説明

制御装置及び空気調和機

【課題】ユーザの作業上の安全面を確保しつつ、消費電力を節減可能な制御装置及び空気調和機を提供する。
【解決手段】制御装置100aでは、外部電源1から供給される電圧を変換した後で電気機器4に出力する電圧変換手段3と、外部電源1と電圧変換手段3との接続状態を切り換える切換手段2と、外部電源1と電圧変換手段3とが接続されていない状態であることを検出する状態検出手段7と、状態検出手段7に電源を供給するための電源供給手段6とを備え、電源供給手段6は、電気機器4が駆動されている間は状態検出手段7に電源を供給すると共に、外部電源1と電圧変換手段3とが接続されない状態から接続される状態に変化することで電源の供給が開始された後であって電気機器4が駆動されない状態に対応した期間に含まれる所定期間は状態検出手段7に対する電源供給を停止する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特に空気清浄機など一般家庭で使用される家庭用の空気調和機と、この空気調和機に適用される制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、家庭用の空気調和機には、商用電源(例えば商用電圧AC100V)からスイッチ電源回路を介して入力された電圧を所定の電圧(例えば5〜6kV)まで昇圧する高圧電源ユニットが搭載される場合がある。例えば空気清浄機であれば、作業者が前面パネルを開いて商用電源とスイッチ電源回路との電気的な接続が解除された後も、スイッチ電源回路が動作し、高圧電源ユニットが駆動する場合がある。このような高圧電源ユニットの駆動は、作業者が前面パネルを開いて行う保守管理等において高圧電源ユニットの高圧部分に触れる危険な状態(感電等)を生じさせる。このような危険な状態を回避するために、商用電源から供給される電圧が所定の電圧範囲を横切るゼロクロスポントを検知するゼロクロス回路(例えば、特許文献1参照)を搭載し、このゼロクロスポントの検知結果に基づいて商用電源とスイッチ電源回路との接続状態を判断する場合がある。そして、商用電源とスイッチ電源回路との接続解除が検出された場合に、高圧電源ユニットの駆動が停止される。
【0003】
【特許文献1】特開2005−117813号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上述した空気調和機では、ゼロクロス回路を動作させるために、例えば20mA程度の消費電流が必要となる。したがって、商用電源とスイッチ電源回路が電気的に接続された後であって高圧電源ユニットの駆動停止中も常時ゼロクロス回路を動作させた場合、空気調和機で消費される電力を節減できないという問題がある。
【0005】
本発明は、ユーザの作業上の安全面を確保しつつ、消費電力を節減可能な制御装置及び空気調和機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の発明に係る制御装置では、外部電源から供給される電圧を変換した後で電気機器に出力する電圧変換手段と、外部電源と前記電圧変換手段との接続状態を切り換える切換手段と、外部電源と電圧変換手段とが接続されていない状態であることを検出する状態検出手段と、状態検出手段に電源を供給するための電源供給手段とを備え、電源供給手段は、電気機器が駆動されている間は状態検出手段に電源を供給すると共に、外部電源と電圧変換手段とが接続されない状態から接続される状態に変化することで電源の供給が開始された後であって電気機器が駆動されない状態に対応した期間に含まれる所定期間は状態検出手段に対する電源供給を停止する。
【0007】
この制御装置では、外部電源と電圧変換手段とが接続されない状態から接続される状態に変化することで状態検出手段への電源供給開始後であって電気機器が駆動されない状態に対応した期間に含まれる所定期間は状態検出手段に対する電源供給を停止する。つまりは、従来のように、外部電源と電圧変換手段が電気的に接続された後であって電気機器の駆動停止中に、常時、状態検出手段に電源を供給することを防止できる。したがって、従来に比して空気調和機で消費される電力を節減できる。
【0008】
第2の発明に係る制御装置では、第1の発明に係る制御装置において、状態検出手段は、外部電源のゼロクロスポイントを検出するゼロクロス検出手段を備え、ゼロクロス検出手段の検出結果に基づいて外部電源と電圧変換手段とが接続されていない状態であることを検出する。
【0009】
この制御装置では、状態検出手段を、外部電源から供給される電圧が所定の電圧範囲を横切るゼロクロスポイントを検出可能なゼロクロス検出手段として構成することで、外部電源と電圧変換手段との接続状態を容易に検知できる。この構成によれば、例えば、ゼロクロスポイントの前回検出時から所定期間が経過しても、次回のゼロクロスポイントを検知しない場合に、外部電源と電圧変換手段とが接続されていない状態であることを検知可能である。
【0010】
第3の発明に係る制御装置では、第1または2の発明に係る制御装置において、電気機器は高圧電源ユニットである。
【0011】
この制御装置では、電気機器が切換手段を介して電圧変換手段から入力された電圧を高電圧(例えば5〜6kV)まで昇圧する高圧電源ユニットとして構成される場合であっても、外部電源と電圧変換手段が電気的に接続された後であって高圧電源ユニットの駆動停止中に、常時、状態検出手段に電源を供給することを防止できる。したがって、従来に比して空気調和機で消費される電力を節減できる。
【0012】
第4の発明に係る空気調和機では、第1〜第3の発明のいずれかに係る制御装置を制御する。
【0013】
この空気調和機では、外部電源と電圧変換手段が電気的に接続された後であって電気機器の駆動停止中に、常時、状態検出手段に電源を供給することを防止できる。したがって、従来に比して空気調和機で消費される電力を節減できる。
【発明の効果】
【0014】
以上の説明に述べたように、本発明によれば、以下の効果が得られる。
【0015】
第1の発明では、外部電源と電圧変換手段とが接続されない状態から接続される状態に変化することで状態検出手段への電源供給開始後であって電気機器が駆動されない状態に対応した期間に含まれる所定期間は状態検出手段に対する電源供給を停止する。つまりは、従来のように、外部電源と電圧変換手段が電気的に接続された後であって電気機器の駆動停止中に、常時、状態検出手段に電源を供給することを防止できる。したがって、従来に比して空気調和機で消費される電力を節減できる。
【0016】
また、第2の発明では、状態検出手段を、外部電源から供給される電圧が所定の電圧範囲を横切るゼロクロスポイントを検出可能なゼロクロス検出手段として構成することで、外部電源と電圧変換手段との接続状態を容易に検知できる。この構成によれば、例えば、ゼロクロスポイントの前回検出時から所定期間が経過しても、次回のゼロクロスポイントを検知しない場合に、外部電源と電圧変換手段とが接続されていない状態であることを検知可能である。
【0017】
また、第3の発明では、電気機器が切換手段を介して電圧変換手段から入力された電圧を高電圧(例えば5〜6kV)まで昇圧する高圧電源ユニットとして構成される場合であっても、外部電源と電圧変換手段が電気的に接続された後であって高圧電源ユニットの駆動停止中に、常時、状態検出手段に電源を供給することを防止できる。したがって、従来に比して空気調和機で消費される電力を節減できる。
【0018】
また、第4の発明では、外部電源と電圧変換手段が電気的に接続された後であって電気機器の駆動停止中に、常時、状態検出手段に電源を供給することを防止できる。したがって、従来に比して空気調和機で消費される電力を節減できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明の制御装置を図示の実施の形態により詳細に説明する。
【0020】
図1は、本発明の一実施形態に係る制御装置の構成を示すブロック図である。
【0021】
空気清浄機100(空気調和機)に搭載された制御装置100aは、安全スイッチ2(切換手段)、スイッチ電源回路3(電圧変換手段)、高圧電源ユニット4(電気機器)、リレー回路5、リレー駆動回路6(電源供給手段)、ゼロクロス検知回路7(状態検出手段)及びマイコン8を有している。安全スイッチ2は、端子2a、2bを有する2端子式の切換スイッチとして形成される。この端子2a、2bは、商用電圧AC(例えば100V)の商用電源1(外部電源)の送電側H及び接地側Cにそれぞれ接続される。
【0022】
スイッチ電源回路3は、全波整流器9、トランス10、コンデンサC、C、ダイオードD及びインダクタンスLを有している。全波整流器9の各入力は、安全スイッチ2の端子2b及び商用電源1の接地側Cにそれぞれ接続される。全波整流器9の各出力は、コンデンサCが介装された接続ノード11、12にそれぞれ接続される。
【0023】
トランス10の各入力は、接続ノード11、12にそれぞれ接続される。トランス10の出力は、ダイオードDのアノード側に接続される。ダイオードDのカソード側は、接続ノード13に接続される。トランス10は、接続ノード11、12を介して入力された電圧を所定の直流電圧Voutに変換し、変換した直流電圧Voutを接続ノード13に出力する。コンデンサCは、接続ノード13と接地線GNDとの間に接続される。インダクタンスLは、接続ノード13と高圧電源ユニット4の入力4aとの間に接続される。
【0024】
高圧電源ユニット4は、スイッチ電源3から入力された直流電圧Voutに応じて駆動する。リレー回路5は、スイッチ部14及びコイル部15を有している。スイッチ部14は、端子14a、14bを有する2端子式の切換スイッチとして形成される。この端子14a、14bは、商用電源1の接地側C及び抵抗Rの一端にそれぞれ接続される。電磁石として機能するコイル部15の端子15aは、トランジスタTrとして形成されたリレー駆動回路6のドレインに接続される。一方、コイル部15の端子15bは接地線GNDに接続される。
【0025】
リレー駆動回路6のソースは、ソース電圧線VSS(例えば12V)に接続される。リレー駆動回路6のゲートは、マイコン8の出力ポートに接続される。リレー駆動回路6は、ゼロクロス信号Szの検知を許可する信号(以下、検知許可信号DE)をマイコン8の出力ポートから受信する。リレー駆動回路6は、例えば検知許可信号DEの高レベル(”H”)に応答して、ソース電圧線VSSをコイル部15を介して接地線GNDに接続する。この接続によってコイル部15に電流が流れ、スイッチ部14の接点が閉じると共に、ゼロクロス検知回路7によるゼロクロス信号Szの検知が開始される。
【0026】
ゼロクロス検知回路7は、並列に接続されたフォトダイオードPD、PDと、フォトトランジスタPTrとを有している。ゼロクロス回路7の入力端子7aは安全スイッチ2の端子2bに、入力端子7bは抵抗Rの他端にそれぞれ接続される。また、ゼロクロス回路7の出力端子7cはマイコン8の入力ポート8aに、出力端子7dは接地線GNDにそれぞれ接続される。
【0027】
フォトダイオードPD、PDは、入力端子7a、7bを介して入力された電気信号を光信号に光電変換し、光電変換した光信号をフォトトランジスタPTrに出力する。そして、フォトトランジスタPTrは、受信した光信号を電気信号に光電変換し、光電変換した電気信号をゼロクロス信号Szとしてマイコン8に出力する。
【0028】
マイコン8の出力ポート8bは、トランジスタTrのゲートに接続される。トランジスタTrのドレインは接地線GNDに接続される。また、トランジスタTrのソースは、高圧電源ユニット4の入力に接続される。トランジスタTrは、高圧電源ユニット4の入力4bと接地線GNDとの接続を許可する信号(以下、接続許可信号CE)をマイコン8の出力ポート8bから受信する。トランジスタTrは、例えば接続許可信号CEの高レベル(”H”)に応答して、高圧電源ユニット4の入力4bと接地線GNDとを接続する。この接続によって高圧電源ユニット4が駆動を開始し、スイッチ電源3から入力された電圧Voutを所定電圧に昇圧する。
【0029】
図2は、ゼロクロス信号Szの検知動作を示す説明図である。図2(a)は、一定周期(例えば周波数が50Hzであれば1周期20ms)で振幅を繰り返す商用電圧ACの波形を、図2(b)はゼロクロス検知回路7の出力(ゼロクロス信号Sz)を、図2(c)はスイッチ電源回路3の出力(直流電圧Vout)を示す。また、図2(d)はリレー回路5のオン/オフを、図2(e)は接続許可信号CEをそれぞれ示す。
【0030】
この例では、初期状態(時刻t)において、空気清浄機100の電源プラグはコンセントに差し込まれ、商用電源1とスイッチ電源回路3は安全スイッチ2を介して電気的に接続される。また、この初期状態において、接続許可信号CEは高レベル(”H”)に設定され、高圧電源ユニット4は駆動中であると共に、リレー回路5はオンし、マイコン8によってゼロクロス検知回路7の出力(ゼロクロス信号Sz)に基づくゼロクロスポイントの検知が行われる。
【0031】
このゼロクロスポイントは、商用電圧ACが基準電圧値(例えば0V)を含む所定の電圧範囲を横切るポイントを示す。そして、マイコン8は、この検知結果に基づいて商用電源1とスイッチ電源回路3が電気的に接続されているか否か判断する。具体的には、マイコン8は、ゼロクロスポイントの前回検知時から半周期(例えば10ms)以上経過しても、次回のゼロクロスポイントを検知しない場合に、商用電源1とスイッチ電源回路3が電気的に接続されていないと判断する。
【0032】
時刻tにおいて、ユーザによって空気清浄機100の前面パネルが開かれ、マイコン8は、ゼロクロス信号Szに基づいて商用電源1とスイッチ電源回路3との電気的な接続が解除されたと判断する。
【0033】
そして、時刻tにおいて、マイコン8は、商用電源1とスイッチ電源回路3との電気的な接続が解除されたことに応答して、接続許可信号CEを低レベル(”L”)に設定し、高圧電源ユニット4の入力と接地線GNDとの接続を解除すると共に、この接続解除によって高圧電源ユニット4は駆動を停止する。
【0034】
そして、時刻tから遅延時間taが経過した時刻tにおいて、高圧電源ユニット4の駆動が停止したことに応答して、リレー回路5がオフし、ゼロクロス検知回路7によるゼロクロス信号Szの検知が終了する。この遅延時間taは、高圧電源ユニット4の駆動をより確実に停止させるために設定される。
【0035】
時刻tから時間tbが経過した時刻tにおいて、スイッチ電源回路3に内蔵されたコンデンサC、Cに蓄積された電荷の放電が完了する。そして、時刻tから所定時間経過後の時刻tにおいて、ユーザが空気清浄機100の前面パネルを閉じることによって、商用電源1とスイッチ電源回路3が電気的に接続され、時刻tにおいて、スイッチ電源回路3による直流電圧Voutの出力が開始される。
【0036】
時刻tにおいて、スイッチ電源回路3による直流電圧Voutの出力開始に応答して、リレー回路5がオンし、ゼロクロス検知回路7がゼロクロス信号Szの検知を開始する。
【0037】
そして、時刻tにおいて、空気清浄機100の動作モードが待機モードに突入する。マイコン8は、この待機モードへの突入に同期して、検知許可信号DEを低レベル(”L”)に設定すると共に、ソース電圧線VSSと接地線GNDとの接続解除によってリレー回路5をオフし、ゼロクロス検知回路7によるゼロクロス信号Szの検知を終了させる。
【0038】
そして、時刻tにおいて、マイコン8は、空気清浄機100の運転開始要求に応答して、検知許可信号DEを高レベル(”H”)に設定すると共に、ソース電圧線VSSと接地線GNDとの接続によってリレー回路5をオンし、ゼロクロス検知回路7によるゼロクロス信号Szの検知を開始させる。その後の時刻t10において、マイコン8は、接続許可信号CEを高レベル(”H”)に設定し、高圧電源ユニット4の入力と接地線GNDとを接続すると共に、この接続によって高圧電源ユニット4の駆動を開始させる。
【0039】
以上、本実施形態では、空気清浄機100が待機モードに突入する時刻tから、空気清浄機100の運転開始要求を受け付ける時刻tまでの期間(所定期間)に、リレー回路5をオフし、ゼロクロス検知回路7によるゼロクロス信号Szの検知を終了させることによって、待機モード中におけるリレー回路5、リレー駆動回路6及びゼロクロス検知回路7の消費電力を節減できる。したがって、高圧電源ユニット4の駆動停止後も常時ゼロクロス検知回路7を動作させる従来の空気清浄機に比して、空気清浄機100の消費電力を節減できる。
【0040】
また、ユーザによって空気清浄機100の前面パネルが開かれた場合に、マイコン8が、ゼロクロス信号Szに基づいて商用電源1とスイッチ電源回路3との電気的な接続が解除されたと判断し、高圧電源ユニット4の駆動を停止させることで、つまり、商用電源1とスイッチ電源回路3との電気的な接続が解除された後も高圧電源ユニット4が駆動することを防止することで、ユーザが空気清浄機100の前面パネルを開いて空気清浄機100の保守管理等の作業を行う場合に、ユーザが高圧電源ユニット4の高圧部分に触れることによる感電事故等の危険を回避できる。
【0041】
一般的に、高圧電源ユニットを搭載し、前面パネルの検知によって電源を遮断する構造となっているものとしては空気清浄機が代表的である。また、空気清浄機には仕向け地が多く、待機電力に対する規制がある。また、床置式の空気清浄機であれば、ユーザが触れやすく、運転中に前面パネルを開く事態が発生しやすい。したがって、本発明の制御装置100aを空気清浄機100に適用した場合、特に有効である。
【0042】
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限定されるものでないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明だけではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれる。
【0043】
なお、上述した実施形態では、ユーザによって空気清浄機100の前面パネルが開かれた場合に、高圧電源ユニット4の駆動を停止する例について述べた。本発明はかかる実施形態に限定されるものではない。例えば、ユーザによって空気清浄機100の電源プラグがコンセントから抜かれた場合に、高圧電源ユニット4の駆動を停止させてもよい。
【0044】
なお、上述した実施形態では、高圧電源ユニット4の駆動が停止する時刻tから遅延時間taが経過したタイミングで(時刻tにおいて)、リレー回路5をオフする例について述べた。本発明はかかる実施形態に限定されるものではない。例えば、高圧電源ユニット4の駆動停止後にリレー回路5、リレー駆動回路6及びゼロクロス検知回路7で消費される電力をより確実に低下させるために、高圧電源ユニット4の駆動停止に同期したタイミングで(時刻tにおいて)、リレー回路5をオフしてもよい。
【0045】
なお、上述した実施形態では、制御装置100aを空気清浄機100に搭載する例について述べた。本発明はかかる実施形態に限定されるものではない。制御装置100aをその他の空気調和機に用いてもよい。例えば、本発明の制御装置を扇風機に適用し、機械的に危険な扇風機のファン駆動装置に応用した場合、特に有効である。
【産業上の利用可能性】
【0046】
本発明を利用すれば、ユーザの作業上の安全面を確保しつつ、消費電力を節減可能な制御装置及び空気調和機を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本発明の一実施形態に係る制御装置を適用した空気清浄機の構成を示すブロック図である。
【図2】ゼロクロス信号の検知動作を示す説明図である。
【符号の説明】
【0048】
1 商用電源(外部電源)
2 安全スイッチ(切換手段)
3 スイッチ電源回路(電圧変換手段)
4 高圧電源ユニット(電気機器)
6 リレー駆動回路(電源供給手段)
7 ゼロクロス検知回路(状態検出手段)
8 マイコン
100 空気清浄機
100a 制御装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部電源から供給される電圧を変換した後で電気機器に出力する電圧変換手段と、
前記外部電源と前記電圧変換手段との接続状態を切り換える切換手段と、
前記外部電源と前記電圧変換手段とが接続されていない状態であることを検出する状態検出手段と、
前記状態検出手段に電源を供給するための電源供給手段とを備え、
前記電源供給手段は、前記電気機器が駆動されている間は前記状態検出手段に電源を供給すると共に、前記外部電源と前記電圧変換手段とが接続されない状態から接続される状態に変化することで電源の供給が開始された後であって前記電気機器が駆動されない状態に対応した期間に含まれる所定期間は前記状態検出手段に対する電源供給を停止することを特徴とする制御装置。
【請求項2】
前記状態検出手段は、前記外部電源のゼロクロスポイントを検出するゼロクロス検出手段を備え、前記ゼロクロス検出手段の検出結果に基づいて前記外部電源と前記電圧変換手段とが接続されていない状態であることを検出することを特徴とする請求項1記載の制御装置。
【請求項3】
前記電気機器は高圧電源ユニットであることを特徴とする請求項1または2記載の制御装置。
【請求項4】
請求項1〜3いずれか1項に記載の制御装置を制御することを特徴とする空気調和機。

【図1】
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【図2】
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