説明

動物に対する投与のためのモリンダ・シトリフォリア(ヤエヤマアオキ)強化製品

液体型と乾燥型との両方のモリンダ・シトリフォリア強化動物食品が提供される。いずれも,低温殺菌した果実ピューレおよび他のモリンダ・シトリフォリア植物製品を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の分野は,種々の動物に投与され得る製品,そしてさらに詳細には,モリンダ・シトリフォリアで強化された製品に関する。
【背景技術】
【0002】
家畜(domestic animals),肉畜(livestock)またはペットのために設計された動物用食品は,一般にかつ好ましくは,完全供給食として調製されるが,完全供給食とは,特定の組成物が,このペットの健康および活力を維持するのに必要な全ての必須の栄養および補充物を含むということを意味する。この食品組成物は,栄養のバランスがとれており,その結果,その特定の食料に限られた食餌が動物の栄養必要性の全てを満たす。動物の食品処方物に含まれる代表的な成分は,タンパク質,炭水化物,脂肪,ビタミンおよびミネラルである。これらの各々が,動物の完全な栄養要件を満たすのに十分な特定の処方物または組成物の種々の重量パーセントで存在する。さらに,この食品が意図する動物の特定の必要性に依存して他の成分が添加されてもよい。
【0003】
広範な種々の異なる動物食品処方物が市販されている。過去には,これらの処方物中の栄養または成分は,代表的には,所望の場合または必要に応じて,動物に対して特定の利点を提供するようには設計されない。しかし,近年では,動物用食品処方物は,特定の目的を考慮して設計されている。現在市販されている多くの動物用食品処方物は,種々の年齢,種々の品種の動物,または特定の要件,例えば,肥満,骨量減少,体重増加,疾患または病気を有する動物に対して専門的に供給されている。他の処方物は動物間の種々のエネルギーの要件に取り組む。動物用食品市場のさらなるセグメントは,成分の用途または生成物の相違を取り入れて,これによって,それ自体をさらに魅力的な食味または多様性にさせる傾向にある。
【0004】
例えば,動物用食品は,選択的COX−2阻害剤として特別に設計してもよい。エイコサノイドは膜において少なくとも3つの二重結合を含む炭素数20個の脂肪酸鎖から連続的に合成される。4つの主要なクラスのエイコサノイド,すなわち,プロスタグランジン,プロスタサイクリン,トロンボキサンおよびロイコトリエンがあり,それらはすべて主にアラキドン酸から作られる。ロイコトリエンを除くすべての合成は酵素シクロオキシゲナーゼ(COX)を必要とし,これは,2つの異なるアイソザイム,すなわち構成的COX−1および誘導性COX−2を有する。エイコサノイドは痛み,発熱および炎症において重要な役割を果たすため,これらの合成経路は,多数の治療用薬剤の標的である。例えば,非ステロイド抗炎症剤(NSAIDs),例えばアスピリン,イブプロフェン,Celebrex(登録商標)およびVioxx(登録商標)は,COXを阻害して最初の酸化工程をブロックすることにより炎症を低下させる。さらに,COXの阻害は,他の多くの利点,例えば,癌の予防および治療,早期産の予防および/またはアルツハイマー病の治療と結びつけられている。
【0005】
COXに加え,サイトカイン,特にインターロイキン−1β(IL−1β),インターロイキン−6(IL−6),および腫瘍壊死因子−α(TNF−α)の阻害は多くの臨床用途を有することが証明されている。一般に,サイトカインは,多くの免疫学的生物学的機能を媒介する細胞間制御蛋白質であり,ある種の病気,特に自己免疫疾患,慢性炎症性疾患,およびいくつかの白血病の状況では,サイトカインの産生は脱制御されている。
【0006】
従来,南太平洋の島々の先住民は,時に「ノニ(Noni)」と称されるモリンダ・シトリフォリアの果実を摂取することにより,彼ら自身および彼らの動物に健康上の利益が得られることに気がついていた。ある種の動物,例えばブタは,その自然な状態では果実を摂取するとされているが,ほとんどの動物は,天然に存在するモリンダ・シトリフォリアの果実全体を摂取かつ消化することが困難である。モリンダ・シトリフォリアの強い臭気および味覚のため,多くの動物は,この食品を摂食せず,果実および種子との接触を避ける。この果実は,有効期間(保存の寿命)が限られており,従って南太平洋から運ぶことは極めて困難であるので,北米ではこの果実を輸入して動物に供することは非現実的である。さらに,ある種の大型動物は,この果実全体を摂食することによって恩恵を受けるが,家禽,小動物および魚類は,この果実の外層を突き抜くこと,そして彼らが摂食できる少量の果実から実質的な利益を得ることは困難であることが理解される。
【0007】
また,動物に対して果実を供給することにより,給餌領域がこの果実の腐りかけの残り部分で直ぐ散乱することになる。結果として,ある種の動物は,天然に存在する果実の恩恵を享受することができているが,果実全体は,決して家畜に利用可能な食品ではない。
【0008】
若年の家畜の間の高い罹患率は問題であり,これによって農業従事者および農場主にとって大きな財政的な損失が生じ得る。疾病率を制御する現在の方法には,家畜および家禽のための標準的なカラスムギまたは穀物,接種および抗生物質が含まれる。
【0009】
若年のウシ(仔ウシ)では,この問題は特に深刻である。若い食肉牛の離乳,処置および輸送は,極めてストレス性であることが知られており,しばしば高い罹患率および死亡率をもたらす。例えば,6年間の研究では,15%を超える仔ウシがウシ呼吸器疾患(bovine respiratory disease)(BRD)を示し,肥育場での死亡損失のうち約70%がBRDに起因する。しかし,死亡損失はしばしば最大のコストではない。体重損失,1日体重増加の低下,胴体の分解,医薬品費用および胴体の薬物残留は,死亡損失なしでも1頭あたり50.00ドル〜100.00ドルに相当し得る。
【0010】
飲食の頻度および期間の低下は,疾病率の良好な指標である。肥育場における最初の28日間の仔ウシの乾燥飼料摂取量は,病気の仔ウシではその健康な対応する仔ウシよりも32%少ないことが示されている;さらに,この期間の間の平均の毎日の体重増加は0.59Kg(1.3ポンド)という正常な体重増加に比較して0.01Kg(0.02ポンド)であった。従って,栄養上の介入には,最も病的な仔ウシは,彼らが必要な栄養を飼料のトップ・ドレッシング(top dressing)を通じて摂取する可能性が最も少ないウシであるということを考慮しなければならない。
【0011】
ワクチン接種,離乳前にウシの寝床を分けること(bunk breaking),および/または抗生物質の予防的投与による仔ウシの前調整はしばしば,新しい施設に輸送した後,最初の2〜4週間の罹患率および死亡率を低下させる。農場主には前調整に伴う費用を回収することができないので,これらの実践を採用することが妨げられている。
【0012】
栄養摂取がよければウシの免疫は強化されることが十分確認されている。仔ウシに対する食餌への亜鉛およびビタミンEのような免疫刺激栄養の一般的な添加によって,強力な免疫防御を構築する必須の基礎的構成要素が得られる。にもかかわらず,栄養介入の研究に対する公開された研究は常に明確ではなく,このことは研究された処方物に未確認の欠乏が依然として存在したことを明確に示す。
【0013】
上記で考察された多くの医学的問題について共通の医学的処置のほとんどは,重篤な副作用を伴いうるため,禁忌が少なく,これらの疾患および症候群を処置し,そして抗生物質耐性の発生を軽減する,天然の生成物および栄養補助食品を含む組成物は,動物における苦痛を緩和するためだけでなく,肉質およびヒトの健康を改善するためにも極めて望ましい。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0014】
発明の概要
本発明は,生理学的状態を改善するため,ならびに種々の病気を寛解および/または予防するために,動物に対して種々のモリンダ・シトリフォリア(Morinda citrifolia)強化製品を投与する種々の処方および方法に関する。従って,本発明の好ましい実施形態は,動物に投与され得るモリンダ・シトリフォリア強化製品を提供する。いくつかの実施形態によって,有意な健康上の利点を有する動物用製品が提供される。
【0015】
本発明のある態様は,インディアンマルベリーないしモリンダ・シトリフォリアL.植物の特別に加工された成分を用いて,COX−2,TNF−α,IL−1β,IL−8およびIL−6を阻害する種々の方法に関する。
【0016】
本発明のある実施形態は,以下のような1つ以上の加工したモリンダ・シトリフォリア成分を含む:モリンダ・シトリフォリアの葉由来の抽出物,葉の熱水抽出物,加工したモリンダ・シトリフォリアの葉のエタノール抽出物,加工したモリンダ・シトリフォリアの葉の蒸気蒸留抽出物,モリンダ・シトリフォリア果実のジュース,モリンダ・シトリフォリア抽出物,モリンダ・シトリフォリア食物繊維,モリンダ・シトリフォリアのピューレのジュース,モリンダ・シトリフォリアのピューレ,モリンダ・シトリフォリアの果実のジュースの濃縮物,モリンダ・シトリフォリアのピューレのジュースの濃縮物,凍結濃縮モリンダ・シトリフォリア果実ジュース,およびモリンダ・シトリフォリアの果実のジュースの蒸発濃縮物,新鮮なモリンダ・シトリフォリアの全果実,乾燥モリンダ・シトリフォリア全果実,粉末もしくは溶媒抽出型そして酵素処理したモリンダ・シトリフォリアの種子,または任意の他の加工したモリンダ・シトリフォリアの種子(すなわち,炒る(ローストする),ブランチング,マイクロ波をかける,熱処理,水または種々の塩もしくは化合物の水溶液への浸漬),花(blossomsまたはflowers)の付いたモリンダ・シトリフォリア全果実,葉の抽出物,葉のジュース,ならびに脱脂および未処理の種子抽出物。
【0017】
本発明のこれらおよび他の特徴および利点は,示されるか,または以下の詳細な説明において,そして添付の特許請求の範囲においてさらに完全に明白になる。この特徴および利点は,添付の特許請求の範囲に詳細に示される装置および組み合わせの手段によって現実化され,かつ得ることができる。さらに,本発明の特徴および利点は,本発明の実施によって習得されてもよいし,または本明細書において以下に示されるような詳細な説明から明白になる。
【0018】
本発明の好ましい実施形態は,モリンダ・シトリフォリアのピューレおよび他の添加物,例えば,種子抽出物,脂肪酸およびミネラルを含む動物用食品を得るためのデリバリーシステム,方法および装置を提供する。これらのデリバリーシステムの例としては,ペレット,押出成形ナゲット,押出成形フレーク,沈降ナゲット,水道またはリック・タンク(lick tank)システムを介する液体としてのデリバリー,半固体およびゼラチン状形態,低水分ゲル,低水分ゲルペレット,クランブル(crumble),マッシュ(mash),緩い食餌,甘い食餌および液体ドレンチング(liquid drenching)が挙げられる。本発明は,これらの種々の形態のモリンダ・シトリフォリア強化製品を,代表的には動物のために提供される食餌へこの製品を組み込むか,またはトップ・ドレッシング(top dressing)としてのいずれかで投与する工程を意図する。他の投与方法としては,誕生直後の新生仔ウシに対して投与する初乳,または乳腺炎を寛解させるためのモリンダ・シトリフォリア強化製品での浸漬が挙げられる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
図面の簡単な説明
本発明の上記および他の利点が得られる状態を得るために,添付の図面に例示されるその特定の実施形態を参照して,上記で簡単に記載された本発明をさらに詳細に説明する。これらの図面は,本発明の代表的な実施形態のみを示すものであって,従って,その範囲を限定すると解釈されるべきではないということが理解され,本発明は,添付の図面を用いてさらに特定的にかつ詳細に記載されかつ説明される:
図1は,液体型のデリバリー装置の描写である;
図2は,中実リックブロック(lick block)の描写である;そして
図3は,クランブル,ペレット,フレークまたはナゲットのような固型製品のためのデリバリーシステムの描写である。
【0020】
好ましい実施形態の詳細な説明
本発明は,種々の形態のモリンダ・シトリフォリア(M.citrifolia)をさらなる栄養物とともにまたはなしで投与する工程を意図する。動物に投与され得る製品の非限定的な例としては,モリンダ・シトリフォリアに加えてグリコサミノグリカン,モリンダ・シトリフォリアに加えてヒアルロン酸,モリンダ・シトリフォリアに加えてグルコサミンHCl,モリンダ・シトリフォリアに加えて硫酸グルコサミン,およびモリンダ・シトリフォリアに加えてコンドロイチン硫酸が挙げられる。動物に投与され得るモリンダ・シトリフォリア含有処方物の他の非限定的な例としては,モリンダ・シトリフォリアに加えて必須アミノ酸,モリンダ・シトリフォリアに加えて必須脂肪酸,モリンダ・シトリフォリアに加えて長鎖脂肪酸,モリンダ・シトリフォリアに加えてω−3脂肪酸,モリンダ・シトリフォリアに加えてω−6脂肪酸,モリンダ・シトリフォリアに加えてマクロミネラル,モリンダ・シトリフォリアに加えてミクロミネラル,モリンダ・シトリフォリアに加えてペプチド鎖,モリンダ・シトリフォリアに加えて分枝鎖アミノ酸,モリンダ・シトリフォリアのピューレに加えてノニ(noni)の全種子,モリンダ・シトリフォリアのピューレに加えて炒ったノニの全種子,モリンダ・シトリフォリアのピューレに加えて,炒って脱脂したノニの全種子,モリンダ・シトリフォリアのピューレに加えて炒って割ったノニの脱脂した種子,モリンダ・シトリフォリアのピューレに加えて炒って割ったノニの種子,モリンダ・シトリフォリアのピューレに加えて炒って挽いたノニの種子,モリンダ・シトリフォリアのピューレに加えて炒って挽いたノニの脱脂した種子,モリンダ・シトリフォリアのピューレに加えて,炒ってフレーク状にしたノニの脱脂した種子,モリンダ・シトリフォリアのピューレに加えて,炒ってフレーク状にしたノニ種子,モリンダ・シトリフォリアのピューレに加えて,炒って押出成形したノニの脱脂した種子,およびモリンダ・シトリフォリアのピューレに加えて炒って押出成形したノニの種子が挙げられる。
【0021】
1.モリンダ・シトリフォリア(Morinda citrifolia L.)植物の一般的説明
モリンダ・シトリフォリア(Morinda citrifolia L.)(「モリンダ・シトリフォリア(Morinda citrifolia)」)として科学的に知られるインディアン・マルベリィ(Indian Mulberry)またはモリンダ・シトリフォリア(ヤエヤマアオキ)植物は,高さが最大10mの低木すなわち小型の木である。この葉は,向かい合って楕円から卵型に配置される。小さく白い花が,肉厚で,球形で,頭状の塊に含まれる。この果実は大きく,肉厚で卵型である。熟せば,乳白色で食べられるが,不快な食味および臭気を有する。この植物は東南アジア土着であり,インドから東ポリネシアの広い領域に早期に広まった。これは世界でランダムに繁殖しており,プランテーションおよび小規模の個人の栽培地で栽培されている。モリンダ・シトリフォリアの花は小さく,白く,3つから5つの裂片で,管状で,芳香があり,約1.25cmの長さである。この花は,卵形,楕円またはやや丸みを帯びたゴツゴツした本体に融合された,蝋様の白色または緑がかった白色または黄色っぽい,半透明の肌を有する,多くの小さい石果から構成される複果に発達する。この果実は,その表面上にジャガイモと同様に「芽(eyes)」を含む。この果実はジューシーで,苦く,鈍い黄色または黄色がかった白色であり,そして多くの赤褐色の,堅い,長楕円−三角形の,翼状の2細胞の核を有し,その各々が4つの種子を含む。完熟した場合,この果実は,腐臭のするチーズのような強い臭気を有する。この果実は,いくつかの国では食物として食されているが,モリンダ・シトリフォリア植物の最も一般的な用法は伝統的には,赤および黄色の色素の素である。
【0022】
2.モリンダ・シトリフォリアの葉の加工
モリンダ・シトリフォリア植物の葉は,本発明のいくつかの組成物に存在し得る,モリンダ・シトリフォリア植物の1つの可能性のある成分である。例えば,いくつかの組成物は,本明細書にさらに記載されるように,葉の抽出物および/または葉のジュースを含む。いくつかの組成物は,モリンダ・シトリフォリア植物から得られた,葉の抽出物および果実のジュースの両方から構成される葉のしょう液(serum)を含む。本発明のいくつかの組成物は,葉のしょう液および/または種々の葉の抽出物を,栄養補助食品に組み込まれるものとして含む(本明細書では「栄養補助食品(nutraceutical」)とは,ヒトまたは他の動物のような生きている生物体の健康を改善するために設計された任意の薬物または製品をいう)。
【0023】
本発明のある実施形態では,モリンダ・シトリフォリアの葉の抽出物は,以下のプロセスを用いて得られる。最初に,モリンダ・シトリフォリア(Morinda citriforia L.)植物由来の比較的乾燥した葉を収集して,小片に切り,粉砕デバイス,好ましくは液圧プレスに入れて,ここでこの葉の小片を破砕する。ある実施形態では,次いで,この破砕された葉の小片を,当該分野で知られる方法を用いて,アルコール,例えば,エタノール,メタノール,酢酸エチルまたは他のアルコール系の誘導体を用いて浸出させる。次に,ある実施形態では,このアルコールおよび全てのアルコール溶解性の成分を,破砕した葉の小片から抽出して,葉の抽出物を残し,次いでこれを熱で減少させてそれから全ての液体を除く。この得られた乾燥した葉の抽出物を本明細書では,「一次葉抽出物(primary leaf extract)」と呼ぶ。
【0024】
本発明のある実施形態では,この一次葉抽出物は,この抽出物を少なくとも部分的に滅菌して望ましくない生物体を破壊するまで低温殺菌させる。一次葉抽出物は,好ましくは,摂氏70〜80度におよぶ温度で,かつこの抽出物の主な化学的変質なしに望ましくない生物体を破壊するのに十分な時間,低温殺菌させる。低温殺菌はまた,種々の放射線技術または方法に従って達成することもできる。
【0025】
本発明のある実施形態では,低温殺菌された一次葉抽出物を遠心分離デカンタに入れて,ここでこれを遠心分離して,クロロフィルを含む他の物質からそこに残っている葉のジュースを除いて分離する。一旦この遠心分離サイクルを終了すれば,この葉抽出物は,比較的精製された状態である。次いで,この精製された葉の抽出物を,再度,上で考察したのと同様の方式で低温殺菌して,精製された一次葉抽出物を得る。
【0026】
好ましくは,この一次葉抽出物は,低温殺菌されても,そして/または精製されても,さらに2つの個々の画分に分画される:乾燥ヘキサン画分,および水性メタノール画分。これは好ましくは,当該分野で周知の方法を用いて二酸化ケイ素およびCHCl−MeOH成分を含むガスクロマトグラフィーを介して達成される。本発明のある実施形態では,メタノール画分をさらに分画して,二次メタノール画分を得る。ある実施形態では,ヘキサン画分をさらに分画して,二次ヘキサン画分を得る。
【0027】
一次葉抽出物,ヘキサン画分,メタノール画分または任意の二次ヘキサンもしくはメタノール画分を含む葉抽出物の1つ以上を,モリンダ・シトリフォリア植物の果実の果実ジュースと合わせて,葉のしょう液を得てもよい(果実のジュースを得るこのプロセスは本明細書においてさらに記載される)。ある実施形態では,葉のしょう液をパッケージして,輸送のための凍結させる;あるいは,これを本明細書に説明されるような栄養補助食品中にさらに組み込む。
【0028】
3.モリンダ・シトリフォリアの果実の加工
本発明のある実施形態は,モリンダ・シトリフォリア植物の果実ジュースを含む組成物を含む。モリンダ・シトリフォリア果実は全て,実際的な目的のためには食べられないので,この果実を,ヒトの消費のために口当たりをよくするために加工して,本発明の組成物に含まなければならない。加工したモリンダ・シトリフォリア果実のジュースは,熟したモリンダ・シトリフォリア果実のジュースおよび果肉から種子および皮を分離すること;このジュースから果肉を濾過すること;およびこのジュースをパッケージングすることによって調製され得る。あるいは,このジュースをパッケージングするのではなく,このジュースを,凍結または低温殺菌された別の製品に成分として直ちに入れてもよい。本発明のある実施形態では,このジュースおよび果肉は,同種混合物中にピューレにされて他の成分と混合されてもよい。他のプロセスは,この果実およびジュースを凍結乾燥させる工程を包含する。この果実およびジュースは,最終のジュース製品の製造の間に再構成され得る。他のプロセスは,咀嚼される前にこの果実およびジュースを風乾する工程を包含してもよい。
【0029】
モリンダ・シトリフォリア果実ジュースを製造する現在好ましいプロセスでは,この果実は,手で摘まれるか,または機械的な装備で摘まれる。この果実は,果実が少なくとも1インチ(2〜3cm)そして最大12インチ(24〜36cm)までの直径のときに収穫され得る。この果実は好ましくは,濃緑から黄緑そして白色にまでおよぶ色,そしてその間の段階的な色を有する。この果実を収穫後,そして何らかの加工を行なう前に完全に清浄にする。
【0030】
この果実は,0〜14日間,ただし好ましくは2〜3日間,成熟または熟成させられる。この果実は,この果実が地面に触れないように,装置の上に置かれることによって成熟または熟成される。この果実は好ましくは,熟成の間に布または網状物で覆われるが,果実は覆われることなく熟成されてもよい。この果実をさらに加工する準備には,色のある光,例えば,薄緑,薄黄色,白または半透明の色の光である。果実は,損傷について,または過度の緑色および堅さについて検査される。損傷した,および堅い緑の果実は,許容範囲の果実とは分けられる。
【0031】
成熟および熟成された果実は好ましくは,さらなる加工および輸送のためにプラスチックの裏地のついた容器に入れられる。熟成された果実の容器は,0〜30日管保持され得るが,好ましくはこの果実の容器は,加工の前7〜14日間保持される。この容器は,さらなる加工の前に必要に応じて凍結条件下で保管され得る。この果実は,保管容器から出されて,手動でまたは機械的分離装置によって加工される。この種子および皮はジュースおよび果肉から分離される。
【0032】
このジュースおよび果肉は,貯蔵および輸送のために容器中にパッケージされてもよい。あるいは,このジュースおよび果肉は,直ちに加工されて最終のジュース製品としてもよい。この容器は,冷蔵,凍結,または室温の条件で保管されてもよい。このモリンダ・シトリフォリアジュースおよび果肉は好ましくは,同種の混合物に混合されて,その後にそれらは他の成分,例えば,香味料,甘味料,栄養成分,植物および着色剤と混合されてもよい。この最終のジュース製品は好ましくは加熱されて,最低温度83℃または最大100℃で低温殺菌される。製造された別の製品は,モリンダ・シトリフォリアのピューレおよびピューレのジュースで,濃縮型または希釈型のいずれかである。ピューレは本質的に種子から分離された果肉であり,そして本明細書に記載される果実ジュース製品とは異なる。
【0033】
この製品は,処理温度に耐性であるプラスチック,ガラスまたは別の適切な物質の最終容器に充填されて密閉される。この容器は,充填温度で維持されるか,または急速に冷却されて,次いで運送容器に入れられてもよい。運送容器は好ましくは,ある物質で,そして最終容器におけるこの製品の温度を維持または制御する方式で包まれる。
【0034】
このジュースおよび果肉は,濾過装置を通じてこのジュースから果肉を分離することによってさらに加工されてもよい。この濾過装置は好ましくは,限定されないが,遠心分離デカンタ,1ミクロンから最大2000ミクロン,より好ましくは500ミクロン未満のサイズを有するスクリーン・フィルター,フィルター・プレス,逆浸透濾過デバイス,および任意の他の標準的な市販の濾過デバイスから構成される。作動するフィルター圧力は好ましくは,0.1psigから最大約1000psigの範囲におよぶ。流速は好ましくは,0.1g.p.m.から最大1000g.p.m,そして好ましくは5〜50g.p.m.の範囲におよぶ。この湿った果肉を洗浄して,少なくとも1回から最大10回まで濾過して,このポンプからジュースを除く。得られた果肉抽出物は代表的には,10〜40重量パーセントの繊維含量を有する。得られた果肉抽出物は好ましくは,最低83℃の温度で低温殺菌され,次いでさらなる加工のためにドラムにパックされるか,または高食物繊維の製品とされる。
【0035】
4.モリンダ・シトリフォリアの種子の加工
本発明のいくつかのモリンダ・シトリフォリア組成物は,モリンダ・シトリフォリア植物由来の種子を含む。本発明のある実施形態では,モリンダ・シトリフォリアの種子は,それらを実験用ミル中で種子粉末に微粉砕することによって加工される。ある実施形態では,この種子粉末は,未処理のままである。ある実施形態では,この種子粉末はさらに,ヘキサンに粉末を浸漬および撹拌することによって(好ましくは室温で1時間(薬物:ヘキサン−比1:10))脱脂される。この残滓は,ある実施形態では,次いで減圧下で濾過され,再度脱脂され(好ましくは同じ条件下で30分間),そして再度,減圧下で濾過される。この粉末は,残りのヘキサンを除くためにドラフト(fume hood)中で一晩維持してもよい。
【0036】
さらに,本発明のある実施形態では,脱脂された粉末および/または未処理の粉末は,好ましくはエタノール50%(m/m)を用いて24時間室温で,1:2の薬物溶媒比で抽出される。
【0037】
5.モリンダ・シトリフォリアの油脂の加工
本発明のある実施形態は,モリンダ・シトリフォリア植物から抽出された油脂を含み得る。この油脂を抽出および処理するための方法は,参考として本明細書に援用される,1999年8月27日に提出され,そして2001年4月10日に米国特許第6,214,351号として発行された,米国特許出願第09/384,785号に記載される。このモリンダ・シトリフォリア油脂は代表的には,いくつかの異なる脂肪酸の混合物を,トリグリセリド,例えば,パルミチン,ステアリン,オレインおよびリノールの脂肪酸,ならびにそれより少ない量で存在する他の脂肪酸として含む。さらに,この油脂は好ましくは,この油脂の劣化を阻害するための抗酸化剤を含む。従来の食品等級の抗酸化剤が好ましくは用いられる。
【0038】
6.動物用食品の一般的考察
動物用食品は,種々の動物の特異的な要件を特異的に標的して満たす能力がさらに向上されてきている。いくつかの動物食品調製物は,その全体が本明細書において参考として援用される米国特許出願第6,737,089号に開示される。
【0039】
本発明は,種々の形態のモリンダ・シトリフォリアを追加の栄養物とともに投与する工程を意図する。動物に投与され得る製品の非限定的な例としては,以下が挙げられる:モリンダ・シトリフォリアに加えてグリコサミノグリカン,モリンダ・シトリフォリアに加えてヒアルロン酸,モリンダ・シトリフォリアに加えてグルコサミンHCl,モリンダ・シトリフォリアに加えて硫酸グルコサミン,およびモリンダ・シトリフォリアに加えてコンドロイチン硫酸。動物に投与され得るモリンダ・シトリフォリア含有処方物の他の非限定的な例としては,以下が挙げられる:モリンダ・シトリフォリアに加えて必須アミノ酸,モリンダ・シトリフォリアに加えて必須脂肪酸,モリンダ・シトリフォリアに加えて長鎖脂肪酸,モリンダ・シトリフォリアに加えてω−3脂肪酸,モリンダ・シトリフォリアに加えてω−6脂肪酸,モリンダ・シトリフォリアに加えてマクロミネラル,モリンダ・シトリフォリアに加えてミクロミネラル,モリンダ・シトリフォリアに加えてペプチド鎖,モリンダ・シトリフォリアに加えて分枝鎖アミノ酸,モリンダ・シトリフォリアのピューレに加えてノニ(noni)の全種子,モリンダ・シトリフォリアのピューレに加えて炒ったノニの全種子,モリンダ・シトリフォリアのピューレに加えて,炒って脱脂したノニの全種子,モリンダ・シトリフォリアのピューレに加えて炒って割ったノニの脱脂した種子,モリンダ・シトリフォリアのピューレに加えて炒って割ったノニの種子,モリンダ・シトリフォリアのピューレに加えて炒って挽いたノニの種子,モリンダ・シトリフォリアのピューレに加えて炒って挽いたノニの脱脂した種子,モリンダ・シトリフォリアのピューレに加えて,炒ってフレーク状にしたノニの脱脂した種子,モリンダ・シトリフォリアのピューレに加えて,炒ってフレーク状にしたノニの種子,モリンダ・シトリフォリアのピューレに加えて,炒って押出成形したノニの脱脂した種子,およびモリンダ・シトリフォリアのピューレに加えて炒って押出成形したノニの種子。
【0040】
本発明は,種々の形態のモリンダ・シトリフォリア(M.citrifolia)強化製品を投与することを意図する。これらの形態の非限定的な例としては,以下が挙げられる:ペレット,押出成形ナゲット,押出成形フレーク,沈降ナゲット,水道を介する液体,リックタンク(lick−tank)システムを介する液体,半固体,ゲル,低水分ゲル,および低水分ゲルペレット。
【0041】
モリンダ・シトリフォリア強化製品のデリバリーの方法は,極めて重要であり得る。デリバリーの方法のいくつかの非限定的な例としては,モリンダ・シトリフォリア製品を供給されたトップ ドレッシング食餌,それを新生仔ウシに用いられる給餌作業に添加する工程であって,誕生直後の新生仔ウシに対して投与される初乳にモリンダ・シトリフォリア製品を添加する工程を包含する工程,酪農業界において乳腺炎を寛解させるためのモリンダ・シトリフォリア強化製品での浸漬が挙げられる。
【0042】
モリンダ・シトリフォリア製品の投与がどのような形態をとるべきかを評価するのにはいくつかの考慮すべき点が存在し得る。このような点のいくつかの非限定的な例としては,以下が挙げられる:嗜好性−ウシ/動物がこの製品を食べるか,推奨摂取量−適切な投与量はどれくらいか,乳の香り−酪農業界においてこれが乳の香りを損なうか,飼料への組み込み−その有効性を有意に低下させることなく飼料にそれを都合よく添加できるか,そして混合の均一性−各々の動物が適切な投薬量を与えられることを確実に可能にするために,均一かつ一貫した方式で飼料にそれを混合することができるか。
【0043】
本発明者らは,モリンダ・シトリフォリア強化製品と動物によって消費される食品とをよく混合することを意図する。非限定的な例では,本発明者らは,モリンダ・シトリフォリア強化製品と穀物や干草とを混合することを提案する。別の非限定的な例では,本発明者らは,ウォーター・メディケーター(water medicator)を用いてモリンダ・シトリフォリアをなくすることを提案する。
【0044】
7.組成物およびその使用
本発明は,種々のモリンダ・シトリフォリア強化製品を動物に投与して,種々の生理学的状態を改善するための組成物および方法を特徴とする。例えば,本発明の製品は,グラム陰性菌感染に対する免疫を強化するために使用することができる。本発明の態様はまた,モリンダ・シトリフォリア組成物を動物の体内に内的におよび/または外的に導入する方法を含む。モリンダ・シトリフォリア組成物のいくつかの態様は,種々の異なる成分を含み,各態様は,本明細書に興じおよび説明されているように,1またはそれ以上の形の加工したモリンダ・シトリフォリア成分を含む。
【0045】
本発明のある実施形態は,以下のような1つ以上の加工したモリンダ・シトリフォリア成分を含む:モリンダ・シトリフォリアの葉由来の抽出物,葉の熱水抽出物,加工したモリンダ・シトリフォリアの葉のエタノール抽出物,加工したモリンダ・シトリフォリアの葉の蒸気蒸留抽出物,モリンダ・シトリフォリア果実のジュース,モリンダ・シトリフォリア抽出物,モリンダ・シトリフォリア食物繊維,モリンダ・シトリフォリアのピューレのジュース,モリンダ・シトリフォリアのピューレ,モリンダ・シトリフォリアの果実のジュースの濃縮物,モリンダ・シトリフォリアのピューレのジュースの濃縮物,凍結濃縮モリンダ・シトリフォリア果実ジュース,およびモリンダ・シトリフォリアの果実のジュースの蒸発濃縮物,新鮮なモリンダ・シトリフォリアの全果実,乾燥モリンダ・シトリフォリア全果実,粉末もしくは溶媒抽出型そして酵素処理したモリンダ・シトリフォリアの種子,または任意の他の処理(すなわち,炒る(ローストする),ブランチング,マイクロ波をかける,熱処理,水または種々の塩もしくは化合物の水溶液への浸漬)されたモリンダ・シトリフォリアの種子,花(blossomsまたはflowers)の付いたモリンダ・シトリフォリア全果実,葉の抽出物,葉のジュース,ならびに脱脂および未処理の種子抽出物。本発明の組成物はまた,種々の他の成分を含んでもよい。他の成分の例としては,限定されないが,以下が挙げられる:人工香味料,他の天然ジュースまたはジュース濃縮物,例えば,天然のグレープジュース濃縮物,または天然のブルーベリージュース濃縮物;キャリア成分;そして本明細書にさらに説明されるようなその他のもの。
【0046】
本発明は,種々の形態のモリンダ・シトリフォリア(M.citrifolia)をさらなる栄養物とともに投与する工程を意図する。動物に投与され得る製品の非限定的な例としては,以下が挙げられる:モリンダ・シトリフォリアに加えてグリコサミノグリカン,モリンダ・シトリフォリアに加えてヒアルロン酸,モリンダ・シトリフォリアに加えてグルコサミンHCl,モリンダ・シトリフォリアに加えて硫酸グルコサミン,およびモリンダ・シトリフォリアに加えてコンドロイチン硫酸。動物に投与され得るモリンダ・シトリフォリア含有処方物の他の非限定的な例としては,以下が挙げられる:モリンダ・シトリフォリアに加えて必須アミノ酸,モリンダ・シトリフォリアに加えて必須脂肪酸,モリンダ・シトリフォリアに加えて長鎖脂肪酸,モリンダ・シトリフォリアに加えてω−3脂肪酸,モリンダ・シトリフォリアに加えてω−6脂肪酸,モリンダ・シトリフォリアに加えてマクロミネラル,モリンダ・シトリフォリアに加えてミクロミネラル,モリンダ・シトリフォリアに加えてペプチド鎖,モリンダ・シトリフォリアに加えて分枝鎖アミノ酸,モリンダ・シトリフォリアのピューレに加えてノニの全種子,モリンダ・シトリフォリアのピューレに加えて炒ったノニの全種子,モリンダ・シトリフォリアのピューレに加えて,炒って脱脂したノニの全種子,モリンダ・シトリフォリアのピューレに加えて炒って割ったノニの脱脂した種子,モリンダ・シトリフォリアのピューレに加えて炒って割ったノニの種子,モリンダ・シトリフォリアのピューレに加えて炒って挽いたノニの種子,モリンダ・シトリフォリアのピューレに加えて炒って挽いたノニの脱脂した種子,モリンダ・シトリフォリアのピューレに加えて,炒ってフレーク状にしたノニの脱脂した種子,モリンダ・シトリフォリアのピューレに加えて,炒ってフレーク状にしたノニ種子,モリンダ・シトリフォリアのピューレに加えて,炒って押出成形したノニの脱脂した種子,およびモリンダ・シトリフォリアのピューレに加えて炒って押出成形したノニの種子。
【0047】
モリンダ・シトリフォリアの葉からの葉の抽出物を有する任意の組成物は,以下の1つ以上を含んでもよい:一次葉抽出物,ヘキサン画分,メタノール画分,二次ヘキサンおよびメタノール画分,葉のしょう液,または葉の栄養補助食品。
【0048】
本発明のある実施形態では,モリンダ・シトリフォリア成分の活性成分または化合物は,当該分野で一般に知られる種々の手順およびプロセスを用いて抽出され得る。例えば,活性成分は,当該分野で知られる方法を用いて,アルコールまたはアルコール系の溶液,例えばメタノール,エタノール,および酢酸エチル,ならびに他のアルコール系の誘導体を用いて単離および抽出されてもよい。これらの活性成分または化合物は,単離されて,さらにお互いからその構成部分に分画または分離されてもよい。好ましくは,この化合物は,疾患を防止するか,健康を向上させるか,または他の同様の機能を行なうように機能し得る任意の活性成分を特定および単離するために,分離されるかまたは分画される。さらに,この化合物は,まさに言及された同じ健康上の機能を提供し得る任意の重要なまたは依存性の相互作用を特定して切り離すために,その構成部分に分画されるかまたは分離されてもよい。
【0049】
モリンダ・シトリフォリアの任意の成分および組成物はさらに,栄養補助食品に組み込まれてもよい(ここでも,本明細書では「栄養補助食品(nutraceutical」)とは,ヒトまたは他の動物のような生きている生物体の健康を改善するために設計された任意の薬物または製品をいう)。栄養補助食品の例としては,限定されないが以下が挙げられる:静脈内製品,局所皮膚製品,創傷治癒製品,火傷治癒および処置製品,救急用製品,抗菌製品,骨治癒および処置製品,抗炎症製品,点眼剤,抗真菌製品,関節炎処置製品,筋緊張低下剤(muscle relaxers),および種々の栄養補助食品および本明細書にさらに考察され得るような他の製品。
【0050】
経口組成物,局所皮膚溶液,静脈内溶液,および他の製品または組成物を含む本発明の組成物が,任意の種々の実施形態に処方され得る。
【0051】
経口組成物は,例えば,錠剤,トローチ剤(lozenge),水性または油状の懸濁液,分散性の粉末または顆粒,エマルジョン,シロップまたはエリキシル剤の形態をとってもよい。経口使用を意図する組成物は,当該分野で知られる任意の方法に従って調製されてもよく,そしてこのような組成物は,1つ以上の因子,例えば甘味料,香味料,着色料,および保存剤を含んでもよい。それらはまた,1つ以上のさらなる成分,例えば,ビタミンおよびミネラルなどを含んでもよい。錠剤は,錠剤の製造に適切である非毒性の薬学的に受容可能な賦形剤と混合して1つ以上のモリンダ・シトリフォリア成分を含むように製造され得る。これらの賦形剤は,例えば,不活性の希釈剤,顆粒化剤および崩壊剤,結合剤,および潤滑剤であってもよい。この錠剤は,未コーティングであってもよいし,またはそれらは,胃腸管での崩壊および吸収を遅延させて,それによって長期間にわたって持続性の作用を提供するように公知の技術によってコーティングされてもよい。例えば,モノステアリン酸グリセリルまたはジステアリン酸グリセリルのような遅延性物質を用いてもよい。
【0052】
水性懸濁物は,水性懸濁物の製造に適切である賦形剤と混合したモリンダ・シトリフォリア成分を含むように製造され得る。このような賦形剤の例としては,限定されないが,以下が挙げられる:懸濁剤,例えば,カルボキシメチルセルロースナトリウム,メチルセルロース,ヒドロキシ−プロピルメチルセルロース,アルギン酸ナトリウム,ポリビニル−ピロリドン,トラガカントゴム,およびアラビアゴム;分散剤または湿潤剤,例えば,天然に存在するリン脂質様のレシチン,またはアルキレンオキシドと脂肪酸との縮合生成物,例えば,ステアリン酸ポリオキシエチレン,またはエチレンオキシドと長鎖脂肪族アルコールとの縮合生成物,例えば,ヘプタデカエチレン−オキシセタノール,またはエチレンオキシドと脂肪酸およびヘキシトール由来の部分エステルとの縮合生成物,例えば,ポリオキシエチレンソルビトールモノオレエート,またはエチレンオキシドと脂肪酸およびヘキシトール無水物由来の部分エステルとの縮合生成物,例えば,ポリエチレンソルビタンモノオレエート。
【0053】
代表的な甘味料としては,限定されないが,以下を挙ることができる:結晶性の固まり,粉末,および/またはシロップに化学的にまたは酵素的に変換され得る,コーン,砂糖大根,サトウキビ,ジャガイモ,タピオカ,または他のデンプン含有源由来の天然の糖。また,甘味料は,人工的または高強度の甘味料を含んでもよく,そのいくつかとしては,アスパルテーム,スクラロース,ステビア,サッカリンなどを挙げることができる。甘味料の濃度は,モリンダ・シトリフォリア組成物の重量に対して0〜50パーセントの間,より好ましくは約1〜5重量パーセントであってもよい。
【0054】
代表的な香味料としては,限定されないが,嗜好性に寄与する人工的および/または天然の香味料成分を挙げることができる。香味料の濃度は,モリンダ・シトリフォリアの組成物の例えば0〜15重量パーセントの範囲におよんでもよい。着色料としては,モリンダ・シトリフォリア組成物の0〜10重量%の範囲におよぶ濃度を有する食品等級の人工または天然の着色料を挙げることができる。
【0055】
代表的な栄養成分としては,ビタミン,ミネラル,微量元素,ハーブ,植物抽出物,生物活性化学物質,およびモリンダ・シトリフォリア組成物の0〜10重量パーセントの濃度の化合物を挙げることができる。ビタミンの例としては,限定されないが,ビタミンA,B1〜B12,C,D,E,葉酸,パントテン酸,ビオチンなどが挙げられる。ミネラルおよび微量元素の例としては,限定されないが,カルシウム,クロム,銅,コバルト,ホウ素,マグネシウム,鉄,セレン,マンガン,モリブデン,カリウム,ヨード,亜鉛,リンなどが挙げられる。ハーブおよび植物抽出物としては,限定されないが,アルファルファ草,蜂花粉,クロレラ粉末,Dong Quai(ドンクワイ)粉末,エキナセア(Ecchinacea)の根,イチョウ(Gingko Biloba)抽出物,ホーステイル(Horsetail)ハーブ,インディアン・マーベリィー(Indian mulberry),シイタケ(Shitake mushroom),スピルリナ海草,ブドウの種抽出物などを挙げることができる。代表的な生体活性化学物質としては,限定されないが,カフェイン,エフェドリン,L−カルニチン,クレアチン,リコピンなどを挙げることができる。
【0056】
局所的な皮膚製品に利用される成分としては,哺乳動物の身体に内在化するのに安全であり,種々の形態で存在し得る任意の成分,例えば,ゲル,ローション,クリーム,軟膏などを挙げることが可能で,各々が1つ以上のキャリア因子を含む。全身に(例えば,静脈内に)投与される組成物に組み込まれる成分またはキャリア因子はまた,当該分野で知られる任意のものを含んでもよい。1つの例示的実施形態では,本発明のモリンダ・シトリフォリア組成物は,約0.01〜100重量パーセント,そして好ましくは0.01〜95重量%という重量あたりの量で存在する,1つ以上の加工したモリンダ・シトリフォリアの成分を含む。処方物のいくつかの実施形態は,その全体が本明細書において援用されている2001年4月10日発行の特許番号6,214,351号に包含される。しかし,これらの組成物は,例として意図されているに過ぎず,従って,当業者は,加工したモリンダ・シトリフォリア製品を含む他の処方物または組成物を認識する。
【0057】
別の例示的な実施形態では,内部組成物は,以下の成分を含む:約0.1〜80重量パーセントの量で存在する,加工したモリンダ・シトリフォリア果実ジュースまたはピューレジュース;約0.1〜20重量パーセントの量で存在する,加工したモリンダ・シトリフォリア油脂;そして約20〜90重量%の量で存在するキャリア媒体。モリンダ・シトリフォリアのピューレのジュースまたは果実のジュースはまた,同様の濃度で存在する,加工したモリンダ・シトリフォリア食物繊維製品とともに処方され得る。
【0058】
このジュースおよび果肉は,種々の方法を用いて乾燥されてもよい。このジュースおよび果肉の混合物は,乾燥の前に低温殺菌されてもまたは酵素的に処理されてもよい。この酵素処理は,32.9℃〜57.2℃の温度にこの製品を加熱することで開始する。次いで,単独の酵素または酵素の組み合わせのいずれかで処理される。これらの酵素としては,限定されないが,アミラーゼ,リパーゼ,プロテアーゼ,セルラーゼ,ブロメリンなどが挙げられる。このジュースおよび果肉はまた,高食物繊維の製品に関連して上記されたような他の成分とともに乾燥されてもよい。乾燥したジュースおよび果肉の代表的な栄養的プロフィールは,1〜20パーセントの水分,0.1〜15パーセントのタンパク質,0.1〜20パーセントの繊維,そしてビタミンおよびミネラルの含量である。
【0059】
濾過されたジュースおよび湿った果肉を洗浄した水は好ましくは一緒に混合される。この濾過されたジュースは好ましくは,40〜70というブリックス(brix),そして0.1〜80パーセント,より好ましくは25〜75パーセントという水分まで真空蒸発される。得られた濃縮モリンダ・シトリフォリアのジュースは低温殺菌されてもされなくてもよい。このジュースは,糖含量または水分活性が,微生物の増殖を妨げるのに十分低い環境では低温殺菌されない。これは貯蔵,輸送および/またはさらなる加工のためにパッケージされる。
【0060】
動物用食品は,種々の動物の特異的な要件を特異的に標的して満たす能力がさらに向上されてきている。いくつかの動物食品調製物は,その全体が本明細書において参考として援用される米国特許出願第6,737,089号に開示される。
【0061】
8.デリバリー形態およびシステム
本発明は,種々の形態のモリンダ・シトリフォリア(M.citrifolia)強化製品を投与することを意図する。これらの形態の非限定的な例としては,以下が挙げられる:ペレット,押出成形ナゲット,押出成形フレーク,沈降ナゲット,水道を介する液体,リックタンク(lick−tank)システムを介する液体,半固体,ゲル,低水分ゲル,および低水分ゲルペレット。
【0062】
デリバリーの方法
デリバリー方法のいくつかの非限定的な例としては,モリンダ・シトリフォリア(M.citrifolia)製品を供給されたトップ・ドレッシング(top dressing),それをその種で通常摂取される乾燥食料に対して液体として添加する工程,またはモリンダ・シトリフォリア製品を乾燥してそれを挽くか,顆粒かまたはペレットの形態で添加する工程が挙げられる。液体のモリンダ・シトリフォリア製品は,単に適切な比で他の液体食料と混合される。沈降ペレットは,魚および他の水棲動物に用いられる。モリンダ・シトリフォリア添加物は,各々の動物が均質な利点を適切な量で得ることを確実にし得るように,液体であろうと,または乾燥物であろうと,食料中に均一かつ一貫した方法で混合される。
【0063】
モリンダ・シトリフォリア強化食品を投与するための1方法は,大用量の液体を投与するか,または「ドレンチング(drenching)」による。ドレンチングとは,毎日,各ウシ,ウマ,ヒツジ,および/または他の動物にモリンダ・シトリフォリア強化製品の1クゥオートまたは1リットルの製品をノドを通して一気に与えることを意味する。
【0064】
投与形態
本発明は,種々の形態のモリンダ・シトリフォリア強化製品を投与することを意図する。これらの形態の非限定的な例としては,以下が挙げられる:ペレット,押出成形ナゲット,押出成形フレーク,沈降ナゲット,水道を介する液体,リックタンクシステムを介する液体,半固体,ゲル,低水分ゲル,および低水分ゲルペレット。
【0065】
モリンダ・シトリフォリア強化製品のデリバリーの方法は,極めて重要であり得る。デリバリーの方法のいくつかの非限定的な例としては,モリンダ・シトリフォリア製品を供給されたトップ・ドレッシング,それを新生仔ウシに用いられる給餌作業に添加する工程であり,例えば,誕生直後の新生仔ウシに対して投与される初乳にモリンダ・シトリフォリア製品を添加することや,酪農業界において乳腺炎を寛解させるためのモリンダ・シトリフォリア強化製品で浸漬することが挙げられる。
【0066】
モリンダ・シトリフォリア製品の投与がどのような形態をとるべきかを評価するのにはいくつかの考慮すべき点が存在し得る。このような点のいくつかの非限定的な例としては,以下が挙げられる:嗜好性−ウシ/動物がこの製品を食べるか,投薬量−適切な投薬量はどれくらいか,乳の香り−酪農業界においてこれが乳の香りを損なうか,飼料への組み込み−その有効性を有意に低下させることなく飼料にそれを都合よく添加できるか,そして混合の均一性−各々の動物が適切な投薬量を与えられることを確実に可能にするために,均一かつ一貫した方式で飼料にそれを混合することができるか。
【0067】
本発明者らは,モリンダ・シトリフォリア強化製品を動物によって消費される食品と混合することを意図する。非限定的な例では,本発明者らは,モリンダ・シトリフォリア強化製品と穀物や干草とを混合することを提案する。別の非限定的な例では,本発明者らは,ウォーター・メディケーター(water medicator)を用いてモリンダ・シトリフォリアをなくすることを提案する。
【0068】
例えば,乳腺炎に対するモリンダ・シトリフォリア強化製品であるモリンダ・シトリフォリアピューレの効果は興味深い。モリンダ・シトリフォリア強化製品での「ドレンチ(drench)」を用いて,罹患した動物に大用量を投与し,ここで大用量の非限定的な例としては,2オンスより多く,1クオート,2クオート,3クオート,3クオートより多くを定期的に与えることが可能であり,定期的とは,非限定的な例として,1日おきに1回,1日1回,1日2回,または1日3回以上を挙げることができる。各々のウシの体細胞カウント(somatic cell count)(SCC)は,定期的に行なわれるので,モリンダ・シトリフォリア強化製品に所望の効果があるか否かは極めて速く解る。別の非限定的な例では,動物の全体の群れまたはグループを上記のように処置して,望ましくない生理学的条件を寛解もしくは予防してもよく,または所望の生理学的条件を強化もしくは改善してもよい。
【0069】
抗生物質の使用を軽減することは,種々のモリンダ・シトリフォリア強化製品をその代わりに投与することによって達成できる。
【0070】
いくつかの実験を行ない,モリンダ・シトリフォリア強化製品の食味および臭気が,モリンダ・シトリフォリア強化製品を投与されているウシ由来の乳の食味にも臭いにも影響しないこと,そしてこの強化製品が動物に対して快いことが示された。さらに,モリンダ・シトリフォリア強化製品を感染した区画に注入すること,ならびに疼痛および炎症の緩和のために乳房にモリンダ・シトリフォリア強化製品を擦り込むことによって,乳腺炎を処置するのにおける成功が,実験で示された。さらなる実験によって,新生仔ウシに対するモリンダ・シトリフォリア強化製品の投与は,この仔ウシが下痢を起こすことを防ぐということが示された。非限定的な例では,新生仔ウシに,1日2回2オンスを投与し,新生仔ウシの死亡率は実質的に低下し,体重増加は実質的に改良された。
【実施例】
【0071】
以下の実施例は,本発明に従ってなされているか,またはなされ得る種々の実施形態を例示するために示されており,そして例としてのみ示される。以下の実施例は,本明細書に記載されるような技術に従って調製され得る本発明の多くのタイプの実施形態の全てを包括も,総合も,網羅もしないことが理解されるべきである。
【0072】
実施例1:ウシのトライアル
100頭の乳牛仔ウシでのトライアルにおいて,1日に2回,2オンスのタヒチアンノニ・ピューレジュースを投与したところ,処置なしに比べて,誕生から離乳まで1日あたり0.4Kgずつ体重増加があった。処置した仔ウシは処置なしの仔ウシよりも8%早く成長した。これによって,離乳の際6.33ポンドという体重の優位が生じた。離乳の平均年齢は66日,離乳時点の平均体重は155ポンドであった。これらの結果を厳密な統計学的分析に供して,平均の毎日の体重増加について99.9967%,総体重増加について99.9963%で有意であることが見出された。95%のレイティングは一般に,極めて有意であるとみなされる。雄の仔ウシは,雌の仔ウシよりもわずかに早く体重増加したが,それらの相違は,統計学的に有意ではなかった。50匹の雄の仔ウシおよび50匹の雌の仔ウシを誕生時に処置群および非処置群に無作為に割り当てた。全ての仔ウシを誕生時および再度,離乳時に秤量して,報告された結果を得た。仔ウシには低温殺菌した全乳をバケツで給餌した。特注の仔ウシ用開始濃縮飼料(calf starter concentrate)を1日目から自由選択で与えた。
【0073】
実施例2:ブタのトライアル
3つの異なるトライアルでゲル形態のノニ・ピューレを仔ブタに給餌した。第一のトライアルでは,10匹の同腹仔由来のブタを特定して,同腹仔および性別に起因する相違を最小にする方法で4群に分けた。これらのブタの全ては,遺伝的に同様の雌ブタ由来であって,遺伝的な相違を最小化するために,全てを人為的に同じ雄ブタで種付けさせた。
【0074】
離乳の2日前,2群に由来するブタに,その口にチューブを挿入して,5ccのノニ・ピューレゲルをデリバリーすることによってこのゲルを強制的に給餌した。2つのコントロール群には何ら処置を施さなかった。各々の群のブタを,そのトライアルの開始時点で,そしてその後3週間にわたって毎週,秤量した。その結果を下記に示す。
【0075】
【表1】

【0076】
処置したブタは,コントロールの202ポンドに比較して全部で297ポンドの体重増加があり,処置したブタについて47%の優位性となった。これは,特に注目される。なぜなら,ブタを毎日取り扱うことによって,その体重増加率に負の影響があるということが懸念されたからである。処置したブタは毎日個々に取り扱ったが,未処置のブタは,単純に毎週秤量しただけである。これらの結果を日常的に得ることができる場合,これは,ブタ1匹あたり2.97ポンドの優位性を意味する。
【0077】
第二のトライアルでは,遺伝的に同様の雌ブタ由来であって同じ雄ブタが種付けした10匹の同腹仔を各々5匹の同腹仔の2つの群に分けた。分娩舎の東側の同腹仔を第1群として飼育して,分娩舎の西側の同腹仔を第2群として飼育した。1週齢で開始して,1群のブタには,10日間ノニ・ピューレを強制的に給餌したが,他の群には処置を与えなかった。各々の群を毎日秤量した。以下がその結果である。
【0078】
【表2】

【0079】
このトライアルでの98匹のブタは,開始して2日目に非処置群で1匹が死亡した。処置群におけるブタは,非処置群におけるブタよりも体重増加したが,結果は決定的ではなかった。
【0080】
離乳時点で,処置群および非処置群の各々の群におけるトップの22匹のブタは,同腹仔および性別を考慮して,第三のトライアルのために2つのオリ(pen)に入れた。処置群におけるブタは,1日あたり5ccのノニ・ピューレの強制給餌を続け,そして非処置群におけるブタは,処置なしを継続した。各々の群を開始時点で,そしてその後は毎週秤量した。その結果を下記に示す。
【0081】
【表3】

【0082】
処置したブタは,トライアル番号1での優位性ほど大きくなく,非処置よりも13.5%体重増加したが,それでも1匹のブタあたり0.86ポンドに達した。所有者は,31日間毎日取り扱われている処置群のブタがこのトライアルの終わりまで極度に驚きやすかったことに注目して,この製品を投与するさらに効率的な方法を開発する必要を再度指摘している。チューブによる強制的な給餌は過大な労働力を要し,ストレス要因としてブタにとって不利である。
【0083】
実施例3:乳牛の仔ウシのストレス試験
372頭の乳牛の仔ウシをストレスのトライアルに参加させた。これらは,多くの酪農場から購入された,いわゆる生まれて1日の仔ウシであった。このトライアルの1日目に農場で受け取った84頭の仔ウシ(58頭の雄の仔ウシおよび26頭の雌の仔ウシ)に,ピックアップの時点でその口にチューブを挿入して,15ccのノニ・ピューレゲルをその舌の後ろに注ぎ込むことによって,このゲルを強制的に給餌した。その農場で降ろした際に各々のウシにさらに15ccを与えた。これらの84頭の仔ウシの各々を引き続いて再度,翌日から6日間,朝晩に処置した。
【0084】
このトライアルの2日目にこの農場で受け取った第2群の135頭の仔ウシ(101頭が雄の仔ウシで,34頭が雌の仔ウシ)に,ピックアップの時点で15ccのノニ・ピューレゲルを,降ろす時点でさらに15ccを給餌した。これらの135頭のウシは引き続いて,さらに2日間,朝晩処置した。
【0085】
このトライアルの9日目にこの農場で受け取った第3群の153頭の仔ウシ(116頭の雄の仔ウシおよび37頭の雌の仔ウシ)には処置をしなかった。
【0086】
全ての仔ウシには,ノニ・ピューレを与えた場合も与えない場合も,農場到着の時点で2ccのショットの抗細菌ワクチンを与えた。
【0087】
仔ウシは,病気の兆候について毎日試験した。下痢の臨床兆候を示すあらゆる仔ウシを毎日注記した。牧場の職員が投与した医薬も各々の仔ウシについて記録した。数頭の仔ウシは売るには小さ過ぎると思われた。これらの販売は全ての死亡についてと同様に記録した。記録した情報をここにまとめる。
【0088】
【表4】

【0089】
【表5】

【0090】
【表6】

【0091】
下痢による問題は,早期(最初の2日)にピックアップした仔ウシでは最小であり,その後4日間の間にピックアップされた仔ウシでは顕著に増大し,次いで最後の6日間に劇的に縮小した。
【0092】
要するに,このトライアルで用いたレベルのノニ・ピューレでの短期間処置は,処置された動物ではまったくストレスを減じることはなかった。実際,3日間の処置は,ストレスを増大するようであった。事実上,これは良い意味である。なぜなら処置自体がストレス性であったからである。動かされるというストレスに続いて処置が加えられた場合,関係する仔ウシに対する手ごわい障害となることが証明された。
【0093】
健康上の問題とピックアップの時間との間の高い相関を特に考慮すれば,7日間の処置は,3日間の処置に比較して極めて有利であることが証明された。7日処置した仔ウシは他のどれよりも全体的に良好であったというある程度の視覚的な証明が得られた。応答において性別に起因する容易に明白な相違はなかった。
【0094】
実施例4:反芻胃液でのインビトロのトライアル
モリンダ・シトリフォリア強化製品が反芻胃に有害な影響を有するか否かを確認するために実験を行なった。この結果によって,この製品が反芻胃の発酵に対して有害ではないだけでなく,何らかの有意な利益を有することが証明され得るということが示される。モリンダ・シトリフォリア抽出物の添加で,インビトロの反芻胃の発酵に対する重大な効果は検出されなかったが,いくつかの有望な結果が観察された。乾燥物は消失したが,総VFA濃縮物は,この研究には影響せず,抽出物の包含は,特により低い包含のレベル(基質の1%)では,発酵の最終生成物に有意な影響を有した。これは重要なことである。なぜなら,これは発酵のエネルギー効率における相違,および反芻胃の微生物による食餌性タンパク質の利用における潜在的な相違を示唆するからである。反芻胃のプロピオン酸生成物は,酢酸塩または酪酸塩生成物のいずれよりも低い水素産生と結び付いている。代表的には,プロピオン酸塩生成物が強化される場合,生成されるメタンは少なく,結果として,エネルギーのさらに有効な利用が生じる。さらに,プロピオン酸塩は,グルコース生成基質として働くことによって反芻胃における生成を刺激し得る。分枝鎖VFAの割合の低下によって,反芻胃のタンパク質分解および/または脱アミノ酸の低下が示唆される。ほとんどの食餌では,反芻胃分解からの食餌性タンパク質の保護は,タンパク質利用の効率の増大を生じると期待される。
【0095】
実施例5:嗜好性
本発明者らは,1群の4匹のブタにモリンダ・シトリフォリアのピューレを投与した。本発明者らは,さらなる香味料を含まない1つの処方物,およびペパーミントを種々のレベルで添加した4つのさらなる処方物を投与した。このブタを2時間以上観察したが,それらのブタは,この製品のいずれのバージョンも試みようとする傾向は決して示さなかった。ブタはそれらの製品をわずかに嗅いだが,それを食べようとはしなかった。このブタは,この製品を好まず,彼ら自身ではそれを食べない。本発明者らは,この問題の解決は,これらのブタの毎日の配給飼料の約1パーセントとしてモリンダ・シトリフォリア製品を投与することであると提案する。1パーセントは,総飼料混合物において香味が異なる場合は,ごく小さくしなければならない。
【0096】
さらに,本発明者らは,モリンダ・シトリフォリア製品の香味に対してペパーミントの代わりに砂糖を利用する計画である。さらに,本発明者らは,モリンダ・シトリフォリア製品とキャリアとを混合し,次いでこのキャリアを混合プロセスを通じて残りの飼料と一緒にする計画である。例えば,本発明者らが,1ガロンのノニ製品(液体)を1,000ポンドの飼料に添加する必要がある場合,本発明者らは,1ガロンを100ポンドの適切なキャリアに混合してもよく,次いで100ポンドのキャリアを1,000ポンドの飼料に混合してもよい。
【0097】
本発明者らは,ピューレを配給飼料に混合することが容易であり,仔ブタがそれを食べることには問題がないことを見出している。さらに,本発明者らは,モリンダ・シトリフォリア製品をいくつかの仔ブタのためにミルク・リプレッサー(milk replacer)に混合して,授乳装置での仔ブタがそのような環境下でモリンダ・シトリフォリア強化製品を食することは困難ではないということを観察している。さらに,本発明者らは,メスブタはキャリアなしでモリンダ・シトリフォリア製品を消費するということを観察している。
【0098】
実施例6:家禽のトライアル
行なわれた研究によって,以下に考察したように,モリンダ・シトリフォリア(「ノニ(Noni)」)強化食餌は害がなく,処置群とコントロール群との間で体重増加において約3.6%の相違があったことが示された。
【0099】
集中的な生産システムでは家畜に対する補充物としてノニ(Noni)の有効性は,以前には検討されていない。近年の限られた実験は,5〜23kgの生体重で毎日2回5mlの液体ノニ補充物に浸した離乳ブタで行なった。この処置によってブタの能力は顕著に向上し,これによって可能性のあるブタ用補充物としてのノニの関心が刺激された。
【0100】
ブロイラーの急速な初期成長のために,ブロイラーを選択した。ブロイラーは生後1日で平均40〜41gであって,1,2,3および4週齢で前週の体重よりも3.8倍,2.6倍,1.8倍および1.6倍に増える。従って,2週間の実験は,環境に対する強い成長および調節の期間に相当する。応用条件下では,ストレス因子の影響を緩和すること,及び/または居住性,成長および/もしくは飼料効率を改善する食餌補充物は大きな市場性を有する。この研究の目的は,ブロイラーの開始食餌においてMORINDA,Inc.(登録商標)によって提供されるノニ試験物質を評価することであった。
【0101】
材料および方法
生後1日のヒヨコに翼帯巻きをして,秤量し,最初の体重に基づいて8ブロックの24のワイアの床のカゴに割り当てた。育雛器ユニットを環境管理した部屋に維持し,ここでは60mのエアフロー,1時間あたり18回の空気交換,および24時間光周期とした。このヒヨコは毎週2回観察して,水の容器を清浄にして,毎日再充填した。飼料および水は自由にとらせた。
【0102】
このヒヨコに標準的な開始食餌(starter diet)(コントロール)およびこの基本食餌に1%および2%で添加した液体のノニ補充物を給餌した。この開始食餌は,58.25%のイエロー・コーン,35%の大豆ミール,3.4%の家禽脂,1.4%のリン酸二カルシウム,1.1%の炭酸カルシウム,0.25%の食塩,0.25%のビタミン・プレミックス,0.15%の塩化ナトリウム・プレミックス,0.15% DL−メチオニンおよび0.05%ミクロミネラル混合物を含んだ。ノニ補充物の安定性に対する情報がないので,150kgのコントロール食餌を調製して,ノニのピューレを含む実験用食餌を毎週調製した。飼料の消費,体重および居住性を2週齢で測定した。ブロイラーはリター(litter)で成長させ,排泄物の湿気はリターの状態,トリの健康状態および家禽の肉質に重要であるので,排泄物の乾燥物を13〜14日目に測定した。
【0103】
この実験は3つの処置(0,1および2%のノニのピューレ)から構成され,そして8ブロックを有する無作為な完全なブロックのデザインのカゴに無作為に割り当てた。8〜9羽のカゴが実験単位となった。1日齢および14日齢における体重を個々に記録した。このデータをα=0.05を用いて分散分析に供し,そして直交性の多項式対比を用いて試験物質の用量(0,1および2%)に対する応答を試験した。体重データの場合,個々の値を用いて,各実験単位のなかのトリの間のバラツキを除いて,処置の効果を適切な誤差項で試験した。平均誤差および標準誤差を結果の節に示す。
【0104】
結果
【表7】

【0105】
測定された反応変数において統計学的に有意な(P<0.05)処置の相違は検出されなかった。1%または2%の食餌の試験物質を給餌されたトリでは異常は観察されず,そしてノニ食餌補充物の使用は排出物の湿度を増大させなかった。統計学的に有意な処置効果が体重について検出されなかった場合でも,2%のノニ食餌補充物では体重の3.6%の改善という傾向があった。この結果によって,ノニ食餌補充物は,行動,トリの状態,湿気の排出,成長および飼料効率に関しては有害な影響を与えなかったことが明確に実証された。
【0106】
従って,本発明者らの研究によって:1)ノニ食餌補充物は,食餌中の2%まで含まれる場合有害な影響を有さないこと;そして2)体重の改善における傾向(3.6%の体重増加)が,ノニ食餌補充物を2%で給餌されたトリで証明されたことが示される。
【0107】
これらの実験およびそれらの成分は,動物用食品における公知の先行技術の進歩を例示したものであるが,成分としてモリンダ・シトリフォリアの包含によって有意に強化されることができる。そうすることによって,これらの製品は,意図される動物に対してさらに利点および利益を提供し得る。各々が有意に異なる成分の組成物を含む,異なるタイプの動物用食品が存在するので,本発明は,モリンダ・シトリフォリア食物繊維の添加によって任意の特定の組成物または処方物を強化し得る動物用食品を得ようと努める。従って,強化された有益な動物用食品を作製するためにモリンダ・シトリフォリア食物繊維が成分の特定の組成物に添加されている,以下に考察される,いくつかの実施例が提供されている。
【0108】
実施例7:乳牛/乳腺炎トライアル案
本発明は種々のトライアルを企図する。トライアル案の非限定的例としては,モリンダ・シトリフォリア強化製品を動物に投与して,乳腺炎を予防または軽減することを含む。1つのトライアル案においては,約1000頭のウシから1日に2回または3回搾乳する酪農場がある。任意の所与の時点で,約12頭が臨床的に乳腺炎を煩っている。この酪農場においては,臨床的乳腺炎は搾乳時に検出される。搾乳者は,搾乳器を取り付ける前に各ウシの4つそれぞれから少量のミルクを噴出させる。臨床的乳腺炎はこの試験では速やかに現れる。乳腺炎が存在すれば,ミルクは別の缶に取り出し,他のすべてのミルクと一緒にバルクタンクに入らないようにする。
【0109】
この農場では,感染したウシを抗生物質で処置しない。その代わり,各回に乾くまで搾乳し,各回にミルクを試験することを確実にする。この酪農場は家畜小屋に,各感染ウシごとに搾乳ごとに体細胞カウント(SCC)を調べることができる機械を有している。SCCが正常な範囲に低下すれば,ウシは再び通常どおりバルクシステムで搾乳することができる。
【0110】
このトライアル案は,大用量または“ドレンチング”(“ドレンチング”とは,毎日,各ウシ,ウマ,ヒツジ,および/または他の動物にモリンダ・シトリフォリア強化製品の1クゥオートまたは1リットルの製品を喉を通して一気に与えることを意味する)で投与し,次に処置した各ウシについてSCCをモニターし,処置していない感染ウシと比較することを含む。さらに,このトライアル案は,感染群を2つの群にランダムに分けることを企図する。ウシの乳腺炎が治癒するとそのウシは健康なウシのリストに戻され,健康なリストから外された新たな症例をランダムに分けて,半分をモリンダ・シトリフォリア強化製品で処置する。トライアル案は,モリンダ・シトリフォリア強化製品で処置しない動物には,純水のみで“ドレンチング”することを企図する。
【0111】
実施例8:COX−2,TNF−α,IL−1β,IL−8およびIL−6の阻害
本発明は,COX−2,TNF−α,IL−1β,IL−8およびIL−6を阻害するための組成物および方法を特徴とする。本発明の態様はまた,モリンダ・シトリフォリア組成物を哺乳動物の体内に導入する方法を含む。モリンダ・シトリフォリア組成物のいくつかの態様は,種々の異なる成分を含み,それぞれの態様は,本明細書に教示され説明される1またはそれ以上の形の加工したモリンダ・シトリフォリア成分を含む。
【0112】
モリンダ・シトリフォリア製品の投与は,子馬単球において,シクロオキシゲナーゼ−2(COX−2)の発現,ならびに他の炎症性サイトカイン,特にTNF−α,IL−1β,およびIL−6の発現を制御することにより,エンドトキシン(リポポリサッカライド,LPS)誘導性炎症応答を調節することができる。投与しうるモリンダ・シトリフォリア製品の非限定的例は,TAHITIAN NONI(登録商標)EQUINE ESSENTIALS(商標)である。
【0113】
1つの例示的研究においては,新生子馬は24時間齢でSNAP 1gGテストにより適切な受動免疫(IgG>800mg/dl)が確認された後に試験に参加させた。次に,実験用子馬(n=2)に60mlのTAHITIAN NONI(商標)EQUINE ESSENTIALS(商標)を1日に2回60日間経口投与した。残りの2頭の子馬は年齢のマッチした対照とした。第10日および第60日に血液を採取し,末梢単球を単離した。各子馬からの単球を,未処置群と1000mg/mlのLPSで2時間刺激する群とに分けた。COX−2,TNF−α,IL−1β,IL−8,IL−6のmRNA発現の定量的PCR分析を行い,平均相対倍率(x)として表して,対照群の子馬および実験群の子馬から得られた変化および値を比較した。
【0114】
第10日に,TAHITIAN NONI(登録商標)EQUINE ESSENTIALS(商標)で処置した子馬は,LPS刺激単球におけるCOX−2,TNF−α,IL−1β,IL−8&IL−6の発現は,年齢のマッチした対照と比較して,それぞれ,23x,10x,15x,30xおよび35xであり,劇的に減少していた。
【0115】
第10日の結果より劇的ではないが,第60日にも同様のパターンが認められた。TAHITIAN NONI(登録商標)EQUINE ESSENTIALS(商標)で処置した子馬は,LPS刺激単球におけるCOX−2,TNF−α,IL−1β,IL−8&IL−6の発現が,年齢のマッチした対照と比較して,それぞれ9x,180x,8.5x,22xおよび35x低下していた。TAHITIAN NONI(登録商標)EQUINE ESSENTIALS(商標)を投与した子馬から単離した単球は,対照子馬と比較したとき,LPS刺激後のCOX−2,TNF−α,IL−1β,IL−8&IL−6のmRNA発現が顕著に低下していた。これらの前炎症メディエータの発現の低下は10日齢において最も顕著であり,このことは,TAHITIAN NONI(登録商標)EQUINE ESSENTIALS(商標)が有望な新規抗炎症治療でありうることを示唆しており,その臨床的な使用についてさらに考慮するに値する。
【0116】
本発明は,その趣旨または本質的な特徴から逸脱することなく,他の特定の形態で具体化され得る。記載された実施形態は,あらゆる点で例示でしかなく,限定的ではないと考慮されるべきである。従って,本発明の範囲は,前述の詳細な説明によってではなく,添付の特許請求の範囲によって示される。特許請求の範囲の意味および等価物の範囲内におさまる全ての変化が,その範囲内に包含されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0117】
【図1】図1は,液体型のデリバリー装置の描写である。
【図2】図2は,中実リックブロックの描写である。
【図3】図3は,クランブル,ペレット,フレークまたはナゲットのような固型製品のためのデリバリーシステムの描写である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
0.01%−30%の低温殺菌したモリンダ・シトリフォリア果実ピューレ;
70%−99%の乾燥食品;および
モリンダ・シトリフォリアに加えて必須アミノ酸,モリンダ・シトリフォリアに加えて必須脂肪酸,モリンダ・シトリフォリアに加えて長鎖脂肪酸,モリンダ・シトリフォリアに加えてω−3脂肪酸,モリンダ・シトリフォリアに加えてω−6脂肪酸,モリンダ・シトリフォリアに加えてマクロミネラル,モリンダ・シトリフォリアに加えてミクロミネラル,モリンダ・シトリフォリアに加えてペプチド鎖,モリンダ・シトリフォリアに加えて分枝鎖アミノ酸,モリンダ・シトリフォリアピューレに加えてノニの全種子,モリンダ・シトリフォリアピューレに加えて炒ったノニの全種子,モリンダ・シトリフォリアピューレに加えて炒って脱脂したノニの全種子,モリンダ・シトリフォリアピューレに加えて炒って割ったノニの脱脂した種子,モリンダ・シトリフォリアピューレに加えて炒って割ったノニの種子,モリンダ・シトリフォリアピューレに加えて炒って挽いたノニの種子,モリンダ・シトリフォリアピューレに加えて炒って挽いたノニの脱脂した種子,モリンダ・シトリフォリアピューレに加えて炒ってフレーク状にしたノニの脱脂した種子,モリンダ・シトリフォリアピューレに加えて炒ってフレーク状にしたノニ種子,モリンダ・シトリフォリアピューレに加えて炒って押出成形したノニの脱脂した種子,モリンダ・シトリフォリアピューレに加えて炒って押出成形したノニの種子およびモリンダ・シトリフォリアピューレに加えて炒って押出成形したノニ種子からの抽出物からなるリストより選択される添加物,を含む乾燥型のクランブル動物用食品。
【請求項2】
さらに,モリンダ・シトリフォリアの葉の抽出物,葉の熱水抽出物,加工したモリンダ・シトリフォリアの葉のエタノール抽出物,加工したモリンダ・シトリフォリアの葉の蒸気蒸留抽出物,モリンダ・シトリフォリア果実ジュース,モリンダ・シトリフォリア抽出物,モリンダ・シトリフォリア食物繊維,モリンダ・シトリフォリアピューレジュース,モリンダ・シトリフォリアピューレ,モリンダ・シトリフォリア果実ジュース濃縮物,モリンダ・シトリフォリアピューレジュース濃縮物,凍結濃縮モリンダ・シトリフォリア果実ジュース,およびモリンダ・シトリフォリアの果実のジュースの蒸発濃縮物,新鮮なモリンダ・シトリフォリア全果実,乾燥したモリンダ・シトリフォリア全果実,溶媒で抽出された形のモリンダ・シトリフォリア種子,酵素処理したモリンダ・シトリフォリア種子,加工されたモリンダ・シトリフォリアの種子,モリンダ・シトリフォリア全果実,葉の抽出物,葉のジュース,脱脂したモリンダ・シトリフォリア種子抽出物および未処理のモリンダ・シトリフォリア種子抽出物からなるリストより選択される成分を含む,請求項1記載の食品。
【請求項3】
さらに,グリコサミノグリカン,ヒアルロン酸,グルコサミンHCl,硫酸グルコサミン,コンドロイチン硫酸,必須アミノ酸,必須脂肪酸,長鎖脂肪酸,ω−3脂肪酸,ω−6脂肪酸,マクロミネラル,ミクロミネラル,ペプチド鎖,分枝鎖アミノ酸,ノニの全種子,炒ったノニの全種子,炒って脱脂したノニの全種子,炒って割ったノニの脱脂した種子,炒って割ったノニの種子,炒って挽いたノニの種子,炒って挽いたノニの脱脂した種子,炒ってフレーク状にしたノニの脱脂した種子,炒ってフレーク状にしたノニ種子,炒って押出成形したノニの脱脂した種子,および炒って押出成形したノニの種子からなるリストより選択される成分を含む,請求項1記載の食品。
【請求項4】
さらに,クエルセチン,ルチン,スコポレチン,オクトアン酸,カリウム,ビタミンC,テルペノイド,アルカロイド,アントラキノン,ノルダムナカンタール,モリンドン,ルビアンジン,B−シトステロール,カロテン,ビタミンA,フラボングリコシド,リノール酸,アリザリン,アミノ酸,アクビン,L−アスペルロシド,カプロン酸,カプリル酸,ウルソール酸,および推定プロゼロニンを含む群より選択される有効成分を含む,請求項1記載の食品。
【請求項5】
前記クエルセチンが約0.1−10重量%の量で存在する,請求項3記載の食品。
【請求項6】
前記ルチンが約0.1−10重量%の量で存在する,請求項3記載の食品。
【請求項7】
0.01%−30%の低温殺菌したモリンダ・シトリフォリア果実ピューレ;
20%−90%の液体動物食品;および
モリンダ・シトリフォリアに加えて必須アミノ酸,モリンダ・シトリフォリアに加えて必須脂肪酸,モリンダ・シトリフォリアに加えて長鎖脂肪酸,モリンダ・シトリフォリアに加えてω−3脂肪酸,モリンダ・シトリフォリアに加えてω−6脂肪酸,モリンダ・シトリフォリアに加えてマクロミネラル,モリンダ・シトリフォリアに加えてミクロミネラル,モリンダ・シトリフォリアに加えてペプチド鎖,モリンダ・シトリフォリアに加えて分枝鎖アミノ酸,モリンダ・シトリフォリアピューレに加えてノニの全種子,モリンダ・シトリフォリアピューレに加えて炒ったノニの全種子,モリンダ・シトリフォリアピューレに加えて炒って脱脂したノニの全種子,モリンダ・シトリフォリアピューレに加えて炒って割ったノニの脱脂した種子,モリンダ・シトリフォリアピューレに加えて炒って割ったノニの種子,モリンダ・シトリフォリアピューレに加えて炒って挽いたノニの種子,モリンダ・シトリフォリアピューレに加えて炒って挽いたノニの脱脂した種子,モリンダ・シトリフォリアピューレに加えて炒ってフレーク状にしたノニの脱脂した種子,モリンダ・シトリフォリアピューレに加えて炒ってフレーク状にしたノニ種子,モリンダ・シトリフォリアピューレに加えて炒って押出成形したノニの脱脂した種子,およびモリンダ・シトリフォリアピューレに加えて炒って押出成形したノニの種子からなるリストより選択される添加物を含む,液体型の動物用食品。
【請求項8】
さらに,モリンダ・シトリフォリアの葉の抽出物,葉の熱水抽出物,加工したモリンダ・シトリフォリアの葉のエタノール抽出物,加工したモリンダ・シトリフォリアの葉の蒸気蒸留抽出物,モリンダ・シトリフォリア果実ジュース,モリンダ・シトリフォリア抽出物,モリンダ・シトリフォリア食物繊維,モリンダ・シトリフォリアピューレジュース,モリンダ・シトリフォリアピューレ,モリンダ・シトリフォリア果実ジュース濃縮物,モリンダ・シトリフォリアピューレジュース濃縮物,凍結濃縮モリンダ・シトリフォリア果実ジュース,およびモリンダ・シトリフォリアの果実のジュースの蒸発濃縮物,新鮮なモリンダ・シトリフォリア全果実,乾燥したモリンダ・シトリフォリア全果実,溶媒で抽出された形のモリンダ・シトリフォリア種子,酵素処理したモリンダ・シトリフォリア種子,加工されたモリンダ・シトリフォリアの種子,モリンダ・シトリフォリア全果実,葉の抽出物,葉のジュース,脱脂したモリンダ・シトリフォリア種子抽出物および未処理のモリンダ・シトリフォリア種子抽出物からなるリストより選択される成分を含む,請求項6記載の食品。
【請求項9】
さらに,グリコサミノグリカン,ヒアルロン酸,グルコサミンHCl,硫酸グルコサミン,コンドロイチン硫酸,必須アミノ酸,必須脂肪酸,長鎖脂肪酸,ω−3脂肪酸,ω−6脂肪酸,マクロミネラル,ミクロミネラル,ペプチド鎖,分枝鎖アミノ酸,ノニの全種子,炒ったノニの全種子,炒って脱脂したノニの全種子,炒って割ったノニの脱脂した種子,炒って割ったノニの種子,炒って挽いたノニの種子,炒って挽いたノニの脱脂した種子,炒ってフレーク状にしたノニの脱脂した種子,炒ってフレーク状にしたノニ種子,炒って押出成形したノニの脱脂した種子,および炒って押出成形したノニの種子からなるリストより選択される成分を含む,請求項6記載の食品。
【請求項10】
クエルセチン,ルチン,スコポレチン,オクトアン酸,カリウム,ビタミンC,テルペノイド,アルカロイド,アントラキノン,ノルダムナカンタール,モリンドン,ルビアンジン,B−シトステロール,カロテン,ビタミンA,フラボングリコシド,リノール酸,アリザリン,アミノ酸,アクビン,L−アスペルロシド,カプロン酸,カプリル酸,ウルソール酸,および推定プロゼロニンを含む群より選択される有効成分を含む,請求項6記載の製剤。
【請求項11】
前記クエルセチンが,約0.1−10重量%の量で存在する,請求項9記載の食品。
【請求項12】
前記ルチンが約0.1−10重量%の量で存在する,請求項9記載の食品。
【請求項13】
ペレット,押出成形ナゲット,押出成形フレーク,沈降ナゲット,水道またはリック・タンクシステムを介する液体としてのデリバリー,半固体およびゼラチン状形態,低水分ゲル,低水分ゲルペレット,クランブル,マッシュ,緩い食餌,および甘い食餌からなるリストより選択される形態を有する乾燥型の動物食品および添加物と混合された,低温殺菌されたモリンダ・シトリフォリア果実ピューレを含む,モリンダ・シトリフォリアに基づく乾燥食品。
【請求項14】
さらに,モリンダ・シトリフォリアに加えて必須アミノ酸,モリンダ・シトリフォリアに加えて必須脂肪酸,モリンダ・シトリフォリアに加えて長鎖脂肪酸,モリンダ・シトリフォリアに加えてω−3脂肪酸,モリンダ・シトリフォリアに加えてω−6脂肪酸,モリンダ・シトリフォリアに加えてマクロミネラル,モリンダ・シトリフォリアに加えてミクロミネラル,モリンダ・シトリフォリアに加えてペプチド鎖,モリンダ・シトリフォリアに加えて分枝鎖アミノ酸,モリンダ・シトリフォリアピューレに加えてノニの全種子,モリンダ・シトリフォリアピューレに加えて炒ったノニの全種子,モリンダ・シトリフォリアピューレに加えて炒って脱脂したノニの全種子,モリンダ・シトリフォリアピューレに加えて炒って割ったノニの脱脂した種子,モリンダ・シトリフォリアピューレに加えて炒って割ったノニの種子,モリンダ・シトリフォリアピューレに加えて炒って挽いたノニの種子,モリンダ・シトリフォリアピューレに加えて炒って挽いたノニの脱脂した種子,モリンダ・シトリフォリアピューレに加えて炒ってフレーク状にしたノニの脱脂した種子,モリンダ・シトリフォリアピューレに加えて炒ってフレーク状にしたノニ種子,モリンダ・シトリフォリアピューレに加えて炒って押出成形したノニの脱脂した種子,およびモリンダ・シトリフォリアピューレに加えて炒って押出成形したノニの種子からなるリストより選択される添加物を含む,請求項12記載の食品。
【請求項15】
さらに,モリンダ・シトリフォリアの葉の抽出物,葉の熱水抽出物,加工したモリンダ・シトリフォリアの葉のエタノール抽出物,加工したモリンダ・シトリフォリアの葉の蒸気蒸留抽出物,モリンダ・シトリフォリア果実ジュース,モリンダ・シトリフォリア抽出物,モリンダ・シトリフォリア食物繊維,モリンダ・シトリフォリアピューレジュース,モリンダ・シトリフォリアピューレ,モリンダ・シトリフォリア果実ジュース濃縮物,モリンダ・シトリフォリアピューレジュース濃縮物,凍結濃縮モリンダ・シトリフォリア果実ジュース,およびモリンダ・シトリフォリアの果実のジュースの蒸発濃縮物,新鮮なモリンダ・シトリフォリア全果実,乾燥したモリンダ・シトリフォリア全果実,溶媒で抽出された形のモリンダ・シトリフォリア種子,酵素処理したモリンダ・シトリフォリア種子,加工されたモリンダ・シトリフォリアの種子,モリンダ・シトリフォリア全果実,葉の抽出物,葉のジュース,脱脂したモリンダ・シトリフォリア種子抽出物および未処理のモリンダ・シトリフォリア種子抽出物からなるリストより選択される成分を含む,請求項12記載の食品。
【請求項16】
さらに,グリコサミノグリカン,ヒアルロン酸,グルコサミンHCl,硫酸グルコサミン,コンドロイチン硫酸,必須アミノ酸,必須脂肪酸,長鎖脂肪酸,ω−3脂肪酸,ω−6脂肪酸,マクロミネラル,ミクロミネラル,ペプチド鎖,分枝鎖アミノ酸,ノニの全種子,炒ったノニの全種子,炒って脱脂したノニの全種子,炒って割ったノニの脱脂した種子,炒って割ったノニの種子,炒って挽いたノニの種子,炒って挽いたノニの脱脂した種子,炒ってフレーク状にしたノニの脱脂した種子,炒ってフレーク状にしたノニ種子,炒って押出成形したノニの脱脂した種子,および炒って押出成形したノニの種子からなるリストより選択される成分を含む,請求項12記載の食品。
【請求項17】
さらに,クエルセチン,ルチン,スコポレチン,オクトアン酸,カリウム,ビタミンC,テルペノイド,アルカロイド,アントラキノン,ノルダムナカンタール,モリンドン,ルビアンジン,B−シトステロール,カロテン,ビタミンA,フラボングリコシド,リノール酸,アリザリン,アミノ酸,アクビン,L−アスペルロシド,カプロン酸,カプリル酸,ウルソール酸,および推定プロゼロニンを含む群より選択される有効成分を含む,請求項12記載の製剤。
【請求項18】
前記クエルセチンが,約0.1−10重量%の量で存在する,請求項16記載の食品。
【請求項19】
前記ルチンが約0.1−10重量%の量で存在する,請求項16記載の食品。
【請求項20】
動物に給餌する方法であって,
加工したモリンダ・シトリフォリア製品をアルコール系溶液に加え;
前記溶液から前記加工したモリンダ・シトリフォリア製品の有効成分を単離および抽出し;
前記抽出した有効成分を他の餌成分と混合し;そして
前記餌を前記動物に与える,
の各工程を含む方法。
【請求項21】
前記加工したモリンダ・シトリフォリア製品が加工したモリンダ・シトリフォリア果実ジュースを含む,請求項19記載の方法。
【請求項22】
前記加工したモリンダ・シトリフォリア製品が加工したモリンダ・シトリフォリアピューレを含む,請求項19記載の方法。
【請求項23】
前記アルコール系溶液が,メタノール,エタノール,および酢酸エチル,および他のアルコール系誘導体から本質的になる群より選択される,請求項19記載の方法。
【請求項24】
前記有効成分がクエルセチンである,請求項19記載の方法。
【請求項25】
前記有効成分が,前記クエルセチンと相乗的に作用するルチンである,請求項23記載の方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2009−523453(P2009−523453A)
【公表日】平成21年6月25日(2009.6.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−551546(P2008−551546)
【出願日】平成19年1月19日(2007.1.19)
【国際出願番号】PCT/US2007/060768
【国際公開番号】WO2007/084983
【国際公開日】平成19年7月26日(2007.7.26)
【出願人】(504279337)タヒチアン ノニ インターナショナル インコーポレーテッド (24)
【Fターム(参考)】