説明

券発行装置

【課題】 人間の感覚で方向性を特定できる券を発券でき、この結果、当該発行券を処理する機器では、利用者が投入する券の方向を限定することができ、当該機器内の構成を簡素化したり、部品点数を削減したり、故障率の低減が図れる。
【解決手段】 発行する発行券に対して一連の発券動作の中のいずれかのタイミングで、所定の位置に当該発行券の方向を示すための印として、切り欠き、エンボス加工、パンチ穴明けなどの処理を施してから発券するようにしたものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、たとえば、鉄道等の交通機関の駅などに設置され、乗車券等を発行する券発行装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、たとえば、鉄道などの交通機関では、利用者が所持している乗車券を自動改札機で処理することにより改札業務を行うことが多くなっている。この自動改札機のように不特定多数が利用する機器では、不慣れな利用者でも自然に利用できるような機能が要求される。
【0003】
このような要求を満たすため、自動改札機では、利用者の利便性を考慮して、乗車券の投入方向に制限がないものが多い。たとえば、主に普通乗車券として用いられる磁気式の記録媒体(エドモンソン券)については、どのような方向(たとえば、表、裏、前、後、左、右の8方向)で投入されても自動改札機での処理が可能である。また、定期券サイズの乗車券類についても、どのような方向(たとえば、表・裏・前・後の4方向)で投入されても自動改札機での処理が可能である。このように、自動改札機で利用される乗車券は、改札処理時に乗車券の方向性を特定する必要がない。このため、乗車券を発券する発券装置では、特に方向性を示す工夫を施すことなく、乗車券を発券している。
【0004】
上記のような機能を実現するため、自動改札機には、様々なユニットが設けられている。たとえば、表裏の区別なく処理を行うため、自動改札機には、表面投入された乗車券を処理するためのユニットと、裏面投入された券を処理するためのユニットとの両方が設けられている。言い換えると、乗車券の投入方向を限定することで、自動改札機内の機構の簡素化や部品点数の削減を実現できる。また、その結果として自動改札機全体の故障率を低減させたり、製造コストを削減したりすることが可能になるものである。
【0005】
このような自動改札機などの機器での処理時に乗車券の方向性を限定するためには、乗車券を発券する券発行装置では、発券する乗車券に対して方向性を示す印を設けなければならない。この場合、以下のような問題点がある。
【0006】
(1)乗車券の表面あるいは裏面に表裏を区別するための印刷を施しても、視覚障害者の方には、乗車券の表裏を区別することができない。
【0007】
(2)通常の発券装置では、方向性を人間の感触で判別可能とするための物理的な処理を乗車券に施すような機構が設けられていない。特に、ロール紙を切断して発券されるエドモンソン券などには、ロール紙を所定のサイズに切り出した後に、方向性を人間の感触で判別可能とするための物理的な処理を施す必要があるが、そのような機構は設けれていない。
【特許文献1】特開平9−180005号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
この発明は、乗車券を処理する各機器における、機構の簡素化、部品点数の削減、および、故障率の低減などを実現できる乗車券を発券することができる券発行装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この発明の券発行装置は、所定の形状の記憶媒体を搬送する搬送手段と、この搬送手段により搬送される前記記録媒体に発行情報を記録する記録手段と、この記録手段により発行情報が記録された前記記録媒体を発行券として発券する発券手段と、この発券手段により上記搬送手段により搬送される前記記録媒体を発行券として発券する前に、当該記録媒体に方向性を人間の感触で判別可能とするための物理的な処理を施す券処理手段とを有する。
【発明の効果】
【0010】
この発明によれば、乗車券を処理する各機器における、機構の簡素化、部品点数の削減、および、故障率の低減などを実現できる乗車券を発券することができる券発行装置を提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
この発明を実施するための最良の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、この発明の券発行装置の実施の形態にかかわる発券機1の構成を示す図である。
上記発券機1は、例えば、鉄道の駅に設置され、普通乗車券(エドモンソン券)を発券するものである。普通乗車券(エドモンソン券)を発券する。上記発券機1では、磁気ロール紙を所定のサイズに切り出してエドモンソン券として発券する発券機構を備えている。
【0012】
上記発券機1には、接客面に、タッチパネル2a内蔵の表示部2、紙幣投入口4、硬貨投入口5、券排出口6、および硬貨排出口8ながが設けられている。
上記表示部2は、タッチパネル2a内蔵の液晶表示部(LCD)などにより構成される。上記表示部2は、発券する券の種類や枚数などの発行案内を表示したり、発券する券の合計金額や利用者が投入した金額などの案内を表示したりする。上記紙幣投入口4では、利用者により紙幣が投入されるとともに、つり銭等としての紙幣を排出する。上記券排出口6には、発券処理された乗車券が排出される。上記硬貨排出口8は、つり銭等としての硬貨が排出される。
【0013】
また、上記発券機1内には、図1に示すように、主制御部10、メモリ11、紙幣処理部14、検銭部15、釣銭部18、および、発券機構部16などが設けられている。
上記主制御部10は、発券機1の全体の制御を司るものである。上記主制御部10は、たとえば、マイクロコンピュータとその周辺回路などを主体に構成されている。また、上記主制御部10には、上記紙幣処理部14、検銭部15、釣銭部18、発券機構部16および表示部2などが接続されている。これにより、上記主制御部10は、発券機1内の各部を制御するようになっている。また、上記主制御部10には、利用区間に対応する運賃データなどが記憶されているメモリ11が接続されている。上記主制御部10は、上記メモリ11に記憶されているデータに基づいて運賃などの計算を行うようになっている。
【0014】
また、上記紙幣処理部14には、上記紙幣投入口4が接続されている。上記紙幣処理部14では、上記紙幣投入口4に投入された紙幣、あるいは、上記紙幣投入口4から放出する紙幣の処理を行う。たとえば、上記紙幣処理部14では、上記紙幣投入口4に投入された紙幣を鑑別し、券種ごとに貯留し、上記主制御部10からの指示に応じて貯留している紙幣を上記紙幣投入口4から放出する。
【0015】
上記検銭部15には、上記硬貨投入口5が接続されている。上記検銭部15では、上記硬貨投入口5に投入された硬貨の処理を行う。上記釣銭部18には、上記硬貨排出口8が接続されている。上記釣銭部18では、上記硬貨排出口8から放出する硬貨の処理を行う。また、上記検銭部15には、釣銭部18が接続されている。たとえば、上記検銭部15では、、上記硬貨投入口5に投入された硬貨を鑑別し、鑑別した硬貨の種類ごとに釣銭部18に貯留する。上記釣銭部18では、上記主制御部10からの指示に応じて貯留している硬貨を上記硬貨排出口8から放出する。
【0016】
また、上記発券機構部16には、上記券排出口6が接続されている。上記発券機構部16では、上記主制御部10からの指示に応じて乗車券の発券処理を行い、発券処理された乗車券を上記券排出口6から排出するようになっている。
【0017】
次に、上記発券機構部16内の構成について説明する。
図2は、発券機構部16の内部機構を概略的に示す図である。
発券機構部16内には、ロール紙30が装填されている。上記ロール紙30は、情報を記憶する記憶層を有する媒体により構成される。上記ロール紙30の記憶層は、例えば、磁気情報を記憶するようになっている。
【0018】
上記ロール紙30は、搬送ローラにより搬送路31に沿って引き出されるようになっている。上記搬送路31上には、ロール紙の有無を検知するセンサ31a、31b、31c、31d、31e、31fが設けられている。上記各センサ31a、31b、31c、31d、31e、31fの検知信号に基づいて、上記搬送路31上のロール紙30の先端位置、あるいは、ロール紙30から切り出された紙片の位置などが検出されるようになっている。
【0019】
上記搬送路31上には、カッタ部32が設けられている。上記カッタ部32は、取出機構32aおよびカッタ機構32bを有している。上記取出機構32aは、搬送路31上に引き出されたロール紙30の先端部分を引き出すローラにより構成される。上記カッタ機構32bは、上記取出機構32aにより引き出されたロール紙30をカットする機構により構成される。上記取出機構32aに取り出されたロール紙30は、所定の長さで上記カッタ機構32bにより切断される。
【0020】
たとえば、上記取出機構32aのローラは上記センサ31bによりロール紙30の先端を検知してから所定量回転する。これにより、上記取出機構32aは、ロール紙30を所定の長さ分だけ搬送路31上に引き出す。上記カッタ機構32bは、上記取出機構32aにより所定の長さ分引き出されたロール紙30をカットする。
【0021】
これのような構成により、上記カッタ部32では、乗車券として発券処理される所定のサイズの記憶媒体としてのロール紙の紙片を作成する。また、上記カッタ部32では、所定の長さ分だけ先端が引き出されたロール紙30を搬送方向に対して垂直にカットする。このため、上記カッタ部32によりカットされたロール紙の紙片(乗車券として発券される記憶媒体)は、ロール紙30の幅とカットされた長さとからなる長方形となる。
【0022】
上記搬送路31上のカッタ部32の後段には、印刷部33が設けられている。上記印刷部33は、上記カッタ部32により所定のサイズに切り出された記憶媒体に対して印刷処理を行うものである。上記印刷部33は、印刷機構33aとローラ33bとを有している。上記印刷機構33aは、搬送路31上を搬送される記憶媒体(ロール紙の紙片)の表面に印字を行うものである。上記ローラ33bは、カッタ部32により切出された記憶媒体(ロール紙の紙片)を上記印刷機構33aの印字速度に応じて搬送する。上記印刷部33では、記憶媒体の表面に、たとえば、駅名、区間、料金、あるいは券種などの各種の券面情報を印字するようになっている。
【0023】
上記搬送路31上の印刷部33の後段には、券処理部34が設けられている。上記券処理部34は、乗車券として発券する当該記録媒体の方向性を人間の感触で判別可能とするための物理的な処理を施すものである。上記券処理部34が行う乗車券の方向性を人間の感触で判別可能とするための物理的な処理とは、乗車券としての記憶媒体の方向を手触りなどで判別可能とするための印を付ける処理であり、たとえば、乗車券の一部を切り欠きしたり、穴をあけたり、エンボス加工を行ったりする処理である。
【0024】
ここでは、上記券処理部34は、上記カッタ部32により所定のサイズに切り出された記憶媒体に切り欠けを形成するもの(第2のカッタ部)であるものとする。なお、切り欠けとは、記録媒体の一隅を斜めにカットしたものである。この切り欠けは、手触りなどで判別できるものであり、この切り欠けの位置に基づいて記録媒体の方向性が判別できるようになっている。
【0025】
上記券処理部34が記憶媒体に切り欠けを形成するものである場合、上記券処理部34は、図2に示すように、ローラ34aおよびカッタ機構34bなどにより構成される。上記ローラ34aは、搬送路31上に搬送されてきた記憶媒体(カッタ部32により所定の長さに切出されたロール紙の紙片)を所定位置に搬送する。上記カッタ機構34bは、上記ローラ34aにより所定位置に搬送された記憶媒体の4角のうち所定の1角を斜め方向にカットする。
【0026】
上記搬送路31上の券処理部34の後段には、情報記憶部35が設けられている。上記情報記憶部35は、情報書込部35aと情報読取部35bとを有している。上記情報書込部35aは、上記搬送路31上を搬送される記憶媒体(ロール紙30から切り出された紙片)に情報を書き込むものである。
【0027】
上記書込部35aは、ロール紙30から切り出された記録媒体の記録層に、所定の乗車券情報を磁気情報として書き込むための磁気ヘッドにより構成される。上記情報読取部35bは、上記書込部35aにより書き込まれた情報を上記搬送路31上を搬送される記憶媒体から読取るものである。つまり、情報読取部35bは、上記書込部35aにより記憶媒体に書き込んだ情報を確認読取するものである。上記情報読取部35bは、ロール紙30から切り出された記録媒体の記録層から磁気情報を読取るための磁気ヘッドにより構成される。
【0028】
上記搬送路31上の情報記憶部35の後段には、上記券排出口6が設けられている。すなわち、上記情報記憶部35に記憶媒体に書き込んだ情報が正常であれば、当該記憶媒体を上記券排出口6から排出することより、乗車券を発券する。
【0029】
次に、上記のように構成される発券機1における乗車券の発券処理について説明する。
図3は、上記発券機1での乗車券の発券処理の流れを説明するためのフローチャートである。
まず、利用者は、発券機1のタッチパネル2a等を用いて普通乗車券の発券を指示し、その乗車券の購入金額を紙幣投入口4あるいは硬貨投入口5に投入したものとする。すると、上記発券機1の主制御部10は、当該利用者が紙幣投入口4あるいは硬貨投入口5に投入した金額を鑑査し、指示された普通乗車券の発券が可能であるか否かを判断する。これにより指示された普通乗車券の発券が可能であると判断すると、上記発券機1の主制御部10は、発券機構部16による普通乗車券の発券処理を開始する。
【0030】
上記主制御部10が普通乗車券の発券を指示すると、発券機構部16では、ロール紙30を上記搬送路31に沿って取り込み、上記カッタ部32が所定のサイズ(普通乗車券としての長さ)でカットする(ステップS11)。これにより、ロール紙30は、所定のサイズの長辺と短辺とからなる長方形の記憶媒体に成形される。
【0031】
上記カッタ部32によりロール紙30が所定のサイズにカットされると、上記発券機構部16内では、上記印刷部33が所定のサイズにカットされたロール紙の紙片(普通乗車券として発券される記憶媒体)の表面に所定の券面情報を印字する(ステップS12)。
【0032】
上記印刷部33によりロール紙の紙片(長方形の記憶媒体)に券面情報が印字されると、上記発券機構部16内では、上記券処理部34が上記カッタ部32で成形された長方形の記憶媒体に対して方向性を人間の感触で判別可能とするための物理的な処理を施す。すなわち、上記券処理部34は、上記カッタ部32で成形された長方形の記憶媒体に方向を示す印を形成するものである。ここでは、上記券処理部34は、方向を示す印としての切り欠きとして、上記カッタ部32で成形された長方形の記憶媒体の一隅を斜めにカットする(ステップS13)。
【0033】
これにより、上記カッタ部32で成形された長方形の記憶媒体は、上記券処理部34で形成された切り欠きにより人間の感触で方向が判別可能となる。なお、上記券処理部34により切り欠きを形成する場所(カットする場所)は、券面の印字内容や磁気情報の書き込みに影響のない部分とし、予め設定されているものとする。
【0034】
上記券処理部34によりロール紙の紙片(長方形の記憶媒体)に方向を示す印が形成されると、上記発券機構部16内では、上記情報記憶部35が上記券処理部34で方向を示す印が成形された長方形の記憶媒体に対して、乗車券情報としての磁気情報を書き込む(ステップS14)。すなわち、上記情報記憶部35では、上記券処理部34で処理された記憶媒体の記憶層に乗車券情報としての磁気情報を書き込み、その書き込んだ情報を確認読取する。
【0035】
ここで、当該記憶媒体に書き込んだ情報が正常に読取れなかった場合、つまり、当該記憶媒体に正常に磁気情報が書き込めなかった場合、当該記憶媒体は、図示しないリジェクト部に搬送される。この場合、当該普通乗車券の発券処理は中断されるか、あるいは、リトライされる。
【0036】
当該記憶媒体に書き込んだ情報が正常に読取れた場合、つまり、当該記憶媒体に正常に磁気情報が書き込めた場合、上記主制御部10は、当該記憶媒体を搬送路31により搬送し、券排出口6から排出する。これにより、当該記憶媒体は、利用者が指示した普通乗車券として発券される(ステップS15)。
【0037】
なお、上記した実施の形態では、券面印刷(ステップS12)の直後に、切り欠きを形成する処理(ステップS13)を行うようにしたが、上記ステップS13の処理は、当該記憶媒体を排出するまでの間であれば、どのタイミングで行っても良い。たとえば、上記ステップS13の処理は、上記ステップS12で券面印刷した直後に限らず、上記ステップS11で規定寸法にカットする前、上記ステップS11でロール紙を規定寸法にカットするのと同時、上記ステップS11でロール紙を規定寸法にカットした直後(上記ステップS12の処理の直前)、上記ステップS14で磁気情報を書き込んだ記録媒体を排出する直前などの様々なタイミングで実行することが可能である。
【0038】
すなわち、方向を人間の感覚で判別可能するための印を付けるタイミングは、乗車券として発券する記憶媒体が機体外へ排出するまでの間であれば、どの様々なタイミングで行うようにしても良い。これらの場合も、乗車券には、方向性を示す印を付与することができ、上記同様な効果が得られる。
【0039】
また、上記実施の形態では、方向を人間の感覚で判別可能するための印を付ける処理としては、ロール紙から切り出された紙片(長方形の記憶媒体)の一隅をカットするようにしたが、これに限らず、方向を示す穴をあける、あるいは、方向を示すエンボスを施す等の処理を行うようにしても良い。これらの場合も、人間の感触で方向が判別可能な記憶媒体を乗車券として発券することが可能である。
【0040】
また、上記実施の形態では、上記発券機が普通乗車券を発券する処理について説明したが、精算機で精算券を発券する処理についても、同様な形態が実施可能である。つまり、精算機に図2に示すような発券機構部を設けることにより、精算機でも、切り欠きなどの方向を人間の感覚で判別可能するための印を付けた券(精算券)を発券することが可能となる。
【0041】
上記のように、本実施の形態では、発行する発行券に対して一連の発券動作の中のいずれかのタイミングで、所定の位置に当該発行券の方向を示すための、切り欠き、エンボス加工、パンチ穴明けなどの処理を施してから発券するようにしたものである。
これにより、見た目及び手触りなどの人間の感覚で方向性を特定できる券を発券できる。この結果、当該発行券を処理する機器では、利用者が投入する券の方向を限定することができ、当該機器内の構成を簡素化したり、部品点数を削減したり、故障率の低減したりすること可能となる。
【0042】
たとえば、上記のような発券機により発券された乗車券では、自動改札機において投入方向を限定することが可能となる。すなわち、上記発券機で発券された乗車券は、切り欠き、エンボス加工、または、パンチ穴などにより利用者に認識された方向で自動改札機に投入される。これにより、自動改札機では、利用者が投入した乗車券の方向を限定して処理を行うことが可能となる。この結果、自動改札機は、当該機体内の構成を簡素化したり、部品点数を削減したり、故障率の低減したりすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明の実施の形態に係る発券機1の概略構成を示すブロック図。
【図2】発券機構部内の構成を概略的に示す図。
【図3】発券機による乗車券の発券処理の流れを説明するためのフローチャート。
【符号の説明】
【0044】
1…発券機(券発行装置)、6…券排出口(発券手段)、10…主制御部、16…発券機構部、30…ロール紙、31…搬送路(搬送手段)、32…カッタ部(切断手段)、33…印刷部(記録手段)、34…券処理部(券処理手段)、35…情報記憶部(記録手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の形状の記憶媒体を搬送する搬送手段と、
この搬送手段により搬送される前記記録媒体に発行情報を記録する記録手段と、
この記録手段により発行情報が記録された前記記録媒体を発行券として発券する発券手段と、
この発券手段により上記搬送手段により搬送される前記記録媒体を発行券として発券する前に、当該記録媒体に方向性を人間の感触で判別可能とするための物理的な処理を施す券処理手段と、
を有することを特徴とする券発行装置。
【請求項2】
未記録状態の情報記録層を有するロール紙を所定サイズの記録媒体に切断する切断手段と、
この切断手段により所定のサイズに切断された記録媒体を搬送する搬送手段と、
この搬送手段により搬送される前記記録媒体に発行情報を記録する記録手段と、
この記録手段により発行情報が記録された前記記録媒体を発行券として発券する発券手段と、
この発券手段により上記搬送手段により搬送される前記記録媒体を発行券として発券する前に、当該記録媒体に方向性を人間の感触で判別可能とするための物理的な処理を施す券処理手段と、
を有することを特徴とする券発行装置。
【請求項3】
前記券処理手段は、方向性を人間の感触で判別可能とするための処理として、発行券として発券する当該記録媒体の一部を切断する処理を行う、ことを特徴とする前記請求項1または2に記載の券発行装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2006−252318(P2006−252318A)
【公開日】平成18年9月21日(2006.9.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−69770(P2005−69770)
【出願日】平成17年3月11日(2005.3.11)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】