】
以下、システム構成例について説明した後、電源タップにおけるアダプターの識別手法について説明する。最後にフローチャートを用いて処理の詳細について説明する。
【0041】
2.システム構成例
本実施形態の制御装置を含む電源タップの構成例を、図1及び図2を用いて説明する。本実施形態のシステムでは、図1に示したように、電子機器10の電源プラグ101をアダプター20に接続する。そしてアダプター20のプラグ201を電源タップ30のコンセント301に接続する構成となる。なお、図1には図示していないが、電源タップ30は商用電源に接続されることになる。
【0042】
詳細を図2に示す。電源タップ30は、アダプター識別部310と、制御部320と、通信部330と、電源供給部340と、電力測定部350と、識別情報記憶部360とを含む。
【0043】
アダプター識別部310は、アダプター20の種別及びアダプター20の接続の有無の識別を行う。具体的な手法については後述する。制御部320は、アダプター識別部310からのアダプター認識に関する情報、通信部330からの情報等に基づいて制御を行う。例えば、電源供給部340に対して電源の供給量を制御する指令を送信する。
【0044】
通信部330は、外部コントローラー40と通信を行う。例えば、電力測定部350で取得した消費電力量の情報を外部コントローラー40に送信したり、外部コントローラー40を用いたユーザーからのコマンドを受信したりする。電源供給部340は、外部電源50からの電源を受けて、アダプター20に対して電力を供給する。電力測定部350は、アダプター20(厳密にはアダプター20の先に接続された電子機器10)での消費電力を測定する。識別情報記憶部360は、電源タップ30のユニークな識別情報(ID)を記憶する。
【0045】
電子機器10は、家庭用の機器を想定しており、例えばテレビやエアコン、冷蔵庫等である。アダプター20は、電源タップ30において識別が可能な特徴を有する。例えばプラグ部分の形状に凹凸を持っていたり、バーコードが付与されていたりすることが考えられる。また、接続される電子機器との対応付けを明確にするために、プラグ部分以外の形状に特徴を持たせたり、色、模様を付与したりしてもよい。
【0046】
外部コントローラー40は、ユーザーとのインターフェースになるものであり、表示部と、ボタン等を有する操作部を含んでもよい。本実施形態においてはリモコンを想定する。つまり、従来テレビリモコン、エアコン用リモコンといったように機器ごとに異なるリモコンを用いていたが、それらを統合して、1つのリモコンにより複数の機器の制御を行えるようにする。外部コントローラー40では、表示部に電子機器10の消費電力を表示したり、操作部から機器のオン、オフのコマンドを送信したりすることができる。また、上述したアダプター20と電子機器10との対応付けを行うことも考えられる。具体的には、電源タップ30にアダプターが接続されると、その情報は通信部330を介して外部コントローラー40に伝えられる。その際に、当該アダプターがまだ機器との関連づけがなされていない場合には、例えば図3のような画面を表示して接続されたアダプターがどの電子機器に対応するものであるのか入力する手法が考えられる。なお、外部コントローラー40はリモコンに限定されず、PC等の情報処理装置であってもよい。
【0047】
外部電源50は、電源タップ30に対して電源を供給する。ここでは例えば通常の100Vの商用電源であり、家庭の壁等に固定されたコンセントから供給されるものを想定している。
【0048】
3.アダプターの識別手法
次に、電源タップ30によるアダプター20の識別手法について説明する。ここでは4つの手法とその変形例について説明するが、識別手法はここで説明するものに限定されるわけではない。
【0049】
第1の手法として、図4(A)に示したようにアダプター20のプラグ部分201の形状に特徴を持たせる。具体的には、プラグ201を構成する左右の金属部201a及び201bそれぞれの予め定めたエリア(例えば図4(A)の202a〜202c)に凸形状或いは凹形状の部位を設ける。なお、202bに示したように凹凸のどちらも設けなくてもよい。そしてテーブルタップには、凹凸部を認識する装置を設ければよい。テーブルタップ側の構成としては、例えば図4(B)に示したようにばね303で非導電体の棒302を定常位置に戻す仕組みを取って、プラグ201が差されたときの棒302の位置により1又は0を判定する装置が考えられる。具体的には、ばね303及びアダプター20のプラグ201によって決まる棒302の位置情報を、抵抗304等により電気信号に変換し、オペアンプ305を用いて増幅することが考えられる。この装置により、アダプターコードを識別する。図4(A)の例では、上から1番目の位置202aと3番目の位置202cに凹形状があるため、当該箇所で1となり、2番目の位置202bでは0となることから、“101”というコードになる。この例の場合、プラグが差し込まれていなければ全て定常位置になるため“111”となり、通常プラグ(凹形状がないプラグ)が差し込まれた場合には“000”と判定される。なお、アダプター20のプラグ201は左右どちら向きで差し込まれるかわからない場合があるため、左右の金属部の形状は同じ凹凸であることが望ましい。
【0050】
第2の手法として、図5(A)、図5(B)に示したようにプラグ201にバーコード203を設ける。図5(A)のようにプラグ金属部201の側面の一部にバーコード203を設けてもよいし、図5(B)のように左右のプラグ金属部201a及び201bの間のエリアにバーコード203を設けてもよい。また、それ以外の部分にバーコード203を設けてもよい。そして、電源タップ30側には、バーコード203を識別するための装置を設ける。例えば、スキャナーを用いてもよいし、カメラを用いて画像認識を行ってもよい。読み取ったコードによりアダプターを識別する。なお、ここではバーコード203を用いて説明したが、バーコード203は図5(A)のような1次元のものに限定されず、2次元バーコードを用いてもよい。また、それ以外の識別マーカーを用いてもよい。
【0051】
第3の手法として、図6に示したようにプラグ201の長さをアダプターによって変える。そして、電源タップ30側にはプラグ201の先端位置を認識する装置を設ける。例えばプラグの先端で押されるプレート位置を認識する装置が考えられる。図6の例では、プラグ201の基準位置205をB1の位置に設定したときの、プラグ201の先端の位置を認識する。図6に示したように、先端位置がB2にあるのか、B3にあるのか或いはB4にあるのかでアダプター20の種別を識別する。
【0052】
第4の手法として、図7(A)に示したようにアダプター20のプラグ201に、左右の金属部の他に第3の差し込み棒204を設ける。そして電源タップ30側には、図7(B)に示したように第3の棒を受ける差し込み口306(306a〜306f)を複数設ける。電源タップ30は、差込認識手法により、第3の棒204が差し込まれた位置を認識し、その位置によりアダプター20を識別する。また、この手法では、アダプター側の第3の棒204を複数設けてもよい。
【0053】
以下、変形例について説明する。上述した手法を用いたアダプター識別では、誤認識を抑止する必要がある。そのため、電源タップ30のコンセント301をスライド、或いは回転することが可能な構成にして、スライド或いは回転が行われて初めて識別処理を行ってもよい。このようにすることで、アダプター20が接続確定状態になってから識別処理が行われることになる。特に第1〜第3の手法においては、アダプターの挿入途中における認識処理は誤認識に直結する可能性がある。そのため、接続確定状態をスライドや回転といった形で明確にしておき、当該接続確定状態になってから識別処理を行うことで、誤認識を抑止することができる。
【0054】
また、同様に誤認識抑止のために、認識したアダプターコード(識別ビット)の上位ビットに対して所定のパターンを持たせるようにしてもよい。例えば上位3ビットは正常接続であれば必ず“101”になるようにしておくことが考えられる。
【0055】
4.処理の詳細
次にフローチャートを用いて処理の詳細について説明する。まず、電源タップで行われる処理の流れについて図8を用いて説明する。この処理が開始されると、まず電源タップ30に外部電源50から電源が供給されオン状態に移行する(S11)。次に、電源供給時の処理が行われる(S12)。この処理については図9を用いて後述する。次に、割り込みが行われたかの判定が行われる(S13)。ここで割り込みとは、電源タップ30のコンセントに対して、新たにアダプター等が差されたり、既に差されていたアダプター等が抜かれたりした場合に発生するものである。割り込みが行われた場合には、割り込み時の処理が行われる(S14)。この処理については図10を用いて後述する。そして、割り込み待ちを終了するかの判定が行われ(S15)、Yesの場合は処理を終了し、Noの場合にはS13に戻り割り込み待ちを継続する。
【0056】
次に電源タップ30に対して外部電源50から電源が供給開始された際の処理について図9を用いて説明する。この処理が開始されると、まず電源タップ30のコンセント(コンセントのうち所定の1つ)に対してプラグが差されているかの判定が行われる(S101)。そして、プラグが差されている場合には、それがアダプターのプラグであるかの判定が行われる(S102)。
【0057】
S102においてYesの場合(アダプターのプラグが差されている場合)には、アダプターが有る時の処理が行われる(S103)。具体的には割り込み0待ち状態にし、プラグコードの値をアダプターから認識されたアダプターのプラグコードの値とする。ここで割り込み0待ち状態とは、既に差されているプラグが抜かれたときに発生する割り込みを待つ状態のことである。
【0058】
S102においてNoの場合(アダプター以外のプラグが差されている場合)には、アダプターがない状態の処理が行われる(S104)。具体的には、上述の割り込み0待ち状態にして、プラグコードの値を不明プラグコードの値とする。
【0059】
S101においてNoの場合(プラグが差されていない場合)には、プラグがない時の処理が行われる(S105)。具体的には、割り込み1待ち状態にして、プラグコードの値をプラグなしコードの値とする。ここで割り込み1待ち状態とは、コンセントにプラグが差されていない状態で、新たにプラグが差されたときに発生する割り込みを待つ状態のことである。
【0060】
S103又はS104の処理が行われた後は、プラグが差されている状態のため、当該プラグを有する機器(アダプターの場合はアダプターの先に接続された機器)の消費電力の計算や電源の制御状態(例えばオン・オフ状態)の情報を取得する観測処理が行われる(S106)。
【0061】
S105又はS106の処理が行われた後は、電源タップ30から外部コントローラー40に対してデータの送信処理が行われる(S107)。具体的には、テーブルタップの識別情報(ID)、コンセントナンバー(電源タップの何番目のコンセントであるかを表す情報)、プラグコード、消費電力値、電源制御状態を送信する。また、これ以外の情報を送信してもよい。
【0062】
そして、電源タップ30の全てのコンセントについて処理が行われたかの判定を行い(S108)、Yesの場合は処理を終了し、Noの場合はS101に戻って次にコンセントについて処理が行われる。
【0063】
次に割り込み処理について図10を用いて説明する。この処理におけるS201〜S205の処理については図9のS101〜S105の処理と同様であるため、詳細な説明は省略する。S205の処理の後、S209においてプラグコードが割り込み検出前と同じであるかの判定を行う。Yesの場合には、当該コンセントは割り込み検出前後で変わらずプラグが差されていない状態であり、検出された割り込みとは関係のないコンセントであるため、特に処理を行わずS208に移行する。Noの場合には、差されていたプラグが抜かれた状態であり、状態が変化していることからS207に移行して、データを外部コントローラー40に送信する。なお、S207の処理は図9のS107の処理と同様である。
【0064】
また、S203又はS204の処理の後、S210においてプラグコードが割り込み検出前と同じであるかの判定を行う。Yesの場合には、当該コンセントは割り込み検出前後で変わらず同一のプラグが差されている状態であり、検出された割り込みとは関係のないコンセントであるということなので、特に処理を行わずS208に移行する。Noの場合には、新たにプラグが差された状態であり、状態が変化していることから、S206に移行して観測処理が行われる。なお、S206の処理は図9のS106の処理と同様である。S206の処理の後は、S207,S208に移行する。
【0065】
最後に電源タップ30からデータ送信が行われた場合に、外部コントローラーで行われる処理について図11を用いて説明する。この処理が開始されると、電源タップ30からデータの受信処理を行う(S301)。受信するデータは、電源タップID、コンセントナンバー、プラグコード、消費電力値、電源制御状態等である。
【0066】
次に電源タップID、コンセントナンバー、プラグコードが以前データを受信した際と同じであるかの判定を行い(S302)、同じ場合には処理を終了する。S302においてNoの場合には、プラグコードがプラグなしコードの値であるかの判定を行う(S303)。S303においてNoの場合には、プラグコードが不明コードの値であるかの判定を行う(S304)。
【0067】
S304においてNoの場合、つまりコンセントに対してアダプターが接続されている場合には、接続時の処理を行う(S305)。具体的には外部コントローラー40の表示部に、プラグコードに応じたアイコンを表示する。アダプターの種別から、その先に接続されている電子機器を特定することができるため、具体的には図12のA1に示したように、当該電子機器を表すアイコンを表示する。
【0068】
S304においてYesの場合、つまりアダプター以外のものが接続されている場合には、不明アダプター接続時の処理を行う(S306)。具体的にはアダプター以外のものが接続されている旨の警告を行った上で、不明な電子機器が接続されていることを図12のA2に示したようにアイコンで表示する。
【0069】
S303においてYesの場合、つまり接続されていたプラグが外された場合には、プラグ非接続時の処理を行う(S307)。具体的には外部コントローラー40の表示部に表示されていたプラグアイコンの表示を消す処理を行う。
【0070】
S305〜S307の後はこの処理を終了する。
【0071】
以上の本実施形態では、電源タップ30の制御装置は、図2に示したように、アダプター20の種別及びアダプター20のコンセント301への接続の有無を識別するアダプター識別部310と、外部電源50を受けてコンセント301に電源を供給する電源供給部340と、コンセント情報を外部装置(外部コントローラー40)に通信する通信部330と、を含む。
【0072】
ここで、電源タップ30はコンセント301を有する。また、アダプター20は図1に示したように、電子機器10のプラグ101が接続可能であり、且つ電源タップ30のコンセント301に接続するためのプラグ201を有する。コンセント情報とは、アダプター識別部310において取得されるアダプター20の種別に関する情報、及び、アダプター20の電源タップ30への接続の有無に関する情報のことである。ここでは、電源タップ30として、住宅の壁に設置されたコンセントにプラグを差し込み、プラグに接続されたケーブルの先に、コンセントを持つ箱状の部材を有する一般的なテーブルタップを想定している。しかし、本実施形態における電源タップ30は上述の形状の物に限定されるわけではない。例えば、住宅の壁に設置されたコンセントに組み込み、固定的に用いる形態であってもよい。
【0073】
これにより、電源タップ30において当該電源タップ30のコンセント301に接続されたアダプター20の種別(差されているか否かも含めて)を識別し、その情報を外部装置に対して送信することが可能になる。図1に示したように、電源タップ30と電子機器10との間にアダプター20を入れる構成にして、その上でアダプター20と電子機器10との対応付けを適切に行っておけば、電源タップ30においてどのコンセントにどの電子機器が接続されているかを識別することが可能になる。よって、制御部320及び電源供給部340において、電源の供給量の制御を行うことで、所望の機器の電源制御ができることになる。
【0074】
また、アダプター識別部310は、電源タップ30への外部電源投入後に、アダプター20の種別及びアダプター20のコンセント301への接続の有無を識別することでコンセント情報を取得する。そして通信部330は、コンセント情報を外部装置に送信する。アダプター識別部310は、コンセント情報の取得後に、外部装置からのコマンド待ち状態又はコンセントへの接続割り込み待ち状態に移行する。
【0075】
これにより、電源投入時の処理を行うことが可能になる。具体的には図8のS12及びS13の処理であり、S12については図9を用いて詳述した処理のことである。これは、電源タップ30を用いた電力制御を利用可能にする処理であると言える。つまり、電源タップ30の電源がオンになっても、コンセント情報がなくてはどのコンセントにどの電子機器が接続されているか識別できないため、電力制御を行うことはできない。よって、電源タップ30への電源投入をトリガーとして、迅速にコンセント情報の取得を行う必要がある。また、割り込み時の処理を行うために、割り込み待ち(或いはコマンド待ち)の状態に移行しておく。
【0076】
また、アダプター識別部310は、電源タップ30への電源投入によりコンセント情報が取得された後に、コンセント301への接続割り込みが行われた場合には、アダプターの種別及びアダプター20のコンセント301への接続の有無を識別することで、コンセント情報を再取得する。そして通信部330は、再取得されたコンセント情報を外部装置に送信する。
【0077】
これにより、割り込み時の処理を行うことが可能になる。具体的には図8のS14の処理であり、図10を用いて詳述した処理のことである。割り込みはここでは、電源タップ30のコンセント301にアダプター20等が差し込まれたり、既に刺さっていたアダプター20等が抜かれたりした場合に行われる。その場合、コンセント301と、当該コンセント301に刺さっているアダプター20(つまりはその先に接続された電子機器10)の対応関係が変化することになるため、コンセント情報を更新しなくては、適切な電力制御が行えなくなってしまう。よって、割り込み検出をトリガーとして、コンセント情報を再取得する必要がある。
【0078】
また、電源供給部340は、コンセント情報を受信した外部装置から、コンセント301の電源のオン及びオフを制御するコマンドを受信した場合には、コマンドに応じた制御を行ってもよい。
【0079】
これにより、電子機器10の電力制御が可能になる。外部装置はコンセント情報を受信していることから、どのコンセントにどの電子機器が接続されているかを把握していることになる。よって、例えばユーザーからテレビの電源をオフにしたいという要求が外部装置にあった場合に、外部装置はコンセント情報に基づいてテレビが接続されたコンセント301を判別し、当該コンセントの電源をオフにする。このようにすることで、外部装置を用いて所望の電子機器の電源をオン又はオフにすることが可能になる。
【0080】
また、電源供給部340は、コンセント情報を受信した外部装置から、電力測定コマンドを受信した場合には、コマンドに応じた制御として電力を測定する制御を行ってもよい。
【0081】
これにより、電力の消費量を測定し、ユーザーに対して提示する等の処理が可能になる。電力の測定は例えば、電源供給部340から供給されている電力量を電力測定部350で測定すること等により行う。
【0082】
また、アダプター識別部310は、アダプター20のプラグ201が電源タップ30のコンセント301に対して接続確定状態になった後に、アダプター20の種別の識別処理を行ってもよい。
【0083】
これにより、アダプター識別での誤りを抑止することが可能になる。図4(A)や図5(A)に示したように、アダプター20の識別手法によっては、アダプター20のプラグ201が挿入途中の段階で識別処理を行ってしまうと検出結果に影響を与える可能性がある。よって、接続確定状態を設け、接続が確定した後(図4(A)等の例で言えばアダプター20のプラグ部分201が全てコンセントに挿入された後に接続が確定する)に識別処理を行うことで、適切にアダプターの識別を行うことができる。
【0084】
また、電源タップ30の各コンセント301は回転機構を有し、アダプター識別部310は、アダプター20のプラグ201がコンセントに接続され回転した場合に、アダプターが接続確定状態であると判断し、アダプター20の識別処理を行ってもよい。
【0085】
これにより、回転させることでアダプター20を接続確定状態にして、アダプター識別での誤りを抑止することが可能になる。ここで回転機構とは、従来の電源タップで広く用いられている抜け防止用の回転機構等が考えられる。これは、プラグ201がコンセント301の奥まで挿入されて初めて回転させることができる機構となっている。よって、ユーザーにとってわかりやすい形でアダプターを接続確定状態に移行させることができる。
【0086】
また、アダプター識別部310は、アダプター20のプラグ201の形状を認識することでアダプター20の種別を識別してもよい。
【0087】
これにより、例えば図4(A)、図4(B)のような手法によりアダプター20の種別を識別することが可能になる。形状によりアダプター種別の識別は、図4(A)のように凹凸(202a〜202c)を検出するものであってもよいし、プラグ部分201に穴を設け電源タップ30から照射した光の反射光を検出するものであってもよい。
【0088】
また、アダプター識別部310は、アダプター20に設けられた認識用マーカーを認識することで、アダプターの種別を識別してもよい。
【0089】
これにより、例えば図5(A)、図5(B)のような手法によりアダプター20の種別を識別することが可能になる。なお、識別用マーカーは図5(A)に示したようなバーコード203であってもよいし、2次元バーコードであってもよい。また、バーコード203以外のマーカーであってもよい。
【0090】
また、制御装置は、電源タップ30のユニークな識別情報を記憶する識別情報記憶部360を含んでもよい。そして通信部330は、外部電源の投入後に識別情報を外部装置に対して送信する。
【0091】
これにより、システム内に電源タップ30が複数存在する場合に対応することが可能になり、より多くの電子機器の電力制御を行うことができる。データとしては図13(B)のように例えば電源タップコードと、電源タップの名称とを対応付けるテーブルの形で保持される。そして外部コントローラー40からの操作等の時には図12のようにテーブルタップごとに表示されることが想定される。なお、図12に示すような表示画面を精製するためには、データとして図13(A)に示すような、アダプターの識別情報であるアダプターコードと、当該アダプターに接続される電子機器とを関連づけるテーブル等を保持しておく必要がある。
【0092】
また、以上の本実施形態は、上述した制御装置を含む電源タップに関係する。
【0093】
ここで制御装置は、例えばIC等により実現され、当該ICを電源タップ30の筐体内に設けることで、制御装置を含む電源タップ30を実現することができる。また、電源タップ内に処理部(例えばCPU等)を設け、当該処理部において実行されるプログラムとして制御装置が実現されてもよい。例えばアダプター識別部310は、センサー類(図4(B)に示した装置であってもよいし、図5(A)のバーコード203を認識するスキャナーであってもよい)からの信号を受信して、受信した信号を処理することで、形状やバーコード等の認識をソフトウェア的に行うプログラムとして実現可能である。
【0094】
これにより、電源タップ30の制御装置にとどまらず、当該制御装置を含むような電源タップ30を実現することが可能になる。上述してきたように、電源タップ30は、コンセント301に接続されたアダプター20を識別し、アダプター20の先に接続された電子機器10の電力制御を行うことができる。
【0095】
また、以上の本実施形態は、電源タップ30のコンセント301に接続されるプラグ201と、電子機器が接続されるコンセントとを含むアダプターに関係する。アダプターのプラグ201は、電源タップ30のアダプター識別部310がアダプター種別の識別を行うための形状を有する。
【0096】
これにより、例えば図4(A)のような形状を持つアダプター20を実現することが可能になる。よって、電源タップ30に図4(B)のような形状認識機構を設け、電源タップ30のアダプター識別部310において、アダプター20の形状を認識することにより、アダプター20の種別を識別することができる。
【0097】
また、以上の本実施形態は、電源タップ30のコンセント301に接続されるプラグ201と、電子機器が接続されるコンセントと、電源タップ30のアダプター識別部310がアダプター種別の識別を行うための識別用マーカーとを含むアダプターに関係する。
【0098】
これにより、例えば図5(A)、図5(B)のようなアダプター20を実現することが可能になる。よって、電源タップ30にスキャナーやカメラ等のマーカー認識装置を設けることで、電源タップ30のアダプター識別部310において、アダプター20の種別を識別することができる。
【0099】
なお、以上のように本実施形態について詳細に説明したが、本発明の新規事項および効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できるであろう。従って、このような変形例はすべて本発明の範囲に含まれるものとする。例えば、明細書又は図面において、少なくとも一度、より広義または同義な異なる用語と共に記載された用語は、明細書又は図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換えることができる。また制御装置、電源タップ等の構成、動作も本実施形態で説明したものに限定されず、種々の変形実施が可能である。
【符号の説明】
【0100】
10 電子機器、20 アダプター、30 電源タップ、40 外部コントローラー、
50 外部電源、101 電子機器のプラグ、201 アダプターのプラグ、
202 プラグの凹凸部、203 バーコード、204 アダプター識別用の棒、
205 プラグの基準位置、301 電源タップのコンセント、302 非伝導体の棒、
303 ばね、304 抵抗、305 オペアンプ、306 差し込み口
310 アダプター識別部、320 制御部、330 通信部、340 電源供給部、
350 電力測定部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンセントを有する電源タップの制御装置であって、
電子機器のプラグが接続可能で且つ前記コンセントに接続するためのプラグを有するアダプターの種別、及び、前記アダプターの前記コンセントへの接続の有無を識別するアダプター識別部と、
外部電源を受けて前記コンセントに電源を供給する電源供給部と、
前記アダプターの種別及び前記コンセントへの接続の有無の情報であるコンセント情報を外部装置に通信する通信部と、
を含むことを特徴とする制御装置。
【請求項2】
請求項1において、
前記アダプター識別部は、
前記電源タップへの外部電源投入後に、前記アダプターの種別及び前記コンセントへの接続の有無を識別することで前記コンセント情報を取得し、
前記通信部は、
取得された前記コンセント情報を、前記外部装置に送信し、
前記アダプター識別部は、
前記コンセント情報を取得した後に、前記外部装置からのコマンド待ち状態、又は、前記コンセントへの接続割り込み待ち状態に移行することを特徴とする制御装置。
【請求項3】
請求項2において、
前記アダプター識別部は、
前記電源タップへの外部電源投入により前記コンセント情報が取得された後に、前記コンセントへの接続割り込みが行われた場合に、前記アダプターの種別及び前記コンセントへの接続の有無を識別することで前記コンセント情報を再取得し、
前記通信部は、
再取得された前記コンセント情報を、前記外部装置に送信することを特徴とする制御装置。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれかにおいて、
前記電源供給部は、
前記コンセント情報を受信した前記外部装置から、前記コンセントの電源のオン及びオフを制御するコマンドを受信した場合に、前記コマンドに応じた制御を行うことを特徴とする制御装置。
【請求項5】
請求項4において、
前記電源供給部は、
前記コンセント情報を受信した前記外部装置から、電力測定コマンドを受信した場合に、前記コマンドに応じた制御として電力を測定する制御を行うことを特徴とする制御装置。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれかにおいて、
前記アダプター識別部は、
前記アダプターの前記プラグが、前記コンセントに対して接続確定状態になった後に前記アダプターの種別の識別処理を行うことを特徴とする制御装置。
【請求項7】
請求項6において、
前記コンセントは、回転機構を有し、
前記アダプター識別部は、
前記アダプターの前記プラグが、前記コンセントに接続され回転した場合に、前記アダプターが前記接続確定状態にあると判断し、前記識別処理を行うことを特徴とする制御装置。
【請求項8】
請求項1乃至7のいずれかにおいて、
前記アダプター識別部は、
前記アダプターのプラグの形状を認識することで、前記アダプターの種別を識別することを特徴とする制御装置。
【請求項9】
請求項1乃至7のいずれかにおいて、
前記アダプター識別部は、
前記アダプターに設けられた識別用マーカーを認識することで、前記アダプターの種別を識別することを特徴とする制御装置。
【請求項10】
請求項1乃至9のいずれかにおいて、
電源タップのユニークな識別情報を記憶する識別情報記憶部を含み、
前記通信部は、
前記外部電源の投入後に前記識別情報を前記外部装置に対して送信することを特徴とする制御装置。
【請求項11】
請求項1乃至10のいずれかに記載の制御装置を含むことを特徴とする電源タップ。
【請求項12】
アダプターの種別を識別するアダプター識別部を有する電源タップに接続されるアダプターであって、
前記電源タップのコンセントに接続されるプラグと、
電子機器が接続されるコンセントと、
を含み、
前記プラグは、
前記電源タップの前記アダプター識別部がアダプターの種別の識別を行う形状を有することを特徴とするアダプター。
【請求項13】
アダプターの種別を識別するアダプター識別部を有する電源タップに接続されるアダプターであって、
前記電源タップのコンセントに接続されるプラグと、
電子機器が接続されるコンセントと、
前記電源タップの前記アダプター識別部がアダプターの種別の識別を行う識別用マーカーと、
を含むことを特徴とするアダプター。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2012−227990(P2012−227990A)
【公開日】平成24年11月15日(2012.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−90750(P2011−90750)
【出願日】平成23年4月15日(2011.4.15)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】