説明

前立腺癌、又は前立腺癌に対する体液性免疫応答を同定するための方法、及び組成物

本発明は、前立腺癌マーカー、このようなマーカーを含む組成物、このようなマーカーに特異的な免疫グロブリン、並びに前立腺癌に対する免疫応答を評価するためのこのようなマーカー、及び/又は免疫グロブリンを使用する方法に関する。マーカーに対する免疫応答は、好ましくは免疫応答が前立腺癌の予防、前立腺癌の治療、及び/又は前立腺癌と関連する少なくとも1つの症候の寛解と関連した前立腺癌細胞に対する免疫応答、特に体液性免疫応答に関連がある。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象が、増殖不能化され、、かつGM-CSFを発現するように遺伝子操作された癌細胞を含む組成物での前立腺癌療法に反応する可能性が高いかどうかを決定するための方法であって、HLA-A24クラスI組織適合性抗原A-24α鎖前駆体(HLA-A24)、ユビキチンチオエステラーゼOTUB2(OUTB2)、タンパク質FLJ14668(FLJ14668)、ニューロナチン(NNAT)、及びカルジオリピンからなる群から選択される抗原に対する免疫応答を検出することを含み、該免疫応答の検出は、該対象が前記前立腺癌療法に反応する可能性が高いことを示す、前記方法。
【請求項2】
前記対象が哺乳類である、請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記対象がヒトである、請求項1記載の方法。
【請求項4】
前記癌細胞が自己由来である、請求項1記載の方法。
【請求項5】
前記癌細胞が同種間である、請求項1記載の方法。
【請求項6】
前記癌細胞がLnCaP細胞、又はPC3細胞である、請求項1記載の方法。
【請求項7】
表1、2、3、4、5、6、7、又は9に収載された抗原に対する免疫応答を検出することを更に含み、表1、2、3、4、5、6、7、又は9に収載された抗原に対する前記免疫応答を検出することは、該対象が前記前立腺癌療法に反応する可能性が高いことを示す、請求項1記載の方法。
【請求項8】
免疫応答がHLA-A24に対して検出される、請求項1記載の方法。
【請求項9】
免疫応答がOUTB2に対して検出される、請求項1記載の方法。
【請求項10】
免疫応答がFLJ14668に対して検出される、請求項1記載の方法。
【請求項11】
免疫応答がNNATに対して検出される、請求項1記載の方法。
【請求項12】
免疫応答がカルジオリピンに対して検出される、請求項1記載の方法。
【請求項13】
前記癌療法に対する反応性が、腫瘍特異的マーカーの血清濃度の減少、全体の生存時間の増加、無進行生存の増加、腫瘍サイズの減少、骨転移マーカー反応の減少、微小残存病変への影響の増加、増殖不能化された癌細胞に対する抗体反応の誘導の増加、自己腫瘍の注射に対する遅延型過敏(DTH)反応の誘導の増加、自己腫瘍若しくは候補腫瘍関連抗原に対するT細胞反応の誘導の増加、循環T細胞及び樹状細胞の数、表現型、並びに機能への影響の増加、サイトカイン反応、前立腺特異的抗原(PSA)の濃度の減少、PSA倍加時間の勾配の減少、PSA倍加時間の増加、骨スキャンによって測定される転移の減少、進行までの時間の増加、Halabiノモグラムと比較した生存時間の増加、ICTPの血清濃度の減少、又は血清C反応性タンパク質の濃度の減少によって測定される、請求項1記載の方法。
【請求項14】
前記免疫応答が体液性免疫応答である、請求項1記載の方法。
【請求項15】
対象が、増殖不能化され、、かつGM-CSFを発現するように遺伝子操作された癌細胞を含む組成物での前立腺癌療法に反応する可能性が高いかどうかを決定するためのコンピュータ実行方法であって、HLA-A24、OUTB2、FLJ14668、NNAT、及びカルジオリピンからなる群から選択される抗原に対する免疫応答が検出されるかどうかを示すデータをコンピュータメモリに入力すること、HLA-A24、OUTB2、FLJ14668、NNAT、及びカルジオリピンからなる群から選択される抗原に対する免疫応答と前記療法に反応する可能性との間の相関をコンピュータメモリに入力すること、並びに該対象が前記療法に反応する可能性が高いかどうかを決定することを含む、前記方法。
【請求項16】
前記対象が哺乳類である、請求項15記載の方法。
【請求項17】
前記対象がヒトである、請求項15記載の方法。
【請求項18】
前記癌細胞が自己由来である、請求項15記載の方法。
【請求項19】
前記癌細胞が同種間である、請求項15記載の方法。
【請求項20】
前記癌細胞がLnCaP細胞、又はPC3細胞である、請求項15記載の方法。
【請求項21】
免疫応答が表1、2、3、4、5、6、7、又は9に収載された抗原に対して検出されるかどうかを示すデータをコンピュータメモリに入力すること、表1、2、3、4、5、6、7、又は9に収載された抗原に対する免疫応答の間の相関をコンピュータメモリに入力すること、及び該対象が前記療法に反応する可能性が高いかどうかを決定すること更に含む、請求項15記載の方法。
【請求項22】
免疫応答がHLA-A24に対して検出される、請求項15記載の方法。
【請求項23】
免疫応答がOUTB2に対して検出される、請求項15記載の方法。
【請求項24】
免疫応答がFLJ14668に対して検出される、請求項15記載の方法。
【請求項25】
免疫応答がNNATに対して検出される、請求項15記載の方法。
【請求項26】
免疫応答がカルジオリピンに対して検出される、請求項15記載の方法。
【請求項27】
癌療法に対する反応性が、腫瘍特異的マーカーの血清濃度の減少、全体の生存時間の増加、無進行生存の増加、腫瘍サイズの減少、骨転移マーカー反応の減少、微小残存病変への影響の増加、増殖不能化された癌細胞に対する抗体反応の誘導の増加、自己腫瘍の注射に対する遅延型過敏(DTH)反応の誘導の増加、自己腫瘍若しくは候補腫瘍関連抗原に対するT細胞反応の誘導の増加、循環T細胞及び樹状細胞の数、表現型、並びに機能への影響の増加、サイトカイン反応、PSAの濃度の減少、PSA倍加時間の勾配の減少、PSA倍加時間の増加、骨スキャンによって測定される転移の減少、進行までの時間の増加、Halabiノモグラムと比較した生存時間の増加、ICTPの血清濃度の減少、又は血清C反応性タンパク質の濃度の減少によって測定される、請求項15記載の方法。
【請求項28】
免疫応答が体液性免疫応答である、請求項15記載の方法。
【請求項29】
請求項15記載の方法を実施するためのコンピュータ実行可能な説明書と共に埋め込まれたコンピュータ可読媒体。
【請求項30】
請求項15記載の方法を実施するために構成されたコンピュータシステム。
【請求項31】
対象が、増殖不能化され、、かつGM-CSFを発現するように遺伝子操作された癌細胞を含む組成物での前立腺癌療法に反応するかどうかを決定するための方法であって、増殖不能化され、、かつGM-CSFを発現するように遺伝子操作された癌細胞を含む組成物の有効量を投与すること、並びにHLA-A24、OUTB2、FLJ14668、NNAT、及びカルジオリピンからなる群から選択される抗原に対する免疫応答を検出することを含み、該免疫応答の検出は、該対象が前記前立腺癌療法に反応することを示す、前記方法。
【請求項32】
前記対象が哺乳類である、請求項31記載の方法。
【請求項33】
前記対象がヒトである、請求項31記載の方法。
【請求項34】
前記癌細胞が自己由来である、請求項31記載の方法。
【請求項35】
前記癌細胞が同種間である、請求項31記載の方法。
【請求項36】
前記癌細胞がLnCaP細胞、又はPC3細胞である、請求項31記載の方法。
【請求項37】
表1、2、3、4、5、6、7、又は9に収載された抗原に対する免疫応答を検出することを更に含み、表1、2、3、4、5、6、7、又は9に収載された抗原に対する免疫応答の検出は、該対象が前記前立腺癌療法に反応することを示す、請求項31記載の方法。
【請求項38】
免疫応答がHLA-A24に対して検出される、請求項31記載の方法。
【請求項39】
免疫応答がOUTB2に対して検出される、請求項31記載の方法。
【請求項40】
免疫応答がFLJ14668に対して検出される、請求項31記載の方法。
【請求項41】
免疫応答がNNATに対して検出される、請求項31記載の方法。
【請求項42】
免疫応答がカルジオリピンに対して検出される、請求項31記載の方法。
【請求項43】
癌療法に対する反応性が、腫瘍特異的マーカーの血清濃度の減少、全体の生存時間の増加、無進行生存の増加、腫瘍サイズの減少、骨転移マーカー反応の減少、微小残存病変への影響の増加、増殖不能化された癌細胞に対する抗体反応の誘導の増加、自己腫瘍の注射に対する遅延型過敏(DTH)反応の誘導の増加、自己腫瘍若しくは候補腫瘍関連抗原に対するT細胞反応の誘導の増加、循環T細胞及び樹状細胞の数、表現型、並びに機能への影響の増加、サイトカイン反応、PSAの濃度の減少、PSA倍加時間の勾配の減少、PSA倍加時間の増加、骨スキャンによって測定される転移の減少、進行までの時間の増加、Halabiノモグラムと比較した生存時間の増加、ICTPの血清濃度の減少、又は血清C反応性タンパク質の濃度の減少によって測定される、請求項31記載の方法。
【請求項44】
前記免疫応答が体液性免疫応答である、請求項31記載の方法。
【請求項45】
対象が、増殖不能化され、、かつGM-CSFを発現するように遺伝子操作された癌細胞を含む組成物での前立腺癌療法に反応するかどうかを決定するためのコンピュータ実行方法であって、増殖不能化され、、かつGM-CSFを発現するように遺伝子操作された癌細胞を含む組成物の有効量を投与すること、HLA-A24、OUTB2、FLJ14668、NNAT、及びカルジオリピンからなる群から選択される抗原に対する免疫応答が検出されるかどうかを示すデータをコンピュータメモリに入力すること、HLA-A24、OUTB2、FLJ14668、NNAT、及びカルジオリピンからなる群から選択される抗原に対する免疫応答と前記療法に対する反応性との間の相関をコンピュータメモリに入力すること、並びに該対象が前記療法に反応するかどうかを決定することを含む、前記方法。
【請求項46】
前記対象が哺乳類である、請求項45記載の方法。
【請求項47】
前記対象がヒトである、請求項45記載の方法。
【請求項48】
前記癌細胞が自己由来である、請求項45記載の方法。
【請求項49】
前記癌細胞が同種間である、請求項45記載の方法。
【請求項50】
前記癌細胞がLnCaP細胞、又はPC3細胞である、請求項45記載の方法。
【請求項51】
表1、2、3、4、5、6、7、又は9に収載された抗原に対する免疫応答を検出することを更に含み、表1、2、3、4、5、6、7、又は9に収載された抗原に対する免疫応答の検出は、該対象が前記前立腺癌療法に反応することを示す、請求項45記載の方法。
【請求項52】
免疫応答がHLA-A24に対して検出される、請求項45記載の方法。
【請求項53】
免疫応答がOUTB2に対して検出される、請求項45記載の方法。
【請求項54】
免疫応答がFLJ14668に対して検出される、請求項45記載の方法。
【請求項55】
免疫応答がNNATに対して検出される、請求項45記載の方法。
【請求項56】
免疫応答がカルジオリピンに対して検出される、請求項45記載の方法。
【請求項57】
癌療法に対する反応性が、腫瘍特異的マーカーの血清濃度の減少、全体の生存時間の増加、無進行生存の増加、腫瘍サイズの減少、骨転移マーカー反応の減少、微小残存病変への影響の増加、増殖不能化された癌細胞に対する抗体反応の誘導の増加、自己腫瘍の注射に対する遅延型過敏(DTH)反応の誘導の増加、自己腫瘍若しくは候補腫瘍関連抗原に対するT細胞反応の誘導の増加、循環T細胞及び樹状細胞の数、表現型、並びに機能への影響の増加、サイトカイン反応、PSAの濃度の減少、PSA倍加時間の勾配の減少、PSA倍加時間の増加、骨スキャンによって測定される転移の減少、進行までの時間の増加、Halabiノモグラムと比較した生存時間の増加、ICTPの血清濃度の減少、又は血清C反応性タンパク質の濃度の減少によって測定される、請求項45記載の方法。
【請求項58】
請求項45記載の方法を実施するためのコンピュータ実行可能な説明書と共に埋め込まれたコンピュータ可読媒体。
【請求項59】
請求項45記載の方法を実施するために構成されたコンピュータシステム。
【請求項60】
対象が、増殖不能化され、、かつGM-CSFを発現するように遺伝子操作された癌細胞を含む組成物での前立腺癌療法に反応するかどうかを決定するための方法であって、HLA-A24、OUTB2、FLJ14668、NNAT、及びカルジオリピンからなる群から選択される抗原に対する免疫応答を検出すること、増殖不能化され、、かつGM-CSFを発現するように遺伝子操作された癌細胞を含む組成物の有効量を投与すること、並びに後の第2の時にてHLA-A24、OUTB2、FLJ14668、NNAT、及びカルジオリピンからなる群から選択される抗原に対する免疫応答を検出することを含み、先の第1の時と比較した後の第2の時に検出された免疫応答の増大は、該対象が前記前立腺癌療法に反応することを示す、前記方法。
【請求項61】
対象が、増殖不能化され、、かつGM-CSFを発現するように遺伝子操作された癌細胞を含む組成物での前立腺癌療法に反応するかどうかを決定するためのコンピュータ実行方法であって、増殖不能化され、、かつGM-CSFを発現するように遺伝子操作された癌細胞を含む組成物の有効量を投与すること、HLA-A24、OUTB2、FLJ14668、NNAT、及びカルジオリピンからなる群から選択される抗原に対する免疫応答が前記投与工程より前の第1の時に、及び前記投与工程後の後の第2の時にて検出されるかどうかを示すデータをコンピュータメモリに入力すること、前記先の第1の時と比較して前記後の第2の時におけるHLA-A24、OUTB2、FLJ14668、NNAT、及びカルジオリピンからなる群から選択される抗原に対する免疫応答の増大と前記療法に対する反応性との間の相関をコンピュータメモリに入力すること、並びに該対象が前記療法に反応するかどうかを決定することを含む、前記方法。
【請求項62】
対象が前立腺癌で苦しめられているかどうかを同定するための方法であって、HLA-A24、OUTB2、FLJ14668、NNAT、及びカルジオリピンからなる群から選択される抗原に対する免疫応答を検出することを含み、該免疫応答の検出は、該対象が前立腺癌で苦しめられていることを示す、前記方法。
【請求項63】
前記対象が哺乳類である、請求項62記載の方法。
【請求項64】
前記対象がヒトである、請求項62記載の方法。
【請求項65】
前記免疫応答が体液性免疫応答である、請求項62記載の方法。
【請求項66】
表1、2、3、4、7、又は9に収載された抗原に対する免疫応答を検出することを更に含む、請求項62記載の方法。
【請求項67】
免疫応答がHLA-A24に対して検出される、請求項62記載の方法。
【請求項68】
免疫応答がOUTB2に対して検出される、請求項62記載の方法。
【請求項69】
免疫応答がFLJ14668に対して検出される、請求項62記載の方法。
【請求項70】
免疫応答がNNATに対して検出される、請求項62記載の方法。
【請求項71】
免疫応答がカルジオリピンに対して検出される、請求項62記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4A】
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【図4B】
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【図4C】
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【図5A】
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【図5B】
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【図6A】
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【図6B】
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【図6C】
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【図6D】
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【図6E】
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【図6F】
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【図7A】
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【図7B】
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【図7C】
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【図8A】
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【図8B】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12A】
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【図12B】
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【図12C】
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【図13A】
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【図13B】
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【図13C】
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【図13D】
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【公表番号】特表2010−520453(P2010−520453A)
【公表日】平成22年6月10日(2010.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−551755(P2009−551755)
【出願日】平成20年3月3日(2008.3.3)
【国際出願番号】PCT/US2008/002788
【国際公開番号】WO2008/109030
【国際公開日】平成20年9月12日(2008.9.12)
【出願人】(509245625)セルル ゲネスイス,インコーポレイテッド (1)
【Fターム(参考)】